JP2017078984A - 開封検知機能とrfid機能を有するラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】開封検知機能とRFID機能を併せ持ったラベルであって、被貼着体に貼着した時に、少なくともRFID機能のアンテナ部を被貼着体から離間させることが可能なラベルを提供することを課題とする。
【解決手段】開封検知機能が備えられた貼着部15とRFID機能が備えられた起立部14を備えているラベルであって、貼着部と起立部は、剥離シート5と粘着剤層6とラベル基材7がこの順に積層された積層体10であり、貼着部と起立部の境界において、ラベル基材には折り曲げ線4が形成されており、剥離シートには切込み線3´が形成されており、貼着部を物品に貼り付けて封印した状態で、ラベルを折り曲げ線で折り曲げることで起立させた起立部を保持するためのロック手段が備えられていることを特徴とする開封検知機能とRFID機能を備えたラベル。
【選択図】図1

Description

本発明は、開封検知機能とRFID機能を併せ持つラベルに関する。
高価な内容物を収納した容器が開封され、内容物が改竄されたり、低価格な内容物に入替えるなどの不正開封を検知するために、開封検知ラベルが使用されている。
例えば、高価な酒類をいれた瓶は、開封検知手段によって封印されることがある。
一方、物品の属性情報を読み取る方法として、RFIDタグやRFIDラベルを物品に貼着するなどにより取り付けることによって、属性情報を読み取ることで物品の管理が行われている。
しかしながら、物品自体が金属製の場合や、物品はプラスチック製の容器であるが、その内容物に導電性があるジュース類をはじめとした飲料の場合、それらの物品に貼着されたRFIDラベルなどは、無線通信できる距離が著しく低下するため、RFIDラベルなどに書き込まれた情報を読み取ることが困難となる。
そのため、RFIDラベルなどに備えられているアンテナ部を、物品の表面から離間させることによって、無線通信できる距離を伸ばす技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、血液バッグなどにRFIDラベルを貼り付ける時、血液バッグの中の血液に導電性があるため、電磁波が吸収され、通信距離が短くなってしまうのを防ぐため、血液バッグから所定距離だけ離して取り付けられるように、短冊状のラベルの両端部に粘着剤が形成された貼付部が備えられており、ラベルの中央で折り曲げて、ラベルの両端部の貼付部を開いてから、被貼付物である血液バッグなどに貼り付ける事によって、ラベルを被貼付物上で起立させることで、少なくともRFIDラベルのアンテナが形成されている部位を被貼付物から離間させることができるRFIDラベルである。
このようなRFIDラベルの機能と開封検知ラベルの機能を併せ持たせるには、両方のラベルを物品に貼付すれば良いが、ラベルを2回貼る手間がかかる上に、2つのラベルが必要になる。そのため、封印検知機能とRFID機能を併せ持ったラベルが待望されていたが、未だ提供されておらず、技術文献や特許文献も見出すことはできなかった。
特開2006−277524号公報
上記の事情に鑑み、本発明は、開封検知機能とRFID機能を併せ持ったラベルであって、被貼着体に貼着した時に、少なくともRFID機能のアンテナ形成部を被貼着体から離間させることが可能なラベルを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、本発明の請求項1に記載の発明は、物品に貼着し封印され、開封時に開封されたことを検知する開封検知機能が備えられた貼着部とRFID機能が備えられた起立部を備えているラベルであって、
貼着部と起立部は、剥離シートと粘着剤層とラベル基材がこの順に積層された積層体であり、
貼着部と起立部の境界において、ラベル基材には折り曲げ線が形成されており、剥離シートには切込み線が形成されており、
貼着部を物品に貼り付けて封印した状態で、ラベルを折り曲げ線で折り曲げることにより起立させた起立部を保持するためのロック手段が備えられていることを特徴とする開封検知機能とRFID機能を備えたラベルである。
また請求項2に記載の発明は、前記ロック手段が、前記起立部の前記折り曲げ線に沿って形成されたフラップであることを特徴とする請求項1に記載の開封検知機能とRFID機能を備えたラベルである。
