JP2017082969A - ディスクブレーキ用パッド及びディスクブレーキ装置 - Google Patents

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知樹 谷地
Tomoki Yachi
知樹 谷地
禎雄 戸塚
Sadao Totsuka
禎雄 戸塚
哲弥 野口
Tetsuya Noguchi
哲弥 野口
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Abstract

【課題】装置の大型化やブレーキ性能の低下を生じる事なく、制動時に発生する摩耗粉の周囲への飛散を抑制できる、ディスクブレーキ装置の構造を実現する。【解決手段】ディスクブレーキ装置に組み込むパッド20aを構成するプレッシャプレート21aのうち、ライニング33aの周囲近傍に、ロータの側面とライニング33aとの摩擦に伴い発生した摩耗粉が周囲に飛散する事を防止する為の摩耗粉飛散防止壁22aを設ける。【選択図】図12

Description

本発明は、自動車等の車両の制動を行う為に使用するディスクブレーキ装置に組み込まれるディスクブレーキ用パッド及びディスクブレーキ装置の改良に関する。具体的には、制動時に発生する摩耗粉の飛散を抑制できる構造を実現するものである。
自動車の制動を行う為のブレーキ装置として、放熱性に優れると共に、走行時に於ける制動力の細かな調節が可能である等の理由から、フローティング型や対向ピストン型に代表されるディスクブレーキ装置が広く使用されている。このうちのフローティング型のディスクブレーキ装置は、1対のパッドを軸方向に移動可能に支持するサポートに対しキャリパを軸方向の変位を可能に支持すると共に、このキャリパのうち、ロータに関して片側のみにシリンダ及びピストンを設けた構造を有している。これに対し、対向ピストン型のディスクブレーキ装置は、1対のパッドを、車体に固定したキャリパに対し軸方向に移動可能に支持すると共に、このキャリパに互いに対向する状態で設けた複数のピストンにより、前記各パッドをロータに向け押圧する構造を有している。
図27〜28は、この様な2種類のディスクブレーキ装置のうち、特許文献1に記載されたフローティング型のディスクブレーキ装置の従来構造の1例を示している。
尚、本明細書及び特許請求の範囲で、軸方向、周方向、径方向とは、特に断らない限り、ロータの軸方向、周方向、径方向を言う。更に、回入側とは、車輪と共に回転するロータがキャリパに対して入り込む側を言い、回出側とは、同じく抜け出て行く側を言う。
図示のディスクブレーキ装置1は、サポート2と、1対のパッド3a、3bと、キャリパ4とを備えている。
このうちのサポート2は、車輪(図示せず)と共に回転するロータ5のインナ側に配置されるインナ側部分6と、このロータ5のアウタ側に配置されるアウタ側部分7とを、周方向両端部でこのロータ5を跨ぐ様に配置された1対の連結腕部8a、8bにより連結する事により構成されている。この様な構成を有する前記サポート2は、前記インナ側部分6の径方向内寄り部分に形成された取付孔9に、図示しないボルトを挿通する事により、ナックル等の懸架装置に固定される。
前記両パッド3a、3bはそれぞれ、ライニング10a、10bとプレッシャプレート11a、11bとから構成されており、前記ロータ5の両側面に対向する状態で、前記サポート2に対し軸方向に関する移動を可能に支持されている。この為に、前記各プレッシャプレート11b(11a)の周方向両端部に形成した凸状の係止突片12を、前記サポート2の周方向両端部に形成した凹状のトルク受部13に対しそれぞれ係合させている。
又、前記キャリパ4を、前記サポート2に対し軸方向に関する変位を可能に支持している。この為に、このキャリパ4の周方向両端部に設けた1対の案内ピン14を、前記サポート2を構成する連結腕部8a、8bに設けた1対の案内孔15内に、軸方向に関する摺動を可能に挿入している。又、前記両案内ピン14の基端部外周面と前記両案内孔15の開口部との間に、防塵用のブーツ16、16を設けている。又、前記キャリパ4は、前記両パッド3a、3bを跨いだ状態で、インナ側にシリンダ部17を、アウタ側に爪部18をそれぞれ備えており、このうちのシリンダ部17内には、インナ側のパッド3aを前記ロータ5のインナ側面に押圧する為のピストン19を液密に嵌装している。
上述の様な構成を有するディスクブレーキ装置1により制動を行うには、前記シリンダ部17内に圧油を送り込み、前記ピストン19により前記インナ側のパッド3aを、前記ロータ5のインナ側面に押し付ける。すると、この押し付け力の反作用により、前記キャリパ4が、インナ側に変位し、前記爪部18がアウタ側のパッド3bを、前記ロータ5のアウタ側面に押し付ける。この結果、このロータ5が前記両パッド3a、3bにより両側から強く挟持されて制動が行われる。
ところで、上述の様な構成を有するディスクブレーキ装置1により、車両の制動を行う場合、前記ロータ5のインナ、アウタ両側面と前記各パッド3a、3bを構成するライニング10a、10bとの摺接に伴い摩耗粉が発生する事が知られている。近年、環境保全の意識の高まりから、ディスクブレーキ装置から発生する摩耗粉の大気への飛散を抑制し、環境への負荷を低減する事が考えられ始めている(例えば特許文献2参照)。例えば、この特許文献2には、ディスクブレーキ装置及びロータ全体をカバーで覆う事で、摩耗粉が周囲に飛散するのを防止する構造が開示されている。但し、この様な従来構造の場合、摩耗粉の飛散防止には有効であるが、大型のカバーを使用する必要がある為、装置の大型化が避けられない。又、カバー内に配置されたディスクブレーキ装置を冷却する事が難しく、ブレーキ性能の低下を生じる可能性がある。
尚、上述した様な摩耗粉の飛散の問題は、フローティング型のディスクブレーキ装置に限らず、対向ピストン型のディスクブレーキ装置に関しても同様に生じる問題である。
特開2007−10072号公報 特開2008−196684号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、装置の大型化やブレーキ性能の低下を生じる事なく、制動時に発生する摩耗粉の周囲への飛散を抑制できる、ディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ用パッドの構造を実現すべく発明したものである。
本発明のディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ用パッドのうち、ディスクブレーキ装置に係る発明は、パッド支持部材と、パッドと、ピストンとを備える。
