JP2016133688A - 光学フィルタ切り替え装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゴースト現象の発生を抑えることが可能な光学フィルタ切り替え装置を提供すること。
【解決手段】複数の光学フィルタと、前記複数の光学フィルタを固定するための光学フィルタ固定枠を有するひとつ、もしくは複数の円板ユニットと、前記円板ユニットを、各々独立して所定の位置に回動させる駆動手段と、を有し、固定されたレンズ、またはレンズマウントと、撮像素子との間に配設される光学フィルタ切り替え装置において、前記円板ユニットは、前記光学フィルタ用の開口部である、光学フィルタ開口部を有し、前記円板ユニットにおいて、前記光学フィルタが固定される面とは反対の面において、前記光学フィルタ開口部の内周端面部が光軸方向に対して傾いていることを特徴とする。
【選択図】図9
【解決手段】複数の光学フィルタと、前記複数の光学フィルタを固定するための光学フィルタ固定枠を有するひとつ、もしくは複数の円板ユニットと、前記円板ユニットを、各々独立して所定の位置に回動させる駆動手段と、を有し、固定されたレンズ、またはレンズマウントと、撮像素子との間に配設される光学フィルタ切り替え装置において、前記円板ユニットは、前記光学フィルタ用の開口部である、光学フィルタ開口部を有し、前記円板ユニットにおいて、前記光学フィルタが固定される面とは反対の面において、前記光学フィルタ開口部の内周端面部が光軸方向に対して傾いていることを特徴とする。
【選択図】図9
Description
本発明は、光学フィルタの切り替えを行う光学フィルタ切り替え装置に関する。
既存の撮像装置は、撮影する画像に、白飛びや黒つぶれが発生しないように、撮像センサに入射する光の量を適切に調整する構造を持っている。この構造のひとつに、光量を減光するNDフィルタがある。複数のNDフィルタを内蔵した撮像装置において、複数のNDフィルタをスペース効率良く内蔵するためには、複数枚のNDフィルタを光軸方向に対して距離をずらして配置する必要がある。
特許文献1には、外周に歯車を設け、複数のフィルタを保持する円形状のフィルタ枠が円滑に回転するレンズ装置のフィルタ機構が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1の従来例では、複数のフィルタを保持しているフィルタ枠に関して、レンズから入射する光の内面反射を防止する構造となっていないため、不要な反射光が画面に写り込みゴースト現象が発生するといった問題があった。
本発明の目的は、ゴースト現象の発生を抑えることが可能な光学フィルタ切り替え装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、複数の光学フィルタと、前記複数の光学フィルタを固定するための光学フィルタ固定枠を有するひとつ、もしくは複数の円板ユニットと、前記円板ユニットを、各々独立して所定の位置に回動させる駆動手段と、を有し、固定されたレンズ、またはレンズマウントと、撮像素子との間に配設される光学フィルタ切り替え装置において、前記円板ユニットは、前記光学フィルタ用の開口部である、光学フィルタ開口部を有し、前記円板ユニットにおいて、前記光学フィルタが固定される面とは反対の面において、前記光学フィルタ開口部の内周端面部が光軸方向に対して傾いていることを特徴とする。
本発明の光学フィルタ切り替え装置によれば、円板ユニットの光学フィルタ取り付け部近傍の形状に斜面を設けることで、ゴースト現象の発生を抑え、また、同一の円板ユニットを表裏反転して配設しても、ゴースト現象の発生を抑えることが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る光学フィルタの切り替え装置を具備した撮像装置を、撮像装置正面から見た斜視図である。撮像装置の外形を点線、内部構造を実線で示す。
撮像装置100は、レンズマウント400と、撮像素子ユニット300と、光学フィルタ切り替え装置500と、固定部200と、撮像素子保護ユニット350と、で構成される。
図2は本発明の実施形態に係る光学フィルタの切り替え装置を具備した撮像装置の内部構造を、撮像装置正面から見た分解斜視図である。
レンズマウント400は、撮像装置正面に配設され、複数のレンズ(図示せず)を着脱することによりレンズの交換が可能である。
撮像素子ユニット300は、撮像素子310を含む。レンズから入射した光は、撮像素子310の撮像面311に結像する。この位置に、撮像素子ユニット300は配設される。また、撮像素子ユニット300は、結像した画像を画像データに変換して取得する。
固定部200は、撮像装置100の前面に固定される。固定部200は、レンズマウント400と、撮像素子ユニット300と、光学フィルタ切り替え装置500と、が固定される。
