JP2017093007A - モータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過変調PWM制御から矩形波制御への制御モードの切り替え時に発生するモータの電流変動を抑制しつつ、制御モードが頻繁に切り替わる現象であるハンチング現象の発生を抑制できるモータの制御装置を提供する。【解決手段】インバータの出力電圧の変調率が増加して判定変調率に到達したとの条件が第1条件として定義され、第1条件が成立してからのモータに流れる電流ベクトルのd軸負側方向の変化量が所定量に到達したとの条件が第2条件として定義されている。制御装置は、第1条件が成立していない場合、過変調PWM制御によりインバータを操作する。制御装置は、第1条件及び第2条件の双方が成立した場合、過変調PWM制御によるインバータの操作から矩形波制御によるインバータの操作に切り替える。【選択図】 図7

Description

本発明は、インバータから出力された交流電圧によって駆動されるモータの制御装置に関する。
この種の制御装置としては、過変調PWM制御又は180°矩形波制御によってインバータを操作することで、モータの出力トルクを指令トルクに制御するものが知られている。過変調PWM制御では、インバータの出力電圧ベクトルの振幅及び位相の双方を操作できるのに対し、180°矩形波制御では、インバータの出力電圧がその最大値で固定されるため、出力電圧ベクトルの位相のみが操作量となる。
ここで、過変調PWM制御で出力可能なインバータの最大電圧と、180°矩形波制御で出力されるインバータの電圧との間に大きな差が生じる。この差が生じることにより、インバータでは出力できない電圧領域が存在することとなり、モータに流れる電流ベクトルの定常状態では取り得ない電流領域が存在することとなる。この電流領域に指令トルクに対応する指令電流ベクトルが含まれる場合、180°矩形波制御と過変調PWM制御との間で制御モードが頻繁に切り替わる現象であるハンチング現象が発生し、モータのトルク変動が発生する。このため、過変調PWM制御から180°矩形波制御、又は180°矩形波制御から過変調PWM制御への切替条件を適正に設定する必要がある。
そこで下記特許文献1では、過変調PWM制御と180°矩形波制御との間に180°未満矩形波制御を介在させている。また下記特許文献1では、180°矩形波制御から180°未満矩形波制御を介して過変調PWM制御へと切り替える場合において、電流ベクトルとその閾値とを比較する条件、又はモータに流れるd軸電流とその閾値とを比較する条件を設けている。これにより、ハンチング現象の発生を抑制している。
特開2015−12662号公報
ここで、ハンチング現象の発生を確実に防止すべく、指令電流ベクトルの動作ラインに対するマージンを大きくとって上記閾値を設定することも考えられる。しかしながら、この場合、矩形波制御から過変調PWM制御への切り替え時に発生するモータの電流変動が大きくなるといった問題が生じる。このように、ハンチング現象の発生を抑制する技術に関しては、未だ改善の余地を残すものとなっている。
本発明は、制御モードの切り替え時に発生するモータの電流変動を抑制しつつ、ハンチング現象の発生を抑制できるモータの制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、直流電源(21)の出力電圧を交流電圧に変換して出力するインバータ(20)と、前記インバータから出力された交流電圧によって駆動されるモータ(10)と、を備えるモータ制御システムに適用され、前記モータの出力トルクを指令トルクに制御すべく、過変調PWM制御により前記インバータを操作する過変調操作部(30)と、前記モータの出力トルクを前記指令トルクに制御すべく、矩形波制御により前記インバータを操作する矩形波操作部(30)と、前記インバータの出力電圧ベクトルの振幅及び前記インバータの出力電圧の変調率のいずれかが振幅パラメータとして定義され、前記振幅パラメータが増加して判定値に到達したとの条件が第1条件として定義され、前記第1条件が成立してからの前記モータに流れる電流ベクトルのd軸負側方向の変化量が所定量に到達したとの条件が第2条件として定義されており、前記第1条件が成立していない場合、前記過変調PWM制御により前記インバータを操作し、前記第1条件及び前記第2条件の双方が成立した場合、前記過変調操作部による前記インバータの操作から前記矩形波操作部による前記インバータの操作に切り替える切替部(30)と、を備える。
インバータの出力電圧ベクトルの振幅及びインバータの出力電圧の変調率のいずれかを振幅パラメータと定義する。また、振幅パラメータが増加して判定値に到達したとの条件を第1条件と定義する。ここで、第1条件が成立していない場合に過変調PWM制御によりインバータを操作し、第1条件が成立した場合に過変調PWM制御から矩形波制御に切り替えてインバータを操作する構成を関連技術とする。
モータに流れる電流ベクトルの定常状態では取り得ない電流領域に指令電流ベクトルが含まれる場合、関連技術では、過変調PWM制御及び矩形波制御の間で制御モードが頻繁に切り替わるハンチング現象が発生する。詳しくは、矩形波制御への切り替え前においては、指令電流ベクトルに対して実際の電流ベクトルがd軸負側に位置する。過変調PWM制御から矩形波制御への切り替えにより、指令電流ベクトルに対して実際の電流ベクトルがd軸正側に変化する。これにより、その後振幅パラメータが低下して第1条件が成立しなくなり、矩形波制御から過変調PWM制御へと切り替えられる。その後、振幅パラメータが再度増加して第1条件が成立することにより、過変調PWM制御から矩形波制御へと切り替えられる。このようにして、過変調PWM制御から矩形波制御への切り替えと、矩形波制御から過変調PWM制御への切り替えとが交互に繰り返される。すなわち、ハンチング現象が発生する。ハンチング現象が発生すると、モータのトルク変動が発生するといった問題が生じる。
