JP2017067542A - イムノクロマト法における検査方法及び試験片装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】イムノクロマト法において検体を試験片に供給する操作を一段階で済むようにするとともに、検体を抽出する容器を強く押しつぶすような操作を必要とせずに濾過し、検査を実施できるようにする。
【解決手段】試験片の一端側にサンプルパッドを有し、他端側に吸収パッドを有し、上記サンプルパッドに滴下された検体が吸収パッドへ移動する過程で反応が起こり、それに伴って出現する反応ラインによって検査を行なうイムノクロマト法において、滴下された検体を濾過するフィルタリングプロセスをサンプルパッド上にて行うことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】試験片の一端側にサンプルパッドを有し、他端側に吸収パッドを有し、上記サンプルパッドに滴下された検体が吸収パッドへ移動する過程で反応が起こり、それに伴って出現する反応ラインによって検査を行なうイムノクロマト法において、滴下された検体を濾過するフィルタリングプロセスをサンプルパッド上にて行うことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、試験片に滴下された検体がサンプルパッドから吸収パッドへ移動する過程に設けられた、テストラインによって所定の検査を行なうイムノクロマト法における検査方法及び試験片装置に関するものである。
イムノクロマトグラフィー法(以下、イムノクロマト法と略称する。)は、抗原抗体反応を利用した免疫法によるもので、検体がサンプルパッドから吸収パッドへ毛細管現象によって移動する過程に検査薬(試薬とも称する。)が設けられている。上記検査薬は、血液、尿、便、唾液、粘膜等の検査に使用されるが、正しい検査結果を得るために、被検査者から得た検体中から反応を妨害する成分を除去する操作を行ない、除去後の検体を反応に供する方法が実施されている。
すなわち、上記検査薬を用いる検査において、正しい検査結果を得られないことがしばしばあり、その原因の一つは不要成分や有害成分等の混在にあることにあることが分かっている。例えば、インフルエンザウイルス検査の場合、被検査者の鼻腔擦過検体をそのまま用いると、擦過物に含まれる細胞の塊はイムノクロマト法における液の流れを妨害し、反応が成立しなかったり、正しい検査結果が得られなかったりすることがある。
このため、第一段階としてフィルターを用いて上記擦過物を濾過し、第二段階でその濾過液を検査に供することが行なわれており、従って、従来は二段階の操作が必要である。第一段階のためのフィルターは抽出容器に設けられ、第二段階のための試験片は検査装置に設けられている。例えば、特開2009−36781号の発明は検体ろ過フィルターを用いる簡易メンブレンアッセイ方法及びキットに関するところ、検体を強剛性フィルターが含まれる濾過フィルターを用いて濾過する操作を含むものである。
上記発明では、上記フィルターを有する濾過用ノズルに予め検体を通してからサンプルパッドに供給するが、その際、ろ液の流路が塞がれないように、濾過時のフィルターの曲率半径が2cm以下にならない強剛性フィルターを用いることを特徴とする。すなわち、二段階の操作を必要とする発明であることについては、上記発明もまた変わりがない。
一方、被検査者から得た検体は抽出容器に注入され、抽出容器の滴下口に設置されているフィルターを通して濾過され、検体として測定に供される。従って、検査を行なう者はフィルタリングのために抽出容器に圧力を加え、指先で強く押しつぶすようにして濾過する。その操作は単純であるが、指先に注意を集中しなければならず、処理する検体数が多くなると指や手に痛みを感ずる苦情が寄せられることもある。しかし、濾過とその後の検査から成る二段階の検査方法以外に、適切な方法の無いのが実情である。
本発明は前記の点に鑑みなされたもので、その課題は、イムノクロマト法において検体を試験片に供給する操作を一段階で済むようにすることである。また、本発明の他の課題は、検体を抽出する容器を強く押しつぶすような操作を必要とせずに濾過し、検査を実施することができるイムノクロマト法における検査方法及び試験片装置を提供することである。
