JP2017087618A - 印刷層付き透明板およびこれを用いた表示装置 - Google Patents

印刷層付き透明板およびこれを用いた表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】模様、形等を簡便な印刷工程で安価に印刷した印刷層付き透明板、およびこれを用いた表示装置を提供する。【解決手段】おもて面とうら面と端面とを有する透明板と、前記透明板のうら面の一部に設けられた印刷層とを備えた印刷層付き透明板であって、前記印刷層は、前記うら面からの正面視において印刷領域を形成するものであり、前記印刷領域は厚さt0を有する基準領域A0と、厚さtk(kは1以上の整数。)を有する1以上の付加領域Akとからなることを特徴とする印刷層付き透明板。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷層付き透明板およびこれを用いた表示装置に関する。
従来から、平面を平滑に成形された被印刷板と、被印刷板のおもて面側にメタリックインキをベタ塗りして形成されるメタル地色層と、メタル地色層の上面にスモークインキ等によりヘアーライン等のメタル仕上げ模様が印刷形成されたデザイン層とから構成される表現方法がある(例えば、特許文献1参照)。この従来の表現方法では、前記デザイン層を文字、記号、マーク等の模様形状にインクを抜いて白抜きにできるとされている。これにより、メタル地色層とデザイン層とで用いているインキの質感が異なるため、また白抜き状に積層したデザイン層により凹凸が生じるため、模様を認識できるようになるとされている。
しかしながら、特許文献1に記載の従来の表現方法では、コントラストをつけてデザイン等の模様形状を認識できるようにするため、メタル地色層とデザイン層に異なるインキを用いる必要があり、印刷工程が複雑となる課題があった。さらにデザインほどの色彩コントラストを必要としない用途でも、前記のような複雑な印刷工程が必要となるため、製造コストが高くなる課題があった。
特開2000−211234号公報
本発明の目的は、模様、形等を簡便な印刷工程で安価に印刷した印刷層付き透明板、およびこれを用いた表示装置を提供することにある。
本発明の印刷層付き透明板は、おもて面とうら面と端面とを有する透明板と、前記透明板のうら面の一部に設けられた印刷層とを備えた印刷層付き透明板であって、前記印刷層は、前記うら面からの正面視において視認される印刷領域を形成するものであり、前記印刷領域は厚さtを有する基準領域Aと、厚さt(kは1以上の整数。)を有する1以上の付加領域Aとからなることを特徴とする。
これにより、前記基準領域Aと前記付加領域Aが異なる厚さを有し、この厚さの差により凹凸ができる。この凹凸に光などが照射されることでコントラストがつくため、形状などを視認できるようになる。
好ましい形態では前記付加領域Aのうちの少なくとも1つの領域の算術平均粗さRと、前記基準領域Aの算術平均粗さRとの差が0.4nm以上である。
これにより、前記基準領域Aと前記付加領域Aが異なる算術平均粗さを有することから、前記印刷領域に光を照射した際に、これらの領域で散乱光量、反射光量に差が生じ、コントラストがつくため、形状などを視認できるようになる。
好ましい形態ではtより厚い厚さtkLを有する付加領域AkLの算術平均粗さRkLと、tより薄い厚さtkSを有する付加領域AkSの算術平均粗さRkSと、前記基準領域Aの算術平均粗さRとが、RkS<R<RkLを満たす。
本形態によれば、基準領域Aに対して付加領域AkLで形成される凸状部分と、基準領域Aに対して付加領域AkSで形成される凹状部分とで、異なった文字模様等を形成できる。これにより形成された文字模様等を異なる目的に使用できるようになる。
好ましい形態では前記基準領域Aの面積Sと、前記付加領域Aの面積Sの総和ΣSが式(1)を満たす。
/(S+ΣS)≧0.6 ・・・(1)
本形態によれば、前記印刷領域のうち、基準領域Aと付加領域Aの存在比の差が大きくなるため、これらの領域の区別がしやすくなる。
好ましい形態では前記印刷領域が前記透明板の周縁にある。
前記印刷領域が前記透明板うら面の端面に沿った周縁に設けられると、前記透明板上の印刷領域以外は非印刷領域となる。本形態の透明板における前記非印刷領域のうら面に液晶パネルなどを配置すると、前記透明板のおもて面側から前記透明板を通して前記印刷領域を見ると前記印刷領域は均質に見える。また、使用者から前記印刷領域のうら面側が見えないため、液晶パネルなどの配線を隠蔽でき良好な美観性を実現できる。
好ましい形態では前記印刷領域のうち前記基準領域が前記透明板の周縁にある。
本形態によれば、前記印刷領域のうち前記端面周辺の厚さがtであり平坦となるため、またこの内側に形成された付加領域Aがガイドもしくはアライメントマークとして機能するため、例えば筺体などの部材の位置決めがしやすくなり部材の設置が容易となる。
