以下に、本発明にかかるアンケート収集プログラム、アンケート収集方法、アンケート収集装置、アンケート出力プログラム、アンケート出力方法、アンケート出力装置、及び、アンケート実施システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせてもよい。以下では、移動体を車両とした場合を例に説明する。
[システム構成]
最初に、実施例1に係るアンケート実施システムの一例を説明する。図1は、システム構成の一例を説明する説明図である。図1に示すように、アンケート実施システム1は、サーバ装置10と、運行監視装置11とを有する。サーバ装置10及び運行監視装置11は、ネットワークNに通信可能に接続されている。かかるネットワークNの一態様としては、有線又は無線を問わず、携帯電話などの移動体通信網、インターネット(Internet)、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。
運行監視装置11は、例えば、車両の運転席に搭載し、搭載した車両の運行を監視する装置である。例えば、運輸業界では、トラックなどの業務用の車両に、デジタルタコグラフなどの運行監視装置11を取り付け、車両の運行管理を行っている。運行監視装置11は、車両12に搭載されている。なお、図1の例では、運行監視装置11を搭載した車両12を1台とした場合を例示したが、これに限定されず、運行監視装置11及び車両12を任意の数とすることができる。
サーバ装置10は、運行監視装置11から収集された情報を基に、車両12の運行を管理する装置である。サーバ装置10は、例えば、サーバコンピュータなどのコンピュータである。なお、本実施例では、運行を管理するサーバ装置10を1台のコンピュータとした場合を例として説明するが、複数台のコンピュータによるクラウドとして実装してもよい。また、本実施例では、サーバ装置10が、アンケートを実施・収集するアンケート収集装置としても機能する場合を例として説明するが、車両12の運行を管理する機能と、アンケートを実施・収集する機能とを別なコンピュータにより実装してもよい。
また、アンケート実施システム1は、端末装置13と、端末装置14とを有する。端末装置13及び端末装置14は、ネットワークNに通信可能に接続されている。
端末装置13は、例えば、運輸会社等の職場に配置された、パソコン等の端末装置である。端末装置13は、例えば、職場の運行管理を担当する運行管理者がサーバ装置10にアクセスして運行管理を行う際に利用される。
端末装置14は、例えば、アンケートを依頼する依頼元に配置された、パソコン等の端末装置である。端末装置14は、例えば、アンケートの依頼元の担当者がサーバ装置10にアクセスしてアンケートを依頼する際に利用される。
[サーバ装置の構成]
次に、各装置の構成について説明する。最初に、サーバ装置10の構成について説明する。図2は、サーバ装置の一例を示す説明図である。図2に示すサーバ装置10は、通信部20と、記憶部21と、制御部22とを有する。
通信部20は、例えば、ネットワークNとの間で無線通信又は有線通信を行う通信インタフェースである。
記憶部21は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部21は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)などのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。記憶部21は、制御部22で実行されるOS(Operating System)や、各種プログラムを記憶する。さらに、記憶部21は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部21は、監視装置情報30と、運行情報31と、推奨情報32と、アンケート情報33と、設問情報34と、表示条件情報35と、アンケート状況情報36と、回答情報37とを記憶する。なお、記憶部21は、その他の各種の情報を記憶してもよい。例えば、記憶部21は、外部からログインしたユーザを認証するため、各ユーザのユーザID(identification)や、各ユーザの所属に関するマスタ情報が記憶されている。
監視装置情報30は、運行監視装置11に関する各種の情報を記憶したデータである。図3は、監視装置情報のデータ構成の一例を示す説明図である。図3に示すように、監視装置情報30は、管理元コード、機器識別番号の各項目を有する。なお、監視装置情報30は、上記以外にも監視装置情報30が搭載された車両12の情報など各種の情報を記憶してもよい。
管理元コードの項目は、運行監視装置11によって車両12の運行を管理する管理元の識別情報を記憶する領域である。運行を管理する管理元には、識別情報としてユニークな管理元コードが付与される。管理元コードの項目には、運行監視装置11の管理元に付与された管理元コードが格納される。機器識別番号の項目は、運行監視装置11を識別する識別情報を記憶する領域である。運行監視装置11には、識別情報として、例えば、製造番号などのユニークな機器識別番号が付与される。なお、機器識別番号は、運行監視装置11の製造元の企業のコードと製造番号を組み合わせたものであってもよい。機器識別番号の項目には、運行監視装置11に付与された機器識別番号が格納される。
図3の例では、機器識別番号「1234567」の運行監視装置11は、管理元コード「0001」の管理元が運行を管理していることを示す。また、機器識別番号「1234568」の運行監視装置11は、管理元コード「0001」の管理元が運行を管理していることを示す。機器識別番号「9876543」の運行監視装置11は、管理元コード「0002」の管理元が運行を管理していることを示す。
図2に戻り、運行情報31は、運行監視装置11から送信された車両12の運行に関する各種の情報を記憶したデータである。図4は、運行情報のデータ構成の一例を示す説明図である。図4に示すように、運行情報31は、日時、機器識別番号、位置、速度、状態の各項目を有する。なお、運行情報31は、上記以外にも運行監視装置11で検出される運行に関する各種の情報を記憶してもよい。
日時の項目は、位置や速度、運行状態の情報が検出された日時を記憶する領域である。機器識別番号の項目は、位置や速度、運行状態の情報を検出した運行監視装置11の機器識別番号を記憶する領域である。位置の項目は、運行監視装置11で検出された車両12の位置を示す位置情報を記憶する領域である。本実施例では、位置情報を、日本測地系や世界測地系など所定の測地系により緯度、経度などで位置を示した情報としている。図4に示す緯度、経度は、10進法表記を用いている。速度の項目は、運行監視装置11で検出された車両12の速度を記憶する領域である。状態の項目は、車両12の運行状態を記憶する領域である。車両12の運行状態は、例えば、ドライバが運行監視装置11に設けられたボタンを操作することにより、指定なし、運行中、荷積み、荷卸し、休憩、睡眠中等の状態を指定する。状態の項目には、運行監視装置11に設けられたボタンで指定された状態を示す情報が格納される。
図4の例では、機器識別番号「1234567」の運行監視装置11を搭載した車両12は、2015年6月1日8時2分の位置が北緯35.XX、東経139.XXであり、速度が時速「40」であり、状態が「運行中」であることを示す。また、機器識別番号「1234568」の運行監視装置11を搭載した車両12は、2015年6月1日8時2分1秒の位置が北緯35.XX、東経139.XXであり、速度が時速「20」であり、状態が「運行中」であることを示す。また、機器識別番号「1234567」の運行監視装置11を搭載した車両12は、2015年6月1日12時の位置が北緯35.XX、東経139.XXであり、速度が時速「0」であり、状態が「休憩」であることを示す。
