JP2017078519A - 空調換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 非居住空間に、潜熱と顕熱とが別個に調節空気を供給し、調節空気を非居住空間から居住空間に供給するとともに、居住空間の床面を蓄熱し、蓄熱した床面からの放射も利用して、快適な居住空間を創出する空調換気システムを提供する。
【解決手段】 空調換気システムは、放熱装置と、調節空気を生成する換気装置と、冷温水を生成する熱源装置と、冷温水の配管と、調節空気を供給する給気口とを備える。放熱装置は、放熱面が居住空間の床面に対向した状態で非居住空間に配置される。換気装置は、空気の温度及び/又は湿度を調節して、放熱装置が配置された非居住空間に調節空気を供給する。配管は、熱源装置によって生成された冷温水を、換気装置及び放熱装置に供給するように配設される。給気口は、非居住空間の調節空気を居住空間に供給するように水平壁面に設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空調換気システムに関し、より具体的には、非居住空間に放熱装置と換気装置とを配置することにより、居住空間の床又は天井を蓄熱するとともに、調節空気を居住空間に供給して、快適な冷暖房を実現するための空調換気システムに関する。
建物の冷暖房は、ルームエアコン等の冷暖房器具や石油ストーブ、電熱ヒータ等の暖房器具を居住空間内に設置し、伝導、対流、放射作用によって熱を伝え、空気を冷やしたり温めたりして行うことが一般的である。
一方、建物の換気は、屋外の新鮮な空気を建物内に導入して酸素を供給するとともに、CO、VOC(揮発性化学物質)、チリ、ホコリ及び湿気を建物外に排出して、屋内外の空気の入れ替えを行うものであり、通常、給排気口や建物の各部隙間からの出入りによる自然換気と、電動の換気扇等の機器を用いる機械換気とで実施する。
オフィスビルや住宅等において、冷暖房による空調と換気とを同時に行うことは、従来から提案されている。こうした技術として、特許文献1に開示されている技術が提案されている。特許文献1に記載の技術は、図14に示されるように、建物の床下空間に、冷暖房機能及び減湿機能を備えた室内機(エアコンディショナ)と、取り入れた外気の清浄機能及び加湿機能を備えたエアワッシャーとから構成される空調本体装置を配置し、床部の一端に配置する給気口から床上空間に、冷却・加熱及び除湿・加湿した清浄空気を給気するものである。床上空間を巡回した空気は、床部の他端に位置する排気口から回帰して、一部は屋外に排出され、一部はエアワッシャーに還気されて再度清浄される。
また、特許文献1に開示される技術は、基礎底盤コンクリート上に空調本体装置を載置し、室内機(エアコンディショナ)及びエアワッシャーの下部からドレインを突設して、発生する除湿水、清浄水を屋外の地盤上に排出するようになっている。エアワッシャーの上下方向中央部には、外気取入れ用のダクトが延出され、エアワッシャーの上部には、床部の排気口と連通するアングル形状のダクトが配設され、ダクト立上り部には、床上空間の巡回空気を排出するダクトが突出している。さらに、基礎底盤コンクリートの周縁から床下空間側に断熱材を備えた基礎側壁コンクリートが立設しており、この基礎側壁コンクリートと上部の床部とで囲まれた床下空間が構成されている。
特許文献1に記載の技術においては、室内機での除湿は、潜熱と顕熱を同時に処理するため、温度を優先させると湿度が取り切れず不快であり、湿度を優先すると温度が下がり過ぎて肌寒く、減湿後に加温しなければならない。したがって、冷房運転時の省エネ性と快適性の両立が難しく、COP(成績係数:エネルギー効率)を向上させるために蒸発温度を上げると、除湿率が低減する。
特許文献1には寸法の記載は無いが、床下空間には、室内機及びエアワッシャーから成る空調本体装置が配置されるとともに、床部の給気口や排気口として接続するアングル形状のダクトが配管されるため、床下空間の懐(上下方向長さ)が大きくなる。また、特許文献1に記載の技術は、室内機の除湿水及びエアワッシャーの清浄水を排出するドレインの上下方向位置と、基礎底盤コンクリート上面及び地盤面との位置関係から、降雪地域での採用は難しく、ドレインと地盤面との段差を大きくすると地盤面から1階床部の高さが大きくなりすぎるため、高さ制限の指定地域では建物の総高さに影響がある。
非特許文献1は、図15に示されるように、床下チャンバー方式による鉄筋コンクリート造共同住宅の空調換気システムに関する技術である。なお、チャンバーとは、空調給排気に利用する箱状の空間のことである。この技術では、室外機(空気熱ヒートポンプ)に連続する室内機(エアコンディショナ)からの冷却加熱空気が、床下に加圧送風され、各居室の床面に設けた床吹出口から居室内に給気される。巡回空気は室内機に還気され、還気の一部は、便所、浴室等の水廻りから室内機上面に載置される熱交換型換気設備において外気と熱交換され、屋外に排出される。
非特許文献1に開示される空調方式は、室内機(エアコンディショナ)上に配置される全熱交換器から除加湿した空気を室内機に送風して、冷暖房を行い、床下空間に加圧送風する方式であるが、全熱交換器での潜熱交換は効果が小さい。減湿の場合には室内機を併用することができるものの、加湿の場合には、湿り空気が少ない冬期の外気に乾燥した室内空気の湿り空気を受け渡しても、室内温度が高いため湿度は上昇しない。
また、この空調方式では、室内機及び全熱交換器の専用置場が必須であり、重量が重くなるとともに、空調換気システムは室外機及び室内機と全熱交換器とで構成されるため、床補強及びダクト配管に起因する設置コストが課題となる。さらに、この空調方式では、外気温が零下となる地域では、室内の湿気との潜熱交換は凍結する恐れがある。さらにまた、この空調方式では、全熱交換器は湿気(水蒸気)も交換するため、水に溶けやすいホルムアルデヒドや有機溶剤、水蒸気に含まれる臭気やウィルスも交換することになる。さらにまた、熱交換器そのものの熱交換率が高くても、浴室、トイレ、キッチンの排気は熱回収にまわすことはできず、実際の熱回収効果は低下し、給気と排気の2つのファンを動かす電気代の回収ができない恐れがある。
非特許文献1に開示される空調方式は、フリーアクセス等の二重床下内を全面チャンバーとすることができ、壁際でも居室の中央部でも吹出口を自由に設置可能であるが、床下の懐寸法が低いとチャンバー内の風量にばらつきが生じる。
特開2011−179807号公報
日本建築学会大会学術講演便概集(近畿)2005年9月、41575号「床下チャンバー方式による集合住宅の空調・換気システムに関する研究(その1.空調システムと実証試験住戸の概要)」
本発明は、居住空間の外部に位置する非居住空間に、潜熱と顕熱とが別個に調節された空気を供給し、そのように調節された空気を非居住空間から居住空間に供給するとともに、居住空間を囲む床面又は天井を蓄熱し、蓄熱した床面又は天井からの放射も利用して、快適な居住空間を創出する手段を提供することを課題とする。
