JP2016069586A - 赤外線透過性暗色インキ及びそれを用いた赤外線透過性シート - Google Patents

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慶太 在原
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仁 西川
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Abstract

【課題】意匠性にかかる需要者の要求を満たすために、暗色の外観を有する意匠性の高い赤外線透過性暗色インキでありながら、十分な赤外線透過性を有する赤外線透過性暗色インキ提供すること。
【解決手段】この赤外線透過性暗色インキは、オキサジン系顔料、及びフタロシアニン系顔料及びイソインドリン系顔料とを含み、フタロシアニン系顔料が15質量%以上33質量%以下、イソインドリン系顔料が23質量%以上40質量%以下含まれる。このような赤外線透過性インキは、特に意匠性において優れたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、赤外線透過性暗色インキに関する。より具体的には、太陽電池モジュール用赤外線反射シート等に用いられる赤外線透過性暗色インキに関する。
近年、環境問題に対する意識の高まりから、クリーンなエネルギー源としての太陽電池が注目されている。一般に、太陽電池を構成する太陽電池モジュールは、受光面側から、透明前面基板、封止材、太陽電池素子、封止材及び裏面保護シートが順に積層された構成であり、太陽光が上記太陽電池素子に入射することにより発電する機能を有している。
太陽電池モジュールのような電子機器等に用いられるインキにおいて、意匠性の観点から外観を暗色にしたインキが求められる場合がある。外観を暗色にするための方法としては、カーボンブラックを含むインキを設ける方法があるが、カーボンブラックは近赤外線を吸収することで温度の上昇を招くため、電子機器等に用いる場合には必ずしも好ましいとはいえない。
特に、太陽電池モジュール用の裏面保護シートとして用いた場合には、使用時に太陽電池モジュールの温度を上昇させてしまい、その結果、太陽電池モジュールの発電効率は低下する。
そこで、暗色層における蓄熱を抑制し、更に、反射光を太陽電池素子に入射させて、発電効率を向上させるために、赤外線透過性を有するオキサジン系顔料等の有機顔料をインキに練り込んだ黒色系樹脂層と赤外線反射性とを有する白色系樹脂層と、耐候性を有する裏面保護層等を備え、これらの複数の層を接着剤等で接着して製造する太陽電池モジュール用裏面保護シートが開発されている。(特許文献1)。
オキサジン系顔料を硬化剤に練り込んだ赤外線透過暗色インキは、接着耐久性の高い赤外線透過暗色インキとなる(特許文献1[0057])。しかし、オキサジン系顔料は、700〜800nmの波長の光を透過するため、オキサジン系顔料自体は暗色というよりは紫色に近い顔料である。そのため、オキサジン系顔料を樹脂に練り込んだ赤外線透過性暗色インキは紫色に近いものとなるため、意匠性の観点から外観を暗色のものが求められる場合には必ずしも好ましいものとはいえない。
特開2012−216689号公報
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、近赤外透過性を有する赤外線透過性暗色インキであって外観を暗色であるため意匠性に優れた赤外線透過性暗色インキを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、赤外線透過性暗色インキにおいて、特定の組成比のオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料及びイソインドリン系顔料を含む赤外線透過性暗色インキが上記課題を解決するものであることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)樹脂成分と、顔料成分と、を包含し、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する赤外線透過性暗色インキであって、前記顔料成分は、オキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料及びイソインドリン系顔料を含んでなり、前記顔料成分中における前記フタロシアニン系顔料、前記イソインドリン系顔料の含有量比が、いずれも以下の範囲内にある赤外線透過性暗色インキ。
フタロシアニン系顔料:15質量%以上33質量%以下
イソインドリン系顔料:23質量%以上40質量%以下
(2)前記顔料成分中におけるオキサジン系顔料、前記フタロシアニン系顔料、及び前記イソインドリン系顔料の含有量比が、いずれも以下の範囲内にある(1)に記載の赤外線透過性暗色インキ。
オキサジン系顔料:40質量%以上45質量%以下
フタロシアニン系顔料:15質量%以上20質量%以下
イソインドリン系顔料:35質量%以上40質量%以下
(3)前記顔料成分は、更にキナクリドン系顔料を含有し、前記顔料成分中における前記オキサジン系顔料、前記フタロシアニン系顔料、及び前記イソインドリン系顔料の含有量比が、いずれも以下の範囲内にある(1)に記載の赤外線透過性暗色インキ。
オキサジン系顔料:6質量%以上8質量%以下
フタロシアニン系顔料:28質量%以上33質量%以下
イソインドリン系顔料:23質量%以上28質量%以下
キナクリドン系顔料:33質量%以上37質量%以下
(4)前記オキサジン系顔料の分子量が700以上1200以下である(1)から(3)のいずれかに記載の赤外線透過性暗色インキ。
(5)更に硬化剤を含有し、前記樹脂成分100質量部に対して前記顔料成分が20質量部以上40質量部以下である(1)から(4)のいずれかに記載の赤外線透過性暗色インキ。
(6)750nm以上1500nm以下の近赤外線を反射する反射層の表面に赤外線透過暗色層が積層されてなる赤外線反射シートであって、前記赤外線透過暗色層が、(1)から(5)のいずれかに記載の赤外線透過性暗色インキによって形成されている赤外線反射シート。
(7)前記赤外線透過暗色層を形成する赤外線透過性暗色インキの固形分換算の塗布量が10g/m以上15g/m以下である(6)に記載の赤外線反射シート。
(8)(6)又は(7)に記載の赤外線反射シートを、太陽電池素子の非受光面側に配置してなる太陽電池モジュール。
