JP2017083032A - 制御装置、制御方法、及び熱源システム - Google Patents

制御装置、制御方法、及び熱源システム Download PDF

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Abstract

【課題】凝縮器圧力上昇または凝縮器圧力低下による故障停止を可及的に防ぎ、熱源設備を安定して運用すること。
【解決手段】冷媒と被熱交換媒体との間で熱交換して冷媒を凝縮させる凝縮器を具備する複数の熱源機11a,11b,11cを備える熱源システム1に適用される制御装置20であって、少なくとも一の熱源機11a,11b,11cが運転中であり、該熱源機11a,11b,11c以外の他の熱源機11a,11b,11cが運転していない条件で、運転中の熱源機11a,11b,11cの凝縮器の熱交換量が所定値以下になった場合に、他の熱源機11a,11b,11cのうち、少なくともいずれか一の熱源機11a,11b,11cを運転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱源システムに係り、特に、熱源システムが備える熱源機を制御する制御装置及び制御方法に関するものである。
例えば、ターボ冷凍機等の熱源機の起動時に凝縮器圧力が上昇すると凝縮器が故障停止状態となる。凝縮器が故障するとターボ冷凍機は要求された冷凍能力を出力できなくなるので、凝縮器が故障停止状態とならないように制御されている。
下記特許文献1では、ターボ冷凍機を起動してから所定時間において冷却水流量を上昇させて、冷媒温度の増大に伴う凝縮圧力上昇による故障を防止する熱源システムが開示されている。
特開2012−229823号公報
ところで、ターボ冷凍機等の熱源機は、冷凍能力を出力するために凝縮器において冷媒に対して排熱処理を行うが、冷凍能力に対して十分な排熱ができなかった場合には凝縮器の圧力が上昇し、故障停止状態に至る。また、ヒートポンプ等の熱源機は、暖房能力を出力するために蒸発器が熱源水から吸熱するが、蒸発器が暖房能力に対して十分な吸熱ができなかった場合には凝縮器において温水に与える熱量が不十分となり、凝縮器の圧力が低下し、故障停止もしくは軽負荷停止に至る。
凝縮器が十分に熱交換できない原因は、冷却塔の外気湿球温度が熱源システムの設計点よりも高いこと、凝縮器内の熱交換用チューブの汚れ・劣化が生じていること、凝縮器に冷却水を供給する冷却塔の劣化・能力不足が生じていること、熱源機の定格を超えた能力出力等が挙げられる。
しかしながら、上記特許文献1の方法では、上述した原因に対処できず、凝縮器が十分に熱交換できないという問題を解決できなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、凝縮器圧力上昇または凝縮器圧力低下による故障停止を可及的に防ぎ、熱源設備を安定して運用できる制御装置、制御方法、及び熱源システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、冷媒と被熱交換媒体との間で熱交換して冷媒を凝縮させる凝縮器を具備する複数の熱源機を備える熱源システムに適用される制御装置であって、少なくとも一の前記熱源機が運転中であり、該熱源機以外の他の前記熱源機が運転していない条件で、運転中の前記熱源機の前記凝縮器の熱交換量が所定値以下になった場合に、他の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機を運転させる凝縮器交換熱量依存運転台数制御を備える制御装置を提供する。
本発明の構成によれば、冷媒と被熱交換媒体との間で熱交換して冷媒を凝縮させる運転中の凝縮器の熱交換量が所定値以下になった場合に、運転中の熱源機に加え、運転中以外の他の熱源機のうち少なくともいずれか一の熱源機を運転させ、熱源機の運転台数が増加する凝縮器交換熱量依存運転台数制御を行う。
熱源機が冷凍機の場合には、熱源機の運転台数が増加することにより、冷水を冷却する1台当たりの冷凍能力を分散させ、1台の熱源機に要求される排熱処理量を低減させることにより、凝縮器圧力上昇による故障停止を防止することができ、要求された冷凍能力を安定的に継続して出力できる。
また、熱源機がヒートポンプの場合には、蒸発器が熱源水から吸熱した吸熱量が小さいことにより凝縮器にて温水に十分な熱が与えられない。そこで、凝縮器での熱交換量が所定値以下になり、熱源機の運転台数が増加することにより蒸発器で熱源水から吸熱する吸熱量を増大させることができる。これにより、凝縮器にて暖房能力に対して温水に十分な熱が与えられ、凝縮器圧力低下を防止でき、故障停止や軽負荷停止を防止することができる。
上記制御装置は、前記凝縮器交換熱量依存運転台数制御に関わらず、前記熱源システムの要求負荷に応じて前記熱源機を運転させる台数を制御する負荷依存運転台数制御を備えていてもよい。
熱源システムの要求負荷に応じて熱源機を運転させる台数を制御する負荷依存運転台数制御を、凝縮器交換熱量依存運転台数制御と併せて行うことができる。
上記制御装置は、前記熱源機において前記冷媒と熱交換後の前記被熱交換媒体の出口温度を検出する温度検出手段を備え、前記温度検出手段により検出された前記出口温度が所定温度範囲を超えた場合に、他の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機を運転させてもよい。
上記構成によれば、冷媒と熱交換後の熱源機出口の被熱交換媒体の温度の検出値によって、簡便に熱交換量を判断でき、凝縮器の圧力上昇を防ぐことができる。
