JP2017083631A - 表示装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

表示装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】表示画像の輝度を下げることなく、キャリブレーション時での調整用のレーザ光を好適に遮断することが可能な表示装置を提供する。【解決手段】投射装置6は、レーザ素子LD1〜LD3からのレーザ光を基に構成された画像を表示し、かつ、レーザ光の調整を行うものであって、レーザ光による走査を行うMEMSミラー95と、アパーチャー51とを有する。そして、投射装置6は、コンテンツ画像描画時とキャリブレーション実行時とで、MEMSミラー95のレーザ光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、キャリブレーション実行時のみレーザ光がアパーチャー51により遮光されるようにレーザ光を走査する。【選択図】図5

Description

本発明は、光源が射出するレーザ光の調整に関する。
従来から、レーザ光を基に構成された画像をユーザの目の位置から虚像として視認させる表示装置が知られている。このような表示装置では、レーザ間での光軸合わせや光量バランスの調整などのキャリブレーションが必要となる。例えば、特許文献1には、画像の輝度を上げて視認性の良い表示を実現するために、撮影部により撮影された観察者の像を見ながら、画像の表示位置とピントを調整することが可能なヘッドアップディスプレイが開示されている。
特開2009−163084号公報
ヘッドアップディスプレイなどにおいてユーザ操作によらず自動的にキャリブレーションを行う場合、ユーザに視認させる必要がない調整用のレーザ光を出力する必要がある。この調整用のレーザ光を、表示画像の輝度を下げることなく好適に遮断する方法については、特許文献1には何ら開示がない。
本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、表示画像の輝度を下げることなく、キャリブレーション時での調整用のレーザ光を好適に遮断することが可能な表示装置を提供することを主な目的とする。
請求項1に記載の発明は、レーザ光を基に構成された画像を表示し、かつ、前記レーザ光の調整を行う表示装置であって、前記レーザ光による走査を行う走査部と、前記走査部から射出された前記レーザ光である走査光を遮光する遮光部とを備え、前記走査部は、前記画像を表示する際と前記レーザ光の調整を行う際とで、前記走査光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、前記レーザ光の調整時のみ前記走査光が前記遮光部により遮光されるように走査することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、走査部及び遮光部を有し、レーザ光を基に構成された画像を表示し、かつ、前記レーザ光の調整を行う表示装置が実行する制御方法であって、前記画像を表示する際と前記レーザ光の調整を行う際とで、前記走査部から射出された前記レーザ光である走査光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、前記レーザ光の調整時のみ前記走査光を前記遮光部により遮光させる制御工程を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、走査部及び遮光部を有し、レーザ光を基に構成された画像を表示し、かつ、前記レーザ光の調整を行う表示装置のコンピュータが実行するプログラムであって、前記画像を表示する際と前記レーザ光の調整を行う際とで、前記走査部から射出された前記レーザ光である走査光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、前記レーザ光の調整時のみ前記走査光を前記遮光部により遮光させる制御部として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
