JP2017093931A - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

パンツ型使い捨ておむつ Download PDF

Info

Publication number
JP2017093931A
JP2017093931A JP2015231274A JP2015231274A JP2017093931A JP 2017093931 A JP2017093931 A JP 2017093931A JP 2015231274 A JP2015231274 A JP 2015231274A JP 2015231274 A JP2015231274 A JP 2015231274A JP 2017093931 A JP2017093931 A JP 2017093931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
longitudinal
absorbent
type disposable
disposable diaper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015231274A
Other languages
English (en)
Inventor
猛史 宮村
Takeshi Miyamura
猛史 宮村
弘行 横松
Hiroyuki Yokomatsu
弘行 横松
浩美 滝田
Hiromi Takita
浩美 滝田
雄亮 伊達
Yusuke Date
雄亮 伊達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2015231274A priority Critical patent/JP2017093931A/ja
Publication of JP2017093931A publication Critical patent/JP2017093931A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】着用感が良好で、漏れ抑制性能にも優れたパンツ型使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】吸収性コア24は、前身頃1Fに存するコア前側部24Fと、後身頃1Rに存するコア後側部24Rとを有している。コア後側部24Rは、コア前側部24Fに比して縦方向Xの長さが短く、且つコア後側部24Rの縦方向端24Rxは、後身頃1Rにおけるサイドシール部Sの縦方向内方端Scよりも縦方向Xの内方に位置している。後身頃1Rにおける外装体3にレッグギャザー形成用の後側レッグ弾性部材35が、外装体3を横方向Yに横断するように伸長状態で複数配され、その複数の弾性部材35の少なくとも一部は、平面視において中央部分35Cで吸収性コア24と重ならずにコア後側部24Rよりも縦方向Xの外方に配されている。中央部分35Cは、後側レッグ弾性部材35における、横方向に関し吸収性コア24と重なる領域に位置する部分である。
【選択図】図2

Description

本発明は、パンツ型使い捨ておむつに関する。
パンツ型使い捨ておむつの典型的な構成は、吸収体を具備する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装体とを備え、前身頃及び後見頃それぞれにおける外装体の左右両側縁どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているというものである。特許文献1には、斯かる構成のパンツ型使い捨ておむつにおいて、通気性及び着用感の向上を目的として、おむつにおける着用者の股下に配される股下領域に吸収体を配置し、且つ該吸収体の前側端部及び後側端部の少なくとも一方を該股下領域に配置することが記載されている。これと同様の構成を有するパンツ型使い捨ておむつは特許文献2にも記載されている。尚、特許文献1及び2記載のおむつにおいては、レッグ開口部の開口縁部にレッグギャザーを形成するためのレッグ弾性部材が配されているものの、レッグ弾性部材は、その全体がレッグ開口部の開口縁部に配されており、外装体を着用者の前後方向(縦方向)と直交する方向(横方向)に横断していない。
また特許文献3には、前身頃及び後身頃のそれぞれにおいて、一対のサイドシール部のうちの一方から股下側に延び、股下側を迂回して前身頃と後身頃との他方に到達すると共に、互いに交差することなく間隔をおいて配置された複数の湾曲弾性部材群を備えたパンツ型使い捨ておむつが記載されている。特許文献3記載のおむつにおいて、吸収体は腹側部から股下部を介して背側部にわたって縦方向に延在しており、複数の湾曲弾性部材群は全て、股下部において吸収体と重なっている。特許文献3によれば、湾曲弾性部材群によっておむつのずり落ちが防止されると共に、外装体を着用者の身体に密着保持させることができるとされている。
特開2013−223688号公報 特表2006−519667号公報 特開2006−43415号公報
特許文献1〜3に記載のパンツ型使い捨ておむつは、着用感及び漏れ防止性の点で一定の効果を奏するものの、改善の余地がある。特に、着用感及び漏れ防止性の両特性を高レベルで両立させることは容易なことではない。例えば、典型的な吸収体は、パルプ等の積繊物から構成されることもあって他のおむつ構成部材に比して剛性が高く硬いために、着用感の点ではマイナス要素となりやすいが、着用感の向上を目的として吸収体のサイズを小さくすると漏れの発生が懸念されることになる。パンツ型使い捨ておむつにおいて着用感と漏れ防止性とを高レベルで両立させ得る技術は未だ提供されていない。
従って本発明は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るパンツ型使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、吸収性材料を含む吸収性コアを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装体とを備え、前身頃及び後身頃それぞれにおける該外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、前記吸収性コアは、前記外装体の横方向中央部に位置し、且つ前記外装体を縦方向に二分して横方向に延びる縦中心線を基準として、前身頃における該外装体の縦方向端に向かって縦方向に延びるコア前側部と、後身頃における該外装体の縦方向端に向かって縦方向に延びるコア後側部とを有し、前記コア後側部は、前記コア前側部に比して縦方向長さが短く、且つ該コア後側部の縦方向端は、後身頃における前記サイドシール部の縦方向内方端よりも縦方向内方に位置し、後身頃における前記外装体に、前記レッグ開口部の開口縁部にレッグギャザーを形成する後側レッグ弾性部材が、該外装体を横方向に横断するように伸長状態で複数配されており、それら複数の後側レッグ弾性部材は、それぞれ、前記サイドシール部を形成する該外装体の縦方向に沿う両側縁部それぞれから該レッグ開口部の開口縁部に沿って延びさらに前記コア後側部に向かって延びる部分を有し、且つ横方向に関し前記吸収性コアと重なる領域に位置する中央部分と、該領域の横方向両外方に位置する一対のサイド部分との3つに区分され、複数の前記後側レッグ弾性部材の少なくとも一部は、平面視において前記中央部分で前記吸収性コアと重ならずに前記コア後側部よりも縦方向外方に配されているパンツ型使い捨ておむつである。
