関連出願の相互参照
[0001]本出願は、それらの全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2012年5月11日に出願された「Methods and Apparatus for Managing Machine-Type Communications」と題する米国仮出願第61/646,169号、2012年5月16日に出願された「Methods and Apparatus for Managing Machine-Type Communications」と題する米国仮出願第61/648,004号、および2013年3月15日に出願された「Methods and Apparatus for Managing Machine-Type Communications」と題する米国特許出願第13/843,733号の利益を主張する。
[0002]本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、マシンタイプ通信を管理するための方法および装置に関する。
[0003]ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例としては、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)システムがある。
[0004]これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを与えるために様々な電気通信規格において採用されている。新生の電気通信規格の一例はロングタームエボリューション(LTE(登録商標):Long Term Evolution)である。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):Third Generation Partnership Project)によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイル規格の拡張のセットである。LTEは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、およびダウンリンク(DL)上ではOFDMAを使用し、アップリンク(UL)上ではSC−FDMAを使用し、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用して他のオープン規格とより良く統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、LTE技術のさらなる改善が必要である。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術と、これらの技術を採用する電気通信規格とに適用可能であるべきである。
[0005]以下で、1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
[0006]一例では、ワイヤレスネットワークにおいてマシンタイプ通信(MTC:machine-type-communication)を行うための方法が提供される。本方法は、MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振ることと、狭い帯域幅内のMTCユーザ機器(UE)のための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成することとを含む。本方法は、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信することをさらに含む。
[0007]上記および関係する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され、特に特許請求の範囲で指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面に、1つまたは複数の態様のうちのいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
[0008]ネットワークアーキテクチャの一例を示す図。
[0009]アクセスネットワークの一例を示す図。
[0010]LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図。
[0011]LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図。
[0012]ユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図。
[0013]アクセスネットワーク中の発展型ノードBおよびユーザ機器の一例を示す図。
[0014]通信システムを示す図。
[0015]非MTC UEのために割り振られた大きい帯域幅中でのMTC UEの狭い帯域動作を示す図。
非MTC UEのために割り振られた大きい帯域幅中でのMTC UEの狭い帯域動作を示す図。
非MTC UEのために割り振られた大きい帯域幅中でのMTC UEの狭い帯域動作を示す図。
[0016]MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図。
[0017]MTCのための帯域幅割振りを示す図。
MTCのための帯域幅割振りを示す図。
[0018]MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図。
[0019]MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図。
[0020]狭い帯域MTCをもたないサブフレームと、狭い帯域MTCをもつサブフレームとを示す図。
[0021]ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
[0022]MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図。
[0023]NCTに関連する様々な例示的なePDCCH構造を示す図。
[0024]ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート。
[0025]ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うためのフローチャート。
ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うためのフローチャート。
[0026]ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート。
[0027]ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート。
[0028]ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート。
[0029]例示的な装置中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図。
[0030]処理システムを採用する装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
[0031]例示的な装置中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図。
[0032]処理システムを採用する装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
[0033]添付の図面に関して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明される概念が実施され得る唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素をブロック図の形式で示す。
[0034]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法は、以下の詳細な説明において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
[0035]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実行するために構成された他の好適なハードウェアがある。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
[0036]したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、およびフロッピー(登録商標)ディスク(disk)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0037]図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれることがある。EPS100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110と、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)120と、事業者のインターネットプロトコル(IP)サービス122とを含み得る。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示されていない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者なら容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示される様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
[0038]E−UTRANは、発展型ノードB(eNB)106と他のeNB108とを含む。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、バックホール(たとえば、X2インターフェース)を介して他のeNB108に接続され得る。eNB106は、基地局、ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを与える。UE102の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP: session initiation protocol)フォン、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
[0039]eNB106はEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112と、他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)ゲートウェイ124と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC:Broadcast Multicast Service Center)126と、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ118とを含む。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を行う。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され、サービングゲートウェイ116自体はPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118はUEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ118は事業者のIPサービス122に接続される。事業者のIPサービス122は、インターネットと、イントラネットと、IPマルチメディアサブシステム(IMS: IP Multimedia Subsystem)と、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)とを含み得る。BM−SC126は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を与え得る。BM−SC126は、コンテンツプロバイダMBMS送信のための入口点として働き得、PLMN内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジュールし、配信するために使用され得る。MBMSゲートウェイ124は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:Multicast Broadcast Single Frequency Network)エリアに属するeNB(たとえば、106、108)にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を収集することとを担当し得る。
[0040]図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク200は、いくつかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB:home eNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)であり得る。マクロeNB204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202中のすべてのUE206にEPC110へのアクセスポイントを与えるために構成される。アクセスネットワーク200のこの例には集中コントローラはないが、代替構成では集中コントローラが使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、すべての無線関係機能を担当する。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、3つの)セル(セクタとも呼ばれる)をサポートし得る。「セル」という用語は、eNBの最も小さいカバレージエリアを指すことがあり、および/またはeNBサブシステムサービングは特定のカバレージエリアである。さらに、「eNB」、「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
[0041]アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続方式は、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD:frequency division duplex)と時分割複信(TDD:time division duplex)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者なら以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書で提示される様々な概念はLTE適用例に好適である。ただし、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、CDMAを採用して移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供する。これらの概念はまた、広い帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))とTD−SCDMAなどのCDMAの他の変形態とを採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、ならびに、OFDMAを採用する、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、およびFlash−OFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、3GPP団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体からの文書に記載されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課された全体的な設計制約に依存することになる。
[0042]eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、eNB204は、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間領域を活用することが可能になる。空間多重化は、データの異なるストリームを同じ周波数上で同時に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを増加させるために単一のUE206に送信されるか、または全体的なシステム容量を増加させるために複数のUE206に送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いでDL上で複数の送信アンテナを通して空間的にプリコーディングされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグナチャとともに(1つまたは複数の)UE206に到着し、これにより、(1つまたは複数の)UE206の各々がそのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。UL上で、各UE206は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、これにより、eNB204は、空間的にプリコーディングされた各データストリームのソースを識別することが可能になる。
[0043]空間多重化は、概して、チャネル状態が良好であるときに使用される。チャネル状態があまり良好でないときは、送信エネルギーを1つまたは複数の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通して送信するためのデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルのエッジにおいて良好なカバレージを達成するために、送信ダイバーシティと組み合わせてシングルストリームビームフォーミング送信が使用され得る。
[0044]以下の詳細な説明では、アクセスネットワークの様々な態様が、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムに関して説明される。OFDMは、OFDMシンボル内のいくつかのサブキャリアを介してデータを変調するスペクトル拡散技法である。サブキャリアは正確な周波数で離間される。離間は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性(orthogonality)」を与える。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガードインターバル(たとえば、サイクリックプレフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR:peak-to-average power ratio)を補償するために、SC−FDMAをDFT拡散OFDM信号の形態で使用し得る。
[0045]図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、リソースブロックは、周波数領域中に12個の連続サブキャリアを含んでおり、各OFDMシンボル中のノーマルサイクリックプレフィックスについて、時間領域中に7個の連続OFDMシンボル、または84個のリソース要素を含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスについて、リソースブロックは、時間領域中に6個の連続OFDMシンボルを含んでおり、72個のリソース要素を有する。R302、304として示されるリソース要素のいくつかはDL基準信号(DL−RS)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)302と、UE固有RS(UE−RS:UE-specific RS)304とを含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)がマッピングされるリソースブロック上でのみ送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は変調方式に依存する。したがって、UEが受信するリソースブロックが多いほど、また変調方式が高いほど、UEのデータレートは高くなる。
[0046]図4は、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報を送信するためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、データセクション中の連続するサブキャリアのすべてを単一のUEに割り当てることを可能にし得る連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
[0047]UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bを割り当てられ得る。UEは、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bをも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)中でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、周波数上でホッピングし得る。
[0048]初期システムアクセスを実行し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH: physical random access channel)430中でUL同期を達成するために、リソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングも搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数はネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACH試みは単一のサブフレーム(1ms)中でまたは少数の連続サブフレームのシーケンス中で搬送され、UEは、フレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試みだけを行うことができる。
[0049]図5は、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、レイヤ1と、レイヤ2と、レイヤ3との3つのレイヤとともに示されている。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤは、本明細書では物理レイヤ506と呼ばれる。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担当する。
[0050]ユーザプレーンでは、L2レイヤ508は、ネットワーク側のeNBにおいて終端される、媒体アクセス制御(MAC:media access control)サブレイヤ510と、無線リンク制御(RLC:radio link control)サブレイヤ512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)514サブレイヤとを含む。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118において終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、ファーエンドUE、サーバなど)において終端されるアプリケーションレイヤとを含むL2レイヤ508の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
[0051]PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間で多重化を行う。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバーヘッドを低減するために上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、UEに対するeNB間のハンドオーバサポートとを与える。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよびリアセンブリと、紛失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)による、順が狂った受信を補正するデータパケットの並べ替えとを行う。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ510はまた、UEの間で1つのセル内の様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)を割り振ることを担当する。MACサブレイヤ510はまたHARQ動作を担当する。
[0052]制御プレーンでは、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除いて、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)中に無線リソース制御(RRC:radio resource control)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(たとえば、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担当する。
[0053]図6は、アクセスネットワーク中でUE650と通信しているeNB610のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットがコントローラ/プロセッサ675に与えられる。コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤの機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ675は、様々な優先度メトリックに基づいて、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、UE650への無線リソース割振りとを行う。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、UE650へのシグナリングとを担当する。
