JP2017087543A - ラッピング化粧板の製造方法 - Google Patents

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修斗 池下
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Abstract

【課題】ラッピング化粧板のラッピング精度を向上させる。【解決手段】表面周縁部20aが面取りされた板状の基材20と、熱可塑性を有して基材20に密着する化粧シート30とを備えたラッピング化粧板10の製造方法は、準備工程と密着工程とを備えている。準備工程では、基材20および化粧シート30を準備する。密着工程では、準備工程において準備された化粧シート30を加熱して軟化させ、基材20の表面および周囲側面に沿うように化粧シート30を変形させることにより、化粧シート30を基材20に密着させる。【選択図】図4A

Description

この発明は、基材に化粧シートを密着させたラッピング化粧板の製造方法に関する。
従来、この種のラッピング技術が特許文献1や特許文献2などに開示されている。
特許文献1には、木質板からなる基材に化粧シートが貼着されてなる床用化粧材が開示されている。この床用化粧材では、基材の天面からはみ出すサイズの化粧シートが使用されており、その化粧シートには基材の天面の4つのコーナーからそれぞれ外向きに形成された切込により、基材の4側面にそれぞれ貼り付けるための4つの側面貼付片が設けられており、それらの側面貼付片が基材の各側面に貼着されている。
特許文献2には、板状の基材と基材の表面ないし周囲側面に接着一体化されたシートからなる化粧シート層とを備えたラッピング化粧板の製造方法が開示されている。この製造方法では、シートの裏面または基材に接着剤を塗布してシートを基材の表面に接着する。次に、シートの周縁部のうち基材において互いに対向する一方の2辺に対応する縁部を折り曲げて基材の側面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着し、シートの周縁部のうち基材において互いに対向する他方の2辺に対応する縁部を切断し、上記シートの周縁部のうち基材において互いに対向する他方の2辺に対応する縁部を折り曲げて基材の側面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。そして、基材の隣接する2辺の隅角部に、2辺のシートの両折曲げ部の基材から食み出した余剰部分を同時に切断して除去して切除部を形成する。
特開2008−95487号公報 特開2015−20306号公報
しかしながら、従来では、基材と化粧シートとの間のずれや隙間が発生する可能性がある。具体的には、特許文献1では、化粧シートの4つの側面貼付片を基材の4側面にそれぞれ貼り付けるときに、化粧シートと基材との間にずれや隙間が発生する可能性がある。また、特許文献2では、化粧シートの縁部を折り曲げて基材の側面に加圧するときに、基材と化粧シートとの間にずれや隙間が発生する可能性がある。
以上のように、従来では、基材と化粧シートとの間のずれや隙間を低減することが困難であるので、ラッピング化粧板のラッピング精度(ラッピングの正確さ)を向上させることが困難であった。
そこで、この発明は、ラッピング化粧板のラッピング精度を向上させることが可能なラッピング化粧板の製造方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、表面周縁部が面取りされた板状の基材と、熱可塑性を有して該基材に密着する化粧シートとを備えたラッピング化粧板の製造方法であって、上記基材および上記化粧シートを準備する準備工程と、上記準備工程において準備された上記化粧シートを加熱して軟化させ、上記基材の表面および周囲側面に沿うように該化粧シートを変形させることにより、該化粧シートを該基材に密着させる密着工程とを備えていることを特徴とするラッピング化粧板の製造方法である。
上記第1の発明では、化粧シートを加熱して軟化させることにより、化粧シートを基材の表面および周囲側面(特に、基材の面取りされた表面周縁部)と密に一体化させることができる。これにより、基材と化粧シートとの間のずれや隙間を低減することができるので、ラッピング化粧板のラッピング精度を向上させることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記準備工程において、チャンバの内部空間が第1空間と第2空間とに区画されるように上記化粧シートを該チャンバ内に配置し、上記基材の表面が該化粧シートと対向するように該基材を該第1空間に配置し、上記密着工程において、上記チャンバ内に配置された上記化粧シートを加熱して軟化させ、上記第1空間の内圧が上記第2空間の内圧よりも低くなるように該第1空間および該第2空間の内圧を調節し、該第1空間と該第2空間との内圧差によって上記基材の表面および周囲側面に沿うように該化粧シートを変形させることを特徴とするラッピング化粧板の製造方法である。
