JP2017095960A - 換気装置 - Google Patents

換気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017095960A
JP2017095960A JP2015228548A JP2015228548A JP2017095960A JP 2017095960 A JP2017095960 A JP 2017095960A JP 2015228548 A JP2015228548 A JP 2015228548A JP 2015228548 A JP2015228548 A JP 2015228548A JP 2017095960 A JP2017095960 A JP 2017095960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sash window
opening
hood
wind direction
direction guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015228548A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6590656B2 (ja
Inventor
欣也 小野寺
Kinya Onodera
欣也 小野寺
佐藤 功
Isao Sato
功 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sahara KK
Original Assignee
Sahara KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sahara KK filed Critical Sahara KK
Priority to JP2015228548A priority Critical patent/JP6590656B2/ja
Publication of JP2017095960A publication Critical patent/JP2017095960A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6590656B2 publication Critical patent/JP6590656B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Abstract

【課題】 換気扇から排出される屋内空気を利用して、サッシ窓を介した屋内外の熱の出入りを抑制する換気装置を提供する。【解決手段】サッシ窓10に隣接して建物の壁穴2aに設置される換気装置20は、屋外へ空気を吹き出す吹出口31を有する換気扇30と、換気扇30の屋外側に配置されるフード40とを備える。フード40は、屋外に向けて開放する開口部43及び吹出口31からの空気を開口部43へと送る通気路20aを有する。フード40の開口部43は、上記吹出口から上記通気路を経た空気を上記サッシ窓の屋外側の面に沿って吹き出すように、サッシ窓10の縁部12に隣接してその屋外側に配置されている。開口部43の屋外側の縁部が風向ガイド45として提供される。風向ガイド45は、サッシ窓10の中央部に向かうにしたがってサッシ窓10に近づくように傾斜している。【選択図】 図2

Description

本発明は、サッシ窓に隣接して建物の壁穴に設置される換気装置に関する。
特許文献1に記載の換気装置は、サッシ窓の上側に隣接して配置されている。換気装置は、屋外へ空気を吹き出す吹出口を有する換気扇と、この換気扇の屋外側に配置されたフードとを備えている。このフードにおいて換気扇に対向する壁部には開口部が形成されている。屋内の空気は、換気扇の吹出口からフードの内部空間(通気路)を経て、上記開口部から屋外に排出される。
特開2007−170107
屋内では、寒い季節には暖房が行なわれ、暑い季節には冷房が行なわれる。特許文献1の換気装置では、開口部が換気扇と対向する壁部に形成されているため、温度調節された屋内空気が換気扇により開口部から排出される際に、サッシ窓から遠ざかる方向に排出されてしまう。そのため、空調のためのエネルギーを無駄に消費していた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、サッシ窓に隣接して建物の壁穴に設置される換気装置であって、屋外へ空気を吹き出す吹出口を有する換気扇と、上記換気扇の屋外側に配置され、屋外に向けて開放する開口部及び上記吹出口からの空気を上記開口部へと送る通気路を有するフードと、を備え、上記フードの開口部が、上記吹出口から上記通気路を経た空気を上記サッシ窓の屋外側の面に沿って吹き出すように、上記サッシ窓の縁部に隣接してその屋外側に配置され、上記開口部の屋外側の縁部が風向ガイドとして提供され、この風向ガイドが、上記サッシ窓の中央部に向かうにしたがって上記サッシ窓に近づくように傾斜していることを特徴とする。
