JP2017071509A - シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】既に排出されたシートのパンチ穴と後続のシートの先端角部との干渉によるシートの押し出しや整合不良を抑制可能なシート後処理装置を提供する。【解決手段】この用紙後処理装置(シート後処理装置)20は、パンチ穴形成装置21と、処理トレイ30と、排出トレイ50と、第1排出ローラー対27と、第2排出ローラー対29と、腰付け部材32と、を備える。パンチ穴が形成された用紙Pを処理トレイ30上での後処理を施さずに排出トレイ50に排出する場合、腰付け部材32が用紙Pから離間する方向に退避した状態で、第1排出ローラー対27は用紙Pの少なくとも先端が排出トレイ50上に到達するまで用紙Pを搬送する。【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置によって画像形成された用紙等のシートにパンチ穴形成処理や綴じ処理等の後処理を行うシート後処理装置及びそれを備えた画像形成システムに関する。
従来、複写機、プリンター等の画像形成装置によって画像が形成された用紙(シート)を複数枚スタックして、スタックされた用紙束をまとめてステープルで綴じる綴じ処理、及びパンチ穴形成装置でパンチ穴(穿孔)を空けるパンチ穴形成処理等の後処理を実行可能な用紙後処理装置が利用されている。
このような用紙後処理装置では、パンチ穴形成装置は用紙の搬送方向ではなく、搬送方向と直交する方向の端縁に沿って複数のパンチ穴を形成していた。この理由は、用紙の搬送方向の端縁に沿ってパンチ穴を形成する場合、用紙を一時停止させる必要が生じるため、生産性(処理効率)の低下が懸念されること、及び、A3サイズの用紙に印字可能な画像形成装置であればA4サイズの用紙を横搬送(横通紙)できるため、用紙の搬送方向の端縁に沿ってパンチ穴を形成する需要がなかったことによる。
しかし、近年、画像形成装置の省スペース化の要望に伴い、A4サイズの用紙を縦搬送(縦通紙)する画像形成装置が発売されている。そのため、これに対応して用紙の搬送方向の端縁に沿ってパンチ穴を形成する需要も出てきている。
用紙搬送方向に複数のパンチ穴を形成する方法としては、例えば特許文献1には、穿孔処理されたシートに対して折り処理を行う際に、4箇所の穿孔が2箇所に重なるようにシートの中心線に対する穿孔位置を変更する後処理装置が開示されている。また、特許文献2には、搬送中のシートを停止させることなくパンチ穴の形成を行うシート後処理装置において、穿孔装置とシートの側端を検知する端部検出手段とを搬送方向と直交する方向に移動可能とし、搬送されるシートのサイズに応じた位置にパンチ穴を形成するシート処理装置が開示されている。
特開2002−68577号公報 特開2000−211802号公報
ところで、通常、排出トレイ上に用紙を排出する際は、腰付け部材により用紙に腰付けを行い、用紙の丸まりを回避している。しかしながら、図6に示すように、後続の用紙201は腰付けされることによって、幅方向(用紙搬送方向と垂直な方向)の端部が既に排出された用紙200の幅方向端部よりも内寄りに配置される。このため、用紙搬送方向と平行な端縁に沿ってパンチ穴が形成された用紙201を排出トレイに排出する場合、既に排出された用紙200のパンチ穴200aに後続の用紙201の先端角部が引っ掛かることがある。このとき、後続の用紙201には腰が付与されているので、排出トレイ上に排出された用紙200の押し出しや整合不良を発生させるという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、既に排出されたシートのパンチ穴と後続のシートの先端角部との干渉によるシートの押し出しや整合不良を抑制可能なシート後処理装置及びそれを備えた画像形成システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の構成のシート後処理装置は、シート搬送方向と平行なシートの側端縁に沿ってパンチ穴を形成するパンチ穴形成装置と、パンチ穴形成装置のシート搬送方向下流側に配置され、所定枚数のシートを受け入れて積載する処理トレイと、処理トレイのシート搬送方向下流側に配置され、シートが排出される排出トレイと、処理トレイ上のシートを排出トレイに排出する排出ローラー対と、処理トレイのシート搬送方向上流側の上方に配置され、シートを搬送する搬送ローラー対と、排出ローラー対によりニップされたシートに接触し、シートをシート厚み方向に変形させることにより、シートに腰を付与する腰付け部材と、処理トレイ上のシートに対して後処理を施すトレイ上処理部と、を備える。パンチ穴が形成されたシートをトレイ上処理部による後処理を施さずに排出トレイに排出する場合、腰付け部材がシートから離間する方向に退避した状態で、搬送ローラー対はシートの少なくとも先端が排出トレイ上に到達するまでシートを搬送した後、シートの後端が搬送ローラー対を通過する前に、排出ローラー対はシートをニップするとともに腰付け部材はシートに腰付けし、排出ローラー対は排出トレイ上にシートを排出する。
本発明の第1の構成によれば、パンチ穴が形成されたシートをトレイ上処理部による後処理を施さずに排出トレイに排出する場合、腰付け部材がシートから離間する方向に退避した状態で、搬送ローラー対はシートの少なくとも先端が排出トレイ上に到達するまでシートを搬送する。これにより、シートに腰が付与されていない状態でシートの先端が排出トレイ上に排出されるので、既に排出されたシートのパンチ穴に後続のシートの先端角部が引っ掛かることを抑制して、排出トレイ上に排出されたシートの押し出しや整合不良が発生するのを抑制することができる。
また、シートの後端が搬送ローラー対を通過する前に、排出ローラー対はシートをニップするとともに腰付け部材はシートに腰付けし、排出ローラー対は排出トレイ上にシートを排出する。これにより、搬送ローラー対によりシートをニップした状態で排出ローラー対によりシートをニップすることができるので、シートを安定して搬送することができる。なお、排出トレイ上に排出されたシート先端は、既に排出されたシートに沿う(倣う)ので、シートの少なくとも先端が排出トレイ上に排出された後は、シートの後端側が腰付けされた状態で排出ローラー対により排出されたとしても、排出トレイ上に排出されたシートの押し出しや整合不良が発生することがない。
