JP2017081040A - 不織布積層体、吸音材、及びそれらの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚みが十分にあり低音領域を含む広範囲にて吸音率に優れる不織布積層体、この不織布積層体を含む吸音材及びそれらの製造方法を提供する。【解決手段】熱可塑性樹脂(A)を含むメルトブローン不織布層(A)と、前記熱可塑性樹脂(A)より10℃以上低い融点を持つ熱可塑性樹脂(B)を含む、不織布層又はフィルム層であり、前記メルトブローン不織布層(A)の少なくとも一方の面上に配置される層(B)と、を有し、前記メルトブローン不織布層(A)と前記層(B)とが間欠的な離れ離れの溶着部により溶着されている不織布積層体。【選択図】なし

Description

本発明は、不織布積層体、吸音材、及びそれらの製造方法に関する。
住宅、オフィス等の住環境あるいは航空機、車両、自動車等の輸送手段には、外部からの騒音を遮断したり、内部からの音響を外部に漏らさないなどの目的で、空気層を含むポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム等の発泡体、フェルト、不織布等の繊維状物からなる吸音材が広く用いられている。これらの吸音材はその要求性能によって使い分けがなされており、通気性、軽量性、経済性などの必要性から、不織布等の繊維状物が用いられている。
特に、自動車等の輸送手段は、より軽量で且つ吸音性能に優れる吸音材が求められることから、吸音性能を改良する方法として、吸音材に他の層を積層して用いることが提案されている。例えば、メルトブローン不織布とニードルパンチ不織布とを積層した積層体について、音源側にメルトブローン不織布を設置する方法(例えば、特許文献1参照)、あるいは、メルトブローン極細繊維と難燃性短繊維を一体化して得られた難燃性メルトブローン不織布シートとシート材料とを接着する方法(例えば、特許文献2参照)、などが提案されている。
メルトブローン不織布は短繊維やスパンボンド不織布に比べて繊維径が細く嵩高いため、吸音性能に優れる特徴がある。その反面、表面の毛羽立ちが著しく、繊維が脱落したり、ちぎれやすいという問題がある。毛羽立ちを防ぐ方法として、種々の方法が採用されている。例えば、ニードルパンチ不織布でメルトブローン不織布の表面を他部材で覆う方法(例えば、特許文献1参照)、ロール間隙を調整した加熱ロール間に通して表面を処理する方法(例えば、特許文献2参照)、メルトブローン不織布の表面をスパンボンド不織布との溶着により覆う方法(例えば、特許文献3参照)、メルトブローン不織布の表面を自己融着するスパンボンド不織布と一体化する方法(例えば、特許文献4参照)が採用されている。
特開2002−200687号公報 特開平6−212546号公報 特開平10−323661号公報 特開2004−143632号公報
しかし、特許文献1〜4で提案されているいずれの方法も処理の過程において、不織布が厚み方向に圧縮されるため、得られる不織布の厚みが薄くなってしまう問題がある。厚みが薄い場合、得られる不織布の吸音性能、特に低音領域の吸音率が低下するという問題がある。
本発明は、厚みが十分にあり低音領域を含む広範囲にて吸音率に優れる不織布積層体、この不織布積層体を含む吸音材及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための具体的手段は以下のとおりである。
<1> 熱可塑性樹脂(A)を含むメルトブローン不織布層(A)と、前記熱可塑性樹脂(A)より10℃以上低い融点を持つ熱可塑性樹脂(B)を含む、不織布層又はフィルム層であり、前記メルトブローン不織布層(A)の少なくとも一方の面上に配置される層(B)と、を有し、前記メルトブローン不織布層(A)と前記層(B)とが間欠的な離れ離れの溶着部により溶着されている不織布積層体。
<2> 5gf/cm荷重で測定された厚さが5.0mm以上である<1>に記載の不織布積層体。
<3> 不織布積層体の厚さ方向において、前記溶着部は、溶着していない部分における前記メルトブローン不織布層(A)の中心よりも前記層(B)の表面側に位置する<1>又は<2>に記載の不織布積層体。
<4> 不織布積層体の厚さ方向において、前記溶着部と、溶着していない部分における前記メルトブローン不織布層(A)の中心との距離は、0.5mm以上である<3>に記載の不織布積層体。
<5> 前記熱可塑性樹脂(B)は、エチレン成分含量が0.5モル%〜10モル%の範囲にあるプロピレン・エチレンランダム共重合体である<1>〜<4>のいずれか1つに記載の不織布積層体。
<6> 前記溶着部の専有面積が、不織布積層体全体に対して0.1%〜10%である<1>〜<5>のいずれか1つに記載の不織布積層体。
<7> 前記溶着部の面積が1.5mm〜100mmである<1>〜<6>のいずれか1つに記載の不織布積層体。
<8> 前記熱可塑性樹脂(A)が、プロピレン系重合体である<1>〜<7>のいずれか1つに記載の不織布積層体。
<9> 前記メルトブローン不織布層(A)の目付量が50g/m〜1000g/mであり、かつ、前記層(B)の目付量が10g/m〜40g/mである<1>〜<8>のいずれか1つに記載の不織布積層体。
<10> 前記メルトブローン不織布層(A)の嵩密度が0.060g/cm以下である<1>〜<9>のいずれか1つに記載の不織布積層体。
<11> 前記メルトブローン不織布層(A)の一方の面上に前記層(B)を有し、かつ前記メルトブローン不織布層(A)の他方の面上にプロピレン系重合体を含むスパンボンド不織布層(C)を有する<1>〜<10>のいずれか1つに記載の不織布積層体。
<12> 前記メルトブローン不織布層(A)の両面上に前記層(B)を有する<1>〜<10>のいずれか1つに記載の不織布積層体。
<13> 前記不織布層が、前記熱可塑性樹脂(B)を含むスパンボンド不織布層を有する<1>〜<12>のいずれか1つに記載の不織布積層体。
<14> 前記不織布層が、熱可塑性樹脂(A’)を含むメルトブローン不織布層を有し、前記メルトブローン不織布層の両面上に前記スパンボンド不織布層を有する<13>に記載の不織布積層体。
<15> <1>〜<14>のいずれか1つに記載の不織布積層体を含む吸音材。
<16> <1>〜<14>のいずれか1つに記載の不織布積層体の製造方法であって、 前記熱可塑性樹脂(A)を含むメルトブローン不織布層(A−1)と、前記熱可塑性樹脂(B)を含む、不織布層又はフィルム層であり、前記メルトブローン不織布層(A−1)の少なくとも一方の面上に配置される層(B−1)とを、間欠的な離れ離れの溶着部により溶着させて複合体を得る工程と、前記複合体を熱処理し、前記複合体を5%以上熱収縮させることにより前記不織布積層体を得る工程と、を有する不織布積層体の製造方法。
