JP2017086389A - 内視鏡及び硬度調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作部における内蔵物の配設スペースを確保することができ、かつコイルバネやワイヤにかかる負担を軽減することができる内視鏡及び硬度調整装置を提供する。
【解決手段】操作部12において、コイルバネユニットCUの被規制部51を、第1規制部であるコイルバネ保持部60によって第1径方向位置P1に規制し、ワイヤユニットWUの基端部49を、第2規制部であるワイヤ保持部52によって第2径方向位置P2に規制する。コイルバネユニットCUの基端部47を、第3規制部であるコイルバネ当接部58によって第3径方向位置P3に規制する。
【選択図】図11

Description

本発明は内視鏡及び硬度調整装置に係り、特に、内視鏡の軟性部の硬度を調整できる内視鏡及び硬度調整装置に関する。
従来から、医療分野において、内視鏡を利用した医療診断が広く行われている。特に、体腔内に挿入される内視鏡の挿入部の先端部にCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を内蔵して体腔内の画像を撮影し、プロセッサ装置で信号処理を施してモニタに表示し、これを医者が観察して診断に用いたり、或いは、処置具挿通用のチャンネルから処置具を挿入して、試料の採取やポリープの切除等の処置を行ったりしている。
内視鏡は、一般に、施術者が把持して操作する操作部と、この操作部に対して体腔内等へ挿入される挿入部とを連設し、操作部からコネクタ部等に接続するためのユニバーサルケーブルを引き出すことにより大略構成される。そして、ユニバーサルケーブルは操作部から延在させて、その他端部は光源装置やプロセッサ装置に着脱可能に接続される。
内視鏡の挿入部は、複雑に湾曲した挿入経路内にも挿入できるように、可撓性を有する軟性部を有している。しかし、この可撓性のために挿入部の先端側の方向が定まらず、目標とする方向に挿入することが難しいという問題がある。また、体腔内に挿入している際、何らかの処置や観察を行うために、挿入部がそのときの形状で固定されていることが望ましい場合がある。
そこで、コイルバネ(コイルスプリング)と、このコイルバネに挿通されたワイヤとからなる硬度調整手段を、軟性部(軟性管部)の内部に配設した内視鏡が特許文献1に開示されている。特許文献1の内視鏡によれば、操作部に設けられた操作リングを施術者が操作してコイルバネを軸方向に圧縮することによって軟性管部の軟性度合い(硬度)を増すものである。
特許文献1の内視鏡は、操作部の内部に、ワイヤの基端部を固定するワイヤ固定部が設けられる。また、操作部の内部には、コイルバネの基端部に固定された移動子が嵌挿されるヘリコイド溝を備えた回動リングが設けられる。この回動リングが操作リングによって回動操作される。すなわち、操作部の内部には、移動子がヘリコイド溝に嵌挿される嵌挿部と前述のワイヤ固定部とが設けられる。また、特許文献1の内視鏡は、ワイヤ固定部と嵌挿部とが、コイルバネの軸方向に沿ったコイルバネの延長線上に配置されている。
特開昭49−65086号公報
ところで、操作部及び挿入部の内部には、処置具挿通チャンネル、湾曲操作用ワイヤ、送気送水管路、光ファイバ束からなるライトガイド及び信号線等の既知の内蔵物が複数本配設される。また、操作部の内径は、挿入部の内径よりも大きく構成されていることが通常である。
このような構成の内視鏡において、ワイヤ固定部及び嵌挿部を、コイルバネの軸方向に沿ったコイルバネの延長線上に配置しようとした場合、ワイヤ固定部は、操作部の内壁面から操作部の中心軸に向けて径方向に離間しているので、操作部の内壁面からブラケット等の金具を操作部の中心軸に向けて突設し、その金具の先端にワイヤ固定部を設ける必要がある。また、嵌挿部においては、操作部の内径よりもかなり小径の回動リングを使用する必要がある。
しかしながら、操作部の内部には複数本の内蔵物が配設されているため、操作部の内部に金具を突設すること及び小径の回動リングを配設することは、金具及び小径の回動リングによって内蔵物の配設スペースが制約を受けたり、金具及び小径の回動リングによって内蔵物が傷付けられたりする問題がある。
一方、上述の問題を解消するために、ワイヤ固定部及び嵌挿部を操作部の内壁面寄りに設けると、挿入部に沿って直線状に配設されているコイルバネが、挿入部と操作部との連結部を境にして外側(操作部の内径の中心方向とは反対側の方向)に折り曲げられる。すなわち、挿入部に配設されているコイルバネの軸に対して、操作部に配置されるコイルバネの軸が傾斜する。
このような形態のコイルバネを操作リングによって圧縮操作すると、挿入部に配設されているコイルバネの軸に対し、操作部に配置されるコイルバネの軸の傾斜角度が急激に増大する。つまり、コイルバネを圧縮操作した際にコイルバネが操作部の内部で急激に折れ曲がるので、コイルバネに負担がかかりコイルバネが座屈するという虞がある。また、このような場合には、コイルバネ全体を圧縮することが困難なので、軟性管部の軟性度合いも十分に変化させることができないという問題もある。更に、ワイヤも同様に操作部の内部で大きく折り曲げられるので、ワイヤにも負担がかかるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、操作部における内蔵物の配設スペースを確保することができ、かつコイルバネやワイヤにかかる負担を軽減することができる内視鏡及び硬度調整装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る内視鏡は、軟性部を有する挿入部と、挿入部の基端側に連設された操作部と、軟性部から操作部にかけて設けられたコイルバネを有するコイルバネユニットと、軟性部から操作部にかけて設けられたワイヤユニットであって、コイルバネに挿通され、コイルバネの先端部に固着されたワイヤを有するワイヤユニットと、操作部に設けられ、コイルバネの基端とワイヤの基端とを離間してコイルバネを圧縮させることで軟性部の硬度を調整する硬度調整部と、を備え、硬度調整部は、コイルバネユニットの基端部よりも基端側に延出されたワイヤユニットの基端部を保持するワイヤ保持部と、コイルバネユニットの基端部に当接するコイルバネ当接部と、コイルバネ当接部とワイヤ保持部との操作部の長手方向の距離を変化させる相対距離変化部と、コイルバネユニットの基端部よりも先端側に位置する被規制部を長手方向に沿った操作部の中心軸から第1半径距離だけ離れた第1径方向位置に規制する第1規制部と、ワイヤ保持部により保持されるワイヤユニットの基端部を中心軸から径方向Aに第1半径距離よりも大きい第2半径距離だけ離れた第2径方向位置に規制する第2規制部と、コイルバネ当接部により当接されるコイルバネユニットの基端部を中心軸から径方向Aの成分を含む径方向Bに第1半径距離よりも大きくかつ第2半径距離よりも小さい第3半径距離だけ離れた第3径方向位置に規制する第3規制部と、を備える。
本発明によれば、操作部において、コイルバネユニットの基端部よりも先端側の被規制部を第1規制部によって第1径方向位置に規制し、ワイヤユニットの基端部を第2規制部によって第2径方向位置に規制したので、操作部における内蔵物の配設スペースを確保することができる。また、コイルバネユニットの基端部を第3規制部によって第3径方向位置に規制したので、コイルバネやワイヤにかかる負担を軽減することができる。
本発明の一態様は、径方向Aと径方向Bは同じ方向であることが好ましい。
本発明の一態様によれば、操作部の径方向においてコイルバネとワイヤとを一直線上に配置することができるので、コイルバネやワイヤにかかる負担を更に軽減することができる。
本発明の一態様は、ワイヤ保持部は操作部に対して相対的に固定され、コイルバネ当接部は操作部に対して長手方向に相対的に移動可能であることが好ましい。
本発明の一態様によれば、ワイヤユニットの基端部に対しコイルバネユニットの基端部を先端部側に向かって押し込むコイル圧縮方式によって軟性部の硬度を調整することができる。