撮像素子保護ユニット350は、ガラス保持部材370と、ガラス部材360と、で構成される。撮像素子保護ユニット350は、レンズマウント400と、光学フィルタ切り替え装置500と、の間の光学上に介在する。撮像素子保護ユニット350は、撮像素子310の撮像面311や、光学フィルタ切り替え装置500の内部に、異物が侵入することを防ぐ。ガラス部材360は、レンズから入射した光を通し、レンズ側からの異物の侵入を防ぐ。ガラス保持部材370は、光路開口部372と、ガラス部材固定部371と、で構成される。光路開口部372は、レンズから入射した光を阻害しない開口面積を有する。ガラス部材固定部371は、ガラス部材360が固定される。
なお、撮像素子保護ユニット350は、固定部200を挿通し、光学フィルタ切り替え装置500に着脱可能に配設される。
図3は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置を示した、光学フィルタ切り替え装置正面から見た分解斜視図である。
光学フィルタ切り替え装置500は、第一のモータユニット510と、第二のモータユニット520と、第三のモータユニット530と、第一の円板ユニット610と、第二の円板ユニット630と、ロックユニット700と、取り付け部材800と、保持部材900と、保護部材910と、第一のガイド部材920と、第二のガイド部材930と、で構成される。
図4は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における、第一のモータユニットの斜視図である。
第一のモータユニット510は、ステッピングモータの第一のモータ511と、ねじ歯車部材512と、で構成される。第一のモータ511は、基板(図示せず)から供給された電力を動力に変換する。ねじ歯車部材512は、第一のモータ511の回転軸(図示せず)と直結している。
図5は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における、ステッピングモータの第二のモータユニットの斜視図である。
第二のモータユニット520は、第二のモータ521と、第一の平歯車部材522と、で構成される。第二のモータ521は、基板(図示せず)から供給された電力を動力に変換する。第一の平歯車部材522は、平歯車部523と、円筒部524と、で構成される。第一の平歯車部材522は、平歯車部523を第二のモータ521側にして、第二のモータ521の回転軸(図示せず)と直結している。平歯車部523は、平歯車を有する。円筒部524の直径は、平歯車部523の歯底円直径よりも小さい。
図6は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における、ステッピングモータの第三のモータユニットの斜視図である。
第三のモータユニット530は、第三のモータ531と、第二の平歯車部材532と、で構成される。第三のモータ531は、基板(図示せず)から供給された電力を動力に変換する。第二の平歯車部材532は、平歯車部523と、円筒部534と、で構成される。第二の平歯車部材532は、円筒部534を第三のモータ531側にして、第三のモータ531の回転軸(図示せず)と直結している。平歯車部523は、平歯車を有する。円筒部534の直径は、平歯車部523の歯底円直径よりも小さい直径である。
なお、第一の平歯車部材522と、第二の平歯車部材532と、は材質及び形状は同一に形成可能だが、取り付け方向が異なる。これにより、モータから歯車までの距離が異なる状態で使うことが可能となる。つまり、同一面に第一のモータ511と、第二のモータ521と、を取り付けても、2箇所の駆動箇所を設けることが可能となり、部品種類を削減することが可能となる。
図7は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における、第一の円板ユニットの分解斜視図である。図7(a)が撮像装置正面から見た斜視図、図7(b)が撮像装置背面から見た斜視図である。
第一の円板ユニット610は、第一の光学フィルタ616と、第二の光学フィルタ617と、第一の円板部材611と、で構成される。各光学フィルタは、材質、及び形状は同じだが、光透過率が異なる。第一の光学フィルタ616は、光透過率100%の透明ガラスである。第二の光学フィルタ617は、光透過率1.6%の減光フィルタである。
第一の円板部材611は、中心穴部612と、光学フィルタ枠613a〜cと、平歯車部614と、円環状凸部615a、bと、第一の判別凸部618と、第二の判別凸部619と、で構成される。中心穴部612は、第一の円板部材611の回動中心に備えられる。光学フィルタ枠613a〜cは、第一の円板ユニット610の正面から見てCW方向に光学フィルタ613a、光学フィルタ枠613b、光学フィルタ枠613cの順番で、中心穴部612を中心に120°刻みで配設される。光学フィルタ枠613aは、第一の光学フィルタ616が配設され、接着剤(図示せず)で固定される。光学フィルタ枠613bは、第二の光学フィルタ617が配設され、接着剤(図示せず)で固定される。光学フィルタ枠613cは、光学フィルタが配設されず、レンズから入射した光がそのまま通過する。平歯車部614は、第一の円板部材611の外周全域に備えられる。第二のモータユニット520の平歯車部材522と係合する。円環状凸部615a、bは、第一の円板部材611の外周近傍の全域に突設される。第一の判別凸部618は、光学フィルタ枠613aの外周側に配設される。第二の判別凸部619は、光学フィルタ枠613bの外周側に配設される。
図8は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における、第二の円板ユニットの分解斜視図である。図8(a)が撮像装置正面から見た斜視図、図8(b)が撮像装置背面から見た斜視図である。
第二の円板ユニット630は、第三の光学フィルタ636と、第四の光学フィルタ637と、第二の円板部材631と、で構成される。各光学フィルタは、材質、及び厚みは同じだが、光透過率が異なる。第三の光学フィルタ636は、光透過率25%の減光フィルタである。第四の光学フィルタ637は、光透過率6.3%の減光フィルタである。
第二の円板部材631は、中心穴部632と、光学フィルタ枠633a〜cと、平歯車部634と、円環状凸部635a、bと、第一の判別凸部638と、第二の判別凸部639(C関連)と、で構成される。中心穴部632は、第二の円板部材631の回動中心に備えられる。光学フィルタ枠633a〜cは、第二の円板ユニット630の正面から見てCW方向に光学フィルタ枠633a、光学フィルタ枠633b、光学フィルタ枠633cの順番で、中心穴部632を中心に120°刻みで配設される。光学フィルタ枠633aは、第三の光学フィルタ636が配設され、接着剤(図示せず)で固定される。光学フィルタ枠633bは、第四の光学フィルタ637が配設され、接着剤(図示せず)で固定される。光学フィルタ枠633cは、光学フィルタが配設されず、レンズから入射した光がそのまま通過する。平歯車部634は、第二の円板部材631の外周全域に備えられる。第三のモータユニット530の平歯車部材532と係合する。円環状凸部635a、bは、第二の円板部材631の外周近傍の全域に突設される。第一の判別凸部638は、光学フィルタ枠633aの外周側に配設される。第二の判別凸部639は、光学フィルタ枠633bの外周側に配設される。
なお、第一の円板部材611と、第二の円板部材631と、は材質、及び形状は同一に形成可能であるため、同一部品での構成が可能である。
各円板部材には、どの光学フィルタが光路上に配設されているのか判別するための判別凸部が設けられている。この凸部がフォトインタラプタ(図示せず)の受光部を遮光することで、現在どの光学フィルタが光路上に配設されているのかを判別することが可能となる。各円板部材における、凸部同士を相対させる場合、お互いの干渉を避けるために、各円板部材間で光軸方向に距離を取って配設する必要があり、光学フィルタの切り替え装置が大型化する。
これに対して、判別凸部が無い面側を相対させる場合、各円板部材間で光軸方向に距離を縮めることができるため、光学フィルタ切り替え装置500を小型にすることが可能となる。よって、第一の円板部材611と、第二の円板部材631と、は判別凸部が無い面同士を対向させて配設する。レンズから入射した光は、光路に沿った壁面に反射して撮像面311に写り込むことで、ゴースト現象を発生させる。この対策として、光が反射する壁面の面積を狭くしたり、撮像面311とは反対側に光を反射させたり、することが挙げられる。
図9は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置500における、第一の円板ユニット610と第二の円板ユニット630を含む断面図である。
第一の円板部材611の光学フィルタ枠613aにおいて、第一の光学フィルタ616が固定されていない側の反射回避面620は、斜面となっている。反射回避面620により、レンズから入射した光(図9中の矢印方向)が反射する壁面が無いため、光の反射を回避することが可能となる。第二の円板部材631の光学フィルタ枠633cにおいても、第一の円板部材611と同様に斜面となっている。この斜面は反射案内面640である。反射案内面により、レンズから入射した光(図9中の矢印方向)を、撮像面311とは反対側に反射させることが可能となる。つまり、第一の円板部材611と、第二の円板部材631と、を対向させて配設しても、反射回避面620と反射案内面640の役割を持つ斜面を設けることで、ゴースト現象の発生を抑える働きをする。
図10は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における、ロックユニットの分解斜視図である。図10(a)が撮像装置正面から見た分解斜視図、図10(b)が撮像装置底面から見た分解斜視図である。図11は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における、ロックユニットの詳細図である。図11(a)が撮像装置正面から見た斜視図、図11(b)が撮像装置正面から見た(a)とは異なる角度の斜視図である。