本発明は、空調換気システムを提供する。空調換気システムは、1つ又は複数の放熱装置と、1つ又は複数の換気装置と、冷温水を生成する1つ又は複数の熱源装置と、冷温水の配管と、調節空気を供給する給気口とを備える。1つ又は複数の放熱装置は、各々が放熱面を有し、該放熱面が居住空間を囲む壁面のうちの水平壁面に対向した状態で、居住空間の外部に位置する建物内の非居住空間に配置される。1つ又は複数の換気装置は、取り入れた空気の温度及び/又は湿度を調節して、1つ又は複数の放熱装置が配置された非居住空間に調節空気を供給する。配管は、1つ又は複数の熱源装置によって生成された冷温水を、1つ又は複数の換気装置及び1つ又は複数の放熱装置に供給するように配設される。1つ又は複数の給気口は、非居住空間の調節空気を居住空間に供給するように水平壁面に設けられる。1つ又は複数の放熱装置及び1つ又は複数の換気装置は、建物の床下空間及び小屋裏のいずれか一方又は両方に配置することができる。
空調換気システムは、1つ又は複数の放熱装置から水平壁面の方向とは異なる方向に放射された放射エネルギーを水平壁面に向けて反射させる反射材を備えることが好ましく、水平壁面の方向とは異なる方向から1つ又は複数の放熱装置に向かう熱を遮断する断熱材をさらに備えることが好ましい。
1つ又は複数の放熱装置の各々は、並列に配置された複数の細パイプと、該複数の細パイプの両端部において該複数の細パイプと連通する一対の太パイプとを有するものであることが好ましく、該一対の太パイプの一方には、冷温水の入口パイプが設けられ、該一対の太パイプの一方又は他方には、冷温水の出口パイプが設けられていることが好ましい。複数の細パイプ及び前記一対の太パイプによって放熱面が構成される。
1つ又は複数の放熱装置の少なくとも1つは、水平壁面に面する第1の放熱面と、水平壁面の方向とは反対側に配置された第2の放熱面とを有し、第1の放熱面と第2の放熱面とは、内部に冷温水が流れる連通路によって接続されたものとすることができる。第1の放熱面と第2の放熱面とは、水平壁面に対する角度が異なるように配置されることが好ましい。
1つ又は複数の放熱装置と1つ又は複数の換気装置とは、1つ又は複数の換気装置からの調節空気が1つ又は複数の放熱装置に直接吹き付けられる位置関係で配置されることが好ましく、1つ又は複数の放熱装置の少なくとも1つは、放熱面が水平壁面に対して傾斜するように配置されることが好ましい。
1つ又は複数の換気装置の各々は、加湿器及び除湿器を有するものとすることができる。除湿器は、内部空間を有する筐体と、空気の取入口と、前記内部空間に配置されたコイル体と、温度及び/又は湿度が調節された空気の排出口とを有し、該コイル体は、冷温水が内部を流れる1つ又は複数のコイルと、長さ方向に間隔をもって該1つ又は複数のコイルに配置された複数のフィンとを有するものとすることができる。
加湿器は、内部空間を有する筐体と、空気の取入口と、取り入れられた空気に噴霧水を吹き付ける1つ又は複数のノズルと、空気の排出口とを有するものとすることができる。別の実施形態においては、加湿器は、取入口に対して開放された第1の内部空間と、1つ又は複数のノズルに面し、排出口に対して開放された第2の内部空間と、第1の内部空間と第2の内部空間との境界に配置された含水材とを有し、取入口から取り入れられた空気は、第1の内部空間から含水材を通過して第2の内部空間に流れ、排出口から排出されるものとすることもできる。
1つ又は複数の放熱装置の少なくとも1つを架台上に配置することもできる。架台は、複数の細パイプの長さ方向を横切る方向に延びて、複数の細パイプを下方から支持する複数の細パイプ支持部材と、複数の細パイプ支持部材を保持する枠部材と、枠部材から垂下されて枠部材を支持する複数の脚部材とを備えるものとすることができる。複数の脚部材の長さは、出口パイプの高さ方向位置が入口パイプの高さ方向位置より高くなるように定められることが好ましい。架台又は架台の近傍には、1つ又は複数の放熱装置に調節空気を吹き付ける送風装置が設けられることが好ましい。
空調換気システムは、建物の2階部分の空調換気のために、非居住空間に設けられ、調節空気が内部を流れる1つ又は複数の調節空気供給路と、水平壁面に設けられ、調節空気供給路を介して送られた調節空気を居住空間に供給するための1つ又は複数の給気口とをさらに備えることが好ましい。
本発明の一実施形態による空調換気システムの使用状態を説明するための図であり、空調換気システムを使用した建物の縦断面図を示す。 図1の建物の床下空間の横断面図であり、(A)は外側基礎及び束で床組みを構成する場合を示し、(B)は外側基礎及び内側基礎で床組みを構成する場合を示す。 図1の建物の居住空間の横断図であり、(A)は1階部の横断面図、(B)は2階部の横断面図を示す。 本発明の実施形態による給気風路の説明図であり、(A)は給気風路の一実施形態を示し、(B)〜(D)は、それぞれ別の実施形態を示す。 本発明の一実施形態による空調換気システムの放熱装置としてのラジエータを示す図であり、(A)は上面図、(B)は側面図を示す。 本発明の一実施形態による空調換気システムの放熱装置が架台上に配置された状態を示す図であり、(A)は太パイプ方向からみた側面図、(B)は細パイプ方向から見た側面図、(C)は上面図である。また、(D)は送風装置の斜視図であり、(E)は太パイプと架台の枠部材とを連結する連結具を示す。 本発明の空調換気システムに用いられる放熱装置の別の実施形態を示す図であり、(A)は図5に示されるラジエータと同様のラジエータを上下二段に配置した放熱装置の左側面図、(B)は右側面図、(C)の上図は下側のラジエータ、(C)の下図は上側のラジエータである。 本発明の空調換気システムに用いられる放熱装置のさらに別の実施形態を示す図であり、(A)は上面図、(B)は側面図を示す。 本発明の一実施形態による空調換気システムに用いられる換気装置を示す図であり、(A)は側面図、(B)は加湿器部分の縦断面図、(C)は除湿器部分の右端の縦断面図である。 本発明の一実施形態による空調換気システムに用いられる加湿器を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は空気の取入口方向からみた図である。 本発明の一実施形態による空調換気システムに用いられる加湿器の別の実施形態を示す図であり、(A)は縦断面図、(B)は空気の取入口方向からみた図、(C)は空気の排出口方向からみた図である。 本発明の一実施形態による空調換気システムの制御系統を示す図であり、(A)は全体の制御系統、(B)及び(C)は換気扇の制御系統を示す。 本発明の一実施形態による空調換気システムを小屋裏に配置した状態を示す図であり、(A)は上面図、(B)は側面図である。 特許文献1に記載の従来技術を説明する図である。 特許文献2に記載の従来技術を説明する図である。
以下に、図1〜図13を用いて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[空調換気システム1]
本発明の一実施形態による空調換気システム1を、図1〜図12を用いて、一例の建物10に適用して説明する。図1は、空調換気システム1を適用した建物10の縦断面図を示す。建物10は、居間、廊下、トイレ、玄関ホールなどを含む居住空間と、居住空間の外部に位置する建物内空間である床下空間2、小屋裏17c、1階天井17aと2階床部14bとの間の空間などを含む非居住空間とを有する。居住空間は、壁12、間仕切り壁13などの垂直壁面と、1階床部14a、2階床部14b、1階天井17a、2階天井17bなどの水平壁面とに囲まれている。
空調換気システム1は、放熱面を有する1つ又は複数のプラスチック製柵状ラジエータ(放熱装置)51と、除湿器71及び加湿器81を有する1つ又は複数の換気装置7とを、床下空間2の適宜位置に配置するとともに、空気熱や地中熱などを利用するヒートポンプ91により冷温水を生成する熱源システム(熱源装置)9を屋外に配置して、構成される。生成された冷温水は、配管を通して換気装置7及び放熱装置51に供給される。