[0054]送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC:forward error correction)と、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK:binary phase-shift keying)、4位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M位相シフトキーイング(M−PSK:M-phase-shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づいた信号コンスタレーションへのマッピングとを可能にするために、コーディングとインターリービングとを含む。コーディングされ変調されたシンボルは、次いで並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いでOFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を使用して互いに合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルが生成される。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に与えられ得る。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0055]UE650において、各受信機654RXは、それのそれぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を受信(RX)プロセッサ656に与える。RXプロセッサ656は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE650に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ656は、次いで高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと基準信号とは、eNB610によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でeNB610によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いでコントローラ/プロセッサ659に与えられる。
[0056]コントローラ/プロセッサ659はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ660に関連し得る。メモリ660はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号(deciphering)と、ヘッダ復元(decompression)と、制御信号処理とを行う。上位レイヤパケットは、次いで、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表すデータシンク662に与えられる。また、様々な制御信号がL3処理のためにデータシンク662に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用した誤り検出を担当する。
[0057]ULでは、データソース667は、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを与えるために使用される。データソース667は、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および並べ替えと、eNB610による無線リソース割振りに基づいた論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作、紛失パケットの再送信、およびeNB610へのシグナリングを担当する。
[0058]eNB610によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器658によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成される空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に与えられ得る。各送信機654TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0059]UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明された方法と同様の方法でeNB610において処理される。各受信機618RXは、それのそれぞれのアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上で変調された情報を復元し、RXプロセッサ670に情報を与える。RXプロセッサ670はL1レイヤを実装し得る。
[0060]コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ676に関連し得る。メモリ676はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントロール/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用した誤り検出を担当する。
[0061]本明細書では、ワイヤレスネットワークにおいてマシンタイプ通信(MTC)のためのサポートを行うことに関する様々な態様が説明される。そのような通信および関係するMTC UEについての要件の低減により、そのようなMTC UEは、現在のワイヤレス技術のために使用される広い帯域幅の小部分内でサポートされ得る。たとえば、MTC UEは、少なくとも、そのようなMTC UEの関係する機能が、より複雑なUE(たとえば、スマートフォン、タブレットなど)の関係する機能よりも少ないので、低減された帯域幅、単一の無線周波数(RF)チェーン、低減されたピークレート、低減された送信電力、半二重動作などを使用して動作することができる。たとえば、MTC UEのデータレートは、100キロビット毎秒(kbps)を超えることが予想されず、したがって、そのようなMTC UEは低減されたネットワーク要件とともにサポートされ得る。その上、本明細書で説明されるように、そのような技術における送信モードの一部分がMTC UE通信のためにサポートされ得、および/またはネットワーク複雑さを少なくするために追加のモードが定義され得る。
[0062]従来のLTE設計は、概して、たとえば、スペクトル効率、ユビキタスカバレージ、および拡張QoSサポートを改善することに焦点を当てる。そのような改善は、概して、最先端のスマートフォン、タブレットなどのハイエンドデバイスに役立つ。しかしながら、MTC UEなどの低コストおよび低データレートデバイスもサポートされる必要がある。たとえば、使用されているそのような低コストデバイスの数が今日の複雑なセルフォンを超え得ることが示されている。したがって、LTEシステムにおいてそのようなMTC UEをサポートするために、最大帯域幅の低減、単一の受信RFチェーン、ピークレートの低減、送信電力の低減、および半二重動作などの改善が必要とされ得る。
[0063]低コストデバイスのための意図されたデータレートは一般に100キロビット毎秒(kbps)未満であるので、コストを低減するために、狭い帯域幅においてのみそのような低コストデバイスを動作させることが可能である。たとえば、2つの動作シナリオが可能であり得る。1つのシナリオでは、何らかの狭い帯域幅、たとえば1.25メガヘルツ(MHz)が、MTC動作をサポートするために確保され得る。そのような動作のために、規格変更は必要でないことがある。別のシナリオでは、低コストUEは大きい帯域幅中で動作され得る。そのようなシナリオでは、MTC UEなどの低コストUEは、スマートフォンおよびタブレットなどの通常の非MTC UEと共存し得る。このシナリオでは、たとえば、大きい帯域幅中での低コストUEのための2つの可能な動作が考えられる。第1の動作では、低コストUEは、依然として、同じ大きい帯域幅(たとえば、たとえば、最高20MHz)において動作する。そのような第1の動作は、LTE規格に影響を及ぼさないことがあるが、コストおよびバッテリ電力消費を低減することに役立たないことがある。第2の動作では、低コストUEは、より小さい帯域幅(たとえば、1.25MHz)を用いて動作し得るが、低コストUEの性能が影響を及ぼされ得る。
[0064]図7は通信システムを示す図700である。図7は、ノード702と、MTC UE704と、(「非MTC UE」とも呼ばれる)UE706とを含む。ノード702は、マクロノード(たとえば、eNB)、フェムトノード、ピコノード、または同様の基地局、モバイル基地局、リレー、(たとえば、別のUEとピアツーピアまたはアドホックモードで通信している)UE、それらの部分、および/またはワイヤレスネットワークにおいて制御データを通信する実質的に任意の構成要素であり得る。MTC UE704および非MTC UE314は、それぞれ、モバイル端末、固定端末、モデム(または他のテザーデバイス)、それらの部分、および/またはワイヤレスネットワークにおいて制御データを受信する実質的に任意のデバイスであり得る。
[0065]図7に示されているように、MTC UE704は、eNB702からDL送信710を受信し、eNB702にUL送信708を送る。一態様では、DL送信710およびUL送信708は、MTC制御情報またはMTCデータのいずれかを含み得る。図7にさらに示されているように、UE706は、eNB702からDL送信712を受信し、eNB702にUL送信714を送る。
[0066]図8A〜図8Cは、非MTC UEのために割り振られた大きい帯域幅中でのMTC UEの狭い帯域動作を示す図802、810、および814である。図8Aは、非MTC UEのために割り振られた大きい帯域幅806を示し、DL中心周波数803をさらに示している。したがって、DLは大きい帯域幅806の中心において動作する。図8Aの構成では、影つき部分804はPDCCHのために確保される。図8Aにさらに示されているように、狭い帯域幅808は、ULとDLの両方ために使用され得、1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)、2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)、SIB、および/またはページングのために使用され得る。たとえば、狭い帯域幅は1.25MHZであり得る。図8Bは、UL中心周波数811および狭い帯域幅812を示している。たとえば、ULランダムアクセスチャネル(RACH:random access channel)メッセージ(たとえば、メッセージ1およびメッセージ3)は、ネットワークへのアクセスを可能にするためにUL中心周波数811においてMTC UEによって通信され得る。図8Cに示されているように、他のUL送信は、帯域幅816など、狭い帯域幅808とは異なる帯域幅中で通信され得る。図8A〜図8Cにおいて、小さい帯域幅808は大きい帯域幅806の中心以外の領域中にあり得ることを理解されたい。
[0067]特定の例では、LTEは、以下の送信モード(TM:transmission mode)、すなわち、単一アンテナポートのためのTM1、送信ダイバーシティのためのTM2、開ループMIMOのためのTM3、クローズループMIMOのためのTM4、マルチユーザMIMOのためのTM5、シングルレイヤ閉ループMIMOのためのTM6、専用基準信号(RS:reference signal)を用いたシングルレイヤビームフォーミングのためのTM7、専用RSを用いたデュアルレイヤビームフォーミングのためのTM8、最高8つのレイヤ送信を用いたMIMOのためのTM9、および多地点協調(CoMP:coordinated multiple point)のためのTM10を可能にする。SIB/MIB送信、ならびにRACHのためのメッセージ2およびメッセージ4では、デフォルト送信モードが使用される。単一のためにTM1が使用され、2つの送信(Tx)アンテナまたは4つのTxアンテナのためにTM2が使用される。UEは、UE固有無線リソース制御(RRC)シグナリングに基づいて別の送信モードに切り替えられ得る。
[0068]MIBまたは物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、帯域幅情報ビット、物理HARQインジケータチャネル(PHICH:physical HARQ indicator channel)構成ビット、およびSFNビットなど、様々な情報ビットを含むことができる。帯域幅情報は4ビットであり得るが、そのような帯域幅情報は、狭い帯域動作が使用されるとき、MTCのために必要とされないことがある。PHICH構成ビットは3ビット(たとえば、持続時間のための1ビット、PHICHグループのための2ビット)であり得る。しかしながら、NCTが使用される場合、またはPBCHサブフレームのための固定制御領域が使用される場合、そのようなPHICH構成は必要とされないことがある。SFNビットは、最上位ビット(MSB)のうちの8ビットであり得る(他の2ビットは、40msにおけるPBCHのブラインド復号からのものであり得る)。SFNビットはペイロードの後半にシグナリングされ得る。アンテナ情報は別の信号によって搬送され得る。PBCH送信は4つのアンテナポートの周りでマッチし、空間周波数ブロックコード(SFBC:space frequency block code)またはSFBC周波数切替え送信ダイバーシティ(FSTD:frequency switched transmit diversity)がアンテナ数2または4のために使用される。4つのタイミング仮定と3つのアンテナ仮定が組み合わせられて、合計12回のブラインド復号が現在のPBCH復号のために必要とされる。
[0069]したがって、コストを低減するために、MTCは、狭い帯域、たとえば6つのリソースブロック(RB)中で動作され得る。コスト削減ならびにデータレートに関する限られた要件を考慮して、送信モードは、空間多重化のサポートがないもののみに制限され得る。
[0070]図9は、MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図900である。MTC帯域幅906は、UE706など、ワイヤレスネットワーク中の他のUE(たとえば、非MTC
UE)に割り振られた広いシステム帯域幅(WB)と比較して、MTC UE704などのMTCデバイスに割り振られた狭い帯域幅(「狭い帯域」(NB)とも呼ばれる)であり得る。一例では、図9に示されているように、MTCのための帯域幅906はスタンドアロン帯域幅として割り振られ得る。たとえば、帯域幅906は、対応するワイヤレスネットワークにおいて利用可能な帯域幅であり得る(たとえば、LTEでは、5MHz、1.4MHzなど)。図9の例では、ダウンリンク制御チャネル902は帯域幅906の最初の4つのシンボル上で確保され得、ダウンリンクデータチャネル904は帯域幅906の後続のシンボル上で確保され得る。たとえば、シンボルは、時間領域におけるいくつかのシンボルにわたる、周波数領域におけるいくつかのサブキャリアを生じるように帯域幅が区分される、OFDMシンボルに対応することができる。以下で説明される他の例では、シンボルは、TDMにおける時間期間、FDMにおける周波数などに相関することができる。いずれの場合も、本明細書で説明される帯域幅割振りは、ワイヤレスネットワークにおけるサブフレームまたは他の時間期間に相関し得る。
[0071]図10Aは、MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図1000である。一例では、図10Aに示されているように、MTCのための狭い帯域幅1003は、対応するワイヤレスネットワークの広いシステム帯域幅1002内で多重化される。たとえば、狭い帯域幅1003は、20MHzの広いシステム帯域幅1002内の1.25MHzであり得る。広いシステム帯域幅1002は、LTEなどにおいて、広いシステム帯域幅1002に関係するワイヤレスネットワークのレガシー制御チャネルのために確保された領域1006を有する。広いシステム帯域幅1002は、レガシーデータチャネルのために確保された領域1008をも有する。レガシーという用語は、本明細書において、たとえば、MTCサポートが実装されるワイヤレスネットワークによって使用される現在の技術を記述するために使用される。レガシー制御チャネル1006とMTC制御チャネル902が衝突する場合、様々なシナリオが可能である。あるシナリオでは、図10Aに示されているように、レガシー制御チャネル1006は、MTC制御チャネルの通信がレガシー制御チャネル1006よりも優先することを保証するために、MTCのための制御チャネル902でパンクチャされ得る。別のシナリオでは、図10Bの図1001に示されているように、MTCのための制御チャネル902は、レガシー制御チャネル1006の通信がMTC制御チャネル902よりも優先することを保証するために、レガシー制御チャネル1006でパンクチャされ得る。そのようなシナリオでは、MTCのための制御領域902は固定であり得、したがって、1次制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:primary control format indicator channel)の必要がないことがある。その上、PDCCHがUL再送信のために使用され得、したがって、PHICHの必要がないことがある。他の可能なシナリオでは、チャネル1006もチャネル902もパンクチャされず、したがって、競合を解決するためにUE実装形態が依拠される(たとえば、干渉消去)、レガシー制御チャネル1106のための電力とMTC制御チャネル902のための電力とが異なり得、それぞれの優先度に従って、半静的に、動的になどのいずれかで調整され得る、レガシー制御チャネル1006およびMTC制御チャネルが2つのシステムとして動作され得、一方が、帯域幅能力、キャリア能力、MTC能力、または他の能力に基づいて禁止され得る、などである。他のシナリオが可能であり、上記のリストはそのようなシナリオの例である。いずれの場合も、広いシステム帯域幅に関係するワイヤレスネットワークの他のデータは、レガシー制御チャネル領域1006の外部のMTCデータおよび/または制御チャネルの周りにスケジュールされ得ることを諒解されたい。
[0072]図11は、MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図1100である。一例では、図11に示されているように、MTCのための狭い帯域幅1103は、対応するワイヤレスネットワークの広いシステム帯域幅1102内で多重化される。たとえば、狭い帯域幅1103は、20MHzの広いシステム帯域幅1102内の1.25MHzであり得る。広いシステム帯域幅1102は、LTEなどにおいて、広いシステム帯域幅1102に関係するワイヤレスネットワークのレガシー制御チャネルのために確保された領域1106を有する。広いシステム帯域幅1102は、レガシーデータチャネルのために確保された領域1108をも有する。図11に示されているように、チャネル1106もチャネル902もパンクチャされず、したがって、競合を解決するためにUE実装形態が依拠される(たとえば、干渉消去)。
[0073]図11を参照すると、MTCのための狭い帯域幅1103は、レガシー制御領域1106に干渉することを回避するために、レガシー制御領域1106の外部に割り振られ得る。広いシステム帯域幅1102に関係するワイヤレスネットワーク中の他のデータ通信は、MTCのための狭い帯域幅1103の周りにスケジュールされ得る。たとえば、LTEでは、制御領域1106は0〜3つのシンボルを占有することができる。一例では、MTC制御データ902を受け入れるために、MTCデータ904が送信されるサブフレーム中の制御領域1106は(たとえば、1つのデータシンボルに)制限され得、MTCデータ904は次の(たとえば、第2の)シンボルから開始することができる。別の例では、MTCデータ904が送信されるサブフレーム中の制御領域1106は2つのデータシンボルに制限され得、MTCデータ904は次の(たとえば、第3の)シンボルから開始することができる。この点について、いくつかのサブフレームのみがMTCを送信するために利用され得、それらのサブフレームは、(たとえば、被サービス非MTC UEの数と比較して)被サービスMTC UEの数に基づいて決定され得ることを諒解されたい。図10A、図10B、図11、および図12は、それぞれ、1つの例示的なMTC割振りを示している。ただし、図10A、図10B、図11、および図12に示された例示的な割振りに加えて、所与のサブフレーム中で複数のMTC割振りが可能であり得ることを理解されたい。
[0074]図12は、MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図1200である。図12は、発展型物理ダウンリンク制御チャネル(ePDCCH:evolved physical downlink control channel)1201と、PDSCH1204と、レガシーデータチャネル1206とを含む。一例では、図12に示されているように、MTCのための狭い帯域幅1203は、広いシステム帯域幅1202が周波数帯域全体にわたる制御領域を有しない場合、広いシステム帯域幅1202内で多重化される。たとえば、本明細書でさらに説明されるように、ePDCCH1201など、周波数帯域の一部分上にダウンリンク制御領域を定義するニューキャリアタイプ(NCT)が展開され得る。したがって、MTC通信902および904は、レガシーNCT制御チャネル通信に干渉しないように、広いシステム帯域幅1202のレガシーデータ領域1206内にスケジュールされ得る。
[0075]次に、他のユーザとのMTCユーザのTDMパーティションが説明される。たとえば、図13は、狭い帯域MTCをもたないサブフレーム1302と、狭い帯域MTCをもつサブフレーム1304とを示す図1300である。図13に示されているように、広い帯域動作は、負荷に応じていくつかのサブフレームのみをMTCに割り振らせる必要がある。他のサブフレームは適応制御領域を有し得る。図13では、サブフレーム1302は何らかの適応制御領域長さを有し得、サブフレーム1304は、1または2の固定制御チャネル長、またはMTCにシグナリングされるRRCを有することができる。MTCをもつサブフレームは、1または2のいずれかの固定制御領域を有し得るか、あるいはMTCへのRRCまたはSIBシグナリングによって半静的に変化することができる。一例では、CRSがMTCのために使用される場合、MTCデバイスのために割り振られたサブフレームのためにMBSFNが使用されるべきではない。
[0076]次に、サブフレーム(SF)内のMTCユーザのFDMパーティションが説明される。一態様では、図14に示されているように、MTCのための複数の狭い帯域が、MTCユーザが許可されるサブフレーム内に割り振られ得る。図14は、MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図1400である。図14では、MTCのための狭い帯域幅1405および1407が、対応するワイヤレスネットワークの広いシステム帯域幅1402内で多重化される。たとえば、狭い帯域幅1405および1407は、それぞれ、20MHzの広いシステム帯域幅1402内の1.25MHzであり得る。図14の構成に示されているように、狭い帯域幅1405は、MTCのための狭い帯域制御チャネル902と狭い帯域データチャネル904とを含む。図14にさらに示されているように、狭い帯域幅1407は、MTCのための狭い帯域制御チャネル1410と狭い帯域データチャネル1412とを含む。広いシステム帯域幅1402は、LTEなどにおいて、広いシステム帯域幅1402に関係するワイヤレスネットワークのレガシー制御チャネルのために確保された領域1406を含む。広いシステム帯域幅1402は、レガシーデータチャネルのために確保された領域1408をも含む。
[0077]図15は、NCTに関連する様々な例示的なePDCCH構造を示す図1500である。図15に示されるePDCCH構造は、サブフレームであり得る、周波数の一部分上の時間の例示的な部分において示されている。たとえば、サブフレーム中の最初のリソースの一部分が、PDCCH、PCFICH、PHICH、および/または同様のチャネルを含むことができる、制御データをレガシーデバイスに通信するためのレガシー制御領域1502のために確保され得る。LTEでは、レガシー制御領域1502は、サブフレーム中のいくつか(n個)のOFDMシンボルとすることができ、nは、1と3との間の整数であり得る。ePDCCHがNCTのために定義されている場合、レガシー制御領域1502は(図10Aおよび図10Bを参照しながら前に説明したように)存在しないことがあることを諒解されたい。いずれの場合も、残りのリソースはサブフレームのデータ領域1504を含むことができる。したがって、レガシーPDCCHとは異なり、NCTのためのePDCCHはデータ領域1504のみを占有することができる。
[0078]図15では、拡張制御チャネル構造を定義するために5つの代替形態が示されているが、他の代替形態が可能であることを諒解されたい。たとえば、拡張制御チャネル構造は、増加した制御チャネル容量をサポートすること、周波数領域セル間干渉協調(ICIC:inter-cell interference coordination)をサポートすること、制御チャネルリソースの空間再利用の改善を行うこと、ビームフォーミングおよび/またはダイバーシティをサポートすること、ニューキャリアタイプ上で、およびMBSFNサブフレームにおいて動作すること、レガシーデバイスと同じキャリア上に共存することなどが可能である。
[0079]代替1 1506では、拡張制御チャネル構造は、領域1504の第1の部分1516上の周波数の少なくとも一部分中の制御チャネル上にダウンリンク許可が割り当てられ、領域1504の第2の部分1518上の周波数の部分中の制御チャネル上にアップリンク許可が割り当てられるような、リレーPDCCH(R−PDCCH)と同様であり得る。代替2 1508では、拡張制御チャネル構造は、第1のスロットと第2のスロットの両方にわたる領域1504の一部分1520上の周波数の一部分中にダウンリンク許可とアップリンク許可とが割り当てられることを可能にする。代替3 1510では、拡張制御チャネル構造は、領域1504の少なくとも一部分1522中でTDMを使用して周波数の一部分上にダウンリンク許可とアップリンク許可とが割り当てられることを可能にする。代替4 1512では、拡張制御チャネル構造は、領域1504の第1の部分1524上の周波数の少なくとも一部分中の制御チャネル上にダウンリンク許可とアップリンク許可とが割り当てられることを可能にし、領域1504の第2の部分1526上の周波数の部分中の制御チャネル上にアップリンク許可が割り当てられる。代替5 1514では、領域1504の少なくとも一部分1528上にTDMを使用してダウンリンク許可が割り当てられ得、領域1504中の一部分1530上の周波数の異なる部分中にFDMを使用してアップリンク許可が割り当てられ得る。
[0080]代替形態のうちの1つまたは複数を使用することは、拡張制御チャネルが、従来のレガシー制御チャネル構造と比較して、ダウンリンクおよび/またはアップリンク割当てについて様々な多重化方式を使用したリソースの割当てを可能にすることができることを諒解されたい。
[0081]一態様では、図7を参照すると、eNB702は、すべてのMTCを送信するために、前に説明された送信モードのうちの単一の送信モードを選択することができる。たとえば、eNB702は、すべてのMTCデータを送信するために送信ダイバーシティをもつTM2を使用することを決定することができる。別の例では、eNB702は、MTCデータのためにビームフォーミングと復調基準信号(DM−RS:demodulation reference signal)ベースの復調とをもつTM9を選択することができる。この例では、eNB702は、通信を復調するためのDM−RSとともに、TM9を使用して物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、SIB、およびPDSCH通信を送信することができる。その上、この例では、eNB702は、RACH上でアクセスを要求する際に利用するために、定義されたRACHシーケンスをMTC UE704に送信することができる。この例では、MTC UE704はそのシーケンスを使用することができ、したがって、eNB702は、(たとえば、RACHプロシージャのメッセージ1中で)MTC UE704から定義されたシーケンスを受信することに基づいて、MTC UE704とのRACHプロシージャのためにTM9を選択することができる。
