JP2017088461A - 止水剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリート構造物に発生する亀裂からの水漏れを止めることが可能に、使用時の作業性を高めることができる止水剤を提供すること。【解決手段】止水剤11は、セメントと、スラグ骨材を含む骨材と、水と、を含む止水剤であって、S/C(骨材/セメントの容積比)が、3〜5.5であり、骨材におけるスラグ骨材の容積含有率が、50〜90%であり、スラグ骨材は、試験用ふるい—第1部:金属製網ふるい(JIS Z 8801−1:2006)に規定するふるいの公称目開き4.75mmのふるいを90質量%以上通過する粒度である。これにより、止水剤11は、使用時の作業性を高めつつ、コンクリート構造物に生じた細かい亀裂に侵入することができ、亀裂からの水漏れを止めることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ダムの堤体や河川の堤防の表法面などのコンクリート構造物に発生する亀裂からの水漏れを止めることが可能な止水剤に関する。
ダムの堤体や河川の堤防の表法面などのコンクリート構造物に亀裂が発生した際には、亀裂から水漏れが生じることがある。そして、水漏れが生じた亀裂に、土嚢袋が設置されることや、止水剤が注入されることによって、水漏れは止められる。
従来の止水剤は、セメントミルク、水ガラスなどから構成されたものが用いられている。そして、コンクリート構造物に発生した亀裂からの水漏れを止める際には、亀裂に止水剤が注入され、セメントミルクと水ガラスとが瞬時に凝集することによって、止水剤は、亀裂の目詰をして水漏れを止める。
また、コンクリート構造物に発生した亀裂からの水漏れは、水圧の高いものであるため、止水剤は、軟質性素材を含ませることや、水膨潤性繊維を含ませることによって、止水剤が水圧によって流失することを防止し、初期の耐水性を高め、水漏れを止めていた(例えば、特許文献1から2参照)。
特開2002−047630号公報 特開平07−229136号公報
しかし、軟質性素材を混入した止水剤では、軟質性素材が布片などからなるものでありセメントミルクと比較して軽量であるため、止水剤から軟質性素材が分離し易く、止水剤を送り出すモルタルポンプを使用した際に、分離した軟質性素材によってモルタルポンプが詰まる恐れがあるために、使用時の作業性が劣るおそれがある。
また、水膨潤性繊維を混入した止水剤では、水膨潤性繊維が吸水性高分子であるため、吸水が瞬時に行われ、止水剤としての可使時間が短いために、使用時の作業性が劣るおそれがあった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、コンクリート構造物に発生する亀裂からの水漏れを止めることが可能で、使用時の作業性を高めることができる止水剤を提供することを目的とする。
本発明に係る止水剤は、セメントと、スラグ骨材を含む骨材と、水と、を含む止水剤であって、S/C(骨材/セメントの容積比)が、3〜5.5であり、骨材におけるスラグ骨材の容積含有率が、50〜90%であり、スラグ骨材は、試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい(JIS Z 8801−1:2006)に規定するふるいの公称目開き4.75mmのふるいを90質量%以上通過する粒度であることを特徴とする。
本発明の止水剤では、S/Cが、3〜5.5であることによって、骨材とセメントとが密に充填されることができ、かつ、止水剤の粘性はセメントの有する機械的安定性に優れた粘性を有することとなり、止水剤はモルタルポンプ安定性に優れたものとなる。また、本発明の止水剤では、骨材におけるスラグ骨材の容積含有率が、50〜90%である。スラグ骨材はセメントと比較して遅い水硬化性を有するものである。これにより、本発明の止水剤は、高い硬化性を有しつつ、可使時間を確保することができるものとなる。また、スラグ骨材は、JIS Z 8801−1:2006に規定するふるいの公称目開き4.75mmのふるいを90質量%以上通過する粒度であることによって、止水剤の構成要素である骨材の粒子は細かいものとなる。すなわち、止水剤は、コンクリート構造物に生じた細かい亀裂に侵入することができるものとなる。
したがって、本発明の止水剤では、コンクリート構造物に発生する亀裂からの水漏れを止めることが可能で、使用時の作業性を高めることができる。
また、本発明の止水剤では、スラグ骨材が、電気炉酸化スラグ骨材であることが好ましい。電気炉酸化スラグ骨材は、耐食性に優れたスラグ骨材であるため、電気炉酸化スラグ骨材を用いた止水剤は、耐食性に優れたものとなり、すなわち、耐久性に優れたものとなる。
また、本発明の止水剤では、「セメントの物理試験方法(JIS R 5201:2015)12 フロー試験」に規定されるフロー値が、200〜300mmであることが好ましい。骨材が分離することなく、止水剤は流動性を有したものとなり、作業性に優れたものとなるからである。
