JP2017069467A - 太陽電池モジュール用の裏面保護シート、及び、それを用いた太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール用の裏面保護シート、及び、それを用いた太陽電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池モジュール用の裏面保護シートとして、太陽電池モジュールの発電効率の低下を回避しつつ、高品位の黒色のパターンニングが形成されていることにより、太陽電池モジュールに優れた意匠性を備えさせることができる、太陽電池モジュール用の裏面保護シートを提供すること。【解決手段】太陽電池モジュール用の裏面保護シート6を、基材樹脂層61と、基材樹脂層61の表面の一部のみに形成される黒色層62と、を有し、黒色層62は、第1黒色層621と第2黒色層622とが、基材樹脂層61の表面にこの順で積層されている多層構成からなり、黒色層62の端部には、裏面保護シート6の平面視において、第2黒色層622が存在せず、第1黒色層621が存在する部分である黒色周縁部623が形成されている、太陽電池モジュール用の裏面保護シート6とする。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池モジュール用の裏面保護シート、及び、それを用いた太陽電池モジュールに関する。より詳しくは、黒色の外観を有することにより、太陽電池モジュールに優れた意匠性を付与することができる太陽電池モジュール用の黒色の裏面保護シート、及び、それを用いた意匠性に優れた太陽電池モジュールに関する。
近年、環境問題に対する意識の高まりから、クリーンなエネルギー源としての太陽電池が注目されている。一般に、太陽電池を構成する太陽電池モジュールは、受光面側から、透明前面基板、前面封止材、太陽電池素子、背面封止材、裏面保護シートが順に積層された構成であり、太陽光が上記太陽電池素子に入射することにより発電する機能を有している。
この裏面保護シートとしては、主として意匠性を向上させることを目的として、表面の一部を黒色に着色することによって、図形、文字、模様等(以下、「パターンニング」と言う)が形成されたものも開発されている。
樹脂シートの外観を黒色に着色するための方法としては、カーボンブラックを含む黒色顔料層を最外層に塗布する方法が一般的である。しかし、これらの黒色顔料層は、可視光のみならず発電効率の向上に寄与する近赤外線をも吸収してしまう。又、近赤外線の吸収は、入射光の利用率の低下やモジュール内の温度上昇により太陽電池素子の発電能力の低下を引き起こす原因となる。
そこで、太陽電池モジュール用の裏面保護シートの表面に黒色のパターンニングを形成するための着色材料として、オキサジン系顔料等、近赤外線を吸収しない各種の暗色系の有機顔料を調合してなる黒色インキが提案されている(特許文献1)。これらの赤外線透過性の黒色インキは、黒色層で近赤外線が吸収されないようにすることによって太陽電池モジュールの温度上昇を抑制し、更には、透過させた近赤外線を発電に寄与させることができる。これにより、太陽電池モジュールの発電効率の低下を回避しながらも、裏面保護シート及び太陽電池モジュールに高品位の黒色の意匠性を付与することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の顔料のように、暗色系の有機顔料を調合してなる赤外線透過性暗色インキは、いずれも、上記のカーボンブラックと比較した場合には、例えば、特許文献1に記載のインキ等においては、カーボンブラックの色みよりは、やや紫がかった色味に寄るように、いずれも若干不完全な黒味を呈するものである。このため、より高水準の意匠性が要求される場合には、これらの赤外線透過性暗色インキを複数回に亘って重ねて塗布することにより、裏面保護シートの黒色のパターンニング部分の外観をより完全な黒に近づけることが必要とされている。
特開2012−216689号公報
但し、上記のように、黒色のパターンニング形成を目的として、暗色系のインキを樹脂基材に重ねて塗布する場合には、先ず1回目に樹脂基板上に塗布(印刷)された黒色層(本発明における「第1黒色層」図2参照)と、2回目に塗布(印刷)された黒色層(本発明における「第2黒色層」図2参照)との間の位置ずれ(版ずれ)が問題となる。特に第2黒色層が、第1黒色層が形成されている範囲を逸脱して形成されてしまった場合には、意匠性の低下のみならず、太陽電池モジュール全体としての光学特性にも影響を与え、その発電効率の低下をも引き起こす要因となることが問題となっていた。
本発明は、太陽電池モジュール用の裏面保護シートとして、太陽電池モジュールの発電効率の低下を回避しつつ、高品位の黒色のパターンニングが形成されていることにより、太陽電池モジュールに優れた意匠性を付与することができる太陽電池モジュール用の裏面保護シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、基材樹脂層の表面に分散形成する黒色層(黒色のパターンニング)を、相対的に幅が広い第1黒色層上に、相対的に幅が狭い第2黒色層を形成して、下層に向けて広がる階段上の2層構成とすることによって、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 太陽電池モジュール用の裏面保護シートであって、基材樹脂層と、前記基材樹脂層の表面の一部のみに形成される黒色層と、を有し、前記黒色層は、第1黒色層と第2黒色層とが、前記基材樹脂層の表面にこの順で積層されている多層構成からなり、前記黒色層の端部には、前記裏面保護シートの平面視において、前記第2黒色層が存在せず、前記第1黒色層が存在する部分である黒色周縁部が形成されている、太陽電池モジュール用の裏面保護シート。
(2) 前記黒色層の厚さが3μm以上15μm以下であって、前記第1黒色層と第2黒色層の厚さ比が40:60から50:50の範囲内にあり、前記黒色周縁部における前記第2黒色層の端部と前記第1黒色層の端部との間の距離である黒色周縁部の幅が、0.3mm以上1.2mm以下である(1)に記載の裏面保護シート。
(3) 前記黒色周縁部の幅が、いずれの部分においても、該黒色周縁部の平均幅±0.1mmの範囲内の幅である(1)又は(2)に記載の裏面保護シート。
