JP2017092084A - 撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】像面湾曲を抑えつつ、暗電流の撮像面内むらを抑制し、良好な画像を得ることができる撮像装置を提供する。【解決手段】少なくとも一部が湾曲面に形成された撮像面を有する撮像素子であって、第1導電型の不純物領域からなる光電変換領域301と、光電変換領域301の表面に形成され、第2導電型の不純物領域からなる暗電流抑制領域404A,404B,404Cとを備えた複数の画素300A,300B,300Cを備えており、複数の画素300A,300B,300Cにおいて、暗電流抑制領域404A,404B,404Cの面積が異なる。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像素子及びその製造方法に関するものである。
近年、デジタル一眼レフカメラやビデオカメラには、特許文献1に記載されているようなCMOS撮像素子が多く使用されている。一般的な撮像素子は平坦な半導体基板上に光電変換を行うフォトダイオードが行列状に形成されている。
ところで、撮影レンズを通して平面上の被写体を撮影すると、像面側では撮影レンズに対して凹曲面に結像する。この像を平坦な撮像素子で受光すると、像面湾曲と呼ばれる収差が発生し、撮像素子の中央部と周辺部とで焦点位置がずれる現象が起きてしまう。その結果、撮影画像の中央部と周辺部とで画質が不均一になり、画質劣化の要因となる。
この問題に対して、特許文献2では、光学特性を改善させる撮像素子が開示されている。特許文献2によると、撮像素子を凹曲面に湾曲させることにより、像面湾曲の補正効果を得ることができる。このような湾曲形状を持つ撮像素子の製造方法が、特許文献2に開示されている。特許文献2には、磁性材料からなる基板に磁場を印加して湾曲形状を形成する方法や、センサ受光部に引っ張り応力をかけて湾曲形状を形成する方法が記載されている。
特開2008−66480号公報 特開2014−116380号公報
撮像素子の湾曲形状を形成する際に、半導体基板に引っ張り応力をかけると、シリコンのエネルギーバンドギャップが広がり、暗電流が低下する。この特性により、湾曲形状を形成する際に引っ張り応力をかけた領域と、かけていない領域とで撮像面内で暗電流量に差が生じるという問題が生じる。また、撮像面全体に引っ張り応力をかけたとしても、領域によって応力の大きさに差が生じると、同様に撮像面内で暗電流量差が生じてしまう。撮像面内での暗電流量差は、例えば長秒撮影や高温環境下での撮影において画質劣化の要因となる。
本発明は、上記の問題点に鑑み、像面湾曲を抑えつつ、暗電流の撮像面内むらを抑制し、良好な画像を得ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像素子は、少なくとも一部が湾曲面に形成された撮像面を有する撮像素子であって、第1導電型の不純物領域からなる光電変換領域と、前記光電変換領域の表面に形成され、第2導電型の不純物領域からなる暗電流抑制領域とを備えた複数の画素を備えており、前記複数の画素は、前記暗電流抑制領域の面積が異なる2種以上の画素を含む。
本発明の撮像素子の製造方法は、少なくとも一部が湾曲面に形成された撮像面を有する撮像素子の製造方法であって、第1導電型の不純物領域からなる光電変換領域と、前記光電変換領域の表面に形成され、第2導電型の不純物領域からなる暗電流抑制領域とを備えた複数の画素を形成する際に、前記複数の画素のうちの2種以上の画素を、前記暗電流抑制領域の面積が異なるように形成する。
本発明によれば、像面湾曲を抑えつつ、暗電流の撮像面内むらを抑制し、良好な画像を得ることができる撮像装置が実現する。
第1の実施形態における撮像素子を示す概略断面図である。 第1の実施形態における撮像素子の撮像チップの構成を示す概略平面図である。 図2の単位画素の等価回路図である。 図2の単位画素の主要部を示す概略断面図である。 第1の実施形態における単位画素の形成方法を工程順に示す概略断面図である。 第1の実施形態による撮像素子を備えた撮像装置の全体構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における撮像素子の撮像チップの構成を示す概略平面図である。 第2の実施形態による撮像素子の撮像チップにおける単位画素の主要部を示す概略断面図である。 第2の実施形態における単位画素の形成方法を工程順に示す概略断面図である。 第3の実施形態における撮像素子の撮像チップの構成を示す概略平面図である。 第3の実施形態による撮像素子の撮像チップにおける単位画素の主要部を示す概略断面図である。 第3の実施形態における単位画素の形成方法を工程順に示す概略断面図である。 第4の実施形態における撮像素子の概略断面図である。 第4の実施形態における撮像素子の撮像チップの構成を示す概略平面図である。
以下、本発明の諸実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における撮像素子を示す概略断面図である。