ロックユニット700は、ロック付勢部材710と、第一のロック部材720と、第二のロック部材730と、ロック押し子部材740と、摺動軸部材750と、で構成される。ロックユニット700は、光学フィルタ切り替え装置500の鉛直上方に設けられる。
ロック付勢部材710は、穴部711と、第一の腕部712と、第二の腕部713と、を備えるねじりコイルばねである。
第一のロック部材720は、第一の爪部721と、第二の爪部722と、回動穴部723と、ばね掛かり部724と、回動凸部725と、を備える。第一の爪部721は、第一の円板部材611の平歯車部614に歯合し、当接する。第二の爪部722は、第二の円板部材631の平歯車部634に歯合し、係合する。回動穴部723は、第一のロック部材720の回動中心に備える。ばね掛かり部724は、ロック付勢部材710の第一の腕部712と当接する。これにより、第一の爪部721と、第二の爪部722と、は第一の円板ユニット610の半径方向内側に向かって付勢される。回動凸部725は、第一のロック部材720に突設される。
第二のロック部材730は、第一の爪部731と、第二の爪部732と、回動穴部733と、ばね掛かり部734と、回動凸部735と、を備える。第一の爪部731は、第一の円板部材611の平歯車部614に歯合し、係合する。第二の爪部732は、第二の円板部材631の平歯車部634に歯合し、当接する。回動穴部733は、第一のロック部材720の回動中心に備える。ばね掛かり部734は、ロック付勢部材710の第二の腕部713と当接する。これにより、第一の爪部731と、第二の爪部732と、は第一の円板ユニット610の半径方向内側に向かって付勢される。回動凸部735は、第二のロック部材730に突設される。
ロック押し子部材740は、押し子部741と、三角形状742a〜gと、摺動穴部743と、を備える。押し子部741は、第一のロック部材720の回動凸部725と、第二のロック部材730の回動凸部735と、に接触する。三角形状742a〜gは、第一のモータユニット510のねじ歯車部材512と歯合する。摺動穴部743は、摺動方向にのみ摺動する。
摺動軸部材750は、摺動軸部751、を備える。摺動軸部751は、摺動軸方向が第一の円板ユニット610の半径方向に平行して配設される。摺動軸部751は、ロック押し子部材740の摺動穴部743と係合する。
図12は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における、取り付け部材の斜視図である。図12(a)が撮像装置正面から見た斜視図、図12(b)が撮像装置背面から見た斜視図である。
取り付け部材800は、光路開口部801と、円板回転軸803と、ロック部材回転軸804と、第一のモータユニット締結部805と、第二のモータユニット締結部806と、第三のモータユニット締結部807と、を備える。
光路開口部801は、レンズから入射した光が通過する。光路開口部801は、光学フィルタが所定の位置にあるときに、任意の光学フィルタが露出する開口面積を有する。
円板回転軸803は、第一の円板ユニット610と、第二の円板ユニット630と、の回動中心に配設される。円板回転軸803は、第一の円板ユニット610の中心穴部612と、第二の円板ユニット630の中心穴部633と、に係合する。
ロック部材回転軸804は、第一のロック部材720の第一の爪部721と、第一の円板ユニット610の平歯車部614と、が当接する点を始点として、第一の円板ユニット610の平歯車614の略圧力角方向の延長線上に配設される。また、ロック部材回転軸804は、第二のロック部材730の第二の爪部732と、第二の円板ユニット630の平歯車部634と、が当接する点を始点として、第二の円板ユニット630の平歯車634の略圧力角方向の延長線上に配設される。ロック付勢部材710の穴部711と、第一のロック部材720の回動穴部723と、第二のロック部材730の回動穴部733と、に係合する。
第一のモータユニット締結部805は、取り付け部材800の外観面に備えられ、第一のモータユニット510が締結される。
第二のモータユニット締結部806は、取り付け部材800の外観面に備えられ、第二のモータユニット520が締結される。
第三のモータユニット締結部807は、取り付け部材800の外観面に備えられ、第三のモータユニット530が締結される。
図13は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における背面図である。
保持部材900は、光路開口部901と、異物除去開口部902と、爪掛け凹部903a〜dと、を備える。光路開口部901は、レンズから入射した光が挿通する。異物除去開口部902は、光路開口部901の鉛直上方(図13中の矢印方向)に配設される。爪掛け凹部903a〜dは、異物除去開口部902の周囲に配設される。保護部材910を取り外すための掛かり部である。保護部材910は、保持部材900の異物除去開口部902に配設される。保護部材910は、防塵の観点から、両面テープ(図示せず)にて保持部材900に固定される。光学フィルタ切り替え装置500内に異物が発生した場合は、爪掛け凹部903a〜dに突起物を挿入して保護部材910を取り外す。
