JP2015184337A - 投影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】振動等の外部要因による影響を受けずに光軸ずれの検出を行うことが可能な投影装置を提供する。【解決手段】投影装置は、画像信号に基づいて、光源から出射された複数の光ビームの強度を制御し、それら複数の光ビームの合成ビームを走査領域内で走査する。走査領域内の非描画領域で走査された合成ビームは、その波長成分に基づいて、分光素子により複数の光に分光され、複数の受光素子により受光される。受光素子の出力に基づいて、分光された複数の光の位置が検出される。ここで、受光素子が分光された光を受光するタイミングにおいては、複数の光ビームの全てが光源から出射される。【選択図】図2
Description
本発明は、レーザ光の光軸ずれを補正する技術に関する。
映像の描画に用いられる各色の光源の光軸のずれを検出する技術が知られている。例えば、特許文献1には、複数の光源を有する画像描画装置において、第1の光源の発光および消灯と第2の光源の発光および消灯とを制御すると共に、受光器の受光領域における第1の光の受信タイミングと、受光器の受光領域における第2の光の受信タイミングとに基づいて、第1の光源の光軸と第2の光源の光軸とのずれを検出する技術が提案されている。
特許文献1に記載の技術などでは、各光源をそれぞれ個別に点灯させて光軸ずれの検出及び補正を行う場合、振動に起因して光軸ずれの検出及び補正の精度が低下する場合があった。
本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、振動等の外部要因による影響を受けずに光軸ずれの検出を行うことが可能な投影装置を提供することを主な目的とする。
請求項に記載の発明は、画像を投影する投影装置であって、それぞれ異なる波長を有する複数の光ビームを出射する光源と、画像信号に基づいて、前記複数の光ビームの各々の強度を制御する制御手段と、前記複数の光ビームが合成された合成ビームを、描画領域及び非描画領域からなる走査領域内で操作する走査手段と、前記非描画領域に走査された合成ビームを、波長成分に応じて分光する分光素子と、前記分光素子により複数に分光された光をそれぞれ受光する複数の受光素子と、前記受光素子の出力に基づいて、前記分光された光の各々の位置を検出する検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記受光素子が前記分光された光を受光するタイミングにおいては、前記光源から前記複数の光ビームの全てを出射させる。
本発明の好適な実施形態では、画像を投影する投影装置は、それぞれ異なる波長を有する複数の光ビームを出射する光源と、画像信号に基づいて、前記複数の光ビームの各々の強度を制御する制御手段と、前記複数の光ビームが合成された合成ビームを、描画領域及び非描画領域からなる走査領域内で操作する走査手段と、前記非描画領域に走査された合成ビームを、波長成分に応じて分光する分光素子と、前記分光素子により複数に分光された光をそれぞれ受光する複数の受光素子と、前記受光素子の出力に基づいて、前記分光された光の各々の位置を検出する検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記受光素子が前記分光された光を受光するタイミングにおいては、前記光源から前記複数の光ビームの全てを出射させる。
上記の投影装置は、画像信号に基づいて、光源から出射された複数の光ビームの強度を制御し、それら複数の光ビームの合成ビームを走査領域内で走査する。走査領域内の非描画領域で走査された合成ビームは、その波長成分に基づいて、分光素子により複数の光に分光され、複数の受光素子により受光される。受光素子の出力に基づいて、分光された複数の光の位置が検出される。ここで、受光素子が分光された光を受光するタイミングにおいては、複数の光ビームの全てが光源から出射される。これにより、外部からの振動などが与えられた場合でも、複数の光ビームが同時に同様に影響を受けるので、それら光ビームの位置を正しく検出することができる。