そこで上記発明では、振幅パラメータが判定値に到達してからの電流ベクトルのd軸負側方向の変化量が所定量に到達したとの第2条件が設定されている。第1条件とともに第2条件が成立した場合、過変調操作部によるインバータの操作から矩形波制御によるインバータの操作に切り替える。第2条件を設定することにより、過変調PWM制御から矩形波制御へと切り替えられた場合でも、指令電流ベクトルに対して実際の電流ベクトルをd軸負側に位置させやすくできる。その結果、モータの電流変動を抑制しつつ、ハンチング現象の発生を抑制することができる。
第1実施形態に係るモータ制御システムの全体構成図。 モータ制御のブロック図。 過変調PWM制御時及び矩形波制御時の操作信号を示す図。 ハンチング現象が発生するdq軸座標系における電流領域Sを示す図。 ハンチング現象が発生した場合のdq軸座標系における動作点の推移を示す図。 切り替え処理の手順を示すフローチャート。 切り替え処理の概要を示す図。 切り替え処理の一例を示すタイムチャート。 関連技術に係る切り替え処理を示すタイムチャート。 第2実施形態に係るモータ制御のブロック図。 出力電圧ベクトルの変化に伴う電流ベクトルの変化を説明するための図。 d軸とλ軸とのなす角度の算出手法を示す図。 λ軸を説明するための図。 λ軸電流の算出手法を示す図。 切り替え処理の手順を示すフローチャート。 切り替え処理の概要を示す図。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る制御装置を車載主機として3相モータを備える車両(例えば、電気自動車やハイブリッド車)に適用した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、モータ制御システムは、モータジェネレータ10、3相インバータ20、及びモータジェネレータ10を制御対象とする制御装置30を備えている。本実施形態において、モータジェネレータ10は、車載主機であり、そのロータが図示しない駆動輪に機械的に接続されている。本実施形態では、モータジェネレータ10として、突極機であるIPMSMを用いている。
モータジェネレータ10は、インバータ20を介して、直流電源としての高電圧バッテリ21に接続されている。高電圧バッテリ21の出力電圧は、例えば百V以上である。なお、高電圧バッテリ21及びインバータ20の間には、インバータ20の入力電圧を平滑化する平滑コンデンサ22が設けられている。
ちなみに、高電圧バッテリ21の出力電圧を昇圧してインバータ20に出力する昇圧コンバータが制御システムに備えられる場合、昇圧コンバータが直流電源に相当する。
インバータ20は、上アームスイッチSup,Svp,Swpと下アームスイッチSun,Svn,Swnとの直列接続体を3組備えている。U相上,下アームスイッチSup,Sunの接続点には、モータジェネレータ10のU相が接続されている。V相上,下アームスイッチSvp,Svnの接続点には、モータジェネレータ10のV相が接続されている。W相上,下アームスイッチSwp,Swnの接続点には、モータジェネレータ10のW相が接続されている。ちなみに本実施形態では、各スイッチSup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnとして、電圧制御形の半導体スイッチング素子を用いており、より具体的には、IGBTを用いている。そして、各スイッチSup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnには、各フリーホイールダイオードDup,Dun,Dvp,Dvn,Dwp,Dwnが逆並列に接続されている。
モータ制御システムは、さらに、モータジェネレータ10に流れる各相電流のうち、少なくとも2相分の電流を検出する相電流検出部を備えている。本実施形態において、相電流検出部は、モータジェネレータ10のV相に流れる電流を検出するV相電流検出部23Vと、W相に流れる電流を検出するW相電流検出部23Wとを含む。また、モータ制御システムは、高電圧バッテリ21の出力電圧をインバータ20の電源電圧VINVとして検出する電圧検出部24、及びモータジェネレータ10の電気角θeを検出する角度検出部25を備えている。なお、角度検出部25としては、例えばレゾルバを用いることができる。
制御装置30は、マイコンを主体として構成され、モータジェネレータ10の出力トルクを指令トルクTrq*にフィードバック制御すべく、インバータ20を操作する。詳しくは、制御装置30は、インバータ20を構成する各スイッチSup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnをオンオフ操作すべく、上記各種検出部の検出値に基づいて、各操作信号gUp,gUn,gVp,gVn,gWp,gWnを生成し、生成した各操作信号gUp,gUn,gVp,gVn,gWp,gWnを各スイッチに対応する各駆動回路Drに対して出力する。ここで、上アーム側の操作信号gUp,gVp,gWpと、対応する下アーム側の操作信号gUn,gVn,gWnとは、互いに相補的な信号となっている。すなわち、上アームスイッチと、対応する下アームスイッチとは、交互にオン状態とされる。なお、指令トルクTrq*は、例えば、制御装置30の外部に設けられた制御装置であって、制御装置30よりも上位の制御装置から出力される。
続いて、図2を用いて、制御装置30によって実行されるモータジェネレータ10のトルク制御について説明する。
2相変換部30aは、V相電流検出部23Vにより検出されたV相電流IV、W相電流検出部23Wにより検出されたW相電流IW、及び角度検出部25により検出された電気角θeに基づいて、モータジェネレータ10の3相固定座標系におけるU相電流IU,V相電流IV,W相電流IWを、2相回転座標系であるdq座標系におけるd,q軸電流Idr,Iqrに変換する。なお本実施形態において、2相変換部30aは、変換したd,q軸電流Idr,Iqrに、高周波成分を除去するローパスフィルタ処理を施して出力する。