図2に戻り、推奨情報32は、道路に設置され、道路に関する各種の情報を表示する表示装置に掲示された道路情報に関する各種の情報を記憶したデータである。この表示装置としては、例えば、道路情報掲示板、所要時間情報板などの各種の標識や情報板が挙げられる。例えば、高速道路では、道路が分岐することによって、目的地へ到達する経路が複数ある場合があり、電光掲示の表示装置により経路ごとに目的地までの所要時間により推奨する経路を掲示する場合がある。推奨情報32には、表示装置に掲示された道路情報に関する各種の情報が記憶される。図5は、推奨情報のデータ構成の一例を示す説明図である。図5に示すように、推奨情報32は、標識情報、位置、期間、ルート、所要時間、推奨の各項目を有する。なお、推奨情報32は、上記以外にも道路情報に関する各種の情報を記憶してもよい。
標識情報の項目は、表示装置を識別する識別情報を記憶する領域である。表示装置には、識別情報としてユニークな識別コードが付与される。標識情報の項目には、表示装置に付与された識別コードが格納される。なお、識別コードとしては、表示装置の位置情報を用いてもよい。位置の項目は、表示装置の位置を示す位置情報を記憶する領域である。期間の項目は、情報を掲示した期間を記憶する領域である。ルートの項目は、所要時間を掲示した経路を示す情報を記憶する領域であり、本実施例では、経路を示す情報として、道路の分岐点など経路上のポイントとなる位置の位置情報を記憶する。なお、経路ごとにユニークなコードが付与されている場合、該コードをルートの項目に格納してもよい。所要時間の項目は、経路を通過して目的地に到達するために予測される所要時間を記憶する領域である。推奨の項目は、推奨する経路を記憶する領域である。本実施例では、推奨する経路には「1」が格納され、推奨する経路以外には「0」が格納される。
図5の例では、表示装置Xに、2015年6月1日8時から9時の間に、経路Aと経路Bの2つの経路の所要時間が掲示されたことを示している。経路Aの所要時間は、40分であり、経路Bの所要時間は25分であり、経路Bが推奨ルートであることを示す。
図2に戻り、アンケート情報33は、依頼されたアンケートに関する各種の情報を記憶したデータである。図6は、アンケート情報のデータ構成の一例を示す説明図である。図6に示すように、アンケート情報33は、アンケートID、依頼元、アンケート先、指定場所、期間開始日、期間終了日、開始時刻、終了時刻、以前位置、以降位置、走行ルートの各項目を有する。なお、アンケート情報33は、上記以外にもアンケートに関する各種の情報を記憶してもよい。
アンケートIDの項目は、アンケートを識別する識別情報を記憶する領域である。依頼されたアンケートには、識別情報としてユニークなアンケートIDが付与される。例えば、依頼された順に、アンケートIDが採番される。アンケートIDの項目には、アンケートに付与されたアンケートIDが格納される。依頼元の項目は、アンケートを依頼した依頼元の識別情報を記憶する領域である。アンケート先は、アンケートを実施する対象に関する情報を記憶する領域である。本実施例では、アンケートを実施する対象として、運行監視装置11の管理元を指定することが可能とされている。アンケートを実施する対象として管理元が指定された場合、アンケート先の項目には、指定された管理元の管理元コードが格納される。また、アンケートを実施する対象として管理元が指定さていない場合、アンケート先の項目には、指定が無く、全ての管理元をアンケート先とすることを示す「0000」が格納される。指定場所の項目は、アンケートを行う対象が通過する位置を示す位置情報を記憶する領域である。例えば、特定の道路を通過する車両12に対して、アンケートを実施する場合、特定の道路上の何れかの位置が指定場所として指定される。期間開始日の項目は、アンケートを実施する期間の開始日を記憶する領域である。期間終了日の項目は、アンケートを実施する期間の終了日を記憶する領域である。期間開始日及び期間終了日の項目は、アンケートを実施する期間が指定された場合、日付が格納され、指定されていない場合、「−」が格納される。開始時刻の項目は、アンケートを実施する時間帯の開始時刻を記憶する領域である。終了時刻の項目は、アンケートを実施する時間帯の終了時刻を記憶する領域である。開始時刻及び終了時刻の項目は、アンケートを実施する時間帯が指定された場合、時刻が格納され、指定されていない場合、「−」が格納される。以前位置の項目は、アンケートを行う対象が指定場所を通過する以前に通過する位置を示す位置情報を記憶する領域である。以降位置の項目は、アンケートを行う対象が指定場所を通過した以降に通過する位置を示す位置情報を記憶する領域である。以前位置及び以降位置の項目は、指定された場合、指定された位置の位置情報が格納され、指定されていない場合、「−」が格納される。走行ルートの項目は、どのような経路を通過した場合にアンケートを実施するかの条件を記憶する領域である。走行ルートの項目は、経路が指定された場合、指定された経路を示す情報が格納され、指定されていない場合、「−」が格納される。
図6の例では、アンケートID「0001」のアンケートは、依頼元が「依頼元A」であり、アンケート先が「0001」と「0002」の管理元と指定されている。アンケートID「0001」のアンケートは、2015年5月16日から2015年6月15日の期間の8時から18時の時間帯に、指定場所である北緯35.XX、東経139.XXを通過する車両12をアンケートの対象とすることを示す。アンケートID「0001」のアンケートは、指定場所の通過以降に、北緯35.XX、東経139.XXを通過する車両12に対してアンケートを実施することを示す。また、アンケートID「0002」のアンケートは、依頼元が「依頼元A」であり、アンケート先の指定が無く、運行監視装置11を搭載している全ての車両12をアンケートの対象と指定されている。アンケートID「0002」のアンケートは、2015年6月1日から2015年6月30日の期間に、指定場所である北緯35.XX、東経139.XXを通過する車両12をアンケートの対象とすることを示す。アンケートID「0002」のアンケートは、指定場所の通過以降に、北緯35.XX、東経139.XXを通過しており、推奨ルート外を通過した車両12にアンケートを実施することを示す。また、アンケートID「0003」のアンケートは、依頼元が「依頼元A」であり、アンケート先の指定が無く、運行監視装置11を搭載している全ての車両12をアンケートの対象と指定されている。アンケートID「0003」のアンケートは、指定場所である北緯35.XX、東経139.XXを通過し、指定場所の通過以前に、北緯35.XX、東経139.XXを通過した車両12にアンケートを実施することを示す。
図2に戻り、設問情報34は、依頼されたアンケートの設問に関する各種の情報を記憶したデータである。図7は、設問情報のデータ構成の一例を示す説明図である。図7に示すように、設問情報34は、アンケートID、設問番号、設問内容の各項目を有する。なお、設問情報34は、上記以外にも、例えば、設問として選択可能な範囲など設問に関する各種の情報を記憶してもよい。
アンケートIDの項目は、設問が関連付けられたアンケートのアンケートIDを記憶する領域である。設問番号の項目は、設問の番号を記憶する領域である。設問番号は、アンケートごとに、1から順に昇順に採番される。設問内容の項目は、アンケートとして設問する内容を記憶する領域である。
