JP2017073939A - ステータの製造方法 - Google Patents

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良崇 新明
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良崇 新明
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Abstract

【課題】樹脂モールドする際に空気を外部にスムーズに排出する。
【解決手段】固定部材40として、ステータコアとの接触面42でステータコアの内周側と外周側とを連通する連通溝44a〜44eと、連通溝44a〜44eを流れる樹脂を貯留するよう連通溝44a〜44eよりも深さの深い貯留部45a,45bとが形成された部材を用い、可動型によって貯留部45a,45bの裏側となる箇所を押圧しながら三相コイルと共に樹脂モールドする。これにより、樹脂モールドする際に、連通溝44a〜44eがつぶれるのを抑制することができるから、空気を外部にスムーズに排出することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステータの製造方法に関する。
従来、この種のステータの製造方法としては、ステータコアに巻回された三相コイルと、三相の動力線をステータコアの軸方向の端面に固定する固定部材とを、モールド型を用いて樹脂モールドするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ステータの固定部材には、ステータコアとの接触面に、ステータコアの内周側と外周側とを連通する溝が設けられている。この溝により、樹脂モールドの際に発生する気泡を外部に抜くことができるものとなっている。
特開2015−133873号公報
上述したステータの製造方法では、モールド型が固定部材をステータコアに押圧しながら樹脂モールドするため、その際の押圧力によっては、固定部材に設けられた溝がつぶれることがある。その溝がつぶれると、空気を外部に排出することが困難となるため、好ましくない。
本発明のステータの製造方法は、樹脂モールドする際に空気を外部にスムーズに排出することを主目的とする。
本発明のステータの製造方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のステータの製造方法は、
ステータコアに巻回されたコイルと、前記コイルからの端子を前記ステータコアの軸方向の一端部に固定するための固定部材とを、成形型を用いて樹脂モールドするステータの製造方法であって、
前記固定部材として、前記ステータコアとの接触面で該ステータコアの内周側と外周側とを連通する連通溝と、前記連通溝を流れる樹脂を貯留するよう該連通溝よりも深さの深い貯留部とが形成された部材を用い、
前記固定部材における前記接触面と反対側の面のうち前記貯留部の裏側となる箇所を、前記成形型によって前記ステータコア側に押圧しながら樹脂モールドする
ことを特徴とする。
この本発明のステータの製造方法では、固定部材として、ステータコアとの接触面でステータコアの内周側と外周側とを連通する連通溝と、連通溝を流れる樹脂を貯留するよう連通溝よりも深さの深い貯留部とが形成された部材を用い、固定部材における接触面と反対側の面のうち貯留部の裏側となる箇所を、成形型によってステータコア側に押圧しながら樹脂モールドする。これにより、樹脂モールドする際に、貯留部よりも深さの浅い連通溝がつぶれるのを抑制することができる。この結果、樹脂モールドする際に空気を外部にスムーズに排出することができる。
本発明の一実施例としてのステータの製造方法において三相コイル34および固定部材40を樹脂モールドする際の様子を示す説明図である。 固定部材40のステータコア30との接触面側の形状を示す説明図である。 可動型14による固定部材40の型締め部分を示す説明図である。 固定部材40に作用する面圧の一例を示す説明図である。 変形例の可動型14による固定部材40の型締め部分を示す説明図である。 変形例の固定部材40に作用する面圧を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのステータの製造方法において三相コイル34および固定部材40を樹脂モールドする際の様子を示す説明図であり、図2は、固定部材40のステータコア30との接触面側の形状を示す説明図である。なお、図2中、二点鎖線は、ステータコア30の外周を示す。
ステータコア30は、電磁鋼板を打ち抜き加工などにより環状に形成したステータ部材31を複数積層して構成されており、図示しないティースには、集中巻または分布巻により三相コイル34が巻回されている。ステータコア30には、三相コイル34からのU相,V相,W相の3つのリード端子50u,50v,50wを外部に引き出すための固定部材40が取り付けられる。