実施例に係るヘッドアップディスプレイの概略構成を示す。 投射装置の構成を示す。 PSDに照射される各レーザ光のスポットの一例を示している。 MEMS可動エリアと、コンテンツ表示エリアとの位置関係を示す。 投射装置から射出される光を側面から観察した図である。 オフセット角を設けない場合の比較例において投射装置から射出される光を側面から観察した図である。
本発明の好適な実施形態では、レーザ光を基に構成された画像を表示し、かつ、前記レーザ光の調整を行う表示装置であって、前記レーザ光による走査を行う走査部と、前記走査部から射出された前記レーザ光である走査光を遮光する遮光部とを備え、前記走査部は、前記画像を表示する際と前記レーザ光の調整を行う際とで、前記走査光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、前記レーザ光の調整時のみ前記走査光が前記遮光部により遮光されるように走査する。
上記の表示装置は、走査部と、遮光部とを備え、レーザ光を基に構成された画像を表示し、かつ、レーザ光の調整を行う。走査部は、前記画像を表示する際とレーザ光の調整を行う際とで、走査光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、レーザ光の調整時のみ走査光が遮光部により遮光されるように走査する。この態様により、表示装置は、キャリブレーションの実行時において、レーザ光の調整時に不要な表示が観察者に視認されるのを好適に防ぐことができる。また、この態様では、画像を表示する際には走査光が遮光部により遮光されないため、走査範囲内での画像の描画エリアを大きくして表示輝度を適切に保つことができる。
上記表示装置の一態様では、前記遮光部により遮光された前記走査光は、前記レーザ光の調整を行うためのレーザ光である。この態様により、表示装置は、キャリブレーションの実行時において、レーザ光の調整時に不要な表示が観察者に視認されるのを好適に防ぐことができる。
上記表示装置の他の一態様では、表示装置は、コンテンツ画像を構成するレーザ光を前記走査部に向けて射出するコンテンツ画像出力部をさらに備え、前記コンテンツ画像出力部は、前記走査光が前記遮光部で遮光されるように前記走査部により走査される場合、前記コンテンツ画像を構成するレーザ光の射出を停止する。この態様により、キャリブレーションの実行時に走査範囲内での画像の描画エリアが仮に遮光部と重なった場合であっても、画像の一部が欠けて表示されることがない。
上記表示装置の他の一態様では、前記遮光部に入射する前の前記レーザ光の一部の光が入射する光検出部をさらに有する。この態様により、表示装置は、調整用のレーザ光を遮光部により遮断した場合であっても、光検出部の出力に基づき必要なレーザ光のキャリブレーションを適切に実行することができる。
上記表示装置の好適な例では、表示装置は、前記レーザ光を基に構成された画像をユーザの目の位置から虚像として視認させるヘッドアップディスプレイである。
本発明の他の実施形態では、走査部及び遮光部を有し、レーザ光を基に構成された画像を表示し、かつ、前記レーザ光の調整を行う表示装置が実行する制御方法であって、前記画像を表示する際と前記レーザ光の調整を行う際とで、前記走査部から射出された前記レーザ光である走査光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、前記レーザ光の調整時のみ前記走査光を前記遮光部により遮光させる制御工程を有する。表示装置は、この制御方法を実行することで、キャリブレーションの実行時に不要な表示が観察者に視認されるのを好適に防ぎつつ、表示輝度を適切に保つことができる。
本発明の他の実施形態では、走査部及び遮光部を有し、レーザ光を基に構成された画像を表示し、かつ、前記レーザ光の調整を行う表示装置のコンピュータが実行するプログラムであって、前記画像を表示する際と前記レーザ光の調整を行う際とで、前記走査部から射出された前記レーザ光である走査光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、前記レーザ光の調整時のみ前記走査光を前記遮光部により遮光させる制御部として前記コンピュータを機能させる。コンピュータは、このプログラムを実行することで、キャリブレーションの実行時に不要な表示が観察者に視認されるのを好適に防ぎつつ、表示輝度を適切に保つことができる。好適には、上記プログラムは、記憶媒体に記憶される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。以後において、「射出角」とは、所定の方向を基準とした場合の射出された光がなす角度を指すものとする。
