JP2017079524A - スイッチングモジュールの冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】IGBTモジュールを並列接続した装置では、IGBTオフ時にFWDのアノードとカソード間にサージ電圧が発生し、エミッタ電流IEが大きいほど逆回復電流が大きくなってサージ電圧が高くなる。
【解決手段】並列接続された各IGBTモジュールのヒートシンクにファンを設けると共に、各IGBTモジュールの各エミッタ電流を検出する電流センサを設ける。並列接続された各IGBTのオフ時に、フリーホイールダイオードを流れるエミッタ電流を電流センサで検出し、検出されたエミッタ電流に応じて制御手段を介してファンを各別に制御し、エミッタ電流の均等化をはかる。
【選択図】 図1
【解決手段】並列接続された各IGBTモジュールのヒートシンクにファンを設けると共に、各IGBTモジュールの各エミッタ電流を検出する電流センサを設ける。並列接続された各IGBTのオフ時に、フリーホイールダイオードを流れるエミッタ電流を電流センサで検出し、検出されたエミッタ電流に応じて制御手段を介してファンを各別に制御し、エミッタ電流の均等化をはかる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、スイッチングモジュールの冷却装置に係わり、特にスイッチング素子それぞれにフリーホイールダイオードを有する複数のスイッチングモジュールを並列接続したスイッチングモジュールの冷却装置に関するものである。
スイッチング素子としてIGBTが多く使用されており、図11で示すように、電力変換装置には電流容量の増加を目的として複数のIGBTモジュールを並列接続して構成することが行われている。IGBTモジュールには、IGBTと逆並列にフリーホイールダイオード(図11ではD1,D2、以下FWDという)が接続されており、IGBTモジュールをオフにする際の電力変換装置内のインダクタンス成分の電磁誘導により生じる逆方向電流(エミッタ電流IE1,IE2)をFWDのD1,D2に流すことで、サージによるIGBTモジュールの過電圧破壊を防いでいる。
また、IGBTモジュールは、電流が流れるときに損失を発生して発熱するため、特許文献1や特許文献2などで知られているようにIGBTモジュールに対し冷却を行っている。
IGBTモジュールが動作する際、スイッチングオフ動作時にはFWDにエミッタ電流IEが流れる。FWDに流れるエミッタ電流IEは、IGBTのスイッチング動作に応じて通流/非通流するが、図12で示すように通流→非通流に移行する過程で電流の減少率−di/dtに従い、FWDの寄生容量による蓄電電荷Qによって逆回復電流が図11のIE1,IE2の矢印方向とは逆極性に短時間(図12の斜線部の時間)流れる。この時、逆回復電流の減少率di/dtと電力変換装置内のインダクタンスLによって、FWDのアノードとカソード間にサージ電圧が発生する。このサージ電圧はエミッタ電流IEが大きいほど逆回復電流が大きくなり、その結果サージ電圧が高くなる。
図11で示したように、IGBTモジュールを並列接続して使用する際、エミッタ電流IEはIE1,IE2に分流してD1,D2に各別に流れる。図13はFWDのエミッタ電圧−電流特性の例を示したものである。同図からFWDには温度特性に大きな差があることが確認できる。また、一般的にFWDは電圧−電流特性にも固体差があり、2並列に接続されたFWDにエミッタ電流IEが流れる際、D1の順方向降下電圧Vf1,D2の順方向降下電圧Vf2の差によりエミッタ電流IE1,IE2の大きさに不平衡が生じる。また、FWDの温度特性の差は、さらにエミッタ電流IE1,IE2の不平衡が大きくなる要因となっている。
エミッタ電流IE1,IE2の不平衡が大きいと、電流値が大きい方のFWDに過大なサージ電圧が発生してしまい、サージ電圧がFWDの許容耐電圧を超過してFWDが過電圧破壊する虞を有している。また、過電圧破壊に至らなくても、サージ電圧のFWDへの繰返しの印加はFWDの寿命の低下、すなわち、電力変換装置に対する長期信頼性低下の原因となっている。
本発明が目的とするところは、FWDを有するスイッチングモジュールの並列接続時におけるエミッタ電流の不平衡を抑制する冷却装置を提供することにある。
本発明は、スイッチング素子とフリーホイールダイオードを逆並列に接続してヒートシンクと一体的にスイッチングモジュールを構成し、スイッチングモジュールを並列接続して構成する電力変換装置において、
前記並列接続された各スイッチングモジュールのヒートシンクに設けられたファンと、
