JP2017087126A - 汚泥の炭化処理設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】設備を安定的に稼働させるため人手を要していた問題を解決し、大幅な省人化若しくは無人化のもとで汚泥から炭化製品を所定期間連続的に製造することが可能な汚泥の炭化処理設備を提供する。
【解決手段】熱風発生炉40で発生した熱風を、乾燥機14を経由した後、炭化炉18からの排ガス及び熱風発生炉40からの排ガスとの間で熱交換器56,74を介して熱交換させて、熱風発生炉40に戻す循環路44を備えた汚泥の炭化処理設備1であって、熱風発生炉40からの排ガスを流通させる排ガス路の一部及び炭化炉18からの排ガスを流通させる排ガス路の一部を、それぞれ排ガスが鉛直方向上向きに流通する形態の鉛直排ガス路54a,64aで構成し、鉛直排ガス路上にダスト除去機構を備えた熱交換器56,74を設けるとともに、鉛直排ガス路54a,64aの下端部にダスト回収用のチャンバー80,80を設けた。
【選択図】 図1

Description

この発明は下水汚泥で代表される有機物含有汚泥を乾留処理により炭化する汚泥の炭化処理設備に関する。
家庭等から排出される有機物含有の排水は、一般に下水処理施設で活性汚泥法等により排水処理され、この排水処理に伴って有機物を含有した下水汚泥が発生する。
この下水汚泥の減量化処理の1つの方法として、汚泥を乾留処理により炭化することが行われている。
図14はそのための設備、即ち有機物を含有した下水汚泥の炭化処理設備の従来の一例を示したものである。
図中200は受入ホッパであり、含水率80%程度まで脱水された脱水汚泥がこの受入ホッパ200に先ず受け入れられる。
ここに受け入れられた脱水汚泥は、汚泥搬送ポンプ202にて乾燥機204へと送られ、そこで所定の含水率、例えば40%程度の含水率まで乾燥処理される。
この乾燥機204は、回転ドラムを乾燥容器として備えており、その軸方向の一端側から内部に供給された汚泥を、回転ドラムを回転させつつ内部に沿って軸方向に移動させ、その移動の過程で熱風により汚泥を乾燥処理して、乾燥後の汚泥を軸方向の他端側から排出する。この乾燥機204では、汚泥の乾燥と併せてその粉砕が行われる。
乾燥機204で乾燥処理された汚泥は、続いてコンベア206により炭化炉208へと搬送され、そこで乾留処理により汚泥の炭化が行われる。
この炭化炉208の炉体210の内部に乾留容器としての円筒形状の回転ドラム(レトルト)214が設けられており、前段の乾燥機204で乾燥処理された汚泥がコンベア206により、更には回転ドラム214の前端部(図中左端部)位置に設けられたスクリューコンベア212により回転ドラム214内部に投入される。
回転ドラム214内部に投入された汚泥は、先ず炉体210内部に配設された助燃バーナ216による雰囲気加熱によって加熱される。
すると汚泥中に含まれていた可燃ガスが外熱室218の雰囲気中に抜け出し、そしてこの可燃ガスが着火して、以後はその可燃ガスの燃焼により回転ドラム214内部の汚泥の加熱が行われる。
回転ドラム214内部の汚泥は、図中左端から回転ドラム214の回転とともに漸次図中右方向に移って行き、そして最終的に乾留残渣(炭化製品)が回転ドラム214の図中右端の出口219、つまり炭化炉208から排出される。
図14において、226は乾燥機204に供給する熱風を発生させるための熱風発生炉で、ここでは供給された燃料が燃焼空気の供給の下で燃焼させられて熱風を発生する。
熱風発生炉226で発生した熱風は乾燥機204に供給され、更にこれを通過して、その後段の集塵機228を通ってそこで集塵され、再び熱風発生炉226に戻されるようになっている。
即ち熱風発生炉226で発生した熱風は、乾燥機204,集塵機228を通る循環路230を、循環ファン232により循環流通させられるようになっている。
一方で熱風発生炉226には燃焼空気が定量供給されており、そのためここでは熱風の一部を抜き取るべく、熱風発生炉226の下流部において循環路230から分岐した排ガス路234が設けられており、熱風発生炉226から出た熱風の一部がこの排ガス路234を通じて排ガスとして外部に取り出されるようになっている。
この排ガス路234に取り出された熱風は高温状態(約700℃程度)にあり、そこで排ガス路234に取り出された熱風は、循環路230上に設けられた熱風発生炉熱交換器236で熱交換され、排ガスファン238により排ガス路242,244を通じて煙突246から外部に放出される。
上記炭化炉208からは、その排ガスを排出するための排ガス路250が延び出している。この排ガス路250に取り出された炭化炉208からの排ガスは、循環路230上に設けられた炭化炉熱交換器252で熱交換され、排ガスファン254により排ガス路256,244を通じて煙突246から外部に放出される。
この種の炭化処理設備は、例えば下記特許文献1,特許文献2等に開示されている。
しかしながらこのような炭化処理設備では、脱水汚泥が乾燥・粉砕され乾燥汚泥となり、更に炭化製品となるまでの過程で、その一部がダストとなって排ガス路234,250に流入して熱交換器236.252のエレメントの表面に付着堆積する問題が生じる。ダストの付着堆積は、排ガスと循環ガス(熱風)との間での熱交換を阻害し、また排ガスの流通面積を狭めてしまう。このため、一定期間毎に設備の稼働を停止して作業者が熱交換器内部に付着堆積したダストの除去を行わなければならなかった。
また粉砕され粒状化した乾燥汚泥若しくは炭化製品は付着性を有するため、搬送路中に設けられたホッパの内壁面やスクリューコンベアの溝に付着して搬送トラブルの原因となる場合がある。例えば図14における炭化炉208の入口側のスクリューコンベア212の直上にホッパ222が設けられている場合、前段の乾燥機で粉砕及び乾燥処理された乾燥汚泥が、搬送コンベア206によりホッパ222の上部にまで搬送され、ホッパ222の上部開口に投入される。この場合に付着性を有する乾燥汚泥は、図15で示すようにホッパ222の内壁面222aに付着堆積し、その堆積物が壁面から棚状に延び出し汚泥の落下を妨げる結果、ホッパ222の上部に原料が滞留し、下部が空洞となる現象(棚吊現象)が発生する。
こうなるとホッパ222に投入された乾燥汚泥がホッパ下方のスクリューコンベア212に供給されなくなってしまうため、作業者がホッパ内に付着堆積した乾燥汚泥の掻き取りを行わなければならなかった。
以上はホッパの内壁面に付着した例であるが、スクリューコンベア212の搬送用の羽根部と羽根部との間の溝に付着した乾燥汚泥が成長して搬送を妨げる場合もある。この場合も作業者が除去作業を行わなければならなかった。
また作業者は、1日に複数回、乾燥汚泥のサンプリングを行い、粒度、含水率によってその都度、乾燥機排ガス温度等の設定値を見直す必要があった。
