JP2017081038A - 印字装置および印字制御方法 - Google Patents

印字装置および印字制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】単純な機構で印字装置の振動を抑制する印字装置を提供する。【解決手段】印字装置は、両端の回転機構に取り付けられる無端ベルト22と、無端ベルト22の上部側または下部側のうち何れか一方に取り付けられ、水平方向に往復移動する印字ヘッド26と、上部側または下部側のうち印字ヘッド26が取り付けられていない側であり、且つ印字ヘッド26と対称に往復移動する位置に取り付けられ、無端ベルト22に対して、印字ヘッド26と同じ側に突出する印字ヘッド26の応力を抑制するカウンタ30とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、印字装置および印字制御方法に関する。
例えば、金融機関の窓口には、オペレータがセットした通帳や伝票(以下、総称して媒体と称することもある)に対して金融取引に関する情報を印字する通帳伝票プリンタが設置される。通帳伝票プリンタ(以下、単にプリンタと称することもある)は、金融取引に関する情報を媒体に印字する。
プリンタは、媒体の搬送路の上部に設けられる印字ヘッドが、媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動しながら、媒体に対して印字を行う。印字ヘッドの移動により、プリンタが振動することがある。プリンタが振動すると、媒体に対する印字乱れが発生する。
印字ヘッドは往復移動するため、印字ヘッドが反転する際の応力がプリンタに作用する。印字ヘッドの反転時の応力によりプリンタが振動し、媒体に対する印字乱れが発生する。このために、印字ヘッドの反転時の応力を相殺するためのカウンタ等を、印字ヘッドと逆方向に移動させる技術が提案されている。
上記のカウンタ等を用いると、印字ヘッドの反転時の応力が相殺される。ただし、この場合、印字ヘッドおよびカウンタ等の移動により水平方向の回転モーメントによる応力が発生する。回転モーメントの応力がプリンタに作用すると、プリンタが振動し、媒体に対する印字乱れが生じる。
そこで、印字ヘッドの反転時の応力と回転モーメントによる応力とを抑制する技術が、以下の特許文献1乃至特許文献3で提案されている。
特許文献1では、印字シャトルユニットの往復移動と連動して、重心が印字シャトルユニットの重心の走行線上と略同じ線上を印字シャトルユニットと平行に逆方向に往復運動するように駆動されるバランスシャトルユニットに関する技術が提案されている。
特許文献2では、キャリッジが発生させる回転モーメントとカウンタが発生させる回転モーメントが互いに相殺するように、重心位置やベルト引張位置を設定する技術が提案されている。
特許文献3では、副走査方向に並んで配置された複数のインクジェットを互いに異なる位相で主走査方向に往復運動させるためのヘッド往復駆動手段を設けた技術が提案されている。
特開平6−40108号公報 特開2007−152900号公報 特開平8−276577号公報
特許文献1および特許文献2の技術では、印字ヘッドとカウンタ等とは独立した駆動機構により駆動される。また、特許文献3の技術では、2つのインクジェットヘッドは、互いに磁極性が逆向きな2つの永久磁石および電磁コイルにより駆動される。このため、プリンタ(印字装置)全体の機構が複雑になる。
そこで、1つの側面では、本発明は、単純な機構で印字装置の振動を抑制することを目的とする。
1つの態様では、印字装置は、両端の回転機構に取り付けられる無端ベルトと、前記無端ベルトの上部側または下部側のうち何れか一方に取り付けられ、水平方向に往復移動する印字ヘッドと、前記上部側または前記下部側のうち前記印字ヘッドが取り付けられていない側であり、且つ前記印字ヘッドと対称に往復移動する位置に取り付けられ、前記無端ベルトに対して、前記印字ヘッドと同じ側に突出する前記印字ヘッドの応力を抑制する応力抑制部材と、含む。
また、別の態様では、印字制御方法は、両端の回転機構に取り付けられる無端ベルトの上部側または下部側の何れか一方に取り付けられた水平方向に往復移動が可能な第1印字ヘッドと、前記無端ベルトのうち前記第1印字ヘッドが取り付けられていない側であり、且つ前記第1印字ヘッドと対称に往復移動が可能な位置に取り付けられ、前記無端ベルトに対して、前記印字ヘッドと同じ側に突出する第2印字ヘッドと、が往復移動するように前記回転機構の回転を制御し、前記第1印字ヘッドと前記第2印字ヘッドとが異なる情報を印字するように、前記第1印字ヘッドと前記第2印字ヘッドとを制御する。
1つの側面によれば、単純な機構で印字装置の振動を抑制することができる。
印字装置の一例を示す外観図である。 印字装置の内部構成の一例を示す図である。 伝票の一例を示す図である。 通帳の一例を示す図である。 第1実施形態の印字部の一例を示す斜視図である。 第1実施形態の印字ヘッドの一例を示す背面図である。 第1実施形態のカウンタの一例を示す背面図である。 第1実施形態の印字部の一例を示す上面図である。 印字ヘッドおよびカウンタの移動の一例を示す図(その1)である。 印字ヘッドおよびカウンタの移動の一例を示す図(その2)である。 第2実施形態の印字部の一例を示す斜視図である。 第2実施形態の印字部の一例を示す上面図である。 第1印字ヘッドおよび第2印字ヘッドの移動の一例を示す図(その1)である。 第1印字ヘッドおよび第2印字ヘッドの移動の一例を示す図(その2)である。 2つの印字ヘッドによる通帳に対する印字の一例を示す図である。 第2実施形態の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
