JP2017087126A - 汚泥の炭化処理設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱風発生炉40で発生した熱風を、乾燥機14を経由した後、炭化炉18からの排ガス及び熱風発生炉40からの排ガスとの間で熱交換器56,74を介して熱交換させて、熱風発生炉40に戻す循環路44を備えた汚泥の炭化処理設備1であって、熱風発生炉40からの排ガスを流通させる排ガス路の一部及び炭化炉18からの排ガスを流通させる排ガス路の一部を、それぞれ排ガスが鉛直方向上向きに流通する形態の鉛直排ガス路54a,64aで構成し、鉛直排ガス路上にダスト除去機構を備えた熱交換器56,74を設けるとともに、鉛直排ガス路54a,64aの下端部にダスト回収用のチャンバー80,80を設けた。
【選択図】 図1
Description
この下水汚泥の減量化処理の1つの方法として、汚泥を乾留処理により炭化することが行われている。
図中200は受入ホッパであり、含水率80%程度まで脱水された脱水汚泥がこの受入ホッパ200に先ず受け入れられる。
ここに受け入れられた脱水汚泥は、汚泥搬送ポンプ202にて乾燥機204へと送られ、そこで所定の含水率、例えば40%程度の含水率まで乾燥処理される。
この炭化炉208の炉体210の内部に乾留容器としての円筒形状の回転ドラム(レトルト)214が設けられており、前段の乾燥機204で乾燥処理された汚泥がコンベア206により、更には回転ドラム214の前端部(図中左端部)位置に設けられたスクリューコンベア212により回転ドラム214内部に投入される。
すると汚泥中に含まれていた可燃ガスが外熱室218の雰囲気中に抜け出し、そしてこの可燃ガスが着火して、以後はその可燃ガスの燃焼により回転ドラム214内部の汚泥の加熱が行われる。
即ち熱風発生炉226で発生した熱風は、乾燥機204,集塵機228を通る循環路230を、循環ファン232により循環流通させられるようになっている。
この種の炭化処理設備は、例えば下記特許文献1,特許文献2等に開示されている。
こうなるとホッパ222に投入された乾燥汚泥がホッパ下方のスクリューコンベア212に供給されなくなってしまうため、作業者がホッパ内に付着堆積した乾燥汚泥の掻き取りを行わなければならなかった。
以上はホッパの内壁面に付着した例であるが、スクリューコンベア212の搬送用の羽根部と羽根部との間の溝に付着した乾燥汚泥が成長して搬送を妨げる場合もある。この場合も作業者が除去作業を行わなければならなかった。
尚、特許文献1,2等で示すように従来の炭化炉は、外熱室と排ガス処理室とが一体化された構造であったが、これら外熱室と排ガス処理室とを分離した構造とすることで更に設備レイアウトをコンパクトなものとすることができる。
図中10は受入ホッパであり、含水率80%程度まで脱水された汚泥ケーキがこの受入ホッパ10に先ず受け入れられる。
ここに受け入れられた脱水汚泥は、汚泥搬送ポンプ12にて建屋の2階部分に設置されている乾燥機14へと送られ、そこで所定の含水率、例えば40%程度の含水率まで乾燥処理される。
この炭化炉18は外熱式ロータリーキルン方式のもので、図2にも示しているように炉体20の内部に乾留容器としての円筒形状の回転ドラム(レトルト)22が設けられている。
尚、従来は図14で示すように乾燥機204と炭化炉208とが建屋の同じ1階部分に設置されていたため、乾燥汚泥を炭化炉208に投入する際には、コンベア206にて炭化炉208の投入口よりも高い位置まで持ち上げる必要があったが、本例では乾燥機14を2階部分に、炭化炉18を1階部分に設置しているため、乾燥機14から排出された汚泥は同じく2階に設置された水平コンベア16にて炭化炉18の投入口(ホッパ26)の直上まで水平移動させ、後は自重落下させるだけでよい。
すると汚泥中に含まれていた可燃ガスが、回転ドラム22に設けられた吹出パイプ32を通じて外熱室30の雰囲気中に抜け出し、そしてこの可燃ガスが着火して、以後はその可燃ガスの燃焼により回転ドラム22内部の汚泥の加熱が行われる。この段階では助燃バーナ28は燃焼停止される。
