JP2017084953A - 筐体の取付構造 - Google Patents

筐体の取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2017084953A
JP2017084953A JP2015211425A JP2015211425A JP2017084953A JP 2017084953 A JP2017084953 A JP 2017084953A JP 2015211425 A JP2015211425 A JP 2015211425A JP 2015211425 A JP2015211425 A JP 2015211425A JP 2017084953 A JP2017084953 A JP 2017084953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving piece
housing
moving
claw
mounting structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015211425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6668682B2 (ja
Inventor
利雄 磯部
Toshio Isobe
利雄 磯部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to JP2015211425A priority Critical patent/JP6668682B2/ja
Priority to US15/297,552 priority patent/US9865945B2/en
Publication of JP2017084953A publication Critical patent/JP2017084953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6668682B2 publication Critical patent/JP6668682B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R9/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, e.g. terminal strips or terminal blocks; Terminals or binding posts mounted upon a base or in a case; Bases therefor
    • H01R9/22Bases, e.g. strip, block, panel
    • H01R9/24Terminal blocks
    • H01R9/26Clip-on terminal blocks for side-by-side rail- or strip-mounting
    • H01R9/2608Fastening means for mounting on support rail or strip
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02BBOARDS, SUBSTATIONS OR SWITCHING ARRANGEMENTS FOR THE SUPPLY OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02B1/00Frameworks, boards, panels, desks, casings; Details of substations or switching arrangements
    • H02B1/015Boards, panels, desks; Parts thereof or accessories therefor
    • H02B1/04Mounting thereon of switches or of other devices in general, the switch or device having, or being without, casing
    • H02B1/052Mounting on rails
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02BBOARDS, SUBSTATIONS OR SWITCHING ARRANGEMENTS FOR THE SUPPLY OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02B1/00Frameworks, boards, panels, desks, casings; Details of substations or switching arrangements
    • H02B1/015Boards, panels, desks; Parts thereof or accessories therefor
    • H02B1/04Mounting thereon of switches or of other devices in general, the switch or device having, or being without, casing
    • H02B1/052Mounting on rails
    • H02B1/0526Mounting on rails locking or releasing devices actuated from the front face of the apparatus

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Mounting Components In General For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構造で、筐体をDINレールに容易に取り付けられるようにする。【解決手段】筐体の一つの面に設けられた凹所をDINレールに嵌め合せて取り付ける取付構造である。この取付構造は、操作部と、第1移動片と、第2移動片と、コマとを備える。第1移動片は、操作部に連設され、凹所方向に向かう第1方向とその逆の第2方向とに移動可能である。この第1移動片に設けられた第1爪は、第1方向への移動に伴い、凹所の二つの縁部の一方において、DINレール側へと移動し、DINレールの一方の張出部に係合する。他方、第2移動片は、DINレールの他方の張出部に係合する第2爪を備え、第1移動片の第1方向への移動に伴い、凹所の二つの縁部の他方において、DINレール側へと移動する。第1,第2方向への第1移動片の移動は、コマにより、第2移動片の第2,第1方向への移動に変換される。【選択図】図4