[0082]別の例では、eNB702は、MTCを通信するために新しい送信モード(たとえば、送信モード11)を指定することができる。たとえば、この新しい送信モードは、マスタ情報ブロック(MIB:master information block)/SIBとRACHプロシージャとを送信するために空間周波数ブロックコード(SFBC)を利用すると同時に、MTCにおける他の送信のためにシングルレイヤビームフォーミングを使用することができる。この例では、eNB702は、TM2またはTM9に関して上記で説明されたように、切替えなしにMTCのためにこのモードを選択することができる。その上、eNB702は、LTEにおけるDCIフォーマット1aと同じであるか、または新しいDCIフォーマットであり得る、MTCのための1つのダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)フォーマットを使用および広告することができる。
[0083]一態様では、eNB702は、MTC実装形態の複雑さを低減するために、MTCデータを復調するための単一の基準信号(RS)を生成することができる。たとえば、RSはCRSであり得る。一構成では、これは、前に説明されたように、SFBC TMと組み合わせられ得る。ただし、CRSが使用される場合、eNB702は、MBSFNを使用することを控えることができる。別の例では、RSはDM−RSであり得、これにより、DM−RSをサポートするためにPBCH/SIBを再設計することになり得る。さらに、これは、上記で説明されたように、TM9と組み合わせられ得る。
[0084]eNB702は、1つまたは複数の論理MTC制御チャネル上で送信するためにMTC制御データを作成することができる。これは、1つまたは複数のMIB、SIB、他のPBCH通信、RACHメッセージなどを生成することを含むことができる。さらに、MTCは、説明されたように、多くの情報として必要としないので、生成されたMTC制御データは、ワイヤレスネットワークにおいて送信される他の制御データとして異なる構造を利用することができる。たとえば、LTEでは、MIBは、一般に、狭い帯域幅がeNB702および対応するUEによって知られていることがあるので、MTCのために必要とされないことがある帯域幅情報、PBCH構造について固定制御領域が仮定される場合、必要とされないことがあるPHICH、後でシグナリングされ得るシステムフレーム番号(SFN:system frame number)およびアンテナ情報などを含む。したがって、eNB702は、MTC UE704においてシグナリングを節約し、処理を節約し、複雑さを低減するために、そのような情報なしにMIBを生成することができる。ワイヤレスネットワークにおいて使用される値の一部分をもつそのようなMIBは、本明細書では低減MIBと呼ばれる。
[0085]別の例では、eNB702は、MTC UE704に通信するために、組合せMIBおよびSIB(たとえば、SIB1と組み合わせられた低減MIB)を生成することができる。その上、たとえば、eNB702は、MIBまたは組合せMIB/SIBの巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)スクランブリングを使用して、(たとえば、スクランブリングコードを対応するアンテナ情報にマッピングすることに基づいて)アンテナ情報など、低減MIBから除外された情報を搬送することができる。また別の例では、eNB702は、制御シグナリングを最小限に抑えるために、次のSIBのためのリソースロケーション(たとえば、シンボルおよび/またはシンボル中のサブキャリア)とMCSとを含む1つまたは複数のSIBを生成することができる。
[0086]いずれの場合も、たとえば、eNB702は、MIB、MIB/SIBなどを復調するための復調基準信号(DM−RS)をもつMIB(たとえば、低減MIB)、MIB/SIB組合せなどを生成することができる。この点について、説明されたように、eNB702は、(たとえば、復調のためにCRSに基づくSFBCを使用して送信する代わりに)シングルレイヤビームフォーミングを使用してDM−RSとともにMIB、MIB/SIBなどを送信することができる。別の例では、eNB702は、DM−RSならびに変調およびコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme)とともに固定ロケーションにおいて送信するために、MIB、MIB/SIBなどを生成することができる。eNB702は、本明細書でさらに説明されるように、この例ではePDCCH様構造を使用することができる。
[0087]図16は、MTCをレガシーチャネルと多重化するための方法のフローチャート1600である。本方法はeNBによって実行され得る。ステップ1602において、eNBは、MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振る。たとえば、図10A、図10B、図11、および図12に示されているように、eNBは、広いシステム帯域幅(たとえば、図10Aおよび図10Bにおける広い帯域幅1002)内のMTCのための狭い帯域幅(たとえば、図10Aおよび図10Bにおける狭い帯域幅1003)を割り振り得る。一態様では、図10Aおよび図10Bを参照すると、MTCのための狭い帯域幅1003は、広いシステム帯域幅中のレガシー制御リソースと重複するように割り振られ得る。別の態様では、図11を参照すると、狭い帯域幅1103は、レガシー制御リソースと隣接するように割り振られ得る。そのような態様では、レガシー制御領域1106のサイズはMTCのためのサブフレーム中で制限され得る。別の態様では、図12を参照すると、狭い帯域幅1203はレガシー制御リソースなどから分離され得る。
[0088]ステップ1604において、eNBは、狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成し得る。MTC制御データは、本明細書で説明されるように、低減MIB、組合せMIB/SIBなどとして生成され得る。MTC制御データはまた、RACH情報またはプロシージャ、他のPBCH送信またはダウンリンク制御送信などを含むことができる。MTC制御データは、MTC UE実装形態においてシグナリングを節約しおよび/または複雑さを緩和するために生成され得る。
[0089]ステップ1606において、eNBは、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信し得る。一例では、図10Aおよび図10Bを参照すると、MTC制御チャネルがレガシーチャネル(たとえば、レガシー制御チャネル)と重複する場合、いずれのチャネルが選好されるかに応じて、MTC制御チャネルはレガシーチャネル中でパンクチャされ得、および/またはその逆も同様である。たとえば、図10Aに示されているように、レガシー制御チャネル1006は、MTC制御チャネルの通信がレガシー制御チャネル1006よりも優先することを保証するために、MTCのための制御チャネル902でパンクチャされ得る。別の例として、図10Bに示されているように、MTCのための制御チャネル902は、レガシー制御チャネル1006の通信がMTC制御チャネル902よりも優先することを保証するために、レガシー制御チャネル1006でパンクチャされ得る。他の例では、MTC制御チャネルは、可能な場合、レガシーチャネルとの競合を回避するために多重化され得る。たとえば、図11を参照すると、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネル902のうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネル1106のうちの少なくとも1つを時間においてシフトし得る。別の例として、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを周波数においてシフトし得る。
[0090]たとえば、MTC UE704は、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを受信し得る。MTC UE704は、MTC制御チャネルを復号し、場合によっては、レガシーチャネルを復号することを控え得る。MTC UE704は、後続の通信のために復号されたMTC制御チャネルからの情報を使用し得る。別の実施形態では、非MTC UE706などの装置は、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを受信し得る。非MTC UE706は、レガシーチャネルを復号し、場合によっては、MTC制御チャネルを復号することを控え得る。
[0091]図17Aおよび図17Bは、ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート1700である。本方法はeNBによって実行され得る。ステップ1702において、eNBは、MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振る。たとえば、図10A、図10B、図11、および図12に示されているように、eNBは、広いシステム帯域幅(たとえば、図10Aおよび図10Bにおける広い帯域幅1002)内のMTCのための狭い帯域幅(たとえば、図10Aおよび図10Bにおける狭い帯域幅1003)を割り振り得る。一態様では、図10Aおよび図10Bを参照すると、MTCのための狭い帯域幅1003は、広いシステム帯域幅中のレガシー制御リソースと重複するように割り振られ得る。別の態様では、図11を参照すると、狭い帯域幅1103は、レガシー制御リソースと隣接するように割り振られ得る。そのような態様では、レガシー制御領域1106のサイズはMTCのためのサブフレーム中で制限され得る。別の態様では、図12を参照すると、狭い帯域幅1203はレガシー制御リソースなどから分離され得る。
[0092]ステップ1704において、eNBは、狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成し得る。MTC制御データは、本明細書で説明されるように、低減MIB、組合せMIB/SIBなどとして生成され得る。MTC制御データはまた、RACH情報またはプロシージャ、他のPBCH送信またはダウンリンク制御送信などを含むことができる。MTC制御データは、MTC UE実装形態においてシグナリングを節約しおよび/または複雑さを緩和するために生成され得る。
[0093]ステップ1706において、eNBは、MTCを送信するための現在サブフレームを決定し得る。
[0094]ステップ1708において、eNBは、広いシステム帯域幅のレガシー制御領域を、MTCを送信するための現在サブフレームの決定に基づくシンボルに先行するいくつかのシンボルに制限し得る。MTC制御チャネルは広いシステム帯域幅のレガシーデータ領域中のシンボルにわたり得、eNBは、MTCを送信するための現在サブフレームを決定し得る。
[0095]ステップ1710において、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャし得、ここで、少なくとも1つのレガシーチャネルは、広いシステム帯域幅中の少なくとも1つのMTC制御チャネルとシンボルを重複するレガシー制御チャネルである。たとえば、図10Aに示されているように、レガシー制御チャネル1006は、MTC制御チャネルの通信がレガシー制御チャネル1006よりも優先することを保証するために、MTCのための制御チャネル902でパンクチャされ得る。
[0096]ステップ1712において、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャし得、ここで、少なくとも1つのレガシーチャネルは、広いシステム帯域幅中の少なくとも1つのMTC制御チャネルとシンボルを重複するレガシー制御チャネルである。たとえば、図10Bに示されているように、MTCのための制御チャネル902は、レガシー制御チャネル1006の通信がMTC制御チャネル902よりも優先することを保証するために、レガシー制御チャネル1006でパンクチャされ得る。
[0097]ステップ1714において、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを周波数においてシフトし得る。
[0098]ステップ1716において、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを時間においてシフトし得る。たとえば、図11を参照すると、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネル902のうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネル1106のうちの少なくとも1つを時間においてシフトし得る。
[0099]ステップにおいて、1718、eNBは、システム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示し得る。たとえば、eNBは、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示し得る。
[00100]ステップ1720において、eNBはシステム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含め得る。一態様では、MTCインジケータビットは、非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示し得る。一例では、eNBは、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含め得る。
[00101]ステップ1722において、eNBは、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信し得る。
[00102]たとえば、MTC UE704は、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを受信し得る。MTC UE704は、MTC制御チャネルを復号し、場合によっては、レガシーチャネルを復号することを控え得る。MTC UE704は、後続の通信のために復号されたMTC制御チャネルからの情報を使用し得る。別の実施形態では、非MTC UE706などの装置は、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを受信し得る。非MTC UE706は、レガシーチャネルを復号し、場合によっては、MTC制御チャネルを復号することを控え得る。
[00103]図18は、ワイヤレスネットワークにおいてマシンタイプ通信(MTC)を行うための方法のフローチャート1800である。本方法はeNBによって実行され得る。ステップ1802において、eNBは、ワイヤレスネットワークにおいて通信するために複数の送信モードをサポートする。たとえば、送信モードは、前に説明されたLTEの10個の送信モードの少なくとも一部分、上記で説明されたSFBCとビームフォーミングとを組み合わせる新しい送信モードなどを含むことができる。
[00104]ステップ1804において、eNBは、ワイヤレスネットワーク中のすべてのMTCのために複数の送信モードからの単一の送信モードを利用する。送信モードは、TM2、TM9、または、いくつかの制御チャネル(たとえば、MIB/SIBおよびRACHプロシージャ)のためにSFBCをサポートすると同時に、他のチャネルのためにシングルレイヤビームフォーミングをサポートする組合せ送信モードであり得る。
[00105]たとえば、図7を参照すると、eNB702はMTC UE704に送信を送り得る。MTC UE704は、ワイヤレスネットワーク中のすべてのMTCのためにeNB702によって利用される複数の送信モードのうちの1つに従って送信を受信し得る。受信された送信からの情報は後続の通信のために使用される。単一の送信モードは、TM2、TM9、または、いくつかの制御チャネル(たとえば、MIB/SIBおよびRACHプロシージャ)のためにSFBCをサポートすると同時に、他のチャネルのためにシングルレイヤビームフォーミングをサポートする組合せ送信モードであり得る。一実施形態では、MTC UE704は、ワイヤレスネットワーク中のすべてのMTCのためにeNB702によって利用される1つの送信モード以外の送信モードをサポートしない。
[00106]図19は、ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート1900である。本方法はeNBによって実行され得る。
[00107]ステップ1902において、eNBは、MTCのために最適化された低減MIBを生成する。この低減MIBは、対応するワイヤレスネットワークにおけるMIBのデータの一部分を含むことができる。低減MIBは、一例では、SIBと組み合わせられ得る。低減SIBは、後続のSIBの位置を特定し、復調するための情報をさらに含むことができる。たとえば、低減MIBは、次のSIBのリソースロケーションと変調およびコーディング方式とを示すSIBを含み得る。
[00108]ステップ1904において、eNBは、割り振られたMTCリソース上で低減MIBを送信する。一態様では、MTCリソースはMTC制御リソースであり得る。これは、MIBの復調を可能にするために、MIBとともに(またはさもなければMIBに関連する)DM−RSを送信することを含むことができる。一態様では、MCSも含まれ得る。たとえば、eNBは、固定ロケーションにおいて低減MIBを送信し得、MIBは復調基準信号とMCSとを含む。一例では、MCSは固定であり得る。その上、CRCまたはMIB送信の他の態様が、説明されたように、アンテナ情報など、さらなる情報を示すために変更され得る。
[00109]たとえば、図7を参照すると、eNB702は低減MIBを送信し得、MTC
UE704は低減MIBを受信し得る。MTC UE704は、低減MIBを復号し、後続の通信のために低減MIBからの情報を使用し得る。
[00110]図20は、ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート2000である。本方法は、MTC UEまたは非MTC UEによって実行され得る。
[00111]ステップ2002において、MTC UEは、eNBからMTC情報を含むSIBを受信する。たとえば、MTC情報は、MTC通信または非MTC通信から許可または禁止される周波数を含むことができる。別の例では、MTC情報は、関係する制御データがMTCに関係するかどうかを指定するビットを含むことができる。
[00112]ステップ2004において、MTC UEは、MTC情報と意図されたシステムタイプとに部分的に基づいて、eNBにアクセスすべきかどうかを決定する。たとえば、MTC情報が許可または禁止された周波数を指定する場合、周波数が、アクセスすることが意図されたシステムタイプに対応するかどうかが決定され得、したがって、周波数がシステムタイプに対して許可されるかまたは禁止されない場合、eNBに対してアクセス試行が行われ得る。同様に、MTC情報がMTCを示すビットである場合、MTCが意図されたシステムタイプであるならば、eNBに対してアクセス試行が行われ得る。
[00113]たとえば、図7を参照すると、eNB702は、MTC情報を含むSIBをMTC UE704に通信することができる。MTC UE704は、次いで、MTC情報と意図されたシステムタイプとに部分的に基づいて、eNB702にアクセスすべきかどうかを決定し得る。
[00114]図21は、例示的な装置2102中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図2100である。装置2102は、eNBなどのノードであり得る。本装置は、MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振る割振りモジュール2103と、狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成するMTC制御データ生成モジュール2104と、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャし、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャし、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを周波数においてシフトし、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを時間においてシフトする多重化モジュール2106とを含む。本装置は、(たとえば、1つまたは複数の論理チャネル中で)MTC制御データまたは他のデータを含む信号を送信し、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信し、MTCを送信するための現在サブフレームを決定する送信モジュール2108をさらに含む。本装置は、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示すことによって、および/または1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含めることによって、eNBによって動作される1つまたは複数のシステムへのアクセスを制御するアクセスモジュール2110と、MTCデータを送信するためにワイヤレスネットワークにおいて定義された送信モードを選択し、またはさもなければ利用する送信モード決定モジュール2112とをさらに含む。一例では、送信モード決定モジュール2112は、すべてのMTCを送信するために、前に説明された送信モードから単一の送信モードを選択することができる。別の例では、送信モード決定モジュール2112は、MTCデータのためにビームフォーミングとDM−RSベースの復調とをもつTM9を選択することができる。別の例では、送信モード決定モジュール2112は、MTCを通信するために新しい送信モード(たとえば、送信モード11)を指定することができる。
[00115]本装置は、図16、図17A、図17B、図18、および図19の上述のフローチャート中のアルゴリズムのステップの各々を実行する追加のモジュールを含み得る。したがって、図16、図17A、図17B、図18、および図19の上述のフローチャート中の各ステップは1つのモジュールによって実行され得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。それらのモジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うために特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するために構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00116]次に、装置2102に関して例示的な実装形態が説明される。一例によれば、送信モジュール2108は、MTCに専用のスタンドアロンリソース中でMTCデータを送信することができる。スタンドアロンリソースは、LTEにおける5MHzまたは1.4MHzなど、そのような送信のためのワイヤレスネットワーク中の既存のサポートされたリソースに関係することができる。しかしながら、いくつかの例では、多重化モジュール2106が、図10A、図10B、図11、および図12で説明されたように、広いシステム帯域幅の狭い帯域幅部分中でMTCデータを多重化することができる。多重化モジュール2106は、オーバーロード制御チャネル設計を使用して多重化を達成することができる。たとえば、多重化モジュール2106は、広いシステム帯域幅に関係するワイヤレスネットワークの制御領域が1つまたは複数のシンボル上でシステム帯域全体を占有する場合、制御領域中で(たとえば、MTC制御データ生成モジュール2104からの)取得されたMTC制御データを多重化することができる。
[00117]多重化されたMTC制御データが領域中の他の制御データと衝突する場合、一例では、多重化モジュール2106は、制御領域中のMTC制御データの送信を保証するために、そのMTC制御データをパンクチャするか、または、図10Aで説明されたように、広いシステム帯域幅の制御領域と重複するMTC領域中の他の制御データをパンクチャすることができる。さらに、パンクチャリングは、異なるサブフレーム上で異なり得、および/またはチャネルごとに実行され得ることを諒解されたい。その上、一例では、重複領域は、レガシー制御データとMTC制御データとのための制御領域を含むことができる。
[00118]多重化されたMTC制御データが領域中の他の制御データと衝突する他の例では、多重化モジュール2106は、パンクチャリングなしに両方の制御データチャネルを送信することができる。この例では、MTC UE704などのUEは、MTC制御データを他の制御データと区別するためにおよび/またはその逆のために、干渉消去または他の技法を実行することができる。たとえば、送信モジュール2108は、制御データが衝突する重複領域中のMTC制御データ(たとえば、狭い帯域幅制御)と他の制御データ(たとえば、広いシステム帯域幅制御)とのために異なる送信電力を設定することができる。たとえば、送信モジュール2108は、制御データのそれぞれの優先度に基づいて、そのような送信電力を決定することができる。これは、静的に、半静的に、動的になど行われ得る。制御データが衝突する追加または代替の例では、装置2102は、以下でさらに詳細に説明されるように、MTC制御データと他の制御データとを2つの別個のシステムとして動作させることができ、MTC UE704などのUEが一方または他方のシステムにアクセスすることを禁止することができる。いずれの場合も、多重化モジュール2106は、シフトなしに完全にオーバーロードすることによって、MTC制御データを他の制御データと多重化することができる。この例では、多重化モジュール2106は、PDCCHなど、他の制御チャネルの両方のバージョンを送信しながら、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、PBCHなど、MTC制御データのいくつかのチャネルを、他の制御データの対応するチャネルなしに多重化することができ、その逆も同様である。ただし、両方のチャネルのための物理的ハイブリッド自動再送/要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)インジケータの1つのセット、またはPHICHインジケータの2つのセットを使用して、MTC制御チャネルと他の制御チャネルの両方のPBCHを送信することが可能であり得る。さらに、この例では、送信モジュール2108は、MTC制御チャネルと他の制御チャネルの両方のPBCHのために同じアンテナ構成を使用するか、またはMTC制御チャネルのためのアンテナ構成を別個にシグナリングするために、装置2102のアンテナ(図示せず)を構成することができる。他の例では、多重化モジュール2106は、制御データの少なくとも一部分が衝突しないように周波数においてまたは時間的にシフトすることによって、MTC制御データを他の制御データと多重化することができる(たとえば、PSS、SSS、PBCHなど)。
[00119]装置2102がMTC制御データと他の制御データとを2つの別個のシステムとして動作させる場合、上記で説明されたように、アクセスモジュール2110は、MTC UE704または非MTC UE706など、1つまたは複数のUEに適切なシステムを示すための1つまたは複数の機構を与えることができる。一例では、アクセスモジュール2110は、UEまたは要求された通信のタイプに基づいて、UEがある帯域幅を使用することを禁止することができる。たとえば、MTC UE704は装置2102に接続確立を要求することができ、アクセスモジュール2110は、関連する帯域幅を使用したアクセスをMTC UE704に許可すべきかどうかを決定することができる。たとえば、要求が、MTCのために利用されるよりも大きい帯域幅に関係する場合(たとえば、装置が1.4MHzのMTC帯域幅を使用する場合、20MHzの要求)、アクセスモジュール2110は、MTC UE704に対してアクセスを拒否することができる。同様に、非MTC UE706が1.4MHz帯域幅を要求する場合、アクセスモジュール2110は、非MTC UE706が、要求された帯域幅を使用して装置2102にアクセスすることを禁止することができる。
