以下の説明では、説明のためであって限定のためでなく、ここで開示される技術の詳細な理解を提供するために特定のネットワーク環境などの特定の詳細について説明する。その技術がこれらの特定の詳細から離れた他の実施形態において実現されうることは当業者には明らかであろう。さらに、以下の実施形態は、主として5G New Radio(NR)のために説明されるが、ここで説明される技術が、3GPP LTE又はその後継、IEEE802.11の標準ファミリに従う無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、Bluetooth Special Interest Group(SIG)、特にBluetooth Low EnergyおよびBluetooth broadcastingに従うブルートゥース、及び/又はIEEE802.15.4に基づくZigBeeを含む、他の無線ネットワークにおいても実装されてもよいことが既に明らかである。
さらに、ここで説明される機能、ステップ、ユニット、およびモジュールがプログラムされたマイクロプロセッサと併せて機能するソフトウェア、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、また例えばアドバンスドRISCマシン(ARM)を含んだ汎用コンピュータを用いて実装されてもよいことを、当業者は理解するだろう。また、以下の実施形態は主として方法およびデバイスの文脈で説明するが、本発明は、コンピュータプログラムプロダクトにおいて、および、少なくとも1つのコンピュータプロセッサとその少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリとを有するシステムにおいて具現化されてもよく、ここで、メモリは、機能およびステップを実行し又はここで開示されるユニットおよびモジュールを実装しうる1つ以上のプログラムでエンコードされる。
図1は、無線アクセスネットワーク(RAN)における時分割複信(TDD)通信のためのシステムインフォメーションを送信するためのデバイスのブロック図を概略的に示している。デバイスは、総称的に、参照符号100によって参照される。
デバイス100は、RANにおけるTDD通信のアンカーキャリアにおいてマスターインフォメーションブロック(MIB)を送信するMIB送信モジュール102を有する。MIBは、RANにおけるTDD通信のシステムインフォメーションブロック(SIB)に割り当てられた周波数リソースを示す。デバイス100は、さらに、MIBにおいて示された周波数リソースでSIBを送信するSIB送信モジュール104を有する。
システムインフォメーションは、送信されたMIBおよび送信されたSIBの少なくとも1つを含み又はそれによって決まる。オプションとして、デバイス100は、ペイロードデータの送信、ペイロードデータの受信、および、ペイロードデータの送信と受信との少なくともいずれかのスケジューリングのうちの少なくとも1つによって、システムインフォメーションに従ってTDD通信を実行するTDD通信モジュール106をさらに有しうる。
デバイス100は、RANに接続されるか、RANの一部であるか、RANに接続されると共にRANの一部であるかの何れかでありうる。デバイス100は、RANの基地局、基地局を制御するためのRANに接続された1つ以上のノード、またはそれらの組み合わせによって、またはこれらにおいて、実現されうる。デバイス100のモジュールのいずれかは、対応する機能を提供するように構成されたユニットによって実装されうる。
基地局は、RANのネットワークコントローラ(例えば、IEEE802.11に従うWi-Fiアクセスポイント)や、無線アクセスノード(例えば、3GのNodeB、4GのeNodeB、5GのgNodeB)を含みうる。基地局は、複数の無線デバイスへ無線アクセスを提供するように構成されうる。
システムインフォメーション、特にMIB及び/又はSIBは、1つ以上の無線デバイスへ送信(例えばブロードキャスト)されうる。各無線デバイスは、RANに、具体的にはRANの基地局に、無線で接続するように構成されうる。
さらに、TDD通信は、ナローバンド(NB)通信でありうる。無線デバイスの一部またはそれぞれが、RANにおけるNB通信のために構成されうる。無線デバイスの一部またはそれぞれが、NB Internet of Things(NB-IoT)デバイスでありうる。
代わりに、またはそれに加えて、無線デバイスの一部またはそれぞれが、例えば3GPPに従うユーザ端末(UE)及び/又は例えばIEEE802.11に従うモバイル又はポータブルステーションであってもよい。2つ以上の無線デバイスが、システムインフォメーションに従って、例えばアドホックネットワークにおいて又は3GPPサイドリンクを介して、相互に無線接続するように構成されてもよい。
図2に、無線アクセスネットワーク(RAN)における時分割複信(TDD)通信のためのシステムインフォメーションを受信するためのデバイスのブロック図を概略的に示す。デバイスは、総称的に、参照符号200によって参照される。
デバイス200は、RANにおけるTDD通信のアンカーキャリアでマスターインフォメーションブロック(MIB)を受信するMIB受信モジュール202を有する。MIBは、RANにおけるTDD通信のシステムインフォメーションブロック(SIB)に割り当てられた周波数リソースを示す。デバイス200は、さらに、MIBにおいて示された周波数リソースでSIBを受信するSIB受信モジュール204を有する。
システムインフォメーションは、受信されたMIBおよび受信されたSIBの少なくとも1つを含み又はそれによって決まる。オプションとして、デバイス200は、ペイロードデータの受信、ペイロードデータの送信、および、ペイロードデータの受信と送信との少なくともいずれかのスケジューリングを受けることのうちの少なくとも1つによって、システムインフォメーションに従ってTDD通信を実行するTDD通信モジュール206をさらに有しうる。
デバイス200は、無線デバイスによって、無線デバイスの一部によって、またはそれらの両方によって実現されうる。デバイス200のモジュールのいずれかは、対応する機能を提供するように構成されたユニットによって実装されうる。
無線デバイスは、システムインフォメーションに基づいて、RANに、特にRANの基地局に、無線接続するように構成されうる。無線デバイスは、例えば3GPPに従うユーザ端末(UE)及び/又は例えばIEEE802.11(Wi-Fi)に従うモバイル又はポータブルステーションでありうる。代わりに又は加えて、無線デバイスは、例えばアドホックネットワークにおいてまたは3GPPサイドリンクを介して、システムインフォメーションに従って別の実施形態の無線デバイスに無線接続するように構成されてもよい。
TDD通信は、ナローバンド(NB)通信であってもよい。無線デバイスは、RANにおけるNB通信のために構成されてもよい。無線デバイスは、NB Internet of Things(NB-IoT)デバイスであってもよい。
基地局は、RANのネットワークコントローラ(例えば、Wi-Fiのアクセスポイント)や無線アクセスノード(例えば、3GのNodeB、4GのeNodeB、または、5GのgNodeB)を含みうる。基地局は、無線デバイスへ無線アクセスを提供するように構成されうる。
図3に、無線アクセスネットワーク(RAN)における時分割複信(TDD)通信のためのシステムインフォメーションを送信する方法300のためのフローチャートを示す。本方法は、RANにおけるTDD通信のアンカーキャリアでマスターインフォメーションブロック(MIB)を送信するステップ302を有し又はトリガする。MIBは、RANにおけるTDD通信のシステムインフォメーションブロック(SIB)に割り当てられた周波数リソースを示す。方法300のステップ304では、MIBにおいて示された周波数リソースにおいてSIBが送信される。
システムインフォメーションは、送信されたMIBと送信されたSIBとの少なくとも1つを用いて導出可能でありうる。オプションとして、ステップ306において、システムインフォメーションに基づいて、RANにおいてTDD通信が実行される。
方法300は、例えばRANの基地局において又はそれを用いて、デバイス100によって実行されうる。例えば、モジュール102および104が、それぞれ、ステップ302および304を実行しうる。
図4に、無線アクセスネットワーク(RAN)における時分割複信(TDD)通信のためのシステムインフォメーションを受信する方法400のためのフローチャートを示す。方法は、RANにおけるTDD通信のアンカーキャリアでマスターインフォメーションブロック(MIB)を送信するステップ402を含み又はトリガするステップ402を含む。MIBは、RANにおけるTDD通信のシステムインフォメーションブロック(SIB)に割り当てられた周波数リソースを示す。方法400のステップ404では、MIBにおいて示された周波数リソースでSIBが受信される。
システムインフォメーションは、送信されたMIBと送信されたSIBとの少なくとも1つを用いて導出されうる。オプションとして、ステップ406において、システムインフォメーションに基づいて、TDD通信がRANにおいて実行される。
方法400は、例えば無線デバイスにおいて又はそれを用いて、デバイス200によって実行されうる。例えば、モジュール202および204が、それぞれ、ステップ402および404を実行しうる。
デバイス100の実施形態のために説明された任意の特徴やステップが方法300において実装されてもよく、デバイス200の実施形態および方法400の実装は、対応する特徴やステップを有しうる。すなわち、デバイス100とデバイス200、および方法300と方法400は、異なる態様の技術である。
本技術は、NB-IoT TDDのためのノンアンカーキャリアにおけるSIB(例えばSIB1-NB)を示すことを可能としうる。MIB(例えばMIB-NB)における少数又は最少ビット数が、SIB(例えば、SIB1-NB)を運ぶ周波数リソース(例えばノンアンカーキャリアの位置)をシグナリングし、共存するモバイルブロードバンド(MBB)システム(例えばレガシLTEシステム)へのインパクトを削減する柔軟性を提供しうる。
本技術を適用することにより、ネットワーク(例えば、RAN、及び/又は、RANに接続されたコアネットワーク)は、SIB(例えば、SIB1-NB)が送信されるノンアンカーキャリアを、MIB(例えば、MIB-NB)における少数のSIB専用ビットを用いて、無線デバイス(例えばUE)へ示すことができる。
本技術は、インバンド配置、ガードバンド配置、およびスタンドアローン配置の少なくとも1つを含む複数の(例えば全三つの)配置(deployment)(例えばNB-IoT動作モード)に対するMIB(例えば、MIB-NB)のために、共通のフォーマットを使用することを可能とする。