好ましい形態では前記うら面からの正面視において、前記印刷層のない非印刷領域または前記基準領域Aと前記付加領域Aとの境界で、文字または図形の外形が形成されている。
本形態によれば、非印刷領域または基準領域Aと付加領域Aの散乱光量、反射光量に差が生じコントラストがつくため、前記印刷層付き透明板のうら面から前記印刷領域を見た場合、文字および/または図形として認識できる。
好ましい形態では前記うら面からの正面視において、前記印刷層のない非印刷領域および前記基準領域Aと前記付加領域Aとの境界で、文字および図形の外形が形成されている。
本形態によれば、非印刷領域および基準領域Aと付加領域Aの散乱光量、反射光量に差が生じコントラストがつくため、前記印刷層付き透明板のうら面から前記印刷領域を見た場合、文字および図形として認識できる。例えば文字を形成することによりロット番号等を形成できるため、生産管理がしやすくなる。
好ましい形態では前記文字または図形がアライメントマークとなる。
本形態によれば、非印刷領域または基準領域Aと付加領域Aの散乱光量、反射光量に差が生じコントラストがつくため、前記印刷層付き透明板のうら面から前記印刷領域を見た場合、アライメントマークとして認識できる。
好ましい形態ではアライメントマークは、前記透明板の周縁に形成された前記印刷領域上の一部または全体に前記非印刷領域の外周に沿って設けられている。
本形態によれば、前記非印刷領域に対象物を配置する場合に、前記アライメントマークが位置合わせの目安となるため、前記対象物の配置位置を決定しやすくなり液晶パネルなどと貼合がしやすい。
好ましい形態では前記kが2である。
k=2である場合、最小印刷回数3回で印刷でき最も安価かつ簡便に印刷領域を形成できる。
好ましい形態では前記印刷領域が、前記標準領域Aと前記付加領域A及びAとの3領域からなり、それぞれの算術平均粗さR、R、Rが、R<R<Rを満たす。
本形態によれば、基準領域Aに対して付加領域Aで形成される算術平均粗さの大きい部位と、基準領域Aに対して付加領域Aで形成される算術平均粗さの小さい部位とで、異なった文字模様等を形成できる。これにより形成された文字模様等を異なる目的に使用できるようになる。
好ましい形態では前記kが1である。
本形態によれば、前記印刷領域は領域Aと領域Aの2領域からなり、インキの使用量を低減できるため、また簡便な印刷工程となるため、安価となる。またk=1である場合、最小印刷回数2回で印刷でき最も安価かつ簡便に印刷領域を形成できる。
好ましい形態では前記印刷領域が、前記標準領域Aと前記付加領域Aとの2領域からなり、それぞれの算術平均粗さR、Rが、R<Rを満たす。
本形態によれば、領域Aと領域Aが異なる算術平均粗さを有し、前記印刷領域に光を照射した際に、これらの領域で散乱光量、反射光量に差が生じ前記Aと前記Aでコントラストがつくようになるため、形状などを視認できるようになる。
好ましい形態では透明板は、ガラスからできている。
本形態によれば、ガラスが高い強度を有し、良好な質感も有するため、高い強度と良好な質感を兼ね備えた印刷層付き透明板を得られる。
好ましい形態では前記印刷領域は同一の印刷材料からなる。
本形態によれば、1種類の印刷材料で基準領域Aから付加領域Aまで形成できるため、印刷設備負荷が小さくなり、安価となる。
本発明の表示装置用カバーは前記印刷層付き透明板を備える。
本形態によれば、本発明の印刷層付き透明板を表示装置用カバーに用いた際、この前記印刷層付き透明板の表側から前記透明板を通して前記印刷領域を観察すると、前記印刷領域の色味が均一であるように見え、美観性に優れる。
本発明の表示装置は、以上説明した印刷層付き透明板と、前記印刷層付き透明板を支えるフレームと、液晶モジュールと、前記印刷層付き透明板と前記液晶パネルとを貼合する接着層とを備える。
本発明によれば、本発明の表示装置を表面から前記透明板を通して前記印刷領域を観察した際に、前記印刷領域が均一に見え、さらに液晶パネルの配線などを隠蔽できるため、美観性に優れる。
本発明によれば、模様、形等を簡便な印刷工程で安価に印刷した印刷層付き透明板、およびこれを用いた表示装置を提供できる。