<17> 前記層(B−1)を構成する前記不織布層は、収縮率10%以上である<16>に記載の不織布積層体の製造方法。
<18> 前記複合体を得る工程は、前記メルトブローン不織布層(A−1)と、前記メルトブローン不織布層(A−1)の一方の面上に位置する前記層(B−1)と、前記メルトブローン不織布層(A−1)の他方の面上に位置するプロピレン系重合体を含むスパンボンド不織布層(C−1)と、を間欠的な離れ離れの溶着部により溶着させる工程である<16>又は<17>に記載の不織布積層体の製造方法。
<19> <16>〜<18>のいずれか1つに記載の不織布積層体の製造方法により不織布積層体を製造する工程を有する吸音材の製造方法。
本発明は、厚みが十分にあり低音領域を含む広範囲にて吸音率に優れる不織布積層体、この不織布積層体を含む吸音材及びそれらの製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る不織布積層体を、ロールを用いた熱処理により製造することを示す概略構成図である。 本実施形態に係る不織布積層体を、エアオーブンを用いた熱処理により製造することを示す概略構成図である。 (a)は、参考例2における複合体の拡大写真であり、(b)は、実施例2における不織布積層体の拡大写真である。
本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
〔不織布積層体〕
以下、本発明に係る不織布積層体の一実施形態について説明する。本実施形態に係る不織布積層体は、熱可塑性樹脂(A)を含むメルトブローン不織布層(A)と、前記熱可塑性樹脂(A)より10℃以上低い融点を持つ熱可塑性樹脂(B)を含む、不織布層又はフィルム層であり、前記メルトブローン不織布層(A)の少なくとも一方の面上に配置される層(B)と、を有し、前記メルトブローン不織布層(A)と前記層(B)とが間欠的な離れ離れの溶着部により溶着されている。
本実施形態に係る不織布積層体は、厚みが十分にあり低音領域を含む広範囲にて吸音率に優れている。例えば、本実施形態に係る不織布積層体は、500Hz〜6300Hz(特に、800Hz〜4000Hz)の領域の吸音率が高いことから、吸音材として用いた場合においても、毛羽立ちがなく取扱い性に優れる。
さらに、本実施形態に係る不織布積層体では、不織布積層体を構成する各層の原料として単一の熱可塑性樹脂を使用することができ、他成分の混合を由来とする不都合、すなわち混合バラつき、粉塵、リサイクル上の不都合などが生じることを抑制できるという優れた特徴を有している。
本実施形態に係る不織布積層体の厚さは、例えば、5mm以上、より好ましくは7mm以上の範囲にある。厚さが前記範囲にある不織布積層体は、十分な吸音性能を有するため、例えば、吸音材に用いる場合に有用である。なお、不織布積層体の厚さの測定方法は、後述の実施例の通りである。
本実施形態に係る不織布積層体の目付量は、熱処理前の複合体(熱処理により不織布積層体となる)の目付量と熱処理時における複合体の熱収縮率に応じて変化するので特に制限がないが、好ましくは100g/m〜1100g/m、より好ましくは150〜600g/m 更に好ましくは250g/m〜500g/m、最も好ましくは300g/m〜450g/mとすることができる。
本実施形態に係る不織布積層体の嵩密度は、0.060g/cm以下であることが好ましく、0.005g/cm〜0.055g/cmであることがより好ましく、0.010g/cm〜0.050g/cmであることが更に好ましい。嵩密度が上記範囲にあると、不織布積層体において、厚みや吸音率に優れることになり好ましい。
本実施形態に係る不織布積層体は、フラジール形法で測定した通気度が、3cc/cm/sec〜100cc/cm/secであることが好ましく、3cc/cm/sec〜50cc/cm/secであることがより好ましく、3cc/cm/sec〜20cc/cm/secであることが更に好ましい。
<メルトブローン不織布層(A)>
本実施形態に係る不織布積層体は、熱可塑性樹脂(A)を含むメルトブローン不織布層(A)を有する。メルトブローン不織布層(A)に含まれる熱可塑性樹脂(A)は、プロピレン系重合体であることが好ましい。特に、本実施形態に係る不織布積層体では、後述する層(B)がプロピレン・エチレンランダム共重合体を含む、不織布層又はフィルム層である場合、メルトブローン不織布層(A)に含まれる熱可塑性樹脂(A)は、プロピレン系重合体であることが好ましい。
熱可塑性樹脂(A)として好適なプロピレン系重合体としては、融点(Tm)が125℃以上、好ましくは130℃〜165℃の範囲、より好ましくは140℃〜165℃の範囲にあるプロピレン系重合体が挙げられる。プロピレン系重合体として、より具体的には、プロピレンの単独重合体、プロピレンと、少量の炭素数2以上(但し、プロピレンを除く)の1種又は2種以上のα−オレフィンとの共重合体が好ましい。α−オレフィンとしては、より好ましくは、炭素数2〜8の1種又は2種以上のα−オレフィンであり、具体的には、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
プロピレン系重合体のメルトフローレート(MFR:ASTM D−1238、230℃、荷重2.16kgによる測定)は、溶融紡糸し得る値である限り、特に限定されないが、例えば、10g/10分〜4000g/10分の範囲にあり、好ましくは50g/10分〜3000g/10分の範囲にあり、より好ましくは100g/10分〜2000g/10分の範囲にある。
本実施形態におけるメルトブローン不織布層(A)は、前述の熱可塑性樹脂(A)のみから形成されてもよいが、熱可塑性樹脂(A)と、結晶核剤とを含む熱可塑性樹脂組成物から形成されていることが好ましい。このような熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、結晶核剤を0.01質量部〜10質量部含有することが好ましく、0.03質量部〜3質量部含有することがより好ましく、0.03質量部〜0.5質量部含有することが更に好ましく、0.05質量部〜0.3質量部含有することが特に好ましい。
結晶核剤としては、熱可塑性樹脂(A)が結晶化する際の核となりうるものであれば、特に制限なく用いることができる。なお、結晶核剤は、熱可塑性樹脂(A)が結晶化する際の核形成サイトを生成する添加剤を意味する。結晶核剤は単独で用いられてもよく、二種以上組み合わせて用いられてもよい。
