JP2017078156A5 - - Google Patents

Claims (55)

1. （ａ）式（Ｉ）：
   

   

   （式中、Ａは、
   

   

   であり、
   それぞれのＲ¹は、同一か又は異なり、独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、ここでかかるアリール及びアラルキルは、場合によってはそれぞれ独立してアルキル及びアルケニルから選択される１〜３つの置換基で置換されており；
   それぞれのＲ²及びＲ³は、独立して、Ｈ、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、及びシクロアルキルアルキルから選択され；
   Ｙは、アルキル、アルコキシアルキル、ベンジル、及び−Ｒ⁴−Ｒ⁵−Ｒ⁶からなる群から選択され；
   Ｒ⁴はアルキレンであり；
   Ｒ⁵は、結合、アルキレン、−Ｃ（Ｏ）−、及び−Ｃ（Ｒ⁷）−からなる群から選択され；
   Ｒ⁶は、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキレンオキシ、ヒドロキシ、及びアルコキシからなる群から選択され；
   Ｒ⁷はヒドロキシであり；
   ｍは２〜８の整数であり；
   Ｘ₁はＲ⁸又はＺであり；
   Ｘ₂は、Ｒ⁸、
   

   

   からなる群から選択され；
   Ｒ⁸は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、及びアラルキルであり、ここでかかるアリール及びアラルキルは、場合によってはそれぞれ独立してアルキル及びアルケニルから選択される１〜３つの置換基で置換されており；
   Ｚは、
   

   

   であり；
   Ｘ₂がＲ⁸である場合には、Ｘ₁はＺである）
   の化合物又はその摩擦学的に許容しうる塩。
2. それぞれのＲ ¹ は、同一か又は異なり、独立して、Ｃ ₁ 〜Ｃ ₃₀ アルキル、Ｃ ₁ 〜Ｃ ₃₀ アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、ここで前記アリール及びアラルキルは、場合によってはそれぞれ独立してＣ１〜Ｃ１０アルキル及びＣ ₁ 〜Ｃ ₁₀ アルケニルから選択される１〜３の置換基で置換されている、請求項１に記載の化合物。
3. それぞれのＲ ¹ は、同一か又は異なり、独立してＣ ₃ 〜Ｃ ₁₀ アルキルである請求項２に記載の化合物。
4. ｍは２である請求項１に記載の化合物。
5. Ａのそれぞれの場合に関して、それぞれのＲ ² 及びＲ ³ は、独立してＨ及びＣ１〜Ｃ１０アルキルから選択される請求項１に記載の化合物。
6. Ａのそれぞれの場合に関して、１つのＲ ² はアルキルであり、Ｒ ² 及びＲ ³ の残りはＨである請求項５に記載の化合物。
7. Ｒ ² はＣ ₁ 〜Ｃ ₁₀ アルキルである請求項６に記載の化合物。
8. Ｘ ₂ は、
   

   

   である、請求項１に記載の化合物。
9. Ｘ ₂ は、Ｒ ⁸ である、請求項１に記載の化合物。
10. Ｙは、−Ｒ ⁴ −Ｒ ⁵ −Ｒ ⁶ である請求項１に記載の化合物。
11. Ｒ ⁴ はアルキレンであり、Ｒ ⁵ は−Ｃ（Ｏ）−であり、かつＲ ⁶ はヒドロキシまたはアルコキシである、請求項１０に記載の化合物。
12. Ｒ ⁸ はＣ ₁ 〜Ｃ ₁₀ アルキルである請求項１に記載の化合物。
13. 化合物は、式（Ｉａ）：
    

    

    （式中、
    それぞれのＲ¹は、同一か又は異なり、独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、及びアラルキルから選択され、ここでかかるアリール及びアラルキルは、場合によってはそれぞれ独立してアルキル及びアルケニルから選択される１〜３つの置換基で置換されており；
    それぞれのＲ²は、独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、及びシクロアルキルアルキルから選択され；
    Ｙは、アルキル、アルコキシアルキル、ベンジル、及び−Ｒ⁴−Ｒ⁵−Ｒ⁶からなる群から選択され；
    Ｒ⁴はアルキレンであり；
    Ｒ⁵は、結合、アルキレン、−Ｃ（Ｏ）−、及び−Ｃ（Ｒ⁷）−からなる群から選択され；
    Ｒ⁶は、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキレンオキシ、ヒドロキシ、及びアルコキシからなる群から選択され；
    Ｒ⁷はヒドロキシであり；
    Ｘ₂は、Ｒ⁸、
    

    

    からなる群から選択され；
    Ｒ⁸は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、及びアラルキルであり、ここでかかるアリール及びアラルキルは、場合によってはそれぞれ独立してアルキル及びアルケニルから選択される１〜３つの置換基で置換されており；
    Ｚは
    

    

    である）
    の化合物又はその摩擦学的に許容しうる塩である、請求項１に記載の化合物。
14. それぞれのＲ ¹ は、同一か又は異なり、独立してＣ ₃ 〜Ｃ ₁₀ アルキルである請求項１３に記載の化合物。
15. それぞれのＲ ² は、同一か又は異なり、独立してＣ ₁ 〜Ｃ ₁₀ アルキルである請求項１３に記載の化合物。
16. Ｘ ₂ は、Ｒ ⁸ または
    

    

    である、請求項１３に記載の化合物。
17. Ｒ ⁸ は、Ｃ ₃ 〜Ｃ ₁₀ アルキルである請求項１３に記載の化合物。
18. それぞれのＲ ¹ は、同一である請求項１４に記載の化合物。
19. それぞれのＲ ² は、同一である請求項１５に記載の化合物。
20. Ｙは、−Ｒ ⁴ −Ｒ ⁵ −Ｒ ⁶ である請求項１３に記載の化合物。
21. Ｒ ⁴ はアルキレンであり、Ｒ ⁵ は−Ｃ（Ｏ）−であり、かつＲ ⁶ はヒドロキシまたはアルコキシである、請求項２０に記載の化合物。
22. 下記から選択される、請求項１に記載の化合物。
    

    

    

    

    
23. 請求項１に記載の化合物を含む潤滑油添加剤組成物。
24. 潤滑油添加剤組成物は、酸化防止剤、耐摩耗剤、腐食抑制剤、洗浄剤、極圧添加剤、分散剤、粘度指数向上剤、及び摩擦調整剤からなる群から選択される１種類以上の添加剤成分を更に含む、請求項２３に記載の潤滑油添加剤組成物。
25. （ａ）基油；及び
    （ｂ）請求項１に記載の化合物；
    を含み、基油が組成物の主要量である、潤滑油組成物。
26. 潤滑油組成物は、酸化防止剤、耐摩耗剤、腐食抑制剤、洗浄剤、極圧添加剤、分散剤、粘度指数向上剤、及び摩擦調整剤からなる群から選択される１種類以上の添加剤成分を更に含む、請求項２５に記載の潤滑油組成物。
27. 前記化合物は、潤滑油組成物の全重量を基準として約０．０１０重量％〜約５重量％の量で存在する、請求項２６に記載の潤滑油組成物。
28. 洗浄剤及び請求項１、１３または１６に記載の化合物を含み；
    洗浄剤はスルホネート又はフェネートを含む潤滑油添加剤組成物。
29. スルホネートは、スルホン酸カルシウム及びスルホン酸マグネシウムから選択され、フェネートは、カルシウムフェネート及びマグネシウムフェネートから選択される、請求項２８に記載の潤滑油添加剤組成物。
30. 式（Ｉ）の化合物は、式（Ｉｂ）：
    

    

    （式中、
    それぞれのＲ¹は、同一か又は異なり、独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、及びシクロアルキルアルキルから選択され；
    それぞれのＲ²は独立してアルキルであり；
    Ｙは、アルキル、アルコキシアルキル、ベンジル、及び−Ｒ⁴−Ｒ⁵−Ｒ⁶からなる群から選択され；
    Ｒ⁴はアルキレンであり；
    Ｒ⁵は、結合、アルキレン、及び−Ｃ（Ｏ）−からなる群から選択され；
    Ｒ⁶は、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキレンオキシ、ヒドロキシ、及びアルコキシからなる群から選択され；
    Ｒ⁸は、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、又はシクロアルキルアルキルである）
    の化合物又はその摩擦学的に許容しうる塩である、請求項２８に記載の潤滑油添加剤組成物。
31. 式（Ｉ）の化合物は、式（Ｉｃ）：
    

    

    （式中、
    それぞれのＲ¹は、同一か又は異なり、独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、及びシクロアルキルアルキルから選択され；
    それぞれのＲ²は独立してアルキルであり；
    Ｙは、アルキル、アルコキシアルキル、ベンジル、及び−Ｒ⁴−Ｒ⁵−Ｒ⁶からなる群から選択され；
    Ｒ⁴はアルキレンであり；
    Ｒ⁵は、結合、アルキレン、及び−Ｃ（Ｏ）−からなる群から選択され；
    Ｒ⁶は、アルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキレンオキシ、ヒドロキシ、及びアルコキシからなる群から選択され；
    Ｘ₂は
    

    

    であり、
    Ｚは
    

    

    である）
    の化合物又はその摩擦学的に許容しうる塩である、請求項２８に記載の潤滑油添加剤組成物。
32. 化合物は、
    

    

    

    

    

    から選択される、請求項２８に記載の潤滑油添加剤組成物。
33. 化合物は、
    

    

    

    から選択される、請求項２８に記載の潤滑油添加剤組成物。
34. 化合物は、
    

    

    

    から選択される、請求項２８に記載の潤滑油添加剤組成物。
35. 洗浄剤は、スルホン酸マグネシウム洗浄剤及びカルシウムフェネート洗浄剤から選択される、請求項２８に記載の潤滑油添加剤組成物。
36. 洗浄剤は、過塩基化スルホン酸マグネシウム洗浄剤である、請求項３５に記載の潤滑油添加剤組成物。
37. 洗浄剤は、過塩基化カルシウムフェネート洗浄剤である、請求項３５に記載の潤滑油添加剤組成物。
38. 洗浄剤は、過塩基化スルホン酸カルシウム洗浄剤及び中性スルホン酸カルシウム洗浄剤から選択される、請求項２８に記載の潤滑油添加剤組成物。
39. 潤滑油添加剤組成物は、酸化防止剤、耐摩耗剤、腐食抑制剤、極圧添加剤、分散剤、粘度指数向上剤、及び摩擦調整剤からなる群から選択される１種類以上の添加剤成分を更に含む、請求項２８に記載の潤滑油添加剤組成物。
40. 極圧添加剤は、有機ポリスルフィドである、請求項３９に記載の潤滑油添加剤組成物。
41. ポリスルフィドは、Ｓ３−富化有機ポリスルフィドである、請求項４０に記載の潤滑油添加剤組成物。
42. 摩擦学的に許容しうる塩がアミン塩ではない、請求項２８に記載の潤滑油添加剤組成物。
43. （ａ）請求項１に記載の式（Ｉ）の化合物であって、
    （ｉ）第１のホスホロジチオエート化剤を第１のエポキシドと反応させ；
    （ｉｉ）工程（ｉ）の生成物を第２のホスホロジチオエート化剤と反応させ；
    （ｉｉｉ）工程（ｉｉ）の生成物を第２のエポキシドと反応させ；
    （ｉｖ）工程（ｉｉｉ）の生成物を第３のホスホロジチオエート化剤と反応させ；そして
    （ｖ）工程（ｉｖ）の生成物を反応性基と反応させる；
    ことを含む方法によって製造される化合物；及び
    （ｂ）洗浄剤；
    を含み；
    洗浄剤はスルホネート又はフェネートを含む潤滑油添加剤組成物。
44. スルホネートは、スルホン酸カルシウム及びスルホン酸マグネシウムから選択され、フェネートは、カルシウムフェネート及びマグネシウムフェネートから選択される、請求項４３に記載の潤滑油添加剤組成物。
45. （ａ）主要量の基油、又はそれから製造されるグリース；及び
    （ｂ）少量の請求項２８に記載の潤滑油添加剤組成物；
    を含む潤滑油組成物。
46. 潤滑油添加剤組成物は、潤滑油組成物の全重量を基準として約０．０１０重量％〜約４０重量％の量で存在する、請求項４５に記載の潤滑油組成物。
47. 潤滑油添加剤組成物は、潤滑油組成物の全重量を基準として約１．００重量％〜約１５．０重量％の量で存在する、請求項４６に記載の潤滑油組成物。
48. エラストマーシールを有効量の請求項４５に記載の潤滑油組成物と接触させることを含む、潤滑又は機能性流体組成物と接触するエラストマーシールの機能寿命を延長する方法。
49. エラストマーシールは、ニトリルシール、ポリアクリレートシール、シリコーンシール、エチレンアクリルシール、及びフルオロエラストマーシールからなる群から選択される、請求項４８に記載の方法。
50. エラストマーシールは、ニトリルシール又はフルオロエラストマーシールである、請求項４９に記載の方法。
51. エラストマーシールは、機械システムの部品であり、機械システムは、ギアシステム、車軸システム、差動システム、燃焼エンジンシステム、クランクシャフトシステム、変速機システム、クラッチシステム、油圧システム、摺動システム、及びタービンシステムから選択される、請求項４８に記載の方法。
52. 請求項２５または４５に記載の潤滑油組成物で金属表面を潤滑することを含む、金属移動面を潤滑する方法。
53. 金属表面は、機械部品である、請求項５２に記載の方法。
54. 機械部品は、ギア、車軸、差動装置、エンジン、クランクシャフト、変速機、クラッチ、油圧装置、摺動装置、及びタービンの１以上から選択される、請求項５３に記載の方法。
55. （ａ）主要量の基油、又はそれから製造されるグリース；及び
    （ｂ）少量の請求項１に記載の化合物；
    を含む潤滑油組成物を用いて機械部品を潤滑することを含む機械部品の金属移動面の間の摩耗を低減する方法。