JP2017069300A - ソレノイド - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースに対してコネクタを一体的に設けた構成を有する、コイルワイヤの端部とコネクタの端子部との電気的接続が容易で、かつ、小型化の妨げにならない構成を有するソレノイドを提供する。【解決手段】ボビン50の第2の鍔状部54の切り欠き部57a及び第3の鍔状部53の切り欠き部57b並びにその近傍に、ボビン50の巻胴部51の中心軸と直交する方向に帯状に延びるように形成した第1の端子部20の第1の折り曲げ領域21、第2の折り曲げ領域及び第3の折り曲げ領域、並びに、第2の端子部30の第1の折り曲げ領域31、第2の折り曲げ領域及び第3の折り曲げ領域を配置し、これらにコイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bをそれぞれ接続している。【選択図】図6

Description

本発明は、ソレノイドに関し、特にケースに対してコネクタを一体的に設けた構成を有するソレノイドに関する。
ソレノイドにおいては、ケースに対してコネクタを一体的に設けている、いわゆるダイレクトカプラ型のものがある。ダイレクトカプラ型のソレノイドは、ケースとは別体のコネクタを設けているソレノイドよりも配置に必要となるスペースが小さくなるという利点がある。
図15は、従来技術に係るダイレクトカプラ型のソレノイドの断面図である。図15において、101はソレノイドバルブ、102はバルブ部、103はスプール、104はボビン、105はコイル、106は固定磁極、107は補助磁極、108は可動磁極、109はロッド、110はケース、111はスリーブ、112はコネクタ、113は端子、114はソレノイド部である。
である。
図15は、特開2005−098310公報において開示されている発明である。ソレノイドバルブ101は、バルブ部102と直動型のソレノイド部114とから構成されている。バルブ部102は、スプールバルブであり、スプール103が摺動可能に設けられており、スプール103のストローク長に応じて開弁量が変化する。ソレノイド部114は、ケース110の内部に設けられたボビン104、ボビン104に巻回して設けられると共に励磁手段であるコイル105、ケース110内部のバルブ部102側に設けられた固定磁極106、ケース110内部のコネクタ112側に設けられた補助磁極107、コイル105への通電時に固定磁極106に吸引されて摺動する可動磁極108、可動磁極108に連動して摺動すると共にスプール103を摺動させるロッド109、可動磁極108、摺動を案内するスリーブ111、並びに、コイル105の電気的接続を確保するためのコネクタ112及びその端子113を備えている。そして、コイル105に通電することによってコイル105が磁界を発生し、固定磁極106、ケース110、補助磁極107、可動磁極108及び固定磁極106を巡る磁気回路が生成され、可動磁極108が固定磁極106に吸引される。
以上のような構成では、コイル105を構成するコイルワイヤの端部と端子113とを接続するリード線は、図示していないが、スリーブ111とコネクタ112との間隙に収納される。また、このリード線は、ソレノイドバルブ101の組立を容易にするために、ある程度のコイルワイヤの端部と端子113との接続に必要な長さを超えた長さで設けられている。すなわち、あらかじめコイルワイヤの端部及び端子113に対してリード線を接続しておき、次にケース110に対してコネクタ112を固定しボビン104を挿入する手順であっても、端子113にだけ対してリード線の一方の端部を接続しておき、次にケース110に対してコネクタ112を固定し、さらにコイルワイヤの端部に対してリード線の他方の端部を接続し、最後にケース110に対してボビン104を挿入する手順であっても、リード線の長さをケース110の全長と同等かそれ以上のものにしないと組立が困難になる。
ところが、リード線を前述のような長さにすると、ソレノイドバルブ101の組立時に、リード線を正しい位置に収納できず、例えば補助磁極107とコネクタ112との間に挟まった状態になることがある。このような状態に組み立てられると、リード線が断線したりリード線の被覆が破れたりするなど好ましくない事態が発生することがある。また、組立後には、このリード線の収納状態を視認できないので、目視検査で不良を発見することもできない。さらに、ソレノイドバルブ101の組立を行う作業者には、高い技能が要求されることになる。スリーブ111とコネクタ112との間隙を大きくすれば、このような事態の発生を低減できる。しかし、ソレノイド部114がより長いものになるので、ソレノイドの小型化の妨げになり、好ましい解決策とは言えない。
特開2005−098310公報
本発明は、上記課題を解決するために、ケースに対してコネクタを一体的に設けた構成を有するソレノイドにおいて、コイルワイヤの端部とコネクタの端子部との電気的接続が容易で、かつ、小型化の妨げにならない構成を有するソレノイドを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は略筒状に形成されると共に、第1の開口部と第2の開口部が設けられたケースと、前記ケースの内部に設けられると共に略円筒形状に形成された巻胴部と、前記巻胴部の前記ケースの前記第1の開口部側の端部に設けられた第1の鍔状部と、前記巻胴部の前記ケースの前記第2の開口部側の端部に設けられると共に切り欠き部が形成された第2の鍔状部を備えたボビンと、前記ボビンの前記巻胴部にコイルワイヤを巻回して設けられると共に、前記コイルワイヤの両端部及びその近傍部分を前記ボビンの前記第2の鍔状部側に配置したコイルと、略筒状に形成されると共に、前記ケースの内部の前記第1の開口部側に設けられた固定磁極と、前記コイルに通電したときに前記固定磁極に吸