図7の例では、アンケートID「0001」のアンケートは、設問番号「1」として「XXXXXX」との設問を行うことを示す。また、アンケートID「0001」のアンケートは、設問番号「2」として「XXXXXX」との設問を行うことを示す。図7の例では、設問内容を「XXXXXX」と省略して示しているが、実際にアンケートする設問の内容が格納される。
図2に戻り、表示条件情報35は、アンケートを表示させる表示条件に関する各種の情報を記憶したデータである。ここで、車両12を運転するドライバにアンケートを行う場合、ドライバが運転中にアンケートを表示すると、アンケートにドライバの注意が向いて運転が危険な状態となる場合がある。そこで、本実施例では、アンケートを表示させる表示条件を設定可能としている。図8は、表示条件情報のデータ構成の一例を示す説明図である。図8に示すように、表示条件情報35は、アンケートID、アンケート先、状態、表示可能時間帯の各項目を有する。なお、表示条件情報35は、上記以外にも、例えば、アンケートを表示させる表示条件に関する各種の情報を記憶してもよい。
アンケートIDの項目は、表示条件を設定するアンケートのアンケートIDを記憶する領域である。アンケート先の項目は、表示条件を設定する管理元の管理元コードを記憶する領域である。状態の項目は、アンケートを表示可能とする運行状態を記憶する領域である。表示可能時間帯の項目は、アンケートを表示可能とする時間帯を記憶する領域である。表示可能時間帯の項目は、時間帯が指定された場合、指定された時間帯が格納され、指定されていない場合、「−」が格納される。
図8の例では、アンケートID「0001」のアンケートは、管理元「0001」の車両12において、運行状態が休憩で、かつ、時間帯が12時から13時の間である場合に表示することを示す。アンケートID「0001」のアンケートは、管理元「0002」の車両12において、ドライバが指定したタイミングで表示することを示す。アンケートID「0002」のアンケートは、管理元「0001」の車両12において、運行状態が休憩である場合に表示することを示す。
図2に戻り、アンケート状況情報36は、アンケートの状況に関する各種の情報を記憶したデータである。図9は、アンケート状況情報のデータ構成の一例を示す説明図である。図9に示すように、アンケート状況情報36は、アンケートID、送信先番号、送信日時、回答日時の各項目を有する。なお、アンケート状況情報36は、上記以外にも、例えば、アンケートの状況に関する各種の情報を記憶してもよい。
アンケートIDの項目は、送信したアンケートのアンケートIDを記憶する領域である。送信先番号の項目は、アンケートを送信した運行監視装置11の機器識別番号を記憶する領域である。送信日時の項目は、アンケートを送信した送信日時を記憶する領域である。回答日時の項目は、送信したアンケートに対して回答が得られた回答日時を記憶する領域である。回答日時の項目は、回答が得られた場合、回答が得られた日時が格納され、未回答の場合、「−」が格納される。
図9の例では、アンケートID「0001」のアンケートは、機器識別番号「1234567」の運行監視装置11に、2015年6月1日8時2分に送信され、2015年6月1日12時30分に回答が得られたことを示す。また、アンケートID「0001」のアンケートは、機器識別番号「1234568」の運行監視装置11に、2015年6月1日9時に送信され、未回答であることを示す。
図2に戻り、回答情報37は、アンケートの回答内容に関する各種の情報を記憶したデータである。図10は、回答情報のデータ構成の一例を示す説明図である。図10に示すように、回答情報37は、回答元番号、アンケートID、設問番号、回答の各項目を有する。なお、回答情報37は、上記以外にも、例えば、アンケートの回答内容に関する各種の情報を記憶してもよい。
回答元番号の項目は、アンケートの回答が得られた運行監視装置11の機器識別番号を記憶する領域である。アンケートIDの項目は、回答されたアンケートのアンケートIDを記憶する領域である。設問番号の項目は、回答されたアンケートの設問番号を記憶する領域である。回答の項目は、設問に対して回答された内容を記憶する領域である。
図10の例では、アンケートID「0001」のアンケートは、機器識別番号「1234567」の運行監視装置11から設問番号「1」に対して「1」との回答が得られ、設問番号「2」に対して「5」との回答が得られたことを示す。
図2に戻り、制御部22は、サーバ装置10全体を制御するデバイスである。制御部22としては、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を採用できる。制御部22は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部22は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部22は、取得部40と、運行管理部41と、受付部42と、抽出部43と、送信部44と、受信部45とを有する。
取得部40は、各種の情報を取得する。例えば、取得部40は、ネットワークNを介して運行監視装置11から後述する運行情報60を取得する。運行情報60は、取得部40が各運行監視装置11へ要求を送信して送信させてもよく、また、各運行監視装置11が定期的に送信してもよい。取得部40は、取得した運行情報60を運行情報31にマージして格納する。
また、取得部40は、ネットワークNを介して外部の装置から、道路に設置された表示装置に掲示された道路情報に関する各種の情報を取得する。例えば、取得部40は、道路の表示装置を管理する管理元のサーバから、電光掲示の表示装置により経路ごとに目的地までの所要時間、推奨する経路を定期的に取得する。なお、推奨する経路は、所要時間が最も短い経路として取得部40が判定してもよい。道路情報に関する各種の情報は、取得部40が管理元のサーバへ要求を送信して送信させてもよく、また、管理元のサーバが定期的に送信してもよい。また、取得部40は、道路情報に関する各種の情報を端末装置などから入力させることにより取得してもよい。取得部40は、取得した道路情報に関する各種の情報を推奨情報32にマージして格納する。
運行管理部41は、運行情報31に基づき、車両12についての運行管理を行う。例えば、運行管理者は、端末装置13を操作してサーバ装置10にログインを行う。運行管理者がログインに用いるユーザIDには、運行管理者が所属する管理元の管理元コードが対応付けられている。運行管理部41は、監視装置情報30から、運行管理者が所属する管理元の管理元コードが対応付けられた、運行管理者を管理元とする運行監視装置11を特定する。運行管理部41は、端末装置13からの要求に応じて、運行情報31に記憶された、運行管理者を管理元とする運行監視装置11の各種の情報に基づいて、車両12の運行管理に関する各種の情報を提供する。
受付部42は、各種の受付を行う。例えば、受付部42は、アンケートに関する各種の登録を受け付ける。例えば、アンケートの依頼元の担当者は、端末装置14を操作してサーバ装置10にログインを行う。アンケートの依頼元の担当者がログインに用いるユーザIDには、依頼元の識別情報が対応付けられている。受付部42は、端末装置14からの要求に応じて、各種の画面を端末装置14に表示させ、アンケートに関する各種の登録を受け付ける。例えば、受付部42は、アンケート対象を登録するアンケート対象登録画面を端末装置14に表示させ、アンケート対象の登録を受け付ける。
図11Aは、アンケート対象登録画面の一例を示す説明図である。図11Aに示すように、アンケート対象登録画面100は、地図表示領域101と、指定場所入力領域102と、以前位置入力領域103と、以降位置入力領域104と、交通状況検索ボタン105とが設けられている。
