JP2017086415A - 食器洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者が手指挿入部に手指を入れて把持部を把持したときに、洗浄機本体の外部から手指挿入部に水が浸入した場合にも、検出機構の内部への水の侵入を防止して、把持部が使用者の手指により把持されたことを適正に検出することが可能な食器洗浄機を提供する。【解決手段】手指挿入検出手段109と、扉部9の横幅方向に沿って配置される軸体110と、軸体に軸支され、軸体の軸心回りの回動を伴って軸心回りに揺動する態様で、手指挿入部108に配設されるレバー体112と、手指挿入部に対して、扉部の横幅方向に離間して配設され、軸体の回動を検出する軸体回動検出部111とを備え、かつ、レバー体と、軸体と軸体回動検出部とが、手指挿入検出手段を構成し、手指挿入部と軸体回動検出部との間に、手指挿入部から軸体回動検出部へ飛散する水滴を受け止める水滴飛散防止部121が配設された構成とする。【選択図】図15

Description

本発明は、食器洗浄機に関し、詳しくは、洗浄機本体の前面開口部を通じて洗浄槽を略水平方向に出し入れすることができるように構成された食器洗浄機に関する。
システムキッチンなどに組み込むためのビルトインタイプの食器洗浄機においては、洗浄機本体の前面側に設けられた前面開口部を通じて洗浄槽を略水平方向にスライドさせて出し入れすることができるようにした、いわゆる引き出し式の食器洗浄機が広く用いられている。
そして、そのような食器洗浄機として、特許文献1には、機器本体前方の開口部から洗浄槽を引き出す際に使用者が把持する把持部と、この把持部を把持する際に使用者が手指を挿入する手指挿入部を備え、手指挿入部に使用者の手指が挿入されたことを検出する手指挿入検出手段を備えた食器洗浄機が提案されている。
この食器洗浄機においては、手指挿入検出手段が、LEDなどからなる発光部と、発光部から発光する光を受光するフォトトランジスタなどからなる受光部とを備え、手指挿入部に挿入された手指によって発光部から発光する光が遮光された遮光状態を検出することで手指挿入状態を検出するように構成されている。
さらに、特許文献1の食器洗浄機においては、手指挿入状態を検出したときには、制御手段が、ポンプの運転を停止させる停止指令を送出し、ポンプの回転速度を検出する回転速度検出手段によって回転速度が、洗浄液が洗浄槽外に漏れ出さない所定の速度以下であることを検出したときに、ロック機構によるロックを解除し、洗浄槽を収納位置から引き出すことができるように構成されている。
そして、その結果、洗浄運転中に洗浄槽を引き出すことが必要になった場合に、洗浄水の噴出などの事態を招くことなく洗浄槽を引き出すことができるとともに、ロック機構に大きな衝撃を与えるおそれが少なく、操作性や耐久性に優れた食器洗浄機を提供することができるとされている。
特開2015−19918号公報
しかしながら、特許文献1の食器洗浄機においては、機器本体前方の開口部から洗浄槽を引き出す場合において、使用者が上述の把持部を把持したとき、使用者が手指を挿入する手指挿入部に、洗浄機本体の外部から水が浸入するおそれがある。
そして、洗浄機本体の外部から浸入した水が、手指挿入部に設けられている受光部や受光部に付着した場合、使用者の手指が挿入されたか否かを適切に検出することができなくなり、使用者の手指による把持部の把持が適正に検出できないおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、洗浄槽を洗浄機本体の前面開口部から引き出すために、使用者が手指挿入部に手指を入れて把持部を把持したときに、洗浄機本体の外部から手指挿入部に水が浸入した場合にも、検出機構の内部への水の侵入を防止して、把持部が使用者の手指により把持されたことが適正に検出することが可能な食器洗浄機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の食器洗浄機は、
洗浄すべき食器類が収容される洗浄槽と、
食器洗浄用の洗浄液を循環させるポンプと、
制御手段と、
前記洗浄槽が出し入れされる前面開口部を有し、前記制御手段から前記ポンプに送出される運転指令により前記ポンプを稼働させて洗浄運転を実行する洗浄機本体と、
前記洗浄機本体の前記前面開口部を開閉する扉部と、
前記扉部に配設され、前記前面開口部から前記洗浄槽を引き出す際に使用者が把持する把持部であって、把持する際に使用者が手指を挿入する手指挿入部を備えた把持部と、
前記扉部の横幅方向に沿って配置される軸体と、
前記軸体に軸支され、前記軸体の軸心回りの回動を伴って前記軸心回りに揺動する態様で、前記手指挿入部に配設されるレバー体と、
前記手指挿入部に対して、前記扉部の横幅方向に離間して配設され、前記軸体の前記回動を検出する軸体回動検出部とを備え、かつ、
前記レバー体と、前記軸体と前記軸体回動検出部とが、前記手指挿入部に挿入された手指により前記レバー体が把持されたことを検出するレバー体把持検出手段を構成しているとともに、
前記手指挿入部と前記軸体回動検出部との間に、前記手指挿入部から前記軸体回動検出部へ飛散する水滴を受け止める水滴飛散防止部が配設されていること
を特徴としている。
また、本発明の食器洗浄機においては、前記洗浄機本体が、落下する水を受け止めるカバー体を備えるとともに、前記水滴飛散防止部で受け止めた水滴を、前記カバー体に誘導する誘導部を備えていることが好ましい。
また、前記手指挿入部と前記軸体回動検出部との間に位置する前記軸体に、前記軸体を伝って水が流動することを抑制する堰部が配設されていることが好ましい。
また、前記洗浄機本体が、落下する水を受け止めるカバー体を備えているとともに、前記堰部にて堰き止められて落下した水を前記カバー体に誘導する第2の誘導部を備えていることが好ましい。