引されて前記固定磁極から離れた待機位置から前記固定磁極側に摺動するように設けられた可動磁極と、前記ケースの前記第2の開口部を閉止し、かつ、前記ボビンの前記第2の鍔状部に隣接するように設けられると共に前記ケースの中心軸に沿って延びる第1の貫通孔及び第2の貫通孔が形成された本体部と、先端側端部及びその近傍部分が前記本体部から突出し、基端側端部及びその近傍部分が前記ボビンの前記第2の鍔状部の前記切り欠き部及びその近隣に配置され、かつ、前記ボビンの前記巻胴部の中心軸と直交する方向に帯状に延びるように形成されると共に前記コイルワイヤの前記両端部及びその近傍部分にそれぞれ接続され、前記先端側端部と前記基端側端部との中間部分が前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔にそれぞれ挿通された1対の端子部を備えたコネクタを有することを特徴とするソレノイドである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記コネクタは、前記端子部の前記基端側端部及びその近傍部分が前記ボビンの中心軸方向に平行に延びる折り目に沿って折り畳まれていることを特徴とすることを特徴とするソレノイドである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記コネクタは、前記端子部の前記基端側端部及びその近傍部分の前記折り目よりも前記基端側端部寄りの部分の一部が前記ボビンの中心軸方向と直交する方向に延びる別の折り目に沿って折り畳まれていることを特徴とするソレノイドである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記コネクタは、略矩形板状に形成され、かつ、前記本体部の底面から下方に向かって延びると共に、前記端子部の前記基端側端部及びその近傍部分を外側から覆うように設けられた保護板部をさらに備えていることを特徴とするソレノイドである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記コネクタは、前記本体部の底面に、前記貫通孔の底面側開口部から前記保護板部の近傍まで延びる溝部が形成され、前記溝部内に、前記端子部の先端側端部及びその近傍部分と前記基端側端部及びその近傍部分との間の別の中間部分が配置されていることを特徴とするソレノイドである。
請求項1に記載の発明によれば、ボビンの第2の鍔状部の切り欠き部及びその近傍に、ボビンの巻胴部の中心軸と直交する方向に帯状に延びるように形成した1対の端子部の基端側端部及びその近傍部分を配置し、これらにコイルワイヤの両端部をそれぞれ接続しているので、コイルワイヤの端部とコネクタの端子部との接続作業をボビンの側方で行うことができ、作業が容易になる上に、作業後の状態を目視で確認することができる。さらに、コネクタと可動磁極を収納している空間との間に、コイルワイヤの端部とコネクタの端子部とを接続するための空間を設ける必要がないので、ソレノイドの小型化を妨げることがない。
請求項2に記載の発明によれば、端子部の前記基端側端部及びその近傍部分をボビンの中心軸方向に平行に延びる折り目に沿って折り畳んでいるので、この折り目において直角又はその前後の角度に折り曲げた状態でコイルワイヤの端部との接続作業を行い、その後に完全に折り畳むようにすると、ボビンの巻胴部から少し離隔した位置で接続作業を行うことができ、作業が容易になる。
請求項3に記載の発明によれば、ボビンの中心軸方向と直交する方向に延びる別の折り目に沿って折り畳まれた部分とこれに対向する部分との間にコイルワイヤの端部を挟んだ状態でヒュージングを行うと、コイルワイヤの端部とコネクタの端子部とを接続することが非常に容易になる。
請求項4に記載の発明によれば、コイルワイヤの端部とコネクタの端子部との接続部分が保護板部で覆われるので、ソレノイドの組立作業中にこの接続部分を保護することができる。
請求項5に記載の発明によれば、端子部の前記先端側端部及びその近傍部分と基端側端部及びその近傍部分との間の中間部分が溝部によって保持されるので、ソレノイドの組立後にコネクタの端子部の中間部分が位置ずれしたり揺動したりすることを防止できる。
本発明の実施の形態に係るソレノイドのA−A拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係るソレノイドのB−B拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係るソレノイドの右側面図である。 本発明の実施の形態に係るソレノイドを示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面である。 コネクタ、コイル及びボビンの組み込み状態を示す正面図である。 ボビンにコネクタの端子部を組み込んだ状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 コネクタの本体部に端子部を組み込んだ状態を示す図であり、(a)は断面図、(b)は底面図である。 コネクタの本体部を示す図(1)であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 コネクタの本体部を示す図(2)であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。 端子部のコイルワイヤ接続後の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 端子部のコイルワイヤ接続前の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 端子部とコイルワイヤとの接続手順を示す図(1)であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 端子部とコイルワイヤとの接続手順を示す図(2)であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 端子部とコイルワイヤとの接続手順を示す図(3)であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 従来技術に係るダイレクトカプラ型のソレノイドの断面図である。