固定部材40は、樹脂材料で成形された部材であり、図1および図2に示すように、ステータコア30との接触面(底面)42にステータコア30の外周側と内周側とを連通する5つの連通溝44a〜44eが形成されている。接触面42には、2つの連通溝44a,44bを連絡すると共に2つの連通溝44a,44bより深い貯留部45aが形成されている。また、接触面42には、3つの連通溝44c〜44eを連絡すると共に3つの連通溝44c〜44eより深い貯留部45bが形成されている。さらに、接触面42には、5つの連通溝44a〜44eから離れた位置に、固定部材40をステータコア30に取り付ける際の位置決めを行なう2つの突起46a,46bが形成されている。なお、固定部材40の位置決めは、突起46a,46bがステータコア30に形成された図示しない位置決め用の凹部に嵌合することにより行なわれる。
三相コイル34および固定部材40の樹脂モールドは、図1に示すように、固定型12と可動型14とを有する成形型10に、三相コイル34が巻回されたステータコア30および固定部材40を収容し、成形型10内に樹脂を注入することにより行なわれる。具体的には、固定型12にステータコア30をセットしてから可動型14を取り付け、可動型14によって固定部材40をステータコア30側に押圧しながら、成形型10の図1中左側において固定型12と可動型14との隙間に形成される樹脂注入口13から樹脂を注入することにより行なわれる。このとき、樹脂は、まず、ステータコア30の図1中左側の端面と固定型12との間に注入される。これによって、ステータコア30と固定型12との間の空気は、樹脂に押されてステータコア30の内周面と可動型14との隙間を通ってステータコア30の図1中右側の端面と可動型14との間に至り、5つの連通溝44a〜44eを介してステータコア30の外周側の外部に排出される。ステータコア30の図1中左側の端面と固定型12との間への樹脂の注入が完了すると、樹脂は、ステータコア30の内周面と可動型14との隙間を通ってステータコア30の図1中右側の端面と可動型14との間に注入される。このときも、ステータコア30と可動型14との間の空気は、樹脂に押されて5つの連通溝44a〜44eを介してステータコア30の外周側の外部に排出される。このように、ステータコア30と固定型12または可動型14との間の空気(気泡)を5つの連通溝44a〜44eを介してステータコア30の外周側の外部に排出することができるから、ステータコア30と固定型12または可動型14との間に空気が残留することにより生じるボイドの形成を抑制することができる。
ステータコア30の図1中右側の端面と可動型14との間への樹脂の注入がほぼ完了すると、樹脂は5つの連通溝44a〜44eにも注入される。2つの連通溝44a,44bに注入された樹脂は、2つの連通溝44a,44bを連絡するように形成された貯留部45aに至ると、圧力が解放されて膨らみ、外部への流出が抑制される。同様に、3つの連通溝44c〜44eに注入された樹脂は、3つの連通溝44c〜44eを連絡するように形成された貯留部45bに至ると、圧力が解放されて膨らみ、外部への流出が抑制される。
図3は、可動型14による固定部材40の型締め部分を示す説明図である。図3では型締め部分(可動型14が固定部材40を押圧する部分)にハッチングを付した。なお、可動型14は、接触面42と反対側の面から固定部材40を押圧するが、説明の便宜上、型締め部分を接触面42上に重ねて図示した。図3に示すように、本実施例の型締め部分は、円弧R1(ステータコア30の外周に相当)と、円弧R1から内周側に所定間隔離れた円弧R2とで挟まれる領域のうちの一部分の形状となっている。この型締め部分の型締め幅(円弧の径方向の幅)は、固定部材40の図3中の左右両端では、円弧R1,R2の間隔と同じ型締め幅CWmaxとなっているが、それ以外では、円弧R1,R2の間隔よりも狭い型締め幅CWminとなっている。また、連通溝44a〜44e上において、型締め幅CWminの型締め部分が貯留部45a,45bに掛かるようになっている。即ち、型締め幅CWminは、貯留部45a,45bの図3中における上下方向の幅に収まるように設定されている。
ここで、円弧R1,R2の間隔と同じ型締め幅CWmaxで一律に固定部材40を押圧する場合を比較例として、固定部材40に作用する面圧を本実施例と比較する。図4は、固定部材40に作用する面圧の一例を示す説明図である。なお、面圧の解析位置は、図3に例示するように、連通溝44cの縁に隣接する接触面42上の位置である。接触面42において、円弧R1,R2の間に対応する領域は、連通溝44a〜44eや貯留部45a,45bが形成されているために、ステータコア30との接触面積が小さいものとなる。このため、円弧R1,R2の間隔と同じ型締め幅CWmaxとする比較例の場合には、図4に示すように、固定部材40に作用する面圧が大きくなり、面圧上限値を超える結果となった。面圧上限値は、連通溝44a〜44eがつぶれることのない面圧の上限値であり、固定部材40の素材や形状、連通溝44a〜44eや貯留部45a,45bの幅や深さなどによって定まるものである。一方、本実施例では、比較例に比べて約30%ほど面圧が低減し、面圧上限値を下回る結果となった。このように、本実施例では、貯留部45a,45bが形成されていない連通溝44a〜44eの裏側となる箇所を避けて、貯留部45a,45bの裏側となる箇所(貯留部45a,45b上となる箇所)を型締め部分として可動型14が固定部材40を押圧するため、固定部材40の連通溝44a〜44eの周辺に作用する面圧を低減させることができる。可動型14によって貯留部45a,45bが形成されていない連通溝44a〜44eの裏側となる箇所を押圧すると、その箇所は貯留部45a,45bが形成されている箇所に比べて深さが浅いためつぶれやすくなる。連通溝44a〜44eがつぶれると、ステータコア30と固定型12または可動型14との間の空気を十分に外部に排出することができず、ボイドが形成される可能性がある。本実施例では、貯留部45a,45bの裏側となる箇所を押圧することで、ステータコア30と固定型12または可動型14との間の空気を外部にスムーズに排出して、ボイドが形成されるのを防止することができる。
以上説明した実施例のステータの製造方法では、固定部材40として、ステータコア30との接触面42でステータコア30の内周側と外周側とを連通する連通溝44a〜44eと、連通溝44a〜44eを流れる樹脂を貯留するよう連通溝44a〜44eよりも深さの深い貯留部45a,45bとが形成された部材を用い、可動型14によって貯留部45a,45bの裏側となる箇所を押圧しながら三相コイル34と固定部材40とを樹脂モールドする。これにより、樹脂モールドする際に、連通溝44a〜44eがつぶれるのを抑制して、残留空気を外部にスムーズに排出することができる。
実施例のステータの製造方法では、可動型14が2つの円弧R1,R2で挟まれる領域のうちの一部分を型締め部分として固定部材40を押圧するもの、即ち周方向で型締め幅CWが変化するものとしたが、型締め幅が一定のものとしてもよい。この場合、2つの円弧R1,R2の間隔を、貯留部45a,45bの上下方向の幅に収まるような間隔に定めるものとすればよい。
実施例のステータの製造方法では、複数(2つ)の貯留部45a,45bの裏側となる箇所を可動型14がいずれも押圧する(型締めする)ものとしたが、複数の貯留部のうち少なくとも一の貯留部の裏側となる箇所を押圧するものとしてもよい。例えば、図5の変形例に示すように、2つの貯留部45a,45bのうち左側の貯留部45aの裏側となる箇所を押圧し、右側の貯留部45bの裏側となる箇所を押圧しないものとしてもよい。この場合、可動型14の固定部材40との接触部のうち、右側の貯留部45bに対向する箇所を部分的に切り欠いた形状などとすればよい。このようにしても、実施例と同様に、連通溝44a〜44eがつぶれるのを抑制することができる。また、図6に、変形例の固定部材40に作用する面圧を示す。なお、図6には、前述した実施例と比較例の解析結果も示す。図示するように、変形例では、貯留部45bの裏側となる箇所を押圧しないから、固定部材40の面圧解析位置に作用する面圧を大幅に低減させることができ、比較例に比べて約80%ほど面圧が低減するものとなった。また、前述した実施例に比べて、約1/3程度の面圧となった。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ステータの製造産業などに利用可能である。
10 成形型、12 固定型、13 樹脂注入口、14 可動型、30 ステータコア、31 ステータ部材、34 三相コイル、40 固定部材、42 接触面、44a〜44e 連通溝、45a,45b 貯留部、46a,46b 突起、50u,50v,50w リード端子。

Claims (1)

  1. ステータコアに巻回されたコイルと、前記コイルからの端子を前記ステータコアの軸方向の一端部に固定するための固定部材とを、成形型を用いて樹脂モールドするステータの製造方法であって、
    前記固定部材として、前記ステータコアとの接触面で該ステータコアの内周側と外周側とを連通する連通溝と、前記連通溝を流れる樹脂を貯留するよう該連通溝よりも深さの深い貯留部とが形成された部材を用い、
    前記固定部材における前記接触面と反対側の面のうち前記貯留部の裏側となる箇所を、前記成形型によって前記ステータコア側に押圧しながら樹脂モールドする
    ことを特徴とするステータの製造方法。
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