好適には、上記の分光素子は、前記合成ビームを、前記複数の光ビームの波長ごとに分光する。
上記の投影装置の一態様は、前記非描画領域に配置され、前記受光素子に向かう合成ビームを遮断する遮光手段を備え、前記分光素子は、前記遮光手段に設けられた開口部を塞ぐように配置される。これにより、分光素子を通過しない光が受光素子に入射することが防止される。
上記の投影装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記分光された光の各々の位置に応じて、前記光源が出射する複数の光ビームの出射タイミングを変化させる。これにより、複数の光ビームの光軸を一致させることができる。
上記の投影装置の他の一態様は、振動を検出するセンサを備え、前記制御手段は、前記センサが基準量以上の振動量を検出した場合には、前記複数の光ビームのうち、少なくとも1つの光ビームの出射タイミングを変化させない。この態様では、振動が大きい場合には、複数の光ビームのうちの1つを基準として、他の光ビームの位置を、基準とした1つの光ビームの位置に一致させる。これにより、振動が大きい場合でも、複数の光ビームの位置の相対的な補正が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[実施例]
(画像描画装置の構成)
図1は、実施例に係る投影装置が適用された画像描画装置1の構成を示す。図1に示すように、画像描画装置1は、画像信号入力部2と、ビデオASIC3と、フレームメモリ4と、ROM5と、RAM6と、レーザドライバASIC7と、MEMS制御部8と、レーザ光源部9と、を備える。画像描画装置1は、例えばヘッドアップディスプレイの光源として用いられ、コンバイナ等の光学素子に表示像を構成する光を出射する。
(画像描画装置の構成)
図1は、実施例に係る投影装置が適用された画像描画装置1の構成を示す。図1に示すように、画像描画装置1は、画像信号入力部2と、ビデオASIC3と、フレームメモリ4と、ROM5と、RAM6と、レーザドライバASIC7と、MEMS制御部8と、レーザ光源部9と、を備える。画像描画装置1は、例えばヘッドアップディスプレイの光源として用いられ、コンバイナ等の光学素子に表示像を構成する光を出射する。
画像信号入力部2は、外部から入力される画像信号を受信してビデオASIC3に出力する。
ビデオASIC3は、画像信号入力部2から入力される画像信号及びMEMSミラー10から入力される走査位置情報Scに基づいてレーザドライバASIC7やMEMS制御部8を制御するブロックであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成されている。ビデオASIC3は、同期/画像分離部31と、ビットデータ変換部32と、発光パターン変換部33と、タイミングコントローラ34と、を備える。
同期/画像分離部31は、画像信号入力部2から入力された画像信号から、画像表示部に表示される画像データと同期信号とを分離し、画像データをフレームメモリ4へ書き込む。
ビットデータ変換部32は、フレームメモリ4に書き込まれた画像データを読み出してビットデータに変換する。
発光パターン変換部33は、ビットデータ変換部32で変換されたビットデータを、各レーザの発光パターンを表す信号に変換する。
タイミングコントローラ34は、同期/画像分離部31、ビットデータ変換部32の動作タイミングを制御する。また、タイミングコントローラ34は、後述するMEMS制御部8の動作タイミングも制御する。
フレームメモリ4には、同期/画像分離部31により分離された画像データが書き込まれる。ROM5は、ビデオASIC3が動作するための制御プログラムやデータなどを記憶している。RAM6には、ビデオASIC3が動作する際のワークメモリとして、各種データが逐次読み書きされる。