[ヘッドアップディスプレイの構成]
図1は、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ100の概略構成図である。図1に示すように、本実施例に係るヘッドアップディスプレイ100は、主に、光源ユニット1と、凹面鏡10と、を備え、フロントウィンドウ25と、天井部27と、ボンネット28と、ダッシュボード29とを備える車両に取り付けられる。
光源ユニット1は、ダッシュボード29内に設けられ、筺体内に投射装置6を有する。投射装置6は、表示像を構成する光(「表示光」とも呼ぶ。)を、光源ユニット1のレーザ光の射出口を構成するアパーチャー51から射出させ、凹面鏡10に照射させる。この場合、凹面鏡10で反射した表示光は、ダッシュボード29に設けられた開口部89を介してフロントウィンドウ25へ到達し、さらにフロントウィンドウ25で反射することで運転者の目の位置に到達する。このように、光源ユニット1は、表示光を運転者の目の位置へ到達させて、運転者に虚像「Iv」を視認させる。光源ユニット1または投射装置6は、本発明における「表示装置」の一例であり、アパーチャー51は、本発明における「遮光部」の一例である。
凹面鏡10は、光源ユニット1から射出された表示光を、ダッシュボード29に設けられた開口部89に向けて反射し、フロントウィンドウ25へ到達させる。この場合、凹面鏡10は、表示光が示す画像を拡大して反射する。
なお、光源ユニット1の設置位置は、図1に示すようにダッシュボード29の内部であることに限定されない。例えば、光源ユニット1は、天井部27に取り付けられる態様(図示しないサンバイザに取り付けられる態様も含む)であってもよい。この場合、光源ユニット1とフロントウィンドウ25との間にコンバイナが設けられてもよい。
[投射装置の構成]
図2は、投射装置6の構成を示す。図1に示すように、投射装置6は、画像信号入力部2と、映像処理部3と、フレームメモリ4Aと、ROM4Bと、RAM4Cと、レーザドライバ7と、MEMSドライバ8と、レーザ光源部9と、マイクロレンズアレイ13と、フィールドレンズ14と、MCU(Micro Controller Unit)21と、不揮発性メモリ22と、を備える。投射装置6は、表示像を構成する光を投影することで、観察者に画像を視認させる。以後では、観察者に視認させる画像を「コンテンツ画像」とも呼ぶ。
画像信号入力部2は、外部から入力される画像信号「Si」を受信して映像処理部3に出力する。
映像処理部3は、画像信号入力部2から入力される画像信号Si及びMEMSミラー95から入力される走査位置情報「Se」に基づいて、レーザドライバ7やMEMSドライバ8を制御する。また、映像処理部3は、画像信号入力部2から入力された画像データをフレームメモリ4Aに書き込み、MEMSミラー95の駆動タイミングに応じて随時読み出し、赤(R)、緑(G)、青(B)の色ごとに各ピクセルの輝度に対応する制御信号を順次レーザドライバ7に送信する。さらに、映像処理部3は、フレームメモリ4Aからの画像データの読み出しタイミングを制御する。映像処理部3は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成されている。
ROM4Bは、映像処理部3が動作するための制御プログラムやデータなどを記憶している。RAM4Cには、映像処理部3が動作する際のワークメモリとして、各種データが逐次読み書きされる。
レーザドライバ7は、後述するレーザ光源部9に設けられるレーザダイオードを駆動する信号を生成するブロックである。レーザドライバ7は、赤色レーザ駆動回路71と、青色レーザ駆動回路72と、緑色レーザ駆動回路73と、を備える。赤色レーザ駆動回路71は、映像処理部3が出力する制御信号に基づき、赤色レーザ素子LD1を駆動する。青色レーザ駆動回路72は、映像処理部3が出力する制御信号に基づき、青色レーザ素子LD2を駆動する。緑色レーザ駆動回路73は、映像処理部3が出力する信号に基づき、緑色レーザ素子LD3を駆動する。
