JP2017085421A - チャネル設定装置、及び、チャネル設定方法 - Google Patents

チャネル設定装置、及び、チャネル設定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017085421A
JP2017085421A JP2015213345A JP2015213345A JP2017085421A JP 2017085421 A JP2017085421 A JP 2017085421A JP 2015213345 A JP2015213345 A JP 2015213345A JP 2015213345 A JP2015213345 A JP 2015213345A JP 2017085421 A JP2017085421 A JP 2017085421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
base station
unit
wireless communication
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015213345A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6476524B2 (ja
Inventor
龍 松浦
Tatsu Matsuura
龍 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Silex Technology Inc
Original Assignee
Silex Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Silex Technology Inc filed Critical Silex Technology Inc
Priority to JP2015213345A priority Critical patent/JP6476524B2/ja
Publication of JP2017085421A publication Critical patent/JP2017085421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6476524B2 publication Critical patent/JP6476524B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に設定する。
【解決手段】基地局が無線通信に使用するチャネルを設定するためのチャネル設定装置10は、基地局が無線通信に使用可能である周波数帯域の電波を受信する受信部111と、受信部111が受信した電波の状況を解析することで、基地局が無線通信に使用可能であるチャネルごとの無線通信の推定品質を算出する解析部112と、解析部112が算出した推定品質がより高いチャネルを、より優先的に、基地局が無線通信に使用するチャネルとして決定する決定部113と、決定部113が決定したチャネルを示す設定情報を生成し、生成した設定情報を基地局に送信する設定部114とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、チャネル設定装置、及び、チャネル設定方法に関する。
従来、無線通信端末(以降、端末ともいう)と、無線リンクを介して当該端末と通信する無線基地局(以降、基地局ともいう)とを用いた無線通信システムが利用されている。無線通信システムでは、電波状況の変化、又は、端末数の増減などにより、通信品質が比較的大きく変化し得る。
特許文献1は、集中制御局装置が基地局から情報を取得し、取得した情報に基づいて基地局が無線通信に使用する通信チャネル(以降、チャネルともいう)を切り替える無線通信システムを開示している。
特許第5639031号公報
しかしながら、特許文献1に開示される無線通信システムにおける基地局は、基地局が使用するチャネルを切り替える集中制御局装置に対して所定の情報を出力する機能を有する必要がある。よって、上記集中制御局装置は、上記所定の情報を出力する機能を有する基地局が使用するチャネルを切り替えることができるものの、上記機能を有しない一般の基地局が使用するチャネルを切り替えることはできないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に設定することができるチャネル設定装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るチャネル設定装置は、基地局が無線通信に使用するチャネルを設定するためのチャネル設定装置であって、前記基地局が無線通信に使用可能である周波数帯域の電波を受信する受信部と、前記受信部が受信した電波の状況を解析することで、前記基地局が無線通信に使用可能であるチャネルごとの無線通信の推定品質を算出する解析部と、前記解析部が算出した推定品質がより高いチャネルを、より優先的に、前記基地局が無線通信に使用するチャネルとして決定する決定部と、前記決定部が決定した前記チャネルを示す設定情報を生成し、生成した前記設定情報を前記基地局に送信する設定部とを備える。
これによれば、チャネル設定装置は、基地局が無線通信に使用可能である周波数帯域の電波の解析に基づいて通信品質が高いと推定されるチャネルを算出し、基地局に設定する。これにより、チャネル設定装置は、一般の基地局を対象として、通信品質が高いと推定されるチャネルを当該基地局が無線通信に使用するようにすることができる。このように、チャネル設定装置は、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に設定することができる。
また、前記解析部は、前記受信部が受信した電波のスペクトル解析を行うスペクトル解析部と、前記受信部が受信した電波に含まれる通信フレームの解析を行うフレーム解析部とを有し、前記スペクトル解析部と前記フレーム解析部とのそれぞれの解析結果に基づいて前記推定品質を算出してもよい。
これによれば、チャネル設定装置は、電波のスペクトル解析と、電波に含まれる通信フレームの解析により無線通信の推定される品質を算出する。電波のスペクトル解析では、無線通信に使用される周波数帯域における通信と無関係の電波をノイズとして検出する。通信フレームの解析では、無線通信の通信フレームを詳しく解析する。チャネル設定装置は、この両面から、より妥当な推定品質を算出することができる。
また、前記基地局は、前記基地局に固有の形式の設定コマンドにより前記基地局が無線通信に使用するチャネルの設定を受け付けることが可能であり、前記設定部は、前記決定部が決定した前記チャネルを無線通信に使用するように前記基地局を設定するための設定コマンドを前記設定情報として生成してもよい。
これによれば、チャネル設定装置は、基地局ごとの設定コマンドが異なる場合であっても、適切な設定コマンドを用いて当該基地局が無線通信に使用するチャネルを設定することができる。
また、前記スペクトル解析部は、前記スペクトル解析により前記受信部が受信した電波に含まれるノイズを検出し、前記解析部は、前記スペクトル解析部が検出した前記ノイズがより小さいチャネルほど、より高い前記推定品質を算出してもよい。
これによれば、チャネル設定装置は、電波のスペクトル解析により検出したノイズに基づいて、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に決定することができる。ノイズが小さいチャネルでは、通信エラーなどの発生が少ないことから、通信ロスの少ない無線通信が可能であると考えられるからである。
また、前記フレーム解析部は、前記通信フレームの解析により前記基地局が無線通信に使用するチャネルごとの通信フレームの帯域占有率を取得し、前記解析部は、前記フレーム解析部が取得した帯域占有率がより低いチャネルほど、より高い前記推定品質を算出してもよい。
これによれば、チャネル設定装置は、通信フレームの解析により取得された帯域占有率に基づいて、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に決定することができる。帯域占有率がより低いチャネルでは、送信機会がより多く得られると予想されるからである。
また、前記フレーム解析部は、前記通信フレームの解析により前記基地局が無線通信に使用するチャネルごとに当該チャネルで通信している基地局の個数を取得し、前記解析部は、前記フレーム解析部が取得した基地局の個数がより少ないチャネルほど、より高い前記推定品質を算出してもよい。
これによれば、チャネル設定装置は、通信フレームの解析により取得された基地局数に基づいて、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に決定することができる。基地局がより少ないチャネルでは、送信機会がより多く得られると予想されるからである。
また、前記フレーム解析部は、前記通信フレームの解析により前記基地局が無線通信に使用するチャネルごと、かつ、送信レートごとに、当該チャネルで通信される通信フレームのバイト数を取得し、前記解析部は、前記フレーム解析部が取得した前記バイト数に基づいて、所定より低い送信レートで送信される通信フレームがより少ないチャネルほど、より高い前記推定品質を算出してもよい。