本発明によれば、着用感が良好で、漏れ抑制性能にも優れたパンツ型使い捨ておむつが提供される。
図1は、本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)を模式的に示す展開平面図である。 図3は、図2のI−I線(縦中心線)での断面を模式的に示す横断面図である。 図4は、図1に示すおむつを分解して模式的に示す分解斜視図である。 図5は、本発明のパンツ型使い捨ておむつの他の実施形態の展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)の概略構成図である。 図6は、本発明のパンツ型使い捨ておむつのさらに他の実施形態の展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)の概略構成図である。 図7は、本発明のパンツ型使い捨ておむつのさらに他の実施形態の展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)の概略構成図である。 図8は、本発明のパンツ型使い捨ておむつのさらに他の実施形態の展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)の概略構成図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図4には、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有し、吸収性本体2と、該吸収性本体2の非肌対向面側に配されて該吸収性本体2を固定している外装体3とを備え、前身頃1F及び後身頃1Rそれぞれにおける外装体3の縦方向Xに沿う両側縁部FS,RSどうしが接合されて、一対のサイドシール部S,S、並びに着用者の胴が通されるウエスト開口部WH、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている。
図2に示すように、前身頃1Fは、おむつ1又は外装体3を縦方向Xに二分して横方向Yに延びる縦中心線CLxを基準として、着用時に着用者の身体の前側(腹側)を覆う部分であり、後身頃1Rは、着用者の身体の後側(背側)を覆う部分である。また本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収性本体)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、即ち相対的に着用者の肌から遠い側に向けられる面である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味し、吸収性物品が該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
おむつ1は、着用時に着用者の腹側に配される腹側部1A、背側に配される背側部1C、及びそれらの間に位置して着用者股間部に配される股下部1Bを有している。おむつ1の縦方向Xは、前身頃1Fと後身頃1Rとの間を延びる方向、即ち、腹側部1Aと背側部1Cとの間を股下部1Bを介して延びる方向であり、吸収性本体2の長手方向に一致する。腹側部1Aは前身頃1Fの一部であり、背側部1Cは後身頃1Rの一部であり、股下部1Bは前身頃1Fと後身頃1Rとに跨って存している。腹側部1A及び背側部1Cは、何れも縦方向Xにおいてサイドシール部Sと同位置にある部分であり、おむつ1の着用時に着用者の胴周りに対応する胴周り部である。股下部1Bは、外装体3の縦方向Xに沿う両側縁部にレッグ開口部LH,LH形成用の凹欠部が形成されている領域である。股下部1Bは、おむつ1の着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部を有しており、該排泄部対向部は通常、おむつ1の縦方向Xの中央部(縦中心線CLx上)又はその近傍に位置している。
吸収性本体2は、図2に輪郭線で示したように平面視長方形形状をなし、その長手方向を展開且つ伸長状態におけるおむつ1の縦方向Xに一致させて、外装体3の横方向Yの中央部に配置され、接着剤により外装体3に接合されている。外装体3は、図2に示す如き展開且つ伸長状態のおむつ1の外形を形作っており、外装体3の周縁は、その状態のおむつ1の輪郭線を形成している。おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1をサイドシール部Sで切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
吸収性本体2は、図3に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート21、非肌対向面を形成する液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート22、及び両シート21,22間に介在配置された液保持性の吸収体23を具備しており、これらが接着剤等の公知の接合手段により一体化されて構成されている。吸収体23は、おむつ1又は外装体3の横方向Yの中央部に位置している。表面シート21及び裏面シート22としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート22としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。
吸収体23は、吸収性材料を含む液保持性の吸収性コア24と、該吸収性コア24の肌対向面及び非肌対向面を被覆するコアラップシート25とを含んで構成されている。吸収性コア24とコアラップシート25との間は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合されている。本実施形態において吸収性コア24は、単層構造であり、吸収性材料を含むコア形成材料が積繊されてなり、また、平面視長方形形状をなし、吸収体23の外形、延いては吸収性本体2の外形を形作っている。吸収性材料としては、この種の吸収性コアの形成材料として通常用いられるものを特に制限なく用いることができ、例えば、木材パルプ、親水化剤により処理された合繊繊維等の親水性繊維や吸水性ポリマー粒子が挙げられる。即ち、吸収性コア24は、親水性繊維の積繊体、あるいは該積繊体に吸水性ポリマー粒子を担持させたものであり得る。コアラップシート25としては、透水性のシート材を用いることができ、例えば、紙、不織布等を用いることができる。