(a)本発明の第一実施形態にかかる印刷層付き透明板の全体構成の一例を示した斜視図である。(b)Iの拡大図である。(c)IのII−IIにおける断面図である。 (a)は本発明の第二実施形態にかかる印刷層付き透明板の一例を示した斜視図であり、(b)はそのうら面から見たときの正面図である。 (a)は本発明の第三実施形態にかかる印刷層付き透明板の一例を示した斜視図であり、(b)はそのうら面から見たときの正面図である。 (a)は本発明を用いてアライメントマークを形成させた印刷領域の斜視図を、(b)はそのうら面から見たときの正面図を、(c)は(b)を二値化処理したときの正面図を、(d)はアライメントマークを元に液晶パネルを配置したときの正面図を示す。 (a)は本発明を用いて図形および文字を形成させた印刷領域の斜視図を、(b)はそのうら面から見たときの正面図を、(c)は(b)を二値化処理したときの正面図を示す。 (a)は透明板に1層印刷して、印刷領域を形成する工程を、(b)は印刷領域Aにj層まで印刷積層して、印刷領域を形成する工程を、(c)は印刷領域Aにn層まで印刷積層して、印刷領域を形成する工程を示す。 (a)は印刷層付き透明板をフレームに配置した構造体を、(b)はさらに接着層を貼り付けた構造体を、(c)はさらに液晶モジュールを貼合した構造体を示す。 本実施例にて作製した文字の一例を示した図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明の各形態に限定されない。本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものとする。
「第一実施形態」
[印刷層付き透明板の構成]
図1(a)に本発明の第一の実施形態にかかる印刷層付き透明板の全体構成を示した斜視図、図1(b)に部分Iの拡大図を示す。本実施形態の印刷層付き透明板1は、透明板2と、透明板のうら面の一部に設けられた印刷層とを備える。
前記印刷層は、前記うら面からの正面視において印刷領域3を形成するものであり、印刷領域3は、透明板2のうら面6に厚さtを有する基準領域Aと、厚さt(kは1以上の整数。)を有する1以上の付加領域Aとからなる。前記kは、付加領域Aの数と同じである。図1(a)および(b)は、k=2とした場合の例を示し、基準領域がAとなり、付加領域がAとAとなる。図1(c)は図1(b)のII−IIにおける断面図であり、領域A、A、Aのそれぞれの厚さをt、t、tとすると、t<t<tとなる。
これにより、前記基準領域Aと前記付加領域A、Aが異なる厚さを有し、この厚さの差により凹凸ができる。この凹凸に光などが照射されることでコントラストがつくため、形状などを視認できるようになる。
基準領域Aと付加領域Aの算術平均粗さをそれぞれR、Rとすると、前記付加領域Aのうちの少なくとも1つの領域のRと、前記基準領域AのRとの差が0.4nm以上となることが好ましい。例えば、図1(b)では、それぞれの算術平均粗さR、R、Rが、式(1a)を満たし、|R−R|>0.4nm、|R−R|>0.4nmのいずれか一つを満たせばよく、両者を満たしてもよい。好ましくは式(1b)、より好ましくは式(1c)である。
|R−R|>0.4nm ・・・(1a)
|R−R|>1nm ・・・(1b)
|R−R|>2nm ・・・(1c)
一方、|R−R|は上限については特に制限はないが、式(1’)であることが好ましい。|R−R|が上限値以下であると、最終製品である表示装置を組み立てる際に前記印刷層に接着剤を貼合すると空隙ができず視認性が良好となる。また前記印刷層が平坦であり前記接着剤が前記印刷層に強固に密着でき、表示装置の耐久性が向上するなどの利点がある。
|R−R|<100nm ・・・(1’)
なお、「算術平均粗さRa(以下、「表面粗さ」とも記載)」は、JIS B0601:2001(ISO4287:1997)に記載された方法によって測定される。
厚さtを有する基準領域Aの表面粗さRと、tより厚い厚さtkLを有する付加領域AkLの表面粗さRkLと、tより薄い厚さtkSを有する付加領域AkSの表面粗さRkSとが、RkS<R<RkLを満たすことが好ましい。例えば、図1(c)のように各領域の厚さがt<t<tである場合には、表面粗さはR<R<Rを満たす。さらにRとRおよび/またはRとRが式(1a)の関係を満たすことが好ましい。これにより基準領域Aと1以上の付加領域Aのコントラストがつきやすくなり、観察者が印刷層付き透明板うら面6から印刷領域3を観察した際に、これら領域の違いを認識しやすくなる利点がある。
印刷領域3を構成している基準領域Aの面積をS、付加領域Aの面積をSとし付加領域Aの総面積をΣSと表すと、これらは式(3a)を満たすことが好ましい。面積Sが総面積(S+ΣS)の60%以上となるため、文字模様等を認識しやすくなる利点がある。好ましくは式(3b)、より好ましくは式(3c)である。
/(S+ΣS)≧0.6 ・・・(3a)
/(S+ΣS)≧0.7 ・・・(3b)
/(S+ΣS)≧0.8 ・・・(3c)
例えば、図1(b)では、領域A、A、Aのそれぞれの面積をS、S、Sとすると、付加領域Aの総面積ΣSはS+Sとなる。これらは式(3’)を満たす。Sが印刷領域総面積S+ΣSの60%以上を満たせばよく、好ましくは70%を満たせばよく、さらに好ましくは80%を満たせばよいことを意味する。
/{S+(S+S)}≧0.6 ・・・(3’)