本発明の内視鏡の一態様は、被規制部からワイヤユニットの基端部までの長手方向の距離をL1、コイルバネ当接部が長手方向の移動可能範囲の中間位置にあるときの被規制部からコイルバネユニットの基端部までの長手方向の距離をL2、コイルバネ当接部が長手方向の移動可能範囲の先端位置にあるときの被規制部からコイルバネユニットの基端部までの長手方向の距離をL3、被規制部からワイヤユニットの基端部までの中心軸の径方向の距離をR1、被規制部からコイルバネユニットの基端部までの中心軸の径方向の距離をR2とするとき、次式を満たすことが好ましい。
(L3/L1)×R1≦R2≦(L2/L1)×R1…(1)
本発明の一態様によれば、式(1)を満たすので、軟性部の硬度を高くする硬度調整時において、ワイヤ及びコイルバネの折れ曲がり角度を小さくすることができ、ワイヤやコイルバネにかかる負担を更に軽減することができる。
本発明の一態様は、コイルバネ当接部は操作部に対して相対的に固定され、ワイヤ保持部は操作部に対して長手方向に相対的に移動可能であることが好ましい。
本発明の一態様によれば、ワイヤユニットの基端部をコイルバネユニットの基端部に対して牽引し、ワイヤの基端とコイルバネの基端とを離間してコイルバネを圧縮させるワイヤ牽引方式によって軟性部の硬度を調整することができる。
本発明の一態様は、ワイヤ保持部が長手方向の移動可能範囲の基端位置にあるときの被規制部からワイヤユニットの基端部までの長手方向の距離をL1、ワイヤ保持部が長手方向の移動可能範囲の中間位置にあるときの被規制部からワイヤユニットの基端部までの長手方向の距離をL2、被規制部からコイルバネユニットの基端部までの長手方向の距離をL3、被規制部からワイヤユニットの基端部までの中心軸の径方向の距離をR1、被規制部からコイルバネユニットの基端部までの中心軸の径方向の距離をR2とするとき、次式を満たすことが好ましい。
(L2/L3)×R2≦R1≦(L1/L3)×R2…(2)
本発明の一態様によれば、式(2)を満たすので、軟性部の硬度を高くする硬度調整時において、ワイヤ及びコイルバネの折れ曲がり角度を小さくすることができ、ワイヤやコイルバネにかかる負担を更に軽減することができる。
本発明の一態様によれば、ワイヤユニットは、ワイヤの基端部に装着されたワイヤスリーブを有し、ワイヤユニットの基端部はワイヤスリーブを含んで構成されることが好ましい。この態様において、ワイヤユニットの基端部のうち、ワイヤスリーブの先端に位置するワイヤの位置(ワイヤ位置)が、第2規制部によって第2径方向位置に規制されることがより好ましい。また、コイル圧縮方式の場合、そのワイヤ位置を、式(1)のL1、R1を規定するためのワイヤユニットの基端部を特定する位置とすることが好ましい。また、ワイヤ牽引方式の場合、そのワイヤ位置を、式(2)のL1、L2、R1を規定するためのワイヤユニットの基端部を特定する位置とすることが好ましい。
本発明の一態様によれば、コイルバネユニットは、コイルバネの基端部に装着されたコイルバネスリーブを有し、コイルバネユニットの基端部はコイルバネスリーブを含んで構成されることが好ましい。この態様において、コイルバネユニットの基端部のうち、コイルバネスリーブの基端の位置(スリーブ位置)が、第3規制部によって第3径方向位置に規制されることがより好ましい。また、コイル圧縮方式の場合、そのスリーブ位置を、式(1)のL2、L3、R2を規定するためのコイルバネユニットの基端部を特定する位置とすることが好ましい。また、ワイヤ牽引方式の場合、そのスリーブ位置を、式(2)のL3、R2を規定するためのコイルバネの基端部を特定する位置とすることが好ましい。
上述の目的を達成するために、本発明に係る硬度調整装置は、軟性部を有する挿入部と挿入部の基端側に連設された操作部とを有する内視鏡に具備される硬度調整装置であって、軟性部から操作部にかけて設けられたコイルバネを有するコイルバネユニットと、軟性部から操作部にかけて設けられたワイヤユニットであって、コイルバネに挿通され、コイルバネの先端部に固着されたワイヤを有するワイヤユニットと、操作部に設けられ、コイルバネの基端とワイヤの基端とを離間してコイルバネを圧縮させることで軟性部の硬度を調整する硬度調整部と、を備え、硬度調整部は、コイルバネユニットの基端部よりも基端側に延出されたワイヤユニットの基端部を保持するワイヤ保持部と、コイルバネユニットの基端部に当接するコイルバネ当接部と、コイルバネ当接部とワイヤ保持部との操作部の長手方向の距離を変化させる相対距離変化部と、コイルバネユニットの基端部よりも先端側に位置する被規制部を長手方向に沿った操作部の中心軸から第1半径距離だけ離れた第1径方向位置に規制する第1規制部と、ワイヤ保持部により保持されるワイヤユニットの基端部を中心軸から径方向Aに第1半径距離よりも大きい第2半径距離だけ離れた第2径方向位置に規制する第2規制部と、コイルバネ当接部により当接されるコイルバネユニットの基端部を中心軸から径方向Aの成分を含む径方向Bに第1半径距離よりも大きくかつ第2半径距離よりも小さい第3半径距離だけ離れた第3径方向位置に規制する第3規制部と、を備える。
本発明によれば、操作部において、コイルバネユニットの基端部よりも先端側の被規制部を第1規制部によって第1径方向位置に規制し、ワイヤユニットの基端部を第2規制部によって第2径方向位置に規制したので、操作部における内蔵物の配設スペースを確保することができる。また、コイルバネユニットの基端部を第3規制部によって第3径方向位置に規制したので、コイルバネやワイヤにかかる負担を軽減することができる。
本発明によれば、操作部における内蔵物の配設スペースを確保することができ、かつコイルバネやワイヤにかかる負担を軽減することができる。
内視鏡の全体構成図 内視鏡の挿入部の断面図であって硬度調整手段の構成図 操作部に設けられた操作リングの外観図 硬度調整部を説明する部分断面図 操作リングとカムリングを取り外した操作部の外観図 (A)は操作リングの正面図、(B)はカムリング等の正面図 カムリングの展開図 本発明の硬度調整部の硬度調整に関する作用の説明図 硬度調整部における距離調整機構の構成図 距離調整機構の作用の説明図 操作部の長手方向に対するコイルバネ保持部、ワイヤ保持部及びコイルバネ当接部の配置位置を示したコイル圧縮方式の説明図 操作部の長手方向に対するコイルバネ保持部、ワイヤ保持部及びコイルバネ当接部の配置位置を示したワイヤ牽引方式の説明図 (A)は操作リングの斜視図、(B)は操作リングの側面図、(C)は操作リングの正面図、(D)はカムリングの要部拡大斜視図、(E)は操作リングとカムリングとの係合部分の要部拡大図(A)は操作リングの斜視図、(B)は正面図、(C)は側面図 コイルバネと中継金具との接続構造を示す要部拡大断面図 硬度調整手段による硬度可変が最大硬度でかつ軟性部を最小の曲率半径に曲げたときの中継金具とコイルバネとの接続構造の状態を示した説明図 (A)は二分割された第1カムピンの説明図、(B)は外径が2段に構成された第1カムピンの説明図 脱落防止部材の第1形態を示した要部拡大断面図 脱落防止部材の第2形態を示した要部拡大断面図 脱落防止部材の第3形態を示した要部拡大断面図 ワイヤの回転止め構造を示した要部拡大図
以下、添付図面を参照して、本発明に係る内視鏡及び硬度調整装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内視鏡10の全体構成図である。
〔内視鏡10の構成〕
本実施形態の内視鏡10は、操作部12と、操作部12に連設された挿入部14とを備える。
操作部12の基端側には、ユニバーサルケーブル16の基端が接続され、ユニバーサルケーブル16の先端には、光源用コネクタ(不図示)が設けられる。光源用コネクタを光源装置(不図示)に接続することによって、挿入部14の先端面に配設された照明光学系に照明光が送られる。また、光源用コネクタには、電気コネクタ(不図示)が接続される。電気コネクタを内視鏡プロセッサ(不図示)に接続することによって、挿入部14の先端面に配設された観察光学系で得られた観察画像のデータが内視鏡プロセッサに出力され、内視鏡プロセッサに接続されたモニタ装置(不図示)に観察部位の画像が表示される。
挿入部14の基端側は、操作部12の先端側に、折れ止めのカバー部材15を介して連設される。本実施形態では、カバー部材15を含めて操作部12と称する。
