JP2017073862A - 端子台装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数が少なく、しかも、回転電機のリード線の短縮化を図ることができる端子台装置の提供にある。
【解決手段】絶縁性材料により形成される端子台本体34を備え、端子台本体34にて、回転電機のコイルからのリード線31と外部からの配線32とを電気的に接続する端子台装置において、ボルト端子と、端子台本体34に形成され、ボルト端子を挿通する挿通孔51と、ボルト端子に外部配線を固定する締結ナット39と、を有する。ボルト端子は、ボルト部と、ボルト部のコイル近傍側の端部に設けられるボルトフランジ部58と、リード線31の端部に圧着される導電部材60と、を備える。挿通孔51にてボルト部の周囲を覆うとともにボルト端子と接する中継端子37と、を有し、リード線31の端部の軸心が、ボルト部の軸心Rの長手方向に延びる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、端子台装置に関し、特に、電動モータ等の回転電機に設けられる端子台装置に関する。
端子台装置の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された端子台が知られている。特許文献1に開示された端子台では、モータケースの取付け台には、端子台の台座を収容する凹みと、3つの端子軸と嵌り合う3つの貫通穴が形成されている。端子台は、モータケースの内部に収納される台座と、そこから延びる端子軸と、モータケースの内部に突出する端子板と、端子台をモータケースに固定するためのプレートと、を有している。端子板は接続具にボルトで固定され、接続具がボルトにより引出し線の端子電極にネジ結合され、ステータと端子台が電気的に接続される。端子台の中央に配置されている端子軸は他の端子軸より長く、モータケースへの取り付けを案内する機能を有している。
特開2013−110817号公報
しかしながら、特許文献1に開示された端子台は、引出し線の端子電極や端子台にネジ結合される接続具を必要とするほか、この接続具をねじ結合するためのボルトを必要とし、端子台の部品点数が多くなるという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、部品点数が少なく、しかも、回転電機のリード線の短縮化を図ることができる端子台装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、絶縁性材料により形成され、回転電機に設けられる端子台本体を備え、前記端子台本体にて、前記回転電機のコイルから引き出されたリード線と外部から引き込まれた外部配線とを電気的に接続する端子台装置において、ボルト端子と、前記端子台本体に形成され、前記ボルト端子を挿通する挿通孔と、前記ボルト端子に前記外部配線を固定する締結ナットと、を有し、前記ボルト端子は、前記挿通孔に挿通されるボルト部と、前記ボルト部のコイル近傍側の端部に設けられるボルトフランジ部と、前記リード線の端部に圧着される導電部と、を備え、前記挿通孔にて前記ボルト部の周囲を覆うとともに、前記ボルト端子と接する中継端子部と、前記ボルト部が挿通されるとともに前記端子台本体のコイル近傍側と反対側に配置され、前記中継端子部と電気的に接続されるフランジ部と、を有し、前記リード線の端部の軸心が、前記ボルト部の軸心の長手方向に延びることを特徴とする。
本発明では、リード線の端部と導電部との接続は圧着であり、導電部とボルト部とは、接続具や接続具をねじ止めするボルトを用いることなく接続されている。本発明によれば、導電部材とリード線との接続や導電部材とボルトとの接続のために、接続具や接続具をねじ止めするボルトを必要としないので、部品点数を少なくすることができる。リード線の端部の軸心が、ボルト部の軸心の長手方向に延びるため、リード線を長く引き出す必要がなく、回転電機のリード線の短縮化を図ることができる。
また、上記の端子台装置において、前記導電部は通孔を備え、前記通孔への前記ボルト部の圧入により、前記ボルト部と前記導電部が接続される構成としてもよい。
この場合、圧入によりボルト部を導電部に接続することができ、ボルト部と導電部との接続のための手段がより簡単である。
また、上記の端子台装置において、前記中継端子部と前記フランジ部が一体化されている構成としてもよい。
この場合、中継端子部とフランジ部が接続又は一体形成により一体化されて1部品となるため、部品点数をより削減することができる。
また、上記の端子台装置において、前記中継端子部および前記フランジ部は別体であり、互いに当接する構成としてもよい。