本発明の一実施形態である止水剤を用いてコンクリート構造物の漏水防止工事の実施形態を示す概念縦断面図である。 本発明の一実施形態である止水剤の混錬工程の概略図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、図1に示すように、ダムの堤体31に発生する亀裂から生じる漏水への止水を例に採り説明する。勿論、本発明は、ダムの堤体31への止水用途に限定されるものではなく、河川の堤防の表法面、用水路、貯水槽、スイミングプールなどのあらゆるコンクリート構造物の止水に対して適用することが可能なものである。
実施形態の止水剤11は、図2に示すように、モルタルミキサー21を用いて、粉体部13と液体部15とを混錬することによって混成されるものである。
粉体部13は、セメントと、骨材としてのスラグ骨材と珪砂とから構成される。また、粉体部13は、増粘剤や減水剤を含有しても良い。
スラグ骨材とは、鉄鋼高炉又は転炉で生じる副産物のスラグを加工した骨材であり、電気炉酸化スラグ骨材(JIS A 5011−4:2013)に規定される電気炉酸化スラグ骨材を好適に使用することができる。スラグ骨材を使用することにより、止水剤11は、スラグ骨材の有する水硬化性により、止水剤11は高い圧縮強さを有したものとなり、コンクリート構造物への密着性に優たものとなる。また、スラグ骨材はセメントと比較して遅い水硬化性を有するものであるため、止水剤11は可使時間を確保することができるものとなる。そして、電気炉酸化スラグ骨材は、耐食性に優れたスラグ骨材であるため、電気炉酸化スラグ骨材を用いた止水剤11は、耐食性に優れたものとなり、すなわち、耐久性に優れたものとなる。なお、本発明の効果を阻害しない範囲内で、止水剤11には、他のスラグ骨材も使用することができる。他のスラグ骨材としては、高炉スラグ骨材(JIS A 5011−1:2013)、フェロニッケルスラグ骨材(JIS A 5011−2:2003)、銅スラグ骨材(JIS A 5011−3:2003)などが挙げられる。
スラグ骨材は、試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい(JIS Z 8801−1:2006)に規定するふるいの公称目開き4.75mmのふるいを90質量%以上通過する粒度であるもの(5mm電気炉酸化スラグ細骨材)が好ましい。止水剤11の構成要素である骨材の粒子が細かいものとなり、止水剤11は、コンクリート構造物に生じた細かい亀裂に侵入することができ、亀裂からの水漏れを止めることができるためである。なお、スラグ骨材の粒子径は、より好ましくは、2.36mmのふるいを85質量%以上通過する粒度であるもの(2.5mm電気炉酸化スラグ細骨材)であり、最も好ましくは、1.18mmのふるいを80質量%以上通過する粒度であるもの(1.2mm電気炉酸化スラグ細骨材)である。
本発明の止水剤11には、骨材としてスラグ骨材以外の骨材を、骨材全体に対する容積含有率10〜50%の範囲で使用する。スラグ骨材以外の骨材としては、珪砂、炭酸カルシウム粉、セルベン(陶磁器粉砕物)などを使用することができる。
セメントとは、水と結合することによって硬化する材料であり、ポルトランドセメント(JIS R 5210−2009)に規定される普通ポルトランドセメントを好適に使用することができる。なお、止水剤11は、本発明の効果を阻害しない範囲内で、他のセメントも使用することができる。他のセメントとしては、早強セメント、スラグセメント、フライアッシュセメント、石膏などを使用することができる。
本発明の止水剤11は、S/Cが、3〜5.5であるものである。これにより、骨材とセメントとが密に充填されることができ、かつ、止水剤11の粘性はセメントの有する機械的安定性に優れた粘性を有することとなり、止水剤11はモルタルポンプ安定性に優れたものとなる。また、止水剤11は骨材を適量含有していることにより、止水剤11に含まれる気泡が安定して存在することができ、止水剤11は後で述べる密度変化率に優れたものとなる。より好ましくは、3.5〜5.0であり、最も好ましくは、4.0〜4.5である。
また、本発明の止水剤11は、骨材におけるスラグ骨材の容積含有率が、50〜90%である。スラグ骨材はセメントと比較して遅い水硬化性を有するものである。これにより、本発明の止水剤11は、高い硬化性を有しつつ、可使時間を確保することができるものとなる。また、スラグ骨材は水硬化性を有するが、空気との混和性が高いものでなく、骨材におけるスラグ骨材の容積含有率が高すぎると、作業性として密度変化率が劣るものとなる。より好ましくは、60〜80%であり、最も好ましくは、70〜75%である。
