JP2017084649A - 非水電解液二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高い安全性が確保された非水電解液二次電池を提供する。【解決手段】本発明に係る非水電解液二次電池100は、電極体20と、非水電解液と、該電極体20および非水電解液を収容する電池ケース30と、を備える非水電解液二次電池100であって、上記電池ケース30の側面の内壁と電極体20との間に、該電極体20から剥離した電極体構成材料を捕捉可能な材料捕捉フィルター80と、上記非水電解液を保持し得る非水電解液吸収部材85とを備えている。そして、上記非水電解液吸収部材85が、上記電池ケース30の内壁と上記材料捕捉フィルター80との間に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は非水電解液二次電池に関する。
近年、リチウム二次電池等の非水電解液二次電池(蓄電池)は、車両搭載用電源、或いはパソコンおよび携帯端末の電源として重要性が高まっている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウム二次電池は車両搭載用高出力電源として好ましく用いられている。このような非水電解液二次電池の典型的な構造の一つとして、電極体及び非水電解液が収容された外装体(典型的には電池ケース)を密閉して成る密閉構造の二次電池(密閉型電池)が挙げられる。
特開2015−146262号公報 特開2015−156323号公報
ところで、このような非水電解液二次電池では、落下等の衝撃によって該電池が変形したり、金属物の釘刺し等によって該電池の構造が破壊されたりすると、電池内で短絡(内部短絡)が発生する場合がある。かかる場合、短絡した部分でジュール熱が発生することにより活物質(正極活物質、負極活物質)等が発熱し、該電池の温度が急激に上昇する虞がある。例えば、車両駆動用電源等に用いられるような高エネルギー密度および/または高出力密度の電池においては、このような活物質(正極活物質、負極活物質)等の発熱がとりわけ顕著となる傾向にある。
また、電池の外部から釘等の鋭利な異物が突き刺さること等により電池の外装体(典型的には電池ケース)の一部が破損すると、該破損部位から電池の構成材料が電池の外へ放出される虞がある。例えば、上記内部短絡により生じたジュール熱により高温になった電極体の構成材料(例えば、上記発熱した活物質等)や、非水電解液が電池の外へ放出される虞がある。上記非水電解液の種類によっては、引火性が高い場合がある。このため、上記電池の外へ噴出された電極体の構成材料と非水電解液との相互作用により不測の事態が発生することが想定される。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池の外装体(典型的には電池ケース)の一部が破損した場合であっても、より高い安全性が確保された非水電解液二次電池を提供することである。
上記目的を実現すべく、本発明により、電極体と非水電解液と、上記電極体および非水電解液を収容する電池ケースと、を備える非水電解液二次電池であって、上記電池ケース側面の内壁と上記電極体との間に、該電極体から剥離した電極体構成材料を捕捉可能な材料捕捉フィルターと、上記非水電解液を吸収し得る非水電解液吸収部材とを備える二次電池が提供される。ここで、上記非水電解液吸収部材は、上記電池ケースの内壁と上記材料捕捉フィルターとの間に配置されている。
かかる構成の非水電解液二次電池は、電池ケース(即ち電池の外装体)と電極体との間に材料捕捉フィルターと電解液吸収部材とを備えるため、万が一、電池に釘等の鋭利な金属が突き刺さる等のトラブルにより電池ケースの一部が破損した場合であっても、該破損部分から電極体の構成材料や非水電解液が放出されることを低減することができる。したがって、高温となった電極体の構成材料と非水電解液との直接的な相互作用によって生じ得る不測の事態が生じる虞を低減することができる。
ここで、上記非水電解液吸収部材に電極体の構成部材(典型的には活物質)が捕集されると、該非水電解液吸収部材が目詰まりして電解液の吸収性が低下する虞がある。上記の構成の非水電解液二次電池によると、上記材料捕捉フィルターが上記非水電解液吸収部材と電極体との間に配置されているため、非水電解液吸収部材の目詰まりを好適に抑制することが可能である。
