JP2017096410A - 減速機、減速機付モータ、カバーおよびカバーの製造方法 - Google Patents

減速機、減速機付モータ、カバーおよびカバーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】減速機の一部がレギュレータブラケットと干渉しない技術を提供する。
【解決手段】減速機は、モータの回転が伝達されるウォーム30と、ウォームと噛み合うウォームホイールと、被駆動部材と噛み合って該被駆動部材を駆動する出力ギヤ22と、ウォームホイールの回転を出力ギヤに伝達する伝達機構と、ウォームホイールを収容する筐体と、出力ギヤを回転可能に支持する支持軸34と、筐体の開口部を覆うカバー24と、を備える。筐体は、開口部のウォーム側の縁部であって、カバーの外縁の第1フランジ部50が対向する第1端面と、開口部の、支持軸34を挟んでウォームと反対側の縁部であって、カバーの外縁の第2フランジ部52が対向する第2端面と、を有する。第1端面の筐体の底部からの高さは、第2端面の筐体の底部からの高さよりも高い。
【選択図】図3

Description

本発明は、減速機のカバーに関する。
従来、ウォームとウォームホイールからなる減速機を備えたモータが知られている。このような減速機付モータは、例えばウィンドウガラスを上下動して開閉させる自動車のパワーウィンドウに使用される(特許文献1参照)。また、減速機付モータは、モータ本体の回転を減速機で減速させ、その出力をウィンドウレギュレータ側の被駆動部材であるウィンドウガラス等の開閉体に伝達することで、小型でありながら大きな出力を得られる。また、ウィンドウレギュレータ本体は、減速機とレギュレータブラケットを介して連結されている(特許文献2参照)。
特開2010−43718号公報 特開2015−96697号公報
ところで、アーム式のウィンドウレギュレータの場合、ウィンドウレギュレータ本体と減速機とを連結するレギュレータブラケットは、段差のある板状の部材であり、減速機の出力ギヤとウィンドウレギュレータのセクタギヤとが噛み合うように、段差部に開口を設ける必要がある。一般的に減速機付モータを備えたウィンドウレギュレータは、車両のドアパネルの内部に収納することから薄型化が求められる。そのためには減速機自体を薄型化することが一案であるが、減速機に要求される性能の諸元、特にウォームの径によっては全体を薄型化することが困難な場合がある。その場合、レギュレータブラケットの形状によっては、減速機のカバーとレギュレータブラケットとが干渉する可能性がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、減速機の一部がレギュレータブラケットと干渉しない技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の減速機は、モータの回転が伝達されるウォームと、ウォームと噛み合うウォームホイールと、被駆動部材と噛み合って該被駆動部材を駆動する出力部材と、ウォームホイールの回転を出力部材に伝達する伝達機構と、ウォームホイールを収容する筐体と、出力部材を回転可能に支持する支持軸と、筐体の開口部を覆うカバーと、を備える。筐体は、開口部のウォーム側の縁部であって、カバーの外縁の第1フランジ部が対向する第1端面と、開口部の、支持軸を挟んでウォームと反対側の縁部であって、カバーの外縁の第2フランジ部が対向する第2端面と、を有する。第1端面の筐体の底部からの高さは、第2端面の筐体の底部からの高さよりも高い。
この態様によると、ウォームから離れた筐体の第2端面の高さが抑えられており、カバーの第2フランジ部の高さも抑えることができる。そのため、例えば、筐体にレギュレータブラケットを取り付けた際にカバーがレギュレータブラケットと干渉する状況を防止できる。
カバーと筐体との間に狭持されているシール部材を更に備えてもよい。
筐体の開口部の縁部は、支持軸の軸方向に垂直な平面に対して、第1端面から第2端面に向かって傾斜している傾斜部を有してもよい。これにより、支持軸を挟んだ両側の領域における縁部の高さを異ならせることができる。
カバーは、第1フランジ部および第2フランジ部よりも内側の領域に、支持軸の軸方向に垂直な平坦部を有してもよい。第1フランジ部および第2フランジ部を含むフランジ部は、平坦部に対して斜めに形成されており、フランジ部は、ウォームの軸方向から見た場合に平坦部に対して交差していてもよい。これにより、ウォーム側の第1フランジ部の高さを平坦部よりも高くし、支持軸を挟んでウォームと反対側の第2フランジ部の高さを平坦部よりも低くできる。