残渣(炭化製品)が回転ドラム22の図中右端の出口38、つまり炭化炉18から排出される。
本例では燃焼空気の流路上に予熱器41が設けられており、熱風発生炉40からの排ガスの熱を利用して300℃程度に予熱された燃焼空気が熱風発生炉40に供給される。
サイクロン集塵機42は水平コンベア16の上方に設けられており、サイクロン集塵機42にてダストとして回収された乾燥汚泥は、そのまま水平コンベア16上に投下して炭化製品の材料にすることも可能である。
68は上部排気ダクト60に設けられた排ガスファン装置で、ファン70とファン70を駆動するファンモータ72を備えている。ファンモータ72はモータ回転数がインバータ制御にて変更可能とされており、モータ回転数を変更することで排ガスの風量を調整することができる。
この排ガス処理室34には、排ガス処理室用バーナ36a及び乾留ガスを燃やす為の複数の空気投入用ノズル36bが設けられており、排ガス処理室34内に導かれた排ガス中
の未燃ガスが2次燃焼される。
一端を炭化炉18の排出口62に接続された炭化炉用の排気ダクト64は、その一部が鉛直方向上向きに延びる鉛直ダクト64aを構成している。鉛直ダクト64aは上方側の端部で連結ダクト58を介して上部排気ダクト60に接続されている。
この炭化炉用の排気ダクト64中の排ガスは、温度が700〜1000℃程度の高温度であり、炭化炉熱交換器74で熱交換され、排ガスファン装置68により連結ダクト58,上部排気ダクト60を通じて図示を省略した煙突から外部に放出される。
76は受熱側の循環ガスを内部に流通させる長円形のエレメントで、間隔を隔てて平行に複数配置されている。エレメント76の外側には図中下方から上向きに高温の排ガスが流れており、エレメント76の内部に循環ガスを流通させることでエレメント76の管壁を通じて排ガスとの間で熱交換が行われる。
保持部材78には図示を省略するエアシリンダのロッドが連結されており、ロッドを前後方向に往復運動させると、保持部材78とともにエレメント76の隙間に配置されたチェーン77が隙間に沿って図中矢印で示された前後方向に位置移動する。この際チェーン77がエレメント76の表面に付着堆積していたダストと接触してダストを除去する。
本例ではこのチェーン77、保持部材78、エアシリンダがダスト除去機構を構成している。
以上、炭化炉熱交換器74を例に説明したが熱風発生炉熱交換器56についても同様のダスト除去機構が設けられている。尚、上記のダスト除去機構は一例でありこれに限定されるものではなく、ダストが良好に除去できる機構を適宜採用することができる。
本例によれば、熱交換器に設けられたダスト除去機構により掻き落とされたダストは自重落下してチャンバー80内に回収される。このため熱交換器のダスト除去作業を作業者自ら行う必要はなく、チャンバー80にダストが一定量たまった際に、チャンバー80の扉82を開けて、チャンバー80内のダストを取り出すだけでよい。例えばチャンバー80を、炭化処理設備1を3ヶ月連続可動させた場合に発生するダスト量が収容できる容量としておけば作業負荷を大幅に軽減することができる。
乾燥機14での乾燥汚泥の含水率を例えば40%±5%といった所定の目標値に収めるためには、乾燥機14後の循環ガス温度を制御する必要がある。そこで従来は図14で示すように循環路230上に循環ファン232とともに循環路内の循環ガスの風量を制御す
る風量制御ダンパ233を設け、この風量制御ダンパ233の開度の変更により乾燥機204後の循環ガス温度を制御していた。
即ち乾燥機204後の循環ガス温度の設定値を上げると、循環路230の風量制御ダンパ233の開度が大となる。その結果熱風発生炉226から乾燥機204に送られる熱風の量が増え、乾燥機204内部での乾燥用熱風顕熱が増え、乾燥度合が増すとともに乾燥機204後の循環ガス温度が上昇する。
しかしながらダンパ233を用いる従来の方法では、ダンパ233自身が持つ圧力損失がダンパの開度により変動し、乾燥機204内部の圧力が振れ、その際に乾燥機204内部で発生したダストが循環路230側に拡散してしまい、集塵機228が早期に目詰まりしてしまうなど循環路230でのメンテナンス負荷が大きくなってしまっていた。