本実施形態におけるメルトブローン不織布層(A)の形成にあたっては、例えば、熱可塑性樹脂(A)、又は熱可塑性樹脂(A)を含む熱可塑性樹脂組成物を、溶融状態からメルトブローン法により紡糸して、熱可塑性樹脂繊維を得る。結晶核剤を含有する熱可塑性樹脂組成物の紡糸では、溶融した熱可塑性樹脂組成物がノズルから吐出されて冷却される際に、結晶核剤が結晶化の核として作用する。すなわち、熱可塑性樹脂(A)の結晶化の前に結晶核となりうる物質が、結晶核剤として用いられる。このため本実施形態で用いられる結晶核剤は、熱可塑性樹脂(A)の溶融状態において、共に溶融するものであってもよく、完全に溶融せずに熱可塑性樹脂(A)中に分散するものであってもよい。
本実施形態において好適に用いられる結晶核剤としては、例えば、ジベンジリデンソルビトール型化合物や、リン酸系核剤が挙げられる。ジベンジリデンソルビトール型化合物としては、例えば、ジベンジリデンソルビトール(DBS)、モノメチルジベンジリデンソルビトール(例えば、1,3:2,4−ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトール(P−MDBS)、ジメチルジベンジリデンソルビトール(例えば、1,3:2,4−ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール(3,4−DMDBS)などが挙げられる。また、NA−11、NA−21などのリン酸系核剤、安息香酸ナトリウム等も結晶核剤として好適に用いることができる。これらのうちリン酸系核剤が、メルトブローン不織布層(A)の良紡糸性の面から好ましい。
本実施形態に係るメルトブローン不織布層(A)の目付量は、特に限定されないが、50g/m〜1000g/mの範囲にあることが好ましく、100g/m〜500g/mの範囲にあることがより好ましく、150g/m〜300g/mの範囲にあることが更に好ましく、150g/m〜250g/mの範囲にあることが特に好ましい。
本実施形態に係るメルトブローン不織布層(A)を構成する熱可塑性樹脂繊維の平均繊維径は、例えば、0.1μm〜1μmの範囲にあることが好ましく、1μm〜10μmの範囲にあることがより好ましい。
本実施形態に係るメルトブローン不織布層(A)は、嵩密度が0.060g/cm以下であることが好ましく、0.005g/cm〜0.055g/cmであることがより好ましく、0.010g/cm〜0.050g/cmであることが更に好ましい。嵩密度が上記範囲にあると、不織布積層体において、厚みや吸音率に優れることになり好ましい。
また、本実施形態に係るメルトブローン不織布層(A)は、フラジール形法で測定した通気度が、3cc/cm/sec〜100cc/cm/secであることが好ましく、3cc/cm/sec〜50cc/cm/secであることがより好ましく、3cc/cm/sec〜20cc/cm/secであることが更に好ましい。
<層(B)>
本実施形態に係る不織布積層体は、前述の熱可塑性樹脂(A)より10℃以上低い融点を持つ熱可塑性樹脂(B)を含む、不織布層又はフィルム層であり、メルトブローン不織布層(A)の少なくとも一方の面上に配置される層(B)を有する。
層(B)を構成する不織布層及びフィルム層は、熱可塑性樹脂(A)より10℃以上低い融点を持つ熱可塑性樹脂(B)を含む層であり、好ましくは、熱可塑性樹脂(A)より15℃以上低い融点を持つ熱可塑性樹脂(B)を含む層であり、より好ましくは、15℃以上30℃以下低い融点を持つ熱可塑性樹脂(B)を含む層である。熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)との融点差が上記の範囲であると、熱可塑性樹脂(A)(後述するメルトブローン不織布層(A−1))及び熱可塑性樹脂(B)(後述する層(B−1))を熱溶着した後に熱処理を行った際、不織布層及びフィルム層となる熱可塑性樹脂(B)が熱収縮しやすく、その結果、不織布積層体の厚み(嵩)が大きくなるため好ましい。
本実施形態にて用いられる熱可塑性樹脂(B)は、熱可塑性樹脂(A)よりも10℃以上低い融点を有し、かつ熱収縮率を良好に保つ点で、プロピレン・エチレンランダム共重合体であることが好ましい。このプロピレン・エチレンランダム共重合体は、プロピレンとエチレンとのランダム共重合体であり、例えば、公知のチーグラー型、あるいはメタロセン型の重合触媒の存在下、プロピレンとエチレンとを供給して共重合することにより得られる。また、このプロピレン・エチレンランダム共重合体は、プロピレン及びエチレン以外に、ブテン、ヘキセン、オクテン、4−メチル−1−ペンテン等の他のα−オレフィンを含んでいてもよい。
また、プロピレン・エチレンランダム共重合体におけるエチレン成分含量は、0.5モル%〜10モル%の範囲にあることが好ましく、3モル%〜8モル%の範囲にあることがより好ましく、4モル%〜7モル%の範囲にあることが更に好ましい。なお、プロピレン・エチレンランダム共重合体におけるエチレン成分含量は、13C−NMRスペクトル測定から定法により求められる。
また、プロピレン・エチレンランダム共重合体のMFRは、例えば、15g/10分〜100g/10分(ASTM D−1238準拠、温度230℃、荷重2.16kgによる測定)であることが好ましく、紡糸性が良好である点で、25g/10分〜70g/10分であることがより好ましい。
また、プロピレン・エチレンランダム共重合体は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)により求められる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)は、紡糸性の点で、3.5以下が好ましく、3.0以下がより好ましい。そして、示差走査熱量測定(DSC)により求められる融点は、例えば、125℃〜150℃の範囲にあることが好ましい。
本実施形態に係る層(B)を構成する不織布層及びフィルム層は、熱可塑性樹脂(B)以外に、他の重合体を含んでいてもよく、他にも、滑剤、着色剤、スリップ剤、安定剤、核剤等を含んでいてもよい。
上記滑剤としては、例えば、ジメチルシロキサン等が挙げられる。着色剤としては、例えば、TiO、CaCO等の無機系着色剤、フタロシアニン等の有機系着色剤などが挙げられる。また、スリップ剤としては、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、ステアリン酸アミド等を、熱可塑性樹脂(B)に対して0.1質量%〜0.5質量%の割合で配合してもよい。これらを配合することにより、例えば、不織布層の耐毛羽立ち性が向上する。