上記制御装置は、前記熱源機において前記冷媒と熱交換後の前記被熱交換媒体の出口温度を検出する温度検出手段を備え、前記温度検出手段により検出された前記出口温度が前記所定温度範囲を下回った場合に、運転中の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機の停止を許可してもよい。
上記構成によれば、冷媒と熱交換後の熱源機出口の被熱交換媒体の温度の検出値によって、簡便に熱交換量を判断でき、過剰に熱源機を運転させることを防止することができる。
上記制御装置において、3つ以上の前記熱源機が運転中である場合に、複数の前記温度検出手段を備え、複数の前記温度検出手段で検出された温度のうち、最も高い前記被熱交換媒体の前記出口温度に基づいて、他の前記熱源機の少なくともいずれか一つを運転させるか否かを判定してもよい。
被熱交換媒体の最も高い出口温度に基づいて熱源機を増加させるか否かを判断するので、安全側に制御することができる。
上記制御装置は、前記凝縮器内の前記冷媒の飽和温度を検出する飽和温度検出手段を備え、前記飽和温度検出手段により検出された前記凝縮器内の前記冷媒の前記飽和温度が所定飽和温度範囲を超えた場合に、他の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機を運転させてもよい。
上記構成によれば、凝縮器内の冷媒の飽和温度に基づいて、凝縮器の圧力上昇を防ぐことができる。
上記制御装置は、前記凝縮器内の前記冷媒の飽和温度を検出する飽和温度検出手段を備え、前記飽和温度検出手段により検出された前記凝縮器内の前記冷媒の前記飽和温度が所定飽和温度範囲を下回った場合に、運転中の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機の停止を許可してもよい。
上記構成によれば、凝縮器の飽和温度に基づいて、過剰に熱源機を運転させることを防止することができる。
上記制御装置において、3つ以上の前記熱源機が運転中である場合に、複数の前記飽和温度検出手段を備え、複数の前記飽和温度検出手段で検出された温度のうち、最も高い温度になる前記冷媒の前記飽和温度に基づいて、他の前記熱源機の少なくともいずれか一つを運転させるか否かを判定してもよい。
冷媒の最も高い飽和温度に基づいて熱源機を増やすかどうかを判断するので、安全側に制御することができる。
上記制御装置は、前記凝縮器内の前記冷媒の圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記圧力検出手段により検出された前記凝縮器内の前記冷媒の前記圧力が所定圧力範囲を超えた場合に、他の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機を運転させてもよい。
上記構成によれば、凝縮器の圧力検出値に基づいて、簡便に熱交換量を判断でき、凝縮器の圧力上昇を防ぐことができる。
上記制御装置は、前記凝縮器内の前記冷媒の圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記圧力検出手段により検出された前記凝縮器内の前記冷媒の前記圧力が所定圧力範囲を下回った場合に、運転中の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機の停止を許可してもよい。
上記構成によれば、凝縮器の圧力検出値に基づいて、過剰に熱源機を運転させることを防止することができる。
上記制御装置において、3つ以上の前記熱源機が運転中である場合に、複数の前記圧力検出手段を備え、複数の前記圧力検出手段で検出された圧力値のうち、最も高い前記冷媒の前記圧力値に基づいて、他の前記熱源機の少なくともいずれか一つを運転させるか否かを判定してもよい。
冷媒の最も高い圧力値に基づいて熱源機を増やすかどうかを判断するので、安全側に制御することができる。
上記制御装置は、前記熱源機の排熱に関する補機が、最大能力を出力しているか否かを判定する判定手段を備え、前記判定手段により、前記補機が最大能力を出力していないと判定された場合には、前記補機の出力を増大させてもよい。
排熱に関する補機が最大能力を出力していなければ、補機の出力を増大させることにより、凝縮器の故障停止をより確実に防止できる。なお、判定手段による判定は、凝縮器交換熱量依存運転台数制御を行うか否かを判定後に、判定することが好ましい。
本発明は、複数の熱源機と、上記いずれかに記載の制御装置とを具備する熱源システムを提供する。
本発明は、冷媒と被熱交換媒体との間で熱交換して冷媒を凝縮させる凝縮器を具備する複数の熱源機を備える熱源システムに適用される制御方法であって、少なくとも一の前記熱源機が運転中であり、該熱源機以外の他の前記熱源機が運転していない条件で、運転中の前記熱源機の前記凝縮器の熱交換量が所定値以下になった場合に、他の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機を運転させる凝縮器交換熱量依存運転台数制御を有する制御方法を提供する。
本発明は、凝縮器圧力上昇または凝縮器圧力低下による故障停止を可及的に防ぎ、熱源設備を安定して運用できるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る熱源システムの構成を概略的に示した図である。 図1に示した熱源機の一構成例を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る上位制御装置の機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る上位制御装置の動作フローである。 本発明の第1実施形態に係る上位制御装置を用いた場合と、従来の負荷に応じた台数制御を行う場合との熱源機の起動タイミングを説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例2に係る上位制御装置の機能ブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る上位制御装置の動作フローである。
