JP2017072291A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】要求される加熱能力に応じて、充分に高い成績係数を発揮可能な冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】高段側膨張弁13にて減圧させた中間圧冷媒を気液分離し、分離された気相冷媒をエジェクタ15のノズル部15aへ流入させ、分離された液相冷媒を低段側膨張弁16にて低圧冷媒となるまで減圧させて室外熱交換器17にて蒸発させ、さらに、室外熱交換器17から流出した冷媒をエジェクタ15の冷媒吸引口15cから吸引させ、エジェクタ15のディフューザ部15dにて昇圧された冷媒を圧縮機11へ吸入させるサイクル構成とする。そして、高段側膨張弁13および低段側膨張弁16の絞り開度を調整することによって、中間圧冷媒の圧力Pmを、高い成績係数を発揮させるために適切な値に近づける。【選択図】図1

Description

本発明は、エジェクタを備える冷凍サイクル装置に関する。
従来、二段昇圧式の圧縮機を備えるガスインジェクションサイクルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種のガスインジェクションサイクルでは、サイクル内で生成された中間圧冷媒を圧縮機にて昇圧過程の中間圧冷媒に合流させ、冷媒を多段階に昇圧させることで、圧縮機の圧縮効率を向上させている。これにより、ガスインジェクションサイクルでは、サイクルの高圧側冷媒と低圧側冷媒との圧力差(以下、高低圧差という)が比較的大きくなる運転条件であっても、サイクルの成績係数(COP)の低下を抑制することができる。
このため、ガスインジェクションサイクルは、蒸発器にて冷媒が吸熱した熱を、放熱器にて加熱対象流体に放熱させて、加熱対象流体を加熱するシステムに適用して好適である。例えば、蒸発器として機能する室外熱交換器にて冷媒が外気から吸熱した熱を、放熱器として機能する室内凝縮器にて放熱させて空調対象空間に送風される送風空気を加熱する暖房装置に適用して好適である。
特開平1−114668号公報
そこで、本発明者らは暖房装置等に適用されるガスインジェクションサイクルについて、更なるCOPの向上のための検討を進めた。その結果、ガスインジェクションサイクルでは、要求される加熱能力に応じて、中間圧冷媒の圧力および放熱器出口側冷媒の乾き度を適切な値に変化させることで、高いCOPを発揮できることが判った。
しかしながら、特許文献1のように、二段昇圧式の圧縮機を備えるガスインジェクションサイクルでは、中間圧冷媒の圧力が、二段昇圧式の圧縮機の低段側圧縮機構の吐出容量と高段側圧縮機構の吐出容量との容量比によって決まってしまう。従って、要求される加熱能力に応じて中間圧冷媒の圧力を変化させることができず、ガスインジェクションサイクルに充分に高いCOPを発揮させることができない。
本発明は、上記点に鑑み、要求される加熱能力に応じて、充分に高い成績係数(COP)を発揮可能な冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出されたもので、請求項1に記載の発明では、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒を放熱させる放熱器(12)と、放熱器(12)から流出した高圧冷媒を中間圧冷媒となるまで減圧させる高段側減圧装置(13)と、高段側減圧装置(13)にて減圧された中間圧冷媒の気液を分離する気液分離器(14)と、気液分離器(14)にて分離された気相冷媒を減圧させるノズル部(15a)から噴射される高速度の噴射冷媒の吸引作用によって冷媒吸引口(15c)から冷媒を吸引し、噴射冷媒と冷媒吸引口(15c)から吸引された吸引冷媒とを混合させて昇圧させる昇圧部(15d)を有するエジェクタ(15)と、気液分離器(14)にて分離された液相冷媒を低圧冷媒となるまで減圧させる低段側減圧装置(16)と、低段側減圧装置(16)にて減圧された低圧冷媒を蒸発させる蒸発器(17)と、を備え、
蒸発器(17)の冷媒流出口は、冷媒吸引口(15c)側に接続されており、昇圧部(15d)の冷媒流出口は、圧縮機(11)の吸入口側に接続されており、
さらに、高段側減圧装置(13)および低段側減圧装置(16)の少なくとも一方は、冷媒通路断面積を変更可能に構成されている冷凍サイクル装置を特徴とする。
これによれば、エジェクタ(15)の昇圧部(15d)の冷媒流出口が、圧縮機(11)の吸入口側に接続されているので、昇圧部(15d)にて昇圧された冷媒を圧縮機(11)へ吸入させることができる。つまり、エジェクタ(15)および圧縮機(11)を、それぞれ二段昇圧式の圧縮機を備えるガスインジェクションサイクルの低段側圧縮機構および高段側圧縮機構と同様に機能させるサイクルを構成することができる。
従って、エジェクタ(15)の昇圧作用によって、ガスインジェクションサイクルよりも圧縮機(11)の消費動力を低減させることができる。
さらに、高段側減圧装置(13)および低段側減圧装置(16)の少なくとも一方は、冷媒通路断面積を変更可能に構成されているので、冷凍サイクル装置(10)に要求される加熱能力に応じて、中間圧冷媒の圧力(Pm)を適切な値に調整することができる。その結果、後述する実施形態に詳細に説明するように、要求される加熱能力に応じて、充分に高いCOPを発揮可能な冷凍サイクル装置(10)を提供することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒を放熱させる放熱器(12)と、放熱器(12)から流出した高圧冷媒を中間圧冷媒となるまで減圧させる高段側減圧装置(13)と、高段側減圧装置(13)にて減圧された中間圧冷媒の気液を分離する第1気液分離器(14)と、第1気液分離器(14)にて分離された気相冷媒を減圧させる第1ノズル部(15a)から噴射される高速度の第1噴射冷媒の吸引作用によって第1冷媒吸引口(15c)から冷媒を吸引し、第1噴射冷媒と第1冷媒吸引口(15c)から吸引された第1吸引冷媒とを混合させて昇圧させる第1昇圧部(15d)を有する第1エジェクタ(15)と、第1気液分離器(14)にて分離された液相冷媒を減圧させる第2ノズル部(25a)から噴射される高速度の第2噴射冷媒の吸引作用によって第2冷媒吸引口(25c)から冷媒を吸引し、第2噴射冷媒と第2冷媒吸引口(25c)から吸引された第2吸引冷媒とを混合させて昇圧させる第2昇圧部(25d)を有する第2エジェクタ(15)と、第2昇圧部(25d)から流出した冷媒の気液を分離する第2気液分離器(14)と、第2気液分離器(14)にて分離された液相冷媒を低圧冷媒となるまで減圧させる低段側減圧装置(16)と、低段側減圧装置(16)にて減圧された低圧冷媒を蒸発させる蒸発器(17)と、を備え、
第2気液分離器(14)にて分離された気相冷媒を流出させる気相冷媒流出口は、第1冷媒吸引口(15c)側に接続されており、蒸発器(17)の冷媒流出口は、第2冷媒吸引口(25c)側に接続されており、第1昇圧部(15d)の冷媒流出口は、圧縮機(11)の吸入口側に接続されており、