本発明の赤外線透過性暗色インキは、特定の組成比のオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料及びイソインドリン系顔料を含む赤外線透過性暗色インキを用いることで、赤外線の透過性を有する赤外線透過性暗色インキでありながら、外観を暗色とした意匠性に優れるインキである。そのため、本発明の赤外線透過性暗色インキは、太陽光の照射される環境下においても温度の上昇をより抑えることが可能となる。そのため、赤外線透過性暗色インキによって製造された赤外線反射シートを太陽電池モジュール用の裏面保護シートとして用いることで、意匠性を十分満たし、かつ発電効率にも十分寄与できる優れた太陽電池モジュールとすることができる。
太陽電池モジュールについて、その層構成の一例を例示する断面の模式図である。 赤外線反射シート6の断面を模式的に示す図である。 実施例及び比較例の色座標を示す図である。 実施例及び比較例の赤外線反射率を示すグラフである。
以下、本発明の赤外線透過性暗色インキについて詳細に説明する。本発明は以下に記載される実施形態に限定されるものではない。
<赤外線透過性暗色インキ>
赤外線透過性暗色インキは、意匠性の観点から暗色に着色する用途で用いることができる。また、本実施形態の赤外線透過性暗色インキは赤外線の透過率が高いため、赤外線の吸収に起因する発熱を抑えることができる。例えば、赤外線を反射することができる反射シートに本実施形態の赤外線透過性暗色インキを塗布することで、外観を暗色としながら、赤外線を反射することのできる赤外線反射シートとすることができる。
また、赤外線透過性暗色インキに硬化剤を含有することで基材同士を接着する赤外線透過性暗色インキとすることができる。例えば、基材上に硬化剤を含有する赤外線透過性暗色インキを塗布し積層後に硬化することによって赤外線透過暗色層を形成することができる。
更に、赤外線を反射する反射層の表面に赤外線透過性暗色層と透明樹脂層とを順次積層することによって赤外線反射シートを形成してもよく、例えば、太陽電池素子の非受光面側に配置することで太陽電池モジュール用の裏面保護シートとして利用することもできる。
図2を用いて説明すると、赤外線反射シートは反射層61の上面、又は、該上面に対向する透明密着層62の下面に塗布された赤外線透過性暗色インキが積層後に硬化することによって形成することができる。赤外線透過暗色層60が反射層61と透明密着層62の間の位置に形成されることで、赤外線反射シートを意匠性の面において好ましいものとすることができる。
赤外線透過暗色層60を形成する赤外線透過性暗色インキには、十分な接着性と接着耐久性に加えて、その外観が黒色又はそれに近い暗色であること即ち可視光線を吸収すること、かつ、近赤外線を透過する性質を有するものであることが重要である。
ここで、近赤外線とは、赤外線領域の内、もっとも可視領域に近い領域であるがその詳しい波長域は文献によっても値が様々である。本発明における近赤外線とは750nm以上2200nm以下の波長域の電磁波を指す。その内、特に蓄熱を促進する波長は1000nm以上1500nm以下である。
赤外線透過暗色層60を形成する赤外線透過性暗色インキには、硬化した状態において波長750nm以上1500nm以下の光線を透過する特性を有する赤外線透過性暗色インキを使用する。なお、「波長750nm以上1500nm以下の光線を透過する」とは、赤外線透過暗色層60において波長750nm以上1500nm以下の光線を15%以上透過、好ましくは50%以上透過、更に好ましくは80%以上透過することを意味する。
赤外線透過暗色層60に用いる赤外線透過性暗色インキは、基材同士を接着する用途で利用する場合、好ましくは主剤と硬化剤からなる2液タイプであり、更に顔料としてオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料及びイソインドリン系顔料の三種の顔料が少なくとも含まれることが重要となる。また、塗布性、ハンドリング性の観点から、組成物としては適宜溶剤が含まれる。
[有機顔料]
着色顔料としてはオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料及びイソインドリン系顔料を用いる。オキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料及びイソインドリン系顔料を用いることにより、赤外線透過性暗色インキについて十分に黒みを維持しつつ赤外線透過性を維持することができるため良好である。
オキサジン系有機顔料は、特に限定されるものではない。例えば、バイオレット23(分子量589)やCIダイレクトバイオレット37(分子量:789)等を挙げることができる。その中でもCIダイレクトバイオレット37等の分子量で700以上1200以下が用いられることが好ましい。分子量が700以上であることで、高温時におけるオキサジン系有機顔料の赤外線透過暗色層以外の層への移行を防止することができる。そのため特に積層体として用いた場合、意匠性の優れた積層体とすることができるため好ましい。また、分子量が1200以下であることで、有機顔料に必要なインキ内の分散性を維持することができるため好ましい。
フタロシアニン系顔料とは、フタロシアニン骨格を有する顔料である。具体的には、C.I.Pigment Green7、C.I.Pigment Green36、C.I.Pigment Green37、C.I.Pigment Blue16、C.I.Pigment Blue75、又はC.I.Pigment Blue15等が挙げられるが、これに限るものではない。非晶質のフタロシアニン系顔料であって青系のものを用いることが好ましい。
また、フタロシアニン系顔料の一次粒径は0.15μm以上0.20μm以下であることが好ましい。このような範囲とすることで、インキ内の分散性が向上させることができる。
イソインドリン系顔料とは、C.I.Pigment Orange66、C.I.Pigment Yellow109、C.I.Pigment Yellow139、C.I.Pigment Yellow185等が挙げられるが、これに限るものではない。
赤外線透過性暗色インキに含有するフタロシアニン系顔料の含有量は、他の顔料の含有量により適宜選択することができる。
本発明の赤外線透過性暗色インキは、オキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料及びイソインドリン系顔料を含む。また、これらの含有量比はフタロシアニン系顔料が15質量%以上33質量%以下であり、イソインドリン系顔料が23質量%以上40質量%以下の範囲内にあるものである。このような範囲にすることで、赤外線透過性暗色インキが意匠性を有し、好ましいものとすることができる。
