JP2017087245A - Mig溶接方法及びmig溶接装置 - Google Patents
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Abstract
Description
MIG溶接では、不活性ガスからなるシールドガスにより大気と遮断された状態で金属部材同士を溶接トーチから送出される溶接ワイヤを用いてアーク溶接により溶接するようにしており、これにより空気中の酸素の影響を受けることなく溶接を行い、熱を溶接部に集中させるようにし、歪みの少ない溶接を実現することが可能である。
さらに、前記シールドガスは、アルゴンガスのみであるのがよい。
さらに、前記シールドガスは、アルゴンガスのみであるのがよい。
先ず、第1実施例について説明する。
鋼板1、1は、例えばこれら鋼板1、1の側縁間に所定の開先ギャップを有してI形開先1aを形成するよう側縁同士を突き合わせて設置される。
溶接ワイヤ供給装置20は、溶接ワイヤ22の巻かれた溶接ワイヤコイル21を備え、溶接ワイヤ22を溶接ワイヤコイル21から連続して供給可能に構成されている。
移動装置50は、溶接トーチ40を鋼板1、1のI形開先1aに沿って前進及び後進させることが可能に構成されており、制御装置60からの指令によって溶接トーチ40の移動速度を可変させることが可能である。従って、移動装置50は、溶接トーチ40をI形開先1aに沿って前進させながら個別に前方移動及び後方移動を行うことも可能であり、これにより、溶接ワイヤ22の先端を溶接方向で前後ウィービングさせながら溶接を進行させることが可能である。また、移動装置50は、溶接トーチ40を上下動させて鋼板1、1に近づけたり離したりすることも可能に構成されている。
以下、上記のように構成されたMIG溶接装置10によるMIG溶接方法について説明する。
第2実施例では、上記図1のMIG溶接装置10を用いる点は上記第1実施例と共通であるが、溶接トーチ40のポジション制御により溶接トーチ40を移動装置50で鋼板1、1に対し垂直方向に上下動させてクリーニング面を形成する点が第1実施例と異なっている。
なお、第2実施例では、溶接トーチ40を鋼板1、1に対し垂直に設置した場合を例に説明するが、溶接トーチ40は鋼板1、1に対し斜めであってもよい。
第3実施例では、上記図1のMIG溶接装置10を用いる点は上記第1実施例及び第2実施例と共通であるが、アーク長制御により溶接ワイヤ22の先端の溶接トーチ40からの突き出し量を変えてクリーニング面を形成する点が第1実施例及び第2実施例と異なっている。
なお、第3実施例では、溶接トーチ40を鋼板1、1に対し垂直に設置した場合を例に説明するが、溶接トーチ40は鋼板1、1に対し斜めであってもよい。
第4実施例では、上記図1のMIG溶接装置10に加え、溶接トーチ40からの突き出す溶接ワイヤ22の先端の近傍に磁気発生器70を備えて磁気制御によりクリーニング面を形成する点が第1実施例乃至第3実施例と異なっている。
なお、第4実施例では、溶接トーチ40を鋼板1、1に対し垂直に設置した場合を例に説明するが、溶接トーチ40は鋼板1、1に対し斜めであってもよい。
例えば、上記実施形態では、被溶接金属部材として鋼板1、1を例に説明したが、被溶接金属部材は鋼板に限られるものではなく、MIG溶接が可能であれば、アルミニウム部材等であってもよい。
10 MIG溶接装置
20 溶接ワイヤ供給装置
21 溶接ワイヤコイル
22 溶接ワイヤ(消耗電極)
30 シールドガス供給装置
40 溶接トーチ
50 移動装置(移動ユニット)
60 制御装置(制御ユニット)
70 磁気発生器
Claims (12)
- シールドガスにより大気と遮断された状態で溶接トーチから突き出された消耗電極にて被溶接金属部材との間でアーク放電を生起させ、該消耗電極の溶滴移行により該被溶接金属部材に溶融池を形成し、該被溶接金属部材の溶接を行うMIG溶接方法であって、
前記被溶接金属部材の溶接線に沿い溶接方向に移動する溶融池の進行方向前方に前記消耗電極でのアーク放電によって陰極点を意図的に発生させ、前記被溶接金属部材の表面の酸化物を前記アーク放電のクリーニング作用により除去する第1の陰極点発生工程と、
前記アーク放電によって前記溶融池に陰極点を発生させて前記消耗電極の溶滴移行により前記溶融池を新たに形成し、前記消耗電極を前記溶接方向に前進させて前記新たに形成された溶融池に陰極点を移動させながら、前記酸化物の除去された前記被溶接金属部材の表面の範囲で溶接を行う第2の陰極点発生工程と、
を繰り返すMIG溶接方法。 - 前記第1の陰極点発生工程では、前記被溶接金属部材の前記溶融池の進行方向前方の所定領域の酸化物を前記クリーニング作用により除去し、
