JP2017143677A - 端子台装置 - Google Patents

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康之 佐武
Yasuyuki Satake
康之 佐武
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Abstract

【課題】部品点数が少なく、しかも、回転電機のリード線の短縮化を図ることができる端子台装置の提供にある。
【解決手段】導電部材39を具備するリード線31と、圧着端子45を具備する外部配線32と、絶縁性材料により形成される端子台本体33と、端子ボルト36と、締結ナット38と、封止カバー部材73と、を備える端子台装置12において、導電部材39は、リード線31の端部に圧着された圧着部40と、圧着部40に対して屈曲した方向に延在するとともに端子ボルト36に固定される端子部41と、圧着部40と端子部41とを接続する延在部42と、を有し、端子台本体33は、端子台本体33から突出され、延在部42と端子ボルト36の頭部48を囲繞する円筒壁57を有し、端子部41は、円筒壁57の突出方向に対して円筒壁57より突出する位置に設けられ、封止カバー部材73は、円筒壁57の外周面57Bに嵌合されている。
【選択図】 図4

Description

この発明は、端子台装置に関し、特に、電動モータ等の回転電機に設けられる端子台装置に関する。
端子台装置の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された端子台が知られている。特許文献1に開示された端子台では、モータケースの取付け台には、端子台の台座を収容する凹みと、3つの端子軸と嵌り合う3つの貫通穴が形成されている。端子台は、モータケースの内部に収納される台座と、そこから延びる端子軸と、モータケースの内部に突出する端子板と、端子台をモータケースに固定するためのプレートと、を有している。端子板は接続具にボルトで固定され、接続具がボルトにより引出し線の端子電極にネジ結合され、ステータと端子台が電気的に接続される。端子台の中央に配置されている端子軸は他の端子軸より長く、モータケースへの取り付けを案内する機能を有している。
特開2013−110817号公報
しかしながら、特許文献1に開示された端子台は、引出し線の端子電極や端子台にネジ結合される接続具を必要とするほか、この接続具をねじ結合するためのボルトを必要とし、端子台の部品点数が多くなるという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、部品点数が少なく、しかも、回転電機のリード線の短縮化を図ることができる端子台装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、回転電機のコイルから引き出され、第1圧着端子を具備するリード線と、外部から引き込まれ、第2圧着端子を具備する外部配線と、絶縁性材料により形成され、前記回転電機に設けられる端子台本体と、軸部と頭部を有する端子ボルトと、前記端子ボルトが螺入される締結ナットと、前記外部配線が挿通され、前記端子ボルト及び前記締結ナットを覆う封止カバー部材と、を備え、前記第1圧着端子及び前記第2圧着端子が、前記端子ボルトに係止されるとともに、前記端子台本体と前記締結ナットとの間に挟持され、前記リード線と前記外部配線とが電気的に接続される端子台装置において、前記第1圧着端子は、前記リード線の端部に圧着された圧着部と、前記リード線の端部の軸心方向に対して屈曲した方向に延在するとともに、前記端子ボルトに係止される端子部と、前記圧着部と前記端子部とを接続する延在部と、を有し、前記端子台本体は、前記端子台本体から突出され、前記延在部と前記端子ボルトの頭部を囲繞する円筒壁を有し、前記端子部は、前記円筒壁の突出方向に対して前記円筒壁の突出端よりも突出する位置に設けられ、前記封止カバー部材は、前記円筒壁の外周面に嵌合されていることを特徴とする。