画像形成装置及び本発明の第1実施形態の用紙後処理装置の内部構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態の用紙後処理装置の処理トレイ周辺の部分拡大図であり、第2排出ローラー対のニップが解除された状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の用紙後処理装置の処理トレイ周辺の部分拡大図であり、第2排出ローラー対が用紙をニップした状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の第2排出ローラー対周辺を排出トレイ側から示した図である。 画像形成装置と本発明の第1実施形態の用紙後処理装置とを含む画像形成システムの制御経路を示すブロック図である。 従来のシート後処理装置の課題を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1を参照して画像形成装置100、及び本発明の第1実施形態の用紙後処理装置20から構成される画像形成システムについて説明する。図1は、本発明の画像形成装置100及び用紙後処理装置20の内部構成を示す概略図である。なお、本実施形態においては画像形成装置100の一例として複合機を例示しているが、本発明の用紙後処理装置20は、デジタル複合機以外の、例えばレーザープリンターやインクジェットプリンター、ファクシミリ装置等にも同様に連結可能である。
図1に示すように、画像形成装置100は、いわゆる胴内排紙型のデジタル複合機であって、大きくは、本体ハウジング2aと、その上部に配設された上ハウジング2bとで構成されている。上ハウジング2bには、原稿の画像を電気信号として読み取るための後述する各種機構が設けられ、上ハウジング2bの上部には原稿搬送装置3が付設されている。他方、本体ハウジング2aには、読み取った原稿画像の電気信号に基づいて用紙(シート)に画像を転写するための後述する各種機構が設けられ、本体ハウジング2aの左側部には用紙後処理装置(シート後処理装置)20が付設されている。
本実施形態では、本体ハウジング2aは、下ハウジング2aaと、その上方で右側部に沿って位置し上ハウジング2bに連結される連結ハウジング2abと、より構成され、下ハウジング2aaには、用紙Pの給紙部4や、用紙P上にトナー画像を形成する画像形成部6や、用紙P上のトナー画像を定着するための定着装置7等が設けられ、他方、連結ハウジング2abには、定着後の用紙Pを搬送して本体ハウジング2aから排出するための用紙排出部(排出部)18が設けられている。
また、上ハウジング2bの直下における連結ハウジング2abの左側方には、左側面及び正面に向けて大きく開放された胴内排紙空間16が形成されており、この胴内排紙空間16には、連結ハウジング2abの左側面から排出される用紙Pを受け入れて積載するとともに、用紙Pに所定の後処理を施す場合には用紙後処理装置20への搬送を可能とする中継ユニット19が設けられている。
本体ハウジング2a内には、下部に配設された給紙部4と、給紙部4の側方及び上方に配設された用紙搬送部5と、給紙部4の上方に配設された画像形成部6と、画像形成部6の用紙搬送方向下流側(図1の右側)に配設された定着装置7とが備えられている。
給紙部4には、用紙搬送方向下流側に給紙ローラー等の分離給送手段が設けられた複数の給紙カセット4aが備えられており、この給紙カセット4aに載置された用紙Pの束を、給紙ローラーの回転動作によって、最上位の用紙Pから1枚ずつ用紙搬送部5に給紙するものである。用紙搬送部5は、給紙部4から給紙された用紙Pを、各搬送ローラー対5aによって画像形成部6へと搬送する。
画像形成部6及び定着装置7は、画像形成装置100本体の内部で用紙搬送方向と直交する幅方向(前後方向、図1の紙面に直交する方向)に細長く配設され、下ハウジング2aa内の上部において図1における左側から画像形成部6、定着装置7の順に用紙Pの搬送方向(左から右方向)に沿って並設されている。
画像形成部6は、電子写真プロセスによって、用紙P上に所定のトナー像を形成するものであり、回転可能に軸支された像担持体である感光体ドラム9と、この感光体ドラム9の周囲にその回転方向に沿って配設される帯電装置11、露光装置12、現像装置13、転写装置14、クリーニング装置15及び不図示の除電装置を備えている。定着装置7は、画像形成部6においてトナー像が転写された用紙Pを、加熱ローラーと加圧ローラーとからなる一対の定着ローラー対7aに挟持させて加熱及び加圧して、未定着トナー像を用紙P上に定着させるものである。
上ハウジング2b内には、画像読取部8が設けられている。画像読取部8は、原稿の画像情報を読み取るものであり、1枚ずつの原稿を手置きで読み取らせる場合には、原稿搬送装置3を開いて上ハウジング2bの上面に設けられたコンタクトガラス8a上に原稿を載置し、原稿束から1枚ずつを自動的に読み取らせる場合には、原稿束を、閉じた状態の原稿搬送装置3の給紙トレイ上3aに載置する。原稿束が給紙トレイ3a上に載置された場合は、当該原稿束から原稿が1枚ずつ自動的に順次コンタクトガラス8a上に送り込まれるようになっている。いずれの場合でもコンタクトガラス8a上に位置した原稿に、不図示の露光ランプから光が照射され、その反射光は画像光として反射鏡及び結像レンズ等の光学系(いずれも図示せず)を介して光電変換部(CCD)へ導かれる。
以下、上記のように構成された画像形成装置100の基本的な動作を説明する。先ず、図1で反時計回りに回転する感光体ドラム9の表面が帯電装置11によって一様に帯電される。続いて、画像読取部8で読み取られた画像情報に基づいて露光装置12(レーザー装置等)からのレーザービームが感光体ドラム9の周面に照射され、これによって感光体ドラム9の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像に現像装置13から現像剤としてのトナーが供給されることによりトナー像が形成される。