〔第1実施形態〕
以下に、本発明の第1実施形態に係る制御装置、制御方法、及び熱源システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る熱源システムの構成を概略的に示した図である。図1に示すように、熱源システム1は、例えば、空調機や給湯機、工場設備等の外部負荷3に対して供給する熱媒(冷水または温水)に対して熱(冷熱または温熱)を与える複数の熱源機11a、11b、11cを備えている。図1では、3台の熱源機11a、11b、11cが設置されている場合について例示しているが、熱源機の設置台数については2台以上であればよく、任意に決定できる。また、特に明記しない場合には、熱源機は熱源機11と示す。なお、本実施形態においては、熱源機がターボ冷凍機である場合を例に挙げて説明する。
熱媒流れからみた各熱源機11a、11b、11cの上流側には、それぞれ、熱媒を圧送するポンプ12a、12b、12cが設置されている。これらポンプ12a、12b、12cによって、リターンヘッダ14からの熱媒が各熱源機11a、11b、11cへと送られる。各ポンプ12a、12b、12cは、インバータモータ(図示略)によって駆動されるようになっており、これにより、回転数を可変とすることで可変流量制御される。
サプライヘッダ13には、各熱源機11a、11b、11cにおいて得られた熱媒が集められる。サプライヘッダ13に集められた熱媒は、外部負荷3に供給される。外部負荷3にて空調等に供されて昇温或いは冷却された熱媒は、リターンヘッダ14に送られる。熱媒は、リターンヘッダ14において分岐され、各熱源機11a、11b、11cに再び送られる。
また、サプライヘッダ13とリターンヘッダ14との間にはバイパス配管18が設けられている。バイパス配管18には、バイパス流量を調整するためのバイパス弁19が設けられている。
バイパス弁19の弁開度制御及びポンプ12a、12b、12cのインバータ制御は、上位制御装置(制御装置)20によって実施される。
また、熱源機11a,11b,11cはそれぞれ冷却塔15a,15b,15cと接続されている。
冷却塔15a,15b,15cは、冷却水W1を冷却する。各冷却塔15a、15b、15cは、往き配管6を介して熱源機11a,11b,11cと接続され、熱源機11a,11b,11cで利用された冷却水W1が供給され、冷却塔15a,15b,15cで冷却された冷却水W1を還り配管7を介して接続される熱源機11a,11b,11cに供給する。還り配管7における冷却水流れの下流側には冷却水ポンプ8が設けられている。
冷却水ポンプ8の出力を調整することで、冷却塔15a,15b,15cと熱源機11a,11b,11cの間で冷却水W1を循環させる。往き配管6と還り配管7との間には、バイパス配管4が設けられている。バイパス配管4には冷却水バイパス弁5が設けられている。冷却水バイパス弁5の開度を調整することにより、往き配管6から還り配管7へバイパスさせる流量が調整される。
往き配管6には、熱源機11a,11b,11cにおいて利用された冷却水W1の温度(以下「冷却水出口温度Tcout」という)を計測する温度センサ(温度検出手段)55が設けられている(図2参照)。
図2には、熱源機11a、11b、11cにターボ冷凍機を適用した場合の詳細構成が示されている。図2では、理解の容易のため、3台並列に設けられた熱源機のうち、一つの熱源機11aのみが示されている。
熱源機11aは、2段圧縮2段膨張サブクールサイクルを実現する構成となっている。このターボ冷凍機は、冷媒を圧縮するターボ圧縮機31と、ターボ圧縮機31によって圧縮された高温高圧のガス冷媒を凝縮する凝縮器32と、凝縮器32にて凝縮された液冷媒に対して過冷却を与えるサブクーラ33と、サブクーラ33からの液冷媒を膨張させる高圧膨張弁34と、高圧膨張弁34に接続されるとともにターボ圧縮機31の中間段および低圧膨張弁35に接続される中間冷却器37と、低圧膨張弁35によって膨張させられた液冷媒を蒸発させる蒸発器36とを備えている。
ターボ圧縮機31は、遠心式の2段圧縮機であり、インバータ38によって回転数制御された電動モータ39によって駆動されている。インバータ38は、熱源機制御装置10aによってその出力が制御されている。なお、ターボ圧縮機31は、回転数一定の固定速の圧縮機であってもよい。ターボ圧縮機31の冷媒吸入口には、吸入冷媒流量を制御するインレットガイドベーン(以下「IGV」という。)40が設けられており、ターボ冷凍機11aの容量制御が可能となっている。
凝縮器32には、凝縮冷媒圧力Pcを計測するための圧力センサ51が設けられている。圧力センサ51の計測値は、熱源機制御装置10aを介して上位制御装置20に送信される。
サブクーラ33は、凝縮器32の冷媒流れ下流側に、凝縮された冷媒に対して過冷却を与えるように設けられている。サブクーラ33の冷媒流れ下流側直後には、過冷却後の冷媒温度Tsを計測する温度センサ52が設けられている。
凝縮器32及びサブクーラ33には、これらを冷却するための冷却伝熱管41が挿通されている。流量計54は、冷却水出口における冷却水流量F2を計測する。計測結果は、熱源機制御装置10aに送信される。