上記第2の発明では、チャンバの第1空間と第2空間との内圧差を利用して化粧シートを変形させることにより、化粧シートを基材の表面および周囲側面に均一に密着させることができる。これにより、基材と化粧シートとの間のずれや隙間を均一に低減することができるので、ラッピング化粧板のラッピング精度をさらに向上させることができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記密着工程において、加熱されて軟化した上記化粧シートに上記基材の表面を押し当てた状態で、上記第1空間の内圧が上記第2空間の内圧よりも低くなるように該第1空間および該第2空間の内圧を調節することを特徴とするラッピング化粧板の製造方法である。
上記第3の発明では、密着工程において加熱されて軟化した化粧シートに基材の表面を押し当てることにより、基材と化粧シートとの密着性を向上させることができる。これにより、基材と化粧シートとの間の隙間をさらに低減することができるので、ラッピング化粧板のラッピング精度をさらに向上させることができる。
第4の発明は、上記第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、上記密着工程において上記基材に密着させた上記化粧シートのうち該基材の表面および周囲側面のいずれにも密着していない余剰部を取り除く整形工程をさらに備えていることを特徴とするラッピング化粧板の製造方法である。
上記第4の発明では、整形工程において化粧シートの余剰部を取り除くことにより、ラッピング化粧板の美観を維持することができる。
第5の発明は、上記第1の発明において、上記密着工程において、上記準備工程において準備された上記化粧シートを加熱して軟化させ、上記基材の全面に沿うように該化粧シートを変形させることにより、該化粧シートを該基材に密着させることを特徴とするラッピング化粧板の製造方法である。
上記第5の発明では、密着工程において基材の全面に沿うように化粧シートを変形させることにより、化粧シートで基材の全面を覆うことができる。これにより、化粧シートによる基材の保護を強化することができる。
第6の発明は、上記第5の発明において、上記化粧シートが、熱収縮性を有し、上記準備工程において、上記基材の周囲を囲うように上記化粧シートを配置し、上記密着工程において、上記化粧シートを加熱して収縮させることにより基材の全面に沿うように該化粧シートを変形させることを特徴とするラッピング化粧板の製造方法である。
上記第6の発明では、化粧シートの熱収縮を利用して化粧シートを変形させることにより、化粧シートを基材の全面に均一に密着させることができる。これにより、基材と化粧シートとの間のずれや隙間を均一に低減することができるので、ラッピング化粧板のラッピング精度をさらに向上させることができる。
第7の発明は、上記第5または第6の発明において、上記密着工程において上記基材に密着させた上記化粧シートのうち該基材のいずれの面にも密着していない余剰部を取り除く整形工程をさらに備えていることを特徴とするラッピング化粧板の製造方法である。
上記第7の発明では、整形工程において化粧シートの余剰部を取り除くことにより、ラッピング化粧板の美観を維持することができる。
以上のように、ラッピング化粧板のラッピング精度を向上させることができる。
図1Aは、実施形態1によるラッピング化粧板の平面図である。 図1Bは、図1AのB−B線におけるラッピング化粧板の断面図である。 図1Cは、図1AのC−C線におけるラッピング化粧板の断面図である。 図2は、ラッピング化粧板の利用例を示した概略図である。 図3は、ラミネート装置の構成例を示した概略図である。 図4Aは、実施形態1によるラッピング化粧板の製造方法の準備工程について説明するための概略図である。 図4Bは、実施形態1によるラッピング化粧板の製造方法の密着工程について説明するための概略図である。 図4Cは、実施形態1によるラッピング化粧板の製造方法の密着工程を経て製造されたラッピング化粧板を示した概略図である。 図4Dは、実施形態1によるラッピング化粧板の製造方法の整形工程を経て製造されたラッピング化粧板を示した概略図である。 図5Aは、実施形態2によるラッピング化粧板の平面図である。 図5Bは、図5AのB−B線におけるラッピング化粧板の断面図である。 図5Cは、図5AのC−C線におけるラッピング化粧板の断面図である。 図6Aは、実施形態2によるラッピング化粧板の製造方法の準備工程について説明するための概略図である。 図6Bは、実施形態2によるラッピング化粧板の製造方法の密着工程について説明するための概略図である。 図6Cは、実施形態2によるラッピング化粧板の製造方法の整形工程を経て製造されたラッピング化粧板を示した概略図である。 