これによれば、チャネル設定装置は、通信フレームの解析により取得された送信レートごとのバイト数に基づいて、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に決定することができる。所定より低い送信レートで送信される通信フレームがより少ないチャネルでは、送信機会がより多く得られると予想されるからである。
また、前記フレーム解析部は、前記通信フレームの解析により前記基地局が無線通信に使用するチャネルごとの通信エラーの多さを示すエラー指標を取得し、前記解析部は、前記フレーム解析部が取得した前記エラー指標に示される通信エラーがより少ないチャネルほど、より高い前記推定品質を算出してもよい。
これによれば、チャネル設定装置は、通信フレームの解析により取得されたエラー指標に基づいて、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に決定することができる。通信エラーがより少ないチャネルでは、安定した無線通信がなされていると予想されるからである。
また、前記解析部は、前記フレーム解析部が前記通信フレームの解析により複数の情報を取得する場合には、さらに、前記複数の情報それぞれについての重み値を取得し、前記複数の情報から前記推定品質を算出する際には、取得した前記重み値に応じて前記複数の情報それぞれの前記推定品質への寄与の大きさを調整してもよい。
これによれば、チャネル設定装置は、複数の情報に基づいて重みを考慮して適切に、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に決定することができる。
また、前記チャネル設定装置は、他のチャネル設定装置とネットワークを通じて通信可能であり、前記決定部は、さらに、(a)決定した前記チャネルである第一チャネルを前記他のチャネル設定装置へ提供し、かつ、前記他のチャネル設定装置が決定したチャネルである第二チャネルを前記他のチャネル設定装置から取得し、(b)前記第一チャネルが前記第二チャネルと同一であるか否かを判定し、同一であると判定すると、前記基地局が無線通信に使用可能であるチャネルから前記第二チャネルを除外したもののうちから新たなチャネルを決定してもよい。
これによれば、チャネル設定装置は、他の基地局が無線通信に使用するチャネルを設定する他のチャネル設定装置との間で、決定するチャネルに関する情報をやりとりし、他のチャネル設定装置と同一のチャネルを設定することを回避することができる。推定品質が高いと算出されたチャネルであっても、同時期に複数の基地局が使用を開始すれば、無線通信の品質は、推定した通信品質より低いものとなる可能性がある。そこで、上記のように同一のチャネルを設定することを回避することで、通信品質の低下を抑制することができる。
また、前記チャネル設定装置は、受信装置と、ネットワークを介して前記受信装置と接続される設定装置とを備え、前記受信装置は、前記受信部と、前記受信部が受信した電波の状況を示す情報を、前記ネットワークを介して前記設定装置に送信する第一通信部とを備え、前記設定装置は、前記ネットワークを介して前記第一通信部から前記情報を受信する第二通信部と、前記決定部と、前記設定部とを備え、前記解析部は、前記受信部が受信した電波の状況として、前記第二通信部が受信した前記情報を解析することで、前記基地局が無線通信に使用可能であるチャネルごとの無線通信の推定品質を算出してもよい。
これによれば、チャネル設定装置は、チャネルを設定する対象である基地局の近傍に受信部だけを配置し、解析部、決定部及び設定部を複数の基地局のために用いる共通のものとして、受信部がネットワークを介して通信可能な位置に配置することで、装置の効率化、コストの削減の観点で利点がある。また、解析部、決定部及び設定部の処理をより新しいものに更新する必要が生じた場合に、単一の設定装置の更新だけを行うことで対応できるので、装置の運用の面でも利点がある。
また、本発明の一態様に係るチャネル設定方法は、基地局が無線通信に使用するチャネルを設定するためのチャネル設定装置により実行されるチャネル設定方法であって、前記基地局が無線通信に使用可能である周波数帯域の電波を受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信した電波の状況を解析することで、前記基地局が無線通信に使用可能であるチャネルごとの無線通信の推定品質を算出する解析ステップと、前記解析ステップで算出した推定品質がより高いチャネルを、より優先的に、前記基地局が無線通信に使用するチャネルとして決定する決定ステップと、前記決定ステップで決定した前記チャネルを示す設定情報を生成し、生成した前記設定情報を前記基地局に送信する設定ステップとを含む。
これによれば、上記チャネル設定装置と同様の効果を奏する。
本発明に係るチャネル設定装置は、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に設定することができる。
図1は、実施の形態1に係る無線通信システムの構成図である。 図2は、実施の形態1に係るチャネル設定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係るチャネル設定装置の機能構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態1に係るチャネル設定装置の解析部の詳細な機能構成を示すブロック図である。 図5は、実施の形態1に係るスペクトル解析部による解析結果の一例を示す説明図である。 図6は、実施の形態1に係るスペクトル解析部による解析結果に基づくノイズの検出方法の一例を示す説明図である。 図7は、実施の形態1に係るフレーム解析部による解析結果であるフレームキャプチャログの一例を示す説明図である。 図8は、実施の形態1に係るフレーム解析部による解析結果であるチャネルごとの帯域占有率及び基地局数の一例を示す説明図である。 図9は、実施の形態1に係るフレーム解析部による解析結果である基地局ごとの端末数の一例を示す説明図である。 図10は、実施の形態1に係るフレーム解析部による解析結果であるチャネルごとかつ送信レートごとの送信バイト数の一例を示す説明図である。 図11は、実施の形態1に係るチャネル設定装置により実行されるチャネル設定方法を示すフロー図である。 図12は、実施の形態1に係る解析部により実行される、電波の状況の解析及び推定品質の算出の詳細な処理を示すフロー図である。 図13は、実施の形態1に係る決定部により決定されるチャネルを示す説明図である。 図14は、実施の形態1の係る無線通信システムの別の例を示す構成図である。 図15は、実施の形態1の決定部による調停処理の流れを示すフロー図である。 図16は、実施の形態1の決定部により決定されるチャネルの別の例を示す説明図である。 図17は、実施の形態2に係る無線通信システムの構成図である。 図18は、実施の形態2に係る受信装置及び設定装置の機能構成を示すブロック図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した、無線通信システム等に関し、以下の問題が生じることを見出した。
現在、無線通信機器(例えば、IEEE802.11a、b、g、n規格の無線通信に対応した基地局及び端末)が爆発的に増大しつつある。そのため、新たな基地局又は端末が動作を開始すると、過去に良好な品質での無線通信が可能であったチャネルでの無線通信の品質が低下し得る。ここで、無線通信の品質の低下とは、通信速度の低下及び頻繁な変動、通信リンクの切断などのことをいう。
このような状況において、ユーザによる操作により通信品質が良好なチャネルを基地局に設定するには専門的な知識、及び、専用の機材が必要であり、このような設定が実際に行われることは困難であることもある。また、通信品質が良好なチャネルをユーザが発見したとしても、運用中の基地局の設定変更を行う際には無線通信ができない時間(通信断時間ともいう)が発生する。通信断時間の具体例としては、基地局が新たなチャネルを用いた動作を開始するまでの処理に要する時間、新たなチャネルで動作を開始した基地局を端末が探索(チャネルスキャン)する時間(3秒程度)、並びに、帰属及び認証に要する時間(200msec程度)などがある。
また、起動時に自動的に良好な品質のチャネルを探索する機能を有する基地局もあるが、運用中の基地局がこの機能を用いてチャネルを切り替えるには基地局の装置の再起動が必要であり、この場合にも通信断時間が発生する。
そこで、専門的な知識を必要とせずに、基地局が、通信品質が良好なチャネルを使用するようにチャネル遷移を行うことが求められる。また、チャネル遷移の際の通信断時間を極力発生させないことも求められる。
本発明に係るチャネル設定装置は、基地局が無線通信に使用し得るチャネルでの電波のスペクトル、及び、通信フレームを解析し、その解析結果に基づいて基地局が使用するチャネルを決定する。また、決定したチャネルを汎用の設定インタフェースを用いて基地局に設定する。これにより、動的にチャネルを切り替える機能、又は、特別な設定インタフェースを有しない一般の基地局であっても、適切なチャネルを使用して通信を行うことが可能となる。さらに、設定対象となる基地局ごとに設定インタフェースが異なる場合であっても設定の対象とすることができる利点がある。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に設定するチャネル設定装置10について説明する。