挿入部14は、挿入部14の基端部から先端部に向けて、軟性部18、湾曲部20及び先端硬質部22が備えられる。湾曲部20は、操作部12の基端側に設けられたアングルノブ24を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端硬質部22の先端面を所望の方向に向けることができる。
また、操作部12には、挿入部14に挿通された送気・送水チャンネル(不図示)を介して先端硬質部22の送気・送水口(不図示)から検査部位等に送気及び送水を行うための送気・送水ボタン26、挿入部14に挿通された鉗子チャンネル(不図示)を介して先端硬質部22の鉗子口(不図示)から吸引を行うための吸引ボタン28、鉗子チャンネル(不図示)と連通し、施術者が鉗子を挿入するための開口である鉗子挿入口30等が設けられる。
更に、内視鏡10には、本実施形態の硬度調整装置が具備される。硬度調整装置は、軟性部18の硬度を実質的に調整する硬度調整手段32(図2参照)と、硬度調整手段32を操作する硬度調整部34(図3〜図8参照)と、を備える。図1の符号36は、硬度調整部34を操作する操作リングであり、操作リング36は内視鏡10を操作する施術者によって回動操作される。
〈硬度調整手段32、硬度調整部34〉
図2は、挿入部14の断面図である。図2では、軟性部18を破断して示すとともに、図面の煩雑さを避けるため、コイルバネ40とワイヤ42とを備える硬度調整手段32を主として示している。なお、図1の操作部12と挿入部14の各々の内部には、硬度調整手段32の他、処置具挿通チャンネル、湾曲操作用ワイヤ、送気送水管路、ライトガイド及び信号線等の既知の内蔵物が複数本配設される。これらの内蔵物は、挿入部14の内部において隙間なく充填され、挿入部14の小径化が図られている。
図3は、操作部12の先端部側に設けられた操作リング36を含む操作部12の外観斜視図である。また、図4は、図3のa−a線に沿った断面図であり、硬度調整部34の内部構造を示した説明図である。更に、図5(A)は図3の操作部12から操作リング36を取り外した操作部12の要部外観斜視図であり、図5(B)は図5(A)の操作部12から更にカムリング38を取り外した要部外観斜視図である。カムリング38については後述する。
本実施形態では、硬度調整手段32は、図4に示すように主としてワイヤユニットWU(Wire Unit)とコイルバネユニットCU(Coil spring Unit)とで構成されている。ワイヤユニットWUは、ワイヤ42の基端部に装着されたワイヤスリーブ50を有し、ワイヤユニットWUの基端部49はワイヤスリーブ50を含んで構成されている。また、コイルバネユニットCUは、コイルバネ40の基端部に装着されたコイルバネスリーブ41を有し、コイルバネユニットCUの基端部47はコイルバネスリーブ41を含んで構成されている。
また、硬度調整手段32のコイルバネ40の圧縮状態を変化させる硬度調整部34の態様には、ワイヤ牽引方式とコイル圧縮方式とがある。
ワイヤ牽引方式とは、ワイヤユニットWU(Wire Unit)の基端部49を、コイルバネユニットCUの基端部47に対して牽引する方式である。コイル圧縮方式とは、ワイヤユニットWUの基端部49に対して、コイルバネユニットCUの基端部47を先端部側に向かって押し込む方式である。ワイヤ牽引方式とコイル圧縮方式の硬度調整部34であっても、コイルバネ40の基端とワイヤ42の基端とを離間してコイルバネ40を圧縮させることで軟性部18の硬度を調整することができる。
本実施形態では、コイル圧縮方式を採用した場合について説明するが、ワイヤ牽引方式についても同様に適用することができる。
なお、後述する「長手方向」とは、筒状に構成された操作部12の軸方向を指し、図3、図4等に示した「X軸」は、操作部12の「長手方向」に沿った操作部12の中心軸Xを指す。
図2に戻り、コイルバネ40は、軟性部18から操作部12にかけて設けられる。また、ワイヤ42は、軟性部18から操作部12にかけて設けられ、コイルバネ40の中空部に挿通される。ワイヤ42とコイルバネ40の各々の先端部は中継金具44の基端部に、ロウ付け等の固定方法によって固定される。すなわち、ワイヤ42の先端部には、コイルバネ40の先端部に固着される固着部を有する。
中継金具44の先端部には、クッション部材である短長のコイルバネ46の基端部が接続され、コイルバネ46の先端部に金具48が固定されている。中継金具44、コイルバネ46及び金具48は、挿入部14に固定されておらず、よって硬度調整手段32の先端部は自由端として構成されている。
一方、図4の如く、ワイヤユニットWUの基端部49は、コイルバネユニットCUの基端部47よりも基端側に延出される。また、ワイヤユニットWUの基端部49を構成するワイヤスリーブ50は、操作部12に設けられた第2規制部であるワイヤ保持部52を介して筒状の固定フレーム54の内周面に固定される。ワイヤスリーブ50は、ワイヤ42の基端側の部分を所定の径方向位置(第2径方向位置)に規制するためにワイヤ42に一体的に取り付けられた部材であり、ワイヤユニットWUの構成要素の一部である。すなわち、本実施形態におけるワイヤユニットWUの基端部49とは、ワイヤ42の基端側の部分だけでなく、ワイヤ42の基端側の部分に一体的に取り付けられたワイヤスリーブ50も含む。
また、コイルバネユニットCUの基端部47は、後述する可動リング56に設けられた第3規制部であるコイルバネ当接部58に当接されて支持される。コイルバネ当接部58は、可動リング56が先端側に前進移動することによって、コイルバネ40にコイルバネ軸方向の圧縮力を加える。
図4は、コイルバネユニットCUの基端部47の断面図を示している。コイルバネユニットCUの基端部47は、コイルバネスリーブ41を含んで構成されており、コイルバネスリーブ41にはコイルバネ40の基端側が挿入され、コイルバネ40の基端側がロウ付けによりコイルバネスリーブ41に固定される。また、コイルバネスリーブ41は、可動リング56の外周部から螺入されたネジ43によってコイルバネ当接部58に固定されることにより、コイルバネ当接部58に当接されて支持されている。コイルバネスリーブ41は、コイルバネ40の基端側の部分を所定の径方向位置(第3径方向位置)に規制するためにコイルバネ40に一体的に取り付けられた部材であり、コイルバネユニットCUの構成要素の一部である。すなわち、本実施形態におけるコイルバネユニットCUの基端部47とは、コイルバネ40の基端側の部分だけでなく、コイルバネ40の基端側の部分に一体的に取り付けられたコイルバネスリーブ41も含む。
また、コイルバネユニットCUには、被規制部51が備えられ、被規制部51は、コイルバネユニットCUの基端部47よりも先端側に位置される。操作部12には、被規制部51を保持するための、第1規制部である筒状のコイルバネ保持部60が設けられる。被規制部51は、コイルバネ保持部60の基端側に形成されたテーパ面60Aに、内蔵物によって押圧当接されることでコイルバネ保持部60に保持される。テーパ面60Aは、基端側に向けてコイルバネ保持部60の径を拡径するように形成されている。
硬度調整装置の動作は後述するが、硬度調整部34の操作リング36を回動操作し、可動リング56を先端側に前進移動させることによってコイルバネ40を軸方向に圧縮する。また、可動リング56を基端側に後退移動させることによってコイルバネ40を圧縮状態から自然長の長さに戻す。
硬度調整部34は、円筒状の操作リング36と、カムリング38と、可動リング56と、を備える。操作リング36、カムリング38及び可動リング56は、コイルバネ当接部58とワイヤ保持部52との操作部12の長手方向の距離を変化させる相対距離変化部の一例である。
図4の如く、操作部12の本体64とカバー部材15とは固定フレーム54を介して連結される。
図5(A)、(B)の如く固定フレーム54には、長手方向に沿った長孔形状の直線溝66が形成される。この直線溝66は、固定フレーム54の周方向の等間隔の位置に2か所設けられている。
固定フレーム54の内周面に、円筒状の可動リング56が摺接配置される。ここで、「摺接配置」とは、可動リング56が長手方向に円滑にスライドできる程度に、可動リング56の外周面と固定フレーム54の内周面とが接触した状態で配置されていることを言う。