TDD通信のための(例えば、NB-IoT TDD通信のための)MIB(例えば、MIB-NB)は、デバイス100(例えば無線デバイス、特にUE)がSIBキャリアを判定するのを補助するために、SIB(例えばSIB1-NBキャリア)が送信されるキャリアの設定を示しうる。例えば、MIBにおけるSIBキャリアのための設定は、SIBがアンカーキャリア上にあるかノンアンカーキャリア上にあるかを示すフィールドからなってもよい。代わりに又はこれに加えて、既存のOperation Mode Informationの拡張が、SIBのための配置固有(例えば動作モード依存)の設定を提供しうる。
デバイス100(例えば無線デバイス、特にモジュール206)は、MIB(例えば、MIB-NB)においてブロードキャストされた指示(例えばSIB-NBキャリア設定)と組み合わせた(例えば、3GPP技術規格において規定された)所定のルールに基づいて、SIB(例えば、SIB1-NB)がステップ304において送信され、ステップ404において受信される正確な周波数リソース(例えばNB-IoTノンアンカーキャリア)を判定しうる。
TDDのために設定されたNB-IoTシステムでは、下りリンク(すなわち、RANの基地局からUEへの伝送)及び上りリンク(すなわち、UEから基地局への伝送)が、上りリンク-下りリンクTDD設定によって定まる時分割の方法で、同一のキャリア周波数を共有する。
初期同期信号は、アンカーキャリアで送信されるNBプライマリ同期信号(NPSS)及びNBセカンダリ同期信号(NSSS)信号を含む。MIB-NBをセルカバレッジ全体にブロードキャストするNB物理ブロードキャストチャネル(NPBCH)も、例えば3GPP TSG RAN WG1 Meeting 90bis、Prague、CZ、2017年10月9日~13日に対するRAN1のチェアマンズノートによれば、アンカーキャリアで送信される。
本技術の実施形態は、RAN(例えば基地局)が、1つ以上のノンアンカーキャリアで、SIB(例えば、SIB1-NB)を、そして、オプションとして1つ以上の他のSIBを、送信するのを可能とする。SIBがノンアンカーキャリアで送信される場合、MIB(例えば、MIB-NB)は、UEに、SIBの正確な周波数リソースに関して、すなわち、ノンアンカーキャリアに関して通知し、UEが、SIBそしてオプションとして他のSIBを受信するために、UEの受信器をその特定のキャリアにチューニングすることができるようにする。
本技術の実施形態は、SIBの周波数リソース(例えばSIB1-NBキャリア)を示すために、MIBにおける限定された量のスペアビットを使用する。本技術を使用することにより、SIBのための周波数リソースは、例えばシステム定義に従って大きい柔軟性を以て、多くの取りうる周波数位置に配置されることができる。
MIBにおいてSIBの周波数リソースを示すための1又は少数ビットを用いる技術の実施形態とは対照的に、3GPPリリース14によって、例えば文書3GPP TS36.104(例えばバージョン14.5.0)のセクション5.7.3において定義されている、NB-IoTノンアンカーキャリアを示す従来の方法は、E-UTRAアブソリュート無線周波数チャネル番号(EARFCH)を示すための18ビットとSIBにおけるキャリアラスタに対する周波数オフセットのための別の5ビットとを含んだ23ビットを必要とする。MIB-NBの限定されたサイズに起因して、このような多量のビットはMIB-NBに収まらない。
本技術は、MIBにおいて周波数リソース(例えば周波数領域におけるSIB-NBの位置)の柔軟性と周波数リソースを示すビット数との間にトレードオフを適用しうる。SIB(例えば、SIB1-NB)を運ぶ周波数リソース(例えば、ノンアンカーキャリアの位置)を事前に定めることにより、または、その周波数リソースの少数の候補を事前に定めることにより、MIBで使用されるビット数を最小化することができる。
SIBは、文書3GPP TS36.331(例えばバージョン14.4.0)において規定されたSystemInformationBlockType1-NBと互換性を有するSIBタイプ1又はSIB1でありうる。MIBの送信とSIBの送信との少なくともいずれかが、ブロードキャストでありうる。システムインフォメーションは、MIBとSIBとの少なくとも1つを含みうる。
MIBにおいて、SIB(例えばSIB1)を運ぶ周波数リソースを示すことにより、TDD通信を柔軟に設定するための十分なシステムインフォメーションを、MIBに起因する不均衡なシグナリングオーバヘッドを伴わずに、アンカーキャリアで送信することができる。例えば、同一の構造又はサイズのMIBが、異なる又はすべての配置モードで、及び/又は、異なる又はすべての、上りリンク-下りリンク設定を含んだ上りリンク-下りリンクTDD設定で、希少な又は最少の下りリンクリソースを用いて送信されうる。
1つの実装において、上りリンク-下りリンクTDD設定に応じて上りリンクのために設定されたサブフレームにおいて、ノンアンカーキャリアで、下りリンクにおける送信をすることは可能ではないかもしれない。換言すれば、一部の実装において、アンカーキャリアおよびノンアンカーキャリアの両方に同一の上りリンク-下りリンク設定を適用しうる。
周波数リソースは、例えば、中心周波数、サブキャリア、周波数範囲、及び/又は1つ以上の物理リソースブロック(PRB)として、周波数領域において示されうる。
周波数リソースは、少なくとも1つのSIBの送信に使用される、アンカーキャリアとは異なるノンアンカーキャリアを含みうる。能力を押し上げるために1つより多くのノンアンカーキャリアが用いられてもよい。
アンカーキャリアは、プライマリキャリアと呼ばれうる。ノンアンカーキャリアは、セカンダリキャリアと呼ばれうる。ノンアンカーキャリアは、アンカーキャリアと重ならない及び/又はアンカーキャリアの近傍(例えば隣接)でありうる。
MIBは、周波数リソースがアンカーキャリア上にあるかアンカーキャリアとは別のキャリア上にあるかを示しうる。MIBは、周波数リソース(例えばSIBの送信)がアンカーキャリア上であるかノンアンカーキャリア上であるかを示してもよい。
MIBは、周波数リソースを示す少なくとも1つのパラメータ値又はインジケータを含みうる。例えば、MIBは、周波数、サブキャリア、周波数範囲、及び/又は1つ以上のPRBを示す(例えば参照する)、インデクス値及び/又はビットフィールドを含みうる。MIBは、周波数リソースの絶対的な周波数及び/又は絶対的な周波数範囲を示してもよい。代わりに、または加えて、MIBは、周波数リソースの相対的な位置及び/又はサイズ(例えば、周波数、サブキャリア、周波数範囲及び/又は1つ以上のPRBの相対的な位置)を示してもよい。
MIBは、アンカーキャリアとの関係で周波数リソースを示してもよい。代わりに、または組み合わせて、MIBは、物理リソースブロック(PRB)を単位として周波数リソースを示してもよい。
MIBは、PRBのラスタを参照して周波数リソースを示してもよい。周波数リソースの中心周波数と帯域幅との少なくとも1つが、PRBを単位として示されてもよい。
本方法は、さらに、RANにおけるTDD通信のためのアンカーキャリアで初期同期信号を送信するステップを含み又はトリガしてもよい。初期同期信号は、RANのプライマリ同期信号(PSS、例えば、NB PSS又はNPSS)とセカンダリ同期信号(SSS、例えばNB SSS又はNSSS)との少なくともいずれかを含みうる。
アンカーキャリア及び/又はノンアンカーキャリアでの送信は、RANにおけるTDD通信の上りリンク-下りリンク設定によって管理されうる。TDD通信の上りリンク-下りリンク設定は、TDD通信のサブフレームを通信方向と関連付けうる。TDD通信の上りリンク-下りリンク設定は、3GPP文書TS36.211のフレーム構成タイプ2に対する表4.2-2(例えばバージョン14.4.0)のものと適合しうる。例えば、RANにおけるTDD通信の上りリンク-下りリンク設定は、上りリンク-下りリンク設定のサブセットから決定されうる。
本方法は、さらに、通信の上りリンク-下りリンク設定に従って、アンカーチャネルにおいて、ペイロードデータを選択的に送信および受信するステップを含み又はトリガしうる。
システムインフォメーション(例えばMIB又はSIB)及び/又は下りリンク制御情報(DCI)が、上りリンク-下りリンクTDD設定を示しうる。6又は7個の上りリンク-下りリンクTDD設定がありえ、そのうちの1つが、MIB、SIB(例えばSIB1)において又はDCIにおいて、対応する設定を示すことにより無線デバイスにおいて設定されうる。上りリンク-下りリンクTDD設定は、文書3GPP TS36.331(例えばバージョン14.4。0)に定義されているものと適合しうる。
さらに、異なるキャリアに対して異なる上りリンク-下りリンクTDD設定が適用されうる。アンカーキャリアおよび1つ以上のノンアンカーキャリアが異なる上りリンク-下りリンクTDD設定を使用しうる。このような異なる上りリンク-下りリンクTDD設定は、MIBにおいて示されうる。代わりに、または加えて、SIB1スケジューリングが全ての上りリンク-下りリンクTDD設定に対して同一である(例えばサブフレーム#0及び/又はサブフレーム#1内である)場合、上りリンク-下りリンクTDD設定がSIB1に含められうる。そうでない場合、上りリンク-下りリンクTDD設定は、MIBに含められうる。
RANにおけるTDD通信は、ナローバンド(NB)デバイスを含んだNB無線通信でありうる。また、NBデバイスは、NB無線デバイスまたは、NB Internet-of-Things(IoT)デバイス、すなわち、NB-IoTデバイスと呼ばれうる。NB-IoTデバイスは、初期同期信号、MIBおよびSIBの少なくともいずれかに基づいて、RANとのランダムアクセス手順を実行しうる。例えば、RANは、NB-IoTデバイスからのランダムアクセスプリアンブルを受信しうる。
システムインフォメーション(SI)、MIBおよびSIBの少なくとも1つは、NB通信を参照しうる。SI、MIBおよびSIBの少なくとも1つは、SI-NB、MIB-NB、MIB-NBとそれぞれ呼ばれうる。
NB通信のシステム帯域幅(すなわちNBシステム帯域幅)は、NB通信のコヒーレンス帯域幅と等しく又は(例えば著しく)小さくてもよい。コヒーレンス帯域幅は、無線チャネルがフラットであるとみなすことができる周波数の範囲、または無線信号の2つの周波数コンポーネントが同等の又は相関する(例えば振幅)フェージングを受ける可能性が高い帯域幅又は周波数間隔の統計的な大きさを含みうる。NBシステム帯域幅(例えばUE帯域幅)は、アンカーキャリアとノンアンカーキャリアとの少なくとも1つを包含しうる。NB帯域幅は、NB通信のための200kHz(又は有用な帯域幅として1PRB)でありうる。より具体的には、NB無線デバイスの視点からは、NB帯域幅は、NB通信のコヒーレント帯域幅より小さくてもよい。さらに、RANは、異なる位置においていくつかのノンアンカーキャリアを設定してもよく、その場合には相関は薄れる。
RANは、さらに、RANのモバイルブロードバンド(MBB)システム帯域幅においてMBB通信のためのMBBデバイスへの無線アクセスをさらに提供してもよく、NB通信によって使用されるNBは、MBBシステム帯域幅の範囲内にMBBシステム帯域幅のガードバンドに配置される。
MBB通信のシステム帯域幅(MBBシステム帯域幅)は、NB通信によって使用されるNBシステム帯域幅より(例えば数倍)大きくてもよい。代わりに又は加えて、MBBシステム帯域幅は、1つの無線デバイス(例えばUE)への通信のために、少なくとも6PRBの帯域幅またはそれより多くを含みうる。