本実施形態に係る層(B)における不織布層は、熱可塑性樹脂(B)を含むスパンボンド不織布層を有することが好ましく、前述の熱可塑性樹脂(B)からなるスパンボンド不織布層を有することがより好ましい。
本実施形態に係る層(B)である不織布層(好ましくは、スパンボンド不織布層、以後同様)は、その構成繊維の繊度は、3.0d以下であることが好ましく、0.5d〜2.5dであることがより好ましい。この範囲であれば、不織布層にて良好な風合いと耐摩耗性とが得られるので好ましい。
また、本実施形態に係る層(B)の目付量は、メルトブローン繊維の脱落防止、良好な耐毛羽性(特に、層(B)が不織布層の場合)、良好な吸音率の観点から、10g/m〜40g/mであることが好ましく、10g/m〜30g/mであることがより好ましく、12g/m〜20g/mであることが更に好ましい。
本実施形態に係る不織布層を構成する熱可塑性樹脂繊維の平均繊維径は、例えば、1μm〜30μmの範囲にあることが好ましく、10μm〜20μmの範囲にあることがより好ましい。
本実施形態に係るスパンボンド不織布層を構成するスパンボンド不織布は、公知のスパンボンド法により製造できる。例えば、原料樹脂であるプロピレン・エチレンランダム共重合体を、紡糸ノズルから単孔当たり0.3g/分/孔〜1.5g/分/孔の速度で吐出して紡糸する。そして、紡出された長繊維フィラメントを冷却流体により冷却し、延伸空気によってフィラメントに張力を加えて所期の繊度とする。得られたフィラメントを移動する捕集ベルト上に集め不織布ウェブを形成すればよい。
この不織布ウェブの交絡処理には、ニードルパンチング、ウォータージェット、ホットエアースルー、超音波融着などを採用してもよいが、不織布ウェブの風合いを維持して、しかも強度が得られる点で、エンボスロールによる熱融着が好ましい。
エンボス処理条件としては、加熱温度80℃〜150℃程度、加圧力(線圧)20kg/cm〜100kg/cm程度、エンボス面積率5%〜35%であることが好ましく、加熱温度90℃〜140℃、加圧力50kg/cm〜90kg/cm程度、エンボス面積率10〜30%であることがより好ましい。
本実施形態に係る不織布積層体は、メルトブローン不織布層(A)の両面上に層(B)を有していてもよい、すなわち、層構成が、層(B)/メルトブローン不織布層(A)/層(B)となっていてもよい。このような不織布積層体も、厚みが十分にあり低音領域を含む広範囲にて吸音率に優れるため好ましい。
また、本実施形態に係る不織布積層体では、不織布層は、熱可塑性樹脂(B)を含むスパンボンド不織布層を有することが好ましいが、さらに、他の層を有していてもよい。例えば、不織布層は、スパンボンド不織布層以外に、熱可塑性樹脂(A’)を含むメルトブローン不織布層を有していてもよい。さらに、メルトブローン不織布層の両面上にスパンボンド不織布層が位置していてもよく、このとき、不織布層の層構造は、スパンボンド不織布層/メルトブローン不織布層/スパンボンド不織布層となっている。
なお、熱可塑性樹脂(A’)は、前述の熱可塑性樹脂(A)と同じであってもよい。
<スパンボンド不織布層(C)>
本実施形態に係る不織布積層体は、メルトブローン不織布層(A)の他方の面上にプロピレン系重合体を含むスパンボンド不織布層(C)を有していてもよい。すなわち、本実施形態に係る不織布積層体は、メルトブローン不織布層(A)の一方の面上に熱可塑性樹脂(A)より10℃以上低い融点を持つ熱可塑性樹脂(B)を含む層(B)を有し、かつ、メルトブローン不織布層(A)の他方の面上にプロピレン系重合体を含むスパンボンド不織布層(C)を有していてもよい。これにより、表面の毛羽立ちをより好適に抑えられると共に、より十分な厚みを有する不織布積層体が得られ、特に、吸音材として有用である。
また、スパンボンド不織布層(C)に含まれるプロピレン系重合体としては、融点(Tm)が熱可塑性樹脂(B)よりも、15℃以上高いことが好ましく、20℃以上高いことがより好ましい。プロピレン系重合体として、より具体的には、前述の熱可塑性樹脂(A)におけるプロピレン系重合体と同様である。
スパンボンド不織布層(C)に含まれるプロピレン系重合体のメルトフローレート(MFR:ASTM D−1238、230℃、荷重2.16kgによる測定)は、特に限定はされないが、例えば、紡糸性が良好である点で、15g/10分〜100g/10分であることが好ましく、25g/10分〜70g/10分であることがより好ましい。
また、本実施形態に係るスパンボンド不織布層(C)の目付量は、メルトブローン繊維の脱落防止、良好な耐毛羽性、良好な吸音率の観点から、10g/m〜40g/mであることが好ましく、10g/m〜30g/mであることがより好ましく、12g/m〜20g/mであることが更に好ましい。
また、本実施形態に係るスパンボンド不織布層(C)を構成する熱可塑性樹脂繊維の平均繊維径は、例えば、10μm〜40μmの範囲にあることが好ましく、20μm〜30μmの範囲にあることがより好ましい。
本実施形態に係る不織布積層体では、スパンボンド不織布層(C)は、必須の構成ではなく、層構成は、不織布層又はフィルム層である層(B)の一方の面に、メルトブローン不織布層(A)が形成された層(B)/メルトブローン不織布層(A)であってもよい。また、層構成は、層(B)の他方の面に、スパンボンド不織布層(C)が形成された層(B)/メルトブローン不織布層(A)/スパンボンド不織布層(C)であってもよい。
<溶着部>
本実施形態に係る不織布積層体は、メルトブローン不織布層(A)と層(B)とが、間欠的な離れ離れの溶着部(すなわち、離隔された複数の溶着部)により溶着されている。また、溶着部では、メルトブローン不織布層(A)と層(B)とが積層されている。本実施形態では、層(B)が配置されているため、メルトブローン不織布層(A)の嵩を低くしたことによる毛羽立ちや強度の不足の問題が抑制されている。
前記溶着部の形状は、円、楕円、長円、正方、菱、長方、四角、キルト、格子、亀甲やそれら形状を基本とする連続した形が例示される。溶着部の専有面積を、不織布積層体の全面積に対して0.1%〜10%とすることが好ましく、0.1%〜5%とすることがより好ましい。これによって、メルトブローン不織布層(A)と層(B)とがさらに剥離しにくくなる。また、溶着部の面積を1.5mm〜100mmとすることが好ましく、1.5mm〜40mmとすることがより好ましい。これによって、メルトブローン不織布層(A)と層(B)との剥離強度がより高くなる。