撮像素子100は、CMOS撮像素子等であり、半導体基板上に形成された複数の画素を備える撮像チップ200が凹形状の支持基板101上に保持されて構成されている。撮像チップ200は、図1のように、その中央部に比較して周辺部が持ち上がった湾曲形状の撮像面を有する。支持基板101と撮像チップ200との間隙には、例えば接着剤102が充填され、撮像チップ200が支持基板101に固定されている。このような湾曲形状の撮像チップ200を有する撮像素子100は、公知の技術で製造可能である。公知の技術としては、例えば、支持基板101に不図示の通気孔を設け、通気孔を用いて排気を行うことにより撮像チップ200と支持基板101の間の減圧を行い、撮像チップ200に応力を加えて湾曲形状を形成する手法等がある。
撮像チップ200の撮像面が、その中央部に比較して周辺部が持ち上がった湾曲形状を有することにより、撮像面周辺部において、像面湾曲を低減することができる。
図2は、第1の実施形態における撮像素子の撮像チップの構成を示す概略平面図である。
撮像チップ200は、画素領域201、垂直走査回路202、読み出し回路203、水平走査回路204を備える。画素領域201は、複数の画素が行列状に配置されており、撮影レンズにより結像された光学像を受光する。ここでは、説明の簡略化のために14×10画素の配列を示してあるが、実用上は更に多数の画素が配置される。また、各画素は不図示の赤(R)、緑(G)、青(B)からなるカラーフィルタを備え、ベイヤー配列に従って配置される。垂直走査回路202は、画素領域201の画素を1行単位で選択し、選択行の画素に対して駆動信号を送出する。読み出し回路203は、垂直走査回路202によって選択された画素の信号を読み出す。読み出された画素の信号は、水平走査回路204の駆動により撮像素子の外部に順次出力される。
画素領域201は、複数の単位画素300A、300B、300Cが行列状に配置される。同図に示すように、画素領域の中央部には単位画素300Cが配置され、周辺部には単位画素300Aが配置される。両者の中間には単位画素300Bが配置される。単位画素300A、300B、300Cはそれぞれ、暗電流抑制効果が異なる画素であり、暗電流抑制効果は300A<300B<300Cの順に大きくなっている。各画素の詳細な構成については後述する。
撮像面において、中央部よりも周辺領域が持ち上がった湾曲形状を有する撮像素子の場合、中央部よりも曲率の大きい湾曲した周辺領域には応力が加わるため、暗電流は平坦な中央部に比べて少なくなる傾向がある。この暗電流量の撮像面内差は、画質の劣化につながる。本実施形態では、撮像チップの湾曲形状に応じて、暗電流抑制効果の異なる画素を撮像面内に配置する。図2のように、撮像チップ200の湾曲形状を有する周辺領域には暗電流抑制効果の小さい単位画素300Aを配置し、平坦な中央領域には暗電流抑制効果の大きい単位画素300Cを配置する。このように、暗電流抑制効果が異なる2種以上の各画素を配置することにより、湾曲形状を有する撮像素子の暗電流の撮像面内むらを抑制することができる。
図3は、図2の単位画素300A、300B、300Cの等価回路図である。単位画素300A、300B、300Cの等価回路図は同一であるため、単位画素300として1つのみ示してある。
フォトダイオード301は、撮像レンズによって結像された光学像を受けて電荷を発生し、蓄積する。フォトダイオード301で蓄積された電荷は、転送手段としての転送MOSトランジスタ302を介して、信号保持手段としてのフローティングディフュージョン領域303に転送される。フローティングディフュージョン領域303に転送された電荷は、選択MOSトランジスタ306がオンされると、ソースフォロワアンプを形成する増幅MOSトランジスタ304を介して蓄積電荷に対応した電圧として垂直出力線307に出力される。なお、選択MOSトランジスタ306は行単位で制御され、選択された行の画素信号が一括して各列の垂直出力線307に出力される。リセットMOSトランジスタ305は、フローティングディフュージョン領域303及び転送MOSトランジスタ302を介してフォトダイオード301の電位をVDDにリセットする。転送MOSトランジスタ302、リセットMOSトランジスタ305、選択MOSトランジスタ306は、それぞれ垂直走査回路202に接続されている信号線を介して制御信号PTX、PRES、PSELにより制御される。
図4は、図2の単位画素300A,300B,300Cの主要部を示す概略断面図である。図4(a),(b),(c)は、それぞれ単位画素300A,300B,300Cの断面構成を表しており、各図で共通の箇所は同一の番号を付与してある。なお、増幅MOSトランジスタ、リセットMOSトランジスタ、選択MOSトランジスタ及び配線層については省略してある。
図4(a),(b),(c)では何れも、n型の半導体基板401上にp型の不純物領域からなるウェル領域402が形成されている。404Aは単位画素300Aの暗電流抑制領域、404Bは単位画素300Bの暗電流抑制領域、404Cは単位画素300Cの暗電流抑制領域である。ウェル領域402の中には、n型の不純物領域からなる光電変換領域を備えたフォトダイオード301と、同じくn型の不純物領域からなるフローティングディフュージョン領域303が形成されている。フォトダイオード301とフローティングディフュージョン領域303との間の領域は、転送MOSトランジスタ302のチャネル領域として機能する。チャネル領域の上部には、光電変換領域に蓄積された電荷信号の転送を制御する転送制御部として、ゲート酸化膜403を介してゲート電極405が形成されている。