印刷領域3を設ける位置は、透明板2の1辺のみであってもよく、周縁でなくてもよく、特に限定されないが、例えば、図1(a)に示すように、印刷領域3は透明板2の周縁に設けられていることが好ましい。また、このとき端面7に沿った印刷領域3の部分は、厚さが一定であることが好ましく、その厚さはtであることが好ましい。印刷領域3のうち前記端面周辺の厚さがtであり平坦となるため、またこの内側に形成された付加領域Aがガイドとして機能するため、例えば筺体などの部材の位置決めがしやすくなり設置しやすくなる。
非印刷領域4は、印刷層付き透明板1のうら面からの正面視において、前記印刷層のない領域である。
「第二実施形態」
[文字の形成]
図2(a)に本発明を用いて文字を形成させた印刷領域3の斜視図であり、図2(b)はそのうら面6から見たときの正面図を示す。本実施形態の印刷層付き透明板1は、透明板2のうら面に、印刷層を堆積させた基準領域Aと、所望の文字模様等になるような印刷層をその上に積層させた付加領域Aとからなる印刷領域3がある。これにより、前記基準領域Aと前記付加領域Aが異なる厚さを有し、この厚さの差により凹凸ができる。この凹凸に光などが照射されることでコントラストがつくため、文字を認識できるようになる。
本実施形態では、それぞれの表面粗さR、Rが、式(1a)を満たし、|R−R|>0.4nmとなることが好ましい。領域Aと領域Aが異なる表面粗さを有し、印刷領域3に光を照射した際に、これらの領域で散乱光量、反射光量に差が生じコントラストがつくようになるため、形状などを視認できるようになる。
表面粗さがR>Rとなることが好ましい。光の反射量が付加領域Aでは少なくなることから、観察者には付加領域Aと基準領域Aについて視覚的に認識しやすくなる。k=1とすると、図2(b)に示すように観察者には基準領域Aと付加領域Aの印象が異なるように感じ、付加領域Aを文字「A」として認識できる。
「第三実施形態」
[図形の形成]
図3(a)に本発明を用いて図形を形成させた印刷領域3の斜視図であり、図3(b)はそのうら面6から見たときの正面図を示す。本実施形態の印刷層付き透明板1は、透明板2のうら面に、形成された付加領域Aとその上に所望の文字模様等をくり貫いた印刷層で形成された基準領域Aとからなる印刷領域3がある。これにより、前記基準領域Aと前記付加領域Aが異なる厚さを有し、この厚さの差により凹凸ができる。この凹凸に光などが照射されることでコントラストがつくため、形状などを視認できるようになる。
本実施形態では、それぞれの表面粗さR、Rが、式(1a)を満たし、|R−R|>0.4nmとなることが好ましい。領域Aと領域Aが異なる表面粗さを有し、印刷領域3に光を照射した際に、これらの領域で散乱光量、反射光量に差が生じコントラストがつくようになるため、形状などを視認できるようになる。
表面粗さがR>Rとなることが好ましい。光の反射量が付加領域Aでは多くなることから、観察者には付加領域Aと基準領域Aについて視覚的に認識しやすくなる。例えば、k=1とすると、図3(b)に示すように観察者は基準領域Aと付加領域Aの印象が異なるように感じ、付加領域Aを図形「長方形」として認識できる。
「第四実施形態」
[アライメントマークの形成]
図4(a)に本発明を用いてアライメントマーク31を形成させた印刷領域3の斜視図を、図4(b)にはそのうら面6から見たときの正面図を示す。本実施形態の印刷層付き透明板1は、透明板2うら面に、形成された基準領域Aとその上に所望のアライメントマーク31になるような印刷層で形成された付加領域Aとからなる印刷領域3がある。アライメントマーク31は、透明板2のうら面周縁に形成された前記印刷領域3上の一部または全体であって非印刷領域4の外周に沿って設けられることが好ましい。例えば、k=1として、図4(b)ではアライメントマーク31は、非印刷領域の外周に沿って印刷領域3の4か所に付加領域Aにより形成されている。これにより、前記基準領域Aと前記付加領域Aが異なる厚さを有し、この厚さの差により凹凸ができる。この凹凸に光などが照射されることでコントラストがつくため、位置などを確認できるようになる。
本実施形態では、それぞれの表面粗さR、Rが、式(1a)を満たし、|R−R|>0.4nmとなることが好ましい。領域Aと領域Aが異なる表面粗さを有し、印刷領域3に光を照射した際に、これらの領域で散乱光量、反射光量に差が生じコントラストがつくようになるため、アライメントマークを視認できるようになる。
非印刷領域4の表面粗さをRとすると、表面粗さがR>R>Rとなることが好ましい。光の反射量がそれぞれの領域では異なり、観察者に領域A、領域Aと非印刷領域について異なった印象を与えられる。また、カメラなどによりアライメントマーク31の位置を認識させる場合、カメラの受光量の設定や二値化処理をすることで、アライメントマーク31をより明確化できる。例えば、領域Aと領域Aからのそれぞれの受光量の間で閾値をとり二値化することによって、図4(c)に示すように反射光量の少ない付加領域Aのみを黒に、反射光量の多い基準領域Aと非印刷領域を白にできる。これにより観察者やカメラは付加領域Aをアライメントマーク31として認識できる。