この場合、中継端子部およびフランジ部が簡単な形状となることから、中継端子部およびフランジ部を製作し易くなる。
また、上記の端子台装置において、前記端子台本体に対する前記中継端子部の回転を防止する第1の回り止め機構と、前記中継端子部に対する前記ボルト端子の回転を防止する第2の回り止め機構と、を備える構成としてもよい。
この場合、第1の回り止め機構により端子台本体に対する中継端子部の回転が防止され、第2の回り止め機構により中継端子部に対するボルト端子の回転が防止される。
また、上記の端子台装置において、前記フランジ部は、前記ボルト部が螺入される雌ねじを有するナットであり、前記フランジ部の締結により、前記端子台本体に対する前記ボルト部の回転が防止される構成としてもよい。
この場合、ナットであるフランジ部の締結により端子台本体に対するボルト端子部の回転が防止される。
また、上記の端子台装置において、前記リード線の端部の軸心と前記ボルト部の軸心が同軸である構成としてもよい。
この場合、リード線の端部の軸心とボルト部の軸心が同軸であるため、リード線の長さを最短にすることが可能となり、回転電機のリード線のより一層の短縮化が可能である。
また、上記の端子台装置において、前記ボルト部に環状の仮止め部材が装着され、前記仮止め部材は前記ボルト部の前記フランジ部からの抜け出しを防止する構成としてもよい。
この場合、仮止め部材がボルト部に装着されることにより、締結ナットが装着されない組み付け中の状態であっても、ボルト部のフランジ部からの抜け出しが防止される。
本発明によれば、部品点数が少なく、しかも、回転電機のリード線の短縮化を図ることができる端子台装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る端子台装置を適用した電動機の斜視図である。 第1の実施形態に係る端子台装置の分解斜視図である。 第1の実施形態に係る端子台装置を適用した電動機の要部の縦断面図である。 第1の実施形態に係る端子台装置の要部の縦端面図である。 第1の実施形態に係るボルト端子の組み付けを説明する説明図である。 第1の実施形態の別例に係る端子台装置におけるボルト端子の縦断面図である。 第2の実施形態に係る端子台装置の要部の縦端面図である。 第3の実施形態に係る端子台装置の要部の縦端面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る端子台装置について図面を参照して説明する。本実施形態は、回転電機としての電動モータに適用した例であり、電動モータは、三相誘導電動機である。
図1、図2に示す電動モータ10には、モータ本体11とモータ本体11に設けた端子台装置12が備えられている。本実施形態の電動モータ10は三相誘導電動機である。図3に示すように、モータ本体11は、ステータ13とステータ13の内部にて回転するロータ14とを備えている。ステータ13は、ステータコア15とコイル16とを備え、ステータコア15の両端部にはコイル16のコイルエンドが形成されている。図3では一方の端部のコイルエンド17のみが図示され、他方の端部のコイルエンドは図示されない。ロータ14はロータコア18とロータコア18の中心を貫通して固定された回転軸19を備えている。回転軸19の軸心P方向は水平方向である。
図1、図2に示すように、ステータ13の一方の端部には、一方のコイルエンド17を覆うフロントカバー20が設けられ、他方の端部にはコイルエンドを覆うリヤカバー21が設けられている。フロントカバー20とリヤカバー21は通しボルト22によりステータ13に固定されている。フロントカバー20には、図3に示すように、ロータ14の回転軸19が軸受23を介して支持されており、回転軸19の端部は、フロントカバー20から外部に突出する。フロントカバー20から突出する回転軸19の端部は出力軸部である。リヤカバー21には、ロータ14の回転軸19が軸受(図示せず)を介して支持されている。
フロントカバー20の上面は、端子台装置12を支持する支持面である。図2に示すように、フロントカバー20の上面には端子台装置12を固定するための複数のボルト24が螺入される複数のねじ孔25が形成されている。図3に示すように、フロントカバー20には、フロントカバー20の上部からコイルエンド17に達するまで貫通する空間部26が形成されている。空間部26は、次に説明する電動モータ10側のリード線31が挿通される空間である。本実施形態では、空間部26がフロントカバー20のリヤカバー21側から窪むように切り欠かれて形成されている(図2を参照)。図3に示すように、空間部26のリヤ側を覆うプレート部材27がフロントカバー20の後端面に取り付けられている。