本発明では、第1圧着端子の端子部は、リード線の端部に圧着された圧着部に対して屈曲した方向に延在するとともに、円筒壁より突出する位置にて端子ボルトに固定される。第1圧着端子の延在部は、端子台本体における円筒壁の内部を端子ボルトと共に挿通されている。端子ボルトと締結ナットの締結により、第1圧着端子に第2圧着端子が当接され、リード線と外部配線は電気的に接続される。本発明によれば、接続具や接続具をねじ止めするボルトを必要としないので、部品点数を少なくすることができる。また、リード線の端部の軸心が、端子ボルトの軸心の長手方向と平行であり、リード線を長く引き出す必要がなく、部品点数を少なくし、回転電機のリード線の短縮化を図ることができる。
また、上記の端子台装置において、前記端子台本体は、前記円筒壁を有する第1本体部材と、前記第1本体部材に接続される第2本体部材と、を備えた構成としてもよい。
この場合、端子台本体が第1本体部材と第2本体部材に分割されていることにより、端子台装置の組み付け作業や分解作業の容易化を図ることができる。また、端子台本体が分割されていることにより第1本体部材と第2本体部材を製作しやすくなる。
また、上記の端子台装置において、前記第1本体部材と前記第2本体部材とは、前記第1本体部材又は前記第2本体部材の一方に設けた凸部と、前記第1本体部材又は前記第2本体部材の他方に設けられるとともに、前記凸部が挿入される凹部とにより互いに接続され、前記凸部と前記凹部との間にはシール材を有する構成としてもよい。
この場合、凸部と凹部との間にシール部材が設けられているため、第1本体部材と第2本体部材とを接続する凸部と凹部との間からの水分の浸入や塵埃の混入を防止することができる。
また、上記の端子台装置において、前記頭部の外周面は、前記円筒壁にて前記延在部と対向する対向面を有し、前記円筒壁と前記対向面とにより区画される空隙部に前記延在部を挿通可能とするように、前記ボルトの軸心から前記対向面までの距離が設定されている構成としてもよい。
この場合、ボルトの頭部は対向面を有するが、円筒壁と対向面とにより区画される空隙部にボルトおよび延在部が挿通される。円筒壁の外周径が設計上の制約を受ける場合であっても延在部を円筒壁の内部に通すことが可能であり、端子台装置の小型化を図ることができる。
また、上記の端子台装置において、前記第2本体部材は、前記頭部の端面を支持する台座部を備えている構成としてもよい。
この場合、端子ボルトを第2本体部材の台座部に支持することができ、端子ボルトが第1圧着端子から脱落することはない。
本発明によれば、部品点数が少なく、しかも、回転電機のリード線の短縮化を図ることができる端子台装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る端子台装置を適用した電動機の斜視図である。 第1の実施形態に係る端子台装置の分解斜視図である。 第1の実施形態に係る端子台装置を適用した電動機の要部の縦断面図である。 第1の実施形態に係る端子台装置の要部の縦断面図である。 (a)は導電部材の斜視図であり、(b)は端子ボルトの斜視図である。 端子台本体の第1本体部材の斜視図である。 端子台本体の第2本体部材の斜視図である。 導電部材および端子ボルトが挿通された端子台本体の要部平面図である。 第2の実施形態に係る端子台装置の要部の縦断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る端子台装置について図面を参照して説明する。本実施形態は、回転電機としての電動モータに適用した例であり、電動モータは、三相誘導電動機である。
図1、図2に示す電動モータ10には、モータ本体11とモータ本体11に設けた端子台装置12が備えられている。本実施形態の電動モータ10は三相誘導電動機である。図3に示すように、モータ本体11は、ステータ13とステータ13の内部にて回転するロータ14とを備えている。ステータ13は、ステータコア15とコイル16とを備え、ステータコア15の両端部にはコイル16のコイルエンドが形成されている。図3では一方の端部のコイルエンド17のみが図示され、他方の端部のコイルエンドは図示されない。ロータ14はロータコア18とロータコア18の中心を貫通して固定された回転軸19を備えている。回転軸19の軸心P方向は水平方向である。