このうちのパッド支持部材は、車輪と共に回転するロータに隣接する状態で、車体に固定される部材である。
具体的には、本発明のディスクブレーキ装置が、フローティング型のディスクブレーキ装置の場合には、サポートが前記パッド支持部材に相当し、本発明のディスクブレーキ装置が、対向ピストン型のディスクブレーキ装置の場合には、キャリパ(ボディ)が前記パッド支持部材に相当する。
又、前記パッドは、前記パッド支持部材により軸方向に移動可能に案内されるもので、2枚以上複数設けられている。
又、前記ピストンは、前記パッドを前記ロータの側面に向けて押圧する為のものである。
特に本発明のディスクブレーキ装置の場合には、前記パッドを構成するライニングの周囲近傍のうち、少なくともこのライニングの一部を隙間を介して覆う部分に、制動時に、軸方向先端面を前記ロータの側面に対し近接対向又は当接させて、このロータと前記ライニングとの間で生じる摩耗粉が飛散する事を防止する摩耗粉飛散防止壁を設けている。
尚、摩耗粉には、パッドを構成するライニングが削れる事で生じる摩耗粉だけでなく、ロータの側面が削れる事で生じる摩耗粉を含み、摩耗粉飛散防止壁が削れる場合には、該摩耗粉飛散防止壁が削れる事によって生じる摩耗粉を含む(本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ)。
上述した様な本発明のディスクブレーキ装置を実施する場合には、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記摩耗粉飛散防止壁を、前記パッドを構成するプレッシャプレート(のうち例えば表面)に設ける事ができる。この場合には、制動時に、この摩耗粉飛散防止壁の軸方向先端面を前記ロータの側面に対し近接対向又は当接(車両走行状態での制動時には摺接)させる。
或いは、請求項3に記載した発明の様に、前記摩耗粉飛散防止壁を、前記パッド支持部材に一体又は別体として設ける事ができる。この場合には、非制動時及び制動時に拘らず、前記摩耗粉飛散防止壁の軸方向先端面を前記ロータの側面に対し近接対向させる(制動時にも当接させない)。
請求項2に記載した発明の様に、摩耗粉飛散防止壁をパッドに設ける場合には、該摩耗粉飛散防止壁を該パッドと共にロータに対し遠近動させる事ができる為、制動時に、ロータの側面に当接させる(摩耗粉飛散防止壁をライニングと共に削る)事ができる。これに対し、請求項3に記載した発明の様に、摩耗粉飛散防止壁をパッド支持部材に設ける場合には、該摩耗粉飛散防止壁はロータに対し遠近動しない為、制動時にも、該摩耗粉飛散防止壁をロータの側面に当接させない。
又、本発明を実施する場合には、請求項2及び請求項3を同時に実施し、パッドを構成するプレッシャプレートに摩耗粉飛散防止壁を設けると共に、パッド支持部材にも摩耗粉飛散防止壁を設ける事ができる。又、この場合には、2つの摩耗粉飛散防止壁の形成範囲を異ならせて、形成範囲が重ならない様にする事もできるし、或いは、摩耗粉飛散防止壁を全体又は一部で重ねる事もできる。
又、本発明を実施する場合に、前記パッド支持部材に対し軸方向に変位可能に支持され前記ピストンの押し出しに伴って軸方向に変位する変位部材が設けられている場合には、前記摩耗粉飛散防止壁を、該変位部材に一体又は別体として設ける事もできる。尚、変位部材とは、本発明のディスクブレーキ装置がフローティング型のディスクブレーキ装置である場合のキャリパが相当する。
この様に、本発明のディスクブレーキ装置が、対向ピストン型、フローティング型の何れの場合にも、摩耗粉飛散防止壁を、キャリパ又はパッドを構成するプレッシャプレートに設ける事ができるのに対し、フローティング型のディスクブレーキ装置の場合には、キャリパ及びプレッシャプレート以外に、サポートに設ける事もできる。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項4に記載した発明の様に、前記摩耗粉飛散防止壁を、前記ライニングよりも周方向に関して回出側に存在する部分に設ける事ができる。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項5に記載した発明の様に、前記摩耗粉飛散防止壁を、環状に構成し、前記ライニングを全周に亙り覆う事ができる。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項6に記載した発明の様に、前記摩耗粉飛散防止壁を、人体に無害な材料から造る事ができる。
この場合には、例えば請求項7に記載した発明の様に、前記摩耗粉飛散防止壁を、生体溶解性繊維から造る事ができる。
或いは、本発明を実施する場合には、前記摩耗粉飛散防止壁を、ライニングを構成する材料と同じ材料から造る事もできる。この様な構成を採用する場合には、従来構造と同様の構成を有するパッドを形成した後、ライニングの外径寄り部分に環状の凹溝等を形成する事で、該凹溝の外側に位置する部分を、前記摩耗粉飛散防止壁として利用できる。この為、コストの低減を図る上で有利である。尚、この場合には、前記凹溝が、摩耗粉を溜める為の隙間として機能する。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項8に記載した発明の様に、前記摩耗粉飛散防止壁と前記ライニングとの間に存在する空間に開口する状態で、摩耗粉を吸い込む為の少なくとも1個以上の吸込口を設ける事ができる。
本発明を実施する場合、前記吸込口に関して、その形成位置、数、及び、形状等は、特に問わない。又、この吸込口から摩耗粉を吸い込む為の手段に関しても特に問わず、例えば、ディスクブレーキ装置とは別に吸引装置を設けても良いし、車両の走行風や車輪(ロータ)の回転に伴い発生する気流を利用して、摩耗粉を吸い込む構成を採用しても良い。
又、上述した様な請求項8に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項9に記載した発明の様に、前記吸込口を、前記摩耗粉飛散防止壁が設けられた部材(例えばプレッシャプレート、パッド支持部材)に対し設ける事ができる。
又、例えば請求項10に記載した発明の様に、前記吸込口を、前記摩耗粉飛散防止壁に設ける事もできる。
又、上述した様な吸込口を設ける場合には、例えば請求項11に記載した発明の様に、該吸込口を、パッド中心線よりも周方向に関して回出側に存在する部分に設ける事ができる。
又、この場合には、例えば請求項12に記載した発明の様に、前記パッド中心線よりも周方向に関して回出側に存在する部分に設けられた吸込口の数を、このパッド中心線よりも回入側に存在する部分に設けられた吸込口の数よりも多くする事ができる。
