JP2017085990A - 加工食品の製造方法 - Google Patents

加工食品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017085990A
JP2017085990A JP2015221310A JP2015221310A JP2017085990A JP 2017085990 A JP2017085990 A JP 2017085990A JP 2015221310 A JP2015221310 A JP 2015221310A JP 2015221310 A JP2015221310 A JP 2015221310A JP 2017085990 A JP2017085990 A JP 2017085990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processed food
testis
ovary
paste
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015221310A
Other languages
English (en)
Inventor
一志 牧野
Kazushi Makino
一志 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2015221310A priority Critical patent/JP2017085990A/ja
Publication of JP2017085990A publication Critical patent/JP2017085990A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

【課題】食感や見栄えの良い、魚介類のペーストを使用した加工食品の製造方法を提供する。【解決手段】不要物除去工程(S1)において、魚介類の生殖巣及び肝臓の少なくともいずれか1つを取り出す。切断及び撹拌工程(S2)において、取り出したものを気泡が残存しないように攪拌することでペーストを作成する。次に、凝固及び成型工程(S3)において、ペーストを充填包装し加熱することで凝固させる。次に、冷却及び保存工程(S4)において、S3の成果物を冷却し保存する。【選択図】図1

Description

本発明は、魚介類を用いた加工食品の製造方法に関する。
魚介類のペーストを使用した加工食品として、特許文献1に記載のようなウニ様食品、特許文献2に記載のような練り製品がある。
特開2013−158341号公報 特開平6−90713号公報
魚介類のペーストを使用した加工食品は、仕上がりがぼそぼそした食感になったり、表面に凹凸が生じて見栄えが悪くなったりする場合がある。
本発明の目的は、魚介類のペーストを使用した加工食品において、食感や見栄えを向上させる製造方法を提供することにある。
本発明の加工食品の製造方法は、魚介類の生殖巣及び肝臓の少なくともいずれか1つを攪拌するとともに、気泡が残存しないようにペーストにする。これによると、食品に気泡が残存しないように魚介類の生殖巣及び肝臓をペーストにするため、仕上がりが滑らかな食感になり、表面に凹凸も生じない。よって、食感や見栄えが向上する。
また、本発明においては、前記魚介類の生殖巣及び肝臓の少なくともいずれか1つを真空状態に保った容器内で撹拌しても良い。これによると、真空状態とすることでペーストに気泡が残存しにくい。
また、本発明によると、前記容器を冷却しつつ、前記魚介類の生殖巣及び肝臓の少なくともいずれか1つを前記容器内に設けられたカッターを回転させることによって切断及び撹拌することが好ましい。これによると、カッターによって食品を切断及び撹拌できるとともに、カッターの回転で生じた摩擦熱で食品が不要に加熱されるのが抑制される。
また、本発明によると、前記魚介類の生殖巣及び肝臓の少なくともいずれか1つを非加熱の状態で撹拌することが好ましい。これによると、食感がより良いものとなる。
また、本発明においては、前記魚介類の生殖巣がホタテ貝の精巣及び卵巣の少なくともいずれか1つであってもよい。これによると、ホタテ貝漁業において不要とされ廃棄されることも多いホタテ貝の精巣及び卵巣を有効活用することができる。
本発明の一実施形態に係る加工食品の製造方法のフローチャートである。
本発明の一実施形態に係るホタテ貝の精巣又は卵巣を原料とする加工食品の製造方法について、図1を用いて説明する。まず、不要物除去工程(S1)において、ホタテ貝から精巣又は卵巣を取り出す。具体的には、ホタテ貝から殻、貝柱(閉殻筋)、中腸線、外套膜及び鰓等を取り除き、精巣及び卵巣のみを取り出す。さらに、食感向上の観点から、三日月状の形態をした精巣及び卵巣の先端から突出した部位を、精巣及び卵巣から取り除くことが好ましい。取り出した精巣又は卵巣を、水、電解水等で洗浄して、殺菌及び除菌を行う。精巣又は卵巣は、加熱したもの、及び加熱していないもののどちらを使用してもよいが、加熱していないもの(生のもの)を使用する方が食感及び食味の観点から好ましい。なお、加熱したものを用いる場合には、ホタテ貝から貝柱(閉殻筋)、中腸線、外套膜、及び鰓等を取り除くタイミングは、加熱の前後のいずれでもよい。また、精巣及び卵巣は、冷凍したものを解凍して用いてもよいが、食味の観点から冷凍を経ていないものを用いることが好ましい。なお、解凍したものを用いる場合には、ホタテ貝から貝柱(閉殻筋)、中腸線、外套膜、及び鰓等を取り除くタイミングは、冷凍前及び解凍後のいずれでもよい。