図2及び図3に示すように、吸収性本体2の肌対向面における縦方向Xに沿う左右両側部には、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性のシート材から構成された一対の防漏カフ26,26が設けられている。各防漏カフ26の自由端部の近傍には糸状の防漏カフ形成用弾性部材27が1本以上(本実施形態では1本)伸長状態で配されている。防漏カフ26は、伸長状態で配された弾性部材27がおむつ1の着用時に収縮することによって少なくとも股下部1Bで起立し、それによって尿等の排泄液の横方向Yの外方への流出を阻止する。
外装体3は、図2に示すように、前身頃1Fの胴周り部である腹側部1A、及び後身頃1Rの胴周り部である背側部1C、腹側部1Aと背側部1Cとに挟まれた股下部1Bにわたって配されており、その縦方向Xに沿う両側縁が股下部1Bにおいて内向きの円弧状に湾曲して一対のレッグ縁部LS,LSを形成しており、図2に示す如き平面視において、縦方向Xの中央域が横方向Yの内方に向けて括れた砂時計状の形状を有している。外装体3は、前身頃1F(腹側部1A)における縦方向Xに沿う両側縁部FS,FSと後身頃1R(背側部1C)における縦方向Xに沿う両側縁部RS,RSとが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されており、その接合によって、図1に示すように、おむつ1に一対のサイドシール部S,Sが形成され、さらにウエスト開口部WH及び一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている。
外装体3は、図3及び図4に示すように、外層シート31と内層シート32との積層体を含んで構成されている。おむつ1の着用状態において、外層シート31は着用者の身体から遠い側に位置して、おむつ1の非肌対向面(外面)を形成し、内層シート32は、着用者の身体に近い側に位置して、おむつ1の肌対向面(内面)を形成する。外層シート31と内層シート32との間は、所定の部位において接着剤によって接合されている。
本実施形態においては、図4に示すように、内層シート32は1枚の連続したシートから構成されているのに対し、外層シート31は複数枚のシートが組み合わされて構成されており、腹側部1Aを構成する腹側外層シート31Aと、背側部1Cを構成する背側外層シート31Cと、両シート31A,31C間に位置して股下部1Bを構成する股下外層シート31Bとを含んで構成されている。外層シート31を構成する各シート31A,31B,31Cは、それらの縦方向Xの端部どうしが重ね合わされ、その重ね合わせ部分において接着剤、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合され一体化されている。シート31A,31Cとシート31Bとの重ね合わせ部分においては、それぞれ、縦方向Xの中央に位置するシート31Bが吸収性本体2から相対的に近い側に位置し、シート31Bの縦方向Xの両端部の非肌対向面はシート31A,31Cで被覆されている。
図2及び図4に示すように、腹側外層シート31Aは、内層シート32の腹側部1A側の縦方向Xの端部から外方に延出する腹側延出部31AEを有し、また、背側外層シート31Cは、内層シート32の背側部1C側の縦方向Xの端部から外方に延出する背側延出部31CEを有しており、両延出部31AE,31CEは、それぞれ、内層シート32側に折り返され、接着剤によって、両延出部31AE,31CEと対向するおむつ1の他の構成部材に固定されている。本実施形態においては図2に示すように、折り返された腹側延出部31AEは、内層シート32上に配置固定された吸収性本体2の腹側部1A側の縦方Xの端部を覆っている。一方、背側部1Cにおいては吸収性本体2が配されておらず、折り返された背側延出部31CEは吸収性本体2とは重なっていない。
外装体3を構成するシート31(31A,31B,31C),32は、互いに同種のシートでも良く、あるいは異種のシートでも良く、後者の例として、伸縮性が互いに異なる形態が挙げられる。具体的には例えば、腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cとしては、横方向Yに伸縮性を有する伸縮性シートを用い、外層シート31の残りの部分即ち股下外層シート31B及び内層シート32は、伸縮性を有していない非伸縮性シートを用いることができる。外装体3として使用可能な伸縮性シートとしては、例えば、弾性繊維層の両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されている伸縮性シートが挙げられ、弾性繊維層と伸長可能な繊維層との一体化の方法としては、例えば、両者を積層して水流交絡する方法、エアスルー等により繊維を交絡させる方法、ヒートエンボス、接着剤、超音波等によって接合させる方法が挙げられる。また、外装体3として使用可能な非伸縮性シートとしては、例えば、各種製法による不織布が挙げられ、具体的にはスパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布を例示できる。
図2に示すように、外装体3には、ウエスト開口部WHの開口縁部にウエストギャザーを形成するウエスト弾性部材33が配されている。即ち、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおける外装体3のウエスト開口部WHの開口縁部には、ウエストギャザー形成用のウエスト弾性部材33が、外装体3の横方向Yの全長にわたって伸長状態で複数固定されており、これによってウエスト開口部WHには、その全周にわたって実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成されている。また外装体3には、一対のレッグ開口部LH,LHそれぞれの開口縁部にレッグギャザーを形成するレッグ弾性部材として、前身頃1Fに伸長状態で配された前側レッグ弾性部材34と、後身頃1Rに伸長状態で配された後側レッグ弾性部材35とがそれぞれ複数配されている。両レッグ弾性部材34,35は何れも、図2に示す如き平面視において、縦方向Xの内方(縦中心線CLx)に向かって凸状に湾曲した形状をなし、その凸の頂部が外装体3の横方向Yの中央部に位置している。これらの弾性部材33,34,35は、それぞれ糸状又は帯状であり、縦方向Xに所定間隔を置いて配置され、外装体3を構成する内層シート31と外層シート32との間に接着剤により挟持固定されている。