図4(a)のn型領域であるフォトダイオード301の基板表面側には、p型不純物が高濃度に注入されたp+層からなる暗電流抑制領域404Aが形成されている。例えば、フォトダイオード301の不純物濃度を1×1017/cm3としたとき、暗電流抑制領域404Aの不純物濃度は1×1018/cm3程度に形成される。暗電流抑制領域404Aにより、フォトダイオード301は埋め込み型構造となっている。また、転送MOSトランジスタのゲート電極405とフォトダイオード301とは、一部がオーバーラップして形成されている。これにより、暗電流抑制領域404Aが転送MOSトランジスタのチャネル領域に影響を及ぼして電荷転送を妨げることを防止することができる。
暗電流抑制領域404Aでは、暗電流の原因となる基板表面の界面準位に起因する電子がp型不純物領域の多数キャリアである正孔にピンニングされる。これにより、暗電流の発生を抑制することができる。また、図4(b)に示すように、単位画素300B及び図4(c)に示す単位画素300Cにおいて、暗電流抑制領域404B,404Cの面積を更に広くすることにより、基板表面におけるピンニングが強化され、暗電流をより抑制することができる。例えば、暗電流抑制領域の面積を304A<304B<304Cの順に広くなるように形成することで、暗電流抑制効果を300A<300B<300Cの順に高くすることができる。
これらの画素のうち、暗電流抑制効果の低い単位画素300Aを、湾曲形状を有する周辺領域に配置し、暗電流抑制効果の高い単位画素300Cを、平坦部にあたる中央領域に配置し、両者の中間に単位画素300Bを配置する。このような配置にすることで、湾曲形状を有する撮像素子において、暗電流の撮像面内むらを抑制することができる。
なお、本実施形態では、各画素の暗電流抑制領域の不純物濃度を3段階に分けて変更しているが、更に細かく4段階以上に分けて変更しても良い。また、半導体基板及び各不純物領域の導電型については本構成に限定されない。例えば、p型半導体基板上にn型ウェルを形成し、p型不純物領域からなるフォトダイオードとn型の不純物領域からなる暗電流抑制領域とを形成した構成としても良い。または、p型半導体基板上に直接的に、n型の不純物領域からなるフォトダイオードとp型不純物領域とからなる暗電流抑制領域を形成した構成としても良い。
次に、図5を用いて、単位画素300A,300B,300Cの形成方法について説明する。
先ず、図5(a)に示すように、単位画素300A,300B,300Cの各形成領域に同時に、n型半導体基板401にp型不純物をイオン注入してp型ウェル領域402を形成する。n型半導体基板401の上部に、ゲート酸化膜403を介して、転送MOSトランジスタのゲート電極405を形成する。フォトリソグラフィーによりレジストパターンを形成し、レジストパターンと共にゲート電極405をマスクとして用いて、n型不純物をイオン注入する。これにより、p型ウェル領域402内に、n型の不純物領域からなるフォトダイオード301と、同じくn型の不純物領域からなるフローティングディフュージョン領域303が形成される。レジストパターンは、アッシング処理又はウェット処理により除去される。なお、各部を形成する順番はこの限りではなく、例えば、後述する暗電流抑制領域を形成した後にフローティングディフュージョン領域303を形成するようにしても良い。
続いて、図5(b)に示すように、各画素のフォトダイオード301の上部を露出し、他の部分を覆うレジストパターン501A,501B,501Cを形成する。レジストパターン501A,501B,501Cは、それぞれ開口の大きさが異なっており、501A<501B<501Cの順に大きくなっている。
続いて、図5(c)に示すように、レジストパターン501A,501B,501Cの開口を通じて、半導体基板にp型不純物イオン(例えば、ボロンイオン)をイオン注入する。これにより、暗電流抑制領域404A,404B,404Cが形成される。その結果、各画素の暗電流抑制領域の面積は404A<404B<404Cの順に広くなる。
暗電流抑制領域404A、404B、404Cを形成した後、図5(d)に示すように、アッシング処理又はウェット処理により、レジストパターン501A,501B,501Cを除去する。以上の方法により、画素領域毎に面積を変えた暗電流抑制領域404A,404B,404Cを形成することができる。
なお、単位画素300A,300B,300Cの間で電荷の転送特性を揃えるためには、単位画素300A,300B,300Cの間で、ゲート電極と暗電流抑制領域間の位置関係を揃えることが好ましい。即ち、転送MOSトランジスタのチャネル領域付近では暗電流抑制領域の端部とフォトダイオードの端部との位置関係を変えず、それ以外の箇所で暗電流抑制領域の端部とフォトダイオードの端部との位置関係を変える。これにより、暗電流抑制領域の面積を変化させることが好ましい。
また、暗電流抑制領域404A、404B、404Cとゲート電極405が接する面については、レジストパターンの代わりにゲート電極を直接マスク材として用いても良い。
また、図5(c)のイオン注入工程において、レジストパターン又はゲート電極405をマスク材として、マスク材の表面に対して斜め方向からイオン注入を行うようにするようにしても良い。これにより、ゲート電極と暗電流抑制領域との間にオフセットが設けられ、暗電流抑制領域が転送MOSトランジスタのチャネル領域に影響を及ぼして電荷転送が妨げられることを防止できる。