本発明の食器洗浄機は、手指挿入部と軸体回動検出部との間に、手指挿入部から軸体回動検出部へ飛散する水滴を受け止める、水滴飛散防止部を供えているので、手指挿入部から軸体回動検出部への水滴の飛散が抑制され、洗浄機本体の前面開口部から洗浄槽を引き出す際に把持部を使用者が把持したときに、手指挿入部に機器外部から水が浸入した場合にも、軸体回動検出部への水の飛散が抑制され、把持部が使用者の手指により把持されたことを適正に検出することができる。
また、本発明の食器洗浄機においては、洗浄機本体が、落下する水を受け止めるカバー体を備えるとともに、水滴飛散防止部で受け止めた水滴を、カバー体に誘導する誘導部を備えているので、水滴飛散防止部において受け止めた水滴が洗浄機本体の外に流出することを抑制することが可能になる。
また、手指挿入部と前記軸体回動検出部との間に位置する軸体に、軸体を伝って水が流動することを抑制する堰部が配設された構成とした場合には、手指挿入部から軸体回動検出部への水の流動が抑制されるので、把持部が使用者の手指により把持されたことをより確実に検出することが可能になり、本発明をさらに実効あらしめることができる。
また、洗浄機本体が、落下する水を受け止めるカバー体を備えているとともに、堰部にて堰き止められて落下した水をカバー体に誘導する第2の誘導部を備えている構成とした場合には、堰部にて堰き止められて落下した水が洗浄機本体の外に流出することを抑制することが可能になり、本発明をさらに意義あらしめることができる。
本発明の実施形態にかかる食器洗浄機の全体構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成する洗浄槽が引き出し状態にある場合を示す側面断面図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機の動作を説明する図であって、洗浄槽が引き出し状態にある場合を示す図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成する洗浄槽が引き出し状態と収納状態との間の中間状態にある場合を示す側面断面図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機の動作を説明する図であって、洗浄槽が引き出し状態と収納状態の中間状態にある場合を示す図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成する洗浄槽が収納状態にある場合を示す側面断面図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機の動作を説明する図であって、洗浄槽が収納状態にある場合を示す図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成する洗浄槽の収納状態を、一部を省略して示す平面図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成する洗浄槽の収納状態を、内蓋を除いて示す平面図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成するクランプ部材の洗浄機本体への取り付け状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成するロック機構の平面図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成するロック機構の側面図であり、(イ)は洗浄槽が収納状態にある場合、(ロ)は洗浄槽が第1引出し位置に引き出された状態にある場合、(ハ)はロック状態が解除された状態にある場合を示す図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成する洗浄槽位置センサの取り付け状態を示す要部側面断面図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機の動作制御系の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成する扉部における要部(上部)を模式的に示す背面図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機の要部を模式的に示す側断面図である。 (a)は本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成する扉部の手指挿入部に手指が挿入されておらず、レバー体が把持されていない状態の手指挿入部、(b)はその状態における軸体回動検出部の要部構成を示す図である。 (a)は本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成する扉部の手指挿入部に手指が挿入され、レバー体が把持されている状態の手指挿入部(手指は図示せず)、(b)はその状態における軸体回動検出部の要部を示す図である。 本発明の実施形態にかかる食器洗浄機を構成する扉部の要部の側断面図である。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
[実施形態1]
図1は本発明の実施形態にかかる食器洗浄機の全体構成を示す概略斜視図、図2は洗浄槽の引き出し状態を示す側面断面図、図3は洗浄槽の引き出し状態を示す動作説明図、図4は洗浄槽の引き出し状態と収納状態との間の中間状態を示す側面断面図、図5は洗浄槽の引き出し状態と収納状態との間の中間状態を示す動作説明図、図6は洗浄槽の収納状態を示す側面断面図、図7は洗浄槽の収納状態を示す動作説明図、図8は洗浄槽の収納状態を一部を省略して示す平面図、図9は洗浄槽の収納状態を内蓋を除いて示す平面図である。
この実施形態の食器洗浄機は、略箱状で、前面側に、洗浄槽2を出し入れするための前面開口部3が形成され洗浄機本体(本体ケーシング)1を備えており、洗浄機本体1の内側の収納空間内には上述の洗浄槽2が、上記前面開口部3を通して略水平方向に出し入れすることができるような態様で収納されている。