次に、精巣又は卵巣に対して切断及び撹拌工程(S2)を行い、ペーストを生成する。切断及び撹拌を行いやすいよう、精巣又は卵巣を、事前に刃物等で適当な大きさにカッティングする。切断及び撹拌には、臼型の攪拌機や高速カッター等を使用して、細かく切断し又はすり潰してかき混ぜる。切断及び撹拌時に、精巣又は卵巣に水を適宜添加する。調味料、増粘剤、及び凝固剤等を添加してもよい。撹拌の前に適当な大きさにカッティングせずに、S1工程後の精巣又は卵巣に対し、直接切断及び撹拌を行っても良い。切断及び撹拌は、処理後に気泡が残存しないように行う。このため、真空状態に保った容器内で切断及び撹拌することが好ましい。これによると、撹拌の最中に撹拌物の中に空気が入り込むのを抑制でき、ペーストに気泡が残存するのを抑制できる。また、S2の工程は、より好ましくは真空式の高速カッターで行うことが好ましい。真空式の高速カッターは、撹拌の対象物を収容する容器と、容器内に収容された対象物を切断する回転式のカッター刃と、冷却水等を通じて容器を冷却する冷却部と、容器内を真空に保持する真空ポンプとを有している。容器内にカッティングした精巣又は卵巣を収容し、高速カッターを作動させると、冷却部が容器を冷却するとともに真空ポンプが容器内を真空に保持しつつ、カッター刃が回転して精巣又は卵巣を切断及び撹拌する。このため、処理後の精巣又は卵巣に気泡が残存しにくい。なお、容器内を真空にするとは、容器内の圧力を1気圧未満とすることに対応する。また、冷却部が容器を冷却するため、カッターの回転による摩擦熱で容器内が高温になるのが防止される。したがって、容器内の精巣又は卵巣が不要に加熱されない。なお、気泡の発生を防ぐため、撹拌前にシリコン等の従来公知の消泡剤を精巣又は卵巣に添加してもよい。
撹拌時に精巣又は卵巣に添加する調味料としては、適宜、油脂、甘味料、酢、塩、みりん、各種スパイス、グルタミン酸ソーダ等を添加する。食品に燻蒸香を付与するため、燻液を添加してもよい。風味や栄養の観点から、野菜や昆布のみじん切り、胡麻等を添加してもよい。増粘剤としては、すりおろした山芋、海藻から取得されるフコイダン、きのこの粘り成分、アラビアガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアガム、タマリンドガム、ペクチン、及びカラギナン等が挙げられる。これらは、単独あるいは2種以上を組み合わせて添加することができる。凝固剤としては、卵白、でんぷん、酢、塩、カルシウム、こんにゃく粉等が挙げられる。こんにゃく粉は、粘りや弾力の食感を食品に与える働きがある。こんにゃく粉とカルシウムとを併用すると、こんにゃく粉に含まれるグルコマンナンとカルシウムとが互いに反応して固まるため、食品を固め、形がくずれにくく粘りのあるものとする働きが生じる。
調味料、増粘剤、及び凝固剤等の種類や量は、加工食品の仕上がりにおいて所望される固さに応じて適宜変更される。例えば、マヨネーズ様の固さ、ディップ様の固さ、かまぼこ様の固さなど、仕上がり時の態様に応じて変更される。また、調味料、増粘剤、及び凝固剤等は、撹拌前に添加されてもよいし、撹拌後に添加されてもよい。
次に、凝固及び成型工程(S3)を行う。S2で生成したペーストを充填包装し加熱することで凝固させる。充填には従来公知の充填機が使用される。加熱条件は、70℃〜120℃で20分〜2時間である。また、加熱途中で加熱温度を段階的に(例えば、1段階)上げる。これにより、加熱前の製品に気泡が残存していてもその気泡が大きくなりにくい。また、包装後に加熱することにより、包装容器内が減菌された状態となる。このため、保存性や安全性が高い。
次に、冷却及び保存工程(S4)で、S3の成果物を冷却し保存する。冷却後、冷凍保存してもよい。
ホタテ貝の精巣及び卵巣は、産卵期になるにつれて肥大する。しかし、貝柱に比べ、需要が少なく市場価値も低い。そのため、ホタテ貝漁業の現場では、美味な加工食品への活用が切望されている。本実施形態の加工食品の製造方法によると、ホタテ貝の精巣又は卵巣を切断及び攪拌するとともに、気泡が残存しないようにペーストにする。これによると、食品に気泡が残存しにくくなるため、仕上がりが滑らかな食感になり、表面に凹凸も生じない。よって、食感や見栄えが向上する。
(変形例)
以下、上述の実施形態に係る変形例について説明する。以下においては、主に上述の実施形態と異なる構成について説明する。また、上述の実施形態と共通の部分については、説明を適宜省略する。
上述の実施形態では、ホタテ貝の精巣及び卵巣を材料としているが、これに限定されるものではない。他の魚介類の生殖巣又は肝臓でもよい。鮭の精巣、イカの肝臓等でもよい。
上述の実施形態では、精巣及び卵巣の一方を使用しているが、精巣及び卵巣の両方を使用してもよい。また、ホタテの精巣及び卵巣の少なくともいずれか一方と、他の魚介類の生殖巣及び肝臓の少なくともいずれか一方の両方を使用してもよい。
上述の実施形態では、S1の工程において、臼型の攪拌機や高速カッター等を使用しているが、その他の撹拌方法を用いてもよい。また、気泡が生じないようにペーストを仕上げる方法として、魚介類の生殖巣又は肝臓をペーストにしたものを、かまぼこの製造工程においてそうするようにヘラで少しずつ板等に塗り重ねることで気泡が残存しないように仕上げてもよい。
上述の実施形態では、S2の工程で撹拌時に精巣又は卵巣に燻液を添加してよいとしている。これにより、食品に燻製風味が付与される。これに対し、S3の工程後の製品を燻製用の容器に入れ、燻製してもよい。
上述の実施形態においては、S3の工程を充填包装し加熱することで行っているが、結着関係の酵素を使用して行うことも可能である。