固定フレーム54の直線溝66には、図4の如くカム機構の第1カムピン68が係合される。可動リング56には、第1カムピン68の基端部を挿入固定するピン孔70が形成される。これにより、可動リング56は、直線溝66と第1カムピン68とにガイドされて固定フレーム54の長手方向に前後移動可能に設けられる。
カムリング38は、本体64とカバー部材15との間の固定フレーム54の外周面に配置される。また、カムリング38の外周面には、操作リング36が配置され、操作リング36の回動操作に連動してカムリング38が中心軸Xを中心に回動される。図4及び図5の如く、操作リング36と本体64と間の水密は、一対のパッキンリング72、74によって確保され、操作リング36とカバー部材15との水密は、パッキンリング76によって確保される。
図6(A)は操作リング36の正面図、図6(B)はカムリング38、固定フレーム54及び可動リング56の正面図である。図6(A)、(B)によれば、操作リング36の内周面に突出された一対のキー36A、36Aが、カムリング38の外周面に形成された一対のキー溝38A、38Aに係合される。これにより、操作リング36の回動操作に連動してカムリング38が回動される。
可動リング56の内周面には、図4のコイルバネ40のコイルバネスリーブ41を当接支持するコイルバネ当接部58が備えられる。コイルバネ当接部58は、可動リング56の内周面の肉厚部56Aに備えられ、強度が確保されている。
《カムリング38のカム機構》
図7は、円筒状のカムリング38の展開図である。図7に基づいて、カムリング38のカム機構であるカム溝とカム溝に係合されるカムピンとについて説明する。
カムリング38には、一対の第1カム溝78と一対の第2カム溝80とが、カムリング38の周方向に備えられる。ここで、図7の周方向とは、中心軸Xに直交するY方向である。
第1カム溝78はカムリング38の先端部側に備えられ、第2カム溝80は基端部側に備えられる。また、第1カム溝78は長孔形状に形成されているが、第2カム溝80は長孔形状ではなく、カムリング38の基端周縁を切り欠き加工して形成されている。
第1カム溝78は、中心軸Xに対して傾斜角度θ1を有し、第2カム溝80は、中心軸Xに対して傾斜角度θ1とは異なる傾斜角度θ2を有する傾斜溝80Aと、傾斜溝80Aに連続して設けられ、中心軸Xに対して垂直な角度θ3を有する垂直溝80Bとを備える。
これにより、第1カム溝78及び第2カム溝80は、周方向であるY方向の成分と中心軸Xに沿った方向の成分とを有する。なお、垂直溝80Bは、多少傾斜がある場合も含むものとする。ここでは、傾斜角度θ1、傾斜角度θ2、垂直角度θ3の関係がθ1<θ3<θ2に設定される。なお、本実施形態では、θ3が90°の場合で説明する。
第1カム溝78に第1カムピン68が係合される。図4及び図5の如く、第1カムピン68の基端部は、固定フレーム54に形成された直線溝66を貫通して可動リング56のピン孔70に挿入固定される。すなわち、第1カムピン68は、固定フレーム54の直線溝66とカムリング38の第1カム溝78との両方に係合される。したがって、カムリング38が回動されると、第1カム溝78と直線溝66とによる直動作用によって可動リング56が直線溝66に沿って固定フレーム54の長手方向に前後移動する。
一方、図7の第2カム溝80には、第2カムピン82が当接される。図4の如く第2カムピン82の基端部は、固定フレーム54に固定される。これにより、第2カムピン82は固定位置から移動しない固定ピンとして構成される。よって、第2カム溝80の傾斜溝80Aが、第2カムピン82に当接しながら移動するカムリング38の回動範囲では、カムリング38は中心軸Xに沿って先端側に前進移動する。第2カム溝80は、初期状態では第2カムピン82と当接せず、隙間を有していてもよい。この隙間は、軟性部18が曲げられたときに生じるワイヤ42の端部とコイルバネ40の端部との相対的な移動を吸収する効果があり、すなわち、硬度調整機能に対する遊びとして機能する。なお、以下の実施例では、この隙間がないものとして説明する。
なお、カムリング38を回転させたときに中心軸Xに沿って前進移動するカムリング38の第1移動量が、第1カム溝78によって中心軸Xに沿って前進移動する可動リング56の第2移動量よりも大きくなるように、傾斜溝80Aの形状を設定することが好ましい。また、カムリング38が更に回動されて、垂直溝80Bが第2カムピン82に当接しながら移動する回動範囲では、カムリング38は中心軸Xに沿って前進移動しない。よって、垂直溝80Bが第2カムピン82に当接されている回動範囲では、可動リング56は、第1カムピン68に沿って第1カム溝78が移動することによる前進移動のみとなる。
〔硬度調整部34の動作説明〕
図8は、コイルバネ40の圧縮状態を変化させる硬度調整部34の動作を説明した図である。図8のX軸は操作部12(図3参照)の中心軸Xであり、Y軸はカムリング38の周方向を示す。
図8(A)で示した操作前の硬度調整部34の形態は、第1カムピン68及び第2カムピン82が、第1カム溝78及び第2カム溝80の上端位置である硬度調整開始位置Pに位置している。
次に、図8(B)の如く、操作リング36を回動して、カムリング38を周方向(Y軸方向)の矢印の向きに回動させると、傾斜角度θ2を有する傾斜溝80Aが、固定ピンである第2カムピン82に当接して移動するので、カムリング38が中心軸Xに沿って先端部側にΔL1だけ前進移動する。
更に、カムリング38の回動により、第1カムピン68が第1カム溝78に沿って移動するので、可動リング56が固定フレーム54の先端部側にΔL2だけ前進移動する。
すなわち、カムリング38を回動させて、第1カムピン68及び第2カムピン82を、図8(A)のP位置から図8(B)のQ位置に移動させることによって、可動リング56がΔL1+ΔL2の距離だけ大きく前進移動する。
可動リング56の前進移動により、可動リング56のコイルバネ当接部58がコイルバネユニットCUの基端部47を、操作部12の長手方向に沿って先端部側に押し込む。これにより、コイルバネ40が圧縮されるので、軟性部18の硬度が高くなる。
ところで、硬度調整部34の操作初期においては、コイルバネ40は自然長の状態であり、コイルバネ40を圧縮する際に大きな力を必要としない。
このため、硬度調整部34では、カムリング38の第2カム溝80の傾斜溝80Aにおける傾斜角度θ2が90度以上なので、図8(A)〜(B)までのカムリング38の小さな回動量で、カムリング38を中心軸Xに沿って大きく前進移動させることができる。つまり、カムリング38の操作初期の小さな回動量でコイルバネ40の圧縮量を大きく確保することができるので、硬度調整操作を効率よく行うことができる。
更に操作リング36によってカムリング38を同方向に回動させて、第1カムピン68及び第2カムピン82を、図8(B)のQ位置から図8(C)、(D)を介して図8(E)の硬度調整終了位置Mに移動させる。これにより、コイルバネ40が最大に圧縮されるので、軟性部18の硬度が最も高くなる。
ここで、図8(A)のP位置から図8(B)のQ位置の操作初期に対し、図8(B)のQ位置から図8(E)のM位置までの操作を操作定常期と言う。
操作定常期のカムリング38の回動において、垂直角度θ3を有する垂直溝80Bが第2カムピン82に当接するので、カムリング38は前進移動しない。一方、第1カム溝78が第1カムピン68に係合するので、カムリング38の回動量に応じて可動リング56が、第1カム溝78の傾斜角度θ1の角度分だけ先端部側に前進移動する。
可動リング56の前進移動により、可動リング56はコイルバネ40を長手方向に沿って固定フレーム54の先端部側に更に押し込んでいく。これにより、コイルバネ40が強く圧縮されていくので、軟性部18の硬度が徐々に高くなる。
ところで、硬度調整手段32を繰り返し使用していると、コイルバネ40が塑性変形(いわゆる「ヘタリ」)し、コイルバネ40のヘタリによってコイルバネ40の長さが短くなる。これにより、カムリング38が可動リング56を介して先端側に移動するので、第2カム溝80が第2カムピン82から先端側に離間する。この結果、コイルバネユニットCUの基端部47をコイルバネ当接部58によって押し込んでも、第2カム溝80が第2カムピン82から先端側に離間した分だけ押し込み量が減少してしまい、硬度調整部34の操作性が悪くなる。