図5では、レジストパターンを3種類用いた例について説明したが、レジストパターンの開口の大きさを、撮像面の中央部から周辺部へ向かうにつれて徐々に大きくなるように画素毎に変えるようにしても良い。これにより、暗電流抑制領域の面積を画素領域内で略連続的に変えることができる。
なお、画素領域に平坦部を設けることなく、画素領域毎に徐々に曲率を変化させた湾曲形状を備える撮像素子に本発明を適用する場合には、湾曲面の曲率に応じて、曲率の小さい画素領域の画素の暗電流抑制領域の面積を広くするように構成する。これにより、暗電流の撮像面内むらを好適に抑制することができる。
図6は、本実施形態による撮像素子を備えた撮像装置の全体構成を示すブロック図である。
撮像レンズ609は、被写体の光学像を撮像素子100に結像させる。レンズ駆動部608は、ズーム制御、フォーカス制御、絞り制御等を行う。撮像素子100は、本実施形態による撮像素子であり、撮像面に湾曲形状を有し、撮影レンズで結像された被写体を信号として取り込む。タイミング発生部601は、撮像素子100を駆動させるための駆動信号を送出する。信号処理部602は、撮像素子100から出力される撮像信号にクランプ処理等の信号処理を行う。全体制御部603は、各種演算と撮像装置全体を制御する制御処理を実行する。また、全体制御部603は、感度補正部610も備える。この感度補正部610は、フォトダイオードと転送ゲート電極のオーバーラップ量の違いによって生じる感度ムラを補正する。メモリ604は、画像データを一時的に記憶し、表示部605は各種情報や撮影画像を表示装置に表示するための表示制御を行う。記録部606は、着脱可能な半導体メモリ等の記録媒体に対し画像データの記録または読み出し等の制御を行う。操作部607は、ボタン、ダイヤル等で構成されユーザからの操作入力を受け付ける。なお、表示装置がタッチパネルである場合には当該タッチパネルも操作部607に含まれる。
以上に説明したように、本実施形態によれば、撮像面に湾曲形状を有する撮像素子において、その湾曲形状に応じて各画素の暗電流抑制領域の面積を変えることで、像面湾曲を抑えつつ、暗電流の撮像面内むらを抑制し、良好な画像を得ることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に撮像素子及びその製造方法を開示するが、撮像チップの撮像面における画素の構成が異なる点で第1の実施形態と相違する。本実施形態の撮像素子は、第1の実施形態の図1と同様に、中央部に比較して周辺部が持ち上がった湾曲形状の撮像面を有する撮像チップが凹形状の支持基板上に保持されて構成されている。
図7は、第2の実施形態における撮像素子の撮像チップの構成を示す概略平面図である。第1の実施形態の図2と同様の構成要素については、これと同じ符号を付して説明を省略する。
撮像チップ700は、画素領域201、垂直走査回路202、読み出し回路203、水平走査回路204を備える。画素領域201は、複数の画素が行列状に配置されており、撮影レンズにより結像された光学像を受光する。
画素領域201は、複数の単位画素700A,700B,700Cが行列状に配置される。図7に示すように、画素領域の中央部には単位画素700Cが配置され、周辺部には単位画素700Aが配置される。両者の中間には単位画素700Bが配置される。単位画素700A,700B,700Cはそれぞれ、暗電流抑制効果が異なる画素であり、暗電流抑制効果は700A<700B<700Cの順に大きくなっている。各画素の詳細な構成については後述する。
撮像面の周辺領域が持ち上がった湾曲形状を有する撮像素子の場合、湾曲した周辺部には応力が加わるため、暗電流は平坦な中央部に比べて少なくなる傾向がある。この暗電流量の撮像面内差は、画質の劣化につながる。本実施形態では、撮像チップの湾曲形状に応じて、暗電流抑制効果の異なる画素を撮像面内に配置する。図7のように、撮像チップ700の湾曲形状を有する周辺領域には暗電流抑制効果の小さい単位画素700Aを配置し、平坦な中央領域には暗電流抑制効果の大きい単位画素700Cを配置する。このように各画素を配置することにより、湾曲形状を有する撮像素子の暗電流の撮像面内むらを抑制することができる。
図8は、第2の実施形態による撮像素子の撮像チップにおける単位画素700A,700B,700Cの主要部を示す概略断面図である。図8(a),(b),(c)は、それぞれ単位画素700A,700B,700Cの断面構成を表しており、各図で共通の箇所は同一の番号を付与してある。なお、増幅MOSトランジスタ、リセットMOSトランジスタ、選択MOSトランジスタ及び配線層については省略してある。
801Aは単位画素700Aの暗電流抑制領域、801Bは単位画素700Bの暗電流抑制領域、801Cは単位画素700Cの暗電流抑制領域である。図8に示すように、暗電流抑制領域の面積を801A<801B<801Cの順に広くなるように形成することで、画素ごとの暗電流抑制効果を700A<700B<700Cの順に高くすることができる。