温度センサ55は、冷媒と熱交換後の冷却水W1の凝縮器32の出口における冷却水出口温度Tcoutを計測する。計測結果は、熱源機制御装置10aを介して上位制御装置20に送信される。
温度センサ56は、凝縮器32の入口における冷却水入口温度Tinを計測する。計測結果は熱源機制御装置10aを介して上位制御装置20に送信される。
冷却水は、図1で示す冷却塔15において外部へと排熱された後に、再び凝縮器32及びサブクーラ33へと導かれるようになっている。
中間冷却器37には、中間圧力Pmを計測するための圧力センサ57が設けられている。蒸発器36には、蒸発圧力Peを計測するための圧力センサ58が設けられている。蒸発器36において吸熱されることによって定格温度(例えば7℃)の冷水が得られる。蒸発器36には、外部負荷3(図1参照)へ供給される冷水を冷却するための冷水伝熱管42が挿通されている。冷水流量F1は流量計59により、冷水出口温度Toutは温度センサ60により、冷水入口温度Tinは温度センサ61により計測されるようになっており、それぞれ計測値の情報は、熱源機制御装置10aに送信される。
凝縮器32の気相部と蒸発器36の気相部との間には、ホットガスバイパス管43が設けられている。そして、ホットガスバイパス管43内を流れる冷媒の流量を制御するためのホットガスバイパス弁44が設けられている。ホットガスバイパス弁44によってホットガスバイパス流量を調整することにより、IGV40では制御が十分でない非常に小さな領域の容量制御が可能となっている。
上位制御装置20(図1参照)は、例えば、コンピュータであり、CPU(中央演算処理装置)、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置、補助記憶装置、外部の機器と通信を行うことにより情報の授受を行う通信装置などを備えている。
補助記憶装置は、コンピュータ読取可能な記録媒体であり、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。この補助記憶装置には、各種プログラムが格納されており、CPUが補助記憶装置から主記憶装置にプログラムを読み出し、実行することにより種々の処理を実現させる。
上位制御装置20は、少なくとも一の熱源機11が運転中であり、該熱源機11以外の他の熱源機11が運転していない条件で、運転中の熱源機11の凝縮器32の熱交換量が所定値以下になった場合に、他の熱源機11のうち、少なくともいずれか一の熱源機11を運転させる凝縮器交換熱量依存運転台数制御を備える。また、上位制御装置20は、凝縮器交換熱量依存運転台数制御に関わらず、熱源システム1の要求負荷に応じて熱源機11を運転させる台数を制御する負荷依存運転台数制御を備える。つまり、上位制御装置20は、負荷依存運転台数制御と、凝縮器交換熱量依存運転台数制御とを併せて行うことができる。
本実施形態においては、熱源機11は、ターボ冷凍機による冷凍運転を例としているので、運転中の熱源機11の凝縮器32の熱交換量とは、凝縮器32の冷却水W1に対する排熱量である。熱源機11がヒートポンプ等の暖房機能を有する場合には、運転中の熱源機11の凝縮器32の熱交換量とは、蒸発器36が熱源水から吸熱した吸熱量に応じて凝縮器32が温水に与える放熱量である。
具体的には、図3に示されるように、上位制御装置20は判定部60と、制御部61と、記憶部62とを備えている。
判定部60は、温度センサ55により検出された冷却水出口温度Tcoutが所定温度範囲を逸脱したか否かを判定し、判定結果を制御部61に出力する。なお、判定部60は、冷却水出口温度Tcoutが所定温度範囲を一瞬でも超えた(または、下回った)場合に逸脱したものと判定してもよいが、冷却水出口温度Tcoutが所定温度範囲を所定期間超えた(または下回った)場合に逸脱したものと判定するとよい。
制御部61は、温度センサ55により検出された冷却水出口温度Tcoutが所定温度範囲を超えた場合には、運転中の熱源機11以外の他の熱源機(つまり、待機中の熱源機)11のうち、少なくともいずれか一の熱源機11を運転させる。また、制御部61は、温度センサ55により検出された冷却水出口温度Tcoutが所定温度を超えていないと判定した場合には、他の条件(例えば、熱源システム1の要求負荷、設備構成等)により熱源機11の起動が必要か否かが判定され、熱源機11の起動を制御する。
また、制御部61は、温度センサ55により検出された冷却水出口温度Tcoutが所定温度範囲を下回った場合には運転中の熱源機11のうち、少なくともいずれか一の熱源機11の停止を許可する(換言すると、熱源機11の停止禁止を解除する)。なお、停止するときの優先順位は特に限定されないが、例えば、後から起動したものほど優先的に停止させる。
所定温度範囲は、上位制御装置20の記憶部62に記憶されている情報であり、例えば、熱源機11の定格条件+α[℃]から熱源機11の定格条件−β[℃]のような範囲で定められていてもよいし、或いは、熱源機11の故障停止条件が判断できる値+γ[℃]から故障停止条件が判断できる値+δ(ただし、γ>δ)[℃]のような範囲で定められてもよい。記憶部62は、不揮発性のメモリが適用され、停電時においても記憶内容が消滅されないようになっている。
本実施形態に係る上位制御装置20によって実行される処理について、図1から図5を用いて説明する。以下では、熱源システム1の運転開始時には熱源機11aのみが運転を開始し、熱源機11b及び11cは運転していない(つまり、待機中)として説明をする。