図1は、本実施の形態に係る無線通信システム1の構成図である。
図1に示されるように、無線通信システム1は、基地局A1及びA2と、チャネル設定装置10と、LAN(Local Area Network)30と、端末S1、S2、S3及びS4とを備える。
基地局A1は、端末S1及びS2と無線リンクを確立し、無線通信を行う基地局装置である。基地局A1は、無線通信インタフェースを備え、この無線通信インタフェースを用いて端末S1等と無線通信を行う。なお、基地局A1が備える無線通信インタフェースがIEEE802.11g規格に適合する無線LANのインタフェースである場合を例として以降で説明するが、基地局A1が備える無線通信インタフェースは上記に限られず、IEEE802.11a、b、n等規格に適合する無線LANのインタフェースであってもよい。
また、基地局A1は、有線通信インタフェースによりLAN30を介してチャネル設定装置10に接続されている。また、基地局A1は、無線通信に使用するチャネルについての設定を受け付けるための設定インタフェースを有する。基地局A1は、設定インタフェースに適合するようにチャネル設定装置10から送信されるチャネルの設定情報を取得し、取得した設定情報に従ってチャネルを設定する。なお、設定インタフェースには、例えば、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)、又は、SNMP(Simple Network Management Protocol)がある。HTTPによるインタフェースは、ユーザがWebブラウザを利用してGUI(Graphical User Interface)により各種情報を設定する、いわゆるWebコンソールに相当する。
基地局A2は、基地局A1と同様の構成を有する基地局装置である。基地局A2は、端末S3及びS4と無線リンクを確立し、無線通信を行う。
LAN30は、基地局A1及びA2、並びに、チャネル設定装置10が接続されるネットワークである。なお、LAN30には、他の通信装置が接続されてもよく、さらに外部のネットワーク(例えばインターネット)が接続されていてもよい。
端末S1及びS2は、基地局A1との間で通信リンクを確立し、無線通信を行う無線通信装置である。端末S3及びS4は、基地局A2との間で通信リンクを確立し、無線通信を行う無線通信装置である。なお、端末S1、S2、S3及びS4は、無線通信システム1に必須の構成ではない。
チャネル設定装置10は、基地局A1が端末S1等との無線通信に用いるチャネルを設定するための装置である。チャネル設定装置10は、基地局A1とは別体の装置である。チャネル設定装置10は、周囲の電波の状況を取得し、取得した電波の状況に基づく解析の結果を用いて、基地局A1に対して、基地局A1が端末S1等との無線通信に使用するチャネルを設定するための設定情報を送信する。チャネル設定装置10の周囲の電波とは、基地局A1及びA2並びに端末S1、S2、S3及びS4が送信する無線通信の電波のほか、図示されていない他の通信装置(無線マウス、RFID(Radio Frequency Identifier)搭載装置、又は、コードレス電話など)、及び、通信とは関係なく電波を送出する電気機器(電子レンジ)などが送出する電波が含まれる。なお、チャネル設定装置10は、基地局A1の近傍に配置されることがより好ましい。このようにすれば、チャネル設定装置10は、基地局A1の周囲の電波の状況をより正確に取得でき、解析の結果を用いて、基地局A1が端末S1等との無線通信に使用するより適切な設定情報を提供することができる。チャネル設定装置10の詳細な処理について以降で詳しく説明する。
図2は、本実施の形態に係るチャネル設定装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、チャネル設定装置10は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、メインメモリ103と、ストレージ104と、WNIC(Wireless Network Interface Card)105と、NIC(Network Interface Card)106を備える。
CPU101は、ROM102に格納された制御プログラムを実行するプロセッサである。チャネル設定装置10が実行する各処理は、CPU101が制御プログラムを実行することで実現されるものである。
ROM102は、制御プログラム等を保持する読み出し専用記憶領域である。
メインメモリ103は、CPU101が制御プログラムを実行するときに使用するワークエリアとして用いられる揮発性の記憶領域である。
ストレージ104は、制御プログラム、又は、画像データなどを保持する不揮発性の記憶領域である。
WNIC105は、電波を送受信することで無線通信を行う無線通信インタフェースである。WNIC105は、基地局A1が送信する電波を受信できる無線通信インタフェースである必要がある。基地局A1がIEEE802.11g規格に適合する無線LANである場合、WNIC105は、少なくともIEEE802.11g規格に適合する無線通信を受信できることが必要である。
NIC106は、有線通信を行う有線通信インタフェースである。なお、NIC106は、例えば、IEEE802.3規格等に適合する有線LANインタフェースである。
図3は、本実施の形態に係るチャネル設定装置10の機能構成を示すブロック図である。
図3及び図4に示されるように、チャネル設定装置10は、受信部111と、解析部112と、決定部113と、設定部114とを備える。
受信部111は、チャネル設定装置10の周囲の電波を受信する受信部である。受信部111は、具体的には、基地局A1が無線通信に使用可能である周波数帯域の電波を受信する。受信部111が受信する電波の周波数帯域は、基地局A1が使用する無線通信規格により異なる。例えば、基地局A1がIEEE802.11b、g規格を使用する場合には、受信部111が受信する電波の周波数帯域は、2.4GHz帯(2.400GHz〜2.497GHz)である。また、基地局A1がIEEE802.11a規格を使用する場合には、受信部111が受信する電波の周波数帯域は、5GHz帯(5.15GHz〜5.35GHz(W52、W53)、5.47GHz〜5.725GHz(W56))である。また、受信部111は、複数の周波数帯域の電波、例えば2.4GHz帯と5GHz帯、を同時に受信できるものであってもよい。なお、受信部111には、基地局A1が無線通信に使用可能である周波数帯域が予め設定されているものとするが、これは、予めROM102などに記憶されているものであってもよいし、他の装置等から通信などを用いて取得されストレージ104に記憶されているものであってもよい。
解析部112は、受信部111が受信した電波の状況を解析することで、基地局A1が無線通信に使用可能であるチャネルごとの無線通信の推定品質を算出する処理部である。ここで推定品質とは、解析部112が電波の状況の解析により推定する無線通信の品質のことをいう。解析部112は、算出した推定品質を決定部113に提供する。解析部112は、スペクトル解析及びフレーム解析の2つの独立した解析手法それぞれを用いて電波の状況を解析する。解析部112は、上記2つの解析それぞれを行うスペクトル解析部121と、フレーム解析部122とを有する(図4)。スペクトル解析部121及びフレーム解析部122については後で説明する。
決定部113は、解析部112が算出した推定品質がより高いチャネルを、より優先的に、基地局A1が無線通信に使用するチャネルとして決定する処理部である。決定部113は、解析部112が算出した推定品質を取得し、取得した推定品質に基づいて上記チャネルを決定する。決定部113は、例えば、取得した推定品質のうち、最も推定品質が高いチャネルを選択し、基地局A1が使用するチャネルとして決定する。チャネルの決定方法については、後で具体的に説明する。
設定部114は、決定部113が決定したチャネルを無線通信に使用するように基地局A1を設定するための設定情報を生成し、生成した設定情報を基地局A1に送信する処理部である。設定部114は、基地局A1の設定インタフェースに適合する形式の設定情報のひな形を予め記憶しており、このひな形に決定部113が決定したチャネルをあてはめることで、基地局A1に設定するための設定情報を生成する。また、設定部114は、生成した設定情報を、設定インタフェースに適合する通信形式で基地局A1に送信する。
設定部114が、生成した設定情報を基地局A1に送信するタイミングは任意としてもよいが、夜間など、基地局A1と端末S1等との無線通信の通信量又は頻度が小さくなる期間内に設定するようにしてもよい。このようにすれば、基地局A1によるチャネル切り替えの際に発生する通信断時間の、無線通信に与える影響をより小さくすることができる。
なお、基地局A1のWebコンソールを通じて設定部114が設定情報を送信する場合、Webコンソールにログインするためのログイン名及びパスワード等を基地局A1が求めることがある。このような場合、設定部114は、予め基地局A1のログイン名及びパスワードを記憶しておき、記憶しているログイン名及びパスワードを送信して基地局A1のWebコンソールにログインすることを要する。