[アライメントマークの利用]
図4(c)に示すように、例えば、カメラによる二値化処理により4つのアライメントマーク31だけ認識できる。このカメラを搭載した組立装置は、アライメントマーク31を認識することで印刷層付き透明板1の面内位置を把握できるようになる。これにより図4(d)に示すようにアライメントマーク31に囲まれた領域に液晶モジュール8を正確に配置できるようになる。一方、組立装置を用いずに観察者が作業する場合であっても同様に、4つのアライメントマーク31を頼りに作業すればよい。
「第五実施形態」
[図形・文字の形成]
図5(a)に本発明を用いて図形および文字を形成させた印刷領域3の斜視図であり、図5(b)はそのうら面6から見たときの正面図を示す。kを2とすると基準領域Aのほかに付加領域A、Aが得られる。本実施形態の印刷層付き透明板1は、透明板2のうら面に、堆積された付加領域Aと、その上に所望の文字模様等をくり貫くような印刷層で形成された基準領域Aと、さらにその上に所望の文字模様等になるような印刷層で形成された付加領域Aからなる印刷領域3がある。これにより、前記基準領域Aと前記付加領域A、Aが異なる厚さを有し、それぞれの厚さの差により凹凸ができる。この凹凸に光などが照射されることでコントラストがつくため、形状・文字の認識ができるようになる。
本実施形態では、それぞれの表面粗さR、R、Rが、式(1a)を満たし、R、Rの少なくとも1つとRとの差が0.4nm以上となることが好ましく、|R−R|>0.4nm、|R−R|>0.4nmのいずれか一つを満たせばよく、両者を満たしてもよい。
本実施形態では表面粗さがR>R>Rとなることが好ましい。光の反射量がそれぞれの領域で異なり、光の反射量が付加領域Aでは少なくなることから、観察者には付加領域Aと基準領域Aについて異なった印象を与えられる。これにより観察者は付加領域Aを文字「A」として認識できる。一方、表面粗さがR>Rとなり、光の反射量が付加領域Aでは多くなることから、観察者に付加領域Aと基準領域Aについて異なった印象を与えられる。これにより観察者は付加領域Aを図形「長方形の列」として認識できる。
これをカメラで撮像する場合、例えば、受光量の二値化によって、反射光量の多い領域Aと反射光量の少ない領域A、領域Aのそれぞれの受光量の間で閾値を設けると図5(c)のような画像化ができる。この領域Aにより形成される図形「長方形の列」は、撮像して装置に対象を認識させる「バーコード」として機能させられる。以上から、観察者は文字を認識することにより、装置はバーコードを認識することにより二重チェックが可能となり、ミスを防げるようになる。このような印刷領域3を作成するには、k=2であることが好ましい。
[変形例]
本発明は前述の各形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
本発明における透明板には、用途に応じて、種々の形状、材料からなるものを使用できる。形状としては、例えば、平坦面のみを有する基材のみならず、全体が曲率を有する曲面基材や、一部に屈曲部を有する基材であっても良い。これらの屈曲部を有する基材などは屈曲部を有するため基材自体での位置合わせが難しく、本発明の印刷領域3を設けることで位置合わせの基準とでき特に有用である。また、板状の基材に限らず、フィルム状の基材であっても良い。材料としては、透明であればよく、一般的なガラス、例えば、無機ガラス、ポリカーボネートやアクリル等の有機ガラスを使用でき、またその他の合成樹脂等も使用できる。無機ガラスでは化学強化処理や物理強化処理がなされていてもよい。無機ガラスを用いる場合には、その厚さが0.5〜5mmが好ましい。これは無機ガラスが高い強度を有し、良好な質感も有するため、高い強度と良好な質感を兼ね備えた印刷層付き透明板を得られる利点がある。0.7〜3mmがより好ましく、0.7〜2mmがさらに好ましい。また、有機ガラスや合成樹脂等は、同種・異種問わず重ねられた基材でも良く、その間に各種接着層が挿入されていてもよい。
本発明における透明板は、そのおもて面および/またはうら面に防眩処理(AG処理)、反射防止処理(AR処理)、耐指紋処理(AFP処理)などの処理層を有していてもよい。印刷領域との密着性を向上させるため、プライマー処理やエッチング処理などがされていてもよい。印刷領域を設けたフィルム状の透明板を他の透明板と組み合わせて用いても良い。
本発明における印刷領域は、用途に応じて種々の印刷方法、インキ(印刷材料)により形成されて良い。印刷方法は、例えば、スプレー印刷やスクリーン印刷が利用される。これらの方法により、面積の広い透明板でも良好に印刷できる。特にスプレー印刷では、屈曲部を有する透明板に印刷しやすく、印刷面の表面粗さを調整しやすい。一方スクリーン印刷では、広い透明板に平均厚さが均一になるように所望の印刷パターンを形成しやすい。