高段側減圧装置(13)および第2ノズル部(25a)の少なくとも一方は、冷媒通路断面積を変更可能に構成されている冷凍サイクル装置を特徴とする。
これによれば、第2気液分離器(14)の気相冷媒流出口が第1エジェクタ(15)の第1冷媒吸引口(15c)側に接続され、第1エジェクタ(15)の第1昇圧部(15d)の冷媒流出口が圧縮機(11)の吸入口側に接続されている。
従って、第2昇圧部(25d)および第1昇圧部(15d)にて昇圧された冷媒を圧縮機(11)へ吸入させることができる。つまり、第1、第2エジェクタ(15)および圧縮機(11)を、それぞれ二段昇圧式の圧縮機を備えるガスインジェクションサイクルの低段側圧縮機構および高段側圧縮機構と同様に機能させるサイクルを構成することができる。
従って、第1、第2エジェクタ(15)の昇圧作用によって、通常のガスインジェクションサイクルよりも圧縮機(11)の消費動力を低減させることができる。
さらに、高段側減圧装置(13)および第2ノズル部(25a)の少なくとも一方は、冷媒通路断面積を変更可能に構成されているので、冷凍サイクル装置(10)に要求される加熱能力に応じて、中間圧冷媒の圧力(Pm)を適切な値に調整することができる。その結果、請求項1に記載の発明と同様に、要求される加熱能力に応じて、充分に高いCOPを発揮可能な冷凍サイクル装置(10a)を提供することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの全体構成図である。 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの電気制御部を示すブロック図である。 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルにおける冷媒の状態の変化を示すモリエル線図である。 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルにおける室内凝縮器出口側冷媒の乾き度と加熱能力との関係を示すグラフである。 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルにおける室内凝縮器出口側冷媒の乾き度とCOPとの関係を示すグラフである。 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルにて中間圧冷媒の圧力を変化させた際の冷媒の状態の変化を示すモリエル線図である。 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルと従来技術のガスインジェクションサイクルのCOPの変化を示すグラフである。 第2実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの全体構成図である。 第3実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの全体構成図である。 第3実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルにおける冷媒の状態の変化を示すモリエル線図である。 第4実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの全体構成図である。 第4実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルにおける冷媒の状態の変化を示すモリエル線図である。
(第1実施形態)
図1〜図7を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、エジェクタ15を備える冷凍サイクル装置であるエジェクタ式冷凍サイクル10を、走行用電動モータから車両走行用の駆動力を得る電気自動車の車両用空調装置に適用している。この車両用空調装置は、車室内の暖房を行う。さらに、エジェクタ式冷凍サイクル10は、車両用空調装置において、車室内へ送風される送風空気の温度を調節する機能を果たす。従って、送風空気は、エジェクタ式冷凍サイクル10の加熱対象流体である。
また、エジェクタ式冷凍サイクル10では、冷媒としてHFC系冷媒(具体的には、R134a)を採用しており、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成している。もちろん、冷媒としてHFO系冷媒(具体的には、R1234yf)等を採用してもよい。さらに、冷媒には圧縮機11を潤滑するための冷凍機油が混入されており、冷凍機油の一部は冷媒とともにサイクルを循環している。
図1の全体構成図に示すエジェクタ式冷凍サイクル10において、圧縮機11は、車両ボンネット内に配置されており、冷媒を吸入し、圧縮して吐出するものである。圧縮機11は、吐出容量が固定された固定容量型の圧縮機構を電動モータにて駆動する電動圧縮機である。この圧縮機構としては、具体的に、スクロール型圧縮機構、ベーン型圧縮機構等の各種圧縮機構を採用することができる。
電動モータは、後述する空調制御装置40から出力される制御信号によって、その作動(回転数)が制御されるもので、交流モータ、直流モータのいずれの形式を採用してもよい。そして、空調制御装置40が電動モータの回転数を制御することによって、圧縮機構の冷媒吐出能力が変更される。
圧縮機11の吐出口には、室内凝縮器12の冷媒流入口側が接続されている。室内凝縮器12は、送風空気を流通させるダクト(空調ケース)内に配置されている。室内凝縮器12は、圧縮機11から吐出された冷媒と送風ファン12aから送風された送風空気とを熱交換させて、冷媒の有する熱を送風空気へ放熱させることによって、送風空気を加熱する放熱器である。
送風ファン12aは、制御装置から出力される制御電圧によって回転数(送風空気量)が制御される電動送風機である。室内凝縮器12の冷媒流出口には、室内凝縮器12から流出した高圧冷媒を中間圧冷媒となるまで減圧させる高段側減圧装置である高段側膨張弁13の流入口側が接続されている。
高段側膨張弁13は、絞り開度を変更可能に構成された可変絞り機構であり、絞り開度を変更する弁体、およびこの弁体を変位させて絞り開度を変化させる電動アクチュエータ(具体的には、ステッピングモータ)を有している。高段側膨張弁13は、空調制御装置40から出力される制御信号(制御パルス)によって、その作動が制御される。
高段側膨張弁13の流出口には、気液分離器14の流入口側が接続されている。気液分離器14は、高段側膨張弁13にて減圧された冷媒の気液を分離して、サイクル内の余剰液相冷媒を蓄える受液器である。
気液分離器14の気相冷媒流出口には、エジェクタ15のノズル部15aの入口側が接続されている。エジェクタ15は、気液分離器14にて分離された気相冷媒を減圧させて噴射し、高速度で噴射される噴射冷媒の吸引作用によって、冷媒吸引口15cから冷媒を吸引し、噴射冷媒と冷媒吸引口15cから吸引された吸引冷媒とを混合させて昇圧させるものである。