図2は、図1の建物10の床下空間2の構造を示す図であり、床下空間2は、床組みの方法に応じて2つの構造のいずれかを採用することができる。図2(A)に示される構造は、外側基礎21と束22との上面に土台や大引きを載置し、根太及び床板とで構成する慣用の床組を支持する構造である。図2(B)に示される構造は、外側基礎21と内側基礎24とで床組を支持する構造である。本発明による空調換気システム1は、図2(A)及び図2(B)のいずれの構造にも適用することができる。
以下、主として図2(A)示される構造の床下空間2を有する建物10を例として説明する。換気装置7は、1階床部14aの下面からコンクリート製の底盤23までの間において、床下空間2の上部に配置される。図2(A)においては、2つの換気装置7が用いられている。換気装置7は、図9を用いて後述されるように、加湿器81と、加湿器81に連続する除湿器71とを有している。除湿器71には、ヒートポンプ91によって生成された冷温水が、ヘッダ92aを介し、往き側管93aを通して供給される。
除湿器71から送出された冷温水は、ラジエータ51群に供給される。ラジエータ51群を出た冷温水は、戻り側管93bを通り、ヘッダ92bを介して、ヒートポンプ91に戻り、そこで冷却又は加熱されて、再び除湿器71に供給される。この実施形態においては、ヒートポンプ91からの令温水は、除湿器71を経てラジエータ51に供給され、ヒートポンプ91に戻るように配管が設けられているが、これに限定されるものではなく、空調換気システムは、ヒートポンプ91を2台備え、各々のヒートポンプ91から除湿器71とラジエータ51とに別個に冷温水が供給されるように構成してもよい。
図2(A)においては、7つのラジエータ51が用いられている。ラジエータ51の各々は、その放熱面が床部14aの下面に対向した状態で床下空間2に配置されており、ラジエータ51の放熱面からは、遠赤外線が放射される。床部14aは、ラジエータ51からの遠赤外線の放射熱伝達により蓄熱される。ラジエータ51の各々の下方の底盤23上には、反射断熱材59が配置されている。反射断熱材59は、ラジエータ51から床部14aの方向とは異なる方向に放射された遠赤外線を床部14aに向けて反射させるとともに、床部14aの方向とは異なる方向からラジエータ51に向かう熱(例えば、コンクリート製の底盤を介した土壌からの熱)を遮断することができる。
換気装置7には、屋外の給気筒78aからダクト77を介して新鮮外気が供給される。新鮮外気は、防塵用フィルタ76を経由し、中間ファン75の押圧で換気装置7に供給される。中間ファン75からの新鮮外気は、加湿器81に入り、加湿器81内に供給される水で必要に応じて加湿された後で、除湿器71に入り、除湿器71のコイル体72cを流水する冷温水によって冷却又は加温されるとともに除湿される。換気装置7の一端からは、調節空気、すなわち冷却減湿された空気又は加温加湿された空気が排出され、床下空間2に供給される。床下空間2に供給された調節空気により、ラジエータ51の結露を防止するとともに、床部14a下面からの放熱が誘導されることにより床下空間2の熱ムラを防止することができる。また、調節空気の供給により、床下空間2は正圧となるため、外部からの高湿空気の流入を防止することができる。
加湿器81には、給水管84aから弁84c及び滅菌器84dを経由して、加湿器81のノズル82cに連続する枝管84bが接続されている。加湿器81内には、滅菌された水がノズル82cから噴霧される。中間ファン75からの新鮮外気は、ノズル82cからの噴霧水によって必要に応じて加湿され、除湿器71に送られる。
除湿器71の下部に設けられたドレンパイプ73aには排水管73bが接続されており、該排水管73bには、加湿器81の下部に設けられたドレンパイプ83aが接続されている。排水管73bは、外側基礎21から突設配置されている。
床下空間2には、図4を用いて後述される給気風路(調節空気供給路)62の入り口が設けられている。給気風路62は、床下空間2から1階又は2階の天井懐まで連続する、四方を壁に囲まれた風路である。給気風路62の入り口の下方には、給気風路62に調節空気を送り込む換気扇63bが配置されることが好ましい。
空調換気システム1が、図2(B)に示される構造の床下空間2を有する建物10に用いられる場合には、この図に示されるように、内側基礎24によって画された各々の区画に、ラジエータ51及び換気装置7を適宜配置することができる。例えば、ある区画においては、ラジエータ51と換気装置7とがいずれも配置され、別の区画ではラジエータ51のみが配置され、さらに別の区画ではいずれも配置されないようにすることができる。
図2(B)に示される場合には、内側基礎24の適切な位置に換気口25を配置することが好ましい。換気装置7からの調節空気を、換気口25を通して床下空間2全体に巡回させることにより、複数に区画された床下空間の空気流のムラをなくすことができる。また、換気口25を外側基礎21の近傍に配置すれば、熱容量の大きなコンクリートの結露を防止することができる。各換気口25の流量は、試運転時に風量計を用いて羽根の角度を調整して流量を決定しておくことが好ましい。
また、図2(B)に示されるように、換気装置7が配置されない区画には、換気扇63aを配置することが好ましく、換気扇63aからの気流がラジエータ51に直接吹き付けられるように換気扇63aを配置することがより好ましい。換気扇63aの配置により、換気装置7が配置されない空間におけるラジエータ51の結露を防止することができる。
屋外に設置する給気筒78aに関して、常水面が低い地域であれば、給気筒78aを換気装置71や中間ファン75、防塵用フィルタ76からできるだけ離して配置し、地中埋設する有孔配管(結露水の排出)78cを長寸とすることが好ましい。このようにすれば、外気を、夏期には外気より低温の地中熱で冷却して換気装置7に導入し、冬期には外気より高温の地中熱で加熱して換気装置7に送風することができるため、省エネルギーに寄与する。一方、常水面の高い地域においては、給気筒78aを、換気装置71の近傍に設置し、通常の無孔で短寸の配管78cを用いて結露水の発生を阻止してもよく、或いは外側基礎21に慣用の給気口を取付し、給気口とフィルタ76とをダクト77を介して接続してもよい。
図1に示されるように、建物10内の排気は、屋根11の棟部に設けられた排気塔41を介して行うことができる。1階居住空間3からの空気は、1階天井17aに取付けられた排気口43aから排気風路42を経て小屋裏17cに排出され、排気塔41から屋外に排気される。2階居住空間3からの空気は、2階天井17bに取付けられた排気口43bから小屋裏17cに排出され、排気塔41から排気される。
[放熱装置]
以下に、空調換気システム1を構成する放熱装置の詳細を説明する。図5は、放熱装置として用いられるプラスチック製のラジエータ51を示す。ラジエータ51は、径が27mm(肉厚5mm)、長さが430mmの一対の太パイプ52間に、径が13mm(肉厚1mm)、長さが2,646mmの、太パイプ52の長さ方向に垂直な長さ方向を有する複数の細パイプ53を、間隔20mmで互いに並列に配置した構造を有する。一対の太パイプ52と複数の細パイプ53とは、細パイプ53の両端部において熱融着接合され、連通している。一対の太パイプ52及び複数の細パイプ53により、ラジエータ51の放熱面が形成される。