(4) 前記基材樹脂層が750nm以上1500nm以下の近赤外線を反射する反射層であるか、又は、該反射層を含んでなる多層樹脂層であって、前記黒色層が、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する赤外線透過性黒色層である(1)から(3)のいずれかに記載の裏面保護シート。
(5) 前記黒色層がベンズイミダゾロン系顔料及びフタロシアニン系顔料を含む有機系の顔料成分を含んでなる(1)から(4)のいずれかに記載の裏面保護シート。
(6) (1)から(5)のいずれかに記載の裏面保護シートと、封止材と、太陽電池素子と、が少なくとも一体化されている太陽電池モジュールであって、前記裏面保護シートは、前記太陽電池素子の非受光面側に配置されていて、前記太陽電池素子の外周近傍の一部が、前記黒色周縁部及び前記第2黒色層の端部と、前記太陽電池モジュールの平面視において重っていて、該太陽電池素子の外周近傍の一部と該第2黒色層の端部とが重なっている部分の重なり幅が1.0mm以上20.0mm以下である太陽電池モジュール。
本発明によれば、太陽電池モジュール用の裏面保護シートとして太陽電池モジュールの発電効率の低下を回避しつつ、良質な黒色のパターンニングを形成して、太陽電池モジュールに優れた意匠性を備えさせることができる太陽電池モジュール用の裏面保護シート、及び、それを用いた太陽電池モジュールを提供することができる。
本発明の裏面保護シートを用いた太陽電池モジュールの層構成の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の太陽電池モジュールにおける、裏面保護シートの黒色層と、太陽電池素子との間の好ましい位置関係を模式的に示した図である。 本発明の裏面保護シートを用いた太陽電池モジュールにおける近赤外線の分光反射率を示すグラフである。
以下、本発明の太陽電池モジュール用の裏面保護シート及びそれを用いた太陽電池モジュールについて説明する。本発明は以下に記載される実施形態に限定されるものではない。
<太陽電池モジュール>
先ず、本発明の太陽電池モジュール用の裏面保護シート6を用いた太陽電池モジュール1について説明する。太陽電池モジュ−ル1は、図1に示すように入射光7の受光面側から、透明前面基板2、前面封止材3、太陽電池素子4、背面封止材5、裏面保護シート6が順に積層された構成からなる。
ここで、一般的に太陽電池モジュール用の封止材の多くは透明又は半透明である。よって、太陽電池モジュール1は、透明前面基板2の側からの平面視において、太陽電池素子4の隙間の部分から、裏面保護シート6の色を視認することができる。太陽電池素子4については、その表面が、黒色である場合が多いため、太陽電池モジュール1に裏面保護シート6を用いることにより、太陽電池素子4が配置されていない隙間の部分の外観と、太陽電池素子の表面の外観との色味の差を少なくして、統一感のある黒味により外観を構成することができ、これにより太陽電池モジュール1の意匠性を向上させることができる。より詳しくは、図2に示すように、裏面保護シート6が太陽電池モジュール1と一体化されたときに、裏面保護シート6の表面に分散形成されている黒色層62が、上記の平面視における太陽電池素子4の隙間の部分に対応する位置に配置されるようにすることで、この意匠性向上の効果を確実に発現させることができる。尚、黒色層62の構成と太陽電池素子4に対する相対的な配置の詳細については裏面保護シート6の詳細な説明と併せて後述する。
尚、本発明における「黒色」とは、色座標におけるL値、a値及びb値の範囲が下記の特定範囲にある「暗色」も含むものとする。即ち、黒色層、黒色顔料という場合には、下記の特定範囲にある暗色層、暗色顔料も含むものとする。特定範囲とは、具体的には、JISZ8722に準拠して測定した、標準光源D65によるCIE系色座標が、−1≦a≦2.5且つ−2≦b≦0.5の範囲のことを言い、この範囲にある色味を、本明細書においては「黒色」と言うものとする。
又、太陽電池モジュール1に積層する裏面保護シート6を、上記のように平面視上において太陽電池素子4が配置されていない隙間部分に対応する位置に黒色層62が配置されるようにし、且つ、基材樹脂層61を、750nm以上1500nm以下の赤外線を含む波長域にある光線を反射する反射層を含んでなる層とした場合には、上記の意匠性の向上に加えて、更には、太陽電池モジュール1の発電効率の向上にも寄与することができる。この構成の下では、太陽電池素子4を透過した入射光を、基材樹脂層61に含まれる反射層によって反射して、再び太陽電池素子4の表面に向かわせることができるからである。尚、本明細書における近赤外線とは750nm以上2200nm以下の波長域の電磁波を指す。その内、特に蓄熱を促進する波長は1000nm以上1500nm以下である。
又、上記構成において、更に、黒色層62を、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する赤外線透過性黒色層とした場合には、太陽電池モジュール1の発電効率に更に大きく寄与することができる。この構成の下では、太陽電池素子4の配置されていない隙間部分を透過した入射光のうち、発電効率の向上に寄与する波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を、黒色層62に吸収されずに同層を透過させた後、上記同様、当該近赤外線を上記の反射層で反射して、再び太陽電池素子4の表面に向かわせることができるからである。尚、本明細書において「波長750nm以上1500nm以下の光線を透過する」とは、波長750nm以上1500nm以下の光線を15%以上透過、好ましくは50%以上透過、更に好ましくは60%以上透過することを意味するものとする。
[太陽電池モジュールの製造方法]
太陽電池モジュール1は、上記の各構成部材を例えば、真空熱ラミネート加工により加熱圧着して一体化することにより製造することができる。この際のラミネート温度は、130℃〜190℃の範囲内とすることが好ましい。又、ラミネート時間は、5分〜60分の範囲内が好ましく、特に8分〜40分の範囲内が好ましい。
<裏面保護シート>
[層構成概略]