特開平11−37656号公報 特開平11−37644号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、設備を安定的に稼働させるため人手を要していた問題を解決し、大幅な省人化若しくは無人化のもとで炭化製品を所定期間連続的に製造することが可能な汚泥の炭化処理設備を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(a)有機物含有汚泥を所定水分状態まで乾燥処理する乾燥機と、(b)該乾燥機で乾燥処理させた該汚泥を乾留処理により炭化する炭化炉と、(c)該乾燥機における乾燥用の熱風を発生させる熱風発生炉と、(d)該熱風発生炉で発生した熱風を、前記乾燥機を経由した後、前記炭化炉からの排ガス及び前記熱風発生炉からの排ガスとの間で熱交換器を介して熱交換させて、該熱風発生炉に戻す循環路と、を備えた汚泥の炭化処理設備であって、前記熱風発生炉からの排ガスを流通させる排ガス路の一部及び前記炭化炉からの排ガスを流通させる排ガス路の一部を、それぞれ排ガスが鉛直方向上向きに流通する形態の鉛直排ガス路で構成し、該鉛直排ガス路上にダスト除去機構を備えた前記熱交換器を設けるとともに、該鉛直排ガス路の下端部にダスト回収用のチャンバーを設けたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記循環路にはインバータ制御により回転数を変化させる循環ファン装置が設けられていることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記熱風発生炉からの排ガスを外部に放出する排ガス路にはインバータ制御により回転数を変化させる排ガスファン装置が設けられていることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項3において、前記排ガスファン装置の回転数を制御する制御部が、前記熱風発生炉の炉内圧力が所定範囲内にある場合には前記排ガスファン装置の回転数を一定に維持する制御を行う不感帯制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1において、スクリュー軸に螺旋状に形成された羽根部を有するスクリューコンベアと、該スクリューコンベアの投入口に設けられ、前記汚泥若しくは前記汚泥を乾留処理した炭化製品を一時貯留するホッパと、該ホッパ内に配置された回転軸周りに回転移動する回転掻取部材と、を備えた搬送装置が、前記汚泥若しくは炭化製品の搬送路上に設けられており、前記回転掻取部材は、前記スクリューコンベアに近接した際、前記羽根部と羽根部との間に形成された溝に入り込んだ状態となる位置に配置されていることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項1において、スクリュー軸に螺旋状に形成された羽根部を有するスクリューコンベアと、該スクリューコンベアの投入口に設けられ、前記汚泥若しくは前記汚泥を乾留処理した炭化製品を一時貯留するホッパと、該ホッパの内壁面に沿って移動する直動掻取部材と、を備えた搬送装置が、前記汚泥若しくは炭化製品の搬送路上に設けられていることを特徴とする。
請求項7のものは、請求項1において、スクリュー軸に螺旋状に形成された羽根部を有するスクリューコンベアと、該スクリューコンベアの投入口に設けられ、前記汚泥若しくは前記汚泥を乾留処理した炭化製品を一時貯留するホッパと、を備え、前記スクリューコンベアの後端部を前記炭化炉の回転ドラム内に挿入する形態で、前記炭化炉の前端部に連結された搬送装置と、該搬送装置の重量を測定する重量検出手段と、を有していることを特徴とする。
請求項8のものは、請求項1において、前記乾燥機を前記熱風発生炉及び前記炭化炉の上方に配置したことを特徴とする。
請求項9のものは、請求項1において、前記乾燥機で乾燥処理させた乾燥汚泥の状態を撮影するITVカメラと、該ITVカメラで撮影した画像を出力表示する表示部を備えた携帯端末と、を有し、該携帯端末の表示部にて前記乾燥汚泥の状態を遠隔監視可能となしたことを特徴とする。
以上のように本発明は、熱風発生炉で発生した熱風を、乾燥機を経由した後、炭化炉からの排ガス及び熱風発生炉からの排ガスとの間で熱交換器を介して熱交換させて、熱風発生炉に戻す循環路を備えた汚泥の炭化処理設備であって、熱風発生炉からの排ガスを流通させる排ガス路の一部及び炭化炉からの排ガスを流通させる排ガス路の一部を、それぞれ排ガスが鉛直方向上向きに流通する形態の鉛直排ガス路で構成し、鉛直排ガス路上にダスト除去機構を備えた熱交換器を設けるとともに、鉛直排ガス路の下端部にダスト回収用のチャンバーを設けたものである。
排ガス路上に熱交換器を配置する構成の炭化処理設備にあっては、排ガス中に含まれているダストが熱交換器の内部で付着堆積する問題が生じる。本発明では熱交換器に対して排ガスを下側から上向きに流通させることで熱交換器へのダストの付着を生じ難くすることができる。また付着したダストについてはダスト除去機構を作動させることで人手によらず自動で除去することができる。除去されたダストは自重落下により鉛直排ガス路の下端部に設けられたダスト回収用のチャンバー内に集積するので、ダスト除去に関する作業をチャンバー部分に集約することができる。
本発明では、循環路にインバータ制御により回転数を変化させる循環ファン装置を設けておくことができる(請求項2)。このようにすることで循環路の風量制御を従来のダンパを開閉する方法に変えて、循環ファンの回転数を変更する方法で行うことができる。これにより、乾燥機内部の圧力が安定するため循環路側へのダストの拡散を抑えることができ、メンテナンス作業の負荷低減を図ることができる。
本発明ではまた、熱風発生炉からの排ガスを外部に放出する排ガス路にインバータ制御により回転数を変化させる排ガスファン装置を設けておくことができる(請求項3)。このようにすることで排ガス路の風量制御を従来のダンパを開閉する方法に変えて、排ガスファンの回転数を変更する方法で行うことができる。これにより、熱風発生炉内部の圧力が安定するため排ガス路へのダストの拡散を抑えることができ、メンテナンス作業の負荷低減を図ることができる。
ここで排ガスファン装置の回転数を制御する制御部が、熱風発生炉の炉内圧力が所定範囲内にある場合に排ガスファン装置の回転数を一定に維持する制御を行う不感帯制御手段を備えていれば、不感帯制御によって更に排ガス路へのダスト拡散を抑えることができる(請求項4)。
本発明では、スクリューコンベアと、ホッパと、ホッパ内に配置された回転軸周りに回転移動する回転掻取部材と、を備えた搬送装置を汚泥等の搬送路上に設けることができる。この場合、回転掻取部材を、スクリューコンベアに近接した際、スクリューコンベアの羽根部と羽根部との間に形成された溝に入り込んだ状態となる位置に配置させておくことができる(請求項5)。このようにすることでホッパ内を回転する回転掻取部材は、ホッパの内壁面から延び出した付着物があればこれを掻き取り、ホッパ内で棚吊りが生じるのを防止することができるのに加えて、回転掻取部材がスクリューコンベアに近接した際には、スクリューコンベアの羽根部と羽根部との間に形成された溝に入り込んで、溝に付着している乾燥汚泥を掻き出すことができる。このような汚泥付着防止機構を設けることでメンテナンス作業の負荷低減を図ることができる。
本発明では、汚泥付着防止のための機構として、ホッパの内壁面に沿って移動する直動掻取部材を設けておくことも可能である(請求項6)。このようにすることでホッパの内壁面に付着している汚泥等を広い範囲に亘って良好に掻き取ることができ、ホッパ内で棚吊りが生じるのを防止することができる。