前記並列接続された各スイッチングモジュールの各エミッタ電流を検出する電流センサと、
前記並列接続されたスイッチングモジュールの各スイッチング素子のオフ時に、フリーホイールダイオードを流れるエミッタ電流を前記電流センサで検出し、検出されたエミッタ電流に応じて前記ファンを各別に制御する制御手段を備えたことを特徴としたものである。
前記並列接続された各スイッチングモジュールのヒートシンクに設けられたファンと、
前記並列接続された各スイッチングモジュールの各エミッタ電流を検出する電流センサと、
前記並列接続されたスイッチングモジュールの各スイッチング素子のオフ時に、フリーホイールダイオードを流れるエミッタ電流を前記電流センサで検出し、検出されたエミッタ電流に応じて前記ファンを各別に制御する制御手段を備えたことを特徴としたものである。
本発明の制御手段は、並列接続されたスイッチングモジュールの合計されたエミッタ電流から算出された各スイッチング素子のエミッタ電流平均値を基準値とし、この基準値と、検出された個別のスイッチングモジュールを流れるエミッタ電流との差分を算出して比例・積分演算するPI演算部と、
PI演算部の出力信号と三角波の比較からデューティー比の指令を生成する比較器と、
生成されたデューティー比に基づいて各別にチョッパを介して前記各ファンを制御するよう構成したことを特徴としたものである。
PI演算部の出力信号と三角波の比較からデューティー比の指令を生成する比較器と、
生成されたデューティー比に基づいて各別にチョッパを介して前記各ファンを制御するよう構成したことを特徴としたものである。
本発明は、スイッチング素子とフリーホイールダイオードを逆並列に接続し、冷却水の流路を有する水冷ヒートシンクと一体的にスイッチングモジュールを構成し、スイッチングモジュールを並列接続して構成する電力変換装置において、
前記各水冷ヒートシンクの冷却水の各入口側流路と各水冷ヒートシンク流路間に設けられたボールバルブと、
前記並列接続された各スイッチングモジュールの各エミッタ電流を検出する電流センサと、
前記並列接続されたスイッチングモジュールの各スイッチング素子のオフ時に、フリーホイールダイオードを流れるエミッタ電流を前記電流センサで検出し、検出されたエミッタ電流に応じて前記ボールバルブを各別に回動させる制御手段を備えたことを特徴としたものである。
前記各水冷ヒートシンクの冷却水の各入口側流路と各水冷ヒートシンク流路間に設けられたボールバルブと、
前記並列接続された各スイッチングモジュールの各エミッタ電流を検出する電流センサと、
前記並列接続されたスイッチングモジュールの各スイッチング素子のオフ時に、フリーホイールダイオードを流れるエミッタ電流を前記電流センサで検出し、検出されたエミッタ電流に応じて前記ボールバルブを各別に回動させる制御手段を備えたことを特徴としたものである。
本発明のボールバルブは第1のボールバルブと第2のボールバルブを備え、前記制御手段は、並列接続されたスイッチングモジュールの合計されたエミッタ電流から算出された各スイッチング素子の平均値を基準値とし、この基準値と、検出された個別のスイッチングモジュールを流れるエミッタ電流との差分を算出して比例・積分演算して角度指令を生成するPI演算部と、
PI演算部からの角度指令と前記第1のボールバルブを駆動するモータの角度検出信号との差分から電流指令を生成する第1のPI演算部と、
前記角度指令の極性を反転し、反転された角度指令と前記第2のボールバルブを駆動するモータの角度検出信号との差分から電流指令を生成する第2のPI演算部と、
第1,第2のPI演算部で生成された電流指令に基づいて前記各ボールバルブを駆動するモータを各別に制御するインバータを備えたことを特徴としたものである。
PI演算部からの角度指令と前記第1のボールバルブを駆動するモータの角度検出信号との差分から電流指令を生成する第1のPI演算部と、
前記角度指令の極性を反転し、反転された角度指令と前記第2のボールバルブを駆動するモータの角度検出信号との差分から電流指令を生成する第2のPI演算部と、
第1,第2のPI演算部で生成された電流指令に基づいて前記各ボールバルブを駆動するモータを各別に制御するインバータを備えたことを特徴としたものである。
以上のとおり、本発明によれば、エミッタ電流の均等化が図られ、電流が大きい方のFWDに印加される過大なサージ電圧が低減される。これにより、サージ電圧がFWDの許容耐電圧を超過したときに生じる過電圧によるFWDの破壊防止が可能となる。また、サージ電圧のFWDへの繰返しの印加による寿命の低下が抑制され、電力変換装置に対する長期信頼性が向上するものである。