本実施形態のおむつ1の主たる特徴の1つとして、図2に示すように、吸収性コア24延いては吸収性本体2が、縦中心線CLxを基準として前後対称に形成されておらず、前身頃1F側に偏倚している点が挙げられる。即ち、吸収性コア24は、吸収性本体2と略同形状同寸法であって、図2に示すように外装体3の横方向Yの中央部に位置しているところ、縦中心線CLxを基準として、前身頃1Fにおける外装体3の縦方向端3Fxに向かって縦方向Xに延びるコア前側部24Fと、後身頃1Rにおける外装体3の縦方向端3Rxに向かって縦方向Xに延びるコア後側部24Rとを有している。また、コア後側部24Rは、コア前側部24Fに比して縦方向長さが短く、且つコア後側部24Rの縦方向端24Rxは、後身頃1Rにおけるサイドシール部S(背側部1Cにおける外装体3の側縁部RS)の縦方向内方端Sc即ち仮想直線RLxよりも縦方向Xの内方に位置している。ここで、「縦方向Xの内方」とは、前身頃1Fにおいては、前身頃1Fにおける外装体3の縦方向端3Fxから縦中心線CLxに向かう方向、後身頃1Rにおいては、後身頃1Rにおける外装体3の縦方向端3Rxから縦中心線CLxに向かう方向を指す。コア前側部24Fとコア後側部24Rとは一体に形成されており、吸収性コア24は、コア前側部24Fの縦方向端24Fxからコア後側部24Rの縦方向端24Rxにわたって連続している。
このように、吸収性コア24(吸収性本体2)の縦方向長さに関して、縦中心線CLxを基準として、後身頃1Rに存するコア後側部24Rを前身頃1Fに存するコア前側部24Fに比して短くすることによって、特に着用者の臀部及びその周辺部のフィット性が向上し、その結果としておむつ1全体としての着用感の向上に繋がる。本発明者らの知見によれば、この種のパンツ型使い捨ておむつの着用感に大きな影響を及ぼす部位は後身頃、中でも、着用者の臀部から背中側にわたって配される部位であり、本発明では斯かる観点から、他のおむつ構成部材に比して剛性が高く着用感に関してマイナス要素となりがちな吸収性コアについて、単にその寸法を全方向において小さくするのではなく、吸収性コアにおける後身頃に配される部位(コア後側部)の縦方向長さを選択的に小さくしたものである。
しかしながら、前記のように吸収性コア24を前身頃1F側に偏倚させ、コア後側部24Rを、股下部1Bと背側部1Cとの境界である仮想直線RLxを越えて背側部1C側に延在させない構成とすると、尿等の体液を吸収保持し得る部材が背側部1Cに十分に存在しないことになるため、特に背側部1Cにおいて体液の漏れが発生することが懸念される。これに対し、本実施形態のおむつ1においては、後側レッグ弾性部材35の配置を工夫することによって斯かる懸念を払拭し、着用感と漏れ抑制とを高レベルで両立させることを可能にしている。
即ち、本実施形態のおむつ1においては、図2に示すように、後側レッグ弾性部材35が、後身頃1Rにおける外装体3を横方向Yに横断するように伸長状態で複数(図2では3本)配されており、それら複数の後側レッグ弾性部材35は、それぞれ、サイドシール部Sを形成する外装体3の両側縁部RS,RSそれぞれからレッグ開口部LHの開口縁部に沿って延びさらにコア後側部24Rに向かって延びる部分を有し、且つ横方向Yに関し吸収性コア24と重なる領域に位置する中央部分35Cと、該領域の横方向Yの両外方に位置する一対のサイド部分35S,35Sとの3つに区分されている。ここで、「横方向Yに関し吸収性コア24と重なる領域」とは、図2に示す如き展開且つ伸長状態のおむつ1の平面視において、吸収性コア24と、吸収性コア24を縦方向Xに仮想的に延長した場合のその仮想延長領域とを含む領域を意味する。複数の後側レッグ弾性部材35は、それぞれ、外装体3の一方の側縁部RSから他方の側縁部RSにわたって連続しており、後身頃1Rにおける外装体3の横方向Yの全長にわたって横方向Yに伸縮性を有している。つまり、各後側レッグ弾性部材35の3つの区分35C,35S,35Sは互いに繋がっていて1本の連続した弾性部材を構成している。また、各後側レッグ弾性部材35は、おむつ1又は外装体3を横方向Yに二分して縦方向Xに延びる横中心線(図示せず)を基準として左右対称に形成されている。
そして、複数の後側レッグ弾性部材35の少なくとも一部は、図2に示す如き平面視において中央部分35Cで吸収性コア24と重ならずにコア後側部24Rよりも縦方向Xの外方に配されている。図2に示す形態においては、3本の後側レッグ弾性部材35のうち縦方向Xの最外方に位置する1本のみが、平面視において吸収性コア24と重ならずにコア後側部24Rよりも縦方向Xの外方に配されている。ここで、「縦方向Xの外方」とは、前身頃1Fにおいては、縦中心線CLxから前身頃1Fにおける外装体3の縦方向端3Fxに向かう方向、後身頃1Rにおいては、縦中心線CLxから後身頃1Rにおける外装体3の縦方向端3Rxに向かう方向を指す。
以上の如き後側レッグ弾性部材35の配置形態によれば、おむつ1の着用中において、後側レッグ弾性部材35の作用によって後身頃1R全体が引き上げられて着用者の身体にフィット性良く密着するため、前述した「コア後側部24Rの縦方向長さの短さ」と相俟って良好な着用感が得られると共に、体液の外部への漏れ出しが効果的に抑制される。
本実施形態のおむつ1においては、図2に示すように、複数(3本)の後側レッグ弾性部材35の全部が、「平面視において吸収性コア24(吸収性本体2)と重ならずにコア後側部24Rよりも縦方向Xの外方に配されている」という形態をとってはおらず、複数の後側レッグ弾性部材35の一部、具体的には、複数の後側レッグ弾性部材35のうち縦方向Xの最内方に位置する(換言すれば縦中心線CLxに最も近接する)1本の後側レッグ弾性部材35は、その中央部分35Cが平面視においてコア後側部24Rと重なっている。このように、平面視においてコア後側部24Rと重なる後側レッグ弾性部材35が存在することにより、おむつ1の着用中において該弾性部材35の作用によってコア後側部24Rが着用者の身体により一層フィット性良く密着するため、着用感及び漏れ抑制性能がより一層向上し得る。
後側レッグ弾性部材35は、図2に示す如き平面視において縦方向Xの内方(縦中心線CLx)に向かって凸状に湾曲した形状をなしているところ、コア後側部24Rと重なっている後側レッグ弾性部材35における、コア後側部24Rとの重なり部分即ち中央部分35Cは、その凸の頂部及びその近傍であり、縦中心線CLxに最も近接する部分である。また、そのコア後側部24Rと重なる後側レッグ弾性部材35の中央部分35Cにおいては、該中央部分35Cの横方向Yの中央部は、平面視において横方向Yに平行な直線をなしているのに対し、該中央部分35Cの横方向Yの両端部は、平面視において縦方向X及び横方向Yの両方向に交差する方向に延びており、緩やかに湾曲した曲線をなしている。即ち、おむつ1においては、後側レッグ弾性部材35におけるコア後側部24Rとの重なり部分である中央部分35Cは、平面視において該中央部分35Cの全長にわたって横方向Yに平行な直線とはなっていないため、その伸縮性は横方向Yのみならず他の方向にも及ぶ。つまり、おむつ1においては、平面視においてコア後側部24Rと重なる後側レッグ弾性部材35は、そのコア後側部24Rとの重なり部分である中央部分35Cの全体が、横方向Yのみに応力を発現し得るようには配されていない。