図1、図2に示すように、ステータ13の一方の端部には、一方のコイルエンド17を覆うフロントカバー20が設けられ、他方の端部にはコイルエンドを覆うリヤカバー21が設けられている。フロントカバー20とリヤカバー21は通しボルト22によりステータ13に固定されている。フロントカバー20には、図3に示すように、ロータ14の回転軸19が軸受23を介して支持されており、回転軸19の端部は、フロントカバー20から外部に突出する。フロントカバー20から突出する回転軸19の端部は出力軸部である。リヤカバー21には、ロータ14の回転軸19が軸受(図示せず)を介して支持されている。本実施形態では、回転軸19の軸心P方向においてフロントカバー20側を前とし、リヤカバー21側を後とする。
フロントカバー20の上面は、端子台装置12を支持する支持面である。図2に示すように、フロントカバー20の上面には端子台装置12を固定するための複数のボルト24が螺入される複数のねじ孔25が形成されている。図3に示すように、フロントカバー20には、フロントカバー20の上部からコイルエンド17に達するまで貫通する空間部26が形成されている。空間部26は、次に説明する電動モータ10側のリード線31が挿通される空間である。本実施形態では、空間部26がフロントカバー20のリヤカバー21側から窪むように切り欠かれて形成されている(図2を参照)。
次に、端子台装置12について説明する。図1に示すように、本実施形態の端子台装置12は、電動モータ10の上部に位置するように、フロントカバー20にボルト24の締結により取り付けられている。図2に示すように、端子台装置12は、複数のリード線31と、複数の配線32と、端子台本体33を構成する第1本体部材34および第2本体部材35を備える。さらに、端子台装置12は、端子ボルト36、シール部材37および締結ナット38を備えている。シール部材37および締結ナット38の数は、リード線31および配線32の数と同数である。
本実施形態では、フロントカバー20側のコイルエンド17から電動モータ10側の複数のリード線31が引き出されている。複数のリード線31は、図2に示すように、U相リード線31U、V相リード線31VおよびW相リード線31Wの三相の配線であり、リード線に相当する。複数のリード線31には、第1圧着端子としての導電部材39がそれぞれ備えられている。具体的には、U相リード線31Uは導電部材39Uを備え、V相リード線31Vは導電部材39Uを備え、W相リード線31Wは導電部材39Uを備えている。
導電部材39は、リード線31と端子ボルト36とを接続するための部材であり、導電性に優れた銅により形成されている。図4、図5(a)に示すように、導電部材39は、圧着によりリード線31の端部と連結される筒状の圧着部40と、端子ボルト36と接続される端子部41と、圧着部40と端子部41との間を屈曲して接続する延在部42とを備えている。本実施形態では、端子部41は、圧着されたリード線31の端部の軸心Qにほぼ直交して延在する。延在部42は圧着部40からリード線31の端部の軸心Qの径方向外側へ向けて屈曲されている。端子部41には通孔43が形成されている。端子部41の通孔43の中心は、リード線31の端部の軸心Qと平行となる位置に設定されている。通孔43に挿通された端子ボルト36の軸心Rと、リード線31の端部の軸心Qとは互いに平行となる。端子部41はリード線31の端部の軸心Q方向に対して屈曲した方向に延在している。本実施形態では、リード線31の端部の軸心Q方向に対して屈曲した方向は、電動モータ10における回転軸19の軸心P方向と平行となる方向である。ただし、リード線31の端部の軸心Q方向に対して屈曲した方向は、回転軸19の軸心P方向とは平行ではない方向も含んでもよい。
端子台装置12は、外部機器(例えば、インバータ)と接続された外部配線としての複数の配線32を備えている。図1に示すように、複数の配線32は、U相配線32U、V相配線32VおよびW相配線32Wの三相の配線である。配線32の数はリード線31の数と同数である。複数の配線32の端部には、第2圧着端子としての丸形の圧着端子45がそれぞれ備えられている。具体的には、図2に示すように、U相配線32Uの端部には圧着端子45Uが備えられ、V相配線32Vの端部には圧着端子45Vが備えられ、W相配線32Wの端部には圧着端子45Wが備えられている。
次に、端子ボルト36について説明する。本実施形態の端子ボルト36は鉄系材料により形成されている。端子ボルト36は、複数のリード線31の端部に連結されるとともに、端子台本体33に固定されている。図4、図5(b)に示すように、端子ボルト36は、雄ねじ47を備える軸部46と、軸部46と一体形成され、フランジ49を備える頭部48とを備えている。軸部46は導電部材39および圧着端子45を係止可能である。