より具体的には、エジェクタ15は、ノズル部15aおよびボデー部15bを有している。ノズル部15aは、冷媒の流れ方向に向かって徐々に先細る形状の金属製(本実施形態では、ステンレス合金製)の略円筒状部材で形成されている。そして、内部に形成された冷媒通路(絞り通路)にて冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるものである。
ノズル部15aの内部に形成された冷媒通路には、通路断面積が最も縮小した喉部(最小通路面積部)が形成され、さらに、この喉部から冷媒を噴射する冷媒噴射口へ向かって冷媒通路面積が徐々に拡大する末広部が形成されている。つまり、ノズル部15aは、ラバールノズルとして構成されている。
さらに、本実施形態では、ノズル部15aとして、エジェクタ式冷凍サイクル10の通常作動時に、冷媒噴射口から噴射される噴射冷媒の流速が音速以上となるように設定されたものが採用されている。もちろん、ノズル部15aを先細ノズルで構成してもよい。
ボデー部15bは、略円筒状の金属(本実施形態では、アルミニウム)で形成されており、内部にノズル部15aを支持固定する固定部材として機能するとともに、エジェクタ15の外殻を形成するものである。より具体的には、ノズル部15aは、ボデー部15bの長手方向一端側の内部に収容されるように圧入にて固定されている。従って、ノズル部15aとボデー部15bとの固定部(圧入部)から冷媒が漏れることはない。
また、ボデー部15bの外周面のうち、ノズル部15aの外周側に対応する部位には、その内外を貫通してノズル部15aの冷媒噴射口と連通するように設けられた冷媒吸引口15cが形成されている。この冷媒吸引口15cは、ノズル部15aから噴射される噴射冷媒の吸引作用によって、後述する室外熱交換器17から流出した冷媒をエジェクタ15の内部へ吸引する貫通穴である。
さらに、ボデー部15bの内部には、冷媒吸引口15cから吸引された吸引冷媒をノズル部15aの冷媒噴射口側へ導く吸引通路15e、および吸引通路15eを介してエジェクタ15の内部へ流入した吸引冷媒と噴射冷媒とを混合させて昇圧させる昇圧部であるディフューザ部15dが形成されている。
吸引通路15eは、ノズル部15aの先細り形状の先端部周辺の外周側とボデー部15bの内周側との間の空間に形成されており、吸引通路15eの冷媒通路面積は、冷媒流れ方向に向かって徐々に縮小している。これにより、吸引通路15eを流通する吸引冷媒の流速を徐々に増加させて、ディフューザ部15dにて吸引冷媒と噴射冷媒が混合する際のエネルギ損失(混合損失)を低減させている。
ディフューザ部15dは、吸引通路15eの出口に連続するように配置されて、冷媒通路面積が徐々に拡大するように形成されている。これにより、噴射冷媒と吸引冷媒とを混合させながら、その流速を減速させて噴射冷媒と吸引冷媒との混合冷媒の圧力を上昇させる機能、すなわち、混合冷媒の速度エネルギを圧力エネルギに変換する機能を果たす。
より具体的には、本実施形態のディフューザ部15dを形成するボデー部15bの内周壁面の断面形状は、複数の曲線を組み合わせて形成されている。そして、ディフューザ部15dの冷媒通路断面積の広がり度合が冷媒流れ方向に向かって徐々に大きくなった後に再び小さくなっていることで、冷媒を等エントロピ的に昇圧させることができる。ディフューザ部15dの冷媒流出口には、圧縮機11の吸入口側が接続されている。
一方、気液分離器14の液相冷媒流出口には、気液分離器14から流出した液相冷媒を低圧冷媒となるまで減圧させる低段側減圧装置である低段側膨張弁16の流入口側が接続されている。
低段側膨張弁16の基本的構成は、高段側膨張弁13と同様である。従って、低段側膨張弁16は、絞り開度を変更可能に構成された可変絞り機構である。さらに、低段側膨張弁16は、空調制御装置40から出力される制御信号(制御パルス)によって、その作動が制御される。
低段側膨張弁16の流出口には、室外熱交換器17の冷媒流入口側が接続されている。室外熱交換器17は、車両ボンネット内の車両前方側に配置されている。室外熱交換器17は、低段側膨張弁16にて減圧された低圧冷媒と外気ファン17aから送風された外気とを熱交換させ、冷媒を蒸発させることによって、吸熱作用を発揮させる蒸発器である。
外気ファン17aは、制御装置から出力される制御電圧によって回転数(送風空気量)が制御される電動送風機である。室外熱交換器17の冷媒流出口には、エジェクタ15の冷媒吸引口15c側が接続されている。
次に、図2を用いて、本実施形態の電気制御部について説明する。空調制御装置40は、CPU、ROM、およびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。そして、そのROM内に記憶された空調制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、その出力側に接続された、圧縮機11、送風ファン12a、高段側膨張弁13、低段側膨張弁16、外気ファン17a等の各種機器の作動を制御する。
空調制御装置40の入力側には、空調制御用のセンサ群が接続されており、空調制御用のセンサ群によって検出された検出信号が入力される。空調制御用のセンサ群としては、具体的に、内気センサ51、外気センサ52、日射センサ53、室内凝縮器温度センサ54、室内凝縮器圧力センサ55、室外熱交換器温度センサ56等が設けられている。
内気センサ51は、車室内温度(内気温)Trを検出する内気温検出装置である。外気センサ52は、車室外温度(外気温)Tamを検出する外気温検出装置である。日射センサ53は、車室内へ照射される日射量Asを検出する日射量検出装置である。室内凝縮器温度センサ54は、室内凝縮器12における冷媒凝縮温度(室内凝縮器温度)Tcを検出する室内凝縮器温度検出装置である。室内凝縮器圧力センサ55は、室内凝縮器12出口側冷媒の圧力Pcを検出する室内凝縮器圧力検出装置である。室外熱交換器温度センサ56は、室外熱交換器17における冷媒蒸発温度(室外熱交換器温度)Teを検出する室外熱交換器温度検出装置である。
さらに、空調制御装置40の入力側には、車室内前部の計器盤付近に配置された操作パネル60が接続されており、操作パネル60に設けられた各種空調操作スイッチの操作信号が入力される。操作パネルの各種空調操作スイッチとしては、エジェクタ式冷凍サイクル10の作動あるいは停止を要求する作動スイッチ、車室内の目標温度を設定する車室内温度設定スイッチ等が設けられている。
なお、本実施形態の空調制御装置40は、その出力側に接続された各種空調制御機器を制御する制御部が一体に構成されたものであるが、それぞれの空調制御機器の作動を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)が、それぞれの空調制御機器の作動を制御する制御部を構成している。
例えば、圧縮機11の作動(冷媒吐出能力)を制御する構成が吐出能力制御部40aを構成している。高段側膨張弁13の作動(絞り開度)を制御する構成が高段側減圧制御部40bを構成している。低段側膨張弁16の作動(絞り開度)を制御する構成が低段側減圧制御部40cを構成している。