Description

本発明は、筐体をレールに取り付ける取付構造に関する。
工場などのラインでは、様々な機器が制御盤などに取り付けて使用されるが、こうした機器の取り付けを汎用化する観点から、標準化された取付用レールが用いられることがある。こうしたレールの一つにDINレールがある。DINレールの幅方向両側は、センターから数ミリ程度立ち上がり、更に幅方向に5ミリ程度それぞれ広がった張出部を備えた形状をしている。他方、これに取り付けられる機器は、その筐体に、DINレールに取り付ける取付構造を備える(例えば、下記特許文献1、2参照)。
特開2013−214632号公報 特開2005−64114号公報
こうした筐体の取付構造では、筐体に、レールの最広部が嵌まり合う凹所を設け、ここに筐体を嵌めた状態で、操作部を操作し、レールの張出部に、係合部となる爪を突出させ、筐体がレールから脱落しないようにしている。筐体は、その凹所の内壁がレールの側端と接しており、筐体のレール幅方向の動きを規制している。この状態で、爪が、レールの張出部に向けて突出して係合しているので、振動などが加わって、筐体が上下に動いたとしても、レールから脱落することがない。
従来の筐体の取付構造では、レール両側の張出部に係合する爪の形態はいくつかのバリエーションがあった。一つは、レール幅方向両側の張出部に対応する上下の爪のうち、一方を移動する移動爪とし、他方を固定爪とする構造である。この筐体を取り付ける場合には、固定爪をレールの一方の張出部に引っ掛け、その後、操作部を操作して、他方の移動爪をレールの張出部に係合させる。もうひとつは、両方の爪を移動させるタイプであり、筐体の凹所をレールに嵌合させた状態で、操作部を操作して、両方の爪をレール幅方向内側に向けて移動させ、レールの張出部とそれぞれ係合させる。
しかしながら、片方が固定爪の場合、操作部による操作で移動爪が移動する構造は簡易なものにできるものの、固定爪を用いる関係で、取り付ける際には、筐体を若干傾けて、固定爪をレールの張出部に引っ掛け、その後、筐体をレールに押しつけるから操作部を操作するといった煩瑣な手順を執る必要があった。固定爪の係りが正しくない場合には、固定爪を破損してしまうことも考えられた。他方、両方の爪が移動する構造では、こうした固定爪の損傷と言った問題は生じないものの、操作部の操作によって、両方の爪を対向方向に移動する構造が複雑になるという問題があった。かといって、両方の爪をそれぞれ移動するように個別に操作部を設けると、使用者は、上下に分かれた二つの操作部を操作しなければならず、操作性が不十分であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一実施形態として、筐体の取付構造が提供される。この筐体の取付構造は、筐体の一つの面に設けられた凹所をDINレールに嵌め合せて取り付ける筐体の取付構造であって、操作部と、前記操作部に連設され、前記一つの面に沿って、前記凹所方向に向かう第1方向とその逆の第2方向とに移動可能な第1移動片であって、前記第1方向への移動に伴い、前記凹所の二つの縁部の一方において、前記DINレール側へと移動し、前記DINレールの一方の張出部に係合する第1爪を備えた第1移動片と、前記第1移動片の前記第1方向への移動に伴い、前記凹所の二つの縁部の他方において、前記DINレール側へと移動し、前記DINレールの他方の張出部に係合する第2爪を備えた第2移動片と、前記第1移動片の前記第1,第2方向への移動を、前記第2移動片の前記第2,第1方向への移動に変換するコマとを備える。
この筐体の取付構造によれば、操作部を操作すると、第1移動片が移動し、その移動が、コマによって、第2移動片の反対方向への移動に変換される。このため、操作部を操作するだけで、第1移動片に備えられた第1爪および第2移動片に備えられた第2爪を、筐体の1つの面に設けられた凹所に嵌め合わされたDINレールの張出部に係合・解除させることができる。従って、操作部に連設された第1移動片、第2移動片およびコマの最小3つの部材だけで、筐体の取付構造を実現することができる。本明細書で「爪」と呼ぶのは、DINレールの張出部に係合する部材を意味する。第1,第2爪は、DINレールの張出部と係合できればよく、その形状や材質は問わない。一般に、第1,第2爪を含む第1,第2移動片は、合成樹脂または金属により形成される。
(2)こうした筐体の取付構造において、前記コマは、前記第1移動片の前記第1,第2方向への移動によって正逆方向に回転するコマであり、前記回転中心を通り、前記第1移動片の移動方向に沿った軸を挟んだ両側で、前記第1移動片および前記第2移動片にそれぞれリンクするものとしてもよい。こうすれば、コマの単純な回転によって、第1移動片および第2移動片を互いに逆方向に移動させることができる。本明細書で「逆方向」とは、正確に180度反対の方向に限定されず、通常の部材の組み付け精度により実現される「逆方向」はもとより、第1,第2移動片の移動を、意図的に180度から若干ずらし、いずれかの移動片がDINレールの張出部に対して、斜行して近づく態様も含んで良い。
(3)この筐体の取付構造において、前記第1爪は、前記第1移動片上であって、前記第1移動片が連設された前記操作部とは前記凹所を挟んで反対側に設けられ、前記第2移動片は、前記操作部と前記凹所との間の所定の位置に配置され、前記コマは、前記筐体に対して所定の位置で回転するように配置され、前記コマの前記回転の中心から第1の距離だけ隔たった位置において、前記コマと前記第1移動片とを第1リンクによりリンクさせ、前記コマの前記回転の中心に対して、前記回転中心を通り前記第1方向に沿った軸を挟んで反対側であって、前記回転中心から第2の距離だけ隔たった位置において、前記コマと前記第2移動片とを第2リンクによりリンクさせても良い。こうすれば、操作部を筐体から遠ざける方向に移動する操作によって、第1移動片の第1爪と第2移動片の第2爪とにより、DINレールの張出部への係合を行なうことができ、筐体を容易にDINレールに取り付けることができる。
(4)他方、前記第1爪は、前記第1移動片上であって、前記第1移動片が連設された前記操作部と前記凹所との間に設けられ、前記第2移動片は、前記操作部とは前記凹所を挟んで反対側に配置され、前記コマは、前記筐体に対して所定の位置で回転するように配置され、前記コマの前記回転の中心から第1の距離だけ隔たった位置において、前記コマと前記第1移動片とを第1リンクによりリンクさせ、前記コマの前記回転の中心に対して、前記回転中心を通り前記第1方向に沿った軸を挟んで反対側であって、前記回転中心から第2の距離だけ隔たった位置において、前記コマと前記第2移動片とを第2リンクによりリンクさせても良く、この場合には、操作部を筐体に近づける方向に移動する操作によって、第1移動片の第1爪と第2移動片の第2爪とにより、DINレールの張出部への係合を行なうことができ、筐体を容易にDINレールに取り付けることができる。
(5)さらに、上記筐体の取付構造において、前記第1,第2移動片を、前記凹所を挟んで対向する位置に配置し、前記第1,第2移動片の前記凹所の側の各端部に前記第1,第2爪をそれぞれ設け、前記コマは、前記第2移動片の側において、前記筐体に対して所定の位置で回転するように配置され、前記コマの前記回転の中心から第1の距離だけ隔たった位置において、前記第1移動片に連結された連結部と前記コマとを第1リンクによりリンクさせ、前記コマの前記回転の中心に対して、前記回転中心を通り前記第1方向にそった軸を挟んで反対側であって、前記回転中心から第2の距離だけ隔たった位置において、前記第2移動片と前記コマとを第2リンクによりリンクさせてもよい。第1移動片と第2移動片とを凹所を挟んで対向する位置に配置した上で、操作部を筐体に近づける方向に移動する操作によって、第1移動片の第1爪と第2移動片の第2爪とにより、DINレールの張出部への係合を行なうことができ、筐体を容易にDINレールに取り付けることができる。
(6)こうした筐体の取付構造において、前記コマと前記第1,第2リンクまでの距離である前記第1,第2の距離は等しくしてもよい。第1,第2の距離を等しくすると、第1移動片と第2移動片の移動距離を等しくしやすくなる。もとより、両移動片の移動距離は、第1,第2の距離のみならず、コマの回転中心に対して、第1リンクおよび第2リンクをどのように配置するかによっても異なる。これらの配置をシンメトリーなものとしていれば、第1,第2の距離を等しくすることで、両移動片の移動距離を等しくすることができる。あるいは第1,第2の距離を調整することにより、両移動片の移動距離をそれぞれ異ならせることも容易である。