トルク推定器30bは、2相変換部30aから出力されたd,q軸電流Idr,Iqrに基づいて、モータジェネレータ10の推定トルクTeを算出する。ここで、推定トルクTeは、d,q軸電流Idr,Iqrと推定トルクTeとが関係付けられたマップを用いて算出してもよいし、モデル式を用いて算出してもよい。
トルク偏差算出部30cは、指令トルクTrq*から推定トルクTeを減算することにより、トルク偏差ΔTを算出する。
位相算出部30dは、トルク偏差算出部30cによって算出されたトルク偏差ΔTに基づいて、推定トルクTeを指令トルクTrq*にフィードバック制御するための操作量として、指令電圧位相φ*を算出する。指令電圧位相φ*は、インバータ20の出力電圧ベクトルの電圧位相φの指令値である。本実施形態では、トルク偏差ΔTを入力とする比例積分制御によって指令電圧位相φ*を算出する。
なお本実施形態において、電圧位相φは、d軸の正方向を基準とし、この基準から反時計回りの方向が正方向として定義されている。このため、指令トルクTrq*に対して推定トルクTeが不足する場合には、電圧位相φを増大させ、指令トルクTrq*に対して推定トルクTeが過剰となる場合には、電圧位相φを減少させる。
指令電流算出部30eは、指令トルクTrq*に基づいて、指令トルクTrq*を実現するためのd,q軸指令電流Id*,Iq*を算出する。本実施形態では、最小電流最大トルク制御(Maximum torque per ampere control)を実現するための電流をd,q軸指令電流Id*,Iq*として算出する。
d軸偏差算出部30fは、d軸指令電流Id*からd軸電流Idrを減算することにより、d軸電流偏差ΔIdを算出する。q軸偏差算出部30gは、q軸指令電流Iq*からq軸電流Iqrを減算することにより、q軸電流偏差ΔIqを算出する。
変調率算出部30hは、d軸電流偏差ΔId及びq軸電流偏差ΔIqに基づいて、仮の変調率Mnfを算出する。本実施形態において、変調率算出部30hはパラメータ算出部に相当する。ここで変調率Mとは、出力電圧ベクトルの電圧振幅Vnを電圧検出部24により検出された電源電圧VINVで規格化した値のことである。本実施形態では、下式(eq1)により変調率Mを算出する。
Figure 2017093007
ここで、電圧振幅Vnとは、2相回転座標系におけるインバータ20の出力電圧ベクトルの振幅指令値のことである。具体的には、電圧振幅Vnは、出力電圧ベクトルのd軸成分であるd軸電圧Vdの2乗値とq軸成分であるq軸電圧Vqの2乗値との和の平方根として定義される。
変調率算出部30hは、まず、d軸電流偏差ΔIdに基づいて、d軸電流Idrをd軸指令電流Id*にフィードバック制御するための操作量であるd軸指令電圧Vd*を算出し、q軸電流偏差ΔIqに基づいて、q軸電流Iqrをq軸指令電流Iq*にフィードバック制御するための操作量であるq軸指令電圧Vq*を算出する。本実施形態では、上記フィードバック制御として、比例積分制御を用いている。変調率算出部30hは、算出したd,q軸指令電圧Vd*,Vq*に基づいて、仮の電圧振幅Vnfを算出する。具体的には、d軸指令電圧Vd*の2乗値及びq軸指令電圧Vq*の2乗値の和の平方根として仮の電圧振幅Vnfを算出する。変調率算出部30hは、上式(eq1)に基づいて、仮の電圧振幅Vnfを電源電圧VINVで規格化することにより、仮の変調率Mnfを算出する。
リミッタ30iは、変調率算出部30hから出力された仮の変調率Mnfにリミッタ処理を施すことにより、指令変調率M*を算出する。なお、リミッタ30iにおける処理については、後に詳述する。
変調器30jは、リミッタ30iから出力された指令変調率M*と、位相算出部30dから出力された指令電圧位相φ*とに基づいて、位相が電気角で互いに120度ずつずれた3相指令電圧VU,VV,VWを算出する。
変調器30jは、切替判定部30kから出力される切替指示に基づいて、複数の制御モードの中から1の制御モードを選択して3相指令電圧VU,VV,VWを算出する。複数の制御モードには、正弦波PWM制御、過変調PWM制御及び矩形波制御が含まれている。正弦波PWM制御とは、仮の変調率Mnfが所定変調率Ma未満となる場合、インバータ20の出力電圧がモータジェネレータ10の電気角速度ωの正弦波となるようにインバータ20を操作する制御である。正弦波PWM制御は、指令電圧VU,VV,VWのピーク値が電源電圧VINVの「1/2」以下となる場合に行われる。なお上記所定変調率Maは、例えば100%に設定されている。
過変調PWM制御とは、図3(a)に示すように、指令電圧VU,VV,VWのピーク値が電源電圧VINVの「1/2」を上回る場合に、指令電圧VU,VV,VWに対するモータジェネレータ10への実際の印加電圧の不足分を補償しつつインバータ20を操作する制御である。過変調PWM制御では、電圧振幅Vn及び電圧位相φの双方を操作することができる。過変調PWM制御は、仮の変調率Mnfが所定変調率Ma以上となる場合に行われる。
一方、矩形波制御とは、図3(b)に示すように、モータジェネレータ10の1電気角周期において、上アームスイッチをオン操作とする期間と下アームスイッチをオン操作する期間とが1回ずつとされる制御である。矩形波制御では、変調率が最大変調率Mmaxで固定されるため、電圧位相φのみが操作量となる。なお本実施形態において、変調器30jが過変調操作部及び矩形波操作部を含む。また、切替判定部30kについては、後に詳述する。
操作信号生成部30mは、変調器30jから出力された3相指令電圧VU,VV,VWに基づいて、各操作信号gUp,gUn,gVp,gVn,gWp,gWnを生成して各駆動回路Drに出力する。操作信号生成部30mは、例えば、3相指令電圧VU,VV,VWと、三角波信号等のキャリア信号との大小比較に基づく三角波比較PWM制御により、各操作信号gUp,gUn,gVp,gVn,gWp,gWnを生成すればよい。ちなみに、キャリア信号に基づく操作信号の生成に代えて、パルスパターンに基づいて操作信号を生成してもよい。