図5(b)に示されるように、本実施形態の端子ボルト36は、六角柱の一部がカットされて形成された七角柱である。頭部48の外周面は、連続する同じ面積の4個の側面48Aと、両側の側面48Aからそれぞれ延在し、側面48Aよりも面積の小さい側面48Bと、一対の側面48Bの間に延在する側面48Cと、備えている。側面48Cの面積は側面48Aより大きい。軸部46の軸心Rから側面48Cの中心までの距離は、軸心Rから各側面48A、48Bまでの距離よりも近い。側面48Cは、端子ボルト36が導電部材39の通孔43に挿通された状態では、円筒壁57にて延在部42と対向する対向面に相当する。頭部48における最大の外径は、導電部材39の通孔43の外径より僅かに小さく設定され、頭部48は通孔43に挿通可能である。頭部48の外径は導電部材39の通孔43の孔径よりも大きく設定されている。フランジ49は、頭部48における最大の外径よりも大きな外径に設定されている。フランジ49の外周面の一部は側面48Cと同一面となる平坦面49Aを備えている。
次に、端子台本体33について説明する。本実施形態の端子台本体33は、第1本体部材34および第2本体部材35により構成されている。第1本体部材34および第2本体部材35は、絶縁性材料(例えば、ポリアミド樹脂)により形成されている。図1、図2に示すように、第1本体部材34は、フロントカバー20の上面における前部に位置し、第2本体部材35はフロントカバー20の上面における後部に位置する。第1本体部材34と第2本体部材35とは接合されている。
図6に示す第1本体部材34は、回転軸19の軸方向と直交する前端縁50と、前端縁50の両端部から前端縁50と直交する方向へ向けてそれぞれ延在する一対の側端縁51、52と、一対の側端縁51、52同士を結ぶ後端縁53とを備えている。一対の側端縁51、52は同じ長さである。前端縁50、側端縁51、52および後端縁53は第1本体部材34の外周縁を形成する。第1本体部材34は、板状の平板部54と、平板部54から隆起する隆起部55を有する。平板部54は前端縁50および側端縁51、52を備える。平板部54は、第1本体部材34がフロントカバー20に固定された状態では、フロントカバー20の上面と当接する部位である。平板部44にはボルト24を挿通する通孔56が形成されている。隆起部55は、第1本体部材34がフロントカバー20に固定された状態では、フロントカバー20と当接せず、第2本体部材35と当接する部位である。
隆起部55の頂部は平坦面であり、頂部からさらに突出される円筒状の円筒壁57が形成されている。第1本体部材34は3個の円筒壁57を備えている。円筒壁57は突出方向の先端である突出端57Aおよび突出端57Aと隆起部55とを繋ぐ外周面57Bを備えている。頂部から突出端57Aまでの高さは、端子ボルト36の頭部48の軸方向の長さを考慮して設定されている。隆起部55の後部は、平板部54に対して後方へ向けてはみ出している。従って、第1本体部材34の後端縁53は、平板部54および隆起部55にわたって形成されている。円筒壁57には、端子ボルト36および導電部材39が挿通される挿通孔58が形成されている。挿通孔58は略円形の孔であるが、円筒壁57の中心から外側へ向けて切り込まれた凹部58Aを備えている。従って、図4に示すように、端子ボルト36が挿通孔58に挿通された状態では、円筒壁57と端子ボルト36の側面48Cとにより区画され、凹部58Aを含む空隙部Gが挿通孔58に形成される。因みに、空隙部Gに延在部42を挿通可能とするように、端子ボルト36の軸心Rから側面48Cまでの距離が設定されている。第1本体部材34は、後端縁53に沿って下方へ突出する凸部としての突条部59が形成されている。突条部59は第2本体部材35と接続される部位である。