MBBシステム帯域幅は、MBB通信のコヒーレンス帯域幅、例えば、MBB通信によって使用されるMBBチャネルのコヒーレンス帯域幅を(例えば著しく)超えてもよい。MBBチャネルの伝達関数は、MBBシステム帯域幅の範囲内で周波数依存しうる。
MBBデバイスおよびNB-IoTデバイスは、RANのカバレッジ領域(例えばセルまたはセクタ)の範囲内で共存しうる。NB-IoTデバイスは、NBシステム帯域幅内で送信及び/又は受信をするように構成されうる。NBシステム帯域幅は、1または少数の(例えば2又は3個の)PRB、1から12個のサブキャリア、及び/又は、15kHzから180kHzもしくは200kHzに対応しうる。MBBデバイスは、多数のPRB、12個より多くのサブキャリア、及び/又は、180kHzや200kHzより大きいものに対応するMBBシステム帯域幅内で、送信および受信をするように構成されうる。
MBB通信は、周波数分割複信(FDD)又はTDDを使用しうる。MBB通信のためのTDDの場合において、同一の上りリンク-下りリンク設定が、RANにおけるNB通信とMBB通信との両方に適用されうる。
さらに、ノンアンカーキャリアは、上りリンクと下りリンクとの両方のために(例えば選択的に)使用されうる。
NBシステム帯域幅は、アンカーキャリアとノンアンカーキャリアとの少なくとも1つを包含しうる。1つ以上のノンアンカーキャリアが、例えばLTEシステムにおける中心の6PRBを除く、MBBシステムの任意のPRBにおいて編成されうる。
MBBシステムのためのPRBは、PRBスキームに従って周波数領域で編成されうる。代わりに又は加えて、NB通信のためのアンカーキャリアは、キャリアラスタに従って周波数領域において編成されうる。PRBスキームのPRB間隔(spacing)は、キャリアラスタのキャリア間隔より大きくてもよい。PRB間隔は、180kHzでありうる。キャリア間隔は100kHzでありうる。
アンカーキャリアは、PRBスキームに従ってPRBを使用しうる。PRBの中心周波数とキャリアラスタのキャリアとの間のオフセットは、7.5kHz及び/又はサブキャリア間隔の半分以下でありうる。サブキャリア間隔は、15kHzでありうる。オフセットは、7.5kHz又は2.5kHz以下でありうる。例えば、NB-IoTデバイスがキャリアラスタ上でスキャンをしていてもアンカーキャリアを検出できるように十分に小さくてもよい。例えば、アンカーキャリアの周波数は、ほぼ、PRB間隔およびキャリア間隔の最小公倍数であってもよい。
ノンアンカーキャリアは、PRBスキームに従って、アンカーキャリアのPRBに接する別のPRBを使用しうる。アンカーキャリアのPRBに接するPRBは、アンカーキャリアのPRBの近傍にありえ又はそれに隣接しうる。
NB通信のアンカーキャリアとノンアンカーキャリアとの少なくとも1つは、MBBシステム帯域幅の1つ以上のガードバンドに位置してもよい。MIBは、アンカーキャリアとノンアンカーキャリアとが、MBBシステム帯域幅の同じガードバンドに位置するか、または、MBBシステム帯域幅の反対のガードバンドに位置するかを示しうる。
アンカーキャリアは、MBBシステム帯域幅のエッジにより近くてもよい。代わりに、またはこれと組み合わせて、アンカーキャリアは、MBBシステム帯域幅の周波数エッジに等しく又はそれに配置されてもよい。
代わりに又は加えて、アンカーキャリアは、ノンアンカーキャリアよりMBBキャリア周波数に近くてもよく、また、アンカーキャリアとノンアンカーキャリアが、MBBキャリア周波数に関して、周波数領域において対称的に編成されてもよい。
アンカーキャリアは、MBBシステム帯域幅とノンアンカーキャリアとの間に編成されてもよい。例えば、MIBは、SIBを送信するノンアンカーキャリアがRANのMBBシステム帯域幅の周波数エッジに接する又はその次に接するPRBに対応するかを示してもよい。
MIBは、SIBの送信に使用されるノンアンカーキャリアがMBBシステム帯域幅の低い方の周波数エッジにおけるガードバンドとMBBシステム帯域幅の高い方の周波数エッジのガードバンドとのいずれに位置しているかを示しうる。
MIBは、SIBの送信に使用されるノンアンカーキャリアがMBBシステム帯域幅の低い方の周波数エッジより低い周波数とMBBシステム帯域幅の高い方の周波数エッジより高い周波数とのいずれに配置されているかを示してもよい。
NB通信のアンカーキャリアとノンアンカーキャリアとの少なくとも1つは、MBBシステム帯域幅の範囲内に配置されてもよい。アンカーキャリアとNB通信のSIBを送信するために使用される周波数リソースとの少なくとも1つが、MBBシステム帯域幅の範囲内に配置されてもよい。
MIBは、SIBを送信するのに使用される周波数リソースがアンカーキャリアによって使用されるPRBの低い方の周波数エッジと高い方の周波数エッジとのいずれに隣接するPRBにおいて編成されるかを示しうる。
代わりに又は加えて、MIBはSIBを送信するのに(例えばアンカーキャリア上で)使用されるサブフレームを示しうる。
NB通信のための技術の3GPPのNB-IoTの実装は、セルラInternet of Things(IoT)のために3GPPによって定義されているNBシステムと適合しうる。NBシステムは、非常に低い電力消費のために最適化された物理レイヤを用いて、ネットワークサービスへのアクセスを提供する。NBの全キャリア帯域幅は180kHzでありえ、サブキャリア間隔は3.75kHz又は15kHzでありうる。NBシステムは、既存のMBBシステム(例えばLTEシステム)に基づくことができ、膨大な数の(NB無線デバイスやNB-IoTデバイスとも呼ばれる)NB-IoT無線デバイスに対するネットワークアーキテクチャの最適化と室内カバレッジの改善に対処している。
任意のNB-IoT無線デバイスは、以下の特徴の少なくとも1つを含みうる。第1の特徴は、NB-IoT無線デバイスの、例えば、2kbps以下の低スループットを含みうる。第2の特徴は、遅延またはレイテンシへの低い感度、例えば10秒のオーダ又は10秒より大きい遅延またはレイテンシを含みうる。第3の特徴は、NB-IoT無線デバイスを製造するための、例えば5ドルを下回る、低コストを含みうる。第4の特徴は、例えば10年以上のバッテリ寿命のための、NB-IoTデバイスの低電力消費を含みうる。
図5に、上述の技術が実装されうるRAN500の実施形態を概略的に示す。RAN500は、少なくとも、例えば基地局510における、デバイス100の実施形態を含む。TDD通信は、NB無線デバイス512との少なくとも1つのNB TDD通信502を含む。無線デバイス512のそれぞれは、デバイス200を具現化する。図5に概略的に図解されているように、NB通信502は、MBB無線デバイス514を含んだモバイルブロードバンド(MBB)通信504と共存しうる。
図5に概略的に示されているRAN500への限定なく、NB通信502のキャリア帯域幅は、例えばMBB通信504の帯域幅と対照的に、180kHz以下でありうる。NB通信のアンカーキャリア又は任意のキャリアは、15kHz及び/又は3.75kHzのサブキャリア間隔を有する単一のサブキャリア(又はトーン)を用いる第1のモードで、または、15kHzのサブキャリア間隔での複数サブキャリア(または複数トーン)を用いる第2のモードで、(例えば上りリンクのために)用いられうる。さらに、NB通信は、例えばMBB通信とは対照的に、例えば下りリンクのためにターボ符号をサポートしない。
MBB無線デバイス514の例は、携帯電話やタブレットコンピュータなどのモバイルステーションと、ラップトップコンピュータやテレビジョンセットなどのポータブルステーションとを含む。NB無線デバイス512の例は、例えば製造におけるロボット、センサ、及び/又はアクチュエータや、自動車通信、および、ホームオートメーションを含む。NB無線デバイスは、家庭用機器や家電に実装されうる。MBB無線デバイス514とNB無線デバイス514との組み合わせの実施形態は、自動運転自動車、ドアインターコミュニケーション、および現金自動支払い機を含みうる。
基地局510の例は、3G基地局又はNodeB、4G基地局又はeNodeB、5G基地局又はgNodeB、アクセスポイント(例えばWi-Fiアクセスポイント)、および(例えば、Bluetooth、ZigBee又はZ-Waveによる)ネットワークコントローラを含みうる。
RAN500は、移動通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサル移動電話システム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、及び/又はNew Radio(NR)と適合しうる。
本技術の態様は、無線通信のプロトコルスタックの、物理レイヤ(PHY)、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、及び/又は無線リソース制御(RRC)レイヤ上で実装されうる。
RAN500の各基地局510は、1つ以上のセルまたはセクタにおいて無線アクセスを提供しうる。各セルまたはセクタのカバレッジエリアは、1km2(1平方キロメートル)のオーダでありうる。各セルまたはセクタは、数千個の(例えば1万より多く又は5万のオーダでの)、センサ、メータ、アクチュエータなどのようなNB-IoT無線デバイスにサービスを供しうる。NB602の狭帯域幅612は、既存の、例えばGSMの周波数を使用することができる。すなわち、NB602は、GSM周波数上に配置されうる。100kHzの周波数ステップを含んだNB-IoTシステムのキャリアラスタは、GSMのための200kHzラスタと合致しうる。
図6は、例えば図5に示す例示のRAN500に従って、RAN500における無線通信に使用される周波数帯域600の第1の例を概略的に示している。NB602、すなわち、NB TDD通信502に使用される周波数帯域600の一部は、MBB通信504のために使用される又は利用可能なMBB604に関して差動的に、またはMBB604とは独立して、配置されうる。
明確性のためであって限定するものでなく、1つのNB-IoTキャリアが、図6において、NB602として示されている。各NB-IoTキャリアは、例えばNB TDD通信502に対して割り当てられているMBB604の1つのPRBに対応する、180kHzの帯域幅を占有しうる。
図示されているNB-IoTキャリア602は、NB TDD通信602のアンカーキャリアとして使用されてもよい。代わりに、1つ以上のノンアンカーキャリアが、1つ以上の参照符号602において概略的に図解されているように、配置されてもよい。さらに、1つ以上の参照符号602において、アンカーキャリアおよび1つ以上のノンアンカーキャリアが、(例えば相互に接して)編成されてもよい。