[00120]一例では、アクセスモジュール2110は、(たとえば、MTCのためのSIBを生成するためにMTC制御データ生成モジュール2104を使用して、または他の非MTC制御チャネルのためのSIBを生成するために他のモジュールを使用して)所与のシステムのためにブロードキャストされるSIB上で禁止情報を示すことができる。したがって、たとえば、MTC UE704および非MTC UE706は、いくつかの帯域幅がMTCに対して許可または禁止されることを示すことができる、MTCに関係するSIBを受信することができる。したがって、MTC UE704のアクセス決定モジュール(たとえば、図23における決定モジュール2306)および非MTC UE706のアクセス決定モジュールは、SIBを取得し、要求された帯域幅が所与のシステムに対して許可されるかどうかを決定することができ、MTC UE704および非MTC UE706は、SIB情報に基づいて、システムにアクセスすべきかどうかを決定することができる。同様に、MTC UE704および非MTC UE706は、他の制御チャネルに関係するSIBを受信することができ、示された禁止または許可帯域幅に基づいて、関係するシステムにアクセスすべきかどうかを同様に決定することができる。
[00121]装置2102がMTC制御データと他の制御データとを2つの別個のシステムとして動作させる別の例では、アクセスモジュール2110は、所与のシステムがMTCであるかどうかを示すビットをシグナリングすることができ、ビットはPBCHまたは他の制御チャネル中でシグナリングされ得る。したがって、PBCHを受信すると、MTC
UE704または非MTC UE706のアクセス決定モジュールは、ビットが設定されているかどうかと、MTC UE704または非MTC UE706が、それぞれ、ビットによって示されたシステムにアクセスしようとするかどうかとを決定することができる。ビットが、意図されたシステムタイプと矛盾する場合、MTC UE704のアクセス決定モジュールまたは非MTC UE706のアクセス決定モジュールは、アクセスを試みないことを決定することができる。非MTC UE706は、ビットを使用しないか、またはアクセス決定モジュールを有しないことがあるが、たとえば、両方のシステムへのアクセスを要求し、許可されるどちらのシステムでも使用し得ることを諒解されたい。その上、一例では、多重化モジュール2106が、UEが1.4MHzに入ることを回避するために、各システムのためのPBCHまたはSIBを多重化する場合、MTC UE704のアクセス決定モジュールは、MTC UE704が1.4MHzを使用するので、SIB中で示された禁止を無視することができる(または、そもそもアクセス決定モジュールを含まないことがある)が、非MTC UE706のアクセス決定モジュールは、SIB中で示された禁止のために、装置2102にアクセスしないことを決定し得る。SIBでは、たとえば、MTCのための帯域幅または禁止された帯域幅指示の2つの段階があり得る。第1のSIBはすべてのUEのためものであり得、MTC UE704は、このSIB中の禁止情報を無視することができ、MTCが禁止されるかどうかを決定するために、MTCに関係するSIBを取得することができる。
[00122]上記のことは、通常システム(たとえば、広いシステム帯域幅)とMTCシステム(たとえば、狭い帯域幅)を一緒に動作させるための構成に適用され得るが、同様に、レガシーキャリアタイプ動作とニューキャリアタイプを一緒に動作させることにも適用され得ることを諒解されたい。
[00123]別の例では、広いシステム帯域幅において定義された制御領域が1つまたは複数のシンボル中のシステム帯域全体を占有する場合、多重化モジュール2106は、制御領域の外部でMTC制御データを多重化することができる。たとえば、ワイヤレスネットワークのための制御領域がシンボル0〜Nを占有し、Nが正の整数である場合、多重化モジュール2106は、図11に示されているように、シンボルN+1において開始するMTC制御データ(および/または他のデータ)を多重化することができる。いくつかの例では、MTCが行われるサブフレームについて、多重化モジュール2106は、制御領域中の最後のシンボルに続くシンボルであるシンボルN+1において開始することによって引き起こされるMTCへの影響を緩和するために、ワイヤレスネットワークのための制御領域を(たとえば、1つまたは2つのシンボルに)制限することができる。
[00124]さらに、たとえば、装置2102は、被サービスMTC UEの数、被サービス非MTC UEの数と比較した被サービスMTC UEの数などに応じて、いくつかのサブフレーム(たとえば、M個のサブフレームごとに1つのサブフレーム、ただし、Mは正の整数である)中でのみMTCデータを送信することができることを諒解されたい。他のサブフレームは、たとえば、LTEにおいて定義された適応制御領域を使用することができる。その上、たとえば、MTCのためのサブフレームの数は、MTC UEの数の変化に基づいて変更され得る。MTCのためのサブフレームでは、レガシー制御領域のために確保されるシンボルの数は、固定である(たとえば、装置2102およびMTC UE704においてハードコーディングまたは構成される)、装置2102からMTC UE704にシグナリングされる、などであり得る。さらに、MTCのために使用されるサブフレームは、一例では、装置2102からMTC UE704にシグナリングされ得る。
[00125]また別の例では、広いシステム帯域幅において定義された制御領域がいずれのシンボル上でも周波数帯域全体を占有しない場合、多重化モジュール2106は、サブフレーム上の帯域幅の別の部分中でMTC制御データを多重化することができる。したがって、広いシステム帯域幅の制御領域との衝突は、図12に示されているように回避され得る。
[00126]その上、広いシステム帯域幅に関係するワイヤレスネットワークは、データを送信する際に利用するための複数の送信モードを提供することができ、一例では、送信モード決定モジュール2112は、MTCデータを送信するために送信モジュール2108において利用すべき利用可能なモードのうちの1つを決定することができる。たとえば、MTC UE704についてのデータレート要件が限られているので、送信モード決定モジュール2112は、空間多重化のサポートなしのTMに選択を限定することができる。
[00127]図22は、処理システム2214を採用する装置2102’のためのハードウェア実装形態の一例を示す図2200である。処理システム2214は、バス2224によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス2224は、処理システム2214の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス2224は、プロセッサ2204、モジュール2103、2104、2106、2108、2110、および2112、ならびにコンピュータ可読媒体2206によって表される、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールを含む様々な回路を互いにリンクする。バス2224はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
[00128]処理システム2214はトランシーバ2210に結合され得る。トランシーバ2210は、1つまたは複数のアンテナ2220に結合される。トランシーバ2210は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ2210は、1つまたは複数のアンテナ2220から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム2214に与える。さらに、トランシーバ2210は、処理システム2214、特に送信モジュール2108から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ2220に適用されるべき信号を生成する。処理システム2214は、コンピュータ可読媒体2206に結合されたプロセッサ2204を含む。プロセッサ2204は、コンピュータ可読媒体2206に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ2204によって実行されたとき、処理システム2214に、特定の装置のための上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体2206はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ2204によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、モジュール2103、2104、2106、2108、2110、および2112のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらのモジュールは、プロセッサ2204中で動作するか、コンピュータ可読媒体2206中に常駐する/記憶されたソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ2204に結合された1つまたは複数のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム2214は、eNB610の構成要素であり得、メモリ676および/またはTXプロセッサ616と、RXプロセッサ670と、コントローラ/プロセッサ675とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[00129]一構成では、ワイヤレス通信のための装置2102/2102’は、MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振るための手段と、狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成するための手段と、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信するための手段と、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャするための手段と、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャするための手段と、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを周波数においてシフトするための手段と、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを時間においてシフトするための手段と、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示すための手段と、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含めるための手段と、MTCを送信するための現在サブフレームを決定するための手段と、広いシステム帯域幅のレガシー制御領域を、MTCを送信するための現在サブフレームを決定することに基づくシンボルに先行するいくつかのシンボルに制限するための手段と、ワイヤレスネットワークにおいて通信するために複数の送信モードをサポートするための手段と、ワイヤレスネットワーク中のすべてのMTCのために複数の送信モードからの単一の送信モードを利用するための手段と、MTCのために最適化されたマスタ情報ブロック(MIB)を生成するための手段と、割り振られたMTC制御リソース上で低減MIBを送信するための手段とを含む。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するために構成された、装置2102、および/または装置2102’の処理システム2214の上述のモジュールのうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、処理システム2214は、TXプロセッサ616と、RXプロセッサ670と、コントローラ/プロセッサ675とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するために構成されたTXプロセッサ616、RXプロセッサ670、およびコントローラ/プロセッサ675であり得る。
[00130]図23は、例示的な装置2302中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図2300である。本装置はMTC UEであり得る。本装置は、eNB(たとえば、eNB702)からMTC情報を備えるSIBを受信する受信モジュール2304と、MTC情報と意図されたシステムタイプとに部分的に基づいて、eNBにアクセスすべきかどうかを決定する決定モジュール2306と、eNB702に送信を送るための送信モジュール2308とを含む。
[00131]本装置は、図20の上述のフローチャート中のアルゴリズムのステップの各々を実行する追加のモジュールを含み得る。したがって、図20の上述のフローチャート中の各ステップは1つのモジュールによって実行され得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。それらのモジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うために特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するために構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00132]図24は、処理システム2414を採用する装置2302’のためのハードウェア実装形態の一例を示す図2400である。処理システム2414は、バス2424によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス2424は、処理システム2414の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス2424は、プロセッサ2404、モジュール2304、2306、2308、およびコンピュータ可読媒体2406によって表される、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールを含む様々な回路を互いにリンクする。バス2424はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
[00133]処理システム2414はトランシーバ2410に結合され得る。トランシーバ2410は、1つまたは複数のアンテナ2420に結合される。トランシーバ2410は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ2410は、1つまたは複数のアンテナ2420から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム2414、特に受信モジュール2304に与える。さらに、トランシーバ2410は、処理システム2414、特に送信モジュール2308から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ2420に適用されるべき信号を生成する。処理システム2414は、コンピュータ可読媒体2406に結合されたプロセッサ2404を含む。プロセッサ2404は、コンピュータ可読媒体2406に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ2404によって実行されたとき、処理システム2414に、特定の装置のための上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体2406はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ2404によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、モジュール2304、2306、2308のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらのモジュールは、プロセッサ2304中で動作するか、コンピュータ可読媒体2406中に常駐する/記憶されたソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ2404に結合された1つまたは複数のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム2414は、UE650の構成要素であり得、メモリ660、および/またはTXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[00134]一構成では、ワイヤレス通信のための装置2302/2302’は、eNBからMTC情報を備えるSIBを受信するための手段のための手段と、MTC情報と意図されたシステムタイプとに部分的に基づいて、eNBにアクセスすべきかどうかを決定するための手段とを含む。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するために構成された、装置2302、および/または装置2302’の処理システム2414の上述のモジュールのうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、処理システム2414は、TXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するために構成されたTXプロセッサ668、RXプロセッサ656、およびコントローラ/プロセッサ659であり得る。
[00135]開示されたプロセス中のステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのステップは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
[00136]以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実行できるようにするために提供される。これらの態様に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、特許請求の言い回しに矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつかの(some)」という語は「1つまたは複数の」を表す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ただし、いずれのそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含み得る。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示されたいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供されるものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「のための手段」という語句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
[00137]本明細書で説明された技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムに使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)、広い帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAの他の変形態を含む。さらに、cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)などの無線技術を実装し得る。OFDMAシステムは、発展型UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、ダウンリンク上ではOFDMAを採用し、アップリンク上ではSC−FDMAを採用する、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、TD−SCDMA、LTEおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。さらに、そのようなワイヤレス通信システムは、不対無認可スペクトル、802.xxワイヤレスLAN、BLUETOOTH(登録商標)および任意の他の短距離または長距離ワイヤレス通信技法をしばしば使用するピアツーピア(たとえば、モバイルツーモバイル)アドホックネットワークシステムをさらに含み得る。
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、それらの全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2012年5月11日に出願された「Methods and Apparatus for Managing Machine-Type Communications」と題する米国仮出願第61/646,169号、2012年5月16日に出願された「Methods and Apparatus for Managing Machine-Type Communications」と題する米国仮出願第61/648,004号、および2013年3月15日に出願された「Methods and Apparatus for Managing Machine-Type Communications」と題する米国特許出願第13/843,733号の利益を主張する。
[0002]本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、マシンタイプ通信を管理するための方法および装置に関する。
[0003]ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例としては、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)システムがある。
[0004]これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを与えるために様々な電気通信規格において採用されている。新生の電気通信規格の一例はロングタームエボリューション(LTE(登録商標):Long Term Evolution)である。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):Third Generation Partnership Project)によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイル規格の拡張のセットである。LTEは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、およびダウンリンク(DL)上ではOFDMAを使用し、アップリンク(UL)上ではSC−FDMAを使用し、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用して他のオープン規格とより良く統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、LTE技術のさらなる改善が必要である。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術と、これらの技術を採用する電気通信規格とに適用可能であるべきである。
[0005]以下で、1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
[0006]一例では、ワイヤレスネットワークにおいてマシンタイプ通信(MTC:machine-type-communication)を行うための方法が提供される。本方法は、MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振ることと、狭い帯域幅内のMTCユーザ機器(UE)のための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成することとを含む。本方法は、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信することをさらに含む。
[0007]上記および関係する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され、特に特許請求の範囲で指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面に、1つまたは複数の態様のうちのいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
[0008]ネットワークアーキテクチャの一例を示す図。
[0009]アクセスネットワークの一例を示す図。
[0010]LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図。
[0011]LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図。
[0012]ユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図。
[0013]アクセスネットワーク中の発展型ノードBおよびユーザ機器の一例を示す図。
[0014]通信システムを示す図。
[0015]非MTC UEのために割り振られた大きい帯域幅中でのMTC UEの狭い帯域動作を示す図。
非MTC UEのために割り振られた大きい帯域幅中でのMTC UEの狭い帯域動作を示す図。
非MTC UEのために割り振られた大きい帯域幅中でのMTC UEの狭い帯域動作を示す図。
[0016]MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図。
[0017]MTCのための帯域幅割振りを示す図。
MTCのための帯域幅割振りを示す図。
[0018]MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図。
[0019]MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図。
[0020]狭い帯域MTCをもたないサブフレームと、狭い帯域MTCをもつサブフレームとを示す図。
[0022]MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図。
[0023]NCTに関連する様々な例示的なePDCCH構造を示す図。
[0024]ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート。
[0025]ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うためのフローチャート。
ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うためのフローチャート。
[0026]ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート。
[0027]ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート。
[0028]ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート。
[0029]例示的な装置中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図。