次に、第2本体部材35について説明する。図7に示す第2本体部材35は、前端縁60と、前端縁60の両端部から前端縁60と直交する方向へ向けてそれぞれ延在する一対の側端縁61、62と、一対の側端縁61、62同士を結ぶ後端縁63とを備えている。一対の側端縁61、62は同じ長さである。前端縁60、側端縁61、62および後端縁63は第2本体部材35の外周縁を形成する。第2本体部材35は、板状の平板部64と、平板部64から隆起する隆起部65と、空間部26のリヤ側を覆う仕切部66とを有する。平板部64は側端縁61、62を備える。図3に示すように仕切部66は後端縁63を備える。平板部64の一部は、第2本体部材35がフロントカバー20に固定された状態では、フロントカバー20の上面と当接する。平板部64にはボルト24を挿通する通孔67が形成されている。隆起部65は、第2本体部材35がフロントカバー20に固定された状態では、フロントカバー20と当接せず、第1本体部材34の隆起部55と当接する部位である。仕切部66は、第2本体部材35がフロントカバー20に固定された状態では、ステータコア15の外周面と当接して空間部26のリヤ側を覆う。
隆起部65の頂部は平坦面であり、隆起部65の頂部には窪んで形成された3個の台座部68が設けられている。台座部68は隆起部65よりも板厚が薄く形成されており、端子ボルト36の頭部48を支持する機能を備えている。隆起部65には、台座部68の周囲における3方にわたって周壁部69が形成されている。周壁部69は、端子ボルト36の頭部48における4個の側面42Aと対向する4個の壁面69Aを備えている。周壁部69において互いに平行となる一対の壁面69Aは前後方向と平行な面である。壁面69Aと台座部68との間には、端子ボルト36のフランジ49が挿通可能な隙間70が形成されている。周壁部69は端子ボルト36の回り止めの手段としての機能を果たす。
第2本体部材35の上面には、第1本体部材34の突条部59が挿入される凹部としての溝部71を備えている。溝部71は、周壁部69を除く部位では前端縁60と平行である。周壁部69の外側における溝部71の一部は円弧状に形成されている。突条部59および溝部71は、第1本体部材34と第2本体部材35との接続部である。図4に示すように、溝部71と突条部59との間には液状ガスケット等のシール材72が介在されている。第1本体部材34と第2本体部材35とは、突条部59と溝部71とにより互いに接続され、突条部59と溝部71との間にはシール材72を有している。
本実施形態の端子台装置12では、円筒壁57における挿通孔58を通じた水分の浸入や塵埃の混入を防止するシール部材37を備えている。図8に示すように、シール部材37は凹部58Aを含む挿通孔58の形状に対応する環状体であり、ゴム系材料により形成されている。本実施形態の締結ナット38は、図2、図4に示すように、フランジ付六角ナットであり、端子ボルト36の雄ねじ47の螺入が可能な雌ねじを備えている。
ところで、本実施形態の端子台装置12は、圧着端子45、端子ボルト36、締結ナット38および導電部材39に対する防水・防塵を図るための封止カバー部材73を備えている。図3、図4に示す封止カバー部材73は十分な弾性を有するゴム系材料に形成されている。図1、図2では説明の便宜上、封止カバー部材73の図示を省略している。封止カバー部材73は円筒壁57の外周面57Bに嵌合されることにより端子台本体33に装着され、端子ボルト36、締結ナット38、圧着端子45および配線32の一部を覆う。封止カバー部材73の筒状のカバー本体74には、円筒壁57の外周面57Bと嵌合可能な筒状部75と、カバー本体74の端部に形成され、配線32を挿通する開口76(図3を参照)を備えている。
円筒壁57の内側には、シール部材37の外周を囲繞する環状の内フランジ部77が形成されている。内フランジ部77の内径は、圧着端子45の外周径より小さく設定されているが、封止カバー部材73を弾性変形させることにより、圧着端子45と円筒壁57との間に内フランジ部77を位置させることが可能である。筒状部75は円筒壁57の外周面57Bと密着する。
本実施形態の封止カバー部材73では、カバー本体74の外周に平板状のつまみ部78が形成されている。つまみ部78は封止カバー部材73を端子台装置12に対して着脱する際に用いるためものであり、つまんで引っ張り易い形状およびサイズに設定されている。
次に、本実施形態の端子台装置12の組み付け手順について説明する。まず、電動モータ10から回転軸19のほぼ径方向へ引き出された複数のリード線31に、導電部材39を圧着によりそれぞれ接続する。導電部材39の圧着部40にリード線31の端部を挿通し、圧着部40を挟圧することにより、リード線31の端部に圧着部40を固定する。端子部41がリード線31の後方に位置するように、導電部材39をリード線31に固定する。リード線31の端部への圧着部40の固定により、導電部材39とリード線31は電気的に接続されている。