図7Aは、ラッピング化粧板の変形例1の平面図である。 図7Bは、図7AのB−B線におけるラッピング化粧板の断面図である。 図8Aは、ラッピング化粧板の変形例2の平面図である。 図8Bは、図8AのB−B線におけるラッピング化粧板の断面図である。 図8Cは、図8AのC−C線におけるラッピング化粧板の断面図である。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1A,図1B,図1Cは、実施形態1によるラッピング化粧板10の構成例を示している。このラッピング化粧板10は、例えば、床材として利用される。具体的には、図2に示すように、それぞれの表面(化粧面)が上方を向いた状態で複数のラッピング化粧板10を規則的に配列することにより床面を形成することができる。ラッピング化粧板10は、基材20と化粧シート30とを備えている。
〔基材〕
基材20は、例えば、合板やMDF(Medium DensityFiberboard)で構成されている。また、基材20は、板状に形成されている。この例では、基材20は、平面視において略矩形状に形成され、その長手方向の中央部に向かうに連れてその短手方向の幅が次第に広くなるように形成されている。すなわち、この例では、基材20は、平面視において略矩形状に形成された表面および裏面と、表面と裏面とを連結する4つの周囲側面とを有している。そして、基材20の表面(この例では上面)が化粧面となっている。また、基材20の表面周縁部20a(すなわち、基材20の表面と周囲側面とに挟まれた角部)は、斜め(または円弧状)に切り欠かれて面取りされている。
〔化粧シート〕
化粧シート30は、基材20に密着している。この例では、化粧シート30は、基材20の表面および4つの周囲側面に密着している。このような構成により、この例では、基材20の表面および4つの周囲側面が化粧シート30に覆われている。なお、基材20の裏面は、化粧シート30に覆われずに露出している。
また、化粧シート30は、熱可塑性を有している。すなわち、化粧シート30を加熱することにより化粧シート30を軟化させることができる。例えば、化粧シート30は、熱可塑性樹脂で構成されている。熱可塑性樹脂の具体例としては、オレフィン樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂やポリ塩化ビニル樹脂などを挙げることができる。
〔寸法例〕
なお、基材20および化粧シート30の寸法は、次のように設定されていてもよい。例えば、基材20の長手方向の長さが約1200mmに設定され、基材20の短手方向の最大幅(長手方向の中央部における幅)が約150mmに設定され、基材20の短手方向の幅の最小幅(長手方向の端部における幅)が約51mmに設定され、基材20の厚みが約12mmに設定され、化粧シート30の厚みが0.1〜0.4mm程度に設定されていてもよい。
〔ラミネート装置〕
実施形態1によるラッピング化粧板10の製造方法では、真空成形法(具体的には真空ラミネート法)を用いて化粧シート30を基材20に密着させるラミネート装置40(ラッピング化粧板の製造装置)が利用される。ここで、実施形態1によるラッピング化粧板10の製造方法を説明する前に、ラミネート装置40について説明する。
図3に示すように、ラミネート装置40は、チャンバ41と加熱器44と可動台45と第1内圧調節機構46と第2内圧調節機構47とを備えている。
チャンバ41は、固定ケーシング42と可動ケーシング43によって構成されている。固定ケーシング42と可動ケーシング43は、所定方向(この例では上下方向)において互いに対向するように配置されている。固定ケーシング42は、一面(この例では上面)が開口した立方体型の箱状に形成されている。可動ケーシング43は、固定ケーシング42の開口面(この例では上面)に対向する一面(この例では下面)が開口する立方体型の箱状に形成されている。また、可動ケーシング43は、固定ケーシング42と対向する方向(この例では上下方向)に移動可能に構成されている。具体的には、可動ケーシング43は、固定ケーシング42の開口面を閉塞する閉状態位置と、固定ケーシング42の開口面と所定の間隔をおいて対向する開状態位置とに切り換え可能となっている。
また、可動ケーシング43の開口端部(この例では下端部)には、シート支持部43aが設けられている。シート支持部43aは、化粧シート30によってチャンバ41の内部空間(詳しくは、固定ケーシング42と閉状態位置に位置する可動ケーシング43とに囲まれた空間)が固定ケーシング42と可動ケーシング43との対向方向(この例では上下方向)に区画されるように化粧シート43aを支持する。そして、固定ケーシング42側の空間(この例では化粧シート30の下側空間)が第1空間S1を構成し、可動ケーシング43側の空間(この例では化粧シート30の上側空間)が第2空間S2を構成する。すなわち、チャンバ41の内部空間が第1空間S1と第2空間S2とに区画されるように化粧シート30がチャンバ41内に配置される。