また、本実施形態のおむつ1においては、図2に示すように、複数の後側レッグ弾性部材35は、それぞれ、背側部1Cと股下部1Bとの境界である、後身頃1Rにおける一対のサイドシール部S,Sそれぞれの縦方向Xの内方端(サイドシール部Sを形成する外装体3の縦方向Xに沿う両側縁部RS,RSそれぞれの縦方向内方端)Scを通って横方向Yに延びる仮想直線RLxを基準として、仮想直線RLxよりも縦方向Xの内方に位置する部分を有している。より具体的には、複数の後側レッグ弾性部材35は、それぞれ、図2に示す如き平面視において縦方向Xの内方(縦中心線CLx)に向かって凸の凸状をなし、その凸の頂部及び近傍を含む部分即ち外装体3の横方向Yの中央部に位置する中央部分35Cの全体が、仮想直線RLxよりも縦方向Xの内方に位置し、それ以外の部分即ち外装体3の横方向Yの両端部に位置する一対のサイド部分35S,35Sが、それぞれ仮想直線RLxよりも縦方向Xの外方に位置する部分を有しており、仮想直線RLxを跨ぐように配されている。斯かる構成により、おむつ1の着用中において、後側レッグ弾性部材35による後見頃1Rの着用者の身体側への引き上げ機能が一層向上するため、着用感及び漏れ抑制性能の一層の向上に繋がる。
前述した作用効果をより一層確実に奏させるようにする観点から、おむつ1の各部の寸法等は以下のように設定することが好ましい。
コア前側部24Fの縦方向長さに対するコア後側部の縦方向長さの比率は、後者/前者として、好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.3以上、そして、好ましくは0.8以下、さらに好ましくは0.7以下である。
コア後側部24Rの縦方向長さ、即ち、縦中心線CLxと吸収性コア24の後身頃1R側の縦方向端24Rxとの離間距離は、吸収性コア24の縦方向Xの全長に対して、好ましくは15%以上、さらに好ましくは25%以上、そして、好ましくは85%以下、さらに好ましくは75%以下である。
コア後側部24Rの縦方向長さは、好ましくは50mm以上、さらに好ましくは80mm以上、そして、好ましくは200mm以下、さらに好ましくは180mm以下である。
吸収性コア24の横方向Yの長さ即ち幅は、好ましくは60mm以上、さらに好ましくは75mm以上、そして、好ましくは150mm以下、さらに好ましくは135mm以下である。
後側レッグ弾性部材35の数は、好ましくは1本以上、さらに好ましくは2本以上、そして、好ましくは5本以下、さらに好ましくは4本以下である。
縦方向Xにおいて隣り合う2本の後側レッグ弾性部材35,35どうしの間隔は、好ましくは2.0mm以上、さらに好ましくは2.5mm以上、そして、好ましくは6.0mm以下、さらに好ましくは5.5mm以下である。
以下、本発明の他の実施形態について図5〜図8を参照して説明する。図5〜図8はそれぞれ、本発明の他の実施形態であるおむつの概略構成を示した図であり、図2を簡略化した図である。後述する他の実施形態については、前記実施形態のおむつ1と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、おむつ1についての説明が適宜適用される。
図5に示すおむつ10においては、複数(3本)の後側レッグ弾性部材35の全部が、平面視において中央部分35Cで吸収性コア24(吸収性本体2)と重ならずにコア後側部24Rよりも縦方向Xの外方に配されている。より具体的には図5に示すように、複数の後側レッグ弾性部材35の全部が、それぞれ、中央部分35Cを含めた該弾性部材35の全体で、吸収性コア24と重ならずにコア後側部24Rよりも縦方向Xの外方に配されている。おむつ10によってもおむつ1と略同様の効果が奏されるが、おむつ1は、後側レッグ弾性部材35とコア後側部24Rとの重なり部分を有しているため(図2参照)、そのような重なり部分を有しないおむつ10に比して、着用感及び漏れ抑制性能に一層優れる。
図6に示すおむつ11においては、後側レッグ弾性部材35におけるコア後側部24Rとの重なり部分、即ち平面視凸状の該弾性部材35の凸の頂部及びその近傍である中央部分35Cは、縦方向X及び横方向Yの両方向に交差する方向のみに延びており、横方向Yに平行に延びる部分を有していない。即ち、おむつ11においては、後側レッグ弾性部材35におけるコア後側部24Rとの重なり部分である中央部分35Cの伸縮性は、横方向Yのみならず、それ以外の方向にも及ぶ。
これに対し、図7に示すおむつ12においては、後側レッグ弾性部材35におけるコア後側部24Rとの重なり部分即ち中央部分35Cは、その全長にわたって横方向Yに平行に延びているため、その伸縮性は横方向Yのみに及ぶ、つまり、おむつ12においては、平面視においてコア後側部24Rと重なる後側レッグ弾性部材35は、そのコア後側部24Rとの重なり部分である中央部分35Cの全体が、横方向Yのみに応力を発現し得るように配されている。斯かる構成により、おむつ12は、身体面に垂直な方向に装着圧がかかるため、斯かる構成を有していないおむつ1及びおむつ11に比して、着用感及び漏れ抑制性能に一層優れる。
図8に示すおむつ12においては、コア後側部24Rの縦方向端部24Rxの横方向Yの中央部に、吸収性コア24を形成するコア形成材料の坪量が吸収性コア24の他の部位より小さい切り欠き部240が1個形成されている。斯かる構成により、おむつ12の身体への密着性が向上し、着用感向上及び漏れ抑制効果が奏される。切り欠き部240は、図8に示す如き平面視において三角形形状をなし、且つその横方向Yの長さ即ち幅は、縦方向Xの内方(縦中心線CLx)に向かうに従って漸次減少している。図8に示す形態における切り欠き部240は、コア形成材料(吸収性材料)が全く存在しない貫通孔(つまり坪量がゼロ)であるが、本発明に係る切り欠き部には、このような貫通孔の形態の他に、吸収性コアの他の領域よりも少量(具体的には10〜50g/m2程度)のコア形成材料(吸収性材料)が若干存在している形態も含まれる。尚、坪量の測定は、吸収性コア24における切り欠き部240及び切り欠き部240以外の部位それぞれを2cm×2cmに切断し、その部位の質量を測定することで求める。
コア後側部24Rの縦方向端24Rxの長さに対する、切り欠き部240の横方向Yの最大長さ即ち最大幅の比率は、後者/前者として、好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.5以下、さらに好ましくは0.4以下である。