そして、この洗浄槽2の上面側には、食器類5(図1)や洗浄かご6(図6など)を出し入れするための上面開口部4が設けられている。また、洗浄機本体1の内側の上部には、洗浄槽2の上面開口部4を開閉する内蓋10が略上下方向に昇降可能に保持された状態で配置されている。さらに、洗浄機本体1内には、洗浄運転を実行するために、図示しないが、食器洗浄用の洗浄液を循環させるポンプが設けられている。
また、洗浄機本体1の内側には、洗浄槽2を出し入れする際のガイド用の左右一対のレール7が配設され、その左右一対のレール7を介して洗浄槽2が洗浄機本体1の収納空間に対して、矢印Aで示す収納移動方向と、矢印Bで示す引き出し移動方向へスライド移動することができるように構成されている。
洗浄槽2は、その前面側に洗浄機本体1の前面開口部3を開閉する扉部9が設けられており、この扉部9には洗浄槽2を引き出す際に把持する把持部(把手)8が設けられているとともに、使用者が洗浄運転やその停止を行うための運転/停止スイッチ57などを有する操作パネルが設けられている。また、把持部8は、把持部8を把持する際に使用者が手指を挿入する手指挿入部108を備えている。
そして、使用者が把持部(把手)8を把持して、洗浄槽2を引き出し移動方向Bへスライド移動させることにより、図1に示すように、洗浄槽2が洗浄機本体1の前方側に引き出されて、食器類5や洗浄かご6を取り出したり収納したりすることが可能になる。また、使用者が、洗浄槽2を収納移動方向Aへスライド移動させることにより、洗浄機本体1内に洗浄槽2を収納して、食器類5を洗浄したり乾燥したりすることができるように構成されている。
内蓋10は、洗浄槽2が洗浄機本体1に収納移動されると閉状態となり、洗浄槽が洗浄機本体1から引き出し移動されると開状態となるように開閉動するように構成されており、閉状態においては食器洗浄時などにおいて洗浄水が洗浄槽2から飛散することを抑制、防止し、開状態においては洗浄槽2に食器類5などを出し入れすることができるように構成されている。
内蓋10の左右の各側部には、カムフォロアとして機能する前後一対のカムピン37(図3)がそれぞれ外側に向けて突出するように設けられている。また、内蓋10の上部と洗浄機本体1の前端部との間には、内蓋10を洗浄機本体1の前面開口部3側に向けて付勢するコイルスプリングからなる蓋用スプリング38が介装されている。
また、洗浄機本体1の内側の上部左右の側端には、図10に示すように、前後一対の保持舌片23が内蓋10の各カムピン37に個別に対応するように洗浄機本体1と一体的に設けられている。そして、各前後一対の保持舌片23間には、クランプ部材26が上下方向(符号Cで示す方向)に移動可能な状態で嵌入されている。
各クランプ部材26は、合成樹脂や金属製の成形品からなり、その上部には、内蓋10の前述のカムピン37がそれぞれ嵌入するカム溝22が、また、カム溝22の両端部の外側には各保持舌片23の上縁に当接して位置決め保持される保持片24が形成されている。さらに、クランプ部材26の下部には、洗浄槽2の後述の受け止め面35(図3(イ)など)が当接することで当該クランプ部材26の上下方向Cへの移動を規制するための当接部25が形成されている。
前記カム溝22は図3に示すように、中心線Lを中心として左右対称形に略V字状に形成されており、洗浄槽2が洗浄機本体1内に収納されたときにはカムピン37はカム溝22の最下方位置に、洗浄槽2が洗浄機本体1から引き出されたときにはカムピン37はカム溝22の最上方位置にそれぞれ移行する。
前記洗浄槽2は、その上面開口部4の外周に沿った各辺に外方に張り出したフランジ部32(図3(イ),図5(イ))が形成され、その内の左右の各フランジ部32からは下方へ向けて突出する状態で受け止め面35(図3(イ),図5(イ))が形成され、各受け止め面35の下縁がクランプ部材26の当接部25に対向している。
洗浄機本体1の内側後方の上部左右の位置には、内蓋開閉操作具としての一対の案内レバー11(図3,図5)がそれぞれ配置されている。各案内レバー11は、洗浄機本体1に固定された取付固定部12、揺動支承軸39、プッシュレバー13、および案内ピン14を備えている。そして、プッシュレバー13の基端側は、取付固定部12に設けられた揺動支承軸39を軸心として揺動自在に取り付けられ、また、先端側には上下方向に沿って延びる円筒状の案内ピン14が設けられている。
一方、内蓋10の後端部の左右には、洗浄槽2の移動方向と直交する方向に延びる長穴16(図3(イ))が形成されており、各長穴16にプッシュレバー13の先端部の案内ピン14が常時嵌入されている。これにより、案内ピン14が長穴16に沿って摺動する摺動可能範囲内でプッシュレバー13が揺動し得るので、これに応じて内蓋10もプッシュレバー13の揺動可能範囲内で前後方向(図3(ロ)の左右方向)に沿って移動するように構成されている。そして、前述のように、内蓋10の左右にはカムピン37が固定されているので、内蓋10の前後の移動に伴ってカムピン37は、クランプ部材26のカム溝22に沿って摺動する。
また、洗浄槽2の後方端の上部左右には、図9に示すように、洗浄槽溝15が案内レバー11に個別に対応して設けられている。この洗浄槽溝15は、例えば図3(ロ)に示すように、嵌合手前側当接部17と奥側当接部18とで囲まれた状態で形成されており、嵌合手前側当接部17は洗浄槽2の側面まで延び、また奥側当接部18は途中で後方側に後退するようにそれぞれ形成されている。そして、各洗浄槽溝15は、プッシュレバー13の揺動によってプッシュレバー13の先端の案内ピン14と係脱するように構成されている。
また、洗浄機本体1内の後方箇所には、洗浄槽2を収納移動方向および引き出し移動方向に移動させる際にその移動力を補助するための左右一対のトグル機構27が設けられている。