上記構成によれば、換気扇から吹き出された空気は、開口部の屋外側の縁部の傾斜した風向ガイドに案内されて、サッシ窓の屋外側の面の近傍を集中して流れる。そのため、サッシ窓の屋内側の空気と屋外側の空気の温度差は小さくなり、サッシ窓を介しての屋内空気と屋外空気との間の熱移動を抑制することができ、サッシ窓の熱損失を少なくすることが出来る。換言すれば、排気される屋内空気の熱エネルギーの一部を回収することができる。その結果、空調効率を上げることができる。
具体的に説明すると、冬期には、屋内から排出される暖かい空気を利用してサッシ窓の屋外面を温め、屋内から屋外への熱の移動を抑制する。夏期には、屋内から排出される冷たい空気を利用してサッシ窓の屋外面を冷却し、屋外から屋内への熱の移動を抑制する。
好ましくは、上記通気路において、上記開口部近傍の流通断面積がその上流側の流通断面積より小さい。
この構成によれば、換気扇から吹き出された空気は、フードの通気路を通る過程で流速を高めた状態で開口部からサッシ窓の屋外側の面に沿って吹き出すことができる。そのため、サッシ窓に沿って広い範囲にわたり屋内空気を供給できるとともに、風向ガイドによる集中効果を高めることができる。
好ましくは、上記換気扇に対向する上記フードの内壁面には断熱材が設けられている。
上記構成によれば、断熱材によりフードの内側と外側の間の熱の移動が遮られ、通気路内を流れる空気の温度を保つことができる。
一態様では、上記フードの開口部は、上記サッシ窓の上側の縁部に隣接して配置され、下向きに開口している。
好ましくは、上記サッシ窓がガラス板とこのガラス板の周囲を囲うサッシ枠とを有し、上記風向ガイドは上記サッシ枠の上枠と屋内外方向に対向して配置され、屋内外方向から見た時、上記風向きガイドの先端縁が上記上枠の下縁より上方に配置されている。
上記構成によれば、風向ガイドによってガラス板への日差しが遮られない。また、雨が風向ガイドによって遮られずにガラス板に当たることにより、ガラス板の屋外側の面の汚れを落とすことができる。
他の態様では、上記フードの開口部は、上記サッシ窓の下側の縁部に隣接して配置され、上向きに開口している。
冬期に暖房を行なっている場合には、サッシ窓の下部の屋内側の面に結露が生じやすくなるが、上記構成によれば、温かい排出空気をサッシ窓の下部にあてて温度を上昇させて、結露を抑制することができる。
好ましくは、上記風向ガイドは、上記フードとは別体であって、上記サッシ窓に対する傾斜角度を変えることができるよう上記フードに回動可能に連結されている。
上記構成によれば、サッシ窓の各種形状、例えば換気装置に隣接するサッシ枠の様々な形状に対応できるとともに、開口部から吹き出された空気の流れる向きを、その空気がサッシ窓の所望の部位に導かれるよう合わせることができる。
好ましくは、上記開口部において、補助風向ガイドが上記風向ガイドより屋内側に配置され、この補助風向ガイドが、上記サッシ窓の中央部に向かうにしたがって上記サッシ窓に近づくように傾斜している。
上記構成によれば、開口部から吹き出される空気をサッシ窓側へ方向付けする精度をより高めることができる。
好ましくは、上記補助風向ガイドは、上記フードとは別体であって、上記サッシ窓に対する傾斜角度を変えることができるよう上記フードに回転可能に支持されている。
上記構成によれば、開口部から吹き出された空気を、サッシ窓の所望の部位に導くために方向付けする精度をより強めることができる。
本発明によれば、換気扇から排出される屋内空気を利用して、サッシ窓を介しての熱の出入りを抑制し、空調効率を上げることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態を示し、換気装置を室外から見た背面図である。 図2は、同実施の形態のサッシ窓装置の縦断面図である。 図3は、本発明の第2の実施形態を示す図2と同様の縦断面図である。 図4は、本発明の第3の実施形態を示す図2と同様の縦断面図である。 図5は、本発明の第4の実施形態を示す図2と同様の縦断面図であり、要部を拡大して示す。 図6は、本発明の第5の実施形態を示す図2と同様の縦断面図であり、要部を拡大して示す。
以下、本発明の第1の実施の形態を図1、図2にしたがって説明する。
建物の壁2の壁穴2aには、換気機能付きサッシ窓装置1が嵌め込まれている。換気機能付きサッシ窓装置1は、サッシ窓10と、このサッシ窓10の上側に隣接する換気装置20とを備えている。
サッシ窓10は、複層のガラス板11と、このガラス板11の周囲を囲うサッシ枠12(枠)とを有している。サッシ枠12は、上枠13と、下枠14と、左右一対の縦枠15,15とを有しており、その下枠14と縦枠15,15が壁穴2aの下縁と左右の縁に固定されている。
換気装置20は、屋内外方向から見て矩形をなす支持フレーム21と、この支持フレーム21に支持された換気扇30と、屋内側において換気扇30を覆うカバー部材35と、換気扇30の屋外側に配置されたフード40と、を備えている。
支持フレーム21は、上枠21aと、下枠21bと、左右の縦枠21c,21cを有している。この支持フレーム21の下枠21bがサッシ窓10の上枠13に連結され、上枠21a、縦枠21c,21cが壁穴2aの上縁と左右の縁に固定されている。
