本発明の一実施形態に係る窓口受付システムを図面を参照して以下に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る窓口受付システム11は、受付操作表示部12(受付操作部)および発券部13が一体に設けられた受付発券装置14と、複数の切替操作部16A,16Bと、複数の撮像開始操作部17A,17Bと、複数の撮像終了操作部18A,18Bと、受付番号表示装置21と、撮像データ記憶装置22(データ記憶手段)と、撮像データ表示端末装置23(再生表示手段,リアルタイム表示手段)とを有している。窓口受付システム11は、例えば金融機関の店舗に設置されるものである。
ここで、店舗は、図2に示すように、顧客Cが行き来する顧客スペースSP1と、窓口係員A,Bを含む係員のみが基本的に行き来する係員スペースSP2とに分けられており、これら顧客スペースSP1および係員スペースSP2の境界位置に複数の窓口31A,31Bが設置されている。なお、本実施形態に係る窓口受付システム11では、説明の便宜上、二カ所の窓口31A,31Bが設置される場合を例にとり説明するが、勿論、窓口の数はこれに限定されるものではなく、1カ所あるいは3カ所以上とすることができる。
複数の窓口31A,31Bは隣り合っており、これらのうち、一方の窓口31Aは、顧客スペースSP1および係員スペースSP2の境界位置に設置される窓口カウンタ32Aと、窓口カウンタ32Aの係員スペースSP2側に配置される窓口係員A用の椅子33Aと、窓口カウンタ32Aの係員スペースSP2側に配置される窓口係員A用の図示略の窓口取引処理装置とを有している。同様に、他方の窓口31Bも、顧客スペースSP1および係員スペースSP2の境界位置に設置される窓口カウンタ32Bと、窓口カウンタ32Bの係員スペースSP2側に配置される窓口係員B用の椅子33Bと、窓口カウンタ32Bの係員スペースSP2側に配置される窓口係員B用の図示略の窓口取引処理装置とを有している。
顧客スペースSP1には、図1に示す受付発券装置14が設置されることになる。受付発券装置14の受付操作表示部12は顧客により受付操作が入力される。受付操作表示部12は、具体的にはタッチパネル付きの液晶画面であり、図示は略すが、ボタン表示領域と、窓口係員による接客を希望する顧客にボタン表示領域に触れることを促す表示を行う領域と、現在の接客中の受付番号を表示する領域と、現在の待ち人数を表示する領域とを有している。発券部13は、受付操作表示部12へ入力された受付操作に基づいて受付番号が印字された整理券を発券する。具体的に、発券部13は、受付操作表示部12のボタン表示がタッチ操作される毎に昇順で受付番号を整理券に印字して発券する。
複数の切替操作部16A,16Bのうち、一方の切替操作部16Aは、一方の窓口31Aを構成するもので、この窓口31Aに設けられて、この窓口31Aの窓口係員Aにより切替操作が入力されるものである。他方の切替操作部16Bは、他方の窓口31Bを構成するもので、この窓口31Bに設けられて、この窓口31Bの窓口係員Bにより切替操作が入力されるものである。具体的には、図2に示すように、一方の切替操作部16Aは、一方の窓口カウンタ32A上に設置された操作ボタンであり、押下操作される度に、切替操作部16Aに対応するように設定された切替操作部識別番号A1を含む切替信号S1を出力する。他方の切替操作部16Bも、他方の窓口カウンタ32B上に設置された操作ボタンであり、押下操作される度に、切替操作部16Bに対応するように設定された切替操作部識別番号B1を含む切替信号S1を出力する。切替操作部識別番号A1は切替操作部16Bには対応せず、切替操作部識別番号B1は切替操作部16Aには対応しない。
図1に示すように、複数の撮像開始操作部17A,17Bのうち、一方の撮像開始操作部17Aは、一方の窓口31Aを構成するもので、この窓口31Aに設けられて、この窓口31Aの窓口係員Aにより撮像開始操作が入力されるものである。他方の撮像開始操作部17Bは、他方の窓口31Bを構成するもので、この窓口31Bに設けられて、この窓口31Bの窓口係員Bにより撮像開始操作が入力されるものである。具体的に、一方の撮像開始操作部17Aは、一方の窓口カウンタ32Aの下面に取り付けられた操作ボタンであり、押上操作される度に、撮像開始操作部17Aに対応するように設定された撮像開始操作部識別番号A2を含む撮像開始信号SA2を出力する。他方の撮像開始操作部17Bも、他方の窓口カウンタ32Bの下面に取り付けられた操作ボタンであり、押上操作される度に、撮像開始操作部17Bに対応するように設定された撮像開始操作部識別番号B2を含む撮像開始信号SB2を出力する。
複数の撮像終了操作部18A,18Bは、撮像終了操作が入力されるものである。一方の撮像終了操作部18Aは、一方の窓口カウンタ32Aとは離れた例えば管理者の席に設けられる操作ボタンであり、押下操作される度に、撮像終了操作部18Aに対応するように設定された撮像終了操作部識別番号A3を含む撮像終了信号SA3を出力する。他方の撮像終了操作部18Bも、他方の窓口カウンタ32Bとは離れた管理者の席に設けられる操作ボタンであり、押下操作される度に、撮像終了操作部18Bに対応するように設定された撮像終了操作部識別番号B3を含む撮像終了信号SB3を出力する。
受付番号表示装置21は、窓口31A,31Bに設けられて、切替操作部16A,16Bへ入力された切替操作に基づいて受付番号を表示するものである。本実施形態では、図2に示すように、受付番号表示装置21は、隣り合う二カ所の窓口31A,31Bの間に配置されており、支柱40で支持されて窓口カウンタ32A,32Bの上方に設置されている。
受付番号表示装置21は、左右方向の中央に、窓口31A,31Bに共用の番号表示部41が設けられている。また、受付番号表示装置21は、番号表示部41の左右方向一側に、番号表示部41に対してこの一側にある窓口31Aの一部を構成し、この窓口31Aに対応するように設定された窓口識別番号(図示例では1番窓口31を示す「1」)を表示する識別番号表示部42Aが設けられている。また、受付番号表示装置21は、番号表示部41の左右方向他側に、番号表示部41に対してこの他側にある窓口31Bの一部を構成し、この窓口31Bに対応するように設定された窓口識別番号(図示例では2番窓口31を示す「2」)を表示する識別番号表示部42Bが設けられている。
受付番号表示装置21には、番号表示部41とその左右方向一側の識別番号表示部42Aとの間に、この識別番号表示部42Aを指向する指向表示部43Aが点灯および消灯可能に設けられており、番号表示部41とその左右方向他側の識別番号表示部42Bとの間に、この識別番号表示部42Bを指向する指向表示部43Bが点灯および消灯可能に設けられている。指向表示部43Aは、窓口31Aの一部を構成し、よって、同じ窓口31Aを構成する切替操作部16Aの切替操作部識別番号A1に対応するように設定され、他の窓口31Bを構成する切替操作部16Bの切替操作部識別番号B1には対応しない。また、指向表示部43Bは、窓口31Bの一部を構成し、よって、同じ窓口31Bを構成する切替操作部16Bの切替操作部識別番号B1に対応するように設定され、他の窓口31Aを構成する切替操作部16Aの切替操作部識別番号A1には対応しない。
受付番号表示装置21は、切替操作部16A,16Bからの切替信号S1が入力されることになり、この切替信号S1が入力される度に昇順で受付番号を番号表示部41に表示させる。また、受付番号表示装置21は、切替信号S1に含まれて入力される切替操作部識別番号A1,B1の一方に対応する、指向表示部43A,43Bの一方を点灯させる。つまり、切替信号S1に含まれて切替操作部識別番号A1が入力された場合には、この切替操作部識別番号A1に対応する指向表示部43Aを点灯させると共に、切替操作部識別番号A1に対応しない指向表示部43Bを消灯させる。また、切替信号S1に含まれて切替操作部識別番号B1が入力された場合には、切替操作部識別番号B1に対応する指向表示部43Bを点灯させると共に、切替操作部識別番号B1に対応しない指向表示部43Aを消灯させる。
そして、受付番号表示装置21には、番号表示部41の左右方向一側の識別番号表示部42Aの番号表示部41とは反対側に動画を撮影するCCDカメラ等の撮像カメラ45A(撮像手段)が組み込まれており、番号表示部41の左右方向他側の識別番号表示部42Bの番号表示部41とは反対側にも動画を撮影するCCDカメラ等の撮像カメラ45B(撮像手段)が組み込まれている。これらの撮像カメラ45A,45Bは、受付番号表示装置21の左右方向の両端位置に配置されている。つまり、一つの受付番号表示装置21に、二つの撮像カメラ45A,45Bが設けられており、二つの撮像カメラ45A,45Bは、一つの受付番号表示装置21の左右に一つずつ設けられている。
撮像カメラ45Aは、窓口31Aを構成し、よって切替操作部識別番号A1、撮像開始操作部識別番号A2および撮像終了操作部識別番号A3に対応するように設定され、切替操作部識別番号B1、撮像開始操作部識別番号B2および撮像終了操作部識別番号B3に対応しない。撮像開始操作部識別番号A2および撮像終了操作部識別番号A3も互いに対応するように設定されている。
撮像カメラ45Bは、窓口31Bを構成し、よって切替操作部識別番号B1、撮像開始操作部識別番号B2および撮像終了操作部識別番号B3に対応するように設定され、切替操作部識別番号A1、撮像開始操作部識別番号A2および撮像終了操作部識別番号A3に対応しない。撮像開始操作部識別番号B2および撮像終了操作部識別番号B3も互いに対応するように設定されている。
左右方向一側の撮像カメラ45Aは、番号表示部41に対してこの一側にある窓口31Aの窓口カウンタ32Aとその周辺の顧客スペースSP1および係員スペースSP2を斜め上方から撮像する。また、左右方向他側の撮像カメラ45Bは、番号表示部41に対してこの他側にある窓口31Bの窓口カウンタ32Bとその周辺の顧客スペースSP1および係員スペースSP2を斜め上方から撮像する。つまり、撮像カメラ45Aは、同じ窓口31Aを構成する窓口カウンタ32Aおよびその周辺を撮像し、撮像カメラ45Bは、同じ窓口31Bを構成する窓口カウンタ32Bおよびその周辺を撮像する。
図1に示す撮像データ記憶装置22は、例えば店舗とは別の金庫室等に設置されるもので、複数の撮像カメラ45A,45Bが撮像した撮像データを個別に記憶するものである。撮像カメラ45A,45Bによる撮像データは、撮像カメラ45A,45Bと、切替操作部16A,16B、撮像開始操作部17A,17B、撮像終了操作部18A,18B、受付発券装置14および撮像データ表示端末装置23のうちの少なくともいずれか一つとの通信を行う受付番号表示装置21内の通信回線を経由して撮像データ記憶装置22に記憶されるようになっている。
なお、撮像データ記憶装置22は、撮像カメラ45Aによる撮像データを記憶可能な記憶モードの開始から終了までの間に、当該撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときのみ当該撮像データを記憶することになる。同様に、撮像データ記憶装置22は、撮像カメラ45Bによる撮像データを記憶可能な記憶モードの開始から終了までの間に、当該撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときのみ当該撮像データを記憶することになる。
撮像データ記憶装置22は、一方の撮像カメラ45Aの撮像データを記憶する際には、この撮像データに、一方の撮像カメラ45Aのカメラ識別番号A4(識別情報)を関連付けて記憶し、他方の撮像カメラ45Bの撮像データを記憶する際には、この撮像データに、他方の撮像カメラ45Bのカメラ識別番号B4(識別情報)を関連付けて記憶する。つまり、撮像データ記憶装置22は、撮像データを撮像カメラ45A,45B毎に分け、撮像カメラ45A,45B毎の撮像データをそれぞれ撮像を行っているもののカメラ識別番号と関連付けて記憶する。
加えて、撮像データ記憶装置22には、切替操作部16A,16Bのいずれか一方からの切替信号S1が切替操作部識別番号A1,B1の対応する一方を含んで入力されることになる。そして、切替信号S1が入力されると、撮像データ記憶装置22は、この切替信号S1の入力の度に切替操作部識別番号A1,B1とは無関係に昇順で受付番号を設定すると共に、撮像カメラ45A,45Bのうち、切替操作部識別番号A1,B1の切替信号S1に含まれているものと対応するものの撮像データを記憶可能な記憶モードとなる。撮像データ記憶装置22は、この記憶モード中、撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときのみ当該撮像データを、設定された受付番号およびその時点での日時を示す日時情報と共に記憶する。ここで、撮像データ記憶装置22で設定される受付番号と、受付番号表示装置21で番号表示部41に表示する受付番号とは一致する。
つまり、撮像データ記憶装置22は、切替操作部16Aから、切替信号S1が切替操作部識別番号A1を含んで入力されると、切替信号S1の入力の度に切替操作部識別番号A1とは無関係に昇順で受付番号を設定するとともに、切替操作部識別番号A1に対応する撮像カメラ45Aの撮像データを記憶可能な記憶モードとなり、この記憶モード中、撮像カメラ45Aの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときのみ、当該撮像データを、設定された受付番号、カメラ識別番号A4および日時情報と共に記憶する。また、撮像データ記憶装置22は、切替操作部16Bから、切替信号S1が切替操作部識別番号B1を含んで入力されると、切替信号S1の入力の度に切替操作部識別番号B1とは無関係に昇順で受付番号を設定するとともに、切替操作部識別番号B1に対応する撮像カメラ45Bの撮像データを記憶可能な記憶モードとなり、この記憶モード中、撮像カメラ45Bの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときのみ、当該撮像データを、設定された受付番号、カメラ識別番号B4および日時情報と共に記憶する。
また、撮像データ記憶装置22は、切替信号S1が切替操作部識別番号A1,B1のいずれか一方を含んで入力されると、撮像カメラ45A,45Bのうち、切替操作部識別番号A1,B1の入力された切替信号S1に含まれる一方に対応するものの記憶モードを終了させる。
つまり、撮像データ記憶装置22は、切替操作部16Aから、切替信号S1が切替操作部識別番号A1を含んで入力されると、切替操作部識別番号A1に対応する撮像カメラ45Aの撮像データの記憶モードを終了させることになり、よって、撮像カメラ45Aの撮像データを記憶中であった場合にはこれを終了させることになる。また、撮像データ記憶装置22は、切替操作部16Bから、切替信号S1が切替操作部識別番号B1を含んで入力されると、切替操作部識別番号B1に対応する撮像カメラ45Bの撮像データの記憶モードを終了させることになり、よって、撮像カメラ45Bの撮像データを記憶中であった場合にはこれを終了させることになる。
言い換えれば、撮像データ記憶装置22は、切替操作部16Aへの一の切替操作に連動して撮像カメラ45Aによる一の撮像データの記憶モードを開始することになり、この記憶モード開始時点で、撮像カメラ45Aの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生していると当該撮像データを記憶する。また、切替操作部16Bへの他の切替操作に連動して撮像カメラ45Bによる他の撮像データの記憶モードを開始することになり、この記憶モード開始時点で、撮像カメラ45Bの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生していると当該撮像データを記憶する。
また、撮像データ記憶装置22は、前記一の切替操作の次の切替操作部16Aへの切替操作に連動して撮像カメラ45Aによる前記一の撮像データの記憶モードを終了することになり、この記憶モード終了時点で、撮像カメラ45Aの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生していても当該撮像データの記憶を終了する。また、前記他の切替操作の次の切替操作部16Bへの切替操作に連動して撮像カメラ45Bによる前記他の撮像データの記憶を終了することになり、この記憶モード終了時点で、撮像カメラ45Bの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生していても当該撮像データの記憶を終了する。
撮像データ記憶装置22には、撮像開始操作部17A,17Bから、撮像開始信号SA2,SB2のいずれか一方が入力されることになり、撮像開始信号SA2,SB2のいずれか一方が入力されると、撮像データ記憶装置22は、撮像カメラ45A,45Bのうち、この撮像開始信号SA2,SB2の入力された一方の撮像開始操作部識別番号に対応するものの撮像データを記憶中でなければ、この撮像データを撮像開始操作部識別番号および日時情報と共に記憶する。
つまり、撮像データ記憶装置22は、撮像開始操作部17Aから、撮像開始操作部識別番号A2を含む撮像開始信号SA2が入力されると、撮像開始操作部識別番号A2に対応する撮像カメラ45Aの撮像データを記憶中でなければ、この撮像カメラ45Aの撮像データを撮像開始操作部識別番号A2、カメラ識別番号A4および日時情報と共に記憶する。このとき、撮像データ記憶装置22は、撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化がなくても、開始から終了までのすべての撮像データを記憶する。そして、撮像終了操作部18Aから、撮像終了操作部識別番号A3を含む撮像終了信号SA3が入力されると、撮像終了操作部識別番号A3に対応する撮像開始操作部識別番号A2と共に記憶中の撮像データの記憶を終了させる。
同様に、撮像データ記憶装置22は、撮像開始操作部17Bから、撮像開始操作部識別番号B2を含む撮像開始信号SB2が入力されると、撮像開始操作部識別番号B2に対応する撮像カメラ45Bの撮像データを記憶中でなければ、この撮像カメラ45Bの撮像データを撮像開始操作部識別番号B2、カメラ識別番号B4および日時情報と共に記憶する。このときも、撮像データ記憶装置22は、撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化がなくても、開始から終了までのすべての撮像データを記憶する。そして、撮像終了操作部18Bから、撮像終了操作部識別番号B3を含む撮像終了信号SB3が入力されると、撮像終了操作部識別番号B3に対応する撮像開始操作部識別番号B2と共に記憶中の撮像データの記憶を終了させる。
つまり、窓口受付システム11には、手動の撮影開始操作が入力されることにより撮像データ記憶装置22による撮像データの記憶を開始させる撮像開始操作部17A,17Bと、手動の撮影終了操作が入力されることにより撮像データ記憶装置22による撮像データの記憶を終了させる撮像終了操作部18A,18Bとが設けられている。
撮像データ表示端末装置23は、撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データを再生表示するものであり、例えば係員スペースSP2の図示略の管理者の席あるいはその近傍に設置されるものである。撮像データ表示端末装置23は、パーソナルコンピュータからなっており、キーボード等からなる操作部51と液晶画面からなる表示部52とを有している。
撮像データ表示端末装置23は、再生表示モードで、操作部51への入力によりカメラ識別番号および日時情報が指定されると、当該カメラ識別番号および日時情報に関連付けて撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データを検索し読み出して表示部52に再生表示する。つまり、カメラ識別番号と、○月○日○時から○月○日○時までといった日時情報とが入力されると、入力されたカメラ識別番号の○月○日○時から○月○日○時までの撮像データを表示部52に再生表示する。
また、撮像データ表示端末装置23は、再生表示モードで、操作部51への入力により受付番号および日時情報が指定されると、当該受付番号および日時情報に関連付けて撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データを検索し読み出して表示部52に再生表示する。つまり、受付番号と、○月○日といった日時情報とが入力されると、入力された受付番号の○月○日の撮像データを表示部52に再生表示する。
また、撮像データ表示端末装置23は、再生表示モードで、操作部51への入力により撮像開始操作部識別番号および日時情報が指定されると、当該撮像開始操作部識別番号および日時情報に関連付けて撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データを検索し読み出して表示部52に再生表示する。つまり、撮像開始操作部識別番号と、○月○日○時から○月○日○時までといった日時情報とが入力されると、入力された撮像開始操作部識別番号の○月○日○時から○月○日○時までの撮像データを表示部52に再生表示する。
また、撮像データ表示端末装置23は、リアルタイム表示モードでは、撮像カメラ45A,45Bの撮像データを二画面表示でリアルタイムに表示する。
以上の本実施形態に係る窓口受付システム11では、電源を立ち上げると、撮像カメラ45A,45Bが撮像を開始することになり、その後、最初に、例えば窓口31Aの窓口係員Aにより切替操作部16Aが押下操作されて、切替操作部16Aから、切替操作部識別番号A1を含んだ切替信号S1が入力されると、受付番号表示装置21が、切替信号S1の入力に基づいて番号表示部41に受付番号として「001」を表示させると共に、切替信号S1に含まれている切替操作部識別番号A1に基づいて、これに対応する指向表示部43Aを点灯させる。このようにして、「001」の受付番号の整理券を持っている顧客を窓口31Aに呼び出す。
また、このように窓口31Aの窓口係員Aにより切替操作部16Aが押下操作されると、撮像データ記憶装置22が、切替信号S1に含まれている切替操作部識別番号A1に基づいて、これに対応する撮像カメラ45Aの撮像データを記憶可能な記憶モードを開始する。そして、撮像データ記憶装置22は、この記憶モード中、撮像カメラ45Aの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときには、この撮像カメラ45Aの撮像データを、撮像カメラ45Aのカメラ識別番号A4と受付番号「001」と日時情報と共に記憶する。
次に、例えば、窓口31Bの窓口係員Bにより切替操作部16Bが押下操作されて、切替操作部16Bから、切替操作部識別番号B1を含んだ切替信号S1が入力されると、受付番号表示装置21は、切替信号S1の入力に基づいて番号表示部41に昇順で受付番号として「002」を表示させると共に、切替信号S1に含まれている切替操作部識別番号B1に基づいて、これに対応しない指向表示部43Aを消灯させ、これに対応する指向表示部43Bを点灯させる。このようにして、「002」の受付番号の整理券を持っている顧客を窓口31Bに呼び出す。
また、このように窓口31Bの窓口係員Bにより切替操作部16Bが押下操作されると、撮像データ記憶装置22が、切替信号S1に含まれている切替操作部識別番号B1に基づいて、これに対応する撮像カメラ45Bの撮像データを記憶可能な記憶モードを開始する。そして、撮像データ記憶装置22は、この記憶モード中、撮像カメラ45Bの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときには、この撮像カメラ45Bの撮像データを、撮像カメラ45Bのカメラ識別番号B4と受付番号「002」と日時情報と共に記憶する。
次に、例えば、窓口31Aの窓口係員Aにより切替操作部16Aが押下操作されて、切替操作部16Aから、切替操作部識別番号A1を含んだ切替信号S1が入力されると、受付番号表示装置21は、切替信号S1の入力に基づいて番号表示部41に昇順で受付番号として「003」を表示させると共に、切替信号S1に含まれている切替操作部識別番号A1に基づいて、これに対応しない指向表示部43Bを消灯させ、これに対応する指向表示部43Aを点灯させる。このようにして、「003」の受付番号の整理券を持っている顧客を窓口31Aに呼び出す。
また、このように窓口31Aの窓口係員Aにより切替操作部16Aが押下操作されると、撮像データ記憶装置22が、切替信号S1に含まれている切替操作部識別番号A1に基づいて、これに対応しそれまで実行中であった撮像カメラ45Aの記憶モード(つまり上記した受付番号「001」での記憶モード)を終了し、切替操作部識別番号A1に対応する撮像カメラ45Aの撮像データを記憶可能な別の記憶モードを開始させる。そして、撮像データ記憶装置22は、この記憶モード中、撮像カメラ45Aの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときには、この撮像カメラ45Aの撮像データを、撮像カメラ45Aのカメラ識別番号A4と受付番号「003」と日時情報と共に記憶する。
次に、例えば、窓口31Bの窓口係員Bにより切替操作部16Bが押下操作されて、切替操作部16Bから、切替操作部識別番号B1を含んだ切替信号S1が入力されると、受付番号表示装置21は、切替信号S1の入力に基づいて番号表示部41に昇順で受付番号として「004」を表示させると共に、切替信号S1に含まれている切替操作部識別番号B1に基づいて、これに対応しない指向表示部43Aを消灯させ、これに対応する指向表示部43Bを点灯させる。このようにして、「004」の受付番号の整理券を持っている顧客を窓口31Bに呼び出す。
また、このように窓口31Bの窓口係員Bにより切替操作部16Bが押下操作されると、撮像データ記憶装置22が、切替信号S1に含まれている切替操作部識別番号B1に基づいて、これに対応しそれまで実行中であった撮像カメラ45Bの記憶モード(つまり上記した受付番号「002」での記憶モード)を終了し、切替操作部識別番号B1に対応する撮像カメラ45Bの撮像データを記憶可能な別の記憶モードを開始させる。そして、撮像データ記憶装置22は、この記憶モード中、撮像カメラ45Bの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときには、この撮像カメラ45Bの撮像データを、撮像カメラ45Bのカメラ識別番号B4と受付番号「004」と日時情報と共に記憶する。
次に、例えば、窓口31Bの窓口係員Bにより切替操作部16Bが押下操作されて、切替操作部16Bから、切替操作部識別番号B1を含んだ切替信号S1が入力されると、受付番号表示装置21は、切替信号S1の入力に基づいて番号表示部41に昇順で受付番号として「005」を表示させると共に、切替信号S1に含まれている切替操作部識別番号B1に基づいて、これに対応しない指向表示部43Aを消灯させ、これに対応する指向表示部43Bを点灯させる。このようにして、「005」の受付番号の整理券を持っている顧客を窓口31Bに呼び出す。
また、このように窓口31Bの窓口係員Bにより切替操作部16Bが押下操作されると、撮像データ記憶装置22が、切替信号S1に含まれている切替操作部識別番号B1に基づいて、これに対応しそれまで実行中であった撮像カメラ45Bの記憶モード(つまり上記した受付番号「004」での記憶モード)を終了し、切替操作部識別番号B1に対応する撮像カメラ45Bの撮像データを記憶可能な別の記憶モードを開始させる。そして、撮像データ記憶装置22は、この記憶モード中、撮像カメラ45Bの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときには、この撮像カメラ45Bの撮像データを、撮像カメラ45Bのカメラ識別番号B4と受付番号「005」と日時情報と共に記憶する。
なお、以上において、撮像データ記憶装置22は、撮像カメラ45Aによる撮像データを記憶可能な記憶モードの上記した開始から終了までの間に、当該撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときのみ当該撮像データを実際に記憶することになり、よって、窓口31Aに顧客Cおよび窓口係員Aが両方いない状態では、撮像データを実際に記憶することはない。同様に、撮像データ記憶装置22は、撮像カメラ45Bによる撮像データを記憶可能な記憶モードの上記した開始から終了までの間に、当該撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときのみ当該撮像データを実際に記憶することになり、よって、窓口31Bに顧客Cおよび窓口係員Bが両方いない状態では、撮像データを実際に記憶することはない。
また、例えば、店舗の開店当初には、窓口受付システム11の電源立ち上げ後、切替操作部16A,16Bのいずれも操作されていない状態が生じる。このような状態では、電源立ち上げ後に撮像を開始する撮像カメラ45A,45Bの撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化があっても、撮像データ記憶装置22は、これを記憶させることはない。
このような状況下でも、撮像データ記憶装置22は、撮像開始操作部17Aが操作され、撮像開始操作部識別番号A2を含む撮像開始信号SA2が入力されると、撮像開始操作部識別番号A2に対応する撮像カメラ45Aの撮像データを撮像開始操作部識別番号A2および日時情報と共に記憶する。その後、撮像終了操作部18Aが操作され、撮像終了操作部識別番号A3を含む撮像終了信号SA3が入力されると、撮像データ記憶装置22は、撮像終了操作部識別番号A3に対応する撮像開始操作部識別番号A2と共に記憶中の撮像データの記憶を終了させる。
同様に、撮像データ記憶装置22は、撮像開始操作部17Bが操作され、撮像開始操作部識別番号B2を含む撮像開始信号SB2が入力されると、撮像開始操作部識別番号B2に対応する撮像カメラ45Bの撮像データを撮像開始操作部識別番号B2および日時情報と共に記憶する。その後、撮像終了操作部18Bが操作され、撮像終了操作部識別番号B3を含む撮像終了信号SB3が入力されると、撮像データ記憶装置22は、撮像終了操作部識別番号B3に対応する撮像開始操作部識別番号B2と共に記憶中の撮像データの記憶を終了させる。
撮像データ表示端末装置23は、再生表示モードでの操作部51への入力で、例えば、カメラ識別番号A4および当日の日時情報が指定されると、これらカメラ識別番号A4および当日の日時情報に関連付けて撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データを検索し読み出して表示部52に再生表示する。つまり、上記のように撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データのうち、カメラ識別番号A4に関連付けて記憶されている、受付番号「001」の撮像データおよび受付番号「003」の撮像データを読み出して表示部52に再生表示する。
また、例えば、カメラ識別番号B4および当日の日時情報が指定されると、撮像データ表示端末装置23は、これらカメラ識別番号B4および当日の日時情報に関連付けて撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データを検索し読み出して表示部52に再生表示する。つまり、上記のように撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データのうち、カメラ識別番号B4に関連付けて記憶されている、受付番号「002」の撮像データ、受付番号「004」の撮像データおよび受付番号「005」の撮像データを読み出して表示部52に再生表示する。
上記の場合、撮像データ表示端末装置23は、表示部52に、各撮像データに対応する受付番号を並べて表示させて、その中から操作部51へ選択操作が入力されると、これに基づいて選択された撮像データを表示部52に再生表示したり、各撮像データに対応する日時情報を並べて表示させて、その中から操作部51へ選択操作が入力されると、これに基づいて選択された撮像データを表示部52に再生表示したりするようになっている。
また、撮像データ表示端末装置23は、再生表示モードでの操作部51への入力で、例えば、受付番号「003」および当日の日時情報が指定されると、これら受付番号「003」および当日の日時情報に関連付けて撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データを検索し読み出して表示部52に再生表示する。また、撮像データ表示端末装置23は、例えば、受付番号「004」および当日の日時情報が指定されると、これら受付番号「004」および当日の日時情報に関連付けて撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データを検索し読み出して表示部52に再生表示する。
また、撮像データ表示端末装置23は、再生表示モードで、操作部51への入力で撮像開始操作部識別番号および日時情報が指定されると、これら撮像開始操作部識別番号および日時情報に関連付けて撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データを検索し読み出して表示部52に再生表示する。
以上に述べた本実施形態に係る窓口受付システム11によれば、窓口31A,31Bに設けられて受付番号を表示する受付番号表示装置21に撮像カメラ45A,45Bが組み込まれているため、別途専用の撮像手段を設置する場合と比べて撮像カメラ45A,45Bを目立たなくすることができる。したがって、顧客に不快感を与えることを抑制しつつ窓口31A,31Bおよびその周辺の監視を行うことができる。また、別途専用の撮像手段を設置する場合と比べて撮像カメラ45A,45Bを設けることのコスト増を抑制でき、設置工事を容易化することができる。
また、一つの受付番号表示装置21に、二つの撮像カメラ45A,45Bが設けられているため、隣り合う二カ所の窓口31A,31Bで受付番号表示装置21を共用する場合に好適なものとなる。また、二つの撮像カメラ45A,45Bに関連する受付番号表示装置21内の部品を共用することができるため、コスト低減を図ることができる。
また、二つの撮像カメラ45A,45Bが、一つの受付番号表示装置21の左右に一つずつ設けられているため、隣り合う二カ所の窓口31A,31Bで受付番号表示装置21を共用する場合にさらに好適なものとなる。
また、撮像カメラ45A,45Bで窓口カウンタ32A,32Bおよびその周辺を撮像するため、窓口31A,31Bおよびその周辺を良好に監視することができる。
また、撮像データ記憶装置22が、撮像データを撮像カメラ45A,45B毎に分け、撮像カメラ45A,45B毎の撮像データをそれぞれ対応する撮像カメラ45A,45Bのカメラ識別情報と関連付けて記憶することになり、撮像カメラ45A,45Bの識別情報が指定されることで当該識別情報に関連付けて撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データを撮像データ表示端末装置23が再生表示するため、撮像データを各撮像カメラ45A,45B毎に簡単に呼び出して再生表示することができる。
また、撮像データ記憶装置22が、撮像データを対応する受付番号と関連付けて記憶することになり、受付番号が指定されることで当該受付番号に関連付けて撮像データ記憶装置22に記憶されている撮像データを撮像データ表示端末装置23が再生表示するため、撮像データを各受付番号毎に簡単に呼び出して再生表示することができる。
また、撮像カメラ45A,45Bによる撮像データが、受付番号表示装置21の通信回線を経由して撮像データ記憶装置22に記憶されることになるため、撮像カメラ45A,45Bによる撮像データ専用の通信回線をなくし、あるいは減らすことが可能となる。
また、新たな顧客を呼び出すために窓口係員A,Bが切替操作部16A,16Bへ一の切替操作を行うと、この一の切替操作に連動して撮像データ記憶装置22が、撮像カメラ45A,45Bによる一の撮像データの記憶を開始する。よって、窓口業務上必要な顧客を呼び出す操作によって撮像カメラ45A,45Bによる一の撮像データの記憶を自動的に開始することになるため、撮像データの記憶開始のための特別な操作が不要になる。
また、取引中の顧客との取引を終了し、窓口係員A,Bが切替操作部16A,16Bへ次の切替操作を行うと、この切替操作に連動して撮像データ記憶装置22が、撮像カメラ45A,45Bによるそれまで行っていた一の撮像データの記憶を終了する。よって、窓口業務上必要な次の顧客を呼び出す操作によって撮像カメラ45A,45Bによる一の撮像データの記憶を自動的に終了させることができるため、撮像データの記憶終了のための特別な操作が不要になる。
また、撮像データ記憶装置22は、撮像カメラ45A,45Bによる撮像データに、時間経過に伴い所定以上の変化が発生しているときのみ当該撮像データを記憶するため、必要な撮像データのみを記憶させることができる。
また、撮像開始操作部17A,17Bで、撮像データ記憶装置22による撮像データの記憶を開始させるとともに、撮像終了操作部18A,18Bで、撮像データ記憶装置22による撮像データの記憶を終了させることができる。よって、窓口係員A,Bが任意のタイミングで撮像データを記憶させることができる。
また、撮像データ表示端末装置23が、撮像カメラ45A,45Bの撮像データをリアルタイムに表示することになるため、窓口31A,31Bおよびその周辺の監視をリアルタイムで行うことができる。
なお、撮像データ記憶装置22は、上記のように切替操作部16Aへの一の切替操作で撮像カメラ45Aの一の撮像データの記憶を開始させた後、この一の切替操作後に開始された同じ窓口31Aを構成する図示略の窓口取引処理装置の取引処理の終了信号に連動して撮像カメラ45Aによるこの一の撮像データの記憶を終了するようにしても良い。同様に、切替操作部16Bへの一の切替操作で撮像カメラ45Bの一の撮像データの記憶を開始させた後、この一の切替操作後に開始された同じ窓口31Bを構成する図示略の窓口取引処理装置の取引処理の終了信号に連動して撮像カメラ45Bによるこの一の撮像データの記憶を終了するようにしても良い。この場合も、窓口業務上必要な取引処理が終了すると撮像カメラ45A,45Bによる撮像データの記憶を自動的に終了させることができるため、撮像データの記憶終了のための特別な操作が不要になる。
また、図3に示すように、窓口31Aに、番号表示部41Aと識別番号表示部42Aとこれらの間でこの識別番号表示部42Aを指向する指向表示部43Aとを有する専用の受付番号表示装置21Aを支柱40Aによって窓口カウンタ32Aに設け、窓口31Bに、番号表示部41Bと識別番号表示部42Bとこれらの間でこの識別番号表示部42Bを指向する指向表示部43Bとを有する専用の受付番号表示装置21Bを支柱40Bによって窓口カウンタ32Bに設けても良い。この場合に、受付番号表示装置21Aに窓口カウンタ32Aおよびその周辺を撮像するように撮像手段として一つのみの撮像カメラ45Aを設け、受付番号表示装置21Bに窓口カウンタ32Bおよびその周辺を撮像するように撮像手段として一つのみの撮像カメラ45Bを設けることになる。言い換えれば、一つの受付番号表示装置21Aに撮像カメラ45Aを一つのみ設け、一つの受付番号表示装置21Bに撮像カメラ45Bを一つのみ設けることにより、窓口31A,31B毎に受付番号表示装置21A,21Bを設置する場合に好適なものとなる。
実施形態の第1の態様は、顧客により受付操作が入力される受付操作部と、該受付操作部へ入力された受付操作に基づいて受付番号が印字された整理券を発券する発券部と、窓口に設けられ、窓口係員により切替操作が入力される切替操作部と、窓口に設けられ、前記切替操作部へ入力された切替操作に基づいて受付番号を表示する受付番号表示装置と、を有する窓口受付システムであって、前記受付番号表示装置には撮像手段が組み込まれており、前記撮像手段が撮像した撮像データを記憶するデータ記憶手段と、前記データ記憶手段に記憶されている撮像データを再生表示する再生表示手段とを有することを特徴とする。
第2の態様は、第1の態様において、一つの前記受付番号表示装置に、前記撮像手段が二つ設けられていることを特徴とする。
第3の態様は、第2の態様において、二つの前記撮像手段は、一つの前記受付番号表示装置の左右に一つずつ設けられていることを特徴とする。
第4の態様は、第1の態様において、一つの前記受付番号表示装置に、前記撮像手段が一つのみ設けられていることを特徴とする。
第5の態様は、第1乃至第4のいずれか一態様において、前記撮像手段は、窓口カウンタおよびその周辺を撮像することを特徴とする。
第6の態様は、第1乃至第5のいずれか一態様において、前記撮像手段が複数設けられており、前記データ記憶手段は、撮像データを撮像手段毎に分け、撮像手段毎の撮像データをそれぞれ対応する撮像手段の識別情報と関連付けて記憶することになり、前記再生表示手段は、前記識別情報が指定されることで当該識別情報に関連付けて前記データ記憶手段に記憶されている撮像データを再生表示することを特徴とする。
第7の態様は、第1乃至第6のいずれか一態様において、前記データ記憶手段は、撮像データを受付番号と関連付けて記憶することになり、前記再生表示手段は、前記受付番号が指定されることで当該受付番号に関連付けて前記データ記憶手段に記憶されている撮像データを再生表示することを特徴とする。
第8の態様は、第1乃至第7のいずれか一態様において、前記撮像手段による撮像データは前記受付番号表示装置の通信回線を経由して前記データ記憶手段に記憶されることを特徴とする。
第9の態様は、第1乃至第8のいずれか一態様において、前記データ記憶手段は、前記切替操作部への一の切替操作に連動して前記撮像手段による一の撮像データの記憶を開始することを特徴とする。
第10の態様は、第9の態様において、前記データ記憶手段は、前記切替操作部への前記一の切替操作の次の切替操作に連動して前記撮像手段による前記一の撮像データの記憶を終了することを特徴とする。
第11の態様は、第9の態様において、前記データ記憶手段は、前記切替操作部への前記一の切替操作後に開始された窓口取引処理装置の取引処理の終了信号に連動して前記撮像手段による前記一の撮像データの記憶を終了することを特徴とする。
第12の態様は、第1乃至第11のいずれか一態様において、前記データ記憶手段は、前記撮像手段による撮像データに所定以上の変化が発生しているときのみ当該撮像データを記憶することを特徴とする。
第13の態様は、第1乃至第12のいずれか一態様において、前記データ記憶手段による撮像データの記憶を開始させる撮像開始操作部と、前記データ記憶手段による撮像データの記憶を終了させる撮像終了操作部とを有することを特徴とする。
第14の態様は、第1乃至第13のいずれか一態様において、前記撮像手段の撮像データをリアルタイムに表示するリアルタイム表示手段を有する。
第1の態様によれば、窓口に設けられて受付番号を表示する受付番号表示装置に撮像手段が組み込まれているため、別途専用の撮像手段を設置する場合と比べて撮像手段を目立たなくすることができる。したがって、顧客に不快感を与えることを抑制しつつ窓口およびその周辺の監視を行うことができる。また、別途専用の撮像手段を設置する場合と比べて撮像手段を設けることのコスト増を抑制でき、設置工事を容易化することができる。
第2の態様によれば、一つの受付番号表示装置に、撮像手段が二つ設けられているため、隣り合う二カ所の窓口で受付番号表示装置を共用する場合に好適なものとなる。また、二つの撮像手段に関連する受付番号表示装置内の部品を共用することができるため、コスト低減を図ることができる。
第3の態様によれば、二つの撮像手段が、一つの受付番号表示装置の左右に一つずつ設けられているため、隣り合う二カ所の窓口で受付番号表示装置を共用する場合にさらに好適なものとなる。
第4の態様によれば、一つの受付番号表示装置に撮像手段が一つのみ設けられているため、窓口毎に受付番号表示装置を設置する場合に好適なものとなる。
第5の態様によれば、撮像手段で窓口カウンタおよびその周辺を撮像するため、窓口およびその周辺を良好に監視することができる。
第6の態様によれば、データ記憶手段が、撮像データを撮像手段毎に分け、撮像手段毎の撮像データをそれぞれ対応する撮像手段の識別情報と関連付けて記憶することになり、撮像手段の識別情報が指定されることで当該識別情報に関連付けてデータ記憶手段に記憶されている撮像データを再生表示手段が再生表示する。よって、撮像データを各撮像手段毎に簡単に呼び出して再生表示することができる。
第7の態様によれば、データ記憶手段が、撮像データを対応する受付番号と関連付けて記憶することになり、受付番号が指定されることで当該受付番号に関連付けてデータ記憶手段に記憶されている撮像データを再生表示手段が再生表示する。よって、撮像データを各受付番号毎に簡単に呼び出して再生表示することができる。
第8の態様によれば、撮像手段による撮像データが、受付番号表示装置の通信回線を経由してデータ記憶手段に記憶されることになるため、撮像手段による撮像データ専用の通信回線をなくし、あるいは減らすことが可能となる。
第9の態様によれば、新たな顧客を呼び出すために窓口係員が切替操作部へ一の切替操作を行うと、この一の切替操作に連動してデータ記憶手段が、撮像手段による一の撮像データの記憶を開始する。よって、窓口業務上必要な顧客を呼び出す操作によって撮像手段による一の撮像データの記憶を自動的に開始することになるため、撮像データの記憶開始のための特別な操作が不要になる。
第10の態様によれば、取引中の顧客との取引を終了し、窓口係員が切替操作部へ次の切替操作を行うと、この切替操作に連動してデータ記憶手段が、撮像手段によるそれまでの一の撮像データの記憶を終了する。よって、窓口業務上必要な次の顧客を呼び出す操作によって撮像手段によるそれまでの一の撮像データの記憶を自動的に終了させることができるため、撮像データの記憶終了のための特別な操作が不要になる。
第11の態様によれば、データ記憶手段が、切替操作部への一の切替操作後に開始された窓口取引処理装置の取引処理の終了信号に連動して撮像手段による一の撮像データの記憶を終了する。よって、窓口業務上必要な取引処理が終了すると撮像手段による一の撮像データの記憶を自動的に終了させることができるため、撮像データの記憶終了のための特別な操作が不要になる。
第12の態様によれば、データ記憶手段は、撮像手段による撮像データに所定以上の変化が発生しているときのみ当該撮像データを記憶するため、必要な撮像データのみを記憶させることができる。
第13の態様によれば、撮像開始操作部への操作で、データ記憶手段による撮像データの記憶を開始させるとともに、撮像終了操作部への操作で、データ記憶手段による撮像データの記憶を終了させることができる。よって、窓口係員が任意のタイミングで撮像データを記憶させることができる。
第14の態様によれば、リアルタイム表示手段が、撮像手段の撮像データをリアルタイムに表示することになるため、窓口およびその周辺の監視をリアルタイムで行うことができる。