筐体は、レギュレータブラケットを取り付けるための取付穴を有してもよい。取付穴は、支持軸と垂直な方向であって、かつ、支持軸の中心を通るウォームの軸方向と平行な直線よりウォーム側の領域に形成されていてもよい。これにより、出力部材と噛み合い、レギュレータブラケットに支持されているギヤを、支持軸を挟んでウォームの反対側の領域に配置する際の設計の自由度が向上する。
カバーは、支持軸が突出する開口部が形成されているボス部と、ボス部の外周側に形成されている平坦部と、平坦部の外周側に形成されており、筐体の内部側に凹んだ凹部と、凹部の外周側に形成されており、凹部より筐体の外部側へ突き出ているフランジ部と、を有し、フランジ部は、第1フランジ部および第2フランジ部を含んでもよい。このように、平坦部とフランジ部との間に、筐体の内部側に凹んだ凹部が形成されているため、ウォームの軸方向から見て、平坦部とフランジ部とが交差しているような形状のカバーであってもプレス加工で製造できる。
本発明の他の態様は、減速機付モータである。減速機付モータは、モータと、モータのシャフトと連結されている上述の減速機と、を備えている。
本発明の別の態様は、カバーである。このカバーは、減速機を構成する筐体の開口部を覆うカバーであって、減速機の出力部材を回転可能に支持する支持軸が突出する孔部が形成されているボス部と、ボス部の外周側に形成されている平坦部と、平坦部の外周側に形成されており、筐体の内部側に凹んだ凹部と、凹部の外周側に形成されており、凹部より筐体の外部側へ突き出ているフランジ部と、を有し フランジ部は、筐体のウォーム側で固定される第1フランジ部と、孔部を挟んで、第1フランジ部と反対側で筐体に固定される第2フランジ部と、を有する。第1フランジ部は、平坦部を含む平面を挟んで第2フランジ部と反対側に位置する。
この態様によると、平坦部とフランジ部との間に、筐体の内部側に凹んだ凹部が形成されているため、支持軸の軸方向に垂直な方向から見て、平坦部とフランジ部とが交差しているような形状のカバーであってもプレス加工で製造できる。
フランジ部は、平坦部に対して傾斜している傾斜部を有してもよい。これにより、平坦部を基準面として、ボス部を挟んだ一方の領域におけるフランジ部の高さを平坦部よりも高くし、ボス部を挟んだ他方の領域におけるフランジ部の高さを平坦部よりも低くできる。
フランジ部の外周に形成された、位置決め部およびカシメ部として機能する爪部を複数有してもよい。複数の爪部は、第1フランジ部および第2フランジ部を含むとともに平坦部に対して垂直な平面を挟んで対称に配置されていてもよい。これにより、減速機が右側仕様、左側仕様のような左右対称の筐体を備える場合であっても、筐体に対する第1フランジ部と第2フランジ部の位置を変えずに、左右両仕様の筐体に対してカバーを装着できる。
本発明の更に別の態様は、カバーの製造方法である。この方法は、減速機を構成する筐体の開口部を覆うカバーの製造方法であって、所定形状の金属プレートを準備する工程と、金属プレートの中心部近傍を裏側から表側へ向かって押し出してボス部を形成する工程と、ボス部の外周側に、ボス部の中心と交差する平坦部を形成する工程と、平坦部の外周側に、ボス部と反対側へ凹んだ凹部を形成する工程と、凹部の外周側に、凹部よりボス部側へ突き出ているフランジ部を形成する工程と、を有し、フランジ部を形成する工程は、筐体のウォーム側で固定される第1フランジ部と、ボス部を挟んで、第1フランジ部と反対側で筐体に固定される第2フランジ部と、を平坦部に対して斜めになるように形成する。
この態様によると、平坦部とフランジ部との間に、ボス部と反対側へ凹んだ凹部を形成することで、フランジ部は、ウォームの軸方向から見た場合に平坦部に対して交差しているような形状のカバーであっても一つの部材からプレス加工で製造できる。一方、凹部を設けないでフランジ部を形成しようとする場合、平坦面を基準に材料を逆方向に曲げ加工することになり、材料が破断する等の不具合が生じる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、減速機の一部がレギュレータブラケットと干渉しない技術を提供できる。