さらに支持フレーム21は、上記下枠21bと一体をなす垂直壁部21xを有している。この垂直壁部21xに上記換気扇30が固定されている。換気扇30は、その底部に屋内の空気を吸引する吸込口を有し、その屋外側に吹出口31を有している。
図1に示すように、上記支持フレーム21の下枠21bが垂直壁部21xより屋外側に張り出しており、上記サッシ窓10は換気扇30の吹出口31より屋外側に位置している。
上記支持フレーム21には、換気扇30を覆うカバー部材35も取り付けられている。このカバー部材35の下端は開口しており、この下端にはフィルタ36が取り付けられている。カバー部材35の内壁面には断熱吸音材35aが取り付けられている。
図2において矢印で示すように、屋内の空気はフィルタ36を通って換気扇30の吸込口に入り、換気扇30の吹出口31から、サッシ窓10とほぼ直交する方向に空気を吹き出されるようになっている。
上記フード40は、換気扇30の屋外側において支持フレーム21に取り付けられている。フード40は、換気扇30の吹出口31に対向する対向壁部41と、この対向壁部41の左右に配された壁部42とを有し、その下端に開口部43を有している。この開口部43は、サッシ窓10のサッシ上枠13(サッシ窓10の縁部)に隣接してその屋外側に配置され、下向きに開口している。フード40の内部空間は、上記換気扇30の吹出口31と開口部43を連ねる通気路44として提供される。
フード40の対向壁部41は、上部垂直部41aと、下部張出し部41bとを有している。この下部張出し部41bは、上記支持フレーム21の下枠21bに対応して、上部垂直部41aから屋外側に張り出している。
図2に矢印で示すように、上記通気路44は、換気扇30の吹出口31から屋外に向けって吹き出した空気を、対向壁部41の上部垂直部41aに沿って略垂直に下方に案内し、下部張り出し部41bと支持フレーム21の下枠21bとの間で、屋外方向へ向きを変えた後、再び略垂直に下方の開口部43へと案内する。通気路44において、開口部43およびその近傍での流通断面積は、その上流側の流通断面積より狭められている。
上記開口部43の屋外側の縁部(上記下部張出し部41bの下端縁部)は、フード40と一体をなす風向ガイド45として提供される。風向ガイド45は、下方に向かうにしたがって屋内側に近づくように傾斜している。換言すれば、風向ガイド45は、サッシ窓10の中央部に向かうにしたがってサッシ窓10に近づくように傾斜している。
風向ガイド45は、サッシ枠12の上枠13と屋内外方向に対向して配置されており、屋内外方向から見た時、風向ガイド45の先端縁は、サッシ枠12の内周より上側(外側)に配置されている。すなわち、風向ガイド45の先端縁は、ガラス板11の露出した面領域と上枠13との境より上側に位置している。
上記のように構成された換気機能付きサッシ窓装置1の動作を説明する。換気扇30は常時駆動しており、これにより屋内の汚れた空気を屋外に強制排気し、建物の別の場所に設置した給気口から新鮮な屋外の空気を屋内に取り込むようになっている。
換気扇30の吹出口31からサッシ窓10と直交する方向に屋外に向かって吹き出した空気は、上述したように通気路44に案内されて開口部43から下向きにサッシ窓10に沿う方向に排出される。
通気路44では開口部43近傍の下流側で流通断面積が絞られるため、排出空気の流速が増加して開口部43に至る。また、開口部43では風向ガイド45が下方に向かうにしたがってサッシ窓10に近づくように傾斜しているため、排出空気はサッシ窓10側に導かれて、ガラス板11の屋外側の面の近傍に集中して流れる。
夏期には、屋内から排出された冷気がガラス板11の屋外面を冷却し、冬期には、屋内から排出された暖気がガラス板11の屋外面を加温する。したがって、ガラス板11の屋内側と屋外側との温度差は小さくなり、ガラス板11を介しての屋内空気と屋外空気との熱移動が抑制される。すなわちサッシ窓の熱損失が小さくなる。
上述したように、換気扇30から排出される屋内空気の熱エネルギーを無駄にせず、有効に活用することにより、屋内温度の変動は抑制され、空調機器の負荷は低減される。
風向ガイド45の下端縁は、サッシ枠12の上枠13に対向した位置にあるので、雨が、風向ガイド45に遮られずにガラス板11に当たり、ガラス板11の屋外側の面の汚れを落とすことができる。また、風向ガイド45によりガラス板11への日差しが遮られることもない。
次に、本発明の他の実施形態について図を参照しながら説明する。これら図において、第1の実施形態に対応する構成については同番号を付してその詳細な説明を省略する。
図3に示す第2の実施形態の換気装置20では、フード40の対向壁部41の屋内側の面に発泡ウレタン等からなる断熱材50が設けられている。この断熱材50により通気路44内を流れる空気の温度変化を抑制することができる。
特に換気扇30の吹出口31に対向する上部垂直部41aには、吹出口31から吹き出された屋内空気が直接当てられるが、断熱材50により、吹出空気の温度変化が抑えられる。これにより、省エネルギー効果を更に高めることができる。尚、この断熱材50は吸音材を兼ねている。