まず、本発明の実施の形態に係るソレノイドの全体概要について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るソレノイドのA−A拡大断面図である。図1において、10はソレノイド、11はコネクタ、30は第1の端子部、34は垂直中間部、36は第2の水平中間部、37は外部突出部、40は本体部、41は円板状部、42は矩形筒状部、47aは中央凹部、49aは外側凹部、50はボビン、52は第1の鍔状部、53は第3の鍔状部、54は第2の鍔状部、60は固定磁極、61はシャフト摺動用貫通孔、62は可動磁極、63はシャフト保持用貫通孔、64はシャフト、65は補助磁極、66は鍔状部、67は円筒状部、68はケース、69は曲げ加工部、70はコイル、71aはコイルワイヤ導出部、72はスリーブ、73は大径部、74は小径部、75は前面部、76はブラケット部材、77はEリングである。また、図2は、本発明の実施の形態に係るソレノイドのB−B拡大断面図である。図2において、71bはコイルワイヤ導出部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。さらに、図3は、本発明の実施の形態に係るソレノイドの右側面図である。図3において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。くわえて、図4は、本本発明の実施の形態に係るソレノイドを示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面である。図4において、27は外部突出部、であり、その他の符号は図1と同じものを示す。なお、図1では、固定磁極60及び可動磁極62を断面で表していない。
本発明の実施の形態に係るソレノイド10は、図1及び図3に示すように、ケース68の一方の開口部にコネクタ11を設けることによって、図示していない外部装置やワイヤハーネスのコネクタに対して直接接続できるように構成したダイレクトカプラ型のソレノイドである。ケース68の他方の開口部には、外部装置に実装するブラケット部材76を設けており、さらにブラケット部材76には固定磁極60が圧入によって嵌合されている。また、図4に示すように、ブラケット部材76は、平面視において略菱形状に形成されており、さらに突出した部分に固定用開口部76a及び固定用開口部76bが設けられている。固定用開口部76a及び固定用開口部76bは、ソレノイド10を実装する外部装置に固定するためのものである。
また、図1及び図2に示すように、ソレノイド10は、ブラケット部材76側に開口しているスリーブ72の小径部74の内部に可動磁極62が設けられており、さらに固定磁極60の大部分がスリーブ72の大径部73の内部に挿入された状態で設けられている。スリーブ72は、可動磁極62の摺動を案内する。可動磁極62には、その中心軸に沿ってシャフト保持用貫通孔63が形成されている。スリーブ72は、前面部75を設けて袋状に形成されており、シャフト摺動用貫通孔61から作動油などが浸入して来ても、コイル70、第2の端子部30又は後述する第1の端子部まで侵入することはない。
シャフト保持用貫通孔63には、シャフト64が挿入されている。また、シャフト64の可動磁極62と固定磁極60との間の部分には、Eリング77が固定されており、可動磁極62が固定磁極60に吸引されて摺動すると、Eリング77が押圧されてシャフト64も摺動する。くわえて、固定磁極60にも、その中心軸に沿ってシャフト摺動用貫通孔61が形成されている。シャフト摺動用貫通孔61には、シャフト64の先端側が摺動可能な状態で挿入されており、可動磁極62の摺動に連動してシャフト64の先端部がシャフト摺動用貫通孔61から突出するように構成されている。突出したシャフト64の先端部は、例えばスプール弁のスプールなどの対象物を押圧して可動磁極62と同じ方向に作動させる。また、通電を停止すると、図示していない外部装置からの押圧力で可動磁極62が元の待機位置に復帰する。なお、ソレノイド10の内部に可動磁極62の復帰用スプリングを設けてもよい。
さらに、補助磁極65の鍔状部66がケース68のコネクタ11が設けられる側の開口部から圧入され、ケース68に対して嵌合されている。また、補助磁極65の円筒状部67がスリーブ72の小径部74を囲むように設けられている。さらに、ケース68の内部には、補助磁極65に加えてコイル70が設けられている。コイル70は、ボビン50の巻胴部にコイルワイヤを巻回して設けられている。コイルに対しては、図4(a)に示しているコネクタ11の一部である第1の端子部20の外部突出部27と第2の端子部の外部突出部37とを外部のコネクタに電気的に接続することによって電流を供給することが可能である。コイル70に電流が供給されると、可動磁極62、固定磁極60、ケース68及び補助磁極65を巡る磁気回路が生成されて、可動磁極62が固定磁極60に吸引されて摺動する。