従って、空調制御装置40のうち、高段側減圧制御部40bおよび低段側減圧制御部40cを構成する制御部は、高段側膨張弁13および低段側膨張弁16の少なくとも一方を制御する減圧制御部である。もちろん、吐出能力制御部40a等を空調制御装置40に対して別体の制御装置で構成してもよい。
次に、上記構成における本実施形態の車両用空調装置の作動について説明する。本実施形態の車両用空調装置では、予め空調制御装置40に記憶された空調制御プログラムを実行することによって、車室内の暖房を行う。この空調制御プログラムは、操作パネル60の作動スイッチが投入(ON)された際に実行される。
空調制御プログラムのメインルーチンでは、空調制御用のセンサ群51〜56等の検出信号および操作パネル60の操作信号等を読み込む。そして、読み込まれた検出信号および操作信号に基づいて、車室内へ吹き出す送風空気の目標温度である目標吹出温度TAOを算出する。
目標吹出温度TAOは、以下数式F1によって算出される。
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×As+C…(F1)
ここで、Tsetは温度設定スイッチによって設定された車室内設定温度、Trは内気センサ51によって検出された車室内温度(内気温)、Tamは外気センサ52によって検出された外気温、Asは日射センサ53によって検出された日射量である。Kset、Kr、Kam、Ksは制御ゲインであり、Cは補正用の定数である。
さらに、空調制御装置40は、目標吹出温度TAO、センサ群の検出信号等に基づいて、各種制御対象機器の作動状態(各種制御対象機器へ出力する制御信号等)を決定する。
例えば、圧縮機11の冷媒吐出能力(圧縮機11の電動モータへ出力される制御信号)については、外気温Tamおよび目標吹出温度TAOに基づいて、予め空調制御装置40に記憶された制御マップを参照して決定する。具体的には、この制御マップでは、外気温Tamの低下および目標吹出温度TAOの上昇に伴って、圧縮機11の冷媒吐出能力を増加させるように、圧縮機11の冷媒吐出能力を決定する。
また、高段側膨張弁13の絞り開度(高段側膨張弁13へ出力される制御信号)、および低段側膨張弁16の絞り開度(低段側膨張弁16へ出力される制御信号)については、以下のように決定する。
まず、空調制御装置40は、外気温Tam、および目標吹出温度TAO、室外熱交換器温度センサ56によって検出された室外熱交換器温度Teに基づいて、予め空調制御装置40に記憶された制御マップを参照して、高段側膨張弁13における冷媒減圧量と低段側膨張弁16における冷媒減圧量との合計減圧量Prdを決定する。
具体的には、この制御マップでは、外気温Tamから室外熱交換器温度Teを減算した偏差(Tam−Te)が予め定めた基準偏差(本実施形態では、10℃)となるように、合計減圧量Prdを決定する。
さらに、合計減圧量Prdおよび目標吹出温度TAOに基づいて、予め空調制御装置40に記憶された制御マップを参照して、高段側膨張弁13の絞り開度および低段側膨張弁16の絞り開度を決定する。この制御マップでは、目標吹出温度TAOに応じて、室内凝縮器12出口側冷媒の目標乾き度XOを決定する。より具体的には、目標吹出温度TAOの上昇に伴って、目標乾き度XOを上昇させるように決定する。
そして、室内凝縮器温度センサ54によって検出された室内凝縮器温度Tc、室内凝縮器圧力センサ55によって検出された圧力Pcを参照して、室内凝縮器12出口側冷媒の乾き度Xが目標乾き度XOに近づくように高段側膨張弁13の絞り開度を決定する。さらに、決定された高段側膨張弁13の絞り開度および合計減圧量Prdに基づいて、低段側膨張弁16の絞り開度を決定する。
ここで、室内凝縮器12出口側冷媒の乾き度Xを上昇させるためには、高段側膨張弁13の絞り開度を増加させればよい。このため、この制御マップでは、合計減圧量Prdが一定の条件では、目標吹出温度TAOの上昇に伴って、高段側膨張弁13の絞り開度を増加させ、低段側膨張弁16の絞り開度を減少させている。従って、目標吹出温度TAOの上昇に伴って、高段側膨張弁13にて減圧された中間圧冷媒の圧力Pmが上昇する。
さらに、目標吹出温度TAOは、車室内を車室内設定温度Tsetに保つためにエジェクタ式冷凍サイクル10が生じさせる必要のある熱量に相関を有する物理量である。従って、目標吹出温度TAOが上昇することは、エジェクタ式冷凍サイクル10に要求される加熱能力(熱負荷)が増加することを意味している。
従って、本実施形態の如く、目標吹出温度TAOに応じて、高段側膨張弁13の絞り開度および低段側膨張弁16の絞り開度を決定することは、エジェクタ式冷凍サイクル10に要求される加熱能力に応じて、高段側膨張弁13の絞り開度および低段側膨張弁16の絞り開度を決定することを意味している。
また、送風ファン12aの送風能力(送風ファン12aへ出力される制御電圧)については、目標吹出温度TAOに基づいて、予め空調制御装置40に記憶された制御マップを参照して決定される。具体的には、この制御マップでは、目標吹出温度TAOの上昇に伴って、送風ファン12aの送風量を増加させるように決定する。
また、外気ファン17aの送風能力(外気ファン17aへ出力される制御電圧)については、予め定めた基準送風能力が得られるように決定される。
そして、空調制御装置40は、上記の如く決定された制御信号等を各種制御対象機器へ出力する。その後、車両用空調装置の作動停止が要求されるまで、所定の制御周期毎に、上述の検出信号および操作信号の読み込み→目標吹出温度TAOの算出→各種制御対象機器の作動状態の決定→制御電圧および制御信号の出力といった制御ルーチンが繰り返される。
従って、エジェクタ式冷凍サイクル10では、図1の実線矢印に示すように冷媒が流れ、図3のモリエル線図に示すように冷媒の状態が変化する。より具体的には、圧縮機11から吐出された高温の高圧冷媒(図3のa3点)が、室内凝縮器12へ流入して、送風空気と熱交換して放熱する(図3のa3点→b3点)。これにより、送風空気が加熱される。
室内凝縮器12から流出した高圧冷媒は、高段側膨張弁13へ流入して、等エンタルピ的に減圧されて中間圧冷媒となる(図3のb3点→c3点)。この際、高段側膨張弁13の絞り開度は、室内凝縮器12出口側冷媒(図3のb3点)の乾き度Xが目標乾き度XOに近づくように調整される。高段側膨張弁13にて減圧された中間圧冷媒は、気液分離器14へ流入して、気液分離される(図3のc3点→d3点、c3点→e3点)。
気液分離器14にて分離された気相冷媒は、エジェクタ15のノズル部15aへ流入する。エジェクタ15のノズル部15aへ流入した冷媒は、等エントロピ的に減圧されて噴射される(図3のd3点→f3点)。そして、この噴射冷媒の吸引作用によって、室外熱交換器17から流出した冷媒が(図3のj3点)が、エジェクタ15の冷媒吸引口15cから吸引される。
冷媒吸引口15cから吸引された吸引冷媒は、エジェクタ15の内部に形成された吸引通路15eの通路断面積が徐々に縮小していることにより、圧力を低下させる(図3のj3点→k3点)。