溶着部のピッチは、20mm〜100mmであることが好ましい。なお、この数値範囲は、熱処理により形成された本実施形態に係る不織布積層体における溶着部のピッチの好ましい範囲を示すものである。そこで、熱処理前の複合体(不織布積層体の前段階のものである。熱処理により不織布積層体となる)における溶着部のピッチは、30mm〜200mmであることが好ましく、40mm〜150mmであることがより好ましい。
溶着部は、不織布積層体の厚さ方向において、溶着していない部分(非溶着部)におけるメルトブローン不織布層(A)の中心よりも層(B)の表面側に位置することが好ましい。「溶着していない部分(非溶着部)におけるメルトブローン不織布層(A)の中心」を特定するにあたり、非溶着部は、溶着部の近傍よりも、溶着部から不織布積層体の面方向に、ある程度離れた領域を選択することが好ましい。非溶着部の位置として、隣り合う2つの溶着部間の中心を選択することが好ましい。
不織布積層体の厚さ方向において、溶着部と、メルトブローン不織布層(A)の溶着していない部分における中心との距離は、0.5mm以上であることが好ましく、1.0mm以上であることがより好ましく、2.0mm以上であることが更に好ましい。この距離が大きくなるほど、不織布積層体の厚さが大きくなる傾向があり、低音領域を含む広範囲にて吸音率がより優れるため好ましい。
本実施形態に係る不織布積層体には、本発明の効果を損なわない範囲で、他の層が積層されていてもよい。本実施形態に係る不織布積層体と積層される他の層としては、例えば、編布、織布、不織布、フィルム、紙製品等が挙げられる。
本実施形態に係る不織布積層体に他の層を積層する(貼り合せる)場合、熱エンボス加工、超音波融着等の熱融着法、ニードルパンチ、ウォータージェット等の機械的交絡法、ホットメルト接着剤、ウレタン系接着剤等の接着剤による方法、押出しラミネート等をはじめ、種々公知の方法を採り得る。
本実施形態に係る不織布積層体は、本発明の目的を損なわない範囲で、ギア加工、印刷、塗布、ラミネート、熱処理、賦型加工などの二次加工が施されていてもよい。
〔吸音材〕
本実施形態に係る吸音材は、前述の不織布積層体を含むことが好ましい。本実施形態に係る不織布積層体は、厚みが十分にあり低音領域を含む広範囲にて吸音率に優れているため、この不織布積層体を吸音材に用いることは有用である。また、本実施形態に係る不織布積層体を吸音材以外に用いてもよく、例えば、油吸着材、断熱材、フィルターなどの各種用途に用いてもよい。
〔不織布積層体の製造方法〕
以下、本発明に係る不織布積層体の製造方法の一実施形態について説明する。本実施形態に係る不織布積層体の製造方法は、熱可塑性樹脂(A)を含むメルトブローン不織布層(A−1)と、前記熱可塑性樹脂(B)を含む、不織布層又はフィルム層であり、メルトブローン不織布層(A−1)の少なくとも一方の面上に配置される層(B−1)とを、間欠的な離れ離れの溶着部により溶着させて複合体を得る工程と、複合体を熱処理し、複合体を5%以上熱収縮させることにより不織布積層体を得る工程と、を有する。
本実施形態に係る不織布積層体の製造方法では、まず、メルトブローン不織布層(A−1)と、メルトブローン不織布層(A−1)の少なくとも一方の面上に配置される層(B−1)とを、間欠的な離れ離れの溶着部により溶着させることで、複合体が製造される。そして、製造された複合体を熱処理して5%以上熱収縮させることにより、不織布積層体が製造される。なお、本実施形態に係る製造方法では、熱処理を行う前の不織布積層体を複合体と称する。
メルトブローン不織布層(A−1)は、前述の熱可塑性樹脂(A)を含んでおり、複合体が熱処理されて不織布積層体が製造されることでメルトブローン不織布層(A)となる。また、層(B−1)は、前述の熱可塑性樹脂(B)を含む、不織布層(好ましくは、スパンボンド不織布層を含む)又はフィルム層であり、複合体が熱処理されて不織布積層体が製造されることで層(B)となる。
メルトブローン不織布層(A−1)の形成に用いられるメルトブローン不織布の製造方法としては従来公知の方法を採用することができ、例えば、上記プロピレン系重合体を溶融押出し、メルトブロー紡糸口金から紡糸された熱可塑性樹脂繊維を、高温高速の気体によって極細繊維流としてブロー紡糸し、捕集装置で極細繊維ウェブとし、必要に応じて熱融着処理することによりメルトブローン不織布を製造することができる。このメルトブローン不織布を形成する熱可塑性樹脂繊維の平均繊維径は、通常0.1μm〜1μm程度であり、好ましくは1μm〜10μm程度である。
前述の複合体を得る工程は、メルトブローン不織布層(A−1)と層(B−1)とを積層し、両者を一体化して積層体とした後、間欠的な離れ離れの溶着部によりメルトブローン不織布層(A−1)と層(B−1)とを溶着させて複合体を得る工程であることが好ましい。
例えば、メルトブローン不織布層(A−1)と層(B−1)である不織布層とを積層し、両者を一体化して積層体とする方法としては、特に制限されず、例えばメルトブローン法によって形成される繊維を不織布(好ましくはスパンボンド不織布、以下同様)の上に直接堆積させてメルトブローン不織布を形成した後、不織布とメルトブローン不織布とを融着させる方法、不織布とメルトブローン不織布とを重ね合わせ、加熱加圧により両不織布を融着させる方法、不織布とメルトブローン不織布とを、ホットメルト接着剤、溶剤系接着剤等の接着剤によって接着する方法等を採用することができる。
不織布の上に、直接メルトブローン不織布を形成する方法は、熱可塑性樹脂(A)(好ましくは、プロピレン系重合体)の溶融物を不織布の表面に吹き付け、繊維を堆積させるメルトブローン法によって行うことができる。このとき、不織布に対して、溶融物が吹き付けられる側の面の反対面は負圧にして、メルトブローン法によって形成される繊維を吹き付け、堆積させると同時に、不織布とメルトブローン不織布を一体化させることで、層(B−1)である不織布層とメルトブローン不織布層(A−1)とを有する積層体が得られる。
間欠的な離れ離れの溶着部を形成する方法としては、層(B−1)である不織布層とメルトブローン不織布層(A−1)とをエンボスロール等により部分的に熱圧着して一体化する方法が好ましい。エンボス加工による部分熱圧着により一体化した場合、厚み方向の圧縮を受けるため、不織布積層体としたときの厚みが損なわれることが多い。しかし、本実施形態では、層(B−1)の熱収縮率が十分に高いため、不織布積層体としたときの厚みが損なわれず、十分な厚みを確保することができる。