太パイプ52の両端には、3mm厚で同径の閉止板55が熱融着されており、一方の太パイプ52の一端部付近には、閉止板55と同形状の仕切板56が配置されている。仕切板56が配置された太パイプ52には、両端の細パイプ53の位置と整合する位置に、太パイプ52に冷温水を供給する径13mm(肉厚1mm)の入口パイプ54aと出口パイプ54bとが立設されている。
ラジエータ51とコンクリートの底盤23との間には、反射断熱材59が配置されることが好ましい。反射断熱材59は、断熱材59aと反射材59bとを、底盤23側からみてこの順で積層したものとすることができる。断熱材59aを用いずに、ラジエータ51の下方に反射材59bのみを配置してもよい。反射断熱材59は、反射機能と断熱機能とを併せて有する材料を用いてもよい。
反射材としては、例えばアルミニウム合金箔、アルミニウム蒸着シートなどを用いることができるが、これらに限定されるものではなく、ラジエータ51から放射された遠赤外線を高い割合で反射させることができる適宜の厚さの材料であればよい。一実施形態においては、純度99%、厚さ12μmのアルミニウム合金箔を用いることができる。断熱材としては、例えばJIS A9511の成形断熱材(例えば、ビーズ法、押出法によって製造されるポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォームなど)を用いることができるが、これに限定されるものではない。一実施形態においては、厚さ30mmのビーズ法ポリスチレンフォームを用いることができる。反射断熱材としては、上記の反射材と断熱材とを熱溶着したものや、空気層を有する梱包材の両面又は片面に反射材を溶着したものなどを用いることができる。
反射材59bを用いて、ラジエータ51の放熱面から下方に向かって放射された遠赤外線を反射させて1階床部14aに向かわせることにより、1階床部14aに効率良く蓄熱することができるとともに、外側基礎21への熱付与を低減させることができる。反射材59bの反射率は、高いほど望ましく、例えば純度99%のアルミニウム合金を用いた厚さ12μmのアルミニウム合金箔を用いた場合には、遠赤外線を約98%反射させることができる。また、断熱材59aは、底盤23の下の地面からラジエータ51に向かう熱を遮断することができる。反射断熱材59は、ラジエータ51との間の距離をできるだけ大きくして、ラジエータ51からの熱伝導を少なくするために、底盤23上に配置することが好ましい。
ラジエータ51は、図6に示されるように、架台58上に載置することが好ましい。図2(A)には7つのラジエータ51が示されているが、このうちのいくつか又は全部を架台58に載置するようにしてもよい。架台58は、限定されるものではないが、慣用の配管に用いられる硬質塩化ビニルパイプ(外径26mm、肉厚2.7mm)を用いて構成することができ、短い硬質塩化ビニルパイプをL字継手583やT字継手584を用いて互いに接続することによって構成することができる。
架台58は、複数の細パイプ53を、その長さ方向を横切る方向に延びて下方から支持する、4本の細パイプ支持部材581aと、4本の細パイプ支持部材581aを保持する2本の枠部材581bとを含む。2本の枠部材581bは、複数のパイプをL字継手583やT字継手584などで連結して構成してもよい。4本の細パイプ支持部材581aと2本の枠部材581bとは、図6に示されるようにT字継手584及びL字継手583を用いて、連結することができる。
枠部材581bの適宜の位置から、T字継手584を介して4本の脚部材582が垂下される。脚部材582によって、枠部材581bが支持される。4本の脚部材582は、各々の長さが全て異なっていることが好ましい。例えば、入口パイプ54aと一方の太パイプ52との接合部分の底盤23からの高さが160mm、出口パイプ54bと一方の太パイプ52との接合部分の高さが180mm、入口パイプ54aの延長線上にある細パイプ53と他方の太パイプ52との接合部分の高さが60mm、出口パイプ54bの延長線上にある細パイプ53と他方の太パイプ52との接合部分の高さが80mmになるように、4本の脚部材582の長さを定めることができる。このように放熱面が床部14aに対して傾斜するようにラジエータ51を配置することによって、ラジエータ51内の空気が、内部を流れる冷温水によって押圧され、スムーズに出口パイプ54bから排出される。脚部材582は、下端が底盤23に固定されることが好ましい。
架台58の長さ方向両端部に位置する細パイプ支持部材581aと、ラジエータ51の太パイプ52とは、連結具587を用いて連結されることが好ましい。連結具587は、図6(E)に示されるように、板状片の両端に、それぞれ細パイプ支持部材581a及び太パイプ52を固定する円弧状のパイプ片が設けられた形態のものを用いることができる。また、架台58の長さ方向中間部に位置する細パイプ支持部材581は、例えば汎用的な結束バンド588を用いて、複数の細パイプ53のいずれかと連結されることが好ましい。このように、ラジエータ51は、連結具587及び結束バンド588を用いて架台58と連結されることにより、移動を抑制することができる。
架台58又はその近くに、送風装置79を設けることが好ましい。送風装置79の一例が図6(D)に示される。送風装置79を用いて、架台58上に配置されたラジエータ51に、床下空間2の調節空気を吹き付けることができる。図6の実施形態においては、送風装置79は、ラジエータ51の長さ方向に調整空気を送風するように配置されているが、これに限定されるものではなく、ラジエータ51の幅方向に調節空気を送風するように送風装置79を設けてもよい。
送風速度の調節機能を持つ送風装置79を用いて、ラジエータ51への空気の吹き付け速度を調節することにより、ラジエータ51からの放熱量を調整することが好ましい。例えば、ラジエータ51の長さ方向に、平均速度3m/sの送風を行った場合、ラジエータ51からの放熱量は、無風時の約1.9倍となる。冷房運転時に、落下しない程度の結露をラジエータ51の表面に発生させ、送風装置79によって送風して結露水を蒸発させると、気化熱によって冷房効果を高めることができる。また、このように結露水を利用した場合には、ラジエータ51表面からの放熱量を、表面積の増加や境界面抵抗の低減によって乾燥時より大きくすることができる。
図7は、別の実施形態によるラジエータを示す。このラジエータは、図6に示されるラジエータ51と同様の構造のラジエータ51b1及び51b2を上下に2枚重ねて配置した積層ラジエータ51bである。床下空間2に配置されるラジエータ51群の少なくとも1つを、このラジエータ51bとすることができる。ラジエータ51bは、2つのラジエータ51b1及び51b2を積層させることにより、床部14aに面して配置される第1の放熱面(ラジエータ51b2の放熱面)と、第1の放熱面の床部14aとは反対側に配置された第2の放熱面(ラジエータ51b1の放熱面)とを有し、1つのラジエータ51を単体で用いる場合より放熱量を増大させることができる。
ラジエータ51b1及び51b2は、図7(A)及び図7(B)に示されるように、太パイプ52の方向からみたときに、上側ラジエータ51b2の太パイプ52と下側ラジエータ51b1の太パイプ52とが三角形状となるように、互いに対して放熱面を傾斜させて配置される。このようにすることにより、ラジエータ51内部における空気溜まりの
発生を防止することができる。ラジエータ51b1とラジエータ51b2との間の傾斜角度は、両者の間隔を保持するセパレータパイプ57aの長さを調節することによって定めることができる。
積層ラジエータ51bにおいては、下側のラジエータ51b1に入口パイプ54aが設けられ、上側のラジエータ51b2に出口パイプ54bが設けられている。また、下側のラジエータ51b1の太パイプ52の一方の端部と、上側のラジエータ51b2の太パイプ52の対応する端部とは、冷温水をラジエータ51b1からラジエータ51b2に送る連通路57bによって接続されている。
図7(C)は、積層ラジエータ51b内部の冷温水の流れを示す。下側ラジエータ51b1の入口パイプ54aから入った冷温水は、図7(C)の上図において矢印で示されるように下側ラジエータ51b1の内部を流れた後、連通路57bを通って上側ラジエータ51b2に入る。上側ラジエータ51b2に入った冷温水は、図7(C)の下図において矢印で示されるように上側ラジエータ51b2の内部を流れ、出口パイプ54bから排出される。
図8は、さらに別の実施形態によるラジエータ51cを示す。ラジエータ51cにおいては、冷温水の入口パイプ54a及び出口パイプ54bが、図5に示されるラジエータ51とは異なる位置に取り付けられている。入口パイプ54aは、一対の太パイプ52の一方の中央部分に取り付けられ、出口パイプ54bは、一対の太パイプ52の他方の中央部分に取り付けられている。複数の細パイプ53は、太パイプ52の側面に等間隔で接合されているが、入口パイプ54a及び出口パイプ54bの延長線上には設けないことが好ましい。入口パイプ54aから入った冷温水は、太パイプ52内面に衝突して左右に分かれた後、図8に示される矢印のように内部を流れ、出口パイプ54bから排出される。
ラジエータ51cは、ラジエータ51では設ける必要がある仕切板56が不要であるため、加工が容易である。また、ラジエータ51cは、出口パイプ54bの位置が入口パイプ54aの位置より高くなるように傾斜させて配置することにより、ラジエータ51c内の空気をスムーズに出口パイプ54bから排出させることができる。この点に関して、ラジエータ51の場合では、上述のように、出口パイプ54bの位置が入口パイプ54aの位置より高く、かつ、入口パイプ54a及び出口パイプ54bが設けられた一方の太パイプ52がもう一方の太パイプ52より高くなるように、放熱面を傾斜させることが、空気排出の点では好ましい。しかし、このように配置すると、太パイプ52が、例えば床部14aの下面に対して傾斜することになる。これに対して、ラジエータ51cでは、一対の太パイプ52を床部14aの下面と並行になるように、長さ方向にのみ放熱面を傾斜させて配置することができるため、床部14aへの蓄熱効率が向上する。
[換気装置]
本発明の一実施形態による換気装置7は、図9に示されるように、除湿器71及び加湿器81が直列に連結されたものである。加湿器81の一方の端部には、ダクト77と連結するための継手部材74aが設けられ、除湿器71の他方の端部には、床下空間2に調節空気を排出する出口となる部材74bが設けられる。ダクト77を通して換気装置7に供給された空気(新鮮外気)は、必要に応じて加湿若しくは除湿及び/又は加温若しくは冷却が行われた後、調節空気として排出口から床下空間2に向けて排出される。
換気装置7は、換気装置7から排出された調節空気が、ラジエータ51に直接吹き付けられる位置関係で配置することが好ましい。例えば図2(A)及び図2(B)に示されるように、換気装置7は、その長さ方向がラジエータ51の細パイプ53の長さ方向と垂直になるように配置することが好ましい。換気装置7からの調節空気により床下空間2内の空気温度が均一となることに加えて、換気装置7からの調節空気がラジエータ51に直接吹き付けられるため、減湿された空気が放熱面の表面に流れること、放熱面の表面空気が素早く運び去られること、対流効果を高めて放射による熱の発散速度が速まることなどにより、ラジエータ51の結露を効果的に防止することができる。なお、この結果として、ラジエータ51からの結露水の排出手段を設ける必要がなくなる。
除湿器71は、筐体72a(サイズは、例えば、幅220mm、高さ169mm、長さ830mm)の内部空間に、コイル体72cを収納して構成されている。筐体72aは、プラスチック樹脂製や金属製とすることができ、軽量で耐腐食性を有するプラスチック樹脂製であることがより好ましい。コイル体72cは、長さ方向に所定の間隔(例えば、約2.5mmの間隔)をもって配置されるアルミニウム製のフィン72f群を、両端のヘアピンチューブ、Uベントで連通する1つ又は複数のコイルが貫通する断面矩形状のもの(サイズは、例えば、幅213mm、高さ44mm、長さ720mm)である。コイル72cは、筐体72aの一側面から突出する出入口管72bを有しており、その一方の入口管72bにヒートポンプ91で生成した冷温水を注入し、コイル72cを流水する冷温水がフィン72f群に熱伝導して、周囲の空気を冷却又は加熱することができる。筐体72aの下部には、ドレンパイプ73aが設けられている。
除湿器71は、夏期においては、一方の端部(加湿器81側)の空気取入口から流入する高温高湿の空気流を冷却して相変化を生み出すことにより減湿を促進し、発生した凝縮水をドレンパイプ73aから屋外に排出する。なお、夏期には、通常、加湿器81は作動させない。一方、除湿器71は、冬期においては、加湿器81で加湿された低温加湿空気を加温して、床下空間2に供給する。
加湿器81は、図9及び図10に示されるように、断面矩形状の筐体82a(サイズは、例えば、幅215mm、高さ170mm、長さ250mm)の上面に、上面を貫通するノズル82cを設けて構成されている。ノズル82cは、複数設けてもよい。筐体82aは、金属製やプラスチック樹脂製とすることができ、軽量で耐腐食性を有するプラスチック樹脂製であることが好ましい。筐体82aの上面上には、ノズル82c取付け用の補強板82bを配置することが好ましい。
加湿器81においては、内部空間を流れる外気にノズル82cから噴霧水を吹付けることによって、外気を加湿することができる。剰余水は、筐体82a下部に配置するドレンパイプ83aから屋外に排出する。ドレンパイプ83aは、除湿器71の排水管73bに接続してもよい。なお、除湿器71の他端にエリミネータ72dを配置しておき、加湿器81内に噴霧された水滴が換気装置7から床下空間2に放出されないようにすることが好ましい。
加湿器81への供給水は、図2(A)に示されるように、給水管84aから分岐させた枝管84bを経由して行うことができる。枝管84bには、途中に弁84c及び滅菌錠剤を挿入した容器84dを設けることが好ましい。容器84dを1階床部14a上方に設けることにより、滅菌錠剤の挿入メンテナンスが容易となる。弁84cは、自動又は手動で開放及び閉止可能にすることができ、自動で行う場合には、例えば、室内壁にヒューミディスタット(湿度調節器)を配置し、電動弁と連続して加湿の入切を実施してもよい。