本実施の形態に係る減速機付モータの出力ギヤ側の正面図である。 本実施の形態に係る減速機付モータにレギュレータブラケットを取り付けた状態を示す斜視図である。 図1に示す減速機付モータのX−X断面図である。 図3におけるギヤボックスのみを示した断面図である。 カバー部材を裏側(筐体側)から見た正面図である。 図6(a)は、カバー部材を表側から見た斜視図、図6(b)は、カバー部材を裏側から見た斜視図である。 図5に示すカバー部材のB−B断面図である。 図5に示すカバー部材をA方向から見た一部断面図である。 図9(a)は、図5に示すカバー部材のC−C断面図、図9(b)は、図5に示すカバー部材のD−D断面図、図9(c)は、図5に示すカバー部材のE−E断面図、図9(d)は、図5に示すカバー部材のF−F断面図である。 図10(a)は、1つの爪を位置決めに、3つの爪をカシメに用いるカバーの装着について説明する模式図、図10(b)は、1つの爪を位置決めに、2つの爪をカシメに用いるカバーの装着について説明する模式図である。 図11(a)〜図11(e)は、本実施の形態に係るカバーの製造方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
(減速機付モータ)
本実施の形態に係る減速機付モータは、例えば、車両のパワーウィンドウシステムに好適なものである。図1は、本実施の形態に係る減速機付モータの出力ギヤ側の正面図である。減速機付モータ100は、モータ部10と、モータ部10のシャフトに連結されている減速機12とを備える。
図2は、本実施の形態に係る減速機付モータ100にレギュレータブラケット200を取り付けた状態を示す斜視図である。レギュレータブラケット200は、アーム式のウィンドウレギュレータを構成する板金部品であり、減速機12にネジで固定するための穴202が3つ形成されている。また、レギュレータブラケット200は、後述する減速機の出力ギヤが露出する開口部204が段差部206に設けられており、ウィンドウレギュレータのセクタギヤ(不図示)と噛み合うように構成されている。
図3は、図1に示す減速機付モータのX−X断面図である。なお、図3では、図1で不図示であるが、図2で示したレギュレータブラケット200の一部も示している。
本実施の形態に係る減速機12は、ギヤボックス14と、ヘリカルギヤ16と、緩衝部材18と、出力プレート20と、出力ギヤ22と、カバー24とを備える。ギヤボックス14は、ヘリカルギヤ16と緩衝部材18と出力プレート20とを収容する有底円筒状のギヤ収容部26と、モータ部10のシャフト28に固定されているウォーム30を収容するウォーム収容部32とを有する。本実施の形態に係るギヤ収容部26は、ウォームホイールを収容する筐体として機能する。また、カバー24は、中央に孔部24aが形成されている。支持軸34は、孔部24aから突出している。
モータ部10の回転は、シャフト28を介してウォーム30に伝達される。ウォームホイールとして機能するヘリカルギヤ16は、ウォーム30と噛み合う歯部16aが外周部に形成されている。また、ヘリカルギヤ16は、ギヤ収容部26の底部に固定されている支持軸34に回転可能に支持されている。ヘリカルギヤ16の回転は伝達機構を介して出力ギヤ22に伝達される。本実施の形態に係る伝達機構は、緩衝部材18と出力プレート20とで構成されている。
ギヤ収容部26は、ウォーム収容部32に隣接し、ウォーム収容部32と一体に形成されている。ギヤ収容部26のウォーム収容部32側には、ギヤ収容部26とウォーム収容部32とを連通する連通孔36が形成されている。ウォーム収容部32に収容されるウォーム30と、ギヤ収容部26に収容されるヘリカルギヤ16の歯部16aとはこの連通孔36を介して噛み合う。このように、ヘリカルギヤ16およびウォーム30を備える減速機12により、モータ部10での回転が所定の速度にまで減速され、高出力化された回転駆動が出力される。
ヘリカルギヤ16の回転は、緩衝部材18と出力プレート20とで構成されている伝達機構および出力ギヤ22を介して被駆動部材に伝達される。緩衝部材18は、弾性体からなるリング状の部材である。被駆動部材は、例えば、パワーウィンドウシステムのウィンドウレギュレータなどが挙げられる。