又、上述した様な吸込口を設ける場合には、例えば請求項13に記載した発明の様に、前記吸込口を、前記ライニング(の径方向側面)よりも径方向外側又は径方向内側に存在する部分に設ける事ができる。
又、上述した様な吸込口を設ける場合には、例えば請求項14に記載した発明の様に、前記吸込口が設けられた部材に、この吸込口から吸い込んだ摩耗粉を通過させる為の連通路を設ける事ができる。そして、この連通路の上流側端部に前記吸入口を設け、この連通路の下流側端部に、この吸込口から前記連通路内に吸い込んだ摩耗粉をこの連通路から排出する為の排出口を設ける事ができる。
又、上述した様な請求項14に記載した発明を実施する場合には、例えば、前記連通路の一部又は全部を、前記吸込口が設けられた部材の内部に設ける事ができる。
又、上述した様な請求項14に記載した発明を実施する場合には、例えば、前記連通路の一部を、前記吸込口が設けられた部材の外部に設ける事ができる。
又、前記連通路を設ける場合には、該連通路の一部又は全部を、前記吸込口が設けられた部材とは別の部材(例えば円管状や半円管状のパイプ等)により構成する事もできる。
又、前記連通路を、下流側に向かうに従って合流させる(上流側に向かうに従って分岐させる)事もできる。
又、上述した様な請求項14に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項15に記載した発明の様に、前記排出口が設けられた部分に、前記連通路内に上流側から下流側に向かう空気の流れを惹起させる為の吸引装置(例えばプロペラ等を利用した吸引装置)を接続する為の接続部を設ける事ができる。
更に、この様な請求項15に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項16に記載した発明の様に、前記接続部と前記吸引装置との間に、前記摩耗粉を回収する為の回収部を設ける事ができる。この回収部としては、具体的には、フィルタ、紛体分離部(サイクロン)、ラビリンス構造部(迷路構造部)を採用する事ができる。
又、上述した様な請求項16に記載した発明を実施する場合には、例えば、前記回収部を通過して前記摩耗粉が回収された空気を、前記ディスクブレーキ装置に向けて送り込む(排出する)事ができる。
これに対し、本発明のディスクブレーキ用パッドは、プレッシャプレートと、該プレッシャプレートの表面(ロータに対向する面)に固定されたライニングとを備える。
そして、特に本発明の場合には、前記プレッシャプレートのうちで前記ライニングが固定された部分から外れた部分に、前記ライニングの周囲近傍に位置し、少なくとも該ライニングの一部を隙間を介して覆うと共に、制動時に、軸方向先端面をロータの側面に対し近接対向又は当接させる、摩耗粉飛散防止壁を設けている。
上述の様な構成を有する本発明のディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ用パッドによれば、ディスクブレーキ装置の大型化やブレーキ性能の低下を生じる事なく、制動時に発生する摩耗粉の周囲への飛散を抑制できる。
即ち、本発明の場合には、パッドを構成するライニングの周囲近傍のうち、少なくともこのライニングの一部を隙間を介して覆う部分に、制動時に、軸方向先端面をロータの側面に対し近接対向又は当接させる摩耗粉飛散防止壁を設けている。この為、本発明によれば、該摩耗粉飛散防止壁により、制動時にロータの側面と前記ライニングとの摩擦に基づき発生する摩耗粉が周囲に飛散する事を防止(抑制)できる。
又、本発明の場合には、前記摩耗粉飛散防止壁により前記ライニングを覆うだけで済み、摩耗粉の飛散防止の為に、ディスクブレーキ装置全体を覆うカバーの様な部材を設ける必要がない為、ディスクブレーキ装置の大型化を防止できる。又、ディスクブレーキ装置全体を覆う必要がない為、ディスクブレーキ装置の冷却性能を確保する事ができ、ブレーキ性能の低下を防止できる。
以上の様に、本発明のディスクブレーキ装置及びディスクブレーキ用パッドによれば、装置の大型化やブレーキ性能の低下を生じる事なく、制動時に発生する摩耗粉の周囲への飛散を抑制できる。
本発明の実施の形態の第1例の対向ピストン型のディスクブレーキ装置を、径方向外方から見た状態で示す正投影図。 同じくアウタ側から見た状態で示す正投影図。 同じくインナ側から見た状態で示す正投影図。 同じく径方向内方から見た状態を示す正投影図。 同じく回入側から見た状態で示す正投影図。 同じく回出側から見た状態で示す正投影図。 同じくアウタ側且つ径方向外方から見た状態で示す斜視図。 同じく図2のA−A断面図。 同じく図1のB−B断面図。 同じく図1のC−C断面図。 同じくパッドを取り出して示す正面図。 同じく図11のD−D断面図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図9と同様の図。 同じく図13のE−E断面図。 本発明の実施の形態の第3例の対向ピストン型のディスクブレーキ装置を、径方向外方から見た状態で示す正投影図。 同じくアウタ側から見た状態で示す正投影図。 同じくインナ側から見た状態で示す正投影図。 同じく径方向内方から見た状態を示す正投影図。 同じく回入側から見た状態で示す正投影図。 同じく回出側から見た状態で示す正投影図。 同じくアウタ側且つ径方向外方から見た状態で示す斜視図。 同じく図16のF−F断面図。 同じく図15のG−G断面図。 同じく図15のH−H断面図。 本発明の対象となる摩耗粉飛散防止壁の形成範囲を変更したパッドの2例を示す図。 同じく本発明の対象となる吸込口の数及び大きさをそれぞれ変更したパッドの2例を示す図。 従来構造のフローティング型ディスクブレーキ装置を示す平面図。 同じく右半部を省略して示す正面図。
[実施の形態の第1例]
図1〜12は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例では、対向ピストン型のディスクブレーキ装置1aを構成するインナ、アウタ両パッド20a、20b(プレッシャプレート21a、21b)に、摩耗粉が前記ディスクブレーキ装置1aの周囲に飛散するのを防止する為の摩耗粉飛散防止壁22a、22bを設けた場合に就いて説明する。