図11は、加湿器の別の実施形態を示す。この加湿器81bは、内部空間が第1の内部空間85b1と第2の内部空間85b2とに分割され、両者の境界に、例えばラシヒリングなどの、表面に沿って流下する液体と上昇する気体との気液接触を行うことができる含水材86が配置されている。継手部材74bを介してダクト77と連結される空気の取入口側においては、上部が流入防止用の面板85a1で閉止され、下部が第1の内部空間85b1に対して開放されている。また、除湿器71と連結される空気の排出口側においては、下部が流出防止用の面板85a2で閉止され、上部が第2の内部空間85b2に対して開放されている。
取入口から取り入れられた空気は、第1の内部空間85b1に入り、ノズル82cの噴霧水によって含水した含水材86を通過して第2の内部空間85b2に流れ、排出口から排出される。内部空間を流れる空気は、含水材86の通過と、ノズル82cからの噴霧水との接触とによって加湿されるため、加湿器81bは、図10に示される加湿器81と比較して加湿性能を向上させることができる。
[制御システム]
図12は、本発明の実施形態による空調換気システム1の制御系統を説明する図である。図12(A)〜図12(C)に示されるように、中間ファン75と換気扇63a、63bとは、手動で無段階調節が可能なファンコントローラ94によって風量の調節を行うことができる。また、電動弁96aは、サーモスタット95aと連携して作動することにより、除湿器71への冷温水の供給を制御し、電動弁96bは、ヒューミディスタット95cと連携して作動することにより、加湿器81への水の供給を制御することができる。
ラジエータ51の各々に冷温水を供給する往き側管93aに、サーモスタット95bと連携して作動する熱動弁96cを配置することにより、ラジエータ51の各々に供給される冷温水の流量を制御することができる。なお、各熱動弁96cを閉止した場合でも一定量の冷温水がラジエータ51に流入するように構成することもでき、この場合には、ラジエータ51の急激な温度変化が発生せず、冷暖房の立上りも早くすることができる。
[1階の空調換気]
本発明による空調換気システム1により実現される1階居住区間3の空調換気について説明する。1階居住空間3の床部14a下の床下空間2には、放熱面を有する複数のラジエータ51が、床部14aの下面に放熱面が対向した状態で配置されている。ラジエータ51は、熱源装置9によって生成され換気装置7を経由した冷温水が内部を流れることによって、放熱面から遠赤外線の放射を行う。床部14aは、ラジエータ51からの放射により加熱又は冷却され、温熱又は冷熱を蓄熱する。床部14aに蓄えられた熱は、床部14a上面から1階居住空間3に向けて放射される。したがって、1階居住空間3においては、床部14aからの放射熱により、均質で上下温度差が小さい穏やかな環境を実現することができる。
また、床下空間2には、冷暖房のプレヒート機能を備えた換気装置7も配置されている。換気装置7は、屋外に立設する給気筒78aから新鮮外気を取り入れ、加湿器81及び/又は除湿器71によって生成された調節空気(冷却減湿された空気又は加温加湿された空気)を、床下空間2に放出する。床下空間2に放出された調節空気は、例えば図1及び図3に示される汎用の床吹出口26(給気口)から、1階居住空間3に供給される。床吹出口26は、図3に示されるように、窓16の下に配置されることが好ましい。床吹出口26は、居住空間3に供給される調節空気による室内空気の撹拌のために、ファン付きであることが好ましい。
暖房時には、1階居住空間3全体で床暖房効果が得られるとともに、窓16などから床面に降りてくる冷気が吹出口26から自然対流で上昇する温風と混合されることによる室内空気温度の均質化が可能である。冷房時には、1階居住空間3全体で床冷房効果が得られるとともに、吹出口26から強制対流で上昇する冷風による空気循環によって床部14a上面の空気を撹拌することができる。
本発明においては、床下空間2は一種のチャンバーとなり、熱伝達の伝導、対流、放射の3要素を活用するとともに、物理的な温度、湿度、放射、気流の4要因を駆使して、居住空間3に快適な環境を提供することができる。また、床部14aを蓄熱体として利用することによって、割安な夜間電力の利用や設備容量の軽減による経済性に加え、省エネルギー、環境保全、電力負荷平準化の効果が期待できる。
[2階の空調換気]
次に、本発明による空調換気システム1により実現される2階居住空間3の空調換気について説明する。2階居住空間3の空調換気のために、建物10には、図2〜図4(A)に示されるように、床下空間2から1階天井17a内まで連通する風路(調節空気供給路)62と、床下空間2に設けられた換気扇63bとを備える。風路62は、四方を間仕切壁13に囲まれ、1階床部14aの開口から1階天井17aの開口まで繋がっている。換気扇63bは、床下空間2の底盤23上において風路62の真下に設けられており、床下空間2の調節空気を、床下空間2から1階天井17aと2階床部14bとの間の空間まで供給することができる。図3(B)に示されるように、2階床部14bの、好ましくは窓16の下には、複数のファン付き床吹出口26(給気口)が設けられており、2階床部14b下の空間に送られた調節空気を、ファン付き床吹出口26によって2階居住空間3に供給することができる。
2階の空調換気を実現する構成として、種々の構成が可能である。例えば、図4(B)に示されるように、風路62を2階天井17bまで延長し、2階天井懐17bには風路62上面に配置される分岐部68を介して別の風路(調節空気供給路、典型的にはダクト)67を設けた構成を採用することができる。風路67内の調節空気は、各部屋の天井17bに配置されるファン付き給気口61から2階居住空間3に供給することができる。この場合には、冷房調湿空気は自然降下させ、暖房空調空気は強制降下させて、居住空間3に供給することが好ましい。
さらに別の構成を図4(C)に示す。図4(C)の構成は、風路62を2階天井17bまで延長するとともに、2階天井17bより上方の桁上に断熱層18を敷設する。図4(B)の構成とは異なり、2階天井懐17bに風路を設けず、2階天井17bと断熱層18下面との間隔をチャンバーとして利用する。床下空間2から上昇する調節空気は、該チャンバー内を流れ、ファン付き給気口61から2階の居住空間3に冷暖調湿空気として下降させることができる。
さらに別の構成を図4(D)に示す。図4(D)の構成は、風路62を2階天井17bまで延長するとともに、1階天井懐17aにダンパー64を配置し、風路62から1階天井懐17aへの送風を制御するようにしたものである。例えば、冬期には、床下空間2から調節空気を上昇させるとともに、ダンパー64を開放して調節空気を1階天井懐17aに送り、2階床部14bの吹出口26から自然対流で暖気を上昇させることにより、居住空間3の暖房を実施する。夏期には、床下空間2から調節空気を上昇させるとともに、ダンパー64を閉止して、調節空気を2階天井懐17bまで送り、自然対流で冷気を下降させることにより、居住空間3の冷房を実施する。この場合には、2階床部14bの床吹出口26群及び2階天井17bの給気口61は自然対流型でよい。
空気の密度が低い暖気流は自然に上昇し、密度の高い冷気流は自然に降下することを利用して、冷房と暖房の空気流の動きを別々にすることもできる。例えば、暖房は、1階の床吹出口26群及び2階の床吹出口26からの上昇流を居住空間3に供給することにより実施し、冷房は、1階天井17aに配置された給気口61及び2階天井17bに配置された給気口61から下降流を居住空間3に供給することにより実施することができる。
[空調換気システム1’]