例えば、本発明の赤外線透過性暗色インキとして、オキサジン系顔料が40質量%以上45質量%以下、フタロシアニン系顔料が15質量%以上20質量%以下、イソインドリン系顔料が35質量%以上40質量%以下であり、これらの合計の顔料が100質量%となるような実施形態を例示することができる。本実施形態の赤外線透過性暗色インキは赤外線透過性が特に高い。そのため、本実施形態の赤外線透過性暗色インキは赤外線の吸収に起因する発熱をより効果的に抑えることができる。
また、赤外線透過性暗色インキは、更にキナクリドン系顔料を含有し、オキサジン系顔料が6質量%以上8質量%以下、フタロシアニン系顔料が28質量%以上33質量%以下、イソインドリン系顔料が23質量%以上28質量%以下、キナクリドン系顔料が33質量%以上37質量%以下であり、これらの合計の顔料が100質量%となるような実施形態を例示することができる。このような含有量にすることで、赤外線透過性暗色インキを更に暗色に近づけることができる。そのため、より意匠性に優れた赤外線透過性暗色インキとすることができる。
キナクリドン系顔料としては、例えばC.I.ダイレクトレッド122、C.I.ダイレクトレッド202、C.I.ダイレクトレッド209等が挙げられるが、これに限るものではない。
本実施形態の赤外線透過性暗色インキには、必要に応じて硬化剤を含有することもできる。硬化剤を含有することで、基材同士を接着する赤外線透過性暗色インキとすることができる。この場合、樹脂成分100質量部に対して顔料成分が20質量部以上40質量部以下、好ましくは25質量部以上35質量部以下とする。このような範囲にすることで、好ましい意匠性、接着性及び接着安定性を両立することができる。
[主剤]
樹脂成分の主剤成分は、例えばポリウレタンジオールと脂肪族ポリカーボネートジオールとの混合物を含む、ポリウレタン/ポリカーボネートジオール系を用いることができる。主剤を構成するポリウレタンジオール及び脂肪族ポリカーボネートジオールは、ともに水酸基を有するポリオールであり、イソシアネート基を有する硬化剤と反応して、接着剤層を構成するものである。本実施形態においては、主剤を特定のポリウレタンジオールと脂肪族ポリカーボネートジオールを所定量配合した混合物とすることによって、接着剤層の接着性及び耐候性を向上させることができる。
主剤成分に用いることができるポリウレタンジオールは、ウレタン構造をその繰り返し単位とし、その両末端に水酸基を有するポリウレタンである。ポリウレタンジオールの数平均分子量は、7000以上13000以下であることが好ましい。7000以上であると、硬化剤との反応性がよいため好ましく、13000以下であると溶剤への溶解が向上するためで好ましい。
ポリウレタンジオールの水酸基価は、10mgKOH/g以上50mgKOH/g以下の範囲であることが好ましい。ポリウレタンジオールの水酸基価が10mgKOH/g以上であると、添加された硬化剤成分の多くが主剤成分に含まれる水酸基と反応することとなり好ましく、50mgKOH/g以下であると硬化剤との反応がより進行するため好ましい。
ポリウレタンジオールは、接着剤の主剤成分として、その接着性及び耐候性を向上させるため、脂肪族ポリカーボネートジオールと、1,6ヘキサンジオールとイソホロンジイソシアネートを反応させて得られることを特徴としている。以下、ポリウレタンジオールの構成成分である脂肪族ポリカーボネートジオール、1,6ヘキサンジオール及びイソホロンジイソシアネートについて説明する。
脂肪族ポリカーボネートジオールは、下記のイソホロンジイソシアネートと反応することができるポリウレタンジオールの構成成分である。脂肪族ポリカーボネートジオールは、カーボネート構造を繰り返し単位とし、その両末端に水酸基を有するものである。その両末端の水酸基は、イソシアネート基と硬化反応することができる。
脂肪族ポリカーボネートジオールは、アルキレンカーボネートとジオールを原料に用いて製造する方法、ジアルキルカーボネートやジアリールカーボネートとジオールを用いて製造する方法等を用いて製造することができる。本実施形態において使用される脂肪族ポリカーボネートジオールは、主剤成分に必要とされる性能に応じて、上記製造方法を適宜選択することにより製造することができる。
脂肪族ポリカーボネートジオールの製造に使用できるアルキレンカーボネートとしては、エチレンカーボネート、トリメチレンカーボネート、1,2−プロピレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネート、1,3−ブチレンカーボネート、1,2−ペンチレンカーボネート等が挙げられる。また、ジアルキルカーボネートとしては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート等が、ジアリールカーボネートとしては、ジフェニルカーボネート等が挙げられる。
ジオールとしては、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール等の側鎖を持たないジオール、2−メチル−1,8オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,6−ヘキサンジオール等の側鎖を持ったジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール等の環状ジオールを挙げることができる。なお、1種類のジオールを使用してもよいし、2種類以上のジオールを原料とした共重合ポリカーボネートジオールでもよい。
脂肪族ポリカーボネートジオールの数平均分子量は、1000以上2000以下であることが好ましい。1000以上であると、ジイソシネートとの硬化反応が起こり易いため好ましく、2000以下であると接着剤成分である溶剤への溶解性が向上するため好ましい。ポリカーボネートジオールの製造においては、モノマーの反応性が高く、高分子量化し易いため、所定の数平均分子量を有するポリカーボネートジオールを得るためには、反応速度等の制御が必要となる。
脂肪族ポリカーボネートジオールは、市販のものを使用することもできる。耐久性、耐候性、耐熱性、耐加水分解性に優れた接着剤を得るため、例えば、数平均分子量1000の脂肪族ポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ社製、商品名「デュラノールT5651」)、数平均分子量2000の脂肪族ポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ社製、商品名「デュラノールT5662」)を好適に使用することができる。
1,6ヘキサンジオールは、脂肪族ジオールであり、下記イソホロンジイソシアネートと反応してポリウレタンジオールを形成することができる。1,6ヘキサンジオールは、常温で液状を示すもので、接着剤成分である溶剤に溶解し得るものである。
