JP2017075710A - 焼結鉱冷却装置 - Google Patents

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康夫 久保
中村 義久
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Abstract

【課題】少ないガスの流量で、高温のガスを回収することができる焼結鉱冷却装置の提供。【解決手段】焼結鉱100を上部から受け入れる環状の堆積槽10と、堆積槽10の上部を覆う環状のフード30と、フード30に接続され、焼結鉱100を給鉱するシュート13と、フード30内のガスを吸引するダクト31と、を備え、堆積槽10は、シュート13を介して焼結鉱100が給鉱される給鉱空間S1と、ダクト31を介してガスが吸引される吸引空間S2と、の間を仕切る中仕切壁50を有する、焼結鉱冷却装置1を採用する。【選択図】図1

Description

本発明は、焼結鉱冷却装置に関するものである。
焼結鉱とは、金属精錬の予備処理として、粉状の精錬原鉱を高温で固結したものであり、焼結鉱冷却装置は、高温の焼結鉱を取り扱い可能な温度まで冷却するものである。例えば、焼結機から排鉱される焼結鉱は600℃程度であり、焼結鉱冷却装置によって150℃程度まで冷却される。焼結鉱冷却装置は、焼結鉱の冷却に供したガスを排熱回収装置に導き、焼結鉱の顕熱を熱回収する構成となっている。
このような焼結鉱冷却装置として、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。この焼結鉱冷却装置は、焼結鉱を受け入れて回転駆動する環状の堆積槽の上部開口を環状のフードで覆い、フードにダクトを介して吸気ファンを接続し、フードを介してガスを吸引することにより、堆積された焼結鉱の隙間にガスを流通させて焼結鉱全体を冷却すると共に、冷却に供したガスをボイラーに導き、熱回収する構成となっている。
特許第5138245号公報
フードには、焼結鉱を給鉱するシュートが接続されている。上記従来技術の構成では、フードを介してガスを吸引すると、シュートから外気が吸引されてしまうため、シュート内の焼結鉱の高さを、堆積槽内に堆積される焼結鉱の高さよりも高くなるようにし、シュートから外気が吸引されないようにしている(特許文献1の図1参照)。
しかしながら、焼結鉱を高く堆積させると、ガスの通気圧力損失が大きくなるため、吸気ファンの回転数を上げ、ガスの流量を多くする必要がある。このように、ガスの流量が多くなると、回収されるガスの温度が低くなり、排熱利用の効率が低下する、という問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、少ないガスの流量で、高温のガスを回収することができる焼結鉱冷却装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、焼結鉱を上部から受け入れる環状の堆積槽と、前記堆積槽の上部を覆う環状のフードと、前記フードに接続され、前記焼結鉱を給鉱するシュートと、前記フード内のガスを吸引するダクトと、を備え、前記堆積槽は、前記シュートを介して前記焼結鉱が給鉱される給鉱空間と、前記ダクトを介して前記ガスが吸引される吸引空間と、の間を仕切る中仕切壁を有する、焼結鉱冷却装置を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、堆積槽に設けた中仕切壁によって、シュートを介して焼結鉱が給鉱される給鉱空間と、ダクトを介してガスが吸引される吸引空間と、の間が仕切られるため、吸引したガスが給鉱空間を通気することがなくなり、その分、ガスの通気圧力損失を小さくすることができる。このため、ガスの流量を低減できると共に、回収されるガスの温度を高くすることができ、排熱利用の効率が向上する。