前記の課題を解決するため、試験片の一端側にサンプルパッドを有し、他端側に吸収パッドを有し、上記サンプルパッドに滴下された検体が吸収パッドへ移動する過程で反応が起こり、それに伴って出現する反応ラインによって検査を行なうイムノクロマト方法において、滴下された検体を濾過するフィルタリングプロセスをサンプルパッド上にて行うものとするという手段を講じたものである。
なお、本発明に係る検査方法はイムノクロマト法を実施するためのものであり、一般的にイムノクロマト法の実施には、試験片の支持台を有する容器本体と、支持台上の試験片に検体を滴下するために開口した滴下口を有し、かつ、滴下口から検体が移動する方向に離れた位置に測定窓を有する容器蓋部とから成る検査容器が用いられる。従って、本発明に係る方法及び装置も同様の検査容器を用いるものである。
また、本発明は試験片の一端側にサンプルパッドを有し、他端側に吸収パッドを有し、上記サンプルパッドに滴下された検体が吸収パッドへ移動する過程で反応が起こり、それに伴って出現する反応ラインによって検査を行なうイムノクロマト法において、検体が滴下されるサンプルパッドと、サンプルパッドに設けたフィルターとを有し、サンプルパッドとフィルターはそれぞれ別の部材から構成されているか、或いは一つの部材から構成されており、別の部材として構成されたサンプルパッドとフィルターは互いに接している構成を持つ試験片装置を含む。
本発明の検査方法では、検体は、試験片の一端側にサンプルパッドに接して設けられているフィルター上に、直接、滴下される。従って、被検査者から得た検体は、反応を妨害する成分を有するものを含み得る状態にあるが、本発明において上記妨害成分等は検体が滴下されたフィルターを通過する過程において除去される。すなわち、被検査者から得た検体はその後、フィルタリングプロセスを経て、直接、試験片に供給され、そのゆえに、検体供給操作が一段階で済み、従来のように二段階の操作を必要としない。
本発明に係るイムノクロマト法において、検体は、重力と毛細管現象を手段とする、いわゆる自然濾過を前提として移動する。このような試験片の一端側にある、サンプルパッドに接して配置したフィルターに検体が供給されるので、その移動は、検体の質によって影響を受けることが予測される。しかし、喉頭ぬぐい液、便懸濁液及び尿等を含む群から選ばれた検体であれば、誤操作がない限り、ほぼ100%正確に検査を実施することができる。また、例えば、鼻空粘液又はこれと同等以上の粘性の高い検体については100%正確な検査結果を望めない可能性も残るがそれ以上ではなく、検査結果は100%に近いものである。
本発明に係る試験片装置では、検体が滴下されるサンプルパッドと、サンプルパッドに設けたフィルターとを有する。サンプルパッドとフィルターは別の部材から構成されているか或いは一つの部材から構成されており、別の部材として構成されているサンプルパッドとフィルターは互いに接していることを特徴とする。フィルターとサンプルパッドが互いに接しているとは、文字通り互いに接していることを意味する。サンプルパッドとフィルターとが一つの部材から構成されているとは、サンプルパッドそれ自体がフィルターとして機能する構造を有しているもののことである。サンプルパッド自体がフィルター機能を有するので、最も簡潔であるといえる。
フィルターがサンプルパッドと別体に設けられている場合でも、例えば、フィルターがサンプルパッドの毛細管現象における検体の移動方向の一端側の上面又は側面に密着して配置されることで、イムノクロマト法における液の流れが維持される。すなわち、サンプルパッドの下位に位置するコンジュゲートパッド、その下位に位置する、反応ラインを設けたメンブレン、更には最終の吸収パッドに至る検体の流れが保証されるものである。
フィルターは、焼結体フィルターより成るものであることが望ましい。焼結体フィルターとしては、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリスチレン、四フッ化エチレン重合体及びポリメチルメタクリレートから選ばれた1又は二以上のものより成るものを使用することができる。焼結体より成るフィルターは多孔質であり、かつ、軟質というよりも硬質であって、本発明に必要なフィルター性能を具えている。本発明におけるフィルターは、濾過性能を高めるために、検体吸収力のより高いフィルターと組み合わせて構成されているものを含む。検体吸収力のより高いフィルターとしては、不織布、紙、ガラス繊維、シリカ繊維、ニトロセルロース、セルロースエステル、ニトロセルロースとセルロースエステルの混合物、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアミド、ナイロン6,6、ポリエステル、コットン、ステンレススチール繊維から選ばれた一又は二以上のものを使用することができる。