切り欠き部240の横方向Yの最大長さ即ち最大幅は、好ましくは15mm以上、さらに好ましくは30mm以上、そして、好ましくは75mm以下、さらに好ましくは60mm以下である。
吸収性コア24の縦方向Xの全長に対する、切り欠き部240の縦方向Xの長さの比率は、後者/前者として、好ましくは0.01以上、さらに好ましくは0.02以上、そして、好ましくは0.15以下、さらに好ましくは0.13以下である。
切り欠き部240の縦方向Xの長さは、好ましくは10mm以上、さらに好ましくは15mm以上、そして、好ましくは50mm以下、さらに好ましくは40mm以下である。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態においては、外層シート32は複数枚のシートが組み合わされて構成されていたが、内層シート31と同様に1枚の連続したシートから構成されていても良い。また、外装体3が、腹側部1Aに位置する外装体腹側領域と背側部1Cに位置する外装体背側領域とに分割され、吸収性本体2が、該外装体腹側領域及び該外装体背側領域に架け渡して固定されていても良い。前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、吸収性材料を含む吸収性コアを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装体とを備え、前身頃及び後身頃それぞれにおける該外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、
前記吸収性コアは、前記外装体の横方向中央部に位置し、且つ前記外装体を縦方向に二分して横方向に延びる縦中心線を基準として、前身頃における該外装体の縦方向端に向かって縦方向に延びるコア前側部と、後身頃における該外装体の縦方向端に向かって縦方向に延びるコア後側部とを有し、
前記コア後側部は、前記コア前側部に比して縦方向長さが短く、且つ該コア後側部の縦方向端は、後身頃における前記サイドシール部の縦方向内方端よりも縦方向内方に位置し、
後身頃における前記外装体に、前記レッグ開口部の開口縁部にレッグギャザーを形成する後側レッグ弾性部材が、該外装体を横方向に横断するように伸長状態で複数配されており、それら複数の後側レッグ弾性部材は、それぞれ、前記サイドシール部を形成する該外装体の縦方向に沿う両側縁部それぞれから該レッグ開口部の開口縁部に沿って延びさらに前記コア後側部に向かって延びる部分を有し、且つ横方向に関し前記吸収性コアと重なる領域に位置する中央部分と、該領域の横方向両外方に位置する一対のサイド部分との3つに区分され、
複数の前記後側レッグ弾性部材の少なくとも一部は、平面視において前記中央部分で前記吸収性コアと重ならずに前記コア後側部よりも縦方向外方に配されているパンツ型使い捨ておむつ。
<2>
複数の前記後側レッグ弾性部材の一部は、平面視において前記中央部分で前記コア後側部と重なる前記<1>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<3>
平面視において前記中央部分で前記コア後側部と重なる前記後側レッグ弾性部材の該中央部分は、その横方向両端部がそれぞれ縦方向及び横方向の両方向に交差する方向に延びており、該横方向端部全体として湾曲した曲線をなしている前記<2>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<4>
平面視において前記中央部分で前記コア後側部と重なる前記後側レッグ弾性部材の該中央部分は、縦方向及び横方向の両方向に交差する方向のみに延びており、横方向に平行に延びる部分を有していない前記<2>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<5>
平面視において前記中央部分で前記コア後側部と重なる前記後側レッグ弾性部材は、該中央部分の全体が横方向のみに応力を発現し得るように配されている前記<2>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<6>
複数の前記後側レッグ弾性部材の全部は、平面視において前記中央部分で前記コア後側部と重ならずに前記コア後側部よりも縦方向外方に配されている前記<1>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<7>
前記後側レッグ弾性部材は、後身頃における前記サイドシール部を形成する前記外装体の縦方向に沿う両側縁部それぞれの縦方向内方端を通って横方向に延びる仮想直線を基準として、該仮想直線よりも縦方向内方に位置する部分を有している前記<1>〜<6>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<8>
前記コア後側部の縦方向端部の横方向中央部に、前記吸収性コアを形成するコア形成材料の坪量が該吸収性コアの他の部位より小さい切り欠き部が形成されている前記<1>〜<7>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<9>
前記切り欠き部は、平面視において三角形形状をなし、且つその横方向長さは、縦方向Xの内方に向かうに従って漸次減少している前記<8>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<10>
前記コア後側部の縦方向端の長さに対する、前記切り欠き部の横方向の最大長さの比率は、後者/前者として、好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.5以下、さらに好ましくは0.4以下である前記<8>又は<9>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<11>
前記切り欠き部の横方向の最大長さは、好ましくは15mm以上、さらに好ましくは30mm以上、そして、好ましくは75mm以下、さらに好ましくは60mm以下である前記<8>〜<10>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<12>
前記吸収性コアの縦方向の全長に対する、前記切り欠き部の縦方向長さの比率は、後者/前者として、好ましくは0.01以上、さらに好ましくは0.02以上、そして、好ましくは0.15以下、さらに好ましくは0.13以下である前記<8>〜<11>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<13>
前記切り欠き部の縦方向長さは、好ましくは10mm以上、さらに好ましくは15mm以上、そして、好ましくは50mm以下、さらに好ましくは40mm以下である前記<8>〜<12>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<14>