熱源システム1の運転開始指令が入力されると、第1の熱源機として熱源機11aが起動される(図4のステップSA1)。熱源機11aは発停後、ハンチング防止のための数百秒程度の所定の待機期間(例えば、600秒)が設けられる(図4のステップSA2)。熱源機11aにおける冷媒と熱交換後の冷却水温度が温度センサ55により冷却水出口温度Tcoutとして計測され、その計測結果が上位制御装置20に出力される。
運転中の全ての熱源機11の冷却水出口温度Tcoutと、上位制御装置20の記憶部62に記憶されている定格条件に基づいて設定される所定温度範囲とが比較され、第1所定期間、冷却水出口温度Tcoutが定格条件+α[℃]を超えたか否かが判定される(図4のステップSA3)。
第1所定期間、冷却水出口温度Tcoutが定格条件+α[℃]を超えたと判定された場合には(図4のステップSA3のYes)、第2の熱源機として熱源機11bを起動させ、凝縮器交換熱量依存運転台数制御を行う(図4のステップSA5)。これにより、所定の冷凍能力に対して、熱源機11が1台増加し2台の熱源機11が運転されるので、1台当たりの熱源機11に要求される冷凍能力は低減することとなり、凝縮器圧力上昇の防止につながる。
また、冷却水出口温度Tcoutが定格条件+α[℃]以下であると判定された場合には(図4のステップSA3のNo)、熱源システム1の要求負荷等に応じて決定される熱源機11の増段条件等により、追加の熱源機11の運転が必要か否かが判定される(図4のステップSA4)。負荷条件等により追加の熱源機11の運転が必要と判定された場合には、第2の熱源機11として熱源機11bを起動させ(図4のステップSA5)、追加(第2)の熱源機11の運転が必要でないと判定された場合には、冷却水出口温度Tcoutと所定温度範囲とを比較する図4のステップSA3に戻る。
第2の熱源機11bが起動され(図4のステップSA5)、熱源機11bは発停後、ハンチング防止のために数百秒程度の所定の待機期間(例えば、900秒)が設けられる(図4のステップSA6)。熱源機11aの冷却水出口に設けられる温度センサ55で計測された冷却水出口温度Tcoutと、熱源機11bの冷却水出口に設けられる温度センサ55で計測された冷却水出口温度Tcoutとが、それぞれ所定温度範囲と比較される。
このうち、運転中の全ての熱源機11の冷却水出口温度Tcoutが第2所定期間、定格条件−β[℃]以下となるか否かが判定され(図4のステップSA7)、運転中の全ての熱源機11に対する複数の冷却水出口温度Tcoutのうち、いずれか1つでも第2所定期間、定格条件−β[℃]以下でないと判定された場合には、凝縮器圧力の上昇防止のため熱源機11の停止を禁止し、本判定を繰り返す(図4のステップSA7のNo)。運転中の全ての熱源機11の冷却水出口温度Tcoutが第2所定期間、定格条件−β[℃]であると判定された場合には、熱源機11の停止を許可し(図4のステップSA7のYes)、熱源システム1の要求負荷等に応じて決定される熱源機11の減段条件等により、熱源機11の停止が必要か否かが判定される(図4のステップSA8)。
熱源機11の停止が必要でないと判定された場合には、図4のSA7に戻り(図4のステップSA8のNo)、熱源機11の停止が必要と判定された場合には(図4のステップSA8のYes)、第1の熱源機11aまたは第2の熱源機11bのうち、1つの熱源機11を停止させ(図4のステップSA9)、ステップSA2に戻り、本処理を繰り返す。
本実施形態に係る上位制御装置20が凝縮器交換熱量依存運転台数制御を用いた場合と、負荷に応じて決定される熱源機の増段減段が制御される従来の熱源機の台数制御とを図5を用いて説明する。
図5は、横軸を時間とし、縦軸の上段は凝縮器交換熱量依存運転台数制御を用いた場合として、冷却水出口温度Tcout(ラインL1)の時間変化とそれに設定される所定温度範囲となる閾値とが示されており、図5の縦軸の下段は従来の制御方法の場合として、負荷(ラインL2)の時間変化とそれに設定される熱源機の増段減段の閾値とが示されており、それらに併せて熱源機の台数制御の様子が示されている。
時刻t0において第1の熱源機11aが起動され、時間の経過とともに冷却水出口温度Tcoutが上昇している。本実施形態の上位制御装置20を用いた場合には、時刻t1において「故障停止条件が判断できる値+γ[℃]」を超えたことが検出されたタイミングで第2の熱源機11bが起動される。一方、図5の下段に示すように、従来の方法では時間の経過とともに負荷L2が上昇するが、時刻t1では熱源機11の増段閾値に到達していないので第2の熱源機は起動せず、時刻t2で増段閾値に到達したタイミングで第2の熱源機11bが起動される。
さらに時間の経過とともに冷却水出口温度Tcoutが低下し、時刻t3では負荷L2に応じた減段閾値に到達したため、従来の方法では時刻t3のタイミングで第2の熱源機11bが停止される。
これに対し、本実施形態においては、負荷の減段条件は満たしていても冷却水出口温度Tcoutが所定温度範囲の下限に設定される「故障停止条件が判断できる値+δ[℃]」以下になるまでは熱源機11の減段はせず、「故障停止条件が判断できる値+δ[℃]」を検出した時刻t4において第2の熱源機11bが停止される。
以上説明してきたように、本実施形態に係る上位制御装置20、制御方法、及び熱源システム1によれば、冷媒と冷却水W1との間で熱交換して冷媒を凝縮させる運転中の凝縮器32の冷凍能力に対する熱交換量(排熱量)が所定値以下になった場合に、運転中の熱源機11aに加え、待機中の熱源機11b,11cのうち少なくともいずれか一の熱源機11bを起動させ、熱源機11の運転台数が増加される。