従来は、図14で示すように熱風発生炉226の炉内圧力を設定値(例えば0Pa)になるよう、熱風発生炉226の排ガスファン238の一次側に炉圧制御ダンパ239を設け、炉圧制御ダンパ239の開度を変更するものであった。しかしながら炉圧制御ダンパ239の微妙な開度変動により炉圧制御ダンパ239自身が持つ圧力損失も変動してしまうため、炉内圧力に±0〜±100Pa程度の変動が発生していた。その結果熱風発生炉226の炉内圧力がマイナス方向に振れる時に、熱風発生炉226―乾燥機204循環系統内のダストが排ガスファン238側に拡散し、ダスト清掃等のメンテナンス負荷が大きくなってしまっていた。
このような制御方法によれば、ファン70の回転数を一定に維持している時間帯が長くなくなり、熱風発生炉40の炉内圧力の振れをより少なくすることが可能となる。従って
熱風発生炉40―乾燥機14循環系統内のダストが排気ダクト54側へ拡散するのを更に抑制することができる。
しかしながら乾燥汚泥は付着性を有しているためホッパ26の内壁面やスクリューコンベア24の溝100に付着堆積し、乾燥汚泥がそのままこびりついた状態となってしまう場合がある。このため本例では、これらの不具合を防止するための汚泥付着防止機構が設けられている。
102はスクリューコンベア24の上方で、ホッパ26の内部をスクリュー軸94と略平行に延びる回転軸で、軸方向両端付近に設けられたベアリング97により回転可能に支持されている。
104は回転軸102に取り付けられ軸直交方向に延びる支持体で、回転軸102の軸方向(図中左右方向)の異なる位置に複数(ここでは7箇所)設けられている。それぞれの支持体104には、図中左右方向(軸方向)に延びる複数の掻取片106が異なる高さに取り付けられている。この炭化炉投入装置92では支持体104及び掻取片106が回転掻取部材を構成している。
このため本例では駆動モータ98の駆動力によりスクリュー軸94が回転するとその駆動力は歯車体109,108を介して回転軸102にも伝達され、回転軸102もまた回転を開始する。
これにより回転軸102に取り付けられた支持体104及び掻取片106が、図8(B)で示すように、回転軸102を中心に回転軸102とともに回転移動し、支持体104及び掻取片106が移動する軌跡上にある汚泥を位置移動させる。ホッパ26の内壁面26aから延び出した堆積物があればこれを掻き取り、ホッパ26の内壁面26aから良好に分離することができる。
尚、掻取片106とスクリュー羽根95との干渉を防止するため、支持体104が下向きとなった時のスクリュー羽根95の位置を一定にすべく、スクリュー軸94と回転軸102との回転数比を、スクリュー軸94の回転数:回転軸102の回転数=1:1、又は2:1、又は2の整数倍:1とする。具体的には歯車体109と歯車体108との歯数比を、スクリュー側の歯車体109:回転軸側の歯車体108=1:1、又は1:2、又は
1:2の整数倍、とする。
図7で示すように回転軸102の左右方向両端には、回転軸102の回転運動を、ホッパ26の内壁面に沿った往復運動に変換する掻取運動生成手段113,114がそれぞれ設けられている。
掻取運動生成手段113,114の上方側の端部には、掻取運動生成手段113,114それぞれの出力端を連結する連結バー115,116が設けられている。これら連結バー115,116からはそれぞれ下向きに、詳しくはホッパ26の内壁面に沿って延びる棒状の支持体117に取り付けられ、その先端に直動掻取部材としての棚吊防止バー111,112が取り付けられている。
図8(B)で示すようにホッパ26の側壁には内壁面26aの傾斜と同じ傾きで内外を貫通する貫通孔126が形成されており、支持体117はこの貫通孔126に挿通された状態で、ホッパ26外側に位置する上方側の端部で連結バー115(116)と連結されている。このためホッパ26外側での連結バー115(116)の動きは支持体117を介してホッパ26内部に位置する棚吊防止バー111(112)に伝達される。
