JP2017071063A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体を吸着可能な支持部を加熱することで当該媒体を加熱する際に、媒体を効率良く加熱することができる印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置10は、媒体Mをロール状に巻き重ねたロール体Rを支持し、当該ロール体Rから媒体Mを繰り出す繰出部と、繰出部から繰り出された媒体Mを搬送する搬送部40と、吸引孔52が開口する支持面51を有し、搬送部40により搬送された媒体Mを支持する支持部50と、支持部50に支持された媒体Mに印刷を行う印刷部60と、支持部50を加熱する加熱部80と、吸引孔52を介して気体を吸引する吸引部90と、吸引部90が吸引した気体を繰出部側に向けて排出する100と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットプリンターなどの印刷装置に関する。
従来から、支持部に支持された用紙などの媒体に吐出部からインクを吐出することで、当該媒体に文字や画像を形成する印刷装置が知られている。また、こうした印刷装置の中には、支持部を加熱するヒーターを備え、媒体に吐出されたインク中の溶媒成分を適切に蒸発させることで、印刷画質の向上を図るものがある(例えば、特許文献1)。
国際公開第2004/094150号
さらに、上記のような印刷装置の中には、インクが吐出される媒体の姿勢を安定させるために、支持部に吸引孔を形成し、当該吸引孔を介して気体を吸引することで、支持部に媒体を吸着させるものがある。ところが、この場合には、支持部に形成された吸引孔から気体が吸引されることで当該支持部の温度が低下し、媒体を加熱する効率が低下するおそれがある。
なお、上記実情は、媒体に吐出したインクの溶媒成分を蒸発させるために当該媒体を加熱する印刷装置に限らず、媒体に印刷した文字や画像など定着させるために当該媒体を加熱する印刷装置においても、概ね共通するものとなっている。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものである。その目的は、媒体を吸着可能な支持部を加熱することで当該媒体を加熱する際に、媒体を効率良く加熱することができる印刷装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する印刷装置は、媒体をロール状に巻き重ねたロール体を支持し、当該ロール体から前記媒体を繰り出す繰出部と、前記繰出部から繰り出された前記媒体を搬送する搬送部と、吸引孔が開口する支持面を有し、前記搬送部により搬送された前記媒体を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記媒体に印刷を行う印刷部と、前記支持部を加熱する加熱部と、前記吸引孔を介して気体を吸引する吸引部と、前記吸引部が吸引した気体を前記繰出部側に向けて排出するダクトと、を備える。
上記構成によれば、吸引部が支持面に開口する吸引孔から気体を吸引することで、支持面に媒体が吸着される。そして、印刷部によって、支持面に吸着された媒体に対する印刷が行われる。また、支持部は、加熱部によって加熱されているため、印刷中の媒体に支持部から熱が伝わることにより、印刷された文字や画像などの定着が促進される。
その一方で、吸引部によって吸引される気体は、加熱された支持部に形成された吸引孔を通過することで加熱される。このため、ダクトを通過する気体は、印刷装置の雰囲気温度よりも高温の気体(以下、「高温の排気」ともいう。)となる。そして、当該高温の排気は、ダクトによって、媒体の搬送方向において支持部よりも上流側の繰出部側に向けて排出されるため、支持部に搬送される媒体の温度が高くなりやすい。こうして、支持部からの排熱を利用して当該支持部に搬送される媒体の温度を高くすることができる点で、媒体を効率良く加熱することができる。
上記印刷装置は、前記繰出部から前記支持部に向けて搬送される前記媒体を案内する案内面を有する案内部を備え、前記案内部において前記案内面が形成される側を外側とし、その反対側を内側としたとき、前記ダクトは、前記案内部の内側において当該案内部に沿うように設けられることが望ましい。
上記構成によれば、高温の排気が通過することで加熱されたダクトからの熱放射により、案内部を内側から加熱することができる。その結果、案内部から支持部に向かって案内される媒体の温度を高くすることができる。
上記印刷装置において、前記ダクトには、前記案内部に向かって開口する吹出口が形成されることが望ましい。