図2に示す通り、裏面保護シート6は、基材樹脂層61と、基材樹脂層の一部に分散形成されることにより黒色のパターニングを構成している黒色層62と、を含んで構成される。又、基材樹脂層61における黒色層62が分散形成されている側の表面には、黒色層62を覆って、更に透明樹脂層63が同表面の全体に積層されていることが好ましい。以下、先ずは、本発明の裏面保護シート6における特徴的な部分である黒色層についてその詳細を説明し、続けて、その他の各層の詳細についてもそれぞれ説明する。
[黒色層]
黒色層62は、基材樹脂層61の表面に、黒色インキ等をスクリーン印刷等の各種印刷方法によってコーティングすることによって形成される層である。又、黒色層62は、所望の形状及び配置で分散形成されることにより、裏面保護シート6の表面から視認可能な黒色のパターニングを構成する層である。
図2に示す通り、黒色層62は、第1黒色層621と第2黒色層622とが積層されてなる多層構成からなる。この多層構成は、上記の印刷方法によるインキの塗布を、二度に亘って行うことにより形成することができる。そして、第2黒色層622は、第1黒色層621の表面のうち、その端部近傍域を除いた部分に積層される。これにより黒色層62は、その断面形状が下層側に向けて広がる階段状の形状となる。
上記のような階段状の多層構成を有する黒色層62は、その総厚さhが、3μm以上15μm以下であり、4μm以上8μm以下であることが好ましい。又、第1黒色層621の厚さhと第2黒色層の厚さhの比については、両層の塗布量が同じであっても下地の濡れ性の差等で第2黒色層622の方が厚くなる傾向があるが、製膜後において概ね均一の厚さであればよく、この厚さ比が40:60から50:50の範囲内にあることが好ましく、45:55から50:50の範囲内にあることがより好ましい。黒色層62の総厚さが、3μm未満である場合、暗色系の顔料によって、十分な黒味を発現させることが困難な場合があり、又、各層の厚さが1.5μm未満となるため、インキの粘度等によっては、均一なコーティングが困難となる場合もある。一方、黒色層62の総厚さhが、15μmを超えると、基材樹脂層61の表面と黒色層62の表面との段差が大きくなりすぎることで、特に太陽電池素子4が薄膜系の素子である場合等に当該段差の存在に起因する太陽電池素子のゆがみ等による性能劣化が起こる場合があり、好ましくない。
図2に示す通り、黒色層62において、第2黒色層622は、裏面保護シート6の平面視において、第1黒色層よりも幅が狭く形成されているので、同平面視において、黒色層62の端部には、第2黒色層622が存在せず、第1黒色層621のみが存在する黒色周縁部623が形成されている。この黒色周縁部623における第2黒色層622の端部と第1黒色層621の端部との間の距離である黒色周縁部の幅gは、0.3mm以上1.2mm以下であり、0.3mm以上1.0mm以下であることがより好ましい。又、黒色周縁部の幅gは、ばらつきが少ないことが好ましく、具体的には、そのいずれの部分においても、黒色周縁部623の平均幅±0.1mmの範囲内の幅であることが好ましい。黒色周縁部の幅が0.3mm以上であることによって、先ず、第2黒色層622が第1黒色層621の範囲から逸脱して形成されることを防ぐことができる。又、幅gが0.3mm以上であり、第2黒色層622の厚さhが、上記より1.5μm以上5μm以下程度であることによって、黒色層62の端部が下層に向けて広がる階段状の形状とされていることにより、黒色周縁部の幅が0であって黒色層62の端部が垂直に屹立した側壁となっている場合よりも、上述した太陽電池素子4のゆがみ等による太陽電池素子4の性能劣化や破損のリスクを低下させることができる。
又、黒色周縁部623は、必ずしも黒色層62の端部の全てにおいて形成されていることが必須ではないが、例えば、分散形成されている黒色層62の一部であって、例えば多角形のパターニングの1単位を構成している黒色層部分の端部の全体に亘って黒色周縁部623が隈無く均一に形成されている態様を、黒色周縁部623の特に好ましい態様の一つとして例示することができる。このような態様の黒色周縁部623の形成により、黒色層62が「アライメントマーク」を構成している場合など、僅かな滲みも許容されない場合において、高精度のパターンニグ形成が可能となる。
裏面保護シート6における黒色層62の水平配置については、太陽電池モジュール1として一体化された場合における、太陽電池素子の水平配置との関係において、図2に示すような位置関係とすることができるように配置することが好ましい。具体的には、太陽電池モジュール1においては、太陽電池素子4の外周近傍の一部が、黒色周縁部623及び第2黒色層622の端部と、太陽電池モジュール1の平面視において重っていて、太陽電池素子4の外周近傍の一部と第2黒色層622の端部とが重なっている部分の重なり幅Sが1.0mm以上20.0mm以下であることが好ましく、1.0mm以上15.0mm以下であることがより好ましい。よって、そのような配置が可能となるように、裏面保護シート6における黒色層62の配置を予め設計しておくことにより、上述の通り、太陽電池モジュール1の意匠性と発電効率を高い確度で向上させることができる。
又、裏面保護シート6の黒色層62は、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する赤外線透過性黒色層であることが好ましい。黒色層62をベンズイミダゾロン系顔料及びフタロシアニン系顔料を含む有機系の顔料成分を含んでなる層とすることにより、黒色層62を、赤外線透過性黒色層とすることができる。具体的には、上記顔料成分を含んでなる赤外線透過性暗色インキを基材樹脂層61の表面に2層構成のコーティング層として形成することにより、黒色層62を赤外線透過性黒色層とすることができる。基材樹脂層61の表面に赤外線透過性暗色インキを塗布する方法としては、印刷法、グラビアコーターによるコーティング法、ロールコーティング法、スプレーコティング法、ディップコーティング法、ベタコーティング法、UVコーティング法等が例示される。これらの各方法を、二度に亘って行い赤外線透過性暗色インキを2層塗りすることにより、上述の多層構成を有する黒色層62を形成することができる。以下、この赤外線透過性暗色インキの詳細について説明する。
(赤外線透過性暗色インキ)