本実施形態では、フロントカバー20側のコイルエンド17から電動モータ10側の複数のリード線31が引き出されている。複数のリード線31は、図2に示すように、U相リード線31U、V相リード線31VおよびW相リード線31Wの三相の配線であり、リード線に相当する。U相リード線31U、V相リード線31VおよびW相リード線31Wは端子台装置12と接続されている。一方、端子台装置12には、外部機器(例えば、インバータ)と接続された外部配線としての複数の配線32が接続される。図1に示すように、複数の配線32は、U相配線32U、V相配線32VおよびW相配線32Wの三相の配線である。配線32の数はリード線31の数と同数である。複数の配線32の端部には丸形の圧着端子33がそれぞれ備えられている。具体的には、図1に示すように、U相配線32Uの端部には圧着端子33Uが備えられ、V相配線32Vの端部には圧着端子33Vが備えられ、W相配線32Wの端部には圧着端子33Wが備えられている。
次に、複数のリード線31と複数の配線32とを電気的に接続する端子台装置12について説明する。図1に示すように、本実施形態の端子台装置12は、電動モータ10の上部に位置するように、フロントカバー20にボルト24の締結により取り付けられている。図2に示すように、端子台装置12は、端子台本体34、ボルト端子35、シール部材36、中継端子37、環状の仮止め部材38および締結ナット39を備えている。中継端子37、仮止め部材38および締結ナット39の数は配線32の数と同数である。
端子台本体34は、絶縁性材料(例えば、ポリアミド樹脂)により平面視矩形状に形成されている。図2に示すように、本実施形態の端子台本体34には、電動モータ10に取り付けた状態にてフロントカバー20側に位置する前端縁40が形成されている。また、端子台本体34には、前端縁40の両端部から前端縁40と直交する方向へ向けてそれぞれ延在する一対の側端縁41、42が形成されている。一対の側端縁41、42は同じ長さである。側端縁41と側端縁42とを結ぶ後端縁43が形成されており、後端縁43は前端縁40と平行である。前端縁40、側端縁41、42および後端縁43は端子台本体34の外周縁を形成する。
端子台本体34には、隆起部44が形成されている。図3、図4に示すように、隆起部44の内側には空間部45が形成されている。隆起部44は、前端縁40付近から傾斜する前傾斜部46と前傾斜部46から後端縁43へ向けて延在する頂部47と、頂部47から後端縁43へ向けて傾斜する後傾斜部48と、を備える。図2に示すように、隆起部44は、頂部47から側端縁41へ向けて傾斜する横傾斜部49と、頂部47から側端縁42へ向けて傾斜する横傾斜部50と、を備える。頂部47の表面は平坦面となっており、頂部47には六角形の挿通孔51が幅方向に3個並んで形成されており、挿通孔51は中継端子37の一部を挿入可能である。頂部47の裏面はコイルエンド17と対向するコイル側の面である。図2に示すように、端子台本体34は、端子台本体34を電動モータ10に取り付けるボルト24を挿通する通孔52を備える。通孔52は、フロントカバー20との接合部において側端縁41、42に沿うように形成されている。
次に、ボルト端子35について説明する。ボルト端子35は、複数のリード線31の端部に連結されるとともに、端子台本体34に固定されている。図4に示すように、ボルト端子35は、ボルト55と、ボルト55とリード線31に接続される導電部材60を備えている。ボルト55は、フランジ付の六角ボルトであり、雄ねじを有する軸部56と、軸部56と接続された六角柱の頭部57と、頭部57の端部から径を拡大されて形成されたボルトフランジ部58とを有する。本実施形態の軸部56および頭部57はボルト部に相当し、本実施形態では、ボルト部である軸部56および頭部57とボルトフランジ部58とは一体形成されている。ボルトフランジ部58は、ボルト部のコイル近傍側の端部に設けられる。本実施形態のボルト55は鉄系材料により形成されている。図2に示すように、U相リード線31U、V相リード線31VおよびW相リード線31Wには、対応するボルト端子35U、ボルト端子35Vおよびボルト端子35Wが連結されている。