即ち、ここで開示する非水電解液二次電池によると、より高い安全性が確保された電池を提供することができる。
一実施形態に係る二次電池の外形を模式的に示す斜視図である。 図1中のII−II線に沿う縦断面図である。 図2中のIII−III線に沿う縦断面図である。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る二次電池として、リチウム二次電池を例として本発明を詳細に説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、リチウム二次電池は一例であり、本発明の技術思想は、その他の電荷担体(例えばナトリウムイオン)を備える他の二次電池(例えばナトリウム二次電池)にも適用される。
なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は必ずしも実際の寸法関係を反映するものではない。
なお、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な電池一般をいい、リチウム二次電池、ナトリウム二次電池、ニッケル水素二次電池等のいわゆる化学電池ならびに電気二重層キャパシタ等の物理電池を包含する用語である。また、本明細書において「リチウム二次電池」とは、電荷担体(支持塩、支持電解液)としてリチウムイオンを利用し、正負極間におけるリチウムイオンの移動により充放電する二次電池をいう。
図1は、本発明の一実施形態に係るリチウム二次電池(リチウムイオン二次電池)100を示している。このリチウム二次電池100は、図2に示すように、捲回電極体20が、図示しない電解液とともに、電池ケース(即ち外装容器)30に収容されている。
電池ケース30の形状は特に限定されず、例えば円筒形状、立方体形状(箱型)等であり得る。電池ケース30は、例えば、図1および図2に示すように、一端(電池の通常の使用状態における上端部に相当する。)に開口部を有する箱形(すなわち有底直方体状)のケース本体32と、該ケース本体32の開口部を封口する蓋体34とから構成されるものであり得る。図示するように、蓋体34には外部接続用の外部端子(正極端子42および負極端子44)が、それら端子の一部が蓋体34から電池100の外方に突出するように設けられている。また、蓋体34には、電池ケース内の内圧を開放するように設定された安全弁36および電解液を当該電池ケース内に注入するための注入口(図示せず)が設けられている。このような電池ケースの材質としては、例えば、軽量で熱伝導性の良い金属材料(例えばアルミニウム)が好適である。
捲回電極体20は、長尺状の正極集電体52の片面または両面(ここでは両面)に長手方向に沿って形成された少なくとも正極活物質を含む正極活物質層54を備える正極50と、長尺状の負極集電体62の片面または両面(ここでは両面)に長手方向に沿って形成された少なくとも負極活物質を含む負極活物質層64を備える負極60とを、2枚の長尺状のセパレータ70を介して積層して(重ね合わせて)長手方向に捲回されている。かかる扁平形状の捲回電極体20は、例えば正極50、負極60およびセパレータ70を積層して捲回した後で、当該捲回体を捲回軸に対して直交する一の方向に(典型的には側面方向から)押しつぶして(プレスして)拉げさせることによって成形することができる。
特に限定するものではないが、本実施態様において、上記正極50は、正極集電体52の幅方向片側の縁部に沿って正極活物質層54が形成されずに正極集電体52が露出した正極集電体露出端部53が設定される。また、上記負極60も同様に、負極集電体62の幅方向片側の縁部に沿って負極活物質層64が形成されずに負極集電体62が露出した負極集電体露出端部63が設定される。そして、図2に示すように、上記捲回電極体20は、上記正極集電体露出端部53と上記負極集電体露出端部63とが捲回軸方向の両端から外方にはみ出すように重ねあわされて捲回されたものであり得る。そして、図2に示すように、正極集電体露出端部53と正極端子42(例えばアルミニウム製)が正極集電板42aを介して電気的に接続され、負極集電体露出端部63と負極端子44(例えばニッケル製)が負極集電板44aを介して電気的に接続され得る。なお、正負極集電板42a,44aと正負極集電体露出端部53、63(典型的には正負極集電体52,62)とは、例えば、超音波溶接、抵抗溶接等によりそれぞれ接合することができる。