(7)こうした筐体の取付構造において、前記第1爪および第2爪のいずれか一方は、前記操作部の非操作状態において、前記凹所の縁部から、所定長だけ飛び出しており、前記コマと前記第1,第2リンクまでの距離である前記第1,第2の距離は、前記飛び出した側の爪の前記操作部の操作に伴う移動距離が、他方の爪の移動距離より小さくなるように異ならせてもよい。こうすれば、第1爪および第2爪のいずれか一方を、凹所の縁部から飛出し状態を初期位置として、筐体をDINレールに取り付けることができ、取付後の両爪のDINレールの張出部への係合の状態を同様な状態とすることができる。
(8)上記の筐体の取付構造において、前記操作部の操作によって、前記第1,第2爪が前記DINレールと係合した状態で、前記第1,第2移動片の少なくとも一方には、当該移動片の動きを拘束する拘束部を備えるものとしても良い。こうすれば、第1,第2爪がDINレールに係合した状態で、移動片の動きを拘束することができ、筐体のDINレールへの取り付けを解除されにくくできる。
DINレールに、本発明の第1実施形態としての取付構造を備えた機器を取り付ける様子を示す説明図である。 DINレールに取り付けられる機器の斜視図である。 機器のケースカバーを外した状態を示す斜視図である。 取付機構を第2移動部材の側から見た分解斜視図である。 取付機構を第1移動部材の側から見た分解斜視図である。 取付機構を構成する部材を組み付けた状態を示す斜視図である。 図3における取付機構とその近傍のみを示した説明図である。 取付機構の動作を模式的に示した模式図である。 図7の欄(B)と同様に、取付機構を背面から、しかも第1移動部材を取り除いた状態で示す説明図である。 本発明の第2実施形態としての取付機構を第1移動部材の側から見た分解斜視図である。 本発明の第2実施形態としての取付機構を第2移動部材の側から見た分解斜視図である。 第3実施形態としての取付機構の構成を模式的に示す模式図である。 第4実施形態の取付機構の概要を示す説明図である。 第3実施形態における第1移動部材と第2移動部材との関係を用いて、リンク機構の働きを示す説明図である。 コマの支軸から凸部までの距離と上爪および下爪の移動距離との関係を模式的に示す説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、DINレール10に機器20を取り付ける取付構造を示す説明図である。図1の(A)欄は、DINレール10の背面側から機器20の側を見た状態を描いている。機器20は、紙面向こう側からDINレール10に取り付けられる。図1の(B)欄は、これを側面から見た状態を示す。また、図2は、DINレール10に取り付けられる機器20の斜視図であり、図3は、この機器20のケースカバー23を外した状態示す斜視図である。
機器20の筐体は、図2、図3に示すように、ケース本体22とケースカバー23とからなり、略直方体の形状を有する。機器20の筐体を構成する6つの面のうち、DINレール10に接する面である取付面21には、後述する取付機構が設けられている。本明細書では、図1におけるDINレール10の長さ方向を左右方向と呼ぶことがある。また、DINレール10の幅方向、即ちこのDINレール10に取り付けられた機器20の長手方向を上下方向と呼び、両者に直交する方向を奥行き方向と呼ぶことがある。
この取付面21の略中央部には、図1、図2に示すように、DINレール10の最も広い幅に合わせて凹所15が設けられており、この凹所15の上下に取付用の上爪42と下爪31とが配置されている。上爪42と下爪31とは、機器20の取付前には、凹所15の上下端の内側に収納されており、操作部50を操作することにより、DINレール10側に、つまり上爪42は下向きに、下爪31は上向きに、それぞれ突出する。この動作により、上爪42と下爪31とが、DINレール10の幅方向(上下方向)の張出部12,14に係合する。この取付面21の凹所15には、ガイド板17,18が設けられている。ガイド板17,18は、取付面21の内側に設けられた取付機構100のうち、上下に摺動する第1移動部材30の動きをガイドするために設けられている。取付機構100は、第1実施形態の取付構造を実現するものであり、その詳細は後述する。
機器20の筐体は、図3に示したように、樹脂成形されたケース本体22と、このケース本体22の一側面に嵌め合わされるケースカバー23とからなり、その取付面21側に、取付機構100を収納している。この取付機構100は、前述したガイド板17,18や取付面21自体の裏面と、ケース本体22内側に立設された仕切り壁24,26との間に収納される。なお、図示しないが、ケースカバー23の側にも、仕切り壁24,26に対応する仕切り壁が設けられており、ケースカバー23をケース本体22に嵌め合わせると、取付機構100は、ケース本体22とケースカバー23とによって取付面21の内側に形成される空間に収納される。ケースカバー23を取り外した状態を示す図3は、主に機器20の外形と収納のための空間の様子を示すためのものなので、内蔵する電子基板などは図示を省略している。機器20は、実際には、プロセス制御のためのコントローラや、外部との入出力を図るインタフェース、あるいは各種物量を計測するセンサーモジュールとして機能するものであり、用途に応じた電子部品を基板上に実装して内蔵した制御機器である。
ケース本体22内の仕切り壁26の一部はその立設方向に更に延びて、軸支部25を形成している。軸支部25は、図3に示すように、先端の中央に窪みが設けられ、略「U」字形とされている。この軸支部25の中央の窪みには、取付機構100の後述するコマの軸が回転可能に嵌まり合う。
次に、第1実施形態の取付構造を実現する取付機構100の構成について説明する。図4、図5は、取付機構100の分解斜視図であり、それぞれ前方から見た図、および後方からみた図である。また、図6は、取付機構100を構成する部材を組み付けた状態を示す斜視図である。これらの図に示すように、取付機構100は、取付面21の裏側で上下方向に移動する第1移動部材30と、この第1移動部材30に組み付けられて上下方向に移動する第2移動部材40と、第1,第2移動部材30,40の間に配置されて両者の動きを連動させるコマ60とから構成される。
第1移動部材30は、上端の操作部50から連設され、下端に既述した下爪31が形成されている。また、その中央部には、長円形の貫通孔33が設けられている。貫通孔33の長径は、第1移動部材30の移動方向(上下方向)に沿っている。この貫通孔33の左右方向横には、円柱形の第1凸部35が設けられている。
他方、第2移動部材40は、下端に上爪42を備え、上部にはラッチ用腕46,47を備える。ラッチ用腕46,47は、図5に示すように、支柱48から左右に張り出した延出部49から下方向に延長して設けられ、その先端は両側に膨らんだ形状の自由端となっている。ラッチ用腕46,47は、第2移動部材40が所定の位置まで移動したとき、第2移動部材40を所定の節度感をもってその位置に係留するために用いられる。係留の仕組みは後述する。上記の各部材の他、第2移動部材40の裏面には、円柱形の第2凸部45が設けられている。この第2凸部45の位置は、貫通孔33を挟んで、第1凸部35の反対側である。
コマ60は、第1移動部材30の貫通孔33を貫通する円柱形状の支軸61を、その中心に備え、この支軸61を挟んで両側に遊動孔63,64を備える。遊動孔63,64は、コマ60の長手方向に長軸を一致させた長円形状をしている。遊動孔63は、第1移動部材30に設けられた第1凸部35が嵌まり合うように設けられ、遊動孔64には、第2移動部材40に設けられた第2凸部45が嵌まり合うように設けられている。
上述した第1移動部材30と第2移動部材40とを、コマ60を挟んで一体に組み合わせた様子を図6に示した。この3つの部材は、コマ60の遊動孔64を第2移動部材40の第2凸部45に嵌めた状態で、コマ60の支軸61を第1移動部材30の貫通孔33に差し入れつつ、コマ60の遊動孔63に第1移動部材30の第1凸部35を嵌め合わせることで組み合わされる。組み合わせた状態で、これを図2、図3に示した取付面21裏の収納用の空間に差し入れる。このとき、第1移動部材30の貫通孔33からは、コマ60の支軸61が飛び出しているので、これを軸支部25の窪みに合せる。この状態を図7の欄(A)に示した。図7の欄(A)は、図3における取付機構100とその近傍のみを示したものである。図7の欄(B)は、取付機構100の動作を理解しやすくするために、第1移動部材30を取り除いた状態を示している。但し、便宜上、第1移動部材30に連設された操作部50は残してある。