インキは複数使用してよいが、印刷層の密着性の観点から同一のインキであることが好ましい。また同一のインキで印刷領域を形成した印刷層付き透明板は、特に車載用表示装置用カバーガラスやパネルディスプレイ等のカバーガラスとして適している。乗用車などの設計において、表示装置もそれぞれに適した設計がなされ、それぞれの仕様に応じて多品種の印刷層付き透明板を作製する必要がある。またパネルディスプレイ等のカバーガラスには、多量かつ多品種の比較的に小さな印刷層付き透明板を作製することが求められる。多品種の印刷層付き透明板を効率的にかつ安価に作製するため、また多品種の印刷層付き透明板を効率的にかつ間違いなく組み立てるため、本発明の印刷層付き透明板は適している。
本発明における印刷領域を形成するインキは、無機系でも有機系であってもよい。無機系のインキとしては例えば、例えば、SiO、ZnO、B、Bi、LiO、NaO、及びKOから選択される1種以上、CuO、Al、ZrO、SnO、及びCeOから選択される1種以上、Fe、及びTiOからなる組成物であってもよい。
有機系のインキとしては樹脂を溶剤に溶解した種々の印刷材料を用いることができる。例えば、樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、オレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリウレタンポリエール等の樹脂からなる群から少なくとも1種を選択して用いるようにしてよい。
また、溶媒としては、水、アルコール類、エステル類、ケトン類、芳香族炭化水素系溶剤、脂肪族炭化水素系溶剤を用いてもよい。例えば、アルコール類としては、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール等を用いることができ、エステル類としては酢酸エチル、ケトン類としてはメチルエチルケトンを用いることができる。また、芳香族炭化水素系溶剤としては、トルエン、キシレン、ソルベッソ100、ソルベッソ150等を用いることができ、脂肪族炭化水素系溶剤としてはヘキサン等を用いることができる。なお、これらは例として挙げたものであり、その他、種々の印刷材料を用いることができる。前記有機系の印刷材料は、透明板に塗布した後、溶媒を蒸発させて樹脂の層を形成することで印刷領域を設けられる。
印刷領域に用いられるインキは、着色剤が含まれてもよい。着色剤としては、例えば、印刷領域を黒色とする場合はカーボンブラックなどの黒色の着色剤を使用できる。その他、所望の色に応じて適切な色の着色剤を使用できる。
本発明の印刷層付き透明板は、例えば、液晶ディスプレイ等のパネルディスプレイやスマートフォンなど携帯機器等のカバーガラスや車載用表示装置のカバーガラスといった透明部材に使用できる。これらの機器を組み立てる際に、作業者等がその印刷層付き透明板の向きや種類などを判断できる必要がある。本発明の印刷層付き透明板における印刷層は、製品組立時に作業者からのみ認識でき、組立後の製品使用者には認識できないような模様などを表示できる。
次に、図6(a)〜図6(c)を用いて、本発明の実施形態に係る印刷層付き透明板の製造方法について説明する。なお、図6(a)〜図6(c)において、今まで説明した構成要素と同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、その説明を省略または簡略化するものとする。
図6(a)は、透明板2のうら面に付加領域Aを印刷して、印刷領域3を形成する工程の一例である。印刷工程においては、透明板2の所望の部位に付加領域Aが印刷される。その際、抜き文字、ロゴマーク等の抜きパターン32を形成する箇所には、印刷されないようにして印刷を行う。
印刷は、種々の印刷方法が利用されてよいが、例えば、スクリーン印刷により印刷を行うようにしてもよい。スクリーン印刷は、孔を用いた印刷であり、印刷対象を問わず、また、多少の屈曲部を有している対象に対しても印刷が可能であるので、透明板2への印刷に好適に使用できる。
図6(b)は、付加領域Aを印刷した印刷領域3を有する透明板2に、さらに印刷して基準領域Aを形成する工程の一例である。印刷工程においては、印刷領域3の付加領域A上の所望の位置に基準領域Aを堆積する。その際、抜き文字、ロゴマーク等の抜きパターン32を形成する箇所には、印刷されなかった位置を揃えて、同様に印刷されないようにして印刷を行う。また、観察者が印刷層付き透明板うら面6から印刷領域3を観察した際に、印刷領域3の付加領域Aを視認できるようにしたい場合には、その上への印刷工程において印刷されないようにして印刷を行う。これにより、図3に示す図形や、図5に示すバーコードなどを形成できる。