第1の実施形態における画素との差異は、ゲート電極と暗電流抑制領域間の位置関係を、単位画素700A,700B,700Cで異ならせている点である。即ち本実施形態では、転送MOSトランジスタのチャネル領域付近において、暗電流抑制領域801A,801B,801Cの端部とフォトダイオード301の端部の位置関係を変えている。これにより、暗電流抑制領域801A,801B,801Cの面積を変化させている。
なお、ゲート電極と暗電流抑制領域間の位置関係を変化させた場合、転送MOSトランジスタをオンさせたときのフォトダイオードからチャネル領域までの間の電位障壁が変化する。そのため、ゲート電極と暗電流抑制領域のレイアウトによっては、電荷転送特性に影響が出てしまう。電荷転送特性が悪化した場合、信号電荷の読み出し時に、フォトダイオードに信号電荷が残留し、撮像信号に残像現象を発生させる。従って、本実施形態においては、暗電流抑制領域のレイアウトに制約を設けることが好ましい。例えば、単位画素700Cのゲート電極と暗電流抑制領域とを、残像現象が発生しない距離まで離し、単位画素700A,700Bは、ゲート電極と暗電流抑制領域間の距離を単位画素700Cよりも更に離す等の制約が考えられる。
次に、図9を用いて、単位画素700A,700B,700Cの形成方法について説明する。
先ず、図9(a)に示すように、n型半導体基板401上に形成されたp型ウェル領域402内に、n型の不純物領域からなるフォトダイオード301と、同じくn型の不純物領域からなるフローティングディフュージョン領域303を形成する。基板上部には、ゲート酸化膜403を介して、転送MOSトランジスタのゲート電極405を形成する。この工程は既存の手法を用いて実現できるので、その説明は省略する。また、各部を形成する順番はこの限りではなく、例えば、後述する暗電流抑制領域を形成後にフローティングディフュージョン領域303を形成するようにしても良い。
続いて、図9(b)に示すように、各画素のフォトダイオード301の上部を露出し、他の部分を覆うレジストパターン901A,901B,901Cを形成する。レジストパターン901A,901B,901Cは、それぞれ開口の大きさが異なっており、901A<901B<901Cの順に大きくなっている。
続いて、図9(c)に示すように、このレジストパターン901A,901B,901Cの開口を通じて半導体基板にp型不純物イオン(例えば、ボロンイオン)を注入する。これにより、暗電流抑制領域801A,801B,801Cが形成される。その結果、各画素の暗電流抑制領域の面積は810A<801B<801Cの順に広くなる。
暗電流抑制領域801A,801B,801Cを形成した後、図9(d)に示すように、アッシング処理又はウェット処理により、レジスト901A,901B,901Cを除去する。以上の方法により、画素領域毎に面積を変えた暗電流抑制領域を形成することができる。
これらの画素のうち、暗電流抑制効果の低い単位画素700Aを、湾曲形状を有する周辺領域に配置し、暗電流抑制効果の高い単位画素700Cを、平坦部にあたる中央領域に配置し、両者の中間に単位画素700Bを配置する。このような配置にすることで、湾曲形状を有する撮像素子において、撮像面内における暗電流むらを抑制することができる。
その他の構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、撮像面に湾曲形状を有する撮像素子において、その湾曲形状に応じて各画素の暗電流抑制領域の面積を変えることで、像面湾曲を抑えつつ、暗電流の撮像面内むらを抑制し、良好な画像を得ることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に撮像素子及びその製造方法を開示するが、撮像チップの撮像面における画素の構成が異なる点で第1の実施形態と相違する。本実施形態の撮像素子は、第1の実施形態の図1と同様に、中央部に比較して周辺部が持ち上がった湾曲形状の撮像面を有する撮像チップが凹形状の支持基板上に保持されて構成されている。
図10は、第3の実施形態における撮像素子の撮像チップの構成を示す概略平面図である。第1の実施形態の図2と同様の構成要素については、これと同じ符号を付して説明を省略する。
撮像チップ1000は、画素領域201、垂直走査回路202、読み出し回路203、水平走査回路204を備える。画素領域201は、複数の画素が行列状に配置されており、撮影レンズにより結像された光学像を受光する。
画素領域201は、複数の単位画素1000A,1000B,1000Cが行列状に配置される。同図に示すように、画素領域の中央部には単位画素1000Cが配置され、周辺部には単位画素1000Aが配置される。両者の中間には単位画素1000Bが配置される。単位画素1000A,1000B,1000Cはそれぞれ、暗電流抑制効果が異なる画素であり、暗電流抑制効果は1000A<1000B<1000Cの順に大きくなっている。各画素の詳細な構成については後述する。
撮像面の周辺領域が持ち上がった湾曲形状を有する撮像素子の場合、湾曲した周辺部には応力が加わるため、暗電流は平坦な中央部に比べて少なくなる傾向がある。この暗電流量の撮像面内差は、画質の劣化につながる。本実施形態では、撮像チップの湾曲形状に応じて、暗電流抑制効果の異なる画素を撮像面内に配置する。図10のように、撮像チップ1000の湾曲形状を有する周辺領域には暗電流抑制効果の小さい単位画素1000Aを配置し、平坦な中央領域には暗電流抑制効果の大きい単位画素1000Cを配置する。このように各画素を配置することにより、湾曲形状を有する撮像素子の暗電流の撮像面内むらを抑制することができる。
