JP2017096227A - エンジンのピストン - Google Patents

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耕二 蛭川
Koji Hirukawa
耕二 蛭川
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Abstract

【課題】ピストンピンの極部的な圧接による高応力を分散させて、ピストンの耐久性を向上させる。【解決手段】スカート部24に対向する一対のピンボス部25が設けられ、一対のピンボス部25にピン嵌入穴26がピストン径方向にそれぞれ貫通形成され、ピン嵌入穴26にコンロッド28を回転自在に軸支するピストンピン27が挿入されたエンジンのピストン20であって、ピン嵌入穴26のピストン中心側の開口縁26Aに隣接する上側内周面にピストン20の部材よりも硬度の高い被膜30が形成された。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンのピストンに関する。
一般的に、エンジンのピストンは、燃焼室の一部を構成するヘッド部と、ヘッド部の下端に設けられたスカート部と、スカート部に形成された一対のピンボス部と、ピンボス部にそれぞれ形成されたピン嵌入穴とを備えている。ピン嵌入穴には、クランクシャフトに連結されたコンロッドの上端側を回転自在に軸支するピストンピンが嵌入される。
ところで、図5に示すように、燃焼行程時にピストン200のヘッド部210に爆発力が作用すると、ピストンピン270は上方に湾曲するように撓む。このため、ピストンピン270の上側外周面がピン嵌入穴260の上側内周面の開口縁260A近傍に極部的に圧接されて高応力を発生せることで、ピン嵌入穴260に亀裂が生じ、ピストン200の疲労破壊を招く課題がある。
このような課題を解消し得る技術として、例えば、ピン嵌入穴の内周面を含むピストンの内面全体にピストンの部材よりも硬質の被膜を施した構造が種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平03−260362号公報 特開平02−218848号公報
ところで、上記従来構造では、ピストンの内周全体に硬質の被膜を施している。すなわち、燃焼行程時にピストンピンが圧接しない不要な部分にも被膜を施しているため、製造コストの上昇を招く課題がある。
開示の技術は、製造コストの上昇を抑制しつつ、ピストンピンの極部的な圧接による高応力を分散させて、ピストンの耐久性を向上させることを目的とする。
開示の技術は、ピストンスカート部に対向する一対のピンボス部が設けられ、前記一対のピンボス部にピン嵌入穴がピストン径方向にそれぞれ貫通形成され、前記ピン嵌入穴にコンロッドを回転自在に軸支するピストンピンが挿入されたエンジンのピストンであって、前記ピン嵌入穴のピストン中心側の開口縁に隣接する上側内周面に前記ピストンの部材よりも硬度の高い被膜が形成されたことを特徴とする。
前記被膜が、前記ピン嵌入穴の上側内周面に、ピストン中心側の開口縁を基端としてピストン外周側に向かって凸となる半円弧状に形成されてもよい。
前記被膜が、前記ピン嵌入穴の上側内周面に、ピストン中心側の開口縁を基端として穴軸方向に延びると共に、その穴軸方向の長さが前記ピン嵌入穴の軸方向長さの半分で設定されてもよい。
前記ピン嵌入穴のピストン中心側の開口縁よりも上方に位置する前記ピンボス部に凹溝が形成されてもよい。
開示の技術によれば、コスト上昇を抑制しつつ、ピストンピンの極部的な圧接による高応力を分散させて、ピストンの耐久性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るピストンを示す模式的な縦断面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態に係るピストンをピストンピン軸方向から視た模式的な縦断面図である。 他の実施形態に係るピストンを示す模式的な縦断面図である。 一般的なピストンを示す模式的な縦断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るエンジンのピストンを説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態のピストン20を示す模式的な縦断面図である。ピストン20は、シリンダブロック10に内挿されたシリンダライナ11内に往復移動可能に収容されている。ピストン20のヘッド部21外周には、周方向にリング溝22が凹設されている。このリング溝22には、シリンダライナ11の内周と摺接するピストンリング23が装着されている。