レーザドライバASIC7は、後述するレーザ光源部9に設けられるレーザダイオードを駆動する信号を生成するブロックであり、ASICとして構成されている。レーザドライバASIC7は、赤色レーザ駆動回路71と、青色レーザ駆動回路72と、緑色レーザ駆動回路73と、を備える。
赤色レーザ駆動回路71は、発光パターン変換部33が出力する信号に基づき、赤色レーザLD1を駆動する。青色レーザ駆動回路72は、発光パターン変換部33が出力する信号に基づき、青色レーザLD2を駆動する。緑色レーザ駆動回路73は、発光パターン変換部33が出力する信号に基づき、緑色レーザLD3を駆動する。
MEMS制御部8は、タイミングコントローラ34が出力する信号に基づきMEMSミラー10を制御する。MEMS制御部8は、サーボ回路81と、ドライバ回路82と、を備える。サーボ回路81は、タイミングコントローラからの信号に基づき、MEMSミラー10の動作を制御する。ドライバ回路82は、サーボ回路81が出力するMEMSミラー10の制御信号を所定レベルに増幅して出力する。
レーザ光源部9は、レーザドライバASIC7から出力される駆動信号に基づいて、レーザ光を出射する。具体的には、レーザ光源部9は、主に、赤色レーザLD1と、青色レーザLD2と、緑色レーザLD3と、コリメータレンズ91a〜91cと、反射ミラー92a〜92cと、マイクロレンズアレイ94と、レンズ95と、を備える。
赤色レーザLD1は赤色のレーザ光(「赤色レーザ光Lr」とも呼ぶ。)を出射し、青色レーザLD2は青色のレーザ光(「青色レーザ光Lb」とも呼ぶ。)を出射し、緑色レーザLD3は緑色のレーザ光(「緑色レーザ光Lg」とも呼ぶ。)を出射する。コリメータレンズ91a〜91cは、それぞれ、赤色、青色及び緑色のレーザ光Lr、Lb、Lgを平行光にして、反射ミラー92a〜92cに出射する。反射ミラー92bは、青色レーザ光Lbを反射する。反射ミラー92cは、青色レーザ光Lbを透過させ、緑色レーザ光Lgを反射する。反射ミラー92aは、赤色レーザ光Lrのみを透過させ、青色及び緑色のレーザ光Lb、Lgを反射する。こうして反射ミラー92aを透過した赤色レーザ光Lr及び反射ミラー92aで反射された青色及び緑色のレーザ光Lb、Lgは、MEMSミラー10に入射される。
MEMSミラー10は、本発明における「走査手段」として機能し、反射ミラー92aから入射されたレーザ光をEPE(Exit Pupil Expander)の一例であるマイクロレンズアレイ94に向けて反射する。また、MEMSミラー10は、基本的には、画像信号入力部2に入力された画像を表示するためにMEMS制御部8の制御により、スクリーンとしてのマイクロレンズアレイ94上を走査するように移動し、その際の走査位置情報(例えばミラーの角度などの情報)をビデオASIC3へ出力する。マイクロレンズアレイ94は、複数のマイクロレンズが配列されており、MEMSミラー10で反射されたレーザ光が入射される。レンズ95は、マイクロレンズアレイ94の放射面に形成された画像を拡大する。
マイクロレンズアレイ94と同一面上には、分光素子32が設けられている。分光素子32は、MEMSミラー10からのレーザ光を波長ごとに分光して受光素子35に入射させる。分光素子32及び受光素子35は、レーザ光の光軸ずれを補正するための構成要素として設けられているが、これらについては後に詳しく説明する。
ビデオASIC3は、受光素子35からの検出信号Sdに基づいて、赤色レーザ光Lr、青色レーザ光Lb及び緑色レーザ光Lgの光軸ずれを検出する。また、ビデオASIC3は、検出した光軸ずれに基づいて、当該光軸ずれを補正するための処理を行う。具体的には、ビデオASIC3は、赤色レーザLD1、青色レーザLD2、又は/及び緑色レーザLD3の発光タイミングを変更することで光軸ずれの補正を行う。このとき、ビデオASIC3は、光軸のずれ方向が主走査方向(X方向)又は副走査方向(Y方向)のいずれの方向であるかに基づいて、上述の発光タイミングの調整量を変更する。ビデオASIC3は、本発明における「制御手段」及び「検出手段」として機能する。