図11は、第3の実施形態による撮像素子の撮像チップにおける単位画素1000A,1000B,1000Cの主要部を示す概略断面図である。図11(a),(b),(c)は、それぞれ単位画素1000A,1000B,1000Cの断面構成を表しており、各図で共通の箇所は同一の番号を付与してある。なお、増幅MOSトランジスタ、リセットMOSトランジスタ、選択MOSトランジスタ及び配線層については省略してある。
1101Aは単位画素1000Aの暗電流抑制領域、1101Bは単位画素1000Bの暗電流抑制領域、1101Cは単位画素1000Cの暗電流抑制領域である。図11に示すように、暗電流抑制領域の面積を1101A<1101B<1101Cの順に広くなるように形成することで、画素ごとの暗電流抑制効果を1000A<1000B<1000Cの順に高くすることができる。
第1の実施形態における画素との差異は、ゲート電極とフォトダイオード間の位置関係を、単位画素1000A,1000B,1000Cで異ならせている点である。即ち、本実施形態では、転送MOSトランジスタのゲート電極1103A,1103B,1103Cの端部とフォトダイオード301の端部の位置関係を変えることにより、暗電流抑制領域1101A,1101B,1101Cの面積を変化させている。
次に、図12を用いて、単位画素1000A,1000B,1000Cの形成方法について説明する。
先ず、図12(a)に示すように、n型半導体基板401上に形成されたp型ウェル領域402内に、n型の不純物領域からなるフォトダイオード301と、同じくn型の不純物領域からなるフローティングディフュージョン領域303を形成する。基板上部には、ゲート酸化膜1102A,1102B,1102Cを介して、転送MOSトランジスタのゲート電極1103A,1103B,1103Cを形成する。ここでは、ゲート酸化膜の幅を1102A<1102B<1102Cの順に大きく、ゲート電極の幅(ゲート長)も同様に1103A<1103B<1103Cの順に大きく形成する。以上の工程は既存の手法を用いて実現できるので、その説明は省略する。また、各部を形成する順番はこの限りではなく、例えば、後述する暗電流抑制領域を形成後にフローティングディフュージョン領域303A,303B,303Cを形成するようにしても良い。
続いて、図12(b)に示すように、各画素のフォトダイオード301の上部を露出し、他の部分を覆うレジストパターン1201A,1201B,1201Cを形成する。なお、ここでは、レジストパターンの開口を1201A<1201B<1201Cに大きくしている。レジストパターン1201A,1201B,1201Cの開口を同サイズとして、ゲート電極1103A,1103B,1103Cを、次に述べるイオン注入工程でマスク材として用いても良い。
続いて、図12(c)に示すように、このレジストパターン1201A,1201B,1201Cの開口を通じて半導体基板にp型不純物イオン(例えば、ボロンイオン)を注入する。これにより、暗電流抑制領域1101A,1101B,1101Cが形成される。その結果、各画素の暗電流抑制領域の面積は1101A<1101B<1101Cの順に広くなる。
暗電流抑制領域1101A,1101B,1101Cを形成した後、図12(d)に示すように、アッシング処理又はウェット処理により、レジスト1201A,1201B,1201Cを除去する。以上の方法により、画素領域毎に面積を変えた暗電流抑制領域を形成することができる。
これらの画素のうち、暗電流抑制効果の低い単位画素1000Aを、湾曲形状を有する周辺領域に配置し、暗電流抑制効果の高い単位画素1000Cを、平坦部にあたる中央領域に配置し、両者の中間に単位画素1000Bを配置する。このような配置にすることで、湾曲形状を有する撮像素子において、撮像面内における暗電流むらを抑制することができる。
なお、転送MOSトランジスタのゲート電極1103A,1103B,1103Cとフォトダイオード301とは、一部がオーバーラップして形成されている。このオーバーラップによって、フォトダイオード301の開口が制限されるので、その分の感度が低下する。単位画素1000A,1000B,1000Cは、それぞれゲート電極1103A,1103B,1103Cとフォトダイオード301とのオーバーラップ量が異なるので、画素によって感度の低下率が異なり、撮像面内で感度のムラを発生させる。従って、本実施形態においては、単位画素1000A,1000B,1000Cから読み出した信号に対し、感度の低下率に応じてゲインをかける、感度補正を行うことが好ましい。例えば、単位画素1000Aの信号に対しゲインG1をかけ、単位画素1000Bの信号に対しゲインG2をかけ、単位画素1000Cの信号に対しゲインG3をかける。各々のゲインの関係をG1>G2>G3とすることで、フォトダイオードと転送ゲート電極のオーバーラップ量の違いによって生じる画素ごとの感度ムラを補正することができる。
その他の構成については、実施例2と同様であるため、説明を省略する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、撮像面に湾曲形状を有する撮像素子において、その湾曲形状に応じて各画素の暗電流抑制領域の面積を変えることで、像面湾曲を抑えつつ、暗電流の撮像面内むらを抑制し、良好な画像を得ることができる。
