JP2017081606A - 樹脂製バンド - Google Patents

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貴光 井田
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【課題】強度特性の低下を抑制しながら、軽量化を図ることができる樹脂製バンドを提供する。【解決手段】樹脂製バンド1における第1凸条10と第1凸条10第2凸条20とが長尺状のバンド本体2の表裏面に設けられている。一組の第1凸条10および第2凸条20によって囲まれたダイヤ形状のエンボス50が形成されている。ダイヤ形状のエンボス50は、その長尺側の対角線がバンド本体2の長手方向に沿って形成されている。エンボス50を囲む一組の第1凸条10および第2凸条20の長手方向交差距離D1が6〜15mm、短手方向交差距離D2が1.0mm〜3.0mmとされている。【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂製バンドに関する。
梱包物を梱包する梱包用バンドなどに使用される樹脂製バンドとして、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂にエンボス加工を形成し、エンボスの周囲に複数の平行凸条が設けられて作成されるものがある。この種の樹脂製バンドとして、従来、見掛け厚みに対する中心部厚みの割合、凸条の交差角度やバンド幅当たりの腰強さ(剛軟度)、引張強度/見かけの断面積、単位重量を規定した熱可塑性合成樹脂バンドがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第4607766号公報
梱包などに使用される樹脂製バンドは、梱包物を梱包する梱包用バンドに使用され、搬送などに供されることがあることから、軽量化することが望まれる。この点、上記特許文献1に開示された熱可塑性合成樹脂バンドにおいては、例えば幅19mmの場合には4.8〜5.4g/mであり、さらなる軽量化が見込まれるものであった。
樹脂製バンドの軽量化を図るためには、例えば見掛け厚みに対する中心部厚みの割合を小さくすることが考えられる。しかしながら、樹脂製バンドの見掛け厚みに対する中心部厚みの割合を小さくしすぎると、腰強さ(剛軟度)や引張強度(引張強力)といった樹脂製バンドの強度特性の低下につながるおそれがあった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、強度特性の低下を抑制しながら、軽量化を図ることができる樹脂製バンドを提供することである。
上記の課題を解決した本発明の一実施形態に係る樹脂製バンドは、互いに平行とされた多数の第1凸条と前記第1凸条に斜交する多数の第2凸条とが長尺状のバンド本体の表裏面に設けられ、一組の前記第1凸条および前記第2凸条によって囲まれたダイヤ形状のエンボスが形成された樹脂製バンドであって、
前記ダイヤ形状のエンボスは、その長尺側の対角線が前記バンド本体の長手方向に沿って形成されており、
前記エンボスを囲む前記一組の第1凸条および第2凸条の間における前記エンボスの長手方向に沿った交差距離が6〜15mm、短手方向に沿った交差距離が1.0〜3.0mmとされていることを特徴とする。
樹脂製バンドの軽量化を図るに当たり、仮に、樹脂製バンドに形成するエンボスを大型化すると、樹脂製バンドの軽量化に寄与できるものの、強度特性の懸念は依然として残ることとなる。そこで、本発明者らは、樹脂製バンドの強度特性の向上を図るために、樹脂製バンドに形成されるエンボスの諸元に着目し、鋭意研究を重ねた。その結果、後に説明する実施例から分かるように、エンボスを囲む一組の第1凸条および第2凸条の間におけるエンボスの長手方向に沿った交差距離(以下「長手方向交差距離」という)が6〜15mmとなる範囲では、剛軟度が高くなり、短手方向に沿った交差距離(以下「短手方向交差距離」という)が1.0〜3.0mm、引張張力が高くなることを知見した。かかる知見に基づき、長手方向交差距離が6〜15mm内の長さとされ、短手方向交差距離が1.0〜3.0mmの長さとされた樹脂製バンドとすることにより、剛軟度および引張強力に優れた樹脂製バンドとすることができる。このため、エンボスの大型化などによって樹脂製バンドの軽量化を図ったとしても、剛軟度や引張強力といった強度特性を維持することができる。したがって、強度特性の低下を抑制しながら、軽量化を図ることができる。なお、剛軟度とは、樹脂製バンドの腰強さを曲げに対する抵抗で表した値であり、剛軟性や曲げ反発性を測定して求めることができる。