図6(c)は、基準領域Aを印刷した透明板2に、さらに印刷して付加領域Aを堆積し印刷領域3を形成する工程の一例である。印刷工程においては、印刷領域3の基準領域A上の所望の位置に付加領域Aが得られるように印刷する。その際、抜き文字、ロゴマーク等の抜きパターン32を形成する箇所には印刷されなかった位置を揃えて、同様に印刷されないようにして印刷を行う。これにより、図2に示す文字や、図5に示す文字などを形成できる。
印刷に用いるインキは、それぞれの領域を形成するごとに異なるインク(印刷材料)を使用して良い。例えば、観察者が印刷層付き透明板1をおもて面から透明板2を通して観察したときに、印刷領域3を白く見せたい場合には、白印刷を行い、その上に黒印刷を行い、所望の厚さまで印刷する。これにより前記印刷層付き透明板を用いて表示装置などを組み立てる際には、作業者が認識できるような文字模様等を認識できるようになる。一方、製品の観察者には、印刷領域を「白色」と認識させられ、さらに印刷領域を通じて内部が透けて見えるようなことを防げる。
上記印刷工程の最後及び途中において、乾燥工程や焼結工程を実施してもよく、これらの工程を実施するタイミングや温度条件などは、使用するインキの特性に応じて適宜選択できる。
次に、図7(a)〜図7(c)を用いて、本発明の実施形態に係る印刷層付き透明板の製造方法について説明する。なお、図7(a)〜図7(c)において、今まで説明した構成要素と同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、その説明を省略または簡略化するものとする。
図7(a)は、前記にて作製した印刷層付き透明板1をフレーム9に配置した構造体の一例である。フレーム9を印刷層付き透明板1に接着層などを用いて固定しても良く、2種類の構造体で構成されたフレーム9で上記印刷層付き透明板1を挟みこんで固定してもよく、特に限定されない。フレームの形状、材質も特に限定されず、適宜設計、選択して使用できる。
図7(b)は、図7(a)において得られた印刷層付き透明板1とフレーム9の構造体に接着層10を貼り付けた構造体の一例である。接着層10の形状、大きさは、印刷層付き透明板1の非印刷領域4に嵌まる大きさが好ましいが、特に形状、大きさは限定されない。
接着層10は透明板2と同じく透明であり、透明板2と接着層10との屈折率差は小さいことが好ましい。
接着層10としては、例えば、液状の硬化性樹脂組成物を硬化して得られる透明樹脂からなる層が挙げられる。硬化性樹脂組成物としては、例えば、光硬化性樹脂組成物、熱硬化性樹脂組成物などが挙げられ、なかでも、硬化性化合物および光重合開始剤を含む光硬化性樹脂組成物が好ましい。硬化性樹脂組成物を、例えば、ダイコータ、ロールコータ等の方法を用いて塗布し、硬化性樹脂組成物膜を形成する。
なお、接着層10は、OCAフィルム(OCAテープ)であってもよい。この場合、印刷層付き透明板1の非印刷領域4上にOCAフィルムを貼合する。
このような接着層10の厚さは、例えば、5〜400μmであり、50〜200μmが好ましい。また、粘着層10の貯蔵せん断弾性率は、例えば、5kPa〜5MPaであり、1MPa〜5MPaが好ましい。
図7(c)は、図7(b)において得られた構造体の接着層10に、液晶モジュール8を貼合した構造体の一例である。以上により、本願発明の印刷層付き透明板1を備えた表示装置11を作製できる。
本願発明の表示装置11を作製するにあたり、組立順序は特に限定されない。例えば、予め印刷層付き透明板1に接着層10を配置した構造体を準備しておき、フレーム9に配置し、その後、液晶モジュール8を貼合しても良い。
また上記構成だけでなく、タッチセンサーなど備えて良い。タッチセンサーを組み込む場合は、印刷層付き透明板1の非印刷領域4に接着層10を介してタッチセンサーを配置し、それに接着層10を介して液晶モジュール8を配置することとなる。
透明板2として、ガラス板であって厚さ2mmの主面が四角形の板状ガラス(ドラゴントレイル(登録商標)、旭硝子社製)を用い、ガラス板を化学強化処理した後、以下の手順で印刷層付きガラス板を得た。
ガラス板の一方の主面の外周周縁部に、2cm幅の黒枠状に印刷し印刷層を形成した。まず、スクリーン印刷機により黒色インク(商品名:GLSHF、帝国インキ社製)を5μmの厚さに塗布した後、150℃で30分間保持して乾燥させた(以降、1層目と呼ぶ)。
続いて所望の文字・図形などが得られるように加工したスクリーン版を用いて同じ黒色インクを使用しスクリーン印刷を行った(以降、2層目と呼ぶ)。2層目の印刷においては、文字・図形などにしたい箇所にインクが透過しないように処理したスクリーン版を使用した。2層目も5μmの厚さで1層目上に印刷した後に、150℃で30分間保持して乾燥させた。この際に、印刷スピードやスクリーン版のメッシュの大きさ、などの条件を1層目と変えることで2層目の表面粗さを変化させた。
