JP2017083556A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
定着装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017083556A JP2017083556A JP2015209664A JP2015209664A JP2017083556A JP 2017083556 A JP2017083556 A JP 2017083556A JP 2015209664 A JP2015209664 A JP 2015209664A JP 2015209664 A JP2015209664 A JP 2015209664A JP 2017083556 A JP2017083556 A JP 2017083556A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubbing
- fixing
- roller
- fixing device
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
Description
そのため、次に未定着トナー像を溶融したときには、前の記録媒体上でトナー像が存在した箇所では、ワックスの付着量が多くなる。一方、前の記録媒体上でトナー像が存在しない箇所では、ワックスの付着量が少なくなる。すなわち、前の記録媒体の画像が残像のように移る現象(以下、「光沢残像」と表記する。)が発生し、光沢にムラが生じる問題がある。
定着回転体と、
前記定着回転体に対向して設けられる対向回転体と、
前記定着回転体の表面を摺擦して表面性を回復させる摺擦回転体と、を有し、
前記定着回転体と前記対向回転体で形成されるニップ部において、記録媒体上の未定着画像を定着させる定着装置であって、
前記摺擦回転体は、前記定着回転体に対して接離可能に配置され、
前記摺擦回転体は、複数の異なる表面粗さを有していることを特徴とする。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。ここに示した画像形成装置は、画像形成装置本体としての装置本体100と、装置本体100の下部に配置され装置本体100を載せる給紙テーブル200とから構成されている。
画像形成動作を行うときは、公知のコンピュータとしてのパソコンからの画像情報に基づいて、画像形成動作が行われる。以下、「画像形成」と同意義で「印刷」という用語も用いる。パソコンの操作部で設定されているモード設定に従い、フルカラーモード又は白黒モードで画像形成動作を開始する。
定着装置1は、加熱ローラ2と、定着ローラ3と、加熱ローラ2及び定着ローラ3に張架される定着回転体の一例である定着ベルト4と、定着ローラ3を押圧して定着ローラ3との間にニップ部を形成する対向回転体の一例である加圧ローラ5と、を備えている。また、加熱ローラ2は、熱源としてのヒータを内部に有している。
図3は、本実施形態に係る摺擦ローラ72の構成を示した説明図である。
本実施形態では、2つの摺擦ローラ72,72’を有する。2つの摺擦ローラ72,72’は、略同じ構造を有するため、摺擦ローラ72について代表して説明し、摺擦ローラ72’については適宜説明を省略する。
図5は摺擦ローラ72の接離機構の構成を示す説明図で、摺擦ローラ72が定着ベルト4に接触した状態、摺擦ローラ72’が定着ベルト4から離れた状態を示している。
摺擦ローラ72は、表面粗さをRz40μm以上にし、用紙エッジに起因するスジ状の画像不良の対策をする。摺擦ローラ72’は、表面粗さをRz10μm以下にし、光沢残像の対策をする。
なお、接離機構は、この態様に限定されず、2つの接離機構が一体として構成されたものを使用してもよい。
第2実施形態では、摺擦ローラの構成が異なる点で第1実施形態と相違する。
摺擦ローラ172は、図7(a),図7(b)に示すように、軸172aと芯金172bとバインダー樹脂に砥粒が分散された摺擦層172cから構成される。摺擦層172cは、図8に示すように、その表面に砥粒172dが突出する。なお、芯金172bと摺擦層172cの間には、弾性層を設けても良い。
定着装置(「Pro C910」株式会社リコー製)を用いて、用紙エッジに起因するスジ、光沢残像の評価を実施した。
評価には、図9に示すように、4種類の摺擦ローラを用いて評価した。
摺擦ローラAは、番手(粒度)を#1500とし、表面粗さをRz50μmとし、弾性層を有しない構成とした。
摺擦ローラBは、番手を#3000とし、表面粗さをRz10μmとし、弾性層を有しない構成とした。
摺擦ローラCは、番手を#3000とし、表面粗さをRz10μmとし、弾性層を有する構成とした。
摺擦ローラDは、摺擦ローラの周方向半分を境に、砥粒粗さが異なるように形成され、一方の摺擦ローラの番手を#1500、表面粗さをRz10μmとし、他方の摺擦ローラの番手を#3000とし、表面粗さをRz50μmとした。また、弾性層を有する構成とした。
なお、弾性層は、摺擦層と芯金の間に、2mm厚にて配置した。
先ず、DLTサイズの用紙(「Color Copy Digital」HAMMERMILL製)を、画像面積率20%のチャートにて、10000枚印刷する。
次に、摺擦ローラにより定着ベルト4を所定の時間研磨する。
次に、PODグロスコートのSRA3サイズの用紙を、全面ベタ画像で、1枚印刷する。
先ず、DLTサイズの用紙(「Color Copy Digital」HAMMERMILL製)を、画像面積率20%のチャートにて、10000枚印刷する。
次に、摺擦ローラにより定着ベルト4を所定の時間研磨する。
次に、A3サイズの用紙(「OK特アートポスト」(米坪279g/m2)王子製紙製)をセットし、所定の画像を印刷する。所定の画像は、図10に示すように、通紙方向(図10中矢印方向)で上流側半分に6つの白抜け部Eを有する。
なお、定着ベルト表面の光沢度の測定には、光沢計(「GM−60」コニカミノルタ製)を用い、照射角度を60°とした。中央部、端部(奥側、手前側)、周方向3箇所の計9箇所を測定し、その平均値を表面光沢度とした。
実施例2は、摺擦ローラAを用いて定着ベルト4を2分間研磨した後、摺擦ローラCを用いて定着ベルト4を2分間研磨した。
実施例3は、摺擦ローラDを用いて定着ベルト4を2分間研磨した。