次に、導電部材39の通孔43に端子ボルト36の軸部46を挿通する。通孔43に軸部46を挿通した状態では端子ボルト36の側面48Cと導電部材39の延在部42が対向する。挿通された状態の端子ボルト36は第2本体部材35により支持される。端子ボルト36のフランジ49を第2本体部材35の前端縁60側から隙間70に挿入しつつ、端子ボルト36を後端縁63へ向けて後方へ移動させると、台座部68がフランジ49の端面を支持する。端子ボルト36の頭部48が第2本体部材35の周壁部69に当接されることにより、端子ボルト36の第2本体部材35に対する回転が規制される。
次に、端子ボルト36を支持させた状態の第2本体部材35をフロントカバー20に固定し、さらに、第1本体部材34をフロントカバー20に固定する。第1本体部材34をフロントカバー20に固定するとき、端子ボルト36および導電部材39の端子部41、延在部42は円筒壁57の挿通孔58に挿通される。端子部41は円筒壁57の突出方向に対して円筒壁57の突出端57Aより僅かに突出する位置に設けられ、軸部46は突出端57Aから円筒壁57の突出方向に対して十分に突出している。また、第1本体部材34をフロントカバー20に固定するとき、第1本体部材34の突条部59が第2本体部材35の溝部71と嵌合される。突条部59と溝部71の間にはシール材72が介在されているため、第1本体部材34と第2本体部材35との接合部における気密性が保たれている。
次に、シール部材37を装着し、配線32の圧着端子45を端子ボルト36に装着する。さらに、締結ナット38を端子ボルト36に締結することにより、導電部材39と圧着端子45とが密着され、リード線31と配線32とは電気的に接続される。端子ボルト36の頭部48は締結ナット38の締結による軸力を受ける。シール部材37は、締結ナット38の締結に伴い円筒壁57と圧着端子45との間にて挟圧され、弾性変形して挿通孔58に対する気密性を向上させる。導電部材39および圧着端子45は、端子ボルト36に係止されるとともに、締結ナット38により端子台本体33と締結ナット38との間に挟持されている。
次に、封止カバー部材73を装着する。封止カバー部材73には配線32が予め挿通されており、封止カバー部材73を弾性変形させつつ筒状部75を円筒壁57の外周面57Bに密着させるとともに、内フランジ部77を、圧着端子45と円筒壁57の突出端57Aとの間に入り込ませる。圧着端子45と突出端57Aとの間に入り込んだ内フランジ部77は圧着端子45と円筒壁57との間に係止されるとともに、シール部材37の外周を囲繞する。リード線31と配線32との電気的な接続は、各配線32U、32V、32W毎に行う。
本実施形態に係る端子台装置12は、以下の作用効果を奏する。
(1)導電部材39の端子部41は、リード線31の端部に圧着された圧着部40に対して屈曲した方向に延在するとともに、円筒壁57より突出する位置にて端子ボルト36に固定される。導電部材39の延在部42は、端子台本体33における円筒壁57の内部を端子ボルト36と共に挿通されている。端子ボルト36と締結ナット38との締結により、導電部材39に圧着端子45が当接され、リード線31と配線32とは電気的に接続される。接続具や接続具をねじ止めするボルトを必要としないので、部品点数を少なくすることができる。リード線31の端部の軸心Qが、端子ボルト36の軸心Rの長手方向と平行であり、リード線31を長く引き出す必要がなく、電動モータ10のリード線31の短縮化を図ることができる。リード線31の短縮化により電動モータ10の小型化に寄与することができる。
(2)端子台本体33が第1本体部材34と第2本体部材35に分割されていることにより、端子台装置12の組み付け作業や分解作業の容易化を図ることができる。また、端子台本体33が分割されていることにより第1本体部材34と第2本体部材35を製作しやすくなる。
(3)突条部59と溝部71との間にシール材72が設けられているため、第1本体部材34と第2本体部材35とを接続する接続部からの水の浸入や塵埃の混入を防止することができる。凸部としての突条部59と凹部としての溝部71との間
(4)端子ボルト36の頭部48は側面48Cを有するが、円筒壁57と側面48Cとにより区画される空隙部Gに端子ボルト36および延在部42が挿通される。円筒壁57の外周径が設計上の制約を受ける場合であっても延在部42を円筒壁57の内部に通すことが可能であり、端子台装置12の小型化を図ることができる。
(5)第2本体部材35は、台座部68を備えているため、端子ボルト36を第2本体部材35の台座部68に支持することができ、端子ボルト36が自重により導電部材39から脱落することはない。
(6)第2本体部材35は端子ボルト36の頭部48に対応する周壁部69を備えている。このため、端子ボルト36の第2本体部材35に対する回転が規制され、締結ナット38の締結による端子ボルト36の締結ナット38との共回りを防止することができる。
(7)第2本体部材35はフランジ49が挿入される隙間70を備えている。このため、第2本体部材34に支持される端子ボルト36の第2本体部材35に対する傾斜を規制することができる。締結ナット38の締結時に生じやすい端子ボルト36の第2本体部材35に対する傾斜を効果的に抑制することができる。
(8)シール部材37が円筒壁57の突出端57Aと導電部材39との間に介在されるので、円筒壁57の挿通孔58を通じたリード線31側への水分の浸入や塵埃の混入を防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る端子台装置について説明する。本実施形態では、端子台本体の構成が異なるほか、端子ボルトが導電部材に対して軽圧入される点で、第1の実施形態と異なる。本実施形態では、第1の実施形態の構成と同一の構成については、第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図9に示す端子台装置80では、端子台本体81が分割されず単一の部材により形成されている。端子台本体81は、基本的には第1の実施形態の第1本体部材34と第2本体部材35が一体形成された形状を呈している。端子台本体81は、平板部82と、隆起部83と、円筒壁84、仕切部85とを備えている。
平板部82はフロントカバー20と当接する部位であり、第1の実施形態の平板部54、64に相当する。隆起部83は平板部82から隆起する部位であり、第1の実施形態の隆起部55、65に相当する。隆起部83の頂部は平坦面である。円筒壁84は隆起部83の頂部から突出する部位であり、第1の実施形態の円筒壁57に相当する。円筒壁84は突出方向の先端である突出端84Aおよび突出端84Aと隆起部83とを繋ぐ外周面84Bを有しており、突出端84Aは第1の実施形態の突出端57Aに相当し、外周面84Bは第1の実施形態の外周面57Bに相当する。円筒壁84の挿通孔86は、凹部58Aに相当する凹部(図示せず)を含む。仕切部85は第1の実施形態の仕切部66に相当する。
図9に示すように、本実施形態の端子台本体81は、周壁部69に相当する周壁部(図示せず)は備えるが、台座部68に相当する構成を備えない。また、本実施形態では、導電部材39の通孔43は端子ボルト36の軸部46が軽圧入される径に設定されている。従って、導電部材39および端子ボルト36の構成は、第1の実施形態と同一である。
本実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果(1)、(3)、(4)、(6)〜(8)と同等の作用効果を奏する。
また、端子ボルト36が導電部材39に対して軽圧入により保持されるので、端子台本体81において端子ボルト36を支持する台座部が不要となり、端子台本体81を単一の部材として製作することができる。その結果、端子台装置80の部品点数をさらに削減することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記各実施形態では、リード線および配線を3相に対応させて3本としたが、端子台装置に適用されるリード線および配線は3本に制限されず、複数であればよく、例えば、2本や4本であってもよい。
○ 第1の実施形態では、凸部としての突条部59と凹部としての溝部71との間にシール材72が設けられるとしたが、シール材72は必須の要件ではなく、シール材72を備えない端子台装置としてもよい。また、上記の実施形態では、第1本体部材に凸部を設け、第2本体部材に凹部を設けるようにしたが、凸部を第2本体部材に設け、凹部を第1本体部材に設けるようにしてもよい。
