JP2017076268A - 警報器、及び、警報器とエアコンとの連動システム - Google Patents

警報器、及び、警報器とエアコンとの連動システム Download PDF

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Abstract

【課題】エアコンと好適に連動動作を行うことのできる警報器、及び、警報器とエアコンとの連動システムを実現する。【解決手段】警報器(10)は、周囲環境の温度及び湿度に基づいて周囲環境の異常を検知する検知部と、エアコン(1)との間で信号を送受信可能な通信部と、報知メッセージを報知可能な報知部と、を備え、さらに、検知部が異常を検知したとき、通信部に、異常を回避する動作をエアコン(1)に行わせる異常回避信号(σ1)をエアコン(1)へ送信させるとともに、通信部がエアコン(1)からの応答信号(σ2)を受信したとき、報知部に、前記エアコン(1)の動作に応じた報知メッセージを報知させる制御部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、周囲環境の温度及び湿度に基づいて周囲環境の異常を検知する検知部と、エアコンとの間で信号を送受信可能な通信部と、報知メッセージを報知可能な報知部と、を備える警報器、及び、警報器とエアコンとの連動システムに関する。
特開2009−245302号(特許文献1)には、熱中症による被害を防止するため、周囲環境の温度及び湿度に基づいて熱中症の危険度を判定し、熱中症の危険度があるレベル以上に達すると、警報信号を生成し警報手段に警報を発報させる装置が開示されている。
特開2009−245302号公報
しかし、特許文献1における装置では、熱中症の危険があることを知らせることはできても、その部屋にいる者が寝ていたり、気を失っていたりして警報に気づかない場合や、その部屋にいる者が幼児や要介護者など自ら熱中症の危険に対処できない者である場合には、これでは不十分といえる。
そこで、このような周囲環境の異常を解消するため、エアコンと好適に連動動作を行うことのできる警報器、及び、警報器とエアコンとの連動システムの実現が望まれる。
本発明に係る警報器は、
周囲環境の温度及び湿度に基づいて周囲環境の異常を検知する検知部と、
エアコンとの間で信号を送受信可能な通信部と、
報知メッセージを報知可能な報知部と、
前記検知部が異常を検知したとき、前記通信部に、前記異常を回避する動作を前記エアコンに行わせる異常回避信号を前記エアコンへ送信させるとともに、前記通信部が前記エアコンからの応答信号を受信したとき、前記報知部に、前記エアコンの動作に応じた報知メッセージを報知させる制御部と、を備える。
この構成によれば、検知部が異常を検知したときに、エアコンに異常を回避する動作を行わせる異常回避信号を通信部に送信させ、安全性を確保することができる。さらに、異常回避信号が適切に送信されても、何らかの不具合によりエアコンに異常回避信号が受信されない場合や、エアコンの不良によりエアコンが正常に動作しない場合等、エアコンとの間で適切な連動動作がなされない状態が生じたとしても、この構成では、通信部がエアコンからの応答信号を受信して、報知部に、エアコンの動作に応じた報知メッセージを報知させるため、エアコンが適切に動作しているかを好適に把握でき、エアコンの動作不良等を把握できない問題を好適に回避できる。このように、この構成によれば、エアコンと好適に連動動作を行うことが可能となる。
以下、本発明に係る警報器の好適な態様について説明する。但し、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定される訳ではない。
1つの態様として、前記検知部は、前記周囲環境の異常として熱中症を警戒すべき熱中症警戒異常を検知可能であり、前記制御部は、前記検知部が前記熱中症警戒異常を検知したとき、前記通信部に、前記異常回避信号として、前記エアコンに所定の運転を行わせる信号を送信させると好適である。
この構成によれば、熱中症の危険を好適に回避することができる。
1つの態様として、前記制御部は、前記検知部が検知した異常に応じて前記通信部に前記異常回避信号を送信させた後は、所定の条件を満たすまでは、前記検知部が当該異常と同じ異常を検知していても前記通信部に前記異常回避信号を再度送信させないと好適である。
例えば、熱中症警戒異常を検知しエアコンの冷房運転が開始された後、使用者がエアコンによらず、部屋の換気等で熱中症の危険を回避させることとし、エアコンの冷房運転を停止させたとする。この場合、エアコンを停止させたとしても、未だ周囲環境が熱中症警戒異常と判定される程度の温湿度条件であるときには異常回避信号が送信されるため、再度エアコンが冷房運転を行うことになる。このように、他の方法により異常を回避させようとし異常回避信号に基づくエアコンの動作を終了させたときにも、再度エアコンが同一の動作を行ってしまう不都合が生じ得る。これに対し、この構成では、通信部が異常回避信号を送信した後は、所定の条件を満たすまでは、検知部が当該異常と同じ異常を検知しても通信部に異常回避信号を再度送信させないので、上記不具合を好適に抑制できる。
1つの態様として、前記所定の条件が、前記異常回避信号の送信から所定時間経過したこと、又は、前記検知部が所定の快適環境を検知したことであると好適である。
この構成によれば、簡易な基準により上記不具合を好適に抑制できる。
本発明に係る警報器とエアコンとの連動システムは、
上記した本発明に係る警報器と、
前記警報器と信号を送受信可能なエアコンと、を備え、
前記警報器と前記エアコンとが連動動作する。
この構成によれば、上記した警報器を用いることで、より好適に連動動作を行うことのできる警報器とエアコンとの連動システムが実現される。
1つの態様として、前記警報器の前記検知部が異常を検知したとき、既に前記エアコンが前記異常回避信号に対応する動作と同種の動作を行っているときは、前記警報器の前記制御部は、前記報知部に、前記エアコンの動作に応じた報知メッセージは報知させないと好適である。
この構成によれば、このような不要な報知メッセージの報知を好適に抑制できる。
連動システムの概略図 警報器の正面図 警報器のブロック図 制御部による報知部の制御を示すフローチャート 点検動作の処理を示すフローチャート 熱中症警戒異常の注意状態時の動作を示す表 熱中症警戒異常時の動作を示す表 点検動作時の動作を示す表
本発明に係る警報器、及び、警報器とエアコンとの連動システムについて、図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る警報器10とエアコン1との連動システムSは、周囲環境の温度及び湿度に基づいて周囲環境の異常を検知可能であるとともに信号の送受信によりエアコン1と連動可能な警報器10と、警報器10と信号を送受信可能なエアコン1と、を備え、警報器10とエアコン1とが連動動作する連動システムSである。この連動システムSでは、警報器10が送信する異常回避信号σ1によりエアコン1がその異常回避信号σ1に応じた動作をし、そのエアコン1から送信される応答信号σ2を警報器10が受信して、警報器10がエアコン1の動作に応じた報知メッセージの報知を行うという連動動作を行う。
本実施形態に係る連動システムSにおいて、エアコン1は有線又は無線により警報器10と信号を送受信可能な通信部(図示しない)と、その信号に応じた動作(運転)をエアコン1に実行させる制御部(図示しない)とを備える。エアコン1の制御部は、警報器10から送信される異常回避信号σ1(異常を回避する動作をエアコン1に行わせる信号)を通信部が受信したとき、その異常回避信号σ1に応じた動作をエアコン1に行わせる。さらに、エアコン1の制御部は、異常回避信号σ1に応じた動作をエアコン1が行ったときは、通信部に、エアコン1が行った動作に応じた応答信号σ2を警報器10に対して送信させる。具体的には、本実施形態では、エアコン1のHA端子と警報器10とをHA変換アダプタを介して接続し、警報器10から送信される異常回避信号σ1をHA変換アダプタが受信することにより、エアコン1のON/OFFが切り換えられ、また、エアコン1がONになっている間、エアコン1からの応答信号σ2がHA変換アダプタを介して警報器10に送信される構成としてある。
本実施形態に係る連動システムSにおいて、警報器10は、図2に示すように、警報音などを音声で報知する報知部11と、電源入力の状況や異常を検知したことを表示する表示部12と、押操作により点検動作を行わせる点検用スイッチ13と、ガスやCO(一酸化炭素)を警報器10内に流入させる複数のスリット14と、を備える。
表示部12は、電源が入力されていることを表示すると共に警報器10自体が正常に動作しているかの状態を表示する電源ランプ12a、煙が発生していることを表示する火災警報ランプ12b、CO濃度が異常又は注意状態であることを表示するCO警報ランプ12c、ガス漏れが生じていることを表示するガス警報ランプ12d、及び、周囲環境の異常として熱中症を警戒すべき熱中症警戒異常又は過乾燥状態であることを表示する熱中症/乾燥警報ランプ12eから構成される。なお、図示は省略するが、熱中症/乾燥警報ランプ12eは熱中症警報ランプと乾燥警報ランプとの2つのランプから構成されている。
点検用スイッチ13について説明すると、点検用スイッチ13に対する押操作が一定時間継続して行われた後、点検用スイッチ13を離したとき、後述する制御部17により、警報器10が点検動作を行うように構成されている。また、警報メッセージの発報中に点検用スイッチ13の押操作(操作の一例)が行われることにより、制御部17が報知部11による警報メッセージの発報を停止可能に構成されている。即ち、点検用スイッチ13は、警報停止スイッチとしても機能する。
さらに、警報器10は、図3に示すように、内部に流入するガス、CO及び煙からガス漏れ、CO濃度異常、及び、火災発生などの異常を検知し、且つ、計測する周囲環境の温度及び湿度に基づいて周囲環境の異常を検知する検知部15、検知部15と連動するタイマー16、各種の制御を行う制御部17、報知メッセージのパターンなどを格納してある記憶部18、警報器10と連動するエアコン1との間で有線又は無線により信号の送受信が可能な通信部19、点検用スイッチ13の状態(つまり、押操作が行われているかどうか)が入力される入力部20、を備える。
検知部15は、COを検知するCOセンサ15a、ガスを検知するガスセンサ15b、煙を検知する煙センサ15c、温度及び湿度を検知する温湿度センサ15d、並びに、ガス漏れ、CO濃度異常、火災発生、及び、周囲環境の異常の各種判定を行う判定部15eとから構成される。
判定部15eは、各センサ15a〜15dの出力に基づきCO、ガス及び煙の濃度、警報器10の周囲環境の温度及び湿度を算出し、算出結果に基づいて各種判定を行う。周囲環境の異常の判定について説明すると、判定部15eは、熱中症を警戒すべき熱中症警戒異常とその注意状態、及び、過乾燥状態にある過乾燥異常とその注意状態を判定する構成にしてある。具体的には、快適環境にあると判定する温湿度条件の範囲、熱中症警戒異常と判定する温湿度条件の範囲、その注意状態と判定する温湿度条件の範囲、過乾燥異常と判定する温湿度条件の範囲、その注意状態と判定する温湿度条件の範囲をそれぞれ定めておき、算出した温度及び湿度がいずれの状態の温湿度条件の範囲内にあるかに基づいて判定する。
例えば、快適環境はWBGT値に基づいて決定することができ、相対湿度45%の場合には気温36℃以下の環境、相対湿度65%の場合には気温32℃以下の環境、相対湿度85%の場合には気温29℃以下の環境を快適環境とするというように設定することが考えられる。また快適な環境というのは人によって異なることから、警報器10に対してユーザが適切な値を設定できるようにしてもよい。
タイマー16は、検知部15の検知結果に応じて時間の計測を開始する構成にしてある。具体的には、検知部15がガス漏れ、CO濃度異常、火災発生、及び、周囲環境の異常のうち少なくともいずれか1つの異常を検知したときに、時間の計測を開始する構成にしてある。
制御部17は、検知部15の検知結果やタイマー16の計測する時間、点検用スイッチ13からの入力、通信部19からの受信信号に応じて、報知部11や表示部12、通信部19の制御を行う。
次に、検知部15が周囲環境に関する異常を検知している場合の制御部17による制御について特に説明する。
制御部17は、熱中症/乾燥警報ランプ12eのうち熱中症警報ランプについては、検知部15が熱中症警戒異常及びその注意状態を検知していないとき(快適環境にあるとき)消灯状態とし、検知部15が熱中症警戒異常の注意状態を検知しているとき点滅させ、検知部15が熱中症警戒異常を検知しているとき点灯させる。また、制御部17は、熱中症/乾燥警報ランプ12eのうち乾燥警報ランプについては、検知部15が過乾燥異常及びその注意状態を検知していないとき消灯状態とし、検知部15が過乾燥異常の注意状態を検知しているとき点滅させ、検知部15が過乾燥異常を検知しているとき点灯させる。これにより、周囲環境がいずれの状態にあるのかが把握できる。
制御部17は、検知部15が周囲環境の異常(熱中症警戒異常又は過乾燥異常)を検知したとき、タイマー16による時間の計測を開始させ、その異常の状態が所定時間(例えば10分間)継続したときに報知部11にその異常に応じた警報メッセージを1回発せさせる構成にしてある。また、制御部17は、検知部15が熱中症警戒異常を検知しているときは、警報メッセージの発報と同時に、通信部19に、異常を回避する動作をエアコン1に行わせる異常回避信号σ1をエアコン1へ送信させる。具体的には、異常回避信号σ1として、エアコン1に所定の運転を行わせる信号(本実施形態では、より厳密にはエアコン1のON/OFFを切り換える信号)を送信させる。その後、エアコン1が異常回避信号σ1に対応する動作を行ったとき、上記したようにエアコン1の通信部から応答信号σ2が送信されるが、制御部17は、通信部19がエアコン1からの応答信号σ2を受信したとき、報知部11に、エアコン1の動作に応じた報知メッセージ(この場合はエアコンが運転した旨のメッセージ)を警報メッセージに続けて報知させる。本実施形態では、上記したように、異常回避信号σ1は、エアコンのON/OFFを切り換えるものとなっており、エアコン1がONになっている間、エアコン1からの応答信号σ2が警報器10に送信される。
異常回避信号σ1をエアコン1に送信して、周囲環境の異常を回避する動作をエアコン1に行わせることで、安全性が好適に確保される。さらに、異常回避信号σ1が適切に送信されても、何らかの不具合によりエアコン1に異常回避信号σ1が受信されない場合や、エアコン1の不良によりエアコン1が正常に動作しない場合等、エアコン1との間で適切な連動動作がなされない状態が生じたとしても、通信部19がエアコン1からの応答信号σ2を受信して、報知部11に、エアコン1の動作に応じた報知メッセージを報知させるため、エアコン1が適切に動作しているかを好適に把握でき、エアコンの動作不良等を把握できない問題を好適に回避できる。また、例えば同じ室内でガスコンロを使用したりなどで一時的に温度が高くなったときや、熱中症警戒異常の近辺の温湿度条件にあり、温度及び湿度の揺らぎにより、熱中症警戒異常の温湿度条件の範囲に周囲環境の温湿度が行ったり来たりするときなどに、その度に警報メッセージの発報と異常回避信号σ1の送信を行うことがないように、異常を検知してその状態が所定時間継続したときにはじめて警報メッセージの発報と異常回避信号σ1の送信を行うようになっている。
なお、本実施形態では、警報器10の検知部15が異常を検知したときにエアコン1が異常回避信号σ1に対応する動作と同種の動作を行っているとき、警報器10の制御部17は、報知部11に、エアコン1の動作に応じた報知メッセージは報知させないようにしてある。具体的には、本実施形態では、エアコン1が運転を行っている間は、応答信号σ2が常時警報器10側に送信されるようにしてあるため、その応答信号σ2の有無により、エアコン1が運転を行っているかを制御部17が判断し、既に応答信号σ2がある場合には、異常回避信号σ1自体を送信させず、その結果、報知メッセージの報知もさせないようにしてある。
熱中症警戒異常の場合に、警報器10が警報メッセージの発報と異常回避信号σ1の送信を行った後、エアコン1の冷房運転により周囲環境の温湿度条件が改善されて、検知部15が周囲環境の異常を検知しなくなったとき(即ち、判定部15eが周囲環境は快適環境にある旨判定したとき)、制御部17は、通信部19に、エアコン1の冷房運転を停止させる信号(本実施形態のようにHA端子を用い、信号の送信ごとにエアコン1のON/OFFが切り換わる構成では、異常回避信号σ1と同一の信号となる)をエアコン1に対して送信させる。そして、エアコン1が運転を行っている間、応答信号σ2が警報器10側に送信されるようにしてあるため、エアコン1がその信号に応じて冷房運転を停止したとき、エアコン1の応答信号σ2の送信が停止され、制御部17は、通信部19が応答信号σ2を受信しなくなったときに、エアコン1の冷房運転を停止した旨の報知メッセージを報知させる。なお、警報器10から信号が送信されて運転が切り換わるごとに、エアコン1から応答信号σ2が送信される構成にしておき、エアコン1がその信号に応じて冷房運転を停止したときは、エアコン1の制御部は、エアコン1の通信部に冷房運転を停止したことを示す応答信号σ2を送信させるようにし、その信号σ2を警報器10の通信部19が受信することにより、制御部17が、報知部11に、エアコン1の冷房運転を停止した旨の報知メッセージを報知させるようにしてもよい。
また、熱中症警戒異常の場合に、警報器10が警報メッセージの発報と異常回避信号σ1の送信を行った後で、検知部15が周囲環境の異常を継続して検知している間に、所定時間(例えば1秒間)点検用スイッチ13の押操作が行われると、制御部17は、警報器10が正常に機能しているかの確認を行う(例えば、検知部15が異常を検知していないのに報知部11が誤作動して警報メッセージが発報されたのではないか等)。そして、制御部17により、警報器10内に異常はないかについて各部の動作が確認され、報知部11によりその結果に応じた報知メッセージ(つまり、警報器10が)の報知が行われる。つまり、警報器10内の異常により誤って熱中症警戒異常が検知されていたり、警報メッセージが発報されているおそれはないかが確認され、警報器10の状態が報知部11により報知される。そして、警報器10が正常と判定したときは、判定結果に応じた報知メッセージの報知の後、制御部17は、報知部11に、再度警報メッセージとエアコン1が運転している旨の報知メッセージの報知を行わせる。
そして、本実施形態では、エアコン1は、警報器10からの異常回避信号σ1又はエアコン1のリモコンからの操作指示信号を新たに受信したとき、警報器10が異常を検知しているか否かにかかわらず、新たに受信した信号に基づく動作を行う構成としてある。つまり、熱中症警戒異常を検知されてエアコン1の冷房運転が自動的に開始された後、検知部15が周囲環境の異常を検知している間でも、エアコン1のリモコンによりエアコン1の冷房運転を停止できるようにしてある(いわゆる後押し優先)。これにより、熱中症警戒異常を検知されてエアコン1の冷房運転が開始された後、使用者がエアコン1によらず、部屋の換気等で熱中症の危険を回避させるなど、冷房運転を要しない場合にはエアコン1の運転を停止させることができるようになっている。
そして、エアコン1のリモコンによりエアコン1の冷房運転が停止されたときには、エアコン1の応答信号σ2の送信が停止され、制御部17は、通信部19が応答信号σ2を受信しなくなったときに、エアコン1の冷房運転を停止した旨の報知メッセージを報知させる。なお、エアコン1の制御部は、エアコン1の通信部に冷房運転を停止したことを示す信号を警報器10に送信させる構成にし、その信号を警報器10の通信部19が受信したとき、制御部17は、報知部11に、エアコン1の冷房運転を停止した旨の報知メッセージを報知するようにしてもよい。
なお、この場合、エアコン1を停止させたとしても、未だ周囲環境が熱中症警戒異常と判定される温湿度条件であるときには、異常回避信号σ1が送信されて、再度エアコン1が冷房運転を行うことが考えられるが、本実施形態では、通信部19が異常回避信号σ1を送信した後は、所定の条件を満たすまでは、制御部17は、検知部15が当該異常(熱中症警戒異常)と同じ異常を検知しても、報知部11に警報メッセージを再度報知させず、且つ、通信部19に異常回避信号σ1を再度送信させないようにしてある。そして、所定の条件として、異常回避信号σ1の送信から所定時間経過したこと、又は、検知部15が所定の快適環境を検知したことを設定してある。具体的には、通信部19が異常回避信号σ1を送信したとき、フラグ(以下、異常フラグとする)を立てることとし、異常フラグが立っている間は、異常を検知しても、制御部17は、報知部11に警報メッセージを報知させず、通信部19に異常回避信号σ1を送信させないようにする。そして、異常回避信号σ1の送信から所定時間経過したこと、又は、検知部15が所定の快適環境を検知したことのいずれかによりこの異常フラグを解除するようにする。これにより、リモコンによりエアコン1の冷房運転を停止させても、異常回避信号σ1の送信から所定時間経過するか、一度、周囲環境の温湿度条件が快適環境に戻る前であれば、検知部15が熱中症警戒異常を継続して検知し続けていても、報知部11が新たに警報メッセージを報知することはなく、通信部19により再度異常回避信号σ1が送信されることもない。
なお、検知部15が熱中症警戒異常又は過乾燥異常を検知しても、その異常の状態が所定時間継続することなく、周囲環境の温湿度条件が各異常の注意状態又は快適環境の範囲に戻ったときは、制御部17は、報知部11に警報メッセージを報知させることなく、タイマー16による時間の計測をリセットする。
図4に示すフローチャートを用いて、上述した制御部17による報知部11及び通信部19の制御を、検知部15が熱中症警戒異常を検知した場合を例に説明する。まず、検知部15が熱中症警戒異常を検知したとき、異常フラグが立っているかを判定し(ステップ#1)、異常フラグが立ってなければ(ステップ#1:No)、異常が検知された状態で所定時間が経過するまで待機し(ステップ#2:Yes、ステップ#3:No)、異常検知から第1設定時間が経過すると(ステップ#3:Yes)、報知部11に警報メッセージを報知させる(ステップ#4)。
また、異常検知から所定時間が経過する前に(ステップ#3:No)、検知部15で異常が検知されなくなった場合(ステップ#2:No)、又は、異常フラグが立っている場合(ステップ#1:Yes)には、処理は終了する。
その後、エアコン1からの応答信号σ2の受信の有無(即ち、エアコン1が既に運転状態にあるか否か)を確認し(ステップ#5)、応答信号σ2が無い場合(エアコン1は運転していない場合)には(ステップ#5:No)、警報器10と連動するエアコン1に冷房運転を行わせるため、通信部19に異常回避信号σ1を送信させる(ステップ#6)。なお、異常回避信号σ1の送信により異常フラグが立てられる。通信部19が異常回避信号σ1を送信したあと(ステップ#6)、エアコン1が所定の運転を開始してエアコン1の側から警報器10に応答信号σ2が送信されることとなる。そして、制御部17は、通信部19が応答信号σ2を受信するまで待機する(ステップ#7:No)。通信部19が応答信号σ2を受信すると(ステップ#7:Yes)、報知部11に、警報メッセージの報知に続けて報知メッセージとしてエアコン運転メッセージを報知させる(ステップ#8)。一方、ステップ#5において、応答信号σ2があった場合(エアコン1が運転していた場合)には(ステップ#5:Yes)、処理を終了する。
エアコン運転メッセージの報知後、エアコン1の運転により周囲環境の温湿度条件が改善されて検知部15が熱中症警戒異常を検知しなくなったときは(ステップ#9:No)、制御部17は、通信部19に、エアコン1の冷房運転を停止させる信号をエアコン1に向かって送信させる(ステップ#10)。そして、制御部17は、応答信号σ2を通信部19が受信している間は待機し(ステップ#11:Yes)、応答信号σ2を通信部19が受信しなくなると(ステップ#11:No)、制御部17は、報知部11に、エアコンの運転が停止した旨の停止メッセージを報知メッセージとして報知させて(ステップ#12)、処理を終了する。
また、検知部15が周囲環境の異常を継続して検知している間に(ステップ#9:Yes)、1秒間点検用スイッチ13の押操作が行われると(ステップ#13:Yes)、点検動作が行われて、警報器10が正常であるときは、制御部17は、報知部11に、警報器10が正常である旨の報知メッセージと、再度警報メッセージとエアコン1が運転している旨の報知メッセージの報知を行わせ(ステップ#14)、ステップ#9にもどる。なお、ここでは、点検動作により警報器10自体に異常があると判定されたときの動作は省略する。
検知部15が周囲環境の異常を継続して検知している間に(ステップ#9:Yes)、エアコン1のリモコンによりエアコン1の冷房運転が停止されて、応答信号σ2を通信部19が受信しなくなったとき(ステップ#15:No)は、制御部17は、報知部11に、エアコン1の冷房運転を停止した旨の報知メッセージを報知させ(ステップ#16)、処理を終了する。
次に、点検動作における制御部17の行う処理について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。まず、検知部15がいずれの異常・注意状態を検知していない状態で点検用スイッチ13に対する押操作が1秒継続して行われると(ステップ#20:Yes)、第1受付音(例えば「ピッ」)を報知する(ステップ#21)。そして、さらに点検用スイッチ13に対する押操作が3秒継続して行われると(ステップ#22:Yes)、第2受付音(例えば「ピッピッ」)を報知する(ステップ#23)。さらに、点検用スイッチ13に対する押操作が3秒継続して行われると(ステップ#24:Yes)、第3受付音(例えばピッピッピッなど)を報知する(ステップ#25)。なお、点検用スイッチ13に対する押操作が行われたとき、制御部17は、電源ランプ12aを点滅させる。そして、ステップ#20において,押操作が一定時間継続して行われることなく、点検用スイッチ13への押操作が解除されると(ステップ#20:No)、制御部17は処理を終了する。また、ステップ#22又は#24において、押操作が一定時間継続して行われることなく、点検用スイッチ13への押操作が解除されると(ステップ#22,#24:No)、制御部17は、本点検動作とは異なる別の点検処理を行う。
第3受付音が報知されると(ステップ#25)、点検動作モードに切り換わり、その後、点検用スイッチ13に対する押操作が解除されるまで待機し(ステップ#26:No)、押操作が解除されると(ステップ#26:Yes)、まずは、警報メッセージの点検として報知部11に警報メッセージを報知させる(ステップ#27)。なお、警報メッセージが報知されると(ステップ#27)、制御部17はタイマー16に時間の計測を開始させる。
次に、制御部17は、連動動作の点検として通信部19に異常回避信号σ1を送信させる(ステップ#28)。そして、制御部17は、エアコン1の側からの応答信号σ2を通信部19が受信するまで待機し(ステップ#29:No)、通信部19が応答信号σ2を受信すると(ステップ#29:Yes)、制御部17は報知部11にエアコンが運転した旨の報知メッセージを報知させる(ステップ#30)。
その後、タイマー16の計測する時間が所定の点検時間(1分)を経過するか(ステップ#31)、エアコン1のリモコンによりエアコンの運転が停止されることで応答信号σ2を通信部19が受信しなくなったか(ステップ#32)、及び、点検用スイッチ13の押操作が行われたか(ステップ#33)を判定する。そして、制御部17は、点検時間の経過(ステップ#31:Yes)、または、点検用スイッチ13の押操作(ステップ#33:Yes)があったときに、制御部17は、報知部11に点検動作の終了音(例えば「ピー」)を報知させ(ステップ#34)、さらに、通信部19に、エアコン1に運転を停止させる信号をエアコン1に向かって送信させる(ステップ#35)。そして、制御部17は、応答信号σ2を通信部19が受信している間は待機し(ステップ#36:Yes)、応答信号σ2を通信部19が受信しなくなると(ステップ#36:No)、制御部17は、報知部11に、エアコンの運転が停止した旨の停止メッセージを報知メッセージとして報知させて(ステップ#37)、点検動作を終了する。エアコン1のリモコンによりエアコンの運転が停止されて応答信号σ2を通信部19が受信しなくなったときは(ステップ#32:No)は、制御部17は、報知部11に点検動作の終了音を報知させた後(ステップ#38)、エアコンの運転が停止した旨の停止メッセージを報知メッセージとして報知させて(ステップ#37)、点検動作を終了する。
次に図6,7,8に示す表を参照しながら、本実施形態における連動システムSにおいて、警報器10の行う警報の態様の一例について説明する。
[熱中症警戒異常の注意状態の検知時]
図6は、検知部15が熱中症警戒異常の注意状態(図6中では厳重警戒)を検知しているときの警報器10の行う警報の態様を示す。まず、検知部15が熱中症警戒異常の注意状態を検知しているとき(厳重警戒)は、熱中症/乾燥警報ランプ12eのうち熱中症警報ランプが5秒ごとに1回の間隔で点滅する。
そして、熱中症警報ランプが点滅している状態で、点検スイッチ13を一秒間押操作すると、電源ランプ12aが点滅し、報知部11から受付音(「ピッ」)が報知されて、点検動作モードに切り換わる。その後、熱中症/乾燥警報ランプ12e以外のランプについて、1秒消灯→1秒点灯→1秒消灯の動作を経て点検動作がなされ、警報器10に異常がないことが確認されると、警報器10が正常である旨の報知メッセージ(「警報器正常です」)と、熱中症警戒異常についての警報メッセージ(「部屋がたいへん暑くなっています。風通しをよくし、水分や塩分をとるようにしましょう。」)の報知が行われる。
[熱中症警戒異常検知時]
図7は、検知部15が熱中症警戒異常を検知しているときの警報器10の行う警報の態様を示す。まず、検知部15が熱中症警戒異常を検知しているとき(図7中では危険)は、熱中症/乾燥警報ランプ12eのうち熱中症警報ランプが点灯するが、所定時間(10分)が経過するまで報知部11からは警報メッセージは報知されない。そして、検知部15が熱中症警戒異常を検知した状態で所定時間(10分)が経過した後は、警報メッセージ(「部屋がたいへん暑くなっています。風通しをよくし、水分や塩分をとるようにしましょう。」を三回繰り返す)を報知するとともに、エアコン1に冷房運転を行わせる異常回避信号σ1を送信し、エアコン1が冷房運転を開始すると、エアコンが冷房運転を開始した旨の報知メッセージ(「エアコンを運転しました。」)との報知が行われる。また、所定時間(10分)が経過する前に、検知部15が熱中症警戒異常を検知しなくなると(図7では表示から10分未満の復帰時)、警報メッセージを報知することなく、熱中症警報ランプが消灯し、処理が終了する。
警報メッセージと報知メッセージの報知後(連動動作後)、検知部15が継続して熱中症警戒異常を検知している状態で、点検スイッチ13を一秒間押操作すると、電源ランプ12aが点滅し、報知部11から受付音(「ピッ」)が報知されて、点検動作モードに切り換わる。その後、熱中症/乾燥警報ランプ12e以外のランプについて、1秒消灯→1秒点灯→1秒消灯の動作を経て点検動作がなされ、警報器10に異常がないことが確認されると、警報器10が正常である旨の報知メッセージ、熱中症警戒異常についての警報メッセージ及びエアコンが冷房運転を開始した旨の報知メッセージの報知が行われる。
また、連動動作後、検知部15が継続して熱中症警戒異常を検知している状態で、エアコン1のリモコンによりエアコン1が手動停止されると、警報器10はエアコン1が停止した旨の報知メッセージ(「エアコンを停止しました」)を報知する。なお、この場合、熱中症警報ランプは、その後、検知部15が熱中症警戒異常を検知しなくなるまで点灯したままとなる。
連動動作後、熱中症警戒異常を検知しなくなると(図7ではおしらせ状態復帰)、警報器10は、エアコン1に冷房運転を停止させる旨の信号を送信し、それによりエアコンの冷房運転が停止すると、エアコン1の運転が停止した旨の報知メッセージを報知した後、熱中症警報ランプが消灯し、処理が終了する。
[点検動作]
図8は、点検動作を行うときの警報器10の行う警報の態様を示す。検知部15がいずれの異常・注意状態を検知していない状態で点検用スイッチ13に対する押操作が行われると、電源ランプ12aが点滅し、報知部11から第1受付音(「ピッ」)が報知される。その後、点検用スイッチ13に対する押操作が3秒間継続して行われると、報知部11から第2受付音(「ピッピッ」)が報知され、さらに点検用スイッチ13に対する押操作が3秒間継続して行われると、報知部11から第3受付音(「ピッピッピッ」)が報知され、点検動作モードに切り換わる。
その後、点検用スイッチ13を離すと(押操作を解除すると)、警報メッセージの点検として、まず熱中症警戒異常についての警報メッセージが報知される。このとき、熱中症警戒異常についての警報メッセージが報知されている間は熱中症/乾燥警報ランプ12eのうち熱中症警報ランプが点灯する。
その後、連動動作の点検として、警報器10がエアコン1に運転を行わせる異常回避信号σ1を送信し、エアコン1が運転を開始すると、その旨の報知メッセージの報知が行われる。このとき、熱中症/乾燥警報ランプ12eにおける熱中症警報ランプと乾燥警報ランプとの両者が点灯する。
そして、点検時間(60秒)経過、エアコン1の手動停止、及び、点検用スイッチ13の押操作のうちのいずれかがあったときに、点検動作の終了音(「ピー」)の報知が行われ、エアコン1の手動停止以外の場合は警報器10がエアコン1に運転を停止させる信号を送信してエアコン1の運転を停止させ、エアコンの運転が停止した旨の停止メッセージを報知メッセージとして報知して点検動作を終了する。
〔その他の実施形態〕
最後に、本発明に係る警報器及び警報器とエアコンとの連動システムのその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態では、エアコン1のHA端子と警報器10とをHA変換アダプタを介して接続し、警報器10から送信される異常回避信号σ1をHA変換アダプタが受信することにより、エアコン1のON/OFFが切り換えられ、また、エアコン1がONになっている間、エアコン1からの応答信号σ2が警報器10に送信される構成を例に説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、エアコン1と警報器10との間の信号の送受信の形態は適宜変更可能である。また、異常回避信号σ1は、ON/OFFの切換だけでなく、エアコン1が他の運転を実行している場合であっても、特定の運転(例えば冷房運転)を積極的に行わせるものであってもよい。この場合、さらに、行わせる運転の条件、例えば、行わせる冷房運転の設定温度や風量を、検知される温湿度条件に応じて変更させてもよい。また、異常回避信号σ1が送信されて運転が切り換わるごとに、エアコン1から応答信号σ2が送信されるようにしてもよい。
(2)上記の実施形態では、検知部15が熱中症警戒異常を検知しているときに、異常回避信号σ1をエアコン1に送信する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、過乾燥異常を検知しているときにも、異常を回避する動作(例えば暖房運転やエアコン1の運転停止など)をエアコン1に行わせる異常回避信号σ1をエアコン1に送信するようにしてもよい。この場合、熱中症警戒異常を検知しているときに異常回避信号σ1を送信した後と同様の動作を行うようにすればよい。
(3)上記の実施形態では、検知部15が熱中症警戒異常を検知しているときに、既にエアコン1が運転を行っているときは、エアコン1の動作に応じた報知メッセージは報知させない構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、異常回避信号σ1をエアコン1に送信したとき、既にエアコン1が運転を行っていても、エアコン1の動作に応じた報知メッセージを報知させる構成としてもよい。
(4)また、上記の実施形態では、検知部15が熱中症警戒異常を検知しているときに、既にエアコン1が運転を行っているときは、エアコン1の動作に応じた報知メッセージは報知させないようにするのに、応答信号σ2の有無により、エアコン1が運転を行っているかを制御部17が判断し、既に応答信号σ2がある場合には、異常回避信号σ1自体を送信させず、その結果、報知メッセージの報知もさせないようにした構成を例に説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、通信部19が異常回避信号σ1を送信したとき、既にエアコン1が運転を行っていた場合には、エアコン1の運転を行っていた旨の情報が含まれた応答信号σ2がエアコン1から警報器10に送信されるようにし、制御部17は、このような応答信号σ2を通信部19が受信したときは、報知部11に、エアコン1の動作に応じた報知メッセージは報知させない、というようにしてもよい。
(5)上記の実施形態では、エアコン1は、警報器10からの異常回避信号σ1又はエアコン1のリモコンからの操作指示信号を新たに受信したとき、警報器10が異常を検知しているか否かにかかわらず、新たに受信した信号に基づく動作を行う構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、警報器10が異常を検知している間は、エアコン1が異常回避信号σ1に対応する動作を優先して行う構成とし、警報器10が異常を検知している間にエアコン1のリモコンからエアコン1に操作指示信号を送信しても、その操作指示信号に対応する動作は行わず、エアコン1が異常回避信号σ1に対応する動作を継続して行うようにしてもよい。
(6)上記の実施形態において、警報器10からエアコン1に異常回避信号σ1が送信されたとき、エアコン1は、異常回避信号σ1に応じた動作(冷房運転など)を開始するのにあわせて、警報器10の検知した異常に対応する警報(熱中症に関するメッセージ報知など)を発報する構成としてもよい。この場合、さらに、警報器10が、多段階のレベル(危険レベル、厳重警戒レベル等)で異常(例えば熱中症)を検知する場合には、エアコンもそれに応じて多段階の警報を発報できるようにし、警報器10の検知する異常が各段階のレベルに達するごとに警報器10からエアコン1に対してその旨の通信を行ってもよい。
(7)上記の実施形態において、ユーザ不在時の対策として、警報器10を人感センサと有線又は無線で接続したり、警報器10が通信部19により他の機器の駆動状況を受信可能にして、警報器10が人感センサや他の機器の駆動状況に基づいて人の在・不在を判定可能にし、警報器10が人は不在であると判定した場合には、異常回避信号σ1を送信しないようにしてもよい。さらに、異常回避信号σ1に基づいてエアコン1がすでに駆動していた場合に、警報器10が人は不在であると判定した場合には、警報器10は、エアコン1の駆動を停止させるようにしてもよい。
(8)上記の実施形態では、一つの警報器10と一つのエアコン1とが連動動作する構成を例に説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、一つの警報器10と複数のエアコン1とを連動動作させるようにしてもよい。その場合、警報器10から全エアコンに対して異常回避信号σ2等の信号を送信させるようにしてもよく、また、必要なエアコン1に対してのみ異常回避信号σ2等の信号を送信させるようにしてもよい。後者の場合、警報器10を人感センサと有線又は無線で接続したり、警報器10が通信部19により他の機器の駆動状況を受信可能にして、警報器10が人感センサや他の機器の駆動状況に基づいて人の在・不在を判定可能にし、人が存在している箇所のエアコン1に対して異常回避信号σ2等の信号を送信して、優先的に駆動させるようにすると好適である。また、その他にも、各エアコン1に対して警報器10からの距離に基づいて予め優先順位を設定しておき、その優先順位の順番に従って各エアコン1に順次異常回避信号σ2等の信号を送信させるようにしてもよい。具体的には、例えば熱中症を検知した場合、まず優先度が最も高いエアコン1に対して警報器10に異常回避信号σ2を送信させてそのエアコン1を駆動させ、所定時間経過しても熱中症の警戒状態などが解除されない場合には、次に優先度の高いエアコン1に対して警報器10に異常回避信号σ2を送信させそのエアコン1を駆動させるようにし、最終的に熱中症の警戒状態が解除されるまで優先順位の高いエアコン1から順番に異常回避信号σ2を送信させるようにすることが考えられる。
(9)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、例えば周囲環境の温度及び湿度に基づいて周囲環境の異常を検知する警報器や、警報器とエアコンとの連動システムに利用することができる。
1 エアコン
10 警報器
11 報知部
15 検知部
17 制御部
19 通信部
S 連動システム
σ1 異常回避信号
σ2 応答信号

Claims (6)

  1. 周囲環境の温度及び湿度に基づいて周囲環境の異常を検知する検知部と、
    エアコンとの間で信号を送受信可能な通信部と、
    報知メッセージを報知可能な報知部と、
    前記検知部が異常を検知したとき、前記通信部に、前記異常を回避する動作を前記エアコンに行わせる異常回避信号を前記エアコンへ送信させるとともに、前記通信部が前記エアコンからの応答信号を受信したとき、前記報知部に、前記エアコンの動作に応じた報知メッセージを報知させる制御部と、を備える警報器。
  2. 前記検知部は、前記周囲環境の異常として熱中症を警戒すべき熱中症警戒異常を検知可能であり、
    前記制御部は、前記検知部が前記熱中症警戒異常を検知したとき、前記通信部に、前記異常回避信号として、前記エアコンに所定の運転を行わせる信号を送信させる請求項1に記載の警報器。
  3. 前記制御部は、前記検知部が検知した異常に応じて前記通信部に前記異常回避信号を送信させた後は、所定の条件を満たすまでは、前記検知部が当該異常と同じ異常を検知していても前記通信部に前記異常回避信号を再度送信させない請求項1又は2に記載の警報器。
  4. 前記所定の条件が、前記異常回避信号の送信から所定時間経過したこと、又は、前記検知部が所定の快適環境を検知したことである請求項3に記載の警報器。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の前記警報器と、
    前記警報器と信号を送受信可能なエアコンと、を備え、
    前記警報器と前記エアコンとが連動動作する警報器とエアコンとの連動システム。
  6. 前記警報器の前記検知部が異常を検知したとき、既に前記エアコンが前記異常回避信号に対応する動作と同種の動作を行っているときは、前記警報器の前記制御部は、前記報知部に、前記エアコンの動作に応じた報知メッセージは報知させない請求項5に記載の警報器とエアコンとの連動システム。
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