<第1実施形態の印字装置の一例>
以下、図面を参照して、第1実施形態について説明する。図1は、プリンタ1の外観の一例を示す。例えば、プリンタ1は、金融機関の窓口に着座するオペレータの近傍に設けられる通帳伝票プリンタであってもよい。
実施形態のプリンタ1は、金融取引に関する情報を印字するプリンタであるものとする。プリンタ1は、印字装置の一例である。なお、プリンタ1は、金融取引に関する情報以外の情報を印字する印字装置であってもよい。
プリンタ1は、例えば、窓口に来客した顧客が持参した通帳に対して、金融取引に関する情報を印字する印字装置である。また、プリンタ1は、伝票に対して金融取引に関する情報を印字する。通帳および伝票は、媒体の一例である。
プリンタ1は、通帳挿排口2と伝票挿排口3とを備えている。通帳挿排口2は通帳を挿入する部位であり、且つプリンタ1が所定の処理を行った通帳を排出する部位である。伝票挿排口3は伝票を挿入する部位であり、且つプリンタ1が所定の処理を行った伝票を排出する部位である。
図2は、プリンタ1の内部構成の一例を示す。図2では、X、YおよびZの3次元の方向を示している。X方向は、媒体が搬送される方向である。Z方向は、高さ方向である。Y方向は、XZ平面に直交する方向である。
プリンタ1の通帳挿排口2には通帳搬送路4が接続されている。通帳搬送路4は、通帳を搬送する搬送路である。プリンタ1の伝票挿排口3には伝票搬送路5が接続されている。伝票搬送路5は、伝票を搬送する搬送路である。通帳搬送路4と伝票搬送路5とは媒体搬送路6に接続される。媒体搬送路6は、通帳および伝票等の媒体を搬送する搬送路である。
通帳搬送路4の上側には上部通帳搬送ローラ7Uが設けられており、下側には下部通帳搬送ローラ7Dが設けられている。上部通帳搬送ローラ7Uと下部通帳搬送ローラ7Dとは通帳を挟み込むようにして搬送する。上部通帳搬送ローラ7Uおよび下部通帳搬送ローラ7Dを総称して通帳搬送ローラ7と称する。
伝票搬送路5の上側には上部伝票搬送ローラ8Uが設けられており、下側には下部伝票搬送ローラ8Dが設けられている。上部伝票搬送ローラ8Uと下部伝票搬送ローラ8Dとは伝票を挟み込むようにして搬送する。上部伝票搬送ローラ8Uおよび下部伝票搬送ローラ8Dを総称して伝票搬送ローラ8と称する。
媒体搬送路6の上側には上部媒体搬送ローラ9Uが設けられており、下側には下部媒体搬送ローラ9Dが設けられている。上部媒体搬送ローラ9Uと下部媒体搬送ローラ9Dとは、媒体を挟み込むようにして搬送する。上部媒体搬送ローラ9Uおよび下部媒体搬送ローラ9Dを総称して媒体搬送ローラ9と称する。媒体搬送路6は、搬送路の一例である。
プリンタ1は、磁気読取部11と印字部12とプラテン12Pとラインセンサ13と捲り部14とモータ15と制御部16とを備える。磁気読取部11は通帳搬送路4に沿った位置に設けられる。印字部12とプラテン12Pと捲り部14とは媒体搬送路6に沿った位置に設けられる。
磁気読取部11は、通帳に形成されている磁気情報を読み取る。磁気情報は、MS(Magnetic Stripe)とも称される。
印字部12は、通帳に対して印字を行う。例えば、金融取引に関する情報を媒体に印字する。印字部12が媒体に対して印字を行うときには、媒体に対して印字圧力が作用する。このため、印字部12の印字圧力を支えるプラテン12Pが媒体の下部に設けられる。プラテン12Pは、例えばゴム系の樹脂材を適用してもよい。
ラインセンサ13は、一列に配列された受光素子(例えば、CCD(Charge Coupled Device)素子)を有する。ラインセンサ13は、媒体搬送路6の上部に配置されており、媒体搬送路6を搬送される媒体を撮像する。
媒体が通帳の場合、該通帳は開いた状態で媒体搬送路6を搬送される。捲り部14は、通帳の次のページを開くために設けられる。モータ15は、通帳搬送ローラ7、伝票搬送ローラ8および媒体搬送ローラ9に回転駆動力を与える。モータ15は、各ローラに対して独立に回転駆動力を与えることができる。
モータ15の回転駆動力により、各種ローラが回転する。例えば、モータ15が媒体搬送ローラ9に回転駆動力を与えると、媒体搬送ローラ9は、媒体を挟み込んだ状態で媒体を搬送する。通帳搬送ローラ7および伝票搬送ローラ8も同様である。
制御部16は、各種処理の制御を行う。制御部16は、ファームウェア等のソフトウェアであってもよい。この場合、ファームウェア等のソフトウェアが実行されることにより、各種処理が行われる。
<媒体の一例>
図3は、伝票M1の一例を示す。伝票M1には、金融取引に関する各種情報が印字部12により印字される。例えば、伝票ID(Identification)や口座番号、住所、名前、金額等の情報が伝票M1に印字される。
図4は、通帳M2の一例を示す。通帳M2の各行Lには、金融取引に関する情報が印字部12により印字される。例えば、金融取引を行った日付や金額等の情報が通帳M2に印字される。図4の例で示される「L」は、通帳M2の1つの行であることを示す。
<第1実施形態の印字部の一例>
次に、第1実施形態の印字部12の一例について説明する。図5は、第1実施形態の印字部12の斜視図を示す。印字部12は、固定部材21と無端ベルト22と第1ギア23Aと第2ギア23Bと下部側シャフト24と上部側シャフト25と印字ヘッド26とカウンタ30とを有する。
固定部材21は、上部側シャフト25と下部側シャフト24とを固定する部材である。無端ベルト22は、第1ギア23Aおよび第2ギア23Bに取り付けられる可撓性を有する無端ベルトである。例えば、無端ベルト22の素材はゴムであってもよい。