1,6ヘキサンジオールと共にポリエステルジオールを使用することができる。ポリエステルジオールは、1,6ヘキサンジオールと同様に水酸基を2つ以上有するポリオールであるが、その基本骨格に嵩高い芳香族環を有するカルボン酸とのエステルとすることもできることから、イソホロンジイソシアネートと反応して得られるポリウレタンジオールに優れた硬化速度と凝集力を付与することができる。ポリエステルジオールとしては、例えば、イソフタル酸を使用して製造した芳香族ポリエステルジオールを挙げることができる。なお、本実施形態においてポリエステルジオールは、定法に従って、所定のカルボン酸化合物とジオールの組み合わせを採択することによって製造することができる。
ポリエステルジオールの数平均分子量は、3000以上4000以下であることが好ましい。ポリエステルジオールの数平均分子量が3000以上であると、硬化剤との反応性がよくなるため好ましく、ポリエステルジオールの数平均分子量が4000以下であると溶剤への溶解性が向上するため好ましい。
イソホロンジイソシアネートは、ポリウレタンジオールの構成成分であり、脂環族系ポリイソシアネートである。イソホロンジイソシアネートは、上記脂肪族ポリカーボネートジオール、1,6ヘキサンジオール又はポリエステルジオールの水酸基と反応し、主剤成分であるポリウレタンジオールを形成する。
以上説明した脂肪族ポリカーボネートジオールと、脂肪族ジオールとイソホロンジイソシアネートを溶剤に溶解させ、混合し加熱還流することにより反応させて、主剤成分であるポリウレタンジオールの溶液を得ることができる。上記反応においては、脂肪族ポリカーボネートジオールと脂肪族ジオールのそれぞれが有する両末端の水酸基がイソホロンジイソシアネートのイソシアネート基と反応し、ウレタン結合を形成して硬化する。
主剤成分であるポリウレタンジオールを製造する反応系における1,6ヘキサンジオールの配合量は、脂肪族ポリカーボネートジオール100質量部に対し、5質量部以上15質量部以下が好ましく、2質量部以上8質量部以下であることがより好ましい。1,6ヘキサンジオールの配合量が5質量部以上であると、耐久性のある接着剤成分を得ることができるため好ましく、15質量部以下であると溶剤への溶解性が向上するため好ましい。
また、ポリウレタンジオールを製造する反応系におけるポリエステルジオールの配合量は、脂肪族ポリカーボネートジオール100質量部に対し、50質量部以上100質量部以下であることが好ましい。ポリエステルジオールの配合量が50質量部以上であると、耐久性のある接着剤成分を得ることができるため好ましく、100質量部以下であると溶剤への溶解性が向上するため好ましい。
なお、脂肪族ポリカーボネートジオールと、脂肪族ジオールとイソホロンジイソシアネートを反応させる場合に使用することができる溶剤としては、これらの化合物を溶解させることができ、溶剤と反応しないものであれば、特に制限されるものではないが、溶剤等との相溶性とラミネート時の加工性の観点より酢酸エチル等のカルボン酸エステル系の溶剤を挙げることができる。
主剤成分である脂肪族ポリカーボネートジオールは、イソシアネート基を有する硬化剤成分と反応する。脂肪族ポリカーボネートジオールは、ポリウレタンジオールを製造する際に使用した上記の脂肪族ポリカーボネートジオールと同一のものを使用することができる。
主剤成分は、上記説明したポリウレタンジオールと脂肪族ポリカーボネートジオールとの混合物である。混合物中におけるポリウレタンジオールと脂肪族ポリカーボネートジオールの質量比率は、ポリウレタンジオール100質量部に対して、脂肪族ポリカーボネートジオール10質量部以上20質量部以下であることが好ましい。脂肪族ポリカーボネートジオールの量が10質量部以上であると、密着力が適度に低下するため好ましく、20質量部以下であると、ポリウレタンジオールと硬化剤との反応が起こり易くなるため好ましい。
なお、主剤には、主剤成分であるポリウレタンジオール、脂肪族ポリカーボネートジオールの他に、必要に応じて、粘着付与剤、安定化剤、充填剤、可塑剤、軟化点向上剤、触媒等を添加剤として混合することができる。粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂等が挙げられる。安定化剤としては、酸化防止剤、紫外線防止剤等が挙げられる。充填剤としては、無機フィラー等が挙げられる。
[硬化剤]
赤外線透過性暗色インキに用いることができる硬化剤は、例えばポリイソシアネート化合物を主成分とするものが挙げられる。ポリイソシアネート化合物は、1分子中に2以上のイソシアネート基を有する化合物であり、このイソシアネート基が上記主剤のポリウレタンジオール化合物中の水酸基と反応することにより、ポリウレタンジオール化合物を架橋する。このようなポリイソシアネート化合物としては、上記主剤のポリウレタンジオール化合物を架橋することができるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、ポリウレタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下、「HDI」)、イソシアヌレート変性のイソホロンジイソシアネート(以下、「ヌレート変性IPDI」)等を例示することができる。これらのポリイソシアネート化合物の中でも、HDIとヌレート変性IPDIとを組み合わせた混合物が水酸基に対する反応性を向上させる観点より好ましい。なお、硬化剤をHDIとヌレート変性IPDIとの混合物とする場合、HDIとヌレート変性IPDIは、70:30〜50:50(質量比)の範囲で使用することが好ましい。
[主剤と硬化剤の配合]
赤外線透過性暗色インキの成分は、硬化剤を含有し基材等同士を接合するものとする場合には、主剤と硬化剤の配合比率は、(ポリイソシアネート化合物由来のイソシアネート基)/(ポリウレタンジオール化合物由来の水酸基)の比が1.0以上3.5以下の範囲であることが好ましく、更に、1.2以上3.0以下の範囲にあることが好ましい。主剤成分のポリウレタンジオール化合物と硬化剤成分のポリイソシアネート化合物との配合比率が上記範囲にあることにより、各基材を強固に接合することができる赤外線透過性暗色インキを得ることができるため好ましい。
[シランカップリング剤等の添加剤]