第1実施形態における第1移動部材30は発明の概要で説明した第1移動片に、第2移動部材40は第2移動片に、また下爪31は第1爪に、上爪42は第2爪に、それぞれ対応している。また、遊動孔63と第1凸部35とが第1リンクを構成し、遊動孔64と第2凸部45とが第2リンクを構成している。
この図7および図8を用いて、取付機構100の動作を説明する。図8は、取付機構100の動作を模式的に示した図である。図8の欄(A)は、取付機構100を正面から見た様子を示す。図において、二点鎖線は、DINレール10の存在範囲を示している。また、一点鎖線は、コマ60の支軸61の上下方向の位置(高さ)を示している。図8の欄(A)に示した状態で、第2移動部材40を透明化してコマ60の状態を可視化したのが、欄(B)である。欄(A)(B)のいずれの状態でも、操作部50はまだ操作されておらず、下爪31および上爪42は、DINレール10に対して退避した位置にある。
図8の欄(B)に示した状態では、コマ60の支軸61は、第1移動部材30の貫通孔33のほぼ上端に位置しており、第1凸部35は遊動孔63のほぼ外側端部に、第2凸部45は遊動孔64のほぼ外側端部に、それぞれ位置している。また、コマ60は、遊動孔63,遊動孔64が水平方向に並んだ位置から反時計回りに30度程度回転した状態になっている。この状態を、取付機構100の裏側から示したのが図7の欄(B)である。図示するように、コマ60の支軸61は、軸支部25の窪みに回転可能に係止され、上下方向には移動できない状態となっていることが分かる。
この状態から、操作部50を上方に引き上げていくと、操作部50と共に第1移動部材30が上方に引き上げられ、第1移動部材30の下端に設けられた下爪31も上方に、つまりDINレール10の張出部14に向けて移動する。このときに、第1移動部材30の第1凸部35も上方に移動する。他方、コマ60は、上述したように、上下方向には移動できないから、第1凸部35が上方に移動すると、コマ60は図示時計回りに回転する。第1凸部35の上方への移動に伴い、第1凸部35の中心と支軸61との中心距離は変化するが、遊動孔63は長孔なので、その範囲で、第1凸部35は、自らの上下方向の移動を、コマ60の回転に変換する。
こうしてコマ60が回転すると、上記の移動とは丁度反対の動きが、コマ60の遊動孔64と第2移動部材40の第2凸部45との間で生じる。即ち、コマ60が時計回りに回転すると、遊動孔64に嵌まった第2凸部45は下方向に移動し、結果的に、第2移動部材40を下方向に移動させる。この結果、第2移動部材40の下端に設けられた上爪42は、DINレール10の張出部12に向けて移動する。結果的に、操作部50を引き上げたことにより、下爪31と上爪42とが、互いの方向に向けて移動し、DINレール10の張出部14,12に係合する。この状態を、図8の欄(C)に示した。
こうして、取付機構100は、操作部50を引き上げることにより、その下爪31と上爪42とにより、DINレール10に機器20を取り付ける。更に、操作部50の引き上げに伴って下方向に移動した第2移動部材40は、ラッチ用腕46,47により、所定の節度感をもって、移動した位置に係留される。図9の欄(A)(B)はいずれも図7の欄(B)と同様に、取付機構100を背面から、しかも第1移動部材30を取り除いた状態で図示している。従って、コマ60の回転角度は、図8の欄(B)(C)と丁度逆になっている。
図9の欄(A)は、操作部50がまだ操作されておらず、第2移動部材40も下降していない状態を示している。このとき、第2移動部材40の延出部49の上面は、取付面21の裏面に形成されたストッパ70に当たっている。従って、第2移動部材40は、この位置より上方に移動し得ない。操作部50を上方に引き上げると、上述したコマ60の回転により、第2移動部材40は、下方向に移動して、図9の欄(B)の状態となる。この状態に移動する途中で、ラッチ用腕46,47の先端外側は、取付面21の裏面の左右端に設けられた飛出部72,71に当たって内側に撓み、飛出部72,71を乗り越える。この結果、操作部50を操作している使用者には、ラッチ用腕46,47が飛出部72,71を乗り越える際の移動のしにくさの感触として伝わる。この移動のしにくさの変化が節度感として使用者に知覚される。また、ラッチ用腕46,47の先端が飛出部72,71を乗り越えていることにより、第2移動部材40は、図9の欄(B)に示した位置に係留されることになる。
もとより、この状態から操作部50を押し込めば、コマ60は図9において時計回りに回転して第2移動部材40を上方に押し上げ、ラッチ用腕46,47の先端は一旦内側に撓んで、飛出部72,71を乗り越える。こうして下爪31,上爪42によるDINレール10への機器20の取付も解除される。ラッチ用腕46,47と飛出部72,71によるこの機構を、以下、ラッチ機構と呼ぶ。なお、ラッチ用腕46,47の先端外側の形状を変えることにより、節度感を設定することができる。ラッチ用腕46,47の外側への張出しの傾斜の角度を変えることにより、上爪42が係合方向に移動する際の節度感と、上爪42が係合位置から離脱する際の節度感とを異ならせることもできる。
以上説明した第1実施形態としての機器20のDINレール10への取付機構100によれば、機器20の取付面21に形成された凹所15を、DINレール10に押し当てて、機器20の上部に設けられた操作部50を上方に引き上げるだけで、機器20のDINレール10への取付を完了できる。つまり、単一の操作部50を、一方向(ここでは上下方向)に操作するだけで、DINレール10に対して、係止用の第1,第2爪に相当する下爪31,上爪42が互いに対向する方向(互いにとって反対方向)に突出して、張出部12,14に係合する。従って、操作部50の操作だけで、ワンタッチで、機器20をDINレール10に取り付けることができる。このため、現場での作業性に優れ、取付作業時間の短縮、作業工数の低減、引いてはメンテナンスを含む作業コストの低減を図ることができる。更に、第1実施形態の構成では、操作部50を引き上げる操作で、DINレール10への取付けを行なうので、仮に機器20の凹所15をDINレール10に嵌め込むことが上手くできていない場合でも、操作部50の操作方向は、上方向なので、機器20を下方に押して落下させるといったことがない。
しかも、上述した作業性の高い構造を実現するために要する部材は、操作部50から連接された第1移動部材30,第2移動部材40およびコマ60の3点に過ぎず、いずれかの部材を特定の方向に付勢するばねなども用いる必要がない。加えて、取付機構100を機器20の収納用の空間に収納する作業も容易となり、機器20の組立作業が容易となる。従って、取付機構100およびこれを備えた機器20の製造も容易となり、その生産性を高めることができる。この取付構造は、大量生産される機器において、特に有用である。
B.第2実施形態:
次に本発明の第2実施形態については説明する。図10、図11は、本発明の第2実施形態としての取付機構110の分解斜視図である。この取付機構110は、操作部150に連設され、下端に下向きの上爪142を有する第1移動部材140と、下端に上向きの下爪131を備えた第2移動部材130と、第1実施形態で用いたものと同じコマ60とを備える。第2移動部材130には、第1実施形態と同様に、貫通孔133とその脇の円筒形の第1凸部135とが設けられている。また、図11の欄(A)に示したように、第1移動部材140の裏面には、第1実施形態と同様に、円柱形の第2凸部145が設けられている。
第2実施形態では、第1実施形態とは、操作部150から連設されている移動部材が異なるので、発明の概要に記載した構成要素との対応関係は以下の通りとなる。第2実施形態における第1移動部材140が発明の概要で説明した第1移動片に、第2移動部材130が第2移動片に、また下爪131が第2爪に、上爪142が第1爪に、それぞれ対応する。また、遊動孔63と第1凸部135とが第2リンクを構成し、遊動孔64と第2凸部145とが第1リンクを構成している。