無端ベルト22は、一端が第1ギア23Aに取り付けられ、他端が第2ギア23Bに取り付けられる。無端ベルト22は、ある程度の張力が作用した状態で、第1ギア23Aおよび第2ギア23Bに、その両端が取り付けられる。
第1実施形態では、第1ギア23Aと第2ギア23Bとのうち何れか一方に回転モータが接続されるものとする。以下、第1ギア23Aと第2ギア23Bとを総称して、ギア23と称する場合がある。
回転モータが取り付けられたギア23が駆動ギアであり、回転モータが取り付けられていないギア23が従動ギアである。以下、第1ギア23Aが駆動ギアであり、第2ギア23Bが従動ギアであるものとして説明する。ただし、第1ギア23Aが従動ギアであり、第2ギア23Bが駆動ギアであってもよい。
回転モータの回転軸以外の部位は、固定部材21に固定される。回転モータの回転制御は、制御部16が行う。回転モータの回転駆動力は第1ギア23に伝達される。また、第1ギア23には無端ベルト22が密着している。
無端ベルト22は、ある程度の張力が作用した状態で、第1ギア23Aと第2ギア23Bとに両端が取り付けられているため、第1ギア23Aの回転と共に、無端ベルト22は周回する。
第1ギア23Aと第2ギア23Bとは高さ方向(Z方向)において、同じ高さ位置に設けられ、第1ギア23Aと第2ギア23Bとは離間した位置に設けられる。従って、無端ベルト22の上部側22Uと下部側22Dとは、Y方向に延在する。
無端ベルト22の上部側22Uおよび下部側22Dは、無端ベルト22の一部であり、Y方向に延在する平面状の部位である。第1ギア23Aの回転により、無端ベルト22の上部側22Uと下部側22Dとは、Y方向において、相互に逆方向に移動する。
Y方向は、水平方向のうち、媒体の搬送方向に直交する方向である。Y方向は主走査方向とも称される。X方向は、水平方向のうち、媒体の搬送方向である。X方向は副走査方向とも称される。
下部側シャフト24および上部側シャフト25はY方向に延在する円柱状のシャフトである。印字ヘッド26は、下部側シャフト24に沿ってY方向に移動する。カウンタ30は、上部側シャフト25に沿ってY方向に移動する。
次に、印字ヘッド26について説明する。印字ヘッド26は、印字制御部27と背面部28とヘッドスライド部29とを有する。第1実施形態では、印字ヘッド26は、ドットインパクト式の印字ヘッドであるものとする。
印字制御部27は、媒体に対して印字を行う。このため、印字制御部27は、複数の印字ピンおよびインクリボンを有する。印字制御部27には、背面部28が取り付けられる。背面部28には、ヘッドスライド部29が取り付けられる。
ヘッドスライド部29は、円筒状の部材であり、ヘッドスライド部29の貫通孔に下部側シャフト24が挿入される。ヘッドスライド部29の内径は、下部側シャフト24の外径よりも僅かに小さい。これにより、ヘッドスライド部29は、下部側シャフト24に沿って円滑にスライドする。
ヘッドスライド部29が下部側シャフト24に沿ってスライドすることで、印字ヘッド26はY方向に移動する。印字ヘッド26は、無端ベルト22が周回することにより、Y方向に移動する。
印字ヘッド26は、ヘッドクランプ部26Cを有する。図6は、印字ヘッド26の背面図の一例を示す。ヘッドクランプ部26Cは、無端ベルト22の下部側22Dをクランプする。
これにより、印字ヘッド26は、無端ベルト22の周回により、Y方向に移動する。なお、図6の例では、背面部28の2箇所にヘッドクランプ部26Cが設けられているが、背面部28には1つのヘッドクランプ部26Cが設けられてもよいし、3つ以上のヘッドクランプ部26Cが設けられてもよい。
印字ヘッド26は、所定の重量を持つ。このため、可撓性部材である無端ベルト22だけで、印字ヘッド26を支承することは難しい。このため、印字ヘッド26には、下部側シャフト24に沿ってスライド可能なヘッドスライド部29が設けられる。
下部側シャフト24に沿ってヘッドスライド部29がスライドすることで、印字ヘッド26が支承される。また、下部側シャフト24はY方向に延在するように設置されるため、印字ヘッド26は、無端ベルト22の周回に伴い、Y方向に沿って移動する。
次に、カウンタ30について説明する。カウンタ30は、所定の重量を持つおもりである。カウンタ30は、応力抑制部材の一例である。第1実施形態では、カウンタ30の重量と印字ヘッド26の重量とは同じであるものとする。
カウンタ30にはカウンタスライド部31が取り付けられている。カウンタスライド部31は、円筒状の部材であり、カウンタスライド部31の貫通孔に上部側シャフト25が挿入される。
カウンタスライド部31の内径は、上部側シャフト25の外径よりも僅かに小さい。これにより、カウンタスライド部31は、上部側シャフト25に沿って円滑にスライドする。
カウンタスライド部31が上部側シャフト25に沿ってスライドすることで、カウンタ30はY方向に移動する。カウンタ30は、無端ベルト22の周回に伴い、Y方向に移動する。
カウンタ30は、カウンタクランプ部30Cを有する。図7は、カウンタ30の背面図の一例を示す。カウンタクランプ部30Cは、無端ベルト22の上部側22Uをクランプする。
これにより、カウンタ30は、無端ベルト22の周回により、Y方向に移動する。カウンタ30には1つのカウンタクランプ部30Cが取り付けられてもよいし、3つ以上のカウンタクランプ部30Cが取り付けられてもよい。
カウンタ30は、印字ヘッド26と同じ重量を持つため、無端ベルト22だけでカウンタ30を支承することは難しい。このため、カウンタ30には、上部側シャフト25に沿ってスライド可能なカウンタスライド部31が設けられる。