本発明では、スクリューコンベアと、汚泥等を貯留するホッパとを備え、スクリューコンベアの後端部を炭化炉の回転ドラム内に挿入する形態で、炭化炉の前端部に連結された搬送装置と、この搬送装置の重量を測定する重量検出手段とを設けておくことができる(請求項7)。かかる請求項7によれば搬送装置の重量に基づいてスクリューコンベアの回転数を制御することで、常にホッパ内部に一定量の汚泥等を保持させてホッパからの空気の進入を防ぐマテリアルシールを形成することができる。
本発明ではまた、乾燥機を熱風発生炉及び炭化炉の上方に配置しておくことができる(請求項8)。本発明では鉛直排ガス路に熱交換器が配置され、乾燥機から排出された熱風はこれら熱交換器の内部を流通する。このため乾燥機をこれら熱交換器に近い、熱風発生炉及び炭化炉の上方に配置することで循環路の長さを短くすることができる。また乾燥機から排出された汚泥を炭化炉に搬送する経路が単純化されるため、設備レイアウトをコンパクトにできる。またこれらにより作業者の動線が短くなりメンテナンス作業の負荷低減を図ることができる。
尚、特許文献1,2等で示すように従来の炭化炉は、外熱室と排ガス処理室とが一体化された構造であったが、これら外熱室と排ガス処理室とを分離した構造とすることで更に設備レイアウトをコンパクトなものとすることができる。
更に本発明では、乾燥機で乾燥処理させた乾燥汚泥の状態を撮影するITVカメラと、ITVカメラで撮影した画像を出力表示する表示部を備えた携帯端末と、を設けて、携帯端末の表示部にて乾燥汚泥の状態を遠隔監視することができる(請求項9)。かかる請求項9によれば、乾燥汚泥の粒度を携帯端末にて遠隔監視することにより、従来行なっていた乾燥汚泥の含水率の測定頻度を少なくすることが可能となり、メンテナンス作業の負荷低減を図ることができる。
以上のような本発明によれば、設備を安定的に稼働させるため人手を要していた問題を解決し、大幅な省人化若しくは無人化のもとで炭化製品を所定期間連続的に製造することが可能な汚泥の炭化処理設備を提供することができる。
本発明の一実施形態の汚泥の炭化処理設備の全体構成を示した図である。 図1の炭化処理設備の炭化炉を示した図である。 図2の炭化炉に連結された炭化炉投入装置を示した図である。 図2の炭化炉及びその周辺部を示した図である。 図1の熱風発生炉及びその周辺部を示した図である。 ダスト除去機構を備えた炭化炉熱交換器の内部構造を模式的に示した図である。 図3の炭化炉投入装置の汚泥付着防止機構部を拡大して示した図である。 (A)図7のA―A矢視図である。(B)図7のB―B断面図である。 図7の汚泥付着防止機構部の動作説明図である。 図1の炭化処理設備における炭化炉以降の設備を示した図である。 図1の炭化処理設備における炭化炉以降の設備を図10とは異なる方向から示した図である。 図10の貯留搬送装置を示した図である。 図12の貯留搬送装置を異なる方向から示した図である。 従来の汚泥の炭化処理設備の全体構成を示した図である。 従来の汚泥の炭化処理設備の問題点を説明するための図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。図1は本発明の一実施形態である汚泥の炭化処理設備1の全体構成を示したものである。
図中10は受入ホッパであり、含水率80%程度まで脱水された汚泥ケーキがこの受入ホッパ10に先ず受け入れられる。
ここに受け入れられた脱水汚泥は、汚泥搬送ポンプ12にて建屋の2階部分に設置されている乾燥機14へと送られ、そこで所定の含水率、例えば40%程度の含水率まで乾燥処理される。
この乾燥機14は、回転ドラムを乾燥容器として備えており、その軸方向の一端側から内部に供給された汚泥を、回転ドラムを回転させつつ内部に沿って軸方向に移動させ、その移動の過程で熱風により汚泥を乾燥処理して、乾燥後の汚泥を軸方向の他端側から排出する。尚この乾燥機14では、汚泥の乾燥と併せてその粉砕が行われる。
続いて乾燥機14で乾燥処理された汚泥は、水平コンベア16により建屋1階部分に設置されている炭化炉18へと搬送される。
この炭化炉18は外熱式ロータリーキルン方式のもので、図2にも示しているように炉体20の内部に乾留容器としての円筒形状の回転ドラム(レトルト)22が設けられている。
この炭化炉18の前端部には図3で示す炭化炉投入装置92が設けられている。炭化炉投入装置92はホッパ26とスクリューコンベア24とを有する貯留搬送装置で、スクリューコンベア24の投入口99にホッパ26が取り付けられ、スクリューコンベア24の搬出側の端部は回転ドラム22内に挿入されている。
前段の乾燥機14で乾燥処理された汚泥は、水平コンベア16によりスクリューコンベア24直上に設けられたホッパ26の開口に投入され、スクリューコンベア24を経て回転ドラム22内部に投入される。
尚、従来は図14で示すように乾燥機204と炭化炉208とが建屋の同じ1階部分に設置されていたため、乾燥汚泥を炭化炉208に投入する際には、コンベア206にて炭化炉208の投入口よりも高い位置まで持ち上げる必要があったが、本例では乾燥機14を2階部分に、炭化炉18を1階部分に設置しているため、乾燥機14から排出された汚泥は同じく2階に設置された水平コンベア16にて炭化炉18の投入口(ホッパ26)の直上まで水平移動させ、後は自重落下させるだけでよい。
炭化炉18の回転ドラム22内部に投入された汚泥は、先ず炉体20内部に配設された助燃バーナ(外熱室用バーナ)28による外熱室30内部の雰囲気加熱によって加熱される。
すると汚泥中に含まれていた可燃ガスが、回転ドラム22に設けられた吹出パイプ32を通じて外熱室30の雰囲気中に抜け出し、そしてこの可燃ガスが着火して、以後はその可燃ガスの燃焼により回転ドラム22内部の汚泥の加熱が行われる。この段階では助燃バーナ28は燃焼停止される。
回転ドラム22内部の汚泥は、図中左端から回転ドラム22の回転とともに漸次図中右方向に移って行き(回転ドラム22には若干の勾配が設けてある)、そして最終的に乾留
残渣(炭化製品)が回転ドラム22の図中右端の出口38、つまり炭化炉18から排出される。
図1に示すように炭化炉18から排出された高温の炭化製品は、冷却機84に送られ常温近くまで冷却された後、炭化製品搬送コンベア85にて上方に搬送される。その後加湿機86にて水分量調整のための加湿が行われ、一旦貯留搬送装置134のホッパ87に貯留された後、袋詰機88にて約20kg毎に袋詰され、パレタイザ90にてパレット上に所定の段数で荷積される。
40は乾燥機14に供給する熱風を発生させるための熱風発生炉で、ここでは供給された燃料が燃焼空気の供給の下で燃焼させられて熱風を発生する。この熱風発生炉40は、乾燥機14下方の建屋1階部分に設置されている。
本例では燃焼空気の流路上に予熱器41が設けられており、熱風発生炉40からの排ガスの熱を利用して300℃程度に予熱された燃焼空気が熱風発生炉40に供給される。
図1において点線で表されているのは、熱風発生炉40で発生した熱風が流通する循環路44である。熱風発生炉40で発生した熱風は乾燥機14に供給され、更にこれを通過して、その後段のサイクロン集塵機42を通ってそこで集塵され、再び熱風発生炉40に戻されるようになっている。
サイクロン集塵機42は水平コンベア16の上方に設けられており、サイクロン集塵機42にてダストとして回収された乾燥汚泥は、そのまま水平コンベア16上に投下して炭化製品の材料にすることも可能である。