本実施形態に係る不織布積層体の製造方法では、製造された複合体を熱処理して5%以上熱収縮させることにより、不織布積層体が製造される。例えば、60℃〜160℃の範囲で複合体に熱処理を行い、本実施形態に係る不織布積層体を製造した場合、複合体を、5%以上熱収縮させることが好ましく、10%以上熱収縮させることがより好ましく、20%以上熱収縮させることが更に好ましい。これにより、複合体から不織布積層体を製造する際に、層(B−1)の熱収縮に伴い、複合体全体が熱収縮することで、厚みが大きく変化した不織布積層体を製造できるため好ましい。
製造された複合体を熱処理して不織布積層体を好適に製造する点から、層(B−1)を構成する不織布層又はフィルムは、収縮率10%以上であることが好ましく、収縮率30%以上であることがより好ましく、収縮率50%以上であることが更に好ましい。なお、適度な通気性を持つ点から、層(B−1)としては、不織布層であることが好ましい。
熱可塑性樹脂(A)がプロピレン系重合体である場合、熱処理は130℃〜160℃の範囲が好ましい。熱処理の方法には公知の方法が広く適用できるが、熱収縮する層(B−1)側を熱ロール上に這わせながら処理する方法や複合体をエアオーブン内に通す方法などが好ましい。
本実施形態に係る製造方法にて製造される不織布積層体としては、前述のように、メルトブローン不織布層(A)の他方の面上にプロピレン系重合体を含むスパンボンド不織布層(C)を有する不織布積層体であってもよい。この場合、メルトブローン不織布層(A−1)と、メルトブローン不織布層(A−1)の一方の面上に位置する層(B−1)と、メルトブローン不織布層(A−1)の他方の面上にスパンボンド不織布層(C−1)と、を間欠的な離れ離れの溶着部により溶着させて複合体を製造することが好ましい。そして、製造された複合体を熱処理して5%以上熱収縮させることにより、スパンボンド不織布層(C)を有する不織布積層体を製造することが好ましい。なお、スパンボンド不織布層(C)を有する不織布積層体を製造するときの熱処理の条件としては、前述の条件と同様である。
また、本実施形態に係る製造方法にて製造される不織布積層体としては、メルトブローン不織布層(A)の両面上に層(B)を有する不織布積層体であってもよい。この場合、メルトブローン不織布層(A−1)と、メルトブローン不織布層(A−1)の両面上に位置する層(B−1)と、を間欠的な離れ離れの溶着部により溶着させて複合体を製造することが好ましい。そして、製造された複合体を熱処理して5%以上熱収縮させることにより、メルトブローン不織布層(A)の両面上に層(B)を有する不織布積層体を製造することが好ましい。このとき、メルトブローン不織布層(A−1)の両面上に位置する層(B−1)の一方を他方の層(B−1)よりも大きく熱収縮させることが好ましく、これによって、より十分な厚みを有し、吸音率により優れる不織布積層体を製造することができる。
次に、熱収縮する層(B−1)側を熱ロール上に這わせながら処理する方法について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る不織布積層体を、ロールを用いた熱処理により製造することを示す概略構成図である。
まず、スパンボンド不織布層(C−1)3と、メルトブローン不織布層(A−1)11と、層(B−1)6と、を間欠的な離れ離れの溶着部9により溶着させた複合体20を製造する。そして、熱収縮する層である層(B−1)6側を加熱ロール2により加熱し、スパンボンド不織布層(C−1)3側を冷却ロール1により冷却する。層(B−1)6の熱収縮に伴い、複合体20の厚みが増加し、大きな厚みを有する不織布積層体10が得られる。従って、複合体20をロールにより熱処理することで、スパンボンド不織布層(C)4と、メルトブローン不織布層(A)12と、層(B)7と、を間欠的な離れ離れの溶着部9により溶着させた不織布積層体10が得られる。
次に、複合体をエアオーブン内に通す方法について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る不織布積層体を、エアオーブンを用いた熱処理により製造することを示す概略構成図である。
まず、製造した複合体20をエアオーブン8に投入し、熱収縮する層である層(B−1)6を熱風処理する。層(B−1)6の熱収縮に伴い、複合体20の厚みが増加し、大きな厚みを有する不織布積層体10が得られる。従って、複合体20をエアオーブンにより熱処理することで、不織布積層体10が得られる。
熱処理を伴わずに、厚みを高く維持した不織布積層体を製造しようとする場合に、特に吸音率を良好に維持する点を考慮すると、メルトブローン不織布層のメルトブローンの目付を上げていく方法がとられる。しかし、本発明者らの知見によれば、メルトブローンの目付を上げていくと、単位面積当たりのメルトブローンの吹き付け量が多くなるため、吹き付けによる厚み方向の圧縮力がかかる。したがって、高目付にすればするほどその嵩密度は高くなって行き、厚みが得られる反面で軽量性が損なわれることになる。特に目付300g/m以上での厚みと目付のバランス(嵩密度)の悪化が著しい。
一方、本実施形態のように熱処理を行う場合、熱収縮による嵩密度の悪化は見られず、結果として、厚みと目付とのバランスが良好に維持されているため好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例、参考例及び比較例における物性値等は、以下の方法により測定した。
(1)目付(g/m
熱処理により得られた不織布積層体から、機械方向(MD)100mm×横方向(CD)100mmの目付測定用試料を10枚切り出し、これら10枚の目付測定用試料から平均値を算出した。
(2)厚さ(mm)
上記10枚の目付測定用試料について、中央及び四隅の計5箇所の厚さをそれぞれ測定し、計50箇所の平均値を算出した。厚みの測定には、荷重が5gf/cm(測定子直径50mmφ)の厚み計を使用した。溶着部の厚さは、溶着部の断面の電子顕微鏡写真(倍率100倍)を撮影し、ノギスで測定した。
(3)厚さ方向の中心位置、溶着部の厚さ方向位置
溶着部及び非溶着部の断面について、厚み方向に荷重なしの状態として、(株)ハイロックスジャパン製デジタルマイクロスコープ「KH−1300M」を用いて、倍率50倍を撮影し、非溶着部のメルトブローン不織布層(A)における厚さ方向の中心位置、溶着部の厚さ方向位置を測定した。10点の平均値を算出した。なお、溶着部の厚さ方向位置を測定する際の起点は、スパンボンド不織布層(層(B))の表面とした。
後述する参考例2における複合体の拡大写真及び実施例2における不織布積層体の拡大写真を、それぞれ図3(a)、図3(b)に示す。
(4)吸音性能(吸音率)