ボルト端子35が備える導電部材60は、リード線31とボルト55とを接続するための部材であり、導電性に優れた銅により形成されている。導電部材60は本発明の導電部に相当する。導電部材60は、リード線31の端部と圧着により連結される筒状の圧着部61と、ボルト55と接続される接続部62と、圧着部61と接続部62との間を屈曲して接続する屈曲部63とを備えている。接続部62は、圧着されたリード線31の端部の軸心Qに直交して延在し、リード線31と対向する。屈曲部63は圧着部61からリード線31の端部の軸心Qの径方向外側へ向けて屈曲され、軸心Qの径方向外側から軸心Qへ向けて折り返されるようにして屈曲されている。接続部62には通孔64が形成されており、通孔64はボルト55の頭部57の外径より僅かに大きく、ボルトフランジ部58の外径よりも小さな孔径に設定されている。通孔64はボルト55の頭部57の圧入を可能としている。接続部62の通孔64の中心は、リード線31の端部の軸心Qと同軸となる位置に形成されているため、通孔64に挿通されたボルト55の軸心Rと、リード線31の端部の軸心Qとは同軸となる。
次に、中継端子37について説明する。中継端子37は、導電性に優れた銅により形成され、六角柱状の六角柱部65と、六角柱部65の一方の端部に設けられた円柱部66とを備える。六角柱部65は本発明の中継端子部に相当する。六角柱部65の外周面は、端子台本体34の挿通孔(六角孔)51に対応して挿通されるように6面を有している。円柱部66は、本発明のフランジ部に相当し、六角柱部65の外径よりも大きく設定された外径の円柱体である。円柱部66は、端子台本体34のコイル近傍側と反対側に配置されている。また、円柱部66は、六角柱部65と一体形成されているため、六角柱部65と電気的に接続されている。六角柱部65の中心にはボルト55の頭部57を挿通する六角凹部67が形成されている。円柱部66の中心には、六角凹部67と連通するとともに中心を貫通する軸孔68が形成されている。軸孔68はボルト55の軸部56を挿通可能である。そして、中継端子37は接続部62と圧着端子33とに直接接触するため、抵抗の大きい鉄系材料のボルト55を介することなく電気的な接続ができる。軸孔68における円柱部66の端面付近には、軸孔68の内径よりも拡大された内径に設定された拡大孔69が形成されている。拡大孔69は、組み付け時において、中継端子37の端子台本体34からの抜け止めのための環状の仮止め部材38を収容する。六角柱部65の端面は、導電部材60と接する座面となり、円柱部66の端面は配線32の圧着端子33の座面となる。
本実施形態では、六角柱部65が端子台本体34の挿通孔(六角孔)51に挿通されることで、端子台本体34に対する中継端子37の回転が防止される。つまり、端子台本体34の挿通孔51および六角柱部65は、端子台本体34に対する中継端子37の回転を防止する第1の回り止め機構として機能する。また、六角柱部65の六角凹部67およびボルト55の頭部は、中継端子37に対するボルト端子35の回転を防止する第2の回り止め機構として機能する。図2に示すように、シール部材36は、ボルト55の頭部57を挿通する六角孔を有する。仮止め部材38はゴム系材料により形成されたOリングである。締結ナット39はフランジ付のナットであり、ボルト55の軸部56が螺入される雌ねじ孔を有する。
次に、本実施形態の端子台装置12の組み付け手順について説明する。まず、電動モータ10から回転軸19のほぼ径方向へ引き出された複数のリード線31に、導電部材60を圧着によりそれぞれ接続する。導電部材60の圧着部61にリード線31の端部を挿通し、圧着部61を挟圧することにより、リード線31の端部に圧着部61を固定する。リード線31の端部への圧着部61の固定により、導電部材60とリード線31は電気的に接続されている。
次に、導電部材60にボルト55を接続する。ボルト55を接続する前の導電部材60の状態は、図5に示すように、導電部材60の接続部62が圧着部61と離れている。従って、ボルト55は圧着部61が殆ど邪魔になることなく、ボルト55の頭部57は通孔64に圧入される。通孔64への頭部57の圧入によりボルト55と導電部材60は互いに接続される。ボルト55が圧入された状態では、ボルト55の軸心Rはリード線31の端部の軸心Qに対して傾斜している。ボルト55が圧入により導電部材60に接続された後、接続部62を圧着部61に接近させるように屈曲部63を屈曲させる。本実施形態では、リード線31の端部の軸心Qとボルト55の軸心Rが同軸となるように、屈曲部63を屈曲させる。リード線31の端部の軸心Qとボルト55の軸心Rが同軸となると、ボルト55のボルトフランジ部58が屈曲部63に当接することにより、ボルト55は導電部材60から脱落することはない。導電部材60を介してリード線31に接続されたボルト端子35が構成される。
次に、ボルト24を用いてフロントカバー20に端子台本体34を取り付ける。フロントカバー20への端子台本体34への取り付けの際に、ボルト端子35を端子台本体34に固定する。端子台本体34の挿通孔(六角孔)51に、中継端子37の六角柱部65を嵌め込んでおく。六角柱部65が嵌め込まれると、中継端子37の円柱部66は端子台本体34の頂部47に当接し、中継端子37は端子台本体34に支持される。なお、円柱部66と頂部47との間にはシール部材36を介在させる。端子台本体34をフロントカバー20へ取り付けるとき、ボルト55の軸部56を中継端子37の六角凹部67および軸孔68に挿通させ、頭部57を六角凹部67に挿入する。軸部56を軸孔68に挿通すると、軸部56の一部は円柱部66から突出する。頭部57が六角凹部67に挿入されると、六角柱部65の端面は導電部材60の接続部62と当接する。さらに、仮止め部材38をボルト55の軸部56に嵌め、中継端子37の拡大孔69に仮止め部材38を収容することにより、ボルト端子35は端子台本体34に対して仮止めされる。
次に、配線32の圧着端子33にボルト55の軸部56を挿通させ、圧着端子33を円柱部66の端面に当接させる。締結ナット39をボルト55の軸部56に螺合させ、締結することにより、ボルト端子35の端子台本体34への固定と、配線32のボルト端子35への固定が完了する。配線32のボルト端子35の固定は、各配線32U、32V、32W毎に行う。
本実施形態に係る端子台装置12は、以下の作用効果を奏する。
(1)リード線31の端部と導電部材60との接続は圧着であり、導電部材60とボルト55とは、接続具や接続具をねじ止めするボルトを用いることなく接続されている。導電部材60とリード線31との接続や導電部材60とボルト55との接続のために、接続具や接続具をねじ止めするボルトを必要としないので、端子台装置12の部品点数を少なくすることができる。リード線31の端部の軸心が、ボルト55の軸心Rの長手方向に延びるため、リード線31をコイルエンド17から長く引き出す必要がなく、電動モータ10のリード線31の短縮化を図ることができる。リード線31の短縮化により電動モータ10の小型化に寄与することができる。
(2)圧入によりボルト55を導電部材60に接続している。従って、ボルト55と導電部材60との接続のための手段がより簡単である。
(3)中継端子37は、六角柱部65と円柱部66が一体形成された1部品であるため、端子台装置12の部品点数をより削減することができる。
(4)端子台本体34の挿通孔51および六角柱部65による第1の回り止め機構により端子台本体34に対する中継端子37の回転が防止される。また、六角柱部65の六角凹部67およびボルト55の頭部57による第2の回り止め機構により、中継端子37に対するボルト55の回転が防止される。
(5)中継端子37をボルト55に装着した後、仮止め部材38がボルト55に装着されることにより、締結ナット39が装着されない組み付け中の状態であっても、ボルト55の中継端子37からの抜け出しが防止される。
(第1の実施形態の変形例)
次に、図6に示す第1の実施形態の変形例について説明する。図6に示すように、変形例に係る導電部材70は、圧着部71、接続部72および屈曲部73を備える。変形例に係る導電部材70では、接続部72の長さが導電部材60の接続部62よりも大きい。変形例の接続部72に形成される通孔74は、リード線31の端部の軸心Qに対して偏心した位置に設けられている。圧着部71および屈曲部73は、導電部材60の圧着部61および屈曲部63と同じ構成である。リード線31の端部の軸心Qとボルト55の軸心Rと同軸とすることができない場合であっても、変形例に係る導電部材70を用いることにより、リード線31の引き出し量を変更することなく、配線32との接続を図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る端子台装置について説明する。本実施形態は、第1の実施形態の中継端子がカラーとナットの2部材により別体に構成されている点で、第1の実施形態と相違する。本実施形態では、第1の実施形態の構成と同一の構成については、第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図7に示すように、第2の実施形態に係る端子台装置80は、中継端子部としての円筒状のカラー81およびフランジ部としてのナット82を備えている。カラー81は導電性に優れた銅又は銅系金属材料により形成されており、ボルト55の頭部57を挿入可能な通孔83を有する。端子台本体34には、カラー81の外径より大きな孔径を備える挿通孔84が形成されている。本実施形態の挿通孔84は円形孔である。ナット82は六角ナットであり、ボルト55の軸部56の雄ねじに対応する雌ねじ孔を有する。ナット82は、導電性に優れた銅又は銅系金属材料により形成されている。ナット82は、端子台本体34のコイル近傍側と反対側に配置されている。また、ナット82はカラー81と電気的に接続されている。
図7に示すように、ボルト端子35が、端子台本体34に固定され、配線32が接続されている状態では、カラー81の一方の端面である上面はナット82の端面と当接し、他方の端面である下面は導電部材60の接続部62と接する。カラー81は挿通孔84にてボルト55の頭部57の周囲を覆う。ナット82の一方の端面は圧着端子33と当接し、他方の端面はカラー81と当接する。本実施形態では、ナット82を締め付けることにより、端子台本体34に対するボルト端子35の回り止めを図っている。なお、本実施形態では仮止め部材38は用いられない。
本実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果(1)、(2)と同等の作用効果を奏する。また、本実施形態では、カラー81およびナット82が、比較的簡単な形状となることから、カラー81およびナット82を製作し易くなる。また、ナット82の締結により、端子台本体34に対するボルト端子35の回り止めを実現することができ、端子台本体34に六角形の挿通孔を設ける必要がない。また、カラー81およびナット82を銅又は銅系金属材料により形成しているため、通電時における損失を低減することが可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る端子台装置について説明する。本実施形態の端子台装置は、導電部材とボルトが一体化されている点で、第1の実施形態と異なる。また、本実施形態では、第2の実施形態のカラーおよびナットを用いている。本実施形態では、第1の実施形態の構成と同一の構成については、第1、第2の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図8に示すように、端子台装置90は、ボルト55と導電部材91が一体化されている。本実施形態のボルト55は導電性に優れた銅系金属材料により形成されている。導電部材91は、本発明の導電部に相当し、リード線31の端部と圧着される円筒状の圧着部92を有する。ボルト55の軸心Rとリード線31の端部の軸心Qは同軸となっている。圧着部92のボルト55のボルトフランジ部58側に切欠き93が形成されている。切欠き93は、リード線31と導電部材91との圧着による導電部材91の変形を許容するために形成されている。圧着部92の切欠き93側の端部がボルトフランジ部58と接続されている。ボルト55と導電部材91とはろう付けにより接続されている。本実施形態のボルト端子94は、導電部材91およびボルト55により構成される。本実施形態では、平板状の端子台本体95を用いるが、カラー81の外径より大きな孔径を備える挿通孔96が形成されている。
カラー81およびナット82は第2の実施形態の用いたものと同一である。図8に示すように、ボルト端子94が、端子台本体95に固定され、配線32が接続されている状態では、カラー81の一方の端面である上面はナット82の端面と当接し、他方の端面である下面はボルト55のボルトフランジ部58と接する。カラー81は挿通孔96にてボルト55の頭部57の周囲を覆う。ナット82の一方の端面は圧着端子33と当接し、他方の端面はカラー81と当接する。本実施形態では、ナット82を締め付けることにより、端子台本体34に対するボルト端子35の回り止めを図っている。なお、本実施形態では仮止め部材38は用いられない。
本実施形態によれば、ボルト55と導電部材91が一体化されているので、端子台装置90の部品点数の削減と、リード線31の短縮化を図ることができる。また、ボルト55と導電部材91が予め一体化されているため、端子台装置90の組み付け時において、ボルト55と導電部材91を組み付ける作業がなく作業時間を短縮化することができる。また、導電部材91が円筒状の圧着部92を有することにより、接続部および屈曲部を備えた導電部材を用いる場合と比較して、リード線31のより一層の短縮化を図ることができる。リード線31のより一層の短縮化により、平板状の端子台本体95の採用が可能となり、端子台装置の小型化に寄与することができる。また、ボルト55が銅系金属材料により形成されているので通電時における損失を低減することが可能である。さらに言うと、本実施形態では、カラー81およびナット82を用いることから、第2の実施形態と同等の作用効果を奏する。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、リード線および配線を3相に対応させて3本としたが、端子台装置に適用されるリード線および配線は3本に制限されず、複数であればよく、例えば、2本や4本であってもよい。
○ 上記の実施形態では、シール部材が設けられるとしたが、シール部材は必須の要件ではなく、シール部材を備えない端子台装置としてもよい。
○ 上記の実施形態では、回転電機として三相誘導電動機を例示したが、電動モータの種類を制限する趣旨ではない。回転電機としては、例えば、同期電動(発電)機であってもよい。
○ 第1の実施形態では、フランジ部としての円柱部と中継端子部としての六角柱部が一体形成されて中継端子としたが、この限りではない。例えば、通孔を備えた円柱部と六角状の通孔を六角柱部を別部材にしてもよく、この場合、フランジ部としての円柱部材と、中継端子部としての六角柱部材を用いることができる。
○ 第2の実施形態では、ボルトの頭部を六角柱とし、中継端子部としての六角状の通孔を設けたカラーを用いたが、この限りではない。例えば、ボルトの頭部を円柱体とし、カラーをボルトの頭部を挿通する通孔を備えた円柱部材としてもよい。
○ 第3の実施形態では、ボルトと導電部材は、ろう付けにより接続により一体化されるとしたが、ボルトと導電部材との一体化はこの限りではない。例えば、ボルトおよび導電部材を一体形成することにより、ボルトと導電部材との一体化を図ってもよい。
10 電動モータ
12、80、90 端子台装置
13 ステータ
14 ロータ
16 コイル
17 コイルエンド
19 回転軸
20 フロントカバー
21 リヤカバー
26 空間部
31(31U、31V、31W) リード線
32(32U、32V、32W) 配線
34、95 端子台本体
35、94 ボルト端子
37 中継端子
45 空間部
51、84、96 挿通孔
52 通孔
55 ボルト
58 ボルトフランジ部
60、70、91 導電部材(導電部としての)
61、71、92 圧着部
62、72 接続部
63、73 屈曲部
64、74 通孔
65 六角柱部(中継端子部としての)
66 円柱部(フランジ部としての)
81 カラー(中継端子部としての)
82 ナット(フランジ部としての)
93 切欠き
P 軸心(回転軸)
Q 軸心(リード線31の端部)
R 軸心(ボルト55)

Claims (8)

  1. 絶縁性材料により形成され、回転電機に設けられる端子台本体を備え、
    前記端子台本体にて、前記回転電機のコイルから引き出されたリード線と外部から引き込まれた外部配線とを電気的に接続する端子台装置において、
    ボルト端子と、
    前記端子台本体に形成され、前記ボルト端子を挿通する挿通孔と、
    前記ボルト端子に前記外部配線を固定する締結ナットと、を有し、
    前記ボルト端子は、
    前記挿通孔に挿通されるボルト部と、
    前記ボルト部のコイル近傍側の端部に設けられるボルトフランジ部と、
    前記リード線の端部に圧着される導電部と、を備え、
    前記挿通孔にて前記ボルト部の周囲を覆うとともに、前記ボルト端子と接する中継端子部と、
    前記ボルト部が挿通されるとともに前記端子台本体のコイル近傍側と反対側に配置され、前記中継端子部と電気的に接続されるフランジ部と、を有し、
    前記リード線の端部の軸心が、前記ボルト部の軸心の長手方向に延びることを特徴とする端子台装置。
  2. 前記導電部は通孔を備え、
    前記通孔への前記ボルト部の圧入により、前記ボルト部と前記導電部が接続されることを特徴とする請求項1記載の端子台装置。
  3. 前記中継端子部と前記フランジ部が一体化されていることを特徴とする請求項1又は2記載の端子台装置。
  4. 前記中継端子部および前記フランジ部は別体であり、互いに当接することを特徴とする請求項1又は2記載の端子台装置。
  5. 前記端子台本体に対する前記中継端子部の回転を防止する第1の回り止め機構と、前記中継端子部に対する前記ボルト端子の回転を防止する第2の回り止め機構と、を備えることを特徴とする請求項3又は4記載の端子台装置。
  6. 前記フランジ部は、前記ボルト部が螺入される雌ねじを有するナットであり、
    前記フランジ部の締結により、前記端子台本体に対する前記ボルト部の回転が防止されることを特徴とする請求項3又は4記載の端子台装置。
  7. 前記リード線の端部の軸心と、前記ボルト部の軸心が同軸であることを特徴とする請求項1〜6記載のいずれか一項記載の端子台装置。
  8. 前記ボルト部に環状の仮止め部材が装着され、前記仮止め部材は前記ボルト部の前記フランジ部からの抜け出しを防止することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の端子台装置。
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