続けて、本発明の実施の形態に係るソレノイド10のコネクタを構成する部品について説明する。図7は、コネクタの本体部に端子部を組み込んだ状態を示す図であり、(a)は断面図、(b)は底面図である。図7において、21は第1の折り曲げ領域、25は第1の水平中間部、26は第2の水平中間部、31は第1の折り曲げ領域、33は第3の折り曲げ領域、35は第1の水平中間部、37aは外部露出領域、44及び45は保護板部、46はスリーブ用凹部、49bは外側凹部である。また、図8は、コネクタの本体部を示す図(1)であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。図8において、41aは下側突出部、41bは上側環状突出部、43は環状溝部、48aは端子保持用貫通孔であり、その他の符号は図1と同じものを示す。さらに、図9は、コネクタの本体部を示す図(2)であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。図9において、47b及び47cは溝部状凹部、47d及び47eは外周側凹部、48bは端子保持用貫通孔であり、その他の符号は図1と同じものを示す。また、図10は、端子部のコイルワイヤ接続後の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。図10において、20は第1の端子部、22は第2の折り曲げ領域、23は第3の折り曲げ領域、24は垂直中間部、27aは外部露出領域、27bは被保持領域、27cはストッパ部、28は第1の切り欠き部、29は第2の切り欠き部、32は第2の折り曲げ領域、37bは被保持領域、37cはストッパ部、38は第1の切り欠き部、39は第2の切り欠き部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。図11は、端子部のコイルワイヤ接続前の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。図11において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。
コネクタ11は、図7に示すように、本体部40、及び、一対の端子部である第1の端子部20と第2の端子部30とを備えている。コネクタ11の本体部40は、図8及び図9に示すように、円板状部41及び矩形筒状部42を備えている。円板状部41は、ケース68のエンドキャップとしての機能と、外部装置のコネクタと接続するために、第1の端子部20及び第2の端子部30を所定状態に保持する機能を併せ持っている。すなわち、円板状部41は、ケース68の開口部から内周面の段差部に当接するところまで軽く圧入し、ケース68の端部を図1の曲げ加工部69のように曲げ加工することによって、ケース68に強固に固定される。円板状部41の下側環状突出部41aは、ケース68の内周面の段差部に当接する部分である。また、上側環状突出部41bは曲げ加工部69に当接する部分となるので、外周側が曲げ加工部69に対応した形状に形成されている。下側環状突出部41aと上側環状突出部41bの間の環状溝部43は、Oリングや角リングなどのシール材を設ける際に、当前記シール材を収納する空間となる。
本体部40の矩形筒状部42は、外部装置等のコネクタと直接に結合される部分であり、円板状部41の外側面からケース68の中心軸に沿って延びるように形成されている。なお、矩形筒状部42は円板状部41に対して偏心している部位に配置されているが、矩形筒状部42の配置はソレノイド10を実装する装置の状況に応じて、例えば中心に配置するなど適宜変更してよい。同様に、矩形筒状部42の中心軸方向の長さや径、外形についても、実装する装置に応じて適宜変更してよい。くわえて、矩形筒状部42と円板状部41とには、ケース68の中心軸に沿って延びる端子保持用貫通孔48a及び端子保持用貫通孔48bが形成されている。端子保持用貫通孔48aと端子保持用貫通孔48bとは、第1の端子部20の外部突出部27における被保持領域27bと第2の端子部30の外部突出部37における被保持領域37bとをそれぞれ垂直に、かつ、帯状に形成された外部突出部27と外部突出部37とが1つの仮想的な平面に含まれるように保持する。被保持領域27bのストッパ部27cと被保持領域37bのストッパ部37cとは、端子保持用貫通孔48aと端子保持用貫通孔48bとからの離脱を阻止し、第1の端子部20及び第2の端子部30が本体部40に確実に保持されるようにしている。第1の端子部20の外部突出部27における外部露出領域27aは、図7(a)に示すように、外側凹部49aの底面から垂直に突出しており、第2の端子部30の外部突出部37における外部露出領域37bも同様に突出している。外側凹部49bは、外部装置等のコネクタの凸部と直接に結合される部分である。
さらに、本体部40の円板状部41は、図9(b)に示すように、底面側の中央に中央凹部47aが形成されている。中央凹部47aは、略矩形の凹部に形成されており、図7(b)に示すように、その内部に第1の端子部20の被保持領域27bに連続する第2の水平中間部26と、第2の端子部30の被保持領域37bに連続する第2の水平中間部36とがそれぞれ配置されている。また、図9(b)に示すように、中央凹部47aから円板状部41の外周側に、かつ、互いに背向するように溝部状凹部47bと溝部状凹部47cとが形成されている。溝部状凹部47bと溝部状凹部47cとは、図7(b)に示すように、その内部に第1の端子部20の第2の水平中間部26に連続する第1の水平中間部25と、第2の端子部30の第2の水平中間部36に連続する第1の水平中間部35とがそれぞれ配置されている。
くわえて、図9(b)に示すように、溝部状凹部47bと溝部状凹部47cとに連続するように、外周側凹部47dと外周側凹部47eとが形成されている。外周側凹部47dと外周側凹部47eとには、図7(b)に示すように、内部に第1の水平中間部25と垂直中間部24との端部と、第1の水平中間部35と垂直中間部34との端部とが配置されている。以上の外周側凹部47d、溝部状凹部47b、中央凹部47a、溝部状凹部47c及び外周側凹部47eは、一直線上に並ぶように配置されており、第1の端子部20及び第2の端子部30の一部がその内部に配置されることによって第1の端子部20及び第2の端子部30を保持している。なお、外周側凹部47d、溝部状凹部47b、中央凹部47a、溝部状凹部47c及び外周側凹部47eの配置は、第1の端子部20及び第2の端子部30の構成に応じて、例えば「く」の字状にするなど適宜変更することが可能である。