そこで、ヘタリ調整用の距離調整機構62がカムリング38に設けられている。
<距離調整機構62>
図9は、距離調整機構62の側面図であり、図9(A)と図9(B)とはカムリング38の周方向において見る角度を変えた図である。
カムリング38は、第1カム溝78を備えた第1リング84と、第2カム溝80を備えた第2リング86とに長手方向で二分割されている。
距離調整機構62によれば、第1リング84と第2リング86との連結位置を、長手方向における第1軸方向位置から第1軸方向位置とは異なる第2軸方向位置に変化させることで、第1カムピン68が第1カム溝78に係合する係合位置と第2カムピン82が第2カム溝80に当接する当接位置との間の長手方向の距離を調整する。
第1リング84の基端側の周方向には、複数(6個)のネジ孔84Aが形成される。第2リング86の先端側の大径部88には、斜め周方向に複数(6個)の連結孔88Aが形成される。この大径部88は、第1リング84の基端側の外周に嵌合し、第1リング84と第2リング86とが連結された際に、第1カムピン68を外周から覆い、第1カムピン68がピン孔70から脱落することを防止する抜け止め用部材としても機能する。また、第2リング86は、基端側に第1リング84と同径の小径部90も有している。
第1リング84の周方向の6個のネジ孔84Aと第2リング86の斜め周方向の6個の連結孔88Aは、図9(A)の破線で示すように、周方向において等しいピッチP1で形成される。また、第2リング86の斜め周方向の6個の連結孔88Aの長手方向のピッチP2は、0.3〜0.7mm程度が好ましい。
このため、第2リング86の大径部88を第1リング84に嵌合していくと、図9(A)において、まず、一番下のネジ孔84Aと連結孔88Aとが重なり、次に下から2番目のネジ孔84Aと連結孔88Aとが重なり、最後に一番上のネジ孔84Aと連結孔88Aとが重なる。
そして、重なったネジ孔84Aと連結孔88Aとを皿ネジ92によって結合することで第1リング84と第2リング86とが一体的に連結される。なお、ネジ孔84Aを単なる貫通孔とした場合には、皿ネジ92に代えてピンを代用することができる。
〈ヘタリ調整方法〉
図10は、距離調整機構62によって、コイルバネ40のヘタリを調整する方法を示した説明図である。
以下の説明では、第1リング84に形成された6個のネジ孔84Aと、第2リング86に形成された6個の連結孔88Aとについて、「一番上のネジ孔、連結孔」、「一番下のネジ孔、連結孔」との表現を使用するが、これは図9(A)での一番上、一番下の意味である。
図10(A)の如く、第1リング84の一番上のネジ孔84Aと、第2リング86の一番上の連結孔88Aとを重ねて、皿ネジ92(図9(A)参照)によって結合する。これにより、図10(B)のカムリング38が構成される。図10(B)のカムリング38は、コイルバネ40にヘタリが生じていないヘタリ調整前の形態である。
また、このときの第1カム溝78に係合される第1カムピン68と、第2カム溝80に当接される第2カムピン82との長手方向の距離をW1とする。距離W1はカムピンの中心位置からの距離とする。また、図10(B)における第1カム溝78、第2カム溝80に対する第1カムピン68、第2カムピン82の位置は、図8(A)の硬度調整開始位置Pの位置である。
その後、硬度調整手段32を繰り返し使用してコイルバネ40にヘタリが生じた場合には、まず、図10(B)のカムリング38から皿ネジ92を取り外し、図10(C)の如く、第1リング84を長手方向に沿って矢印の向きに引っ張って、嵌合されている第2リング86から外す。この場合、第2カムピン82は固定フレーム54に固定されており動かないが、第1カムピン68は、固定フレーム54に対して長手方向に移動可能な可動リング56に固定されているので、動くことができる。したがって、第1カムピン68を第1カム溝78から取り外すことなく、第2リング86から第1リング84を取り外すことができる。
次に、図10(C)の如く、第1リング84の一番下のネジ孔84Aと、第2リング86の一番下の連結孔88Aとが重なるように嵌合し、図10(D)の如く皿ネジ92で結合する。このときの第1カム溝78に係合される第1カムピン68と、第2カム溝80に当接される第2カムピン82との長手方向の距離をW2とすると、W2はW1よりも大きくなる。
すなわち、第1リング84の一番下のネジ孔84Aと、第2リング86の一番下の連結孔88Aとが重なるように嵌合すると、第1リング84の一番上のネジ孔84Aと、第2リング86の一番上の連結孔88Aとが重なるように嵌合する場合に比べて嵌合幅が小さくなる。ここで「嵌合幅」とは、第1リング84と、第2リング86の大径部88とが嵌合により重なり合う幅を意味する。
したがって、第1カム溝78と第2カム溝80との間の長手方向に沿った図10(D)の場合の距離が、図10(B)の場合の距離よりも大きくなる。また、第2カムピン82は固定され、図10(B)の場合と同じ位置にある。したがって、W2−W1=ΔW分だけ、第1カムピン68が長手方向の先端部側に移動する。すなわち、可動リング56の位置がΔW分だけ、長手方向の先端部側に前進移動する。
これにより、ヘタリによってコイルバネ40が短くなっても、可動リング56が長手方向の先端部側に前進移動するので、ヘタリを調整することができる。
〈内視鏡10及び硬度調整装置〉
本実施形態の内視鏡10の硬度調整部34は、図4の如く、コイルバネユニットCUの基端部47よりも先端側の被規制部51を保持するコイルバネ保持部60と、コイルバネユニットCUの基端部47よりも基端側に延出されたワイヤユニットWUの基端部49を保持するワイヤ保持部52と、コイルバネユニットCUの基端部47に当接してコイルバネ40にコイルバネ軸方向の圧縮力を加えるコイルバネ当接部58と、を備えている。
また、上述したように硬度調整部34は、相対距離変化部の一例として、操作リング36、カムリング38及び可動リング56を備える。
図11は、操作部12の長手方向に対するコイルバネ保持部60、ワイヤ保持部52及びコイルバネ当接部58の配置位置を示したコイル圧縮方式の説明図である。
コイルバネ保持部60は、コイルバネユニットCUの被規制部51を操作部12の中心軸Xから第1半径距離aだけ離れた第1径方向位置P1に規制する第1規制部として機能する。
ワイヤ保持部52は、ワイヤユニットWUの基端部49を中心軸Xから径方向Aに第1半径距離aよりも大きい第2半径距離bだけ離れた第2径方向位置P2に規制する第2規制部として機能する。なお、本実施形態においては、ワイヤユニットWUの基端部49のうち、ワイヤスリーブ50の先端に位置するワイヤの位置(ワイヤ位置)42Aが、ワイヤ保持部52によって第2径方向位置P2に規制される態様が好ましく採用される。
コイルバネ当接部58は、コイルバネユニットCUの基端部47を中心軸Xから径方向Aの成分を含む径方向Bに第1半径距離aよりも大きくかつ第2半径距離bよりも小さい第3半径距離cだけ離れた第3径方向位置P3に規制する第3規制部として機能する。なお、本実施形態においては、コイルバネユニットCUの基端部47のうち、コイルバネスリーブ41の基端の位置41A(図4参照)がコイルバネ当接部58によって第3径方向位置P3に規制される態様が好ましく採用される。
上記構成により本実施形態の内視鏡10及び硬度調整装置によれば、操作部12において、コイルバネユニットCUの基端部47よりも先端側の被規制部51を第1規制部であるコイルバネ保持部60によって第1径方向位置P1に規制し、ワイヤユニットWUの基端部49を第2規制部であるワイヤ保持部52によって第2径方向位置P2に規制したので、操作部12の内部空間を有効利用できる。これによって、操作部12における内蔵物の配設スペースを確保することができる。
また、コイルバネユニットCUの基端部47を第3規制部であるコイルバネ当接部58によって第3径方向位置P3に規制したので、コイルバネ40を圧縮操作した際にコイルバネ40が操作部12の内部で急激に折れ曲がることを防止することができる。また、操作部12の内部でのワイヤ42の折れ曲がり角度も小さくなる。これにより、コイルバネ40やワイヤ42にかかる負担を軽減することができる。