上記構成によれば、ダクトの吹出口から吹き出る高温の排気による熱伝達により、案内部を加熱することができる。その結果、案内部から支持部に向かって案内される媒体の温度をさらに高くすることができる。
上記印刷装置において、前記案内部には、前記案内面に開口する送気口が形成され、前記ダクトには、前記送気口に向かって開口する連通口が形成されることが望ましい。
上記構成によれば、ダクトに形成された連通口から排出する気体が、案内部に形成された送気口から吹き出ることで、案内面に案内される媒体が当該案内面から浮き上がることとなる。したがって、媒体を搬送する際に、静電気などによって媒体が案内面に密着し、搬送抵抗が増大することを抑制することができる。
上記印刷装置において、前記加熱部を主加熱部としたとき、前記案内部を加熱する副加熱部を備えることが望ましい。
上記構成によれば、案内部は、副加熱部によって加熱されるとともに、ダクトからの伝熱によっても加熱される。このため、案内部の温度がダクトや当該ダクトを通過する高温の排気の温度よりも低い場合において、副加熱部が案内部を加熱するために消費する電力を低減することができる。
上記印刷装置において、前記ダクトには、前記繰出部に支持される前記ロール体に向かって開口する排気口が形成されることが望ましい。
上記構成によれば、ダクトの排気口から排出される高温の排気による熱伝達により、ロール体を加熱することで、ロール体から繰り出される媒体の温度を高くすることができる。その結果、支持部に搬送される媒体の温度をさらに高くすることができる。
第1実施形態に係る印刷装置の側断面図。 上記印刷装置の部分側断面図。 上記印刷装置の作用を説明する部分側断面図。 第2実施形態に係る印刷装置の部分側断面図。
(第1実施形態)
以下、印刷装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態の印刷装置は、用紙などの媒体にインクを吐出することで文字や画像を形成するインクジェットプリンターである。
図1に示すように、印刷装置10は、媒体Mの搬送方向に沿って、ロール体Rに巻き重ねられた媒体Mを繰り出す繰出部20と、印刷前の媒体Mを案内する第1の案内部30と、媒体Mを搬送する搬送部40と、媒体Mを支持する支持部50と、媒体Mに印刷を行う印刷部60と、印刷済みの媒体Mを案内する第2の案内部70と、を備えている。また、図1及び図2に示すように、印刷装置10は、第1の案内部30、支持部50及び第2の案内部70を加熱する加熱部80と、支持部50に媒体Mを吸着させる吸引部90と、吸引部90の排気が流れるダクト100と、各種の部材構成を支持するベースフレーム110と、を備えている。さらに、印刷装置10は、装置の各種の構成部材を収容する筺体11と、筺体11及び繰出部20を支持する脚部12と、を備えている。
なお、以降の説明では、印刷装置10の幅方向を「幅方向X」とし、印刷装置10の前後方向を「前後方向Y」とし、印刷装置10の上下方向(鉛直方向)を「上下方向Z」とし、媒体Mの搬送方向を「搬送方向F」とする。なお、幅方向X、前後方向Y及び上下方向Zは互いに交差(直交)する方向であり、搬送方向Fは幅方向Xと交差(直交)する方向である。
図1に示すように、繰出部20は、媒体Mを巻き重ねたロール体Rを保持する保持部21を有している。保持部21は、幅方向Xにおける長さや巻き数の異なる複数種類のロール体Rを保持することを可能としている。そして、繰出部20は、ロール体Rを一方向(図1では反時計方向)に回転させることで、ロール体Rから巻き解いた媒体Mを繰り出す。
図2に示すように、第1の案内部30は、幅方向Xを長手方向とし搬送方向Fを短手方向とする板状をなし、前方に向かうに連れて鉛直上方に向かうように形成されている。また、第1の案内部30は、繰出部20から繰り出された媒体Mの裏面に接触することで当該媒体Mを支持部50に向けて案内する第1の案内面31を有している。こうした点で、本実施形態では、第1の案内部30が「案内部」の一例に相当し、第1の案内面31が「案内面」の一例に相当している。
搬送部40は、幅方向Xを回転軸方向として回転駆動する駆動ローラー41と、幅方向Xを回転軸方向として従動回転する従動ローラー42と、を備えている。駆動ローラー41は、媒体Mの搬送経路の鉛直下方に設けられ、従動ローラー42は、媒体Mの搬送経路の鉛直上方に設けられている。また、従動ローラー42は、その自重やばねなどの付勢部材の付勢力によって、駆動ローラー41に押し付けられた状態で支持されている。こうして、搬送部40は、駆動ローラー41及び従動ローラー42に媒体Mを挟持させた状態で、駆動ローラー41を回転させることで、繰出部20から繰り出された媒体Mを搬送方向Fに向かって搬送する。