増粘剤とは、止水剤11の骨材の沈降を防止する目的のためや止水剤11の流動性を良好にする目的のために添加する添加剤である。増粘剤としては、ベントナイト系、メチルセルロース系、ヒドロキシエチルセルロース系、ウレタン系、アクリル系などの内の1種又は2種以上を使用することができる。これらの中でも、ベントナイト系、メチルセルロース系及びヒドロキシエチルセルロース系が、原材料の形態で粉状であり、粉体部13への分散性に優れるため、より好んで使用することができる。なお、ウレタン系とアクリル系とは、原材料の形態で液体であるため、液体部15に分散させることによって使用することができる。
減水剤とは、止水剤11の加水量を減らすことによって止水剤11の圧縮強さなどの強度を高めるために添加する添加剤である。減水剤としては、ポリアルキルアリルスルホン酸塩の縮合物系、メラミンスルホン酸塩の縮合物系、リグニンスルホン酸塩の縮合物系、ナフタレンスルホン酸塩の縮合物系、ポリカルボン酸系、オキシカルボン酸塩系及びアミノスルホン酸系などの内の1種又は2種以上を使用することができる。減水剤の形態は粉状であれば、粉体部13への分散性に優れるため、より好んで使用することができる。
液体部15は、主として水道水などの水から構成され、必要により、後に述べる合成樹脂エマルションやその他添加剤を含有させても良い。水は、止水剤11に含まれるセメントを硬化させ、また、止水剤11に流動性を付与するものである。水は、塩分を原因とするアルカリ骨材反応の発生や強度低下を防止するため、海水ではなく、水道水などの淡水を使用することが好ましい。
合成樹脂エマルションとは、樹脂被膜を形成可能な樹脂分散液であり、止水剤11の結合を補強するものである。樹脂被膜は可撓性を有するものであり、止水剤11は、合成樹脂エマルションを加えることによって、可撓性を有するものとなり、コンクリート構造物の受ける振動などを吸収することができるものとなる。
実施形態の止水剤11は、図2に示すように、モルタルミキサー21を用いて、粉体部13と液体部15とを混錬することによって混成される。具体的には、モルタルミキサー21に液体部15を注入した後、液体部15が泡立たない回転数でモルタルミキサーを運転開始し、ままこ(液体部15に分散しない粉体部13の固まり)が生じないように粉体部13を複数回に分けて投入する。そして、止水剤11の「セメントの物理試験方法(JIS R 5201:2015)12 フロー試験」に規定されるフロー値が、200〜300mmになるように粘度調整水を加える。フロー値が200〜300mmにあることによって、骨材が分離することなく、止水剤11は流動性を有したものとなる。フロー値が200mm未満の場合には、止水剤11の流動性が十分でないものとなる。一方、300mmを超えると、止水剤11に含まれる骨材が分離するおそれがある。より好ましくは、230〜295mmであり、最も好ましくは、260〜290mmである。なお、モルタルミキサー21には、TMM−12(トンボ工業株式会社製)を用い、30rpmで運転した。
実施形態の止水剤11は、図2に示すように、ホッパー23に一時的に貯蔵された後に、モルタルポンプ25によって吸引され、図1に示すように、ボーリングマシン29に圧送される。なお、モルタルポンプ25には、スクイズポンプMM153(新明和工業株式会社製)を使用し、ボーリングマシン29には、D型ボーリングマシンDM−03(東邦地下工機株式会社製)を使用した。
実施形態では、図1に示すように、ダムの堤体31のコンクリート打継面33であって不連続面(コールドジョイント面35)に発生した亀裂からの水漏れに対して止水剤11を用いて止水を行った。超音波法や衝撃弾性波法などの非破壊検査方法によって、ダムの堤体の漏水の水路を確認し、ボーリングマシン29でコールドジョイント面35の亀裂まで掘削し、亀裂に止水剤11を流入した。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、試験例2〜6,9〜12,14,15及び17〜22は実施例であり、試験例1,7,8,13及び16は比較例である。
表1〜3に記載の組成の粉体部13と液体部15とを混合し、得られた止水剤11について、フロー値、圧縮強さ(28日)、作業性を測定した。
フロー値は、止水剤11の流動性を評価する試験であり、「セメントの物理試験方法(JIS R 5201:2015)12 フロー試験」に準拠して測定した。フロー値は、その値が大きいほど止水剤11の流動性が高いものとなる。
圧縮強さは、止水剤11の強度を評価する試験であり、「建築用下地調整塗材(JIS A 6916:2014)7.12 圧縮強さ」に準拠して、打ち込み28日後の圧縮強さを測定した。圧縮強さは、その値が大きいほど止水剤11の強度が高いものとなる。