図4に示す第3の実施形態では、換気装置20の配置が第1、第2の実施形態と上下逆になっている。詳述すると、換気装置20がサッシ窓10の下側に配置されている。支持フレーム21の上枠21aがサッシ枠12の下枠14に連結されている。フード40の開口部43は、サッシ窓10のサッシ下枠14(サッシ窓10の縁部)に隣接して上向きに開口している。風向ガイド45は、上方に向かうにしたがって屋内側に近づくように傾斜している。即ち、風向ガイド45は、サッシ窓10の中央部に向かうにしたがってサッシ窓10に近づくように傾斜している。
暖房時には、ガラス板11の下部、特にその左右隅部付近で、屋内側の面に結露が生じやすくなる。本実施形態によれば、屋内からの排出空気がガラス板11の下部の屋外面に当てられるため、ガラス板11の屋外側の下部面が温められることにより、ガラス板11の屋内側の面の温度が下がりにくくなり、結露が生じにくくなる。
図5に示す第4の実施形態の換気装置20は、フード40とは別体をなす風向ガイド片46を備えている。この風向ガイド片46は、垂直部46aと、下方に向かうにしたがって屋内側に近づくよう傾斜する下縁部を有している。この下縁部が風向ガイド46bとして提供される。
風向ガイド片46の上端部には回転軸46cが一体に設けられている。回転軸46cは、円形の断面を有して左右(図5の紙面直交方向)に延びている。フード40の下部張り出し部41bの下端には軸支部41cが一体に設けられている。軸支部41cはC字状の断面を有して左右(図5の紙面直交方向)に延びている。軸支部41cに回転軸46cが自らの軸線まわりに回転可能に嵌め込まれている。これによって、風向ガイド片46は、軸支部41cに回動可能に連結されている。したがって、風向ガイド片46を図5の想像線で示す位置から実線で示す位置まで回動させることにより、サッシ窓10に対する風向ガイド46bの傾斜角度を変えることができる。
換気装置20に隣接するサッシ窓10の上枠13の形状(高さ)によっては、フード40の開口部43とサッシ上枠13との配置がずれる場合がある。しかし、本実施形態によれば、このような場合であっても風向ガイド片46を回動させてサッシ窓10の所望の部位に排出空気が導かれるよう空気の流れる向きを合わせることができる。
尚、本実施形態では、風向ガイド片46は、垂直部46aと風向ガイド46bとを有しているが、風向ガイド46bのみを有してもよい。
図6に示す第5の実施形態の換気装置20では、開口部43において、補助風向ガイド48が風向ガイド45より屋内側に風向ガイド45と平行をなして2つ配置されている。補助風向ガイド48は、フード40とは別体に形成されている。補助風向ガイド48は、矩形状の細長い板材であって、その長手方向に延びる軸線を中心としてフード40の左右の壁部42に回転可能に支持されている。したがって、サッシ窓10に対する補助風向ガイド48の傾斜角度は、変えることが可能である。
この補助風向ガイド48を、サッシ窓10の中央部に向かうにしたがってサッシ窓10に近づくように傾斜させ、例えば、風向ガイド45と同じ角度に傾斜させることにより、開口部43から吹き出される空気をサッシ窓10側へ方向付けする精度をより高めることができる。
また、補助風向ガイド48の傾斜角度を変えることができることにより、開口部43から吹き出された空気をサッシ窓10の所望の部位に導くために方向付けする精度をより高めることができる。
尚、本実施形態では、補助風向ガイド48を2つ設けたが、その数は2つに限られない。
本発明による効果を実証するために実験を行った。この実験では、恒温外槽と、この恒温外槽に収容された恒温内槽とを用意した。恒温外槽と恒温内槽の内部空間は、互いに異なる温度で一定に維持されている。恒温内槽の内部空間は屋内空間に相当し、恒温外槽の内部は屋外に相当する。恒温内槽に第1実施形態のサッシ窓装置1を設置して実験を行った。
本来であれば比較例として、従来のサッシ窓装置、すなわち換気扇の吹出口からサッシ窓と直交する方向に屋外に向かってから空気を吹き出すサッシ窓装置を、恒温内槽に設置して実験を行うべきであるが、その代わりに、上記第1実施形態のサッシ窓装置1で換気扇30を駆動しない場合のデータを用いて比較例とした。その理由は下記の通りである。
換気装置を駆動した場合に恒温内槽から恒温外槽へ逃げる熱量Qは、換気扇30からの排気によって逃げる熱量Qと、サッシ窓10から逃げる熱量Qの和であり、次式で表される。
Q=Q+Q
本実施形態のサッシ窓装置1を用いた場合と、従来のサッシ窓装置を用いた場合の双方において、恒温外槽の内部温度と恒温内槽の内部温度の差及び風量が等しければ、Qは等しい。
そのため、両装置の熱損失の比較は、サッシ窓10から逃げる熱量Qを比較すれば足りる。従来のサッシ窓装置での熱量Qは、本実施形態のサッシ窓装置1において換気扇30を駆動しない時にサッシ窓10から逃げる熱量と等しい。
サッシ窓装置1において、サッシ窓10のガラス板11の露出面領域の寸法を縦690mm、横330mmとし、その面積を0.228mとした。ガラス板11の熱貫流率は3.4W/m・Kである。換気装置20の開口部43の開口面積を0.00948mとし、換気扇30を駆動したときの風量を67.7m/hとした。