ピストン20のスカート部24には、互いに対向する一対のピンボス部25が形成されている。これら一対のピンボス部25には、ピストン中心側からピストン外周側に向かってピンボス部25を径方向に貫通するピン嵌入穴26がそれぞれ形成されている。ピン嵌入穴26には、図示しないクランクシャフトに連結されたコンロッド28の上端側を回転自在に軸支するピストンピン27が嵌入されている。
本実施形態において、ピン嵌入穴26の上側内周面には、ピストン20の部材よりも硬度の高いダイヤモンドライクカーボン等で形成された被膜30が施されている。より詳しくは、図2,3に示すように、被膜30は、ピン嵌入穴26の上側内周面に、ピストン中心側の開口縁26Aを基端としてピストン外周側の開口縁26Bに向かって凸となる半楕円状に形成されている。被膜30の基端側の幅Wは、ピン嵌入穴26の内径Dよりも短く設定され、被膜30の穴軸方向長さL1は、好ましくは、ピン嵌入穴26の軸方向長さL2の略半分の長さで設定されている。すなわち、被膜30は、ピン嵌入穴26の上側内周面のうち、燃焼行程時に爆発力の影響で撓むピストンピン27の上側外周面が極部的に圧接される開口縁26Aの近傍のみに形成されている。
以上詳述したように、本実施形態のピストン20によれば、ピン嵌入穴26の開口縁26Aに隣接する上側内周面にピストン20の部材よりも硬度の高い被膜30を形成したことで、燃焼行程時にピストンピン27がピン嵌入穴26に極部的に接触することで生じる高応力は効果的に分散されるようになる。これにより、ピン嵌入穴26の亀裂を起因とする疲労破壊を効果的に抑止することが可能となり、ピストン20の耐久性を確実に向上させることができる。また、被膜30をピン嵌入穴26の上側内周面のうち、燃焼行程時にピストンピン27が極部的に圧接される開口縁26A近傍のみに形成したことで、ピストンの内周全体に被膜を施す従来構造に比べてコストの上昇を効果的に抑制することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、図4(A),(B)に示すように、ピン嵌入穴26の開口縁26A上方に位置するピンボス部25の側部にピストン外周側に窪む凹溝40を形成してもよい。こんように凹溝40を設ければ、ピン嵌入穴26の開口縁26A近傍に作用する高応力をより効果的に分散させることが可能となり、ピストン20の耐久性を確実に向上することができる。
10 シリンダブロック
11 シリンダライナ
20 ピストン
21 ヘッド部
22 リング溝
23 ピストンリング
24 スカート部
25 ピンボス部
26 ピン嵌入穴
27 ピストンピン
28 コンロッド
30 被膜

Claims (4)

  1. ピストンスカート部に対向する一対のピンボス部が設けられ、前記一対のピンボス部にピン嵌入穴がピストン径方向にそれぞれ貫通形成され、前記ピン嵌入穴にコンロッドを回転自在に軸支するピストンピンが挿入されたエンジンのピストンであって、
    前記ピン嵌入穴のピストン中心側の開口縁に隣接する上側内周面に前記ピストンの部材よりも硬度の高い被膜が形成された
    ことを特徴とするエンジンのピストン。
  2. 前記被膜が、前記ピン嵌入穴の上側内周面に、ピストン中心側の開口縁を基端としてピストン外周側に向かって凸となる半円弧状に形成された
    請求項1に記載のエンジンのピストン。
  3. 前記被膜が、前記ピン嵌入穴の上側内周面に、ピストン中心側の開口縁を基端として穴軸方向に延びると共に、その穴軸方向の長さが前記ピン嵌入穴の軸方向長さの半分で設定された
    請求項1又は2に記載のエンジンのピストン。
  4. 前記ピン嵌入穴のピストン中心側の開口縁よりも上方に位置する前記ピンボス部に凹溝が形成された
    請求項1から3の何れか一項に記載のエンジンのピストン。
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