次いで、給紙部4からの用紙Pは、用紙搬送路5を通過し、所定のタイミングでトナー像が形成された感光体ドラム9に向けて搬送され、ここで転写ローラー等からなる転写装置14により感光体ドラム9の表面のトナー像が用紙Pに転写される。そして、トナー像が転写された用紙Pは感光体ドラム9から分離され、定着装置7に向けて搬送される。用紙Pは、定着ローラー対7aを通過する際に加熱、加圧処理されてトナー像が定着される。
トナー像の用紙Pへの転写処理が完了した感光体ドラム9は、クリーニング装置15で周面に残留している残留トナーが取り除かれた後、除電装置(図示せず)で残留電荷を除去する除電処理が施される。その後、帯電装置11により再び周面に帯電処理が施され、以下同様にして画像形成が行われることとなる。
定着装置7を通過した用紙Pは、そのまま垂直上方に向けて用紙搬送路5に沿って連結ハウジング2ab内に搬送される。用紙搬送路5の上部は連結ハウジング2ab内で左方に向かって上下2つの搬送路に分岐しており、分岐部に配置された切り替え爪17によって、用紙Pの搬送方向が切り替えられるようになっている。
この連結ハウジング2ab内には、用紙排出部18が設けられている。用紙排出部18は、上排出ローラー対18aと、上排出ローラー対18aの直下に配置された下排出ローラー対18bと、を有しており、用紙搬送路5を搬送された用紙Pが切り替え爪17によって上方の搬送路若しくは下方の搬送路に案内される。
切り替え爪17によって上方の搬送路に案内された用紙Pは、上排出ローラー対18aから左方に排出され、切り替え爪17によって下方の搬送路に案内された用紙Pは、下排出ローラー対18bによって左方に排出される。切り替え爪17は、制御部70(図5参照)によって案内方向を切り替えるようになっている。なお、制御部70は、画像形成装置100に設けられ、画像形成システム全体(画像形成装置100および用紙後処理装置20)を制御する。
中継ユニット19は、胴内排紙空間16の底面16aに着脱可能に装着され、胴内排紙空間16には、中継ユニット19の装着を検知する検知センサー(図示せず)が設けられている。検知センサーは、PIセンサー等から構成されており、検知結果を制御部70に送信する。
また、底面16aには、用紙排出方向下流側(図1の左側)に向かって上方に傾斜する傾斜面が形成されており、中継ユニット19が胴内排紙空間16から離脱されているとき、底面16aが用紙排出トレイとして用いられる。この場合、検知センサーは中継ユニット19が装着されていないことを検知し、検知結果が制御部70に送信されると、切り替え爪17は用紙Pを上排出ローラー対18aに案内する。そして、上排出ローラー対18aから排出された用紙Pは底面16a上に排出される。
一方、中継ユニット19が胴内排紙空間16に装着されていることを検知センサーが検知し、検知結果が制御部70に送信されると、切り替え爪17は用紙Pを下排出ローラー対18bに案内する。そして、下排出ローラー対18bから排出された用紙Pは中継ユニット19に搬入される。中継ユニット19内に搬入された用紙Pは、中継ユニット19内を通過し、用紙後処理装置20に搬入される。
なお、検知結果を操作部80(図5参照)に表示し、ユーザーが操作パネル上で用紙Pの案内方向を切り替えることもできる。また、中継ユニット19の上面部は、上排出ローラー対18aから排出された用紙Pが載置される用紙排出トレイを構成している。
用紙後処理装置20内部には、搬入された用紙Pに対してパンチ穴形成を行うパンチ穴形成装置21、搬入された用紙Pを複数枚積載(スタック)する処理トレイ30、及び処理トレイ30上に積載された用紙束をステープルで綴じるステープラー(トレイ上処理部)40が備えられている。用紙後処理装置20の側面には、用紙Pの排出に適した位置に昇降可能な排出トレイ50が設けられている。
パンチ穴形成装置21は、用紙後処理装置20の上部に配置されており、用紙Pの搬送方向と平行な一方の側端縁(装置前側または後側)に沿って複数のパンチ穴を形成する。パンチ穴形成装置21の上流側かつ用紙搬送方向と直交する方向(図1の紙面と垂直な方向)の略中央部には、中継ユニット19内の用紙搬入ローラー対によって用紙後処理装置20内に搬入される用紙Pの先端を検知する搬入検知センサー(図示せず)が配置されている。
制御部70は、搬入検知センサーによる用紙Pの先端の検知タイミングに基づいて中継ユニット19内の用紙搬入ローラー対の駆動を制御することにより、パンチ穴形成装置21に搬送される用紙Pの搬送方向のパンチ穴形成位置を調整する。具体的には、搬入検知センサーによる用紙Pの先端または後端の検知から用紙搬入ローラー対を停止するまでの基準搬送パルス値を加減算する搬送方向パルス調整値を設定する。
図2及び図3は、用紙後処理装置20内の処理トレイ30周辺の部分断面図である。用紙搬送方向に対しパンチ穴形成装置21(図1参照)の下流側には第1排出ローラー対(搬送ローラー対)27が配設されている。第1排出ローラー対27の上流側には用紙Pの通過を検知するアクチュエーター型の用紙検知センサー28が配置されている。
更に、第1排出ローラー対27の下方には第1排出ローラー対27によって搬送される用紙Pを所定枚数整合して積載する処理トレイ30と、処理トレイ30上に積載された用紙Pの束(用紙束)に綴じ処理を行うステープラー40(図1参照)が設けられている。
用紙搬送方向に対し処理トレイ30の下流側には、処理トレイ30から排出トレイ50に用紙束を排出する第2排出ローラー対(排出ローラー対)29が配設されている。第2排出ローラー対29は図4に示すように、用紙幅方向(図2の紙面と垂直な方向、用紙搬送方向と直交する方向)に沿って複数(ここでは2つ)設けられている。また、各第2排出ローラー対29は、駆動モーター(図示せず)により正逆回転可能なゴム製の排出ローラー29aと、排出ローラー29aに従動して回転する樹脂製の排出コロ29bとで構成されている。排出ローラー29aは、回動軸31aを支点として上下に揺動可能なローラーホルダー31(図2参照)に支持されている。