本例のディスクブレーキ装置1aは、前記インナ、アウタ両パッド20a、20bを、特許請求の範囲に記載したパッド支持部材に相当するキャリパ23により、軸方向(図1、4の上下方向、図2、3の表裏方向、図5、6の左右方向)の移動を可能に支持している。この様なキャリパ23は、ロータ5(図8参照)を挟む状態で設けられたインナボディ部24及びアウタボディ部25と、これらインナ、アウタ両ボディ部24、25の周方向片側(図1、2、4の右側、図3の左側で、車両前進時に於ける回入側)端部と、周方向他側(図1、2、4の左側、図3の右側で、車両前進時に於ける回出側)端部とを、それぞれ連結する1対の連結部26a、26bとを有する。そして、これらインナ、アウタ両ボディ部24、25と連結部26a、26bにより四方を囲まれた部分(開口部)を、平面視略矩形状の窓部27としている。
又、前記インナ、アウタ両ボディ部24、25内には、インナシリンダ28、28及びアウタシリンダ29、29をそれぞれ2個ずつ設けている。そして、これらインナシリンダ28、28及びアウタシリンダ29、29内にぞれぞれ、インナピストン30及びアウタピストン31を、油密に、且つ、軸方向に関する変位を可能に嵌装している。この様なキャリパ23は、インナボディ部24に設けた1対の取付座32、32により、車体側(懸架装置のナックル)に支持固定される。又、本例の場合には、前記キャリパ20を2分割構造とし、前記インナボディ部24と前記アウタボディ部25とを、軸方向中央部で連結する(ボルト固定する)構造を採用している。
前記インナ、アウタ両パッド20a、20bはそれぞれ、前記各プレッシャプレート21a、21bと、これら各プレッシャプレート21a、21bの表面(ロータ5に対向する面)に固定されたライニング33a、33bとを備えている。又、前記インナ、アウタ両パッド20a、20bは、前記ロータ5の外周縁よりも径方向外寄り部分で、前記インナボディ部24と前記アウタボディ部25との間に掛け渡された2本のパッドピン34、34にそれぞれ吊り下げられた状態で、軸方向に変位可能としている。この為に、前記各プレッシャプレート21a、21bの外周縁部にそれぞれガイド孔35、35を形成し、これら両ガイド孔35、35に前記両パッドピン34、34を緩く挿通している。
又、前記両パッドピン34、34と前記インナ、アウタ両パッド20a、20bとの間に、パッドスプリング(図示省略)を設けている。これにより、制動解除時に、前記インナ、アウタ両パッド20a、20bを前記ロータ5の側面から引き離すと共に、非制動時に、前記各ガイド孔35、35の内周面を前記各パッドピン34、34の外周面に押し付け、前記インナ、アウタ両パッド20a、20bが前記キャリパ23に対してがたつく事を防止している。
特に本例の場合には、前記各プレッシャプレート21a、21bのうち、前記各ライニング33a、33bの周囲近傍に、前記ロータ5の側面と前記各ライニング33a、33bとの摩擦に伴い発生した摩耗粉が周囲に飛散する事を防止する為の摩耗粉飛散防止壁22a、22bを設けている。これら各摩耗粉飛散防止壁22a、22bは、全体を矩形環状に構成されており、前記各ライニング33a、33bの外周側面との間にほぼ一定の幅(図示の例では幅H)の環状隙間36a、36bを有する状態で、これら各ライニング33a、33bを全周に亙り覆う様に設けられている。前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bは、前記各プレッシャプレート21a、21bの表面に、例えば接着剤やボルト等の固定手段により固定されており、これら各プレッシャプレート21a、21bとは別体として設けられている。
前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bは、前記各ライニング33a、33bよりも摩耗し易く、且つ、人体内に取り込まれた場合でも短時間で分解され体外に排出される特徴を有する、人体に無害な生体溶解性繊維(生体溶解性無機繊維)から造られている。具体的には、前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bを構成する材料としては、SiO2 −CaO−MgO系繊維やSiO2 −CaO−MgO−Al2 3 系繊維等の生体溶解性セラミック繊維や生体溶解性ロックウール等を使用する事ができる。市販製品としては、ロックウールRB220−Roxu1000(ラピナス社製)、ファインフレックス−EバルクファイバーT(ニチアス社製)、BIOSTARバルクファイバー(ITM社製)等を使用できる。
又、前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bの厚さ寸法T20(プレッシャプレート21a、21bの表面からの突出量)は、前記各ライニング33a、33bの厚さ寸法T33と同じか僅かに小さく設定されている(T20≦T33)。より具体的には、新品の状態では、前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bの厚さ寸法T20を、前記各ライニング33a、33bの厚さ寸法T33と同じか僅かに小さく設定する事ができるが、使用により摩耗が進んだ状態では、前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bの厚さ寸法T20は、前記各ライニング33a、33bの厚さ寸法T33と同じになる。この為、使用初期の段階では、前記各ライニング33a、33aが前記ロータ5の側面に摺接する際に、前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bの軸方向先端面を、該ロータ5の側面に近接対向させるか又は摺接させる事ができるが、使用が進んだ段階では、前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bの軸方向先端面は、該ロータ5の側面に摺接する。又、前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bの幅寸法Mは、全周に亙りほぼ一定であり、これら各摩耗粉飛散防止壁22a、22bが、前記各プレッシャプレート21a、21bの外周縁からはみ出さない大きさに設定されている。
又、本例の場合には、前記各プレッシャプレート21a、21bの内部に、連通路37a、37bをそれぞれ形成している。これら各連通路37a、37bは、前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bにより周囲への飛散が防止され、前記各環状隙間36a、36b内に溜まった摩耗粉を通過させ外部に排出する為のものであり、その上流側端部に、前記各プレッシャプレート21a、21bの表面に開口する複数の吸込口38、38が設けられており、その下流側端部に、前記各プレッシャプレート21a、21bの径方向外側面に開口する1個の排出口39が設けられている。