ノズル部15aから噴射された噴射冷媒および冷媒吸引口15cから吸引された吸引冷媒は、ディフューザ部15dへ流入する(図3のf3点→g3点、k3点→g3点)。ディフューザ部15dでは、冷媒通路面積の拡大により、冷媒の速度エネルギが圧力エネルギに変換される。これにより、噴射冷媒と吸引冷媒との混合冷媒の圧力が上昇する(図3のg3点→h3点)。
ディフューザ部15dから流出した冷媒は、圧縮機11へ吸入されて再び圧縮される(図3のh3点→a3点)。
一方、気液分離器14にて分離された液相冷媒は、低段側膨張弁16へ流入して等エンタルピ的に減圧されて低圧冷媒となる(図3のe3点→i3点)。低段側膨張弁16にて減圧された低圧冷媒は、室外熱交換器17へ流入して外気と熱交換して吸熱する(図3のi3点→j3点)。室外熱交換器17から流出した冷媒は、エジェクタ15の冷媒吸引口15cから吸引される。
本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10は、以上の如く作動して、室外熱交換器17にて冷媒が外気から吸熱した熱を熱源として、室内凝縮器12にて車室内へ送風される送風空気を加熱することができる。これにより、車両用空調装置では、車室内の暖房を実現することができる。
また、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、エジェクタ15のディフューザ部15dの冷媒流出口が、圧縮機11の吸入口側に接続されているので、ディフューザ部15dにて昇圧された冷媒を圧縮機11へ吸入させることができる。つまり、エジェクタ15および圧縮機11を、それぞれ従来技術のガスインジェクションサイクルの低段側圧縮機構および高段側圧縮機構と同様に機能させるサイクルを構成することができる。
従って、エジェクタ15の昇圧作用によって、通常のガスインジェクションサイクルよりも圧縮機11の消費動力を低減させることができる。さらに、本実施形態の如く、車室内の暖房を行う車両用空調装置に適用される冷凍サイクル装置では、サイクルの高低圧差が比較的大きくなりやすいものの、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、圧縮機11の昇圧量を低減させて、圧縮機11の圧縮効率を向上させることができる。
さらに、高段側膨張弁13および低段側膨張弁16として、冷媒通路断面積を変更可能に構成された可変絞り機構を採用しているので、エジェクタ式冷凍サイクル10に要求される加熱能力に応じて、エジェクタ15のノズル部15aへ流入する中間圧冷媒の圧力Pmを適切な値に調整することができる。従って、要求される加熱能力に応じて、エジェクタ式冷凍サイクル10に充分に高い成績係数(COP)を発揮させることができる。
このことを、図4〜図7を用いて、より詳細に説明する。図4は、エジェクタ15のノズル部15aへ流入させる中間圧冷媒の圧力Pmおよび室内凝縮器12出口側冷媒の乾き度Xを変化させた際のエジェクタ式冷凍サイクル10の加熱能力(暖房能力)αhの変化を示している。図5は、エジェクタ15のノズル部15aへ流入させる中間圧冷媒の圧力Pmおよび室内凝縮器12出口側冷媒の乾き度Xを変化させた際のエジェクタ式冷凍サイクル10のCOPの変化を示している。
なお、本実施形態では、加熱能力αhとして、室内凝縮器12の入口側冷媒のエンタルピから出口側冷媒のエンタルピを減算したエンタルピ差と、室内凝縮器12を流通する冷媒の流量との乗算値を採用している。
図4、図5から明らかなように、要求される加熱能力αhに応じて、中間圧冷媒の圧力Pmおよび乾き度αを適切な値に変化させることで、エジェクタ式冷凍サイクル10に高いCOPを発揮させることができる。
より具体的には、比較的低い加熱能力αhが要求される低能力運転条件(運転条件1)では、図6(a)のモリエル線図に示すように、通常の加熱能力αhが要求される運転条件(図6(b)に示す運転条件2)よりも、乾き度Xを低下させて、中間圧冷媒の圧力Pmを低下させることによって、高いCOPを発揮させることができる。
また、比較的高い加熱能力αhが要求される高能力運転条件(運転条件3)では、図6(c)のモリエル線図に示すように、通常の加熱能力αhが要求される運転条件(図6(b)に示す運転条件2)よりも、乾き度Xを上昇させて、中間圧冷媒の圧力Pmを上昇させることによって、高いCOPを発揮させることができる。
つまり、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、要求される加熱能力αhの増加に伴って、中間圧冷媒の圧力Pmを上昇させることで、高いCOPを発揮させることのできる。その理由は、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、中間圧冷媒の圧力Pmを上昇させることで、エジェクタ15のノズル部15aへ流入する冷媒の圧力を上昇させることができるからである。
そして、ノズル部15aへ流入する冷媒の圧力を上昇させることで、圧縮機11吸入冷媒の圧力および密度を上昇させて、圧縮機11の体積効率を向上させることができる。従って、高い加熱能力αhが必要とされる高能力運転条件であっても、充分に高いCOPを発揮させることができる。
その結果、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10によれば、図7に示すように、いずれの乾き度Xにおいても、従来技術のガスインジェクションサイクルよりも高いCOPを発揮することができる。なお、図6(b)は、図3で説明したモリエル線図と同等である。さらに、図6では、図示の明確化のため冷媒の状態を示す符号を省略している。
ここで、前述の如く、室内凝縮器12出口側冷媒の乾き度Xが目標乾き度XOに近づくように、高段側膨張弁13の絞り開度および低段側膨張弁16の絞り開度を変化させると、同時に中間圧冷媒の圧力Pmも変化する。従って、空調制御装置40が高段側膨張弁13の絞り開度および低段側膨張弁16の絞り開度を決定する際の制御態様を以下のように変更してもよい。
すなわち、空調制御装置40が、目標吹出温度TAOの上昇に伴って、目標中間圧力PmOを上昇させるように決定し、さらに、中間圧冷媒の圧力Pmが目標中間圧力PmOに近づくように、高段側膨張弁13および低段側膨張弁16の作動を制御してもよい。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態で説明したエジェクタ式冷凍サイクル10に対して、図8の全体構成図に示すように、アキュムレータ18を追加した例を説明する。アキュムレータ18は、エジェクタ15から流出した冷媒の気液を分離して、分離された気相冷媒を圧縮機11の吸入口側へ流出させるものである。なお、図8では、第1実施形態と同一もしくは均等部分に同一の符号を付している。このことは、以下の図面でも同様である。