(第4の実施形態)
湾曲形状を有する撮像素子の撮像面内に加わる応力は、湾曲形状や製造方法によって異なる。そこで、本実施形態では、第1の実施形態とは異なる湾曲形状を有する撮像チップを備えた撮像素子に本発明を適用した例について開示する。
図13は、第4の実施形態における撮像素子の概略断面図である。
撮像素子1300は、CMOS撮像素子等であり、2次元配置された複数の画素を有する撮像チップ1400が凹形状を有する支持基板1301上に保持されている。撮像チップ1400は、図13に示すように撮像面が球面形状を有する。支持基板1301と撮像チップ1400との間隙には、例えば接着材1302が充填されている。図13のように、撮像チップ1400が球面形状を有することにより、像面湾曲を低減することができる。
球面形状の撮像面を有する撮像チップも、第1の実施形態で述べたように公知の技術で製造可能である。湾曲形状を球面にすると曲率は撮像面全てにおいて一定となるが、製造時に撮像チップ1400に加わる応力は、製造条件によっては領域毎に異なる場合がある。例えば、通気孔1303を撮像チップ1400の中央に設け、そこから排気することにより湾曲形状を形成した場合、撮像チップの周辺部に比べて中央部に応力がより加わる場合がある。そのような場合、暗電流は撮像チップの中央領域が最も少なく、周辺領域になるほど増加する特性を持つ。
図14は、第4の実施形態における撮像素子の撮像チップの構成を示す概略平面図である。第1の実施形態の図2と同様の構成要素については、これと同じ符号を付して説明を省略する。
撮像チップ1400において、画素領域201は、複数の単位画素300A,300B,300Cが行列状に配置されている。単位画素300A,300B,300Cは、第1の実施形態の図4で説明したように、それぞれ暗電流抑制領域の不純物濃度が異なる画素であり、各画素の暗電流抑制領域の不純物濃度は300A<300B<300Cの順に高くなる。従って、暗電流抑制効果は300A<300B<300Cの順に高くなっている。
図14に示すように、加わる応力が大きい画素領域の中心付近には暗電流抑制効果の低い単位画素300Aが配置され、加わる応力が小さい周辺部には暗電流抑制効果の高い単位画素300Cが配置されている。その中間には単位画素300Bが配置される。以上のように配置することで、暗電流の面内むらを抑制することができる。なお、各単位画素300A,300B,300Cの構成及び形成方法は第1の実施形態と同様であるため、省略する。
なお、本実施形態では、単位画素300A,300B,300Cの代わりに、第2の実施形態における単位画素700A,700B,700C(図7等)、又は第3の実施形態における単位画素1000A,1000B,1000C(図10等)を形成しても良い。
以上に述べたように、本実施形態によれば、撮像面に湾曲形状を有する撮像素子において、その湾曲形状に応じて各画素の暗電流抑制領域の面積を変えることで、像面湾曲を抑えつつ、暗電流の撮像面内むらを抑制し、良好な画像を得ることができる。
以上、本発明の好ましい諸実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100,1300:撮像素子
200,1400:撮像チップ
201:画素領域
300,300A,300B,300C,700A,700B,700C,1000A,1000B,1000C:単位画素
301:フォトダイオード
302:転送MOSトランジスタ
303:フローティングディフュージョン領域
304:増幅MOSトランジスタ
305:リセットMOSトランジスタ
306:選択MOSトランジスタ
307:垂直出力線
401:半導体基板
402:ウェル領域
404A,404B,404C,801A,801B,801C,1101A,1101B,1101C:暗電流抑制領域

Claims (18)

  1. 少なくとも一部が湾曲面に形成された撮像面を有する撮像素子であって、
    第1導電型の不純物領域からなる光電変換領域と、前記光電変換領域の表面に形成され、第2導電型の不純物領域からなる暗電流抑制領域とを備えた複数の画素を備えており、
    前記複数の画素は、前記暗電流抑制領域の面積が異なる2種以上の画素を含むことを特徴とする撮像素子。
  2. 前記2種以上の画素は、当該2種以上の画素が配された位置における前記撮像面の形状に対応して、前記暗電流抑制領域の面積が異なることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記2種以上の画素は、当該2種以上の画素が配された位置における前記撮像面の曲率に対応して、前記暗電流抑制領域の面積が異なることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  4. 前記2種以上の画素は、
    前記撮像面のうち、曲率の小さい位置に配された第1の画素と、
    前記撮像面のうち、第1の画素の配置された位置よりも曲率の大きい位置に配された第2の画素と
    を含み、
    前記第1の画素は、前記第2の画素よりも前記暗電流抑制領域の面積が広いことを特徴とする請求項3に記載の撮像素子。