熱処理により得られた不織布積層体から29mmφの円形の試験片を採取し、垂直入射吸音率測定装置〔ブリュエル&ケアー社製TYPE4206〕を用い、ASTM E 1050に準拠し、周波数500Hz〜6300Hzにおける試験片に平面音波が垂直に入射するときの垂直入射吸音率を測定した。得られた500Hz〜6300Hzの吸音率カーブから、1000Hz及び2000Hz、4000Hz、6300Hzの吸音率を求めた。
(5)平均繊維径(μm)
熱処理により得られた不織布積層体のメルトブローン不織布層(A)を、(株)日立製作所製電子顕微鏡「S−3500N」を用いて、倍率1000倍の写真を撮影し、撮影された写真から任意に繊維100本を選び、その繊維の幅(直径)を測定し、数平均に基づき平均繊維径を算出した。
(6)上下層の熱収縮率(%)
熱処理する前の上下層不織布(スパンボンド不織布)から、機械方向(MD)150mm×横方向(CD)150mmで10点採取した。あらかじめ140℃に設定したエアオーブンにて3分間の熱処理を行った後の機械方向(MD)の長さ、横方向(CD)の長さをそれぞれ中央部分で測定した。以下の式により収縮率を算出し平均値を求めた。
収縮率=100−(処理後MD長さ×処理後CD長さ)/(処理前MD長さ×処理前CD長さ)×100
(7)熱収縮率(%)
複合体(熱処理前の不織布積層体)から、機械方向(MD)150mm×横方向(CD)150mmで10点採取した。熱処理により得られた不織布積層体から、機械方向(MD)の長さ、横方向(CD)の長さをそれぞれ中央部分で測定した。以下の式により収縮率を算出し平均値を求めた。
収縮率=100−(熱処理後MD長さ×熱処理後CD長さ)/(熱処理前MD長さ×熱処理前CD長さ)×100
(8)通気度(cc/cm/sec)
中間層(メルトブローン不織布層(A))を構成するメルトブローン不織布の5箇所について、フラジール形試験機を用い、JIS L1096に準拠して圧力差125Paでの通気量を測定し、平均値を求めた。
<実施例1、参考例1>

[中間層(メルトブローン不織布層(A))用メルトブローン不織布の製造]
熱可塑性樹脂としてプロピレン単独重合体〔MFR=1550g/10分(ASTM D1238に準拠し温度230℃、荷重2.16kgで測定)、融点157℃、以下、PPと表記する〕を用い、結晶核剤としてリン酸系核剤((株)Adeka製NA−11、以下、核剤Aと表記する)を用いた。そして、核剤AをPP100質量部に対して0.3質量部添加し、熱可塑性樹脂組成物を調製した。小孔径ノズルとしてノズル孔径0.15mmφを5個と大孔径ノズルとしてノズル孔径0.6mmφを1個とする最小繰返し単位を持つメルトブローン用紡糸ノズルを装着したメルトブローン不織布製造装置を用いてメルトブローン不織布を得た。具体的には、このメルトブローン不織布製造装置を用いて、300℃で熱可塑性樹脂組成物を押出し、紡糸ノズルの両側から吹き出す加熱エアー(300℃、350Nm/m/時)で押出しにより得た繊維を細化・固化した後、この繊維を紡糸ノズルからの距離40cmで捕集して、目付:189g/mのメルトブローン不織布を得た。
[下層(層(B))用スパンボンド不織布の製造] エチレン成分含量が4.0モル%、MFRが60g/10分のプロピレン・エチレンランダム共重合体(融点142℃)を用い溶融紡糸を行い、得られた繊維を補集面上に堆積させ、目付量が15g/mであるスパンボンド不織布(繊維径18μm)を製造した。
[上層(スパンボンド不織布層(C))用スパンボンド不織布の製造]
MFRが60g/10分のプロピレン単独重合体(融点162℃)を用い溶融紡糸を行い、得られた繊維を補集面上に堆積させ、目付量が13g/mであるスパンボンド不織布(繊維径24μm)を得た。
[複合体の製造]
上層用スパンボンド不織布を上記中間層の上層とし、中間層として上記メルトブローン不織布、下層として上記下層用スパンボンド不織布を積層し積層シート(積層体)とした。次に、個々の直径3.0mmの円形突起部を有し、かつピッチが40mmであるエンボスロールを用いて積層シートに凹部(溶着部)を複数形成し、複合体を製造した。この複合体全体に対する凹部の占有面積率は0.4%であった。加工条件はエンボスロール温度100°C、ゲージ圧1.3kg/cm、速度10m/minとした。
[不織布積層体の製造]
あらかじめ145℃に設定したエアオーブンにて上記複合体に3分間熱処理を行い、不織布積層体を製造した(実施例1)。なお、複合体(熱処理前の不織布積層体)を参考例1とした。
<実施例2、3、参考例2>
中間層用メルトブローン不織布の目付を、189g/mから237g/mに変更したこと以外は実施例1と同様に複合体を得て、145℃に設定したエアオーブンにて3分間(実施例2)、3.5分間(実施例3)熱処理を行い、不織布積層体を製造した。なお、複合体(熱処理前の不織布積層体)を参考例2とした。
<実施例4、5、参考例3>
中間層用メルトブローン不織布の目付を、189g/mから201g/mに変更したこと以外は実施例1と同様に複合体を得て、145℃に設定したエアオーブンにて3分間(実施例4)、3.5分間(実施例5)熱処理を行い、不織布積層体を製造した。なお、複合体(熱処理前の不織布積層体)を参考例3とした。
<比較例1>
下層(層(B))用スパンボンド不織布の代わりに上層(スパンボンド不織布層(C))用スパンボンド不織布を用いて下層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして不織布積層体を製造した。すなわち、比較例1における不織布積層体は、スパンボンド不織布層(C)/メルトブローン不織布層(A)/スパンボンド不織布層(C)の構成となる。
実施例1〜5、参考例1〜3、及び比較例1について、得られた測定結果を表1に示す。
実施例1〜5、参考例1〜3、及び比較例1にて、上層を構成するスパンボンド不織布は、PP(プロピレン単独重合体)を含む不織布であるため、表中ではPP−SBと表記する。また、比較例1の下層を構成するスパンボンド不織布は、PP(プロピレン単独重合体)を含む不織布であるため、表中ではPP−SBと表記する。
実施例1〜5、参考例1〜3、及び比較例1にて、中間層を構成するメルトブローン不織布は、PP(プロピレン単独重合体)を含む不織布であるため、表中ではPP−MBと表記する。
実施例1〜5、参考例1〜3、及び比較例1にて、下層を構成するスパンボンド不織布は、中間層を構成するメルトブローン不織布に含まれる熱可塑性樹脂よりも15℃以上融点が低い熱可塑性樹脂を含む不織布であり、熱処理により熱収縮するため、表中では熱収縮SBと表記する。