上部側シャフト25に沿ってカウンタスライド部31がスライドすることで、カウンタ30が支承される。また、上部側シャフト25はY方向に延在するように設置されるため、カウンタ30は、無端ベルト22の周回により、Y方向に沿って移動する。
図8は、第1実施形態の印字部12の上面図の一例を示す。図8の例において、印字制御部27の下面には、複数の印字ピン27Pが配列されている。複数の印字ピン27Pが配列されている部位をピン群27Aとする。印字制御部27の下面のうち、ピン群27Aは開口しており、開口している部位から印字ピン27Pが媒体に対して印字を行う。
図8の例に示されるように、印字ヘッド26とカウンタ30とは無端ベルト22に対して同じ側に突出している。つまり、カウンタ30は、X方向(媒体の搬送方向)において、無端ベルト22に対して印字ヘッド26と同じ側に突出するように設けられる。
そして、印字ヘッド26とカウンタ30とは、X方向において、印字ヘッド26の重心位置GC1とカウンタ30の重心位置GC2と一致するように設けられる。上述したように、印字ヘッド26とカウンタ30とは同じ重量であり、且つ両者の重心位置も一致する。
図9および図10は、第1実施形態における、印字ヘッド26およびカウンタ30の移動の一例を示す図である。図9は、時計回りに第1ギア23Aが回転し、無端ベルト22が時計回りに周回する例を示す。図10は、反時計回りに第1ギア23Aが回転し、無端ベルトが反時計回りに周回する例を示す。
上述したように、無端ベルト22は、ある程度の張力が作用した状態で、第1ギア23Aと第2ギア23Bとに取り付けられている。第1ギア23Aには、回転モータ23Mが接続されている。
回転モータ23Mの回転駆動力が第1ギア23Aに作用すると、第1ギア23Aが回転し、無端ベルト22が周回する。図9の例に示されるように、第1ギア23Aが時計回りに回転する場合、無端ベルト22の下部側22Dは矢印A1の方向に移動する。
印字ヘッド26のヘッドクランプ部26Cは、無端ベルト22をクランプしているため、印字ヘッド26は矢印A2の方向に移動する。
無端ベルト22の周回に伴い、無端ベルト22の上部側22Uと下部側22Dとは逆方向に移動する。従って、無端ベルト22の上部側22Uは矢印A3の方向に移動する。カウンタ30に取り付けられたカウンタクランプ部30Cは無端ベルト22の上部側22Uをクランプしているため、矢印A4の方向に移動する。
従って、印字ヘッド26とカウンタ30とは相互に逆方向に移動する。ここで、印字ヘッド26とカウンタ30とは、Y方向に延在する無端ベルト22の上部側22Uおよび下部側22Dの中心Cに対して対称な位置に取り付けられる。
図9および図10の例で、中心Cは一点鎖線で示される。中心Cから印字ヘッド26までの距離と、中心Cからカウンタ30までの距離は同じである。ただし、中心Cを基準として、印字ヘッド26とカウンタ30とは反対方向に取り付けられる。
印字ヘッド26は無端ベルト22の下部側22Dに取り付けられ、カウンタ30は無端ベルト22の上部側22Uに取り付けられる。無端ベルト22は、第1ギア23Aの回転により、所定速度で周回する。
印字ヘッド26およびカウンタ30は、同じ無端ベルト22に取り付けられるため、同じ速度で相互に反対方向に移動する。Y方向において、中心Cを基準として、印字ヘッド26とカウンタ30とは対称な位置に取り付けられる。
このため、印字ヘッド26とカウンタ30とは逆方向に移動し、且つ印字ヘッド26とカウンタ30とは、中心Cを基準として対称な関係を維持しながら移動する。
水平方向に往復移動が可能な印字ヘッド26は、往復移動をしながら、媒体に対して金融取引に関する情報を印字する。従って、印字ヘッド26は、往路の移動から復路の移動に切り替わるときに、移動方向が反転する。
印字ヘッド26の移動方向が反転する際、プリンタ1に対する印字ヘッド26の反転による応力が発生する。この応力がプリンタ1に作用すると、プリンタ1が振動し、媒体に対する印字乱れが生じる。
ここで、上述したように、印字ヘッド26とカウンタ30とは逆方向に且つ対称に移動する。従って、印字ヘッド26の移動方向が反転するときには、カウンタ30の移動方向も反転する。そして、カウンタ30が反転する向きは印字ヘッド26が反転する向きとは逆である。
カウンタ30が反転する際にも、プリンタ1に対してカウンタ30の反転による応力が発生する。カウンタ30の反転による応力が作用する方向は、印字ヘッド26の反転による応力が作用する方向と逆方向である。
従って、印字ヘッド26の反転により発生する応力は、カウンタ30の反転により発生する応力により打ち消し合う。つまり、印字ヘッド26の反転時の応力は、カウンタ30により抑制される。このため、プリンタ1に作用する応力は抑制される。
第1実施形態では、印字ヘッド26の重量とカウンタ30の重量とは同じである。この場合、印字ヘッド26の反転時の応力は、カウンタ30の反転時の応力により抑制される。このため、プリンタ1には印字ヘッド26の反転時の応力は相互に打ち消し合う。
プリンタ1に作用する応力の観点からは、印字ヘッド26の重量とカウンタ30の重量とは同じであることが好ましい。ただし、印字ヘッド26の重量とカウンタ30の重量とに僅かな差があってもよい。
印字ヘッド26の重量とカウンタ30の重量とに差がある場合、印字ヘッド26またはカウンタ30による反転時の応力がプリンタ1に作用する。この場合でも、印字ヘッド26の反転時の応力とカウンタ30の反転時の応力とが相互に打ち消し合うため、プリンタ1に対して作用する応力は抑制される。