支持部50は、幅方向Xを長手方向とし搬送方向F(前後方向Y)を短手方向とする板状をなしている。支持部50は、搬送方向Fにおいて、駆動ローラー41を挟んで、第1の案内部30と隣り合うように設けられている。また、支持部50は、印刷部60により印刷が行われる媒体Mの裏面に接触することで当該媒体Mを支持する支持面51を有している。支持面51には、印刷部60に向かって複数の吸引孔52が開口している。複数の吸引孔52は、支持部50の長手方向及び短手方向に並ぶように設けられている。
印刷部60は、インクを吐出する吐出部61(吐出ヘッド)と、吐出部61を保持するキャリッジ62と、キャリッジ62を幅方向Xに往復移動可能に支持するガイド軸63と、を備えている。印刷部60において、幅方向Xにおけるキャリッジ62の往復移動領域は、支持部50の支持面51と対向している。そして、印刷部60は、キャリッジ62を幅方向Xに移動させつつ支持部50に支持された媒体Mの表面に向けて吐出部61からインクを吐出させることで、1パス分の印刷を行う。
図1及び図2に示すように、第2の案内部70は、幅方向Xを長手方向とし搬送方向Fを短手方向とする板状をなし、前方に向かうに連れて鉛直下方に向かうように形成されている。第2の案内部70は、搬送方向Fにおいて、支持部50と隣り合うように設けられている。また、第2の案内部70は、媒体Mの裏面に接触することで、印刷部60において印刷が行われた媒体Mを搬送方向Fに案内する第2の案内面71を有している。
以上説明した、第1の案内部30、支持部50及び第2の案内部70は、例えば、金属材料などの熱伝導率が高い材料によって形成されることが望ましい。また、以降の説明では、第1の案内部30、支持部50及び第2の案内部70において、第1の案内面31、支持面51及び第2の案内面71が形成される側を「外側」とも言い、その反対側を「内側」とも言う。
図2に示すように、加熱部80は、第1の案内部30を内側から加熱する第1の副加熱部81と、支持部50を内側から加熱する主加熱部82と、第2の案内部70を内側から加熱する第2の副加熱部83と、を備えている。こうした点で、本実施形態では、第1の副加熱部81が「副加熱部」の一例に相当している。
第1の副加熱部81、主加熱部82及び第2の副加熱部83は、第1の案内部30、支持部50及び第2の案内部70をそれぞれ加熱することで、第1の案内面31、支持面51及び第2の案内面71に接触した状態で搬送される媒体Mを加熱する。また、第1の副加熱部81、主加熱部82及び第2の副加熱部83が、第1の案内部30、支持部50及び第2の案内部70のそれぞれを加熱する場合には、第1の案内部30、支持部50及び第2の案内部70を何度まで加熱するかの目標となる目標温度を設定することが望ましい。
因みに、第1の副加熱部81が第1の案内部30を加熱する際の目標温度と、主加熱部82が支持部50を加熱する際の目標温度と、第2の副加熱部83が第2の案内部70を加熱する際の目標温度とは、それぞれ等しくてもよいし異なっていてもよい。ただし、本実施形態では、主加熱部82が支持部50を加熱する際の目標温度の方が、第1の副加熱部81が第1の案内部30を加熱する際の目標温度よりも高温であるものとする。
図2に示すように、吸引部90は、支持面51に開口する吸引孔52と連通する気体室91と、気体室91内の気体(空気)を吸引する吸引ファン92と、を有している。気体室91は、当該気体室91を構成する壁部の一部が支持部50となっており、当該壁部の他の一部が吸引ファン92となっている。吸引ファン92は、気体室91において、支持部50と対向する位置に設けられている。また、吸引ファン92は、幅方向Xにおいて、1つだけ設けてもよいし、複数設けてもよい。
そして、吸引部90は、吸引ファン92を駆動し、支持面51に開口する吸引孔52を介して気体を吸引することで、当該支持面51に媒体Mを吸着させる吸引力を発生させる。また、吸引ファン92が吸引した気体は、ダクト100に排出される。
ダクト100は、吸引部90の吸引ファン92から第1の案内部30に向かう第1のダクト101と、第1のダクト101から第1の案内部30の内側に沿って繰出部20に向かう第2のダクト102と、を備えている。第1のダクト101及び第2のダクト102の幅方向Xにおける長さは、第1の案内部30及び支持部50の幅方向Xにおける長さと略等しくなっている。
第1のダクト101及び第2のダクト102は、筒状をなしている。第1のダクト101の一端側の開口部は吸引ファン92に接続され、第1のダクト101の他端側の開口部は第2のダクト102の一端側の開口部に接続されている。また、第2のダクト102の他端側の開口部は、繰出部20に支持されたロール体Rに開口する排気口103となっている。そして、ダクト100は、吸引部90が吸引した気体を繰出部20側に向けて筺体11外に排出する。
なお、以降の説明では、第2のダクト102において、第1の案内部30の内側に対向する壁部を「伝熱壁104」とも言い、当該伝熱壁104において第1の案内部30に対向する面を「熱放射面105」とも言う。また、第1のダクト101及び第2のダクト102は、当該第1のダクト101及び第2のダクト102を流れる気体の温度に応じた耐熱性を有することが望ましい。また、第1のダクト101及び第2のダクト102は、第2のダクト102の伝熱壁104を除き、断熱性を有する材料で形成することが望ましい。
一方、第2のダクト102の伝熱壁104は、熱伝導率が高い材料で形成することが望ましく、その熱放射面105は放射率が高いことが望ましい。一例として、伝熱壁104をアルミニウムで形成するとともに、熱放射面105を黒色アルマイト処理すればよい。
ベースフレーム110は、折り曲げられた複数の板状部材を互いに連結することで形成されている。また、ベースフレーム110は、第1の案内部30、搬送部40、支持部50、印刷部60、第2の案内部70、加熱部80、吸引部90及びダクト100といった印刷装置10の各種構成を支持している。
例えば、ベースフレーム110は、吸引ファン92及び第1のダクト101を、連結部材111を介して支持している。このため、ベースフレーム110と吸引ファン92及び第2のダクト102との間に隙間が形成され、ベースフレーム110と吸引ファン92及び第1のダクト101とが直接的に接触しないようになっている。
また、本実施形態では、印刷装置10の各種の構成をベースフレーム110で支持している点で、当該ベースフレーム110の一部に歪みが生じると、上記各種構成の配置精度に影響が生じることとなる。
次に、図3を参照して、第1実施形態の印刷装置10の作用について説明する。なお、図3では、気体の流れを白抜き矢印で表現している。
さて、第1実施形態の印刷装置10において、媒体Mに印刷を行う場合には、加熱部80が駆動されることにより、第1の案内部30、支持部50及び第2の案内部70が加熱される。また、図3に示すように、吸引部90が駆動されることにより、支持面51に開口する吸引孔52から気体が吸引され、当該気体がダクト100内を流れる。
ここで、図3に示すように、吸引孔52が形成された支持部50は、主加熱部82によって加熱されているため、吸引孔52から吸引される気体は、印刷装置10の雰囲気よりも高温となる。すなわち、ダクト100に、高温の気体(以下「高温の排気」ともいう。)が流れることで、当該ダクト100(特に第2のダクト102の伝熱壁104)が熱伝達によって加熱される。
その結果、第2のダクト102の伝熱壁104が、吸引部90が駆動される前よりも高温となる。そして、第2のダクト102の伝熱壁104の熱放射面105からの熱放射によって、第1の案内部30が内側から加熱される。つまり、第1の案内部30は、第1の副加熱部81とともに、熱放射面105からの熱放射によって加熱される。こうして、支持部50からの排熱によって、第1の副加熱部81による第1の案内部30の加熱が補助され、第1の副加熱部81の駆動によって消費される電力が低減される。
また、ダクト100を流れる高温の排気は、第2のダクト102の排気口103を介して、筺体11の外部に排出される。このため、閉じられた筺体11の内部で高温の排気が対流することが抑制され、筺体11の内部の温度上昇が抑制される。その結果、印刷装置10の各種構成の熱変形が抑制される。
さらに、第2のダクト102の排気口103は、繰出部20に保持されたロール体Rに向かって開口している。このため、第2のダクト102の排気口103から高温の排気が排出されることで、ロール体Rが熱伝達によって加熱される。すなわち、繰出部20において、ロール体Rから繰り出された媒体Mを、第1の案内部30に案内される以前に加熱することが可能となる。
また、本実施形態では、吸引ファン92及び第1のダクト101は、連結部材111を介してベースフレーム110に支持されている。このため、高温の排気を吸引することで吸引ファン92が加熱され、高温の排気が流れることで第1のダクト101が加熱されたとしても、吸引ファン92及び第1のダクト101の熱がベースフレーム110に伝わりにくく、ベースフレーム110の温度上昇が抑制される。このため、ベースフレーム110の熱変形によって、当該ベースフレーム110が支持する各種の構成部材の配置精度が低下することが抑制される。
さて、第1の案内部30、支持部50及び第2の案内部70の温度が目標温度まで昇温されると、媒体Mに対する印刷が開始される。すなわち、繰出部20及び搬送部40が駆動されることで、繰出部20から繰り出された媒体Mが第1の案内部30に案内された後に支持部50にまで搬送される。そして、支持部50の支持面51に吸着された媒体Mに向けて、印刷部60の吐出部61からインクが吐出されることにより、文字や画像などが印刷される。また、媒体Mは、第1の案内部30によって案内されたり支持部50によって支持されたりすることで加熱される。
続いて、印刷済みの媒体Mは、第2の案内部70に案内された後に、不図示のバスケットなどに載置されたり、不図示の巻取部に巻き取られたりする。また、媒体Mは、第2の案内部70によって案内されることで加熱される。こうして、第1実施形態によれば、印刷前、印刷中及び印刷後において、媒体Mが効率良く加熱される。このため、吐出部61から媒体Mに吐出されたインクの溶媒成分が速やかに蒸発され、媒体Mに対する文字や画像などの定着が促進される。
第1実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)吸引部90によって吸引される気体は、加熱された支持部50に形成された吸引孔52を通過することで加熱されるため、第2のダクト102を通過する気体は、高温の気体(高温の排気)とされる。そして、高温の排気は、第2のダクト102によって、繰出部20側に向けて排出されるため、支持部50に搬送される前の媒体Mの温度を高くすることができる。こうして、支持部50からの排熱を利用して当該支持部50に搬送される媒体Mの温度を高くすることができる点で、媒体Mを効率良く加熱することができる。
(2)第2のダクト102を第1の案内部30の内側に設けたことで、高温の排気が流れることで加熱された第2のダクト102(伝熱壁104)からの熱放射により、第1の案内部30を加熱することができる。こうして、第1の案内部30から支持部50に向かって案内される媒体Mの温度を高くすることができる。
(3)また、第2のダクト102(伝熱壁104)からの伝熱によって第1の案内部30を加熱できるため、第1の副加熱部81が第1の案内部30を加熱したり、当該第1の案内部30の温度を目標温度に維持したりするために消費する電力を低減することができる。
(4)第2のダクト102に、繰出部20に支持されるロール体Rに向かって開口する排気口103を形成したことで、第2のダクト102の排気口103から排出される高温の排気により、ロール体Rを加熱することができる。このため、ロール体Rから繰り出される媒体Mの温度を高くすることで、支持部50に搬送される媒体Mの温度をさらに高くすることができる。
(第2実施形態)
以下、印刷装置の第2実施形態について、図面を参照して説明する。なお、第2実施形態の印刷装置10Aは、第1の案内部30及びダクト100(第2のダクト102)の構成が第1実施形態と異なる。このため、以降の説明では、第1実施形態の印刷装置10と同一の部材構成については、同一の符号を付して、その説明を省略するものとする。
図4に示すように、印刷装置10Aの第1の案内部30Aは、第1の案内面31を有している。第1の案内部30Aには、第1の案内面31に開口する送気口32が形成されている。送気口32は、幅方向Xを長手方向としたスリット状の開口とされている。
また、ダクト100は、第1のダクト101と、第2のダクト102Aと、を備えている。第2のダクト102Aは、熱放射面105を有する伝熱壁104を備えている。また、第2のダクト102Aの伝熱壁104には、第1の案内部30Aの内側から送気口32に向かって開口する連通口106と、第1の案内部30Aの内側から当該第1の案内部30Aに向かって開口する複数の吹出口107と、が形成されている。
ここで、連通口106は、送気口32に対応して設けられ、幅方向Xを長手方向としたスリット状の開口とされている。一方、複数の吹出口107は、幅方向X及び搬送方向Fに並ぶように形成されている。
次に、図4を参照して、第2実施形態の印刷装置10Aの作用について説明する。なお、以降の第2実施形態の印刷装置10Aの作用の説明では、第1実施形態の印刷装置10の作用と共通するものの説明を省略するものとする。また、図4では、気体の流れを白抜き矢印及び実線矢印で表現している。
さて、第2実施形態の印刷装置10Aにおいて、媒体Mに印刷を行う場合には、加熱部80が駆動されることにより、第1の案内部30A、支持部50及び第2の案内部70が加熱される。また、吸引部90が駆動されることにより、支持面51に開口する吸引孔52から気体が吸引され、当該気体(高温の排気)がダクト100内を流れる。