実施例1〜5では、参考例1〜3、及び比較例1と比較して、得られる不織布積層体の厚みが大きく、低音領域(例えば、4000Hz以下)を含む広範囲にて高い吸音率を示した。したがって、実施例1〜5にて得られた不織布積層体は、特に吸音材として有用であることが推測される。
本発明の不織布積層体は軽量且つ吸音性能に優れるので、自動車、電車、船舶、航空機等の輸送機;掃除機、洗濯機、冷蔵庫、冷凍庫、乾燥機、ミキサー、エアコン、空気清浄機等の電化製品;複写機、ファクシミリ、パソコン、印刷機等のOA機器;壁材、天井材、床材等の家屋等を始め、吸音材を必要とする用途に用い得る。中でも、燃費向上を目的の一つとして、軽量化が図られている自動車の吸音材として、特に好適であり、床材、天井材、ドアパネル等に貼り合わせることにより車内の騒音を低減できる。
また、本発明の不織布積層体は、上記吸音材に限らず、その厚みと耐毛羽立ち製、軽量性を活かして従来のメルトブローン不織布が用いられている種々の用途に用い得る。例えば、エアフィルターや液体フィルターとして用いた場合、濾過性能が高く圧力損失の低いフィルターが得られる。
1 冷却ロール、2 加熱ロール、3 スパンボンド不織布層(C−1)、4 スパンボンド不織布層(C)、6 層(B−1)、7 層(B)、8 エアオーブン、9 溶着部、11 メルトブローン不織布層(A−1)、12 メルトブローン不織布層(A−1)、10 不織布積層体、20 複合体

Claims (19)

  1. 熱可塑性樹脂(A)を含むメルトブローン不織布層(A)と、
    前記熱可塑性樹脂(A)より10℃以上低い融点を持つ熱可塑性樹脂(B)を含む、不織布層又はフィルム層であり、前記メルトブローン不織布層(A)の少なくとも一方の面上に配置される層(B)と、
    を有し、
    前記メルトブローン不織布層(A)と前記層(B)とが間欠的な離れ離れの溶着部により溶着されている不織布積層体。
  2. 5gf/cm荷重で測定された厚さが5.0mm以上である請求項1に記載の不織布積層体。
  3. 不織布積層体の厚さ方向において、前記溶着部は、溶着していない部分における前記メルトブローン不織布層(A)の中心よりも前記層(B)の表面側に位置する請求項1又は請求項2に記載の不織布積層体。
  4. 不織布積層体の厚さ方向において、前記溶着部と、溶着していない部分における前記メルトブローン不織布層(A)の中心との距離は、0.5mm以上である請求項3に記載の不織布積層体。
  5. 前記熱可塑性樹脂(B)は、エチレン成分含量が0.5モル%〜10モル%の範囲にあるプロピレン・エチレンランダム共重合体である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の不織布積層体。
  6. 前記溶着部の専有面積が、不織布積層体全体に対して0.1%〜10%である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の不織布積層体。
  7. 前記溶着部の面積が1.5mm〜100mmである請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の不織布積層体。
  8. 前記熱可塑性樹脂(A)が、プロピレン系重合体である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の不織布積層体。
  9. 前記メルトブローン不織布層(A)の目付量が50g/m〜1000g/mであり、かつ、前記層(B)の目付量が10g/m〜40g/mである請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の不織布積層体。
  10. 前記メルトブローン不織布層(A)の嵩密度が0.060g/cm以下である請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の不織布積層体。
  11. 前記メルトブローン不織布層(A)の一方の面上に前記層(B)を有し、かつ前記メルトブローン不織布層(A)の他方の面上にプロピレン系重合体を含むスパンボンド不織布層(C)を有する請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の不織布積層体。
  12. 前記メルトブローン不織布層(A)の両面上に前記層(B)を有する請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の不織布積層体。
  13. 前記不織布層が、前記熱可塑性樹脂(B)を含むスパンボンド不織布層を有する請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の不織布積層体。
  14. 前記不織布層が、熱可塑性樹脂(A’)を含むメルトブローン不織布層を有し、前記メルトブローン不織布層の両面上に前記スパンボンド不織布層を有する請求項13に記載の不織布積層体。
  15. 請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の不織布積層体を含む吸音材。
  16. 請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の不織布積層体の製造方法であって、
    前記熱可塑性樹脂(A)を含むメルトブローン不織布層(A−1)と、前記熱可塑性樹脂(B)を含む、不織布層又はフィルム層であり、前記メルトブローン不織布層(A−1)の少なくとも一方の面上に配置される層(B−1)とを、間欠的な離れ離れの溶着部により溶着させて複合体を得る工程と、
    前記複合体を熱処理し、前記複合体を5%以上熱収縮させることにより前記不織布積層体を得る工程と、
    を有する不織布積層体の製造方法。
  17. 前記層(B−1)を構成する前記不織布層は、収縮率10%以上である請求項16に記載の不織布積層体の製造方法。
  18. 前記複合体を得る工程は、前記メルトブローン不織布層(A−1)と、前記メルトブローン不織布層(A−1)の一方の面上に位置する前記層(B−1)と、前記メルトブローン不織布層(A−1)の他方の面上に位置する、プロピレン系重合体を含むスパンボンド不織布層(C−1)と、を間欠的な離れ離れの溶着部により溶着させる工程である請求項16又は請求項17に記載の不織布積層体の製造方法。
  19. 請求項16〜請求項18のいずれか1項に記載の不織布積層体の製造方法により不織布積層体を製造する工程を有する吸音材の製造方法。
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