(光軸ずれの検出)
次に、レーザ光の光軸ずれを検出するための構成について詳しく説明する。図2は、マイクロレンズアレイ94を含むスクリーンを見た図である。具体的に、図2は、レーザ光の進行方向に沿った方向(図1のZ方向)にスクリーンを観察した図である。破線で示すスクリーンの走査可能領域SRは、MEMSミラー10による走査が可能な範囲、即ち描画が可能な範囲に対応する領域である。マイクロレンズアレイ94は、この走査可能領域SR内に配置される。マイクロレンズアレイ94内の一点鎖線で表された領域は描画領域RRを示す。
次に、レーザ光の光軸ずれを検出するための構成について詳しく説明する。図2は、マイクロレンズアレイ94を含むスクリーンを見た図である。具体的に、図2は、レーザ光の進行方向に沿った方向(図1のZ方向)にスクリーンを観察した図である。破線で示すスクリーンの走査可能領域SRは、MEMSミラー10による走査が可能な範囲、即ち描画が可能な範囲に対応する領域である。マイクロレンズアレイ94は、この走査可能領域SR内に配置される。マイクロレンズアレイ94内の一点鎖線で表された領域は描画領域RRを示す。
また、走査可能領域SR内には、マイクロレンズアレイ94の上方に、遮光マスク31及び分光素子32が設けられている。遮光マスク31及び分光素子32は、レーザ光の光軸ずれを検出するための構成であり、マイクロレンズアレイ94における画像の表示を阻害しないように、描画領域RR外の領域(「非描画領域」とも呼ぶ。)に設けられている。
図3及び図4は、遮光マスク31、分光素子32及び受光素子35の配置を示す。図3はこれらの構成要素を上方向から見た平面図であり、図4はこれらの構成要素を側方(図2における右側)から見た側面図である。
図示のように、分光素子32は遮光マスク31の略中央に埋め込まれている。具体的には、遮光マスク31の略中央には貫通孔が設けられており、分光素子32はその貫通孔を塞ぐように配置されている。遮光マスク31及び分光素子32の背後には受光素子35が設けられている。
図3、4に示すように、非描画領域においては、レーザ光LはMEMSミラー10により遮光マスク31上を走査される。図1から理解されるように、MEMSミラー10により走査されるレーザ光Lは、赤色レーザ光Lr、緑色レーザ光Lg及び青色レーザ光Lbを合成した合成レーザ光である。そして、レーザ光Lが分光素子32上を走査されるときに、分光素子32は、レーザ光Lをその波長に基づいて、赤色レーザ光Lr、緑色レーザ光Lg、青色レーザ光Lbに分光する。分光された赤色レーザ光Lr、緑色レーザ光Lg及び青色レーザ光Lbは、それぞれ分光素子32の背後に設置された受光素子35に入射する。遮光マスク31は、分光素子32を通過していないレーザ光が受光素子35に入射することを防止する目的で設けられている。
図4に示すように、受光素子35は、3つの受光領域35B、35G、35Rを備える。青色レーザ光Lbは受光領域35Bに入射し、受光領域35Bは入射した青色レーザ光Lbの光量に対応する信号を出力する。緑色レーザ光Lgは受光領域35Gに入射し、受光領域35Gは入射した緑色レーザ光Lgの光量に対応する信号を出力する。赤色レーザ光Lrは受光領域35Rに入射し、受光領域35Rは入射した赤色レーザ光Lrの光量に対応する信号を出力する。これらの信号は、図1に示すように、検出信号SdとしてビデオASIC3に供給される。
図5は、検出素子35の検出面の構成を示す。検出素子35は、受光領域35B、35G、35Rを備える。各受光領域35B、35G、35Rは、それぞれ2分割の光検出器を備える。具体的に、受光領域35Bは、青色レーザ光Lbが入射する領域であり、光検出器B1とB2を有する。受光領域35Gは、緑色レーザLgが入射する領域であり、光検出器G1とG2を有する。受光領域35Rは、赤色レーザ光Lrが入射する領域であり、光検出器R1とR2を有する。