上記の他、必要に応じてシランカップリング剤、粘着付与剤、安定化剤、充填剤、可塑剤、軟化点向上剤、触媒等を添加剤として混合することができる。シランカップリング剤としては、例えば、メチルトリメトキシラン、メチルトリエトキシシラン等のシランモノマー、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン、3−メタクリロキシプロピルエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメトキシシラン等のメタクリルシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシシランを挙げることができる。粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂等が挙げられる。安定化剤としては、酸化防止剤、紫外線防止剤等が挙げられる。充填剤としては、無機フィラー等が挙げられる。
なお、上記シランカップリング剤の添加量は、赤外線透過性暗色インキの主剤と硬化剤との合計100質量部に対し、1質量%以上3質量%以下のシランカップリング剤であることが好ましい。シランカップリング剤の添加量が1質量%以上であると密着力が良好となるため好ましく、3質量%以下であると耐久性が向上するため好ましい。
[溶剤]
上記の赤外線透過性暗色インキの組成物として、良好な塗布性及びハンドリング適正を得るために、溶剤成分を添加することが好ましい。このような溶剤成分としては、上記酢酸エチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル等のカルボン酸エステルを挙げることができるがこれに限定されない。なお、主剤と硬化剤の2液剤として構成される場合には、主剤で使用される溶剤成分と硬化剤で使用される溶剤成分はそれぞれ独立に選択され、同一でも異なっていてもよい。
[赤外線反射シート]
(赤外線透過性暗色層の形成)
以上説明した硬化剤を含有した赤外線透過性インキ組成物を反射層61及び/又は透明密着層62上に塗布又は積層して乾燥硬化することにより赤外線透過性暗色層60を形成することができる。塗布の方法としては、ロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法、その他等のコート法、或いは、印刷法等によって塗布することができる。塗布量は10g/m以上15g/m以下とすることが好ましく、赤外線透過暗色層60の厚さは、10.0μm以上15.0μm以下の範囲であることが好ましい。この範囲であれば、赤外線反射シートに必要な接着強度等に応じて適宜変更すればよく、また、この範囲であることにより、近赤外線を効率よく透過することできる。
なお、赤外線透過性暗色インキ組成物はこれに限らず、水性型、溶液型、エマルジョン型、分散型等のいずれの組成物形態でもよく、また、その性状は、フィルム・シート状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよく、更に、接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよい。
また、オキサジン系顔料と、フタロシアニン系顔料15質量%以上33質量%以下と、イソインドリン系顔料23質量%以上40質量%以下含む混合物を、基材フィルム中に当該顔料を練り込むことで意匠性の高い黒色層を形成することもできる。先ず、基材フィルムを構成する熱可塑性樹脂を主成分とし、これに、当該顔料を添加し、更に、必要ならば、紫外線吸収剤、可塑剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、架橋剤、硬化剤、充填剤、滑剤、強化剤、補強剤、難燃剤、耐炎剤、発泡剤、防カビ剤、顔料・染料等の着色剤、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、要すれば、溶剤、希釈剤等を添加し、十分に混練して熱可塑性樹脂組成物を調製する。上記で調製した熱可塑性樹脂組成物を使用し、例えば、押し出し機、Tダイ押出機、キャスト成形機、インフレーション成形機等を使用し、押し出し法、Tダイ法、キャスト成形法、インフレーション法、その他等のフィルム成形法により、フィルムないしシートを製造し、更に、要すれば、例えば、テンター方式、あるいは、チューブラー方式等を利用して1軸ないし2軸方向に延伸して、当該顔料を練り込み加工してなるフィルムないしシートを製造することもできる。
[太陽電池モジュール用の赤外線反射シート]
本実施形態の赤外線反射シートは、例えば、太陽電池モジュールの太陽電池素子の非受光面側に配置することで、太陽電池モジュール用の裏面保護シートとして用いることができる。図1は、太陽電池モジュ−ルについて、その層構成の一例を例示する断面の模式図である。太陽電池を構成する太陽電池モジュール1は、図1に示すように入射光7の受光面側から、透明前面基板2、前面封止材層3、太陽電池素子4、背面封止材層5、裏面保護シート6が順に積層された構成である。これらを順次積層し、例えば真空熱ラミネート加工により一体化する。この際のラミネート温度は、130℃以上190℃以下の範囲内とすることが好ましい。また、ラミネート時間は、5分以上60分以下の範囲内が好ましく、特に8分以上40分以下の範囲内が好ましい。このようにして、上記の各層を一体成形体として加熱圧着成形して、太陽電池モジュール1を製造することができる。
裏面保護シートを、図2を用いて説明する。裏面保護シート6は、赤外線透過性暗色層60と、反射層61と、透明密着層62とを有する。反射層61と透明密着層62は赤外線透過性暗色層60を介して接着される。太陽電池モジュール1においては、反射層61がモジュールの最外層側に、透明密着層62がモジュールの内層側即ち、背面封止材層5の側に配置される。
ここで、一般的に太陽電池モジュール用の封止材の多くは透明或いは半透明であるので、太陽電池モジュール1を透明前面基板2側から見た場合、太陽電池素子4が配置されていない隙間の部分については、透明密着層62を通して、赤外線透過性暗色層60の色が見えることになる。また、太陽電池素子4については、表面が黒色又はそれに近い暗色である場合が多い。特に近年需要が増えている薄膜系の太陽電池素子については、ほとんどの製品においてその表面は黒色又はそれに近い暗色である。裏面保護シート6は、赤外線透過性暗色層60が黒色又はそれに近い暗色であるため、多くの太陽電池モジュール、とりわけ、薄膜系の太陽電池素子を搭載した薄膜型太陽電池モジュールの外観を黒色又はそれに近い暗色で統一し、意匠性の面で好ましいものとすることができる。
裏面保護シート6においては、透明密着層62側から太陽電池素子4に吸収されなかった太陽光が入射する。入射光に含まれる近赤外線の多くは、赤外線透過性暗色層60に吸収されることなく透過するため、反射層61まで到達する。反射層61は近赤外線を反射するものであるため、反射層61まで到達した近赤外線の多くは、赤外線透過性暗色層60に戻るように反射される。反射した近赤外線は、赤外線透過性暗色層60を透過し、更に反射して太陽電池素子4に吸収される。赤外線透過性暗色層60が近赤外線を吸収しないため、赤外線透過性暗色層60での近赤外線吸収による太陽電池モジュール1の温度上昇が抑制される。この結果、太陽電池モジュール1の温度上昇による発電効率低下を防ぐことができる。
なお、薄膜型太陽電池モジュールにおいては、必ずしもモジュール内の全ての構成要素の温度を低く抑制することが発電効率の向上に寄与するわけではなく、アニール効果との関係により、黒色又は暗色である太陽電池素子の表面温度については50℃以上70℃以下にまで高めることが好ましい。本実施形態の赤外線反射シートを裏面保護シートとして用いた場合には、意匠性に係る要求を満たすためにその外観を黒色又はそれに近い暗色に限定しながらも、反射層61で反射した近赤外線を裏面保護シート6の内部において蓄熱することなく、太陽電池素子4へとロスなく吸収させることができるため、黒色又は暗色である薄膜系の太陽電池素子の表面温度を効率よく上記温度に高めることができる。そのような点からも、本実施形態の赤外線反射シートを裏面保護シートとして用いることは特に好ましいものであり、特に薄膜系の太陽電池モジュールに好ましく用いることができる。
<反射層>
反射層61は、白色顔料を含む樹脂シート又は白色顔料を含むコート層(塗布膜や印刷膜)を形成した樹脂シートからなり、近赤外線を反射する白色樹脂層である。反射層61は赤外線透過暗色層60を透過してきた近赤外線を反射することにより、太陽電池モジュール1の発電効率向上に寄与する。なお、本明細書では、樹脂をシート状に加工したものの名称として樹脂シートという用語を使用するが、この用語は、樹脂フィルムも含む概念として使用される。
反射層61を構成する樹脂シートとしては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(四フッ化エチレン・エチレン共重合体)等のフッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル系樹脂等の樹脂シートを好ましく用いることができる。ここで、本実施形態では反射層61は太陽電池モジュール1における最外層に配置されるため、高い耐候性、バリア性、耐加水分解性が求められる。そのような観点から以上のうちでも、ETFEに代表されるフッ素系樹脂或いはPETに代表されるポリエステル系樹脂を用いることが特に好ましい。
反射層61は、近赤外線を反射する機能を有する必要がある。そのために、粒径が0.5μm以上1.5μm以下の白色顔料を含む白色樹脂層を用いることが好ましく、粒径が0.8μm以上1.2μm以下であることがより好ましい。また、反射層61においては、粒径が0.8μm以上1.2μm以下の白色顔料の粒子が、全白色顔料の粒子中の80質量%以上であることが好ましい。白色顔料の粒径及び配分比を上記の範囲にすることにより、白色樹脂層は近赤外線を効率よく反射するため、上記白色顔料は太陽電池モジュールの発電効率向上に寄与する。近赤外線を反射とは、例えば、およそ750nm以上2200nm以下の波長領域において、積分反射率が85%以上である機能を意味する。
粒径が0.5μm以上1.5μm以下の白色顔料の代表例は酸化チタンであり、本発明においても、白色顔料として、酸化チタンを用いることが好ましい。ここで、酸化チタンには表面処理された酸化チタンも含まれる。例えば、酸化チタンの場合、その製造は、以下のようにして行うことができる。
含水酸化チタンを原料とし、そこに酸化チタン分に対して酸化アルミニウム換算で0.1質量%以上0.5質量%以下のアルミニウム化合物と炭酸カリウム換算で0.1質量%以上0.5質量%以下のカリウム化合物、及び、酸化亜鉛換算で0.2質量%以上1.0質量%以下の亜鉛化合物を添加し、乾燥、焙焼することによって製造することができる。
反射層61の製造方法については、例えば、樹脂シート上に白色顔料を含むコート層を形成する方法、樹脂シート中に白色顔料を練り込む方法が挙げられる。いずれも、特に限定はなく従来公知の方法により製造することができる。
樹脂シート上に白色顔料を含むコート層(塗布膜や印刷膜)を形成する場合は、通常の塗料用ないしインキ用ビヒクルを主成分とし、これに、白色顔料を添加し、更に、必要ならば、紫外線吸収剤、架橋剤、その他の添加剤を任意に添加し、塗料ないしインキ組成物を調整し、基材フィルムの表面に、通常のコーティング法或いは印刷法等を用いて塗布ないし印刷し、その塗布膜或いは印刷膜を形成することができる。
樹脂シート中に白色顔料を練り込む場合は、樹脂シートを構成する樹脂を主成分とし、これに、白色顔料を添加し、更に、必要ならば、その他等の添加剤を任意に添加し、樹脂組成物を調整し、例えば、押し出し法、Tダイ法等のフィルム成形法により、フィルムないしシートを製造し、白色顔料を練り込み加工してなるシートを製造することができる。
<透明密着層>
透明密着層62は、エチレン−酢酸ビニルアルコール共重合体樹脂(EVA樹脂)、又はポリエチレン等のポリオレフィンを使用した背面封止材層5と、裏面保護シート6との接着性を向上させる機能を有する。また、透明密着層62には、反射層61で反射された近赤外線を透過するものであること、また、意匠性の要請より透明若しくは半透明であることが求められる。このような観点から透明密着層62には、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂を用いることが好ましい。これらの樹脂のなかでも、背面封止材層との密着性の観点からポリエチレン樹脂を、特に好ましく用いることができる。なお、「全光線を透過」とは、全光線透過率が80%以上である。
<その他の層>
本実施形態の赤外線反射シートを用いた裏面保護シート6には、本発明の効果を害さない範囲で、その他の層を設けてもよい。例えば、上記の反射層61の更に外側にフッ素系樹脂やポリエチレンテレフタレート(PET)等からなる耐候層(図示せず)を更に設けてもよい。この場合は意匠性向上のために耐候層を暗色としてもよい。或いは、反射層61と透明密着層62の間に、例えば裏面保護シート6の強度を増すための他の透明な補強層(図示せず)を設けてもよい。
裏面保護シートにその他の層を設ける場合には、各層を接着するための接着層が複数の位置に形成される場合がある。このとき透明密着層62と赤外線透過暗色層60の間に配置される各層が透明であれば、複数の接着層のうち、反射層61よりも透明密着層側にある任意の接着層を赤外線透過暗色層60とすることにより、外観を暗色としつつ、十分な耐候性及び耐久性を備え、太陽電池モジュールの発電効率の向上に充分に寄与しうる裏面保護シートとすることができる。このような赤外線反射シートを用いた裏面保護シートも本発明の範囲である。
<太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法>
裏面保護シート6は、反射層61と透明密着層62の間に赤外線透過暗色層60を設けて、ドライラミネート加工により製造することができる。なお、その他の層を設けることにより、接着剤層が複数の層となる場合にも、同様の方法で各層を密着させて積層することができる。
以下、実施例、及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例等に限定されるものではない。
本実施形態に係る赤外線透過性暗色インキの色座標−塗布量依存性、高温変色性、分光反射率を評価するために、以下に示す方法で3種のインキを製造し、該暗色インキを用いた赤外線反射シート及び疑似モジュールサンプルを作成した。
[主剤]
窒素雰囲気下、攪拌機、窒素導入管を備えたフラスコに、エチレングリコール(32.3質量部)、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(270.8質量部)、1,6−ヘキサンジオール(122.9質量部)、アジピン酸(228.1質量部)、イソフタル酸(664質量部)を加え、180℃から220℃にて窒素にてバブリングさせ、酸価2mgKOH/gまで反応させ、酢酸エチル(860質量部)を加え、ポリエステルジオールHの50%溶液を得た。得られた樹脂の水酸基価は、32mgKOH/gであり、数平均分子量は約3500であった。
窒素雰囲気下、攪拌機を備えたフラスコに数平均分子量1000の脂肪族ポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ社製、商品名「デュラノールT5651」以下、「PDC1000」と略す。)を100質量部、上記ポリエステルジオールH(50質量部)、1,6−ヘキサンジオール(2質量部)、イソホロンジイソシアネート(23.8質量部)、酢酸エチル(175.8質量部)を加え、赤外線吸収スペクトルにて、2270cm−1のイソシアネートの吸収が消失するまで加熱還流させ、ポリウレタンジオールの50%溶液を得た。得られた樹脂の水酸基価は、14mgKOH/gであり、数平均分子量は約8000であった。
上記のポリウレタンジオール100質量部と脂肪族ポリカーボネートジオール(B)(PDC1000)の15質量部を混合して主剤を調整した。
[硬化剤]
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDIアダクト:2官能)とイソシアヌレート変性のイソホロンジイソシアネート(ヌレート変性IPDI)の混合物を使用した。上記アダクト変性HDI及びヌレート変性IPDIの混合比(HDIアダクト)/(ヌレート変性IPDI)を6:4(質量比)とした。
[赤外線透過性暗色インキ(インキ1)]
顔料:ジオキサン化合物(CIダイレクトバイオレット37、分子量789)、非晶質型フタロシアニン系顔料青(C.I.Pigment Blue15、粒径0.15〜0.20μm)、イソインドリン系顔料黄(C.I.Pigment Yellow109、粒径0.15〜0.20μm)
溶剤:酢酸エチル
上記主剤(固形分率50質量%)、上記硬化剤(固形分率10質量%)、上記ジオキサン化合物(CIダイレクトバイオレット37、分子量789)、非晶質型フタロシアニン系顔料青(C.I.Pigment Blue15、粒径0.15〜0.20μm)、イソインドリン系顔料黄(C.I.Pigment Yellow109、粒径0.15〜0.20μm)(ジオキサン化合物、フタロシアニン系顔料及びイソインドリン系化合物との含有量比が40〜45:15〜20:35:40、樹脂成分100質量部に対して顔料成分が30質量部)を、上記溶剤に溶解させ調整した。
[赤外線透過性暗色インキ(インキ2)]
顔料:ジオキサン化合物(CIダイレクトバイオレット37、分子量789)、非晶質型フタロシアニン系顔料青(C.I.Pigment Blue15、粒径0.15〜0.20μm)、イソインドリン系顔料黄(C.I.Pigment Yellow109、粒径0.15〜0.20μm)キナクリドン系化合物(C.I.ダイレクトレッド122、粒径0.15〜0.20μm)
上記主剤(固形分率50質量%)、上記硬化剤(固形分率10質量%)、上記ジオキサン化合物(CIダイレクトバイオレット37、分子量789)、非晶質型フタロシアニン系顔料青(C.I.Pigment Blue15、粒径0.15〜0.20μm)、イソインドリン系顔料黄(C.I.Pigment Yellow109、粒径0.15〜0.20μm)、キナクリドン系化合物(C.I.ダイレクトレッド122、粒径0.15〜0.20μm)(ジオキサン化合物、フタロシアニン系顔料及びイソインドリン系化合物との含有量比が7:28〜33:23〜28:33〜37、樹脂成分100質量部に対して顔料成分が30質量部)を、上記溶剤に溶解させ調整した。
[暗色インキ(インキ3)]
有機顔料を以下のように調整してインキ1同様に調整した。
顔料:ジオキサジン化合物(バイオレット23、分子量589、粒径0.08μm、樹脂成分100質量部に対して顔料成分が30質量部)
(色座標−塗布量依存性試験)
<サンプル作成>
[実施例1〜2]:インキ1及びインキ2を各塗布量により反射層(白色PET、188μm)にグラビアコートすることで接着剤層を積層し、その上に透明密着層(ポリエチレン、60μm)を積層し45℃〜55℃、168時間のエージング処理をして過熱硬化させることにより赤外線反射シートを作成した。その後、各赤外線反射シートを裏面保護シートとして疑似モジュールを新たに作成した。
疑似モジュールは、透明前面基盤層としてガラスを、封止材層としてエチレン−酢酸ビニルアルコール共重合体樹脂(EVA)450μmを、赤外線反射シートとして本実施例に係るサンプルを、透明前面基板/前面封止材層/背面封止材層/裏面保護シートの順番で積層させ、真空ラミネートにより作成した。(真空ラミネート条件:温度150℃、真空時間5分間、プレス時間9分間)
[比較例1]:実施例1〜2においてインキ1、2の代わりにインキ3を塗布量15g/mとしてグラビアコートすることで赤外線反射シートを作成した。
<色調評価>
JISZ8722に準拠し、D65光源、10°視野角の条件によって、KONICA MINOLTA分光測色計CM−700dを用いて各サンプルを透明樹脂層側から光源を当てることで測定を行った。本試験により得られた色座標の結果を表1及び図3に示す。
Figure 2016069586
表1及び図3から、比較例1のサンプルに比べ実施例1又は2はカーボンブラックとの色調が近い。そのため、実施例1及び2のサンプルは意匠性の高い赤外線透過性暗色インキであることが分かる。