Claims (5)

  1. 魚介類の生殖巣及び肝臓の少なくともいずれか1つを攪拌するとともに、気泡が残存しないようにペーストにすることを特徴とする加工食品の製造方法。
  2. 前記魚介類の生殖巣及び肝臓の少なくともいずれか1つを真空状態に保った容器内で撹拌することを特徴とする請求項1に記載の加工食品の製造方法。
  3. 前記容器を冷却しつつ、前記魚介類の生殖巣及び肝臓の少なくともいずれか1つを前記容器内に設けられたカッターを回転させることによって切断及び撹拌することを特徴とする請求項2に記載の加工食品の製造方法。
  4. 前記魚介類の生殖巣及び肝臓の少なくともいずれか1つを非加熱の状態で撹拌することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の加工食品の製造方法。
  5. 前記魚介類の生殖巣がホタテ貝の精巣及び卵巣の少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の加工食品の製造方法。
JP2015221310A 2015-11-11 2015-11-11 加工食品の製造方法 Pending JP2017085990A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015221310A JP2017085990A (ja) 2015-11-11 2015-11-11 加工食品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015221310A JP2017085990A (ja) 2015-11-11 2015-11-11 加工食品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017085990A true JP2017085990A (ja) 2017-05-25

Family

ID=58766739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015221310A Pending JP2017085990A (ja) 2015-11-11 2015-11-11 加工食品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017085990A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009077651A (ja) 食肉加工食品の製造方法
CA2920442A1 (en) Method for the preparation of oil-containing whole muscle meat-based products and re-constituted meat-based products
JPH0884573A (ja) フレーク状食品の製造法
JP5912432B2 (ja) 魚肉練製品およびその魚肉練製品の製造方法
JP2017085990A (ja) 加工食品の製造方法
JP2010063398A (ja) 容器詰め冷凍加工卵及びその製造方法
JP2009178077A (ja) 揚げ物用海老加工食品及びその製造方法
JP6021858B2 (ja) 乾燥練り物の製造方法
CN104366562B (zh) 一种鳄鱼丸的制作方法
JP6508778B2 (ja) 固化剤被覆削り魚節の製造方法
CN104397653A (zh) 一种多汁火锅料的制作方法
JP3767463B2 (ja) 魚肉加工品及びその製造法
JP2002000237A (ja) 魚落し身と眼窩脂肪組織を用いたサラミ風味食品及びその製造方法
JPH02308774A (ja) 肉小塊の再成形方法
WO2022249446A1 (ja) 多孔質高活性魚肉タンパク質乾燥材料の製造方法、多孔質高活性魚肉タンパク質乾燥材料、及びこれを原料とする魚肉練り製品
KR100630615B1 (ko) 상어 껍질을 이용한 음식 재료의 제조방법
US20170339989A1 (en) Meat and methods of preparing same having reduced sodium content
JP3516205B2 (ja) キリンサイ加工食品の製造方法
JP2009055889A (ja) 加工食品
JP2004337012A (ja) 加工油揚げ凍り豆腐の製造方法
JPS5939111B2 (ja) 鶏肉ブロツクの製造法
JP4581049B2 (ja) 魚肉練り製品の製造方法
JP2016059282A (ja) 含気性畜肉加工食品の製造方法
JPH04108364A (ja) イカ加工食品の製造法
KR20100107115A (ko) 참치 스테이크 제조 및 염지

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20151125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20151125

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200407