ここで、第2のダクト102Aには、第1の案内部30Aの送気口32に向かって連通口106が開口している。このため、第2のダクト102Aの連通口106から排出される高温の排気は、第1の案内部30Aの送気口32から当該第1の案内部30Aの外側に排出されることとなる。そして、送気口32から排出された気体によって、第1の案内面31から媒体Mが浮き上ることで、第1の案内面31に媒体Mが密着することが抑制され、搬送抵抗が増大することが抑制される。
なお、第2実施形態では、第1の案内面31から媒体Mが浮き上がることで、第1の案内部30Aから媒体Mに伝わる熱量が減少するが、送気口32から吹き出る高温の排気による熱伝達で媒体Mを加熱することができる分、当該熱量の減少が抑制される。
また、第2のダクト102Aには、第1の案内部30Aに向かって吹出口107が開口している。このため、ダクト100の吹出口107から吹き出る高温の排気による熱伝達により、第1の案内部30Aが加熱されることで、当該第1の案内部30Aから支持部50に向かって案内される媒体Mの温度が高くなる。
こうして、第2実施形態によっても、印刷前、印刷中及び印刷後において、媒体Mが効率良く加熱される。このため、吐出部61から媒体Mに吐出されたインクの溶媒成分が速やかに蒸発され、媒体Mに対する画像などの定着が促進される。
上記第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(5)第2のダクト102Aに、第1の案内部30Aに向かって開口する吹出口107を形成したことで、第2のダクト102Aの吹出口107から吹き出る高温の排気による熱伝達により、第1の案内部30Aを加熱することができる。こうして、当該第1の案内部30Aから支持部50に向かって案内される媒体Mの温度を高くすることができる。
(6)第1の案内部30Aに、第1の案内面31に開口する送気口32を形成し、第2のダクト102Aに、送気口32に向かって開口する連通口106が形成を形成した。このため、第2のダクト102A内を流れる高温の排気を第1の案内部30Aの送気口32から排出させることで、静電気などによって第1の案内面31に媒体Mが密着することが抑制される。したがって、媒体Mを搬送する際に搬送抵抗が増大することを抑制することができる。
なお、上記実施形態は、以下に示すように変更してもよい。
・各実施形態において、ダクト100(第2のダクト102,102A)の排気口103は、繰出部20に支持されたロール体Rに向かうように形成しなくてもよい。
・各実施形態において、第2のダクト102,102Aを第1の案内部30,30Aに沿うように設けなくてもよい。
・各実施形態において、第1の案内部30,30Aを加熱する第1の副加熱部81を設けなくてもよいし、第2の案内部70を加熱する第2の副加熱部83を設けなくてもよい。第1の副加熱部81を設けない場合であっても、上記各実施形態によれば、第1の案内部30,30Aを加熱することができる。
・各実施形態において、第1のダクト101と第2のダクト102,102Aとは一体に形成してもよい。
・各実施形態において、第1の副加熱部81、主加熱部82、第2の副加熱部83は、第1の案内部30,30A、支持部50及び第2の案内部70のそれぞれに内蔵されるものであってもよい。
・第1実施形態において、第2のダクト102の伝熱壁104を第1の案内部30で構成してもよい。この場合、伝熱壁104の熱放射面105を第1の案内面31としてもよい。
・第2実施形態において、第2のダクト102Aの連通口106と第1の案内部30Aの送気口32とを接続する接続流路を設けてもよい。これによれば、第2のダクト102Aの連通口106から排出される高温の排気の多くを第1の案内部30Aの送気口32から排出させることができる。
・第2実施形態において、第1の案内部30Aの送気口32を幅方向Xに並ぶように複数形成してもよい。同様に、第2のダクト102Aに連通口106を幅方向Xに並ぶように複数形成してもよい。
・第2実施形態において、第1の案内部30Aの送気口32の形成方向は適宜に変更してもよい。例えば、送気口32から吹き出る高温の排気が第1の案内面31に沿って流れるように、送気口32の形成方向を変更してもよい。
・第2実施形態において、第1の案内部30Aに送気口32を形成しなくてもよいし、第2のダクト102Aに連通口106を形成しなくてもよい。
・第2実施形態において、第2のダクト102Aに吹出口を形成しなくてもよい。
・第2実施形態において、第2のダクト102Aの伝熱壁104を熱伝導率の低い材料で形成することで断熱壁としてもよい。この場合であっても、吹出口107から吹き出る高温の熱気による熱伝達で、第1の案内部30Aを加熱することができる。