上記フィルターのあるものはセルロース系の繊維状であり、柔軟性を有するが加工上の取り扱い等に関する特性は良好ではない。また、上記焼結体のフィルターは前記のように多孔質であり、かつ、柔軟というよりも硬質であって、加工上の取り扱い性はより良好である。本発明では上記フィルターを組み合わせて使用することができる。
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、サンプルパッドに接して設けられたフィルター上に検体を滴下するだけで、検体が濾過され、サンプルパッドに供給されることなり、イムノクロマト法において検体を試験片に供給する操作を一段階で済ませることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、抽出容器を強く押しつぶすような操作を必要とせずに検体を濾過し、検査を実施することができるイムノクロマト法における検査方法及び試験片装置を提供することができる。
以下図示の実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。図1は本発明に係るイムノクロマト法における検査方法及びそれに用いる試験片装置を説明するものであり、実際の検査において、図示の試験片はそれを納める容器と共に使用される。図1Aに示した抽出容器10は検体を滴下する過程を示しており、向きは試験片に対して90度異なっている。
抽出容器10には、例えば、喉頭ぬぐい液、便懸濁液及び尿等が検体として注入され、指先で加圧して抽出させる構成を有している。図1において、符号11は試験片装置を示している。この試験片装置11は、フィルター12、サンプルパッド13、コンジュゲートパッド14、メンブレン15及び吸収パッド16を有して構成されている。
フィルター12は、例1の場合、一般的なフィルター性能を発揮するもので足りる。例えば、フィルターは、焼結体フィルターより成るものであることが望ましい。焼結体フィルターとしては、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリスチレン、四フッ化エチレン重合体及びポリメチルメタクリレートから選ばれた1又は二以上のものより成るものを使用することができる。
実施形態の例1に示したフィルター12は、所要の肉厚を有し、試験片装置11の長手方向に長く形成された長方形状のものである。その表面は全体として平面状であれば良いが、特に、図示のフィルター12はサンプルパッド13に重ねられることによってその上面に接しており、検体Tはフィルター12の上面17に滴下される。フィルター12は、サンプルパッド13とほぼ同幅、かつ、やや短い長さを有している。
サンプルパッド13は、フィルター12に滴下された検体Tを受け止めるとともに、毛細管現象によって下流へ移動させるために設けられている。従って、本発明において、滴下されたのち、フィルター12にて濾過された検体は、サンプルパッド13において下流へ分配される(図1矢印参照)。
前記のフィルター12は、サンプルパッド13の上に重ねられることによって、それと接して配置されている。この場合、接して配置とは文字通りフィルター12とサンプルパッド13とが接触して、検体の移動が可能な状態を意味しており、図1に示す例1ではサンプルパッド13において、毛細管現象による検体の移動方向の一端側の上面にフィルター12が密着して配置されている。
コンジュゲートパッド14は、検査薬をパッド組織中に分散配置したものである。フィルター12にて濾過された検体は、コンジュゲートパッド14にて検査薬との結合が開始され得る状態になり、メンブレン15に移動する。
メンブレン15は、検体を捕捉する抗体を有しており、それによってイムノコンプレックスが形成され得る場を提供するものである。すなわち、メンブレン15の表面にはテストライン18、コントロールライン19が設けられている。また、メンブレン15は試験片装置11の全体におけるフローレートを管理している。
吸収パッド16は検体等に対する吸収手段として機能するものである。サンプルパッド13ないし吸収パッド16等から成る試験片はセルロース膜から成り、イムノクロマト法を実施するために、一般的に使用される素材で足りる。従って、本発明に係るイムノクロマト法を実施するための試験片装置においても、基本的に同様の試験片が使用される。