その他のエジェクタ式冷凍サイクル10の構成および作動は、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10においても、第1実施形態と同様に、エジェクタ式冷凍サイクル10に要求される加熱能力に応じて、中間圧冷媒の圧力Pmを適切な値に調整することができ、充分に高いCOPを発揮させることができる。
さらに、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10によれば、アキュムレータ18を備えているので、圧縮機11の液圧縮を防止することができ、圧縮機11の信頼性を向上させることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態で説明したエジェクタ式冷凍サイクル10に対して、図9の全体構成図に示すように、補助圧縮機21、および第1、第2三方継手22a、22bを追加した例を説明する。
第1三方継手22aは、室外熱交換器17から流出した冷媒の流れを分岐する分岐部である。第1三方継手22aの一方の冷媒流出口には、エジェクタ15の冷媒吸引口15c側が接続されている。また、第1三方継手22aの他方の冷媒流出口には、補助圧縮機21の吸入口側が接続されている。
補助圧縮機21は、第1三方継手22aにて分岐された他方の冷媒を圧縮して、第2三方継手22bの流入口側へ吐出するものである。補助圧縮機21の基本的構成は、圧縮機11と同様である。従って、補助圧縮機21は、空調制御装置40から出力される制御信号によって、その作動が制御される電動圧縮機である。さらに、空調制御装置40では、圧縮機11の冷媒吐出能力と補助圧縮機21の冷媒吐出能力とを、互いに独立して調整することができる。
第2三方継手22bは、エジェクタ15のディフューザ部15dから流出した冷媒の流れと、補助圧縮機21から吐出された冷媒の流れを合流させて、圧縮機11の吸入口側へ流出させるものである。第2三方継手22bの基本的構成は、第1三方継手22aと同様である。その他のエジェクタ式冷凍サイクル10の構成は、第1実施形態と同様である。
また、本実施形態の空調制御装置40は、予め記憶された制御マップを参照して、目標乾き度XO(目標中間圧力PmO)の上昇に伴って、補助圧縮機21の冷媒吐出能力を増加させるように決定する。従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルでは、図9の実線矢印に示すように冷媒が流れ、図10のモリエル線図に示すように冷媒の状態が変化する。
なお、図10のモリエル線図における各符号は、第1実施形態で説明した図3のモリエル線図に対して、サイクル構成上同等あるいは対応する箇所の冷媒の状態を示すものについては、同一のアルファベットを用い、添字(数字)を変更して示している。このことは、以下のモリエル線図についても同様である。
より具体的には、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、第1三方継手22aにて分岐された他方の冷媒が、補助圧縮機21に吸入されて圧縮される(図10のj10点→m10点)。補助圧縮機21から吐出された冷媒は、第2三方継手22bにて、エジェクタ15のディフューザ部15dから流出した冷媒と合流する(図10のm10点→n10点、h10点→n10点)。第2三方継手22bから流出した冷媒は、圧縮機11に吸入されて圧縮される(図10のn10点→a10点)。
その他のエジェクタ式冷凍サイクル10の作動は、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10においても、第1実施形態と同様に、エジェクタ式冷凍サイクル10に要求される加熱能力に応じて、中間圧冷媒の圧力Pmを適切な値に調整することができ、充分に高いCOPを発揮させることができる。
さらに、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10によれば、補助圧縮機21を備えているので、エジェクタ15へ吸引される吸引冷媒の流量を低減させることができる。これにより、ディフューザ部15dにおける昇圧量を増加させることができ、より一層、COPを向上させることができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、図11の全体構成図に示すエジェクタ式冷凍サイクル10aについて説明する。本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10aは、第1実施形態で説明したエジェクタ式冷凍サイクル10に対して、低段側膨張弁16が廃止されており、さらに、第2エジェクタ25、第2気液分離器26等が追加されている。
なお、以下の説明では、説明の明確化のために、第1実施形態で説明した気液分離器14を第1気液分離器14と記載し、エジェクタ15を第1エジェクタ15と記載する。さらに、第1エジェクタ15の各構成についても、「第1」を付して記載する。
本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10aの第1気液分離器14の液相冷媒流出口には、第2エジェクタ25の第2ノズル部25aの入口側が接続されている。第2エジェクタ25は、第1エジェクタ15と同様の機能を発揮するものである。従って、第2エジェクタ25は、第2ノズル部25a、第2ボデー部25bを有し、第2ボデー部25bには、第2冷媒吸引口25c、および第2ディフューザ部25dが形成されている。
さらに、第2エジェクタ25の第2ノズル部25aは、冷媒通路断面積を変更可能に構成された可変ノズルである。
より詳細には、第2ノズル部25aは、第2ノズル部25aの冷媒通路内に配置されて、喉部の通路断面積を変化させるニードル弁、およびニードル弁を第2ノズル部25aの軸方向に変位させる駆動装置としての電動アクチュエータ(ステッピングモータ)を有している。この電動アクチュータは、空調制御装置40から出力させる制御信号(制御パルス)によって、その作動が制御される。
従って、本実施形態では、空調制御装置40のうち、第2ノズル部25aの作動(冷媒通路断面積)を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)が、減圧制御部を構成している。第2ディフューザ部25dの冷媒流出口には、第2気液分離器26の流入口側が接続されている。第2気液分離器26は、第2エジェクタ25から流出した冷媒の気液を分離するものである。
第2気液分離器26の気相冷媒流出口には、第1エジェクタ15の第1冷媒吸引口15c側が接続されている。第2気液分離器26の液相冷媒流出口には、固定絞り27を介して、室外熱交換器17の冷媒流入口側が接続されている。この固定絞り27としては、オリフィス、キャピラリチューブ等を採用することができる。室外熱交換器17の冷媒流出口には、第2エジェクタ25の冷媒吸引口25c側が接続されている。
その他のエジェクタ式冷凍サイクル10aの構成は、第1実施形態で説明したエジェクタ式冷凍サイクル10と同様である。