ここで開示する非水電解液二次電池は、図3に示すように、上記電池ケース30の側面の内壁と電極体(捲回電極体)20との間に材料捕捉フィルター80と、非水電解液吸収部材85とを備える。このため、電極体20から剥離した電極体構成材料(例えば正極活物質および負極活物質等)を上記材料捕捉フィルター80により捕捉することが可能であり、また、電極体20の外に存在する非水電解液を上記非水電解液吸収部材85が吸収し得る。このため、鋭利な金属が突き刺さる等のトラブルによって電池ケース30が破損した場合であっても、上記材料捕捉フィルター80および非水電解液吸収部材85は、上記電極体の構成材料や非水電解液が電池ケースの外に放出(飛散)する虞を低減することができる。また、電池の内部短絡等によって上記電極体構成材料(例えば正極活物質および負極活物質等)が高温となった場合や、非水電解液として引火性が高いものを用いた場合であっても、これら電極体20から剥離した電極体構成材料および非水電解液を、相互に独立した別の部材で捕捉することができる。したがって、鋭利な金属が突き刺さる等のトラブルによって電池ケース30が破損した場合であっても、高温となった電極体の構成材料と非水電解液との直接的な相互作用によって不測の事態が生じることを高度に低減することができる。なお、上述のとおり電池ケース30の側面の内壁と電極体20との間に上記材料捕捉フィルター80と非水電解液吸収部材85を備えることで、鋭利な金属等が電極体20に突き刺さることを低減することが可能であり、また、振動により電極体20が電池ケース30の側面に接触することを低減し得る。
また、図3に示すように、上記非水電解液吸収部材85は、上記材料捕捉フィルター80と電池ケース30の側面の内壁との間に配置されている。これにより、上記非水電解液吸収部材85が、電極体20から剥離した電極体構成材料によって目詰まりを起こすことを低減することができる。
電池ケース30は、該電池ケース30の側面から大きな力が負荷された場合や該電池ケース30の側面に鋭利な金属が突き刺さる等のトラブルによって破損しやすい傾向にある。このため、上記材料捕捉フィルター80および上記非水電解液吸収部材85は、電池ケース30の側面の内壁と電極体20との間に配置されていることで、上記トラブル等に起因して不測の事態が生じることを好適に低減し得る。上記電池ケース30が一対の幅広面を有する箱型形状である場合は、上記材料捕捉フィルター80および非水電解液吸収部材85が、少なくとも、上記電池ケース30の幅広面と電極体20との間に配置されることが好ましい。より好ましくは、電池ケース30の幅広面と電極体20との間、および、電池ケース30の幅狭面と電極体20との間に上記材料捕捉フィルター80および上記非水電解液吸収部材85が配置されている。一方で、上記非水電解液吸収部材85が電池ケース30の底面と電極体20との間に配置されると、電極体内へ含浸されるべき非水電解液が該非水電解液吸収部材85内に保持され、電極体内の電解液量が不足しがちである。このため、好適な一態様では、上記非水電解液吸収部材85は、電池ケース30の底面と電極体20との間に配置されない。
特に限定するものではないが、例えば、予め電池ケース30の側面の内壁に固定しておき、その後該電池ケース30内に電極体20を挿入することで、電極体20と電池ケース30の側面との間に上記材料捕捉フィルター80および非水電解液吸収部材85を配置することが出来る。或いはまた、電極体20と上記材料捕捉フィルター80および非水電解液吸収部材85とを、上記材料捕捉フィルター80および非水電解液吸収部材85が電極体20と電池ケース30の側面の内壁との間に配置されるように、電池ケース30内に挿入してもよい。
上記材料捕捉フィルター80は、電極体20を構成する材料が電極体20から剥離して飛散した場合に、該飛散した電極体構成材料が電池ケース30の外へ放出することを低減し得る形状であれば特に限定されず、例えばシート状であり得る。