また、外周側凹部47dとの外周側凹部47eのさらに外周側には、保護板部45と保護板部44とが設けられている。保護板部45と保護板部44とは、後述するように、ソレノイド10を組み立てる際に、第1の端子部20の垂直中間部24と第2の端子部30の垂直中間部34とを保護する役割を持つ。その一方、垂直中間部24及び垂直中間部34とのコイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bを接続する部分は、保護板部45及び保護板部44によって覆われないので、ボビン50に対してコネクタ11の本体部40を組み込んだ後にコイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bをヒュージングすることが可能である。くわえて、保護板部45と保護板部44とは、ソレノイド10の組立時においてコネクタ11の本体部40の方向を設定するために利用される。さらに、本体部40の底面側には、略円形状で、中央凹部47aを囲むように、かつ、中央凹部47aよりも浅いスリーブ用凹部46が形成されている。スリーブ用凹部46には、図1に示すように、スリーブ72の前面部75及び近傍部分が挿入された状態になる。スリーブ用凹部46を設けることにより、本体部40とスリーブ72との間の不要な空間を省き、ソレノイド10の小型化を可能としている。
第1の端子部20と第2の端子部30とは、図10(a)に示すように、平面視において外部突出部27から垂直中間部24までの領域と、外部突出部37から垂直中間部34までの領域とが互いに線対称となるように形成されている。また、第1の端子部20と第2の端子部30とは、長い帯状の金属材料で形成されており、後述するように、直線状ではなく、2カ所において直角に屈曲した部分があるさらに、第1の端子部20及び第2の端子部30とコイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bとの接続作業を容易にするために、ボビン50の周側面付近で接続される構成としている。すなわち、最も上部に位置し、外部装置のコネクタに接続される外部突出部27及び外部突出部37が非常に接近して平行に配置されているのに対して、コイルワイヤ導出部71aの接続に供される第1の折り曲げ領域21、第2の折り曲げ領域22及び第3の折り曲げ領域23は、ボビン50の鍔状部の外周面付近に配置され、かつ、ボビンの中心軸に対して点対称となるように形成されている。そこで両者を一体にすることが必要になるが、容易に組み立てることができ、組立後には外部から加わる振動等によるトラブルを発生しにくく、さらに小型化の妨げにならない構成であることを同時に満たす必要がある。
そこで、前述のように、外部突出部27と外部突出部37とを端子保持用貫通孔48aと端子保持用貫通孔48bとでそれぞれ保持した上で、外部突出部27と外部突出部37とに連続する第2の水平中間部26と第2の水平中間部36と、さらに第2の水平中間部26と第2の水平中間部36と連続する第1の水平中間部25と第2の水平中間部26とによって、垂直に、かつ、1つの仮想的な平面に含まれるように並んだ外部突出部27と外部突出部37とを水平に、かつ、互いに背向する方向に延びるように方向を切り替えている。そして、ボビン50の鍔状部の外周面付近の位置で、第1の水平中間部25と第2の水平中間部26とに対して垂直下方に延びる垂直中間部24と垂直中間部34とが連続するように構成している。垂直中間部24と垂直中間部34とは、互いに平行に、かつ、1つの仮想的な平面に含まれない配置になっている。
さらに、垂直中間部24と垂直中間部34との下端部及びその近傍部分から、水平方向に延びる第1の折り曲げ領域21と第1の折り曲げ領域31とが連続している。さらに、第1の折り曲げ領域21と第1の折り曲げ領域31には、第2の折り曲げ領域22と第2の折り曲げ領域32とが連続している。第1の折り曲げ領域21と第1の折り曲げ領域31は、垂直中間部24と垂直中間部34とに近い部位で垂直方向、つまり、ボビン50の中心軸方向に平行に延びる折り目に沿って折り畳まれている。したがって、図10(a)に基づいて述べると、第1の折り曲げ領域21は、折り目までが右側に延びているが、折り目で左側に延びるように折り畳まれている。同様に、第1の折り曲げ領域31は、折り目までが左側に延びているが、折り目で右側に延びるように折り畳まれている。
すなわち、図11(a)及び(c)に示すように、第1の端子部20及び第2の端子部30をプレス機などで成型する際に、第1の折り曲げ領域21と第1の折り曲げ領域31とを折り目の部分で直角に曲げておく。この状態のまま、コイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bとの接続作業を行うと、第2の折り曲げ領域22と第2の折り曲げ領域32とがボビン50から離れた位置にあるので、ボビン50に作業を阻害されることがなく、接続作業が非常に容易になる。ボビン50から離れた位置で接続作業を行えないと、ボビンの鍔状部などで作業が阻害されるので、前述の第1の端子部20及び第2の端子部30の構成は本発明の大きな利点であると言える。
くわえて、第2の折り曲げ領域22と第2の折り曲げ領域32とに対して、第3の折り曲げ領域23と第3の折り曲げ領域33とが連続している。第3の折り曲げ領域23と第3の折り曲げ領域33とは、第2の折り曲げ領域22と第2の折り曲げ領域32との下辺部、つまりボビン50の中心軸方向と直交する方向に延びる別の折り目で折り畳むことによって設けられた領域である。図11(b)に示すように、第1の端子部20及び第2の端子部30をプレス機などで成型する際に、第2の折り曲げ領域22と第2の折り曲げ領域32と別の折り目の部分で完全に折り畳まずに所定の角度開いた状態に曲げておく。この状態のまま、コイルワイヤ導出部71aを第2の折り曲げ領域22と第3の折り曲げ領域23との間に位置させ、コイルワイヤ導出部71bを第2の折り曲げ領域32と第3の折り曲げ領域33との間に位置させてヒュージングを行う。ヒュージングによって、図10(c)に示すように、別の折り目の部分で完全に折り畳まれた状態になる。このように、第2の折り曲げ領域22と第2の折り曲げ領域32とがボビン50から離れた位置にあるので、ボビン50にヒュージングを阻害されることがなく、ヒュージングが非常に容易になるという利点がある。
また、図10(b)に示すように、第1の折り曲げ領域21と第2の折り曲げ領域22の間に第1の切り欠き部28と第2の切り欠き部29とを形成している。第1の切り欠き部28と第2の切り欠き部29とによってくびれた部分を形成することによって、ヒュージングの前にコイルワイヤ導出部71aをくびれた部分に巻回して仮に接続しておき、その後のヒュージングが容易に行えるようにしている。第1の折り曲げ領域31と第2の折り曲げ領域32の間についても同様に第1の切り欠き部38と第2の切り欠き部39とを形成し、ヒュージングが容易に行えるようにしている。
以上のように、ボビン50の鍔状部の切り欠き部及びその周辺に、第1の折り曲げ領域21、第2の折り曲げ領域22及び第3の折り曲げ領域23、並びに、第1の折り曲げ領域31、第2の折り曲げ領域32及び第3の折り曲げ領域33をボビン50の中心軸と直交する方向に配置しているので、コイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bを接続するための領域の長さを十分に確保することができ、ヒュージングが容易に行える。また、第1の折り曲げ領域21及び第1の折り曲げ領域31に対して、作業の途中でボビン50の中心軸方向に平行に延びる折り目に沿って完全に折り畳める構成にしているので、第2の折り曲げ領域22及び第3の折り曲げ領域23、並びに、第2の折り曲げ領域32及び第3の折り曲げ領域33がボビン50から離れた状態でヒュージングを行うことができ、ヒュージングが非常に容易になる。仮に、第1の折り曲げ領域21、第2の折り曲げ領域22及び第3の折り曲げ領域23、並びに、第1の折り曲げ領域31、第2の折り曲げ領域32及び第3の折り曲げ領域33をボビン50の中心軸方向に配置していると、これらの領域がコイル70の近隣に位置することになり、接続作業中にコイルワイヤの絶縁被覆を損なう可能性もある。したがって、コイル70の保護という観点からも、これらの領域が垂直中間部24及び垂直中間部34に対して直角に延びるように配置されている利点がある。なお、例えば巻胴部が鍔状部よりも突出しているなどボビンの構造によっては、第1の端子部20及び第2の端子部30に対して1つだけ折り目を設ける、又は、3つ以上設けるものとしてもよい。
さらに、本発明の実施の形態に係るソレノイド10の他の部品について説明する。図5は、コネクタ、コイル及びボビンの組み込み状態を示す正面図である。図5において、51は巻胴部、55aは突出部、56は環状溝部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。また、図6は、ボビンにコネクタの端子部を組み込んだ状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図6において、57a及び57bは切り欠き部、58は導出用切り欠き部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
ボビン50は、図6に示すように、巻胴部51の固定磁極60側の端部に第1の鍔状部52を設け、コネクタ11側の端部に第2の鍔状部54を設けている。さらに、巻胴部51の第2の鍔状部54の近隣に第3の鍔状部53を設けている。第2の鍔状部54と第3の鍔状部53とのように2重に鍔状部を設けることは、一般的にコイルワイヤとリード線の接続部分を環状溝部56に収納するために採用されるが、本発明では、第2の鍔状部54と第3の鍔状部53とに、切り欠き部57aと切り欠き部57bとを形成し、切り欠き部57a及び切り欠き部57b並びにこれらの近隣に、第1の折り曲げ領域21、第2の折り曲げ領域22及び第3の折り曲げ領域23、並びに、第1の折り曲げ領域31、第2の折り曲げ領域32及び第3の折り曲げ領域33がボビン50の中心軸と直交する方向に十分な長さ設けられるようにしている。なお、第2の鍔状部54を十分に肉厚に形成する場合には、第3の鍔状部53を省略することも可能である。またこの実施の形態では、切り欠き部57aと切り欠き部57bとが第2の鍔状部54と第3の鍔状部53との中心に対して点対称となるように形成しているが、必要に応じて配置を変更することが可能である。例えば、切り欠き部57aと切り欠き部57bとが第2の鍔状部54と第3の鍔状部53とに対して90度の角度をなすように配置してもよい。また、第2の鍔状部54と第3の鍔状部53との強度上問題ない場合には、切り欠き部57aと切り欠き部57bとを1つの幅広の切り欠き部としてもよい。なお、これらの場合、第2の水平中間部26及び第2の水平中間部36等が延びる方向に変更が必要になる。さらに、これらの場合、第1の折り曲げ領域21と第1の折り曲げ領域31とは、互いに背向する方向に述べるように形成することが好ましい。