これらの部材を、第1実施形態と同様に組み合わせると、図11の欄(B)に示した状態となる。こうして組み合わされた取付機構110を第1実施形態と同様に、ケース本体22に設けられた収納用の空間に差し入れて、ケースカバー23をケース本体22の開口面に組み付ける。
上述した第2実施形態の取付機構110では、第1実施形態と同様に、コマ60に設けられた遊動孔63,64と第1凸部135,第2凸部145との組合せにより、操作部150を操作して、第1移動部材140を移動すると、その動きは、逆向きに変換されて第2移動部材130に伝えられる。第1実施形態と異なるのは、第2実施形態では、操作部150を押し込むと、第1移動部材140の上爪142と、第2移動部材130の下爪131とが突出して、DINレール10の張出部12,14に係合し、機器20を取り付けるという点である。これは、第1実施形態では、操作部50に連設された第1移動部材30が凹所15を越えた位置まで及ぶ長さを有し、その下端に下爪31が設けられていたのに対して、第2実施形態では、操作部150に連設された第1移動部材140が、凹所15の上側に位置していることによる。このため、操作部150を押し込む操作により、機器20の取り付けが完了する。操作部150を押し込んだ状態で、第1移動部材140が固定されるラッチ機構は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態では上記の点を除いて、第1実施形態と同様に作用効果を奏する。即ち第2実施形態でも、取付機構110を構成する部材は僅か3点で済み、またその組み付け作業も簡略化できる。しかも第2実施形態によれば、仮に使用中にコマ60の支軸61や、第1凸部135あるいは第2凸部145などに折損などの不具合が生じて、第2移動部材130が下方に移動し、下爪131によるDINレール10の張出部14への係合が失われても、第1移動部材140は、ラッチ機構によりその位置に留まるので、機器20がDINレール10から外れにくいという優れた効果を奏する。
C.第3実施形態:
次に本発明の第3実施形態としての取付機構200について説明する。図12は、第3実施形態としての取付機構200の構成を模式的に示す模式図である。図示するように、この取付機構200では、操作部250に連設された第1移動部材230には、第1形態とは異なり、下端ではなく、略中央部に、下向きに第1爪に相当する上爪231が設けられている。この上爪231は、第2移動部材240とコマ260とを組み合わせた上で、ケース本体220の収納用の空間に収納されると、取付面221に設けられた凹所215の上側の縁部に位置する。他方、第2移動部材240には、上向きに、第2爪に相当する下爪241が設けられており、この下爪241は、凹所215の下側の縁部に位置する。
第3実施形態における第1移動部材230が発明の概要で説明した第1移動片に、第2移動部材240が第2移動片に、また上爪231が第1爪に、下爪242が第2爪に、それぞれ対応している。また、2つの遊動孔と2つの凸部とがそれぞれ組み合わせられて、第1,第2リンクを構成する関係は、第1実施形態と同様である。
この状態で、操作部250を下向きに押し込むように操作すると、第1移動部材230が下向きに移動して、上爪231も下方向に移動して、DINレール10の張出部12に係合する。また、この第1移動部材230の動きは、その第1凸部235に嵌まりあったコマ260の支軸261を中心とした回転運動を介して、第2移動部材240を逆方向、つまり上方向に移動させる。コマ260の支軸261が貫通している第1移動部材230の貫通孔233は、その長軸を上下方向としているので、第1移動部材230が上下方向に移動しても、支軸261と干渉することがないのは、第1実施形態と同様である。また、第2移動部材240に設けられたラッチ機構により、第2移動部材240の下爪241がDINレール10の張出部14に係合した位置に留まる点も、第1,第2実施形態と同様である。
以上説明した第3実施形態によっても、第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。更に、第3実施形態によれば、仮に使用中にコマ260の支軸261や、第1凸部235などに折損などの不具合が生じても、第1移動部材230の上爪231の係合方向は重力方向に一致しているので、上爪231とDINレール10の張出部12との係合が解除されることはない。しかも、第2移動部材240は、ラッチ機構によりその位置に留まるので、上記不具合が生じても、機器20のDINレール10への取り付け状態はほとんど変化しないという優れた効果を奏する。また、操作部250に直接連設された第1移動部材230上に設けられた上爪231は、操作部250を押し込む力を直接受けててDINレール10の張出部12に係合するので、第2実施形態同様、使用者は上爪231の係合の感触を直接感じることができる。
D.第4実施形態:
次に本発明の第4実施形態について説明する。図13は、第4実施形態の取付機構101の概要を示す説明図である。第4実施形態の取付機構101は、第1実施形態とほぼ同様の構成を備える。従って図13において主要部品は第1実施形態と同一の符号を付してある。第1実施形態と異なるのは、第2移動部材40がA−A矢視断面に示すように、コマ60および第1移動部材30を抱え込む腕部41を備える点である。こうした腕部41は、別部材として第2移動部材40の両側に接着などにより設けても良いし、射出成形機の中子などを分割型にして成形しても良い。
腕部41の突出量は僅かなものであり、また第2移動部材40は合成樹脂製であることから、腕部41は変形可能である。このため、腕部41を変形させて、コマ60と第1移動部材30とを抱え込ませることは容易である。図13に示した状態で、第2移動部材40は、第1移動部材30に対して摺動可能であるものの、腕部41の存在により、仮止めされた状態となる。従って、取付機構101は一旦組み立てれば、第1移動部材30,第2移動部材40,コマ60が一体となった状態で取り扱うことができ、取付機構101をケース本体22の収納用の空間に組み込む作業が容易になる。なお、DINレール10への取り付けの容易さなど、第1実施例と同様の作用効果を奏することは勿論である。
E.変形例:
本発明は上記の各実施形態として実施できるほか、種々の態様で実施することが可能である。以下、他の実施の態様について、変形例として説明する。
変形例1:
第1〜第4実施形態では、第1爪が設けられた第1移動片および第2爪が設けられた第2移動片のうちの一方は、取付機構のほぼ全長に亘って配置されて、一方の部材の動きを他方の部材に伝えている。これに対して、図14に構成を模式的に示したように、両移動片の動きを連結部を用いて伝達するものとしても良い。図14は、第3実施形態における第1移動部材230と第2移動部材240との関係を用いて、リンク機構の働きを示す説明図である。この例では、図14の欄(A)に示したように、操作部250が設けられた第1移動部材230の上下動をコマ260に伝達する連結部239を設けている。操作部250を操作して第1移動部材230を下方向に移動すると、図14の欄(B)に示すように、コマ260が回転し、第2移動部材240を上方向に移動させる。
この第1移動部材230および第2移動部材240の動きにより、上爪および下爪がDINレール10の張出部に係合することは、他の実施形態と同様である。図14に示した取付機構210の構成では、連結部239はその両端で、第1移動部材230およびコマ260に対して回転可能の取り付けているが、他の実施形態と同様に、コマ260側の長円形状の遊動孔に連結部239側の凸部を嵌めるようにすれば、連結部239は、第1移動部材230に固定しても差し支えない。その場合は、第1移動部材230と連結部239とを一つの部材として構成して良い。
こうすれば、第3実施形態に対して、第1移動部材230に使用する合成樹脂の量を減らすことができる。また、凹所15を上下方向に通過する部材の面積を低減できるので、凹所15の設計が容易となる。リンク機構の構成を第3実施形態を用いて説明したが、リンク機構は、他の実施形態にも適用可能である。また、図14では、連結部239は、第1移動部材230等と同一平面に配置したが連結部239は面積を小さくできるので、棒状の部材を用いても良く、更に、取付面21の側面に配置することも可能である。
変形例2:
次に、コマによる上下方向の移動を、反対方向の移動に変換する機構の変形例について説明する。上記実施形態では、いずれもコマにおける支軸から遊動孔までの距離、正確には、嵌まり合う2つの凸部(例えば図4、図5における第1凸部35および第2凸部45)までの距離を同じとしている。このため第1移動部材30が下方向に移動した距離と、第2移動部材40が上方向に移動する距離とは略同一となる。