次に、光軸ずれの検出方法について説明する。MEMSミラー10による走査により、レーザ光Lは非描画領域を走査される。ここで、光軸ずれを検出する際、即ち、レーザ光Lが非描画領域を走査される間、ビデオASIC3はレーザドライバASIC7を制御し、各色のレーザLD1〜LD3の全てが所定強度でレーザ光を出射するようにする。これにより、分光素子32を通過する際に、レーザ光LはRGB3色のレーザ光の成分を全て含むことになる。
レーザ光Lが分光素子32を通過するとき、分光素子32により分光された各色のレーザ光Lr、Lg、Lbは、それぞれ検出素子35の対応する受光領域上を移動する。図6は、検出素子35上を各色のレーザ光が移動する様子を模式的に示す。具体的に、青色レーザ光Lbは受光領域35Bを構成する2つの光検出器B1及びB2上を左から右へ移動する。緑色レーザ光Lgは受光領域35Gを構成する2つの光検出器G1及びG2上を左から右へ移動する。赤色レーザ光Lrは受光領域35Rを構成する2つの検出器R1及びR2上を左から右へ移動する。
まず、主走査方向(X方向)における光軸ずれの検出方法を説明する。図6の例では、赤色レーザ光Lrが最も先行しており、緑色レーザ光Lgこれに続き、青色レーザ光Lbが最も遅れている。図7は、この場合の各検出器による検出信号の波形の例を示す。図7において、検出信号Dbは青色レーザ光Lbの受光領域35Bの検出器B1とB2による検出信号の和である。同様に、検出信号Dgは緑色レーザ光Lgの受光領域35Gの検出器G1とG2による検出信号の和である。検出信号Drは、赤色レーザ光Lrの受光領域35Rの検出器R1とR2による検出信号の和である。なお、図7の信号波形は、説明の便宜上、矩形の波形としている。
この場合、X方向における光軸ずれは、各色の検出信号の時間差として検出することができる。即ち、検出信号DrとDgの時間差Δt1は、赤色レーザ光Lrと緑色レーザ光Lgとの光軸のずれ量に相当する。検出信号DgとDbの時間差Δt2は、緑色レーザ光Lgと青色レーザ光Lbとの光軸のずれ量に相当する。よって、ビデオASIC3は、検出素子35から供給された検出信号に基づいて、これらの時間差Δtを算出し、その時間差を補うように各色レーザLD1〜LD3からのレーザ光の出射タイミングを調整することにより、光軸ずれを補正することができる。
例えば、図7の例において、緑色レーザ光Lgの出射タイミングをΔt2だけ遅らせることにより、X方向において緑色レーザLgと青色レーザLbの光軸を一致させることができる。また、赤色レーザ光Lrの出射タイミングを(Δt1+Δt2)だけ遅らせることにより、X方向において赤色レーザ光Lrと青色レーザ光Lbの光軸を一致させることができる。よって、上記の2つの処理を同時に行えば、3色のレーザ光Lb、Lg、Lrの光軸を全て一致させることができる。この例は、青色レーザ光Lbの光軸を基準にして、緑色レーザ光Lgと赤色レーザ光Lrを青色レーザ光Lbの光軸に一致させるものであり、相対的な補正ということができる。なお、同様に緑色レーザ光Lgを基準にして、青色レーザ光Lbと赤色レーザ光Lrの光軸を緑色レーザ光Lgの光軸に一致させることもできる。また、赤色レーザ光Lrを基準にして青色レーザ光Lbと緑色レーザ光Lgの光軸を赤色レーザ光Lrの光軸に一致させることもできる。
これに対して、ある絶対的な基準に対して3色のレーザ光の光軸を一致させることにより絶対的な補正を行うこともできる。この場合には、3色のレーザ光の光軸にずれが無い場合の各色の検出信号Db、Dg、Drの立ち上がりに対応する基準タイミングt0を予め決定しておく。ビデオASIC3は、基準タイミングt0と、実際の各色の検出信号Db、Dg、Drの立ち上がりのタイミングとの時間差を検出し、その時間差をゼロとするように、各色のレーザ光の出射タイミングを調整すればよい。
このように、各色のレーザ光が受光素子35に入射するタイミング差(時間差)に基づいて、主走査方向(X方向)の光軸ずれの量を検出し、補正することができる。