第1実施形態の印字ヘッド26は、ドットインパクト式の印字ヘッドである。ここで、印字ヘッド26にインクを吐出するインクジェットヘッドが適用された場合を想定する。インクジェットヘッドの場合、インクを吐出するごとに、インク残量が減少するため、インクジェットヘッドは経時的に重量が変化する。
一方、カウンタ30は、単なるおもりであるため、重量は変化しない。例えば、インクジェットヘッドのインク残量が100%である場合、インクジェットヘッドは重くなる。この場合のインクジェットヘッドと同じ重量をカウンタ30が持つと、インク残量が0%になったときに、インクジェットヘッドとカウンタ30との間の重量差は大きくなる。
このため、カウンタ30の反転時の応力がプリンタ1に大きく作用し、プリンタ1が振動する。その結果、媒体に対する印字乱れが生じる。
また、例えば、インク残量が0%のインクジェットヘッドと同じ重量を持つカウンタ30が用いられると、インクジェットヘッドにインクが充填され、インク残量が100%になった場合のインクジェットヘッドと上記のカウンタ30との間の重量差は大きくなる。
この場合も、印字ヘッド26の反転時の応力がプリンタ1に大きく作用し、プリンタ1が振動する。その結果、媒体に対する印字乱れが生じる。
これに対して、第1実施形態の印字ヘッド26は、ドットインパクト式の印字ヘッドである。従って、印字ヘッド26の重量は、インクジェットヘッドのように、経時的に変化しない。このため、第1実施形態では、安定したプリンタ1の振動抑制が実現される。
印字ヘッド26とカウンタ30とは相互に逆方向に移動する。印字ヘッド26とカウンタ30とが、媒体の搬送方向(X方向)に並列して配置される場合、印字ヘッド26とカウンタ30との重心は水平方向(XY方向)において並列になる。
つまり、印字ヘッド26とカウンタ30との重心位置は高さ方向(Z方向)において同じである。この場合、印字ヘッド26とカウンタ30とによる水平方向の回転モーメントによる応力が発生する。発生した回転モーメントによる応力は、プリンタ1に振動を与える。
第1実施形態では、印字ヘッド26は無端ベルト22の下部側22Dに取り付けられ、カウンタ30は無端ベルト22の上部側22Uに取り付けられる。上述したように、印字ヘッド26の重心とカウンタ30の重心とは、X方向において同じ位置である。このため、印字ヘッド26とカウンタ30とによる水平方向の回転モーメントは発生しない。
なお、印字ヘッド26とカウンタ30とによる高さ方向(垂直方向:Z方向)の回転モーメントは発生する。ただし、プリンタ1は、例えば、床や机等の面に設置されるため、高さ方向の回転モーメントは上記の面に吸収される。
従って、印字ヘッド26とカウンタ30とによる回転モーメントが発生しないため、プリンタ1が振動しなくなる。その結果、媒体に対する印字乱れが生じなくなる。
第1実施形態では、印字ヘッド26の重心とカウンタ30の重心とは、X方向において、一致しているが、僅かにずれていてもよい。この場合、水平方向に僅かに回転モーメントによる応力が生じるが、X方向における重心のずれが少ない場合、回転モーメントによる応力は抑制される。
以上に説明したように、第1実施形態では、印字ヘッド26の反転時の応力が抑制され、且つ印字ヘッド26とカウンタ30とによる回転モーメントによる応力が抑制される。これにより、プリンタ1に振動が生じることが抑制される。
第1実施形態では、無端ベルト22の下部側22Dに印字ヘッド26を取り付け、無端ベルト22に対してカウンタ30と同じ側に突出させるようにカウンタ30を無端ベルト22の上部側22Uに取り付けるだけの単純な機構でプリンタ1の応力が抑制される。つまり、印字ヘッド26とカウンタ30とを独立して駆動する機構、永久磁石および電磁コイル等は不要になる。
また、印字ヘッド26とカウンタ30とが異なる駆動機構により移動する場合、印字ヘッド26とカウンタ30とが対称且つ逆方向に移動しない可能性がある。第1実施形態では、印字ヘッド26およびカウンタ30は、1つの無端ベルト22の周回により移動するため、印字ヘッド26とカウンタ30とは対象且つ逆方向に移動する。
また、印字ヘッド26とカウンタ30とは、無端ベルト22に対して、同じ側に突出するように設けられる。このため、印字ヘッド26とカウンタ30とが、無端ベルト22を挟んでそれぞれ反対側に設けられ場合と比べて、第1実施形態では、プリンタ1の全体の形状のコンパクト化が図られる。
印字ヘッド26は無端ベルト22の上部側22Uに取り付けられ、カウンタ30は無端ベルト22の下部側22Dに取り付けられてもよい。この場合でも、印字ヘッド26の反転時の応力が抑制され、且つ印字ヘッド26とカウンタ30とによる回転モーメントが抑制されるため、プリンタ1に振動が生じることが抑制される。
ただし、印字ヘッド26は、媒体に近い位置から印字を行うことが好ましいため、印字ヘッド26は無端ベルト22の下部側22Dに取り付けられ、カウンタ30は無端ベルト22の上部側22Uに取り付けられることが好ましい。
印字ヘッド26およびカウンタ30は往復移動する。第1実施形態では、回転モータ23Mの回転駆動力が第1ギア23Aに伝達されて、無端ベルト22が周回することで、印字ヘッド26およびカウンタ30は往復移動する。