次に、上記構成における本実施形態の作動について説明する。本実施形態の空調制御装置40は、第2ノズル部25aの冷媒通路断面積を、第1実施形態で説明した低段側膨張弁16の絞り開度と同様に変化させる。
つまり、本実施形態の空調制御装置40では、エジェクタ式冷凍サイクル10aに要求される加熱能力に応じて、室内凝縮器12出口側冷媒の乾き度Xが目標乾き度XOに近づくように、高段側膨張弁13の絞り開度および第2ノズル部25aの冷媒通路断面積を制御する。その他のエジェクタ式冷凍サイクル10aの作動は、第1実施形態で説明したエジェクタ式冷凍サイクル10と同様である。
従って、エジェクタ式冷凍サイクル10aでは、図11の実線矢印に示すように冷媒が流れ、図12のモリエル線図に示すように冷媒の状態が変化する。より具体的には、本実施形態では、第1気液分離器14にて分離された気相冷媒(図12のd12点)が、第1エジェクタ15の第1ノズル部15aへ流入し、等エントロピ的に減圧されて第1噴射冷媒として噴射される(図12のd12点→f12点)。
これにより、第2気液分離器26にて分離された気相冷媒が(図12のr12点)が、第1エジェクタ15の第1冷媒吸引口15cから吸引される。第1冷媒吸引口15cから吸引された第1吸引冷媒は、第1吸引通路15eにて等エントロピ的に減圧されて(図12のr12点→t12点)、第1ディフューザ部15dへ流入する。
第1ディフューザ部15dでは、第1噴射冷媒と第1吸引冷媒が混合し、混合冷媒が昇圧される(図12のf12点→g12点→h12点、t12点→g12点→h12点)。第1ディフューザ部15dから流出した冷媒は、第1実施形態と同様に、圧縮機11へ吸入されて再び圧縮される(図12のh12点→a12点)。
一方、第1気液分離器14にて分離された液相冷媒(図12のe12点)は、第2エジェクタ25の第2ノズル部25aへ流入し、等エントロピ的に減圧されて第2噴射冷媒として噴射される(図12のe12点→o12点)。そして、この第2噴射冷媒の吸引作用によって、室外熱交換器17から流出した冷媒が(図12のj12点)が、第2エジェクタ25の第2冷媒吸引口25cから吸引される。
第2エジェクタ25の第2冷媒吸引口25cから吸引された第2吸引冷媒は、第2エジェクタ25の第2吸引通路25eを通過する際に、等エントロピ的に減圧される(図12のj12点→k12点)。さらに、第2ノズル部25aから噴射された第2噴射冷媒および第2冷媒吸引口25cから吸引された第2吸引冷媒は、第2エジェクタ25の第2ディフューザ部25dへ流入する(図12のo12点→p12点、k12点→p12点)。
第2ディフューザ部25dでは、冷媒通路面積の拡大により、冷媒の速度エネルギが圧力エネルギに変換される。これにより、第2噴射冷媒と第2吸引冷媒との混合冷媒の圧力が上昇する(図12のp12点→q12点)。第2ディフューザ部25dから流出した冷媒は、第2気液分離器26へ流入して気液分離される(図12のq12点→r12点、q12点→s12点)。
第2気液分離器26にて分離された気相冷媒は、第1エジェクタ15の冷媒吸引口15cから吸引される。
第2気液分離器26にて分離された液相冷媒は、固定絞り27にて等エンタルピ的に減圧されて低圧冷媒となる(図12のs12点→o12点)。固定絞り27にて減圧された低圧冷媒は、室外熱交換器17へ流入して外気と熱交換して吸熱する(図12のi12点→j12点)。室外熱交換器17から流出した冷媒は、第2エジェクタ25の第2冷媒吸引口25cから吸引される。
本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10aは、以上の如く作動して、室外熱交換器17にて冷媒が外気から吸熱した熱を熱源として、室内凝縮器12にて車室内へ送風される送風空気を加熱することができる。これにより、車両用空調装置では、車室内の暖房を実現することができる。
また、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10aでは、第2気液分離器26の気相冷媒流出口が第1エジェクタ15の第1冷媒吸引口15c側に接続され、第1エジェクタ15の第1ディフューザ部15dの冷媒流出口が、圧縮機11の吸入口側に接続されている。
従って、第2ディフューザ部25dおよび第1ディフューザ部15dの双方で昇圧された冷媒を圧縮機11へ吸入させることができる。つまり、第1、第2エジェクタ15、25および圧縮機11を、それぞれ二段昇圧式の圧縮機を備えるガスインジェクションサイクルの低段側圧縮機構および高段側圧縮機構と同様に機能させるサイクルを構成することができる。
従って、第1、第2エジェクタ15、25の昇圧作用によって、通常のガスインジェクションサイクルよりも圧縮機11の消費動力を低減させることができる。
さらに、高段側膨張弁13および第2エジェクタ25として、絞り回路(冷媒通路断面積)を変更可能に構成されたものを採用しているので、エジェクタ式冷凍サイクル10aに要求される加熱能力に応じて、エジェクタ15のノズル部15aへ流入する中間圧冷媒の圧力Pmを適切な値に調整することができる。
その結果、第1実施形態で説明したエジェクタ式冷凍サイクル10と同様に、要求される加熱能力に応じて、エジェクタ式冷凍サイクル10aに充分に高いCOPを発揮させることができる。
もちろん、本実施形態においても、空調制御装置40が、目標吹出温度TAOの上昇に伴って、目標中間圧力PmOを上昇させるように決定し、さらに、中間圧冷媒の圧力Pmが目標中間圧力PmOに近づくように、高段側膨張弁13および第2エジェクタ25の作動を制御してもよい。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、本発明に係るエジェクタ式冷凍サイクル10、10aを電気自動車の車両用空調装置に適用した例を説明したが、エジェクタ式冷凍サイクル10、10aの適用はこれに限定されない。例えば、走行用電動モータとエンジンの双方から車両走行用の駆動力を得るハイブリッド車両や、エンジン廃熱の少ないディーゼル車両等に適用してもよい。
もちろん、エジェクタ式冷凍サイクル10、10aを定置型の暖房装置等に適用してもよい。さらに、加熱対象流体として水を加熱するヒートポンプ式給湯機等に適用してもよい。
(2)上述の第1〜第3実施形態では、高段側膨張弁13および低段側膨張弁16として電気式の可変絞り機構を採用した例を説明したが、本発明に係るエジェクタ式冷凍サイクル10の高段側減圧装置および低段側減圧装置はこれに限定されない。
室内凝縮器12出口側冷媒の乾き度X(あるいは、中間圧冷媒の圧力Pm)が目標乾き度XO(あるいは、目標中間圧力PmO)に近づくように制御可能であれば、例えば、高段側減圧装置および低段側減圧装置のいずれか一方を可変絞り機構とし、他方を固定絞りとしてもよい。
このことは、第4実施形態においても同様である。すなわち、高段側減圧装置および第2ノズル部のいずれか一方の冷媒通路断面積を可変とし、他方を固定としてもよい。
