JP2017088130A - 車両のサイドエアバッグ装置 - Google Patents
車両のサイドエアバッグ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017088130A JP2017088130A JP2015224966A JP2015224966A JP2017088130A JP 2017088130 A JP2017088130 A JP 2017088130A JP 2015224966 A JP2015224966 A JP 2015224966A JP 2015224966 A JP2015224966 A JP 2015224966A JP 2017088130 A JP2017088130 A JP 2017088130A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vent hole
- chamber
- airbag
- outer chamber
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Air Bags (AREA)
Abstract
Description
サイドエアバッグ装置の多くは、シートを構成するシートバックの側部に、インフレータと折り畳んだエアバッグとを収納した構造が用いられる。つまり、側面衝突が生ずると、折り畳まれたエアバッグが、インフレータから発生するガスにより、乗員と車室内の壁面(ドアの側部)との隙間で展開し、シート上の乗員を保護する。
そこで、従来、特許文献1のように乗員の体格を検知し、体格に応じ展開幅を変えてエアバッグの内圧の変化を抑制する技術が提案されている。
そこで、本発明の目的は、エアバッグ展開時における乗員と車室内の壁面との間の隙間の大きさに拘わらず、エアバッグの厚みと内圧を適切な状態に維持し得る車両のサイドエアバッグ装置を提供する。
図1は、本発明を適用したサイドエアバッグ装置を、同装置を搭載した車両の一部と共に示している。
図1において、1は車体(図示しない)に形成された車室内、3は車室内1の側部に設けられたフロントドア(本願の車室内の壁面に相当)、5はフロントドア3と隣接して車室内1のフロア1aに据え付けられたフロントシート(本願のシートに相当)である。
サイドエアバッグ装置11は、所定の大きさに折り畳んだ布製のエアバッグ13(図1中の二点鎖線で図示)と、同エアバッグ13をガスで膨張させるインフレータ15とを有している。インフレータ15は、図示はしないが側面衝突を検知する衝突検知センサに接続されている。そして、衝突検知センサにて側面衝突が検知されると、インフレータ15が作動し、発生するガスがエアバッグ13に供給される。これにより、折り畳まれたエアバッグ13は、図1中の実線、図2および図6に示されるように乗員Mの側部とフロントドア3の内面(車室内の壁面)との間の隙間へ侵入し、車幅方向に展開(扁平袋状)される。
具体的にはエアバッグ13は、エアバッグ13の外周面を形成し、展開時に乗員Mと当接される外チャンバ17と(図2、図3(a))、この外チャンバ17内に収められて外チャンバ17内で展開される内チャンバ19(図2、図3(b))とを有した二袋構造をなしている。
ここで、エアバッグ13は、展開時における乗員Mとフロントドア3の隙間の幅(乗員の体格や衝突速度により変化)に応じて、内チャンバ19から外チャンバ17へ流入するガスの量を可変可能とされている。
図2および図6に示されるように内ベント機構21は、内チャンバ19の前面側の部位のうち外チャンバ17の外ベントホール25の位置に対応した二個所に上下方向で間隔を空けて設けられている。なお、上下どちらの内ベント機構21も同じ構造である。
このうち内ベントホール27は、外ベントホール25と向き合う位置に設けた第1内ベントホール27aと、同第1内ベントホール27aと隣接した位置、例えば第1内ベントホール27aの下方近傍の位置に並んで設けた第2内ベントホール27bとから構成される。このうち第1内ベントホール27aは、外ベントホール25と同じ大きさ、あるいは若干小さい円形の通孔であり、外ベントホール25とほぼ同じ大きさに形成される。第2内ベントホール27bは、第1内ベントホール27aよりも小さい円形(小径)の通孔で形成される。すなわち、内ベントホール27は、大きさ(ガス流出量)の異なる第1内ベントホール27aと第2内ベントホール27bとが上下に隣接して配置された構成とされている。
側面衝突が衝突検知センサ(図示しない)にて検知されると、インフレータ15が作動され、発生するガスが内チャンバ19および外チャンバ17へ供給される。これにより、シートバック5bに収められたエアバッグ13は、シートバック5bから乗員M横の隙間、すなわち乗員Mの側部とフロントドア3の内面(車室内の壁面)との間の隙間へ侵入する。続いてエアバッグ13は、乗員Mの側部とフロントドア3の内面との隙間を埋めるよう展開(車幅方向)される。
この場合、エアバッグ13(外チャンバ17)は、フロントドア3と乗員Mとによって車幅方向での展開幅が規制されるため、内ベント機構21のバンド部材29は、中央部が垂れ下がった状態とされるとともに傾斜面部31により、同位置に止まるよう位置決められ、第2内ベントホール27b(小)を閉塞し続ける。つまり、第1内ベントホール27a(大)が、外ベントホール25と対向した状態のまま、開放され続ける。これにより、インフレータ15から内チャンバ19に供給された発生ガスは、第1内ベントホール27aから、外チャンバ17内を経て、外ベントホール25から外部へ排気される。
このため、エアバッグ13の内圧の増加が抑制される。これにより、エアバッグ13は、侵入速度が比較的高いにもかかわらず、適切な内圧に維持される。