また、単位重量が、前記バンド本体の幅が、19mmタイプの場合に4.7g/m以下、15mmタイプの場合に3.2g/m以下、12mmタイプの場合に2.8g/m以下、11mmタイプの場合に2.5g/m以下、9mmタイプの場合に2.2g/m以下、6mmタイプの場合に1.5g/m以下とされているようにしてもよい。
このような樹脂製バンドによれば、十分に軽量化が図られるとともに、強度特性の低下を抑制することができる。なお、19mmタイプのバンド本体の幅(以下「バンド幅」という)は、18.0mmを超え19.5mm以下の範囲である。15mmタイプのバンド幅は、14.0mmを超え15.5mm以下の範囲である。12mmタイプのバンド幅は、11.0mmを超え12.0mm以下の範囲である。11mmタイプのバンド幅は、10.0mmを超え11.0mm以下の範囲である。9mmタイプのバンド幅は、8.0mmを超え9.5mm以下の範囲である。6mmタイプのバンド幅は、5.0mmを超え6.5mmm以下の範囲である。
また、前記第1凸条および第2凸条の幅が0.5mm以下とされているようにしてもよい。
樹脂製バンドの特性として、梱包機適正が求められる。梱包機適正とは、樹脂製バンドを梱包用バンドとして用いた際の、梱包機でのバンド搬送適正である。本発明者らは、梱包機適正について鋭意研究を重ねた結果、第1凸条および第2凸条の幅と梱包機適正とに相関関係があることを見出し、本発明を完成させるに至った。第1凸条および第2凸条の幅が0.5mm以下とされていることにより、梱包機適正を高いものとすることができる。なお、梱包機適正を高めるためには、第1凸条および第2凸条の幅は狭い方が好ましく、第1凸条および第2凸条の幅の下限値は、製造限界となる幅とすることができる。
また、前記第1凸条および前記第2凸条は、それぞれその延在方向に直交する断面の形状が三角形状であるようにしてもよい。
このように、第1凸条および前記第2凸条が、それぞれその延在方向に直交する断面の形状が三角形であるようにすることで、第1凸条および前記第2凸条の先端が尖角となる。このため、樹脂製バンドで梱包された梱包物を搬送する際の搬送ローラに平行凸条が引っかかりやすくなるので、梱包性特性を高めることができる。
本発明に係る樹脂製バンドによれば、強度特性の低下を抑制しながら、軽量化を図ることができる。
一実施形態に係る樹脂製バンドの平面図である。 一実施形態に係る樹脂製バンドの部分拡大図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る樹脂製バンドについて、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る樹脂製バンドの平面図、図2は、一実施形態に係る樹脂製バンドの部分拡大図、図3は、図2のA−A線断面図、図4は、図2のB−B線断面図である。樹脂製バンド1は、例えばポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂によって形成されている。ただし、樹脂製バンド1は、他の熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート、ナイロン6、ナイロン66、またはナイロン12によって形成されていてもよい。
図1および図2に示すように、樹脂製バンド1は、長尺状のバンド本体2を備えているバンド本体2の表面には、互いに平行とされた多数の第1凸条10,10…と、第1凸条10,10…に斜交する多数の第2凸条20,20…とが設けられている。樹脂製バンド1の裏面には、図3に示すように、第1凸条30,30…と、第2凸条40,40とが設けられている。
バンド本体2の裏面に形成された第1凸条30,30…および第2凸条40,40…は、バンド本体2の表面に形成された第1凸条10,10…および第2凸条20,20…と同様の形状とされている。バンド本体2の表面に形成された第1凸条10,10…および第2凸条20,20と、バンド本体2の裏面に形成された第1凸条30,30…および第2凸条40,40とは、図3に示すように、平面視して千鳥に形成されている。
さらに、図2に示すように、バンド本体2の表面側では、1組の第1凸条10,10と第2凸条20,20とに囲まれてエンボス50が形成されている。エンボス50は、平面視してダイヤ形状をなしている。多数の第1凸条10,10…および多数の第2凸条20,20…に囲まれて、多数のエンボス50,50…が形成されている。エンボス50は、長尺の対角線と短尺の対角線を備えている。そのうち、長尺側の対角線が、樹脂製バンド1の長手方向に沿うようにエンボス50が形成されている。