図14は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における、ガイドレールを含む断面図である。
第一のガイド部材920は、第一の溝部921と、第二の溝部922と、を有する。第一の溝部921は、第一の円板ユニット610の円環状凸部615a、bと係合する。第二の溝部922は、第二の円板ユニット630の円環状凸部635a、bと係合する。第二のガイド部材930は、第一の溝部931と、第二の溝部932と、を有する。第一の溝部931は、第一の円板ユニット610の円環状凸部615a、bと係合する。第二の溝部932は、第二の円板ユニット630の円環状凸部635a、bと係合する。
上述の構成を用いた、本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置500における、光学フィルタの切り替え動作について述べる。なお、本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置500は、光路上に常に1枚の光学フィルタが介在している状態を標準状態としている。しかしながら、光路上に2枚の光学フィルタが定設していても良い。
レンズから入射した光が、撮像素子保護ユニット350の光路開口部622、撮像素子保護ユニット350のガラス部材630、取り付け部材800の光路開口部801、第一の円板ユニット610の第一の光学フィルタ616、第二の円板ユニット630の光学フィルタ枠633c、保持部材900の光路開口部901、撮像素子ユニット300の撮像面311、の順で通過する配置を、初期位置とする。図9による。
初期位置において、第一の円板ユニット610の平歯車部614は、第一のロック部材720の第一の爪部721と、第二のロック部材730の第一の爪部731と、第一の平歯車部材522と、に歯合している。第一のロック部材720の第一の爪部721は、第一の円板ユニット610がCCW方向に回動することを防ぐ。第二のロック部材730の第一の爪部731は、第一の円板ユニット610がCW方向に回動することを防ぐ。図11による。
第一の平歯車部材522は、第一の円板ユニット610の平歯車部614に、第二のモータ521からの動力を伝えて、第一の円板ユニット610をCW方向、あるいはCCW方向に回動する。
また、初期位置において、第二の円板ユニット630の平歯車部634は、第一のロック部材720の第二の爪部722と、第二のロック部材730の第二の爪部732と、第二の平歯車部材532と、に歯合している。第一のロック部材720の第二の爪部722は、第二の円板ユニット630がCW方向に回動することを防ぐ。第二のロック部材730の第二の爪部733は、第二の円板ユニット630がCCW方向に回動することを防ぐ。図11による。
第二の平歯車部材532は、第二の円板ユニット630の平歯車部634に、第三のモータ531からの動力を伝えて、第二の円板ユニット630をCW方向、あるいはCCW方向に回動する。
光学フィルタの切り替え動作について順次説明する。最初に、第一の円板ユニット610と、第二の円板ユニット630と、を回動可能な状態にする動作について説明する。
図15は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における、ロック構造の概要を示す簡略図である。図16は本発明の実施形態に係る光学フィルタ切り替え装置における、光学フィルタが切り替え可能な状態を示す。
電力を動力に変換した第一のモータ511は、直結しているねじ歯車部材512を回転させる。これにより、歯合しているロック押し子部材740に動力が伝わる。ロック押し子部材740は、摺動軸部材750の摺動軸部751に沿って、第一の円板ユニット610の半径方向外側に向かって摺動する。
ロック押し子部材740の押し子部741が、第一のロック部材720の回動凸部725と、第二のロック部材730の回動凸部735と、に当接する。当接後もロック押し子部材740は同一方向に摺動し、第一の円板ユニット610の平歯車部614と、第二の円板ユニット630の平歯車部634と、に歯合した、第一のロック部材720と、第二のロック部材730と、が第一の円板ユニット610の半径方向外向きに回動する。第一のロック部材720の第一の爪部721と、第二のロック部材730の第二の爪部732と、が第一の円板ユニット610と、第二の円板ユニット630の回動軌跡と光軸投影上重なり合わなくなる。これにより、第一の円板ユニット610と、第二の円板ユニット630と、は取り付け部材800の円板回転軸803を中心として、回動可能な状態となる。
続いて、光路上の光学フィルタを第一の光学フィルタ616から、第三の光学フィルタ636に切り替える動作について説明する。電力を動力に変換した第二のモータ521は、直結している第一の平歯車部材522を回転させる。これにより、歯合している第一の円板ユニット610に動力が伝わる。第一の円板ユニット610は、中心穴部612を中心にして、光路上に定設している光学フィルタ枠613aを、120°回転して光学フィルタ枠613cに切り替える。切り替えるとき、第一の円板ユニット610の円環状凸部615a、bは第一のガイド部材920の第一の溝部921と、第二のガイド部材930の第一の溝部931と、において摺動する。
同時に、電力を動力に変換した第三のモータ531は、直結している第二の平歯車部材532を回転させる。これにより、歯合している第二の円板ユニット630に動力が伝わる。第二の円板ユニット630は、中心穴部632を中心にして、光路上に定設している光学フィルタ枠633cを、120°回転して光学フィルタ枠633aに切り替える。切り替えるとき、第二の円板ユニット630の円環状凸部635a、bは、第一のガイド部材920の第二の溝部922と、第二のガイド部材930の第二の溝部932と、において摺動する。
最後に、第一の円板ユニット610と、第二の円板ユニット630と、を回動不可能な固定状態にする動作について説明する。電力を動力に変換した第一のモータ511は、直結しているねじ歯車を回転させる。これにより、歯合しているロック押し子部材740に動力が伝わる。ロック押し子部材740は、摺動軸部材750の摺動軸部751に沿って、第一の円板ユニット610の半径方向内側に向かって摺動する。
第一のロック部材720の第一の爪部721と、第二のロック部材730の第二の爪部732と、が第一の円板ユニット610の平歯車部614と、第二の円板ユニット630の平歯車部634と、に歯合し当接することで、第一の円板ユニット610と、第二の円板ユニット630と、が固定された状態となる。固定後もロック押し子部材740は同一方向に摺動し、第一のロック部材720の回動凸部725と、第二のロック部材730の回動凸部735と、から離れることで、第一のロック部材720と、第二のロック部材730と、に余計な負荷を与えない。
本実施例では、光学フィルタに減光フィルタを用いたが、赤外光撮影用フィルタや、偏光フィルタや、色補正フィルタでも構わない。また、撮像装置内の光学フィルタ切り替え装置を用いているが、レンズ内の光学フィルタ切り替え装置でも構わない。
100 撮像装置、200 固定部、300 撮像素子ユニット、
400 レンズユニット、500 フィルタ切り替え装置
400 レンズユニット、500 フィルタ切り替え装置
Claims (1)
- 複数の光学フィルタと、
前記複数の光学フィルタを固定するための光学フィルタ固定枠を有するひとつ、もしくは複数の円板ユニットと、
前記円板ユニットを、各々独立して所定の位置に回動させる駆動手段と、を有し、
固定されたレンズ、またはレンズマウントと、撮像素子との間に配設される光学フィルタ切り替え装置において、
前記円板ユニットは、前記光学フィルタ用の開口部である、光学フィルタ開口部を有し、
前記円板ユニットにおいて、前記光学フィルタが固定される面とは反対の面において、前記光学フィルタ開口部の内周端面部が光軸方向に対して傾いていることを特徴とする光学フィルタ切り替え装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015009010A JP2016133688A (ja) | 2015-01-21 | 2015-01-21 | 光学フィルタ切り替え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015009010A JP2016133688A (ja) | 2015-01-21 | 2015-01-21 | 光学フィルタ切り替え装置 |
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Family
ID=56438011
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2016133688A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113805298A (zh) * | 2021-09-15 | 2021-12-17 | 江西百宏光电科技有限公司 | 一种滤光片切换装置后端加工检测方法 |
-
2015
- 2015-01-21 JP JP2015009010A patent/JP2016133688A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113805298A (zh) * | 2021-09-15 | 2021-12-17 | 江西百宏光电科技有限公司 | 一种滤光片切换装置后端加工检测方法 |
CN113805298B (zh) * | 2021-09-15 | 2024-02-09 | 江西百宏光电科技有限公司 | 一种滤光片切换装置后端加工检测方法 |
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