[0030]処理システムを採用する装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
[0031]例示的な装置中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図。
[0032]処理システムを採用する装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
[0033]添付の図面に関して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明される概念が実施され得る唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素をブロック図の形式で示す。
[0034]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法は、以下の詳細な説明において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
[0035]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実行するために構成された他の好適なハードウェアがある。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
[0036]したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、およびフロッピー(登録商標)ディスク(disk)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0037]図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれることがある。EPS100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110と、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)120と、事業者のインターネットプロトコル(IP)サービス122とを含み得る。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示されていない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者なら容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示される様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
[0038]E−UTRANは、発展型ノードB(eNB)106と他のeNB108とを含む。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、バックホール(たとえば、X2インターフェース)を介して他のeNB108に接続され得る。eNB106は、基地局、ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを与える。UE102の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP: session initiation protocol)フォン、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
[0039]eNB106はEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112と、他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)ゲートウェイ124と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC:Broadcast Multicast Service Center)126と、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ118とを含む。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を行う。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され、サービングゲートウェイ116自体はPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118はUEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ118は事業者のIPサービス122に接続される。事業者のIPサービス122は、インターネットと、イントラネットと、IPマルチメディアサブシステム(IMS: IP Multimedia Subsystem)と、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)とを含み得る。BM−SC126は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を与え得る。BM−SC126は、コンテンツプロバイダMBMS送信のための入口点として働き得、PLMN内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジュールし、配信するために使用され得る。MBMSゲートウェイ124は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:Multicast Broadcast Single Frequency Network)エリアに属するeNB(たとえば、106、108)にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を収集することと
を担当し得る。
[0040]図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク200は、いくつかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB:home eNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)であり得る。マクロeNB204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202中のすべてのUE206にEPC110へのアクセスポイントを与えるために構成される。アクセスネットワーク200のこの例には集中コントローラはないが、代替構成では集中コントローラが使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、すべての無線関係機能を担当する。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、3つの)セル(セクタとも呼ばれる)をサポートし得る。「セル」という用語は、eNBの最も小さいカバレージエリアを指すことがあり、および/またはeNBサブシステムサービングは特定のカバレージエリアである。さらに、「eNB」、「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
[0041]アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続方式は、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD:frequency division duplex)と時分割複信(TDD:time division duplex)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者なら以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書で提示される様々な概念はLTE適用例に好適である。ただし、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、CDMAを採用して移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供する。これらの概念はまた、広い帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))とTD−SCDMAなどのCDMAの他の変形態とを採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、ならびに、OFDMAを採用する、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、およびFlash−OFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、3GPP団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体からの文書に記載されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続
技術は、特定の適用例およびシステムに課された全体的な設計制約に依存することになる。
[0042]eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、eNB204は、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間領域を活用することが可能になる。空間多重化は、データの異なるストリームを同じ周波数上で同時に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを増加させるために単一のUE206に送信されるか、または全体的なシステム容量を増加させるために複数のUE206に送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いでDL上で複数の送信アンテナを通して空間的にプリコーディングされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグナチャとともに(1つまたは複数の)UE206に到着し、これにより、(1つまたは複数の)UE206の各々がそのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。UL上で、各UE206は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、これにより、eNB204は、空間的にプリコーディングされた各データストリームのソースを識別することが可能になる。
[0043]空間多重化は、概して、チャネル状態が良好であるときに使用される。チャネル状態があまり良好でないときは、送信エネルギーを1つまたは複数の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通して送信するためのデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルのエッジにおいて良好なカバレージを達成するために、送信ダイバーシティと組み合わせてシングルストリームビームフォーミング送信が使用され得る。
[0044]以下の詳細な説明では、アクセスネットワークの様々な態様が、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムに関して説明される。OFDMは、OFDMシンボル内のいくつかのサブキャリアを介してデータを変調するスペクトル拡散技法である。サブキャリアは正確な周波数で離間される。離間は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性(orthogonality)」を与える。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガードインターバル(たとえば、サイクリックプレフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR:peak-to-average power ratio)を補償するために、SC−FDMAをDFT拡散OFDM信号の形態で使用し得る。
[0045]図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、リソースブロックは、周波数領域中に12個の連続サブキャリアを含んでおり、各OFDMシンボル中のノーマルサイクリックプレフィックスについて、時間領域中に7個の連続OFDMシンボル、または84個のリソース要素を含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスについて、リソースブロックは、時間領域中に6個の連続OFDMシンボルを含んでおり、72個のリソース要素を有する。R302、304として示されるリソース要素のいくつかはDL基準信号(DL−RS)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)302と、UE固有RS(UE−RS:UE-specific RS)304とを含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)がマッピングされるリソースブロック上でのみ送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は変調方式に依存する。したがって、UEが受信するリソースブロックが多いほど、また変調方式が高いほど、UEのデータレートは高くなる。
[0046]図4は、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報を送信するためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、データセクション中の連続するサブキャリアのすべてを単一のUEに割り当てることを可能にし得る連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
[0047]UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bを割り当てられ得る。UEは、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bをも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)中でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、周波数上でホッピングし得る。
[0048]初期システムアクセスを実行し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH: physical random access channel)430中でUL同期を達成するために、リソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングも搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数はネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACH試みは単一のサブフレーム(1ms)中でまたは少数の連続サブフレームのシーケンス中で搬送され、UEは、フレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試みだけを行うことができる。
[0049]図5は、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、レイヤ1と、レイヤ2と、レイヤ3との3つのレイヤとともに示されている。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤは、本明細書では物理レイヤ506と呼ばれる。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担当する。
[0050]ユーザプレーンでは、L2レイヤ508は、ネットワーク側のeNBにおいて終端される、媒体アクセス制御(MAC:media access control)サブレイヤ510と、無線リンク制御(RLC:radio link control)サブレイヤ512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)514サブレイヤとを含む。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118において終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、ファーエンドUE、サーバなど)において終端されるアプリケーションレイヤとを含むL2レイヤ508の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
[0051]PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間で多重化を行う。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバーヘッドを低減するために上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、UEに対するeNB間のハンドオーバサポートとを与える。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよびリアセンブリと、紛失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)による、順が狂った受信を補正するデータパケットの並べ替えとを行う。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ510はまた、UEの間で1つのセル内の様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)を割り振ることを担当する。MACサブレイヤ510はまたHARQ動作を担当する。
[0052]制御プレーンでは、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除いて、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)中に無線リソース制御(RRC:radio resource control)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(たとえば、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担当する。
[0053]図6は、アクセスネットワーク中でUE650と通信しているeNB610のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットがコントローラ/プロセッサ675に与えられる。コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤの機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ675は、様々な優先度メトリックに基づいて、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、UE650への無線リソース割振りとを行う。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、UE650へのシグナリングとを担当する。
[0054]送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC:forward error correction)と、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK:binary phase-shift keying)、4位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M位相シフトキーイング(M−PSK:M-phase-shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づいた信号コンスタレーションへのマッピングとを可能にするために、コーディングとインターリービングとを含む。コーディングされ変調されたシンボルは、次いで並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いでOFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を使用して互いに合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルが生成される。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に与えられ得る。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0055]UE650において、各受信機654RXは、それのそれぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を受信(RX)プロセッサ656に与える。RXプロセッサ656は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE650に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ656は、次いで高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと基準信号とは、eNB610によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でeNB610によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いでコントローラ/プロセッサ659に与えられる。
[0056]コントローラ/プロセッサ659はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ660に関連し得る。メモリ660はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号(deciphering)と、ヘッダ復元(decompression)と、制御信号処理とを行う。上位レイヤパケットは、次いで、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表すデータシンク662に与えられる。また、様々な制御信号がL3処理のためにデータシンク662に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用した誤り検出を担当する。
[0057]ULでは、データソース667は、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを与えるために使用される。データソース667は、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメント化および並べ替えと、eNB610による無線リソース割振りに基づいた論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作、紛失パケットの再送信、およびeNB610へのシグナリングを担当する。
[0058]eNB610によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器658によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成される空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に与えられ得る。各送信機654TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0059]UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明された方法と同様の方法でeNB610において処理される。各受信機618RXは、それのそれぞれのアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上で変調された情報を復元し、RXプロセッサ670に情報を与える。RXプロセッサ670はL1レイヤを実装し得る。
[0060]コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ676に関連し得る。メモリ676はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントロール/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用した誤り検出を担当する。
[0061]本明細書では、ワイヤレスネットワークにおいてマシンタイプ通信(MTC)のためのサポートを行うことに関する様々な態様が説明される。そのような通信および関係するMTC UEについての要件の低減により、そのようなMTC UEは、現在のワイヤレス技術のために使用される広い帯域幅の小部分内でサポートされ得る。たとえば、MTC UEは、少なくとも、そのようなMTC UEの関係する機能が、より複雑なUE(たとえば、スマートフォン、タブレットなど)の関係する機能よりも少ないので、低減された帯域幅、単一の無線周波数(RF)チェーン、低減されたピークレート、低減された送信電力、半二重動作などを使用して動作することができる。たとえば、MTC UEのデータレートは、100キロビット毎秒(kbps)を超えることが予想されず、したがって、そのようなMTC UEは低減されたネットワーク要件とともにサポートされ得る。その上、本明細書で説明されるように、そのような技術における送信モードの一部分がMTC UE通信のためにサポートされ得、および/またはネットワーク複雑さを少なくするために追加のモードが定義され得る。
[0062]従来のLTE設計は、概して、たとえば、スペクトル効率、ユビキタスカバレージ、および拡張QoSサポートを改善することに焦点を当てる。そのような改善は、概して、最先端のスマートフォン、タブレットなどのハイエンドデバイスに役立つ。しかしながら、MTC UEなどの低コストおよび低データレートデバイスもサポートされる必要がある。たとえば、使用されているそのような低コストデバイスの数が今日の複雑なセルフォンを超え得ることが示されている。したがって、LTEシステムにおいてそのようなMTC UEをサポートするために、最大帯域幅の低減、単一の受信RFチェーン、ピークレートの低減、送信電力の低減、および半二重動作などの改善が必要とされ得る。
[0063]低コストデバイスのための意図されたデータレートは一般に100キロビット毎秒(kbps)未満であるので、コストを低減するために、狭い帯域幅においてのみそのような低コストデバイスを動作させることが可能である。たとえば、2つの動作シナリオが可能であり得る。1つのシナリオでは、何らかの狭い帯域幅、たとえば1.25メガヘルツ(MHz)が、MTC動作をサポートするために確保され得る。そのような動作のために、規格変更は必要でないことがある。別のシナリオでは、低コストUEは大きい帯域幅中で動作され得る。そのようなシナリオでは、MTC UEなどの低コストUEは、スマートフォンおよびタブレットなどの通常の非MTC UEと共存し得る。このシナリオでは、たとえば、大きい帯域幅中での低コストUEのための2つの可能な動作が考えられる。第1の動作では、低コストUEは、依然として、同じ大きい帯域幅(たとえば、たとえば、最高20MHz)において動作する。そのような第1の動作は、LTE規格に影響を及ぼさないことがあるが、コストおよびバッテリ電力消費を低減することに役立たないことがある。第2の動作では、低コストUEは、より小さい帯域幅(たとえば、1.25MHz)を用いて動作し得るが、低コストUEの性能が影響を及ぼされ得る。