このように熱源機11が冷凍機の場合には、熱源機11の運転台数が増加することにより、冷水を冷却する1台当たりの熱源機11の冷凍能力を分散させ、1台の熱源機11に要求される排熱処理量を低減させることにより、凝縮器の圧力上昇による故障停止を防止することができ、要求された冷凍能力を安定的に継続して出力できる。これにより、熱源設備の安定した運用に繋がる。
また、冷媒と熱交換後の熱源機11の出口における冷却水出口温度Tcoutの検出値によって、簡便に熱交換量を判断できる。また、冷却水出口温度Tcoutが所定温度範囲を下回った場合に、熱源機11の減段制御をすることにより、過剰に熱源機11を運転させることを防ぐ。
なお、熱源機11a、11b、11cは同一種類の熱源機で統一されていてもよいし、数種類の熱源機が混在していてもよい。
〔変形例1〕
熱源機11において冷媒と熱交換される媒体は、水でも空気でもよい。
上記第1実施形態においては、図2に示した熱源機11aでは、凝縮器32及びサブクーラ33を設け、冷却塔において外部へと排熱した冷却水と冷媒の間で熱交換を行う場合について述べたが、例えば、冷却塔を設けずに、外気と冷媒との間で熱交換を行う構成としてもよい。
外気と冷媒との間で熱交換する場合には、外気温度が高いと凝縮器32における排熱量が少なくなることがある。
外気と冷媒との間で熱交換する場合には、冷却塔15a,15b,15cは設けられず冷却水がないので冷却水出口温度Tcoutを計測することができない。そのため、冷却水出口温度Tcoutに代えて、圧力センサ51で計測した凝縮器32における凝縮冷媒圧力Pcを用い、凝縮器32の熱交換量を判定する。
この場合、記憶部62には、凝縮冷媒圧力Pcに対して、熱源機11を追加起動させるか否か、及び熱源機11の停止を許可させるか否かを決めるそれぞれの所定圧力範囲が記憶されている。
判定部60は、凝縮冷媒圧力Pcと、記憶部62から読み出される所定圧力範囲の情報とに基づいて、凝縮冷媒圧力Pcが所定圧力範囲を逸脱しているか否かを判定し、判定結果を制御部61に出力する。
制御部61は、凝縮冷媒圧力Pcが所定圧力範囲を超えた場合に、運転中の熱源機以外の他の熱源機11のうち、少なくともいずれか一の熱源機11を運転させる。また、制御部61は、凝縮冷媒圧力Pcが所定圧力範囲を下回った場合に、運転中の熱源機11のうち、少なくともいずれか一の熱源機11の停止を許可する。
具体的には、図4のステップSA3の判定フローにおいて、「熱源機の冷却水出口温度が定格条件+αを超えたか」に代えて「所定圧力範囲が読み出され、凝縮冷媒圧力Pcが所定圧力範囲を超えたか」の判定が行われ、図4のステップSA7の判定フローにおいて「熱源機の冷却水出口温度が定格条件−β℃以下か」に代えて「所定圧力範囲が読み出され、凝縮冷媒圧力Pcが所定圧力範囲を下回ったか」の判定が行われる。
〔変形例2〕
冷却水出口温度Tcoutに代えて、凝縮器32に圧力センサ51を設け、冷媒の飽和温度特性と凝縮冷媒圧力Pcとに基づいて凝縮器飽和温度を算出し、算出された凝縮器飽和温度と所定飽和温度範囲に基づいて凝縮器32の熱交換量を判定してもよい。
冷媒の飽和温度特性は、周知のモリエル線図(p−i線図)に表される。
具体的には、図6に示されるように、上位制御装置20は、判定部60と、制御部61と、記憶部62と、飽和温度検出部(飽和温度検出手段)63とを備えている。
記憶部62には、冷媒の飽和温度特性の情報が格納されている。
飽和温度検出部63は、凝縮器内の冷媒の飽和温度を検出する。具体的には、飽和温度検出部63は、冷媒の飽和温度特性と凝縮冷媒圧力Pcとに基づいて、凝縮器内の冷媒の飽和温度を算出する。
動作フローについては、前段で説明したように図4のステップSA3と図4のステップSA7が本変形例2の内容に置き換えられる。
判定部60は、算出された凝縮器内の冷媒の飽和温度と、記憶部62から読み出される冷媒の飽和温度特性の情報とに基づいて、凝縮器内の冷媒の飽和温度が所定飽和温度範囲を逸脱しているか否かを判定し、判定結果を制御部61に出力する。
制御部61は、冷媒の飽和温度が所定飽和温度範囲を超えた場合に、運転中の熱源機以外の他の熱源機11のうち、少なくともいずれか一の熱源機11を運転させる。また、制御部61は、冷媒の飽和温度が所定飽和温度範囲を下回った場合に、運転中の熱源機11のうち、少なくともいずれか一の熱源機11の運転停止を許可する。
〔変形例3〕
上記第1実施形態においては、熱源機11が冷凍機能のみを有するターボ冷凍機である場合を例に挙げて説明していたが、これに限定されず、例えば、暖房機能のみ、或いは冷房機能及び暖房機能の両方を有しているものであってもよく、本変形例では熱源機11がヒートポンプである場合を例に挙げて説明する。
ヒートポンプで負荷側に温水を供給する場合には、蒸発器が熱源水から吸熱して蒸発した冷媒が圧縮機で圧縮されて温度が上昇され、高温の冷媒が凝縮器において水と熱交換されて水を昇温し、熱交換後の凝縮した冷媒が膨張弁にて膨張させられた後に蒸発器へと導かれる。これらは周知技術を採用することにより実現される。
要求される暖房能力に対し、蒸発器において熱源水から十分な吸熱ができなかった場合に、蒸発器の圧力が過度に低下し、蒸発器に起因する故障停止に至る。この場合も、待機中の熱源機を起動させ、1台当たりの要求される暖房能力を低下させることによって、蒸発器圧力の過度な低下を防止することができる。
そのため本変形例においては、熱源機11がヒートポンプ等の暖房機能を有するものである場合に、蒸発器の出口における熱源水出口温度が、第2所定温度範囲以下となったか否かを判定し、第2所定温度範囲以下となった場合には、ヒートポンプを追加して起動する。また、第2所定温度範囲は、要求される温水の温度条件等によって決定される所定温度範囲である。