次に、副走査方向(Y方向)における光軸ずれの検出方法を説明する。図6に示すように、検出素子35の受光領域35B、35G、35Rは、いずれも2つの光検出器により構成されている。よって、各色レーザ光が光検出器上にあるときの、2つの光検出器による検出信号の差分を計算することにより、Y方向における各色レーザ光の光軸位置を検出することができる。具体的には、図5に示すように、青色レーザ光LbのY方向の光軸位置Ybは、光検出器B1とB2による検出信号の差により得られる。同様に、緑色レーザ光LgのY方向の光軸位置Ygは、光検出器G1とG2による検出信号の差により得られる。また、赤色レーザ光LrのY方向の光軸位置Yrは、光検出器R1とR2による検出信号の差により得られる。
ビデオASIC3は、Y方向において光軸ずれが無い場合のY方向の光軸位置(以下、「基準位置」とも呼ぶ。)Y0を予め記憶しておき、検出された各色レーザ光のY方向の光軸位置を基準位置Y0に一致させるように各色レーザ光の光軸を補正すればよい。これにより絶対的な補正が可能となる。また、検出された3色のレーザ光のY方向の光軸位置のうち1つを基準とし、他の2色のレーザ光のY方向の光軸位置を、基準とした1つのレーザ光のY方向の光軸位置に一致させるように補正することにより、相対的な補正が可能となる。なお、Y方向の光軸の補正は、具体的には、各色レーザ光源LD1〜LD3によるレーザ光の出射タイミングを調整する方法の他に、レーザ光源部9内の光学系の配置をアクチュエータなどで調整してもよいし、MEMSミラー10の角度を調整してもよい。
以上のように、本実施例では、マイクロレンズアレイ94が設けられているスクリーン上の、非描画領域に遮光マスク31及び分光素子32を配置し、分光素子32により分光されたRGB3色のレーザ光を受光素子35により受光する。そして、受光素子35に設けられた検出器からの検出信号に基づいて、主走査方向(X方向)及び副走査方向(Y方向)の光軸ずれを検出する。この際、ビデオASIC3は、レーザ光が分光素子32上を移動する際に、3色のレーザ光の全てを出射するように制御する。これにより、ビデオASIC3は、全色のレーザを同時に点灯させた状態での受講素子35の出力に基づき光軸ずれを検出するので、振動などの外部要因による影響を受けずに光軸ずれを高精度で検出することができる。つまり、画像描画装置1に対して外部から振動が与えられた場合でも、3色のレーザ光は同時に同じように振動による影響を受けるので、3色のレーザ光の相対的な光軸ずれを正しく検出することが可能となる。
図8は、受光素子の他の例を示す。図8に示す受光素子35Xは、各色レーザ光に対応する受光領域35B、35G、35Rを、それぞれ4分割の光検出器により構成したものである。具体的に、青色レーザ光Lbの受光領域35Bは、4つの光検出器B1〜B4を備える。緑色レーザ光Lgの受光領域35Gは、4つの光検出器G1〜G4を備える。赤色レーザ光Lrの受光領域35Rは、4つの光検出器R1〜R4を備える。
この受光素子35Xでは、各色レーザ光の主走査方向(X方向)の光軸位置は、縦2列の光検出器の検出信号の差分により得られる。例えば、青色レーザ光LbのX方向の光軸位置Xbは、
Xb=(B1+B2)−(B3+B4)
で得られる。他の2色のレーザ光についても同様である。
Xb=(B1+B2)−(B3+B4)
で得られる。他の2色のレーザ光についても同様である。
一方、副走査方向(Y方向)の光軸位置は、横2列の光検出器の検出信号の差分により得られる。例えば、青色レーザ光LbのY方向の光軸位置Ybは、
Yb=(B1+B4)−(B2+B3)
で得られる。
Yb=(B1+B4)−(B2+B3)
で得られる。
このようにして得たX方向及びY方向の光軸位置を、1つの絶対的な基準位置又は3色のレーザ光のいずれか1色のレーザ光の光軸位置と一致させるように調整することにより、3色のレーザ光の光軸を一致させることができる。
[変形例]
(変形例1)
