JP2017075346A - 焼結鉱冷却装置 - Google Patents

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康夫 久保
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Abstract

【課題】保守が容易でガス漏れを防止できる焼結鉱冷却装置の提供。【解決手段】焼結鉱を上部から受け入れる環状の堆積槽10と、堆積槽10をその中心軸周りに回転させる回転駆動装置と、回転駆動装置によって相対的に回転する堆積槽10の上部を覆う環状のフード30と、フード30側に固定され、堆積槽10側と摺接しながら堆積槽10とフード30との隙間sをシールするラバーシール41と、を有する焼結鉱冷却装置1を採用する。【選択図】図3

Description

本発明は、焼結鉱冷却装置に関するものである。
焼結鉱とは、金属精錬の予備処理として、粉状の精錬原鉱を高温で固結したものであり、焼結鉱冷却装置は、高温の焼結鉱を取り扱い可能な温度まで冷却するものである。例えば、焼結機から排鉱される焼結鉱は600℃程度であり、焼結鉱冷却装置によって150℃程度まで冷却される。焼結鉱冷却装置は、焼結鉱の冷却に供したガスを排熱回収装置に導き、焼結鉱の顕熱を熱回収する構成となっている。
このような焼結鉱冷却装置として、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。この焼結鉱冷却装置は、焼結鉱を受け入れて回転駆動する環状の堆積槽の上部開口を環状のフードで覆い、フードに吸気ファンを接続し、フードを介してガスを吸引することにより、堆積された焼結鉱の隙間にガスを流通させて焼結鉱全体を冷却すると共に、冷却に供したガスをボイラーに導き、熱回収する構成となっている。
特許第5138245号公報
上記従来技術の構成では、吸気ファンが接続されたフードは固定構造であるのに対し、環状槽は回転駆動するため、フードと環状槽との間に両者の相対回転を許容するガスシール装置が必要となる。ガスシール装置に漏れがあると、焼結鉱を冷却するガスの通風量に影響を及ぼすため、上記従来技術では、ガスシール装置に完全シールが可能な水封シールを用いている。
しかしながら、水封シールは、理論的に漏風がない構造であるが、堆積槽内の焼結鉱を通気するマテリアルシールに見合うだけの負圧分(圧力損失)をファンにより吸引するため、水封シールが水切れしないように安全高さを含めた水封高さ(700〜1200mm程度)を設けなければならず、ガスシール装置の高さが高くなるという構造上の問題がある。また、焼結鉱を冷却した200℃程度のガスには、腐食成分を有するダストが含まれており、ダストがシール水に堆積すると、腐食成分がシール水に溶け込み、シール水がアルカリ性に変化する。シール水がアルカリ性に変化すると、ケーシングが腐食して、ケーシングの一部分が破孔し、シール水が漏水する虞があるため、定期的なダスト除去、清掃や腐食したガスシール装置の部品取替え等の保守が必要となる。
本発明は、上記課題点に鑑みてなされたものであり、保守が容易でガス漏れを防止できる焼結鉱冷却装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、焼結鉱を上部から受け入れる環状の堆積槽と、前記堆積槽をその中心軸周りに回転させる回転駆動装置と、前記回転駆動装置によって相対的に回転する前記堆積槽の上部を覆う環状のフードと、前記堆積槽及び前記フードのいずれか一方側に固定され、他方側と摺接しながら前記堆積槽と前記フードとの隙間をシールするラバーシールと、を有する焼結鉱冷却装置を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、堆積槽及びフードのいずれか一方側に固定されたラバーシールが、他方側に摺接することで、堆積槽とフードとの隙間がシールされる。ラバーシールは、可撓性と接地柔軟性を有しているため、相対的に回転する他方側に摺接したとしても、その周方向の摺動抵抗が大幅に低減され、簡易で確実な密閉構造とすることができる。この構成によれば、従来の水封シール式のように水を使用しないため、腐食成分が溶け込んだ水の交換や、水中に堆積するダストの除去・清掃等の手のかかる保守が不要となる。
また、本発明においては、前記フードの荷重の少なくとも一部を、前記堆積槽に支持させる支持ローラーを有し、前記ラバーシールは、前記荷重によって、前記他方側に押し付けられる、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、フードの荷重の少なくとも一部を支持ローラーを介して堆積槽に預け、フードの荷重を利用してラバーシールを押し付けることができ、ラバーシールのシール性を向上させることができる。
また、本発明においては、前記ラバーシールには、前記他方側に摺接する先端部に、周方向において間隔をあけて複数のスリットが形成されている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、ラバーシールの先端部に周方向に間隔をあけて複数のスリットが形成されているため、ラバーシールの内側と外側の圧力差に起因するラバーシールの先端部の絞り変形を容易にさせることができる。このため、ラバーシールの先端部が内側と外側に波打つように歪むことを防止でき、ラバーシールの先端部の周方向摺動抵抗が大幅に低減されて密閉するので、ラバーシールのシール性を向上させることができる。
また、本発明においては、前記ラバーシールには、前記スリットの奥に、前記スリットの幅よりも大きい応力緩和溝が形成されており、前記応力緩和溝を覆う閉塞部を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、ラバーシールに形成されたスリットが裂けることを防止する応力緩和溝が、閉塞部によって覆われるため、スリットの幅よりも大きい応力緩和溝からのガス漏れを好適に防止できる。
また、本発明においては、前記堆積槽と前記フードとの隙間と、前記ラバーシールとの間に介在する防熱板を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、堆積槽とフードとの隙間と、ラバーシールとの間に介在させた防熱板によって、輻射熱を遮蔽し、金属よりも耐熱性が低いラバーシールを熱的に保護することができる。
また、本発明においては、前記防熱板は、前記堆積槽及び前記フードのいずれか一方側から他方側に向かって立設し、前記ラバーシールの内側に隙間をあけて配置される、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、ラバーシールの内側に隙間をあけて配置された防熱板が堆積槽及びフードのいずれか一方側から他方側に向かって立設するため、堆積槽とフードとの隙間からラバーシールまでの間に隘路(ラビリンス)を形成することができ、隘路における空気層によってラバーシールへの伝熱を抑制すると共に、堆積槽の焼結鉱あるいは焼結鉱と熱交換したガスに含まれるダストの外部へのこぼれを防止することができる。
本発明によれば、保守が容易でガス漏れを防止できる焼結鉱冷却装置が得られる。
本発明の実施形態における焼結鉱冷却装置の全体構成図である。 本発明の実施形態における焼結鉱冷却装置の部分破断平面図である。 本発明の実施形態におけるガスシール装置の断面構成図である。 図3において矢視A方向から視たガスシール装置の部分破断側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における焼結鉱冷却装置1の全体構成図である。図2は、本発明の実施形態における焼結鉱冷却装置1の平面図である。
焼結鉱冷却装置1は、図1に示すように、焼結鉱100をガスで冷却し、そのガスを介して焼結鉱100の顕熱を熱回収する構成となっている。
焼結鉱100とは、金属精錬の予備処理として、粉状の精錬原鉱を高温で固結したものである。この焼結鉱100には、鉄及び鉄を主成分とした合金の他、ニッケル等の非鉄金属も含まれ、バインダーを介して固結したものも含まれる。
また、本実施形態では、焼結鉱100を冷却するガスとして、空気(外気)を用いるが、成分調整をしたガス(例えば不活性ガス、水蒸気を添加した空気等)を用いてもよい。
焼結鉱冷却装置1は、装置本体2と、ボイラー3と、バグフィルター4と、吸気ファン5と、煙突6と、を有する。装置本体2は、焼結鉱100を受け入れ、吸気ファン5は、装置本体2の内部のガスを吸気し、装置本体2に堆積した焼結鉱100を冷却するガス流れを形成するものである。吸気ファン5の吸気によって、装置本体2から排出されたガスは、ボイラー3で熱回収された後、バグフィルター4でろ過・集塵され、煙突6を通り、外部に排出される。なお、装置本体2とボイラー3との間に、プレダスターを設置する場合もある。
装置本体2は、堆積槽10と、回転駆動装置20と、フード30と、ガスシール装置40と、を有する。堆積槽10は、環状に形成されており、焼結鉱100を受け入れる給鉱部11と、焼結鉱100を排出する排鉱部12と、を有する。給鉱部11は、堆積槽10の上部に設けられ、環状に開口している。給鉱部11の上方には、焼結鉱を供給するシュート13が配設されている。一方、排鉱部12は、堆積槽10の下部に設けられ、側方に開口している。排鉱部12の側方には、コンベア装置14が配設されている。
シュート13から堆積槽10に供給された焼結鉱100は、堆積槽10と共に回転しつつ、ガスとの接触により冷却され、排鉱部12に設けられたスクレーパー15によって、堆積槽10の下部からコンベア装置14に排出される。本実施形態では、シュート13及びスクレーパー15が、図2に示すように配置されており、堆積槽10の回転経路において、焼結鉱100の供給位置が1箇所、冷却された焼結鉱100の排出位置が1箇所、それぞれ設定されている。
また、堆積槽10は、図1に示すように、吸気ファン5の吸気によって外部のガスを内部に導入するガス導入部16を有する。ガス導入部16は、内周側壁部10aに設けられた内周ルーバー部16aと、外周側壁部10bに設けられた外周ルーバー部16bと、によって形成されている。内周ルーバー部16a及び外周ルーバー部16bは、堆積槽10の内外を挟んで対向して設けられており、焼結鉱100が漏れ出さないように、上方に向かって傾斜している。
内周ルーバー部16a及び外周ルーバー部16bの傾斜角度は、焼結鉱100の安息角に基づいて設定されている。但し、内周ルーバー部16a及び外周ルーバー部16bの傾斜角度を大きくするほど、ルーバー間が狭くなりガスの流路抵抗が大きくなるため、ガスの流路抵抗を小さく且つルーバーの数を少なくするためには、内周ルーバー部16a及び外周ルーバー部16bの傾斜角度を極力、水平に近づけた角度とすることが好ましい。
また、堆積槽10は、上部において内周側壁部10aと外周側壁部10bとの間を仕切る中仕切壁17と、中仕切壁17を支持する支持フレーム18と、中仕切壁17に支持されたダスト捕集部材19と、を有する。中仕切壁17は、図2に示すように、環状に設けられている。支持フレーム18は、放射状に延在し、中仕切壁17と内周側壁部10aとの間を接続する。支持フレーム18は、堆積槽10の周方向において間隔をあけて複数設けられる。ダスト捕集部材19は、中仕切壁17と内周側壁部10aとの間に複数敷設される。
回転駆動装置20は、堆積槽10をその中心軸C周りに回転させるものである。回転駆動装置20は、図1に示すように、旋回テーブル21と、支持ローラー22と、を有する。旋回テーブル21は、堆積槽10の中心軸Cに設けられた中心軸受23に、連結フレーム24を介して接続され、堆積槽10の槽本体を支持する構成となっている。支持ローラー22は、旋回テーブル21を支持し、駆動モーター25と接続されている。堆積槽10は、駆動モーター25によって回転駆動する支持ローラー22の回転摩擦力(若しくはラック・ピニオン構造)により旋回テーブル21が回転することで、軸心周りに回転する。
フード30は、回転駆動装置20によって相対的に回転する堆積槽10の上部を覆うものである。フード30は、図2に示すように、環状に設けられている。このフード30には、図1に示すボイラー3に接続される排気ダクト31と、焼結鉱100が供給されるシュート13と、が接続されている。排気ダクト31は、内周側壁部10aと中仕切壁17との間に形成される空間に対向する位置に接続されている。また、シュート13は、外周側壁部10bと中仕切壁17との間に形成される空間に対向する位置に接続されている。また、フード30には、図1に示すように、堆積した焼結鉱100の高さを計測するレベル計測装置32が設けられている。
ガスシール装置40は、堆積槽10とフード30との隙間からのガス漏れを抑制するものである。すなわち、ガスシール装置40は、回転側の堆積槽10と、固定側のフード30との間を、相対回転自在にシールする。ガスシール装置40は、堆積槽10とフード30との内周側の隙間と、外周側の隙間にそれぞれ配置されている。ガスシール装置40は、図2に示すように、堆積槽10の中心軸C周りに環状に設けられている。
図3は、本発明の実施形態におけるガスシール装置40の断面構成図である。図4は、図3において矢視A方向から視たガスシール装置40の部分破断側面図である。
ガスシール装置40は、図3及び図4に示すように、堆積槽10及びフード30のいずれか一方側(本実施形態ではフード30側)に固定され、他方側(本実施形態では堆積槽10側)と摺接しながら堆積槽10とフード30との隙間s(図3参照)をシールするラバーシール41を有する。
ラバーシール41は、堆積槽10とフード30との隙間sを全周に亘りシールする一枚の帯状のシール部材である。ラバーシール41は、可撓性と接地柔軟性を有する合成ゴムから形成されている。ラバーシール41を構成する合成ゴムとしては、例えば、ニトリルゴム(NBR)、クロロブレンゴム(CR)、エチレン・プロピレン(EDPM)等の150℃程度の耐熱温度を有する汎用のものを使用できる。これらの合成ゴムは、耐摩耗性及び耐屈曲亀裂正に優れており好適である。また、ラバーシール41は、耐熱性を有するシリコーンラバー(SI)を使用できる。シリコーンラバーは、ゴム硬度(Hs):50度弱であり、可撓性と接地柔軟性に関して問題なく使用可能である。
ラバーシール41には、図4に示すように、スリット42と、応力緩和溝43と、取付溝44とが形成されている。スリット42は、堆積槽10側に摺接するラバーシール41の先端部41aに、周方向において間隔をあけて複数形成されている。例えば、装置本体2の外周の直径が25m程度である場合、スリット42は、ラバーシール41の先端部41aに、周方向において150〜200mm間隔の等ピッチに配置される。スリット42が形成されたラバーシール41の厚みとしては、可撓性と接地柔軟性を考慮して薄すぎず厚すぎず、実施経験から10mm以下(4〜8mm程度)が好適である。
応力緩和溝43は、所謂ストップホールであり、スリット42の根元部に形成されている。応力緩和溝43は、スリットの幅よりも大きい円形に形成されており、スリット42の根元部にかかる応力集中を緩和し、スリット42の裂けを防止する。
取付溝44は、ラバーシール41の基端部41bに、周方向において間隔をあけて複数形成されている。取付溝44は、スリット42のピッチよりも大きいピッチで配置される。取付溝44は、ラバー支持フレーム45に形成された取付孔45aの幅よりも大きく形成されている。
上記構成のラバーシール41は、図3に示すように、ラバー支持フレーム45と、ボルト・ナット46と、押え板47によって保持されている。ラバー支持フレーム45は、フード30に固定されている。ラバー支持フレーム45は、アングル形状を有し、フード30から水平方向に延びた後、鉛直下方に屈曲した鉛直部45A(閉塞部)に取付孔45a(図4参照)が形成されている。押え板47にも図示しない取付孔が形成されており、ボルト・ナット46は、取付孔45a及び図示しない取付孔を介してラバー支持フレーム45と押え板47とを締め付け、ラバーシール41を保持する。ラバーシール41が保持されると、応力緩和溝43に鉛直部45Aが対向し、応力緩和溝43が覆われる。
図3に示すように、ラバーシール41の外側には、複数個の支持ローラー50が配置されている。支持ローラー50は、フード30の荷重の少なくとも一部(本実施形態では全荷重)を、堆積槽10に支持させるものである。支持ローラー50は、ローラー支持フレーム51を介してフード30に固定されている。ローラー支持フレーム51は、堆積槽10に設けられた路面天板52上に支持ローラー50を配置する。ローラー支持フレーム51は、フード30から水平方向に延びる第1プレート51aと、第1プレート51aの先端部から鉛直下方に延びる第2プレート51bと、第1プレート51aと第2プレート51bとを固定するボルト・ナット51cと、を有する。
支持ローラー50は、図4に示すように、フード30に、周方向において間隔をあけて複数配置されている。支持ローラー50は、ローラー支持フレーム51に回転自在に支持されており、堆積槽10とフード30との相対的な回転に伴い、路面天板52上を転動する。また、支持ローラー50は、図3に示すように、堆積槽10とフード30との間に隙間sを確保しつつ、フード30の荷重を堆積槽10に預け、ラバーシール41の先端部41aを路面天板52上に押し付ける。
図3に示すように、ラバーシール41の内側(堆積槽10側)には、防熱板60が配置されている。防熱板60は、堆積槽10とフード30との隙間sと、ラバーシール41との間に介在し、輻射熱を遮蔽する。なお、フード30の内側には、防熱用のライニング33が設けられている。防熱板60は、堆積槽10からフード30に向かって立設し、ラバーシール41の内側に隙間をあけて配置される。この防熱板60は、路面天板52上に溶接された帯状の金属板であり、堆積槽10とフード30との隙間sの外側に全周に亘り配置される。防熱板60は、ラバー支持フレーム45の鉛直部45Aの下端よりも上方に延在し、ラバー支持フレーム45との間に略コの字状に折れ曲がった隘路(ラビリンス)を形成する。
上記構成の焼結鉱冷却装置1において、図1に示す吸気ファン5が駆動すると、排気ダクト31を介してフード30の内部のガスが引かれる。吸気ファン5の吸気によってフード30の内部のガスが引かれると、堆積槽10の内周側壁部10a及び外周側壁部10bの両方から外気が取り込まれる。取り込まれた外気は、焼結鉱100の隙間を通って上昇し、その過程で焼結鉱100を冷却する。ガスシール装置40は、回転側の堆積槽10と固定側のフード30との間を相対回転自在にシールし、ガス漏れを防止する。
本実施形態では、図3に示すように、フード30側に固定されたラバーシール41が堆積槽10側に摺接することで、堆積槽10とフード30との隙間sがシールされる。ラバーシール41は、可撓性と接地柔軟性を有しているため、相対的に回転する堆積槽10側に摺接したとしても、その周方向の摺動抵抗が大幅に低減され、簡易で確実な密閉構造とすることができる。この構成によれば、従来の水封シール式のように水を使用しないため、腐食成分が溶け込んだ水の交換や、水中に堆積するダストの除去・清掃等の手のかかる保守が不要となる。また、ラバーシール41が損耗した場合、取り換えが必要であるが、水封シール式に比べて保守の頻度は格段に少なくなる。なお、ラバーシール41が損耗した場合、押え板47のボルト・ナット46の脱着によって容易に取り換えが可能である。
また、本実施形態では、フード30の荷重の少なくとも一部を、堆積槽10に支持させる支持ローラー50を有し、ラバーシール41は、当該荷重によって、堆積槽10側に押し付けられている。このように、フード30の荷重を支持ローラー50を介して堆積槽10に預け、フード30の荷重を利用してラバーシール41を押し付けることで、ラバーシール41と路面天板52との密着性を高め、シール性を向上させることができる。また、支持ローラー50は、堆積槽10とフード30との間に隙間sを形成しつつ、堆積槽10側に設けられた路面天板52上を転動するため、フード30の荷重を堆積槽10に預けたとしても、堆積槽10の周方向の摺動抵抗が大きくなることはない。
ラバーシール41には、図4に示すように、堆積槽10側に摺接する先端部41aに、周方向において間隔をあけて複数のスリット42が形成されている。この構成によれば、吸気ファン5の駆動によって、ラバーシール41の内側と外側に圧力差が生じても、図3に二点鎖線で示すように、ラバーシール41の先端部41aの絞り変形を容易にさせることができる。すなわち、スリット42が無い場合(円筒状の場合)、ラバーシール41の先端部41aが内側と外側に波打つように歪み、シール性が損なわれる虞があるが、本実施形態のようにスリット42を設けることで、スリット42によって分割された先端部41aが折り重なるように絞り変形可能であるため、ラバーシール41のシール性が損なわれる虞は無い。
また、ラバーシール41には、図4に示すように、スリット42の奥に、スリット42の幅よりも大きい応力緩和溝43が形成されており、応力緩和溝43は、ローラー支持フレーム51の鉛直部45Aによって覆われている。この構成によれば、ラバーシール41に形成されたスリット42が裂けることを防止する応力緩和溝43が、ローラー支持フレーム51の鉛直部45Aによって塞がれるため、スリット42の幅よりも大きい応力緩和溝43からのガス漏れを好適に防止できる。
さらに、本実施形態においては、図3に示すように、堆積槽10とフード30との隙間sと、ラバーシール41との間に介在する防熱板60を有する。この構成によれば、堆積槽10とフード30との隙間sと、ラバーシール41との間に防熱板60が介在しているため、輻射熱を遮蔽し、金属よりも耐熱性が低いラバーシール41を熱的に保護することができる。ラバーシール41の外側は外気に触れており、ラバーシール41の内側は防熱板60で保護されているため、耐熱温度が150℃程度の素材で十分に隙間sをシールすることができる。
加えて、防熱板60は、堆積槽10側からフード30側に向かって立設し、ラバーシール41の内側に隙間をあけて配置される。この構成によれば、ラバーシール41の内側に隙間をあけて配置された防熱板60が、堆積槽10とフード30との隙間sからラバーシール41までの間に隘路(ラビリンス)を形成することができ、隘路における空気層によってラバーシール41への伝熱を抑制すると共に、堆積槽10の焼結鉱100あるいは焼結鉱100と熱交換したガスに含まれるダストの外部へのこぼれを防止することができる。
このように、上述の本実施形態によれば、焼結鉱100を上部から受け入れる環状の堆積槽10と、堆積槽10をその中心軸C周りに回転させる回転駆動装置20と、回転駆動装置20によって相対的に回転する堆積槽10の上部を覆う環状のフード30と、フード30側に固定され、堆積槽10側と摺接しながら堆積槽10とフード30との隙間sをシールするラバーシール41と、を有する、という構成を採用することによって、保守が容易でガス漏れを防止できる焼結鉱冷却装置1が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、ラバーシール41をフード30側に固定し、先端部41aを堆積槽10側に摺接させる構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されず、例えば、ラバーシール41を堆積槽10側に固定し、先端部41aをフード30側に摺接させる構成を採用してもよい。
なお、堆積槽10は、回転側且つ高温の焼結鉱100が堆積しているため、本実施形態のようにフード30にラバーシール41を固定した方が好ましい。
また、例えば、上記実施形態では、フード30側に支持ローラー50を設け、堆積槽10側にフード30の荷重を預ける構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されず、従来技術のように、フード30を吊るようにして支持する吊り構造を採用してもよい。また、支持ローラー50と吊り構造の両方を採用して、フード30の荷重の一部のみを、支持ローラー50を介して堆積槽10に支持させる構成を採用してもよい。
また、例えば、上記実施形態では、ラバーシール41は、1重の帯状のシール部材であるが、2重にしてスリット42のピッチずらして配置してもよい。
また、例えば、上記実施形態では、防熱板60を堆積槽10側からフード30側に向かって立設させる構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されず、防熱板60をフード30側から堆積槽10側に向かって立設させる構成を採用してもよい。
1 焼結鉱冷却装置
10 堆積槽(他方側)
20 回転駆動装置
30 フード(一方側)
40 ガスシール装置
41 ラバーシール
41a 先端部
42 スリット
43 応力緩和溝
45A 鉛直部(閉塞部)
50 支持ローラー
60 防熱板
100 焼結鉱
C 中心軸
s 隙間

Claims (6)

  1. 焼結鉱を上部から受け入れる環状の堆積槽と、
    前記堆積槽をその中心軸周りに回転させる回転駆動装置と、
    前記回転駆動装置によって相対的に回転する前記堆積槽の上部を覆う環状のフードと、
    前記堆積槽及び前記フードのいずれか一方側に固定され、他方側と摺接しながら前記堆積槽と前記フードとの隙間をシールするラバーシールと、を有する、ことを特徴とする焼結鉱冷却装置。
  2. 前記フードの荷重の少なくとも一部を、前記堆積槽に支持させる支持ローラーを有し、
    前記ラバーシールは、前記荷重によって、前記他方側に押し付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の焼結鉱冷却装置。
  3. 前記ラバーシールには、前記他方側に摺接する先端部に、周方向において間隔をあけて複数のスリットが形成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の焼結鉱冷却装置。
  4. 前記ラバーシールには、前記スリットの奥に、前記スリットの幅よりも大きい応力緩和溝が形成されており、
    前記応力緩和溝を覆う閉塞部を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の焼結鉱冷却装置。
  5. 前記堆積槽と前記フードとの隙間と、前記ラバーシールとの間に介在する防熱板を有する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の焼結鉱冷却装置。
  6. 前記防熱板は、前記堆積槽及び前記フードのいずれか一方側から他方側に向かって立設し、前記ラバーシールの内側に隙間をあけて配置される、ことを特徴とする請求項5に記載の焼結鉱冷却装置。
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