これにより、蒸発器36における吸熱量が暖房能力に対して不足があっても、ヒートポンプを追加することにより1台当たりの要求される暖房能力を分散させることで、1台のヒートポンプに要求される温水の昇温処理量を減少させ、蒸発器の圧力低下を防ぎ、可及的に故障停止を防ぐ。また、運転中の全てのヒートポンプにおける蒸発器の出口の熱源水出口温度が、第2所定温度範囲を超えたか否かを判定し、判定の結果超えている場合には、運転している熱源機11のうち、少なくともいずれか一つの熱源機11の運転停止を許可する。
なお、ヒートポンプは、凝縮器が大気と熱交換する空冷ヒートポンプであってもよい。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の熱源システムの熱源機が3台以上運転している点で第1実施形態と異なる。本実施形態の熱源システムについて、第1実施形態と共通する点については説明を省略し、図1及び図2を用いて異なる点について主に説明する。
熱源機11が3台以上設置されている熱源システム1において3台以上の熱源機11が運転中である場合には、判定部60は、各熱源機11に対応してそれぞれ備えられている温度センサ55で検出された複数の温度情報のうち最も高い冷却水出口温度Tcoutと、所定温度範囲とを比較することが好ましい。この場合、制御部61は、最も高い冷却水出口温度Tcoutが所定温度範囲を超えたことを検出した場合に、運転中の熱源機11以外の他の熱源機11の少なくともいずれか一つを運転させるが、他の熱源機11を複数台追加で運転させる場合であっても順に1台ずつ起動させることが好ましい。
また、制御部61は、運転中の全ての熱源機11の冷却水出口温度Tcoutが、所定温度範囲を下回ったことを検出した場合に、運転中の熱源機11のうち、いずれか一つの運転停止を許可し、熱源システム1の要求負荷や設備構成等の条件により停止が必要か否かに応じて熱源機11の停止を制御する。停止においても、熱源機11は1台ずつ制御することが好ましい。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の熱源システムにおいて、排熱に関する補機が最大能力を出力しているか否かを加味する点で第1実施形態、第2実施形態と異なる。本実施形態の熱源システムについて、第1実施形態、第2実施形態と共通する点については説明を省略し、図1から図3及び図7を用いて異なる点について主に説明する。
判定部(判定手段)60は、熱源機11の排熱に関する補機が、最大能力を出力しているか否かを判定する。判定部60により、補機が最大能力を出力していないと判定された場合には、補機の出力を増大させる。また、判定部60は、熱源機11を追加で起動するか否かの判定(例えば、熱源機11の冷却水出口温度Tcoutが定格条件+αを超えたか否か)を行った後に、補機が最大能力を出力しているかを判定する。
また、排熱に関する補機が最大能力を出力するためには、以下の状態であることが必要である。(1)冷却塔15a,15b,15cの全セル(ファン)が運転状態であること、(2)冷却塔15a,15b,15cがインバータを搭載している(周波数により風量を制御している)場合は、最大能力となる周波数(最大周波数または定格周波数など)となっていること、(3)冷却水ポンプ8がインバータを搭載している(周波数により流量を制御している)場合は、最大能力となる周波数(最大周波数または定格周波数など)となっていること、(4)冷却水バイパス弁5の開度が全閉になっていること。
図7に示されるように、動作フローにおいては、第1実施形態で説明した図4と同様のステップには同じステップ名を付して説明を省略し、本実施形態で追加される箇所を主に説明する。
図7のステップSA3において、熱源機の冷却水出口温度が定格条件+α℃を超えたか否かを判定し、超えていない場合には、熱源機の排熱に関する補機が最大出力になっているか否かを判定する(図7のステップSB1)。補機出力が最大であれば、負荷条件等に応じて熱源機の起動を制御し、補機出力が最大でない場合には、補機の出力を増大させ、図7のステップSA3に戻る(図7のステップSB2)。
このように、排熱能力を最大としたことにより、追加の熱源機の起動が不要となった場合に、熱源システムの消費電力低減を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更なども含まれる。
なお、第1実施形態から第3実施形態を適宜組み合わせて実施してもよい。例えば、第1実施形態の構成に第2実施形態の構成を組み合わせてもよいし、第1実施形態の構成から第3実施形態の構成を組み合わせてもよい。
1 熱源システム
11a,11b,11c 熱源機
15a,15b,15c 冷却塔
20 上位制御装置(制御装置)
32 凝縮器
55 温度センサ
60 判定部(判定手段)
61 制御部
62 記憶部
63 飽和温度検出部(飽和温度検出手段)

Claims (14)

  1. 冷媒と被熱交換媒体との間で熱交換して冷媒を凝縮させる凝縮器を具備する複数の熱源機を備える熱源システムに適用される制御装置であって、
    少なくとも一の前記熱源機が運転中であり、該熱源機以外の他の前記熱源機が運転していない条件で
    運転中の前記熱源機の前記凝縮器の熱交換量が所定値以下になった場合に、他の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機を運転させる凝縮器交換熱量依存運転台数制御を備える制御装置。