46は循環路44に設けられた循環ファン装置で、ファン48とファン48を駆動するファンモータ50を備えている。ファンモータ50はモータ回転数がインバータ制御にて変更可能とされており、モータ回転数を変更することで、即ちファン48の回転数を変更することで循環路44内を循環する循環ガス(熱風)の風量を調整することができる。
一方で熱風発生炉40には燃焼空気が定量供給されており、そのためここでは熱風の一部を抜き取るべく、熱風発生炉40の下流部において余剰の熱風を排ガスとして取り出す排出口52が設けられており、排出口52に排ガス路を構成する熱風発生炉用の排気ダクト54が接続されている。
一端を熱風発生炉40の排出口52に接続された排気ダクト54は、その一部が鉛直方向上向きに延びる鉛直ダクト54aを構成している。また鉛直ダクト54aは上方側の端部が連結ダクト58を介して、上部排気ダクト60に接続されている。
68は上部排気ダクト60に設けられた排ガスファン装置で、ファン70とファン70を駆動するファンモータ72を備えている。ファンモータ72はモータ回転数がインバータ制御にて変更可能とされており、モータ回転数を変更することで排ガスの風量を調整することができる。
この熱風発生炉用の排気ダクト54に取り出された排ガスとしての熱風は、高温状態(約700℃程度)にあり、鉛直ダクト54aに設けられた熱風発生炉熱交換器56で熱交換される。その後連結ダクト58にて炭化炉18側の排ガスと合流し、排ガスファン装置68により上部排気ダクト60を通じて図示を省略した煙突から外部に放出される。
図4に示しているように、炭化炉18の炉体20の側方には排ガス処理室34が設けられており、外熱室30からの排ガスはここに導かれる。
この排ガス処理室34には、排ガス処理室用バーナ36a及び乾留ガスを燃やす為の複数の空気投入用ノズル36bが設けられており、排ガス処理室34内に導かれた排ガス中
の未燃ガスが2次燃焼される。
炭化炉18の排ガス処理室34には、排ガスを取り出す排出口62が設けられており、排出口62に炭化炉用の排ガス路を構成する排気ダクト64が接続されている。
一端を炭化炉18の排出口62に接続された炭化炉用の排気ダクト64は、その一部が鉛直方向上向きに延びる鉛直ダクト64aを構成している。鉛直ダクト64aは上方側の端部で連結ダクト58を介して上部排気ダクト60に接続されている。
この炭化炉用の排気ダクト64中の排ガスは、温度が700〜1000℃程度の高温度であり、炭化炉熱交換器74で熱交換され、排ガスファン装置68により連結ダクト58,上部排気ダクト60を通じて図示を省略した煙突から外部に放出される。
本例では熱風発生炉熱交換器56及び炭化炉熱交換器74にダスト除去機構を設けている。図6はダスト除去機構を備えた炭化炉熱交換器74の内部構造を模式的に示した図である。
76は受熱側の循環ガスを内部に流通させる長円形のエレメントで、間隔を隔てて平行に複数配置されている。エレメント76の外側には図中下方から上向きに高温の排ガスが流れており、エレメント76の内部に循環ガスを流通させることでエレメント76の管壁を通じて排ガスとの間で熱交換が行われる。
本例では排ガス中に含まれる微細な乾燥汚泥の粒子からなるダストがエレメント76の表面に付着堆積するのを防止するため、エレメント76とエレメント76との間の隙間にチェーン77が配置されている。各隙間に配置されているチェーン77はその上端及び下端が板状の保持部材78に取り付け固定されている。尚、同図では下端側の保持部材78は省略されている。
保持部材78には図示を省略するエアシリンダのロッドが連結されており、ロッドを前後方向に往復運動させると、保持部材78とともにエレメント76の隙間に配置されたチェーン77が隙間に沿って図中矢印で示された前後方向に位置移動する。この際チェーン77がエレメント76の表面に付着堆積していたダストと接触してダストを除去する。
本例ではこのチェーン77、保持部材78、エアシリンダがダスト除去機構を構成している。
以上、炭化炉熱交換器74を例に説明したが熱風発生炉熱交換器56についても同様のダスト除去機構が設けられている。尚、上記のダスト除去機構は一例でありこれに限定されるものではなく、ダストが良好に除去できる機構を適宜採用することができる。
図1、図4、図5で示されているように熱風発生炉40側の鉛直ダクト54aの下端部及び炭化炉18側の鉛直ダクト64aの下端部にはそれぞれダスト回収用のチャンバー80,80が設けられている。82は着脱可能又は開閉可能に設けられた扉である。チャンバー80は高温のガスが流通する排気ダクトと連通状態にあるため、チャンバー80の内面には耐熱コーティングが施されている。
本例によれば、熱交換器に設けられたダスト除去機構により掻き落とされたダストは自重落下してチャンバー80内に回収される。このため熱交換器のダスト除去作業を作業者自ら行う必要はなく、チャンバー80にダストが一定量たまった際に、チャンバー80の扉82を開けて、チャンバー80内のダストを取り出すだけでよい。例えばチャンバー80を、炭化処理設備1を3ヶ月連続可動させた場合に発生するダスト量が収容できる容量としておけば作業負荷を大幅に軽減することができる。
次に本例における乾燥機14後の循環ガス温度の制御方法について説明する。
乾燥機14での乾燥汚泥の含水率を例えば40%±5%といった所定の目標値に収めるためには、乾燥機14後の循環ガス温度を制御する必要がある。そこで従来は図14で示すように循環路230上に循環ファン232とともに循環路内の循環ガスの風量を制御す
る風量制御ダンパ233を設け、この風量制御ダンパ233の開度の変更により乾燥機204後の循環ガス温度を制御していた。
即ち乾燥機204後の循環ガス温度の設定値を上げると、循環路230の風量制御ダンパ233の開度が大となる。その結果熱風発生炉226から乾燥機204に送られる熱風の量が増え、乾燥機204内部での乾燥用熱風顕熱が増え、乾燥度合が増すとともに乾燥機204後の循環ガス温度が上昇する。
逆に乾燥機204後の循環ガス温度の設定値を下げると、ダンパ233の開度が小となる。その結果熱風発生炉226から乾燥機204に送られる熱風量が減り、乾燥機204内部での乾燥用熱風顕熱が減り、乾燥度合が減少するとともに乾燥機204後の循環ガス温度が低下する。
しかしながらダンパ233を用いる従来の方法では、ダンパ233自身が持つ圧力損失がダンパの開度により変動し、乾燥機204内部の圧力が振れ、その際に乾燥機204内部で発生したダストが循環路230側に拡散してしまい、集塵機228が早期に目詰まりしてしまうなど循環路230でのメンテナンス負荷が大きくなってしまっていた。
そこで本例では、循環ファン装置46の、ファン48を駆動するファンモータ50の回転数をインバータ制御により変更する構成として、循環路44上の風量制御ダンパを廃止した。即ち本例の制御方法によれば乾燥機14後の循環ガス温度を上げる場合にはファンモータ50の回転数を高くすることで熱風発生炉40から乾燥機14に送られる熱風量を増加させ、反対に乾燥機14後の循環ガス温度を下げる場合にはファンモータ50の回転数を低くすることで熱風発生炉40から乾燥機14に送られる熱風量を減少させる。このため本例によればダンパの圧力損失がなくなり、乾燥機14内部の圧力が安定するため循環路44側へのダストの拡散を低減することができる。
次に本例における熱風発生炉40の炉内圧力の制御方法について説明する。