本発明の開封検知機能とRFID機能を有するラベルによれば、金属製の容器または導電性を有する内容物が収納された容器などの物品に本発明のラベルを貼着した後、RFID機能のアンテナ形成部を物品から起立させ離間することができるため、十分長い通信距離を確保できる。そのため、開封検知機能を果たすことができるのと同時に、RFID機能を使用した物品の管理を実施することができる。
本発明の開封検知機能とRFID機能を有するラベルの一例を示す説明図であって、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図を示す。 本発明の開封検知機能とRFID機能を有するラベルを、容器の口栓部に貼着し、RFID機能のアンテナ形成部を容器の表面から離間した状態の一例を示す概略断面図である。 本発明のRFID機能を有する開封検知ラベルの起立状態を説明するための説明図であって、(a)は起立前の状態、(b)は起立した状態、の例をそれぞれ示している。
本発明の開封検知機能とRFID機能を有するラベルを説明する。
本発明の開封検知機能とRFID機能を有するラベルは、物品に貼着し封印することで開封されたことを検知する開封検知機能が備えられた貼着部とRFID機能が備えられた起立部を備えているラベルである。
貼着部と起立部は、剥離シートと粘着剤層とラベル基材がこの順に積層された積層体である。
本発明の開封検知機能とRFID機能を有するラベルには、その貼着部を物品に貼り付けて封印した状態で、ラベルを折り曲げ線で折り曲げることにより起立させた起立部を保持するためのロック手段が備えられている。
次に、本発明の開封検知機能とRFID機能を有するラベルを、図1〜図3を用いて説明する。
図1(a)は、本発明の開封検知機能とRFID機能を有するラベル10の一例を示す上面図である。本発明の開封検知機能とRFID機能を有するラベル10は、そのラベルの一部を容器などの物品や容器の口栓部12に貼着して封印することにより、開封検知するための貼着部15と、RFID機能のアンテナ形成部1が備えられた起立部14の2つの領域から構成されている。
図1(b)は、図1(a)に示した本発明の開封検知機能とRFID機能を有するラベル10の上面図のA−A´線で切断した断面図である。
貼着部15と起立部14の2つの領域の境界において、ラベル基材7には折り曲げ線4が形成されており、その剥離シート5側には切込み線3´が形成されており、その位置で、剥離シート5は切断されており、ラベル基材7は容易に折り曲げることが可能である。ここで、折り曲げ線とは、それが形成された線に沿って容易に折り曲げることが可能な線を指し、切込み線とは、その線に沿って切断された線を指す。
起立部14のラベル基材7上には、RFID機能が電磁波信号を受信するためのアンテナ2の一部または全部が形成されたアンテナ形成部1が備えられている。また折り曲げ線4で折り曲げることで、起立部14を容器などの物品の表面から起立させた時に、その起立状態を保持するためのロック手段であるフラップ(以後、中央フラップとサイドフラップ´を総称してフラップと称することにする。)が備えられている(図1(a)参照)。ロック手段は、フラップに限定されないが、ここでは例として、フラップを取り上げて説明する。なお、ここでロック手段とは、起立部14を、物品の表面から離間させる手段であれば良く、外力が加わることにより、一時的に物品の表面に接触しても、直ぐに物品の表面から離間した状態に戻ることができる手段であれば特に限定するものではない。
フラップは、折り曲げ線4に沿って1つ以上形成される。フラップは貼着する容器などの物品の形状に合せて切込み線3を形成して作製することができる。例えば、被貼着物である物品が平面である場合は、図1、図3に例示したように、折り曲げ線4は直線状で良い。その折り曲げ線4と貼着部15側に形成した切込み線3によって形成される閉図形によってフラップを形成することができる。閉図形の形状は、起立部14を起立させた状態をロックし保持できる形状であれば任意の形状でよい。図1、図3では折り曲げ線4が直線であり、フラップが矩形の場合を例示しているが、被貼着物が図2に示したような円筒状の瓶である場合は、円筒状の側面に追従するような曲線にし、その曲線に沿って起立状態を保持できる形状のフラップを形成すれば良い。
また、サイドトラップのみ、もしくは中央トラップのみでも良い(図1参照)。