図6は、NB602、例えばアンカーキャリア及び/又はノンアンカーキャリアの配置(動作モードとも呼ばれる)を概略的に図示している。左から右に概略的に示すように、本配置は、インバンド配置、ガードバンド配置、およびスタンドアローン配置を含む。NB602がMBB通信504のために使用される又は利用可能なMBB604の範囲内にある場合、NB602は、MBB604とインバンドに配置される。ガードバンド配置においては、NB602は、MBB604のガードバンド606に配置される。スタンドアローン配置では、NB602が例えばMBB604のないNB専用の周波数範囲に配置され、また、NB専用周波数範囲は共存するMBB604とは独立している。
3つの異なる動作モード(すなわち、スタンドアローン、ガードバンド、およびインバンド)は、3GPPのRP-155284「“New Work Item: Narrowband IoT (NB-IoT)”、Huawei and HiSilicon、RAN #70」に適合しうる。スタンドアローン配置では、NB-IoTシステムが専用の周波数帯域で運用される。インバンド配置に対しては、NB602が、共存するMBBシステム(例えばLTEシステム)によって使用されまたはそのために利用可能な周波数帯域604の内部に配置される。ガードバンド配置では、NB602が、共存するMBBシステム(例えばLTEシステム)のガードバンド606において、すなわち、図6に概略的に示すようにMBB604のエッジ付近に、配置される。
NB-IoTシステムは、180kHzのNBシステム帯域幅612、又は、複数のNBシステム帯域幅612を用いて1つ以上のノンアンカーキャリアの配置に従うマルチキャリア動作のために、動作しうる。例えば3GPPのR1-161548「“RAN1 agreements for Rel-13 NB-IoT”、Work Item rapporteur Ericsson、3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #84、St. Julian’s、Malta、2016年2月15日~19日」に従ってマルチキャリアが設定される場合、例えば、NBシステム容量を増やすために、セル間干渉の調整及び/又はロードバランシングのために、それぞれが180kHzの帯域幅を有するいくつかのPRBが用いられうる。
MBB604の物理リソースブロック(PRB)は、いくつかのMBBリソース割り当て(例えば最もよく使用されるリソース割り当てタイプであるLTEリソース割り当てタイプ0)に従って、MBB無線デバイス514(例えばUE)へスケジューリングするために、リソースブロックグループ(RBG)にグループ化される。MBBチャネル帯域幅やMBBシステム帯域幅608に応じて、各RBGにおけるPRBの数は、1から4まで変動する。MBB604のチャネル帯域幅は、ガードバンド606を含んだMBB604によって占有される帯域幅として定められうる。MBBシステム帯域幅608は、MBB604の送信帯域幅設定によって、例えばPRBの単位で定められうる。
NB TDD通信502のインバンド配置に対して、ナローバンド参照信号(NRS)が、レガシのLTE UEにおいてその特徴がない、下りリンク参照信号としてNB TDD通信502のために使用されるため、RBGの使用がMBB(例えばLTE)のリソース割り当てを断片化しうる。したがって、アンカーキャリアおよび1つ以上のノンアンカーキャリアは、NB602のインバンド配置に対して、MBB604の同じRBG内にあるのが好ましい。好ましい実施形態は、別のRBGが使用される前に、インバンド配置におけるNB TDD通信502のためのRBGのすべてのPRBを使用する。このRBGフィリングルールは、NB TDD通信502のノンアンカーキャリアのみを含んだRBGに適用されうる。
ガードバンド配置に対しては、同一の実施形態又はさらなる好ましい実施形態が、例えば、帯域外輻射を制限する要求を満足するために、アンカーキャリアとノンアンカーキャリアとをMBB604の異なる帯域のエッジに配置する。例えば、NB602は、ガードバンド606の残余部分610とMBB604のシステム帯域幅608との間に配置されうる。結果として、フィルタデザインの複雑性を、特にノンアンカーキャリアが電力ブーストされる場合に、減らすことができる。
図7は、RAN500によって使用される周波数帯域600の上述の第1の例の一部または別の第2の例でありうる、MBB604の例示の周波数構成を概略的に示している。
MBB604のシステム帯域幅608は、MBB604の送信帯域幅設定に応じた数(NRB)のPRB700を含む。帯域外輻射における限度702が概略的に示されている。チャネル帯域幅609は、システム帯域幅608およびガードバンド606の両方を含む。PRB700のサブセット704はMBB通信504により使用され、他のPRB700の一部をインバンド配置におけるNB TDD通信502に割り当てることができる。ベースバンドにおける直流(DC)成分に対応する中心サブキャリア706は、RAN500の下りリンクにおいて送信されない。
NB-IoTシステムの下りリンクのチャネルラスタは、100kHzの周波数グリッド上にある。すなわち、NB-IoTデバイス512は、100kHzのステップサイズでNB-IoTキャリア(より具体的には、アンカーキャリア)をサーチし、これは、スタンドアローン配置において簡単に実装されうる。インバンド配置およびガードバンド配置に対して、3GPP文書R1-160082「“NB-IoT Channel Raster”、Ericsson、3GPP TSG-RAN1 NB-IoT Ad Hoc、2016年1月18日~20日、Budapest、Hungary」において意見が述べられたように、DCキャリア706の存在とPRB700の中心がMBB604の2つのサブキャリア間にあることに起因して、LTEインバンド動作において用いられるNBセルサーチグリッドに直接位置するPRB700が存在しない。100kHzグリッドに対する周波数オフセットは、LTEシステム帯域幅608における偶数および奇数のPRB700に対して、それぞれ、最小で±2.5kHzおよび±7.5kHzである。
偶数PRB(上段)及び奇数PRB(中段)を伴うインバンド配置およびガードバンド配置(下段)に対するPRB700の中心周波数800および802を、図8に概略的に示す。参照符号802におけるそれらの中心周波数は、最小オフセットの例である。MBBのPRB構造とNBキャリアラスタとを最小オフセットでマッチングさせることの詳細な説明は、上述の3GPP文書R1-160082と、3GPP文書R1-160022「Channel raster design、source Huawei、HiSilicon、3GPP TSG-RAN1 NB-IOT Ad Hoc、2016年1月18日~20日、Budapest、Hungary」に与えられている。最小オフセット±2.5kHz又は±7.5kHzは、NB無線デバイス514によって、セルサーチ処理の間管理され、その後、例えば3GPP文書R1-160080「“NB-IoT-Synchronization Channel Evaluations”、Ericsson、3GPP TSG-RAN1 NB-IoT Ad Hoc、2016年1月18日~20日、Budapest、Hungary」およびR1-160021「“Synchronization signal evaluation”、Huawei and HiSilicon、3GPP TSG-RAN1 NB-IoT Ad Hoc、2016年1月18日~20日、Budapest、Hungary」で議論されたように補償される。
最小オフセットは、NB-IoTキャリア(より具体的には、アンカーキャリア)がインバンドおよびガードバンド動作のために配置されうる位置の制約を定める。したがって、同期信号および一部のシステムインフォメーションを含んだNB-IoT下りリンクキャリア、すなわちアンカーキャリアは、100kHzラスタまたはグリッドポイントの1つ付近(最小オフセットの意味で)の中心周波数上にのみ置かれうる。さらに、中央の6個のPRB804は、これらのPRB804がMBBによって例えばブロードキャスト制御チャネルのために使用されるため、NB TDD通信が使用することは許容されない。
したがって、NB-IoT UE512は、100kHzラスタでキャリアをサーチすることのみが要求される。NB-IoT UEの初期同期の促進を対象としたNB-IoTキャリアを、アンカーキャリアと呼ぶ。100kHzのNB-IoT UEのサーチラスタは、インバンド配置およびガードバンド配置に対して、アンカーキャリアを、中心周波数802における所定のPRB700に配置することができることを意味する。そのような配置におけるNB-IoTアンカーキャリアは、100kHzラスタから7.5kHz以上離れない中心周波数802を有する必要がある。NB UE512によって実行されるNB-IoTセルサーチおよび初期捕捉は、最大で±7.5kHzのラスタオフセットの存在下でRAN500と同期することができる。
NB-IoTのマルチキャリア動作は、MIBに基づいて、そして、オプションとして、続いて送信された1つ以上のSIBに基づいて、NB TDD通信502においてサポートされる。UEの初期同期を促進するためには1つのNB-IoTアンカーキャリアがあれば十分であるため、100kHzラスタ付近に追加のキャリアの中心が置かれる必要はない。これらの追加のキャリアは、セカンダリキャリア又はノンアンカーキャリアと呼ばれる。
本技術は、3GPP文書RP-171428「“NB_IOTenh2, Revised WID on Further NB-IoT enhancements”、Huawei and HiSilicon、3GPP TSG RAN Meeting #76、West Palm Beach、USA、2017年6月5日~8日」におけるワークアイテムの下で、further enhancements of NB-IoT(feNB-IoT)に従って実装されてもよい。
MBBチャネル帯域幅609は、N
RB個のPRBの数、すなわち、文書3GPP TS36.106(例えばバージョン14.0.0)の表5.6-1に従う又は以下の表に従う送信帯域幅608に関連しうる。
例えばNB-IoTの全体に動作可能なセル配置に対するNB602のインバンド配置においてアンカーキャリアとして使用可能な例示のPRBのインデクスは、以下の表に概要が説明される。
ここで、表現「全体に動作可能なセル」は、3GPP規格によって使用される用語であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示の簡潔かつ明瞭な理解のために使用される。本表現は、NB-IoT UE512への無線アクセスを提供するセルを参照する。すなわち、そのセルは、NB-IoT UE512が初期的にサーチするラスタにおけるアンカーキャリアを提供する。アンカーキャリアは、無線アクセスのための必要な情報の全て(例えば、同期信号、参照信号及び/又は報知情報)を提供し、専用のNB TDD通信502のために使用可能である。
図9は、上りリンク-下りリンクTDD設定900の設定を概略的に図解している。各行は、図9の左側において表示されている対応するインデクスにより示さる、異なる上りリンク-下りリンクTDD設定900を表す。時間は各行の左から右へ増える。