黒色層62に、好ましい意匠性と、発電効率の向上に寄与しうる赤外線透過性を付与することができる赤外線透過性暗色インキに含まれる顔料成分について説明する。この赤外線透過性暗色インキは、以下にその詳細を説明する茶色系顔料と、フタロシアニン系顔料とからなる暗色顔料を含むものであることが好ましい。このような暗色顔料を含んでなる顔料成分を含有する赤外線透過性暗色インキは、外観が暗色であって、赤外線透過率が高い優れたインキであることは後に実施例において実証されている通りである。
本明細書内において、茶色系顔料とは、ベンズイミダゾロン系顔料、4−[(2,5−ジクロロフェニル)アゾ]−3−ヒドロキシ−N−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−ナフタレンカルボキサミド、1−[(4−ニトロフェニル)アゾ]−2−ナフタレノール、ビス[3−ヒドロキシ−4−(フェニルアゾ)−2−ナフタレンカルボン酸]銅塩、N,N’−ビス(2,4−ジニトロフェニル)−3,3’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸ジイミド、Δ2,2’(1H,1’H)−ビナフト[2,1−b]チオフェン−1,1’−ジオン及びN、N’−(10,15,16,17−テトラヒドロ−5,10,15,17−テトラオキソ−5H−ジナフト[2,3−a:2’3’−i]カルバゾール−4,9−ジイル)ビス(ベンズアミド)からなる群より選ばれた少なくとも一種以上の顔料をいうものとする。茶色系顔料は、接着層中の顔料の分散性や接着層の接着性等の観点からベンズイミダゾロン系顔料であることが好ましい。ベンズイミダゾロン系顔料とは、下記一般式(1)で表されるベンズイミダゾロン骨格を有する顔料である。具体的には、PigmentYellow120、PigmentYellow151、PigmentYellow154、PigmentYellow175、PigmentYellow180、PigmentYellow181、PigmentYellow194、PigmentRed175、PigmentRed176、PigmentRed185、PigmentRed208、Pigment Violet32、PigmentOrange36、PigmentOrange62、PigmentOrange72、PigmentBrown25等が挙げられるが、これに限るものではない。色域の観点からC.I.PigmentBrown25がより好ましい。
Figure 2017069467
又、ベンズイミダゾロン系顔料の一次粒径は0.01μm以上0.20μm以下であることが好ましい。ベンズイミダゾロン系顔料の一次粒径をこのような範囲とすることで、インキ中の顔料の分散性を向上させることが可能となる。
又、ベンズイミダゾロン系顔料以外の茶色系顔料について説明する。4−[(2,5−ジクロロフェニル)アゾ]−3−ヒドロキシ−N−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−ナフタレンカルボキサミドとは、具体的には、C.I.PigmentBrown1等が挙げられる。1−[(4−ニトロフェニル)アゾ]−2−ナフタレノールとは、具体的には、C.I.PigmentBrown2等が挙げられる。ビス[3−ヒドロキシ−4−(フェニルアゾ)−2−ナフタレンカルボン酸]銅塩とは、具体的には、C.I.PigmentBrown5等が挙げられる。N,N’−ビス(2,4−ジニトロフェニル)−3,3’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンとは、具体的に、C.I.PigmentBrown22等が挙げられる。3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸ジイミドとは、具体的に、C.I.PigmentBrown26等が挙げられる。Δ2,2’(1H,1’H)−ビナフト[2,1−b]チオフェン−1,1’−ジオンとは、具体的に、C.I.PigmentBrown27等が挙げられる。N、N’−(10,15,16,17−テトラヒドロ−5,10,15,17−テトラオキソ−5H−ジナフト[2,3−a:2’3’−i]カルバゾール−4,9−ジイル)ビス(ベンズアミド)とは、具体的に、C.I.PigmentBrown28等が挙げられる。又、茶色系顔料には、上記茶色系顔料の他、C.I.PigmentBrown7を使用してもよい。
フタロシアニン系顔料とは、フタロシアニン骨格を有する顔料であり、各種金属が配位されたフタロシアニンをも含む概念である。具体的には、C.I.PigmentGreen7、C.I.PigmentGreen36、C.I.PigmentGreen37、C.I.PigmentBlue16、C.I.PigmentBlue75、又はC.I.PigmentBlue15等が挙げられるが、これに限るものではない。非晶質のフタロシアニン系顔料であって青系のものを用いることが好ましい。
又、フタロシアニン系顔料の一次粒径は0.15μm以上0.20μm以下であることが好ましい。このような範囲とすることで、インキ中のフタロシアニン系顔料の分散性を向上させることができる。
赤外線透過性暗色インキの茶色系顔料の含有量は、フタロシアニン系顔料100質量部に対して43質量部以上233質量部以下(茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との含有量比が、質量比で30:70〜70:30の範囲)とすることが好ましく、66質量部以上150質量部以下(茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との含有量比が、質量比で40:60〜60:40の範囲)とすることがより好ましい。含有量比をこのような範囲にすることで、赤外線透過性暗色インキは、意匠性の面及び赤外線透過性の面で好ましいものとすることができる。