また、ローラーホルダー31には、用紙搬送路内に用紙厚み方向に突出する複数(ここでは2つ)の腰付け部材32が取り付けられている。腰付け部材32は、第2排出ローラー対29のニップ位置よりも下方に突出しており、第2排出ローラー対29にニップされた用紙Pに接触し用紙Pを用紙厚み方向に変形させることにより、用紙Pに腰を付与する。ここでは、腰付け部材32は、排出ローラー29aに対して用紙幅方向の外側に配置されているので、用紙Pは、用紙搬送方向と平行な側端縁(パンチ穴に沿った側端縁)が下方向に撓むように、腰付け部材32により変形される。なお、腰付け部材32を排出ローラー29aと例えば交互に配置し、用紙Pを波形状に変形させてもよい。
図2および図3に示すように、処理トレイ30の上方であって第1排出ローラー対27の下流側(図2の左側)には、第1排出ローラー対27によって搬入される用紙Pを処理トレイ30方向に叩いてトレイ面に沿わせるための叩き部材33が配設されている。また、処理トレイ30の上方であって叩き部材33の下流側(図2の左側)には、図2の反時計回り方向に回転して用紙Pを処理トレイ30上に引き込むためのゴム板製のパドル34が設けられている。
処理トレイ30は積載される用紙Pの後端側(図2の右側)に向かって下向きに傾斜するように設けられており、パドル34が回転中心34aを中心として図2の反時計回り方向に回転することによって用紙Pが後端側から処理トレイ30上に引き込まれ、用紙Pの後端が突き当て部30aに当接する。これにより、用紙束の後端が揃った状態で処理トレイ30上に積載される。また、処理トレイ30には、処理トレイ30上に所定枚数積載された用紙束を用紙幅方向に整合する一対の側端整合カーソル(トレイ上処理部)60が設けられている。
ステープラー40は、移動機構(図示せず)によって用紙幅方向に移動可能であり、綴じ処理の内容に応じて処理トレイ30の下端部に沿って所定位置に移動する。
第1排出ローラー対27の上流側近傍には、用紙Pの有無を検知する用紙検知センサー35が設けられている。用紙検知センサー35は、PIセンサー等から構成されており、検知結果を制御部70に送信する。制御部70は、パンチ穴が形成された用紙Pがステープラー40や側端整合カーソル60による後処理(処理トレイ30上での後処理)を施されずに排出トレイ50に排出される場合、用紙検知センサー35により用紙Pの後端が検知されると、ローラーホルダー31を下方に揺動させて、第2排出ローラー対29により用紙Pをニップさせる。
第2排出ローラー対29の上流側近傍には、用紙Pの有無を検知する用紙検知センサー36が設けられている。用紙検知センサー36は、PIセンサー等から構成されており、検知結果を制御部70に送信する。制御部70は、用紙検知センサー36により用紙Pの後端が検知されると、所定時間(例えば100ms)経過後(用紙Pが第2排出ローラー対29を通過した後)にローラーホルダー31を上方に揺動させて、第2排出ローラー対29のニップを解除する。
排出トレイ50の上流側近傍には、排出トレイ50上に載置された用紙Pの最上面(用紙Pが載置されていない場合は、排出トレイ50の上面(用紙載置面))を検知する検知センサー37が設けられている。検知センサー37は、PIセンサー等から構成されており、検知結果を制御部70に送信する。制御部70は、パンチ穴が形成された用紙Pがステープラー40や側端整合カーソル60による後処理を施されずに排出トレイ50に排出される場合、パンチ穴が形成されていない用紙Pがステープラー40や側端整合カーソル60による後処理を施されずに排出トレイ50に排出される場合に比べて、排出トレイ50上に載置された用紙Pの最上面(又は、排出トレイ50の用紙載置面)が高くなるように排出トレイ50の高さを調整して、排出トレイ50上に排出される用紙Pの積載位置を高くする。
図5は、画像形成装置100と用紙後処理装置20とを含む画像形成システムの制御経路を示すブロック図である。なお、画像形成システムを使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、制御部70自体は複雑なものとなる。そこで、図5では制御部70や用紙後処理装置20のうち、本発明の実施に必要となる部分について重点的に説明している。なお、ここでは画像形成装置100内に設けられた制御部70を用いて画像形成システム全体を制御することとしたが、用紙後処理装置20内に制御部を設けることも可能である。
制御部70は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)71、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)72、読み書き自在の記憶部であるRAM(Random Access Memory)73、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部74、カウンター75、複数(ここでは2個)のI/F(インターフェイス)76を少なくとも備えており、I/F76を介して画像形成装置100、用紙後処理装置20内の各装置に制御信号を送信し、操作部80からの入力信号を受信する。
ROM72には、システムの制御用プログラムや制御上の必要な数値等、変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM73には、システムの制御途中で発生した必要なデータや、制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。また、ROM72(或いはRAM73)には、各検知センサーによる用紙Pの先端や後端の検知から用紙搬入ローラーを停止するまでの時間やローラーホルダー31を揺動させるまでの時間に関するデータ等も記憶されている。