本発明は、並列接続されたIGBTモジュールの各エミッタ電流を検出する電流センサを設ける。IGBTのオフ時に、フリーホイールダイオードを流れるエミッタ電流を電流センサで検出し、検出されたエミッタ電流に応じて制御手段を介してヒートシンクを冷却することでエミッタ電流の均等化を図るものである。以下、図に基づいて説明する。
図1はスイッチング素子としてIGBTを用いたモジュールのヒートシンク構成の概略図を示したものである。図1で示すヒートシンクは、図2で示すようにIGBTモジュールM1,M2の2組を並列接続し、各IGBTモジュールM1,M2はそれぞれ2個のヒートシンクH1,H2を取り付けた場合の例を示したものである。また、各ヒートシンクH1,H2にはそれぞれ冷却用のファンF1,F2が配設され、ファンF1,F2が回転することで図1(b)で示すように冷却風は矢印で示す方向に流通し、流通する冷却風の速度が速いほど冷却効果は高くなる。
並列接続されたIGBTモジュールM1,M2の回路において、IGBTモジュールに流れるエミッタ電流を検出するための電流センサCTが配設されるが、この電流センサCTは、IGBTモジュールM1,M2の各エミッタにそれぞれ設けてもよいが、ここでは、エミッタ電流IEの共通回路に第1の電流センサCT1が取り付けられ、エミッタ電流IEが分岐する何れか一方のIGBTモジュール側(図2ではIGBTモジュールM1)に第2の電流センサCT2が取り付けられている。電流センサCT2のないIGBTモジュールM2のエミッタ電流IE2(=IE−IE1)は、電流センサCT1と電流センサCT2の差により求めることができる。
なお、電流センサCT1,CT2を各IGBTモジュールM1,M2のエミッタに配設した場合のエミッタ電流IE(=IE1+IE2)は、電流センサCT1の検出値とCT2の検出値との和により求めることができ、IGBTモジュールが2個以上の並列接続の場合も同様である。
図1のようにIGBTモジュールM1,M2毎にヒートシンクH1,H2、およびファンF1,F2を有した構成とすることで、各ファン2F1,F2風速を制御することでIGBTモジュールM1,M2を個別に冷却することが可能となる。後述のように各ファンF1,F2の電源電圧は、任意のデューティー比の直流電圧を出力するチョッパ回路により供給される。また、検出されたエミッタ電流の値により各チョッパ回路のデューティー比を変えて各ファンF1,F2の風速を制御する。このため、ファンF1,F2はデューティー比、すなわち電源電圧値で回転数が容易に制御可能な直流ファンが使用される。
図3はヒートシンク内の風速制御装置を示す回路図である。制御部1の減算部11では、図2で示す電流センサCT1が検出したエミッタ電流IEを1/2とした値を基準としたIE/2基準値と、電流センサCT2の検出値IE1との差分を算出する。差分はPI演算部12で比例・積分演算されてPI制御出力を生成し、比較器13に入力される。比較器13では三角波と比較されてデューティー指令を生成し、主回路部2へ出力する。
図3でのデューティー指令値は、三角波>PI制御出力の場合、比較器13の出力はオンデューティー指令となり、デューティー指令の一つはチョッパ21に入力され、また、もう一つは反転回路14を介してチョッパ22に入力される。チョッパ21,22は直流電源23,24を有し、入力されたデューティー指令に基づいたデューティー比で直流出力電圧を生成してファン25(F1)とファン26(F2)の電源電圧となる。
図4〜図6はデューティー比の例を示したもので、各図のFan1はIGBTモジュールM1側のファン25の電源電圧を、Fan2はIGBTモジュールM1側のファン26の電源電圧を示したものである。
IE/2≦IE1であれば、エミッタ電流IE1が流れるIGBTモジュールM1の温度を下げてエミッタ電流IE1の値を低くする。そのために、IGBTモジュールM1側ファンF1の電源電圧のデューティー比を大きくし、IGBTモジュールM2側ファンF2の電源電圧のデューティー比を小さくする(図5の状態)ことでファンF1風速>ファンF2風速に制御する。
IE/2≧IE1であれば、エミッタ電流IE2が流れるIGBTモジュールM2の温度を下げてエミッタ電流IE2の値を低くする。そのために、IGBTモジュールM2側ファンF2の電源電圧のデューティー比を大きくし、IGBTモジュールM1側ファンF1の電源電圧のデューティー比を小さくする(図6の状態)ことでファンF2風速>ファンF1風速に制御する。
図7はエミッタ電流検出時のタイミング図を示したものである。同図は、図3で示すエミッタ電流IEとIE1の矢印方向を負として示したもので、FWDには斜線で示した部分でエミッタ電流が流れている。各エミッタ電流の検出は、この斜線部分においてa〜d点で示したタイミングで、且つ電流センサCT1とCT2とが同時に検出する。