作業性としては、ブリーディング、可使時間、密度変化率及び安定性を測定した。ブリーディングは、コンクリートのブリーディング試験方法(JIS A 1123:2012)に従い、練り混ぜ2時間後のブリーディングを測定し、ブリーディングが、0.5%未満であるものを○、0.5〜2.0%であるものを△、2.0%を超えるものを×として評価した。可使時間は、コンクリートの凝結時間試験方法(JIS A 1147:2007)に従い、貫入抵抗値が3.5N/mm2になるまでの時間をコンクリートの始発時間として測定し、始発時間が、2時間以上であるものを○、1時間以上2時間未満であるものを△、1時間未満であるものを×として評価した。密度変化率は、止水剤11の圧送において、モルタルポンプ25通過前後の止水剤11の密度変化率を測定し、密度変化率が、2%以下であるものを○、2%超5%以下であるものを△、5%超であるものを×として評価した。安定性は、止水剤11をモルタルポンプ25を用いて循環させて、1時間以上モルタルポンプ25に止水剤11の詰りが発生しなかったものを○、1時間未満でモルタルポンプ25に止水剤11の詰りが発生したものを×として評価した。
表中の原材料名については、略称を用い、略称と原材料名を以下に記載する。普通PC:普通ポルトランドセメント(JIS R 5210:2009)、EFS5NA:5mm電気炉酸化スラグ細骨材、EFS2.5NA:2.5mm電気炉酸化スラグ細骨材、EFS1.2NA:1.2mm電気炉酸化スラグ細骨材、EFG15−05NA:15〜5mm電気炉酸化スラグ粗骨材(以上、JIS A 5011−4:2013)、川砂:4号珪砂又は5号珪砂(粒径が2mm以下の川砂)、マイテイ100:花王株式会社製高性能減水剤マイテイ100、65SH−4000:信越化学工業株式会社製粉末増粘剤メトローズ65SH−4000、SNシックナーA−850:サンノプコ株式会社製液体増粘剤SNシックナーA−850、proof1299:BASF株式会社製合成樹脂エマルション(固形分54%)。
また、原材料の表乾密度(g/cm3)を以下に略称と共に記載する。普通PC:3.15、EFS5NA:3.78、EFS2.5NA:3.78、EFS1.2NA:3.78、EFG15−05NA:3.72、川砂:2.65。
(試験例1〜7)
試験例1〜7は、表1に示すように、止水剤11のS/C(止水剤の骨材/セメントの容積比)を変更したものである。S/Cの小さい試験例1では、作業性としての密度変化率が劣るものとなった。一方、S/Cの大きい試験例7では、作業性としてのモルタルポンプ安定性が劣り、圧縮強さも劣るものとなった。なお、試験例4が、最良の実施例である。
Figure 2017088461
(試験例4,8〜13)
試験例4,8〜13は、表2に示すように、止水剤11の骨材におけるスラグ骨材容積含有率を変更したものである。スラグ骨材容積含有率の小さい試験例8では、圧縮強さがやや劣るものとなった。一方、スラグ骨材容積含有率の大きい試験例13では、作業性としての密度変化率がやや劣るものとなった。
Figure 2017088461
(試験例4,14〜16)
試験例4,14〜16は、表3に示すように、止水剤11に使用されるスラグ骨材の粒度を変更したものである。粒度の大きいスラグ骨材EFG15−05NAを使用した試験例16では、作業性としてのモルタルポンプ安定性が劣るものとなった。
Figure 2017088461
(試験例17〜22)
試験例17〜22は、表4に示すように、止水剤11に使用される原材料を変更したものである。減水剤を使用しない試験例17,19では、加水量を要したため圧縮強さがやや劣るものとなった。増粘剤を使用しない試験例17,18では、作業性としてのブリーディングがやや劣るものとなった。合成樹脂を用いた試験例20〜22では、表中には記載していないが、止水剤11は可撓性を有するものとなり、構造物が受ける振動を吸収する効果を有すると考えられる。
Figure 2017088461
11…止水剤、13…粉体部、15…液体部、21…モルタルミキサー、23…ホッパー、25…モルタルポンプ、29…ボーリングマシン。

Claims (3)

  1. セメントと、スラグ骨材を含む骨材と、水と、を含む止水剤であって、
    S/C(骨材/セメントの容積比)が、3〜5.5であり、
    前記骨材における前記スラグ骨材の容積含有率が、50〜90%であり、
    前記スラグ骨材は、試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい(JIS Z 8801−1:2006)に規定するふるいの公称目開き4.75mmのふるいを90質量%以上通過する粒度である、
    ことを特徴とする止水剤。
  2. 前記スラグ骨材が、電気炉酸化スラグ骨材であることを特徴とする請求項1に記載の止水剤。
  3. 「セメントの物理試験方法(JIS R 5201:2015)12 フロー試験」に規定されるフロー値が、200〜300mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の止水剤。
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