また、本実施例では、レーザドライバ7は、射出光の強度に関する補正係数を表す補正信号「Sg」をMCU21から受信する。そして、レーザドライバ7は、補正信号Sgに基づき、映像処理部3から受信する発光パターンを表す信号を補正し、補正済みの発光パターンを表す信号に基づいて、各色のレーザ素子LD1〜LD3を駆動する電流値を制御する。
MEMSドライバ8は、映像処理部3が出力する信号に基づきMEMSミラー95を制御する。MEMSドライバ8は、サーボ回路と、ドライバ回路と、を備える。サーボ回路は、映像処理部3からの信号に基づき、MEMSミラー95の動作を制御する。ドライバ回路は、サーボ回路が出力するMEMSミラー95の制御信号を所定レベルに増幅して出力する。MEMSドライバ8は、後述するキャリブレーションの実行時には、画像信号Siに基づくコンテンツ画像の描画時(「コンテンツ描画時」とも呼ぶ。)と比べ、MEMSミラー95が射出するレーザ光の射出角の範囲を所定角度分だけシフトさせる。MEMSミラー95は、本発明における「走査部」の一例である。MEMSドライバ8等は、本発明における「制御部」、及びプログラムを実行するコンピュータの一例である。
レーザ光源部9は、レーザドライバ7から出力される駆動信号に基づいて、レーザ光を射出する。レーザ光源部9は、主に、赤色レーザ素子LD1と、青色レーザ素子LD2と、緑色レーザ素子LD3と、光量検出器23と、PSD(Position Sensitive Detector)24と、コリメータレンズ91a〜91cと、反射ミラー92a〜92cと、偏光ビームスプリッタ93と、ビームスプリッタ94と、MEMSミラー95と、PSDレンズ99と、を備える。
赤色レーザ素子LD1は赤色のレーザ光(「赤色レーザ光」とも呼ぶ。)を射出し、青色レーザ素子LD2は青色のレーザ光(「青色レーザ光」とも呼ぶ。)を射出し、緑色レーザ素子LD3は緑色のレーザ光(「緑色レーザ光」とも呼ぶ。)を射出する。レーザ素子LD1〜LD3は、本発明における「コンテンツ画像出力部」の一例である。コリメータレンズ91a〜91cは、それぞれ、赤色、青色及び緑色のレーザ光を平行光にして、反射ミラー92a〜92cに射出する。反射ミラー92bは、青色レーザ光を反射する。反射ミラー92cは、青色レーザ光を透過させ、緑色レーザ光を反射する。反射ミラー92aは、赤色レーザ光を透過させ、青色及び緑色のレーザ光を反射する。こうして反射ミラー92aを透過した赤色レーザ光及び反射ミラー92aで反射された青色及び緑色のレーザ光は、偏光ビームスプリッタ93に入射される。
偏光ビームスプリッタ93に入射したレーザ光は、偏光ビームスプリッタ93を透過してMEMSミラー95に入射する光と、偏光ビームスプリッタ93で反射してビームスプリッタ94に入射する光とに分けられる。偏光ビームスプリッタ93を反射してビームスプリッタ94に入射した光の一部は、ビームスプリッタ94を透過して光量検出器23に入射し、その他の光はビームスプリッタ94で反射してPSDレンズ99に入射する。
光量検出器23は、ビームスプリッタ94を透過したレーザ光の光量(強度)に応じた電気信号である検出信号「Sa」を生成し、MCU21へ供給する。PSD(半導体位置検出素子)24は、スポット状の光の位置を検出し、検出した光の位置に関する検出信号「Sb」をMCU21へ供給する。図3は、PSD24に同時に照射される赤色レーザ光LR、青色レーザ光LB及び緑色レーザ光LGのそれぞれに対応するスポットの一例を示している。図3において、文字「R」、「B」、「G」が内部に記載された円は、それぞれ、赤色レーザ光LR、青色レーザ光LB及び緑色レーザ光LGのスポットを示している(以下同様とする)。この例では、青色レーザ光LBの光軸は、赤色レーザ光LRの光軸に対して、2ドット(画素)分だけ上方向にずれており、緑色レーザ光LGの光軸は、赤色レーザ光LRの光軸に対して、2ドット分だけ下方向にずれている共に、1ドット分だけ右方向にずれている。PSD24は、検出した各レーザ光LB、LG、LRの光軸の位置に関する検出信号Sbを生成する。光量検出器23及びPSD24は、本発明における「光検出部」の一例である。