この場合、エアバッグ13は、車幅方向での展開幅が所定幅以上に展開されるため、内ベント機構21のバンド部材29は、図7中の矢印aのように車幅方向に拡がる外チャンバ17の挙動を受けて、車幅方向両側(左右)から引っ張られ、左右方向(車幅方向)に張った状態とされる。これにより、バンド部材29の中間部は、下方側へ垂れ下がった状態から上方側に変位される。より具体的にはバンド部材29は、内チャンバ19を後方(シート側)へ押圧しながら上方へ滑り上がる。そして、バンド部材29は、図7中の矢印bのように第1内ベントホール27aを塞ぐ位置まで変位され、図6および図7に示されるように第1内ベントホール27aを閉塞する。ちなみに、第1内ベントホール27aの有る円弧面部分は、押圧されながらバンド部材29を受ける。このときの円弧面部分の反力や変形により、バンド部材29は、第1内ベントホール27aを塞いだ状態に規制され続ける。
5 フロントシート(シート)
11 サイドエアバッグ装置
13 エアバッグ
17 外チャンバ
19 内チャンバ
21 内ベント機構
25 外ベントホール
27a 第1内ベントホール
27b 第2内ベントホール
29 バンド部材(ベントホール切換部材)
31b 傾斜面部
M 乗員
Claims (4)
- シートに着座した乗員と車室内の壁面との間でエアバッグを展開させる車両のサイドエアバッグ装置であって、
前記エアバッグは、
当該エアバッグの外周面を形成し、前記エアバッグ内部ガスを外部へ排出する外ベントホールを有する外チャンバと、
外チャンバと連通される内ベント機構を有して前記外チャンバ内に収められた前記外チャンバより容量の小さい内チャンバとを備え、
前記内ベント機構は、
前記外チャンバ内と前記内チャンバ内とを連通する第1内ベントホールと、同第1内ベントホールと隣接して配置されて前記外チャンバ内と前記内チャンバ内とを連通する前記第1内ベントホールより小さい第2内ベントホールと、
前記第2ベントホールを塞ぐ位置を基点に、前記エアバッグの車幅方向での展開幅が所定幅以上に拡がった際に前記第1ベントホールを塞ぐ位置に変位可能に設けられたベントホール切換部材と
を有したことを特徴とする車両のサイドエアバッグ装置。 - 前記第1内ベントホールは、前記外ベントホールと向き合う位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両のサイドエアバッグ装置。
- 前記第1内ベントホールが前記内チャンバの前面部に設けられるとともに前記第2内ベントホールが前記第1内ベントホールの下方に隣接して前記内チャンバの前面部に設けられ、
前記ベントホール切換部材は、前記内チャンバの前方側で車幅方向両側に延び、前記外チャンバの車幅方向両側の内面部分に固定されるバンド部材から構成され、
前記バンド部材は、前記外チャンバの車幅方向での展開幅が所定幅になるまでは、同バンド部材の中間部が弛んだ状態とされて前記第2内ベントホールを塞ぐ位置に配置され、前記外チャンバの車幅方向での展開幅が所定幅以上に拡がった際に、車幅方向に引かれるとともに上方側に変位して前記第1内ベントホールを塞ぐ位置に配置されるよう構成された
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両のサイドエアバッグ装置。 - 前記内チャンバの前記バンド部材で覆われる前記第2内ベントホールの有る部分は、前記第1内ベントホール側から下方に離れるにしたがい後方へ退避する方向に傾斜した傾斜面部で構成され、
前記バンド部材が、前記外チャンバの展開幅が前記所定幅になるまでは、前記傾斜面部に沿って配置されることで、前記第2ベントホールを覆う位置に位置決められる
ことを特徴とする請求項3に記載の車両のサイドエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015224966A JP6604474B2 (ja) | 2015-11-17 | 2015-11-17 | 車両のサイドエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015224966A JP6604474B2 (ja) | 2015-11-17 | 2015-11-17 | 車両のサイドエアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017088130A true JP2017088130A (ja) | 2017-05-25 |
JP6604474B2 JP6604474B2 (ja) | 2019-11-13 |
Family
ID=58767351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015224966A Active JP6604474B2 (ja) | 2015-11-17 | 2015-11-17 | 車両のサイドエアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6604474B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110869248A (zh) * | 2017-08-01 | 2020-03-06 | 奥托立夫开发公司 | 乘员保护装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003034214A (ja) * | 2001-07-03 | 2003-02-04 | Delphi Automotive Systems Sunwoo Corp | 車両用サイドエアバッグ及びそのフォールディング方法 |
JP2006008017A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Mazda Motor Corp | エアバッグ装置 |
JP2006062386A (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-09 | Toyota Motor Corp | エアバッグ装置 |