また、本発明においては、前記堆積槽は、前記中仕切壁よりも下方に、内径側と外径側からそれぞれ外気を取り込むルーバー部を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、中仕切壁よりも下方に、外気を取り込むルーバー部があるため、堆積槽の外径側と内径側から取り込んだ外気を、外径側と内径側の両方からそれぞれ吸引空間に通気させることができ、焼結鉱全体を効率よく冷却することができる。
また、本発明においては、前記堆積槽は、前記給鉱空間と、前記ダクトを介してガスが吸引される第2の吸引空間と、の間を仕切る第2の中仕切壁を有し、前記吸引空間は、前記給鉱空間よりも内径側に設けられ、前記第2の吸引空間は、前記給鉱空間よりも外径側に設けられる、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、堆積槽に設けた2つの中仕切壁によって、外径側と内径側に2つの吸引空間を形成することができる。このため、外径側のルーバー部から取り込んだ外気は外径側の吸引空間に通気させ、内径側のルーバー部から取り込んだ外気は内径側の吸引空間に通気させることができ、ガスの通気経路を短くして、ガスの通気圧力損失を小さくすることができる。このため、ガスの流量を低減できると共に、回収されるガスの温度を高くすることができる。
また、本発明においては、前記給鉱空間から前記シュートの内部まで連なるように前記焼結鉱が堆積したマテリアルシール層を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、給鉱空間からシュートの内部まで連なるように焼結鉱を堆積させて、シュートから外気が吸引されないようにすることができる。また、中仕切壁によって、給鉱空間と吸引空間との間が仕切られているため、給鉱空間のみに焼結鉱を堆積させればよく、従来技術よりも少量の焼結鉱でマテリアルシール層を形成することができる。また、給鉱空間からシュートの内部まで連なるマテリアルシール層の形成範囲が小さくなるため、堆積槽の回転抵抗を減らすことができる。
また、本発明においては、前記堆積槽をその中心軸周りに回転させる回転駆動装置と、前記給鉱空間に堆積した前記焼結鉱の高さを計側するレベル計測装置と、前記レベル計測装置の計測結果に基づき、前記回転駆動装置を制御し、前記マテリアルシール層を形成する制御装置と、を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、レベル計測装置を設け、給鉱空間に堆積した焼結鉱の高さに基づいて、回転駆動装置を制御し、堆積槽をその中心軸周りに回転させることで、シュート内の焼結鉱の高さを、給鉱空間内の焼結鉱の高さよりも常に高くしてマテリアルシール層を安定して形成することができる。
また、本発明においては、前記堆積槽は、前記吸引空間において、前記ガスに含まれるダストを、慣性衝突により捕集する捕集部材を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、堆積槽に捕集部材を設け、吸引空間において、ガスに含まれるダストを捕集部材に衝突させ、気流の急激な方向転換による慣性力によってダストを分離・捕集することができる。
また、本発明においては、前記フードは、前記吸引空間において、前記捕集部材を通過したガスに含まれるダストを、慣性衝突により捕集する第2の捕集部材を有し、前記第2の捕集部材は、前記フードの周方向において、前記シュートから前記ダクトに向かって斜め下方に傾斜設置されている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、フードに第2の捕集部材を設け、吸引空間において、捕集部材を通過したガスに含まれるダストを第2の捕集部材に衝突させ、気流の急激な方向転換による慣性力によってダストを分離・捕集することができる。このように、捕集部材と第2の捕集部材の2段構えでダストを捕集することで、別途に除塵器(プレダスター等)を設置する必要がなくなる。また、第2の捕集部材がシュートから前記ダクトに向かって斜め下方に傾斜設置されているため、第2の捕集部材を通過した後のガスの流路面積を、ダクトに向かって徐々に増やしていくことができ、第2の捕集部材を通過するガスの流速を均等化し、第2の捕集部材が局所的に損耗してしまうことを防止することができる。
また、本発明においては、前記フードは、周方向において前記吸引空間を複数の空間に仕切る複数のフード仕切壁を有し、前記ダクトは、前記複数の空間のそれぞれに接続される複数のダクト支管と、前記堆積槽の中心軸上において、前記複数のダクト支管と接続されるダクト本管と、を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、フードの周方向に複数のフード仕切壁を設け、堆積槽の中心軸上に設けられたダクト本管に、複数のダクト支管を接続することによって、フード仕切壁によって仕切られた吸引空間のそれぞれからガスを均等に吸引できるため、圧力損失が減ってファン動力を小さくすることができる。
本発明によれば、少ないガスの流量で、高温のガスを回収することができる焼結鉱冷却装置が得られる。
本発明の実施形態における焼結鉱冷却装置の全体構成図である。 本発明の実施形態における焼結鉱冷却装置の平面図である。 本発明の実施形態におけるフードの展開図である。 本発明の実施形態における第1の捕集部材の断面構成図である。 本発明の別実施形態における第1の捕集部材の断面構成図である。 本発明の第2実施形態における焼結鉱冷却装置の全体構成図である。 本発明の第2実施形態における焼結鉱冷却装置の平面図である。 本発明の第3実施形態における焼結鉱冷却装置の全体構成図である。 本発明の第3実施形態における焼結鉱冷却装置の平面図である。 本発明の第3実施形態におけるフードの展開図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における焼結鉱冷却装置1の全体構成図である。図2は、本発明の実施形態における焼結鉱冷却装置1の平面図である。図3は、本発明の実施形態におけるフード30の展開図である。
焼結鉱冷却装置1は、図1に示すように、焼結鉱100をガス(本実施形態では外気)で冷却し、そのガスを介して焼結鉱100の顕熱を熱回収する構成となっている。
焼結鉱100とは、金属精錬の予備処理として、粉状の精錬原鉱を高温で固結したものである。この焼結鉱100には、鉄及び鉄を主成分とした合金の他、ニッケル等の非鉄金属も含まれ、バインダーを介して固結したものも含まれる。
また、本実施形態では、焼結鉱100を冷却するガスとして、空気(外気)を用いるが、成分調整をしたガス(例えば不活性ガス、水蒸気を添加した空気等)を用いてもよい。
焼結鉱冷却装置1は、装置本体2と、ボイラー3と、バグフィルター4と、吸気ファン5と、煙突6と、を有する。装置本体2は、焼結鉱100を受け入れ、吸気ファン5は、装置本体2の内部のガスを吸気し、装置本体2に堆積した焼結鉱100を冷却するガス流れを形成するものである。吸気ファン5の吸気によって、装置本体2から排出されたガスは、ボイラー3で熱回収された後、バグフィルター4でろ過・集塵され、煙突6を通り、外部に排出される。
装置本体2は、堆積槽10と、回転駆動装置20と、フード30と、ガスシール装置40と、を有する。堆積槽10は、環状に形成されており、焼結鉱100を受け入れる給鉱部11と、焼結鉱100を排出する排鉱部12と、を有する。給鉱部11は、堆積槽10の上部に設けられ、環状に開口している。給鉱部11の上方には、焼結鉱を供給するシュート13が配設されている。一方、排鉱部12は、堆積槽10の下部に設けられ、側方に開口している。排鉱部12の側方には、コンベア装置14が配設されている。
シュート13から堆積槽10に供給された焼結鉱100は、堆積槽10と共に回転しつつ、ガスとの接触により冷却され、排鉱部12に設けられたスクレーパー15によって、堆積槽10の下部からコンベア装置14に排出される。本実施形態では、シュート13及びスクレーパー15が、図2に示すように配置されており、堆積槽10の回転経路において、焼結鉱100の供給位置が1箇所、冷却された焼結鉱100の排出位置が1箇所、それぞれ設定されている。なお、焼結鉱100の供給位置の周りには、2つの仕切壁17がフード30に支持されており、吸引されたガスがシュート13側に逃げるのを防止している。
堆積槽10は、図1に示すように、吸気ファン5の吸気によって外部のガス(外気)を内部に導入するルーバー部16を有する。ルーバー部16は、内周側壁部10aに設けられた内周ルーバー部16aと、外周側壁部10bに設けられた外周ルーバー部16bと、によって形成されている。外周ルーバー部16bは、内周ルーバー部16aよりも高い位置まで設けられている。内周ルーバー部16a及び外周ルーバー部16bは、堆積槽10の内外を挟んで対向して設けられており、焼結鉱100が漏れ出さないように、上方に向かって傾斜している。
内周ルーバー部16a及び外周ルーバー部16bの傾斜角度は、焼結鉱100の安息角に基づいて設定されている。但し、内周ルーバー部16a及び外周ルーバー部16bの傾斜角度を大きくするほど、ルーバー間が狭くなりガスの流路抵抗が大きくなるため、ガスの流路抵抗を小さく且つルーバーの数を少なくするためには、内周ルーバー部16a及び外周ルーバー部16bの傾斜角度を極力、水平に近づけた角度とすることが好ましい。
回転駆動装置20は、堆積槽10をその中心軸C周りに回転させるものである。回転駆動装置20は、図1に示すように、旋回テーブル21と、支持ローラー22と、を有する。旋回テーブル21は、堆積槽10の中心軸Cに設けられた中心軸受23に、連結フレーム24を介して接続され、堆積槽10の槽本体を支持する構成となっている。支持ローラー22は、旋回テーブル21を支持し、駆動モーター25と接続されている。堆積槽10は、駆動モーター25によって回転駆動する支持ローラー22の回転摩擦力(若しくはラック・ピニオン構造)により旋回テーブル21が回転することで、軸心周りに回転する。
フード30は、回転駆動装置20によって相対的に回転する堆積槽10の上部を覆うものである。フード30は、図2に示すように、環状に設けられている。このフード30には、ボイラー3に接続されるダクト31と、焼結鉱100が供給されるシュート13と、が接続されている。ダクト31は、平面視で、中心軸Cを挟んでシュート13と反対側の位置に接続されている。すなわち、フード30の周方向において、シュート13の接続位置を0°とすると、ダクト31の接続位置は180°となる。
ガスシール装置40は、堆積槽10とフード30との隙間からのガス漏れを抑制するものである。すなわち、ガスシール装置40は、回転側の堆積槽10と、固定側のフード30との間を、相対回転自在にシールする。ガスシール装置40は、堆積槽10とフード30との内周側の隙間と、外周側の隙間にそれぞれ配置されている。ガスシール装置40は、堆積槽10の中心軸C周りに環状に設けられている。ガスシール装置40としては、水封シール方式、隙間シール方式、ラバーシール方式等を採用し得る。
堆積槽10は、図1に示すように、シュート13を介して焼結鉱100が給鉱される給鉱空間S1と、ダクト31を介してガスが吸引される吸引空間S2と、の間を仕切る中仕切壁50を有する。中仕切壁50は、堆積槽10の上部の空間を、堆積槽10の径方向において2分するものであり、外径側の給鉱空間S1と、内径側の吸引空間S2との間に介在する。中仕切壁50の下端は、ルーバー部16よりも上方に位置し、中仕切壁50の上端は、フード30の天井面の近くまで延在している。
中仕切壁50は、図2に示すように、環状に設けられている。中仕切壁50は、放射状に延在した複数の支持フレーム51によって支持されている。支持フレーム51は、図1に示すように、中仕切壁50と内周側壁部10aとの間を接続する。
中仕切壁50は、ガスに含まれるダストを捕集する第1の捕集部材60(捕集部材)を支持する支持部50aを有する。第1の捕集部材60は、中仕切壁50と内周側壁部10aとの間に架設され、吸引空間S2においてガスに含まれるダストを、慣性衝突により捕集する構成となっている。
図4は、本発明の実施形態における第1の捕集部材60の断面構成図である。
第1の捕集部材60は、図4に示すように、チャンネル型の捕集体61を複数有する。捕集体61は、凹状の窪み部62を有する。第1の捕集部材60は、窪み部62が対向配置されるように、複数の捕集体61を千鳥配列したものである。この構成によれば、捕集体61と捕集体61との間に、隘路(ラビリンス)を形成することができる。すなわち、吸引されたガスは、上側の捕集体61の窪み部62と、下側の捕集体61の窪み部62とにおいて、衝突と気流の反転を繰り返すため、ガスに含まれるダストを好適に慣性分離することができる。
なお、第1の捕集部材60は、図5に示す構成を採用してもよい。
図5は、本発明の別実施形態における第1の捕集部材60の断面構成図である。
第1の捕集部材60は、図5に示すように、アングル型の捕集体61Aを複数有する。捕集体61Aは、V字状の窪み部62Aを有する。別実施形態の第1の捕集部材60は、窪み部62Aが対向配置されるように、複数の捕集体61を千鳥配列したものである。この構成によれば、図4に示す構成と同様に、ガスに含まれるダストを好適に慣性分離することができる。
フード30は、図3に示すように、吸引空間S2において、第1の捕集部材60を通過したガスに含まれるダストを、慣性衝突により捕集する第2の捕集部材70を有する。第2の捕集部材70は、上述した第1の捕集部材60と同様の構成となっている(図4及び図5参照)。第2の捕集部材70は、複数のガイド板71によって支持されている。複数のガイド板71は、フード30の内部に鉛直方向に取り付けられており、第1の捕集部材60を通過したガスを第2の捕集部材70に導くものである。このガイド板71は、ダクト31から離れるに従って、その高さが高くなっている。
逆に、ダクト31に近付くほど、ガイド板71の高さが低くなり、第2の捕集部材70は、フード30の周方向において、シュート13からダクト31に向かって斜め下方に傾斜設置されている。第2の捕集部材70の下端は、ダクト31へのガスの流れを2分するように設けられた仕切壁72に接続されている。仕切壁72を挟んだ両側には、整流板73が設けられている。整流板73は、第2の捕集部材70を通過したガスをダクト31に導くものである。
図1に戻り、フード30は、給鉱空間S1に堆積した焼結鉱100の高さを計側するレベル計測装置32を有する。レベル計測装置32は、焼却プラントや発電施設など高温プロセスで使用される400℃以上の高温に耐える堅牢構造のもので、塊体の計測にも対応できるものが好適である。レベル計測装置32としては、例えば、静電容量式レベルスイッチや、パドル式レベルスイッチ等を採用し得る。
レベル計測装置32は、その計測結果を制御装置33に出力する構成となっている。制御装置33は、レベル計測装置32の計測結果に基づき、回転駆動装置20を制御し、給鉱空間S1からシュート13の内部まで連なるように焼結鉱100を堆積させ、マテリアルシール層34を形成するものである。すなわち、シュート13に焼結鉱100を供給する不図示の焼結機は、間欠的に焼結鉱100を供給するものであるため、そのままシュート13を通過させて堆積槽10に給鉱すると、焼結鉱100の供給タイミングに応じて、堆積した焼結鉱100の高さが変動してしまうため、制御装置33は、この変動を相殺するように回転駆動装置20を制御するようになっている。
上記構成の焼結鉱冷却装置1において、図1に示す吸気ファン5が駆動すると、ダクト31を介してフード30の内部のガスが引かれる。吸気ファン5の吸気によってフード30の内部のガスが引かれると、堆積槽10の内周側壁部10a及び外周側壁部10bの両方から外気が取り込まれる。取り込まれた外気は、焼結鉱100の隙間を通って上昇し、その過程で焼結鉱100を冷却する。
堆積槽10は、図1に示すように、シュート13を介して焼結鉱100が給鉱される給鉱空間S1と、ダクト31を介してガスが吸引される吸引空間S2と、の間を仕切る中仕切壁50を有する。この構成によれば、堆積槽10に設けた中仕切壁50によって、シュート13を介して焼結鉱100が給鉱される給鉱空間S1と、ダクト31を介してガスが吸引される吸引空間S2と、の間が仕切られるため、吸引したガスが給鉱空間S1を通気することがなくなり、その分、ガスの通気圧力損失を小さくすることができる。
さらに、吸引空間S2には、中仕切壁50の下端から安息角で傾斜面100aが形成される。吸引空間S2に傾斜面100aが形成されると、ガスが焼結鉱100を通過できる面積が広くなり、ガスが傾斜面100aを通過してショートパスするため、ガスの通気圧力損失を小さくすることができる。このため、吸気ファン5の回転数を落としたり、あるいは、吸気ファン5の容量を小さくして、ガスの流量を低減できると共に、回収されるガスの温度を高くすることができるため、排熱利用の効率が向上する。
また、堆積槽10は、図1に示すように、中仕切壁50よりも下方に、内径側と外径側からそれぞれ外気を取り込むルーバー部16を有する。この構成によれば、中仕切壁50よりも下方に、外気を取り込むルーバー部16があるため、堆積槽10の外径側と内径側から取り込んだ外気を、外径側と内径側の両方からそれぞれ吸引空間S2に通気させることができ、焼結鉱100全体を効率よく冷却することができる。また、外周ルーバー部16bが、内周ルーバー部16aよりも高い位置まで設けられているため、外周ルーバー部16bから外気を取り込み易くなり、ガスを斜め方向に通過させて、焼結鉱100全体をより効率よく冷却することができる。
また、本実施形態では、堆積槽10をその中心軸C周りに回転させる回転駆動装置20と、給鉱空間S1に堆積した焼結鉱100の高さを計側するレベル計測装置32と、レベル計測装置32の計測結果に基づき、回転駆動装置20を制御し、マテリアルシール層34を形成する制御装置33と、を有する。この構成によれば、給鉱空間S1に堆積した焼結鉱100の高さに基づいて、回転駆動装置20を制御し、堆積槽10をその中心軸C周りに回転させることで、シュート13内の焼結鉱100の高さを、給鉱空間S1内の焼結鉱100の高さよりも常に高くして、マテリアルシール層34を安定して形成することができる。
マテリアルシール層34は、給鉱空間S1からシュート13の内部まで連なるように焼結鉱100が堆積したものであり、シュート13から外気が吸引されないようにすることができる。また、本実施形態では、中仕切壁50によって、給鉱空間S1と吸引空間S2との間が仕切られているため、給鉱空間S1のみに焼結鉱100を堆積させればよく、従来技術よりも少量の焼結鉱100でマテリアルシール層34を形成することができる。加えて、本実施形態では、給鉱空間S1からシュート13の内部まで連なるマテリアルシール層34の形成範囲が小さくなるため、堆積槽10の回転抵抗を減らすことができる。
また、堆積槽10は、吸引空間S2において、ガスに含まれるダストを、慣性衝突により捕集する第1の捕集部材60を有する。この構成によれば、吸引空間S2において、ガスに含まれるダストを第1の捕集部材60に衝突させ、気流の急激な方向転換による慣性力によってダストを分離・捕集することができる。
さらに、本実施形態では、フード30に第2の捕集部材70を設け、吸引空間S2において、第1の捕集部材60を通過したガスに含まれるダストを第2の捕集部材70に衝突させ、気流の急激な方向転換による慣性力によってダストを分離・捕集することができる。このように、第1の捕集部材60と第2の捕集部材70の2段構えでダストを捕集することで、別途に除塵器(プレダスター等)を設置する必要がなく、設備の小規模化を図ることができる。
第2の捕集部材70は、図3に示すように、フード30の周方向において、シュート13からダクト31に向かって斜め下方に傾斜設置されている。この構成によれば、第2の捕集部材70を通過した後のガスの流路面積を、ダクト31に向かって徐々に増やしていくことができ、第2の捕集部材70を通過するガスの流速を均等化し、第2の捕集部材70が局所的に損耗してしまうことを防止することができる。すなわち、ダクト31の近傍に配置された第2の捕集部材70を通過するガスの流速は大きくなり易いが、図3に示すように、ダクト31の近傍においてガスの流路面積を大きくすることで、ダクト31の近傍に配置された第2の捕集部材70が先に損耗してしまうことを防止することができる。
このように、上述の本実施形態によれば、焼結鉱100を上部から受け入れる環状の堆積槽10と、堆積槽10の上部を覆う環状のフード30と、フード30に接続され、焼結鉱100を給鉱するシュート13と、フード30内のガスを吸引するダクト31と、を備え、堆積槽10は、シュート13を介して焼結鉱100が給鉱される給鉱空間S1と、ダクト31を介してガスが吸引される吸引空間S2と、の間を仕切る中仕切壁50を有する、という構成を採用することによって、少ないガスの流量で、高温のガスを回収することができる焼結鉱冷却装置1が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
本発明は、例えば、以下に説明する実施形態を採用し得る。
なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図6は、本発明の第2実施形態における焼結鉱冷却装置1の全体構成図である。図7は、本発明の第2実施形態における焼結鉱冷却装置1の平面図である。
第2実施形態は、図6及び図7に示すように、第2の中仕切壁50Aを有する点で、上記実施形態と異なる。
第2の中仕切壁50Aは、図6に示すように、給鉱空間S1と、ダクト31Aを介してガスが吸引される第2の吸引空間S3と、の間を仕切るものである。上記実施形態で先に説明した吸引空間S2(第1の吸引空間)は、給鉱空間S1よりも内径側に設けられ、第2の吸引空間S3は、給鉱空間S1よりも外径側に設けられる。ダクト31Aは、図7に示すように、吸引空間S2と、第2の吸引空間S3とに連通可能な大きさで設けられている。
この構成によれば、図6に示すように、堆積槽10に設けた中仕切壁50及び第2の中仕切壁50Aによって、外径側と内径側に吸引空間S2と第2の吸引空間S3を形成することができる。このため、内周ルーバー部16aから取り込んだ外気は内径側の吸引空間S2に通気させ、外周ルーバー部16bから取り込んだ外気は外径側の第2の吸引空間S3に通気させることができ、ガスの通気経路を短くして、ガスの通気圧力損失を小さくすることができる。したがって、第2実施形態によれば、ガスの流量を低減できると共に、回収されるガスの温度を高くすることができる。
図8は、本発明の第3実施形態における焼結鉱冷却装置1の全体構成図である。図9は、本発明の第3実施形態における焼結鉱冷却装置1の平面図である。図10は、本発明の第3実施形態におけるフード30Bの展開図である。
第3実施形態では、図8〜図10に示すように、フード30Bがフード仕切壁30B1を有し、ダクト31Bがダクト支管31B1とダクト本管31B2とを有する点で、上記実施形態と異なる。
フード仕切壁30B1は、図9及び図10に示すように、フード30Bの内部に複数設けられ、周方向において吸引空間S2を複数の空間に仕切る構成となっている。複数のフード仕切壁30B1は、フード30Bの周方向において等間隔で設けられている。
ダクト支管31B1は、図9に示すように、放射状に延在し、フード仕切壁30B1によって仕切られた複数の空間のそれぞれに接続される。
ダクト本管31B2は、堆積槽10の中心軸C上において、複数のダクト支管31B1と接続される。図8に示すように、ダクト本管31B2の内部には、ダクト支管31B1ごとに整流板31B3が設けられている。整流板31B3は、ダクト本管31B2に流れ込むガスを整流する。ダクト本管31B2は、中心軸Cに沿って上方に延びて中心軸受23を保持する支柱80の上端に支持されている。また、ダクト支管31B1は、支柱80に接続されたブレース81によって支持されている。
上記構成の第3実施形態によれば、フード30Bの周方向に複数のフード仕切壁30B1を設け、堆積槽10の中心軸C上に設けられたダクト本管31B2に、複数のダクト支管31B1を接続することによって、フード仕切壁30B1によって仕切られた吸引空間S2のそれぞれからガスを均等に吸引できるため、圧力損失が減って吸気ファン5の動力を小さくすることができる。したがって、第3実施形態によれば、ガスの流量を低減できると共に、回収されるガスの温度を高くすることができる。