具体的には、前記連通路37a(37b)は、1つの主通路40と、複数(吸込口38と同数)の上流端通路41、41と、1つの下流端通路42とを備えている。このうちの主通路40は、前記各プレッシャプレート21a(21b)のうちで、軸方向に関して前記各環状隙間36a(36b)と整合する部分に、矩形環状に形成されている。前記各上流端通路41、41はそれぞれ、前記主通路40と前記各吸込口38、38とを連続させるものである。前記下流端通路42は、前記主通路40の一部と前記排出口39とを連続させるものである。この様に、本例の場合には、前記連通路37a(37b)を構成する各通路40〜42を、上流から下流(上流端通路41→主通路40→下流端通路42)に向かうに従って合流させる(通路数を減少させる)形で構成している。
又、前記連通路37a(37b)を構成する各通路を40〜42を、それぞれ断面円形とし、前記各プレッシャプレート21a(21b)内に直接形成している。具体的には、ドリル等の工具を使用した穴あけ加工を施した後、前記排出口39となる開口部以外の開口部に盲栓をする等により、前記各連通路37a(37b)を形成している。
前記各吸込口38、38は、前記各環状隙間36a(36b)内に存在する摩耗粉を、前記各連通路37a(37b)内に吸い込む為の入口であり、前記各環状隙間36a(36b)に開口する状態で、前記各プレッシャプレート21a(21b)の表面に設けられている。又、前記各吸込口38、38は、前記各ライニング33a(33b)を取り囲む様にして、所定間隔をあけて複数個(図示の例では12個)ずつ設けられている。これにより、本例の場合には、前記インナ、アウタ各パッド20a、20bのそれぞれに関して、パッド中心線Oを挟んで回入側部分と回出側部分とで、それぞれ同数の吸込口38、38を設けている。この様な構成を有する本例の場合には、インナ側パッド20aとアウタ側パッド20bとの共通化を図れる為、コスト低減を図れる。
又、前記各プレッシャプレート21a、21bのうち、前記排出口39が設けられた部分には、円筒状の接続筒部43が設けられている。この接続筒部43は、前記連通路37a、37b内に上流側から下流側に向かう空気の流れを惹起させる為の吸引装置44(図8参照)を接続するのに使用する部分である。本例の場合には、前記接続筒部43に、一端部をこの吸引装置44に接続したダクト45の他端部を接続している。この吸引装置44としては、例えば負圧を発生させるポンプやファン等であり、電動モータ等により電気的に駆動するものだけでなく、車両の走行風や車輪(ロータ5)の回転に伴い発生する気流を利用して駆動するものを使用する事ができる。尚、前記吸引装置44を電気的に駆動する場合には、ブレーキペダルの踏み込み量に応じて、この吸引装置44による吸引量を変化させる事もできる。又、本例の場合には、前記キャリパ23に対し軸方向に変位する前記各パッド20a、20b(プレッシャプレート21a、21b)に対し前記ダクト45を接続する為、該ダクト45には、遊びを持たせたり、一部に伸縮可能な蛇腹部を設けたりしている。
又、前記ダクト45の中間部(途中)には、特許請求の範囲に記載した回収部に相当する、交換式のフィルタ46が設けられている。従って、本例の場合には、前記排出口39から排出された空気を、このフィルタ46に通過させる事で、摩耗粉を回収(捕捉)する様にしている。又、図示は省略するが、前記吸引装置44から排出される摩耗粉が回収された後の空気を、例えば車両への組み付け状態での前方側から前記ディスクブレーキ装置1aに吹き付け、該ディスクブレーキ装置1aを冷却したり、摩耗粉を吸込口38に送り込むのに利用している。又、図示は省略するが、摩耗粉を回収する為の回収部として、渦巻き状の気流が生じた流路を通過させる事で遠心分離により摩耗粉を分離する紛体分離部(サイクロン)や、蛇行した流路を通過させる事で流速の低下部にて摩耗粉を分離するラビリンス構造部(迷路構造部)を採用する事もできる。
又、前記キャリパ23の内部には、インナ、アウタ各シリンダ28、29に連通した図示しない通油路が形成されている。制動時には、この通油路を通じて、前記インナ、アウタ各シリンダ28、29に圧油を送り込む。この圧油の送り込みに伴い、インナ、アウタ各シリンダ28、29内にそれぞれ嵌装した前記インナ、アウタ両ピストン30、31を押し出し、前記インナ、アウタ両パッド20a、20bを構成するライニング33a、33bを、前記ロータ5の両側面に押し付ける。
以上の様な構成を有する本例のディスクブレーキ装置1aの場合にも、制動時には、前記ロータ5の両側面と、前記インナ、アウタ両パッド20a、20bを構成するライニング33a、33bとの摺接に伴い摩耗粉(ブレーキダスト)が発生する。但し、本例のディスクブレーキ装置1aによれば、この様にして発生する摩耗粉が周囲に飛散する事を有効に防止できる。
即ち、本例の場合には、制動時に、前記各ライニング33a、33bを前記ロータ5の側面に押し付けるのと同時に、前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bの軸方向先端面を前記ロータ5の側面に押し付ける(或いは近接対向させる)。この為、摩耗粉の発生部位となる前記各ライニング33a、33bと前記ロータ5の側面との摺接部が、前記各摩耗粉飛散防止壁22a、22bにより全周に亙り覆われた状態となる。従って、これら各摩耗粉飛散防止壁22a、22bにより、制動時に発生する摩耗粉が周囲に飛散する事を有効に防止でき、該摩耗粉を前記各環状隙間36a、36bに(一時的に)溜める事ができる。又、本例の場合には、前記摩耗粉飛散防止壁22a、22bを前記各ライニング33a、33bと共に摩耗させ、その厚さ寸法を常に同じにできる為、新品の状態からパッド交換時まで、摩耗粉の飛散防止を有効に図れる。
しかも、本例の場合には、前記ディスクブレーキ装置1aの制動時又は車両走行中、前記吸引装置44を駆動する事で、前記連通路37a、37b内に上流側から下流側に向かう空気の流れを惹起させる事ができる。これにより、前記各吸込口38、38からそれぞれ空気を吸い込み、この吸い込んだ空気を、前記連通路37a、37bを通過させ、前記排出口39から排出する。従って、本例の場合には、この様な空気と共に、前記各環状隙間36a、36b内に存在する摩耗粉を、前記各吸込口38、38からそれぞれ吸い込み、前記連通路37a、37bを通過させ、前記排出口39から排出する事ができる。そして、この排出口39から排出された摩耗粉を、前記ダクト45の途中に設けた前記フィルタ46により回収(捕集)する事ができる。従って、本例のディスクブレーキ装置1aによれば、制動時に発生する摩耗粉が、周囲に飛散する事を抑制できて、環境への負荷を低減できる。又、摩耗粉がホイールに付着する事で、ホイールが汚れる事も防止できる。
更に本例の場合には、前記各吸込口38、38を、前記各プレッシャプレート21a、21bの表面に開口する状態で設けており、これら各吸込口38、38を、摩耗粉の発生位置となる、前記ロータ5の側面と前記各ライニング33a、33bの近傍に位置させられる為、吸引量が大きな吸引装置を使用しなくても、摩耗粉を効率良く吸い込む事ができる。
又、本例の場合には、従来構造の様に、摩耗粉の飛散防止の為に、ディスクブレーキ装置を覆うカバーの様な部材を設ける必要がない為、装置の大型化を防止できる。又、ディスクブレーキ装置を覆う必要がない為、ディスクブレーキ装置の冷却性能を損なわずに済み、ブレーキ性能の低下を防止できる。
以上の様に、本例のディスクブレーキ装置1aによれば、装置の大型化やブレーキ性能の低下を生じる事なく、制動時に発生する摩耗粉の周囲への飛散を抑制できる。
[実施の形態の第2例]
図13〜14は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合にも、対向ピストン型のディスクブレーキ装置1bを構成するインナ、アウタ両パッド20a(プレッシャプレート21a)に、摩耗粉飛散防止壁22cを設けた場合に就いて説明する。
本例の場合には、前記インナ、アウタ両パッド20aを構成するライニング33aを全周に亙り覆う様に設けた前記摩耗粉飛散防止壁22cの軸方向先端部の幅方向中間部に、軸方向(プレッシャプレート21a側)に凹んだ凹溝47を形成している。これにより、該摩耗粉飛散防止壁22cを、断面略U字形とし、前記凹溝47を幅方向に挟む様にして設けられた内壁48及び外壁49と、これら内壁48及び外壁49の軸方向基端部同士を連続する底部50とから構成している。又、これら内壁48及び外壁49の厚さ寸法(プレッシャプレート21aの表面からの突出量)を、互いに同じとすると共に、前記ライニング33aの厚さ寸法と同じに設定している。
又、前記ライニング33aの外周側面と前記内壁48の内周側面との間部分に、環状隙間36cを設けている。つまり、本例の場合には、前記摩耗粉飛散防止壁22cのうちの内壁48が、前記ライニング33aとロータ5(図8参照)との摺接に伴い発生する摩耗粉が周囲に飛散するのを防止する機能を実質的に発揮する。従って、前記内壁48により周囲への飛散が防止された摩耗粉は、前記環状隙間36c内に溜まる。
特に本例の場合には、前記摩耗粉飛散防止壁22c自体に、周囲への飛散が防止された摩耗粉を通過させる機能を併せ持たせている。即ち、前記摩耗粉飛散防止壁22cの幅方向中間部に形成した前記凹溝47(内壁48と外壁49との間部分)を、連通路37c(主通路)としている。又、前記内壁48の内周側面に開口する状態で複数の吸込口38a、38aを設けると共に、前記外壁49の径方向外側面に開口する状態で1個の排出口39aを設けている。又、前記内壁48を幅方向に貫通する状態で上流端通路を設けると共に、前記外壁49を幅方向に貫通する状態で下流端通路を設けている。
又、前記外壁49のうちで、前記排出口39aが設けられた部分には、円筒状の接続筒部43aを設けている。そして、この接続筒部43aに、前記連通路37c内に上流側から下流側に向かう空気の流れを惹起させる為の吸引装置44(図8参照)を接続する。
以上の様な構成を有する本例の場合には、制動時に、前記ライニング33aを前記ロータ5の側面に押し付けるのと同時に、前記摩耗粉飛散防止壁22c(内壁48及び外壁49)の軸方向先端面を前記ロータ5の側面に押し付ける(或いは近接対向させる)。この為、摩耗粉の発生部位となる前記ライニング33aと前記ロータ5の側面との摺接部が、前記内壁48により全周に亙り覆われた状態となる。従って、該内壁48により、制動時に発生する摩耗粉が周囲に飛散する事を有効に防止でき、該摩耗粉を、前記環状隙間36cに溜める事ができる。
しかも、前記吸引装置44を駆動させる事で、前記連通路37c内に上流側から下流側に向かう空気の流れを惹起させる事ができる為、これにより、前記各吸込口38a、38aからそれぞれ空気を吸い込み、この吸い込んだ空気を、前記連通路37cを通過させ、前記排出口39aから排出する。従って、この様な空気と共に、前記環状隙間36c内に存在する摩耗粉を、前記各吸込口38a、38aからそれぞれ吸い込み、前記連通路37cを通過させ、前記排出口39aから排出する事ができる。特に本例の場合には、この様な連通路37cを、前記摩耗粉飛散防止壁22c自体に設けている為、前記実施の形態の第1例の場合の様に、プレッシャプレートの内部に連通路を形成しなくて済む。この為、コストの低減を効果的に図る事ができる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
尚、上述した実施の形態の第1例及び第2例を組み合わせた変形例として、例えば、第1例の構造で説明した摩耗粉飛散防止壁の周囲に、該摩耗粉飛散防止壁とは異なる別の環状壁を設け、これら摩耗粉飛散防止壁と環状壁との間を連通路とする事ができる。尚、この様な構成を採用する場合には、例えば、環状壁は、前記摩耗粉飛散防止壁と同じ材料から造る事ができる。
[実施の形態の第3例]
図15〜24は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例では、対向ピストン型のディスクブレーキ装置1cを構成するキャリパ23a(インナ、アウタ両ボディ部24a、25a)に、摩耗粉飛散防止壁51a、51bを設けた場合に就いて説明する。
本例の場合にも、前記キャリパ23aを、ロータ5(図22参照)を挟む状態で設けられたインナボディ部24a及びアウタボディ部25aと、これらインナ、アウタ両ボディ部24a、25aの周方向片側端部と周方向他側端部とを、それぞれ連結する1対の連結部26c、26dとから構成している。
又、前記インナ、アウタ両ボディ部24a、25a内には、インナシリンダ28a、28a及びアウタシリンダ29a、29aをそれぞれ2個ずつ設けている。そして、これらインナシリンダ28a、28a及びアウタシリンダ29a、29a内にそれぞれ、インナピストン30a及びアウタピストン31aを、油密に、且つ、軸方向に関する変位を可能に嵌装している。又、前記インナ、アウタ両ボディ部24a、25aの周方向両端寄り部分の互いに対向する軸方向内側面には、軸方向に張り出した1対のガイド壁部52、52をそれぞれ設けている。又、これら両ガイド壁部52、52の径方向中間部には、軸方向内側面及び周方向片側面にそれぞれ開口した、ガイド凹溝53、53をそれぞれ形成している。