各トグル機構27は、洗浄槽2の後端部に係合用ピン36が配設される一方、洗浄機本体1の後端部には、略L字状のレバー29が枢支ピン31によって揺動自在に設けられ、このレバー29の枢支ピン31を挟む一端側には上記の係合用ピン36に係合する係合用切欠き28が形成され、他端側は洗浄機本体1に一端が固定されたコイルスプリング30(図3(イ),図5(イ))の他端が取り付けられて構成されている。これにより、レバー29に対するコイルスプリング30の付勢力(回動作用方向)が、図5(イ)に示す設定切換位置Dを境として時計方向と反時計方向とに切り換わるように構成されている。
また、この実施形態にかかる食器洗浄機では、洗浄機本体1内の後部側にロック機構40が設けられている。このロック機構40は、洗浄運転の実行中に洗浄機本体1内の所定収納位置にある洗浄槽2を引き出そうとしたときに、洗浄槽を引き出すことができないようにする機能と、洗浄運転が行われていない場合や、ポンプ59からの洗浄液の噴出量(送液量)が、洗浄槽2から洗浄液が外部に噴出しないような量である場合には、洗浄槽2を洗浄機本体1内から引き出すことを許容する機能を果たすことができるように構成されている。
ロック機構40は、この実施形態の場合、具体的には図11,図12(イ),(ロ),(ハ)に示すように、洗浄槽2の後端部に、被係止部としてストライクピン41を配設するとともに、洗浄機本体1の所定収納位置(この実施形態では、洗浄機本体1の最奥側の位置)に収納された洗浄槽2が第1引出し位置まで引き出されたときに、ストライクピン41を係止する係止部材としてのフック42、このフック42をストライクピン41の係止位置側に向けて付勢する係止用付勢手段としての捩りバネ43、この捩りバネ43の付勢力に抗してフック42をストライクピン41との係止位置から、非係止位置まで、すなわちストライクピン41から離脱した位置まで動作させる係止解除用駆動手段としてのカム44をそれぞれ配設することにより構成されている。また、カム44のカム軸48には、カム44を回転駆動する図示しないカム駆動モータが連結されて構成されている。
因みに、洗浄機本体1の所定収納位置におけるストライクピン41とフック42との間には、遊びとしての隙間が設けられていることから、洗浄槽2を最も後方の収納位置から、ストライクピン41とフック42とが当接する第1引出し位置まで、すなわち、上記遊びとしての隙間に相当する寸法だけは、洗浄槽2を引き出すことが可能である。
なお、図12(イ)は、洗浄槽2が洗浄機本体1の最奥側に位置している(所定収納位置にある)場合における、ストライクピン41とフック42と位置関係を示しており、図12(ロ)は、洗浄槽2が上記第1引出し位置まで引き出されたときに、ストライクピン41と、フック42とが係合した状態を示している。
また、図12(ハ)は、フック42がストライクピン41から離脱した非係止位置に保持された状態(すなわち、ロック機構40によるロックが解除され、洗浄槽2の出し入れを自由に行うことが可能な状態)を示している。
また、この実施形態の食器洗浄機においては、洗浄槽2が洗浄機本体1の最奥側に押し込まれた、所定収納位置にある場合には、ストライクピン41とフック42の間隔Gが3mm(図12(イ)参照)となり、洗浄槽2がその所定収納位置から3mm引き出されて、フック42がストライクピン41に当接した状態が、洗浄槽2が第1引出し位置まで引き出された状態(図12(ロ)に示す状態)となるように構成されている。
以上の説明からも理解されるように、ストライクピン41とフック42とが、図12(イ)に示すような位置関係となる、洗浄槽2が洗浄機本体1の最奥側に押し込まれた位置から、洗浄槽2が第1引出し位置まで引き出された状態となる直前の位置(ストライクピン41とフック42とが、図12(ロ)に示すような位置関係となる直前)までの間の領域が、本願発明における洗浄槽2が所定収納位置にある状態となる。
また、フック42は、洗浄機本体1に固定された支軸45によって揺動可能に支持されるとともに、この支軸45に巻回された捩りバネ43によってストライクピン41の係止位置に向けて付勢(図12では時計方向に付勢)されている。さらに、フック42には、ストライクピン41と対向する先端部分に傾斜部46が形成されている。この傾斜部46は、引き出されていた洗浄槽2を所定の位置まで押し込んだときに、ストライクピン41が当接して捩りバネ43による付勢力に抗してフック42を非係止位置まで円滑に移動させるように作用するものである。なお、洗浄槽3が第1引出し位置より奥側(所定収納位置)まで戻った場合には、再びストライクピン41がフック42により係止された状態になる。
また、図11に示すように、フック42の遮光部材47に近接して、フック42が係止位置にあるか、あるいは非係止位置にあるかを検出する係止部材位置センサとしてのフック位置センサ50が配設されている。フック位置センサ50は、例えば投光部50aと受光部50bとが対向配置されたフォトカプラからなる。
また、上記フック42の傾斜部46と支軸45を挟んで反対側の位置には、遮光部材47が突設されている。この実施形態の構成においては、図12(イ)に示すように、フック42の遮光部材47が投光部50aと受光部50bとの間に介在するときには、受光部50bの出力がオフとなり、フック42が係止位置にあることが検出される。また、図12(ハ)に示すように、遮光部材47が投光部50aと受光部50bとの間から離脱したときには、受光部50bの出力がオンとなり、フック42が非係止位置にあることが検出される。
また、図13(イ),(ロ)に示すように、洗浄槽2の後端部には取付板52が設けられ、この取付板52に洗浄槽位置センサ53が固定されるとともに、この洗浄槽位置センサ53に近接してレバー54が揺動自在に取り付けられている。また、洗浄機本体1のレール7の取付板55にはレバー54に対向する位置にレバー押圧用の突起部56が形成されている。