また、基地局A1のWebコンソールを通じて設定部114が設定情報を送信する場合、設定部114は、Webコンソールを通じて基地局A1を設定する際のHTML(HyperText Markup Language)による設定コマンドを、上記ひな形として記憶しておくものとする。上記設定コマンドは、基地局A1の機種又はバージョンの別によって異なる、つまり、基地局A1に固有の形式のものであることがある。そのため、設定部114は、必要に応じて基地局A1の機種又はバージョンを示す情報を基地局A1又はその他の装置から取得しておくことを要する。
図4は、本実施の形態に係るチャネル設定装置10の解析部112の詳細な機能構成を示すブロック図である。
スペクトル解析部121は、受信部111が受信した電波のスペクトル解析を行う処理部である。スペクトル解析部121は、受信部111が受信した電波の周波数ごとの受信電波強度を取得する。スペクトル解析部121がスペクトル解析を行う帯域幅は、基地局A1が無線通信に使用するチャネルの周波数幅より小さい。具体的には、基地局A1がIEEE802.11g規格を使用する場合には、上記帯域幅は、1チャネルの帯域幅である20MHzより小さい帯域幅(例えば1MHz)とする。
また、スペクトル解析部121は、取得した受信電波強度に基づいてノイズを検出し、ノイズをより少なく含むチャネルほど、より高い推定品質を算出する。ノイズが小さいチャネルでは、通信エラーなどの発生が少ないことから、通信ロスの少ない無線通信が可能であると考えられるからである。
フレーム解析部122は、受信部111が受信した電波に含まれる通信フレームの解析を行う処理部である。フレーム解析部122は、受信部111が受信した電波に含まれる無線通信の通信フレームを取得する。また、フレーム解析部122は、取得した通信フレームを受信したチャネル、受信電波強度及びフレーム長、並びに、取得した通信フレームそれぞれの内部に含まれる宛先アドレス及び送信元アドレス等を取得する。なお、フレーム解析部122が取得する情報は、上記のうちの一部のみであってもよい。
図5は、本実施の形態に係るスペクトル解析部121による解析結果の一例を示す説明図である。
図5は、スペクトル解析部121が取得した受信電波強度の一例を示したものである。図5において、スペクトル解析部121が取得した1MHzの帯域幅ごとの受信電波強度がグラフ上の複数の点501として示されており、複数の点501をなめらかにつないだ線がスペクトル曲線502である。スペクトル曲線502は、例えば、チャネル1及びチャネル5をピークとする比較的広い周波数幅を有するスペクトルと、チャネル7付近をピークとする比較的狭い周波数幅を有するスペクトルとを含むといえる。
スペクトル解析部121は、スペクトル曲線502に基づいて、受信部111が受信した電波に含まれるノイズを以降に示すように検出する。
図6は、本実施の形態に係るスペクトル解析部121による解析結果に基づくノイズの検出方法の一例を示す説明図である。
図6に示されるスペクトル曲線601は、IEEE802.11g規格のチャネル1の無線通信のスペクトルの一例を示す。スペクトル曲線601は、チャネル1の中心周波数である2.412GHzを中心として20MHzの周波数幅を有する所定の形状のスペクトルを示している。なお、図6において、スペクトルの形状は模式的に示しているが、IEEE802.11g規格の無線通信の電波のスペクトルの正確な形状は当該規格により定められている。
図6に示されるスペクトル曲線602は、ノイズのスペクトルの一例を示す。スペクトル曲線602に示されるように、ノイズのスペクトルは、無線通信のスペクトルとは異なる形状を有しており、例えば、無線通信のスペクトルより狭い周波数帯域内に局在している。
スペクトル解析部121は、上記のようなスペクトルの形状の差異に基づいて、受信部111が受信した電波に含まれるノイズを検出する。具体的には、スペクトル解析部121は、受信部111が受信した電波のスペクトル又はその一部が、無線通信のスペクトルの定数倍に一致する場合には無線通信のスペクトルである(ノイズではない)と判定し、一方、無線通信のスペクトルの定数倍に一致しない場合にノイズであると判定する(ノイズを検出する)。なお、受信部111が受信した電波のスペクトルが、無線通信のスペクトルの定数倍を複数含んでいたり、複数のノイズのスペクトルを含んでいたりしている場合にも、従来のノイズ検出技術によりノイズ検出が可能である。
また、スペクトル解析部121は、上述したようなスペクトルの形状の差異に基づく判断が明確にできない場合であっても、無線通信のスペクトルと異なるスペクトル曲線602であることを基に(例えば、スペクトル曲線602の形状が、外来ノイズと無線通信のスペクトルから合成されているなど)ノイズの有無を検出することができる。
図7は、本実施の形態に係るフレーム解析部122による解析結果であるフレームキャプチャログの一例を示す説明図である。
図7に示されるキャプチャログは、受信部111が受信する電波に含まれる複数の通信フレームに関する情報を示したものであり、複数の通信フレームのそれぞれについて、時刻701、送信元アドレス702、宛先アドレス703、チャネル704、送信レート705、RSSI(Received Signal Strength Indicator)706、及び、フレーム長707の各情報を含む。
時刻701は、当該通信フレームを受信部111が受信した時刻を示す情報である。時刻701は、上記時刻を絶対的に示すものでもよいし、時刻を相対的に示すものであってもよい。時刻701は、例えば、キャプチャログ上の最も古い通信フレームの時刻を基準とし、基準とした最も古い通信フレームの時刻から当該通信フレームの受信時刻までの時間、つまり、基準とした時刻からの相対的な時刻とする。なお、時刻701が計測される際の時刻の最小単位は、1マイクロ秒〜1ミリ秒程度である。
送信元アドレス702は、当該通信フレームの送信元MAC(Media Access Control)を示す情報である。図7において、「MAC(A1)」等の表記は、基地局A1等のMACアドレスを意味する。
宛先アドレス703は、当該通信フレームの宛先MACを示す情報である。
チャネル704は、当該通信フレームが受信されるチャネルを示す情報である。
送信レート705は、当該通信フレームが送信された送信レートを示す情報である。
RSSI706は、当該通信フレームを含む受信電波の受信電波強度を示す情報である。
フレーム長707は、当該通信フレームのフレーム長を示す情報である。
なお、図7に示されるキャプチャログは、チャネル設定装置10が起動してから継続的に蓄積されたものであってもよいし、所定の期間内で蓄積されたものであってもよいし、現在時刻から所定の時間だけ遡った時間範囲内で蓄積されたものであってもよい。
フレーム解析部122は、上記各情報に基づいて通信フレームの解析を行う。フレーム解析部122による通信フレームの解析により得られる情報について、以降で詳細に説明する。
図8は、本実施の形態に係るフレーム解析部122による解析結果であるチャネルごとの帯域占有率及び基地局数の一例を示す説明図である。図9は、本実施の形態に係るフレーム解析部122による解析結果である基地局ごとの端末数の一例を示す説明図である。図10は、本実施の形態に係るフレーム解析部122による解析結果であるチャネルごとかつ送信レートごとの送信バイト数の一例を示す説明図である。
フレーム解析部122は、具体的に、解析結果である、チャネルごとの帯域占有率、チャネルごとの基地局数、各基地局に帰属している端末数、チャネルごとかつ送信レートごとの送信バイト数、チャネルごとのエラー指標、又は、再認証及び鍵更新の頻度に基づいて推定品質を算出する。以下で、各解析結果と、当該解析結果に基づく推定品質の算出方法について説明する。
(1)チャネルごとの帯域占有率
フレーム解析部122は、通信フレームの解析により基地局A1が無線通信に使用するチャネルごとの通信フレームの帯域占有率801(図8)を取得する。帯域占有率801は、当該チャネルで送信される通信フレームが空間を伝搬している時間の、時間全体に占める割合を示す値である。フレーム解析部122は、図7のチャネル704、送信レート705及びフレーム長707を用いて帯域占有率801を算出する。また、フレーム解析部122は、ハードウェア(例えば、無線通信用の専用部品)により無線通信から収集した数値を基に帯域占有率801を算出することもできる。
解析部112は、フレーム解析部122が取得した帯域占有率がより低いチャネルほど、より高い推定品質を算出する。帯域占有率がより低いチャネルでは、送信機会がより多く得られると予想されるからである。
(2)チャネルごとの基地局数
フレーム解析部122は、通信フレームの解析により基地局A1が無線通信に使用するチャネルごとの基地局の個数である基地局数802(図8)を取得する。基地局数802は、当該チャネルで通信をしている基地局の個数である。フレーム解析部122は、図7のチャネル704、送信元アドレス702及び宛先アドレス703に基づいて基地局数802を算出する。
解析部112は、フレーム解析部122が取得した基地局数がより少ないチャネルほど、より高い推定品質を算出する。基地局がより少ないチャネルでは、送信機会がより多く得られると予想されるからである。
(3)各基地局に帰属している端末数
フレーム解析部122は、通信フレームの解析により、各基地局に帰属している端末数(図9)を取得する。端末数は、当該基地局に帰属している端末の個数である。フレーム解析部122は、図7のチャネル704、送信元アドレス702及び宛先アドレス703に基づいて端末数を算出する。
解析部112は、フレーム解析部122が取得した、各基地局に帰属している端末数と各基地局が使用しているチャネルとに基づいて、端末数がより少ないチャネルほど、より高い推定品質を算出する。端末数がより少ないチャネルでは、送信機会がより多く得られると予想されるからである。
(4)チャネルごとかつ送信レートごとの送信バイト数
フレーム解析部122は、通信フレームの解析により、チャネルごとかつ送信レートごとの送信バイト数(図10)を取得する。フレーム解析部122は、図7のチャネル704、送信レート705及びフレーム長707に基づいて上記送信バイト数を算出する。
解析部112は、フレーム解析部122が取得した上記送信バイト数に基づいて、所定より低い送信レートで送信される通信フレームがより少ないチャネルほど、より高い推定品質を算出する。所定より低い送信レートで送信される通信フレームがより少ないチャネルでは、送信機会がより多く得られると予想されるからである。なお、所定の送信レートは、任意に定められてよいが、例えば、IEEE802.11gの無線通信規格の場合で24Mbps等とすることができる。
(5)チャネルごとのエラー指標
フレーム解析部122は、通信フレームの解析により、チャネルごとの通信エラーの多さを示すエラー指標を取得する。フレーム解析部122は、受信部111が受信する電波に含まれる複数の通信フレームに関する通信エラーの情報(不図示)に基づいてエラー指標を取得する。エラー指標には、例えば、各通信フレームに対するCRC(Cyclic Redundancy Check)で検出されたエラーの割合であるCRCエラー率、通信フレームのロス等を回復するための再送の回数、フレーム送信及び再送時のRTS(Request to Send)送信回数、帰属及び帰属解除を繰り返している端末数を採用することができる。
解析部112は、フレーム解析部122が取得したエラー指標に示される通信エラーがより少ないチャネルほど、より高い推定品質を算出する。通信エラーがより少ないチャネルでは、安定した無線通信がなされていると予想されるからである。
(6)再認証及び鍵更新の頻度
フレーム解析部122は、通信フレームの解析により、チャネルごとの再認証又は鍵更新の頻度を示す、再認証指標又は鍵更新指標を取得する。フレーム解析部122は、受信部111が受信する電波に含まれる複数の通信フレームに関する再認証及び鍵更新の情報(不図示)に基づいて再認証指標又は鍵更新指標を取得する。
解析部112は、フレーム解析部122が取得した再認証指標又は鍵更新指標に示される、再認証又は鍵更新の頻度がより低いチャネルほど、より高い推定品質を算出する。再認証又は鍵更新の頻度がより少ないチャネルでは、安定した無線通信がなされていると予想されるからである。
なお、解析部112は、上記(1)〜(6)の解析結果を考慮して推定品質を算出する。その際、上記(1)から(6)に向かって解析結果を考慮していき、実質的に同じ推定品質が算出される場合に次の解析結果を考慮し、実質的に同じでない推定品質が算出されるまで行うようにしてもよい。なお、上記における「実質的に同じ」という表現は、厳密に同じである場合のほか、5%〜10%程度以内の差がある場合であっても同じとみなして差し支えない場合も含むものとする。なお上記「5%〜10%」の数値はあくまで例示であり、より小さくしてもよいし、大きくしてもよいし、状況に応じて動的に変化させてもよい。
また、解析部112は、上記(1)〜(6)の解析結果それぞれを重み付けして足し合わせるようにしてもよい。つまり、解析部112は、フレーム解析部122が通信フレームの解析により複数の解析結果情報を取得する場合には、さらに、複数の情報それぞれについての重み値を取得し、各解析結果情報から推定品質を算出する際には、取得した重み値に応じて複数の解析結果情報それぞれの推定品質への寄与の大きさを調整するようにしてもよい。
なお、上記(1)と(4)とを特に優先的に利用することにしてもよい。すなわち、まずチャネルごとの帯域占有率に基づく推定品質の算出を行い、算出される推定品質が実質的に同じ場合に、チャネルごとかつ送信レートごとの送信バイト数に基づく推定品質の算出を行うようにしてもよい。帯域占有率が同じであっても送信レートごとの送信バイト数が異なる場合、通信品質への影響が比較的大きいと考えられるためである。
図11は、本実施の形態に係るチャネル設定装置10により実行されるチャネル設定方法を示すフロー図である。
ステップS101において、受信部111は、基地局A1が無線通信に使用可能である周波数帯域の電波を受信する。ステップS101は、受信ステップに相当する。
ステップS102において、解析部112は、ステップS101で受信部111が受信した電波の状況を解析することで、基地局A1が無線通信に使用可能であるチャネルごとの無線通信の推定品質を算出する。ステップS102は、解析ステップに相当する。
ステップS103において、決定部113は、ステップS102で解析部112が算出した推定品質がより高いチャネルを、より優先的に、基地局A1が無線通信に使用するチャネルとして決定する。ステップS103は、決定ステップに相当する。
ステップS104において、設定部114は、ステップS103で決定部113が決定したチャネルを示す設定情報を生成し、生成した設定情報を基地局A1に送信する。ステップS104は、設定ステップに相当する。
図12は、本実施の形態に係る解析部112により実行される、電波の状況の解析及び推定品質の算出の詳細な処理を示すフロー図である。図12は、図11におけるステップS102処理を詳細に示すものである。
ステップS201において、スペクトル解析部121は、ステップS101(図11)で受信部111が受信した電波の状況を取得し、スペクトル解析を行う。より具体的には、スペクトル解析部121は、スペクトル解析により電波に含まれるノイズを検出する。
ステップS202において、スペクトル解析部121は、ステップS201で検出したノイズがより少ないチャネルほど、より高い推定品質を算出する。なお、スペクトル解析部121は、ステップS201でノイズが検出されたチャネルを、以降の処理の対象から除外するようにしてもよい。このようにすると、ノイズが検出されたチャネルは、フレーム解析部122による解析結果に関係なく、基地局A1に設定するチャネルとして決定されなくなる。よって、ノイズが検出されたチャネルを基地局A1が無線通信に使用することを禁止することができる利点がある。
ステップS203において、フレーム解析部122は、ステップS101(図11)で受信部111が受信した電波に含まれる通信フレームを解析する。
ステップS204において、フレーム解析部122は、推定品質の算出に用いる複数の指標の重み値を取得する。フレーム解析部122は、ストレージ104に予め記憶された重み値を読み出すことで取得してもよいし、NIC106を介して外部の装置から重み値を取得してもよい。なお、ステップS204は、必ずしも行われなくてもよい。
ステップS205において、フレーム解析部122は、フレームの帯域占有率等に基づいて、推定品質を算出する。具体的な算出方法については、上記(1)〜(6)のとおりである。また、フレーム解析部122は、ステップS204で重み値を取得した場合には、重み値を用いて、各種解析結果情報を重み付けして考慮することができる。
図13は、本実施の形態に係る決定部113により決定されるチャネルを示す説明図である。
推定品質の順位1301及びチャネル1302は、基地局A1が無線通信に使用するチャネルを、図12に示される一連の処理によって算出された推定品質が高いものから順に示すものである。図13に示される例では、チャネル1について算出された推定品質が最も高く、次いで、チャネル6、チャネル11と順に推定品質が低くなることが示されている。
決定部113は、推定品質の順位に基づいて、基地局A1が無線通信に使用するチャネルを決定する。例えば、決定部113は、使用するチャネル1303に示されるように、最も推定品質が高いチャネルであるチャネル1を選択し、基地局A1が使用するチャネルとして決定する。
なお、決定部113が上記チャネルを決定する方法は、最も推定品質が高いチャネルを選択することに限定されない。例えば、推定品質が品質の高さを絶対値的に示す指標で示される場合には、この指標が所定値以上であるチャネルのうちから任意の方法で1つを選択するようにしてもよい。また、推定品質が最も高いチャネルを選択することができない何らかの理由がある場合に、推定品質が2番目に高いチャネルを選択するようにしてもよい。
以降において、LAN30上にチャネル設定装置が複数存在する場合のチャネルの設定方法について説明する。
図14は、本実施の形態の係る無線通信システムの別の例である無線通信システム2を示す構成図である。
図14に示されるように、無線通信システム2は、基地局A1及びA2と、チャネル設定装置10及び11、LAN30と、端末S1、S2、S3及びS4とを備える。基地局A1及びA2は、互いの無線通信エリア内に存在している。
チャネル設定装置11は、基地局A2が無線通信に用いるチャネルを設定するための装置である。チャネル設定装置11は、チャネル設定装置10と同様に、受信部111と、解析部112と、決定部113と、設定部114とを備える。
この場合、チャネル設定装置10及び11それぞれの決定部113は、基地局A1及びA2が無線通信に使用するチャネルを同一チャネルに決定することが起こり得る。すると、基地局A1及びA2が当該同一チャネルで無線通信を行うようになり、その結果、当該同一チャネルにおける無線通信の品質が低下し得る。そこで、このような場合には、チャネル設定装置10及び11それぞれの決定部113が同一チャネルに決定することを回避するための調停処理を行う。調停処理の具体的な流れについて以降で説明する。
図15は、本実施の形態に係る決定部113による調停処理の流れを示すフロー図である。この調停処理は、図11のステップS103内の処理として行われ得るものである。以降では、チャネル設定装置10の決定部113が行う調停処理を説明するが、チャネル設定装置11の決定部113も同様の調停処理を行う。
ステップS301において、決定部113は、ステップS103(図11)で決定したチャネル(チャネルA又は第一チャネルともいう)を、LAN30上の自装置以外のチャネル設定装置(チャネル設定装置11)に提供する。また、上記チャネルを提供する際には、上記チャネルとともに自装置の優先度を提供する。優先度は、チャネル設定装置同士で互いに異なる数値が用いられ、例えば、NIC106のハードウェアアドレス(MACアドレス)を用いることができる。また、決定部113は、チャネル設定装置11の決定部113によるステップS301の実行により提供される、チャネル設定装置11の決定部113が決定したチャネル(チャネルB又は第二チャネルともいう)及び優先度を取得する。
ステップS302において、決定部113は、チャネルAとチャネルBとが一致するか否かを判定する。上記の両チャネルが一致する場合(ステップS302でYes)、ステップS303に進む。一方、上記の両チャネルが一致しない場合(ステップS302でNo)、ステップS312に進む。
ステップS303において、決定部113は、LAN30上のチャネル設定装置のうち、自装置の優先度が最大であるか否かを判定する。より具体的には、ステップS301で取得したチャネル設定装置11の優先度より、チャネル設定装置10の優先度が大きいか否かを判定する。自装置の優先度が最大であると判定した場合(ステップS303でYes)、ステップS304に進む。一方、自装置の優先度が最大でないと判定した場合(ステップS303でNo)、ステップS311に進む。
ステップS304において、決定部113は、基地局A1が無線通信に使用するチャネルとして、チャネルAを維持する、つまり、変更しない。これで調停処理を終了する。
ステップS311において、決定部113は、基地局A1が無線通信に使用可能であるチャネルのうち、チャネルBを除外したものから、再度、基地局A1が無線通信に使用するチャネルを選択し決定する。このとき、決定部113は、例えば、基地局A1が無線通信に使用可能であるチャネルから上記チャネルを除外したもののうち、最も推定品質の順位の高いものを用いることにしてもよいし、品質の指標が所定値以上であるチャネルのうちから任意の方法で1つを選択するようにしてもよい。これで調停処理を終了する。
ステップS312において、決定部113は、基地局A1が無線通信に使用するチャネルとして、チャネルAを維持する、つまり、変更しない。これで調停処理を終了する。
以上のように、決定部113は、(a)ステップS103(図11)で決定したチャネルである第一チャネルをチャネル設定装置11へ提供し、かつ、チャネル設定装置11がステップS103(図11)で決定したチャネルである第二チャネルをチャネル設定装置11から取得し、(b)第一チャネルが第二チャネルと同一であるか否かを判定し、同一であると判定すると、基地局A1が無線通信に使用可能であるチャネルから第二チャネルを除外したもののうちから新たなチャネルを決定する。
図16は、本実施の形態の決定部113により決定されるチャネルの別の例を示す説明図である。
図16の(a)は、チャネル設定装置10及び11それぞれの決定部113が互いに異なるチャネルを選択した例を示している。この場合、調停処理において、チャネル設定装置10及び11それぞれの決定部113が決定したチャネルが互いに一致しないと判定され(ステップS302でNo)、チャネルが維持される、つまり、チャネルが変更されない(ステップS312)。
図16の(b)は、チャネル設定装置10及び11それぞれの決定部113が同一のチャネルを選択し調停処理の結果、互いに異なるチャネルを選択することになった例を示している。この場合、調停処理において、チャネル設定装置10及び11それぞれの決定部113が決定したチャネルが互いに一致すると判定され(ステップS302でYes)、優先度が高いチャネル設定装置10のチャネルが維持される(ステップS304)とともに、優先度が低いチャネル設定装置11のチャネルが変更される(ステップS311)。
以上のように、本実施の形態のチャネル設定装置は、基地局が無線通信に使用可能である周波数帯域の電波の解析に基づいて通信品質が高いと推定されるチャネルを算出し、基地局に設定する。これにより、チャネル設定装置は、一般の基地局を対象として、通信品質が高いと推定されるチャネルを当該基地局が無線通信に使用するようにすることができる。このように、チャネル設定装置は、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に設定することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に設定するチャネル設定装置の別形態について説明する。なお、実施の形態1におけるものと同一の装置及び構成要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図17は、本実施の形態に係る無線通信システム3の構成図である。
図17に示されるように、無線通信システム3は、基地局A1及びA2と、受信装置15と、設定装置16と、LAN30と、ネットワーク32と、端末S1、S2、S3及びS4とを備える。基地局A1及びA2と、LAN30と、端末S1、S2、S3及びS4とは、実施の形態1におけるものと同じであるので詳細な説明を省略する。
ネットワーク32は、LAN30に接続された外部ネットワークであり、例えば、インターネットである。
受信装置15は、周囲の電波の状況を取得する装置である。
設定装置16は、受信装置15が取得した電波の状況に基づく解析の結果を用いて、基地局A1に対して、基地局A1が使用するチャネルを設定するための設定情報を送信する。
受信装置15と設定装置16とは、互いにLAN30及びネットワーク32を介して通信可能に接続されており、受信装置15と設定装置16とが連携して動作することで実施の形態1のチャネル設定装置10として機能する。つまり、受信装置15と設定装置16とは、互いに連携して動作することで、基地局A1が無線通信に用いるチャネルを設定する。つまり、受信装置15と設定装置16とを合わせたものが、実施の形態1におけるチャネル設定装置10に相当する。
図18は、本実施の形態に係る受信装置15及び設定装置16の機能構成を示すブロック図である。
図18に示されるように、受信装置15は、受信部111と通信部151とを備える。
受信部111は、実施の形態1における受信部111と同じである。受信部111は、受信した電波の状況を示す情報を通信部151及び161を通じて解析部112に提供する。
通信部151は、設定装置16との間で通信を行うための通信インタフェースである。なお、通信部151は、第一通信部に相当する。
また、設定装置16は、解析部112と、決定部113と、設定部114と、通信部161とを備える。解析部112と、決定部113と、設定部114とは、それぞれ、実施の形態1における同名の構成要素と同じである。解析部112は、受信装置15が受信した電波の状況を示す情報を、通信部151及び161を通じて受信部111から受信する。また、解析部112は、受信部111が受信した電波の状況として、通信部161が受信した情報を解析することで、基地局が無線通信に使用可能であるチャネルごとの無線通信の推定品質を算出する。
通信部161は、受信装置15との間で通信を行うための通信インタフェースである。なお、通信部161は、第二通信部に相当する。
このように、無線通信システム3では、実施の形態1のチャネル設定装置10の構成要素が受信装置15及び設定装置16に分かれて配置されており、受信部111から解析部112へ提供される情報は、通信部151及び161、並びに、LAN30及びネットワーク32を通じて提供される。
このような構成とすることで、複数の受信装置15と、単一の設定装置16とにより、基地局A1が使用するチャネルを設定することができる。すなわち、チャネルを設定する対象である基地局A1の近傍に受信部111だけを配置し、解析部112、決定部113及び設定部114を複数の基地局のために用いる共通のものとして、受信部111がネットワーク32等を介して通信可能な位置に配置することで、装置の効率化、コストの削減の観点で利点がある。また、解析部112、決定部113及び設定部114の処理をより新しいものに更新する必要が生じた場合に、単一の設定装置16の更新だけを行うことで対応できるので、装置の運用の面でも利点がある。
以上、本発明のチャネル設定について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、基地局が無線通信に使用するチャネルを適切に設定するチャネル設定装置に利用可能である。
1、2、3 無線通信システム
10、11 チャネル設定装置
15 受信装置
16 設定装置
30 LAN
32 ネットワーク
101 CPU
102 ROM
103 メインメモリ
104 ストレージ
105 WNIC
106 NIC
111 受信部
112 解析部
113 決定部
114 設定部
121 スペクトル解析部
122 フレーム解析部
151、161 通信部
501 点
502、601、602 スペクトル曲線
A1、A2 基地局
S1、S2、S3、S4 端末

Claims (12)

  1. 基地局が無線通信に使用するチャネルを設定するためのチャネル設定装置であって、
    前記基地局が無線通信に使用可能である周波数帯域の電波を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した電波の状況を解析することで、前記基地局が無線通信に使用可能であるチャネルごとの無線通信の推定品質を算出する解析部と、
    前記解析部が算出した推定品質がより高いチャネルを、より優先的に、前記基地局が無線通信に使用するチャネルとして決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記チャネルを示す設定情報を生成し、生成した前記設定情報を前記基地局に送信する設定部とを備える
    チャネル設定装置。
  2. 前記解析部は、
    前記受信部が受信した電波のスペクトル解析を行うスペクトル解析部と、
    前記受信部が受信した電波に含まれる通信フレームの解析を行うフレーム解析部とを有し、
    前記スペクトル解析部と前記フレーム解析部とのそれぞれの解析結果に基づいて前記推定品質を算出する
    請求項1に記載のチャネル設定装置。
  3. 前記基地局は、前記基地局に固有の形式の設定コマンドにより前記基地局が無線通信に使用するチャネルの設定を受け付けることが可能であり、
    前記設定部は、前記決定部が決定した前記チャネルを無線通信に使用するように前記基地局を設定するための設定コマンドを前記設定情報として生成する
    請求項2に記載のチャネル設定装置。
  4. 前記スペクトル解析部は、前記スペクトル解析により前記受信部が受信した電波に含まれるノイズを検出し、
    前記解析部は、前記スペクトル解析部が検出した前記ノイズがより小さいチャネルほど、より高い前記推定品質を算出する
    請求項3に記載のチャネル設定装置。
  5. 前記フレーム解析部は、前記通信フレームの解析により前記基地局が無線通信に使用するチャネルごとの通信フレームの帯域占有率を取得し、
    前記解析部は、前記フレーム解析部が取得した帯域占有率がより低いチャネルほど、より高い前記推定品質を算出する
    請求項3又は4に記載のチャネル設定装置。
  6. 前記フレーム解析部は、前記通信フレームの解析により前記基地局が無線通信に使用するチャネルごとに当該チャネルで通信している基地局の個数を取得し、
    前記解析部は、前記フレーム解析部が取得した基地局の個数がより少ないチャネルほど、より高い前記推定品質を算出する
    請求項3〜5のいずれか1項に記載のチャネル設定装置。
  7. 前記フレーム解析部は、前記通信フレームの解析により前記基地局が無線通信に使用するチャネルごと、かつ、送信レートごとに、当該チャネルで通信される通信フレームのバイト数を取得し、
    前記解析部は、前記フレーム解析部が取得した前記バイト数に基づいて、所定より低い送信レートで送信される通信フレームがより少ないチャネルほど、より高い前記推定品質を算出する
    請求項3〜6のいずれか1項に記載のチャネル設定装置。
  8. 前記フレーム解析部は、前記通信フレームの解析により前記基地局が無線通信に使用するチャネルごとの通信エラーの多さを示すエラー指標を取得し、
    前記解析部は、前記フレーム解析部が取得した前記エラー指標に示される通信エラーがより少ないチャネルほど、より高い前記推定品質を算出する
    請求項3〜7のいずれか1項に記載のチャネル設定装置。
  9. 前記解析部は、
    前記フレーム解析部が前記通信フレームの解析により複数の情報を取得する場合には、さらに、前記複数の情報それぞれについての重み値を取得し、前記複数の情報から前記推定品質を算出する際には、取得した前記重み値に応じて前記複数の情報それぞれの前記推定品質への寄与の大きさを調整する
    請求項5〜8のいずれか1項に記載のチャネル設定装置。
  10. 前記チャネル設定装置は、他のチャネル設定装置とネットワークを通じて通信可能であり、
    前記決定部は、さらに、
    (a)決定した前記チャネルである第一チャネルを前記他のチャネル設定装置へ提供し、かつ、前記他のチャネル設定装置が決定したチャネルである第二チャネルを前記他のチャネル設定装置から取得し、
    (b)前記第一チャネルが前記第二チャネルと同一であるか否かを判定し、同一であると判定すると、前記基地局が無線通信に使用可能であるチャネルから前記第二チャネルを除外したもののうちから新たなチャネルを決定する
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のチャネル設定装置。
  11. 前記チャネル設定装置は、
    受信装置と、ネットワークを介して前記受信装置と接続される設定装置とを備え、
    前記受信装置は、
    前記受信部と、
    前記受信部が受信した電波の状況を示す情報を、前記ネットワークを介して前記設定装置に送信する第一通信部とを備え、
    前記設定装置は、
    前記ネットワークを介して前記第一通信部から前記情報を受信する第二通信部と、
    前記決定部と、
    前記設定部とを備え、
    前記解析部は、前記受信部が受信した電波の状況として、前記第二通信部が受信した前記情報を解析することで、前記基地局が無線通信に使用可能であるチャネルごとの無線通信の推定品質を算出する
    請求項1に記載のチャネル設定装置。
  12. 基地局が無線通信に使用するチャネルを設定するためのチャネル設定装置により実行されるチャネル設定方法であって、
    前記基地局が無線通信に使用可能である周波数帯域の電波を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信した電波の状況を解析することで、前記基地局が無線通信に使用可能であるチャネルごとの無線通信の推定品質を算出する解析ステップと、
    前記解析ステップで算出した推定品質がより高いチャネルを、より優先的に、前記基地局が無線通信に使用するチャネルとして決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決定した前記チャネルを示す設定情報を生成し、生成した前記設定情報を前記基地局に送信する設定ステップとを含む
    チャネル設定方法。
JP2015213345A 2015-10-29 2015-10-29 チャネル設定装置、及び、チャネル設定方法 Active JP6476524B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015213345A JP6476524B2 (ja) 2015-10-29 2015-10-29 チャネル設定装置、及び、チャネル設定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015213345A JP6476524B2 (ja) 2015-10-29 2015-10-29 チャネル設定装置、及び、チャネル設定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017085421A true JP2017085421A (ja) 2017-05-18
JP6476524B2 JP6476524B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=58713364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015213345A Active JP6476524B2 (ja) 2015-10-29 2015-10-29 チャネル設定装置、及び、チャネル設定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6476524B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003153337A (ja) * 2001-11-14 2003-05-23 Matsushita Electric Works Ltd 無線チャンネル設定装置及び方法、並びにプログラム、無線通信装置