上記の実施例において、外部からの振動を検出する振動センサを設けてもよい。振動センサにより検出された振動量が所定値以上の場合には、RGB3色のレーザ光間の相対的な光軸ずれのみを補正し、振動センサにより検出された振動量が所定値以下の場合には、絶対的な補正により光軸を基準位置と一致させるように補正する。例えば緑色レーザ光を基準とする場合、振動量が所定値以上であれば、緑色レーザ光Lgの光軸位置を基準として、青色レーザ光Lb及び赤色レーザ光Lrの光軸位置が緑色レーザ光Lgの光軸位置と一致するように補正を行う。即ち、緑色レーザ光Lgの出射タイミングは変化させず、青色レーザ光Lb及び赤色レーザ光Lrの出射タイミングのみを変化させる。これは、光学系は一律に振動の影響を受けているため、振動量が所定値以上の場合でも、相対的な補正は可能と考えられるからである。
(変形例1)
上記の実施例において、外部からの振動を検出する振動センサを設けてもよい。振動センサにより検出された振動量が所定値以上の場合には、RGB3色のレーザ光間の相対的な光軸ずれのみを補正し、振動センサにより検出された振動量が所定値以下の場合には、絶対的な補正により光軸を基準位置と一致させるように補正する。例えば緑色レーザ光を基準とする場合、振動量が所定値以上であれば、緑色レーザ光Lgの光軸位置を基準として、青色レーザ光Lb及び赤色レーザ光Lrの光軸位置が緑色レーザ光Lgの光軸位置と一致するように補正を行う。即ち、緑色レーザ光Lgの出射タイミングは変化させず、青色レーザ光Lb及び赤色レーザ光Lrの出射タイミングのみを変化させる。これは、光学系は一律に振動の影響を受けているため、振動量が所定値以上の場合でも、相対的な補正は可能と考えられるからである。
なお、その代わりに、振動量が所定値以上である場合には、そのタイミングでの補正は困難と考え、光軸ずれの補正を行わないこととしてもよい。
(変形例2)
上記の画像描画装置1は、ヘッドアップディスプレイに好適に適用される。これについて、図9を参照して具体例を示す。
上記の画像描画装置1は、ヘッドアップディスプレイに好適に適用される。これについて、図9を参照して具体例を示す。
図9は、本発明に係るヘッドアップディスプレイの構成例を示す。図9に示すヘッドアップディスプレイは、コンバイナ26を介して虚像Ivを運転者に視認させるものである。
図9に示す構成では、光源部1Aは、上述した実施例の画像描画装置1として機能する。そして、光源部1Aは、支持部材11a、11bを介して車室内の天井部22に付設され、現在地を含む地図情報や経路案内情報、走行速度、その他運転を補助する情報(以後、「運転補助情報」とも呼ぶ。)を示す表示像を構成する光を、コンバイナ26に向けて出射する。具体的には、光源部1Aは、光源ユニット1内に表示像の元画像(実像)を生成し、その画像を構成する光をコンバイナ26へ出射することで、運転者に虚像Ivを視認させる。
コンバイナ26は、光源部1から出射される表示像が投影されると共に、表示像を運転者の視点(アイポイント)Peへ反射することで当該表示像を虚像Ivとして表示させる。そして、コンバイナ26は、天井部22に設置された支持軸部27を有し、支持軸部27を支軸として回動する。支持軸部27は、例えば、フロントウィンドウ20の上端近傍の天井部22、言い換えると運転者用の図示しないサンバイザが設置される位置の近傍に設置される。
なお、本発明が適用可能なヘッドアップディスプレイの構成は、これに限られない。例えば、ヘッドアップディスプレイは、コンバイナ26を有さず、光源部1Aは、フロントウィンドウ20へ投影することで、フロントウィンドウ20に表示像を運転者のアイポイントPeへ反射させてもよい。また、光源部1Aの位置は、天井部22に設置される場合に限らず、ダッシュボード24の内部に設置されてもよい。この場合、ダッシュボード24には、コンバイナ26又はフロントウィンドウ20に光を通過させるための開口部が設けられる。
(その他の変形例)
上記の分光素子32は透過型のものであるが、反射型のものとしてもよい。この場合、反射型の分光素子は上記の実施例と同様に非描画領域のレーザ光Lの走査範囲内に配置され、入射されたレーザ光を波長成分に応じて異なる方向に反射させる。受光素子は、各色のレーザ光が反射された方向に設置される。