  2. 前記凝縮器交換熱量依存運転台数制御に関わらず、前記熱源システムの要求負荷に応じて前記熱源機を運転させる台数を制御する負荷依存運転台数制御を備える請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記熱源機において前記冷媒と熱交換後の前記被熱交換媒体の出口温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記温度検出手段により検出された前記出口温度が所定温度範囲を超えた場合に、他の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機を運転させる請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記熱源機において前記冷媒と熱交換後の前記被熱交換媒体の出口温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記温度検出手段により検出された前記出口温度が前記所定温度範囲を下回った場合に、運転中の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機の停止を許可する請求項1から請求項3に記載の制御装置。
  5. 3つ以上の前記熱源機が運転中である場合に、
    複数の前記温度検出手段を備え、
    複数の前記温度検出手段で検出された温度のうち、最も高い前記被熱交換媒体の前記出口温度に基づいて、他の前記熱源機の少なくともいずれか一つを運転させるか否かを判定する請求項3または請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記凝縮器内の前記冷媒の飽和温度を検出する飽和温度検出手段を備え、
    前記飽和温度検出手段により検出された前記凝縮器内の前記冷媒の前記飽和温度が所定飽和温度範囲を超えた場合に、他の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機を運転させる請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  7. 前記凝縮器内の前記冷媒の飽和温度を検出する飽和温度検出手段を備え、
    前記飽和温度検出手段により検出された前記凝縮器内の前記冷媒の前記飽和温度が所定飽和温度範囲を下回った場合に、運転中の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機の停止を許可する請求項1または請求項2または請求項6に記載の制御装置。
  8. 3つ以上の前記熱源機が運転中である場合に、
    複数の前記飽和温度検出手段を備え、
    複数の前記飽和温度検出手段で検出された温度のうち、最も高い温度になる前記冷媒の前記飽和温度に基づいて、他の前記熱源機の少なくともいずれか一つを運転させるか否かを判定する請求項6または請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記凝縮器内の前記冷媒の圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    前記圧力検出手段により検出された前記凝縮器内の前記冷媒の前記圧力が所定圧力範囲を超えた場合に、他の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機を運転させる請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  10. 前記凝縮器内の前記冷媒の圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    前記圧力検出手段により検出された前記凝縮器内の前記冷媒の前記圧力が所定圧力範囲を下回った場合に、運転中の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機の停止を許可する請求項1または請求項2または請求項9に記載の制御装置。
  11. 3つ以上の前記熱源機が運転中である場合に、
    複数の前記圧力検出手段を備え、
    複数の前記圧力検出手段で検出された圧力値のうち、最も高い前記冷媒の前記圧力値に基づいて、他の前記熱源機の少なくともいずれか一つを運転させるか否かを判定する請求項9または請求項10に記載の制御装置。
  12. 前記熱源機の排熱に関する補機が、最大能力を出力しているか否かを判定する判定手段を備え、
    前記判定手段により、前記補機が最大能力を出力していないと判定された場合には、前記補機の出力を増大させる請求項1から請求項11のいずれかに記載の制御装置。
  13. 複数の熱源機と、
    請求項1から請求項12のいずれかに記載の制御装置と
    を具備する熱源システム。
  14. 冷媒と被熱交換媒体との間で熱交換して冷媒を凝縮させる凝縮器を具備する複数の熱源機を備える熱源システムに適用される制御方法であって、
    少なくとも一の前記熱源機が運転中であり、該熱源機以外の他の前記熱源機が運転していない条件で、
    運転中の前記熱源機の前記凝縮器の熱交換量が所定値以下になった場合に、他の前記熱源機のうち、少なくともいずれか一の前記熱源機を運転させる凝縮器交換熱量依存運転台数制御を有する制御方法。

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