レーザ光源部9からレーザ光が射出される位置には、EPE(Exit Pupil Expander)の一例であるマイクロレンズアレイ13と、フィールドレンズ14とが設けられている。MEMSミラー95は、偏光ビームスプリッタ93を透過したレーザ光をマイクロレンズアレイ13に向けて反射する。MEMSミラー95は、基本的には、画像信号Siが示す画像を表示するために、MEMSドライバ8の制御によりマイクロレンズアレイ13上を走査するように移動し、その際の走査位置情報(例えばミラーの角度などの情報)を走査位置情報「Se」として映像処理部3へ出力する。
マイクロレンズアレイ13は、複数のマイクロレンズが配列されており、MEMSミラー95で反射されたレーザ光が入射する。フィールドレンズ14は、マイクロレンズアレイ13の放射面に形成された画像(即ち中間像)を拡大する。フィールドレンズ14から射出された光は、アパーチャー51を通過して凹面鏡10に入射される。
MCU21は、レーザ光LR、LB、LGの光軸の位置合わせ、及びレーザ素子LD1〜LD3に出力させるレーザ光の光量バランスを調整する処理(即ちキャリブレーション)を、画像信号Siに基づく画像描画を行っていない所定のタイミングで実行する。具体的には、MCU21は、PSD24から受信する検出信号Sbに基づき、光軸ずれ及び当該光軸ずれの方向を検出し、各レーザLD1〜LD3の発光タイミングを補正する補正信号「Sf」を生成して映像処理部3へ送信する。これにより、各レーザ光LR、LB、LGの光軸を一致させる。また、MCU21は、光量検出器23から受信する検出信号Saに基づき、レーザ光を駆動する電流値を補正させるための補正係数をR、G、Bのそれぞれについて決定し、当該補正係数の各々を示す補正信号Sgをレーザドライバ7に出力する。なお、映像処理部3は、MCU21から補正信号Sgを受信することで、補正信号Sgに基づく補正をレーザドライバ7に反映させてもよい。不揮発性メモリ22は、キャリブレーションに必要な情報等を記憶する。
[MEMSミラーの角度調整]
次に、MEMSミラー95の角度調整について説明する。概略的には、MEMSドライバ8は、コンテンツ描画時と、キャリブレーション実行時とで、MEMSミラー95による射出角の範囲を所定角度だけずらす。これにより、MEMSドライバ8は、コンテンツ画像の輝度を低下させることなく、好適にキャリブレーション時の調整用のレーザ光をアパーチャー51により遮光する。
まず、キャリブレーション時に出力する調整用のレーザ光について、図4を参照して説明する。
図4は、MEMSミラー95による走査が可能なエリア(「MEMS可動エリアSR」とも呼ぶ。)と、コンテンツ画像の表示光が照射可能なエリア(「コンテンツ表示エリアRR」とも呼ぶ。)との位置関係を示す。図4に示すように、コンテンツ表示エリアRRは、マイクロレンズアレイ13の内側の領域となり、MEMS可動エリアSRは、マイクロレンズアレイ13及びコンテンツ表示エリアRRを含む領域となる。MEMSミラー95は、図4中の矢印に示すようにレーザ光を複数回走査する(つまりラスタースキャンを実施する)ことで、表示すべきコンテンツ画像(映像)をコンテンツ表示エリアRRに描画させる。本実施例では、映像処理部3は、キャリブレーション時には、コンテンツ表示エリアRR外に、コンテンツ表示とは別のキャリブレーション用の線(「キャリブレーションライン光CL」とも呼ぶ。)を表示させる。
このキャリブレーションライン光CLは、観察者にとって視認する必要がない光であるため、本実施例に係る投射装置6は、このキャリブレーションライン光CLを、MEMS可動エリアSRの最外位置(図4では上端)に表示させてアパーチャー51により遮光する。このとき、MEMSドライバ8は、キャリブレーション実行時には、MEMSミラー95の射出角に対して所定角度分のオフセットを設けることで、キャリブレーションライン光CLがアパーチャー51に遮られるようにする。
図5(A)は、コンテンツ描画時において投射装置6から射出される光を側面から観察した図である。図5(A)では、一点鎖線82、83により挟まれる範囲がコンテンツ表示エリアRRに相当し、破線81及び破線84により挟まれる範囲がMEMS可動エリアSRに相当する。図5(A)では、説明便宜上、コンテンツ表示エリアRRにドットのパターンを付している。