カウンター75は、画像形成装置100での印字枚数をカウントする他、搬入検知センサーの検知信号により画像形成装置100から用紙後処理装置20に搬入される用紙Pの枚数をカウントする。或いは、用紙搬送方向に対し処理トレイ30の上流側に配置される用紙検知センサー28の検知信号により処理トレイ30上に搬入される用紙Pの枚数をカウントする。なお、カウンター75を別途設けなくても、例えばRAM73でその回数を記憶するようにしてもよい。
また、制御部70は、画像形成装置100、用紙後処理装置20を含むシステム内の各部分、装置に対し、CPU71からI/F76を通じて制御信号を送信する。また、各部分、装置からその状態を示す信号や、入力信号がI/F76を通じてCPU71に送信される。制御部70が制御する各部分、装置としては、例えば、画像形成装置100の用紙搬送部5、画像形成部6、定着装置7(いずれも図1参照)、用紙後処理装置20のパンチ穴形成装置21、第1排出ローラー対27、第2排出ローラー対29、ローラーホルダー31、排出トレイ50を上下させる駆動部(図示せず)、ステープラー40、側端整合カーソル60等が挙げられる。
操作部80には、液晶表示部81、各種の状態を示すLED82、テンキー83が設けられており、ユーザーは操作部80を操作して指示を入力することで、画像形成装置100、用紙後処理装置20の各種の設定を行い、画像形成機能や後処理機能等の各種機能を実行させる。液晶表示部81は、システムの状態を示したり、画像形成状況や印字枚数を表示したり、タッチパネルとして両面印字や白黒反転等の機能や倍率設定、濃度設定など各種設定を行えるようになっている。テンキー83は、印字枚数の設定や、画像形成装置100がFAX機能を有する場合に送信先のFAX番号を入力等するためのものである。
その他、操作部80には、画像形成を開始するようにユーザーが指示するスタートボタン、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、システムの各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン等が設けられている。
次に、用紙後処理装置20の動作について説明する。画像形成装置100で画像形成処理がなされた用紙P(図2、図3の破線で表示)が搬入されると、パンチ穴形成が指示されている場合には、パンチ穴形成装置21によって搬送される用紙Pの所定位置(例えば装置前側の側端縁に沿った2個所)にパンチ穴が形成され、パンチ穴形成が指示されていない場合はそのままパンチ穴形成装置21を通過する。
そして、用紙Pは第1排出ローラー対27によってさらに下流側に搬送される。このとき、図2に示すように、ローラーホルダー31は上方に揺動しており、排出ローラー29aは排出コロ29bから離間した位置(退避位置)に配置されているとともに、腰付け部材32は用紙Pから離間する方向に退避されている。そのため、第1排出ローラー対27によって搬送されてきた用紙Pは排出ローラー29aと排出コロ29bの隙間を通って排出トレイ50に突出する。
処理トレイ30上での後処理が指示されている場合、用紙Pの後端が第1排出ローラー対27を通過したタイミングで、叩き部材33を駆動して用紙Pを処理トレイ30に沿わせる。この状態でパドル34を正回転(図3の反時計回り方向)させることで、用紙Pが処理トレイ30に沿って引き込まれ、突き当て部30aにより後端が整合される。突き当て部30aは、用紙幅方向全域に亘って連続的に形成されているのではなく、部分的に切り欠きが形成されている。このとき、用紙Pの先端は排出トレイ50上に排出されている。
そして、1束分(所定枚数)の用紙Pの受け入れが終了すると、綴じ処理が指示されている場合は、突き当て部30aの切り欠き位置にステープラー40を移動させて用紙束の後端の綴じ処理が行われる。
そして、シフト排出処理が設定されている場合は、側端整合カーソル60を、用紙Pを受け入れた位置(基準位置)、または基準位置から排出方向と直交する方向(用紙幅方向)に所定量シフトした位置(シフト位置)に配置する。そして、ローラーホルダー31を下方に揺動させて排出ローラー29aが排出コロ29bに当接する位置(当接位置)に移動させる。その後、用紙束は排出ローラー29aを正回転(図3の時計回り方向)させることにより処理トレイ30に沿って上方へ搬送され、排出トレイ50上に排出される。これにより、用紙束は排出トレイ50上の基準排出位置と、基準位置から排出方向と直交する方向(用紙幅方向)に所定量シフトしたシフト排出位置とに交互に排出され、各用紙束は排出トレイ50上に排出される際に用紙幅方向に互い違いに積載されて仕分けされる。
その一方、処理トレイ30上での後処理が指示されていない場合は、用紙Pにパンチ穴が形成されていない場合とパンチ穴が形成されている場合とで、ローラーホルダー31を下方に揺動させるタイミングが異なる。
用紙Pにパンチ穴が形成されていない場合、用紙Pの先端が排出トレイ50に到達する前に、ローラーホルダー31を下方に揺動させて排出ローラー29aが排出コロ29bに当接する位置(当接位置)に配置し、用紙Pをニップする。このとき、腰付け部材32が用紙Pに接触し、用紙Pに腰が付与される。そして、用紙Pの先端は、腰付けされた状態で第2排出ローラー対29によって排出トレイ50に排出される。なお、用紙Pにパンチ穴が形成されていない場合に、用紙Pの先端が第2排出ローラー対29に到達する前に、第2排出ローラー対29をニップさせてもよい。
用紙Pにパンチ穴が形成されている場合、用紙Pの先端は、腰付けされていない状態で第1排出ローラー対27によって排出トレイ50に排出される。そして、用紙Pの先端が排出トレイ50に到達した後、用紙Pの後端が検知センサー35を通過したときに、ローラーホルダー31を下方に揺動させて排出ローラー29aが排出コロ29bに当接する位置(当接位置)に配置し、用紙Pをニップする。このとき、腰付け部材32が用紙Pに接触し、用紙Pに腰が付与される。