この洗浄槽位置センサ53は、洗浄槽2が所定収納位置にあるか否かを検出するものであって、前述のフック位置センサ50と同様、例えば投光部53aと受光部53bとが対向配置されたフォトカプラからなる。そして、図13(イ)に示すように、レバー54が突起部55から離間していて投光部53aと受光部53bとの間に位置するときには、受光部53bの出力がオフするので、洗浄槽2が所定収納位置から前方に引き出されていること、すなわち、洗浄槽2が第1引き出し部あるいはそれよりも外側の位置まで引き出されていることが検出され、また、図13(ロ)に示すように、レバー54が突起部55に押圧されて投光部53aと受光部53bとの間から離脱したときには、受光部53bの出力がオンするので、洗浄槽2が所定収納位置に収納されたことが検出されるように構成されている。
そして、この実施形態の食器洗浄機は、図15に示すように、洗浄槽2を引き出す際に把持する把持部8の手指挿入部108に、使用者の手指が挿入され、レバー体(ドアレバー)112(図15〜18)が把持されて前方側に揺動したときにこれを検出するレバー体把持検出手段109を備えている。レバー体把持検出手段109については、さらに後述する。
図14はこの実施形態の食器洗浄機の動作制御系の概略構成を示すブロック図である。
制御手段としてのコントローラ58は、例えばマイクロコンピュータからなるもので、所定の制御プログラムをインストールすることにより、運転/停止スイッチ57からの操作信号、および前述のフック位置センサ50と洗浄槽位置センサ53からの検出信号に基づいて洗浄液を循環させるポンプ59、およびカム44を駆動するカム駆動モータ60の動作を制御するように構成されている。この実施形態の食器洗浄機は、さらに、ポンプ59の回転速度を検出する回転速度検出手段59aを備えており、回転速度検出手段59aが、ポンプ59の回転速度として、洗浄液が洗浄槽1の外部に噴出することのない速度を検出した時点で、コントローラ58が、洗浄槽2を洗浄機本体1から引き出すことを許容する信号を送出するように構成されている。
なお、このコントローラ58による制御動作については以下に詳述する。
次に、上記構成を備えた食器洗浄機の動作について説明する。
(1)洗浄槽2の収納移動および引き出し移動に伴う内蓋10の開閉動作
洗浄槽2が洗浄機本体1から引き出された状態では、図3(ロ)に示すように、洗浄機本体1の案内ピン14は洗浄槽溝15から離脱しており、また内蓋10は蓋用スプリング38で洗浄機本体1の前方開口側に引っ張られているので、各案内ピン14は内蓋10の長穴16内の外方端側の位置(以下、引き出し操作位置という)にある。このため、内蓋10のカムピン37はクランプ部材26のカム溝22の最上方位置に移行しており、内蓋10は上昇して洗浄槽2の上面開口部4から離脱している。
この状態から洗浄槽2を収納移動方向Aへ次第に移動させていくと、洗浄槽2が図4および図5に示す中間位置に到達するまでの範囲では、洗浄槽溝15は案内ピン14に依然として係合しないので、案内ピン14は引き出し操作位置に保持されている。
そして、洗浄槽2が図4および図5に示す中間位置に到達すると、図5(ロ)に示すように、洗浄槽2の手前側当接部17が案内ピン14に当接する。洗浄槽2をさらに収納移動方向Aへ移動させると、案内ピン14が洗浄槽2の手前側当接部17によって押圧されるので、案内ピン14は内蓋10の長穴16に沿って内方に向けて摺動するとともに、洗浄槽溝15内に嵌入する。これに伴いプッシュレバー13が図中反時計方向に回動する。このプッシュレバー13の回動によって内蓋10が蓋用スプリング38の引っ張り力に抗して収納移動方向Aへ押し移動される。そのため、内蓋10のカムピン37はクランプ部材26のカム溝22の最上方位置から最下方位置に向けて移行し、その結果、内蓋10が洗浄槽2の上面開口部4に向けて下降する。
洗浄槽2を所定収納位置まで移動させると、図7(ロ)に示すように、各案内ピン14は内蓋10の長穴16内の内方端側の位置(以下、収納操作位置という)に移行する。これに伴い、内蓋10のカムピン37はクランプ部材26のカム溝22の最下方位置に移行し、その結果、各クランプ部材26の当接部25が、洗浄槽2の受け止め面35に当接し、クランプ部材26の開閉方向Cへの移動が阻止されるとともに、内蓋10が洗浄槽2側に押し付けられて洗浄槽2の上面開口部4が確実に封止される。
一方、洗浄槽2を第1引出し位置からさらに外側に移動させる(引き出し移動方向B(図6参照)へ移動させる)ときは、上記の説明とは逆の動作となる。すなわち、洗浄槽2の手前側当接部17による案内ピン14への押圧作用が解除されるとともに、内蓋10には蓋用スプリング38の引っ張り力が加わるため、案内ピン14は内蓋10の長穴16に沿って収納操作位置から引き出し操作位置に向けて摺動するとともに、内蓋10のカムピン37はクランプ部材26のカム溝22の最下方位置から最上方位置まで移行する。その結果、内蓋10が洗浄槽2の上部開口部から離間して開状態となる。
ただし、洗浄槽2が第1引出し位置にある場合には、内蓋10が洗浄槽2側に押し付けられて洗浄槽2の上面開口部4が確実に封止された状態が保たれるように構成されている。
このように、洗浄槽2を収納移動および引き出し移動すると、これに応じて案内レバー11、クランプ部材26のカム溝22、および蓋用スプリング38の相互作用によって内蓋10が連動して内蓋10の開閉操作が行われることになる。
(2)洗浄槽2の収納移動および引き出し移動に伴うトグル機構27の動作
洗浄槽2を洗浄機本体1の収納空間に収納した状態では、図6、図7(イ)に示すように、洗浄槽2から後方に向けて突出する係合用ピン36が、レバー29の係合用切欠き28内に嵌入し、コイルスプリング30の付勢力に起因するレバー29の回動力が、洗浄槽2の収納移動方向A側に作用する。
その際、前述のように、洗浄槽2の手前側当接部17が案内ピン14に当接してこれを収納移動方向A側に押圧しているので、内蓋10のカムピン37がカム溝22内における最下方位置に位置し、その結果、内蓋10が洗浄槽2の上面開口部4を密閉した状態となる。