地図表示領域101は、道路地図を表示する領域とされている。地図表示領域101は、表示された道路地図の拡大、縮小を指定するスライダ101Aが設けられている。また、地図表示領域101は、ドラッグ操作により、地図表示領域101に表示する道路地図の範囲を変更可能とされている。図11Aの例では、道路地図を簡略化して示しており、2つの経路A、Bが地図表示領域101に表示されている。
指定場所入力領域102は、アンケートを行う対象の車両12が通過する指定場所を指定する領域である。以前位置入力領域103は、アンケートを行う対象の車両12が指定場所を通過する以前に通過する位置を指定する領域である。以降位置入力領域104は、アンケートを行う対象の車両12が指定場所を通過する以降に通過する位置を指定する領域である。交通状況検索ボタン105は、過去の交通状況の検索を指示するボタンである。
指定場所入力領域102、以前位置入力領域103、及び以降位置入力領域104は、アンケートの依頼元の担当者がそれぞれの領域を指定した後、地図表示領域101をクリックすると、地図表示領域101のクリックされた位置の位置情報が入力される。例えば、アンケートの依頼元の担当者が指定場所入力領域102を指定した後、地図表示領域101のA地点をクリックすると、指定場所入力領域102には、A地点の位置情報が入力される。指定場所入力領域102は、必須の入力領域とされている。以前位置入力領域103及び以降位置入力領域104は、任意の入力領域とされ、少なく何れか一方のみ指定すればよいものとされている。
受付部42は、指定場所入力領域102と、以前位置入力領域103及び以降位置入力領域104の少なくとも一方に位置情報を入力して交通状況検索ボタン105が指定されると、運行情報31に基づき、地図表示領域101に過去の交通状況を表示する。例えば、受付部42は、指定場所入力領域102にA地点が指定され、以降位置入力領域104にC地点が指定されると、運行情報31から、過去の所定期間にA地点とC地点を通過した車両12が検索され、通過台数が過去の交通状況として表示される。図11Bは、過去の交通状況の一例を示す説明図である。図11Bは、地図表示領域101に過去の交通状況を表示させた状態の一例を示示している。図11Bの例では、A地点とC地点を通過する経路Aと経路Bの車両12の通行台数を線種により示している。これにより、アンケートの依頼元の担当者は、アンケートを実施しようとする経路の過去の交通状況を把握できる。
また、図11Aに示すように、アンケート対象登録画面100は、アンケート先指定領域106と、期間開始日入力領域107と、期間終了日入力領域108と、開始時刻入力領域109と、終了時刻入力領域110とがさらに設けられている。また、アンケート対象登録画面100は、走行ルート入力領域112と、指定完了ボタン113と、キャンセルボタン114とがさらに設けられている。
アンケート先指定領域106は、アンケート先を指定する領域である。アンケート先指定領域106は、リストボックスとされ、運行監視装置11を管理する各管理元の管理元コードが表示される。また、アンケート先指定領域106には、アンケート先として、全ての管理元を指定する「全て」が表示される。アンケート先指定領域106は、複数選択が可能とされ、選択された管理元がアンケート先と指定される。図11Aの例は、管理元コード「0001」と「0002」が選択された状態を示している。
期間開始日入力領域107は、アンケートを実施する期間の開始日を指定する領域である。期間終了日入力領域108は、アンケートを実施する期間の終了日を指定する領域である。開始時刻入力領域109は、アンケートを実施する時間帯の開始時刻を指定する領域である。終了時刻入力領域110は、アンケートを実施する時間帯の終了時刻を指定する領域である。アンケートを実施する期間及びアンケートを実施する時間帯は、任意の入力領域とされている。アンケートを実施する期間を指定する場合は、期間開始日入力領域107及び期間終了日入力領域108に日付が入力される。アンケートを実施する時間帯を指定する場合は、開始時刻入力領域109及び終了時刻入力領域110に時刻が入力される。
走行ルート入力領域112は、アンケートの対象とする経路を指定する領域である。走行ルート入力領域112は、リストボックスとされ、推奨ルート、推奨ルート外が表示される。図11Aの例は、アンケートの対象とする経路として「推奨ルート外」が選択された状態を示している。アンケートの対象とする経路は、任意の入力領域とされている。指定完了ボタン113は、アンケートを行う対象、条件に関する指定の完了を指示するボタンである。キャンセルボタン114は、指定をキャンセルしてアンケート対象登録画面100の表示終了を指示するボタンである。
アンケートの依頼元の担当者は、アンケート対象登録画面100を用いてアンケート対象、条件等を指定する。
受付部42は、指定完了ボタン113が選択されると、新規のアンケートIDを採番し、アンケートIDと、アンケート対象登録画面100に入力された各情報をアンケート情報33に格納する。そして、受付部42は、アンケートの設問内容の登録を受け付ける。例えば、受付部42は、アンケートの設問内容を登録する設問内容登録画面を端末装置14に表示させ、設問内容の登録を受け付ける。
図12は、設問内容登録画面の一例を示す説明図である。図12に示すように、設問内容登録画面120は、設問入力領域121と、登録完了ボタン122と、キャンセルボタン123とが設けられている。
設問入力領域121は、設問内容を指定する領域である。設問入力領域121は、データグリッドとされ、「設問番号」と「内容」のヘッダが設けられ、設問の列の領域が入力可能とされている。設問入力領域121は、最終行の設問の列の領域に入力が行われると、設問番号が新たに採番されて行が追加される。図12の例では、設問番号「2」の設問が入力されたことにより、設問番号「3」の行が追加されている。登録完了ボタン122は、設問内容の入力完了を指示するボタンである。キャンセルボタン123は、設問の入力をキャンセルして設問内容登録画面120の表示終了を指示するボタンである。
アンケートの依頼元の担当者は、設問内容登録画面120を用いてアンケートする設問内容を入力する。
受付部42は、登録完了ボタン122が選択されると、設問内容登録画面120に入力された各情報を設問情報34に格納する。
ここで、アンケート対象、条件等の指定の一例を説明する。アンケートの依頼元の担当者は、実施するアンケートに応じて、アンケート対象登録画面100に対して、アンケートを行う対象、条件を指定し、指定完了ボタン113を選択する。例えば、担当者は、図11Aの地図表示領域101の地点Aから地点Bを、2015年5月16日から2015年6月15日の期間の8時から18時の時間帯に10回通過する、管理元コードが0001及び0002の管理元の車両12に対して、アンケートを希望する。この場合、担当者は、指定場所入力領域102に地点Aの位置情報を指定し、以降位置入力領域104に地点Bの位置情報を指定し、アンケート先指定領域106から0001及び0002の管理元コードを指定する。また、担当者は、期間開始日入力領域107に2015年5月16日を指定し、期間終了日入力領域108に2015年6月15日を指定する。また、担当者は、開始時刻入力領域109に8時を指定し、終了時刻入力領域110に18時を指定し、指定完了ボタン113を選択する。これにより、アンケート情報33には、図6に示した1レコード目のデータが登録される。