JP2004096148A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Casio Comput Co Ltd 無線ネットワークシステムおよびプログラム
JP2004531121A (ja) * 2001-03-08 2004-10-07 ノキア コーポレイション 無線通信システムにおける測定サマリを通報する装置及び関連する方法
US20050129060A1 (en) * 2003-12-10 2005-06-16 Chen-Hua Pang [method of setting operation channels of wireless local area network access point]
WO2010125635A1 (ja) * 2009-04-27 2010-11-04 株式会社日立製作所 無線通信システム、統合基地局および端末
JP2012034164A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 National Institute Of Information & Communication Technology 電波センサおよびデータ伝送方法
JP2014175784A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Hitachi Industry & Control Solutions Ltd 無線通信システム及び無線通信方法
JP2014233093A (ja) * 2014-09-17 2014-12-11 株式会社東芝 無線通信システム、管理装置及び基地局管理方法
JP2015506604A (ja) * 2011-12-22 2015-03-02 インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド 動的スペクトル割当てのための方法、装置、およびシステム
JP2015076893A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 グリーンリー テクストロン インコーポレーテッド サービス品質を予測するための配置された無線装置
JP2015512193A (ja) * 2012-02-01 2015-04-23 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated ホワイトスペース動作のためのモバイルエンティティの認証のための方法および装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004531121A (ja) * 2001-03-08 2004-10-07 ノキア コーポレイション 無線通信システムにおける測定サマリを通報する装置及び関連する方法
JP2003153337A (ja) * 2001-11-14 2003-05-23 Matsushita Electric Works Ltd 無線チャンネル設定装置及び方法、並びにプログラム、無線通信装置
JP2004096148A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Casio Comput Co Ltd 無線ネットワークシステムおよびプログラム
US20050129060A1 (en) * 2003-12-10 2005-06-16 Chen-Hua Pang [method of setting operation channels of wireless local area network access point]
WO2010125635A1 (ja) * 2009-04-27 2010-11-04 株式会社日立製作所 無線通信システム、統合基地局および端末
JP2012034164A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 National Institute Of Information & Communication Technology 電波センサおよびデータ伝送方法
JP2015506604A (ja) * 2011-12-22 2015-03-02 インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド 動的スペクトル割当てのための方法、装置、およびシステム
JP2015512193A (ja) * 2012-02-01 2015-04-23 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated ホワイトスペース動作のためのモバイルエンティティの認証のための方法および装置
JP2014175784A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Hitachi Industry & Control Solutions Ltd 無線通信システム及び無線通信方法
JP2015076893A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 グリーンリー テクストロン インコーポレーテッド サービス品質を予測するための配置された無線装置
JP2014233093A (ja) * 2014-09-17 2014-12-11 株式会社東芝 無線通信システム、管理装置及び基地局管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6476524B2 (ja) 2019-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20070114023A (ko) 동기식 연결 지향형 링크의 자동 공존 우선 순위 선택 방법및 시스템
CN109842556B (zh) 带宽确定方法、路由器及终端设备
KR20100083040A (ko) 무선 통신 채널 제어 방법 및 시스템
JP6047792B2 (ja) 無線中継装置、制御方法及びコンピュータプログラム
JP5715537B2 (ja) 無線lanセンシング装置、無線lanステーションおよびプログラム
JP6476524B2 (ja) チャネル設定装置、及び、チャネル設定方法
JP2011004262A (ja) 移動無線端末装置
US8520597B2 (en) Apparatus and method for processing data in ad-hoc network
EP2822346A1 (en) Spectrum allocation in a wireless network
US20230269628A1 (en) Control device, communication system, and control method
JP5228066B2 (ja) 帯域幅を検出するための方法およびシステム
US11228955B2 (en) Selection of wireless access points based on signal strength and network congestion
JP2010233131A (ja) 無線通信装置および無線通信方法
EP3048844A1 (en) Communications method, base station, and terminal
KR20150033070A (ko) 인지 무선 애드혹 네트워크에서의 라우팅 오버헤드 감소를 위한 무선 접속 방법
US20240098726A1 (en) Signal transmission method
EP3641373B1 (en) System and method for determining communication channels in a wireless network
JP6082413B2 (ja) 利用帯域決定装置及び方法
CN112566158B (zh) 无线网络性能的提升方法及其设备、装置及计算机可读存储介质
JP5610343B2 (ja) 無線通信ネットワーク間の共存システム
JP6672553B2 (ja) 測定装置及び測定方法
JP4499765B2 (ja) 無線端末用のハンドオーバ閾値決定装置及びその方法
JP2016192729A (ja) 無線基地局装置、無線通信システム、及び、無線基地局装置の制御方法
JP2011015052A (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
JP6570467B2 (ja) 基地局装置、制御方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180523

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180523

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6476524

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250