また、ボビン50は、コネクタ11の本体部40からボビン50に向かって突出している保護板部44と保護板部45と噛み合うように、突出部55aと突出部55bを設けている。すなわち、突出部55aと突出部55bとは、上方に突出する共に、保護板部44と保護板部45との左右側方、及び、内側、つまり、ボビン50の中心側の3方を囲むように設けられており、コネクタ11とボビン50とが互いに正しい方向で組み立てられるようにしている。さらに、図5に示している導出用切り欠き部58は、図示していない裏面側の導出用切り欠き部と共に、コイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bを導出するための導出路となっている。
さらに、本発明におけるコネクタの1対の端子部とコイルワイヤ導出部、つまりコイルワイヤの端部及びその近傍部分の接続手順について説明する。図12は、端子部とコイルワイヤとの接続手順を示す図(1)であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。また、
図13は、端子部とコイルワイヤとの接続手順を示す図(2)であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。さらに、図14は、端子部とコイルワイヤとの接続手順を示す図(3)であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図12、図13及び図14において用いた符号は、すべて図1及び図6と同じものを示す。
まず、ボビン50に対してコネクタ11を組み込む。次に、図12に示すように、第1の端子部20の第2の折り曲げ領域22、及び、第2の端子部30の第1の折り曲げ領域31を直角又はほぼ直角に曲げた状態でボビン50に対して配置する。次に、図13に示すように、第1の端子部20の第1の折り曲げ領域21と第2の折り曲げ領域22の間のくびれた部分にコイルワイヤ導出部71aを巻回した上で、第2の折り曲げ領域22と第3の折り曲げ領域23とにコイルワイヤ導出部71aを挟み込ませる。同様に、第2の端子部30の第1の折り曲げ領域31と第2の折り曲げ領域32の間のくびれた部分にコイルワイヤ導出部71bを巻回した上で、第2の折り曲げ領域32と第3の折り曲げ領域33とにコイルワイヤ導出部71bを挟み込ませる。さらに、ヒュージングによって、コイルワイヤ導出部71aが第2の折り曲げ領域22と第3の折り曲げ領域23とに固定された状態にすると共に、コイルワイヤ導出部71bが第2の折り曲げ領域32と第3の折り曲げ領域33とに固定された状態にする。最後に、図14に示すように、第1の端子部20の第1の折り曲げ領域21、及び、第2の端子部30の第1の折り曲げ領域31を折り畳んでボビン50の周側面に沿った状態にする。次に、図示していないが、ボビン50及びコネクタ11をケース68に挿入する。
以上のように、本発明の実施の形態によれば、ボビン50の第2の鍔状部54の切り欠き部57a及び第3の鍔状部53の切り欠き部57b並びにその近隣に、ボビン50の巻胴部51の中心軸と直交する方向に帯状に延びるように形成した第1の端子部20の第1の折り曲げ領域21、第2の折り曲げ領域22及び第3の折り曲げ領域23、並びに、第2の端子部30の第1の折り曲げ領域31、第2の折り曲げ領域32及び第3の折り曲げ領域33を配置し、これらにコイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bをそれぞれ接続しているので、コイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bと第1の折り曲げ領域21、第2の折り曲げ領域22及び第3の折り曲げ領域23、並びに、第2の端子部30の第1の折り曲げ領域31、第2の折り曲げ領域32及び第3の折り曲げ領域33との接続作業をボビン50の側方で行うことができ、作業が容易になる上に、作業後の状態を目視で確認することができる。さらに、コネクタ11と可動磁極62を収納している空間との間に、コイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bと、第1の折り曲げ領域21、第2の折り曲げ領域22及び第3の折り曲げ領域23、並びに、第2の端子部30の第1の折り曲げ領域31、第2の折り曲げ領域32及び第3の折り曲げ領域33とを接続するための空間を設ける必要がないので、ソレノイドの小型化を妨げることがない。また、第1の端子部20の第1の折り曲げ領域21及び第2の端子部30の第1の折り曲げ領域31をボビン50の中心軸方向に平行に延びる折り目に沿って折り畳んでいるので、この折り目において直角又はその前後の角度に折り曲げた状態でコイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bとの接続作業を行い、その後に完全に折り畳むようにすると、ボビン50の巻胴部51から少し離隔した位置で接続作業を行うことができ、作業が容易になる。さらに、ボビン50の中心軸方向と直交する方向に延びる別の折り目に沿って折り畳まれた第2の折り曲げ領域22と第3の折り曲げ領域23、及び、第2の折り曲げ領域32と第3の折り曲げ領域33との間に、コイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bを挟んだ状態でヒュージングを行うと、コイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bと、第2の折り曲げ領域22と第3の折り曲げ領域23、及び、第2の折り曲げ領域32と第3の折り曲げ領域33とを接続することが非常に容易になる。くわえて、垂直中間部24と垂直中間部34とが保護板部45と保護板部44とで覆われるので、ソレノイド10の組立作業中に垂直中間部24と垂直中間部34とを保護することができる。これとは逆に、垂直中間部24及び垂直中間部34とのコイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bを接続する部分は、保護板部45及び保護板部44によって覆われないので、ボビン50に対してコネクタ11の本体部40を組み込んだ後にコイルワイヤ導出部71a及びコイルワイヤ導出部71bをヒュージングすることが可能となる。また、第1の水平中間部25及第1の水平中間部35が溝部状凹部47b及び溝部状凹部47cによって保持されるので、ソレノイド10の組立後に第1の水平中間部25及第1の水平中間部35が位置ずれしたり揺動したりすることを防止できる。