第1実施形態では、回転モータ23Mの回転駆動は、制御部16により制御される。制御部16は、所定時間ごとに、回転モータ23Mの回転方向を逆方向に変える制御を行う。これにより、印字ヘッド26およびカウンタ30は往復移動する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。印字部12以外の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。図11は、第2実施形態の印字部12の斜視図を示す。第2実施形態の印字部12は、カウンタ30の代わりに第2印字ヘッドが設けられる。第2印字ヘッドは他の印字ヘッドであり、応力抑制部材の一例である。
印字部12は、固定部材21と無端ベルト22と第1ギア23Aと第2ギア23Bと下部側シャフト24と上部側シャフト25と第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とを有する。
固定部材21と無端ベルト22と第1ギア23Aと第2ギア23Bと下部側シャフト24と上部側シャフト25と第1印字ヘッド26とは、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
なお、第2印字ヘッド40と区別するため、第2実施形態では、第1印字ヘッド26の印字制御部27、背面部28、ヘッドクランプ部26Cおよびヘッドスライド部29には「第1」を付して説明する。
第2印字ヘッド40は、第2印字制御部41と第2背面部42と第2ヘッドスライド部43と延出部材44とバランス部材45とを有する。また、第1印字ヘッド26の先端面を先端面26Sとし、第2印字ヘッド40の後端面を後端面40Sとする。第2印字ヘッド40は、水平方向に往復移動が可能である。
図11の例の場合、第1印字ヘッド26の先端面26Sは第1印字制御部27の先端面であり、第2印字ヘッド40の後端面40Sは第2背面部42の固定部材21の側の面である。
第2印字制御部41は、第1印字制御部27と同様、媒体に対して印字を行う。第2印字制御部41は第2背面部42の下部に取り付けられる。第2ヘッドスライド部43は、上部側シャフト25に挿入される。
延出部材44は、第2背面部42の上部に取り付けられる。延出部材44は、X方向において、第2印字ヘッド40を第1印字ヘッド26よりも延出させる部材である。第2印字ヘッド40の後端面40Sは、第1印字ヘッド26の先端面26Sよりも先端に位置する。
つまり、X方向において、第2印字ヘッド40の後端面40Sと固定部材21との間の距離は、第1印字ヘッド26の先端面26Sと固定部材21との間の距離よりも長い。従って、X方向において、第2印字ヘッド40の後端面40Sと第1印字ヘッド26の先端面26Sとの間には所定の間隙が存在する。
バランス部材45は、延出部材44のうち、第2印字ヘッド40が取り付けられる位置と反対側に設けられる。第2印字ヘッド40は、所定の重量を持つ。バランス部材45は、第2印字制御部41の下面が水平方向に平行になるように、バランスを取るための部材である。このため、バランス部材45は、第2印字制御部41の下面を水平方向に平行な状態にするために必要な重量を持つ。
図12は、第2実施形態における印字部12の上面図の一例である。第2印字制御部41の下面には、第2ピン群46Aが形成される。第2印字制御部41の第2ピン群46Aの部位には、複数の第2印字ピン46Pが配列される。第2印字制御部41のうち、第2ピン群46Aが形成されている部位は開口している。
第2実施形態では、第2印字制御部41の下面の高さ位置と第1印字制御部41の下面の高さ位置とは同じである。これにより、第1印字制御部41の第1印字ピン27Pと第2印字制御部42の第2印字ピン46Pとは、同じ高さ位置から媒体に対して印字を行うことができる。
第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは相互に逆方向に移動する。このため、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは移動中にすれ違う。上述したように、第1印字制御部41の先端面26Sと第2印字制御部42の後端面40Sとの間には間隙が形成される。
このため、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40がすれ違うときに、両者が干渉することはない。第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは、中心Cの近傍でY方向において重なる。ただし、上記の間隙が形成されるため、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とはすれ違うことができる。
なお、高さ方向(Z方向)において、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とが干渉しないように、第1印字ヘッド26の背面部29の上面は、延出部材44よりも低いものとする。
また、X方向において、第2印字ヘッド40の重心位置GC3と第1印字ヘッド26の重心位置GC1とは一致している。延出部材44の一端には背面部42が取り付けられ、該背面部42には第2印字制御部41が取り付けられる。一方、延出部材44の他端には、バランス部材45が設けられる。
バランス部材45は、第2印字制御部41の下面を水平方向に平行にするための重量を持つ部材である。これにより、第2実施形態では、第2印字ヘッド40の全体の重心GC3は、延出部材44と同じ高さにあるものとする。従って、第1印字ヘッド26の重心GC1と第2印字ヘッド40の重心GC3との高さ方向(Z方向)の位置は異なる。
図12には表れていないが、延出部材44には、無端ベルト22をクランプする第2ヘッドクランプ部43Cが取り付けられている。第2ヘッドクランプ部43が延出部材44に取り付けられることにより、無端ベルト22の上部側22Uの移動と共に、第2印字ヘッド40が移動する。