また、例えば、図11Aの地図表示領域101の地点Aに、経路A、Bを経由して地点Cに到達する所要時間が表示する表示装置Xがあるものとする。図13は、所要時間を表示する表示装置の一例を示す図である。表示装置Xには、経路A、Bでの所要時間が表示されている。表示装置Xは、このように所要時間を表示することで、所要時間が短い経路に車両12を誘導しており、所要時間が短い経路が推奨ルートとなる。図13の例では、経路Bが推奨ルートであり、経路Aが推奨ルート外のルートである。例えば、アンケートの依頼元の担当者は、2015年6月1日から2015年6月30日の期間に、所要時間が短い推奨ルートではなく、非推奨ルートを経由して地点Cに到達した車両12に対して、理由を尋ねるアンケートを実施する。この場合、担当者は、指定場所入力領域102に表示装置Xが設置された地点Aの位置情報を指定し、以降位置入力領域104に地点Cの位置情報を指定する。また、担当者は、走行ルート入力領域112に推奨ルート外を指定して、指定完了ボタン113を選択する。これにより、アンケート情報33には、図6に示した2レコード目のデータが登録される。
また、道路を管理する道路管理者は、道路に特定の設備を設置した場合、設置した設備の効果をアンケートしたい場合がある。例えば、図11Aの地図表示領域101の地点Aから地点Bへ向かう経路Aの地点Dに、速度回復誘導灯を設置したものとする。図14は、速度回復誘導灯の一例を示す図である。速度回復誘導灯とは、道路の側面に所定間隔でLEDなどのライトを複数配置したものである。速度回復誘導灯は、各ライトを所定の走行速度に対応させたタイミングで順に点灯させることで、車両12に対して走行速度の目安を示して、車両12の速度低下による渋滞の発生の緩和を図っている。アンケートの依頼元の担当者は、道路に設置した速度回復誘導灯についてアンケートを実施する。この場合、担当者は、速度回復誘導灯が設置された地点Dの位置情報を指定し、以前位置入力領域103に地点Aの位置情報を指定して、指定完了ボタン113を選択する。これにより、アンケート情報33には、図6に示した3レコード目のデータが登録される。なお、担当者は、アンケート対象、条件として、以降位置入力領域104に地点Bの位置情報をさらに指定してもよい。
また、例えば、受付部42は、アンケートを表示させる表示条件の登録を受け付ける。例えば、運行管理者は、端末装置13を操作してサーバ装置10にログインを行う。運行管理者がログインに用いるユーザIDには、運行管理者が所属する管理元の管理元コードが対応付けられている。受付部42は、端末装置13からの要求に応じて、各種の画面を端末装置13に表示させ、アンケートを表示させる表示条件の登録を受け付ける。例えば、受付部42は、表示条件指定画面を端末装置13に表示させ、アンケートの表示条件の指定を受け付ける。
図15は、表示条件指定画面の一例を示す説明図である。図15に示すように、表示条件指定画面150は、表示条件指定領域151と、登録完了ボタン152と、キャンセルボタン153とが設けられている。
表示条件指定領域151は、表示条件の指定を行う領域である。表示条件指定領域151は、データグリッドとされ、「アンケートID」、「表示条件」、「表示可能時間帯」のヘッダが設けられている。表示条件指定領域151のアンケートIDの列には、ログインした運行管理者が所属する管理元の管理元コードがアンケート先とされたアンケートのアンケートIDが表示される。また、アンケートIDの列には、アンケート先が全てとされた、アンケート先「0000」のアンケートのアンケートIDが表示される。表示条件指定領域151の表示条件の列は、アンケートの表示条件を指定する領域である。表示条件の列は、指定すると「休憩」、「帰社後」、「ドライバ指定」、「即時」が表示され、選択が可能とされている。「休憩」は、車両12の運行状態が休憩の場合にアンケートの表示を可能にする表示条件を指定するものである。「帰社後」は、車両12が運送会社に帰社した場合にアンケートの表示を可能にする表示条件を指定するものである。「ドライバ指定」は、ドライバが表示を指示した場合にアンケートを表示する表示条件を指定するものである。「即時」は、運行監視装置11でアンケートを受信した場合にすぐにアンケートを表示する表示条件を指定するものである。表示条件指定領域151の表示可能時間帯列は、アンケートの表示する時間帯を指定する領域であり、時間帯の開始時刻と終了時刻を入力する領域が設けられている。登録完了ボタン152は、表示条件の指定完了を指示するボタンである。キャンセルボタン153は、表示条件の指定をキャンセルして表示条件指定画面150の表示終了を指示するボタンである。
運行管理者は、表示条件指定画面150を用いて、運行管理者が管理する車両12に対するアンケートの表示条件を指定する。
受付部42は、登録完了ボタン152が選択されると、表示条件指定画面150に入力された各情報を表示条件情報35に格納する。
抽出部43は、各種の抽出を行う。例えば、抽出部43は、処理対象のアンケートを抽出する。例えば、抽出部43は、アンケート情報33から各レコードを順に読み出す。そして、抽出部43は、読み出したレコードにおいて、アンケートを実施する期間が指定されている場合、現在の日付が期間内であるかを判定する。例えば、抽出部43は、現在の日付が期間開始日以降であり、期間始日以前であるかを判定する。また、抽出部43は、読み出したレコードにおいて、アンケートを実施する時間帯が指定されている場合、現在の時刻が時間帯内であるかを判定する。例えば、抽出部43は、現在の時刻が開始時刻以降であり、終了時刻以前であるかを判定する。抽出部43は、アンケートを実施する期間が指定されている場合、アンケートを実施する期間と判定され、アンケートを実施する時間帯が指定されている場合、アンケートを実施する時間帯と判定されたアンケートを処理対象のアンケートとして抽出する。また、抽出部43は、アンケートを実施する期間及び時間帯が指定されていないアンケートを処理対象のアンケートとして抽出する。
抽出部43は、運行情報31を参照して、処理対象のアンケートごとに、処理対象のアンケートのレコードの指定場所の項目に記憶された位置情報が示す指定場所の位置から所定の距離以内に位置する車両12を抽出する。例えば、抽出部43は、運行情報31を参照して、位置の項目に記憶された位置情報の位置が、指定場所の位置から所定の距離以内となるレコードを特定し、特定したレコードから、車両12の情報として、運行監視装置11の機器識別番号を抽出する。なお、処理対象のアンケートでアンケートを実施する期間、アンケートを実施する時間帯が指定されている場合、抽出部43は、運行情報31の日時の項目の日時が、アンケートを実施する期間、アンケートを実施する時間帯を満たすレコードを特定する。所定の距離は、測位された位置を同じ位置と見なす範囲に応じて定める。例えば、半径50mの範囲を同じ位置と見なす場合は、所定の距離は、50mとする。所定の距離は、運行監視装置11で位置情報が測位される周期や、車両12の速度、測位される位置の誤差に応じて変化させてもよい。例えば、抽出部43は、位置情報が測位される周期が長く、車両12の速度が速く、測位される位置の誤差が大きいほど、同じ位置を見なす距離を大きくしてもよい。なお、例えば、渋滞などが発生した場合、連続した日時で指定場所の位置から所定の距離以内に位置したレコードが複数抽出される場合がある。抽出部43は、例えば、連続した日時や、所定期間内でレコードが複数抽出された場合、何れかの1つのレコードを代表して特定する。これにより、車両12が指定場所の位置を1回走行するごとに、1つのレコードが特定される。なお、抽出部43は、指定場所の位置から所定の距離以内に位置すると検出してから、例えば、数分程度の所定の許容時間以内に、再度、指定場所の位置から所定の距離以内に位置すると検出された場合に、1回走行として1つのレコードを特定してもよい。