本発明は以上に説明した内容に限定されるものではなく、例えば、一般的な直動型ソレノイドにくわえて、比例ソレノイドや自己保持型ソレノイドに適用してもよい。このように、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を加えることが可能である。
10 ソレノイド
11 コネクタ
20 第1の端子部
21 第1の折り曲げ領域
22 第2の折り曲げ領域
23 第3の折り曲げ領域
24 垂直中間部
25 第1の水平中間部
26 第2の水平中間部
27 外部突出部
27a 外部露出領域
27b 被保持領域
27c ストッパ部
28 第1の切り欠き部
29 第2の切り欠き部
30 第2の端子部
31 第1の折り曲げ領域
32 第2の折り曲げ領域
33 第3の折り曲げ領域
34 垂直中間部
35 第1の水平中間部
36 第2の水平中間部
37 外部突出部
37a 外部露出領域
37b 被保持領域
37c ストッパ部
38 第1の切り欠き部
39 第2の切り欠き部
40 本体部
41 円板状部
41a 下側環状突出部
41b 上側環状突出部
42 矩形筒状部
43 環状溝部
44 保護板部
45 保護板部
46 スリーブ用凹部
47a 中央凹部
47b 溝部状凹部
47c 溝部状凹部
47d 外周側凹部
47e 外周側凹部
48a 端子保持用貫通孔
48b 端子保持用貫通孔
49a 外側凹部
49b 外側凹部
50 ボビン
51 巻胴部
52 第1の鍔状部
53 第3の鍔状部
54 第2の鍔状部
55a 突出部
55b 突出部
56 環状溝部
57a 切り欠き部
57b 切り欠き部
58 導出用切り欠き部
60 固定磁極
61 シャフト摺動用貫通孔
62 可動磁極
63 シャフト保持用貫通孔
64 シャフト
65 補助磁極
66 鍔状部
67 円筒状部
68 ケース
69 曲げ加工部
70 コイル
71a コイルワイヤ導出部
71b コイルワイヤ導出部
72 スリーブ
73 大径部
74 小径部
75 前面部
76 ブラケット部材
76a 固定用開口部
76b 固定用開口部
77 Eリング
101 ソレノイドバルブ
102 バルブ部
103 スプール
104 ボビン
105 コイル
106 固定磁極
107 補助磁極
108 可動磁極
109 ロッド
110 ケース
111 スリーブ
112 コネクタ
113 端子
114 ソレノイド部

Claims (5)

  1. 略筒状に形成されると共に、第1の開口部と第2の開口部が設けられたケースと、
    前記ケースの内部に設けられると共に略円筒形状に形成された巻胴部と、前記巻胴部の前記ケースの前記第1の開口部側の端部に設けられた第1の鍔状部と、前記巻胴部の前記ケースの前記第2の開口部側の端部に設けられると共に切り欠き部が形成された第2の鍔状部を備えたボビンと、
    前記ボビンの前記巻胴部にコイルワイヤを巻回して設けられると共に、前記コイルワイヤの両端部及びその近傍部分を前記ボビンの前記第2の鍔状部側に配置したコイルと、
    略筒状に形成されると共に、前記ケースの内部の前記第1の開口部側に設けられた固定磁極と、
    前記コイルに通電したときに前記固定磁極に吸引されて前記固定磁極から離れた待機位置から前記固定磁極側に摺動するように設けられた可動磁極と、
    前記ケースの前記第2の開口部を閉止し、かつ、前記ボビンの前記第2の鍔状部に隣接するように設けられると共に前記ケースの中心軸に沿って延びる第1の貫通孔及び第2の貫通孔が形成された本体部と、先端側端部及びその近傍部分が前記本体部から突出し、基端側端部及びその近傍部分が前記ボビンの前記第2の鍔状部の前記切り欠き部及びその近隣に配置され、かつ、前記ボビンの前記巻胴部の中心軸と直交する方向に帯状に延びるように形成されると共に前記コイルワイヤの前記両端部及びその近傍部分にそれぞれ接続され、前記先端側端部と前記基端側端部との中間部分が前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔にそれぞれ挿通された1対の端子部を備えたコネクタを有することを特徴とするソレノイド。
  2. 前記コネクタは、前記端子部の前記基端側端部及びその近傍部分が前記ボビンの中心軸方向に平行に延びる折り目に沿って折り畳まれていることを特徴とする請求項1に記載のソレノイド。
  3. 前記コネクタは、前記端子部の前記基端側端部及びその近傍部分の前記折り目よりも前記基端側端部寄りの部分の一部が前記ボビンの中心軸方向と直交する方向に延びる別の折り目に沿って折り畳まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のソレノイド。
  4. 前記コネクタは、略矩形板状に形成され、かつ、前記本体部の底面から下方に向かって延びると共に、前記端子部の前記基端側端部及びその近傍部分を外側から覆うように設けられた保護板部をさらに備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のソレノイド。
  5. 前記コネクタは、前記本体部の底面に、前記貫通孔の底面側開口部から前記保護板部の近傍まで延びる溝部が形成され、前記溝部内に、前記端子部の前記先端側端部及びその近傍部分と前記基端側端部及びその近傍部分との間の別の中間部分が配置されていることを特徴とする請求項4に記載のソレノイド。
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