上記の分光素子32は透過型のものであるが、反射型のものとしてもよい。この場合、反射型の分光素子は上記の実施例と同様に非描画領域のレーザ光Lの走査範囲内に配置され、入射されたレーザ光を波長成分に応じて異なる方向に反射させる。受光素子は、各色のレーザ光が反射された方向に設置される。
上記の実施例では、受光素子として各受光領域が2分割又は4分割の光検出器を備えるものを使用しているが、分割数がそれ以上の受光素子を用いてもよい。分割数が増加するほど、位置検出精度は向上する。
また、上記の例では、RGB3色のレーザ光を用いているが、2色又は4色以上のレーザ光を走査する投影装置に本発明を適用することも可能である。
1 画像描画装置
3 ビデオASIC
7 レーザドライバASIC
8 MEMS制御部
10 MEMSミラー
31 遮光マスク
32 分光素子
35 受光素子
3 ビデオASIC
7 レーザドライバASIC
8 MEMS制御部
10 MEMSミラー
31 遮光マスク
32 分光素子
35 受光素子
Claims (5)
- 画像を投影する投影装置であって、
それぞれ異なる波長を有する複数の光ビームを出射する光源と、
画像信号に基づいて、前記複数の光ビームの各々の強度を制御する制御手段と、
前記複数の光ビームが合成された合成ビームを、描画領域及び非描画領域からなる走査領域内で操作する走査手段と、
前記非描画領域に走査された合成ビームを、波長成分に応じて分光する分光素子と、
前記分光素子により複数に分光された光をそれぞれ受光する複数の受光素子と、
前記受光素子の出力に基づいて、前記分光された光の各々の位置を検出する検出手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記受光素子が前記分光された光を受光するタイミングにおいては、前記光源から前記複数の光ビームの全てを出射させることを特徴とする投影装置。 - 前記分光素子は、前記合成ビームを、前記複数の光ビームの波長ごとに分光することを特徴とする請求項1に記載の投影装置。
- 前記非描画領域に配置され、前記受光素子に向かう合成ビームを遮断する遮光手段を備え、
前記分光素子は、前記遮光手段に設けられた開口部を塞ぐように配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の投影装置。 - 前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記分光された光の各々の位置に応じて、前記光源が出射する複数の光ビームの出射タイミングを変化させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の投影装置。
- 振動を検出するセンサを備え、
前記制御手段は、前記センサが基準量以上の振動量を検出した場合には、前記複数の光ビームのうち、少なくとも1つの光ビームの出射タイミングを変化させないことを特徴とする請求項4に記載の投影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014058403A JP2015184337A (ja) | 2014-03-20 | 2014-03-20 | 投影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015184337A true JP2015184337A (ja) | 2015-10-22 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2014
- 2014-03-20 JP JP2014058403A patent/JP2015184337A/ja active Pending
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