図5(A)に示すように、コンテンツ描画時では、MEMSドライバ8は、MEMS可動エリアSRがアパーチャー51と重ならないように、即ち全てのレーザ光がアパーチャー51により遮光されないように、MEMSミラー95の射出角の範囲を設定する。この場合、コンテンツ表示エリアRRとアパーチャー51との間にも十分な空間(クリアランス)が存在する。このように、コンテンツ表示エリアRRの上端を構成する一点鎖線82は、観察者が視認するコンテンツ画像の一部が欠けないように、アパーチャー51から離れている。
図5(B)は、キャリブレーション実行時において投射装置6から射出される光を側面から観察した図である。図5(B)では、破線81A及び破線84Aにより挟まれる範囲がMEMS可動エリアSRに相当する。図5(B)では、説明便宜上、MEMS可動エリアSRに相当する範囲がハッチングされている。また、図5(B)では、説明便宜上、コンテンツ描画時のMEMS可動エリアSRの範囲を規定する破線81及び破線84も表示している。
図5(B)に示すように、キャリブレーション実行時でのMEMSミラー95の射出角は、コンテンツ描画時と比較して、オフセット角「θ」だけ仰角が大きくなる方向(即ちアパーチャー51と重なる方向)にシフトしている。即ち、MEMSドライバ8は、キャリブレーション実行時には、コンテンツ描画時とで走査角(即ち、最小の射出角と最大の射出角との差)を変えることなく、所定角度θだけレーザ光の射出角に対してオフセットを設けている。その結果、図5(B)では、キャリブレーションライン光CLがアパーチャー51の一部に照射されて遮断され、光源ユニット1からキャリブレーションライン光CLを構成するレーザ光が射出されない。なお、キャリブレーションの実行タイミングは、コンテンツ描画時とは異なるため、投射装置6は、キャリブレーション実行時にはコンテンツ画像を構成するレーザ光を射出させない。従って、図5(B)の例において、オフセット角θを設けることで仮にコンテンツ表示エリアRRがアパーチャー51と重なった場合であっても影響がない。
次に、本実施例による効果を説明するための比較例について図6を参照して説明する。図6は、オフセット角θを設けない場合の比較例において投射装置6から射出される光を側面から観察した図である。図6では、一点鎖線82B、83Bにより挟まれる範囲がコンテンツ表示エリアRRに相当し、キャリブレーションライン光CLと重なる破線81及び破線84により挟まれる範囲がMEMS可動エリアSRに相当する。図6では、説明便宜上、コンテンツ表示エリアRRにドットのパターンを付している。また、図6では、説明便宜上、図5(A)に示したコンテンツ表示エリアRRを規定する点線82、83についても図示している。
図6の例では、キャリブレーションライン光CLをアパーチャー51により遮光するため、MEMS可動エリアSRとアパーチャー51とでオーバーラップが生じるように、MEMSミラー95による射出角が定められている。さらに、図6に示す比較例では、観察者が視認するコンテンツ画像の一部が欠けないように、コンテンツ表示エリアRRの上端を構成する一点鎖線82Bは、アパーチャー51と重ならないように離されている。
このように、比較例では、キャリブレーションライン光CLをアパーチャー51により遮光する際には、アパーチャー51に対してMEMS可動エリアSRの上端部分を十分にオーバーラップさせる必要があると共に、アパーチャー51とコンテンツ表示エリアRRとの間に十分なクリアランスを設ける必要がある。そして、オーバーラップの幅及びクリアランスの幅を設けるため、図6の例では、矢印88及び矢印89の幅分だけ、コンテンツ表示エリアRRを図5(A)の例よりも狭くしている。一方、コンテンツ表示エリアRRを狭くした場合、デューティー比の低下によりコンテンツ画像の輝度が低下するという問題が生じる。
以上を勘案し、本実施例では、MEMSドライバ8は、コンテンツ描画時とキャリブレーション実行時とでMEMSミラー95による射出角の範囲を角度θだけずらすことで、コンテンツ描画時にはアパーチャー51にMEMS可動エリアSR及びコンテンツ表示エリアRRが重ならないようにし、キャリブレーション実行時にはアパーチャー51にMEMS可動エリアSRの上端が重なるようにする。これにより、上述したオーバーラップ及びクリアランスを設けるためにMEMS可動エリアSRに対して相対的にコンテンツ表示エリアRRを狭くする必要が無くなる。よって、コンテンツ表示エリアRRを狭くすることによるコンテンツ画像の輝度低下を好適に防ぐことができる。