続いて、本実施形態に係る特徴的構成である過変調PWM制御から矩形波制御への切り替え処理について説明する。この処理は、過変調PWM制御と矩形波制御との間で制御が頻繁に切り替わる現象であるハンチング現象の発生を防止するために設けられる。切り替え処理の説明に先立ち、図4及び図5を用いて、ハンチング現象について説明する。
図4に、第1ラインL1、第2ラインL2及び第3ラインL3を示す。第1ラインL1は、最小電流最大トルク制御により定まるd,q軸電流Id,Iqの軌跡である。第2ラインL2は、矩形波制御が行われる場合のd,q軸電流Id,Iqの軌跡であり、変調率Mを最大変調率Mmaxで固定しつつ、電圧位相φのみを操作した場合の軌跡である。特に本実施形態では、最大変調率Mmaxが127%に設定されている。第3ラインL3は、変調率Mを判定変調率Mthに固定しつつ、電圧位相φのみを操作した場合のd,q軸電流Id,Iqの軌跡である。本実施形態において、判定変調率Mthは、過変調PWM制御において取り得る変調率の最大値に設定されている。特に本実施形態では、判定変調率Mthが125%に設定されている。なお、判定変調率Mthは、正弦波PWM制御と過変調PWM制御との切り替え閾値である上記所定変調率Maよりも大きい値に設定されている。
ここで、本実施形態と比較する構成として、関連技術を定義しておく。関連技術とは、先の図2の構成から切替判定部30kを除去し、リミッタ30i及び変調器30jにおける処理を以下に説明するようにした構成のことである。詳しくは、リミッタ30iは、仮の変調率Mnfが判定変調率Mth未満の場合、仮の変調率Mnfをそのまま指令変調率M*として出力する。リミッタ30iは、仮の変調率Mnfが判定変調率Mth以上であってかつ最大変調率Mmaxの場合、判定変調率Mthを指令変調率M*として出力する。リミッタ30iは、仮の変調率Mnfが最大変調率Mmax以上の場合、最大変調率Mmmaxを指令変調率M*として出力する。変調器30jは、入力された指令変調率M*が所定変調率Ma未満の場合、正弦波PWM制御を選択する。変調器30jは、指令変調率M*が所定変調率Ma以上であってかつ最大変調率Mmax未満である場合、過変調PWM制御を選択し、指令変調率M*が最大変調率Mmax以上の場合、矩形波制御を選択する。
指令トルクTrq*が設定されることにより、図4に示すように、指令トルクTrq*に対応する指令電流ベクトルが第1ラインL1上に指示されることとなる。指令電流ベクトルは、d軸指令電流Id*の2乗値及びq軸指令電流Iq*の2乗値の和の平方根として定義される。
ここで、過変調PWM制御で出力可能なインバータ20の最大電圧と、矩形波制御で出力されるインバータ20の電圧との間に大きな差が生じる。この差が生じることにより、インバータ20では出力できない電圧領域が存在することとなり、図4に示すように、モータジェネレータ10の電流ベクトルの定常状態では取り得ない電流領域Sが存在することとなる。電流領域Sとは、dq座標系において第2ラインL2と第2ラインL3とで挟まれた領域のことである。
第1ラインL1のうち電流領域Sに含まれるライン上に指令電流ベクトルが指示された場合、過変調PWM制御や矩形波制御では実際の電流ベクトルを指令電流ベクトルにすることができない。その結果、上記関連技術では、指令電流ベクトルを中心に電流が大きく変動し、過変調PWM制御と矩形波制御との間で制御モードが頻繁に切り替わる現象であるハンチング現象が発生する。つまり、矩形波制御の切り替え前の過変調PWM制御時においては、図5のA点にて示すように、第1ラインL1に対してモータジェネレータ10の実際の電流ベクトルがd軸負側に位置する。仮の変調率Mnfが増加して最大変調率Mmax以上となることで変調器30jにおいて過変調PWM制御から矩形波制御へと切り替えられる。これにより、図5のB点にて示すように、第1ラインL1に対して実際の電流ベクトルがd軸正側に変化し得る。この場合、d軸電流偏差ΔIdが正の値から負の値となり、変調率算出部30hで算出される仮の変調率Mnfが低下し始める。その結果、仮の変調率Mnfが低下して最大変調率Mmax未満となり、変調器30jにおいて矩形波制御から過変調PWM制御へと切り替えられる。図5では、矩形波制御から過変調PWM制御への切り替えが、動作点がC点からD点に移行することで示されている。その後、過変調PWM制御から矩形波制御へと再度切り替えられる。このようにして、過変調PWM制御から矩形波制御への切り替えと、矩形波制御から過変調PWM制御への切り替えとが交互に繰り返される。すなわち、ハンチング現象が発生する。ハンチング現象が発生すると、モータジェネレータ10のトルク変動が発生するといった問題が生じる。
この問題を解決すべく、本実施形態では、以下に説明する切り替え処理を行う。
図6に、切り替え処理の手順を示す。この処理は、制御装置30の切替判定部30kによって例えば所定周期で繰り返し実行される。なお本実施形態において、制御装置30が切替部及び電流変化量算出部を含む。
この一連の処理では、まずステップS10において、変調率算出部30hにより算出された仮の変調率Mnfが判定変調率Mth以上であるか否かを判定する。本実施形態において、この判定条件が第1条件に相当する。
ステップS10において第1条件が成立していないと判定した場合には、ステップS11に進む。ステップS11では、リミッタ30iに対して、仮の変調率Mnfを制限しないように指示する。これにより、リミッタ30iは、入力された仮の変調率Mnfをそのまま指令変調率M*として出力する。
またステップS11では、変調器30jに対して、過変調PWM制御によりインバータ20の各スイッチの操作するように指示する。これにより、電圧位相φ及び電圧振幅Vnの双方が操作され、図7(a)に示すように、仮の変調率Mnfが判定変調率Mthに到達するまでは、実際の電流ベクトルが第1ラインL1上を動くこととなる。