ポンプ59の回転速度が、所定の速度以下であることが検出され、ロックが解除された状態で、洗浄槽2を、第1引出し位置を超えて、引き出し移動方向B側へ移動させると、レバー29がコイルスプリング30の付勢力に抗して引き出し移動方向B側に回動され、レバー29が図5(イ)に示した設定切換位置Dを越えると、図3(イ)、図4に示すように、コイルスプリング30の付勢力に起因するレバー29の回動力が、引き出し移動方向B側に作用するように切り換わる。これにより、コイルスプリング30の付勢力によって、洗浄槽2が引き出し移動方向B側に押し出され、その後、係合用ピン36が係合用切欠き28から外れるとともに、前述のように内蓋10の上昇により洗浄槽2の上面開口部4の閉鎖が解除されるので、洗浄槽2を洗浄機本体1から引き出すことができるようになる。
この引き出し状態から逆に洗浄槽2を収納移動方向A側へ押し込むと、洗浄槽2から突出する係合用ピン36がレバー29の係合用切欠き28内に嵌入してこれを押圧するので、引き出し時とは逆に、レバー29をコイルスプリング30の付勢力に抗して収納移動方向A側に回動させる。そして、レバー29が設定切換位置Dを越えると、レバー29の回動力が収納移動方向A側に作用するように切り換わるので、コイルスプリング30の付勢力によって洗浄槽2が収納移動方向A側に引き込まれる。
このように、洗浄槽2の収納移動および引き出し移動に伴って、トグル機構27のレバー29に対するコイルスプリング30の付勢力(回動作用方向)が、設定切換位置Dを境として時計方向と反時計方向とに切り換わるので、洗浄槽2の収納移動および引き出し移動を小さな操作力でもって行うことが可能になる。
(3)食器洗浄機の運転/停止などに伴うコントローラ58による制御動作
本発明においては、洗浄運転中に洗浄槽2を引き出すことが必要となった場合に、洗浄槽2を引き出すことが可能になるまでの時間を短くして、操作性を向上させるようにしている。ここでは、本発明の特徴的な部分を含めて、この実施形態にかかる食器洗浄機の運転/停止などに伴う、コントローラによる制御動作について説明する。
洗浄運転開始前や洗浄運転後の待機状態においては、コントローラ58はカム駆動モータ60を駆動してカム44を回動させ、フック42を洗浄槽2のストライクピン41から離脱した非係止位置に保持する(図12(ハ)の状態)。すなわち、待機状態では洗浄槽2はロック機構40によるロックが解除されているので、洗浄槽2の出し入れを自由に行うことが可能で、食器の出し入れも自由に行うことができる。
コントローラ58は、運転/停止スイッチ57が操作されて洗浄運転が指令されたときには、まず洗浄槽位置センサ53の検出出力がオンになっているか否かを判定する。洗浄槽位置センサ53がオンになっていれば、洗浄槽2が所定収納位置に収納されたと見なされるので、カム駆動モータ60を起動する。これにより、カム44が回動されてフック42が係止位置まで移動するので、フック42によって洗浄槽2のストライクピン41が係止される(図12(イ)の状態)。その際、コントローラ58は、フック位置センサ50がオフになっているか否かを判定する。フック位置センサ50がオフになっておれば、フック42によって洗浄槽2のストライクピン41が確実に係止されたと見なされるので、このときに初めてコントローラ58はポンプ59を起動する。これにより、洗浄運転が開始され、ポンプ59で加圧された洗浄水が食器類5に吹き付けられて洗浄が実施される。
そして、この洗浄運転中は、捩りバネ43の作用によってフック42がストライクピン41を確実に係止しているので、洗浄槽2が所定収納位置にロックされた状態が安定的に保持される。したがって、使用者が不用意に洗浄槽2を強く引っ張った場合にも、洗浄槽2が外部に引き出されてしまうという不具合の発生を確実に防止することができる。
そして、この洗浄運転中において、洗浄を停止して、洗浄槽2を引き出す必要が生じた場合に、使用者が、扉部9に備える把持部8を把持しようとして、把持部8の手指挿入部108に手指を挿入し、レバー体(ドアレバー)112(図15、図16、図17)が把持されると、そのことがレバー体把持検出手段109により検出され、コントローラ58に入力される。(図14参照。)
そして、レバー体112が把持された状態であることがコントローラ58に入力されると、コントローラ(制御手段)58は、ポンプ59の運転を停止させる停止指令を送出する(図14参照)。
そして、回転速度検出手段59aが、ポンプ59の回転速度が、洗浄液が洗浄槽2の外部に噴出することのない速度になったことを検出した時点で、コントローラ58が、カム駆動モータ60を駆動してカム44を作動させ、フック42を捩りバネ43の付勢力に抗して回動させ、ストライクピン41から離脱した非係止位置まで移動させる(図12(ハ)参照)。これにより、ロック機構40による洗浄槽2に対するロックが解除され、洗浄槽2は出し入れを自由に行うことができるようになる。
また、所定の洗浄時間が経過し、洗浄運転が終了して待機状態に移行する場合、コントローラ58は、これに応じて先ずポンプ59を停止した後、カム駆動モータ60を駆動してカム44を作動させ、フック42を捩りバネ43の付勢力に抗して回動させてストライクピン41から離脱した非係止位置まで移動させる。これにより、洗浄槽2はロック機構40によるロックが再び解除されるので、洗浄槽2の出し入れを自由に行うことができる。
なお、ストライクピン41がフック42で係止され、洗浄槽2がロックされている状態では、フック42は捩りバネ43によって係止位置に付勢されているだけでカム44による拘束はない。したがって、停電時や万一の故障などでカム駆動モータ60が動作しない場合でも、フック42に対して外力を加えることによりストライクピン41から離脱させることにより洗浄槽2のロック解除を行うことができる。
そして、洗浄槽2のロック解除後に洗浄槽2を引き出して食器類を取り出した後は、停電からの復電や故障が未修理のままでも、洗浄槽2を洗浄機本体1の所定収納位置まで移動させようとすると、ストライクピン41がフック42の先端の傾斜部46に当接して押圧するので、フック42が捩りバネ43の付勢力に抗して非係止位置まで揺動し、洗浄槽が収納位置に収納されると再びストライクピン41がフック42に係止された状態になる。このため、洗浄槽2を所定収納位置まで押し込むことができる。