前記コア前側部の縦方向長さに対する前記コア後側部の縦方向長さの比率は、後者/前者として、好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.3以上、そして、好ましくは0.8以下、さらに好ましくは0.7以下である前記<1>〜<13>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<15>
前記コア後側部の縦方向長さ、即ち、前記縦中心線と前記吸収性コアの後身頃側の縦方向端との離間距離は、前記吸収性コアの縦方向の全長に対して、好ましくは15%以上、さらに好ましくは25%以上、そして、好ましくは85%以下、さらに好ましくは75%以下である前記<1>〜<14>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<16>
前記コア後側部の縦方向長さは、好ましくは50mm以上、さらに好ましくは80mm以上、そして、好ましくは200mm以下、さらに好ましくは180mm以下である前記<1>〜<15>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<17>
前記吸収性コアの横方向長さは、好ましくは60mm以上、さらに好ましくは75mm以上、そして、好ましくは150mm以下、さらに好ましくは135mm以下である前記<1>〜<16>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<18>
前記後側レッグ弾性部材の数は、好ましくは1本以上、さらに好ましくは2本以上、そして、好ましくは5本以下、さらに好ましくは4本以下である前記<1>〜<17>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<19>
縦方向において隣り合う2本の前記後側レッグ弾性部材どうしの間隔は、好ましくは2.0mm以上、さらに好ましくは2.5mm以上、そして、好ましくは6.0mm以下、さらに好ましくは5.5mm以下である前記<1>〜<18>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<20>
前記コア前側部と前記コア後側部とは一体に形成されており、前記吸収性コアは、該コア前側部の縦方向端から該コア後側部の縦方向端にわたって連続している前記<1>〜<19>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<21>
前身頃における前記外装体に、前記レッグ開口部の開口縁部にレッグギャザーを形成する前側レッグ弾性部材が、該外装体を横方向に横断するように伸長状態で複数配されており、該前側レッグ弾性部材は、平面視において縦方向内方に向かって凸状に湾曲した形状をなしている前記<1>〜<20>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<22>
前記吸収性本体は、肌対向面を形成する表面シート、非肌対向面を形成する裏面シート、及び両シート間に介在配置された吸収体を具備しており、該吸収体は、前記収性コアと、該吸収性コアの肌対向面及び非肌対向面を被覆するコアラップシートとを有する前記<1>〜<21>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<23>
前記外装体は、外層シートと内層シートとの積層体を含んで構成されている前記<1>〜<22>の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
1,10,11,12、13 パンツ型使い捨ておむつ
1F 前身頃
1R 後身頃
1A 腹側部(前身頃の胴周り部)
1B 股下部
1C 背側部(後身頃の胴周り部)
2 吸収性本体
21 表面シート
22 裏面シート
23 吸収体
24 吸収性コア
24F コア前側部
24R コア後側部
24Rx コア後側部の縦方向端
240 切り欠き部
25 コアラップシート
26 防漏カフ
3 外装体
31 外層シート
31A 腹側外層シート
31B 股下外層シート
31C 背側外層シート
32 内層シート
33 ウエスト弾性部材
34 前側レッグ弾性部材
35 後側レッグ弾性部材
35C 後側レッグ弾性部材の中央部分
35S 後側レッグ弾性部材のサイド部分
S サイドシール部
Sc サイドシール部(サイドシール部を形成する外装体の側縁部)の縦方向内方端
X 縦方向
Y 横方向

Claims (5)

  1. 着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、吸収性材料を含む吸収性コアを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装体とを備え、前身頃及び後身頃それぞれにおける該外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記吸収性コアは、前記外装体の横方向中央部に位置し、且つ前記外装体を縦方向に二分して横方向に延びる縦中心線を基準として、前身頃における該外装体の縦方向端に向かって縦方向に延びるコア前側部と、後身頃における該外装体の縦方向端に向かって縦方向に延びるコア後側部とを有し、
    前記コア後側部は、前記コア前側部に比して縦方向長さが短く、且つ該コア後側部の縦方向端は、後身頃における前記サイドシール部の縦方向内方端よりも縦方向内方に位置し、
    後身頃における前記外装体に、前記レッグ開口部の開口縁部にレッグギャザーを形成する後側レッグ弾性部材が、該外装体を横方向に横断するように伸長状態で複数配されており、それら複数の後側レッグ弾性部材は、それぞれ、前記サイドシール部を形成する該外装体の縦方向に沿う両側縁部それぞれから該レッグ開口部の開口縁部に沿って延びさらに前記コア後側部に向かって延びる部分を有し、且つ横方向に関し前記吸収性コアと重なる領域に位置する中央部分と、該領域の横方向両外方に位置する一対のサイド部分との3つに区分され、
    複数の前記後側レッグ弾性部材の少なくとも一部は、平面視において前記中央部分で前記吸収性コアと重ならずに前記コア後側部よりも縦方向外方に配されているパンツ型使い捨ておむつ。