124はホッパ26の外側で固定状態に取り付けられた保持板で、保持板124にはホッパ26の内壁面26aの傾斜角度と同じ角度で斜め方向に複数並設されたカイドローラ125が2列に並んで配置されている。第3リンク122,123は2列に並んだカイドローラ125にて両側からガイドされ、ホッパ26の内壁面26aと略平行にスライド移動可能に保持されている。
尚、掻取運動生成手段113の反対側に位置する掻取運動生成手段114についても同様に、第1リンク119、第2リンク120,121、第3リンク122,123が設けられている。
一方、図8(A)左側の第3リンク122は第2リンク120により上向きに押し上げられる。これと同時にホッパ26の内部では図8(B)で示すように連結バー115を介して第3リンク122と連結されている支持体117及び棚吊防止バー111がホッパ26の内壁面26aに沿って上向きに移動する。
図9(A)及び(B)は、図8の状態から回転軸102が所定角度だけ反時計方向に回転した後の状態を示した図である。そして回転軸102が1回転すると各リンク及びホッパ26内の棚吊防止バー111,112は元の位置に戻る。
このように本例では棚吊防止バー111,112によりホッパ26の内壁面26aに付着している乾燥汚泥を広い範囲(ストローク量L)に亘って良好に掻き取ることができ、ホッパ26内で棚吊りが生じるのを防止することができる。
特に本例では、上記汚泥付着防止及び棚吊防止のための動作を駆動モータの数を増やすことなく実現した点を1つの特徴としており、駆動モータ98の駆動力によりスクリュー軸94が回転すると、その駆動力は回転軸102、更には第3リンク122,123に伝達され、回転軸102は回転運動を、また第3リンク122,123は往復運動を開始する。
本例では、重量検出手段129にて検出された重量から既知の装置単体重量を差し引くことで、ホッパ26内に貯留している乾燥汚泥の重量を検出することが可能とされている。
そしてホッパ26内の乾燥汚泥重量が一定になるよう炭化炉投入装置92のスクリューコンベア24の回転数を制御することで、常にホッパ26内部に一定量の乾燥汚泥を保持させてホッパ26からの空気の進入を防ぐマテリアルシールを形成することができる。
乾燥機14から発生する乾燥汚泥の含水率が低い場合は、水分が排ガス側へ蒸発する割合が増え、乾燥汚泥側への水分移行率が減るため、単位時間当たりの乾燥汚泥生成量は減少する。逆に乾燥機14から発生する乾燥汚泥の含水率が高い場合は、水分が排ガス側へ蒸発する割合が減り、乾燥汚泥側への水分移行率が増えるため、単位時間当たりの乾燥汚泥生成量は増加する。
従って、上述のようにホッパ26内の乾燥汚泥重量が一定になるよう炭化炉投入装置92のスクリューコンベア24の回転数を制御した場合、スクリューコンベア24の回転数が増えている時(乾燥汚泥搬送量が多い時)は乾燥汚泥含水率が高く、逆にスクリューコンベア24の回転数が減っている時(乾燥汚泥搬送量が少ない時)は乾燥汚泥含水率が低い関係にある。
るためのITVカメラ17が水平コンベア16上に設置されおり、このITVカメラ17で撮影した画像を図示を省略したタブレット等の携帯端末の表示部に常時出力させることで、乾燥汚泥の状態を遠隔監視可能としている。
従来は作業者が1日に数回乾燥汚泥の含水率を測定し、測定結果によって運転条件の変更を行なっていたが、乾燥汚泥はその粒度が大きいと含水率が高く、粒度が小さいと含水率が低いことが解っており、乾燥汚泥の粒度を携帯端末にて遠隔監視することにより、従来行なっていた乾燥汚泥の含水率の測定頻度を少なくすることが可能となり、作業者の負荷軽減を図ることができる。
尚、ITVカメラ17は乾燥機14の出口部分に設置することも可能である。
炭化炉18から排出された炭化製品は200〜400℃と高温であるため、先ず冷却機84を通過させる。冷却機84から排出された炭化製品は炭化製品搬送コンベア85にて上方に搬送される。その後、加湿機86にて水分量調整のための加湿が行われる。