抽出部43は、処理対象のアンケートごとに、指定場所の位置から所定の距離以内に位置する車両12のうちの指定場所の前後の移動状態が走行条件を満たす車両12を抽出する。例えば、処理対象のアンケートのレコードの以前位置の項目に位置情報が格納されている場合、抽出部43は、以下のようにレコードを読み出す。例えば、抽出部43は、運行情報31を参照して、特定したレコードから日時を降順に過去に遡って、機器識別番号の項目に、抽出された機器識別番号が設定された、一定時間分の以前の日時のレコードを順に読み出す。そして、抽出部43は、読み出したレコードごとに、レコードの位置の項目に記憶された位置情報の位置が、以前位置の項目の位置情報の位置から所定の距離以内に位置するかを判定する。抽出部43は、所定の距離以内に位置するレコードがある場合、以前位置から走行条件の指定場所へ移動しているものとして、抽出された機器識別番号を、走行条件を満たす機器識別番号と特定する。また、例えば、処理対象のアンケートのレコードで以降位置の項目に位置情報が格納されている場合、抽出部43は、以下のようにレコードを読み出す。例えば、抽出部43は、運行情報31を参照して、特定したレコードから日時を昇順に進めて、機器識別番号の項目に、抽出された機器識別番号が設定された、一定時間分の以降の日時のレコードを順に読み出す。そして、抽出部43は、読み出したレコードごとに、レコードの位置の項目に記憶された位置情報の位置が、以降位置の項目の位置情報の位置から所定の距離以内に位置するかを判定する。抽出部43は、所定の距離以内に位置するレコードがある場合、走行条件の指定場所から以降位置へ移動しているものとして、抽出された機器識別番号を、走行条件を満たす機器識別番号と特定する。なお、抽出部43は、処理対象のアンケートのレコードで以前位置及び以降位置が共に指定されている場合、以前位置及び以降位置の判定を共に満たす機器識別番号を特定する。
抽出部43は、処理対象のアンケートごとに、走行条件を満たす車両12からアンケートを送信する送信対象の車両12を抽出する。例えば、抽出部43は、監視装置情報30を参照して、走行条件を満たした機器識別番号の運行監視装置11の管理元を特定する。抽出部43は、特定した管理元が、処理対象のアンケートのレコードのアンケート先の管理元のアンケート先の条件を満たすか判定する。例えば、抽出部43は、特定した管理元の管理元コードがアンケート先の項目に登録されている場合、又は、アンケート先の項目に「0000」が登録されている場合、アンケート先の条件を満たすと判定する。抽出部43は、走行条件を満たす機器識別番号のうち、アンケート先の条件を満たす機器識別番号を送信対象の機器識別番号と特定する。抽出部43は、処理対象のアンケートごとに、上述の処理を行って、処理対象のアンケートを送信する送信対象の運行監視装置11の機器識別番号を特定する。
送信部44は、各種の送信を行う。例えば、送信部44は、処理対象のアンケートが走行条件を満たす車両12に対して未送信の場合、走行条件を満たす車両12に処理対象のアンケートを所定のタイミングで送信する。所定のタイミングは、一定時間ごとなど、周期的なタイミングであってもよく、走行条件を満たす車両12が検出されたタイミングであってもよく、管理者などが指定したタイミングであってもよい。例えば、送信部44は、処理対象のアンケートごとに、アンケート状況情報36を参照して、処理対象のアンケートが走行条件を満たす車両12に送信済みであるか判定する。送信部44は、処理対象のアンケートのアンケートIDと、アンケートの送信対象の機器識別番号とが設定されたレコードがアンケート状況情報36に登録されている場合、アンケートが送信済みであると判定する。アンケートの送信対象の機器識別番号の運行監視装置11にアンケートが送信済みではない場合、送信部44は、該機器識別番号の運行監視装置11へアンケートを送信する。例えば、送信部44は、設問情報34から、アンケートIDの項目に、処理対象のアンケートのアンケートIDが設定されたレコードを読み出す。そして、送信部44は、読み出したレコードをアンケートの送信対象の機器識別番号の運行監視装置11に対して送信する。また、送信部44は、アンケートを送信する場合、該アンケートの表示条件も送信する。例えば、送信部44は、処理対象のアンケートのアンケートIDと、運行監視装置11の管理元の管理元コードが設定されたレコードを表示条件情報35から読み出す。そして、送信部44は、読み出したレコードをアンケートの送信対象の機器識別番号の運行監視装置11に対して送信する。送信部44は、アンケートを送信した場合、処理対象のアンケートのアンケートID、アンケートの送信対象の運行監視装置11の機器識別番号、アンケートを送信した送信日時を設定したレコードをアンケート状況情報36に追加する。
受信部45は、運行監視装置11からアンケートの回答を受信する。例えば、受信部45は、運行監視装置11から後述する回答情報63を受信する。受信部45は、受信した回答情報63を回答情報37にマージして格納する。また、受信部45は、アンケート状況情報36の、回答されたアンケートID及びアンケートを回答した運行監視装置11の機器識別番号に対応するレコードの回答日時の項目に、回答を受信した受信日時を登録する。回答情報37に記憶されたアンケートの結果は、そのままアンケートの依頼元に提供してもよい。また、回答情報37に記憶されたアンケートの結果は、アンケートの依頼元からの要求に応じて、アンケートID及び設問番号ごとに、同じ回答が得られた数をカウントし、アンケート結果を集約して提供してもよい。
[運行監視装置の構成]
次に、運行監視装置11の構成について説明する。図16は、運行監視装置の一例を示す説明図である。図16に示す運行監視装置11は、操作部50と、表示部51と、GPS(Global Positioning System)52と、通信部53と、車速検出部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。なお、運行監視装置11は、上記以外にも加速度センサ、ジャイロセンサなど、車両12の状況を検出する各種のセンサを有してもよい。
操作部50は、各種の操作入力を受け付ける入力デバイスである。例えば、操作部50は、車両12の運行状態やアンケートの回答を入力するボタンである。表示部51は、各種情報を表示可能な表示デバイスである。例えば、表示部51は、サーバ装置10から送信されたアンケートを表示する。GPS52は、GPS衛星からの信号に基づいて、現在位置を測定する。通信部53は、ネットワークNとの間で無線通信を行う通信インタフェースである。車速検出部54は、車速を検出する。例えば、車速検出部54は、車両12に設けられた速度センサからの信号に基づいて、車両12の走行速度を検出する。
記憶部55は、ハードディスク、SSD、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部55は、RAM、フラッシュメモリ、NVSRAMなどのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。記憶部55は、制御部56で実行されるOSや各種プログラムを記憶する。さらに、記憶部55は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部55は、運行情報60と、設問情報61と、表示条件情報62と、回答情報63とを記憶する。