従来は、図14で示すように熱風発生炉226の炉内圧力を設定値(例えば0Pa)になるよう、熱風発生炉226の排ガスファン238の一次側に炉圧制御ダンパ239を設け、炉圧制御ダンパ239の開度を変更するものであった。しかしながら炉圧制御ダンパ239の微妙な開度変動により炉圧制御ダンパ239自身が持つ圧力損失も変動してしまうため、炉内圧力に±0〜±100Pa程度の変動が発生していた。その結果熱風発生炉226の炉内圧力がマイナス方向に振れる時に、熱風発生炉226―乾燥機204循環系統内のダストが排ガスファン238側に拡散し、ダスト清掃等のメンテナンス負荷が大きくなってしまっていた。
そこで本例では、排ガスファン装置68の、ファン70を駆動するファンモータ72の回転数をインバータ制御により変更する構成として、熱風発生炉40の炉内圧力を炉圧制御ダンパの開度変更による制御から排ガスファン装置68の回転数制御に変更した。本例によればダンパの圧力損失がなくなり熱風発生炉40内部の圧力が安定するため、排気ダクト54側へのダストの拡散を抑制することができる。
尚、本例ではファンモータ72の回転数制御を行う制御部(図示省略)が不感帯制御手段を備えており、ファンモータ72に対して不感帯制御を行っている。制御部はある一定時間毎に熱風発生炉40の炉内圧力の信号を読み込み、その値が設定値に対して例えば±30Pa以内であれば、モータ回転数の変更なしとし、現状の回転数を維持する制御を行なう。そして一定時間後に再び熱風発生炉40の炉内圧力信号を読み込み、その値が設定値に対して例えば±30Paを逸脱した場合、ファンモータ72の回転数、即ちファン70の回転数をある一定幅増減させる。
このような制御方法によれば、ファン70の回転数を一定に維持している時間帯が長くなくなり、熱風発生炉40の炉内圧力の振れをより少なくすることが可能となる。従って
熱風発生炉40―乾燥機14循環系統内のダストが排気ダクト54側へ拡散するのを更に抑制することができる。
次に炭化炉18の前端部に設けられた炭化炉投入装置92について説明する。図3において、94はスクリューコンベア24のスクリュー軸、95はスクリュー軸94から螺旋状に突出したスクリュー羽根、96はスクリュー軸94及びスクリュー羽根95を内部に収納した外筒部材、98はスクリュー軸94を回転駆動させる駆動モータである。
スクリューコンベア24の投入口99にはホッパ26が取り付けられており、ホッパ26の上方に位置する水平コンベア16から乾燥汚泥がホッパ26内に投入される。ホッパ26内に投入された乾燥汚泥は、ホッパ26の下方に位置するスクリューコンベア24のスクリュー羽根95と95との間の溝100に収容され、スクリュー軸94の回転に伴ない溝100内部を前方に押出搬送される。
しかしながら乾燥汚泥は付着性を有しているためホッパ26の内壁面やスクリューコンベア24の溝100に付着堆積し、乾燥汚泥がそのままこびりついた状態となってしまう場合がある。このため本例では、これらの不具合を防止するための汚泥付着防止機構が設けられている。
図7は汚泥付着防止機構部を拡大して示した図である。
102はスクリューコンベア24の上方で、ホッパ26の内部をスクリュー軸94と略平行に延びる回転軸で、軸方向両端付近に設けられたベアリング97により回転可能に支持されている。
104は回転軸102に取り付けられ軸直交方向に延びる支持体で、回転軸102の軸方向(図中左右方向)の異なる位置に複数(ここでは7箇所)設けられている。それぞれの支持体104には、図中左右方向(軸方向)に延びる複数の掻取片106が異なる高さに取り付けられている。この炭化炉投入装置92では支持体104及び掻取片106が回転掻取部材を構成している。
回転軸102の一端側(図中左側)には歯車体108が装着され、この歯車体108はスクリュー軸94側に設けられた歯車体109とチェーン110により連結されている。
このため本例では駆動モータ98の駆動力によりスクリュー軸94が回転するとその駆動力は歯車体109,108を介して回転軸102にも伝達され、回転軸102もまた回転を開始する。
これにより回転軸102に取り付けられた支持体104及び掻取片106が、図8(B)で示すように、回転軸102を中心に回転軸102とともに回転移動し、支持体104及び掻取片106が移動する軌跡上にある汚泥を位置移動させる。ホッパ26の内壁面26aから延び出した堆積物があればこれを掻き取り、ホッパ26の内壁面26aから良好に分離することができる。
また本例では、回転軸102の回転により掻取片106がスクリューコンベア24に近接した際、支持体104の先端に設けられた掻取片106が、隣接するスクリュー羽根95との間の溝100に入り込んだ状態となるように掻取片106が配置されている。このため図7で示すように、支持体104が下向きとなった時、先端に設けられた掻取片106はスクリュー羽根95間の溝100に入り込んで、溝100に付着している乾燥汚泥を掻き出すことができる。
尚、掻取片106とスクリュー羽根95との干渉を防止するため、支持体104が下向きとなった時のスクリュー羽根95の位置を一定にすべく、スクリュー軸94と回転軸102との回転数比を、スクリュー軸94の回転数:回転軸102の回転数=1:1、又は2:1、又は2の整数倍:1とする。具体的には歯車体109と歯車体108との歯数比を、スクリュー側の歯車体109:回転軸側の歯車体108=1:1、又は1:2、又は
1:2の整数倍、とする。
また本例では上記の回転移動する掻取片106に加えて、ホッパ26の内壁面26aに沿って往復運動する一対の棚吊防止バー111,112が設けられている。
図7で示すように回転軸102の左右方向両端には、回転軸102の回転運動を、ホッパ26の内壁面に沿った往復運動に変換する掻取運動生成手段113,114がそれぞれ設けられている。
掻取運動生成手段113,114の上方側の端部には、掻取運動生成手段113,114それぞれの出力端を連結する連結バー115,116が設けられている。これら連結バー115,116からはそれぞれ下向きに、詳しくはホッパ26の内壁面に沿って延びる棒状の支持体117に取り付けられ、その先端に直動掻取部材としての棚吊防止バー111,112が取り付けられている。
図8(B)で示すようにホッパ26の側壁には内壁面26aの傾斜と同じ傾きで内外を貫通する貫通孔126が形成されており、支持体117はこの貫通孔126に挿通された状態で、ホッパ26外側に位置する上方側の端部で連結バー115(116)と連結されている。このためホッパ26外側での連結バー115(116)の動きは支持体117を介してホッパ26内部に位置する棚吊防止バー111(112)に伝達される。
図8(A)に掻取運動生成手段113の構成が示されている。掻取運動生成手段113は、一端側が回転軸102に固定され回転軸102とともに回転する第1リンク119と、第1リンク119の他端側に回転可能に連結された1対の第2リンク120,121と、第2リンク120,121の他端側に回転可能に連結された第3リンク122,123とを備えている。
124はホッパ26の外側で固定状態に取り付けられた保持板で、保持板124にはホッパ26の内壁面26aの傾斜角度と同じ角度で斜め方向に複数並設されたカイドローラ125が2列に並んで配置されている。第3リンク122,123は2列に並んだカイドローラ125にて両側からガイドされ、ホッパ26の内壁面26aと略平行にスライド移動可能に保持されている。