132は加湿機86におけるホッパで、炭化製品搬送コンベア85より搬送されてきた炭化製品は一時的にこのホッパ132に貯留される。本例の加湿機86はホッパ132内部に貯留した炭化製品の重量をロードセルにて検出し、ホッパ132内の炭化製品が一定重量に達するとホッパ132内に一定量の給水噴霧を行なう。
この貯留搬送装置134は、上記加湿機86と後述する袋詰機88が何れも間欠運転で稼動するため、袋詰機88からの要求に応じて炭化製品を供給できるように袋詰重量(約20kg)よりも若干多い40〜50kgの炭化製品を一時的に貯留するためのホッパ87を備えている。
図12において、136は炭化製品を搬出するためのスクリューコンベアで、138はスクリュー軸、140はスクリュー軸138から螺旋状に突出したスクリュー羽根、142はスクリュー軸138及びスクリュー羽根140を内部に収納した外筒部材、である。
スクリューコンベア136の上部投入口141には、炭化製品を貯留するためのホッパ87が設けられている。スクリューコンベア136の外筒部材142は図中左向きに延び出して下向きの搬出口144が形成されている。
尚、143(図13)はスクリュー軸138を回転駆動させる駆動モータで、スクリュー軸138とは図示を省略したチェーンを介して連結されている。
そのため貯留搬送装置134においても以下のように汚泥付着防止機構が設けられている。
155は回転軸148に取り付けられ軸直交方向に延びる支持体で、回転軸148の軸方向異なる位置に、90°ずつ周方向にその突出方向を異ならせながら複数設けられている。それぞれの支持体155には異なる高さに、横方向に延びる複数の掻取片156が取り付けられている。ここでは支持体155及び掻取片156が回転掻取部材を構成している。
また回転軸148の他端側(図中左側)には歯車体163が装着され、同様に回転軸150の他端側(図中左側)には歯車体164が装着されている。これら歯車体163及び164はチェーン165を介して連結されている。
このため本例では駆動モータ143の駆動力によりスクリュー軸138が回転すると、その駆動力は回転軸148及び150にも伝達され、回転軸148及び150もまた回転を開始する。
このようにすることで掻取片156の先端が掻取片159と掻取片159との間の隙間に進入し、掻取片159の先端が掻取片156と掻取片156との間の隙間に進入するため、掻取片自身に炭化製品が付着してしまった場合でも、他方の掻取片によって付着した炭化製品を掻き取ることができる。
加えて本例では、掻取片159とスクリュー羽根140とが干渉しないように、スクリュー軸138と回転軸150との回転数比を、スクリュー軸138の回転数:回転軸150の回転数=1:1、又は2:1、又は2の整数倍:1とする。具体的には歯車体160,161,163,164のそれぞれの歯数をZ1,Z2,Z3,Z4とした場合、Z1×Z3:Z2×Z4=1:1、又は1:2、又は1:2の整数倍としている。
このため先端に設けられた掻取片159は丁度下向きをなった時、スクリュー羽根140と干渉することなくスクリュー羽根140の間の溝146に入り込んで、溝146に付着している炭化製品を掻き出すことができる。
尚、ホッパの内壁面87aに付着し易い性状の炭化製品の場合には、図7〜図9で示すホッパの内壁面に沿って移動する直動掻取部材を更に組合せた構造とすることも可能である。
炭化炉投入装置92と、この炭化炉投入装置92の重量を測定する重量検出手段129とを設けており、ホッパ26内の汚泥等の重量が一定になるようスクリューコンベア24の回転数を制御することで、常にホッパ26内部に一定量の汚泥等を保持させてホッパ26からの空気の進入を防ぐマテリアルシールを形成することができる。
14 乾燥機
17 ITVカメラ
18 炭化炉
22 回転ドラム
24,136 スクリューコンベア
26,87 ホッパ
26a,87a 内壁面
40 熱風発生炉
44 循環路
46 循環フアン装置
54,64 排気ダクト
54a,64a 鉛直ダクト
56 熱風発生炉熱交換器
68 排ガスフアン装置
74 炭化炉熱交換器
80 チャンバー
92 炭化炉投入装置
94,138 スクリュー軸
95,140 スクリュー羽根(羽根部)
99,141 投入口