この距離を変えれば、第1移動片と第2移動片との移動距離を自由に設定することができる。図15はこの関係を模式的に示す説明図である。図15は、第1実施形態と同様に第1移動部材330と第2移動部材340が設けられているものとしている。従って、図15は、図8の欄(B)に対応した図として描かれている。図において、L1,L2は、それぞれコマ360における支軸361から凸部までの距離であり、S1,S2は、それぞれ第2移動部材340および第1移動部材330の上下方向の移動距離の最大値である。また、R1は上爪342の実際の移動量、R2は下爪331の実際の移動量である。更に、F1は、上爪342の初期位置の、凹所15の縁部、即ち退避位置からの距離を示す。
第1実施形態では、支軸361から凸部までの距離L1,L2は同一だったので、図15における表に示すように、上爪と下爪の移動量の最大値S1,S2は同一であった。これに対して、例えば支軸361から第1移動部材330側の凸部まで距離L1を、支軸361から第2移動部材340側の凸部までの距離L2より大きくすると、下爪の移動量の最大値S2は、上爪の移動量の最大値S1より小さくなる。逆に、 支軸361から第1移動部材330側の凸部まで距離L1を、支軸361から第2移動部材340側の凸部までの距離L2より小さくすると、上爪の移動量の最大値S1は、下爪の移動量の最大値S2より小さくなる。
かかる関係を利用して、次のように設計することができる。L1,L2の関係を、L1<L2とし、上爪342を初期位置において、退避位置から距離F1だけ突出した位置としておく。下爪331は、第1実施形態と同様に、退避位置としておく、この状態では、上爪342が、凹所側に僅かに飛び出しているので、機器20のDINレール10への取り付けに際して、上爪342をDINレール10の張出部12に引っ掛けることができる。そして、操作部を操作して、第1移動部材330及び第2移動部材340をそれぞれ内側に移動させる。この結果、両爪によりDINレール10の張出部12,14への係合が完了する。このとき、上爪342の移動量R1は、下爪331の移動量R2より小さいが、上爪342は最初から距離F1だけ移動しているので、移動完了後の両者の位置を凹所の縁部からみれば、両者は略同一となる。即ち、F1+R1=R2となり、上爪342および下爪331によるDINレール10への係合は、ほぼ同じ状態となる。
この変形例2に示したように、コマを用いた移動方向の変換に際して、移動量を調整することができる。図15に示した例では、一方の爪の移動量を小さくし、かつ初期位置を飛出し側に設定したが、その関係は、逆でも良い。
変形例3:
コマを用いた移動方向の変換は、この他、種々の形態で実現することができる。例えば、第1実施形態を例にとれば、遊動孔63,64と第1凸部35、第2凸部45の凹凸関係が逆でも差し支えない。つまり、コマ側に凸部を形成し、第1移動部材30や第2移動部材40側に遊動孔を設けても良い。また、凸部が逸脱しない関係であれば、遊動孔63,64はU字形の溝でも差し支えない。更に、遊動孔63,64は、貫通孔である必要は必ずしもなく、有底でもあっても差し支えない。
また、コマを支軸を用いて回転可能に保持する構成も、様々な構成が可能である。例えば、コマ側の略中心に貫通孔を設け、ケース側から軸部材を打込む構造としても良い。支軸は、反対側、例えば第1実施形態であれば、第2移動部材40を貫通して、取付面21側で回転可能に保持されてもよい。
変形例4:
コマによる移動方向の変換は、回転運動以外でも可能である。例えば、コマとしてスチールベルトを用い、第2実施形態の構成を例にとれば、操作部150にスチールベルトの一端を締結し、他端を下方向に延ばし、取付機構110を装着する収納用の空間の下端で折り返し、先端を130に締結する。収納用の空間の下端には、スチールベルトがスムースに折り返すように、所定のRで丸みを設けておく。こうすれば、操作部150を下方向に移動すると、スチールベルトの先端は、上方に移動することになり、第2移動部材130、ひいては下爪131を上方に移動する。従って、こうした構成を用いれば、必ずしもコマは回転運動をさせる必要はない。この構成によれば、遊動孔と凸部との係合などが不要となるため、装置構成を簡略化することができる。
その他の変形例:
上記以外にも、本願発明は種々の構成により実施することができる。例えば、ラッチ機構は、上記実施形態のラッチ用腕46,47を用いた構成に限る必要はなく、他の構成でも良い。例えば第1,第3実施形態であれば、第1移動部材30,230の側にラッチ機構を設けても良い。この場合、第1移動部材30の幅方向ではなく、奥行き方向に凸部を形成して、壁26の凹部に嵌まり合う構成としてもよい。また、ラッチ機構は、遊動孔63,64等にくびれ部を作ることでも達成できる。第1凸部35や第2凸部45等は、操作部50等の操作に伴い、遊動孔63や遊動孔64内を長軸方向に移動する。このときの動きを検討すると、操作部の操作によって移動部材が下降(あるいは上昇)を始めると、図8の欄(B)(C)に示したように、凸部は遊動孔内の外側から一旦内側に移動し、再度外側に移動する。即ち、下端と上端では、一番外側に位置する。そこで、遊動孔の外側近くにくびれ部を設け、凸部または遊動孔が変形することことで、このくびれ部を乗り越えるようにすれば、凸部は、遊動孔の外側位置に係留されることになる。かかる構成を採用すれば、ラッチ機構を遊動孔と凸部で兼用でき、全体構成を簡略化、小型化できる。しかも、移動部材は、上端位置と下端位置の両方で係留されることになる。なお、遊動孔の長軸は、径方向に一致させる必要はなく、径方向に対して所定の角度に設けても良い。この場合、角度およびその方向によって、コマの回転角度に対する凸部の移動量を変えることができる。
この他、移動部材を係留する機構は、ラッチ用腕46と飛出部72などの機械的構成に限定されず、磁石で吸着する構造などを採用することも差し支えない。
本発明は、上記各実施形態や変形例として実施することができる。このため、操作部について言えば、操作部を上方に操作することで、機器20をDINレール10に取り付けることもできるし(第1,第4実施形態)、逆に操作部を下方に操作することで、機器20をDINレール10に取り付けることもできる(第2,第3実施形態)。また、操作部の操作力が直接伝達される爪を、DINレール10に対して上側の爪とすることもできるし(第2、第3実施形態)、下側の爪とすることもできる(第1、第4実施形態)。)従って、設計する機器の形状や用途、あるいは取り付けられる制御盤内の広狭や上方の空間の大小などに応じて、取付機構の構成を自由に選択することができる。
以上本発明の種々の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内において種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、コマの外形形状は円形でも良い。また、2つの遊動孔を支軸の中心を通る線上以外に配置しても良い。更に、操作部の形状も種々の形状として差し支えない。また、第1移動片と一体に形成する必要はなく、別体に形成して接着剤やネジなどで固定する構造としても良い。両者を単に組み付けただけの構成としても良い。上爪や下爪は、第1,第2移動部材と一体としたが、別体としても良い。両者を別体にするのであれば、例えば上爪,下爪,第1,第2移動部材の少なくとも一つを金属製とすることも差し支えない。
10…DINレール
12,14…張出部
15,215…凹所
17…ガイド板
20…機器
21,221…取付面
22,220…ケース本体
23…ケースカバー
24,26…仕切り壁
25…軸支部
30,140,230,330…第1移動部材
31,131,242,331…下爪
33,133,233…貫通孔
35,135,235…第1凸部
40,130,240,340…第2移動部材
41…腕部
42,142,231,342…上爪
45,145…第2凸部
46,47…ラッチ用腕
48…支柱
49…延出部
50,150,250…操作部
60,260,360…コマ
61,261,361…支軸
63…遊動孔
64…遊動孔
70…ストッパ
71,72…飛出部
100,101,110,200,210…取付機構
239…連結部