加熱器44は、可動ケーシング43に設けられ、可動ケーシング42の内部(第2空間S2)を加熱して化粧シート30を加熱するように構成されている。可動台45は、固定ケーシング42の内部(第1空間S1)に設けられ、固定ケーシング42と可動ケーシング43との対向方向(この例では上下方向)に移動可能に構成されている。また、可動台45には、基材20の表面が化粧シート30と対向するように基材20が載置される。すなわち、基材20の表面が化粧シート30と対向するように基材20が第1空間S1に配置される。
第1内圧調節機構46は、第1空間S1の内圧を調節するように構成され、第2内圧調節機構47は、第2空間S2の内圧を調節するように構成されている。例えば、第1内圧調節機構46および第2内圧調節機構47は、真空ポンプによって構成されている。
〔ラッピング化粧板の製造方法〕
次に、図4A,図4B,図4C,図4Dを参照して、実施形態1によるラッピング化粧板10の製造方法について説明する。このラッピング化粧板10の製造方法では、準備工程と密着工程と整形工程とが順に行われる。
〈準備工程〉
準備工程では、基材20および化粧シート30を準備する。この例では、図4Aに示すように、ラミネート装置40のチャンバ41の内部空間が第1空間S1と第2空間S2とに区画されるように化粧シート30をチャンバ41内に配置し、基材20の表面が化粧シート30と対向するように基材20を第1空間S1に配置する。
〈密着工程〉
密着工程では、準備工程において準備された化粧シート30を加熱して軟化させ、基材20の表面および周囲側面に沿うように化粧シート30を変形させることにより、化粧シート30を基材20に密着させる。この例では、ラミネート装置40の加熱器44を駆動させることにより、チャンバ41内に配置された化粧シート30を加熱して軟化させる。次に、図4Bに示すように、ラミネート装置40の可動台45を移動させることにより、加熱されて軟化した化粧シート30に基材20の表面を押し当てる。具体的には、化粧シート30が基材20の押し当て方向(この例では上方)に凸状に変形するように、化粧シート30に基材20の表面を押し当てる。そして、加熱されて軟化した化粧シート30に基材20の表面を押し当てた状態で、第1空間S1の内圧が第2空間S2の内圧よりも低くなるように、ラミネート装置40の第1内圧調節機構46および第2内圧調節機構47を用いて第1空間S1および第2空間S2の内圧を調節する。この第1空間S1と第2空間S2との内圧差によって、基材20の表面および周囲側面に沿うように化粧シート30を変形させる。
このような密着工程により、図4Cに示すように、基材20の表面および周囲側面に化粧シート30を密着させることができる。なお、この例では、密着工程において基材20に密着させた化粧シート30は、基材20の表面および周囲側面のいずれにも密着していない余剰部30a(すなわち、化粧シート30のうち基材20の表面および周囲側面に密着する本体部分から延出している部分)を有している。
〈整形工程〉
整形工程では、密着工程において基材20に密着させた化粧シート30の余剰部30aを取り除く。例えば、刃物による切除やサンディングペーパーによる研磨などによって化粧シート30の余剰部30aを取り除く。このような整形工程により、図4Dに示すようなラッピング化粧板10を製造することができる。
〔実施形態1による効果〕
以上のように、化粧シート30を加熱して軟化させることにより、化粧シート30を基材20の表面および周囲側面(特に、基材20の面取りされた表面周縁部20a)と密に一体化させることができる。これにより、基材20と化粧シート30との間のずれや隙間を低減することができるので、ラッピング化粧板10のラッピング精度(ラッピングの正確さ)を向上させることができる。
また、チャンバ41の第1空間S1と第2空間S2との内圧差を利用して化粧シート30を変形させる(基材20の表面および周囲側面に沿うように化粧シート30を変形させる)ことにより、化粧シート30を基材20の表面および周囲側面に均一に密着させることができる。これにより、基材20と化粧シート30との間のずれや隙間を均一に低減することができるので、ラッピング化粧板10のラッピング精度をさらに向上させることができる。
また、密着工程において加熱されて軟化した化粧シート30に基材20の表面を押し当てることにより、基材20と化粧シート30との密着性を向上させることができる。これにより、基材20と化粧シート30との間の隙間をさらに低減することができるので、ラッピング化粧板10のラッピング精度をさらに向上させることができる。
また、整形工程において化粧シート30の余剰部39aを取り除くことにより、ラッピング化粧板10の美観を維持することができる。
(実施形態2)