先の図6の説明に戻り、ステップS10において第1条件が成立していると判定した場合には、ステップS12に進み、d軸偏差算出部30fで算出されたd軸電流偏差ΔIdがd軸規定量Idth以上であるか否かを判定する。本実施形態において、この判定条件が第2条件に相当する。本ステップにおけるd軸電流偏差ΔIdは、第1条件が成立したと判定されてからの電流ベクトルのd軸負側方向の電流変化量に相当する。
ステップS12において第2条件が成立していないと判定した場合には、ステップS13に進む。ステップS13では、リミッタ30iに対して、仮の変調率Mnfを判定変調率Mthに固定するように指示する。これにより、リミッタ30iは、入力された仮の変調率Mnfの値にかかわらず、判定変調率Mthを指令変調率M*として出力する。
またステップS13では、変調器30jに対して、電圧位相φの操作のみにより推定トルクTeを指令トルクTrq*に制御するように指示する。これにより、判定変調率Mthに対応する電圧振幅に実際の電圧振幅Vnが固定された状態で、電圧位相φのみが操作される。その結果、図7(b)に示すように、その後第2条件が成立するまでは、実際の電流ベクトルが第3ラインL3上を動くこととなる。なお図7(b)において、第4ラインL4は、指令トルクTrq*に対応する等トルク線を示す。
なお本実施形態において、d軸規定量Idthは、以下のように設定されている。詳しくは、図7(c)を参照して、第1ラインL1と第2ラインL2との交点を第1交点とし、第1交点に対応するd軸電流Idを第1d軸電流Id1とする。また、第1交点を通る第4ラインL4と第3ラインL3との交点を第2交点とし、第2交点に対応するd軸電流Idを第2d軸電流Id2とする。ここで、第2ラインL2及び第3ラインL3が、下式(eq2)で表されるように、モータジェネレータ10の電気角速度ω及び電圧振幅Vnによって変化する。なお、上式(eq2)において、Ld,Lqはd,q軸インダクタンスを示し、Ψはロータを構成する永久磁石の電機子鎖交磁束の実効値を示す。
Figure 2017093007
このため、第1d軸電流Id1及び第2d軸電流Id2も、電気角速度ω及び電圧振幅Vnに応じて変化する。ここで本実施形態では、モータジェネレータ10の駆動時に想定される電気角速度ω,電圧振幅Vnの取り得る範囲において、第1d軸電流Id1と第2d軸電流Id2との差の絶対値の最大値に基づいてd軸規定量Idthが設定されている。具体的には例えば、上記最大値をd軸規定量Idthに設定したり、上記最大値に0よりも大きいマージンを加算した値をd軸規定量Idthに設定したりすればよい。
先の図6の説明に戻り、ステップS12において第2条件が成立していると判定した場合には、ステップS14に進む。ステップS14では、リミッタ30iに対して、仮の変調率Mnfを最大変調率Mmaxに固定するように指示する。これにより、リミッタ30iは、入力された仮の変調率Mnfの値にかかわらず、最大変調率Mmaxを指令変調率M*として出力する。
またステップS14では、変調器30jに対して、矩形波制御によりインバータ20の各スイッチを操作するように指示する。これにより、最大変調率Mmaxに対応する電圧振幅に実際の電圧振幅Vnが固定された状態で、電圧位相φのみが操作される。その結果、第1条件が成立しなくなるまでは、図7(c)に示すように、実際の電流ベクトルが第2ラインL2上を動くこととなる。
図8に、過変調PWM制御から矩形波制御への切り替え処理の一例を示す。ここで、図8(a)において、実線は指令変調率M*の推移を示し、破線は仮の変調率Mnfの推移を示す。また、図8(b)はd軸電流偏差ΔIdの推移を示す。なお図8には、指令トルクTrqが漸増する状況における各推移を示す。また図8(a)において、Mlimは、変調率算出部30hにおいて算出される仮の変調率Mnfの上限値を示す。
図示される例では、仮の変調率Mnfが判定変調率Mthに到達する時刻t1までは、指令トルクTrq*の漸増に伴い指令変調率M*が漸増している。本実施形態において、時刻t1までは、d軸電流偏差ΔIdが0に近い正の値に維持されている。
その後時刻t1において、仮の変調率Mnfが判定変調率Mthに到達する。このため、リミッタ30iから出力される指令変調率M*は、判定変調率Mthに固定される。その結果、d軸電流偏差ΔIdが増加し始める。ここで、時刻t1から、d軸電流偏差ΔIdがd軸規定量Idthに到達する時刻t2までの期間においては、指令トルクTrq*に対する推定トルクTeの不足分を補償するために、電圧位相φが操作される。
その後時刻t2において、d軸電流偏差ΔIdがd軸規定量Idthに到達する。このため、変調器30jにおける制御モードが過変調PWM制御から矩形波制御に切り替えられ、指令変調率M*が最大変調率Mmaxに固定される。
ここで本実施形態では、時刻t2において矩形波制御に切り替えられた場合であっても、d軸電流偏差ΔIdが正の値となることが、ハンチング現象の発生の防止に寄与している。d軸電流偏差ΔIdが正の値となる状態は、矩形波制御への切り替え後の実際の電流ベクトルが、第2ラインL2上のうち第1ラインL1に対してd軸負側に位置する状態である。
これに対し、関連技術では、矩形波制御への切り替えにより、d軸電流偏差ΔIdが負の値となり得る。以下、図9を用いて、関連技術について説明する。図9(a)は指令変調率M*の推移を示し、図9(b)はd軸電流偏差ΔIdの推移を示し、図9(c)はモータジェネレータ10の出力トルクTrの推移を示す。
図示される例では、時刻t1において仮の変調率Mnfが最大変調率Mmaxに到達することにより、過変調PWM制御から矩形波制御に切り替えられる。しかしながら、この切り替えにより、実際の電流ベクトルが、第2ラインL2上のうち第1ラインL1に対してd軸正側に変化する。このため、d軸電流偏差ΔIdが負の値となる。d軸電流偏差ΔIdが負の値となることは、指令トルクTrq*に対して推定トルクTeが過剰であることを示す。このため、その後、仮の変調率Mnfが低下して最大変調率Mmax未満となり、時刻t2において矩形波制御から過変調PWM制御へと切り替えられる。このような切り替えが時刻t1,t2,t3,t4で連続して発生することにより、大きなトルク変動が連続して発生する。その結果、ドライバビリティが低下するおそれがある。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