その後、用紙Pにパンチ穴が形成されていない場合も形成されている場合も、用紙Pの後端が第1排出ローラー対27を通過したタイミングで、叩き部材33を駆動して用紙Pを処理トレイ30に沿わせる。そして、排出ローラー29aを正回転(図3の時計回り方向)させることにより、用紙P全体が排出トレイ50上に排出される。なお、パンチ穴が形成された用紙Pを処理トレイ30上での後処理を施さずに排出トレイ50上に排出する場合は、用紙Pの先端が第2排出ローラー対29を通過する前(例えば用紙Pの先端が検知センサー35を通過したとき)に、排出トレイ50上に載置された用紙Pの最上面(又は、排出トレイ50の用紙載置面)が高くなるように、排出トレイ50の位置を高くする。
最後に、処理トレイ30上での後処理の有無にかかわらず、排出トレイ50上に用紙P全体を排出する際には、用紙Pの後端が第2排出ローラー対29を通過した後に、ローラーホルダー31を上方に揺動させて、第2排出ローラー対29のニップを解除する。
本実施形態では、上記のように、パンチ穴が形成された用紙Pがステープラー40等による後処理を施されずに排出トレイ50に排出される場合、用紙Pは、腰付け部材32が用紙Pから離間する方向に退避された状態で、用紙Pの少なくとも先端が排出トレイ50上に到達するまで第1排出ローラー対27により搬送される。これにより、用紙Pに腰が付与されていない状態で用紙Pの先端が排出トレイ50上に排出されるので、既に排出された用紙Pのパンチ穴に後続の用紙Pの先端角部が引っ掛かることを抑制して、排出トレイ50上に排出された用紙Pの押し出しや整合不良が発生するのを抑制することができる。
また、用紙Pは、用紙Pの後端が第1排出ローラー対27を通過する前(用紙検知センサー35により用紙Pの後端が検知されたとき)に、第2排出ローラー対29によりニップされるとともに腰付け部材32により腰付けされ、第2排出ローラー対29により排出トレイ50上に排出される。これにより、第1排出ローラー対27により用紙Pをニップした状態で第2排出ローラー対29により用紙Pをニップすることができるので、用紙Pを安定して搬送することができる。なお、排出トレイ50上に排出された用紙Pの先端は、既に排出された用紙Pに沿う(倣う)ので、用紙Pの少なくとも先端が排出トレイ50上に排出された後は、用紙Pの後端側が腰付けされた状態で第2排出ローラー対29により排出されたとしても、排出トレイ50上に排出された用紙Pの押し出しや整合不良が発生することがない。
また、上記のように、パンチ穴が形成された用紙Pがステープラー40等による後処理を施されずに排出トレイ50に排出される場合、用紙Pの先端部分は腰が付与されていない状態で排出トレイ50に排出されるので、用紙Pの先端部分が排出トレイ50上で丸まりやすい。このため、パンチ穴が形成された用紙Pがステープラー40等による後処理を施されずに排出トレイ50に排出される場合、パンチ穴が形成されていない用紙Pがステープラー40等による後処理を施されずに排出トレイ50に排出される場合に比べて排出トレイ50上に排出される用紙Pの積載位置が高くなるように、排出トレイ50を配置することによって、用紙Pの先端部分が排出トレイ50上で丸まるのを抑制することができる。
また、上記のように、用紙Pの後端が第2排出ローラー対29を通過した後、第2排出ローラー対29のニップが解除される。これにより、次の用紙後処理動作および用紙排出動作に予め備えておくことができる。
また、上記のように、用紙Pは、側端縁(パンチ穴に沿った側端縁)が下方向に撓むように、腰付け部材32により変形される。これにより、パンチ穴が形成された用紙Pがステープラー40等による後処理を施されずに排出トレイ50に排出される場合、用紙Pの先端部分は用紙厚み方向に変形されない一方、用紙Pの後部はパンチ穴が下方向に変位するように変形される。このため、既に排出された用紙Pのパンチ穴に後続の用紙Pの先端角部が引っ掛かるのを効果的に抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、排出トレイ50に排出済みの用紙Pにパンチ穴が形成されていたか否かがRAM73(或いは一時記憶部74)に記憶され、又は排出トレイ50上の用紙Pの有無を検知するPIセンサー等からなる検知センサー(図示せず)が設けられている。
そして、第2実施形態では、処理トレイ30上での後処理が指示されていない場合において、第1排出ローラー対27で搬送されている用紙Pの直前に排出トレイ50上に排出された用紙Pにパンチ穴が形成されていたとき、又は排出トレイ50上に用紙Pが存在しているとき、第2排出ローラー対29の排出ローラー29a(一方のローラー)が排出コロ29b(他方のローラー)から離間する方向に退避した状態で、第1排出ローラー対27は、用紙Pの少なくとも先端が排出トレイ50上に到達するまで用紙Pを搬送する。その後、用紙Pの後端が第1排出ローラー対27を通過する前に、第2排出ローラー対29は用紙Pをニップし、排出トレイ50上に用紙Pを排出する。
また、排出トレイ50に排出済みの用紙Pにパンチ穴が形成されていたか否かがRAM73(或いは一時記憶部74)に記憶され、且つ、排出トレイ50上の用紙Pの有無を検知する検知センサー(図示せず)が設けられていない場合において、画像形成装置100および用紙後処理装置20が電源投入された後の最初の用紙Pに対して処理トレイ30上での後処理を施さずに排出トレイ50上に排出する場合、排出ローラー29aが排出コロ29bから離間する方向に退避した状態で、第1排出ローラー対27は、用紙Pの少なくとも先端が排出トレイ50上に到達するまで用紙Pを搬送する。
また、排出トレイ50上の用紙Pの有無を検知する検知センサー(図示せず)が設けられている場合で、且つ、画像形成装置100および用紙後処理装置20が電源投入された後の最初の用紙Pに対して処理トレイ30上での後処理を施さずに排出トレイ50上に排出する場合において、排出トレイ50上に用紙Pが存在していないとき、第2排出ローラー対29は、用紙Pの先端が排出トレイ50上に到達する前に用紙Pをニップし、排出トレイ50上に用紙Pを排出する。