比較例1は、摺擦ローラAを用いて定着ベルト4を2分間研磨した。
比較例2は、摺擦ローラBを用いて定着ベルト4を2分間研磨した。
比較定3は、摺擦ローラCを用いて定着ベルト4を2分間研磨した。
実施例2では、用紙エッジに起因するスジは「○」で、光沢残像は「◎」であった。
実施例3では、用紙エッジに起因するスジは「△」で、光沢残像は「△」であった。
比較例1では、用紙エッジに起因するスジは「○」で、光沢残像は「×」であった。
比較例2では、用紙エッジに起因するスジは「×」で、光沢残像は「○」であった。
比較例3では、用紙エッジに起因するスジは「×」で、光沢残像は「○」であった。
また、摺擦ローラの摺擦層の下層に弾性層を設けることで、定着ベルト4の表面の異物除去効果が高まり、光沢残像レベルを向上できる。
また、1本の摺擦ローラに2種類の摺擦層を設けることで、用紙エッジに起因するスジ状の画像不良と光沢残像の両方の対策をしつつ、簡易な構成とすることができることができる。
5 加圧ローラ(対向回転体の一例)
72,72’,172 摺擦ローラ(摺擦回転体の一例)
Claims (8)
- 定着回転体と、
前記定着回転体に対向して設けられる対向回転体と、
前記定着回転体の表面を摺擦して表面性を回復させる摺擦回転体と、を有し、
前記定着回転体と前記対向回転体で形成されるニップ部において、記録媒体上の未定着画像を定着させる定着装置であって、
前記摺擦回転体は、前記定着回転体に対して接離可能に配置され、
前記摺擦回転体は、複数の異なる表面粗さを有していることを特徴とする定着装置。 - 前記摺擦回転体は、複数備えられ、
各摺擦回転体は、異なる表面粗さを有していることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。 - 少なくとも1つの摺擦回転体の表面粗さはRz40μm以上であり、
少なくとも1つの摺擦回転体の表面粗さはRz10μm以下であることを特徴とする、請求項2に記載の定着装置。 - 前記複数の摺擦回転体は、前記定着回転体を摺擦する状態と、前記定着回転体を摺擦しない状態とを、それぞれ切替え可能であり、
所定以下のサイズの記録媒体又は所定以上の坪量の記録媒体が連続通紙された場合、所定以上の表面粗さの摺擦回転体を前記定着回転体に摺擦させ、
所定以上の枚数の記録媒体が使用された場合、所定以下の表面粗さの摺擦回転体を前記定着部回転体に摺擦させることを特徴とする、請求項2又は3に記載の定着装置。 - 前記摺擦回転体は、表面粗さが異なる複数の面を周方向に備えることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
- 前記摺擦回転体の少なくとも1つの面の表面粗さはRz40μm以上であり、
前記摺擦回転体の少なくとも1つの面の表面粗さはRz10μm以下であることを特徴とする、請求項5に記載の定着装置。 - 前記摺擦回転体は、表層の下層に弾性層が設けられていることを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載の定着装置。
- 請求項1〜7の何れか一項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015209664A JP2017083556A (ja) | 2015-10-26 | 2015-10-26 | 定着装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015209664A JP2017083556A (ja) | 2015-10-26 | 2015-10-26 | 定着装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017083556A true JP2017083556A (ja) | 2017-05-18 |
Family
ID=58713041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015209664A Pending JP2017083556A (ja) | 2015-10-26 | 2015-10-26 | 定着装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017083556A (ja) |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04301873A (ja) * | 1991-03-29 | 1992-10-26 | Canon Inc | 定着装置 |
CN1409833A (zh) * | 1999-12-17 | 2003-04-09 | 松下电器产业株式会社 | 油涂敷辊、该油涂敷辊使用的密封环以及使用该油涂敷辊的定影装置 |
US20070116499A1 (en) * | 2005-11-23 | 2007-05-24 | Xerox Corporation | External heater rollers for fuser surface cleaning |
JP2008040364A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Canon Inc | 画像加熱装置 |
JP2012173383A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2013088498A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-13 | Canon Inc | 像加熱装置 |
JP2013109089A (ja) * | 2011-11-18 | 2013-06-06 | Canon Inc | 像加熱装置 |
JP2013109270A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Canon Inc | 画像加熱装置 |
JP2014164075A (ja) * | 2013-02-25 | 2014-09-08 | Ricoh Co Ltd | 定着装置 |