以上説明したように、本実施例に係る投射装置6は、レーザ素子LD1〜LD3からのレーザ光を基に構成されたコンテンツ画像を表示し、かつ、レーザ光の調整を行うものであって、レーザ光による走査を行うMEMSミラー95と、アパーチャー51とを有する。そして、投射装置6は、コンテンツ画像描画時とキャリブレーション実行時とで、MEMSミラー95のレーザ光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、キャリブレーション実行時のみレーザ光がアパーチャー51により遮光されるようにレーザ光を走査する。これにより、キャリブレーションライン光CLの表示を防ぎつつ、コンテンツ表示エリアRRを狭くすることに起因したコンテンツ画像の輝度低下を好適に防ぐことができる。
[変形例]
以下、上述の実施例に好適な変形例について説明する。
キャリブレーションライン光CLの遮光部は、光源ユニット1の射出口を構成するアパーチャー51に限定されず、光源ユニット1と別体のものであってもよい。例えば、キャリブレーションライン光CLの遮光部は、図1に示すアパーチャー51に代えて、ダッシュボード29の開口部89によりキャリブレーションライン光CLの遮光を行うものであってもよい。
1 光源ユニット
3 映像処理部
6 投射装置
7 レーザドライバ
8 MEMSドライバ
10 凹面鏡
21 MCU
22 不揮発性メモリ
23 光量検出器
95 MEMSミラー

Claims (8)

  1. レーザ光を基に構成された画像を表示し、かつ、前記レーザ光の調整を行う表示装置であって、
    前記レーザ光による走査を行う走査部と、
    前記走査部から射出された前記レーザ光である走査光を遮光する遮光部と、を備え、
    前記走査部は、前記画像を表示する際と前記レーザ光の調整を行う際とで、前記走査光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、前記レーザ光の調整時のみ前記走査光が前記遮光部により遮光されるように走査することを特徴とする表示装置。
  2. 前記遮光部により遮光された前記走査光は、前記レーザ光の調整を行うためのレーザ光であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. コンテンツ画像を構成するレーザ光を前記走査部に向けて射出するコンテンツ画像出力部をさらに備え、
    前記コンテンツ画像出力部は、前記走査光が前記遮光部で遮光されるように前記走査部により走査される場合、前記コンテンツ画像を構成するレーザ光の射出を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記遮光部に入射する前の前記レーザ光の一部の光が入射する光検出部をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記レーザ光を基に構成された画像をユーザの目の位置から虚像として視認させるヘッドアップディスプレイであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 走査部及び遮光部を有し、レーザ光を基に構成された画像を表示し、かつ、前記レーザ光の調整を行う表示装置が実行する制御方法であって、
    前記画像を表示する際と前記レーザ光の調整を行う際とで、前記走査部から射出された前記レーザ光である走査光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、前記レーザ光の調整時のみ前記走査光を前記遮光部により遮光させる制御工程
    を有することを特徴とする制御方法。
  7. 走査部及び遮光部を有し、レーザ光を基に構成された画像を表示し、かつ、前記レーザ光の調整を行う表示装置のコンピュータが実行するプログラムであって、
    前記画像を表示する際と前記レーザ光の調整を行う際とで、前記走査部から射出された前記レーザ光である走査光の射出角の範囲を所定角度ずらすことで、前記レーザ光の調整時のみ前記走査光を前記遮光部により遮光させる制御部
    として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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