ラベル基材7上にアンテナ2が形成されたアンテナ形成部1には、RFIDの電磁波信号を受信するためのアンテナ2の主要部が形成されており、ICチップ8がそのアンテナ2に接続されていている。またアンテナ2の一部にはICチップ8が実装され、ラベル基材7上には印刷インキによる印刷層が形成されるため、それらを保護するための保護層兼印刷層がアンテナ2、ICチップ8およびラベル基材7などを被覆するように形成されていても良い。
また、貼着部15のラベル基材7上には、アンテナ2の一部が形成されていても良い。
また、貼着部15のラベル基材7には、容器などの物品に貼着する場合に、物品の形状に追従し易くするための切込み線や折り曲げ線が形成されていても良い。特に、図2に示したようなラベルを貼着する物品が容器の口栓部12であり、それを封印するようにラベルを貼り付ける場合には、貼着部15のラベル基材7に物品の形状に追従し易くするための切込み線や折り曲げ線が形成されていることが望ましい。
図1(b)に示したように、貼着部15の剥離シート5は切込み線3´にて切断されており、その位置から剥離シート5を切り離すことで、粘着剤層6を露出させることができる。露出した粘着剤層6を、被貼着物である容器の口栓部12(図2参照)に封印するように貼り付けることができる。この時、起立部14の剥離シート5はそのまま剥がさずに置くと、粘着剤層6が露出することがなく、意図しない部位に粘着することがなく、作業がし易い。ラベルの貼着部15を貼り付けた後、起立部14を容器の口栓部12の壁面から起立させ、フラップを折り曲げ部16にて折り曲げて、容器の口栓部12の側面側に折
り出すことにより、フラップが起立部14をロックし、起立前の状態に戻るのを阻止し、起立状態を保持することができる。切込み線3´は、フラップの位置より右側にあれば、どこにあっても良い(図1(b)参照)。
図3は、フラップが起立部14をロックし、起立状態を保持する機構を更に詳しく説明するための説明図である。図3(a)は、図1(a)のフラップと折り曲げ線4と切込み線3を示した図である。図3(b)は図3(a)に対応した側断面図を示したものである。
図3(b)の折り曲げ部16で起立部14を起立させた後、図3(a)に示したフラップを、フラップを起立部14が起立する前にあった側に、折り曲げ線4で折り曲げて、折り出すことによって、フラップによって起立部14がロックされ、元の状態に戻るのを阻止する。このようにして、起立部14は起立した状態を保持することができる。
以上に説明したように、本発明の開封検知機能とRFID機能を有するラベルは、容器などの物品に、その貼着部を貼り付けて封印することにより、開封時に開封検知機能を果たすことができる。また起立部を起立後にロック手段により起立状態を保持することができるため、容器などの物品からRFID機能のアンテナ形成部を離間して保持することができる。そのためRFID機能は十分な通信距離を確保することが可能であり、RFID機能を使用した管理を実施することができる。
1・・・アンテナ形成部
2・・・アンテナ
3、3´・・・切り込み線
4・・・折り曲げ線
5・・・剥離シート
6・・・粘着剤層
7・・・ラベル基材
8・・・ICチップ
9・・・積層体
10・・・RFID機能を有する開封検知ラベル
11・・・容器
12・・・容器の口栓部
13・・・中央フラップ
13´・・・サイドフラップ
14・・・起立部
15・・・貼着部
16・・・折り曲げ部

Claims (2)

  1. 物品に貼着し封印され、開封時に開封されたことを検知する開封検知機能が備えられた貼着部とRFID機能が備えられた起立部を備えているラベルであって、
    貼着部と起立部は、剥離シートと粘着剤層とラベル基材がこの順に積層された積層体であり、
    貼着部と起立部の境界において、ラベル基材には折り曲げ線が形成されており、剥離シートには切込み線が形成されており、
    貼着部を物品に貼り付けて封印した状態で、ラベルを折り曲げ線で折り曲げることにより起立させた起立部を保持するためのロック手段が備えられていることを特徴とする開封検知機能とRFID機能を備えたラベル。
  2. 前記ロック手段が、前記起立部の前記折り曲げ線に沿って形成されたフラップであることを特徴とする請求項1に記載の開封検知機能とRFID機能を備えたラベル。
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