[0064]図7は通信システムを示す図700である。図7は、ノード702と、MTC UE704と、(「非MTC UE」とも呼ばれる)UE706とを含む。ノード702は、マクロノード(たとえば、eNB)、フェムトノード、ピコノード、または同様の基地局、モバイル基地局、リレー、(たとえば、別のUEとピアツーピアまたはアドホックモードで通信している)UE、それらの部分、および/またはワイヤレスネットワークにおいて制御データを通信する実質的に任意の構成要素であり得る。MTC UE704および非MTC UE314は、それぞれ、モバイル端末、固定端末、モデム(または他のテザーデバイス)、それらの部分、および/またはワイヤレスネットワークにおいて制御データを受信する実質的に任意のデバイスであり得る。
[0065]図7に示されているように、MTC UE704は、eNB702からDL送信710を受信し、eNB702にUL送信708を送る。一態様では、DL送信710およびUL送信708は、MTC制御情報またはMTCデータのいずれかを含み得る。図7にさらに示されているように、UE706は、eNB702からDL送信712を受信し、eNB702にUL送信714を送る。
[0066]図8A〜図8Cは、非MTC UEのために割り振られた大きい帯域幅中でのMTC UEの狭い帯域動作を示す図802、810、および814である。図8Aは、非MTC UEのために割り振られた大きい帯域幅806を示し、DL中心周波数803をさらに示している。したがって、DLは大きい帯域幅806の中心において動作する。図8Aの構成では、影つき部分804はPDCCHのために確保される。図8Aにさらに示されているように、狭い帯域幅808は、ULとDLの両方ために使用され得、1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)、2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)、SIB、および/またはページングのために使用され得る。たとえば、狭い帯域幅は1.25MHZであり得る。図8Bは、UL中心周波数811および狭い帯域幅812を示している。たとえば、ULランダムアクセスチャネル(RACH:random access channel)メッセージ(たとえば、メッセージ1およびメッセージ3)は、ネットワークへのアクセスを可能にするためにUL中心周波数811においてMTC UEによって通信され得る。図8Cに示されているように、他のUL送信は、帯域幅816など、狭い帯域幅808とは異なる帯域幅中で通信され得る。図8A〜図8Cにおいて、小さい帯域幅808は大きい帯域幅806の中心以外の領域中にあり得ることを理解されたい。
[0067]特定の例では、LTEは、以下の送信モード(TM:transmission mode)、すなわち、単一アンテナポートのためのTM1、送信ダイバーシティのためのTM2、開ループMIMOのためのTM3、クローズループMIMOのためのTM4、マルチユーザMIMOのためのTM5、シングルレイヤ閉ループMIMOのためのTM6、専用基準信号(RS:reference signal)を用いたシングルレイヤビームフォーミングのためのTM7、専用RSを用いたデュアルレイヤビームフォーミングのためのTM8、最高8つのレイヤ送信を用いたMIMOのためのTM9、および多地点協調(CoMP:coordinated multiple point)のためのTM10を可能にする。SIB/MIB送信、ならびにRACHのためのメッセージ2およびメッセージ4では、デフォルト送信モードが使用される。単一のためにTM1が使用され、2つの送信(Tx)アンテナまたは4つのTxアンテナのためにTM2が使用される。UEは、UE固有無線リソース制御(RRC)シグナリングに基づいて別の送信モードに切り替えられ得る。
[0068]MIBまたは物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、帯域幅情報ビット、物理HARQインジケータチャネル(PHICH:physical HARQ indicator channel)構成ビット、およびSFNビットなど、様々な情報ビットを含むことができる。帯域幅情報は4ビットであり得るが、そのような帯域幅情報は、狭い帯域動作が使用されるとき、MTCのために必要とされないことがある。PHICH構成ビットは3ビット(たとえば、持続時間のための1ビット、PHICHグループのための2ビット)であり得る。しかしながら、NCTが使用される場合、またはPBCHサブフレームのための固定制御領域が使用される場合、そのようなPHICH構成は必要とされないことがある。SFNビットは、最上位ビット(MSB)のうちの8ビットであり得る(他の2ビットは、40msにおけるPBCHのブラインド復号からのものであり得る)。SFNビットはペイロードの後半にシグナリングされ得る。アンテナ情報は別の信号によって搬送され得る。PBCH送信は4つのアンテナポートの周りでマッチし、空間周波数ブロックコード(SFBC:space frequency block code)またはSFBC周波数切替え送信ダイバーシティ(FSTD:frequency switched transmit diversity)がアンテナ数2または4のために使用される。4つのタイミング仮定と3つのアンテナ仮定が組み合わせられて、合計12回のブラインド復号が現在のPBCH復号のために必要とされる。
[0069]したがって、コストを低減するために、MTCは、狭い帯域、たとえば6つのリソースブロック(RB)中で動作され得る。コスト削減ならびにデータレートに関する限られた要件を考慮して、送信モードは、空間多重化のサポートがないもののみに制限され得る。
[0070]図9は、MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図900である。MTC帯域幅906は、UE706など、ワイヤレスネットワーク中の他のUE(たとえば、非MTC
UE)に割り振られた広いシステム帯域幅(WB)と比較して、MTC UE704などのMTCデバイスに割り振られた狭い帯域幅(「狭い帯域」(NB)とも呼ばれる)であり得る。一例では、図9に示されているように、MTCのための帯域幅906はスタンドアロン帯域幅として割り振られ得る。たとえば、帯域幅906は、対応するワイヤレスネットワークにおいて利用可能な帯域幅であり得る(たとえば、LTEでは、5MHz、1.4MHzなど)。図9の例では、ダウンリンク制御チャネル902は帯域幅906の最初の4つのシンボル上で確保され得、ダウンリンクデータチャネル904は帯域幅906の後続のシンボル上で確保され得る。たとえば、シンボルは、時間領域におけるいくつかのシンボルにわたる、周波数領域におけるいくつかのサブキャリアを生じるように帯域幅が区分される、OFDMシンボルに対応することができる。以下で説明される他の例では、シンボルは、TDMにおける時間期間、FDMにおける周波数などに相関することができる。いずれの場合も、本明細書で説明される帯域幅割振りは、ワイヤレスネットワークにおけるサブフレームまたは他の時間期間に相関し得る。
[0071]図10Aは、MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図1000である。一例では、図10Aに示されているように、MTCのための狭い帯域幅1003は、対応するワイヤレスネットワークの広いシステム帯域幅1002内で多重化される。たとえば、狭い帯域幅1003は、20MHzの広いシステム帯域幅1002内の1.25MHzであり得る。広いシステム帯域幅1002は、LTEなどにおいて、広いシステム帯域幅1002に関係するワイヤレスネットワークのレガシー制御チャネルのために確保された領域1006を有する。広いシステム帯域幅1002は、レガシーデータチャネルのために確保された領域1008をも有する。レガシーという用語は、本明細書において、たとえば、MTCサポートが実装されるワイヤレスネットワークによって使用される現在の技術を記述するために使用される。レガシー制御チャネル1006とMTC制御チャネル902が衝突する場合、様々なシナリオが可能である。あるシナリオでは、図10Aに示されているように、レガシー制御チャネル1006は、MTC制御チャネルの通信がレガシー制御チャネル1006よりも優先することを保証するために、MTCのための制御チャネル902でパンクチャされ得る。別のシナリオでは、図10Bの図1001に示されているように、MTCのための制御チャネル902は、レガシー制御チャネル1006の通信がMTC制御チャネル902よりも優先することを保証するために、レガシー制御チャネル1006でパンクチャされ得る。そのようなシナリオでは、MTCのための制御領域902は固定であり得、したがって、1次制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:primary control format indicator channel)の必要がないことがある。その上、PDCCHがUL再送信のために使用され得、したがって、PHICHの必要がないことがある。他の可能なシナリオでは、チャネル1006もチャネル902もパンクチャされず、したがって、競合を解決するためにUE実装形態が依拠される(たとえば、干渉消去)、レガシー制御チャネル1106のための電力とMTC制御チャネル902のための電力とが異なり得、それぞれの優先度に従って、半静的に、動的になどのいずれかで調整され得る、レガシー制御チャネル1006およびMTC制御チャネルが2つのシステムとして動作され得、一方が、帯域幅能力、キャリア能力、MTC能力、または他の能力に基づいて禁止され得る、などである。他のシナリオが可能であり、上記のリストはそのようなシナリオの例である。いずれの場合も、広いシステム帯域幅に関係するワイヤレスネットワークの他のデータは、レガシー制御チャネル領域1006の外部のMTCデータおよび/または制御チャネルの周りにスケジュールされ得ることを諒解されたい。
[0072]図11は、MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図1100である。一例では、図11に示されているように、MTCのための狭い帯域幅1103は、対応するワイヤレスネットワークの広いシステム帯域幅1102内で多重化される。たとえば、狭い帯域幅1103は、20MHzの広いシステム帯域幅1102内の1.25MHzであり得る。広いシステム帯域幅1102は、LTEなどにおいて、広いシステム帯域幅1102に関係するワイヤレスネットワークのレガシー制御チャネルのために確保された領域1106を有する。広いシステム帯域幅1102は、レガシーデータチャネルのために確保された領域1108をも有する。図11に示されているように、チャネル1106もチャネル902もパンクチャされず、したがって、競合を解決するためにUE実装形態が依拠される(たとえば、干渉消去)。
[0073]図11を参照すると、MTCのための狭い帯域幅1103は、レガシー制御領域1106に干渉することを回避するために、レガシー制御領域1106の外部に割り振られ得る。広いシステム帯域幅1102に関係するワイヤレスネットワーク中の他のデータ通信は、MTCのための狭い帯域幅1103の周りにスケジュールされ得る。たとえば、LTEでは、制御領域1106は0〜3つのシンボルを占有することができる。一例では、MTC制御データ902を受け入れるために、MTCデータ904が送信されるサブフレーム中の制御領域1106は(たとえば、1つのデータシンボルに)制限され得、MTCデータ904は次の(たとえば、第2の)シンボルから開始することができる。別の例では、MTCデータ904が送信されるサブフレーム中の制御領域1106は2つのデータシンボルに制限され得、MTCデータ904は次の(たとえば、第3の)シンボルから開始することができる。この点について、いくつかのサブフレームのみがMTCを送信するために利用され得、それらのサブフレームは、(たとえば、被サービス非MTC UEの数と比較して)被サービスMTC UEの数に基づいて決定され得ることを諒解されたい。図10A、図10B、図11、および図12は、それぞれ、1つの例示的なMTC割振りを示している。ただし、図10A、図10B、図11、および図12に示された例示的な割振りに加えて、所与のサブフレーム中で複数のMTC割振りが可能であり得ることを理解されたい。
[0074]図12は、MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図1200である。図12は、発展型物理ダウンリンク制御チャネル(ePDCCH:evolved physical downlink control channel)1201と、PDSCH1204と、レガシーデータチャネル1206とを含む。一例では、図12に示されているように、MTCのための狭い帯域幅1203は、広いシステム帯域幅1202が周波数帯域全体にわたる制御領域を有しない場合、広いシステム帯域幅1202内で多重化される。たとえば、本明細書でさらに説明されるように、ePDCCH1201など、周波数帯域の一部分上にダウンリンク制御領域を定義するニューキャリアタイプ(NCT)が展開され得る。したがって、MTC通信902および904は、レガシーNCT制御チャネル通信に干渉しないように、広いシステム帯域幅1202のレガシーデータ領域1206内にスケジュールされ得る。
[0075]次に、他のユーザとのMTCユーザのTDMパーティションが説明される。たとえば、図13は、狭い帯域MTCをもたないサブフレーム1302と、狭い帯域MTCをもつサブフレーム1304とを示す図1300である。図13に示されているように、広い帯域動作は、負荷に応じていくつかのサブフレームのみをMTCに割り振らせる必要がある。他のサブフレームは適応制御領域を有し得る。図13では、サブフレーム1302は何らかの適応制御領域長さを有し得、サブフレーム1304は、1または2の固定制御チャネル長、またはMTCにシグナリングされるRRCを有することができる。MTCをもつサブフレームは、1または2のいずれかの固定制御領域を有し得るか、あるいはMTCへのRRCまたはSIBシグナリングによって半静的に変化することができる。一例では、CRSがMTCのために使用される場合、MTCデバイスのために割り振られたサブフレームのためにMBSFNが使用されるべきではない。
[0076]次に、サブフレーム(SF)内のMTCユーザのFDMパーティションが説明される。一態様では、図14に示されているように、MTCのための複数の狭い帯域が、MTCユーザが許可されるサブフレーム内に割り振られ得る。図14は、MTCダウンリンク帯域幅割振りを示す図1400である。図14では、MTCのための狭い帯域幅1405および1407が、対応するワイヤレスネットワークの広いシステム帯域幅1402内で多重化される。たとえば、狭い帯域幅1405および1407は、それぞれ、20MHzの広いシステム帯域幅1402内の1.25MHzであり得る。図14の構成に示されているように、狭い帯域幅1405は、MTCのための狭い帯域制御チャネル902と狭い帯域データチャネル904とを含む。図14にさらに示されているように、狭い帯域幅1407は、MTCのための狭い帯域制御チャネル1410と狭い帯域データチャネル1412とを含む。広いシステム帯域幅1402は、LTEなどにおいて、広いシステム帯域幅1402に関係するワイヤレスネットワークのレガシー制御チャネルのために確保された領域1406を含む。広いシステム帯域幅1402は、レガシーデータチャネルのために確保された領域1408をも含む。
[0077]図15は、NCTに関連する様々な例示的なePDCCH構造を示す図1500である。図15に示されるePDCCH構造は、サブフレームであり得る、周波数の一部分上の時間の例示的な部分において示されている。たとえば、サブフレーム中の最初のリソースの一部分が、PDCCH、PCFICH、PHICH、および/または同様のチャネルを含むことができる、制御データをレガシーデバイスに通信するためのレガシー制御領域1502のために確保され得る。LTEでは、レガシー制御領域1502は、サブフレーム中のいくつか(n個)のOFDMシンボルとすることができ、nは、1と3との間の整数であり得る。ePDCCHがNCTのために定義されている場合、レガシー制御領域1502は(図10Aおよび図10Bを参照しながら前に説明したように)存在しないことがあることを諒解されたい。いずれの場合も、残りのリソースはサブフレームのデータ領域1504を含むことができる。したがって、レガシーPDCCHとは異なり、NCTのためのePDCCHはデータ領域1504のみを占有することができる。
[0078]図15では、拡張制御チャネル構造を定義するために5つの代替形態が示されているが、他の代替形態が可能であることを諒解されたい。たとえば、拡張制御チャネル構造は、増加した制御チャネル容量をサポートすること、周波数領域セル間干渉協調(ICIC:inter-cell interference coordination)をサポートすること、制御チャネルリソースの空間再利用の改善を行うこと、ビームフォーミングおよび/またはダイバーシティをサポートすること、ニューキャリアタイプ上で、およびMBSFNサブフレームにおいて動作すること、レガシーデバイスと同じキャリア上に共存することなどが可能である。
[0079]代替1 1506では、拡張制御チャネル構造は、領域1504の第1の部分1516上の周波数の少なくとも一部分中の制御チャネル上にダウンリンク許可が割り当てられ、領域1504の第2の部分1518上の周波数の部分中の制御チャネル上にアップリンク許可が割り当てられるような、リレーPDCCH(R−PDCCH)と同様であり得る。代替2 1508では、拡張制御チャネル構造は、第1のスロットと第2のスロットの両方にわたる領域1504の一部分1520上の周波数の一部分中にダウンリンク許可とアップリンク許可とが割り当てられることを可能にする。代替3 1510では、拡張制御チャネル構造は、領域1504の少なくとも一部分1522中でTDMを使用して周波数の一部分上にダウンリンク許可とアップリンク許可とが割り当てられることを可能にする。代替4 1512では、拡張制御チャネル構造は、領域1504の第1の部分1524上の周波数の少なくとも一部分中の制御チャネル上にダウンリンク許可とアップリンク許可とが割り当てられることを可能にし、領域1504の第2の部分1526上の周波数の部分中の制御チャネル上にアップリンク許可が割り当てられる。代替5 1514では、領域1504の少なくとも一部分1528上にTDMを使用してダウンリンク許可が割り当てられ得、領域1504中の一部分1530上の周波数の異なる部分中にFDMを使用してアップリンク許可が割り当てられ得る。
[0080]代替形態のうちの1つまたは複数を使用することは、拡張制御チャネルが、従来のレガシー制御チャネル構造と比較して、ダウンリンクおよび/またはアップリンク割当てについて様々な多重化方式を使用したリソースの割当てを可能にすることができることを諒解されたい。
[0081]一態様では、図7を参照すると、eNB702は、すべてのMTCを送信するために、前に説明された送信モードのうちの単一の送信モードを選択することができる。たとえば、eNB702は、すべてのMTCデータを送信するために送信ダイバーシティをもつTM2を使用することを決定することができる。別の例では、eNB702は、MTCデータのためにビームフォーミングと復調基準信号(DM−RS:demodulation reference signal)ベースの復調とをもつTM9を選択することができる。この例では、eNB702は、通信を復調するためのDM−RSとともに、TM9を使用して物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、SIB、およびPDSCH通信を送信することができる。その上、この例では、eNB702は、RACH上でアクセスを要求する際に利用するために、定義されたRACHシーケンスをMTC UE704に送信することができる。この例では、MTC UE704はそのシーケンスを使用することができ、したがって、eNB702は、(たとえば、RACHプロシージャのメッセージ1中で)MTC UE704から定義されたシーケンスを受信することに基づいて、MTC UE704とのRACHプロシージャのためにTM9を選択することができる。
[0082]別の例では、eNB702は、MTCを通信するために新しい送信モード(たとえば、送信モード11)を指定することができる。たとえば、この新しい送信モードは、マスタ情報ブロック(MIB:master information block)/SIBとRACHプロシージャとを送信するために空間周波数ブロックコード(SFBC)を利用すると同時に、MTCにおける他の送信のためにシングルレイヤビームフォーミングを使用することができる。この例では、eNB702は、TM2またはTM9に関して上記で説明されたように、切替えなしにMTCのためにこのモードを選択することができる。その上、eNB702は、LTEにおけるDCIフォーマット1aと同じであるか、または新しいDCIフォーマットであり得る、MTCのための1つのダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)フォーマットを使用および広告することができる。
[0083]一態様では、eNB702は、MTC実装形態の複雑さを低減するために、MTCデータを復調するための単一の基準信号(RS)を生成することができる。たとえば、RSはCRSであり得る。一構成では、これは、前に説明されたように、SFBC TMと組み合わせられ得る。ただし、CRSが使用される場合、eNB702は、MBSFNを使用することを控えることができる。別の例では、RSはDM−RSであり得、これにより、DM−RSをサポートするためにPBCH/SIBを再設計することになり得る。さらに、これは、上記で説明されたように、TM9と組み合わせられ得る。
[0084]eNB702は、1つまたは複数の論理MTC制御チャネル上で送信するためにMTC制御データを作成することができる。これは、1つまたは複数のMIB、SIB、他のPBCH通信、RACHメッセージなどを生成することを含むことができる。さらに、MTCは、説明されたように、多くの情報として必要としないので、生成されたMTC制御データは、ワイヤレスネットワークにおいて送信される他の制御データとして異なる構造を利用することができる。たとえば、LTEでは、MIBは、一般に、狭い帯域幅がeNB702および対応するUEによって知られていることがあるので、MTCのために必要とされないことがある帯域幅情報、PBCH構造について固定制御領域が仮定される場合、必要とされないことがあるPHICH、後でシグナリングされ得るシステムフレーム番号(SFN:system frame number)およびアンテナ情報などを含む。したがって、eNB702は、MTC UE704においてシグナリングを節約し、処理を節約し、複雑さを低減するために、そのような情報なしにMIBを生成することができる。ワイヤレスネットワークにおいて使用される値の一部分をもつそのようなMIBは、本明細書では低減MIBと呼ばれる。
[0085]別の例では、eNB702は、MTC UE704に通信するために、組合せMIBおよびSIB(たとえば、SIB1と組み合わせられた低減MIB)を生成することができる。その上、たとえば、eNB702は、MIBまたは組合せMIB/SIBの巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)スクランブリングを使用して、(たとえば、スクランブリングコードを対応するアンテナ情報にマッピングすることに基づいて)アンテナ情報など、低減MIBから除外された情報を搬送することができる。また別の例では、eNB702は、制御シグナリングを最小限に抑えるために、次のSIBのためのリソースロケーション(たとえば、シンボルおよび/またはシンボル中のサブキャリア)とMCSとを含む1つまたは複数のSIBを生成することができる。
[0086]いずれの場合も、たとえば、eNB702は、MIB、MIB/SIBなどを復調するための復調基準信号(DM−RS)をもつMIB(たとえば、低減MIB)、MIB/SIB組合せなどを生成することができる。この点について、説明されたように、eNB702は、(たとえば、復調のためにCRSに基づくSFBCを使用して送信する代わりに)シングルレイヤビームフォーミングを使用してDM−RSとともにMIB、MIB/SIBなどを送信することができる。別の例では、eNB702は、DM−RSならびに変調およびコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme)とともに固定ロケーションにおいて送信するために、MIB、MIB/SIBなどを生成することができる。eNB702は、本明細書でさらに説明されるように、この例ではePDCCH様構造を使用することができる。
[0087]図16は、MTCをレガシーチャネルと多重化するための方法のフローチャート1600である。本方法はeNBによって実行され得る。ステップ1602において、eNBは、MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振る。たとえば、図10A、図10B、図11、および図12に示されているように、eNBは、広いシステム帯域幅(たとえば、図10Aおよび図10Bにおける広い帯域幅1002)内のMTCのための狭い帯域幅(たとえば、図10Aおよび図10Bにおける狭い帯域幅1003)を割り振り得る。一態様では、図10Aおよび図10Bを参照すると、MTCのための狭い帯域幅1003は、広いシステム帯域幅中のレガシー制御リソースと重複するように割り振られ得る。別の態様では、図11を参照すると、狭い帯域幅1103は、レガシー制御リソースと隣接するように割り振られ得る。そのような態様では、レガシー制御領域1106のサイズはMTCのためのサブフレーム中で制限され得る。別の態様では、図12を参照すると、狭い帯域幅1203はレガシー制御リソースなどから分離され得る。
[0088]ステップ1604において、eNBは、狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成し得る。MTC制御データは、本明細書で説明されるように、低減MIB、組合せMIB/SIBなどとして生成され得る。MTC制御データはまた、RACH情報またはプロシージャ、他のPBCH送信またはダウンリンク制御送信などを含むことができる。MTC制御データは、MTC UE実装形態においてシグナリングを節約しおよび/または複雑さを緩和するために生成され得る。
[0089]ステップ1606において、eNBは、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信し得る。一例では、図10Aおよび図10Bを参照すると、MTC制御チャネルがレガシーチャネル(たとえば、レガシー制御チャネル)と重複する場合、いずれのチャネルが選好されるかに応じて、MTC制御チャネルはレガシーチャネル中でパンクチャされ得、および/またはその逆も同様である。たとえば、図10Aに示されているように、レガシー制御チャネル1006は、MTC制御チャネルの通信がレガシー制御チャネル1006よりも優先することを保証するために、MTCのための制御チャネル902でパンクチャされ得る。別の例として、図10Bに示されているように、MTCのための制御チャネル902は、レガシー制御チャネル1006の通信がMTC制御チャネル902よりも優先することを保証するために、レガシー制御チャネル1006でパンクチャされ得る。他の例では、MTC制御チャネルは、可能な場合、レガシーチャネルとの競合を回避するために多重化され得る。たとえば、図11を参照すると、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネル902のうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネル1106のうちの少なくとも1つを時間においてシフトし得る。別の例として、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを周波数においてシフトし得る。