図13および図14は、第2実施形態における第1印字ヘッド26および第2印字ヘッド40の移動の一例を示す図である。図13は、第1ギア23Aが時計回りに回転する例を示す。また、図14は、第1ギア23Aが反時計回りに回転する例を示す。
図13の例に示されるように、第1ギア23が時計回りに回転するため、無端ベルト22の下部側22Dは矢印A1の方向に移動し、上部側22Uは矢印A2の方向に移動する。
第1ヘッドクランプ部26Cは無端ベルト22の下部側22Dをクランプし、第2ヘッドクランプ部43Cは無端ベルト22の上部側22Uをクランプする。これにより、第1印字ヘッド26は矢印A3の方向に移動し、第2印字ヘッド40は矢印A4の方向に移動する。
図14の例の場合、第1ギア23Aは反時計回りに回転するため、矢印A1〜A4の方向は、図13の例の場合と反対方向になる。
中心Cにおいて、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とはすれ違う。上述したように、X方向において、第1印字ヘッド26の先端面26Sと第2印字ヘッド40の後端面40Sとの間に間隙が形成される。このため、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは干渉することなく、すれ違う。
第2実施形態では、第1印字ヘッド26の重量と第2印字ヘッド40の重量とは同じである。また、中心Cを基準として、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは対称に無端ベルト22に取り付けられる。
第1印字ヘッド26が反転するときに応力が発生し、第2印字ヘッド40が反転するときに応力が発生する。また、第1印字ヘッド26が反転するときに第2印字ヘッド40が反転し、且つ相互に逆向きに反転する。
従って、第1印字ヘッド26による反転時の応力と第2印字ヘッド40による反転時の応力とは相互に打ち消し合うため、プリンタ1に作用する応力が抑制される。このため、プリンタ1が振動しなくなり、印字乱れが生じなくなる。
また、X方向において、第1印字ヘッド26の重心位置GC1と第2印字ヘッド40の重心位置GC3とは一致している。従って、水平方向に回転モーメントによる応力は発生しないため、プリンタ1は振動しなくなり、印字乱れが生じなくなる。
第1実施形態と同様、第2実施形態においても、第1印字ヘッド26の重量と第2印字ヘッド40の重量とは僅かに異なっていてもよい。この場合でも、第1印字ヘッド26および第2印字ヘッド40の反転時の応力は抑制される。
また、第1印字ヘッド26の重心位置GC1と第2印字ヘッド40の重心位置GC3とは、僅かに異なっていてもよい。この場合でも、第1印字ヘッド26および第2印字ヘッド40の移動より生じる回転モーメントによる応力は抑制される。
第2実施形態の場合、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とが同時に媒体に印字を行うことができる。図15は、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とが、媒体である通帳M2に対して、同時に印字を行う一例を示す。
第1印字ヘッド26および第2印字ヘッド40は、制御部16の制御により、通帳M2に対して印字を行う。第1印字ヘッド26および第2印字ヘッド40は、1方向の移動を行う間、通帳M2の1行に対して金融取引に関する情報の印字を行う。
上述したように、X方向(通帳M2の搬送方向)において、固定部材21と第2印字ヘッド40との間の間隔は、固定部材21と第1印字ヘッド26との間の間隔よりも長い。図15の例では、X方向において、第1印字ヘッド26の第1印字ピン群27Aと第2印字ヘッド40の第2印字ピン群46Aとは間隔Dの分、離間している。
この場合、第2印字ヘッド40は、通帳M2のうち行L1に対して印字を行い、第1印字ヘッド26は、通帳M2のうち行L4に対して印字を行う。制御部16は、第1印字ヘッド26に対して行L4に対応する金融取引の情報が印字されるように制御を行い、第2印字ヘッド40に対して行L1に対応する金融取引の情報が印字される制御を行う。
従って、上述の間隔Dに応じて、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは通帳M2の異なる行に、それぞれ対応した金融取引の情報を印字する。上述したように、第1印字ヘッド26および第2印字ヘッド40に対する印字制御は、制御部16が行う。
制御部16は、第1印字ヘッド26および第2印字ヘッド40に対して、通帳M2のうち、それぞれに対応する行に印字される金融取引の情報を出力する。第1印字ヘッド26の第1印字制御部27および第2印字ヘッド40の第2印字制御部41は、入力した金融取引の情報が通帳M2に印字されるように、各印字ピンの打刻制御を行う。
従って、制御部16は、第1印字ヘッド26および第2印字ヘッド40に対して、間隔Dに応じた通帳M2の行に印字させる制御を行う。
第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは相互に反対方向に移動する。従って、第1印字ヘッド26が通帳M2の左から右に向けて印字を行っている場合、第2印字ヘッド40は通帳M2の右から左に向けて印字を行う。
同様に、第1印字ヘッド26が通帳M2の右から左に向けて印字を行っている場合、第2印字ヘッド40は通帳M2の左から右に向けて印字を行う。制御部16は、このような印字制御を第1印字ヘッド26および第2印字ヘッド40に対して行う。