また、本実施形態において、径方向A及び径方向Bを同じ方向に設定することが好ましい。これにより、操作部12の径方向においてコイルバネ40とワイヤ42とを一直線上に配置することができるので、コイルバネ40とワイヤ42にかかる負担を軽減することができる。なお、径方向A及び径方向Bを必ずしも同じ方向に設定する必要はなく、径方向Bは、径方向Aの成分を含む方向であればよい。
また、本実施形態のコイル圧縮方式の硬度調整装置では、被規制部51からワイヤユニットWUの基端部49までの長手方向の距離をL1、コイルバネ当接部58が長手方向の移動可能範囲の中間位置にあるときの被規制部51からコイルバネユニットCUの基端部47までの長手方向の距離をL2、コイルバネ当接部58が長手方向の移動可能範囲の先端位置にあるときの被規制部51からコイルバネユニットCUの基端部47までの長手方向の距離をL3、被規制部51からワイヤユニットWUの基端部49までの中心軸Xの径方向の距離をR1、被規制部51からコイルバネユニットCUの基端部47までの中心軸Xの径方向の距離をR2とするとき、式(3)を満たすことが好ましい。
(L3/L1)×R1≦R2≦(L2/L1)×R1…(3)
式(3)を満たさない場合には、式(3)を満たす場合と比較して、軟性部18の硬度を高くする硬度調整時において、ワイヤ42及びコイルバネ40の折れ曲がり角度が大きくなり、ワイヤ42やコイルバネ40に負担がかかる。
本実施形態のコイル圧縮方式の硬度調整装置は、式(3)を満たすので、軟性部18の硬度を高くする硬度調整時において、ワイヤ42及びコイルバネ40の折れ曲がり角度を小さくすることができる。よって、ワイヤ42やコイルバネ40にかかる負担を更に軽減することができる。
本実施形態では、ワイヤユニットWUの基端部49のうち、ワイヤスリーブ50の先端に位置するワイヤの位置(ワイヤ位置)42Aを、第2規制部であるワイヤ保持部52によって第2径方向位置P2に規制することがより好ましい。つまり、図11のコイル圧縮方式の場合では、そのワイヤ位置42Aを、式(3)のL1、R1を規定するためのワイヤユニットWUの基端部49を特定する位置とすることが好ましい。
また、本実施態様において、コイルバネユニットCUの基端部47のうち、コイルバネスリーブ41の基端の位置(スリーブ位置)41Aを、第3規制部であるコイルバネ当接部58によって第3径方向位置P3に規制することがより好ましい。つまり、図11のコイル圧縮方式の場合、そのスリーブ位置41Aを、式(3)のL2、L3、R2を規定するためのコイルバネユニットCUの基端部47を特定する位置とすることが好ましい。
図12は、操作部12の長手方向に対するコイルバネ保持部60、ワイヤ保持部52及びコイルバネ当接部58の配置位置を示したワイヤ牽引方式の説明図である。
なお、ワイヤ牽引方式とは、コイルバネ保持部60及びコイルバネ当接部58を操作部12に対して相対的に固定し、ワイヤ保持部52を操作部12に対して長手方向に相対的に移動させる方式である。
ワイヤ牽引方式の硬度調整装置の場合は、ワイヤ保持部52が長手方向の移動可能範囲の基端位置にあるときの被規制部51からワイヤユニットWUの基端部49までの長手方向の距離をL1、ワイヤ保持部52が長手方向の移動可能範囲の中間位置にあるときの被規制部51からワイヤユニットWUの基端部49までの長手方向の距離をL2、被規制部51からコイルバネユニットCUの基端部47までの長手方向の距離をL3、被規制部51からワイヤユニットWUの基端部49までの中心軸Xの径方向の距離をR1、被規制部51からコイルバネユニットCUの基端部47までの中心軸Xの径方向の距離をR2とするとき、式(4)を満たすことが好ましい。
(L2/L3)×R2≦R1≦(L1/L3)×R2…(4)
式(4)を満たさない場合には、式(4)を満たす場合と比較して、軟性部18の硬度を高くする硬度調整時において、ワイヤ42及びコイルバネ40の折れ曲がり角度が大きくなり、ワイヤ42やコイルバネ40に負担がかかる。
本実施形態のワイヤ牽引方式の硬度調整装置は、式(4)を満たすので、軟性部18の硬度を高くする硬度調整時において、ワイヤ42及びコイルバネ40の折れ曲がり角度を小さくすることができる。よって、ワイヤ42やコイルバネ40にかかる負担を更に軽減することができる。
図12に示したワイヤ牽引方式の場合、ワイヤユニットWUの基端部49のうち、ワイヤスリーブ50の先端に位置するワイヤの位置(ワイヤ位置)42Aを、式(4)のL1、L2、R1を規定するためのワイヤユニットWUの基端部49を特定する位置とすることが好ましい。また、コイルバネユニットCUの基端部47のうち、コイルバネスリーブ41の基端の位置(スリーブ位置)41Aを、式(4)のL3、R2を規定するためのコイルバネユニットCUの基端部47を特定する位置とすることが好ましい。
〈他の発明の開示〉
《操作リング36の形状》
図6(A)、(B)の如く、カムリング38を回転させるために、カムリング38の外側に操作リング36が設けられており、操作リング36のキー36Aがカムリング38のキー溝38Aに係合することによって、操作リング36の回転力をカムリング38に伝達している。
操作リング36を操作する施術者は、内視鏡検査を実施している最中であり、手がぬれた状態で操作することも多いため、操作リング36には滑り止めの加工が施されていることが一般的である。
従来の操作リングの滑り止めは、特開2002−253476号公報の如く、ローレットや多数の細かい溝を施す形状が一般的であった。しかしながら、この形状は、細かい溝を備えているので、溝の底部に汚れが溜まり易く、洗浄消毒に時間と手間を要した。また、操作リングの大きさは大きいほど操作力を伝え易いが、大きすぎると操作リングを把持し難くなり、また、わずかな操作力で操作リングが回転してしまうため操作し難いという問題があった。
図13(A)は本実施形態の操作リング36の斜視図、(B)は操作リング36の側面図、(C)は操作リング36の正面図、(D)はカムリング38の要部拡大斜視図、(E)は操作リング36とカムリング38との係合部分の要部拡大図である。
本実施形態の操作リング36は、上記の問題を解消するために、操作リング36の外周面36Bの滑り止め用の突起37の個数を3個以上5個以下としている。図13では、外周面36Bにおいて周方向に5個の突起37を等間隔で備えている。また、突起37と外周面36Bとを、なだらかな曲面によって接続している。更に、操作リング36の操作に必要な最大トルクであって、外周面36Bの半径で割った値を50N以上60N以下としている。更にまた、突起37と外周面36Bの半径の差を1.5mm以上3mm以下としている。
これにより、硬度調整部34の操作リング36において、施術者が操作し易く、かつ洗浄消毒のし易い操作リング36を提供することができる。
また、図13(D)の如く、カムリング38の外周面であってキー溝38Aに隣接した位置にOリング39を埋設し、かつ図13(E)の如く、操作リング36の内周面36Cであってキー36Aに隣接した位置に凹凸部36Dを形成することが好ましい。図13(E)の如く、Oリング39を操作リング36の凹凸部36Dに当接させる。これにより、Oリング39と凹凸部36Dとの間には、大きな摺動抵抗が発生するので、キー36Aとキー溝38Aとの間の隙間に起因して、キー36Aとキー溝38Aとが衝突することによって生じる異音を低減することができる。
《中継金具44とクッション部材であるコイルバネ46との接続構造》
図14は、中継金具44とコイルバネ46との接続構造を示す要部拡大断面図である。
中継金具44の先端部には、中継金具44の軸方向に突設された突起45を備える。この突起45の全長をコイルバネ46の基端部に挿入することによって、中継金具44とコイルバネ46とが接続される。
突起45の軸方向の中央部には、コイルバネ46の素線に引っ掻けられる凸条部45Aが突起45の周方向に備えられる。また、凸条部45Aを境にして基端部45Bと先端部45Cはコイルバネ46の内径よりも小さく形成されて非嵌合部として構成される。更に、先端部45Cは、先端に向けて徐々に小径となる円錐形状に構成される。