好適な一態様では、上記材料捕捉フィルター80は、多孔質である。多孔質の材料捕捉フィルター80を用いることで、電極体20の外へ流出した非水電解液を上記非水電解液吸収部材85が吸収しやすくなる。なお、かかる材料捕捉フィルター80の細孔の大きさは特に限定されない。例えば、上記材料捕捉フィルター80の細孔の平均直径は、電極体20の構成に用いる粒子材料のうちで平均粒径が最も小さい材料(例えば、正極活物質、または負極活物質)の平均粒径を100%とした場合に、該電極体構成粒子材料の平均粒径の200%以下(より好ましくは100%以下)が好ましい。例えば、20μm以下(好ましくは10μm以下)であり得る。上記材料捕捉フィルター80の平均細孔径を上記の範囲とすることで、電池ケース30一部が破損した場合であっても、当該材料捕捉フィルター80が障壁となり、電極体20から剥離した電極体構成材料が電池の外部に放出(飛散)することを低減することができる。なお、上記材材料捕捉フィルター80の細孔径が大きすぎると、電極体20の構成材料が該材料捕捉フィルター80を通過し、電池ケース30の外へ放出される虞があるため好ましくない。
上記材料捕捉フィルター80は、該材料捕捉フィルター80が電極体20と接触した際に短絡を生じることを防ぐ観点から、電気絶縁性の材質が好ましい。また、電池が高温となった場合であっても該材料捕捉フィルター80の形状を保ち、電極体20から剥離した構成材料を捕捉する機能を高度に発揮する観点からは、上記材料捕捉フィルター80は、耐熱性の高い材質がより好ましい。このような材質としては、耐熱性樹脂材料が例示され、ベークライト等のフェノール樹脂を好適に使用し得る。
上記非水電解液吸収部材85としては、非水電解液を吸収(保持)し得る形状であれば特に限定されない。例えば、非水電解液を保持し得る空孔を多数有する形態であり得る。一好適例として、例えば、実体のある部分と多数の空孔とが該非水電解液吸収部材85の全体にわたって混在している構造(所謂、スポンジ状構造)の非水電解液吸収部材85が挙げられる。なお、上記非水電解液吸収部材85の材質としては、内部短絡を防ぐ観点からは電気絶縁性の材質が好ましく、また、高温状態の電池内であっても非水電解液の保持性を保つ観点からは耐熱性の高い材質が好ましい。例えば、ポリエチレン(PE)等のオレフィン樹脂、ウレタン(典型的にはカルバミン酸エステルおよびその置換体)等であり得る。
かかる非水電解液吸収部材85が吸収し得る非水電解液の量は特に制限されないが、例えば、非水電解液二次電池の内部に収容される非水電解液の量を100質量%とした場合に、7質量%以上(好ましくは50質量%以上、より好ましくは80質量%以上)の非水電解液を吸収(保持)し得ることが好ましい。例えば、非水電解液二次電池の内部に収容される非水電解液の全量(即ち100質量%)を吸収(保持)し得るものであり得る。上記非水電解液吸収部材85が吸収し得る電解液の量を上記の範囲とすることで、電池ケース30の一部が破損した場合であっても、電極体20の外に存在する非水電解液を上記非水電解液吸収部材85が吸収(保持)し得る。これにより、電池ケース30の一部が破損した場合であっても、該電池ケース30の外部に非水電解液が放出(飛散)することを高度に低減し得る。
なお、上記電極体(捲回電極体)20を構成する材料および部材自体は、従来のリチウムイオン二次電池の電極体と同様でよく、特に制限はない。かかる捲回電極体20の好適な一態様について以下に説明する。
上記正極50を構成する正極集電体52としては、例えばアルミニウム箔等を好適に使用し得る。上記正極活物質としては、例えば層状構造やスピネル構造等のリチウム複合金属酸化物(例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiNiO、LiCoO、LiFeO、LiMn、LiNi0.5Mn1.5、LiFePO等)が挙げられる。かかる正極活物質の平均粒径は特に限定されないが、例えば2μm以上(好ましくは5μm以上)であって、25μm以下(好ましくは10μm以下)とし得る。ここで、本明細書において平均粒径とは、一般的なレーザー回折・光散乱法に基づく粒度分布測定に基づいて測定した体積基準の粒度分布において、微粒子側からの累積50体積%に相当する粒径(D50粒径、メジアン径ともいう。)をいう。
また、正極活物質層54は、活物質以外の成分、例えば導電材やバインダ等を含み得る。導電材としては、アセチレンブラック(AB)等のカーボンブラックやその他(グラファイト等)の炭素材料を好適に使用し得る。バインダとしては、PVdF等を使用し得る。