ギヤ収容部26の開口部側の外周縁部にはパッキン44が装着されている。パッキン44は、ギヤ収容部26とカバー24とにより挟持されている。また、出力プレート20の上面にはOリング46が装着されている。Oリング46は、出力プレート20とカバー24とにより挾持されている。また、ヘリカルギヤ16のボス部16bの上端にもOリング48が装着されている。Oリング48は、出力プレート20とヘリカルギヤ16との隙間を封止している。このように、パッキン44、Oリング46およびOリング46の働きにより、外部から異物や水分がギヤ収容部26の内部に侵入することが防止される。
上述のように、本実施の形態に係る減速機付モータ100は、モータの回転が伝達されるウォーム30と、ウォーム30と噛み合うヘリカルギヤ16と、被駆動部材と噛み合って該被駆動部材を駆動する出力ギヤ22と、ヘリカルギヤ16の回転を出力ギヤに伝達する伝達機構と、ヘリカルギヤ16を収容するギヤ収容部26と、ギヤ収容部26に固定され、出力ギヤ22を回転可能に支持する支持軸34と、支持軸34が突き出す孔部24aを有し、ギヤ収容部26の開口部を覆うカバー24と、を備える。
図4は、図3におけるギヤボックスのみを示した断面図である。図4に示すように、ギヤ収容部26は、開口部26aのウォーム側(ウォーム収容部32側)の縁部の第1端面26bと、開口部26aの、支持軸34を挟んでウォームと反対側の縁部の第2端面26cと、を有する。第1端面26bのギヤ収容部26の底部26dからの高さh1は、第2端面26cのギヤ収容部26の底部26dからの高さh2よりも高い。
また、図4に示すように、ギヤ収容部26の開口部26aの縁部26eは、支持軸34の軸方向に垂直な平面に対して、第1端面26bから第2端面26cに向かって傾斜している傾斜部26fを有している。これにより、支持軸34を挟んだ両側の領域における縁部26eの高さを異ならせることができる。なお、傾斜部26fは、全てが一様な傾斜であってもよいし、一部が平坦あるいは傾斜角度が変化していてもよい。また、縁部26eが階段状になっていてもよい。
(カバー部材)
図5は、カバー部材を裏側(筐体側)から見た正面図である。図6(a)は、カバー部材を表側から見た斜視図、図6(b)は、カバー部材を裏側から見た斜視図である。図7は、図5に示すカバー部材のB−B断面図である。図8は、図5に示すカバー部材をA方向から見た一部断面図である。図9(a)は、図5に示すカバー部材のC−C断面図、図9(b)は、図5に示すカバー部材のD−D断面図、図9(c)は、図5に示すカバー部材のE−E断面図、図9(d)は、図5に示すカバー部材のF−F断面図である。
カバー24は、ウォーム側の外縁にある第1フランジ部50と、孔部24aを挟んで第1フランジ部50と反対側の外縁にある第2フランジ部52と、を有する。このカバー24をギヤ収容部26の開口部26aに装着した場合、ウォームから離れたギヤ収容部26の第2端面26cの高さが抑えられており(図4参照)、カバー24の第2フランジ部52の高さも抑えることができる。
また、カバー24を開口部26aに装着した状態では、第1フランジ部50のギヤ収容部26の底部26dからの高さは、第2フランジ部52のギヤ収容部26の底部26dからの高さよりも高い(図3参照)。そのため、ウォーム30を小径化してギヤ収容部26全体を薄型化しなくても、例えば、ギヤ収容部26にレギュレータブラケット200を取り付けた際にカバー24がレギュレータブラケット200と干渉する状況を防止できる(図3参照)。
また、カバー24は、図3に示すように、第1フランジ部50および第2フランジ部52よりも内側の領域に、支持軸34の軸方向に垂直な環状の平坦部56を有している。第1フランジ部50および第2フランジ部52を含む環状のフランジ部58は、図6や図8に示すように、平坦部56に対して斜めに形成されている。フランジ部58は、ウォームの軸方向から見た場合(図8に示すカバーの状態)に平坦部56に対して交差している。これにより、ウォーム側の第1フランジ部50の高さを平坦部56よりも高くし、支持軸34を挟んでウォームと反対側の第2フランジ部52の高さを平坦部56よりも低くできる。なお、本実施の形態に係る第1フランジ部50は、フランジ部58において高さ方向(ギヤ収容部26の底部26dから支持軸34の軸方向に向かう方向)が一番高い位置を含む部分であり、第2フランジ部52は、フランジ部58において高さ方向が一番低い位置を含む部分である。