図5A,図5B,図5Cは、実施形態2によるラッピング化粧板10の構成例を示している。実施形態2によるラッピング化粧板10は、化粧シート30の構成が実施形態1のラッピング化粧板10と異なる。その他の構成は、実施形態1によるラッピング化粧板10と同様となっている。
〔化粧シート〕
実施形態2では、化粧シート30は、基材20の全面(具体的には、表面と4つの周囲側面と裏面)に密着している。このような構成により、この例では、基材20の全面が化粧シート30に覆われている。
また、実施形態2では、化粧シート30は、熱収縮性を有している。すなわち、化粧シート30を加熱することにより化粧シート30を軟化させて収縮させることができる。例えば、化粧シート30は、熱収縮性樹脂で構成されている。なお、熱収縮性樹脂は、熱可塑性樹脂の一種であり、熱収縮性樹脂の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリプロピレン樹脂などを挙げることができる。
〔ラッピング化粧板の製造工程〕
次に、図5A,図5B,図5Cを参照して、実施形態2によるラッピング化粧板10の製造方法について説明する。このラッピング化粧板10の製造方法では、化粧シート30の熱収縮を利用して化粧シート30を基材20に密着させる。また、このラッピング化粧板10の製造方法においても、準備工程と密着工程と整形工程とが順に行われる。
〈準備工程〉
実施形態2の準備工程では、図6Aに示すように、基材20の周囲を囲うように化粧シート30を配置する。この例では、化粧シート30は、基材20の周囲を囲うように基材の20の長手方向に延びる筒状に形成され、化粧シート30の内部に基材20が収容される。例えば、基材20および化粧シート30は、化粧シート30の内部に基材20が収容された状態でチャンバ内に設けられた載置台(図示を省略)に載置される。
〈密着工程〉
実施形態2の密着工程では、準備工程において準備された化粧シート30を加熱して軟化させ、基材20の全面に沿うように化粧シート30を変形させることにより、化粧シート30を基材20に密着させる。具体的には、この密着工程では、加熱器(図示を省略)などを用いて化粧シート30を加熱して収縮させることにより、基材20の全面に沿うように化粧シート30を変形させる。
このような密着工程により、図6Bに示すように、基材20の全面に化粧シート30を密着させることができる。なお、この例では、密着工程において基材20に密着させた化粧シート30は、基材20の全面のいずれにも密着していない余剰部30a(すなわち、化粧シート30のうち基材20の全面に密着する本体部分から突出している部分)を有している。
〈整形工程〉
実施形態2の整形工程では、密着工程において基材20に密着させた化粧シート30の余剰部30aを取り除く。例えば、刃物による切除やサンディングペーパーによる研磨などによって化粧シート30の余剰部30aを取り除く。このような整形工程により、図6Cに示すようなラッピング化粧板10を製造することができる。
〔実施形態2による効果〕
以上のように、化粧シート30を加熱して軟化させることにより、化粧シート30を基材20の全面(特に、基材20の面取りされた表面周縁部20a)と密に一体化させることができる。これにより、基材20と化粧シート30との間のずれや隙間を低減することができるので、ラッピング化粧板10のラッピング精度を向上させることができる。
また、密着工程において基材20の全面に沿うように化粧シート30を変形させることにより、化粧シート30で基材20の全面を覆うことができる。これにより、化粧シート30による基材20の保護(例えば、浸水からの保護、すなわち耐水性)を強化することができる。
また、化粧シート30の熱収縮を利用して化粧シート30を変形させる(基材20の全面に沿うように化粧シート30を変形させる)ことにより、化粧シート30を基材20の全面に均一に密着させることができる。これにより、基材20と化粧シート30との間のずれや隙間を均一に低減することができるので、ラッピング化粧板10のラッピング精度をさらに向上させることができる。
なお、実施形態2の準備工程において、筒状に形成された化粧シート30の内部に基材20を収容する場合を例に挙げたが、実施形態2の準備工程において、平板状に形成された化粧シート30を基材20に巻き付けることによって、基材20の周囲を囲うように化粧シート30を配置してもよい。
(その他の実施形態)
以上の説明では、基材20が平面視において略矩形状に形成され、基材20の長手方向の中央部に向かうに連れて基材20の短手方向の幅が次第に広くなるように形成されている場合を例に挙げたが、基材20の形状は、これに限定されない。例えば、図7A,図7B,図8A,図8B,図8Cに示すように、基材20は、その短手方向の幅が一定となるように形成されていてもよい。また、図7A,図7Bに示すように、基材20の表面に溝20bが形成されていてもよいし、図8A,図8B,図8Cに示すように、基材20の表面が凹凸面20cによって構成されていてもよい。以上のように構成した場合も、化粧シート30を加熱して軟化させることにより、化粧シート30を基材20の表面および周囲側面と密に一体化させることができるので、ラッピング化粧板10のラッピング精度を向上させることができる。