  5. 前記2種以上の画素は、当該2種以上の画素が配された位置における前記撮像面にかかる応力に対応して、前記暗電流抑制領域の面積が異なることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  6. 前記2種以上の画素は、
    前記撮像面のうち、応力の小さい位置に配された第1の画素と、
    前記撮像面のうち、第1の画素の配置された位置よりも応力の大きい位置に配された第2の画素と
    を含み、
    前記第1の画素は、前記第2の画素よりも前記暗電流抑制領域の面積が広いことを特徴とする請求項5に記載の撮像素子。
  7. 前記2種以上の画素は、前記光電変換領域の端部のうち少なくとも一部と、前記暗電流抑制領域の端部のうち少なくとも一部との位置関係が異なり、前記暗電流抑制領域の面積が異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像素子。
  8. 前記複数の画素は、前記光電変換領域に蓄積された電荷信号の転送を制御する転送制御部を備えており、
    前記2種以上の画素は、前記光電変換領域の前記転送制御部から遠い方の端部と、前記暗電流抑制領域の端部との距離が異なり、前記暗電流抑制領域の面積が異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像素子。
  9. 前記複数の画素は、前記光電変換領域にオーバーラップして設けられ、前記光電変換領域に蓄積された電荷信号の転送を制御する転送制御部を備えており、
    前記2種以上の画素は、前記光電変換領域の前記転送制御部の下部に位置する端部と、前記暗電流抑制領域の端部との距離が異なり、前記暗電流抑制領域の面積が異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像素子。
  10. 少なくとも一部が湾曲面に形成された撮像面を有する撮像素子の製造方法であって、
    第1導電型の不純物領域からなる光電変換領域と、前記光電変換領域の表面に形成され、第2導電型の不純物領域からなる暗電流抑制領域とを備えた複数の画素を形成する際に、前記複数の画素のうちの2種以上の画素を、前記暗電流抑制領域の面積が異なるように形成することを特徴とする撮像素子の製造方法。
  11. 前記2種以上の画素について、当該2種以上の画素が配された位置における前記撮像面の形状に対応して、前記暗電流抑制領域の面積を異ならせることを特徴とする請求項10に記載の撮像素子の製造方法。
  12. 前記2種以上の画素について、当該2種以上の画素が配された位置における前記撮像面の曲率に対応して、前記暗電流抑制領域の面積を異ならせることを特徴とする請求項10に記載の撮像素子の製造方法。
  13. 前記2種以上の画素は、
    前記撮像面のうち、曲率の小さい位置に配された第1の画素と、
    前記撮像面のうち、第1の画素の配置された位置よりも曲率の大きい位置に配された第2の画素と
    を含み、
    前記第1の画素は、前記第2の画素よりも前記暗電流抑制領域の面積が広いことを特徴とする請求項12に記載の撮像素子の製造方法。
  14. 前記2種以上の画素について、当該2種以上の画素が配された位置における前記撮像面にかかる応力に対応して、前記暗電流抑制領域の面積を異ならせることを特徴とする請求項10に記載の撮像素子の製造方法。
  15. 前記2種以上の画素は、
    前記撮像面のうち、応力の小さい位置に配された第1の画素と、
    前記撮像面のうち、第1の画素の配置された位置よりも応力の大きい位置に配された第2の画素と
    を含み、
    前記第1の画素は、前記第2の画素よりも前記暗電流抑制領域の面積が広いことを特徴とする請求項14に記載の撮像素子の製造方法。
  16. 前記2種以上の画素について、前記光電変換領域の端部のうち少なくとも一部と、前記暗電流抑制領域の端部のうち少なくとも一部との位置関係を異ならせることにより、前記暗電流抑制領域の面積を異ならせることを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の撮像素子の製造方法。
  17. 前記複数の画素に、前記光電変換領域に蓄積された電荷信号の転送を制御する転送制御部を形成し、
    前記2種以上の画素について、前記光電変換領域の前記転送制御部から遠い方の端部と、前記暗電流抑制領域の端部との距離を異ならせることにより、前記暗電流抑制領域の面積を異ならせることを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の撮像素子の製造方法。
  18. 前記複数の画素に、前記光電変換領域にオーバーラップして設けられ、前記光電変換領域に蓄積された電荷信号の転送を制御する転送制御部を形成し、
    前記2種以上の画素について、前記光電変換領域の前記転送制御部の下部に位置する端部と、前記暗電流抑制領域の端部との距離を異ならせることにより、前記暗電流抑制領域の面積を異ならせることを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の撮像素子の製造方法。
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