(3)上述の実施形態では、高段側膨張弁13、低段側膨張弁16および第2エジェクタ25の制御するために、室内凝縮器温度センサ54、室内凝縮器圧力センサ55等の検出信号を用いた例を説明したが、検出信号はこれに限定されない。例えば、室内凝縮器12出口側冷媒の乾き度を検出する乾き度センサを追加して、この乾き度センサの検出信号に基づいて、高段側膨張弁13、低段側膨張弁16および第2エジェクタ25の作動を制御してもよい。
(4)上述の実施形態では、冷媒としてR134aあるいはR1234yf等を採用可能であることを説明したが、冷媒はこれに限定されない。例えば、R600a、R410A、R404A、R32、R407C、HFO−1234ze、HFO−1234zd等を採用することができる。または、これらの冷媒のうち複数種を混合させた混合冷媒等を採用してもよい。
(5)また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態で説明したアキュムレータ18を、第3、第4実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10aに適用してもよい。また、第3実施形態で説明した補助圧縮機21を、第4実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10aに適用してもよい。
10、10a エジェクタ式冷凍サイクル
11 圧縮機
12 室内凝縮器(放熱器)
13 高段側膨張弁(高段側減圧装置)
14 気液分離器(第1気液分離器)
15 エジェクタ(第1エジェクタ)
16 低段側膨張弁(低段側減圧装置)
17 室外熱交換器(蒸発器)
25 第2エジェクタ
26 第2気液分離器

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、
    前記圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒を放熱させる放熱器(12)と、
    前記放熱器(12)から流出した高圧冷媒を中間圧冷媒となるまで減圧させる高段側減圧装置(13)と、
    前記高段側減圧装置(13)にて減圧された前記中間圧冷媒の気液を分離する気液分離器(14)と、
    前記気液分離器(14)にて分離された気相冷媒を減圧させるノズル部(15a)から噴射される高速度の噴射冷媒の吸引作用によって冷媒吸引口(15c)から冷媒を吸引し、前記噴射冷媒と前記冷媒吸引口(15c)から吸引された吸引冷媒とを混合させて昇圧させる昇圧部(15d)を有するエジェクタ(15)と、
    前記気液分離器(14)にて分離された液相冷媒を低圧冷媒となるまで減圧させる低段側減圧装置(16)と、
    前記低段側減圧装置(16)にて減圧された前記低圧冷媒を蒸発させる蒸発器(17)と、を備え、
    前記蒸発器(17)の冷媒流出口は、前記冷媒吸引口(15c)側に接続されており、
    前記昇圧部(15d)の冷媒流出口は、前記圧縮機(11)の吸入口側に接続されており、
    前記高段側減圧装置(13)および前記低段側減圧装置(16)の少なくとも一方は、冷媒通路断面積を変更可能に構成されていることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記高段側減圧装置(13)および前記低段側減圧装置(16)の少なくとも一方の作動を制御する減圧制御部(40b、40c)を備え、
    前記減圧制御部(40b、40c)は、前記放熱器(12)から流出した冷媒の乾き度(X)が、サイクルに要求される熱負荷に応じて決定される目標乾き度(XO)に近づくように、前記高段側減圧装置(13)および前記低段側減圧装置(16)の少なくとも一方の作動を制御することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記高段側減圧装置(13)および前記低段側減圧装置(16)の少なくとも一方の作動を制御する減圧制御部(40b、40c)を備え、
    前記減圧制御部(40b、40c)は、前記中間圧冷媒の圧力(Pm)が、サイクルに要求される熱負荷に応じて決定される目標中間圧力(PmO)に近づくように、前記高段側減圧装置(13)および前記低段側減圧装置(16)の少なくとも一方の作動を制御することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  4. さらに、前記蒸発器(17)から流出した冷媒の流れを分岐する分岐部(22a)と、
    前記分岐部(22a)にて分岐された一方の冷媒を吸入して圧縮し、前記圧縮機(11)の吸入口側へ吐出する補助圧縮機(11)を備え、
    前記分岐部(22a)にて分岐された他方の冷媒が前記冷媒吸引口(15c)側に導かれることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  5. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、
    前記圧縮機(11)から吐出された高圧冷媒を放熱させる放熱器(12)と、
    前記放熱器(12)から流出した高圧冷媒を中間圧冷媒となるまで減圧させる高段側減圧装置(13)と、
    前記高段側減圧装置(13)にて減圧された前記中間圧冷媒の気液を分離する第1気液分離器(14)と、
    前記第1気液分離器(14)にて分離された気相冷媒を減圧させる第1ノズル部(15a)から噴射される高速度の第1噴射冷媒の吸引作用によって第1冷媒吸引口(15c)から冷媒を吸引し、前記第1噴射冷媒と前記第1冷媒吸引口(15c)から吸引された第1吸引冷媒とを混合させて昇圧させる第1昇圧部(15d)を有する第1エジェクタ(15)と、
    前記第1気液分離器(14)にて分離された液相冷媒を減圧させる第2ノズル部(25a)から噴射される高速度の第2噴射冷媒の吸引作用によって第2冷媒吸引口(25c)から冷媒を吸引し、前記第2噴射冷媒と前記第2冷媒吸引口(25c)から吸引された第2吸引冷媒とを混合させて昇圧させる第2昇圧部(25d)を有する第2エジェクタ(15)と、
    前記第2昇圧部(25d)から流出した冷媒の気液を分離する第2気液分離器(14)と、
    前記第2気液分離器(14)にて分離された液相冷媒を低圧冷媒となるまで減圧させる低段側減圧装置(16)と、
    前記低段側減圧装置(16)にて減圧された前記低圧冷媒を蒸発させる蒸発器(17)と、を備え、
    前記第2気液分離器(14)にて分離された気相冷媒を流出させる気相冷媒流出口は、前記第1冷媒吸引口(15c)側に接続されており、
    前記蒸発器(17)の冷媒流出口は、前記第2冷媒吸引口(25c)側に接続されており、
    前記第1昇圧部(15d)の冷媒流出口は、前記圧縮機(11)の吸入口側に接続されており、
    前記高段側減圧装置(13)および前記第2ノズル部(25a)の少なくとも一方は、冷媒通路断面積を変更可能に構成されていることを特徴とする冷凍サイクル装置。
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