また、カバー24は、図8に示すように、支持軸34が突出する孔部24aが形成されているボス部62と、ボス部62の外周側に形成されている環状の平坦部56と、平坦部56の外周側に形成されており、ギヤ収容部26の内部側に凹んだ環状の凹部64と、凹部64の外周側に形成されており、凹部64よりギヤ収容部26の外部側へ突き出ているフランジ部58と、を有する。このように、平坦部56とフランジ部58との間に、ギヤ収容部26の内部側に凹んだ環状の凹部64が形成されているため、ウォームの軸方向から見て(図8に示す状態)、平坦部56とフランジ部58とが交差しているような形状のカバーであってもプレス加工で製造できる。
なお、フランジ部58は、平坦部56に対して傾斜している傾斜部65を有している。つまり、傾斜部65は、フランジ部58のうち、第1フランジ部50と第2フランジ部52とを繋ぐ部分である。これにより、平坦部56を基準面として、ボス部62を挟んだ一方の領域におけるフランジ部58の高さを平坦部56よりも高くし、ボス部62を挟んだ他方の領域におけるフランジ部58の高さを平坦部56よりも低くできる。
このように、本実施の形態に係るカバー24は、減速機12を構成するギヤ収容部26の開口部26aを覆うリング状のカバーであって、前述のフランジ部58は、ギヤ収容部26のウォーム側で固定される第1フランジ部50と、孔部24aを挟んで、第1フランジ部50と反対側でギヤ収容部26に固定される第2フランジ部52と、を有する。そして、第1フランジ部50は、平坦部56を含む平面を挟んで第2フランジ部52と反対側に位置する。
なお、本実施の形態に係るギヤボックス14は、図1に示すように、レギュレータブラケット200を取り付けるための取付穴60が複数形成されている。取付穴60は、支持軸34と垂直な方向であって、かつ、支持軸34の中心を通るウォームの軸方向Axと平行な直線L1よりウォーム側の領域に形成されている。これにより、出力ギヤ22と噛み合い、レギュレータブラケット200に支持されているギヤを、支持軸34を挟んでウォームの反対側の領域に配置する際の設計の自由度が向上する(図2参照)。
(カバー部材の位置決めおよび固定)
図5乃至図9に示すように、カバー24は、フランジ部58の外縁から裏側(筐体側)に向かって軸方向に折り曲げられた、8つの爪(突起)が形成されている。8つの爪は、装着する筐体の構成によって位置決め部やカシメ部として機能する。
図5に示すように、カバー24の裏側には、爪66a,66b、爪68a,68b、爪70a,70b、爪72a,72bが設けられている。爪66aと爪66bは、図5に示す第1フランジ部50と第2フランジ部52とを結ぶ鉛直断面P1を挟んで、互いの形状が鏡像の関係である。爪68aと爪68b、鉛直断面P1を挟んで、互いの形状が鏡像の関係である。爪70aと爪70b、鉛直断面P1を挟んで、互いの形状が鏡像の関係である。爪72aと爪72b、鉛直断面P1を挟んで、互いの形状が鏡像の関係である。
通常のウィンドウレギュレータに用いられる減速機付モータ100は、左側ドアに用いられる左側仕様の減速機と、右側ドアに用いられる右側仕様の減速機とが使い分けられる。そのため、互いの減速機で用いられる筐体の形状は互いの鏡像の関係にある。したがって、カバーも使い分ける場合がある。
しかしながら、本実施の形態に係るカバー24を、位置決めやカシメのために用いられる爪の配置を工夫することで、多様な筐体に対して組み付けることができる。しかも、カバー組み付け時の筐体の向きを左右仕様に応じて適切に配置することで、カバーの向きを変えずに済む。以下、模式図を用いて説明する。
図10(a)は、1つの爪を位置決めに、3つの爪をカシメに用いるカバーの装着について説明する模式図、図10(b)は、1つの爪を位置決めに、2つの爪をカシメに用いるカバーの装着について説明する模式図である。
はじめに、図1に示す左(L)側仕様の減速機付モータ100におけるカバー24の装着について説明する。図1に示す減速機付モータ100では、位置決め凹部74に爪66bを係止させる。そして、爪66a,72a,68bをカシメとして用いる。一方、右(R)側仕様の減速機付モータの場合、位置決め凹部74に爪66aを係止し、爪66b,72b,68aをカシメとして用いる。
このように、カバー24は、フランジ部58の外周に形成された、位置決め部およびカシメ部として機能する爪部を複数有している。そして、複数の爪部は、第1フランジ部50および第2フランジ部52を含むとともに平坦部に対して垂直な鉛直断面P1を挟んで対称に配置されている。これにより、減速機が右側仕様、左側仕様のような左右対称の筐体を備える場合であっても、筐体に対する第1フランジ部50と第2フランジ部52の位置を変えずに、左右両仕様の筐体に対してカバーを装着できる。