以上、本実施例によれば、ファンF1,F2の電源電圧を制御することで、ヒートシンクの温度が変化する。更に、IGBTモジュールのFWDには図13で示す温度特性が有り、順方向降下電圧が同一の場合、温度が低いほどエミッタ電流IEは低下する。したがって、図3で示す手段によりヒートシンクに取り付けたファンにより風速を制御することによって、エミッタ電流がFWDに大きく流れていた方のヒートシンクの温度を下げることができるため、エミッタ電流IE1とIE2の均等化ができ、電流が大きい方のFWDに印加される過大なサージ電圧が低減される。
図8は水冷ヒートシンクで構成した第2の実施例を示したものである。並列接続されたIGBTモジュールM1,M2にはそれぞれ流路Wを有する水冷ヒートシンクを備えている。Pは冷却水を供給するポンプ、W1は入口側流路、W2は出口側流路で、入口側流路W1と水冷ヒートシンクの流路Wとの間の流路にそれぞれボールバルブBv1,Bv2が配設されている。このボールバルブBv1,Bv2は、装置を構成する各IGBTモジュールの流路Wに各別に配設される。
ボールバルブBv1は、図9で示すようにボールバルブBv1を回転駆動させるモータを備え、バルブ角度が図9(a)で示す位置にあるときには流水を遮断する。ボールバルブBv2も同様である。モータを回転駆動させてバルブ角度が図9(b)の位置にきたとき流路Wに冷却水を流し、その流水量は回転駆動の制御角度に応じて調節される。したがって、各IGBTモジュールは各別に流量調節が可能となっている。
図10はボールバルブBv1,Bv2を駆動するモータ制御回路を示したものである。制御部10の減算部11では、電流センサCT1が検出したエミッタ電流IEを1/2にしたIE/2基準値と、電流センサCT2の検出値IE1との差分を算出する。差分はPI演算部12に入力されて比例・積分演算されて角度指令を生成し、角度指令は減算部18と反転回路15を介し符号反転された角度指令が減算部19にそれぞれ出力される。
減算部18,19には、モータ32,34の角度検出信号がそれぞれ入力されており、減算部18,19において角度指令と角度検出信号との差分が検出される。各差分はそれぞれPI演算部16,17に入力されて電流指令が生成される。主回路部30では、各電流指令に基づいてインバータ31,33はモータへ印加する電圧を出力してボールバルブBv1,Bv2駆動用のモータ32,34を制御する。
図10において、IE/2≦IE1であれば、角度指令によりPI演算部16、インバータ31、およびモータ32を介してボールバルブBv1を回動させ、流水量が多くなる方向にバルブ開度を制御し、IGBTモジュールM1を冷却する。
さらに、角度指令は、反転回路15、減算部19、PI演算部17を経て電流指令となり、インバータ33およびモータ34を介してボールバルブBv2を回動させる。この回動方向は流水量が少なくなる方向にバルブ開度が制御され、IGBTモジュールM2の流量は減少される。
さらに、角度指令は、反転回路15、減算部19、PI演算部17を経て電流指令となり、インバータ33およびモータ34を介してボールバルブBv2を回動させる。この回動方向は流水量が少なくなる方向にバルブ開度が制御され、IGBTモジュールM2の流量は減少される。
逆に、IE/2≧IE1の場合には、角度指令はIGBTモジュールM1の流量の減少、すなわち、エミッタ電流IE2を減少させる方向に角度設定される。例えば、エミッタ電流IE1側の角度指令が−10度の時、エミッタ電流IE2側の角度指令を+10度とし、ここでは、角度指令の極性が正方向のときに流量が多くなる角度方向に設定される。
この実施例によれば、水冷ヒートシンクの流路にボールバルブを設け、その角度を制御することでヒートシンクに流れる冷却水の流量を可変してヒートシンクの温度を調整するものである。これにより、エミッタ電流が大きく流れているIGBTモジュール側のヒートシンクの温度を下げることができるため、エミッタ電流IE1とIE2の電流均等化が可能となり、電流の大きい方のFWDに印加される過大なサージ電圧が低減される。なお、各エミッタ電流の検出タイミングは、実施例1と同じである。
1、10… 制御部
2、30… 主回路部
M1、M2… スイッチングモジュール(IGBTモジュール)
D1,D2… フリーホイールダイオード
H1,H2… ヒートシンク
F1,f2… ファン
P… ポンプ
Bv1,Bv2… ボールバルブ
W… 流路
2、30… 主回路部
M1、M2… スイッチングモジュール(IGBTモジュール)