したがって、洗浄槽2が引き出された状態のままで、引き出した洗浄槽2が邪魔になったり、洗浄槽2が引き出されたままの見苦しい状態のまま放置せざるを得なくなるというような事態を回避することが可能になり、かつ、洗浄槽2を収納する際に、ストライクピン(被係止部)41とフック(係止部材)とが当接しても無理な応力が発生しないため、ロック機構40の破損、変形などの故障の発生を確実に防止することができる。
<本発明の特徴的な構成について>
この実施形態にかかる食器洗浄機において、扉部9は上側扉部9aと下側扉部9bを供えており(図16参照)、上側扉部9aは、
(a)使用者が洗浄槽2を手前に引き出す際に手指を挿入する手指挿入部108を構成する領域Xと、
(b)手指挿入部108に隣接して配設され、後述する軸体(ドアレバー軸)110の一端側に位置し軸体110の回動を検出する軸体回動検出部(フォトセンサ)111が配設される領域Yと、
(c)軸体回動検出部111が配設される領域Yと反対側の、手指挿入部108の右側の領域、すなわち、軸体110の他端側の端部が位置する領域Z、
の3つの領域に食器洗浄機の横幅方向に3分割されている(図15)。
使用者が洗浄槽2を手前に引き出す際に手指を挿入する手指挿入部108を構成する領域Xには、レバー体(ドアレバー)112が配置されている(図15、図16、図17)。
そして、扉部9(上側扉部9a)は、扉部9の横幅方向に沿って配置される軸体(ドアレバー軸)110と、軸体110に軸支されて、軸体110の軸心回りの回動を伴って軸心回りに揺動し、手指挿入部108に配設されるレバー体(ドアレバー)112と、手指挿入部108に対して、扉部9の横幅方向に離間して配設され、軸体9の回動を検出する軸体回動検出部(フォトセンサ(図15、図17、図18))111と遮光板(図15、図17、図18))113とを備えている。
この実施形態では、レバー体112と、軸体110と、軸体回動検出部111とが、手指挿入部108に挿入された手指によりレバー体112が把持されたことを検出するレバー体把持検出手段109を構成している。
なお、レバー体(ドアレバー)112の操作状態と軸体回動検出部(フォトセンサ)111、および遮光板113との関係について説明すると以下のようになる。
1)手指挿入部108に手指が挿入されておらず、レバー体112が把持されていない状態では、遮光板113は、戻しバネ120の付勢力によって軸体回動検出部(フォトセンサ)111の発光部101から受光部102への光を遮光する方向である下方向に位置し、軸体回動検出部(フォトセンサ)111のOFF状態となる(図17(b)参照)。
2)軸体110の一端は、後方に向けて折り曲げられた折り曲げ部となっており、この折り曲げ部が遮光板113によって下方向に付勢されることで、レバー体(ドアレバー)112は、図17(a)に示すように、時計回りに付勢されている。つまり、レバー体(ドアレバー)112は、上記戻しバネ120の付勢力によって間接的に付勢されて、図17(a)に示すような起立状態となる。
3)そして、使用者が食器洗浄機の前面の扉を手前に引き出すためにレバー体(ドアレバー)112の上端部に手指をかけて把持する(上端部が手前に引かれる)と、レバー体(ドアレバー)112は、軸体110を中心に前方に回動して、レバー体(ドアレバー)112の上端が軸体110に対して前方に位置して傾斜した傾斜状態となる(図18(a)参照)。
4)この傾斜状態では、軸体110の一端が後方に向けて折り曲げられた上記折り曲げ部が上方に付勢され、折り曲げ部による上方への付勢力が戻しバネ120による付勢力を上回り、遮光板113が上昇して、軸体回動検出部(フォトセンサ)111の発光部101からの光が受光部102で受光されて、軸体回動検出部(フォトセンサ)111のON状態となり、レバー体112が把持されたことが検出される(図18(b)参照)。
そして、この実施形態の食器洗浄機においては、手指挿入部108と軸体回動検出部111との間に、手指挿入部108から軸体回動検出部111へ飛散する水滴を受け止める、水滴飛散防止部121(図15参照)が設けられている。なお、水滴飛散防止部121は、上側仕切り122、第1の下側仕切り123、第2の下側仕切り124を備えている。
また、手指挿入部108と、軸体110の他端側が位置する領域Cの間にも、同様に、手指挿入部108から軸体回動検出部111へ飛散する水滴を受け止める水滴飛散防止部121が形成されており、水滴飛散防止部121は、上側仕切り122、第1の下側仕切り123、第2の下側仕切り124を備えている。ただし、領域Zには特に水の侵入を嫌うセンサなどは配設されていないので、水滴飛散防止部121を備えていない構成とすることも可能である。
また、第1の下側仕切り123、第2の下側仕切り124には、図19(a)に示すように、下端が下側軸受を構成して上端が解放されたU字状の溝123aおよび124bがそれぞれ形成されている。
また、上側仕切り122には、図19(b)に示すように、上端が上側軸受を構成して下端が解放された逆U字状の溝122aが形成されている。
そして、第1の下側仕切り123、第2の下側仕切り124に形成された上記溝(下側軸受)123a,124aと、上側仕切り122に形成された上記溝((上側軸受)122aとによって、図19(c)に示すように、側面視において略円形となる軸受125を形成し、この軸受125に、図19(d)に示すように、上記軸体110が、上側仕切り122と、第1および第2の下側仕切123および124によって上下方向から挟持されて軸支されている。
また、この実施形態では、洗浄機本体1に、落下する水を受け止めるカバー体(底カバー)130(図16)を備え、水滴飛散防止部121にて受け止めた水滴は、誘導部(第1の誘導部)140からカバー体(底カバー)130に導かれるように構成されている。
なお、誘導部(第1の誘導部)140は、図15および図16に示すように、ドアレバー112の左側と右側に配設されており、左側と右側の誘導部(第1の誘導部)140のそれぞれは、水抜き穴141と水抜き穴142から構成されている。