仮の変調率Mnfが判定変調率Mthに到達した後、d軸電流偏差ΔIdがd軸規定量Idthに到達したと判定した場合、過変調PWM制御から矩形波制御に切り替えた。これにより、過変調PWM制御から矩形波制御への切り替え時において、ハンチング現象の発生を防止することができる。
特に本実施形態では、第1条件が成立してかつ第2条件が成立していない場合、指令変調率M*を判定変調率Mthに固定しつつ、電圧位相φのみを操作することにより、推定トルクTeを指令トルクTrq*に制御した。これにより、過変調PWM制御から矩形波制御への切り替え前後における変調率の差を小さくでき、切り替え時に発生するトルク変動を低下させることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、過変調PWM制御から矩形波制御への切り替え処理における第2条件を変更する。
図10に、本実施形態に係るトルク制御のブロック図を示す。なお、図10において、先の図2に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
λ軸設定部30nは、d,q軸インダクタンスLd,Lqと、位相算出部30dから出力された指令電圧位相φ*とに基づいて、dq座標系においてd軸とλ軸とのなす角度θλを算出する。以下、λ軸について説明する。
永久磁石同期機の電圧方程式は、下式(eq3)で表される。
Figure 2017093007
上式(eq3)において、「p」は微分演算子を示し、「R」は電機子巻線抵抗を示す。上式(eq3)において、モータジェネレータ10の回転速度が一定となる定常状態を想定し、過渡現象を無視するとの条件を課すと、「p=0」となる。また、上式(eq3)に、モータジェネレータ10の回転速度が十分高く、「R<<ω・Ld」,「R<<ω・Lq」の関係が成立するとの条件を課す。以上から、上式(eq3)は下式(eq4)のように表される。
Figure 2017093007
d,q軸電圧Vd,Vqと、電圧位相φ及び電圧振幅Vnとの関係は、下式(eq5)で表される。
Figure 2017093007
ここで、電圧位相φが微小量Δφだけ変化した場合における電圧方程式は、上式(eq4),(eq5)を用いると、下式(eq6)で表される。
Figure 2017093007
上式(eq6)から上式(eq4)を減算すると、下式(eq7)が導かれる。
Figure 2017093007
上式(eq7)において、右辺の「Idφ−Id」がd軸電流変化量ΔIdφであり、「Iqφ−Iq」がq軸電流変化量ΔIqφである。上式(eq7)を各電流変化量ΔIdφ,ΔIqφについて解くと、下式(eq8)が導かれる。
Figure 2017093007
図11に、dq座標系における電圧ベクトルVnvt及び電流ベクトルInvtを示す。図11には、電圧位相φが微小量Δφだけ変化した場合の電流ベクトルInvtの変化分を「ΔIφ」にて示した。また、電圧振幅Vnが微小量ΔVnだけ変化した場合の電流ベクトルInvtの変化分を「ΔIvn」にて示した。この電流ベクトルInvtの変化分を拡大した図を図12として示す。上式(eq8)より、電圧位相φが微小変化した場合において、d軸に対する電流ベクトルInvtの変化方向αは、下式(eq9)で表される。
Figure 2017093007
上式(eq9)のアークタンジェント演算により、例えば、変化方向αを「−π〜+π」の間で算出することができる。ここで、図13には、電流ベクトルInvtの変化方向と直交する方向に延びる座標軸を、非干渉軸であるλ軸として示している。すなわち、λ軸は、電圧位相φが微小変化した場合における電流ベクトルInvtの変化分が0となる方向の座標軸である。電圧振幅Vnが微小量ΔVnだけ変化した場合の電流ベクトルの変化分ΔIvnのうち、上記変化分ΔIvnをλ軸に写像したλ軸成分は、電圧位相φの変化の影響を受けない電流である。本実施形態では、この電流をλ軸電流Iλとして仮の変調率Mnfの算出に用いる。ここで、λ軸を設定するために必要なパラメータであるd軸とλ軸とのなす角度θλは、下式(eq10)で表される。
Figure 2017093007
λ軸設定部30nは、上式(eq10)に基づいて、d軸とλ軸とのなす角度θλを算出する。
λ軸指令電流算出部30pは、指令電流算出部30eから出力された各指令電流Id*,Iq*と、λ軸設定部30nから出力された角度θλとに基づいて、下式(eq11)を元に、λ軸指令電流Iλ*を算出する。
Figure 2017093007
ここで図14には、現在の指令電流ベクトルをIn*にて示し、現在の電流ベクトルをInvtにて示した。
λ軸実電流算出部30qは、2相変換部30aから出力されたd,q軸電流Idr,Iqrと、λ軸設定部30nから出力された角度θλとに基づいて、下式(eq12)を元に、λ軸電流Iλrを算出する。
Figure 2017093007
λ軸電流偏差算出部30rは、λ軸指令電流Iλ*からλ軸電流Iλrを減算することにより、λ軸電流偏差ΔIλを算出する。
変調率算出部30sは、λ軸電流偏差ΔIλに基づいて、仮の変調率Mnfを算出する。詳しくは、変調率算出部30sは、まず、λ軸電流偏差ΔIλに基づいて、λ軸電流Iλrをλ軸指令電流Iλ*にフィードバック制御するための操作量であるd軸指令電圧Vd*を算出する。本実施形態では、上記フィードバック制御として、比例積分制御を用いている。なお、変調率算出部30sの残りの処理は、上記第1実施形態の変調率算出部30hの処理と同じである。
リミッタ30tは、変調率算出部30sから出力された仮の変調率Mnfにリミッタ処理を施すことにより、指令変調率M*を算出する。