前記所定領域は、前記第2の陰極点発生工程にて該所定領域の溶接を完了するまで前記酸化物が除去された状態が保持可能な最小限の範囲である、請求項1に記載のMIG溶接方法。 - 前記消耗電極を前記溶接方向に前進させつつ該溶接方向で前後ウィービングを行い、前記第1の陰極点発生工程では、該前後ウィービングにより前記消耗電極を前記溶接方向前方に移動させることで前記被溶接金属部材の前記溶融池の進行方向前方に前記陰極点を意図的に発生させ、前記第2の陰極点発生工程では、該前後ウィービングにより前記消耗電極を前記溶接方向後方に移動させることで前記溶融池に陰極点を発生させる、請求項1または2に記載のMIG溶接方法。
- 前記消耗電極と前記被溶接金属部材との距離を増減させ、前記第1の陰極点発生工程では、前記被溶接金属部材から前記消耗電極を離間させることで前記被溶接金属部材の前記溶融池の進行方向前方に前記陰極点を意図的に発生させ、前記第2の陰極点発生工程では、前記被溶接金属部材に前記消耗電極を接近させることで前記溶融池に陰極点を発生させる、請求項1または2に記載のMIG溶接方法。
- 磁気発生器でアーク放電を偏向させ、前記第1の陰極点発生工程では、前記磁気発生器から出力される磁力でアーク放電を前記溶接方向前方に偏向させることで前記被溶接金属部材の前記溶融池の進行方向前方に前記陰極点を意図的に発生させ、前記第2の陰極点発生工程では、前記磁気発生器から出力される磁力でアーク放電を前記溶接方向後方に偏向させることで前記溶融池に陰極点を発生させる、請求項1または2に記載のMIG溶接方法。
- 前記シールドガスは、アルゴンガスのみである、請求項1〜5のいずれか一つの項に記載のMIG溶接方法。
- シールドガスにより大気と遮断された状態で溶接トーチから突き出された消耗電極にて被溶接金属部材との間でアーク放電を生起させ、該消耗電極の溶滴移行により該被溶接金属部材に溶融池を形成し、該被溶接金属部材の溶接を行うMIG溶接装置であって、
前記溶接トーチを前記被溶接金属部材の溶接線に沿い溶接方向に移動させる移動ユニットと、
溶接及び前記移動ユニットを制御する制御ユニットとを備え、
該制御ユニットは、
前記被溶接金属部材の前記溶接線に沿い前記溶接方向に移動する溶融池の進行方向前方に前記消耗電極でのアーク放電によって陰極点を意図的に発生させ、前記被溶接金属部材の表面の酸化物を前記アーク放電のクリーニング作用により除去する第1の陰極点発生制御部と、
前記アーク放電によって前記溶融池に陰極点を発生させて前記消耗電極の溶滴移行により前記溶融池を新たに形成させ、前記消耗電極を前記溶接方向に前進させて前記新たに形成された溶融池に陰極点を移動させながら、前記酸化物の除去された前記被溶接金属部材の表面の範囲で溶接を行う第2の陰極点発生制御部と、
を含んでなるMIG溶接装置。 - 前記移動ユニットは、前記消耗電極を前記溶接方向に前進させつつ該溶接方向で前後ウィービングを行うことが可能であり、
前記制御ユニットは、前記移動ユニットの該前後ウィービングにより前記消耗電極を前記溶接方向前方に移動させることで前記第1の陰極点発生制御部を実現し、該前後ウィービングにより前記消耗電極を前記溶接方向後方に移動させることで前記第2の陰極点発生制御部を実現する、請求項7に記載のMIG溶接装置。 - 前記移動ユニットは、前記溶接トーチを前記被溶接金属部材に対して垂直方向にも移動可能であり、
前記制御ユニットは、前記移動ユニットにより前記被溶接金属部材から前記溶接トーチを離間させることで前記第1の陰極点発生制御部を実現し、前記被溶接金属部材に前記溶接トーチを接近させることで前記第2の陰極点発生制御部を実現する、請求項7に記載のMIG溶接装置。 - 前記制御ユニットは、前記消耗電極の前記溶接トーチからの突き出し量を減少させることで前記第1の陰極点発生制御部を実現し、前記消耗電極の前記溶接トーチからの突き出し量を増加させることで前記第2の陰極点発生制御部を実現する、請求項7に記載のMIG溶接装置。
- 磁力を偏向させて出力可能な磁気発生器をさらに備え、
前記制御ユニットは、前記磁気発生器から出力される磁力でアーク放電を前記溶接方向前方に偏向させることで前記第1の陰極点発生制御部を実現し、前記磁気発生器から出力される磁力でアーク放電を前記溶接方向後方に偏向させることで前記第2の陰極点発生制御部を実現する、請求項7に記載のMIG溶接装置。 - 前記シールドガスは、アルゴンガスのみである、請求項7〜11のいずれか一つの項に記載のMIG溶接装置。
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US12109658B2 (en) | 2019-04-03 | 2024-10-08 | Ihi Corporation | MIG welding method and MIG welding device |
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