[0090]たとえば、MTC UE704は、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを受信し得る。MTC UE704は、MTC制御チャネルを復号し、場合によっては、レガシーチャネルを復号することを控え得る。MTC UE704は、後続の通信のために復号されたMTC制御チャネルからの情報を使用し得る。別の実施形態では、非MTC UE706などの装置は、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを受信し得る。非MTC UE706は、レガシーチャネルを復号し、場合によっては、MTC制御チャネルを復号することを控え得る。
[0091]図17Aおよび図17Bは、ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート1700である。本方法はeNBによって実行され得る。ステップ1702において、eNBは、MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振る。たとえば、図10A、図10B、図11、および図12に示されているように、eNBは、広いシステム帯域幅(たとえば、図10Aおよび図10Bにおける広い帯域幅1002)内のMTCのための狭い帯域幅(たとえば、図10Aおよび図10Bにおける狭い帯域幅1003)を割り振り得る。一態様では、図10Aおよび図10Bを参照すると、MTCのための狭い帯域幅1003は、広いシステム帯域幅中のレガシー制御リソースと重複するように割り振られ得る。別の態様では、図11を参照すると、狭い帯域幅1103は、レガシー制御リソースと隣接するように割り振られ得る。そのような態様では、レガシー制御領域1106のサイズはMTCのためのサブフレーム中で制限され得る。別の態様では、図12を参照すると、狭い帯域幅1203はレガシー制御リソースなどから分離され得る。
[0092]ステップ1704において、eNBは、狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成し得る。MTC制御データは、本明細書で説明されるように、低減MIB、組合せMIB/SIBなどとして生成され得る。MTC制御データはまた、RACH情報またはプロシージャ、他のPBCH送信またはダウンリンク制御送信などを含むことができる。MTC制御データは、MTC UE実装形態においてシグナリングを節約しおよび/または複雑さを緩和するために生成され得る。
[0093]ステップ1706において、eNBは、MTCを送信するための現在サブフレームを決定し得る。
[0094]ステップ1708において、eNBは、広いシステム帯域幅のレガシー制御領域を、MTCを送信するための現在サブフレームの決定に基づくシンボルに先行するいくつかのシンボルに制限し得る。MTC制御チャネルは広いシステム帯域幅のレガシーデータ領域中のシンボルにわたり得、eNBは、MTCを送信するための現在サブフレームを決定し得る。
[0095]ステップ1710において、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャし得、ここで、少なくとも1つのレガシーチャネルは、広いシステム帯域幅中の少なくとも1つのMTC制御チャネルとシンボルを重複するレガシー制御チャネルである。たとえば、図10Aに示されているように、レガシー制御チャネル1006は、MTC制御チャネルの通信がレガシー制御チャネル1006よりも優先することを保証するために、MTCのための制御チャネル902でパンクチャされ得る。
[0096]ステップ1712において、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャし得、ここで、少なくとも1つのレガシーチャネルは、広いシステム帯域幅中の少なくとも1つのMTC制御チャネルとシンボルを重複するレガシー制御チャネルである。たとえば、図10Bに示されているように、MTCのための制御チャネル902は、レガシー制御チャネル1006の通信がMTC制御チャネル902よりも優先することを保証するために、レガシー制御チャネル1006でパンクチャされ得る。
[0097]ステップ1714において、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを周波数においてシフトし得る。
[0098]ステップ1716において、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを時間においてシフトし得る。たとえば、図11を参照すると、eNBは、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネル902のうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネル1106のうちの少なくとも1つを時間においてシフトし得る。
[0099]ステップにおいて、1718、eNBは、システム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示し得る。たとえば、eNBは、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示し得る。
[00100]ステップ1720において、eNBはシステム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含め得る。一態様では、MTCインジケータビットは、非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示し得る。一例では、eNBは、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含め得る。
[00101]ステップ1722において、eNBは、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信し得る。
[00102]たとえば、MTC UE704は、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを受信し得る。MTC UE704は、MTC制御チャネルを復号し、場合によっては、レガシーチャネルを復号することを控え得る。MTC UE704は、後続の通信のために復号されたMTC制御チャネルからの情報を使用し得る。別の実施形態では、非MTC UE706などの装置は、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを受信し得る。非MTC UE706は、レガシーチャネルを復号し、場合によっては、MTC制御チャネルを復号することを控え得る。
[00103]図18は、ワイヤレスネットワークにおいてマシンタイプ通信(MTC)を行うための方法のフローチャート1800である。本方法はeNBによって実行され得る。ステップ1802において、eNBは、ワイヤレスネットワークにおいて通信するために複数の送信モードをサポートする。たとえば、送信モードは、前に説明されたLTEの10個の送信モードの少なくとも一部分、上記で説明されたSFBCとビームフォーミングとを組み合わせる新しい送信モードなどを含むことができる。
[00104]ステップ1804において、eNBは、ワイヤレスネットワーク中のすべてのMTCのために複数の送信モードからの単一の送信モードを利用する。送信モードは、TM2、TM9、または、いくつかの制御チャネル(たとえば、MIB/SIBおよびRACHプロシージャ)のためにSFBCをサポートすると同時に、他のチャネルのためにシングルレイヤビームフォーミングをサポートする組合せ送信モードであり得る。
[00105]たとえば、図7を参照すると、eNB702はMTC UE704に送信を送り得る。MTC UE704は、ワイヤレスネットワーク中のすべてのMTCのためにeNB702によって利用される複数の送信モードのうちの1つに従って送信を受信し得る。受信された送信からの情報は後続の通信のために使用される。単一の送信モードは、TM2、TM9、または、いくつかの制御チャネル(たとえば、MIB/SIBおよびRACHプロシージャ)のためにSFBCをサポートすると同時に、他のチャネルのためにシングルレイヤビームフォーミングをサポートする組合せ送信モードであり得る。一実施形態では、MTC UE704は、ワイヤレスネットワーク中のすべてのMTCのためにeNB702によって利用される1つの送信モード以外の送信モードをサポートしない。
[00106]図19は、ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート1900である。本方法はeNBによって実行され得る。
[00107]ステップ1902において、eNBは、MTCのために最適化された低減MIBを生成する。この低減MIBは、対応するワイヤレスネットワークにおけるMIBのデータの一部分を含むことができる。低減MIBは、一例では、SIBと組み合わせられ得る。低減SIBは、後続のSIBの位置を特定し、復調するための情報をさらに含むことができる。たとえば、低減MIBは、次のSIBのリソースロケーションと変調およびコーディング方式とを示すSIBを含み得る。
[00108]ステップ1904において、eNBは、割り振られたMTCリソース上で低減MIBを送信する。一態様では、MTCリソースはMTC制御リソースであり得る。これは、MIBの復調を可能にするために、MIBとともに(またはさもなければMIBに関連する)DM−RSを送信することを含むことができる。一態様では、MCSも含まれ得る。たとえば、eNBは、固定ロケーションにおいて低減MIBを送信し得、MIBは復調基準信号とMCSとを含む。一例では、MCSは固定であり得る。その上、CRCまたはMIB送信の他の態様が、説明されたように、アンテナ情報など、さらなる情報を示すために変更され得る。
[00109]たとえば、図7を参照すると、eNB702は低減MIBを送信し得、MTC
UE704は低減MIBを受信し得る。MTC UE704は、低減MIBを復号し、後続の通信のために低減MIBからの情報を使用し得る。
[00110]図20は、ワイヤレスネットワークにおいてMTCを行うための方法のフローチャート2000である。本方法は、MTC UEまたは非MTC UEによって実行され得る。
[00111]ステップ2002において、MTC UEは、eNBからMTC情報を含むSIBを受信する。たとえば、MTC情報は、MTC通信または非MTC通信から許可または禁止される周波数を含むことができる。別の例では、MTC情報は、関係する制御データがMTCに関係するかどうかを指定するビットを含むことができる。
[00112]ステップ2004において、MTC UEは、MTC情報と意図されたシステムタイプとに部分的に基づいて、eNBにアクセスすべきかどうかを決定する。たとえば、MTC情報が許可または禁止された周波数を指定する場合、周波数が、アクセスすることが意図されたシステムタイプに対応するかどうかが決定され得、したがって、周波数がシステムタイプに対して許可されるかまたは禁止されない場合、eNBに対してアクセス試行が行われ得る。同様に、MTC情報がMTCを示すビットである場合、MTCが意図されたシステムタイプであるならば、eNBに対してアクセス試行が行われ得る。
[00113]たとえば、図7を参照すると、eNB702は、MTC情報を含むSIBをMTC UE704に通信することができる。MTC UE704は、次いで、MTC情報と意図されたシステムタイプとに部分的に基づいて、eNB702にアクセスすべきかどうかを決定し得る。
[00114]図21は、例示的な装置2102中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図2100である。装置2102は、eNBなどのノードであり得る。本装置は、MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振る割振りモジュール2103と、狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成するMTC制御データ生成モジュール2104と、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャし、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャし、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを周波数においてシフトし、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを時間においてシフトする多重化モジュール2106とを含む。本装置は、(たとえば、1つまたは複数の論理チャネル中で)MTC制御データまたは他のデータを含む信号を送信し、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信し、MTCを送信するための現在サブフレームを決定する送信モジュール2108をさらに含む。本装置は、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示すことによって、および/または1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含めることによって、eNBによって動作される1つまたは複数のシステムへのアクセスを制御するアクセスモジュール2110と、MTCデータを送信するためにワイヤレスネットワークにおいて定義された送信モードを選択し、またはさもなければ利用する送信モード決定モジュール2112とをさらに含む。一例では、送信モード決定モジュール2112は、すべてのMTCを送信するために、前に説明された送信モードから単一の送信モードを選択することができる。別の例では、送信モード決定モジュール2112は、MTCデータのためにビームフォーミングとDM−RSベースの復調とをもつTM9を選択することができる。別の例では、送信モード決定モジュール2112は、MTCを通信するために新しい送信モード(たとえば、送信モード11)を指定することができる。
[00115]本装置は、図16、図17A、図17B、図18、および図19の上述のフローチャート中のアルゴリズムのステップの各々を実行する追加のモジュールを含み得る。したがって、図16、図17A、図17B、図18、および図19の上述のフローチャート中の各ステップは1つのモジュールによって実行され得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。それらのモジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うために特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するために構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00116]次に、装置2102に関して例示的な実装形態が説明される。一例によれば、送信モジュール2108は、MTCに専用のスタンドアロンリソース中でMTCデータを送信することができる。スタンドアロンリソースは、LTEにおける5MHzまたは1.4MHzなど、そのような送信のためのワイヤレスネットワーク中の既存のサポートされたリソースに関係することができる。しかしながら、いくつかの例では、多重化モジュール2106が、図10A、図10B、図11、および図12で説明されたように、広いシステム帯域幅の狭い帯域幅部分中でMTCデータを多重化することができる。多重化モジュール2106は、オーバーロード制御チャネル設計を使用して多重化を達成することができる。たとえば、多重化モジュール2106は、広いシステム帯域幅に関係するワイヤレスネットワークの制御領域が1つまたは複数のシンボル上でシステム帯域全体を占有する場合、制御領域中で(たとえば、MTC制御データ生成モジュール2104からの)取得されたMTC制御データを多重化することができる。
[00117]多重化されたMTC制御データが領域中の他の制御データと衝突する場合、一例では、多重化モジュール2106は、制御領域中のMTC制御データの送信を保証するために、そのMTC制御データをパンクチャするか、または、図10Aで説明されたように、広いシステム帯域幅の制御領域と重複するMTC領域中の他の制御データをパンクチャすることができる。さらに、パンクチャリングは、異なるサブフレーム上で異なり得、および/またはチャネルごとに実行され得ることを諒解されたい。その上、一例では、重複領域は、レガシー制御データとMTC制御データとのための制御領域を含むことができる。
[00118]多重化されたMTC制御データが領域中の他の制御データと衝突する他の例では、多重化モジュール2106は、パンクチャリングなしに両方の制御データチャネルを送信することができる。この例では、MTC UE704などのUEは、MTC制御データを他の制御データと区別するためにおよび/またはその逆のために、干渉消去または他の技法を実行することができる。たとえば、送信モジュール2108は、制御データが衝突する重複領域中のMTC制御データ(たとえば、狭い帯域幅制御)と他の制御データ(たとえば、広いシステム帯域幅制御)とのために異なる送信電力を設定することができる。たとえば、送信モジュール2108は、制御データのそれぞれの優先度に基づいて、そのような送信電力を決定することができる。これは、静的に、半静的に、動的になど行われ得る。制御データが衝突する追加または代替の例では、装置2102は、以下でさらに詳細に説明されるように、MTC制御データと他の制御データとを2つの別個のシステムとして動作させることができ、MTC UE704などのUEが一方または他方のシステムにアクセスすることを禁止することができる。いずれの場合も、多重化モジュール2106は、シフトなしに完全にオーバーロードすることによって、MTC制御データを他の制御データと多重化することができる。この例では、多重化モジュール2106は、PDCCHなど、他の制御チャネルの両方のバージョンを送信しながら、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、PBCHなど、MTC制御データのいくつかのチャネルを、他の制御データの対応するチャネルなしに多重化することができ、その逆も同様である。ただし、両方のチャネルのための物理的ハイブリッド自動再送/要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)インジケータの1つのセット、またはPHICHインジケータの2つのセットを使用して、MTC制御チャネルと他の制御チャネルの両方のPBCHを送信することが可能であり得る。さらに、この例では、送信モジュール2108は、MTC制御チャネルと他の制御チャネルの両方のPBCHのために同じアンテナ構成を使用するか、またはMTC制御チャネルのためのアンテナ構成を別個にシグナリングするために、装置2102のアンテナ(図示せず)を構成することができる。他の例では、多重化モジュール2106は、制御データの少なくとも一部分が衝突しないように周波数においてまたは時間的にシフトすることによって、MTC制御データを他の制御データと多重化することができる(たとえば、PSS、SSS、PBCHなど)。
[00119]装置2102がMTC制御データと他の制御データとを2つの別個のシステムとして動作させる場合、上記で説明されたように、アクセスモジュール2110は、MTC UE704または非MTC UE706など、1つまたは複数のUEに適切なシステムを示すための1つまたは複数の機構を与えることができる。一例では、アクセスモジュール2110は、UEまたは要求された通信のタイプに基づいて、UEがある帯域幅を使用することを禁止することができる。たとえば、MTC UE704は装置2102に接続確立を要求することができ、アクセスモジュール2110は、関連する帯域幅を使用したアクセスをMTC UE704に許可すべきかどうかを決定することができる。たとえば、要求が、MTCのために利用されるよりも大きい帯域幅に関係する場合(たとえば、装置が1.4MHzのMTC帯域幅を使用する場合、20MHzの要求)、アクセスモジュール2110は、MTC UE704に対してアクセスを拒否することができる。同様に、非MTC UE706が1.4MHz帯域幅を要求する場合、アクセスモジュール2110は、非MTC UE706が、要求された帯域幅を使用して装置2102にアクセスすることを禁止することができる。
[00120]一例では、アクセスモジュール2110は、(たとえば、MTCのためのSIBを生成するためにMTC制御データ生成モジュール2104を使用して、または他の非MTC制御チャネルのためのSIBを生成するために他のモジュールを使用して)所与のシステムのためにブロードキャストされるSIB上で禁止情報を示すことができる。したがって、たとえば、MTC UE704および非MTC UE706は、いくつかの帯域幅がMTCに対して許可または禁止されることを示すことができる、MTCに関係するSIBを受信することができる。したがって、MTC UE704のアクセス決定モジュール(たとえば、図23における決定モジュール2306)および非MTC UE706のアクセス決定モジュールは、SIBを取得し、要求された帯域幅が所与のシステムに対して許可されるかどうかを決定することができ、MTC UE704および非MTC UE706は、SIB情報に基づいて、システムにアクセスすべきかどうかを決定することができる。同様に、MTC UE704および非MTC UE706は、他の制御チャネルに関係するSIBを受信することができ、示された禁止または許可帯域幅に基づいて、関係するシステムにアクセスすべきかどうかを同様に決定することができる。
[00121]装置2102がMTC制御データと他の制御データとを2つの別個のシステムとして動作させる別の例では、アクセスモジュール2110は、所与のシステムがMTCであるかどうかを示すビットをシグナリングすることができ、ビットはPBCHまたは他の制御チャネル中でシグナリングされ得る。したがって、PBCHを受信すると、MTC
UE704または非MTC UE706のアクセス決定モジュールは、ビットが設定されているかどうかと、MTC UE704または非MTC UE706が、それぞれ、ビットによって示されたシステムにアクセスしようとするかどうかとを決定することができる。ビットが、意図されたシステムタイプと矛盾する場合、MTC UE704のアクセス決定モジュールまたは非MTC UE706のアクセス決定モジュールは、アクセスを試みないことを決定することができる。非MTC UE706は、ビットを使用しないか、またはアクセス決定モジュールを有しないことがあるが、たとえば、両方のシステムへのアクセスを要求し、許可されるどちらのシステムでも使用し得ることを諒解されたい。その上、一例では、多重化モジュール2106が、UEが1.4MHzに入ることを回避するために、各システムのためのPBCHまたはSIBを多重化する場合、MTC UE704のアクセス決定モジュールは、MTC UE704が1.4MHzを使用するので、SIB中で示された禁止を無視することができる(または、そもそもアクセス決定モジュールを含まないことがある)が、非MTC UE706のアクセス決定モジュールは、SIB中で示された禁止のために、装置2102にアクセスしないことを決定し得る。SIBでは、たとえば、MTCのための帯域幅または禁止された帯域幅指示の2つの段階があり得る。第1のSIBはすべてのUEのためものであり得、MTC UE704は、このSIB中の禁止情報を無視することができ、MTCが禁止されるかどうかを決定するために、MTCに関係するSIBを取得することができる。
[00122]上記のことは、通常システム(たとえば、広いシステム帯域幅)とMTCシステム(たとえば、狭い帯域幅)を一緒に動作させるための構成に適用され得るが、同様に、レガシーキャリアタイプ動作とニューキャリアタイプを一緒に動作させることにも適用され得ることを諒解されたい。
[00123]別の例では、広いシステム帯域幅において定義された制御領域が1つまたは複数のシンボル中のシステム帯域全体を占有する場合、多重化モジュール2106は、制御領域の外部でMTC制御データを多重化することができる。たとえば、ワイヤレスネットワークのための制御領域がシンボル0〜Nを占有し、Nが正の整数である場合、多重化モジュール2106は、図11に示されているように、シンボルN+1において開始するMTC制御データ(および/または他のデータ)を多重化することができる。いくつかの例では、MTCが行われるサブフレームについて、多重化モジュール2106は、制御領域中の最後のシンボルに続くシンボルであるシンボルN+1において開始することによって引き起こされるMTCへの影響を緩和するために、ワイヤレスネットワークのための制御領域を(たとえば、1つまたは2つのシンボルに)制限することができる。
[00124]さらに、たとえば、装置2102は、被サービスMTC UEの数、被サービス非MTC UEの数と比較した被サービスMTC UEの数などに応じて、いくつかのサブフレーム(たとえば、M個のサブフレームごとに1つのサブフレーム、ただし、Mは正の整数である)中でのみMTCデータを送信することができることを諒解されたい。他のサブフレームは、たとえば、LTEにおいて定義された適応制御領域を使用することができる。その上、たとえば、MTCのためのサブフレームの数は、MTC UEの数の変化に基づいて変更され得る。MTCのためのサブフレームでは、レガシー制御領域のために確保されるシンボルの数は、固定である(たとえば、装置2102およびMTC UE704においてハードコーディングまたは構成される)、装置2102からMTC UE704にシグナリングされる、などであり得る。さらに、MTCのために使用されるサブフレームは、一例では、装置2102からMTC UE704にシグナリングされ得る。
[00125]また別の例では、広いシステム帯域幅において定義された制御領域がいずれのシンボル上でも周波数帯域全体を占有しない場合、多重化モジュール2106は、サブフレーム上の帯域幅の別の部分中でMTC制御データを多重化することができる。したがって、広いシステム帯域幅の制御領域との衝突は、図12に示されているように回避され得る。
[00126]その上、広いシステム帯域幅に関係するワイヤレスネットワークは、データを送信する際に利用するための複数の送信モードを提供することができ、一例では、送信モード決定モジュール2112は、MTCデータを送信するために送信モジュール2108において利用すべき利用可能なモードのうちの1つを決定することができる。たとえば、MTC UE704についてのデータレート要件が限られているので、送信モード決定モジュール2112は、空間多重化のサポートなしのTMに選択を限定することができる。
[00127]図22は、処理システム2214を採用する装置2102’のためのハードウェア実装形態の一例を示す図2200である。処理システム2214は、バス2224によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス2224は、処理システム2214の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス2224は、プロセッサ2204、モジュール2103、2104、2106、2108、2110、および2112、ならびにコンピュータ可読媒体2206によって表される、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールを含む様々な回路を互いにリンクする。バス2224はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