さらに、この実施形態の食器洗浄機では、軸体110を伝って、手指挿入部108が位置する領域Aから、軸体回動検出部111が位置する領域Bに、水が流動することを抑制するための堰部133(図15)が設けられている。具体的には、この、堰部133は、軸体110の外周を軸回りに一回りする鍔によって構成されている。
なお、この実施形態では、上側仕切り板122で受け止められた水を誘導する水抜き穴142が、堰部133により堰き止められて落下した水をカバー体130に誘導する第2の誘導部として機能するように構成されている。
ただし、特に図示しないが、堰部133を、例えば、第1の下側仕切り123よりも左側に設けて、堰部133で堰き止められた水を別途設けた第2の誘導部(水抜き穴)からカバー体130に導くように構成することも可能である。
この実施形態の食器洗浄機は、上述のように構成されており、手指挿入部108と軸体回動検出部111との間に、手指挿入部108から軸体回動検出部111へ飛散する水滴を受け止める、水滴飛散防止部121が配設されているので、手指挿入部108から軸体回動検出部111への水滴の飛散が抑制され、洗浄機本体1の全面開口部3から洗浄槽2を引き出す際に使用者が把持部8を把持するときに、手指挿入部108に洗浄機本体の外部から水が浸入した場合にも、軸体回動検出部111への水の飛散が抑制され、把持部8が使用者の手指により把持されたことを確実に検出することが可能になる。
また、この実施形態の食器洗浄機は、上述のように、水滴飛散防止部121にて受け止めた水滴をカバー体(底カバー)130に誘導する誘導部140を備えているので、水滴飛散防止部121にて受け止めた水滴が洗浄機本体1の外に流出することが抑制される。
ただし、誘導部140を備える構成は任意の構成であり、誘導部140を備えない構成とすることも可能である。
さらに、この実施形態の食器洗浄機は、上述のように、堰部133を備えた構成とした場合、軸体110を伝って手指挿入部108から軸体回動検出部111に水が流動することが抑制されるので、把持部8が使用者の手指により把持されたことをさらに確実に検出することができるようになる。
ただし、堰部133を備える構成は任意の構成であり、堰部133を備えていない構成とすることも可能である。
本発明は、さらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
1 洗浄機本体(本体ケーシング)
2 洗浄槽
3 前面開口部
4 上面開口部
8 把持部
9 扉部
9a 上側扉部
9b 下側扉部
10 内蓋
40 ロック機構
41 ストライクピン(被係止部)
42 フック(係止部材)
43 捩りバネ(係止用付勢手段)
44 カム(係止解除用駆動手段)
46 傾斜部
50 フック位置センサ(係止部材位置センサ)
53 洗浄槽位置センサ
57 運転/停止スイッチ
58 コントローラ(制御手段)
59 ポンプ
59a 回転速度検出手段
60 カム駆動モータ
101 発光部
102 受光部
108 手指挿入部
109 レバー体把持検出手段
110 軸体(ドアレバー軸)
111 軸体回動検出部(フォトセンサ)
112 レバー体(ドアレバー)
113 遮光板
120 戻しバネ
121 水滴飛散防止部
122 上側仕切り
122a 上側仕切りに設けた逆U字状の溝
123 第1の下側仕切り
124 第2の下側仕切り
123a 第1の下側仕切りに設けたU字状の溝
124a 第2の下側仕切りに設けたU字状の溝
125 略円形の軸受
130 カバー体(底カバー)
133 堰部
140 誘導部(第1の誘導部)
141 誘導部を構成する第2の下側仕切りの左側の水抜き穴
142 誘導部を構成する第2の下側仕切りの右側の水抜き穴

Claims (4)

  1. 洗浄すべき食器類が収容される洗浄槽と、
    食器洗浄用の洗浄液を循環させるポンプと、
    制御手段と、
    前記洗浄槽が出し入れされる前面開口部を有し、前記制御手段から前記ポンプに送出される運転指令により前記ポンプを稼働させて洗浄運転を実行する洗浄機本体と、
    前記洗浄機本体の前記前面開口部を開閉する扉部と、
    前記扉部に配設され、前記前面開口部から前記洗浄槽を引き出す際に使用者が手指を挿入する手指挿入部と、
    前記扉部の横幅方向に沿って配置される軸体と、
    前記軸体に軸支され、前記軸体の軸心回りの回動を伴って前記軸心回りに揺動する態様で、前記手指挿入部に配設されるレバー体と、
    前記手指挿入部に対して、前記扉部の横幅方向に離間して配設され、前記軸体の前記回動を検出する軸体回動検出部とを備え、かつ、
    前記レバー体と、前記軸体と前記軸体回動検出部とが、前記手指挿入部に挿入された手指により前記レバー体が把持されたことを検出するレバー体把持検出手段を構成しているとともに、
    前記手指挿入部と前記軸体回動検出部との間に、前記手指挿入部から前記軸体回動検出部へ飛散する水滴を受け止める水滴飛散防止部が配設されていること
    を特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記洗浄機本体が、落下する水を受け止めるカバー体を備えるとともに、前記水滴飛散防止部で受け止めた水滴を、前記カバー体に誘導する誘導部を備えることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記手指挿入部と前記軸体回動検出部との間に位置する前記軸体に、前記軸体を伝って水が流動することを抑制する堰部が配設されていることを特徴とする請求項1または2記載の食器洗浄機。
  4. 前記洗浄機本体が、落下する水を受け止めるカバー体を備えているとともに、前記堰部にて堰き止められて落下した水を前記カバー体に誘導する第2の誘導部を備えていることを特徴とする請求項3記載の食器洗浄機。
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