第2実施形態のその他の構造および動作は、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、上記のように、用紙Pがステープラー40等による後処理を施されずに排出トレイ50に排出される場合において、第1排出ローラー対27で搬送されている用紙Pの直前に排出された用紙Pにパンチ穴が形成されていたとき、又は排出トレイ50上に用紙Pが存在しているとき、排出ローラー29aが排出コロ29bから離間する方向に退避した状態で、用紙Pの少なくとも先端が排出トレイ50上に到達するまで第1排出ローラー対27により搬送される。これにより、既に排出された用紙Pのパンチ穴に後続の用紙Pの先端角部が引っ掛かることを抑制して、排出トレイ50上に排出された用紙Pの押し出しや整合不良が発生するのを抑制することができる。
また、用紙Pは、用紙Pの後端が第1排出ローラー対27を通過する前に第2排出ローラー対29によりニップされ、排出トレイ50上に排出される。これにより、第1排出ローラー対27により用紙Pをニップした状態で第2排出ローラー対29により用紙Pをニップすることができるので、用紙Pを安定して搬送することができる。
また、上記のように、電源投入後の最初の用紙Pがステープラー40等による後処理を施されずに排出トレイ50に排出される場合、排出ローラー29aが排出コロ29bから離間する方向に退避した状態で、第1排出ローラー対27は、用紙Pの少なくとも先端が排出トレイ50上に到達するまで用紙Pを搬送する。これにより、電源オフに伴って排出トレイ50に排出されている用紙Pにパンチ穴が形成されていたか否かの情報がRAM73(或いは一時記憶部74)から消去された場合であっても、電源オフの直前に排出された用紙Pのパンチ穴に電源投入後の最初の用紙Pの先端角部が引っ掛かることを容易に抑制することができる。
また、上記のように、電源投入後の最初の用紙Pがステープラー40等による後処理を施されずに排出トレイ50に排出される場合において、排出トレイ50上に用紙Pが存在していないとき、第2排出ローラー対29は、用紙Pの先端が排出トレイ50上に到達する前に用紙Pをニップし、排出トレイ50上に用紙Pを排出してもよい。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
第3実施形態では、画像形成装置100および用紙後処理装置20が電源投入された後の最初の用紙Pに対して処理トレイ30上での後処理を施さずに排出トレイ50上に排出する場合、排出ローラー29aが排出コロ29bから離間する方向に退避した状態で、第1排出ローラー対27は、用紙Pの少なくとも先端が排出トレイ50上に到達するまで用紙Pを搬送する。その後、用紙Pの後端が第1排出ローラー対27を通過する前に、第2排出ローラー対29は用紙Pをニップし、排出トレイ50上に用紙Pを排出する。
第3実施形態のその他の構造および動作は、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、上記のように、電源投入後の最初の用紙Pがステープラー40等による後処理を施されずに排出トレイ50に排出される場合、排出ローラー29aが排出コロ29bから離間する方向に退避した状態で、第1排出ローラー対27は、用紙Pの少なくとも先端が排出トレイ50上に到達するまで用紙Pを搬送する。これにより、上記第2実施形態とは異なり、排出トレイ50に排出済みの用紙Pにパンチ穴が形成されていたか否かがRAM73(或いは一時記憶部74)に記憶されない場合、および排出トレイ50上の用紙Pの有無を検知する検知センサー(図示せず)が設けられていない場合であっても、電源オフの直前に排出された用紙Pのパンチ穴に電源投入後の最初の用紙Pの先端角部が引っ掛かることを抑制して、排出トレイ50上に排出された用紙Pの押し出しや整合不良が発生するのを抑制することができる。
また、用紙Pは、用紙Pの後端が第1排出ローラー対27を通過する前に第2排出ローラー対29によりニップされ、排出トレイ50上に排出される。これにより、第1排出ローラー対27により用紙Pをニップした状態で第2排出ローラー対29により用紙Pをニップすることができるので、用紙Pを安定して搬送することができる。
第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態においては、画像形成装置100と用紙後処理装置20とを直接接続した構成を例に挙げて説明したが、画像形成装置100と用紙後処理装置20との間に合紙を挿入するインサート装置が搭載された構成においても本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態および変形例の構成を適宜組み合わせて得られる構成についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
20 用紙後処理装置(シート後処理装置)
21 パンチ穴形成装置
27 第1排出ローラー対(搬送ローラー対)
29 第2排出ローラー対(排出ローラー対)
29a 排出ローラー(一方のローラー)
29b 排出コロ(他方のローラー)
30 処理トレイ
32 腰付け部材
40 ステープラー(トレイ上処理部)
50 排出トレイ
60 側端整合カーソル(トレイ上処理部)
70 制御部
100 画像形成装置
P 用紙(シート)

Claims (11)

  1. シート搬送方向と平行なシートの側端縁に沿ってパンチ穴を形成するパンチ穴形成装置と、
    該パンチ穴形成装置のシート搬送方向下流側に配置され、所定枚数のシートを受け入れて積載する処理トレイと、
    該処理トレイのシート搬送方向下流側に配置され、シートが排出される排出トレイと、
    前記処理トレイ上のシートを前記排出トレイに排出する排出ローラー対と、
    前記処理トレイのシート搬送方向上流側の上方に配置され、シートを搬送する搬送ローラー対と、
    前記排出ローラー対によりニップされたシートに接触し、シートをシート厚み方向に変形させることにより、シートに腰を付与する腰付け部材と、
    前記処理トレイ上のシートに対して後処理を施すトレイ上処理部と、
    を備え、