上記負極60を構成する負極集電体62としては、例えば銅箔等を好適に使用し得る。負極活物質としては、例えば、少なくとも一部にグラファイト構造(層状構造)を有する炭素材料、リチウム遷移金属窒化物等が挙げられる。いわゆる黒鉛質のもの(グラファイト)、難黒鉛化炭素質のもの(ハードカーボン)、易黒鉛化炭素質のもの(ソフトカーボン)、これらを組み合わせた構造を有するもの等の炭素材料を好適に使用し得る。かかる負極活物質の平均粒径は特に限定されないが、例えば2μm以上(好ましくは5μm以上)であって、25μm以下(好ましくは10μm以下)とし得る。
また、負極活物質層64は、活物質以外の成分、例えばバインダや増粘剤等を含み得る。バインダとしては、スチレンブタジエンラバー(SBR)等を使用し得る。増粘剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)等を使用し得る。
セパレータ70としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル、セルロース、ポリアミド等の樹脂から成る多孔性シート(フィルム)が挙げられる。かかる多孔性シートは、単層構造であってもよく、二層以上の積層構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。
非水電解液としては、典型的には、有機溶媒(非水溶媒)中に支持塩を含有する非水電解液を用いることができる。
非水溶媒としては、例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等のうちの1種を単独で、あるいは2種以上を適宜組み合わせて(例えばECとEMCとDMCとを3:4:3の体積比で含む混合溶媒)用いることができる。支持塩としては、例えばLiPF、LiBF、LiClO等のリチウム塩(好ましくはLiPF)を用いることができる。支持塩の濃度は、例えば0.7mol/L以上1.3mol/L以下(好ましくは凡そ1.1mol/L)である。
ここで開示される非水電解液二次電池は、上記のとおり、高い安全性が確保された電池であることから、高い電池特性や信頼性(安全性)が要求される用途に好適に使用され得る。したがって、当該電池は各種用途に利用可能であるが、このような性質を活かして、例えば、車両に搭載される駆動用電源として好適に用いることができる。車両の種類は特に限定されないが、例えばプラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)、電気自動車(EV)、電気トラック、原動機付自転車、電動アシスト自転車、電動車いす、電気鉄道等が挙げられる。したがって、本発明によれば、ここで開示されるいずれかの非水電解液二次電池を、好ましくは動力源として備えた車両が提供される。車両に備えられる非水電解液二次電池は、複数個が接続された組電池の形態であり得る。
以下、本発明に関するいくつかの実施例(試験例)を説明するが、本発明をかかる具体例に示すものに限定することを意図したものではない。
以下の材料およびプロセスによって、例1〜5に係るリチウム二次電池を構築した。
[リチウム二次電池の構築]
<例1>
正極活物質としてのLiNi1/3Co1/3Mn1/3(LNCM)と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、LNCM:AB:PVdF=90:8:2の質量比でN−メチルピロリドン(NMP)と混合し、ペースト状(スラリー状)の正極活物質層形成用組成物を調製した。この組成物を、長尺状のアルミニウム箔(正極集電体)の両面に帯状に塗布し、乾燥、プレスすることにより、正極を作製した。なお、上記正極活物質としては、平均粒径が10μmのものを使用した。
次に、負極活物質としての、天然黒鉛(C)と、バインダとしてのスチレンブタジエンゴム(SBR)と、増粘材としてのカルボキシルメチルセルロース(CMC)とを、C:SBR:CMC=98:1:1の質量比で水中に分散させてペースト状(スラリー状)の負極活物質層形成用組成物を調製した。この組成物を、長尺状の銅箔(負極集電体)の両面に帯状に塗布し、乾燥、プレスすることにより、負極を作製した。なお、上記負極活物質としては、平均粒径が10μmのものを使用した。
上述の方法で作製した正極および負極を、多孔質ポリエチレン層の両面に多孔質ポリプロピレン層が形成された三層構造のセパレータ2枚を介して長尺方向に重ねあわせ、長尺方向に捲回した後に押しつぶして拉げることで扁平形状の捲回電極体を作製した。