赤外線透過性暗色インキの茶色系顔料の含有量は、光透過率試験の特定の波長の光の透過率によって特定することができる。又、ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料の含有量とフタロシアニン系顔料の含有量とを意匠性の面及び赤外線透過性の面で好ましいものとするには、赤外線透過性暗色インキに含まれるベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料及びフタロシアニン系顔料が顔料成分全量中80質量%以上であって、且つ、赤外線透過性暗色インキの光透過率試験における波長425nmの光の透過率が5%以上30%以下であり、波長675nmの光の透過率が4%以上20%以下であることが好ましい。フタロシアニン系顔料は波長425nmの光を一定量透過し、波長675nmの光を透過しない性質を有する。ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料は波長675nmの光を一定量透過する性質を有し、波長425nmの光を透過しない性質を有する。そのため、光透過率試験における波長425nmの光の透過率と、波長675nmの光の透過率と、を特定することによって、ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料の含有量とフタロシアニン系顔料の含有量との含有量比を特定することができる。
赤外線透過性暗色インキの透過率の測定方法は、例えば、白色PET上に硬化剤が含有された赤外線透過性暗色インキをグラビアコートし、その上にポリエチレンを積層し、45℃以上55℃以下、168時間のエージング処理をして過熱硬化させることにより裏面保護シートを作成し、分光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、「U−4100」)にて、波長300nm〜1200nmの光の反射率(%)を測定し、波長450nmの光及び波長700nmの光の透過率をそれぞれ求めることで測定することができる。
赤外線透過性暗色インキの茶色系顔料の含有量は、光透過率試験の特定の波長の光の透過率によって特定することができる。又、ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料の含有量とフタロシアニン系顔料の含有量とを意匠性の面及び赤外線透過性の面で好ましいものとするには、赤外線透過性暗色インキに含まれるベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料及びフタロシアニン系顔料が顔料成分全量中80質量%以上であって、且つ、赤外線透過性暗色インキの光透過率試験における波長425nmの光の透過率が5%以上30%以下であり、波長675nmの光の透過率が4%以上20%以下であることが好ましい。フタロシアニン系顔料は波長425nmの光を一定量透過し、波長675nmの光を透過しない性質を有する。ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料は波長675nmの光を一定量透過する性質を有し、波長425nmの光を透過しない性質を有する。そのため、光透過率試験における波長425nmの光の透過率と、波長675nmの光の透過率と、を特定することによって、ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料の含有量とフタロシアニン系顔料の含有量との含有量比を特定することができる。
尚、上記の赤外線透過性暗色インキの透過率の測定方法は、例えば以下の方法により測定することができる。白色PET(188μm)上に硬化剤が含有された赤外線透過性暗色インキ5g/mをグラビアコートし、その上にポリエチレン(60μm)を積層し、45℃以上55℃以下、168時間のエージング処理をして過熱硬化させることにより裏面保護シートを作成する。そして、裏面保護シートのポリエチレンと白色PETとを剥離し、メチルエチルケトンを用いて赤外線透過暗色層(赤外線透過性暗色インキ)を溶解させた溶液の透過率の測定サンプル(一例として、測定サンプルの顔料の濃度は、メチルエチルケトン100gに対して顔料が0.01g以上0.5以下程度である。)を作成する。測定サンプルを石英ガラスセルに注入し、分光光度計(例えば、日本分光社製、紫外分光光度計「V−670」又は株式会社日立ハイテクノロジーズ製、「U−4100」)にて、波長300nm〜1200nmの光の透過率(%)を測定し、波長425nmの光及び波長675nmの光の透過率をそれぞれ求めることで赤外線透過性暗色インキの茶色系顔料の含有量を推定することができる。
赤外線透過性インキの主剤樹脂は、成分(A)脂肪族ポリカーボネートジオール化合物(以下単に成分(A)ともいう)と、成分(B)ジイソシアネート化合物(以下単に成分(B)ともいう)とが、ウレタン結合してなるポリカーボネートポリウレタンの両末端を特定量の成分(C)アルキレンジオール化合物(以下単に成分(C)ともいう)との反応によりグリコール変性させ、更に特定量の成分(D)分子内にイソシアネート基を3つ以上有する変性イソシアネート化合物(以下、単に「変性イソシアネート化合物」、又は単に「成分(D)」ともいう)と、反応させて高分子量化することによって得た(E)グリコール変性ポリカーボネートポリウレタン(以下単に成分(E)ともいう)を主成分とする。
主剤樹脂は、上記の成分(E)単独でもよく、又は必要により主剤の固形分中に通常50質量%以下の範囲でその他の従来公知のバインダー樹脂を併用してもよい。他のバインダー樹脂として、ポリウレタン、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルのコポリマー、塩素化ポリプロピレン、スチレンブタジエンゴム、エポキシ樹脂、ロジン系樹脂、ケトンレジン等があげられる。
赤外線透過性暗色インキには、黒色層62が基材樹脂層61の表面に強固に接合されるものとするために硬化剤を含有させることが好ましい。主剤と硬化剤の配合比率は、(ポリイソシアネート化合物由来のイソシアネート基)/(ポリウレタンジオール化合物由来の水酸基)の比が1.0以上3.5以下の範囲であることが好ましい。
主剤樹脂には、良好な塗布性及びハンドリング適正を得るために、溶剤成分を添加することが好ましい。このような溶剤成分としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコルモノエチルエーテル等の多価アルコール系溶剤;ジメチルフォルムアミド等のアミド系溶剤;ジメチルスルホキサイド等のスルホキサイド系溶剤;及びこれらの2種以上の混合溶剤が挙げられる。これらの内、好ましいのはアセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、及びこれらの2種以上の混合溶剤である。
[基材樹脂層]
基材樹脂層61は、単独で上記の反射層としての機能を発揮しうる単層のシートであるか、又は、そのような反射機能を発揮する単層シートと、光線透過を阻害しない他の透明樹脂層等を積層してなる多層シートである。基材樹脂層61を形成する材料樹脂としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(四フッ化エチレン・エチレン共重合体)等のフッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル系樹脂等の樹脂シートを好ましく用いることができる。
基材樹脂層61は、例えば、図2に示すような内層側基材樹脂層611と基材接着剤層612と外層側基材樹脂層613からなる3層構成の多層シートであってもよい。この場合、内層側基材樹脂層611か外層側基材樹脂層613のいずれかを、上記の反射層とすることによって上述した通りの発電効率向上効果を発現させることができる。外層側基材樹脂層613を反射層とした場合には、その受光面側にある内層側基材樹脂層611と基材接着剤層612を含む各層を「全光線を透過」する透明層とすることによって、同様の効果を発現させることができる。尚、本明細書における「全光線を透過」とは、全光線透過率が80%以上であることを意味するものとする。又、内層側基材樹脂層611を反射層とした場合には、外層側基材樹脂層613を任意の有色の層として所望の意匠を太陽電池モジュール1に付与することができる。又、この場合、外層側基材樹脂層613は、使用環境に応じて求められる耐加水分解性、耐溶剤性、及び各種のバリア性等を特に強化した耐候層とすることも好ましい。例えば、ETFEに代表されるフッ素系樹脂層、又は、耐加水分解PETからなる樹脂シート等をこの耐候層の好ましい例として挙げることができる。
(反射層)
基材樹脂層61の少なくとも一部又は全部を反射層として構成する場合、この反射層は、少なくとも、750nm以上1500nm以下の近赤外線を反射する層であることが好ましい。以下、図2の裏面保護シート6における内層側基材樹脂層611が反射層である場合を想定して、当該反射層の詳細について説明する。
近赤外線を反射する反射層は、例えば、上記の基材樹脂層の材料樹脂に白色顔料を含有させた白色樹脂シート、又は白色顔料を含むコート層(塗布膜や印刷膜)を基材樹脂層の表面に形成することによって構成することができる。
反射層は、近赤外線を反射する機能を有する必要がある。そのために、粒径が0.5μm以上1.5μm以下の白色顔料を含む白色樹脂層を用いることが好ましく、粒径が0.8μm以上1.2μm以下であることがより好ましい。又、反射層においては、粒径が0.8μm以上1.2μm以下の白色顔料の粒子が、全白色顔料の粒子中の80質量%以上であることが好ましい。白色顔料の粒径及び配分比を上記の範囲にすることにより、白色樹脂層は近赤外線を効率よく反射するため、上記白色顔料は太陽電池モジュールの発電効率向上に寄与する。近赤外線を反射とは、およそ1000nm以上1200nm以下の波長領域において、平均反射率が40%以上が好ましく、60%以上が更に好ましい。
[透明樹脂層]
透明樹脂層63は、太陽電池モジュールに求められる意匠性を阻害しない程度の透過率で近赤外線及び可視光を透過する層であればよく、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いることができる。又、透明樹脂層63は、封止材との密着を強化する密着性透明樹脂層であってもよいし、透明接着剤層であってもよい。透明樹脂層63を上記の密着性透明樹脂層として配置する場合は、当該層を構成する樹脂として、エチレン−酢酸ビニルアルコール共重合体樹脂(EVA樹脂)、又はポリエチレン等のポリオレフィン樹脂を用いることが好ましい。
[裏面保護シートの製造方法]
裏面保護シート6は、例えば黒色層62を、赤外線透過黒色インキを基材樹脂層61の表面に印刷法等により形成した後に、更に透明樹脂層63をその上にドライラミネート加工により一体化することにより製造することができる。
赤外線透過性暗色インキを用いて黒色層を形成し、更に反射層を備えた裏面保護シートの分光反射率を評価するために、以下に示す方法で当該インキを用いた裏面保護シートを作成した。
[主剤]
窒素雰囲気下、攪拌機、窒素ガス導入管を備えたフラスコに、エチレングリコール(32.3質量部)、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(270.8質量部)、1,6−ヘキサンジオール(122.9質量部)、アジピン酸(228.1質量部)、イソフタル酸(664質量部)を加え、180℃から220℃にて窒素にてバブリングさせ、酸価2mgKOH/gまで反応させ、酢酸エチル(860質量部)を加え、ポリエステルジオールHの50%溶液を得た。得られた樹脂の水酸基価は、32mgKOH/gであり、数平均分子量は約3500であった。
窒素雰囲気下、攪拌機を備えたフラスコに数平均分子量1000の脂肪族ポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ社製、商品名「デュラノールT5651」以下、「PDC1000」と略す。)を100質量部、上記ポリエステルジオールH(50質量部)、1,6−ヘキサンジオール(2質量部)、イソホロンジイソシアネート(23.8質量部)、酢酸エチル(175.8質量部)を加え、赤外線吸収スペクトルにて、2270cm−1のイソシアネートの吸収が消失するまで加熱還流させ、ポリウレタンジオールの50%溶液を得た。得られた樹脂の水酸基価は、14mgKOH/gであり、数平均分子量は約8000であった。
上記のポリウレタンジオール100質量部と脂肪族ポリカーボネートジオール(B)(PDC1000)の15質量部を混合して主剤を調整した。
[硬化剤]
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDIアダクト:2官能)とイソシアヌレート変性のイソホロンジイソシアネート(ヌレート変性IPDI)の混合物を使用した。上記アダクト変性HDI及びヌレート変性IPDIの混合比(HDIアダクト)/(ヌレート変性IPDI)を6:4(質量比)とした。