[00128]処理システム2214はトランシーバ2210に結合され得る。トランシーバ2210は、1つまたは複数のアンテナ2220に結合される。トランシーバ2210は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ2210は、1つまたは複数のアンテナ2220から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム2214に与える。さらに、トランシーバ2210は、処理システム2214、特に送信モジュール2108から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ2220に適用されるべき信号を生成する。処理システム2214は、コンピュータ可読媒体2206に結合されたプロセッサ2204を含む。プロセッサ2204は、コンピュータ可読媒体2206に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ2204によって実行されたとき、処理システム2214に、特定の装置のための上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体2206はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ2204によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、モジュール2103、2104、2106、2108、2110、および2112のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらのモジュールは、プロセッサ2204中で動作するか、コンピュータ可読媒体2206中に常駐する/記憶されたソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ2204に結合された1つまたは複数のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム2214は、eNB610の構成要素であり得、メモリ676および/またはTXプロセッサ616と、RXプロセッサ670と、コントローラ/プロセッサ675とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[00129]一構成では、ワイヤレス通信のための装置2102/2102’は、MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振るための手段と、狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成するための手段と、広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信するための手段と、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャするための手段と、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つを、1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャするための手段と、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを周波数においてシフトするための手段と、広いシステム帯域幅中の1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを時間においてシフトするための手段と、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示すための手段と、1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ上のシステム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含めるための手段と、MTCを送信するための現在サブフレームを決定するための手段と、広いシステム帯域幅のレガシー制御領域を、MTCを送信するための現在サブフレームを決定することに基づくシンボルに先行するいくつかのシンボルに制限するための手段と、ワイヤレスネットワークにおいて通信するために複数の送信モードをサポートするための手段と、ワイヤレスネットワーク中のすべてのMTCのために複数の送信モードからの単一の送信モードを利用するための手段と、MTCのために最適化されたマスタ情報ブロック(MIB)を生成するための手段と、割り振られたMTC制御リソース上で低減MIBを送信するための手段とを含む。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するために構成された、装置2102、および/または装置2102’の処理システム2214の上述のモジュールのうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、処理システム2214は、TXプロセッサ616と、RXプロセッサ670と、コントローラ/プロセッサ675とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するために構成されたTXプロセッサ616、RXプロセッサ670、およびコントローラ/プロセッサ675であり得る。
[00130]図23は、例示的な装置2302中の異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図2300である。本装置はMTC UEであり得る。本装置は、eNB(たとえば、eNB702)からMTC情報を備えるSIBを受信する受信モジュール2304と、MTC情報と意図されたシステムタイプとに部分的に基づいて、eNBにアクセスすべきかどうかを決定する決定モジュール2306と、eNB702に送信を送るための送信モジュール2308とを含む。
[00131]本装置は、図20の上述のフローチャート中のアルゴリズムのステップの各々を実行する追加のモジュールを含み得る。したがって、図20の上述のフローチャート中の各ステップは1つのモジュールによって実行され得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。それらのモジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うために特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するために構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00132]図24は、処理システム2414を採用する装置2302’のためのハードウェア実装形態の一例を示す図2400である。処理システム2414は、バス2424によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス2424は、処理システム2414の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス2424は、プロセッサ2404、モジュール2304、2306、2308、およびコンピュータ可読媒体2406によって表される、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールを含む様々な回路を互いにリンクする。バス2424はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
[00133]処理システム2414はトランシーバ2410に結合され得る。トランシーバ2410は、1つまたは複数のアンテナ2420に結合される。トランシーバ2410は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ2410は、1つまたは複数のアンテナ2420から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム2414、特に受信モジュール2304に与える。さらに、トランシーバ2410は、処理システム2414、特に送信モジュール2308から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ2420に適用されるべき信号を生成する。処理システム2414は、コンピュータ可読媒体2406に結合されたプロセッサ2404を含む。プロセッサ2404は、コンピュータ可読媒体2406に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ2404によって実行されたとき、処理システム2414に、特定の装置のための上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体2406はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ2404によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、モジュール2304、2306、2308のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらのモジュールは、プロセッサ2304中で動作するか、コンピュータ可読媒体2406中に常駐する/記憶されたソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ2404に結合された1つまたは複数のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム2414は、UE650の構成要素であり得、メモリ660、および/またはTXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[00134]一構成では、ワイヤレス通信のための装置2302/2302’は、eNBからMTC情報を備えるSIBを受信するための手段のための手段と、MTC情報と意図されたシステムタイプとに部分的に基づいて、eNBにアクセスすべきかどうかを決定するための手段とを含む。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するために構成された、装置2302、および/または装置2302’の処理システム2414の上述のモジュールのうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、処理システム2414は、TXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するために構成されたTXプロセッサ668、RXプロセッサ656、およびコントローラ/プロセッサ659であり得る。
[00135]開示されたプロセス中のステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのステップは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
[00136]以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実行できるようにするために提供される。これらの態様に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、特許請求の言い回しに矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつかの(some)」という語は「1つまたは複数の」を表す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ただし、いずれのそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含み得る。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示されたいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供されるものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「のための手段」という語句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
[00137]本明細書で説明された技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムに使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)、広い帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAの他の変形態を含む。さらに、cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)などの無線技術を実装し得る。OFDMAシステムは、発展型UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、ダウンリンク上ではOFDMAを採用し、アップリンク上ではSC−FDMAを採用する、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、TD−SCDMA、LTEおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。さらに、そのようなワイヤレス通信システムは、不対無認可スペクトル、802.xxワイヤレスLAN、BLUETOOTH(登録商標)および任意の他の短距離または長距離ワイヤレス通信技法をしばしば使用するピアツーピア(たとえば、モバイルツーモバイル)アドホックネットワークシステムをさらに含み得る。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレスネットワークにおいてマシンタイプ通信(MTC)を供するための方法であって、
MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振ることと、
前記狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成することと、
前記広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された前記1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信することとを備える、上記方法。
[C2]
前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャすることをさらに備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのレガシーチャネルは、前記広いシステム帯域幅中の前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと複数のシンボルを重複するレガシー制御チャネルである、C1に記載の方法。
[C3]
前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つで、前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つを、パンクチャすることをさらに備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのレガシーチャネルは、前記広いシステム帯域幅中の前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと複数のシンボルを重複するレガシー制御チャネルである、C1に記載の方法。
[C4]
前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、周波数において、シフトすることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、時間において、シフトすることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C6]
システム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示すことをさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
システム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含めることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記MTC制御チャネルは、前記広いシステム帯域幅のレガシーデータ領域中の複数のシンボルにわたる、C1に記載の方法。
[C9]
MTCを送信するための現在サブフレームを決定することと、
前記広いシステム帯域幅のレガシー制御領域を、MTCを送信するための前記現在のサブフレームを決定することに基づいて前記複数のシンボルに先行するいくつかのシンボルに制限することとをさらに備える、C8に記載の方法。
[C10]
前記MTC制御チャネルは、前記レガシー制御領域のための前記いくつかのシンボル中の最後のシンボルに続くシンボルにおいて開始する、C9に記載の方法。
[C11]
MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振るための手段と、
前記狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成するための手段と、
前記広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された前記1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信するための手段とを備える、ワイヤレス通信のための装置。
[C12]
前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャするための手段をさらに備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのレガシーチャネルは、前記広いシステム帯域幅中の前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと複数のシンボルを重複するレガシー制御チャネルである、C11に記載の装置。
[C13]
前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つを、前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャするための手段をさらに備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのレガシーチャネルは、前記広いシステム帯域幅中の前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと複数のシンボルを重複するレガシー制御チャネルである、C11に記載の装置。
[C14]
前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する前記1つまたは複数のレガシーチャネル、のうちの少なくとも1つを周波数においてシフトするための手段をさらに備える、C11に記載の装置。
[C15]
前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、時間において、シフトするための手段をさらに備える、C11に記載の装置。
[C16]
システム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示すための手段をさらに備える、C11に記載の装置。
[C17]
システム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含めるための手段をさらに備える、C11に記載の装置。
[C18]
前記MTC制御チャネルが前記広いシステム帯域幅のレガシーデータ領域中の複数のシンボルにわたる、C11に記載の装置。
[C19]
MTCを送信するための現在サブフレームを決定するための手段と、
前記広いシステム帯域幅のレガシー制御領域を、MTCを送信するための前記現在のサブフレームを決定することに基づいて前記シンボルに先行するいくつかのシンボルに制限するための手段とをさらに備える、C18に記載の装置。
[C20]
前記MTC制御チャネルは、前記レガシー制御領域のための前記いくつかのシンボル中の最後のシンボルに続くシンボルにおいて開始する、C19に記載の装置。
[C21]
MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振ることと、
前記狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成することと、
前記広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された前記1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信することとを行うように構成された処理システムを備える、ワイヤレス通信のための装置。
[C22]
前記処理システムは、前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャするようにさらに構成され、ここにおいて、前記少なくとも1つのレガシーチャネルは、前記広いシステム帯域幅中の前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと複数のシンボルを重複するレガシー制御チャネルである、C21に記載の装置。
[C23]
前記処理システムは、前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つを、前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャするようにさらに構成され、ここにおいて、前記少なくとも1つのレガシーチャネルは、前記広いシステム帯域幅中の前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと複数のシンボルを重複するレガシー制御チャネルである、C21に記載の装置。
[C24]
前記処理システムは、前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、周波数において、シフトするようにさらに構成される、C21に記載の装置。
[C25]
前記処理システムは、前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、時間において、シフトするようにさらに構成される、C21に記載の装置。
[C26]
前記処理システムが、システム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示すようにさらに構成される、C21に記載の装置。
[C27]
前記処理システムは、システム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含めるようにさらに構成される、C21に記載の装置。
[C28]
前記MTC制御チャネルは、前記広いシステム帯域幅のレガシーデータ領域中の複数のシンボルにわたっている、C21に記載の装置。
[C29]
前記処理システムは、
MTCを送信するための現在のサブフレームを決定することと、
前記広いシステム帯域幅のレガシー制御領域を、MTCを送信するための前記現在のサブフレームを決定することに基づいて前記複数のシンボルに先行するいくつかのシンボルに制限することと、を行うようにさらに構成される、C28に記載の装置。
[C30]
前記MTC制御チャネルは、前記レガシー制御領域のための前記いくつかのシンボル中の最後のシンボルに続くシンボルにおいて開始する、C29に記載の装置。
[C31]
MTCに関係するデータを通信するために広いシステム帯域幅内の狭い帯域幅を割り振ることと、
前記狭い帯域幅内のMTC UEのための1つまたは複数のMTC制御チャネル上で通信するためにMTC制御データを生成することと、
前記広いシステム帯域幅上で1つまたは複数のレガシーチャネルと多重化された前記1つまたは複数のMTC制御チャネルを送信することと、
のためのコードを備えるコンピュータ可読媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
[C32]
前記コンピュータ可読媒体が、前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャするためのコードをさらに備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのレガシーチャネルは、前記広いシステム帯域幅中の前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと複数のシンボルを重複するレガシー制御チャネルである、C31に記載のコンピュータプログラム製品。
[C33]
前記コンピュータ可読媒体が、前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つを、前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つでパンクチャするためのコードをさらに備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのレガシーチャネルが、前記広いシステム帯域幅中の前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと複数のシンボルを重複するレガシー制御チャネルである、C31に記載のコンピュータプログラム製品。
[C34]
前記コンピュータ可読媒体は、前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、周波数において、シフトするためのコードをさらに備える、C31に記載のコンピュータプログラム製品。
[C35]
前記コンピュータ可読媒体は、前記広いシステム帯域幅中の前記1つまたは複数のMTC制御チャネルのうちの少なくとも1つ、または前記少なくとも1つのMTC制御チャネルと重複する前記1つまたは複数のレガシーチャネルのうちの少なくとも1つを、時間において、シフトするためのコードをさらに備える、C31に記載のコンピュータプログラム製品。
[C36]
前記コンピュータ可読媒体は、システム情報ブロック中で非MTC UEに対する禁止された周波数帯域幅を示すためのコードをさらに備える、C31に記載のコンピュータプログラム製品。
[C37]
前記コンピュータ可読媒体は、システム情報ブロック中にMTCインジケータビットを含めるためのコードをさらに備える、C31に記載のコンピュータプログラム製品。
[C38]
前記MTC制御チャネルは、前記広いシステム帯域幅のレガシーデータ領域中のシンボルにわたる、C31に記載のコンピュータプログラム製品。
[C39]
前記コンピュータ可読媒体は、
MTCを送信するための現在サブフレームを決定することと、
前記広いシステム帯域幅のレガシー制御領域を、MTCを送信するための前記現在サブフレームを決定することに基づいて前記シンボルに先行するいくつかのシンボルに制限することと、のためのコードをさらに備える、C38に記載のコンピュータプログラム製品。
[C40]
前記MTC制御チャネルは、前記レガシー制御領域のための前記いくつかのシンボル中の最後のシンボルに続くシンボルにおいて開始する、C39に記載のコンピュータプログラム製品。