尚、掻取運動生成手段113の反対側に位置する掻取運動生成手段114についても同様に、第1リンク119、第2リンク120,121、第3リンク122,123が設けられている。
この掻取運動生成手段113は、図8(A)で示すように回転軸102が反時計方向に回転運動すると第1リンク119の他端側がそのリンク長を半径とする円を描きながら移動する。これにより同図右側の第3リンク123は第2リンク121により下向きに引き下げられる。これと同時にホッパ26の内部では図8(B)で示すように連結バー116を介して第3リンク123と連結されている支持体117及び棚吊防止バー112がホッパ26の内壁面26aに沿って下向きに移動する。
一方、図8(A)左側の第3リンク122は第2リンク120により上向きに押し上げられる。これと同時にホッパ26の内部では図8(B)で示すように連結バー115を介して第3リンク122と連結されている支持体117及び棚吊防止バー111がホッパ26の内壁面26aに沿って上向きに移動する。
図9(A)及び(B)は、図8の状態から回転軸102が所定角度だけ反時計方向に回転した後の状態を示した図である。そして回転軸102が1回転すると各リンク及びホッパ26内の棚吊防止バー111,112は元の位置に戻る。
即ち、第3リンク122,123がホッパ26の外側で往復運動すると、連結バーを介して第3リンク122,123に連結されている支持体117及びその先端に取り付けられている棚吊防止バー111,112がホッパ26内で同様に往復運動する。図8(B)で表すLが往復運動した場合の棚吊防止バー111,112のストローク量である。
このように本例では棚吊防止バー111,112によりホッパ26の内壁面26aに付着している乾燥汚泥を広い範囲(ストローク量L)に亘って良好に掻き取ることができ、ホッパ26内で棚吊りが生じるのを防止することができる。
特に本例では、上記汚泥付着防止及び棚吊防止のための動作を駆動モータの数を増やすことなく実現した点を1つの特徴としており、駆動モータ98の駆動力によりスクリュー軸94が回転すると、その駆動力は回転軸102、更には第3リンク122,123に伝達され、回転軸102は回転運動を、また第3リンク122,123は往復運動を開始する。
本例では図8(B)で示すように棚吊防止バー111,112が往復運動した際の下方端の位置が、回転移動する掻取片106の軌跡と重複するように設定されている。このため棚吊防止バー111,112のストローク端まで押し下げされた乾燥汚泥を引き続き掻取片106にて掻き取ることができる。
尚、図3で示すように炭化炉投入装置92は、ロードセルからなる重量検出手段129を介して架台上に設置されている。このため重量検出手段129により炭化炉投入装置92の重量を検出することができる。
本例では、重量検出手段129にて検出された重量から既知の装置単体重量を差し引くことで、ホッパ26内に貯留している乾燥汚泥の重量を検出することが可能とされている。
そしてホッパ26内の乾燥汚泥重量が一定になるよう炭化炉投入装置92のスクリューコンベア24の回転数を制御することで、常にホッパ26内部に一定量の乾燥汚泥を保持させてホッパ26からの空気の進入を防ぐマテリアルシールを形成することができる。
また重量検出手段129にて炭化炉投入装置92の重量(詳しくはホッパ26内に貯留している乾燥汚泥の重量)を検出することで、次のような制御を行なうことが可能である。
乾燥機14から発生する乾燥汚泥の含水率が低い場合は、水分が排ガス側へ蒸発する割合が増え、乾燥汚泥側への水分移行率が減るため、単位時間当たりの乾燥汚泥生成量は減少する。逆に乾燥機14から発生する乾燥汚泥の含水率が高い場合は、水分が排ガス側へ蒸発する割合が減り、乾燥汚泥側への水分移行率が増えるため、単位時間当たりの乾燥汚泥生成量は増加する。
従って、上述のようにホッパ26内の乾燥汚泥重量が一定になるよう炭化炉投入装置92のスクリューコンベア24の回転数を制御した場合、スクリューコンベア24の回転数が増えている時(乾燥汚泥搬送量が多い時)は乾燥汚泥含水率が高く、逆にスクリューコンベア24の回転数が減っている時(乾燥汚泥搬送量が少ない時)は乾燥汚泥含水率が低い関係にある。
そこで炭化炉投入装置92のスクリューコンベア24の回転数がある値以上になった場合、乾燥汚泥の含水率が高いとみなし、制御部において乾燥機14の排ガス温度の設定値を自動的に上げ、逆に炭化炉投入装置92の回転数がある値以下になった場合、乾燥汚泥の含水率が低いとみなし、乾燥機14の排ガス温度の設定値を制御部において自動的に下げる、といった制御を行うことが可能となる。このような制御においては不感帯制御を採用することが望ましい。具体的には1時間〜2時間毎に炭化炉投入装置92のスクリューコンベア24の回転数を制御部が検出し、回転数がある設定範囲内の場合、乾燥機14の排ガス温度の設定値の変更は行わない、とする制御を行うことが望ましい。排ガス温度の設定値を変更してからその設定値に見合う乾燥汚泥が生成されるのは30分〜1時間後であり、またその乾燥汚泥の乾燥度のばらつきも大きいからである。
また本例では図1で示すように、乾燥機14で乾燥処理させた乾燥汚泥の状態を撮影す
るためのITVカメラ17が水平コンベア16上に設置されおり、このITVカメラ17で撮影した画像を図示を省略したタブレット等の携帯端末の表示部に常時出力させることで、乾燥汚泥の状態を遠隔監視可能としている。
従来は作業者が1日に数回乾燥汚泥の含水率を測定し、測定結果によって運転条件の変更を行なっていたが、乾燥汚泥はその粒度が大きいと含水率が高く、粒度が小さいと含水率が低いことが解っており、乾燥汚泥の粒度を携帯端末にて遠隔監視することにより、従来行なっていた乾燥汚泥の含水率の測定頻度を少なくすることが可能となり、作業者の負荷軽減を図ることができる。
尚、ITVカメラ17は乾燥機14の出口部分に設置することも可能である。
図10、図11は、炭化炉18から排出された炭化製品を袋詰めするまでの設備を示している。
炭化炉18から排出された炭化製品は200〜400℃と高温であるため、先ず冷却機84を通過させる。冷却機84から排出された炭化製品は炭化製品搬送コンベア85にて上方に搬送される。その後、加湿機86にて水分量調整のための加湿が行われる。
132は加湿機86におけるホッパで、炭化製品搬送コンベア85より搬送されてきた炭化製品は一時的にこのホッパ132に貯留される。本例の加湿機86はホッパ132内部に貯留した炭化製品の重量をロードセルにて検出し、ホッパ132内の炭化製品が一定重量に達するとホッパ132内に一定量の給水噴霧を行なう。
加湿機86の下方には、貯留搬送装置134が設けられている。
この貯留搬送装置134は、上記加湿機86と後述する袋詰機88が何れも間欠運転で稼動するため、袋詰機88からの要求に応じて炭化製品を供給できるように袋詰重量(約20kg)よりも若干多い40〜50kgの炭化製品を一時的に貯留するためのホッパ87を備えている。
袋詰機88では、ホッパ87から搬出された炭化製品を投入ホッパ167にて一時貯留しながら順次炭化製品の袋詰めを行なう。そして袋詰めされた炭化製品はパレタイザ90(図11)にてパレット上に所定の段数で荷積される。本例では袋詰機88の投入ホッパ167内部の重量をロードセルにて検出し、投入ホッパ167の重量に基づいて、袋詰機88から上流側のホッパ87(詳しくは貯留搬送装置134)への炭化製品の払い出し信号及び停止信号を制御することで、パレタイザ90までの一連の動作の自動化を可能としている。