なお、本実施の形態に係るカバー24は、1つの爪を位置決めに、2つの爪をカシメに用いるカバーとしても使うことができる。
例えば、図1に示す左(L)側仕様の減速機付モータ100では、位置決め凹部74に爪66bを係止させる。そして、爪66a,70bをカシメとして用いる。一方、右(R)側仕様の減速機付モータの場合、位置決め凹部74に爪66aを係止し、爪66b,70aをカシメとして用いる。
このように本実施の形態に係るカバー24は、多様の筐体への固定が可能であり、部品の共通化や製造工程の簡略化によるコストの低減を図ることができる。
(カバーの製造方法)
図11(a)〜図11(e)は、本実施の形態に係るカバーの製造方法を説明するための図である。この製造方法は、減速機を構成する筐体の開口部を覆うリング状のカバーの製造方法である。はじめに、所定形状の金属プレート80を準備する(図11(a))。次に、金属プレート80の中心部近傍を裏側から表側へ向かって押し出してボス部62を形成する(図11(b)、図11(c))。次に、ボス部62の外周側に、ボス部62の中心Cと交差する環状の平坦部56を形成する(図11(d))。次に、平坦部56の外周側に、ボス部62と反対側へ凹んだ環状の凹部64を形成するとともに、凹部64の外周側に、凹部64よりボス部62側へ突き出ているフランジ部58を形成する(図11(e))。
ここで、フランジ部58を形成する工程は、筐体のウォーム側で固定される第1フランジ部50と、ボス部62を挟んで、第1フランジ部50と反対側で筐体に固定される第2フランジ部52と、を平坦部56に対して斜めになるように形成する。その後、外形をトリムし、フランジ部58の外縁を折り曲げて複数の爪を形成する。
この態様によると、平坦部とフランジ部との間に、ボス部と反対側へ凹んだ環状の凹部を形成することで、フランジ部は、ウォームの軸方向から見た場合に平坦部に対して交差しているような形状のカバーであっても一つの部材からプレス加工で製造できる。一方、凹部を設けないでフランジ部を形成しようとする場合、平坦面を基準に材料を逆方向に曲げ加工することになり、材料が破断する等の不具合が生じる。
以上、本発明を上述の実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて実施の形態における組合せや処理の順番を適宜組み替えることや各種の設計変更等の変形を実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
10 モータ部、 12 減速機、 14 ギヤボックス、 22 出力ギヤ、 24 カバー、 24a 孔部、 26 ギヤ収容部、 26a 開口部、 26b 第1端面、 26c 第2端面、 26d 底部、 26e 縁部、 26f 傾斜部、 30 ウォーム、 34 支持軸、 50 第1フランジ部、 52 第2フランジ部、 56 平坦部、 58 フランジ部、 60 取付穴、 62 ボス部、 64 凹部、 65 傾斜部、 66a,66b,68a,68b,70a,70b,72a,72b 爪、 80 金属プレート、 100 減速機付モータ、 200 レギュレータブラケット、 202 穴、 204 開口部、 206 段差部。

Claims (11)

  1. モータの回転が伝達されるウォームと、
    前記ウォームと噛み合うウォームホイールと、
    被駆動部材と噛み合って該被駆動部材を駆動する出力部材と、
    前記ウォームホイールの回転を前記出力部材に伝達する伝達機構と、
    前記ウォームホイールを収容する筐体と、
    前記出力部材を回転可能に支持する支持軸と、
    前記筐体の開口部を覆うカバーと、を備え、
    前記筐体は、
    前記開口部のウォーム側の縁部であって、前記カバーの外縁の第1フランジ部が対向する第1端面と、
    前記開口部の、前記支持軸を挟んでウォームと反対側の縁部であって、前記カバーの外縁の第2フランジ部が対向する第2端面と、を有し、
    前記第1端面の前記筐体の底部からの高さは、前記第2端面の前記筐体の底部からの高さよりも高いことを特徴とする減速機。
  2. 前記カバーと前記筐体との間に狭持されているシール部材を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の減速機。