続いて、図15を用いて、本実施形態に係る切り替え処理の手順を示す。この処理は、制御装置30の切替判定部30uによって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、ステップS10において第1条件が成立していないと判定した場合には、ステップS11に進む。ステップS11では、リミッタ30tに対して、仮の変調率Mnfを制限しないように指示する。これにより、リミッタ30tは、入力された仮の変調率Mnfをそのまま指令変調率M*として出力する。またステップS11では、変調器30jに対して、過変調PWM制御によりインバータ20の各スイッチを操作するように指示する。これにより、電圧位相φ及び電圧振幅Vnの双方が操作され、図16(a)に示すように、実際の電流ベクトルが第1ラインL1上を動くこととなる。
先の図6の説明に戻り、ステップS10において第1条件が成立していると判定した場合には、ステップS15に進み、λ軸電流偏差算出部30rで算出されたλ軸電流偏差ΔIλがλ軸規定量Iλth以上であるか否かを判定する。本実施形態において、この判定条件が第2条件に相当する。本ステップにおけるλ軸電流偏差ΔIλは、第1条件が成立してからのモータジェネレータ10に流れるλ軸方向の電流変化量に相当する。
ステップS15において第2条件が成立していないと判定した場合には、ステップS13に進む。ステップS13では、リミッタ30tに対して、仮の変調率Mnfを判定変調率Mthに固定するように指示する。これにより、リミッタ30tは、入力された仮の変調率Mnfの値にかかわらず、判定変調率Mthを指令変調率M*として出力する。またステップS13では、変調器30jに対して、電圧位相φの操作のみにより推定トルクTeを指令トルクTrq*に制御するように指示する。これにより、図16(b)に示すように、実際の電流ベクトルが第3ラインL3上を動くこととなる。
なお本実施形態において、λ軸規定量Iλthは、以下のように設定されている。詳しくは、図16(c)を参照して、第1ラインL1と第2ラインL2との交点を第1交点とし、第1交点に対応するλ軸電流Iλを第1λ軸電流Iλ1とする。また、第1交点を通る第4ラインL4と第3ラインL3との交点を第2交点とし、第2交点に対応するλ軸電流Iλを第2λ軸電流Iλ2とする。そして、モータジェネレータ10の駆動時に想定される電気角速度ω,電圧振幅Vnの取り得る範囲において、第1λ軸電流Iλ1と第2λ軸電流Iλ2との差の絶対値の最大値に基づいて、λ軸規定量Iλthが設定されている。具体的には例えば、上記最大値をλ軸規定量Iλthに設定したり、上記最大値に0よりも大きいマージンを加算した値をλ軸規定量Iλthに設定したりすればよい。
先の図15の説明に戻り、ステップS15において第2条件が成立していると判定した場合には、ステップS14に進む。ステップS14では、リミッタ30tに対して、仮の変調率Mnfを最大変調率Mmaxに固定するように指示する。これにより、リミッタ30tは、入力された仮の変調率Mnfの値にかかわらず、最大変調率Mmaxを指令変調率M*として出力する。またステップS14では、変調器30jに対して、矩形波制御により各スイッチを操作するように指示する。これにより、図16(c)に示すように、実際の電流ベクトルが第2ラインL2上を動くこととなる。
以上説明した本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記各実施形態では、過変調PWM制御から矩形波制御への切り替えに仮の変調率Mnfを用いたがこれに限らず、仮の電圧振幅Vnfを用いてもよい。この場合、例えば上記第1実施形態の構成を以下のように変更すればよい。
詳しくは、図2において、変調率算出部30hは、仮の電圧振幅Vnfを算出してリミッタ30i及び切替判定部30kに出力する。変調器30jは、リミッタ30iから出力された指令電圧振幅V*と、指令電圧位相φ*とに基づいて3相指令電圧を算出し、算出した3相指令電圧を電源電圧VINVで規格化したものを操作信号生成部30mに出力する。また、図6のステップS10の処理を、仮の電圧振幅Vnfが判定振幅以上であるか否かを判定する処理に置き換える。ここで判定振幅は、上式(eq1)に基づいて、判定変調率Mth及び電源電圧VINVから算出した電圧振幅Vnに相当する。
また、ステップS11では、リミッタ30iに対して、仮の電圧振幅Vnfを制限しないように指示する処理を行う。これにより、リミッタ30iは、入力された仮の電圧振幅Vnfをそのまま指令電圧振幅V*として出力する。ステップS13では、リミッタ30iに対して、仮の電圧振幅Vnfを判定振幅に固定するように指示する処理を行う。これにより、リミッタ30iは、入力された仮の電圧振幅Vnfの値にかかわらず、判定振幅を指令電圧振幅V*として出力する。ステップS14では、リミッタ30iに対して、仮の電圧振幅Vnfを最大電圧振幅Vmaxに固定するように指示する処理を行う。これにより、リミッタ30iは、入力された仮の電圧振幅Vnfの値にかかわらず、最大電圧振幅Vmaxを指令電圧振幅V*として出力する。なお、最大電圧振幅Vmaxは、上式(eq1)に基づいて、最大変調率Mmax及び電源電圧VINVから算出した電圧振幅Vnに相当する。
以上説明した構成により、仮の電圧振幅Vnfが増加して判定振幅に到達したとの第1条件、及び第1条件成立後のd軸電流偏差ΔIdがd軸規定量Idthに到達したとの第2条件の双方が成立した場合、過変調PWM制御から矩形波制御に切り替えられることとなる。
・上記各実施形態では、判定変調率Mthを125%に設定したがこれに限らない。矩形波制御に相当する変調率未満であれば任意の値に設定可能であり、例えば、判定変調率Mthを、127%未満であってかつ115%以上の間の値に設定してもよい。ここで、115%とは、正弦波の3相指令電圧に3次高調波を重畳して、かつ、3相変調により操作信号を生成してインバータ20を操作する場合において、インバータ20の出力電圧に含まれる基本波成分が正弦波から歪まない変調率の最大値である。また、115%とは、2相変調により操作信号を生成してインバータ20を操作する場合において、インバータ20の出力電圧に含まれる基本波成分が正弦波から歪まない変調率の最大値である。