運行情報60は、車両12の運行に関する各種の情報を記憶したデータである。運行情報60は、図4に示した運行情報31と同様のデータ構成とされており、GPS52や車速検出部54などによりそれぞれ検出された各種のデータが記憶される。
設問情報61は、処理対象のアンケートに関する各種の情報を記憶したデータである。設問情報61は、図7に示した設問情報34と同様のデータ構成とされており、サーバ装置10から送信された、処理対象のアンケートの設問のデータが記憶される。
表示条件情報62は、処理対象のアンケートの表示条件に関する各種の情報を記憶したデータである。表示条件情報62は、図8に示した表示条件情報35と同様のデータ構成とされており、サーバ装置10から送信された、処理対象のアンケートの表示条件のデータが記憶される。
回答情報63は、アンケートの回答内容に関する各種の情報を記憶したデータである。回答情報63は、図10に示した回答情報37と同様のデータ構成とされており、操作部50で受け付けた処理対象のアンケートの回答内容のデータが記憶される。
制御部56は、運行監視装置11全体を制御するデバイスである。制御部56としては、CPU、MPU等の電子回路や、ASIC、FPGA等の集積回路を採用できる。制御部56は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部56は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部56は、収集部70と、通信制御部71と、報知部72と、出力部73とを有する。
収集部70は、車両12の運行状態に関する各種の情報を収集する。例えば、収集部70は、所定の周期で、GPS52により現在位置の位置情報を収集し、車速検出部54により車両12の速度を示す速度情報を収集する。収集部70は、収集したデータを検出された各データが収集した日時と共に運行情報60に格納する。
通信制御部71は、サーバ装置10との通信を制御する。通信制御部71は、所定のタイミングで運行情報60をサーバ装置10へ送信し、送信済みの運行情報60を削除する。また、通信制御部71は、サーバ装置10から送信された、処理対象のアンケートの設問のデータを受信する。通信制御部71は、受信した処理対象のアンケートの設問のデータを設問情報61に格納する。また、通信制御部71は、サーバ装置10から送信された、処理対象のアンケートの表示条件のデータを受信する。通信制御部71は、受信した処理対象のアンケートの表示条件のデータを表示条件情報62に格納する。また、通信制御部71は、処理対象のアンケートが回答された場合、回答情報63に記憶された処理対象のアンケートの回答のデータをサーバ装置10へ送信する。
報知部72は、各種の報知を行う。例えば、報知部72は、サーバ装置10から送信された、処理対象のアンケートの設問のデータを受信すると、アンケートを受信したことを報知する。例えば、報知部72は、アンケートを受信した旨のメッセージやマークを表示部51に表示させる。なお、アンケートを受信したことの報知は、音や振動によって行ってもよい。
出力部73は、各種の出力を行う。例えば、出力部73は、設問情報61に記憶された処理対象のアンケートごとに、表示条件情報62に記憶されたアンケートの表示条件を参照し、表示条件を満たす場合に、アンケートの設問を表示部51に表示させる。例えば、出力部73は、アンケートの表示条件が即時とされている場合、該アンケートの設問を表示させる。一方、アンケートの表示条件が即時ではないアンケートについては、出力部73は、操作部50からアンケートの表示を指示する操作を受け付けると、アンケートの表示条件を参照し、表示条件を満たす場合に、アンケートの設問を表示させる。
ユーザは、操作部50を用いて、アンケートの設問に対する回答を入力する。
出力部73は、アンケートの設問に対する回答が入力された場合、アンケートID、設問番号、アンケートの回答内容のデータを回答情報63に格納する。
ここで、運行監視装置11の表示の一例を説明する。図17は、運行監視装置の表示の一例を説明する説明図である。図17に示すように、運行監視装置11は、表示部51の上下に、「1」〜「9」、「0」の数値ボタン50Aが設けられている。また、運行監視装置11は、表示部51の左右に、矢印ボタン50Bが設けられている。また、運行監視装置11は、表示部51の左側に、ステータスボタン50Cと、確認ボタン50Dが設けられている。ステータスボタン50Cは、車両12の運行状態の切り替えを指定するボタンである。数値ボタン50Aには、それぞれ指定なし、運行中、荷積み、荷卸し、休憩、睡眠中等の運行状態が割当てられており、ステータスボタン50Cを指定した後、数値ボタン50Aを指定することで運行状態の切り替えが行われる。
また、処理対象のアンケートの設問のデータを受信すると、表示部51には、アンケートを受信した旨のメッセージが表示される。例えば、図17に示すように「アンケート本文を受信」とメッセージが表示される。このメッセージが表示された状態で確認ボタン50Dを選択すると、アンケートの表示が指示され、表示条件を満たす場合に、アンケートの設問を表示させる。例えば、図17に示すように、「アンケート1:○○付近の情報版を見ましたか?・・・」と設問が表示される。ドライバは、設問に対して数値ボタン50Aを用いて回答する。なお、図17の例は、回答を選択方式の設問としたが、数値ボタン50Aにより数値を入力させる設問であってもよい。
表示部51は、表示内容が随時更新されるが、矢印ボタン50Bにより表示内容を切替可能とされており、アンケートを受信している場合、アンケートを受信した旨のメッセージを再度表示可能とされている。ドライバは、アンケートを後で回答する場合、矢印ボタン50Bを操作してアンケートを受信した旨のメッセージを表示させて確認ボタン50Dを選択する。これにより、ドライバは、安全な状態となった際にアンケートを後で回答できる。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係るアンケート実施システム1において実行される各種の処理について説明する。最初に、本実施例に係るサーバ装置10がアンケートの登録を受け付けるアンケート受付処理の流れについて説明する。図18は、アンケート受付処理の手順の一例を示すフローチャートである。このアンケート受付処理は、所定のタイミング、例えば、アンケートの依頼元の担当者が端末装置14からアンケート対象登録画面100の表示を指示する所定操作が行われたタイミングで実行される。
図18に示すように、受付部42は、端末装置14にアンケート対象登録画面100を表示させ(S10)、端末装置14から各種の操作を受け付ける。受付部42は、交通状況検索ボタン105が選択されたか否かを判定する(S11)。交通状況検索ボタン105が選択された場合(S11肯定)、受付部42は、運行情報31に基づき、指定場所入力領域102、以前位置入力領域103、以降位置入力領域104で指定された条件での過去の交通状況を表示し(S12)、S10へ移行する。
一方、交通状況検索ボタン105が選択されていない場合(S11否定)、受付部42は、キャンセルボタン114が選択されたか否かを判定する(S13)。キャンセルボタン114が選択された場合(S13肯定)、処理を終了する。
一方、キャンセルボタン114が選択されていない場合(S13否定)、受付部42は、指定完了ボタン113が選択されたか否かを判定する(S14)。指定完了ボタン113が選択されていない場合(S14否定)、S10へ移行する。