図14に示す接続構造の目的は、コイルバネ46の繰り返しの屈曲、湾曲によってコイルバネ46が破壊されることを防止することにある。
そのため、中継金具44とコイルバネ46との互いに軸方向で重なる接続範囲の中間部分に凸条部45Aを設け、この凸条部45Aに対して先端側に位置するコイルバネ46を先端部45Cの曲面に沿って湾曲させるようにしてコイルバネ46の湾曲時の曲率半径Rを大きくしている。
図15は、硬度調整手段32による硬度可変が最大硬度で、かつ軟性部18が最小の曲率半径に湾曲したときの接続構造の状態を示した要部拡大断面図である。
図15の状態において、コイルバネ46の基端側の外側の包絡線Eが形成する最少の曲率半径Rが、コイルバネ46の弾性変形の範囲に設定されている。この場合、コイルバネ46の素線の半径は、コイルバネ40の素線の半径よりも小さいことが好ましい。
《第1カムピン68及び第1カム溝78の構造》
硬度調整部34においては、コイルバネ40を圧縮したりワイヤ42を牽引したりして軟性部18の硬度を調整するが、そのための機構として本実施形態は図7の如く、第1カムピン68を第1カム溝78に係合させた移動機構を開示している。
操作部12に設けられた操作リング36を介して、カムリング38を回転させると、第1カム溝78に係合された第1カムピン68が、カムリング38の回転に応じて前後移動する。第1カムピン68が前方移動することによって、コイルバネユニットCUの基端部47に圧縮力が加えられる。
第1カム溝78の面と、その面に接触する第1カムピン68の外周面とには、コイルバネ40に対する圧縮力相当の荷重がかかる。この荷重は、硬度の上昇に従って増加する。一方で第1カム溝78の幅、及び第1カムピン68の外径は、硬度調整部34の小型化に伴い小さくなる傾向にある。このため、第1カム溝78の面と第1カムピン68の外周面にかかる面圧は非常に大きくなる。
面圧が非常に大きな状態で第1カムピン68が第1カム溝78に沿って相対動作すると、第1カム溝78の面や第1カムピン68の外周面が早期に磨耗し、動作が重くなるという問題がある。
本実施形態のカムリング38及び第1カムピン68は、以下の構造を備えることによって、上記の問題を解消している。
すなわち、第1カムピン68の外周面及びカムリング38の第1カム溝78の面のうち少なくとも一方の面に表面処理を施し、一方の面の表面硬度を上げることが好ましい。
具体的には、カムリング38及び第1カムピン68をそれぞれ金属材料、例えばステンレス合金(代表的にはSUS303)で構成する。ステンレス合金は錆び難い特性により内視鏡ではよく使用されるが、硬度が低く、かじり・摩耗が生じやすい。そこで、表面硬度を上げるための表面処理をカムリング38、第1カムピン68の少なくとも一方に施すことで、かじり・摩耗を抑制し、高い荷重に耐えられるようにする。
表面処理の種類としては、窒化処理やメッキなどで、表面硬度を向上させる処理が望ましい。特に、窒化処理は母材の比較的深層まで硬度が上昇するため、荷重が非常に大きくなったときに局所的な第1カム溝78の変形を防ぐ効果がある。また、表面硬度の向上のみでなく、摩擦係数を低減させるような処理を施すことが望ましい。
更に、カムリング38と第1カムピン68の表面硬度は一致している必要はなく、むしろ差があるほうが望ましい。異なる材質を使用することも有効だが、表面処理の有無によって差をつけることもできる。
具体的に表面処理を行う場合は、第1カム溝78の面の表面硬度を硬くすることが望ましい。第1カム溝78は、第1カムピン68と比較して一般に構造が複雑で高価であるので、第1カム溝78よりも先に第1カムピン68が磨耗するようにすることが好ましい。
更に、少なくとも一方の面を焼入れにより硬度を上昇させることも有効である。
一方で、第1カムピン68を可動リング56に接続する構造としては、図4の第1カムピン68を、可動リング56のピン孔70に回転自在に装着する構造が好ましい。具体的には、ピン孔70と第1カムピン68は回転可能な程度の隙間を有する嵌合構造となっており、第1カムピン68の軸方向位置の規制は、外挿される操作リング36や大径部88(図9参照)などによって行う。この構造によって第1カムピン68は、自身の転がりによって荷重を受けるため、磨耗の程度を大きく低減することができる。また、常に転がるような組み合わせでなかったとしても、磨耗面が固定されないため、第1カムピン68の磨耗の程度を抑えることができる。
また、他の形態として、図16(A)の第1カムピン68の如く、軸68Aとリング68Bの二部品で構成し、軸68Aの小径部68Cにリング68Bを回転自在に嵌合することで、軸68Aに対してリング68Bを回転自在に支持する構成としてもよい。軸68Aはピン孔70に対して回転自在に嵌合してもよいし、固定してもよい。また、軸68Aとリング68Bは異なる材質である方が望ましい。軸68Aは高いせん断力に耐えられるステンレス合金等の高強度材が望ましい。リング68Bは高荷重に耐え、かつ摩擦係数の小さい焼結材、含油材等が望ましい。
また、第1カムピン68に潤滑剤を塗布し、第1カムピン68の回動動作を円滑に行わせることが好ましい。潤滑剤としては極圧性の良いものが望ましく、たとえばモリブデン化合物を含むことが望ましい。
図16(B)は、第1カムピン68の他の形態を示す説明図である。
第1カムピン68の外径は2段になっており、第1カム溝78の面と接触する部分68Dの径がやや大きく、ピン孔70に嵌合される部分68Eの径がやや小さく構成される。これにより、第1カムピン68が可動リング56の内部に脱落することを防止することができる。
また、図10(B)に示したように、第1リング84と第2リング86とを接続する際に、第1リング84の第1カム溝78が第2リング86の大径部88で覆われるように構成することで、第1カムピン68の外側への脱落が防止される。
また、第1カムピン68の頭部に小径の穴を設けることが好ましい。これにより、ピンセット等で第1カムピン68が掴み易くなる。他にも、第1カムピン68を磁性材料とすることで、帯磁工具を用いて着脱できるようにすることも作業性向上に有効である。
上記構成によって第1カムピン68及び第1カム溝78によれば、円滑に回転動作を行うことができ、また繰り返しの使用によっても機能、品質を維持することができる。
《第1カムピン68の抜け止め防止構造》
第1カムピン68がピン孔70から外側に脱落することを防止する脱落防止部材を、カムリング38の外側に設けることが好ましい。
一例として、図9に示した第2リング86の大径部88によって、第1カム溝78の外周部を覆う構成とすることにより、第1カムピン68がピン孔70から外側に脱落することを防止することができる。
図17は、脱落防止部材94の第1形態を示した要部拡大断面図である。
第1カム溝78の外周部を覆う脱落防止部材94は、リング状に構成され、カムリング38の外側に取り付けられる。取り付け方法は、カムリング38の外周面に雄ネジを形成し、脱落防止部材の内周面に雌ネジを形成し、双方を螺合連結する方法を例示することができる。
図18は、脱落防止部材96の第2形態を示した要部拡大断面図である。
第1カム溝78の外周部を覆う脱落防止部材96は、板金で構成され、ネジや接着剤にてカムリング38の外周面に固定される。
図19は、脱落防止部材の第3形態を示した要部拡大断面図である。
カムリング38の外周面と操作リング36の内周面との間の隙間を、第1カムピン68が脱落するストローク長よりも狭くすることで、操作リング36を脱落防止部材として機能させることができる。すなわち、カムリング38の厚さを操作リング36に向けた方向に厚くすることにより、カムリング38を脱落防止部材として機能させることができる。
《ワイヤ42の回転止め構造》
素線を螺旋状に巻回して構成されたコイルバネ40の素線は、その巻回方向とは逆方向に捩じりの力を受けている。つまり、素線は、巻回数を減らす方向の力を受けているため、その力によってコイルバネ40の自然長の軸長が短くなり、コイルバネ40の耐久性が悪くなるという問題がある。
上記問題を解決するため、本実施形態では、ワイヤ42の回転を規制することにより、上記の問題を解消している。具体的には図4の如く、ワイヤユニットWUの基端部49を構成するワイヤスリーブ50をワイヤ保持部52に対して回転を規制した状態で保持させている。