JP2014199291A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-23 | 株式会社リコー | 研磨ローラ、定着装置、及び画像形成装置 |
-
2015
- 2015-10-26 JP JP2015209664A patent/JP2017083556A/ja active Pending
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04301873A (ja) * | 1991-03-29 | 1992-10-26 | Canon Inc | 定着装置 |
CN1409833A (zh) * | 1999-12-17 | 2003-04-09 | 松下电器产业株式会社 | 油涂敷辊、该油涂敷辊使用的密封环以及使用该油涂敷辊的定影装置 |
US20070116499A1 (en) * | 2005-11-23 | 2007-05-24 | Xerox Corporation | External heater rollers for fuser surface cleaning |
JP2008040364A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Canon Inc | 画像加熱装置 |
JP2012173383A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2013088498A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-13 | Canon Inc | 像加熱装置 |
JP2013109089A (ja) * | 2011-11-18 | 2013-06-06 | Canon Inc | 像加熱装置 |
JP2013109270A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Canon Inc | 画像加熱装置 |
JP2014164075A (ja) * | 2013-02-25 | 2014-09-08 | Ricoh Co Ltd | 定着装置 |
JP2014199291A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-23 | 株式会社リコー | 研磨ローラ、定着装置、及び画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6089735B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP7057886B2 (ja) | シート搬送装置、定着装置及び画像形成装置 | |
JP6634713B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2005164721A (ja) | 定着装置、及び画像形成装置 | |
JP2007034068A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
EP3081993B1 (en) | Fixing device and image forming apparatus incorporating same | |
JP5915167B2 (ja) | 定着装置、画像形成装置 | |
JP5593971B2 (ja) | シート分離装置、定着装置及び画像形成装置 | |
JP6561600B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2014164074A (ja) | 定着装置 | |
JP2014026086A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2014126732A (ja) | ローラ駆動機構、及び画像形成装置 | |
JP2014021205A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2018036616A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2014215376A (ja) | 定着装置、定着装置の制御方法および画像形成装置 | |
JP6798142B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
US11029633B2 (en) | Fixing device and image forming apparatus incorporating same | |
JP2015094921A (ja) | 定着装置、及び画像形成装置 | |
JP6551144B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2012194444A (ja) | 定着装置及びその定着装置を備えた画像形成装置 | |
JP2017083556A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5609558B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2020086349A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP6665608B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP6127603B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181009 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190705 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190716 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20191120 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200128 |