各ボックスは、1つのサブフレーム902を表す。「D」とラベル付けされたサブフレームは下りリンク通信に使用され、「U」とラベル付けされたサブフレームは上りリンク通信に使用され、「S」とラベル付けされたサブフレームは、下りリンク通信と上りリンク通信のための部分を含んだスプリットである。
概略的に図示された上りリンク-下りリンクTDD設定900の少なくともサブセットは、例えばLTE-TDD無線フレームにおいて、NB TDD通信502及び/又はMBB通信504のために使用されうる。
本技術は、NB602におけるTDDを可能とする。TDDは、NB602のインバンド動作モード、ガードバンド動作モード、およびスタンドアローン動作モードと併せてサポートされる。第1の実装において、NB UE512は、上りリンクの補償ギャップを必要としない。第1の実装やここで説明する任意の実施形態と組み合わせ可能な第2の実装では、(例えばMIBのための)共通のメッセージフォーマットがその配置モードに対して使用される。さらに、最大結合損失(MCL)、レイテンシ及び/又はキャパシティのターゲットにおける制限は、MBB通信504及び/又は(例えば3GPPリリース13に従う)既存のNB-IoTシステムと比べて、NB通信502に対して緩和されうる。代わりに、又は加えて、第3の実装は、NB通信502のためのスモールセルシナリオを含みうる。
LTE-TDDでは、MBB604の非限定的な例として、柔軟な下りリンク及び上りリンクの分割をサポートするために、図9に示すようないくつかの設定がサポートされる。上りリンク-下りリンクTDD設定900のそれぞれは、異なる数の上りリンクサブフレームと下りリンクサブフレーム902を有する。インバンド動作モードおよびガードバンド動作モードにおいてLTE-TDD604と共存するために、NB-IoT TDD602は、LTE-TDDによって使用されているものと同じ上りリンク-下りリンク設定で設定されるのが好ましい。さらに、例えば図9におけるLTE-TDD UL-DL設定#0は、本技術の実施形態において(すなわち、NB-IoT TDDシステム)においてサポートされない。オプションとして、MBB604のための上りリンク-下りリンクTDD設定900のうちのNBでサポートされる設定のサブセットが、さらに、低減されうる(「RAN1 Chairman’s Notes、3GPP TSG RAN WG1 Meeting 90bis、Prague、CZ、2017年10月9日~13日」を参照)。ここで説明される任意の実施形態は、LTE-TDD UL-DL設定#0を除いて、LTE-TDD設定900のすべてをサポートするように実装されうる。好ましくは、NB TDD通信502は、インバンド配置又はガードバンド配置として運用されるときに、共存するMBB604(例えばLTE-TDD設定)と適合する上りリンク-下りリンクTDD設定900のうちの1つを使用する。
GSM、WCDMAおよびLTEなどの他のセルラネットワークにおけるように、例えばステップ406において、NB-IoTネットワークとしてのRAN500へアクセスするために、UE512は、まず、セルサーチ手順を開始する。UE512は、RAN500に対する周波数および時間同期を得るために、NPSSおよびNSSSの検出を実行する。これは、アンカーキャリア上で行われる。NPSSに対するNSSSの相対的な時間位置は、上述のRAN1 Chairman’s Notesに従って、NB-IoTシステムがFDDモードで動作しているかTDDモードで動作しているかを黙示的に示す。
周波数および時間同期が得られると共にFDD又はTDDモードを知った後に、NB UE512は、次に、ステップ402において、SIBの周波数リソースとしてSIB1-NB送信のための予備セル情報およびスケジューリング情報を含んだMIB-NBを取得するために、アンカーキャリア上でNB物理ブロードキャストチャネル(NPBCH)を受信する。MIB-NBを取得した後に、NB UE512は、ステップ404において、スケジューリングに従って、すなわち、MIB-NBにおいて示された周波数リソースで、SIB1-NBを受信する。オプションとして、SIB1-NBは、今度は、さらなるシステムインフォメーションブロック(SIB)を受信するための周波数リソース(例えばスケジューリング情報)を示す。全ての関連するシステムインフォメーションが取得された後に、NB UE512は、NB-IoTのための3GPP規格において定められた他の手順に従って、ネットワークサービスへのアクセスを開始する。
NB-IoT TDDシステムにおいて、ステップ402におけるMIB-NBの取得後に、NB UE512は、SIB1-NBがSIBに割り当てられた周波数リソースとしてのアンカーキャリア(すなわちNB UE512がNPSSおよびNSSSを検出しNPBCHを復号するNB-IoTキャリア)と、SIBに割り当てられる周波数リソースとしてのノンアンカーキャリアとの、いずれにおいてSIB1-NBが送信されるかを判定する。SIB1-NBがノンアンカーキャリアで送信される場合、NB UE512は、SIB1-NBが送信されるノンアンカーキャリアの正確な位置を判定する。任意の実施形態の1つの変形において、この情報は、SIBに割り当てられる周波数リソースを示すことにより、MIB-NBにおいて提供される。任意の実施形態の別の変形では、この情報は事前に定められる(例えばハードコードされる)。
以下のAbstract Syntax Notation One(ASN.1)は、周波数分割複信(FDD)モードにおける、NB-IoTのための3GPPリリース14に従うMIB-NBの定義である。このMIB-NBは、本主題の技術を説明するための非限定的な解始点として役立ちうる。NB TDD通信502のための後の規格は、MIB-NBの異なる定義を使用してもよく、例えば、MIB-NBは下で示されるパラメータのサブセットを含みうる。
ステップ302およびステップ402のそれぞれに従って、NB TDD通信502のために送信および受信されるMIB-NBは、以下のパラメータの少なくとも一部と、SIBの周波数リソースを示すための、さらに下の太字で強調されるさらなるパラメータのうちの1つを含みうる。
図10A~図10Cは、それぞれが任意の実施形態におけるRAN500によって使用可能な、周波数帯域600の例を概略的に示している。例示の周波数帯域600は、20MHzのチャネル帯域幅を有するLTE帯域609に対して、NB602のNB-IoT TDDガードバンド配置を含む。限定なく、スケジュール可能なLTEのシステム帯域幅608は、100個のPRBを含む。
NB602は、アンカーキャリア602-1とノンアンカーキャリア602-2とを含む。ステップ302においてアンカーキャリア602-1で送信されるMIBは、ステップ304においてSIBを送信する周波数リソースとして、ノンアンカーキャリア602-2の表示1000を含む。図10A、図10B、および図10Cに示された3つの例は、NB-IoT TDDガードバンド配置を実装するNBキャリア602-1および602-2の割り当てが異なる。
図10Aの例において、ステップ302において、MIB-NBが単一のアンカーキャリア602-1において送信され、MBB604の反対側の終端に割り当てられるSIB1-NBノンアンカーキャリア602-2、すなわち周波数リソースを示す。NBキャリア602-1および602-2の相対的な位置は、「ミラー配置」とも呼ばれる。
図10Bの例では、ステップ302において、MIB-NBが2つのアンカーキャリア602-1のそれぞれにおいて送信される。各MIB-NBは、アンカーキャリア602-1に対してMBB604の反対側の終端に割り当てられるSIB1-NBノンアンカーキャリア602-2を(SIBのための周波数リソースとして)示す。この、中心のDCサブキャリア706に対するNBキャリア602-1および602-2の位置も、「ミラー配置」と呼ばれる。
図10Cの例では、MIB-NBが、ステップ302において、2つのアンカーキャリア602-1のそれぞれにおいて送信される。各MIB-NBは、アンカーキャリア602-1が位置するのと同じMBB604のサイドに割り当てられるSIB1-NBノンアンカーキャリア602-2を(SIBのための周波数リソースとして)示す。この、NBキャリア602-1および602-2の相互の位置は「連続(back-to-back)配置」(B2B)である。
図11は、任意の実施形態における実装であるMBB604の例を概略的に示している。より具体的には、システム帯域幅608の低い方の周波数エッジをより詳細に示している。反対側のエッジ、すなわち、システム帯域幅608の高い方の周波数エッジにおいて、対称的な周波数構造が実装されうる。限定なく、LTEチャネル帯域幅609は15MHzに及ぶ。LTEシステム帯域幅608は、75個のPRB700を含む。
ガードバンド606における最初のPRB700、すなわち、LTEシステム帯域幅608の隣のPRB700は、MBB604により使用され又は使用可能な最初のPRB700から3サブキャリアだけ周波数領域において離間される。
NB602のためのチャネルラスタ1100は100kHzのサイズのステップを有し、ガードバンド606における最初のPRB700の中心周波数802と、多くとも(例として7.5kHzである)最小オフセット1102で整合する。
図12Aから図12Cは、ここで説明されるいずれかの実施形態を用いて実装されうるNB-IoT TDDガードバンド配置の例を概略的に示している。限定なく、LTEチャネル帯域幅609は15MHzに及ぶ。LTEシステム帯域幅608は、75個のPRB700を含む。
図12Aの例では、MIB-NBが、ステップ302において単一のアンカーキャリア602-1において送信され、MBB604の反対側の終端に割り当てられるSIB1-NBノンアンカーキャリア602-2、すなわち、周波数リソースを示す。NBキャリア602-1および602-2の相対的な位置は「ミラー配置」とも呼ばれる。
図12Bの例では、ステップ302に従って、MIB-NBが2つのアンカーキャリア602-1のそれぞれにおいて送信される。各MIB-NBは、アンカーキャリア602-1に対してMBB604の反対側の終端に割り当てられるSIB1-NBノンアンカーキャリア602-2を(SIBのための周波数リソースとして)示す。この、中心のDCサブキャリア706に対するNBキャリア602-1および602-2の位置も、「ミラー配置」と呼ばれる。
図10Cの例では、MIB-NBが、ステップ302に従って、2つのアンカーキャリア602-1のそれぞれにおいて送信される。各MIB-NBは、アンカーキャリア602-1が位置するのと同じMBB604のサイドに割り当てられるSIB1-NBノンアンカーキャリア602-2を(SIBのための周波数リソースとして)示す。この、NBキャリア602-1および602-2の相互の位置は「連続(back-to-back)配置」(B2B)である。
図13は、異なるMBBチャネル帯域幅609に対するPRBグループ(RBG)1302へのPRB700の例示のグルーピング1300を概略的に示している。PRB700は、MBBチャネル帯域幅609の中央からのインデクスにより表される。
RBGにおけるNB通信502に対するアンカーキャリア602-1の例示の位置は、PRB700の単位で図13に示されている。対応するインデクスが、周波数リソース(アンカーキャリア602-1又は別のノンアンカーキャリア602-2)の表示1000のためにMIB-NBに含まれうる。さらに、NBキャリア602-1及び/又は602-2は、中央のDCサブキャリア706に関して対称に、すなわち、中央からのインデクスの単位で同じ位置を用いて、編成されうる。
MBBチャネル帯域幅609の中央からのPRBインデクスの単位での同じ位置のアンカーキャリアは、インデクス10を伴う本例から明らかなように、異なるMBBチャネル帯域幅に対して異なるRBG1302のサイドにあってもよい。
本技術の第1の実施形態について、本実施形態の実装変異形を説明するために図10から図13を部分的に参照して説明する。NB-IoT TDD通信502のためのMIB-NBは、SIB1-NBがアンカーキャリア602-1上にあるかノンアンカーキャリア602-2上にあるかをUE512に示す。この表示1000は、SIBモード(例えばSIB1-NBモード)とも呼ばれる。
(例えば、本技術によるMIB-NBを実装するための解始点として上で概説したような)MIB-NBにおけるスペアビットからの1ビットは、SIB1-NBモードを示すために使用されうる。SIB1-NBの例示の定義は、表示1000に対する値と一致しうる:「0」は、周波数リソースとしてアンカーキャリア602-1でSIB1-NBが送信されることを意味する。「1」は、ステップ304において周波数リソースとしてノンアンカーキャリア602-2でSIB1-NBが送信されることを意味する。
NB-IoT TDD通信502におけるMIB-NBのための例示のフォーマットおよび対応する信号構造を、以下のASN.1に示す。第1の実施形態のこの実装変異形では、「sib1-NB-mode-tdd」と呼ばれるアンカーパラメータが、表示1000として又は表示1000の一部として、MIB-NBに含められる。例えば、表示1000は、アンカーパラメータと、既存の情報要素(IE)Operation Info Modeの拡張を含みうる。後者のIEに起因して、MIB-NBにおいて残っているスペアビットが、より少なく、例えば9スペアビットとなる。
第1の実施形態による例示のMIB-NBの一部の概要を以下に示す。
さらに、MIB-NBにおけるIE Operation Info Modeは、NB UE512に対して動作モード固有情報を提供する。このIEは、ステップ302において動作モードに依存するSIB1-NB設定を送信するために拡張されうる。当業者であれば、上述のASN.1においてMIB-NBに対して、いくつかの動作モードに対して、例えば、ガードバンド動作モード、インバンド動作モード(より具体的にはNB602とMBB604の両方に対して同一の物理セル識別子(PCI)が使用されるインバンド動作モード)、およびスタンドアローンモードに対して、IE Operation Info Modeにおける少数のスペアビットがあることに気付くことが可能である。これらのスペアビットは、SIB-NB設定のために使用されうる。
第1の実施形態に対するガードバンドモードについて説明する。3GPPのLTEは、LTEチャネル帯域幅809として、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHzおよび20MHzを定めている。NB-IoTガードバンド配置は、5MHz、10MHz、15MHzおよび20MHzチャネル帯域幅809において(例えばその場合にのみ)使用可能である。ガードバンドモードでは、NB-IoTキャリア602-1および602-2は、LTEチャネル帯域809のガードバンド領域606に配置される。
NB-IoTキャリア602-1および602-2がLTE PRBグリッド上に配置されることは可能であるが、必須ではない。さらに、NB-IoTキャリア602-1および602-2は、好ましくは、サブキャリア間干渉を避けるために、LTEサブキャリアグリッドに配置される。原理的に、NB-IoTキャリア602-1および602-2は、180kHzのNB-IoT帯域が全体としてガードバンド606に入る限りにおいて、ガードバンド内の任意のサブキャリア上に配置されうる。さらに、アンカーキャリア602-1に対して、100kHzチャネルラスタへの周波数オフセットは、+/-2.5kHz又は+/-7.5kHzでなければならず、そうでなければ、NB UE512はアンカーキャリア602-1を発見することができなくなりうる。
ガードバンド606におけるNB-IoTキャリア602-1および602-2を多くの異なる位置に配置可能であるため、数ビットのみでシグナリングすることは困難又は不可能である。したがって、NB-IoT配置に対する制限された数の候補位置を定めることが提案される。ガードバンドモードにおけるこれらの候補位置を選択する有利な実装について議論する。
一般的に言えば、隣接チャネル干渉を低減し、ネットワーク設備(例えば基地局510)等の実装を簡素化するために、LTEキャリアの、すなわち、LTEシステム帯域幅608の、可能な限り近くにNB-IoTを配置するのが有利である。20MHzおよび10MHzのLTEチャネル帯域幅に対しては、ガードバンド内の最初のPRB700は、偶然、100kHzチャネルラスタ1100に十分に近くなる(すなわち、7.5kHzよりオフセットが小さく、実際には2.5kHzとなる)。したがって、ガードバンド606内の最初のPRB700を、アンカーキャリア602-1として選択することができる。図10A~図10Cのそれぞれは、20MHzチャネル帯域幅609のLTE帯域604のガードバンド606における例示のNB-IoT TDD配置を概略的に示している。
15MHz又は5MHzのチャネル帯域幅609に対しては、ガードバンドにおける最初のPRBが、アンカーキャリアとして使用することができないほどにチャネルらスターから大きく外れる。ガードバンド600における第1の取りうるアンカーキャリアPRB700は、LTEのインバンド608のエッジから数えて3番目のものである。LTEシステム帯域608からの周波数ギャップを減らすために、3つのエンプティサブキャリアが、ガードバンド606における最初のPRB700をチャネルラスタ1100に押しやるために、インバンドエッジの隣に追加され又は導入(割り当てされないままに)される。3つのエンプティサブキャリアの挿入後に、ガードバンド600におけるシフトされた最初のPRB700は、NBキャリアラスタ1100まで7.5kHz離れている。したがって、シフトされた最初のPRB700は、NB-IoT602のためのアンカーキャリア602-1として使用されうる。図11は、15MHzのチャネル帯域幅609のLTE帯域604のガードバンド600における、例示のNB-IoT TDD配置を概略的に示している。
上述の分析に基づいて、NB-IoT TDD通信502のガードバンド配置に対して、1つまたは2つのアンカーキャリア602-1を、インバンドのエッジから数えて、ガードバンド606の最初のPRBに配置可能である。チャネル帯域幅609の15MHzおよび5MHzの場合、(MBB604にとって利用可能なPRB700に対する)インバンド608のPRBグリッドと、(NB602にとって利用可能なPRB700に対する)ガードバンド606におけるPRBグリッドとの間に、3つのエンプティサブキャリアが追加されうる。
同一のSIB1-NBノンアンカーキャリア配置原理に従って、図12A~図12Cは、15MHzのチャネル帯域幅609を有するLTE帯域602と共存するNB-IoT TDD通信502のガードバンド配置の異なる例を概略的に示している。
SIB1-NBノンアンカーキャリアは、(例えば、図12B及び図12Cのそれぞれに図解されるように)アンカーキャリア602-1に隣接する2番目のガードバンドPRB700に又は(例えば図12Aに図解されるように)LTE帯域604の他方のサイドに配置されうる。ここで、ノンアンカーキャリア602-2を周波数リソースとして参照するMIBにおける表示1000の場合は、(例えば図12Cに図解されるように)「連続」配置と呼ばれる。LTE帯域605の他方のサイドを参照する表示1000の場合は、(例えば、図12Aおよび図12Bに図解されるように)「ミラー配置」と呼ばれる。ミラー配置のシナリオでは、SIB1-NBのためのノンアンカーキャリア602-2は、(例えば図12Aに図解されるように)ネットワークの実装の観点から好ましい最初のガードバンドPRB700に、又は、(例えば図12Cに図解されるように)別のアンカーキャリア配置のために最初のガードバンドPRBを残しながら第2のガードバンドPRB700において、配置されうる。
LTE帯域604の別の終端に配置されうるSIB1-NBノンアンカーキャリア602-2をUE512が発見することを可能とするために、PRB700の数でのインバンド帯域幅608が、ガードバンドモードのためのOperation Mode Informationに含められる。インバンド帯域幅608の列挙される数は、それぞれ、5、10、15および20MHzのLTE帯域幅に対応する、PRB700を単位とする25、50、75、100を含むのがよい。
MIB-NBにおいてSIB1-NBノンアンカーキャリア設定を提供するための異なる選択肢の実装がある。1つの実装は、3つの以下のパラメータの任意の組み合わせを用いて、既存のガードバンドIE Operation Mode Informationを拡張することである。第1のパラメータIn-band-bandwidthは、PRBの数でLTE帯域幅608を示しうる。第2のパラメータSIB1-NB Positionは、SIB1-NBキャリア602-2が周波数スペクトルにおいてアンカーキャリア602-1のどちらの側に、例えば、「より低い周波数」又は「より高い周波数」のどちらに、配置されているかを示しうる。第3のパラメータSIB1-NB PRB Infoは、SIB1-NBノンアンカーキャリア602-2がどのガードバンドPRB700に、「最初の」又は「2番目の」PRBのどちらにマッピングされるかを示しうる。
以下のASN.1は、第1の実施形態に従う例示のMIB-NBの一部として、ガードバンドのOperation Mode Infoの例示の実現を示している。
別の実装において、SIB1-NB PositionおよびSIB1-NB PRB Infoが以下の例示の定義(ここではSIB1-NB Configuration Guard-bandと呼ぶ)を用いて2ビットフィールドに同時にエンコードされる。
SIB1-NB Configuration Guard-band:
00:連続配置、2番目のPRB
01:ミラー配置、最初のPRB
10:ミラー配置、2番目のPRB
11:予約
第1の実施形態による例示のMIB-NBの一部としてのSIB1-NB configurationを伴うガードバンドのOperation Mode Informationの例示の実現について、以下に概要を示す。
続くセクションから分かるように、SIB1-NB Positionパラメータは、インバンドモードおよびスタンドアローンモードのためのSIB1-NB設定をブロードキャストするのにも使用されうる。さらに、SIB1-NB Positionは、すべての動作モードに対する共通パラメータになるように引き上げられ(例えばMIB-NBのためのそのIEに含められるグローバルパラメータとして実装され)うる。代わりに又は加えて、この情報は、そのために続くセクションにおいて例示の実現が与えられる、MIB-NBにおけるいくつかの他のパラメータと同時にエンコードされてもよい。
上述のアンカーキャリア配置の仕組みを用いて、NB UE512は、アンカーキャリア602-1がLTE帯域604のどちらのサイドに配置されるかを、Operation Mode Information内のChannel Raster OffsetおよびIn-band Bandwidthを見ることにより、以下の表に従って、特定することができる。正のチャネルラスタオフセットは、低い方の周波の数ガードバンドにおけるアンカーキャリアを示し、一方で、負値は高い方の周波数のガードバンドにおけるアンカーキャリアを示す。シグナリングされたインバンド帯域幅608とSIB-NB設定パラメータとを総合して、NB UE512は、SIB1-NBノンアンカーキャリア602-2の正確な位置を判定することができる。
以下の表は、ガードバンド配置におけるアンカーキャリアに対するチャネルラスタオフセットの符号とガードバンド位置との間の例示の関係を概説している。
第1の実施形態のインバンド配置について説明する。NB-IoT TDDキャリア602-1および602-2は、LTE-TDDシステムと共存するように、LTEのPRBグリッド608上に配置される。NB-IoT TDDアンカーキャリア602-1は、その中心周波数802が100kHzチャネルラスタ1100に対して7.5kHz以下のオフセットとなるLTEのPRB700上に配置されうる。理論的には、SIB1-NBノンアンカーキャリア602-2が、LTEのPSS/SSS/PBCHがブロードキャストされる中央のLTEのPRB(例えば中央の6個のPRB804)を除いた、他のLTEのPRB700に配置されうる。3GPPのリリース14周波数構造に従って、完全な配置の柔軟性を有するSIB1-NBのためのノンアンカーPRBを一意に示すことは5ビットを要求する。例えばSIB1-NBノンアンカーキャリアをアンカーキャリアの周囲の隣接PRBに限定することによって、ノンアンカーキャリア配置上に所定の制約が置かれうる場合、より少ないビット数を使用可能である。
以前に議論したように、インバンド動作に対して、同一のPRBグループ(RBG)1302に、アンカーキャリアおよびノンアンカーキャリアを有することが望ましい。したがって、MIB-NBを用いて、ノンアンカーキャリア602-2の位置を、低い方の周波数又は高い方の周波数のアンカーキャリア602-1に最も近いPRB700として設定することが望ましい。これは、アンカーキャリアが、図13に示すように、RBGグループの境界のいずれかのサイドにありうるからである。
したがって、MIB-NBの別の1ビットが、ノンアンカーキャリア602-2がアンカーキャリア602-1の低い方の周波数と高い方の周波数とのいずれに最も近いPRB700であるかを示しうる。以下の例では、パラメータSIB1-NB Positionが、MIB-NBにおける表示1000の一部として定義されている。
変形では、ガードバンド配置の文脈で言及したように、SIB1-NB Positionパラメータが、全ての動作モードに対して共通のパラメータとして持ち上げられてもよい。対応する例について、例示のMIB-NBの以下の部分に概説する。
本実施形態の変形において、SIBのための周波数リソースとしての高い方の周波数のPRB700又は低い方の周波数のPRB700が、バイナリインジケータとして実装されない。むしろ、MIB-NBにおける表示は、PRB700の数におけるステップサイズと、RBG1302の境界におけるラップアラウンドを伴う常に高い方の(又は低い方の)PRBへの方向とを含みうる。
本実施形態のスタンドアローン配置について説明する。この配置のケースでは、共存するMBB(例えばLTE-TDD)システムがない。NB-IoT TDDアンカーキャリア602-1は、NB TDD通信502の割り当てられた周波数帯域における100kHzチャネルラスタ上に配置されうる。
3GPPリリース13において、ノンアンカーキャリアは、基本的にNB-IoT FDDの配置原理である、アンカーキャリアと同じ周波数帯域において、100kHzチャネルラスタ上に配置されうる。
しかしながら、2つのNB-IoTキャリア602-1及び/又は602-2が2つの隣接する200kHzチャネルに配置される場合、隣接チャネル干渉が問題となるかもしれない。それに起因して、NB-IoTチャネルを、同一の15kHzサブキャリアグリッドに合わせることができない。この問題に対する包括的な分析は、R4-1703804「“Channel Raster For Multiple Standalone NB-IoT Carriers, source Nokia”、Alcatel-Lucent Shanghai Bell、3GPP TSG-RAN4#82-Bis、Spokane、Washington、USA、2017年4月3日~7日」に発見することができる。
好ましくは、ノンアンカーキャリア602-2は、100kHzチャネルラスタ1100条に正確に置かれない。代わりに、それらは、アンカーキャリア602-1とサブキャリアグリッドに揃えることを可能とするために、チャネルラスタ1100への所定の周波数オフセットを伴って配置される。
どの配置原理が採用されたとしても、SIB1-NBノンアンカーキャリア602-2は、アンカーキャリア602-1に対する相対的な周波数オフセットを伴って、MIB-NBにおいて示されうる。相対的な周波数オフセットは、15kHzのサブキャリアの数で、又は、180kHzのPRBの数で、又は、200kHzのNB-IoTチャネル帯域幅の数で、与えられうる。
既存の(例えばFDD用の)MIB-NBには、この目的のために使用可能な5つのスペアビットがある。さらに、(例えば、先のセクションで説明したようなインバンドモードのための)Operation Mode Informationの拡張のための潜在的な追加ビットを使用することもできる。Operation Mode Informationのための例示のASN.1は、以下のように定義されうる。
上の例では、他の配置モードに対するものと同じ定義でSIB1-NB Positionに1ビットが使用されており、アンカーキャリア602-1に対するPRB単位でのSIB1-NBのキャリア周波数オフセットの絶対値を示すのに4ビットが使用される。
第1の実施形態の例示の実現のためのMIB-NBのASN.1
様々な配置について別個に説明し、別個に実装されうる一方で、第1の実施形態の好ましい実装は、2つの又は3つ全ての動作モードにおいて配置可能なMIBのためのフォーマット又は信号構造を使用する。
上で与えた解析をまとめると、NB-IoT TDD通信502のための周波数リソース(例えば、SIB1-NBノンアンカー602-2)を示すという課題に対処する第1の実施形態の例示の実現のためのMIB-NSのASN.1を、以下に概説する。太字でマークされたテキストは、3GPPリリース14のための前掲の定義をスタートポイントとして又はベースラインとして採用した、追加または更新されうるものである。
上の例では、MIB-NBの全体のサイズは34ビットのままであり、すなわち、NB-IoT FDDのためのMIB-NBと同じサイズである。ガードバンドのためのOperation Mode Informationは、パラメータIn-band Bandwidth、SIB1-NB PositionおよびSIB1-NB PRB Informationを用いて拡張される。代わりに又は組み合わせて、インバンド-同一PCIモードおよびインバンド-異PCIモードのためのOperation Mode Informationが、パラメータSIB1-NB Positionを用いて拡張される。代わりに又は組み合わせて、スタンドアローンケースのためのOperation Mode Informationが180kHzのPRBの数で、アンカーキャリアに対するSIB1-NBノンアンカーキャリアのオフセットを特定する5ビットのパラメータで拡張され、これは5.76MHzの動的なノンアンカーキャリア配置を与える。
ベースラインと比べて、上の例では、全体で、2つのエクストラビットが用いられ、MIB-NBにおいて9個のスペアビットが将来の使用のために残ることとなる。
本技術の、第1の実施形態と組み合されうる、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、MIBにおける表示1000が、SIB1-NB positionを、先に定義したSIB1-NB modeと共に、2ビットのフィールドに同時にエンコードする。本例は、例示のMIB-NBの以下の部分のように概説される。
上の例では、3つの異なる値のみがシグナリングされる必要があることに留意されたい。2ビットは4つの異なる値を与える。したがって、さらなる互換性のために、例えば、3GPPのリリース15において、2ビットのパラメータのうちの第4の値が、第1の値と同じと解釈されうる。例えば、ビット「00」は、SIB1-NBがアンカーキャリアのみにおいて送信されることを示すのに、「01」は、アンカーキャリア602-1の低い方の周波数に最も近いPRBであるノンアンカーキャリア602-2においてSIB1-NBが送信されることを示すのに、そして、「10」は、アンカーキャリア602-1の高い方の周波数に最も近いPRBであるノンアンカーキャリア602-2においてSIB1-NBが送信されることを示すのに、用いられうる。ビット「11」は、「00」、「01」、または「10」のいずれかと同じ意味を有しうる。
別の例示のMIB-NBの以下の部分は、4つの異なる値を用いる。
上の例では、MIBは、アンカーキャリアにおけるSIB1-NB送信のために使用されるサブフレームを示し、これは、干渉管理の観点から有益でありうる。ここでは上のサブフレーム#0およびサブフレーム#4が例として使用されるが、他の下りリンクサブフレームも用いられ、MIBにおいて設定されてもよい。
さらに、このフィールドsib1-NB-mode-tddは、異なる動作モードに対して異なって解釈されうる。インバンドのケースに対して、簡単な解釈は、ノンアンカーキャリア602-2がSIB1-NB送信に使用されるか、そして、使用される場合に、ノンアンカーキャリア602-1がアンカーキャリア602-1の低い方の周波数と高い方の周波数とのいずれに最も近いPRBであるかである。
スタンドアローンモードの際には、その解釈が、ノンアンカーキャリア602-2がSIB1-NB送信のために使用されるか、そして、それが使用される場合に、ノンアンカーキャリア602-2がアンカーキャリア602-1の低周波数側と高周波数側とのいずれであるべきかでありうる。ノンアンカーキャリアの正確な位置は、(インバンドモードに対してOperation Mode Info内のSIB1-NB-Positionフィールドによって与えられる)オフセットの符号(+又は-)を有しない第1の実施形態に従って、例えばsib1-NB-offsetStandalone-tddを用いることによって、シグナリングされうる。これは、既にオフセットの+/-の符号が2ビットのフィールドによって既に示されているからである。
ガードバンドになると、フィールドsib1-NB-mode-tddは、第1の実施形態のガードバンドモードのためのOperation Mode InformationにおけるSIB1-NB-Positionフィールドを置き換えるのに使用されうる。これは、ノンアンカーキャリア602-2がアンカーキャリア602-1の隣(すなわち連続)又は他方の帯域のエッジ(すなわちミラー)であるかをフィールドsib1-NB-mode-tddが示しうるからである。特筆すべきは、各サイドの又はMBB帯域604のエッジでのガードバンドにおいて1つのアンカーキャリア602-1有することのみが可能であり、アンカーキャリア602-1のチャネルラスタ1100は、アンカーキャリア602-1がいずれのサイドの帯域のエッジに存在するかをNB UE512が特定するのに使用されうる。一部の帯域幅608において、アンカーキャリア602-1はPRBグリッド上にない。しかしながら、NB UE512は、SIB1-NBを運ぶノンアンカーキャリア602-1の位置を判定するための基準として、アンカーキャリア602-1を使用しうる。
例えば、ガードバンドモードにおいて、2ビットのフィールドsib1-NB-mode-tddがノンアンカーキャリア602-2においてSIB1-NBが送信されるかを示し、そして、送信される場合に、アンカーキャリア602-1のチャネルラスタ1100と共に、ノンアンカーキャリア602-2が同じ帯域のエッジにあるか他方の(例えば反対の)帯域のエッジにあるかを示しうる。LTEシステムのPRBの位置およびMBB帯域幅608は、第1の実施形態と同様の方法でシグナリングされうる。
MIB-NBの別の例示の実現の一部を、ASN.1を用いて以下に概説する。
上の例では、SIB1-NB Positionがすべての動作モードに共通のパラメータとして扱われ、SIB1-NB Modeに同時にエンコードされる。第1の実施形態と同じく、リリース14のNB-IoT FDDのためのMIB-NBと比較して、上の例では、2つのエクストラビットを用いる。
任意のスタンドアローン配置は、sib1-NB-mode-tddに基づいて、SIBのための周波数リソース、すなわち、ノンアンカーキャリア602-1を判定しうる。図14Aおよび図14Bは、ステップ302において、このフィールドの第3の値及び第2の値がそれぞれMIBによってシグナリングされる場合について概略的に示している。例えば、SIB1ノンアンカー602-2は、第1の実施形態においてパラメータhigher_freq又はlower_freqを設定することにより、又は、第2の実施形態においてパラメータnon-anchor_higher_freq又はnon-anchor_lower_freqを設定することにより、示されうる。
第1の実施形態又は第2の実施形態と組み合されうる第3の実施形態において、SIB1-NBに対して考えられるPRB700の限定されたセット(すなわち候補)が定められる(例えば、インバンド配置、ガードバンド配置、およびスタンドアローン配置のそれぞれに対する1つのセット)。MIB-NBにおける表示1000は、考えられるPRB候補のうちのいずれが現在使用されているかのみを指し示しうる。
例として、ガードバンド動作に対して、LTE帯域幅を知ることが必要でないように、同一のガードバンド606におけるSIB1-NBの送信のためのノンアンカーキャリア602-2に対する3つの考えられるPRB700が存在してもよく、MIB-NBにおける表示1000は、以下のいずれが適用されるかを指し示すのみでありうる:
ここで説明された任意の実施形態や実装と組み合わせられうる第4の実施形態では、SIB1-NBノンアンカーキャリアが、アンカーキャリアを基準として事前に定められうる。例えば、SIB1-NBノンアンカー602-2の位置は、アンカーキャリア602-1の隣接する高い方の周波数側となるように固定され(例えば事前定義され又はハードコードされ)うる。MIB内の1ビットが、ノンアンカーキャリア602-2上にSIB1-NBが存在することを示す。UE512は、この通知を受信すると、隣接する高い方の周波数側において、SIB1-NBノンアンカーキャリア602-2を検出する。
対応する例示のMIB-NBの一部を、以下のANS.1を用いて以下に概説する。
第4の実施形態は、ノンアンカーキャリア602-2上でSIB1-NBが送信されるか否かの表示1000をシグナリングする最少数のビットを使用する。そして、RBGの断片化を最小化する適切な配置を確かにするのは、eNBの実装次第である。
上述の実施形態および実装のいずれかが、SIB1-NB以外のシステムインフォメーションのための拡張された実施形態であってもよい。上述の4つの実施形態のそれぞれは、ノンアンカーキャリア602-2上でのSIB1-NBの選択的なシグナリングを可能としうる。同じ原理が他のシステムインフォメーション(SI)のシグナリングに拡張されうる。例えば、全ての他のSIBを含んだSIメッセージが、ノンアンカーキャリア上でスケジューリングされうる。
MIB-NBは、NPSS及び/又はNSSSのためにも使用されうる同一のNB-IoTアンカーキャリア602-1上で送信される。単一のNB-IoTノンアンカーキャリア(すなわち、アンカーキャリア602-1以外)は、SIB1-NB以外の任意のSIBのために使用される。xが1より大きい整数であるときのSIBxのための単一のNB-IoTノンアンカーキャリアは、SIB1-NBによって示されるPRB700内にありうる。オプションとして、無線レイヤ2(RAN2)の実装において、シグナリングは、SIBxがアンカーキャリア602-1上にある場合に省略されうる。
任意の実施形態のオプションの拡張において、SIB1-NBが送信されるノンアンカー602-2を指し示す方法は、SIメッセージ(すなわち、他のSIB、「SIBx」)が送信されるノンアンカーキャリアを指し示すのにも再利用される。SIメッセージは、ステップ304で送信されるSIB1-NBによってスケジューリングされる(示される)。SIB1-NBのための対応する例を、ASN.1を用いて以下に示す。太字の特徴の任意のサブセットが、実装されうる(例えば、太字でプリントされていない文脈と無関係であってもよい)。
図15は、デバイス100の実施形態のための概略的なブロック図を示している。デバイス100は、方法200を実行するための1つ以上のプロセッサ1504と、そのプロセッサ1504に接続されたメモリ1506を含む。例えば、メモリ1506は、モジュール102および104の少なくとも1つを実装する命令でエンコードされうる。
1つ以上のプロセッサ1504は、単独で、又はメモリ1506などのデバイス100の他の要素と併せて、基地局又はRAN機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算装置、デジタルシグナルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイスの1つ以上の組み合わせ、リソース、または、ハードウェア、マイクロコード、及び/又は、エンコードされたロジックの組み合わせでありうる。例えば、1つ以上のプロセッサ1504は、メモリ1506に記憶された命令を実行しうる。このような機能は、ここで開示されたいずれかの利点を含んだ、ここで議論した様々な特徴やステップを提供することを含みうる。表現「動作を実行するように動作可能なデバイス」は、その動作を実行するように構成されたデバイス100を表しうる。
図15に概略的に示すように、デバイス100は、例えばRANの基地局510によって具現化されうる。基地局510は、1つ以上の無線デバイスとの無線通信のためにデバイス100に接続される無線インタフェース1502を有する。
例えば図16に概略的に示すような変形では、デバイス100の機能が、RANのノード又はRANにリンクされたコアネットワークにより提供される。すなわち、ノードは、方法200を実行する。デバイス100の機能は、例えばインタフェース1502又は専用の優先もしくは無線インタフェースを介して、基地局510に提供される。
図17は、デバイス200の実施形態のための概略的なブロック図を示している。デバイス200は、方法200を実行する1つ以上のプロセッサ1704とそのプロセッサ1704に接続されたメモリ1706を有する。例えば、メモリ1706は、モジュール102および104の少なくとも1つを実装する命令でエンコードされうる。
1つ以上のプロセッサ1704は、単独で、又は、メモリ1706などのデバイス200の他の要素と連動して、基地局又はRAN機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算装置、デジタルシグナルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイスのウチの1つ以上、リソースまたは、ハードウェア、マイクロコード、及び/又はエンコードされたロジック、の組み合わせでありうる。例えば、1つ以上のプロセッサ1704は、メモリ1706に記憶された命令を実行しうる。このような機能は、ここで開示された任意の利点を含んだ、ここで議論した様々な特徴やステップを提供することを含みうる。表現「動作を実行するように動作可能な装置」は、その動作を実行するように構成されたデバイス100を表しうる。
図17に概略的に示されているように、デバイス200は、無線デバイス512によって具現化されうる。無線デバイス512は、RANの基地局及び/又は1つ以上の無線デバイスとの無線通信のためのデバイス200と接続される無線インタフェース1702を有する。
例えば、図18に概略的に示すような変形では、デバイス200の機能が、無線デバイス512にリンクされた端末によって提供される。すなわち、端末は、方法200を実行する。デバイス200の機能は、端末によって、例えばインタフェース1702又は専用の優先又は無線インタフェースを介して、無線デバイス512に提供される。
上の説明から明らかとなったように、本技術の実施形態は、無線デバイス(例えばUE)が、MIB-NBでブロードキャストされる少数のビットを用いて、NB-IoT TDDシステムにおけるSIB1-NBノンアンカーキャリアを特定することを可能とし、これは、NB-IoT TDDシステムが効果的に動作すると共にLTE-TDDと共存することを確実にする。
NB-IoT TDDガードバンド配置のための候補位置は、隣接チャネル干渉を低減すると共にネットワーク設備のための実装を単純化するために、LTEキャリアの可能な限り近くに位置しうる。
本技術は、同様の課題が生じるいくつかの他の無線アクセスシステムにおいて採用されてもよい。
本発明の多くの利点が上述の説明から十分に理解され、本発明の範囲から離れることなく及び/又はその利点のすべてを犠牲にすることなく、ユニットおよびデバイスの形式、構文、および構成における様々な変更がなされうることが理解されるだろう。本発明は多くの方法で変更されうるため、本発明が、以下の特許請求の範囲によってのみ限定されてもよいことが認識されるだろう。