(高温変色試験)
<サンプル作成>
[実施例3]:実施例1の疑似モジュールの作成において使用するインキ1の塗布量を10g/mとし、グラビアコートすることで赤外線反射シート試料を作成した。その後、赤外線反射シート試料から上記同様に疑似モジュールを新たに作成した。
[比較例3]:比較例1の疑似モジュールの作成において実施例1の疑似モジュールの作成において使用するインキ3の塗布量を10g/mとし、グラビアコートすることで赤外線反射シート試料を作成した。その後赤外線反射シート試料から実施例3と同様に疑似モジュールを新たに作成した。
<評価>
上記サンプルを170℃14時間保管し、保管後の色調を測定した。色調は、JISZ8722に準拠し、D65光源、10°視野角の条件によって、実施例、比較例及び太陽電池素子の各試料の色座標を測定することにより行った。各試料測定には、KONICA MINOLTA分光測色計CM-700dを用いて測定を行った。
実施例及び比較例の保管前後の色調変化をそれぞれ3回測定し、その平均値の変化量を表2に示した。
Figure 2016069586
表2から、比較例3のサンプルに比べ実施例3のサンプルの色差が小さい。このことから、本実施形態の赤外線透過性暗色インキを用いて作製された積層体は170℃の劣悪な環境に晒される環境下においても、他の層が変色していない。そのため、本実施形態の分子量700以上1100以下のオキサジン系顔料を用いた赤外線透過性暗色インキを積層させた積層体は、高温環境下においても意匠性の変化の無い優れた積層体であることが分かる。特に本実施形態の赤外線透過性暗色インキを太陽電池モジュール用赤外線反射シートとして用いた場合には、赤外線反射シートの赤外線透過暗色層に含まれる有機顔料が封止層に移行することによる封止層の変色が起こらない。そのため、封止層の変色に起因する発電効率の低下の無い保存安定性に優れた太陽電池モジュールを製造できることが分かる。
<分光反射率評価>
分光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、「U−4100」)を用いて、実施例1に係る赤外線反射シート及び比較例4の試料について光を入射したときの、波長300nmから1200nmの光の反射率(%)を評価した。評価結果を図4に示す。なお比較例4はインキ3の塗布量を12g/mとした以外は比較例1に係る赤外線反射シートと同様に赤外線反射シートを作成した。
図4から実施例1の試料は、可視領域(380nm〜780nm)においてほぼ吸収しているのに対し、比較例4の試料は700nm〜750nm付近の可視領域において反射を引き起こしている。そのため、実施例1の暗色インキは暗色の外観を有するものであり意匠性に優れるが、比較例4の暗色インキは、700nm〜750nm付近の可視領域の光を透過しているため、暗色よりは紫かかった暗色の外観を有することとなり、意匠性の劣る暗色インキであることが分かる。
特に、実施例1のサンプルよりも800〜1200nmでの反射率が特に高い。そのため、実施例1は、上記意匠性に加え、近赤外線領域の透過率の高い赤外線透過性暗色インキであることが分かる。
そのため、例えば、本発明に係る赤外線透過性暗色インキにより製造された赤外線反射シートを用いた太陽電池モジュール用の裏面保護シートは、その赤外線透過性の高さから赤外線を吸収することによる発熱をより抑えることができ、かつ、より多くの赤外線を発電に利用することができるようになる。そのため、本実施形態に係る赤外線透過性暗色インキを用いた太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールの発電効率を従来のものより向上することのできる極めて優れた太陽電池モジュールである。
1 太陽電池モジュール
2 透明前面基板
3 前面封止材層
4 太陽電池素子
5 背面封止材層
6 裏面保護シート
60 赤外線透過暗色層
61 反射層
62 透明密着層

Claims (8)

  1. 樹脂成分と、顔料成分と、を包含し、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する赤外線透過性暗色インキであって、
    前記顔料成分は、オキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料及びイソインドリン系顔料を含んでなり、
    前記顔料成分中における前記フタロシアニン系顔料、前記イソインドリン系顔料の含有量比が、いずれも以下の範囲内にある赤外線透過性暗色インキ。
    フタロシアニン系顔料:15質量%以上33質量%以下
    イソインドリン系顔料:23質量%以上40質量%以下
  2. 前記顔料成分中におけるオキサジン系顔料、前記フタロシアニン系顔料、及び前記イソインドリン系顔料の含有量比が、いずれも以下の範囲内にある請求項1に記載の赤外線透過性暗色インキ。
    オキサジン系顔料:40質量%以上45質量%以下
    フタロシアニン系顔料:15質量%以上20質量%以下
    イソインドリン系顔料:35質量%以上40質量%以下
  3. 前記顔料成分は、更にキナクリドン系顔料を含有し、
    前記顔料成分中における前記オキサジン系顔料、前記フタロシアニン系顔料、及び前記イソインドリン系顔料の含有量比が、いずれも以下の範囲内にある請求項1に記載の赤外線透過性暗色インキ。
    オキサジン系顔料:6質量%以上8質量%以下
    フタロシアニン系顔料:28質量%以上33質量%以下
    イソインドリン系顔料:23質量%以上28質量%以下
    キナクリドン系顔料:33質量%以上37質量%以下
  4. 前記オキサジン系顔料の分子量が700以上1200以下である請求項1から3のいずれかに記載の赤外線透過性暗色インキ。
  5. 更に硬化剤を含有し、前記樹脂成分100質量部に対して前記顔料成分が20質量部以上40質量部以下である請求項1から4のいずれかに記載の赤外線透過性暗色インキ。
  6. 750nm以上1500nm以下の近赤外線を反射する反射層の表面に赤外線透過暗色層が積層されてなる赤外線反射シートであって、
    前記赤外線透過暗色層が、請求項1から5のいずれかに記載の赤外線透過性暗色インキによって形成されている赤外線反射シート。
  7. 前記赤外線透過暗色層を形成する赤外線透過性暗色インキの固形分換算の塗布量が10g/m以上15g/m以下である請求項6に記載の赤外線反射シート。
  8. 請求項6又は7に記載の赤外線反射シートを、太陽電池素子の非受光面側に配置してなる太陽電池モジュール。


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