102,148,150 回転軸
104,155,158 支持体
106,156,159 掻取片
111,112 棚吊防止バー(直動掻取部材)
129 重量検出手段
134 貯留搬送装置
Claims (9)
- (a)有機物含有汚泥を所定水分状態まで乾燥処理する乾燥機と、
(b)該乾燥機で乾燥処理させた該汚泥を乾留処理により炭化する炭化炉と、
(c)該乾燥機における乾燥用の熱風を発生させる熱風発生炉と、
(d)該熱風発生炉で発生した熱風を、前記乾燥機を経由した後、前記炭化炉からの排ガス及び前記熱風発生炉からの排ガスとの間で熱交換器を介して熱交換させて、該熱風発生炉に戻す循環路と、を備えた汚泥の炭化処理設備であって、
前記熱風発生炉からの排ガスを流通させる排ガス路の一部及び前記炭化炉からの排ガスを流通させる排ガス路の一部を、それぞれ排ガスが鉛直方向上向きに流通する形態の鉛直排ガス路で構成し、該鉛直排ガス路上にダスト除去機構を備えた前記熱交換器を設けるとともに、該鉛直排ガス路の下端部にダスト回収用のチャンバーを設けたことを特徴とする汚泥の炭化処理設備。 - 前記循環路にはインバータ制御により回転数を変化させる循環ファン装置が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。
- 前記熱風発生炉からの排ガスを外部に放出する排ガス路にはインバータ制御により回転数を変化させる排ガスファン装置が設けられていることを特徴とする請求項1,請求項2の何れかに記載の汚泥の炭化処理設備。
- 前記排ガスファン装置の回転数を制御する制御部が、前記熱風発生炉の炉内圧力が所定範囲内にある場合に前記排ガスファン装置の回転数を一定に維持する制御を行う不感帯制御手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の汚泥の炭化処理設備。
- スクリュー軸に螺旋状に形成された羽根部を有するスクリューコンベアと、
該スクリューコンベアの投入口に設けられ、前記汚泥若しくは前記汚泥を乾留処理した炭化製品を一時貯溜するホッパと、
該ホッパ内に配置された回転軸周りに回転移動する回転掻取部材と、
を備えた搬送装置が、前記汚泥若しくは炭化製品の搬送路上に設けられており、
前記回転掻取部材は、前記スクリューコンベアに近接した際、前記羽根部と羽根部との間に形成された溝に入り込んだ状態となる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。 - スクリュー軸に螺旋状に形成された羽根部を有するスクリューコンベアと、
該スクリューコンベアの投入口に設けられ、前記汚泥若しくは前記汚泥を乾留処理した炭化製品を一時貯溜するホッパと、
該ホッパの内壁面に沿って移動する直動掻取部材と、
を備えた搬送装置が、前記汚泥若しくは炭化製品の搬送路上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。 - スクリュー軸に螺旋状に形成された羽根部を有するスクリューコンベアと、該スクリューコンベアの投入口に設けられ、前記汚泥若しくは前記汚泥を乾留処理した炭化製品を一時貯溜するホッパと、を備え、前記スクリューコンベアの後端部を前記炭化炉の回転ドラム内に挿入する形態で、前記炭化炉の前端部に連結された搬送装置と、
該搬送装置の重量を測定する重量検出手段と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。 - 前記乾燥機を前記熱風発生炉及び前記炭化炉の上方に配置したことを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。
- 前記乾燥機で乾燥処理させた乾燥汚泥の状態を撮影するITVカメラと、該ITVカメラで撮影した画像を出力表示する表示部を備えた携帯端末と、を有し、該携帯端末の表示部にて前記乾燥汚泥の状態を遠隔監視可能となしたことを特徴とする請求項1に記載の汚泥の炭化処理設備。
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