本発明の別の実施形態による空調換気システム1’を、図13を用いて説明する。図13(A)は、空調換気システム1’のラジエータ51及び換気装置7などの装置類を上面から見た図であり、図13(B)は、空調換気システム1’ のラジエータ51及び換気装置7などの装置類を側面から見た図である。空調換気システム1’は、小屋裏17cに、換気装置7及びラジエータ51を始めとする装置類を適宜配置し、小屋裏17c及び天井懐をチャンバーとして利用するものである。なお、空調換気システムは、床下空間及び小屋裏のいずれか一方のみに装置類を配置することに限定されるものではなく、装置類を床下空間2及び小屋裏17cの両方に配置するようにしてもよい。
換気装置7は、図9〜図11を用いて上述されたものと同様のものを用いることができる。外気は、小屋裏17cの外壁12に設けられた給気口61から取り込まれ、ダクト77の途中に配置された防塵用フィルタ76及び中間ファン75を経由して、換気装置7に供給される。中間ファン75からの外気は、加湿器81及び除湿器71によって必要に応じて冷却減温又は加温加湿された調節空気となり、換気装置7の一端から小屋裏17cに供給される。2階天井17bには、適切な位置に吹出口26(給気口)が設けられており、小屋裏17cに供給された調節空気が吹出口26から2階居住空間3に供給される。
除湿器71には、熱源装置9によって生成された冷温水が、屋外又は屋内に配置されたパイプシャフト19内の往き側管93aを介して供給される。除湿器71を出た冷温水は、ラジエータ51に供給され、ラジエータ51を出た冷温水は、パイプシャフト19内の戻り側管93bを介して熱源装置9に戻る。この実施形態においては、熱源装置9からの令温水は、除湿器71を経てラジエータ51に供給され、熱源装置9に戻るように配管が設けられているが、これに限定されるものではなく、空調換気システムは、例えば熱源装置9を2台備え、各々の熱源装置9から除湿器71とラジエータ51とに別個に冷温水が供給されるように構成してもよい。
ラジエータ51は、図5、図7、図8を用いて説明されたものと同様のものを用いることができる。ラジエータ51は、放熱面が2階天井17bの上面に対向した状態で配置される。ラジエータ51の上側(2階天井17bとは反対側)には、ラジエータ51の放射面より面積が大きいことが好ましい反射材59cが配置されており、反射材59cは、2階天井17bとは反対側に向かってラジエータ51から放射された遠赤外線を、2階天井17bに向けて反射させることができる。ラジエータ51からの遠赤外線によって蓄熱された2階天井17bからは、2階居住空間3に向けて放射が行われる。
ラジエータ51及び反射材59cを小屋裏17cに設置する方法は、特に限定されるものではない。例えば、反射材59cを反射板として形成し、その反射板を、例えば高さ調整機能を備えた慣用の吊り金物を用いて、天井構成材から吊り下げることができる。反射板の下面には、例えばフックを取付け、フックとラジエータ51とを、慣用の結束バンドなどを用いて結束すればよい。ラジエータ51の近傍には、ラジエータ51の結露を防止するために、換気装置7から供給された調節空気をラジエータ51に吹き付けることができる送風装置79を設けることが好ましい。
以上、詳細に説明したように、本発明による空調換気システム1及び/又は空調換気システム1’を用いれば、潜熱と顕熱とを分離して処理することができるため、温度及び湿度の最適な制御が可能となる。また、冷暖房の対象となる熱利用箇所(居住空間3)の一部である1階床部14a及び/又は2階天井部17bに温熱又は冷熱が蓄熱されるため、床部14a及び/又は天井部17bからの穏やかな放射熱環境による効果的な温熱環境を創出することができる。冷暖房の運転中には、床部14a及び/又は天井部17bからの放熱量が成り行きとなるが、これは、放熱量の制御が可能なラジエータ51や換気装置7を用いて熱負荷の変動に追従させることにより、解決することができる。
空気熱や地中熱を利用するヒートポンプ式熱源機を用いれば、低温の流水で暖房効果を、高温の流水で冷房効果を、それぞれ生み出すことができることに加えて、床下空間及び天井上空間の利用、躯体蓄熱、温湿度の制御、送気抵抗の少ない床下空間、天井上空間の風路利用によって、一次エネルギーの削減効果や、それによる二酸化炭素の削減効果がある。
放熱装置であるラジエータ51をプラスチック製とすれば、軽量で取り扱い性に優れ、床下空間2への配置でも耐腐食性がよく、安価である。また、不良導体の空気(熱伝導率0.0207kcal/mh℃)を冷却又は加温するのではなく、放射熱伝達によって直に床部及び/又は天井部を冷やしたり、温めるため、伝熱効果が高い。夏期には、除湿によって発汗が促進され体温を奪うため、高めの室温でも涼しく感じられ、冬季には、加湿によって発汗が制御され体温がこもり、少し低めの室温でも温かく感じられるため、消費エネルギー量を低減させることができる。
ラジエータ51の冷暖房の立上り時間の遅さを、換気装置7からの調整空気の吹出しによって短縮することができる。屋外が暑くて湿度が高い場合でも、寒くて湿度が低い場合でも、季節に左右されない快適な温湿度の住環境となる。
ラジエータ51は無音であり、中間ファン75や換気扇63とともに床下に配置されることによって、きわめて静かな住環境を実現する。また、エアコン室内機や冷温媒配管が居住空間3に露出せず、各部屋内の自然換気口が不要となるため、インテリア、エクステリアの設計自由度が高まり、スマートな室内デザインを創出することができる。
防塵用フィルタ76で浄化され、換気装置7により加湿又は除湿及び冷却又は加温された空気が、床下空間2内を常に巡回することによって、床下空間2は、埃が堆積することなく清潔性を維持することができる。また、居住空間3の湿度管理によって、感染症、特に緊急性のあるインフルエンザウィルスの生存率を低減させることができ、臭気、健康問題を引き起こすカビの蔓延を防止する。
例えば冷房の場合には、入口の空気温度が35℃、相対湿度が70%、冷却コイル72cの入口の冷水温度が10℃、流量が4L/minの条件で、除湿器71は、熱交換能力が1920w/h、除湿量が1820g/hであり、出口温度が18.3℃の冷却除湿空気を床下空間3又は小屋裏17cに提供する。一方、暖房の場合には、入口の空気温度が0℃、冷却コイル72cの入口の温水温度が50℃、流量が4L/minの条件で、除湿器71は、熱交換能力が1800w/h、出口温度が42.7℃の加熱空気を床下空間3又は小屋裏17cに提供する。
床下空間2を調湿することで、床構成部材の腐食を阻止し、耐久性を保持するとともに、白蟻の被害を阻止し、水や水蒸気に溶けこみやすいホルムアルデヒドやVOC(揮発性化学物質)の発生促進を抑止する。
従来の冷暖房器の熱伝達の原理は、例えば、ホットカーペットや湯たんぽ、床暖房などであれば伝導、ルームエアコンや温風暖房器、ダクト空調などであれば対流、オイルヒータや温水式パネルヒータ、床暖房、結露許容型冷暖房などであれば放射と、それぞれ機器によって決まっている。これに対して、本発明による空調換気システムでは、伝導、対流、放射の3要素を同時に利用して、省エネ性、快適性を実現している。床下空間2は外側基礎21をケーシング(外皮)として、1つの空調換気装置となっている。
外側基礎21の断熱は、外側でも内側でもよい。外側であれば、コンクリート製基礎を蓄熱体(躯体蓄熱)として更に活用することが可能であり、内側であれば、蓄熱を床部に集中させることができる。ラジエータ51の放射、換気装置7の対流により、床部が伝導放射蓄熱体となる。