また、バンド本体2の表面における第1凸条10は、図4に示すように、その延在方向に直交する断面の形状が三角形状をなしている。バンド本体2の表面における第2凸条20も同様に、その延在方向に直交する断面の形状が三角形状をなしている。同様に、バンド本体2の裏面側における第1凸条30および第2凸条40も、その延在方向に直交する断面の形状が三角形状をなしている。
また、樹脂製バンド1におけるエンボス50の諸元に関して、第1凸条10と第2凸条20の諸元について図2を参照して説明すると、第1凸条10と第2凸条20における長手方向交差距離D1は10mmとされている。第1凸条10と第2凸条20における長手方向交差距離D2は1.94mmとされている。また、第1凸条10と第2凸条20との狭角側の交差角度(以下「狭角交差角度」という)θは22°とされている。
また、第1凸条10の幅W1は、0.3mmとされている。第1凸条10の幅W1は第1凸条10の延在方向に直交する断面の三角形における底辺の長さである。さらに、第2凸条20の幅W2も第1凸条10の幅と同じ0.3mmとされている。ただし、第1凸条10の幅W1と第2凸条の20の幅W2は異なる幅であってもよい。また、バンド本体2の幅WAは6mmとされており、樹脂製バンド1の単位重量は1.5g/mとされている。さらに、図4に示すように、第1凸条10の高さHは、0.2mmとされている。
これらの諸元について、長手方向交差距離D1は、6〜15mmの範囲に設定すればよい。長手方向交差距離D1が6mm未満であるか15mmを超えると、樹脂製バンド1の引張強力の低下が大きくなるからである。長手方向交差距離D1の下限値は、好ましくは8mmとしてもよいし、より好ましくは10mmとしてもよい。また、長手方向交差距離D1の上限値は、好ましくは13mmとしてもよいし、より好ましくは10mmとしてもよい。長手方向交差距離D1は、これらの上限値と下限値とを組み合わせた範囲の距離のいずれかに設定してもよい。
短手方向交差距離D2は、1.0〜3.0mmの範囲に設定すればよい。短手方向交差距離D2が1mm未満であるか3.0mmを超えると、樹脂製バンド1の剛軟度の低下が大きくなるからである。短手方向交差距離D2の下限値は、好ましくは1.5mmとしてもよいし、より好ましくは2.0mmとしてもよい。また、短手方向交差距離D2の上限値は、好ましくは2.5mmとしてもよい。短手方向交差距離D2は、これらの上限値と下限値とを組み合わせた範囲の長さのいずれかに設定してもよい。なお、狭角交差角度θは、20°〜30°の範囲に設定すればよい。
また、第1凸条10の幅W1は、0.5mm以下の範囲に設定すればよい。第1凸条10の幅W1が0.5mmを超えると、梱包機適正の低下が大きくなるからである。第1凸条10の幅W1は、好ましくは0.4mm以下としてもよいし、より好ましくは0.3mm以下としてもよい。
また、第2凸条20の幅W2は、0.5mm以下の範囲に設定すればよい。第2凸条20の幅W2が0.5mmを超えると、梱包機適正の低下が大きくなるからである。第2凸条20の幅W2は、好ましくは0.4mm以下としてもよいし、より好ましくは0.3mm以下としてもよい。
また、本実施形態に係る樹脂製バンド1の幅WAは、バンド本体2の幅で表され、バンド本体2の幅は19mmとされており、単位重量は3.5g/mとされている。上記の諸元の第1凸条10および第2凸条20を備える樹脂製バンド1において、樹脂製バンド1の幅が19mmで単位重量を3.5g/mとすることにより、強度特性の低下を抑制しながら、軽量化を図ることができる。なお、第1凸条10の高さHは、樹脂製バンド1の幅と単位重量、凸条10,20の幅W1,W2等によって決定されるが、0.15mm〜0.25mmの範囲とされる。
本発明において、樹脂製バンド1の単位重量は、樹脂製バンド1の幅に応じてその上限値が設定されている。具体的に、樹脂製バンド1の幅が19mmタイプの場合には4.7g/m以下、15mmタイプの場合に3.2g/m以下、12mmタイプの場合に2.8g/m以下、11mmタイプの場合に2.5g/m以下、9mmタイプの場合に2.2g/m以下、6mmタイプの場合に1.5g/m以下とされている。樹脂製バンド1の幅と単位重量をそれぞれ上記の関係とすることにより、強度特性の低下を抑制しながら、軽量化を図ることができる。
このように、本実施形態に係る樹脂製バンド1は、上記の範囲で樹脂製バンド1の諸元を設定している。このため、樹脂製バンド1の強度特性の低下を抑制しながら軽量化を図ることができる。また、バンド本体2の表面側における複数の凸条10,20は、バンド本体2の裏面側における複数の凸条30,40に対して千鳥に配置されている。このため、重量の増加を招くことなく、強度特性の低下を抑制することができる。