・印刷部60がキャリッジ62を備えず、媒体Mの幅全体と対応した長尺状の固定された印刷ヘッド(ラインヘッド)を備える、いわゆるフルラインタイプの印刷装置10,10Aに変更してもよい。この場合の吐出ヘッドは、ノズルが形成された複数の単位ヘッド部を並列配置することによって印刷範囲が媒体Mの幅全体に亘るようにしてもよいし、単一の長尺ヘッドに媒体Mの幅全体に亘るように多数のノズルを配置することによって、印刷範囲が媒体Mの幅全体に亘るようにしてもよい。
・印刷に用いられる記録材は、インク以外の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)ものであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
また、印刷装置10,10Aは、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
・印刷装置10,10Aは、媒体Mを加熱するプリンターであれば、インクなどの流体を噴射することで記録を行うプリンターに限らず、例えばレーザープリンター、LEDプリンター、熱転写プリンター(昇華型プリンターを含む)などのノンインパクトプリンターでもよいし、ドットインパクトプリンターなどのインパクトプリンターでもよい。
・媒体Mは用紙に限らず、プラスチックフィルムや捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。また、媒体Mは必ずしもロール体Rと軸方向における長さが同等でなくてもよく、例えばロール体Rよりも軸方向における長さが短いチェーン、テープ、リボン、紐、糸などを軸方向における位置をずらしながら巻いてロール体Rを形成するものであってもよい。
10,10A…印刷装置、11…筺体、12…脚部、20…繰出部、21…保持部、30,30A…第1の案内部(案内部の一例)、31…第1の案内面(案内面の一例)、32…送気口、40…搬送部、41…駆動ローラー、42…従動ローラー、50…支持部、51…支持面、52…吸引孔、60…印刷部、61…吐出部、62…キャリッジ、63…ガイド軸、70…第2の案内部、71…第2の案内面、80…加熱部、81…第1の副加熱部(副加熱部の一例)、82…主加熱部、83…第2の副加熱部、90…吸引部、91…気体室、92…吸引ファン、100…ダクト、101…第1のダクト、102,102A…第2のダクト、103…排気口、104…伝熱壁、105…熱放射面、106…連通口、107…吹出口、110…ベースフレーム、111…連結部材、F…搬送方向、M…媒体、R…ロール体、X…幅方向、Y…前後方向、Z…上下方向。

Claims (6)

  1. 媒体をロール状に巻き重ねたロール体を支持し、当該ロール体から前記媒体を繰り出す繰出部と、
    前記繰出部から繰り出された前記媒体を搬送する搬送部と、
    吸引孔が開口する支持面を有し、前記搬送部により搬送された前記媒体を支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記支持部を加熱する加熱部と、
    前記吸引孔を介して気体を吸引する吸引部と、
    前記吸引部が吸引した気体を前記繰出部側に向けて排出するダクトと、を備える
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記繰出部から前記支持部に向けて搬送される前記媒体を案内する案内面を有する案内部を備え、
    前記案内部において前記案内面が形成される側を外側とし、その反対側を内側としたとき、
    前記ダクトは、前記案内部の内側において当該案内部に沿うように設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記ダクトには、前記案内部に向かって開口する吹出口が形成される
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記案内部には、前記案内面に開口する送気口が形成され、
    前記ダクトには、前記送気口に向かって開口する連通口が形成される
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記加熱部を主加熱部としたとき、
    前記案内部を加熱する副加熱部を備える
    ことを特徴とする請求項2〜請求項4のうち何れか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記ダクトには、前記繰出部に支持される前記ロール体に向かって開口する排気口が形成される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の印刷装置。
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