次いで、上記捲回電極体と非水電解液とを、角型の電池ケース(アルミニウム製)の内部に収容し、例1にかかるリチウム二次電池を構築した。上記非水電解液としては、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とをEC:DMC:EMC=1:1:1の体積比で含む混合溶媒に、支持塩としてのLiPFを1.1mol/Lの濃度で溶解させたものを用いた。即ち、例1に係る非水電解液二次電池は、電池ケース内に材料捕捉フィルターおよび非水電解液吸収部材を配置しなかった(表1の該当欄には「−」と記す)。
<例2〜5>
捲回電極体と電池ケースとの間に材料捕捉フィルターを配置し、さらに、該材料捕捉フィルターと電池ケースとの間に非水電解液吸収部材を配置した以外は例1と同様の材料およびプロセスにより、例2〜5に係る電池を作製した。
ここで、上記非水電解液吸収部材としては、スポンジ状のウレタン製シートであって、電池ケース内に注入した非水電解液の7質量%(例2)、80質量%(例3および例4)、または、100質量%(例5)に相当する量の非水電解液を吸収し得るものを用いた。かかる非水電解液吸収部材が吸収し得る電解液の量を、表1の「電解液吸収量(質量%)」の欄に示す。
また、上記材料捕捉フィルターとしては、該材料捕捉フィルターの細孔の直径が、正極活物質の平均粒径(D50)を100%とした場合に100%(例4および例5)、または、200%(例2および例3)に相当する大きさ(即ち、10μm〜20μm)である電気絶縁性の耐熱性樹脂シート(ここではベークライト製の多孔質シート)を用いた。かかる材料捕捉フィルターの細孔の直径を、表1の「細孔径(%)」の欄に示す。
<釘刺し試験>
上記例1〜5の非水電解液二次電池に対し、まず1/5Cの充電レートで充電上限電圧(4.2V)まで定電流充電を行い、さらに電流値が1/10Cになるまで定電圧充電を行った。そして、上記充電後の非水電解液二次電池に対して釘刺し試験を行った。釘刺し試験は、25℃の試験温度で、充電後の非水電解液二次電池の中央付近(図1の×で示す部位)に直径3mmの鉄製の釘を10mm/secの速度で貫通させた。また、電池ケースの外表面に2枚の熱電対を貼り付けて、各試験実施時の電池温度(最高到達温度)を測定した。結果を表1の「電池温度(℃)」の欄に示す。
Figure 2017084649
表1に示すように、例2〜5に係る非水電解液二次電池は、例1に係る電池と比較して、最高到達温度が低かった。また、例4および5に係る非水電解液二次電池は、上記釘刺し試験において釘を貫通させた部分からの非水電解液および/または電極体の構成材料(典型的には活物質)の飛散は確認しなかった。また、例2および3に係る非水電解液二次電池は、上記釘刺し試験において釘を貫通させた部分から非水電解液および/または電極体の構成材料(典型的には活物質)が飛散したことを確認したが、かかる飛散物の量は例1に係る電池と比較して顕著に少なかった。
このように、本発明によれば、電池の外装体(典型的には電池ケース)の一部が破損した場合であっても、より高い安全性が確保された非水電解液二次電池を提供することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、上記実施形態及び実施例は例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
20 捲回電極体
30 電池ケース
32 電池ケース本体
34 蓋体
36 安全弁
42 正極端子
42a 正極集電板
44 負極端子
44a 負極集電板
50 正極
52 正極集電体
53 正極集電体露出端部
54 正極活物質層
60 負極
62 負極集電体
63 負極集電体露出端部
64 負極活物質層
70 セパレータ
80 材料捕捉フィルター
85 非水電解液吸収部材
100 二次電池(リチウム二次電池)

Claims (1)

  1. 電極体と非水電解液と、
    前記電極体および非水電解液を収容する電池ケースと、を備える非水電解液二次電池であって、
    前記電池ケース側面の内壁と前記電極体との間に、該電極体から剥離した電極体構成材料を捕捉可能な材料捕捉フィルターと、前記非水電解液を保持し得る非水電解液吸収部材とを備えており、
    前記非水電解液吸収部材が、前記電池ケースの内壁と前記材料捕捉フィルターとの間に配置されている、非水電解液二次電池。


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