[赤外線透過性暗色インキ1]
顔料:茶色系顔料(ベンズイミダゾロン系顔料(PigmentBrown25、粒径0.08μm))、フタロシアニン系顔料(非晶質型フタロシアニン系顔料青(PigmentBlue15、粒径0.15〜0.20μm))
溶剤:酢酸エチル
主剤(固形分率50質量%)、上記硬化剤(固形分率10質量%)、上記茶色系顔料(ベンズイミダゾロン系顔料)、上記フタロシアニン系顔料(非晶質型フタロシアニン系顔料)(ベンズイミダゾロン系顔料とフタロシアニン系顔料との含有量比が52.5:47.5、樹脂成分100質量部に対して顔料成分が35質量部)を、上記溶剤に溶解させて調整した。
[赤外線透過性暗色インキ2]
有機顔料を以下のようにし、固形分塗布量10g/m以上20g/m以下(硬化後膜厚10μm以上20μm以下)となるように調整した以外はインキ1同様に調整した。
顔料:ジオキサジン化合物16.7質量%(樹脂成分100質量部に対して顔料成分が20質量部)
(分光反射率の測定)
本実施形態に係る赤外線透過性暗色インキを用いた裏面保護シートの近赤外線の反射性能を評価するために、実施例及び比較例として、以下に示す方法で、反射性測定用試料を作製した。
基材樹脂層を反射層とするために下記の樹脂材料を用いた。
反射性樹脂:東レ製、白色PET、厚さ188μm
透明樹脂層を形成するものとして下記の樹脂材料を用いた。
透明樹脂:ポリエチレン、厚さ60μm
<サンプル作成>
[実施例1]:上記反射層からなるシート上に、赤外線透過性暗色インキ1を、グラビアコートで、第1黒色層が1.9g/mずつとなるようにコートし、更に、この表面上に第2黒色層をコートし厚さ4.3μmの黒色層を形成した。その表面上に、厚み2.5μm(乾燥状態)の透明接着層を介して上記の透明樹脂を積層し、45℃以上55℃以下、168時間のエージング処理をして過熱硬化させることにより裏面保護シート(実施例1)を作成した。
[実施例2]:上記反射層からなるシート上に、赤外線透過性暗色インキ2を、グラビアコートで、第1黒色層が5.2g/mずつとなるようにコートし、更に、この表面上に第2黒色層をコートし厚さ12.0μmの黒色層を形成した。その表面上に、厚み12μm(乾燥状態)の透明接着剤層を介して上記の透明樹脂を積層し、45℃〜55℃、168時間のエージング処理をして過熱硬化させることにより裏面保護シート(実施例2)を作成した。
<評価>
分光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、「U−4100」)を用いて、実施例1及び2の裏面保護シートについて光を入射したときの、波長300nm〜1200nmの光の反射率(%)を評価した。評価結果を図3に示した。
図3から実施例1及び2の裏面保護シートは、いずれも近赤外線の優れた反射性を有するものであることが確認された。特に、茶色系顔料(ベンズイミダゾロン系顔料)とフタロシアニン系顔料を所定量含む赤外線透過暗色層を備える実施例1の裏面保護シートは、1000nm以上よりもエネルギーの高い約800nm〜900nm付近での赤外線反射率が、特段に優れるものであることが確認された。
尚、実施例1の裏面保護シートのポリエチレンと白色PETとを剥離し、メチルエチルケトンを用いて赤外線透過暗色層を溶解させ、透過率の測定サンプルを作成した。測定サンプルを石英ガラスセルに注入し、分光光度計(例えば、日本分光社製、紫外分光光度計「V−670」又は株式会社日立ハイテクノロジーズ製、「U−4100」)にて、波長300nm〜1200nmの光の透過率(%)を測定した。その結果、波長425nmの光の透過率は11.6%であり、波長675nmの光の透過率は10.0%であった。
又、実施例1及び実施例2の裏面保護シートは、いずれも可視領域(380nm〜780nm)の光を概ね吸収していることから、これらは、太陽電池モジュールに黒色の外観を付与することができるものであることが確認された。但し、実施例2の裏面保護シートは、700nm〜750nm付近の可視領域における光が若干反射している。これに対し、実施例1の裏面保護シートは、可視光のほとんど全てを吸収しており、黒色層に含ませる顔料として有機系の暗色顔料を用いたものの中でも、特段に高品位の黒色の外観を太陽電池モジュールに付与することができるものであることが分かる。
以上説明した本発明の裏面保護シート、及び、それを用いた太陽電池モジュールによれば、以下のような効果を奏する。
(1) 太陽電池モジュール用の裏面保護シート6を、基材樹脂層61と、基材樹脂層61の表面の一部のみに形成される黒色層62と、を有し、黒色層62は、第1黒色層621と第2黒色層622とが、基材樹脂層61の表面にこの順で積層されている多層構成からなり、黒色層62の端部には、裏面保護シート6の平面視において、第2黒色層622が存在せず、第1黒色層621が存在する部分である黒色周縁部623が形成されている、太陽電池モジュール用の裏面保護シートとした。
黒色層62が、本来形成される範囲を逸脱して形成されてしまうことは、i)例えば、入射光の反射面にまで黒色層62が形成されてしまうことによる光利用効率の低下。ii)枚葉での加工時に黒インクで形成するアラインメントマークの位置ずれによる加工精度の低下。iii)印刷の不均一による意匠性化の低下、等につながるリスクがある。(1)の発明によれば、黒色インキの重ね塗りにより、黒色層62に高品位の黒味からなる外観を付与することがきると同時に、第1黒色層621と第2黒色層622との間の位置ずれ(版ずれ)に起因して起こりえる上記i)からiii)のリスクを回避することができる。
(2) 黒色層62の厚さが3μm以上15μm以下であって、第1黒色層621と第2黒色層622の厚さ比が40:60から50:50の範囲内にあり、黒色周縁部623における第2黒色層622の端部と第1黒色層621の端部との間の距離である黒色周縁部の幅gが、0.3mm以上1.2mm以下である裏面保護シート6とした。
黒色周縁部623の幅gが上記範囲であることによって、(1)の発明による上記効果をより確実に発現させることができる。又、同幅gと、黒色周縁部623の側壁を構成する第2黒色層の側壁部分の高さ(第2黒色層の厚さh)と、黒色周縁部623の幅gがいずれも上記範囲となっていることにより、即ち、黒色層62の端部が下層に向けて広がる階段状の形状とされていることにより、黒色周縁部623の幅gが0であって黒色層62の端部が垂直に屹立した側壁となっている場合よりも、太陽電池モジュール1としての一体化時に特に薄膜系の太陽電池素子4等のゆがみによる破損のリスクを低下させることができる。
(3) 黒色周縁部623の幅gが、いずれの部分においても、黒色周縁部623の平均幅±0.1mmの範囲内の幅である裏面保護シート6とした。
これにより、(1)の発明による上記効果を、太陽電池モジュールの全体において、均一に確実に発現させることができる。又、太陽電池モジュール1においては、1つの太陽電池素子の発電効率の低下が、他の太陽電池素子の発電量に対する律速となり太陽電池モジュール全体の発電効率に悪影響を及ぼす。裏面保護シート6の全ての部分において、上記の通り均一に黒色周縁部623が形成されていることにより、そのような、一部の太陽電池素子の発電効率の低下に起因する太陽電池モジュール1全体としての発光効率の低下を回避することができる。
(4) 基材樹脂層61が750nm以上1500nm以下の近赤外線を反射する反射層であるか、又は、該反射層を含んでなる多層樹脂層であって、黒色層62が、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する赤外線透過性黒色層である裏面保護シート6とした。
これにより、太陽電池モジュール1の高品位の意匠性を保持したまま、入射光の利用効率を高めて太陽電池モジュール1の発電効率の向上にも寄与することができる。
(5) 黒色層62がベンズイミダゾロン系顔料及びフタロシアニン系顔料を含む有機系の顔料成分を含んでなる(1)から(4)のいずれかに記載の裏面保護シート6とした。
ベンズイミダゾロン系顔料及びフタロシアニン系顔料を含んでなる顔料は、その他の有機系顔料と比較しても、近赤外線を極めてよく透過する暗色系の顔料であり、意匠性の面でも優れたものであることは、上記実施例において確認されている通りである。よって、このような構成を備える裏面保護シート6を用いることにより、太陽電池モジュール1の発電効率及び意匠性を更に向上させることができる。
(6) (1)から(5)のいずれかに記載の裏面保護シート6と、封止材(前面封止材3、背面封止材5)基材樹脂層と、太陽電池素子4と、が少なくとも一体化されている太陽電池モジュール1であって、裏面保護シート6は、太陽電池素子4の非受光面側に配置されていて、太陽電池素子4の外周近傍の一部が、黒色周縁部623及び第2黒色層622の端部と、太陽電池モジュール1の平面視において重っていて、太陽電池素子4の外周近傍の一部と第2黒色層622の端部とが重なっている部分の重なり幅Sが1.0mm以上20.0mm以下である太陽電池モジュール1とした。
これにより、例えば、太陽電池素子4が配置されている領域には黒色層を形成せずに反射層とした場合においても、当該反射層が視認されることによる意匠性の低下を回避することができる。これにより、(1)から(5)の発明の効果を良好な態様、且つ、高い精度で発現可能な太陽電池モジュール1を得ることができる。
以上の通り、本発明によれば、太陽電池モジュールの発電効率の低下を回避することできて、尚且つ、高品位の黒色を呈するパターンニングが形成されている太陽電池モジュール用の裏面保護シート、及び、それを用いることにより、優れた意匠性と発電効率を併せ持つ太陽電池モジュールを提供することができる。
1 太陽電池モジュール
2 透明前面基板
3 前面封止材
4 太陽電池素子
5 背面封止材
6 裏面保護シート
61 基材樹脂層
611 内層側基材樹脂層
612 基材接着剤層
613 外層側基材樹脂層
62 黒色層
621 第1黒色層
622 第2黒色層
623 黒色周縁部
63 透明樹脂層
7 入射光

Claims (6)

  1. 太陽電池モジュール用の裏面保護シートであって、
    基材樹脂層と、
    前記基材樹脂層の表面の一部のみに形成される黒色層と、を有し、
    前記黒色層は、第1黒色層と第2黒色層とが、前記基材樹脂層の表面にこの順で積層されている多層構成からなり、
    前記黒色層の端部には、前記裏面保護シートの平面視において、前記第2黒色層が存在せず、前記第1黒色層が存在する部分である黒色周縁部が形成されている、太陽電池モジュール用の裏面保護シート。
  2. 前記黒色層の厚さが3μm以上15μm以下であって、
    前記第1黒色層と第2黒色層の厚さ比が40:60から50:50の範囲内にあり、
    前記黒色周縁部における前記第2黒色層の端部と前記第1黒色層の端部との間の距離である黒色周縁部の幅が、0.3mm以上1.2mm以下である請求項1に記載の裏面保護シート。
  3. 前記黒色周縁部の幅が、いずれの部分においても、該黒色周縁部の平均幅±0.1mmの範囲内の幅である請求項1又は2に記載の裏面保護シート。
  4. 前記基材樹脂層が750nm以上1500nm以下の近赤外線を反射する反射層であるか、又は、該反射層を含んでなる多層樹脂層であって、
    前記黒色層が、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する赤外線透過性黒色層である請求項1から3のいずれかに記載の裏面保護シート。
  5. 前記黒色層がベンズイミダゾロン系顔料及びフタロシアニン系顔料を含んでなる有機系の顔料成分を含んでなる請求項1から4のいずれかに記載の裏面保護シート。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の裏面保護シートと、封止材と、太陽電池素子と、が少なくとも一体化されている太陽電池モジュールであって、
    前記裏面保護シートは、前記太陽電池素子の非受光面側に配置されていて、
    前記太陽電池素子の外周近傍の一部が、前記黒色周縁部及び前記第2黒色層の端部と、前記太陽電池モジュールの平面視において重っていて、該太陽電池素子の外周近傍の一部と該第2黒色層の端部とが重なっている部分の重なり幅が1.0mm以上20.0mm以下である太陽電池モジュール。
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