WO2013114591A1 (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-08 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用サイドエアバッグ装置 |
-
2015
- 2015-11-17 JP JP2015224966A patent/JP6604474B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003034214A (ja) * | 2001-07-03 | 2003-02-04 | Delphi Automotive Systems Sunwoo Corp | 車両用サイドエアバッグ及びそのフォールディング方法 |
JP2006008017A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Mazda Motor Corp | エアバッグ装置 |
JP2006062386A (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-09 | Toyota Motor Corp | エアバッグ装置 |
WO2013114591A1 (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-08 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用サイドエアバッグ装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110869248A (zh) * | 2017-08-01 | 2020-03-06 | 奥托立夫开发公司 | 乘员保护装置 |
CN110869248B (zh) * | 2017-08-01 | 2022-02-01 | 奥托立夫开发公司 | 乘员保护装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6604474B2 (ja) | 2019-11-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5456300B2 (ja) | 可変インナーベントホールを備えたエアバッククッション構造 | |
JP5918621B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP5299512B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP4952321B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP5514758B2 (ja) | サイドエアバッグ装置、乗員保護装置及び乗員保護方法 | |
KR102324152B1 (ko) | 에어백 장치 | |
JP4611882B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
KR20140083334A (ko) | 차량의 에어백 장치 | |
JP6939179B2 (ja) | エアバッグ及び乗員拘束装置 | |
JP2008094235A (ja) | 車両用乗員保護装置 | |
JP2010006237A (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
KR101619390B1 (ko) | 에어백 시스템 | |
JP2010214977A (ja) | 車両の内装構造 | |
JP6365188B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP6350798B2 (ja) | 車両用サイドエアバッグ装置 | |
JP6604474B2 (ja) | 車両のサイドエアバッグ装置 | |
JP2017094912A (ja) | 車両のサイドエアバッグ装置 | |
JP2017094913A (ja) | 車両のサイドエアバッグ装置 | |
JP2015030298A (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP5257302B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP6687884B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
KR101684987B1 (ko) | 능동 벤트를 갖는 에어백 | |
JP6037110B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP2017081414A (ja) | 車両のサイドエアバッグ装置 | |
JP2006315453A (ja) | サイドエアバッグ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181026 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190731 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190730 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190902 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190918 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191001 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6604474 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |