JP2017076111A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造で、一対の遮光板を異なる方向に移動して開閉動作を行う。
【解決手段】撮像装置において、レンズを有するカメラ部25と、レンズの前方で開口する受光穴47を有してカメラ部を覆うレンズカバー41と、レンズカバー41に、受光穴47を包囲して同心円で取り付けられかさ歯59を有して同心円の中心を中心に回転自在となるリングギヤ57と、カメラ部25と反対側のカバー外表面に、光軸を挟んで相互に接近離反が自在に取り付けられそれぞれが接近離反の方向に沿って延在する傾斜ラック61を有しそれぞれの傾斜ラック61をリングギヤ57の直径方向両側に噛合して受光穴47を開閉する一対の遮光板43と、を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、レンズに入射する光を遮光する遮光板を有する撮像装置に関する。
ドーム型カメラでは、例えば監視カメラに利用され、カメラレンズがドームカバーで覆われて、ドームカバーによりカメラレンズが保護されている(例えば特許文献1参照)。
ところで、監視カメラには、撮影していない状態が明確に分かるようにしてプライバシー重視の機能を高めたり、撮影レンズを保護したりすることを目的として、カメラ前面を開閉する一対のバリアを備えるものが知られている。
特開2012−103452号公報
しかしながら、特許文献1の構成において、一対のバリア(以下、遮光板という)を異なる方向に移動させるには、一般的に多段のギヤと方向を逆転させるギヤとを設け、これら多数のギヤを介してモータのトルクをそれぞれの遮光板に伝達して駆動(開閉)する必要がある。このため、撮像装置は、方向逆転機構など、複雑な機構が必要となり、また、レンズ周辺の片側に機構部分(ギヤユニット等)が集中し、構造が複雑となる。
本発明は、上記従来の状況に鑑みて案出され、簡素な構造で、一対の遮光板を異なる方向に移動して開閉動作を行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、レンズを有するカメラ部と、前記レンズの前方で開口する受光穴を有して前記カメラ部を覆うカバーと、前記カバーに、前記受光穴を包囲して同心円で取り付けられ、外周歯を有して前記同心円の中心を回転中心として回転自在なリングギヤと、前記カメラ部と反対側のカバー外表面に、光軸を挟んで相互に接近離反が自在に取り付けられ、それぞれが前記接近離反の方向に沿って延在するラックを有し、かつそれぞれの前記ラックを前記リングギヤの直径方向両側に噛合して前記受光穴を開閉する一対の遮光板と、を備える、撮像装置を提供する。
本発明によれば、簡素な構造で、一対の遮光板を異なる方向に移動して開閉動作を行うことができる。
各実施形態に係る監視カメラの外観斜視図 遮光板の取り付けられたレンズカバーを開閉レバーと共に表した要部斜視図 図2に示したレンズカバーをカメラ部側から見た背面図 遮光板の開閉駆動部を開閉レバーの揺動軸に沿う方向から見た側面図 レンズカバーに遮光板が取り付けられる直前の組立説明図 遮光板の取り付けられたレンズカバーを背面から見た組立説明図 リングギヤが取り付けられる直前のレンズカバーを背面側から見た組立説明図 リングギヤが取り付けられる直前のレンズカバー及びラックの要部断面図 リングギヤが取り付けられたレンズカバーを背面側から見た組立説明図 図9のA−A断面図 ラックが移動した状態のレンズカバーを背面から見た組立説明図 当接端部がストッパーを乗り越えた直後の遮光板の要部拡大図 ラックが移動した状態のレンズカバーを背面側から見た組立説明図 図13のB−B断面図 (A)〜(E)一対の遮光板の開動過程を示す動作説明図、(F)遮光板がリングギヤ取付時の位置となった状態を示す動作説明図 第2の実施形態に係る撮像装置の要部斜視図 図16に示した撮像装置の分解斜視図 遮光板が取り付けられる直前の組立説明図 取り付けられた遮光板が取り付け位置から回転した状態の組立説明図 図19のC−C断面図 図20の要部拡大図 撮像装置の遮光板が閉じた状態の動作説明図 撮像装置の遮光板が開いた状態の動作説明図 監視カメラの光軸の上側と下側でドームカバーを透過する光の透過角度の違いによって像がダブる場合の結像を示す概略断面図 監視カメラの光軸の上側の光を遮光した場合の結像を示す概略断面図 監視カメラの一対の遮光板を開いた状態を示す模式図 監視カメラの一対の遮光板がレンズの一部を被覆した状態を示す模式図
以下、適宜図面を参照しながら、本発明に係る撮像装置を具体的に開示した各実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。なお、以下の各実施形態において、本発明に係る撮像装置として、監視カメラ11を例示して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、各実施形態に係る監視カメラ11の外観斜視図である。本実施形態に係る監視カメラ11は、円錐面を有する筒状の外カバー13を有する。外カバー13の上端には、ポール又は天井等の被取付体に固定される取付筒15が設けられる。監視カメラ11は、取付筒15が鉛直方向上側となって、ポール又は天井等から垂下して取り付けられる。外カバー13は、例えば雨よけとして機能する。取付筒15には、挿入されたポール等を固定するための固定ボルト17が、円周方向に等間隔で複数螺合されている。取付筒15は、外カバー13の内方に通じる。外カバー13内には、ポール等に通された電源線及び信号線が、取付筒15を通って導入される。
外カバー13の下面は、円形開口となる。円形開口には、円環状のリングカバー19が着脱自在に取り付けられる。リングカバー19の内穴からは、例えば透明樹脂材料を用いて形成可能なドームカバー21の半球側が垂下する。ドームカバー21は、半球外殻と、半球外殻の開口周縁に同一半径で接続する円筒とを有する。円筒は、半球外殻と反対側に、リングカバー19に固定されるフランジ(図示略)を有する。ドームカバー21は、このフランジがリングカバー19と外カバー13との間に配置されて固定される。
ドームカバー21は、成形性及び透明性に優れた樹脂材料を基板材料として用いる。樹脂材料としては、有機系樹脂材料、無機系樹脂材料を用いることができる。本実施形態では、半球外殻の基板材料に、ポリカーボネートなどの有機系樹脂材料を用いている。ポリカーボネートは、硬く衝撃に強いため好適である。また、アクリルなど透明性の良好な樹脂も使用可能である。
ドームカバー21は、内側がカメラ収容空間となる。カメラ収容空間には、鉛直方向に沿う方向のパン回転中心Pcと、パン回転中心Pcに直角方向で交差するチルト回転中心Tcとを中心にパン回転及びチルト回転がそれぞれ自在となったカメラユニット23が配置される。カメラユニット23は、カメラ部25(図4参照)を有する。カメラ部の一例としてのカメラ部25は、レンズ27を備える。カメラユニット23は、円形皿状のパンベース29に固定される。パンベース29は、外カバー13内の基台(図示略)に、パン回転自在に支持される。パンベース29には、レンズフレーム31(図4参照)が設けられる。レンズフレーム31は、パンベース29と共にパン方向(言い換えると、監視カメラ11の垂下方向に垂直な水平方向)に回転する。レンズフレーム31は、チルト軸33(図4参照)によってチルト回転中心Tcを中心にチルト回転自在にパンベース29に支持される。
パンベース29には直径方向両端側に、一対のユニット外側板35が、離間して垂設される。一対のユニット外側板35の間は、半球面の直径方向一端から直径方向他端に、半球面に沿って、等幅アーチ状の撮像開口37となる。撮像開口37の内側には、カメラ部25のレンズ27が配置される。従って、カメラ部25は、チルト回転することにより、撮像開口37に沿って光軸Ocを、半球面の直径方向一端側から直径方向他端側へ移動可能としている。
撮像開口37とカメラ部25との間には、レンズカバーアッシー39が配置される。レンズカバーアッシー39は、カバーであるレンズカバー41と、一対の遮光板43とを有する。レンズカバーアッシー39は、レンズフレーム31に固定され、カメラ部25と一体にチルト回転する。
図2は、遮光板43の取り付けられたレンズカバー41を開閉レバー45と共に表した要部斜視図である。レンズカバー41は、半球を、球中心を挟む一対の平行な面で両側を除き、中央部分を残した矩形湾曲板形状で形成される。レンズカバー41の中央部には、レンズ27の前方に配置される受光穴47が形成される。受光穴47は、中心が、レンズ27の光軸Ocと一致する。なお、本明細書中、「前」とは、被写体側を言う。「後」とは、カメラ部25を挟んで被写体の反対側を言う。
レンズカバー41には、カメラ部25と反対側のカバー外表面等に、受光穴47を挟んで一対の遮光板43が設けられる。遮光板43は、湾曲面で湾曲した略半円板形状(言い換えると、瞼形状)で形成される。遮光板43は、閉動端側が直径に沿う直線形状となり、開動端側が円弧形状となる。
遮光板43は、レンズカバー41の湾曲に沿って曲がるアーム49を有する。遮光板43は、アーム49をレンズカバー41の側縁に係合し、カバー外表面に沿ってスライド自在にレンズカバー41に取り付けられる。一対の遮光板43は、接近離反方向にスライドすることにより受光穴47を開閉自在とする。なお、一対の遮光板43は、略同形状に形成される。より正確には、一方の遮光板43は、アーム49の反対側縁部が他方の遮光板43のアーム49に係合する。一対の遮光板43は、その部分の構造が異なるが本発明の要部とはならないのでその詳細な説明は省略する。
一対の遮光板43は、一方のみが開閉レバー45によって駆動される。監視カメラ11は、後述の機構により一方の開閉レバー45のみの駆動によって一対の遮光板43が開閉動作する。開閉レバー45は、チルト軸33に回転自在に支持される。
図3は、図2に示したレンズカバー41をカメラ部25側から見た背面図である。レンズカバー41は、両側部に、カメラ部25側に起立する側壁状のレール51を有する。遮光板43のアーム49には、レール51を厚み方向で挟む挟持凸部53が形成される。これにより、遮光板43は、アーム49をレール51に沿わせることができ、スライド自在となってレンズカバー41に取り付けられる。
レンズカバー41は、カメラ部25側の背面に、受光穴47の周縁から起立した円筒状の周壁55を有する。周壁55の外周には、リングギヤ57が回転自在に外挿される。リングギヤ57は、受光穴47を包囲して同心円で取り付けられる。リングギヤ57は、外周歯を有し、同心円の中心を回転中心として回転自在となる。外周歯は、かさ歯車を構成する。かさ歯車は、円錐面上に、放射状にかさ歯59を備える。リングギヤ57は、カメラ側が小径となり、レンズカバー側が大径となる。
一方、アーム49には、リングギヤ57のかさ歯59に噛合するラックが形成される。レンズカバー41に取り付けられた一対の遮光板43のラックは、リングギヤ57の直径方向両端で噛合する。従って、リングギヤ57が回転すれば、それぞれのラックが反対方向(言い換えると、リングギヤ57の回転中心に互いに接近したり離反したりする方向)にスライドする。
このように、一対の遮光板43は、カメラ部25と反対側のカバー外表面に、光軸Ocを挟んで相互に接近離反自在に取り付けられる。一対の遮光板43のそれぞれは、相互に接近離反する方向に沿って延在するラックをアーム49に有している。一対の遮光板43は、それぞれのラックを、リングギヤ57の直径方向両側に噛合している。これにより、一対の遮光板43は、接近離反方向にスライドし、受光穴47を開閉自在としている。
アーム49に形成されたラックは、かさ歯59をレンズカバー41とによって挟持する。即ち、ラックは、かさ歯59の円錐面に沿う傾斜面に形成される傾斜ラック61(図8参照)となる。傾斜ラック61は、レンズカバー41に取り付けられたリングギヤ57のかさ歯59に被さることで、リングギヤ57をレンズカバー41から離脱不能に挟持する。傾斜ラック61の設けられる傾斜面は、アーム49に形成されたV溝63(図8参照)の一方の傾斜内面となる。
アーム49には、傾斜ラック61の一部分の歯たけを低くした切欠65が形成される。切欠65は、傾斜ラック61によるリングギヤ57の挟持を解除する。但し、切欠65においても傾斜ラック61は残存しており、かさ歯59との噛合は維持される。従って、リングギヤ57は、直径方向両端に、両側のアーム49の切欠65が配置されると、傾斜ラック61による挟持が解除され、レンズカバー41からの脱着が可能となる。以下、この遮光板43の位置を、「セット位置」という。このセット位置は、遮光板43の全開位置の更に外側(開動側)となる。
このように、切欠65は、一対の遮光板43(より正確には、遮光板43のアーム49)に形成される。切欠65は、遮光板43の全開位置の更に外側のセット位置に配置されたときに、かさ歯車との噛合を解除して、リングギヤ57の回転中心に沿う方向の移動を可能とする。
レンズカバー41には、セット位置における一対の遮光板43のそれぞれの離反方向の移動を規制する一対の組立ガイド67が設けられる。遮光板43は、アーム49のスライド方向端である当接端部69が組立ガイド67に当接する。
また、レンズカバー41には、それぞれの組立ガイド67の遮光板閉動側に、ストッパー71が設けられる。ストッパー71は、組立ガイド67に当接する遮光板43の当接端部69を乗り上げ可能とする傾斜面を有する。ストッパー71は、傾斜面を乗り越えた当接端部69に当接して、全開位置よりもセット位置への遮光板43の移動を阻止する。本実施形態において、遮光板43のアーム49には、当接端部69が縁の一部となるストッパー受入孔73(図12参照)が穿設される。このストッパー受入孔73は、内側にストッパー71を受け入れ可能とする。
図4は、遮光板43の開閉駆動部を開閉レバー45の揺動軸に沿う方向から見た側面図である。レンズフレーム31のチルト軸33には、一対の遮光板43の一方を開閉自在に駆動する開閉レバー45が、揺動回転自在に支持される。開閉レバー45には、揺動回転方向に沿う入力歯部75が形成される。レンズフレーム31には開閉モータ77が固定される。開閉モータ77の駆動軸にはウォーム79が固定される。ウォーム79は、減速ギヤ81に噛合する。減速ギヤ81は、例えばハス歯ギアを用いて構成され、開閉レバー45の入力歯部75に噛合する。開閉レバー45には、半径方向外側に突出する揺動杆83が形成される。揺動杆83の突出先端には、係合凹部が形成される。係合凹部は、一方の遮光板43のアーム49の外側面に突設された係合ピン85と係合する。つまり、一方の遮光板43は、開閉モータ77が駆動され、ウォーム79と減速ギヤ81とによって開閉レバー45が減速回転されると、揺動杆83が係合する係合ピン85を介して開閉方向に駆動される。
開閉モータ77が駆動され、開閉レバー45がθ4(例えば16°)の回転角度で揺動されると、一対の遮光板43は、相互に逆方向へ移動して、それぞれがストッパー71に当接して開動端となる。即ち、ストッパー71は、開閉レバー45が回転角度θ4のとき、遮光板43の外側端点ストッパーとして機能する。また、組立ガイド67は、開閉レバー45が回転角度θ5のとき、遮光板43のセット位置ガイドとして機能する。
監視カメラ11は、このようにして一方の遮光板43がスライドされると、一方の遮光板43の傾斜ラック61を介してリングギヤ57が回転される。リングギヤ57が回転されると、リングギヤ57の直径方向反対側で傾斜ラック61を噛合する他方の遮光板43が、逆方向にスライドされる。これにより、一対の遮光板43は、1つの開閉レバー45により開閉方向のスライドが可能となる。
次に、監視カメラ11の組立手順を説明する。
図5は、レンズカバー41に遮光板43が取り付けられる直前の組立説明図である。レンズカバーアッシー39を組み立てるには、先ず、レンズカバー41のカバー外表面側に、一対の遮光板43を取り付ける。
図6は、遮光板43の取り付けられたレンズカバー41を背面から見た組立説明図である。一対の遮光板43は、それぞれのアーム49の挟持凸部53を、レンズカバー41のレール51に引っ掛けることにより、レール51に沿う方向にスライド自在に取り付けられる。このとき、遮光板43は、アーム49の当接端部69が、組立ガイド67に当接する位置(即ち、セット位置)で取り付けられる。アーム49は、当接端部69が組立ガイド67に当接したセット位置で、ストッパー受入孔73にストッパー71が嵌入する。この状態で、一対のアーム49は、切欠65が周壁55の直径方向両端に配置される。
図7は、リングギヤ57が取り付けられる直前のレンズカバー41を背面側から見た組立説明図である。図8は、リングギヤ57が取り付けられる直前のレンズカバー41及びラックの要部断面図である。
図7に示すように、一対の遮光板43がセット位置に配置されたレンズカバー41には、リングギヤ57が周壁55に外挿される。リングギヤ57は、直径方向両端の図8に示すかさ歯59の先端が、アーム49に形成された切欠65により傾斜ラック61に干渉せずに挿入が可能となる。
図9は、リングギヤ57が取り付けられたレンズカバー41を背面側から見た組立説明図である。これにより、リングギヤ57は、レンズカバー41の背面に取り付けられる。なお、このとき、一対の遮光板43は、当接端部69が組立ガイド67に当接し、ストッパー受入孔73がストッパー71に嵌合したままの状態となる。
図10は、図9のA−A断面図である。レンズカバー41の背面に取り付けられたリングギヤ57は、かさ歯59が切欠65に配置されている。このセット位置においては、リングギヤ57を取り付けるために、傾斜ラック61の一部分が切欠65によって除去されているが、取り付けに支障の生じない範囲で、残存した傾斜ラック61はリングギヤ57のかさ歯59に噛合する。つまり、リングギヤ57と傾斜ラック61とは、セット位置からの連動が可能となっている。
図11は、ラックが移動した状態のレンズカバー41を背面から見た組立説明図である。セット位置において、一方の遮光板43は、開閉モータ77の駆動によって閉動方向にスライドされる。なお、一方の遮光板43は、手動によって閉動方向にスライドされてもよい。
図12は、当接端部69がストッパー71を乗り越えた直後の遮光板43の要部拡大図である。セット位置から遮光板43が閉動されると、組立ガイド67に当接していた当接端部69が、ストッパー71の傾斜面を乗り上げ、ストッパー71を乗り越える。当接端部69は、ストッパー71を乗り越えると、ストッパー71の垂直面に当接し、セット位置への逆戻りが阻止される。
図13は、ラックが移動した状態のレンズカバー41を背面側から見た組立説明図である。図14は、図13のB−B断面図である。図13に示すように、アーム49は、セット位置からスライドされると、切欠65がリングギヤ57のかさ歯59から離れた位置となる。図14に示すように、アーム49は、傾斜ラック61が、リングギヤ57のかさ歯59に噛合状態へ移行する。リングギヤ57は、直径方向両端のかさ歯59が、傾斜ラック61とレンズカバー41とに挟まれ、レンズカバー41からの脱落が規制される。これにより、一対の遮光板43によってレンズカバー41にリングギヤ57を挟持したレンズカバーアッシー39の組立が完了する。
次に、撮像装置の動作を説明する。
図15(A)〜図15(E)は、一対の遮光板43の開動過程を示す動作説明図である。図15(F)は、遮光板43がリングギヤ取付時の位置となった状態を示す動作説明図である。図15(A)に示すように、監視カメラ11は、遮光板43の閉鎖時、一対の遮光板43の閉止端同士を突き合わせて受光穴47を閉鎖する。図15(B)に示すように、開閉モータ77が駆動され、開閉レバー45がθ1(例えば2.4°)の回転角度で揺動されると、一対の遮光板43は、逆方向に移動して、閉止端同士が間隔W1(例えば5mm)となって受光穴47を開く。図15(C)に示すように、開閉モータ77が駆動され、開閉レバー45がθ2(例えば4.8°)の回転角度で揺動されると、一対の遮光板43は、逆方向に移動して、閉止端同士が間隔W2(例えば10mm)となって受光穴47を更に開く。図15(D)に示すように、開閉モータ77が駆動され、開閉レバー45がθ3(例えば7.2°)の回転角度で揺動されると、一対の遮光板43は、逆方向に移動して、閉止端同士が間隔W3(例えば15mm)となって受光穴47を更に開く。図15(E)に示すように、開閉モータ77が駆動され、開閉レバー45がθ4(例えば16°)の回転角度で揺動されると、一対の遮光板43は、逆方向に移動して、閉止端同士が間隔W4(例えば33mm)となって受光穴47を全開する。
なお、全閉位置及び全開位置に至った際の遮光板43の停止は、駆動過負荷の検出による開閉モータ77の電源遮断、又は減速ギヤ81と入力歯部75との過負荷離間機構等によって行うことができる。
また、レンズカバーアッシー39は、例えばメンテナンス時において、レンズカバー41からリングギヤ57を取り外す際には、図12に示す当接端部69を、治具等を用いてこじり、ストッパー71をくぐらせる。これにより、図15(F)に示すように、アーム49の当接端部69が組立ガイド67に当接する位置に配置可能となる。即ち、セット位置にリセットできる。セット位置では、上記のように傾斜ラック61が切欠65によってかさ歯59と干渉しなくなるので、リングギヤ57の取り外しが可能となる。セット位置においては、開閉レバー45がθ5(例えば25°)の回転角度で揺動され、一対の遮光板43は、閉止端同士が間隔W5(例えば50mm)となる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係る監視カメラ11では、一方の遮光板43が移動すると、一方の遮光板43の傾斜ラック61に噛合するリングギヤ57が回転する。リングギヤ57が回転すると、リングギヤ57に噛合している他方の遮光板43の傾斜ラック61が移動する。それぞれの遮光板43に設けられる傾斜ラック61は、リングギヤ57の直径方向両端に噛合しているので、リングギヤ57の一方向の回転に対し、逆方向(接近離反方向)に移動する。これにより、一対の遮光板43は、受光穴47を開閉する。即ち、この監視カメラ11では、一対の遮光板43と、1つのリングギヤ57の3部品のみにより、少ない部品数で受光穴47を開閉することが可能となる。
また、監視カメラ11は、リングギヤ57の取り付け前に、一対の遮光板43がセット位置に配置される。セット位置に配置された一対の遮光板43は、リングギヤ57の取り付けを許容する位置(即ち、リングギヤ57の直径方向両端)に、それぞれの切欠65が配置される。これにより、リングギヤ57は、傾斜ラック61に干渉せずに、一対の傾斜ラック61の間に挿入取り付けが可能となる。セット位置から、リングギヤ57が回転されると、それぞれの傾斜ラック61は、リングギヤ57との噛合により移動する。移動した傾斜ラック61は、切欠65がリングギヤ57の円周上から移動する。その結果、リングギヤ57は、抜け方向に傾斜ラック61が被さり、カバーからの離脱が規制される。
また、監視カメラ11では、カバーに、一対の組立ガイド67が設けられる。それぞれの組立ガイド67は、セット位置(リングギヤ57が取り付け可能な位置)の遮光板43に当接する。遮光板43は、組立ガイド67に当接することにより、それ以上の開動方向の移動が規制されて位置決めされる。これにより、リングギヤ57を取り付ける際の切欠65の位置合わせを容易に行うことができる。
また、監視カメラ11は、組立ガイド67よりも遮光板43の閉動側に、ストッパー71が設けられる。ストッパー71は、当接端部69が乗り上げ可能な傾斜面を有する。従って、遮光板43は、セット位置から閉動方向に移動されると、当接端部69がストッパー71を乗り越える。当接端部69は、ストッパー71を乗り越えると、このストッパー71により逆戻り(組立ガイド67に接近する方向の移動)が阻止される。遮光板43は、このストッパー71により開動が規制された位置が全開位置となる。この全開位置では、傾斜ラック61の切欠65が、リングギヤ57の円周上から離間する。即ち、全開位置では、リングギヤ57の離脱が規制される。遮光板43は、ストッパー71によりセット位置への逆戻りが阻止されることで、通常の運用時には、リングギヤ57が脱落することがない。
また、監視カメラ11は、一本の開閉レバー45が一方の遮光板43を揺動させる。一方の遮光板43が揺動すると、傾斜ラック61に噛合するリングギヤ57が回転され、それによって、他方の遮光板43が回転する。つまり、一対の遮光板43は、1本の開閉レバー45の駆動入力により、簡素な機構で開閉動作が可能となる。この開閉レバー45は、揺動回転方向に沿う入力歯部75が、開閉モータ77の駆動軸に固定されたウォーム79と噛合する。従って、開閉モータ77からの回転力は、開閉レバー45を介して一対の遮光板43には伝達されるが、一対の遮光板43を開閉しようとする外力は、入力歯部75とウォーム79の噛合によって阻止される。即ち、遮光板43は、外力によっては開閉できないセルフロック機構を備えることができる。
従って、上記した実施形態に係る監視カメラ11によれば、簡素な構造で、一対の遮光板43を異なる方向に移動して開閉動作を行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る撮像装置の第2の実施形態を説明する。
図16は、第2の実施形態に係る撮像装置の要部斜視図である。なお、図1〜図15に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
第2実施形態に係る監視カメラ11は、レンズカバーアッシー87を備える。レンズカバーアッシー87は、矩形湾曲板形状のレンズカバー89を有する。レンズカバー89は、中央部にレンズ27の配置される受光穴47が形成される。レンズカバー89は、カバー外表面からカメラ側に張り出す一対の平行なカバー側板91を有する。カバー外表面には、受光穴47を挟んで一対の遮光板93,95が、接近離反方向にスライド自在に取り付けられる。それぞれの遮光板93,95は、カバー側板91に平行な一対のスライドプレート97を有する。一対の平行なスライドプレート97は、レンズカバー89のカバー側板91を外側から挟持して、遮光板93,95をレンズカバー89にスライド自在に保持する。
遮光板93,95のそれぞれ一対のスライドプレート97は、一方にプレートラック99が形成される。プレートラック99は、スライドプレート97の縁部に沿って円弧状に形成される。
遮光板93,95は、外形状が略同一に形成されるが、後述するレンズカバー89からの離脱規制のための形状部分が図22の上下対称で形成される。従って、監視カメラは、2種類の遮光板93,95が必要となる。
遮光板93,95は、レンズカバー89の一側面に取り付けられる遮光板駆動ギヤユニット101によって開閉駆動される。遮光板駆動ギヤユニット101は、レンズフレーム103と、メイン歯車105と、第1アイドル歯車107と、第2アイドル歯車109と、逆転歯車111と、開閉モータ77と、を主要な部材として有する。
図17は、図16に示した撮像装置の分解斜視図である。レンズフレーム103は、板金材を用いて構成され、チルト回転中心Tcに直交するフレーム側板113に、チルト回転中心Tcと同方向のメイン歯車支軸115を有する。メイン歯車支軸115は、メイン歯車105を回転自在に支持する。この他、フレーム側板113は、第1アイドル歯車107を回転自在に支持する第1支軸117と、第2アイドル歯車109を回転自在に支持する第2支軸119と、逆転歯車111を回転自在に支持する逆転歯車支軸121とを有する。
メイン歯車105は、扇状に形成され、外周の円弧に沿う方向に入力歯部75と、出力歯部123とが形成されている。メイン歯車105は、入力歯部75及び出力歯部123を、遮光板93,95のスライドプレート97に向けて、メイン歯車支軸115に取り付けられる。
第1アイドル歯車107は、第1支軸117に支持される。第1アイドル歯車107は、第1支軸117に取り付けられることで、メイン歯車105の入力歯部75と、遮光板93のスライドプレート97のプレートラック99に噛合する。
第2アイドル歯車109は、第2支軸119に支持される。第2アイドル歯車109は、第2支軸119に取り付けられることで、逆転歯車111に噛合する。なお、第2アイドル歯車109は、遮光板95のプレートラック99とは直接に噛合しない。
逆転歯車111は、逆転歯車支軸121に支持される。逆転歯車111は、逆転歯車支軸121に取り付けられることで、第2アイドル歯車109と、遮光板95のプレートラック99と噛合する。即ち、第2アイドル歯車109の回転は、逆転歯車111により第1アイドル歯車107と逆方向で遮光板95に伝達される。これにより、遮光板93,95は、1つのメイン歯車105からの一方向の回転により、逆方向にスライドされ、交互に接近離反することで、受光穴47を開閉する。
開閉モータ77は、レンズフレーム103に固定される。開閉モータ77の駆動軸にはウォーム79が固定される。ウォーム79は、フレーム側板113に支持される減速ギヤ81を介してメイン歯車105の入力歯部75に噛合する。
フレーム側板113には、メイン歯車105等を挟んでギヤ押さえ板125が固定される。ギヤ押さえ板125は、メイン歯車105、第1アイドル歯車107、第2アイドル歯車109及び逆転歯車111を、各支軸から脱落を規制する。
従って、監視カメラは、開閉モータ77が駆動され、ウォーム79、減速ギヤ81を介してメイン歯車105が正逆回転されると、第1アイドル歯車107、逆転歯車111を介して遮光板93、遮光板95が接近離反方向にスライドされ、受光穴47を開閉する。
図18は、遮光板93が取り付けられる直前の組立説明図である。レンズカバー89は、カバー側板91に、遮光板93,95のスライド方向に沿う円弧状の凸条レール127が、遮光板93,95のそれぞれに応じて形成される。一対の凸条レール127は、遮光板93,95のそれぞれの閉止端側に、ストッパー屈曲部129が形成される。また、それぞれの凸条レール127には、ストッパー屈曲部129よりも遮光板93,95の開動側に、凸条レール127の一部分を除去した分断部131が形成される。更に、カバー側板91には、分断部131を挟みストッパー屈曲部129の反対側に、凸条レール端から若干離間してストッパー71が突設される。
図19は、取り付けられた遮光板93が取り付け位置から回転した状態の組立説明図である。図20は、図19のC−C断面図である。図21は、図20の要部拡大図である。図18、図19に示すように、遮光板93,95のそれぞれのスライドプレート97には、凸条レール127に対向する内面に、一対のレール係合突起133がスライド方向に離間して突設される。
レール係合突起133は、凸条レール127の側面に当接することで、レンズカバー89からの遮光板93,95の離脱を規制する。これにより、図20、図21に示すように、カバー側板91は、プレートラック99が、第1アイドル歯車107や逆転歯車111から離反しないようにレンズカバー89に保持される。
一対のレール係合突起133の開動端側の一方には、図19に示すL字状の弾性規制片135が延設される。弾性規制片135は、遮光板93,95が全開端側で、ストッパー71に当接し、それ以上の遮光板93,95の開動を規制する。
次に、監視カメラの組立手順を説明する。
図18に示すように、遮光板93,95は、レンズカバー89に取り付ける際、弾性規制片135がストッパー71の外側(つまり、ストッパー71を挟んで分断部131の反対側)に配置される。遮光板93,95は、この位置がセット位置となる。このとき、弾性規制片135の延設されないレール係合突起133は、分断部131を通過して、凸条レール127の内側(つまり、メイン歯車105側)に配置が可能となる。
レンズカバー89に取り付けられた遮光板93,95は、ウォーム79が閉動方向に回転されると、メイン歯車105の回転に伴って第1アイドル歯車107、逆転歯車111を介して閉動方向にスライドされる。遮光板93,95は、閉動方向にスライドされると、弾性規制片135がストッパー71からの反力を受け、弾性変形してストッパー71を乗り越える。同時に、一対のレール係合突起133は、凸条レール127の内側に進行し、遮光板93,95のレンズカバー89からの離反を規制する。
ストッパー71を乗り越えた弾性規制片135は、弾性復帰することで、ストッパー71の反対側(つまり、分断部側)に当接する。弾性規制片135は、このとき、ストッパー71を乗り越えて逆戻りする方向へは弾性変形しにくい形状に形成されている。従って、遮光板93,95は、弾性規制片135がセット位置からストッパー71を乗り越えた後には、弾性規制片135がストッパー71に当接してそれ以上の開動が規制される。遮光板93,95は、この位置が全開位置となる。
次に、監視カメラの動作を説明する。
図22は、撮像装置の遮光板93が閉じた状態の動作説明図である。図23は、撮像装置の遮光板93が開いた状態の動作説明図である。図22に示すように、監視カメラ11は、遮光板93,95の閉鎖時、一対の遮光板93,95の閉止端同士を突き合わせて受光穴47を閉鎖する。
図23に示すように、開閉モータ77が駆動され、ウォーム79を介してメイン歯車105が開動方向に回転されると、第1アイドル歯車107、逆転歯車111によってプレートラック99が駆動され、一対の遮光板93,95は、逆方向に移動して、閉止端同士が離間する。これにより、監視カメラ11は、受光穴47を開く。遮光板93,95は、弾性規制片135がストッパー71に当接することで、全開位置となり、それ以上の開動が停止される。
なお、全閉位置及び全開位置に至った際の遮光板93,95の停止は、駆動過負荷の検出による開閉モータ77の電源遮断、又は減速ギヤ81と入力歯部75との過負荷離間機構等によって行うことができる。
従って、第2実施形態に係る監視カメラ11によれば、第1アイドル歯車107、第2アイドル歯車109、逆転歯車111等の市販部品を用いて遮光板駆動ギヤユニット101を安価に構成することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る監視カメラ11の第3の実施形態を説明する。なお、図1〜図23に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
図24は、監視カメラ11の光軸Ocの上側と下側でドームカバー21を透過する光の透過角度の違いによって像がダブる場合の結像を示す概略断面図である。ドームカバー21が、半球外殻と、半球外殻の開口周縁に同一半径で接続する円筒とを有する一例については、第1の実施形態において既に説明したので詳細な説明は省略する(図1参照)。このようなドームカバー21を用いた場合、光軸Ocの上側(即ち、図24の光軸Ocの紙面上側。以下同様。)でドームカバー21の円筒部分を透過する光L1の透過角度α1と、光軸Ocの下側(即ち、図24の光軸Ocの紙面下側。以下同様。)でドームカバー21の半球部分を透過する光L2の透過角度α2との間で透過角度に若干の差が生じる。
カメラ部25が水平に近い角度にある場合(即ち、レンズ27が図24に示す位置にある場合)に、上記の光L1、光L2が入射してカメラ部25のレンズ27を介して結像すると、その焦点F1、F2の位置にずれが生じるために結像する像が重なってぼやけてしまい、画質の低下を招く可能性がある。例えば、この画質の低下は、焦点F1、F2の位置のずれ幅が広がる場合(例えばズーム倍率を大きく(望遠に)した場合)に、顕著になる場合がある。
また、ドームカバー21の厚みが10mmを超すような、所謂、防爆ドームと呼ばれるドームカバー21を備えた監視カメラ11では、更に、ドームカバー21の円筒部分(つまり、図24の光軸Ocの上側部分)かドームカバー21の半球部分(つまり、図24の光軸Ocの下側部分)かに関わらず、その厚みの影響により各位置で透過角度に若干の差が生じる。透過角度に差が生じていると焦点位置が各位置でずれて結像し、像が重なってぼやけてしまい、画質の低下を招く可能性がある。例えば、この画質の低下は、各焦点位置のずれ幅が広がる場合(例えばズーム倍率を大きく(望遠に)した場合)に、顕著になる場合がある。
そこで、第3の実施形態では、図24で説明したカメラ部25のレンズ27の前方を、第1の実施形態を参照して説明した一対の遮光板43(又は、第2の実施形態を参照して説明した一対の遮光板93,95の場合も同様)で覆う監視カメラ11の例を説明する。
図25は、監視カメラ11の光軸Ocの上側の光を遮光した場合の結像を示す概略断面図である。例えば、第3の実施形態の監視カメラ11は、カメラ部25のレンズ27の前方を一対の遮光板43で覆うものである。但し、ここでは説明を簡単にするために、光軸Ocの上側の光を一対の遮光板43の1つの遮光板により遮光した場合の結像を示すが、光軸Ocの下側の光を一対の遮光板43の1つの遮光板により遮光した場合の結像を示しても構わない。第3の実施形態の監視カメラ11では、レンズ27は、ドームカバー21を透過して入射する光を、受光穴47(図2又は図16参照)を介して受光する。
カメラ部25のレンズ27の前方を一対の遮光板43の1つの遮光板により光軸Ocの例えば上方を覆うと、遮光板43によって光軸Ocの上方の光L1を遮光することができる。これにより、レンズ27に入射する光量(即ち、受光量)は減少するものの、光軸Ocの下方の光L2のみがレンズ27に入射するので、重なる(ダブる)像の一方(焦点F1の位置での結像)を遮光することができ、画質の低下を防ぐことができる。
同様に、カメラ部25のレンズ27の前方を一対の遮光板43の1つの遮光板により光軸Ocの例えば下方を覆うと、遮光板43によって光軸Ocの下方の光L2を遮光することができる。これにより、レンズ27に入射する光量(即ち、受光量)は減少するものの、光軸Ocの上方の光L1のみがレンズ27に入射するので、重なる(ダブる)像の一方(焦点F2の位置での結像)を遮光することができ、画質の低下を防ぐことができる。
また、上記に説明した防爆ドームを備えた監視カメラ11の場合、遮光板43は光軸Ocの上方から中心位置までレンズ27を覆わなくても、光軸Ocの上方の光L1の上方部分の入射光を遮光するだけでも、焦点位置のずれ幅が少なくなる(即ち、ずれて結像する焦点位置が少なくなる)ため、重なる(ダブる)像の一部を遮光することができ、画質の低下を防ぐことができる。
例えば、監視カメラ11は、カメラ部25のレンズ27の前方を一対の遮光板43により光軸Ocの上下方向のそれぞれから覆う。遮光板43の一方によって光軸Ocの上方の光L1の上方の入射光と、遮光板43の他方によって光軸Ocの下方の光L2の下方の入射光を遮光する。
また、上記に説明した防爆ドームを備えた監視カメラ11の場合、遮光板43は光軸Ocの下方から中心位置までレンズ27を覆わなくても、光軸Ocの下方の光L2の下方部分の入射光を遮光するだけでも、焦点位置のずれ幅が少なくなる(即ち、ずれて結像する焦点位置が少なくなる)ため、重なる(ダブる)像の一部を遮光することができ、画質の低下を防ぐことができる。
例えば、監視カメラ11は、カメラ部25のレンズ27の前方を一対の遮光板43により光軸Ocの上下方向のそれぞれから覆う。遮光板43の一方によって光軸Ocの下方の光L2の下方の入射光と、遮光板43の他方によって光軸Ocの上方の光L1の上方の入射光を遮光する。
これにより、監視カメラ11において、光軸Oc中心付近の光のみがレンズ27に入射する。例えば防爆ドームのように、ドームカバー21の厚みの影響によりドームカバー21のそれぞれの位置で透過角度に差が生じている場合には、遮光した部分の透過角度の角度差の影響が抑制される(言い換えると、透過角度の角度差が除かれる)ため、焦点位置のずれ幅が少なくなり、重なる(ダブる)像の一部が遮光される。
図26は、監視カメラ11の一対の遮光板43を開いた状態を示す模式図である。図27は、監視カメラ11の一対の遮光板43がレンズ27の一部を被覆した状態を示す模式図である。
例えば、監視カメラ11は、ズーム倍率を大きく(望遠に)していない場合には、図26のように遮光板43がレンズ27を覆わないようにし、ズーム倍率を大きく(望遠に)した場合には、図27のようにレンズ27の上部および下部のみを被覆状態とするように制御してもよい。
これにより、監視カメラ11は、ズーム倍率を大きくした場合であっても、画質の低下を防ぐことができ、更に、光軸Oc中心付近の光は取り込めるので画像も暗くならないようにすることができる。
以上、図面を参照しながら実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、簡素な構造で、一対の遮光板を異なる方向に移動して開閉動作を行うことができる撮像装置として有用である。
11…監視カメラ(撮像装置)
25…カメラ部
27…レンズ
33…チルト軸
41…レンズカバー(カバー)
43…遮光板
45…開閉レバー
47…受光穴
57…リングギヤ
59…かさ歯(外周歯)
61…傾斜ラック(ラック)
63…V溝
65…切欠
67…組立ガイド
69…当接端部
71…ストッパー
75…入力歯部
77…開閉モータ
79…ウォーム
Oc…光軸

Claims (6)

  1. レンズを有するカメラ部と、
    前記レンズの前方で開口する受光穴を有して前記カメラ部を覆うカバーと、
    前記カバーに、前記受光穴を包囲して同心円で取り付けられ、外周歯を有して前記同心円の中心を回転中心として回転自在なリングギヤと、
    前記カメラ部と反対側のカバー外表面に、光軸を挟んで相互に接近離反が自在に取り付けられ、それぞれが前記接近離反の方向に沿って延在するラックを有し、かつそれぞれの前記ラックを前記リングギヤの直径方向両側に噛合して前記受光穴を開閉する一対の遮光板と、を備える、
    撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記レンズは、ドームカバーを透過して入射する光を、前記受光穴を介して受光する、
    撮像装置。
  3. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記外周歯が、かさ歯車で形成され、
    前記ラックが、V溝の一方の傾斜内面に、前記かさ歯車に噛合する傾斜ラックで形成され、前記一対の遮光板には、全開位置の更に外側のセット位置に配置されたときに前記かさ歯車との噛合を解除して前記回転中心に沿う方向の移動を許容する切欠がそれぞれの前記傾斜ラックに形成されている、
    撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置であって、
    前記カバーには、前記セット位置における前記一対の遮光板のそれぞれの離反方向の移動を規制する一対の組立ガイドが設けられている、
    撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置であって、
    前記カバーのそれぞれの前記組立ガイドの遮光板閉動側には、前記組立ガイドに当接する前記遮光板の当接端部を乗り上げ可能とする傾斜面を有し、前記傾斜面を乗り越えた前記当接端部に当接して前記全開位置よりも前記セット位置への前記遮光板の移動を阻止する一対のストッパーが設けられる、
    撮像装置。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の撮像装置であって、
    前記一対の遮光板の一方を開閉自在に揺動する開閉レバーが、チルト軸に揺動回転自在に支持され、前記開閉レバーは、揺動回転方向に沿う入力歯部が形成され、前記入力歯部に、開閉モータの駆動軸に固定されたウォームが噛合する、
    撮像装置。
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