従って、第2実施形態では、無端ベルト22の下部側22Dに第1印字ヘッド26を取り付け、上部側22Uに第2印字ヘッド40を取り付けるだけの単純な機構により、プリンタ1に作用する応力を抑制し、プリンタ1の振動が抑制される。
また、第2実施形態では、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40との2つの印字ヘッドが同時に媒体に対して印字を行うため、媒体に対して高速に印字を行うことができる。これにより、媒体に対する印字処理の短縮化が図られる。
<第2実施形態の処理の流れを示すフローチャートの一例>
次に、第2実施形態の処理の流れを示すフローチャートについて説明する。制御部16は、回転モータ23Mの回転制御を行う(ステップS1)。回転モータ23Mの回転駆動力により、第1ギア23Aが回転し、無端ベルト22が周回する。
第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは相互に逆方向に対象に移動しながら、異なる位置に印字を行う。例えば、通帳M2の異なる行に対して、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは、同時に印字を行う。つまり、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは媒体の異なる位置に対して印字を行う。
制御部16は、所定時間が経過した後、回転モータ23Mを逆回転させる制御を行う。これにより、第1ギア23Aも逆回転し、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは、反対方向に移動する。これにより、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは往復移動を行う。
制御部16は、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とが異なる情報を印字するように制御する(ステップS2)。この制御により、第1印字ヘッド26と第2印字ヘッド40とは、それぞれ異なる行に対応した金融取引の情報を印字する。これにより、通帳M2の2つの行に対して同時に印字を行うことができ、印字処理に要する時間を半分に短縮化することができる。
開示の実施形態とその利点について詳しく説明したが、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
1 プリンタ
12 印字部
16 制御部
22 無端ベルト
23 ギア
24 下部側シャフト
25 上部側シャフト
26 印字ヘッド
30 カウンタ
40 第2印字ヘッド

Claims (8)

  1. 両端の回転機構に取り付けられる無端ベルトと、
    前記無端ベルトの上部側または下部側のうち何れか一方に取り付けられ、水平方向に往復移動する印字ヘッドと、
    前記上部側または前記下部側のうち前記印字ヘッドが取り付けられていない側であり、且つ前記印字ヘッドと対称に往復移動する位置に取り付けられ、前記無端ベルトに対して、前記印字ヘッドと同じ側に突出する前記印字ヘッドの応力を抑制する応力抑制部材と、
    を備えることを特徴とする印字装置。
  2. 前記印字ヘッドと前記応力抑制部材とは重量が同じであること、
    を特徴とする請求項1記載の印字装置。
  3. 前記印字ヘッドにより印字が行われる媒体の搬送方向における前記印字ヘッドの重心位置と前記応力抑制部材の重心位置とは一致すること、
    を特徴とする請求項1または2記載の印字装置。
  4. 前記印字ヘッドは、ドットインパクト式の印字ヘッドである、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の印字装置。
  5. 前記応力抑制部材は、前記媒体の搬送方向に対して、前記印字ヘッドによる前記媒体に対する印字位置とは異なる位置に印字するドットインパクト式の他の印字ヘッドであること、
    を特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の印字装置。
  6. 前記媒体の搬送方向における前記他の印字ヘッドの後端は、前記印字ヘッドの先端よりも突出している、
    ことを特徴とする請求項5記載の印字装置。
  7. 前記印字ヘッドによる前記媒体に対する印字位置と前記他の印字ヘッドによる前記媒体に対する印字位置との間隔に応じて、前記印字ヘッドと前記他の印字ヘッドとが異なる情報を印字するように制御する制御部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5または6記載の印字装置。
  8. 両端の回転機構に取り付けられる無端ベルトの上部側または下部側の何れか一方に取り付けられた水平方向に往復移動が可能な第1印字ヘッドと、前記無端ベルトのうち前記第1印字ヘッドが取り付けられていない側であり、且つ前記第1印字ヘッドと対称に往復移動が可能な位置に取り付けられ、前記無端ベルトに対して、前記印字ヘッドと同じ側に突出する第2印字ヘッドと、が往復移動するように前記回転機構の回転を制御し、
    前記第1印字ヘッドと前記第2印字ヘッドとが異なる情報を印字するように、前記第1印字ヘッドと前記第2印字ヘッドとを制御する、
    ことを特徴とする印字制御方法。
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