インナ、アウタ両パッド20c、20dはそれぞれ、プレッシャプレート21c、21dと、これら各プレッシャプレート21c、21dの表面に固定されたライニング33c、33dとから構成されている。又、これら各プレッシャプレート21c、21dの周方向両端部には、それぞれが周方向両側に突出した突部54、54を設けている。そして、これら各突部54、54を、前記各ガイド凹溝53、53に係合させる事で、前記インナ、アウタ両パッド20c、20dを、前記キャリパ23aに対し軸方向に変位可能に支持している。又、本例の場合には、前述した実施の形態の第1例及び第2例の場合の様に、前記インナ、アウタ両パッド20c、20dに、摩耗粉の飛散を防止する為の摩耗粉飛散防止壁は設けていない。つまり、本例の場合には、前記インナ、アウタ両パッド20c、20dとして、従来から一般的に使用されているパッドと同様のものを使用している。
これに対し、前記インナ、アウタ両ボディ部24a、25aの互いに対向する軸方向内側面のうち、前記インナ、アウタ両パッド20c、20dの周囲を覆う部分に、摩耗粉飛散防止壁51a、51bを一体的に設けている。これら各摩耗粉飛散防止壁51a、51bは、全体を矩形環状に構成されており、前記各ライニング33c、33dの外周側面との間に環状隙間36d、36eを有する状態で、これら各ライニング33c、33dを全周に亙り覆っている。尚、本例の場合には、前記各摩耗粉飛散防止壁51a、51bを、インナ、アウタ両ボディ部24a、25aの軸方向内側面から軸方向に突出する状態で、これらインナ、アウタ両ボディ部24a、25aと一体に設けているが、摩耗粉飛散防止壁を、インナ、アウタ両ボディ部とは別体として、これらインナ、アウタ両ボディ部の軸方向内側面に、接着剤やボルト等の固定手段により固定しても良い。
又、前記各摩耗粉飛散防止壁51a、51bの厚さ寸法(インナ、アウタボディ部24a、25aの軸方向内側面からの突出量)は、前記ロータ5の側面に近接対向(ロータ5の振れに拘らず接触しない程度に近接対向)させられる寸法としている。この為、前記各摩耗粉飛散防止壁51a、51bの軸方向先端面は、制動時及び非制動時に拘らず、前記ロータ5の側面に対し所定隙間を有する状態で近接対向しており、このロータ5の側面に対して当接する事はない。
又、前記各摩耗粉飛散防止壁51a、51bの一部(図示の例では径方向外側面)に、幅方向に貫通する連通路37dを設けている。そして、該連通路37dのうち、上流端側開口を吸込口38bとし、下流端側開口を排出口39bとしている。前記各摩耗粉飛散防止壁51a、51bの外周側面のうちで、前記排出口39bが設けられた部分には、円筒状の接続筒部43bを設けている。そして、本例の場合にも、使用時には、この接続筒部43bに、前記連通路37d内に上流側から下流側に向かう空気の流れを惹起させる為の吸引装置44(図22参照)を接続する。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記インナ、アウタ両パッド20c、20dが、前記ロータ5の側面との間に微小隙間を有する状態で近接対向した前記各摩耗粉飛散防止壁51a、51bにより全周を覆われた状態となる。制動時に、前記インナ、アウタ両パッド20c、20dは、前記各摩耗粉飛散防止壁51a、51bの内側で軸方向に相対変位し、その軸方向先端面を前記ロータ5の側面に摺接させる事になる。従って、前記各摩耗粉飛散防止壁51a、51bにより、制動時に発生する摩耗粉が周囲に飛散する事を有効に防止でき、該摩耗粉を前記環状隙間36d内に(一時的に)溜める事ができる。
しかも、前記ディスクブレーキ装置1cの制動時又は車両走行中、前記吸引装置44を駆動させる事で、前記連通路37d内に上流側から下流側に向かう空気の流れを惹起させる事ができ、これにより、前記各吸込口38b、38bからそれぞれ空気を吸い込み、この吸い込んだ空気を、前記連通路37dを通過させ、前記排出口39bから排出する。従って、この様な空気と共に、前記環状隙間36d、36e内に存在する摩耗粉を、前記各吸込口38bから吸い込み、前記連通路37dを通過させ、前記排出口39bから排出する事ができる。特に本例の場合には、前記各摩耗粉飛散防止壁51a、51bを前記ロータ5の側面に対して当接させず、これら各摩耗粉飛散防止壁51a、51bが摩耗する事がない為、これら各摩耗粉飛散防止壁51a、51bを構成する材料を特に制限されずに済む。この為、コストを低減する上で有利になる。又、前記各摩耗粉飛散防止壁51a、51bを、前記キャリパ23aと一体に造る事が可能になる為、別体の摩耗粉飛散防止壁を固定する作業を省略する事が可能になり、製造コストの低減を図れる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
本発明を実施する場合に、摩耗粉飛散防止壁は、ライニングを全周に亙り覆う様に設ける必要はなく、例えば図25の(A)に示す様に、ライニング33aのうちの回出側半部のみを覆う様な、略コ字形の摩耗粉飛散防止壁22dを設ける事もできるし、同図の(B)に示す様に、回入側端部を除く三方を覆う様な、摩耗粉飛散防止壁22eを設ける事もできる。又、図示は省略するが、摩耗粉飛散防止壁の幅寸法は、全周(全長)に亙り一定とする必要はなく、例えば摩耗量が多くなる回入側部分を回出側部分よりも厚くしたり、部分的に変更する事もできる。
又、本発明を実施する場合には、例えば図26の(A)に示す様に、パッド中心線Oよりも回出側部分に設ける吸込口38、38の数を、回入側部分に設ける吸込口38、38の数よりも多くしたり、同図の(B)に示した様に、パッド中心線Oを挟んで回入側部分に設ける吸込口38、38と回出側部分に設ける吸込口38、38とを同数とするが、回出側部分に設ける吸込口38、38を回入側部分に設ける吸込口38、38の開口面積(の合計)よりも大きくする事ができる。この様な構成によれば、車輪及びロータの回転に伴い生じる気流により、回入側よりも回出側に多く飛散する摩耗粉を効率的に吸い込む事ができる。更に、吸込口38の数及び開口面積の両方を、回入側よりも回出側で大きくすれば、より効率的に摩耗粉を吸い込む事が可能になる。又、本発明を実施する場合には、インナ側パッドとアウタ側パッドとで、吸込口の数、形状だけでなく、配置を適宜変える事もできる。
又、上述した実施の形態では、本発明を対向ピストン型のディスクブレーキ装置に適用した場合に就いて説明したが、本発明は、前記図25〜26に示した様な、フローティング型のディスクブレーキ装置に適用する事もできる。例えば、実施の形態の第1例の場合で使用した摩耗粉飛散防止壁付のパッドを、フローティング型のディスクブレーキに組み込んで使用する事ができる。又、摩耗粉飛散防止壁によりライニングの一部を覆う構成であれば、該摩耗粉飛散防止壁を、フローティング型のディスクブレーキ装置を構成するサポートやキャリパ(例えば爪部の内側面)に設ける事もできる。