  3. 前記筐体の開口部の縁部は、前記支持軸の軸方向に垂直な平面に対して、前記第1端面から前記第2端面に向かって傾斜している傾斜部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の減速機。
  4. 前記カバーは、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部よりも内側の領域に、前記支持軸の軸方向に垂直な平坦部を有し、
    前記第1フランジ部および前記第2フランジ部を含むフランジ部は、前記平坦部に対して斜めに形成されており、
    前記フランジ部は、前記ウォームの軸方向から見た場合に前記平坦部に対して交差していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の減速機。
  5. 前記筐体は、レギュレータブラケットを取り付けるための取付穴を有し、
    前記取付穴は、前記支持軸と垂直な方向であって、かつ、前記支持軸の中心を通る前記ウォームの軸方向と平行な直線よりウォーム側の領域に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の減速機。
  6. 前記カバーは、
    前記支持軸が突出する開口部が形成されているボス部と、
    前記ボス部の外周側に形成されている平坦部と、
    前記平坦部の外周側に形成されており、筐体の内部側に凹んだ凹部と、
    前記凹部の外周側に形成されており、前記凹部より筐体の外部側へ突き出ているフランジ部と、を有し
    前記フランジ部は、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の減速機。
  7. モータと、
    前記モータのシャフトと連結されている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の減速機と、
    を備えることを特徴とする減速機付モータ。
  8. 減速機を構成する筐体の開口部を覆うカバーであって、
    減速機の出力部材を回転可能に支持する支持軸が突出する孔部が形成されているボス部と、
    前記ボス部の外周側に形成されている平坦部と、
    前記平坦部の外周側に形成されており、筐体の内部側に凹んだ凹部と、
    前記凹部の外周側に形成されており、前記凹部より筐体の外部側へ突き出ているフランジ部と、を有し
    前記フランジ部は、筐体のウォーム側で固定される第1フランジ部と、前記孔部を挟んで、前記第1フランジ部と反対側で筐体に固定される第2フランジ部と、を有し、
    前記第1フランジ部は、前記平坦部を含む平面を挟んで前記第2フランジ部と反対側に位置することを特徴とするカバー。
  9. 前記フランジ部は、前記平坦部に対して傾斜している傾斜部を有することを特徴とする請求項8に記載のカバー。
  10. 前記フランジ部の外周に形成された、位置決め部およびカシメ部として機能する爪部を複数有し、
    複数の前記爪部は、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部を含むとともに前記平坦部に対して垂直な平面を挟んで対称に配置されていることを特徴とする請求項8または9に記載のカバー。
  11. 減速機を構成する筐体の開口部を覆うカバーの製造方法であって、
    所定形状の金属プレートを準備する工程と、
    前記金属プレートの中心部近傍を裏側から表側へ向かって押し出してボス部を形成する工程と、
    前記ボス部の外周側に、前記ボス部の中心と交差する平坦部を形成する工程と、
    前記平坦部の外周側に、前記ボス部と反対側へ凹んだ凹部を形成する工程と、
    前記凹部の外周側に、前記凹部より前記ボス部側へ突き出ているフランジ部を形成する工程と、を有し、
    前記フランジ部を形成する工程は、
    筐体のウォーム側で固定される第1フランジ部と、前記ボス部を挟んで、前記第1フランジ部と反対側で筐体に固定される第2フランジ部と、を前記平坦部に対して斜めになるように形成することを特徴とするカバーの製造方法。
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