Claims (8)

  1. 筐体の一つの面に設けられた凹所をDINレールに嵌め合せて取り付ける筐体の取付構造であって、
    操作部と、
    前記操作部に連設され、前記一つの面に沿って、前記凹所方向に向かう第1方向とその逆の第2方向とに移動可能な第1移動片であって、前記第1方向への移動に伴い、前記凹所の二つの縁部の一方において、前記DINレール側へと移動し、前記DINレールの一方の張出部に係合する第1爪を備えた第1移動片と、
    前記第1移動片の前記第1方向への移動に伴い、前記凹所の二つの縁部の他方において、前記DINレール側へと移動し、前記DINレールの他方の張出部に係合する第2爪を備えた第2移動片と、
    前記第1移動片の前記第1,第2方向への移動を、前記第2移動片の前記第2,第1方向への移動に変換するコマと
    を備える筐体の取付構造。
  2. 前記コマは、前記第1移動片の前記第1,第2方向への移動によって正逆方向に回転するコマであり、前記回転中心を通り、前記第1移動片の移動方向に沿った軸を挟んだ両側で、前記第1移動片および前記第2移動片にそれぞれリンクする
    請求項1記載の筐体の取付構造。
  3. 請求項2記載の筐体の取付構造であって、
    前記第1爪は、前記第1移動片上であって、前記第1移動片が連設された前記操作部とは前記凹所を挟んで反対側に設けられ、
    前記第2移動片は、前記操作部と前記凹所との間の所定の位置に配置され、
    前記コマは、前記筐体に対して所定の位置で回転するように配置され、
    前記コマの前記回転の中心から第1の距離だけ隔たった位置において、前記コマと前記第1移動片とを第1リンクによりリンクさせ、
    前記コマの前記回転の中心に対して、前記回転中心を通り前記第1方向に沿った軸を挟んで反対側であって、前記回転中心から第2の距離だけ隔たった位置において、前記コマと前記第2移動片とを第2リンクによりリンクさせた
    筐体の取付構造。
  4. 請求項2記載の筐体の取付構造であって、
    前記第1爪は、前記第1移動片上であって、前記第1移動片が連設された前記操作部と前記凹所との間に設けられ、
    前記第2移動片は、前記操作部とは前記凹所を挟んで反対側に配置され、
    前記コマは、前記筐体に対して所定の位置で回転するように配置され、
    前記コマの前記回転の中心から第1の距離だけ隔たった位置において、前記コマと前記第1移動片とを第1リンクによりリンクさせ、
    前記コマの前記回転の中心に対して、前記回転中心を通り前記第1方向に沿った軸を挟んで反対側であって、前記回転中心から第2の距離だけ隔たった位置において、前記コマと前記第2移動片とを第2リンクによりリンクさせた
    筐体の取付構造。
  5. 請求項2記載の筐体の取付構造であって、
    前記第1,第2移動片を、前記凹所を挟んで対向する位置に配置し、
    前記第1,第2移動片の前記凹所の側の各端部に前記第1,第2爪をそれぞれ設け、
    前記コマは、前記第2移動片の側において、前記筐体に対して所定の位置で回転するように配置され、
    前記コマの前記回転の中心から第1の距離だけ隔たった位置において、前記第1移動片に連結された連結部と前記コマとを第1リンクによりリンクさせ、
    前記コマの前記回転の中心に対して、前記回転中心を通り前記第1方向にそった軸を挟んで反対側であって、前記回転中心から第2の距離だけ隔たった位置において、前記第2移動片と前記コマとを第2リンクによりリンクさせた
    筐体の取付構造。
  6. 前記コマと前記第1,第2リンクまでの距離である前記第1,第2の距離は等しい請求項2から請求項5のいずれか一項に記載に筐体の取付構造。
  7. 前記第1爪および第2爪のいずれか一方は、前記操作部の非操作状態において、前記凹所の縁部から、所定長だけ飛び出しており、
    前記コマと前記第1,第2リンクまでの距離である前記第1,第2の距離は、前記飛び出した側の爪の前記操作部の操作に伴う移動距離が、他方の爪の移動距離より小さくなるように異なる請求項2から請求項5のいずれか一項に記載に筐体の取付構造。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の筐体の取付構造であって、
    前記操作部の操作によって、前記第1,第2爪が前記DINレールと係合した状態で、前記第1,第2移動片の少なくとも一方には、当該移動片の動きを拘束する拘束部を備える筐体の取付構造。
JP2015211425A 2015-10-28 2015-10-28 筐体の取付構造 Active JP6668682B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015211425A JP6668682B2 (ja) 2015-10-28 2015-10-28 筐体の取付構造
US15/297,552 US9865945B2 (en) 2015-10-28 2016-10-19 Attachment structure for housing