・上記第1実施形態では、第1条件が成立してかつ第2条件が成立していない場合、指令変調率M*を判定変調率Mthに固定しつつ、電圧位相φを操作することにより、推定トルクTeを指令トルクTrq*に制御したがこれに限らず、例えば以下のようにしてもよい。詳しくは、まず、判定変調率Mthを115%以上であってかつ127%未満の値に設定する。そして、第1条件が成立してかつ第2条件が成立していない場合、指令変調率M*を判定変調率Mthから127%の間で動かすことを許容しつつ、電圧位相φを操作することにより、推定トルクTeを指令トルクTrq*に制御する。
・上記第1実施形態では、d軸規定量Idthを固定値に設定したがこれに限らない。例えば、電気角速度ω及び仮の電圧振幅Vnfに基づいて、d軸規定量Idthを可変設定してもよい。なお、電気角速度ωは、電気角θeの微分演算により算出されればよい。なお、上記第2実施形態のλ軸規定量Iλthについても同様である。
・上記第1,第2実施形態では、第1条件の判定にd軸規定量Idth,λ軸規定量Iλthを使用しているが、これに限らない。モータジェネレータ10の駆動時における電圧振幅又は変調率のいずれかと相関関係をもつ物理量であれば、d軸負側方向への変化量に換算でき、第1条件の判定に使用することができる。
・上記各実施形態では判定変調率Mthを固定値としているがこれに限らない。例えば制御量の微小な変化により第1条件の成立,非成立の判定が連続して発生することを防止するため、ヒステリシスを設けて判定変調率Mthを設定してもよい。
・上記各実施形態では、第1条件,第2条件の成立を直ちに判断しているが、これに限らない。例えば、一過性の外乱による誤判定を防止するため、第1条件,第2条件の判定に対して時間要素を加え、変調率が判定値を超過してかつd軸負側方向への変化量が所定量を超過した状態が所定時間継続したことをもって第1条件,第2条件が成立したと判断してもよい。
・指令電流算出部30eにおけるd,q軸指令電流Id*,Iq*の算出手法としては、上記第1実施形態に例示したものに限らない。例えば、同一トルク発生時において鎖交磁束を最小とする最大トルク磁束制御を実現するための電流をd,q軸指令電流Id*,Iq*として算出してもよい。
・上記第1実施形態において、変調率算出部30hにおいて用いられるフィードバック制御としては、比例積分制御に限らず、例えば比例積分微分制御であってもよい。
・モータとしては、突極機に限らず、SPMSM等の非突極機であってもよい。また、モータとしては、永久磁石型のものに限らず、巻線界磁型のものであってもよい。
10…モータジェネレータ、20…インバータ、21…高電圧バッテリ、30…制御装置。

Claims (5)

  1. 直流電源(21)の出力電圧を交流電圧に変換して出力するインバータ(20)と、
    前記インバータから出力された交流電圧によって駆動されるモータ(10)と、を備えるモータ制御システムに適用され、
    前記モータの出力トルクを指令トルクに制御すべく、過変調PWM制御により前記インバータを操作する過変調操作部(30)と、
    前記モータの出力トルクを前記指令トルクに制御すべく、矩形波制御により前記インバータを操作する矩形波操作部(30)と、
    前記インバータの出力電圧ベクトルの振幅及び前記インバータの出力電圧の変調率のいずれかが振幅パラメータとして定義され、前記振幅パラメータが増加して判定値に到達したとの条件が第1条件として定義され、前記第1条件が成立してからの前記モータに流れる電流ベクトルのd軸負側方向の変化量が所定量に到達したとの条件が第2条件として定義されており、前記第1条件が成立していない場合、前記過変調PWM制御により前記インバータを操作し、前記第1条件及び前記第2条件の双方が成立した場合、前記過変調操作部による前記インバータの操作から前記矩形波操作部による前記インバータの操作に切り替える切替部(30)と、を備えるモータの制御装置。
  2. 前記切替部は、前記第1条件が成立してかつ前記第2条件が成立していない場合、前記振幅パラメータを前記判定値に固定しつつ、前記出力電圧ベクトルの位相を操作することにより、前記モータの出力トルクを前記指令トルクに制御する請求項1に記載のモータの制御装置。
  3. 前記指令トルクに基づいて、前記モータの指令電流を算出する指令電流算出部(30)と、
    前記モータに流れる実際の電流を前記指令電流にフィードバック制御するための操作量として、前記振幅パラメータを算出するパラメータ算出部(30)と、を備え、
    前記切替部は、前記第1条件が成立したか否かの判定に、前記パラメータ算出部により算出された前記振幅パラメータを用いる請求項1又は2に記載のモータの制御装置。
  4. 前記モータのdq座標系において前記出力電圧ベクトルの位相の変化に対する前記モータに流れる電流ベクトルの変化が非干渉化された座標軸が非干渉軸と定義されており、
    前記第1条件が成立してからの前記モータに流れる前記非干渉軸方向の電流変化量を算出する電流変化量算出部(30)を備え、
    前記第2条件は、前記電流変化量算出部により算出された前記非干渉軸方向の電流変化量が規定量に到達したとの条件である請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータの制御装置。
  5. 前記第1条件が成立してからの前記モータに流れるd軸方向の電流変化量を算出する電流変化量算出部(30)を備え、
    前記第2条件は、前記電流変化量算出部により算出された前記d軸方向の電流変化量が規定量に到達したとの条件である請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータの制御装置。
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