実験1
冬季の暖房を想定した実験であり、恒温内槽を22.3℃、恒温外槽を3.7℃とした。
比較例(換気扇30を停止させた場合)では、サッシ窓10から逃げる熱量Qwは、9.7Wであった。
これに対して、実施例(換気扇30を駆動させた場合)では、サッシ窓10から逃げる熱量Qwは、6.2Wであった。
上記実験結果から、実施例では、3.5Wの熱量を回収できることを確認した。
実験2
夏期を想定した実験であり、恒温内槽を23.5℃、恒温外槽を31.0℃とした。
比較例(換気扇30を停止させた場合)では、サッシ窓10から逃げる熱量Qwは、−3.2Wであった。
これに対し、実施例(換気扇30を駆動させた場合)では、サッシ窓10から逃げる熱量Qwは、−1.1Wであった。
上記実験結果から、−2.1W分の熱量を回収することができることを確認した。
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
上記実施形態では、換気扇30の吹出口31を、空気がサッシ窓と直交する方向に吹き出すように配置したが、サッシ窓より屋外側に配置してサッシ窓に沿って吹き出すようにしてもよい。
換気装置をサッシ窓の左右いずれかに隣接して配置してもよい。この場合、フードの開口部はサッシ枠の縦枠に隣接させて、横向きに開口させる。
本発明は、サッシ窓に隣接して設置される換気装置に適用することができる。
2a 壁穴
10 サッシ窓
11 ガラス板
12 サッシ枠
13 上枠(サッシ窓の縁部)
14 下枠(サッシ窓の下側の縁部)
20 換気装置
30 換気扇
31 吹出口
40 フード
41 対向壁部
43 開口部
44 通気路
45 風向ガイド
46b 風向ガイド
48 補助風向ガイド
50 断熱材

Claims (9)

  1. サッシ窓に隣接して建物の壁穴に設置される換気装置であって、
    屋外へ空気を吹き出す吹出口を有する換気扇と、
    上記換気扇の屋外側に配置され、屋外に向けて開放する開口部及び上記吹出口からの空気を上記開口部へと送る通気路を有するフードと、
    を備え、
    上記フードの開口部が、上記吹出口から上記通気路を経た空気を上記サッシ窓の屋外側の面に沿って吹き出すように、上記サッシ窓の縁部に隣接してその屋外側に配置され、
    上記開口部の屋外側の縁部が風向ガイドとして提供され、この風向ガイドが、上記サッシ窓の中央部に向かうにしたがって上記サッシ窓に近づくように傾斜していることを特徴とする換気装置。
  2. 上記通気路において、上記開口部近傍の流通断面積がその上流側の流通断面積より小さいことを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. 上記換気扇に対向する上記フードの内壁面には断熱材が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の換気装置。
  4. 上記フードの開口部は、上記サッシ窓の上側の縁部に隣接して配置され、下向きに開口していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の換気装置。
  5. 上記サッシ窓がガラス板とこのガラス板の周囲を囲うサッシ枠とを有し、上記風向ガイドは上記サッシ枠の上枠と屋内外方向に対向して配置され、屋内外方向から見た時、上記風向きガイドの先端縁が上記上枠の下縁より上方に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の窓付け換気装置。
  6. 上記フードの開口部は、上記サッシ窓の下側の縁部に隣接して配置され、上向きに開口していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の換気装置。
  7. 上記風向ガイドは、上記フードとは別体であって、上記サッシ窓に対する傾斜角度を変えることができるよう上記フードに回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
  8. 上記開口部において、補助風向ガイドが上記風向ガイドより屋内側に配置され、この補助風向ガイドが、上記サッシ窓の中央部に向かうにしたがって上記サッシ窓に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1〜7に記載の換気装置。
  9. 上記補助風向ガイドは、上記フードとは別体であって、上記サッシ窓に対する傾斜角度を変えることができるよう上記フードに回転可能に支持されていることを特徴とする請求項8に記載の換気装置。
JP2015228548A 2015-11-24 2015-11-24 換気装置 Active JP6590656B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015228548A JP6590656B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015228548A JP6590656B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 換気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017095960A true JP2017095960A (ja) 2017-06-01