1:空調換気システム
2:床下空間
3:居住空間
4:排気手段
5:冷暖房装置
6:給気手段
7:換気装置
9:熱源システム
10:建物
11:屋根
12:外壁
13:間仕切(壁)
14:床部
14a:1階床部
14b:2階床部
15:階段
16:窓
17:天井
17a:1階天井(懐)
17b:2階天井(懐)
17c:小屋裏
18:断熱層
19:パイプシャフト
21:外側基礎
22:束
23:底盤
24:内側基礎
25:換気口
26:床吹出口
41:排気塔
42:排気風路
43a、43b:排気口
51:ラジエータ
51b:二段ラジエータ
51c:ラジエータ
52:太パイプ
53:細パイプ
54:出入口パイプ
54a:入口パイプ
54b:出口パイプ
55:閉止板
56:仕切板
57:セパレータパイプ
57a:間隔保持用
57b:連通用
58:架台
581a:細パイプ支持部材
581b:枠部材
582:脚部材
583:L字継手
584:T字継手
587:連結具
588:結束バンド
59:反射断熱板
59a:断熱材
59b:反射材
59c:反射板
61:給気口
62:給気風路
63a、63b:換気扇
64:ダンパー
67:ダクト
68:分岐ダクト
71:除湿器
72a:筐体
72b:出入口管
72c:コイル
72d:エリミネータ
73a:ドレンパイプ
73b:排水管
74a、74b:継手部材
75:中間ファン
76:防塵用フィルタ
77:ダクト
78a:給気筒
78b:給気口
78c:配管部
79:送風装置
791:送風機
792:前板
793:フード
794:取付板
81、81b:加湿器
82a:筐体
82b:補強板
82c:ノズル
83c:ドレンパイプ
84a:給水管
84b:枝管
84c:弁
84d:容器
85a1、85b1:面板
85b1:第1の内部空間
85b2:第2の内部空間
85c:受部
86:含水材
91:ヒートポンプ
92:ヘッダ
92a:往き側ヘッダ
92b:戻り側ヘッダ
93:管
93a:往き側管
93b:戻り側管
94:ファンコントローラ
95a、95b:サーモスタット
95c:ヒューミディスタット
96a、96b:電動弁
96c:熱動弁

Claims (17)

  1. 各々が放熱面を有し、該放熱面が居住空間を囲む壁面のうちの水平壁面に対向した状態で、前記居住空間の外部に位置する建物内の非居住空間に配置された、1つ又は複数の放熱装置と、
    取り入れた空気の温度及び/又は湿度を調節して、前記1つ又は複数の放熱装置が配置された前記非居住空間に調節空気を供給する、1つ又は複数の換気装置と、
    冷温水を生成する、1つ又は複数の熱源装置と、
    前記1つ又は複数の熱源装置からの冷温水を、前記1つ又は複数の換気装置及び前記1つ又は複数の放熱装置に供給するように配設された、配管と、
    前記水平壁面に設けられ、前記非居住空間の調節空気を前記居住空間に供給する、1つ又は複数の給気口と
    を備える空調換気システム。
  2. 前記1つ又は複数の放熱装置から前記水平壁面の方向とは異なる方向に放射された放射エネルギーを前記水平壁面に向けて反射させる反射材を備える、請求項1に記載の空調換気システム。
  3. 前記水平壁面の方向とは異なる方向から前記1つ又は複数の放熱装置に向かう熱を遮断する断熱材をさらに備える、請求項2に記載の空調換気システム。
  4. 前記1つ又は複数の放熱装置の各々は、並列に配置された複数の細パイプと、該複数の細パイプの両端部において該複数の細パイプと連通する一対の太パイプと、該一対の太パイプの一方に設けられた冷温水の入口パイプと、該一対の太パイプの一方又は他方に設けられた冷温水の出口パイプとを有し、前記複数の細パイプ及び前記一対の太パイプによって前記放熱面が構成される、請求項1に記載の空調換気システム。
  5. 前記1つ又は複数の放熱装置の少なくとも1つは、前記水平壁面に面する第1の放熱面と、前記水平壁面の方向とは反対側に配置された第2の放熱面とを有し、前記第1の放熱面と前記第2の放熱面とは、内部に冷温水が流れる連通路によって接続される、請求項4に記載の空調換気システム。
  6. 前記第1の放熱面と前記第2の放熱面とは、前記水平壁面に対する角度が異なるように配置される、請求項5に記載の空調換気システム。
  7. 前記1つ又は複数の放熱装置と前記1つ又は複数の換気装置とは、前記1つ又は複数の換気装置からの調節空気が前記1つ又は複数の放熱装置に直接吹き付けられる位置関係で配置される、請求項1に記載の空調換気システム。
  8. 前記1つ又は複数の放熱装置の少なくとも1つは、前記放熱面が前記水平壁面に対して傾斜するように配置される、請求項1に記載の空調換気システム。
  9. 前記1つ又は複数の換気装置の各々は、加湿器及び除湿器を有する、請求項1に記載の空調換気システム。
  10. 前記除湿器は、内部空間を有する筐体と、空気の取入口と、前記内部空間に配置されたコイル体と、温度及び/又は湿度が調節された空気の排出口とを有し、該コイル体は、冷温水が内部を流れる1つ又は複数のコイルと、長さ方向に間隔をもって該1つ又は複数のコイルに配置された複数のフィンとを有する、請求項9に記載の空調換気システム。
  11. 前記加湿器は、内部空間を有する筐体と、空気の取入口と、取り入れられた空気に噴霧水を吹き付ける1つ又は複数のノズルと、空気の排出口とを有する、請求項9に記載の空調換気システム。
  12. 前記加湿器は、前記取入口に対して開放された第1の内部空間と、前記1つ又は複数のノズルに面し、前記排出口に対して開放された第2の内部空間と、前記第1の内部空間と前記第2の内部空間との境界に配置された含水材とを有し、前記取入口から取り入れられた空気は、第1の内部空間から前記含水材を通過して前記第2の内部空間に流れ、前記排出口から排出される、請求項11に記載の空調換気システム。
  13. 前記1つ又は複数の放熱装置の少なくとも1つは、架台上に配置されており、
    前記架台は、
    複数の細パイプの長さ方向を横切る方向に延びて、前記複数の細パイプを下方から支持する、複数の細パイプ支持部材と、
    前記複数の細パイプ支持部材を保持する枠部材と、
    前記枠部材から垂下されて前記枠部材を支持する複数の脚部材と
    を備える、請求項4に記載の空調換気システム。
  14. 前記複数の脚部材の長さは、前記出口パイプの高さ方向位置が前記入口パイプの高さ方向位置より高くなるように定められる、請求項13に記載の空調換気システム。
  15. 前記1つ又は複数の放熱装置に調節空気を吹き付ける送風装置が、前記架台又は前記架台の近傍に取り付けられた、請求項13に記載の空調換気システム。
  16. 前記非居住空間に設けられ、調節空気が内部を流れる1つ又は複数の調節空気供給路と、前記水平壁面に設けられ、前記調節空気供給路を介して送られた調節空気を前記居住空間に供給するための1つ又は複数の給気口とをさらに備える、請求項1に記載の空調換気システム。
  17. 前記居住空間の外部に位置する非居住空間は、床下空間及び小屋裏であり、前記1つ又は複数の放熱装置及び前記1つ又は複数の換気装置は、前記床下空間及び小屋裏のいずれか一方又は両方に配置されている、請求項1に記載の空調換気システム。



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