一方、指定完了ボタン113が選択された場合(S14肯定)、受付部42は、新規のアンケートIDを採番し、アンケートIDと、アンケート対象登録画面100に入力された各情報をアンケート情報33に格納する(S15)。そして、受付部42は、設問内容登録画面120を端末装置14に表示させ(S16)、設問内容の登録を受け付ける。
受付部42は、キャンセルボタン123が選択されたか否かを判定する(S17)。キャンセルボタン123が選択された場合(S17肯定)、処理を終了する。
一方、キャンセルボタン123が選択されていない場合(S17否定)、受付部42は、登録完了ボタン122が選択されたか否かを判定する(S18)。登録完了ボタン122が選択されていない場合(S18否定)、S16へ移行する。
一方、登録完了ボタン122が選択された場合(S18肯定)、受付部42は、設問内容登録画面120に入力された各情報を設問情報34に格納し(S19)、処理を終了する。
次に、本実施例に係るサーバ装置10がアンケートを表示させる表示条件の登録を受け付ける表示条件受付処理の流れについて説明する。図19は、表示条件受付処理の手順の一例を示すフローチャートである。この表示条件受付処理は、所定のタイミング、例えば、運行管理者が端末装置13から表示条件指定画面150の表示を指示する所定操作が行われたタイミングで実行される。
図19に示すように、受付部42は、端末装置13に、表示条件指定画面150を表示させ(S30)、端末装置13から各種の操作を受け付ける。表示条件指定画面150の表示条件指定領域151のアンケートIDの列には、ログインした運行管理者が所属する管理元の管理元コードがアンケート先とされたアンケートのアンケートIDが表示されている。
受付部42は、キャンセルボタン153が選択されたか否かを判定する(S31)。キャンセルボタン153が選択された場合(S31肯定)、処理を終了する。
一方、キャンセルボタン153が選択されていない場合(S31否定)、受付部42は、登録完了ボタン152が選択されたか否かを判定する(S32)。登録完了ボタン152が選択されていない場合(S32否定)、S30へ移行する。
一方、登録完了ボタン152が選択された場合(S32肯定)、受付部42は、表示条件指定画面150に入力された各情報を表示条件情報35に格納し(S33)、処理を終了する。
次に、本実施例に係るサーバ装置10がアンケートの条件を満たす車両を抽出してアンケートを送信するアンケート送信処理の流れについて説明する。図20は、アンケート送信処理の手順の一例を示すフローチャートである。このアンケート送信処理は、所定のタイミング、例えば、一定時間ごとや運行情報60を受信するごとなど周期的に実行される。
図20に示すように、抽出部43は、処理対象のアンケートを抽出する(S50)。抽出部43は、運行情報31を参照して、処理対象のアンケートごとに、処理対象のアンケートの送信対象の運行監視装置11の機器識別番号を特定する(S51)。
送信部44は、処理対象のアンケートごとに、処理対象のアンケートが送信対象の機器識別番号の運行監視装置11に未送信の場合、処理対象のアンケートと該アンケートの表示条件を送信し(S52)、処理を終了する。
次に、本実施例に係る運行監視装置11が受信したアンケートを表示する表示処理の流れについて説明する。図21は、表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。この表示処理は、所定のタイミング、例えば、アンケートのデータを受信したタイミングで実行される。
図21に示すように、報知部72は、アンケートを受信したことを報知する(S70)。出力部73は、受信したアンケートの表示条件が即時とされているか判定する(S71)。表示条件が即時である場合(S71肯定)、出力部73は、受信したアンケートの設問を表示させ(S72)、処理を終了する。
一方、表示条件が即時ではない場合(S71否定)、出力部73は、アンケートの表示を指示する操作を受け付けたか否かを判定する(S73)。アンケートの表示を指示する操作を受け付けていない場合(S73否定)、再度S73へ移行し、アンケートの表示を指示する操作の受け付け待ちを行う。
一方、アンケートの表示を指示する操作を受け付けた場合(S73肯定)、出力部73は、設問情報61に記憶された処理対象のアンケートの表示条件を参照し、表示条件を満たすか否かを判定する(S74)。表示条件を満たさない場合(S74否定)、上述のS73へ移行する。
一方、表示条件を満たす場合(S74否定)、出力部73は、アンケートの設問を表示部51に表示させ(S75)、処理を終了する。
[効果]
上述してきたように、本実施例に係るサーバ装置10は、所定の場所及び移動条件の指定を受け付ける。サーバ装置10は、所定時間毎の車両12の位置情報を記憶する記憶部を参照して、所定の場所から所定の距離以内に位置する車両12のうちの所定の場所の前後の移動状態が走行条件を満たす車両12を抽出する。サーバ装置10は、抽出した車両12に質問を送信する。これにより、サーバ装置10は、アンケートを行う対象を絞ってアンケートを実施できるため、アンケートの結果の精度を高めることができる。
また、本実施例に係るサーバ装置10は、所定の場所の指定を、画面に表示された地図情報における地点の選択によって受け付ける。これにより、サーバ装置10は、画面に表示された地図情報における地点を選択することで、所定の場所の指定を容易に行わせることができる。
また、本実施例に係るサーバ装置10は、過去の交通状況を示す交通情報を記憶する。サーバ装置10は、交通情報に基づき、指定された移動条件に対応した過去の交通状況を地図上に示した画面に表示して、所定の場所の指定を受け付ける。これにより、サーバ装置10は、過去の交通状況を把握して所定の場所を指定できる。
また、本実施例に係るサーバ装置10は、質問を送信する期間の指定を受付ける。サーバ装置10は、指定された期間の条件を満たす場合に、所定の場所から所定の距離以内の位置となる車両12を抽出する。これにより、サーバ装置10は、指定された期間に、所定の場所から所定の距離以内に位置した車両12にアンケートを行うことができる。
また、本実施例に係るサーバ装置10は、時間帯の指定を受付ける。サーバ装置10は、指定された時間帯内に所定の場所から所定の距離以内の位置となる車両12を抽出する。これにより、サーバ装置10は、指定された時間帯に、所定の場所から所定の距離以内に位置した車両12にアンケートを行うことができる。
また、本実施例に係るサーバ装置10は、車両12に搭載された運行監視装置11の識別情報と該運行監視装置11についての質問を送信済み又は該運行監視装置11についての質問に対する回答を受信済みであることを示す情報とを記憶する。サーバ装置10は、所定の場所から所定の距離以内の位置となる車両12であっても、過去に質問を送信済み又は質問に対する回答を受信済みである車両12については送信対象外とする。これにより、サーバ装置10は、アンケートを送信済みの車両12に再度同じアンケートを送信してしまうことを抑制できる。
また、本実施例に係るサーバ装置10は、所定の場所を道路の周辺に設置された設備に対応する位置とする。これにより、サーバ装置10は、道路の周辺に設置された設備の周辺を通過した車両12に、例えば、設備の効果を問うなどのアンケートを送信できる。例えば、設備を速度回復誘導灯又は表示装置とすることで、サーバ装置10は、速度回復誘導灯や表示装置の表示の効果を問うなどのアンケートを送信できる。
また、本実施例に係るサーバ装置10は、表示装置に掲示された推奨情報に従わなかった車両12を抽出する。これにより、サーバ装置10は、推奨情報に従わなかった車両12に、例えば、推奨情報に従わない理由を問うなどのアンケートを送信できる。