また、第1凸条10、30および第2凸条20,40は、その延在方向に直交する断面の形状が三角形状とされている。第1凸条10、30および第2凸条20,40の断面形状が三角形であることにより、第1凸条10、30および第2凸条20,40の先端が尖角となる。このため、樹脂製バンド1で梱包された梱包物を搬送する際の搬送ローラに第1凸条10、30および第2凸条20,40が引っかかりやすくなるので、樹脂製バンド1の梱包性特性を高めることができる。なお、本実施形態では、凸条10,20断面形状が三角形状とされているが、凸条10,20の断面形状が他の形状であってもよい。例えば、凸条10,20の形状は、台形状であったり、三角形や台形の角部の一部または全部を面取りした形状であったりしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。本発明者らは、樹脂製バンドの強度特性の低下を抑制しながら軽量化を図るにあたり、第1凸条10および第2凸条20の諸元に着目し、種々の試験を行った。本発明者らは、樹脂製バンドの強度特性としての剛軟度、引張強力に関する試験を行った。また、樹脂製バンドの梱包機適正についての試験を行った。以下、その内容について説明する。
<剛軟度に関する試験>
本発明者らは、剛軟度に関する試験として、長手方向交差距離D1および短手方向交差距離D2を適宜変更させた樹脂製バンドについての剛軟度を計測する試験を行った。以下、この剛軟度に関する試験について説明する。剛軟度の測定にあたり、測定機には、安田精機製作所社製:ガーレ式柔軟度試験機を用いた。また、試験に用いた樹脂製バンドは、ポリプロピレン製であり、延伸倍率が11.5倍、バンド幅が14.5mmである。また、バンド厚みは、エンボス加工後の見掛け厚みで0.58mmとした。また、試料長さは8.9mm、測定温度は23℃とした。
本発明者らは、長手方向交差距離D1については、5.4mm、6.0mm、8.0mm、10.0mm、13.0mm、15.0mm、16.0mm、短手方向交差距離D2については、3.5mm、3.1mm、3.0mm、2.5mm、2.0mm、1.5mm、1.0mm、0.90mmの樹脂製バンドを用いて試験を行った。その試験の結果を表1に示す。
Figure 2017081606
表1に示すように、短手方向交差距離D2が3.0mmを超える場合には、長手方向交差距離D1がどの長さであっても、剛軟度が7000mgf未満であり、短手方向交差距離D2が3.0mm以上の場合には、剛軟度が7000mgfを超える結果となった。また、短手方向交差距離D2が3.0mmと3.1mmとの間では、長手方向交差距離D1が共通する例で、剛軟度の差が650mgf〜800mgfと大きな差が見られた。また、短手方向交差距離D2が3.1mmと3.5mmとの間、2.7mmと3.0mmとの間では、長手方向交差距離D1が共通する例で、剛軟度の差が最大150mgfであった。この結果から、短手方向交差距離D2が3.0mmを超える場合に、剛軟度が大きく低下することが分かった。
また、短手方向交差距離D2が1.0mm未満の場合には、長手方向交差距離D1がどの長さであっても、剛軟度が7000mgf未満であり、短手方向交差距離D2が1.0mm以上の場合には、剛軟度が7000mgfを超える結果となった。また、短手方向交差距離D2が1.0mmと0.90mmとの間では、長手方向交差距離D1が共通する例で、剛軟度の差が820mgf〜920mgfと大きな差が見られた。また、短手方向交差距離D2が1.0mmと1.5mmとの間では、長手方向交差距離D1が共通する例で、剛軟度の差が最大210mgfであった。この結果から、短手方向交差距離D2が1.0mm未満の場合に、剛軟度が大きく低下することが分かった。
また、短手方向交差距離D2が固定で長手方向交差距離D1が変動した場合には、剛軟度についてわずかな変動は見られるものの、大きく変化することはなかった。この結果から、長手方向交差距離D1は、剛軟度に与える影響は小さいことが分かった。
以上の試験結果から、短手方向交差距離D2を1.0mm〜3.0mmの範囲に設定することにより、剛軟度を高めることができることが分かった。
<引張強力に関する試験>
続いて、引張強力に関する試験を行った例について説明する。引張強力に関する試験では、剛軟度に関する試験に用いた試料と共通する試料を用いた。引張強力には、測定機として、島津製作所社製:オートグラフ AG−20kNeを用いた。また、テストスピードは200mm/minとし、つかみ間隔は200mmとした。測定温度は23℃とした。その試験の結果を表2に示す。
Figure 2017081606