JP6590656B2 JP6590656B2 (ja) 2019-10-16

Family

ID=58817929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015228548A Active JP6590656B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6590656B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109184519A (zh) * 2018-11-19 2019-01-11 浙江东方大港大河工程塑料有限公司 一种通风效果好的窗扇
KR101971168B1 (ko) * 2017-10-19 2019-04-22 성상규 환기용 공기 청정기를 구비한 미세먼지 차단 창호 시스템
CN111119672A (zh) * 2020-01-20 2020-05-08 柳州埃锡科技有限公司 一种招风挡雨窗扇的结构及其安装方法
JP2020143551A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 株式会社佐原 換気装置
JP2021004508A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 株式会社佐原 換気装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101971168B1 (ko) * 2017-10-19 2019-04-22 성상규 환기용 공기 청정기를 구비한 미세먼지 차단 창호 시스템
CN109184519A (zh) * 2018-11-19 2019-01-11 浙江东方大港大河工程塑料有限公司 一种通风效果好的窗扇
JP2020143551A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 株式会社佐原 換気装置
JP7208625B2 (ja) 2019-03-08 2023-01-19 株式会社佐原 換気装置
JP2021004508A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 株式会社佐原 換気装置
JP7223422B2 (ja) 2019-06-27 2023-02-16 株式会社佐原 換気装置
CN111119672A (zh) * 2020-01-20 2020-05-08 柳州埃锡科技有限公司 一种招风挡雨窗扇的结构及其安装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6590656B2 (ja) 2019-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6590656B2 (ja) 換気装置
JP5732579B2 (ja) 空気調和装置
WO2010119893A1 (ja) 空気調和装置
JP5591061B2 (ja) 空気調和装置
US20120015599A1 (en) Air conditioner, casing, and decorative panel
JP6268586B2 (ja) 空気調和機
JPWO2017134723A1 (ja) 空気調和機の室内機
JP6429204B2 (ja) 空気調和機
JP3661471B2 (ja) 空気調和機
JP2017116146A (ja) 空気調和装置の室内ユニット
JP2007285533A (ja) 空気調和機の室内ユニット
CN100390465C (zh) 空调机
JP2007212000A (ja) 空気調和装置
JP6675057B2 (ja) 熱交換形換気装置
JP2018091498A (ja) 熱交換形換気装置
JP2014178072A (ja) 空気調和機
JP6150201B2 (ja) 空気調和機
JP5676855B2 (ja) 空気調和装置
JP2010112600A (ja) 空気調和装置の室内機およびこれを備えた空気調和装置
JP3900950B2 (ja) 天井カセット型空気調和機の化粧パネル
JP6233398B2 (ja) 空気調和装置の室内ユニット
JP4196329B2 (ja) 冷風換気システム
JP2014122750A (ja) 空気調和機
CN206398826U (zh) 一种取暖器
JP4998438B2 (ja) 空気調和機の室内機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6590656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250