つまり、コイルバネ40の素線が受けている巻回数を減らす方向の力を、コイルバネ40の先端部に中継金具44を介して固定されたワイヤ42で受けることにより、コイルバネ40の自然長が短くなることを防止している。
図20は、ワイヤ42の回転止め構造を示した要部拡大図である。
同図によれば、ワイヤユニットWUの基端部49を構成するワイヤスリーブ50の先端部をワイヤ保持部52にネジ98によって締結することにより、ワイヤ42の回転を規制している。
この場合、ワイヤ42の素線の巻回方向とコイルバネ40の素線の巻回方向を逆方向とすることが好ましい。
また、ワイヤ42の素線のねじり剛性をコイルバネ40の素線のねじり剛性よりも大きいことが好ましい。剛性がこの逆であると、可動リング56を前進させてコイルバネ40を圧縮した際に、ワイヤ42によじれが生じてワイヤ42が元の形状に戻らなくなるからである。つまりワイヤ42にキンク(kink)が発生するからである。
10…内視鏡、12…操作部、14…挿入部、15…カバー部材、16…ユニバーサルケーブル、18…軟性部、20…湾曲部、22…先端硬質部、24…アングルノブ、26…送気・送水ボタン、28…吸引ボタン、30…鉗子挿入口、32…硬度調整手段、34…硬度調整部、36…操作リング、38…カムリング、40…コイルバネ、41…コイルバネスリーブ、42…ワイヤ、44…中継金具、46…コイルバネ、48…金具、50…ワイヤスリーブ、52…ワイヤ保持部、54…固定フレーム、56…可動リング、58…コイルバネ当接部、60…コイルバネ保持部、62…距離調整機構、64…本体、66…直線溝、68…第1カムピン、70…ピン孔、72、74、76…パッキンリング、78…第1カム溝、80…第2カム溝、82…第2カムピン、84…第1リング、86…第2リング、88…大径部、90…小径部、92…皿ネジ、94、96…脱落防止部材、98…ネジ

Claims (9)

  1. 軟性部を有する挿入部と、
    前記挿入部の基端側に連設された操作部と、
    前記軟性部から前記操作部にかけて設けられたコイルバネを有するコイルバネユニットと、
    前記軟性部から前記操作部にかけて設けられたワイヤユニットであって、前記コイルバネに挿通され、前記コイルバネの先端部に固着されたワイヤを有するワイヤユニットと、
    前記操作部に設けられ、前記コイルバネの基端と前記ワイヤの基端とを離間して前記コイルバネを圧縮させることで前記軟性部の硬度を調整する硬度調整部と、
    を備え、
    前記硬度調整部は、
    前記コイルバネユニットの基端部よりも基端側に延出された前記ワイヤユニットの基端部を保持するワイヤ保持部と、
    前記コイルバネユニットの基端部に当接するコイルバネ当接部と、
    前記コイルバネ当接部と前記ワイヤ保持部との前記操作部の長手方向の距離を変化させる相対距離変化部と、
    前記コイルバネユニットの基端部よりも先端側に位置する被規制部を前記長手方向に沿った前記操作部の中心軸から第1半径距離だけ離れた第1径方向位置に規制する第1規制部と、
    前記ワイヤ保持部により保持される前記ワイヤユニットの基端部を前記中心軸から径方向Aに前記第1半径距離よりも大きい第2半径距離だけ離れた第2径方向位置に規制する第2規制部と、
    前記コイルバネ当接部により当接される前記コイルバネユニットの基端部を前記中心軸から前記径方向Aの成分を含む径方向Bに前記第1半径距離よりも大きくかつ前記第2半径距離よりも小さい第3半径距離だけ離れた第3径方向位置に規制する第3規制部と、
    を備える内視鏡。
  2. 前記径方向Aと前記径方向Bは同じ方向である、
    請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記ワイヤ保持部は前記操作部に対して相対的に固定され、
    前記コイルバネ当接部は前記操作部に対して前記長手方向に相対的に移動可能である、
    請求項1又は2に記載の内視鏡。
  4. 前記被規制部から前記ワイヤユニットの基端部までの前記長手方向の距離をL1、前記コイルバネ当接部が前記長手方向の移動可能範囲の中間位置にあるときの前記被規制部から前記コイルバネユニットの基端部までの前記長手方向の距離をL2、前記コイルバネ当接部が前記長手方向の移動可能範囲の先端位置にあるときの前記被規制部から前記コイルバネユニットの基端部までの前記長手方向の距離をL3、前記被規制部から前記ワイヤユニットの基端部までの前記中心軸の径方向の距離をR1、前記被規制部から前記コイルバネユニットの基端部までの前記中心軸の径方向の距離をR2とするとき、次式を満たす請求項3に記載の内視鏡。
    (L3/L1)×R1≦R2≦(L2/L1)×R1
  5. 前記コイルバネ当接部は前記操作部に対して相対的に固定され、
    前記ワイヤ保持部は前記操作部に対して前記長手方向に相対的に移動可能である、
    請求項1又は2に記載の内視鏡。
  6. 前記ワイヤ保持部が前記長手方向の移動可能範囲の基端位置にあるときの前記被規制部から前記ワイヤユニットの基端部までの前記長手方向の距離をL1、前記ワイヤ保持部が前記長手方向の移動可能範囲の中間位置にあるときの前記被規制部から前記ワイヤユニットの基端部までの前記長手方向の距離をL2、前記被規制部から前記コイルバネユニットの基端部までの前記長手方向の距離をL3、前記被規制部から前記ワイヤユニットの基端部までの前記中心軸の径方向の距離をR1、前記被規制部から前記コイルバネユニットの基端部までの前記中心軸の径方向の距離をR2とするとき、次式を満たす請求項5に記載の内視鏡。
    (L2/L3)×R2≦R1≦(L1/L3)×R2
  7. 前記ワイヤユニットは、前記ワイヤの基端部に装着されたワイヤスリーブを有し、
    前記ワイヤユニットの基端部は前記ワイヤスリーブを含んで構成される、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の内視鏡。
  8. 前記コイルバネユニットは、前記コイルバネの基端部に装着されたコイルバネスリーブを有し、
    前記コイルバネユニットの基端部は前記コイルバネスリーブを含んで構成される、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の内視鏡。
  9. 軟性部を有する挿入部と前記挿入部の基端側に連設された操作部とを有する内視鏡に具備される硬度調整装置であって、
    前記軟性部から前記操作部にかけて設けられたコイルバネを有するコイルバネユニットと、
    前記軟性部から前記操作部にかけて設けられたワイヤユニットであって、前記コイルバネに挿通され、前記コイルバネの先端部に固着されたワイヤを有するワイヤユニットと、
    前記操作部に設けられ、前記コイルバネの基端と前記ワイヤの基端とを離間して前記コイルバネを圧縮させることで前記軟性部の硬度を調整する硬度調整部と、
    を備え、
    前記硬度調整部は、
    前記コイルバネユニットの基端部よりも基端側に延出された前記ワイヤユニットの基端部を保持するワイヤ保持部と、
    前記コイルバネユニットの基端部に当接するコイルバネ当接部と、
    前記コイルバネ当接部と前記ワイヤ保持部との前記操作部の長手方向の距離を変化させる相対距離変化部と、
    前記コイルバネユニットの基端部よりも先端側に位置する被規制部を前記長手方向に沿った前記操作部の中心軸から第1半径距離だけ離れた第1径方向位置に規制する第1規制部と、
    前記ワイヤ保持部により保持される前記ワイヤユニットの基端部を前記中心軸から径方向Aに前記第1半径距離よりも大きい第2半径距離だけ離れた第2径方向位置に規制する第2規制部と、
    前記コイルバネ当接部により当接される前記コイルバネユニットの基端部を前記中心軸から前記径方向Aの成分を含む径方向Bに前記第1半径距離よりも大きくかつ前記第2半径距離よりも小さい第3半径距離だけ離れた第3径方向位置に規制する第3規制部と、
    を備える硬度調整装置。
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