図8に、本実施例において作製した文字の一例を示す。「9000」という文字を認識でき、この文字上の領域が付加領域A、それ以外が基準領域Aとなる。本実施例では基準領域Aよりも付加領域Aの厚さが薄く、この厚さの差により凹凸ができる。この凹凸に光などが照射されることでコントラストがつくため、形状などを視認でき「9000」が認識できる。「9000」という文字は印刷層を設けた一方の主面から見た場合には認識できるが、他方の主面からみた場合には認識できない。
以上より、文字・図形等を簡便で安価な印刷工程で作製できることが分かった。
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述された実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形および置換を加えられる。
本発明は、印刷領域に文字や図形などを形成させ、表示装置組立の際の目印などに利用できる。
1 印刷層付き透明板
2 透明板
3 印刷領域
31 アライメントマーク
32 抜きパターン
4 非印刷領域
5 表面
6 裏面
7 端面
8 液晶モジュール
9 フレーム
10 接着層
11 表示装置

Claims (18)

  1. おもて面とうら面と端面とを有する透明板と、前記透明板のうら面の一部に設けられた印刷層とを備えた印刷層付き透明板であって、
    前記印刷層は、前記うら面からの正面視において印刷領域を形成するものであり、前記印刷領域は厚さtを有する基準領域Aと、厚さt(kは1以上の整数。)を有する1以上の付加領域Aとからなることを特徴とする印刷層付き透明板。
  2. 前記付加領域Aのうちの少なくとも1つの領域の算術平均粗さRと、前記基準領域Aの算術平均粗さRとの差が0.4nm以上である請求項1に記載の印刷層付き透明板。
  3. より厚い厚さtkLを有する付加領域AkLの算術平均粗さRkLと、tより薄い厚さtkSを有する付加領域AkSの算術平均粗さRkSと、前記基準領域Aの算術平均粗さRとが、RkS<R<RkLを満たす請求項2に記載の印刷層付き透明板。
  4. 前記基準領域Aの面積Sと、前記付加領域Aの面積Sの総和ΣSが式(1)を満たす請求項1〜3のいずれか一項に記載の印刷層付き透明板。
    /(S+ΣS)≧0.6 ・・・(1)
  5. 前記印刷領域が前記透明板の周縁にある請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷層付き透明板。
  6. 前記印刷領域のうち前記基準領域が前記透明板の周縁にある請求項5に記載の印刷層付き透明板。
  7. 前記うら面からの正面視において、前記印刷層のない非印刷領域または前記基準領域Aと前記付加領域Aとの境界で、文字または図形の外形が形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷層付き透明板。
  8. 前記うら面からの正面視において、前記印刷層のない非印刷領域および前記基準領域Aと前記付加領域Aとの境界で、文字および図形の外形が形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷層付き透明板。
  9. 前記文字または図形がアライメントマークである請求項7または8に記載の印刷層付き透明板。
  10. 前記アライメントマークは、前記透明板の周縁に形成された前記印刷領域上の一部または全体に前記非印刷領域の外周に沿って設けられている請求項9に記載の印刷層付き透明板。
  11. 前記kが2である請求項1〜10のいずれか1項に記載の印刷層付き透明板。
  12. 前記印刷領域が、前記標準領域Aと前記付加領域A及びAとの3領域からなり、それぞれの算術平均粗さR、R、Rが、R<R<Rを満たす請求項11に記載の印刷層付き透明板。
  13. 前記kが1である請求項1〜10のいずれか1項に記載の印刷層付き透明板。
  14. 前記印刷領域が、前記標準領域Aと前記付加領域Aとの2領域からなり、それぞれの算術平均粗さR、Rが、R<Rを満たす請求項13に記載の印刷層付き透明板。
  15. 前記透明板はガラスからできている請求項1〜14のいずれか1項に記載の印刷層付き透明板。
  16. 前記印刷領域は、同一の印刷材料からなる請求項1〜15のいずれか1項に記載の印刷層付き透明板。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の印刷層付き透明板を備える表示装置用カバー。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の印刷層付き透明板と、前記印刷層付き透明板を支えるフレームと、液晶モジュールと、前記印刷層付き透明板と前記液晶パネルとを貼合する接着層とを備える、表示装置。
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