○ 上記各実施形態では、端子ボルトの頭部を七角柱としたが、この限りではない。端子ボルトの頭部は略円柱体や七角柱以外の多角柱でもよい。例えば、頭部は円柱体であって外周面に平坦な対向面を備える構成としてもよい。また、端子ボルトのフランジも必須の要件ではなく、フランジの無い端子ボルトであってもよい。さらに、端子ボルトの軸心から対向面までの距離は、円筒壁の内部に導電部材を通す空隙が確保されるのであれば、軸部の外周面までの距離以上で設定可能である。
○ 上記各実施形態では、回転電機として三相誘導電動機を例示したが、電動モータの種類を制限する趣旨ではない。回転電機としては、例えば、同期電動(発電)機であってもよい。
10 電動モータ
12、80 端子台装置
26 空間部
31(31U、31V、31W) リード線
32(32U、32V、32W) 配線(外部側)
33、81 端子台本体
34 第1本体部材
35 第2本体部材
36 端子ボルト
37 シール部材
38 締結ナット
39(39U、39V、39W) 導電部材(第1圧着端子)
40 圧着部
41 端子部
42 延在部
45(45U、45V、45W) 圧着端子(第2圧着端子)
46 軸部
48 頭部
48A、48B、48C 側面
57、84 円筒壁
57A、84A 突出端
57B、84B 外周面
58A 凹部
59 突条部
68 台座部
69 周壁部
70 隙間
71 溝部
72 シール材
73 封止カバー
P 回転軸の軸心
Q リード線の端部の軸心
R 端子ボルトの軸心

Claims (5)

  1. 回転電機のコイルから引き出され、第1圧着端子を具備するリード線と、
    外部から引き込まれ、第2圧着端子を具備する外部配線と、
    絶縁性材料により形成され、前記回転電機に設けられる端子台本体と、
    軸部と頭部を有する端子ボルトと、
    前記端子ボルトが螺入される締結ナットと、
    前記外部配線が挿通され、前記端子ボルト及び前記締結ナットを覆う封止カバー部材と、を備え、
    前記第1圧着端子及び前記第2圧着端子が、前記端子ボルトに係止されるとともに、前記端子台本体と前記締結ナットとの間に挟持され、
    前記リード線と前記外部配線とが電気的に接続される端子台装置において、
    前記第1圧着端子は、
    前記リード線の端部に圧着された圧着部と、
    前記リード線の端部の軸心方向に対して屈曲した方向に延在するとともに、前記端子ボルトに係止される端子部と、
    前記圧着部と前記端子部とを接続する延在部と、を有し、
    前記端子台本体は、前記端子台本体から突出され、前記延在部と前記端子ボルトの頭部を囲繞する円筒壁を有し、
    前記端子部は、前記円筒壁の突出方向に対して前記円筒壁の突出端よりも突出する位置に設けられ、
    前記封止カバー部材は、前記円筒壁の外周面に嵌合されていることを特徴とする端子台装置。
  2. 前記端子台本体は、
    前記円筒壁を有する第1本体部材と、
    前記第1本体部材に接続される第2本体部材と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の端子台装置。
  3. 前記第1本体部材と前記第2本体部材とは、
    前記第1本体部材又は前記第2本体部材の一方に設けた凸部と、
    前記第1本体部材又は前記第2本体部材の他方に設けられるとともに、前記凸部が挿入される凹部とにより互いに接続され、
    前記凸部と前記凹部との間にはシール材を有することを特徴とする請求項2記載の端子台装置。
  4. 前記頭部の外周面は、前記円筒壁にて前記延在部と対向する対向面を有し、
    前記円筒壁と前記対向面とにより区画される空隙部に前記延在部を挿通可能とするように、前記ボルトの軸心から前記対向面までの距離が設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の端子台装置。
  5. 前記第2本体部材は、前記頭部の端面を支持する台座部を備えていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の端子台装置。
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