図12,図13は貯留搬送装置134の構成を示した図である。
図12において、136は炭化製品を搬出するためのスクリューコンベアで、138はスクリュー軸、140はスクリュー軸138から螺旋状に突出したスクリュー羽根、142はスクリュー軸138及びスクリュー羽根140を内部に収納した外筒部材、である。
スクリューコンベア136の上部投入口141には、炭化製品を貯留するためのホッパ87が設けられている。スクリューコンベア136の外筒部材142は図中左向きに延び出して下向きの搬出口144が形成されている。
尚、143(図13)はスクリュー軸138を回転駆動させる駆動モータで、スクリュー軸138とは図示を省略したチェーンを介して連結されている。
この貯留搬送装置134が取り扱う炭化製品も付着性を有しているため、ホッパ87の内壁面やスクリューコンベア136の隣接するスクリュー羽根140の間の溝146に付着した炭化製品がそのまま成長して搬送を妨げる場合がある。
そのため貯留搬送装置134においても以下のように汚泥付着防止機構が設けられている。
図12において、148,150はスクリューコンベア136の上方で、ホッパ87の内部をスクリュー軸138と略平行に延びる回転軸で、軸方向両端付近に設けられたベアリング152,153により回転可能に支持されている。
155は回転軸148に取り付けられ軸直交方向に延びる支持体で、回転軸148の軸方向異なる位置に、90°ずつ周方向にその突出方向を異ならせながら複数設けられている。それぞれの支持体155には異なる高さに、横方向に延びる複数の掻取片156が取り付けられている。ここでは支持体155及び掻取片156が回転掻取部材を構成している。
158は回転軸150に取り付けられ軸直交方向に延びる支持体で、回転軸150の軸方向異なる位置に、180°ずつ周方向にその突出方向を異ならせながら複数設けられている。それぞれの支持体158には異なる高さに、横方向に延びる複数の掻取片159が取り付けられている。ここでは支持体158及び掻取片159が回転掻取部材を構成している。
スクリュー軸138の一端側(図中右側)には歯車体160が装着されており、同様に回転軸148の一端側(図中右側)には歯車体161が装着されている。これら歯車体160及び161はチェーン162を介して連結されている。
また回転軸148の他端側(図中左側)には歯車体163が装着され、同様に回転軸150の他端側(図中左側)には歯車体164が装着されている。これら歯車体163及び164はチェーン165を介して連結されている。
このため本例では駆動モータ143の駆動力によりスクリュー軸138が回転すると、その駆動力は回転軸148及び150にも伝達され、回転軸148及び150もまた回転を開始する。
これにより本例では、図13で示すように、ホッパ87の内部において回転軸148に取り付けられた支持体155及び掻取片156と、回転軸150に取り付けられた支持体158及び掻取片159とが、高さ方向に2段で回転するため、高さ方向の長い距離に亘って、回転掻取部材が回転する軌跡上の炭化製品を位置移動させる。この軌跡上に棚状に堆積した炭化製品の堆積物があればこれを掻き取り、堆積物をホッパ87の内壁面87aから良好に分離することができる。
また図12で示すように軸方向に隣接する掻取片156と掻取片159は、互いが近接した際、即ち掻取片156が下向きで、掻取片159が上向きとなった際、掻取片156の先端側と掻取片159の先端側とが長手方向、即ち回転軸方向に重複するように配置されている。
このようにすることで掻取片156の先端が掻取片159と掻取片159との間の隙間に進入し、掻取片159の先端が掻取片156と掻取片156との間の隙間に進入するため、掻取片自身に炭化製品が付着してしまった場合でも、他方の掻取片によって付着した炭化製品を掻き取ることができる。
また本例では図12で示すように、回転軸150の回転により掻取片159がスクリューコンベア136に近接した際、支持体158の先端に設けられた掻取片159が、隣接するスクリュー羽根140の間の溝146に入り込んだ状態となるように掻取片159が配置されている。
加えて本例では、掻取片159とスクリュー羽根140とが干渉しないように、スクリュー軸138と回転軸150との回転数比を、スクリュー軸138の回転数:回転軸150の回転数=1:1、又は2:1、又は2の整数倍:1とする。具体的には歯車体160,161,163,164のそれぞれの歯数をZ1,Z2,Z3,Z4とした場合、Z1×Z3:Z2×Z4=1:1、又は1:2、又は1:2の整数倍としている。
このため先端に設けられた掻取片159は丁度下向きをなった時、スクリュー羽根140と干渉することなくスクリュー羽根140の間の溝146に入り込んで、溝146に付着している炭化製品を掻き出すことができる。
尚、ホッパの内壁面87aに付着し易い性状の炭化製品の場合には、図7〜図9で示すホッパの内壁面に沿って移動する直動掻取部材を更に組合せた構造とすることも可能である。
以上のように本実施形態では、熱風発生炉40からの排ガスを流通させる排気ダクト54の一部及び炭化炉18からの排ガスを流通させる排気ダクト64の一部を、それぞれ排ガスが鉛直方向上向きに流通する形態の鉛直ダクト54a,64aで構成し、鉛直ダクト54a,64a上にダスト除去機構を備えた熱交換器56,74を設けるとともに、鉛直ダクト54a,64aの下端部にダスト回収用のチャンバー80,80を設けている。
このため本実施形態では熱交換器56,74に対して排ガスを下側から上向きに流通させることで熱交換器56,74へのダストの付着を生じ難くすることができる。また付着したダストについてはダスト除去機構を作動させることで人手によらず自動で除去することができる。除去されたダストは自重落下により鉛直ダクト54a,64aの下端部に設けられたダスト回収用のチャンバー80,80内に集積するので、ダスト除去に関する作業をチャンバー部分に集約することができる。
本実施形態では、循環路44にインバータ制御により回転数を変化させる循環ファン装置46を設けておくことで循環路44の風量制御を従来のダンパを開閉する方法に変えて、循環ファン48の回転数を変更する方法で行うことが可能となり、これにより乾燥機14内部の圧力が安定し循環路44側へのダストの拡散を抑えることができ、メンテナンス作業の負荷低減を図ることができる。
本実施形態では、熱風発生炉40からの排ガスを外部に放出する排ガス路にインバータ制御により回転数を変化させる排ガスファン装置68を設けておくことで排ガス路の風量制御を従来のダンパを開閉する方法に変えて、排気ファン70の回転数を変更する方法で行うことが可能となり、これにより熱風発生炉40内部の圧力が安定し排ガス路へのダストの拡散を抑えることができ、メンテナンス作業の負荷低減を図ることができる。
ここで排ガスファン装置68の回転数を制御する制御部は、熱風発生炉40の炉内圧力が所定範囲内にある場合、排ガスファン装置68の回転数を一定に維持する制御を行う不感帯制御手段を備えており、不感帯制御によって排ガス路へのダスト拡散を抑えることができる。