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015211425A JP6668682B2 (ja) 2015-10-28 2015-10-28 筐体の取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017084953A true JP2017084953A (ja) 2017-05-18
JP6668682B2 JP6668682B2 (ja) 2020-03-18

Family

ID=58634745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015211425A Active JP6668682B2 (ja) 2015-10-28 2015-10-28 筐体の取付構造

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9865945B2 (ja)
JP (1) JP6668682B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019220637A (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 株式会社デンソーウェーブ 筐体の取付構造
KR102109018B1 (ko) * 2019-12-26 2020-05-11 제일전기공업 주식회사 탄성프레임형 결합장치가 구비된 차단기
KR20200088755A (ko) * 2019-01-15 2020-07-23 주식회사 파워캅 딘레일에 탈부착이 용이한 고정장치

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10716235B1 (en) * 2019-02-01 2020-07-14 Cisco Technology, Inc. Adjustable mounting rail latches
CN113056149B (zh) * 2019-10-10 2022-09-02 河南四通实业有限公司 机电工程抢修用防触电装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004114466A1 (en) * 2003-06-25 2004-12-29 Crevis Co., Ltd. Signal processing module of industrial machines
US20060175489A1 (en) * 2004-12-16 2006-08-10 Schneider Electric Industries Sas Device for locking an electric apparatus onto a supporting rail
JP2013102142A (ja) * 2011-10-13 2013-05-23 Omron Corp 電気機器の筐体
WO2015059027A1 (de) * 2013-10-21 2015-04-30 Wago Verwaltungsgesellschaft Mbh Tragschienengehäuse

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6172875B1 (en) * 1998-11-17 2001-01-09 Rockwell Technologies, Llc Programmable logic controller module assembly and locking system
JP4151511B2 (ja) 2003-08-08 2008-09-17 オムロン株式会社 Dinレ一ル取付け構造
US7286340B2 (en) * 2005-12-09 2007-10-23 Eaton Corporation Adjustable adapter for mounting electrical switching apparatus and enclosure assembly employing the same
JP5444401B2 (ja) 2012-04-03 2014-03-19 三菱電機株式会社 筐体の取付け構造
CN204031683U (zh) * 2014-07-16 2014-12-17 光宝电子(广州)有限公司 扣合装置
TWI589213B (zh) * 2015-03-30 2017-06-21 台達電子工業股份有限公司 扣夾及其適用之電子裝置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004114466A1 (en) * 2003-06-25 2004-12-29 Crevis Co., Ltd. Signal processing module of industrial machines
US20060175489A1 (en) * 2004-12-16 2006-08-10 Schneider Electric Industries Sas Device for locking an electric apparatus onto a supporting rail
JP2013102142A (ja) * 2011-10-13 2013-05-23 Omron Corp 電気機器の筐体
WO2015059027A1 (de) * 2013-10-21 2015-04-30 Wago Verwaltungsgesellschaft Mbh Tragschienengehäuse

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019220637A (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 株式会社デンソーウェーブ 筐体の取付構造
JP7147288B2 (ja) 2018-06-22 2022-10-05 株式会社デンソーウェーブ 筐体の取付構造
KR20200088755A (ko) * 2019-01-15 2020-07-23 주식회사 파워캅 딘레일에 탈부착이 용이한 고정장치
KR102229589B1 (ko) * 2019-01-15 2021-03-18 주식회사 파워캅 딘레일에 탈부착이 용이한 고정장치
KR102109018B1 (ko) * 2019-12-26 2020-05-11 제일전기공업 주식회사 탄성프레임형 결합장치가 구비된 차단기

Also Published As

Publication number Publication date
US20170125927A1 (en) 2017-05-04
JP6668682B2 (ja) 2020-03-18
US9865945B2 (en) 2018-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017084953A (ja) 筐体の取付構造
WO2023065730A1 (zh) 电子设备、折叠组件及壳体装置
JP4961356B2 (ja) ペンユニットおよび電子機器
WO2013114466A1 (ja) 超音波センサモジュールの取り付け構造
EP3039952B1 (en) Latch system
US20150085439A1 (en) Fastening mechanism for electronic device
CN104637731A (zh) 继电器、标志结构及标志组件
TW201413657A (zh) 貨物驅動結構及自動販賣機
EP2740119B1 (en) User interface mounting module and method to mount a user interface on a ups
TW201702790A (zh) 擴充裝置
JP4129024B2 (ja) 表示パネルの取付け構造
JP3118676U (ja) 取付装置及び該取付装置を用いたフラットディスプレイ
CN114141139A (zh) 抗冲击显示屏组件
CN103388729A (zh) 易于组装拆卸的屏幕支撑结构
CN109322885B (zh) 一种卡锁机构及led显示器
JP6890261B2 (ja) 電子機器
JP5893358B2 (ja) シフトレバー装置
JP2009201668A (ja) 駆動装置
US9214298B2 (en) Button structure for electronic device
JP2021057987A (ja) 電気接続箱ユニット
US20210277708A1 (en) Lock assembly
US11655655B2 (en) Door lock device
JP5983301B2 (ja) 電子機器
CN209261988U (zh) 一种卡锁机构及led显示器
TWI727386B (zh) 風扇固定結構及採用該風扇固定結構的主機殼

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6668682

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250