    パンチ穴が形成されたシートを前記トレイ上処理部による後処理を施さずに前記排出トレイに排出する場合、前記腰付け部材がシートから離間する方向に退避した状態で、前記搬送ローラー対はシートの少なくとも先端が前記排出トレイ上に到達するまでシートを搬送した後、シートの後端が前記搬送ローラー対を通過する前に、前記排出ローラー対はシートをニップするとともに前記腰付け部材はシートに腰付けし、前記排出ローラー対は前記排出トレイ上にシートを排出することを特徴とするシート後処理装置。
  2. パンチ穴が形成されたシートを前記トレイ上処理部による後処理を施さずに前記排出トレイに排出する場合、前記排出トレイは、パンチ穴が形成されていないシートを前記トレイ上処理部による後処理を施さずに前記排出トレイに排出する場合に比べて前記排出トレイ上に排出するシートの積載位置が高くなるように配置されることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  3. シートの後端が前記排出ローラー対を通過した後、前記排出ローラー対がニップを解除することを特徴とする請求項1または2に記載のシート後処理装置。
  4. パンチ穴が形成されたシートを前記トレイ上処理部による後処理を施さずに前記排出トレイに排出する場合、前記排出ローラー対がニップを解除するとともに前記腰付け部材がシートから離間する方向に退避した状態で、前記搬送ローラー対はシートの少なくとも先端が前記排出トレイ上に到達するまでシートを搬送することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート後処理装置と、
    前記シート後処理装置に連結され、シートに画像を形成するとともに画像が形成されたシートを前記シート後処理装置に搬送する画像形成装置と、
    前記シート後処理装置および前記画像形成装置を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  6. シート搬送方向と平行なシートの側端縁に沿ってパンチ穴を形成するパンチ穴形成装置と、
    該パンチ穴形成装置のシート搬送方向下流側に配置され、所定枚数のシートを受け入れて積載する処理トレイと、
    該処理トレイのシート搬送方向下流側に配置され、シートが排出される排出トレイと、
    前記処理トレイ上のシートを前記排出トレイに排出する排出ローラー対と、
    前記処理トレイのシート搬送方向上流側の上方に配置され、シートを搬送する搬送ローラー対と、
    前記処理トレイ上のシートに対して後処理を施すトレイ上処理部と、
    を備え、
    シートを前記トレイ上処理部による後処理を施さずに前記排出トレイに排出する場合において、前記搬送ローラー対で搬送されているシートの直前に排出されたシートにパンチ穴が形成されていたとき、又は前記排出トレイ上にシートが存在しているとき、前記排出ローラー対の一方のローラーが他方のローラーから離間する方向に退避した状態で、前記搬送ローラー対はシートの少なくとも先端が前記排出トレイ上に到達するまでシートを搬送した後、シートの後端が前記搬送ローラー対を通過する前に、前記排出ローラー対はシートをニップし、前記排出トレイ上にシートを排出することを特徴とするシート後処理装置。
  7. 電源投入後の最初のシートを前記トレイ上処理部による後処理を施さずに前記排出トレイに排出する場合、前記排出ローラー対の一方のローラーが他方のローラーから離間する方向に退避した状態で、前記搬送ローラー対はシートの少なくとも先端が前記排出トレイ上に到達するまでシートを搬送することを特徴とする請求項6に記載のシート後処理装置。
  8. 電源投入後の最初のシートを前記トレイ上処理部による後処理を施さずに前記排出トレイに排出する場合において、前記排出トレイ上にシートが存在していないとき、前記排出ローラー対は、シートの先端が前記排出トレイ上に到達する前にシートをニップし、前記排出トレイ上にシートを排出することを特徴とする請求項6に記載のシート後処理装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載のシート後処理装置と、
    前記シート後処理装置に連結され、シートに画像を形成するとともに画像が形成されたシートを前記シート後処理装置に搬送する画像形成装置と、
    前記シート後処理装置および前記画像形成装置を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  10. シート搬送方向と平行なシートの側端縁に沿ってパンチ穴を形成するパンチ穴形成装置と、
    該パンチ穴形成装置のシート搬送方向下流側に配置され、所定枚数のシートを受け入れて積載する処理トレイと、
    該処理トレイのシート搬送方向下流側に配置され、シートが排出される排出トレイと、
    前記処理トレイ上のシートを前記排出トレイに排出する排出ローラー対と、
    前記処理トレイのシート搬送方向上流側の上方に配置され、シートを搬送する搬送ローラー対と、
    前記処理トレイ上のシートに対して後処理を施すトレイ上処理部と、
    を備え、
    電源投入後の最初のシートを前記トレイ上処理部による後処理を施さずに前記排出トレイに排出する場合、前記排出ローラー対の一方のローラーが他方のローラーから離間する方向に退避した状態で、前記搬送ローラー対はシートの少なくとも先端が前記排出トレイ上に到達するまでシートを搬送した後、シートの後端が前記搬送ローラー対を通過する前に、前記排出ローラー対はシートをニップし、前記排出トレイ上にシートを排出することを特徴とするシート後処理装置。
  11. 請求項10に記載のシート後処理装置と、
    前記シート後処理装置に連結され、シートに画像を形成するとともに画像が形成されたシートを前記シート後処理装置に搬送する画像形成装置と、
    前記シート後処理装置および前記画像形成装置を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
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