  2. 複数の前記後側レッグ弾性部材の一部は、平面視において前記中央部分で前記コア後側部と重なる請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 平面視において前記中央部分で前記コア後側部と重なる前記後側レッグ弾性部材は、該中央部分の全体が横方向のみに応力を発現し得るように配されている請求項2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 前記後側レッグ弾性部材は、後身頃における前記サイドシール部を形成する前記外装体の縦方向に沿う両側縁部それぞれの縦方向内方端を通って横方向に延びる仮想直線を基準として、該仮想直線よりも縦方向内方に位置する部分を有している請求項1〜3の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記コア後側部の縦方向端部の横方向中央部に、前記吸収性コアを形成するコア形成材料の坪量が該吸収性コアの他の部位より小さい切り欠き部が形成されている請求項1〜4の何れか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
JP2015231274A 2015-11-27 2015-11-27 パンツ型使い捨ておむつ Pending JP2017093931A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015231274A JP2017093931A (ja) 2015-11-27 2015-11-27 パンツ型使い捨ておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015231274A JP2017093931A (ja) 2015-11-27 2015-11-27 パンツ型使い捨ておむつ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017093931A true JP2017093931A (ja) 2017-06-01

Family

ID=58804537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015231274A Pending JP2017093931A (ja) 2015-11-27 2015-11-27 パンツ型使い捨ておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017093931A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122456A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Daio Paper Corp パンツ型紙おむつ
JP2007097644A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2010162338A (ja) * 2008-12-16 2010-07-29 Kao Corp パンツ型使い捨ておむつ
US20110094661A1 (en) * 2009-10-23 2011-04-28 Thorson Russell E Method of making disposable absorbent garments employing elastomeric film laminate body panels

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122456A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Daio Paper Corp パンツ型紙おむつ
JP2007097644A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2010162338A (ja) * 2008-12-16 2010-07-29 Kao Corp パンツ型使い捨ておむつ
US20110094661A1 (en) * 2009-10-23 2011-04-28 Thorson Russell E Method of making disposable absorbent garments employing elastomeric film laminate body panels

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6442224B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP2008093289A (ja) 吸収性物品
JP5940839B2 (ja) 着用物品
JP6386883B2 (ja) 吸収性物品
JP6835532B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP6382481B1 (ja) 使い捨ておむつ
JP6467213B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP6008512B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP5960791B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP2010162338A (ja) パンツ型使い捨ておむつ
WO2019130509A1 (ja) 吸収性物品
JP5250407B2 (ja) 使い捨てパンツ型おむつおよびその製造方法
JP5940838B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP5846870B2 (ja) 吸収性物品
KR101833864B1 (ko) 밀접한 착용감을 갖는 흡수성 의복
JP6824031B2 (ja) 吸収性物品
TWI711440B (zh) 用後即棄式穿著用物品
JP6083906B1 (ja) 吸収性物品
JP5999860B2 (ja) 使い捨て下着
JP6559940B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP2018082865A (ja) 使い捨ておむつ
JP5540380B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP7025837B2 (ja) 吸収性物品
JP2017093931A (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP7437229B2 (ja) 使い捨ておむつ

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160222

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190801

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190910