本実施形態では、スクリューコンベア24と、ホッパ26と、ホッパ内に配置された回転軸102周りに回転移動する支持体104及び掻取片106と、を備えた炭化炉投入装置92を炭化炉18の前端部に設けている。ここで掻取片106を、スクリューコンベア24に近接した際、スクリューコンベア24のスクリュー羽根95とスクリュー羽根95との間に形成された溝100に入り込んだ状態となる位置に配置させており、掻取片106にて溝100に付着している乾燥汚泥を掻き出すことができる。
本実施形態ではまた、ホッパ26の内壁面26aに沿って移動する棚吊防止バー111,112を設けており、ホッパ26の内壁面26aに付着している汚泥等を広い範囲に亘って良好に掻き取ることができ、ホッパ26内で棚吊りが生じるのを防止することができる。
本実施形態では、スクリューコンベア24及び汚泥等を貯留するホッパ26とを備えた
炭化炉投入装置92と、この炭化炉投入装置92の重量を測定する重量検出手段129とを設けており、ホッパ26内の汚泥等の重量が一定になるようスクリューコンベア24の回転数を制御することで、常にホッパ26内部に一定量の汚泥等を保持させてホッパ26からの空気の進入を防ぐマテリアルシールを形成することができる。
本実施形態ではまた、乾燥機14を熱風発生炉40及び炭化炉18の上方に配置している。本実施形態で鉛直ダクト54a,64aに熱交換器56,74が配置され、乾燥機14から排出された熱風はこれら熱交換器56,74の内部を流通する。このため乾燥機14をこれら熱交換器56,74に近い、熱風発生炉40及び炭化炉18の上方に配置することで循環路44の長さを短くすることができる。また乾燥機14から排出された汚泥を炭化炉18に搬送する経路が単純化されるため、設備レイアウトをコンパクトにできる。またこれらにより作業者の動線が短くなりメンテナンス作業の負荷低減を図ることができる。
本実施形態ではまた、乾燥機14で乾燥処理させた乾燥汚泥の状態を撮影するITVカメラ17と、ITVカメラ17で撮影した画像を出力表示する表示部を備えた携帯端末と、を設けて、乾燥汚泥の状態を遠隔監視可能としている。乾燥汚泥の粒度を携帯端末にて遠隔監視することにより、従来行なっていた乾燥汚泥の含水率の測定頻度を少なくすることが可能となり、メンテナンス作業の負荷低減を図ることができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。
1 炭化処理設備
14 乾燥機
17 ITVカメラ
18 炭化炉
22 回転ドラム
24,136 スクリューコンベア
26,87 ホッパ
26a,87a 内壁面
40 熱風発生炉
44 循環路
46 循環フアン装置
54,64 排気ダクト
54a,64a 鉛直ダクト
56 熱風発生炉熱交換器
68 排ガスフアン装置
74 炭化炉熱交換器
80 チャンバー
92 炭化炉投入装置
94,138 スクリュー軸
95,140 スクリュー羽根(羽根部)
99,141 投入口
102,148,150 回転軸
104,155,158 支持体
106,156,159 掻取片
111,112 棚吊防止バー(直動掻取部材)
129 重量検出手段
134 貯留搬送装置

Claims (9)

  1. (a)有機物含有汚泥を所定水分状態まで乾燥処理する乾燥機と、
    (b)該乾燥機で乾燥処理させた該汚泥を乾留処理により炭化する炭化炉と、
    (c)該乾燥機における乾燥用の熱風を発生させる熱風発生炉と、
    (d)該熱風発生炉で発生した熱風を、前記乾燥機を経由した後、前記炭化炉からの排ガス及び前記熱風発生炉からの排ガスとの間で熱交換器を介して熱交換させて、該熱風発生炉に戻す循環路と、を備えた汚泥の炭化処理設備であって、
    前記熱風発生炉からの排ガスを流通させる排ガス路の一部及び前記炭化炉からの排ガスを流通させる排ガス路の一部を、それぞれ排ガスが鉛直方向上向きに流通する形態の鉛直排ガス路で構成し、該鉛直排ガス路上にダスト除去機構を備えた前記熱交換器を設けるとともに、該鉛直排ガス路の下端部にダスト回収用のチャンバーを設けたことを特徴とする汚泥の炭化処理設備。
  2. 前記循環路にはインバータ制御により回転数を変化させる循環ファン装置が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。
  3. 前記熱風発生炉からの排ガスを外部に放出する排ガス路にはインバータ制御により回転数を変化させる排ガスファン装置が設けられていることを特徴とする請求項1,請求項2の何れかに記載の汚泥の炭化処理設備。
  4. 前記排ガスファン装置の回転数を制御する制御部が、前記熱風発生炉の炉内圧力が所定範囲内にある場合に前記排ガスファン装置の回転数を一定に維持する制御を行う不感帯制御手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の汚泥の炭化処理設備。
  5. スクリュー軸に螺旋状に形成された羽根部を有するスクリューコンベアと、
    該スクリューコンベアの投入口に設けられ、前記汚泥若しくは前記汚泥を乾留処理した炭化製品を一時貯溜するホッパと、
    該ホッパ内に配置された回転軸周りに回転移動する回転掻取部材と、
    を備えた搬送装置が、前記汚泥若しくは炭化製品の搬送路上に設けられており、
    前記回転掻取部材は、前記スクリューコンベアに近接した際、前記羽根部と羽根部との間に形成された溝に入り込んだ状態となる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。
  6. スクリュー軸に螺旋状に形成された羽根部を有するスクリューコンベアと、
    該スクリューコンベアの投入口に設けられ、前記汚泥若しくは前記汚泥を乾留処理した炭化製品を一時貯溜するホッパと、
    該ホッパの内壁面に沿って移動する直動掻取部材と、
    を備えた搬送装置が、前記汚泥若しくは炭化製品の搬送路上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。
  7. スクリュー軸に螺旋状に形成された羽根部を有するスクリューコンベアと、該スクリューコンベアの投入口に設けられ、前記汚泥若しくは前記汚泥を乾留処理した炭化製品を一時貯溜するホッパと、を備え、前記スクリューコンベアの後端部を前記炭化炉の回転ドラム内に挿入する形態で、前記炭化炉の前端部に連結された搬送装置と、
    該搬送装置の重量を測定する重量検出手段と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。
  8. 前記乾燥機を前記熱風発生炉及び前記炭化炉の上方に配置したことを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。
  9. 前記乾燥機で乾燥処理させた乾燥汚泥の状態を撮影するITVカメラと、該ITVカメラで撮影した画像を出力表示する表示部を備えた携帯端末と、を有し、該携帯端末の表示部にて前記乾燥汚泥の状態を遠隔監視可能となしたことを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。
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