D1,D2… フリーホイールダイオード
H1,H2… ヒートシンク
F1,f2… ファン
P… ポンプ
Bv1,Bv2… ボールバルブ
W… 流路
Claims (4)
- スイッチング素子とフリーホイールダイオードを逆並列に接続してヒートシンクと一体的にスイッチングモジュールを構成し、スイッチングモジュールを並列接続して構成する電力変換装置において、
前記並列接続された各スイッチングモジュールのヒートシンクに設けられたファンと、
前記並列接続された各スイッチングモジュールの各エミッタ電流を検出する電流センサと、
前記並列接続されたスイッチングモジュールの各スイッチング素子のオフ時に、フリーホイールダイオードを流れるエミッタ電流を前記電流センサで検出し、検出されたエミッタ電流に応じて前記ファンを各別に制御する制御手段を備えたことを特徴としたスイッチングモジュールの冷却装置。 - 前記制御手段は、並列接続されたスイッチングモジュールの合計されたエミッタ電流から算出された各スイッチング素子のエミッタ電流平均値を基準値とし、この基準値と、検出された個別のスイッチングモジュールを流れるエミッタ電流との差分を算出して比例・積分演算するPI演算部と、
PI演算部の出力信号と三角波の比較からデューティー比の指令を生成する比較器と、
生成されたデューティー比に基づいて各別にチョッパを介して前記各ファンを制御するよう構成したことを特徴とした請求項1記載のスイッチングモジュールの冷却装置。 - スイッチング素子とフリーホイールダイオードを逆並列に接続し、冷却水の流路を有する水冷ヒートシンクと一体的にスイッチングモジュールを構成し、スイッチングモジュールを並列接続して構成する電力変換装置において、
前記各水冷ヒートシンクの冷却水の各入口側流路と各水冷ヒートシンク流路間に設けられたボールバルブと、
前記並列接続された各スイッチングモジュールの各エミッタ電流を検出する電流センサと、
前記並列接続されたスイッチングモジュールの各スイッチング素子のオフ時に、フリーホイールダイオードを流れるエミッタ電流を前記電流センサで検出し、検出されたエミッタ電流に応じて前記ボールバルブを各別に回動させる制御手段を備えたことを特徴としたスイッチングモジュールの冷却装置。 - 前記ボールバルブは、第1のボールバルブと第2のボールバルブを備え、前記制御手段は、並列接続されたスイッチングモジュールの合計されたエミッタ電流から算出された各スイッチング素子の平均値を基準値とし、この基準値と、検出された個別のスイッチングモジュールを流れるエミッタ電流との差分を算出して比例・積分演算して角度指令を生成するPI演算部と、
PI演算部からの角度指令と前記第1のボールバルブを駆動するモータの角度検出信号との差分から電流指令を生成する第1のPI演算部と、
前記角度指令の極性を反転し、反転された角度指令と前記第2のボールバルブを駆動するモータの角度検出信号との差分から電流指令を生成する第2のPI演算部と、
第1,第2のPI演算部で生成された電流指令に基づいて前記各ボールバルブを駆動するモータを各別に制御するインバータを備えたことを特徴とした請求項3記載のスイッチングモジュールの冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015205958A JP2017079524A (ja) | 2015-10-20 | 2015-10-20 | スイッチングモジュールの冷却装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108598054A (zh) * | 2018-03-28 | 2018-09-28 | 合肥凯利科技投资有限公司 | 一种电机控制器igbt用风冷散热装置及其控制系统 |
CN109387781A (zh) * | 2018-12-04 | 2019-02-26 | 北京交通大学 | 开关器件损伤评估方法、装置和设备 |
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2015
- 2015-10-20 JP JP2015205958A patent/JP2017079524A/ja active Pending
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CN109387781A (zh) * | 2018-12-04 | 2019-02-26 | 北京交通大学 | 开关器件损伤评估方法、装置和设备 |
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