1 焼結鉱冷却装置
10 堆積槽
13 シュート
16 ルーバー部
20 回転駆動装置
30,30B フード
30B1 フード仕切壁
31,31A,31B ダクト
31B1 ダクト支管
31B2 ダクト本管
32 レベル計測装置
33 制御装置
34 マテリアルシール層
50 中仕切壁
50A 第2の中仕切壁
60 第1の捕集部材(捕集部材)
70 第2の捕集部材
100 焼結鉱
C 中心軸
S1 給鉱空間
S2 吸引空間
S3 第2の吸引空間

Claims (8)

  1. 焼結鉱を上部から受け入れる環状の堆積槽と、
    前記堆積槽の上部を覆う環状のフードと、
    前記フードに接続され、前記焼結鉱を給鉱するシュートと、
    前記フード内のガスを吸引するダクトと、を備え、
    前記堆積槽は、前記シュートを介して前記焼結鉱が給鉱される給鉱空間と、前記ダクトを介して前記ガスが吸引される吸引空間と、の間を仕切る中仕切壁を有する、ことを特徴とする焼結鉱冷却装置。
  2. 前記堆積槽は、前記中仕切壁よりも下方に、内径側と外径側からそれぞれ外気を取り込むルーバー部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の焼結鉱冷却装置。
  3. 前記堆積槽は、前記給鉱空間と、前記ダクトを介してガスが吸引される第2の吸引空間と、の間を仕切る第2の中仕切壁を有し、
    前記吸引空間は、前記給鉱空間よりも内径側に設けられ、
    前記第2の吸引空間は、前記給鉱空間よりも外径側に設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の焼結鉱冷却装置。
  4. 前記給鉱空間から前記シュートの内部まで連なるように前記焼結鉱が堆積したマテリアルシール層を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の焼結鉱冷却装置。
  5. 前記堆積槽をその中心軸周りに回転させる回転駆動装置と、
    前記給鉱空間に堆積した前記焼結鉱の高さを計側するレベル計測装置と、
    前記レベル計測装置の計測結果に基づき、前記回転駆動装置を制御し、前記マテリアルシール層を形成する制御装置と、を有する、ことを特徴とする請求項4に記載の焼結鉱冷却装置。
  6. 前記堆積槽は、前記吸引空間において、前記ガスに含まれるダストを、慣性衝突により捕集する捕集部材を有する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の焼結鉱冷却装置。
  7. 前記フードは、前記吸引空間において、前記捕集部材を通過したガスに含まれるダストを、慣性衝突により捕集する第2の捕集部材を有し、
    前記第2の捕集部材は、前記フードの周方向において、前記シュートから前記ダクトに向かって斜め下方に傾斜設置されている、ことを特徴とする請求項6に記載の焼結鉱冷却装置。
  8. 前記フードは、周方向において前記吸引空間を複数の空間に仕切る複数のフード仕切壁を有し、
    前記ダクトは、
    前記複数の空間のそれぞれに接続される複数のダクト支管と、
    前記堆積槽の中心軸上において、前記複数のダクト支管と接続されるダクト本管と、を有する、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の焼結鉱冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109990605A (zh) * 2018-01-02 2019-07-09 中冶长天国际工程有限责任公司 一种具有整流装置的立式冷却机及冷却方法
CN109990605B (zh) * 2018-01-02 2024-06-11 中冶长天国际工程有限责任公司 一种具有整流装置的立式冷却机及冷却方法

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