表2に示すように、長手方向交差距離D1が6.0mm未満の場合には、短手方向交差距離D2がどの長さであっても、引張強力が1600N未満であり、長手方向交差距離D1が6.0mm以上での場合には、引張強力が1600N以上となった。また、長手方向交差距離D1が5.4mmと6.0mmとの間では、短手方向交差距離D2が共通する例で、引張強力の差が80N〜90Nと大きな差が見られた。また、長手方向交差距離D1が10mmと13mmとの間では、短手方向交差距離D2が共通する例で、引張強力の差が20〜30Nであった。この結果から、長手方向交差距離D1が6.0mm未満の場合には、引張強力が大きく低下することが分かった。
また、長手方向交差距離D1が15.0mmを超えると、短手方向交差距離D2がどの長さであっても、引張強力が1600N未満であり、長手方向交差距離D1が15.0mm以下での場合には、引張強力が1600N以上となった。また、長手方向交差距離D1が15.0mmと16.0mmとの間では、短手方向交差距離D2が共通する例で、引張強力の差が80N〜90Nと大きな差が見られた。この結果から、長手方向交差距離D1が15.0mmを超える場合には、引張強力が大きく低下することが分かった。
以上の試験結果から、長手方向交差距離D1を6.0mm〜15.0mmの範囲に設定することにより、引張強力を高めることができることが分かった。
<梱包機適正に関する試験>
続いて、梱包機適正に関する試験について説明する。梱包機適正に関する試験では、剛軟度に関する試験に用いた試料と共通する素材の試料を用いた。また、試料にはリブ幅および単位重量を調整した試料を複数用意した。また、本発明者らは、リブ幅については、0.55mm、0.50mm、0.40mm、0.30mm、0.25mm、0.20mm、単位重量については、3.5g/m、3.4g/m、3.3g/m、3.2g/m、3.0g/m、2.8g/m、2.6g/m、2.4g/mの樹脂製バンドを用いて試験を行った。
梱包機適正に関する試験では、ストラパック社製:自動梱包機RQ−8を用いて樹脂製バンドを100結束し、アーチ送り不良が発生するか否かを評価した。その結果を表3に示す。表3では、100回の結束中にアーチ送り不良が0回であった場合の評価を「○」で示し、100回の結束中にアーチ送り不良が1回以上であった場合の評価を「×」で示している。
Figure 2017081606
表3に示すように、全体的な傾向として、リブ幅の小さい方が、梱包機適正が高いことが分かった。なお、リブ幅2.0mmについては、リブ幅が狭すぎて作製することができず、実験対象とすることができなかった。リブ幅の小さい方が、梱包機適正が高いという前提のもとで、さらに表3に示す結果について検討すると、リブ幅が0.50mmを超えると単位重量が小さいときに極端にアーチ送り不良が発生しやすくなることが分かった。また、リブ幅が0.40mmを超えた場合にも、やはりアーチ不良が発生しやすくなった。また、リブ幅が0.40mm以下では、梱包機適正は、ほぼ共通するものであった。
以上の試験結果から、リブ幅が0.5mm以下、より好ましくは0.4mm以下であるときに、梱包機適正が高くなることが分かった。
1…樹脂製バンド
2…バンド本体
10,30…第1凸条
20,40…第2凸条
50…エンボス

Claims (4)

  1. 互いに平行とされた多数の第1凸条と前記第1凸条に斜交する多数の第2凸条とが長尺状のバンド本体の表裏面に設けられ、一組の前記第1凸条および前記第2凸条によって囲まれたダイヤ形状のエンボスが形成された樹脂製バンドであって、
    前記ダイヤ形状のエンボスは、その長尺側の対角線が前記バンド本体の長手方向に沿って形成されており、
    前記エンボスを囲む前記一組の第1凸条および第2凸条の間における前記エンボスの長手方向に沿った交差距離が6〜15mm、短手方向に沿った交差距離が1.0〜3.0mmとされていることを特徴とする樹脂製バンド。
  2. 単位重量が、前記バンド本体の幅が、19mmタイプの場合に4.7g/m以下、15mmタイプの場合に3.2g/m以下、12mmタイプの場合に2.8g/m以下、11mmタイプの場合に2.5g/m以下、9mmタイプの場合に2.2g/m以下、6mmタイプの場合に1.5g/m以下とされている請求項1に記載の樹脂製バンド。
  3. 前記第1凸条および第2凸条の幅が0.5mm以下とされている請求項1または2に記載の樹脂製バンド。
  4. 前記第1凸条および前記第2凸条は、それぞれその延在方向に直交する断面の形状が三角形状である請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の樹脂製バンド。
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