又、本発明は、前述した様な実施の形態の構造に限定されず、ディスクブレーキ装置の種類、用途、大きさ等に応じて、摩耗粉飛散防止壁の形成位置(形成範囲)、並びに、吸入口の形成位置及び形成数だけでなく、連通路の構成等に就いても、適宜変更して実施する事ができる。
1、1a、1b、1c ディスクブレーキ装置
2、2a サポート
3a、3b パッド
4、4a キャリパ
5 ロータ
6 インナ側部分
7 アウタ側部分
8a、8b 連結腕部
9 取付孔
10a、10b ライニング
11a、11b プレッシャプレート
12 係止突片
13 トルク受部
14 案内ピン
15 案内孔
16 ブーツ
17 シリンダ部
18 爪部
19 ピストン
20a〜20d パッド
21a〜21d プレッシャプレート
22a〜22d 摩耗粉飛散防止壁
23、23a キャリパ
24、24a インナボディ部
25、25a アウタボディ部
26a〜26d 連結部
27 窓部
28、28a インナシリンダ
29、29a アウタシリンダ
30、30a インナピストン
31、31a アウタピストン
32 取付座
33a〜33d ライニング
34 パッドピン
35 ガイド孔
36a〜36e 環状隙間
37a〜37d 連通路
38、38a、38b 吸込口
39、39a、39b 排出口
40 主通路
41 上流端通路
42 下流端通路
43、43a、43b 接続筒部
44 吸引装置
45 ダクト
46 フィルタ
47 凹溝
48 内壁
49 外壁
50 底部
51a、51b 摩耗粉飛散防止壁
52 ガイド壁部
53 ガイド凹溝
54 突部

Claims (17)

  1. 車輪と共に回転するロータに隣接する状態で車体に固定されたパッド支持部材と、このパッド支持部材により軸方向に移動可能に案内されたパッドと、このパッドを前記ロータの側面に向けて押圧する為のピストンと、を備えたディスクブレーキ装置であって、
    前記パッドを構成するライニングの周囲近傍のうち、少なくともこのライニングの一部を隙間を介して覆う部分に、制動時に、軸方向先端面を前記ロータの側面に対し近接対向又は当接させて、このロータと前記ライニングとの間で生じる摩耗粉が飛散する事を防止する摩耗粉飛散防止壁が設けられている
    事を特徴とするディスクブレーキ装置。
  2. 前記摩耗粉飛散防止壁が、前記パッドを構成するプレッシャプレートに設けられており、制動時に、この摩耗粉飛散防止壁の軸方向先端面を前記ロータの側面に対し近接対向又は当接させる、請求項1に記載したディスクブレーキ装置。
  3. 前記摩耗粉飛散防止壁が、前記パッド支持部材に一体又は別体として設けられており、この摩耗粉飛散防止壁の軸方向先端面を前記ロータの側面に対し近接対向させている、請求項1に記載したディスクブレーキ装置。
  4. 前記摩耗粉飛散防止壁が、前記ライニングよりも周方向に関して回出側に存在する部分に設けられている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
  5. 前記摩耗粉飛散防止壁が、環状に構成されており、前記ライニングを全周に亙り覆っている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
  6. 前記摩耗粉飛散防止壁が、人体に無害な材料から造られている、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
  7. 前記摩耗粉飛散防止壁が、生体溶解性繊維から造られている、請求項6に記載したディスクブレーキ装置。
  8. 前記摩耗粉飛散防止壁と前記ライニングとの間に存在する空間に開口する状態で、摩耗粉を吸い込む為の少なくとも1個以上の吸込口が設けられている、請求項1〜7のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
  9. 前記吸込口が、前記摩耗粉飛散防止壁が設けられた部材に設けられている、請求項8に記載したディスクブレーキ装置。
  10. 前記吸込口が、前記摩耗粉飛散防止壁に設けられている、請求項8に記載したディスクブレーキ装置。
  11. 前記吸込口が、パッド中心線よりも周方向に関して回出側に存在する部分に設けられている、請求項8〜10のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
  12. 前記パッド中心線よりも周方向に関して回出側に存在する部分に設けられた吸込口の数が、このパッド中心線よりも回入側に存在する部分に設けられた吸込口の数よりも多い、請求項11に記載したディスクブレーキ装置。
  13. 前記吸込口が、前記ライニングよりも径方向外側又は径方向内側に存在する部分に設けられている、請求項8〜12のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
  14. 前記吸込口が設けられた部材に、この吸込口から吸い込んだ摩耗粉を通過させる為の連通路が設けられており、この連通路の上流側端部に前記吸入口が設けられており、この連通路の下流側端部に、この吸込口から前記連通路内に吸い込んだ摩耗粉をこの連通路から排出する為の排出口が設けられている、請求項8〜13のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ装置。
  15. 前記排出口が設けられた部分に、前記連通路内に上流側から下流側に向かう空気の流れを惹起させる為の吸引装置を接続する為の接続部が設けられている、請求項14に記載したディスクブレーキ装置。
  16. 前記接続部と前記吸引装置との間に、前記摩耗粉を回収する為の回収部が設けられている、請求項15に記載したディスクブレーキ装置。
  17. プレッシャプレートと、該プレッシャプレートの表面に固定されたライニングとを備えたディスクブレーキ用パッドであって、
    前記プレッシャプレートのうちで前記ライニングが固定された部分から外れた部分に、前記ライニングの周囲近傍に位置し、少なくとも該ライニングの一部を隙間を介して覆うと共に、制動時に、軸方向先端面をロータの側面に対し近接対向又は当接させる、摩耗粉飛散防止壁が設けられている、ディスクブレーキ用パッド。
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