なお、図7A,図7Bに示したラッピング化粧板10では、基材20の表面および周囲側面に化粧シート30を密着させているが、基材20の全面(表面と周囲側面と裏面)に化粧シート30を密着させてもよい。これと同様に、図8A,図8B,図8Cに示したラッピング化粧板10において、基材20の全面(表面と周囲側面と裏面)に化粧シート30を密着させてもよい。
また、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、この発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、上述のラッピング化粧板の製造方法は、ラッピング化粧板のラッピング精度を向上させることができるので、極めて有用である。
10 ラッピング化粧板
20 基材
20a 表面周縁部
20b 溝
20c 凹凸面
30 化粧シート
30a 余剰部
40 ラミネート装置
41 チャンバ
42 固定ケーシング
43 可動ケーシング
44 加熱器
45 可動台
46 第1内圧調節機構
47 第2内圧調節機構
S1 第1空間
S2 第2空間

Claims (7)

  1. 表面周縁部が面取りされた板状の基材と、熱可塑性を有して該基材に密着する化粧シートとを備えたラッピング化粧板の製造方法であって、
    上記基材および上記化粧シートを準備する準備工程と、
    上記準備工程において準備された上記化粧シートを加熱して軟化させ、上記基材の表面および周囲側面に沿うように該化粧シートを変形させることにより、該化粧シートを該基材に密着させる密着工程とを備えている
    ことを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
  2. 請求項1において、
    上記準備工程では、チャンバの内部空間が第1空間と第2空間とに区画されるように上記化粧シートを該チャンバ内に配置し、上記基材の表面が該化粧シートと対向するように該基材を該第1空間に配置し、
    上記密着工程では、上記チャンバ内に配置された上記化粧シートを加熱して軟化させ、上記第1空間の内圧が上記第2空間の内圧よりも低くなるように該第1空間および該第2空間の内圧を調節し、該第1空間と該第2空間との内圧差によって上記基材の表面および周囲側面に沿うように該化粧シートを変形させる
    ことを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
  3. 請求項2において、
    上記密着工程では、加熱されて軟化した上記化粧シートに上記基材の表面を押し当てた状態で、上記第1空間の内圧が上記第2空間の内圧よりも低くなるように該第1空間および該第2空間の内圧を調節する
    ことを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    上記密着工程において上記基材に密着させた上記化粧シートのうち該基材の表面および周囲側面のいずれにも密着していない余剰部を取り除く整形工程をさらに備えている
    ことを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
  5. 請求項1において、
    上記密着工程では、上記準備工程において準備された上記化粧シートを加熱して軟化させ、上記基材の全面に沿うように該化粧シートを変形させることにより、該化粧シートを該基材に密着させる
    ことを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
  6. 請求項5において、
    上記化粧シートは、熱収縮性を有し、
    上記準備工程では、上記基材の周囲を囲うように上記化粧シートを配置し、
    上記密着工程では、上記化粧シートを加熱して収縮させることにより基材の全面に沿うように該化粧シートを変形させる
    ことを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
  7. 請求項5または6において、
    上記密着工程において上記基材に密着させた上記化粧シートのうち該基材のいずれの面にも密着していない余剰部を取り除く整形工程をさらに備えている
    ことを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
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