上記の構成を有する試験片装置11は、試験片の支持台を有する容器本体と、支持台上の試験片に検体を滴下するために開口した滴下口を有し、かつ、滴下口から検体が移動する方向に離れた位置に測定窓を有する容器蓋部とから成る検査容器(一般的なもので良いため図示していない。)と共に使用され、イムノクロマト法の検査に用いられる。
<検査方法>
本発明に係る例1の検査方法は、上記の試験片装置11を用いて行なわれる。この場合、抽出容器10を指先で軽く押すようにして内部の検体Tを試験片装置11に抽出する。検体Tがサンプルパッド13の上面に接して配置されたフィルター12上に滴下されると、上記検体Tは試験片の一端側のフィルター12にて濾過され、濾過された検体はサンプルパッド13に供給される。上記の抽出容器10を加圧する力は検体Tを押し出すだけの力で足りる。
本発明に係る例1の検査方法は、上記の試験片装置11を用いて行なわれる。この場合、抽出容器10を指先で軽く押すようにして内部の検体Tを試験片装置11に抽出する。検体Tがサンプルパッド13の上面に接して配置されたフィルター12上に滴下されると、上記検体Tは試験片の一端側のフィルター12にて濾過され、濾過された検体はサンプルパッド13に供給される。上記の抽出容器10を加圧する力は検体Tを押し出すだけの力で足りる。
すなわち、抽出容器10にはフィルターがないので、指先による操作の抵抗は少なく、軽く押して検体Tを抽出することができる。このため、処理する検体数が多くなっても指や手に痛みを生じる恐れはまずない。フィルター12にて濾過された検体はサンプルパッド13に移動し、その後はイムノクロマト法が実行されるが、その過程は一般的なイムノクロマト法と同様で良いので詳細な説明を省略する。
次に、本発明に係るイムノクロマト法における検査方法の例2及びその実施に用いる試験片装置21について、図2を参照して説明する。例2は、サンプルパッド13の上面に接して検体吸収力のより高いフィルター22を配置し、さらにそのフィルター22の上面に例1のフィルター12を重ねて配置したもので、フィルター12、22はサンプルパッド13の上位、やや後方の位置に配置されている。
例2におけるフィルター22については、より濾過性能を高めたフィルター、検体吸収力のより高いフィルター、さらには、それらを組み合わせて構成したフィルターを使用することができる。検体吸収力のより高いフィルターは、不織布、紙、ガラス繊維、シリカ繊維、ニトロセルロース、セルロースエステル、ニトロセルロースとセルロースエステルの混合物、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアミド、ナイロン6,6、ポリエステル、コットン、ステンレススチール繊維から選ばれた一又は二以上のものより成る。実施形態の例1においては、フィルター12は上記の中でも焼結体から成るものが好適に採用される。
フィルター22はサンプルパッド13の上位に配置され、さらにその上位に例1におけるフィルター12が配置される。上記フィルター12、フィルター22及びサンプルパッド13は接している必要がある。ここで、接している、とは主として毛細管現象による検体Tの移動が妨げられないようにするために必要な事項である。従って、フィルター22とサンプルパッド13を接着することも好ましくない場合があり、このことは、前記例1についても同様である。他の構成については、例1と同様で良いので符号を援用し、詳細な説明は繰り返さない。
<検査方法>
本発明に係る例2の検査方法は、例1と同様である。すなわち、サンプルパッド13に接して配置されたフィルター12上に検体Tを滴下して濾過し、さらに、上記検体Tを第二のフィルター22にて濾過する。すなわち、検体は例1と同様に濾過されるとともに、検体吸収力等のより高い第二のフィルター22によって濾過され、このため反応を妨害する成分をほぼ完全に除去することができる。この検体は毛細管現象によってサンプルパッド13に供給され、サンプルパッド13に移動したのち、検体は、さらに、吸収パッド16に向かって移動を続け、その間にテストライン18及びコントロールライン19にて検査されることになる。
本発明に係る例2の検査方法は、例1と同様である。すなわち、サンプルパッド13に接して配置されたフィルター12上に検体Tを滴下して濾過し、さらに、上記検体Tを第二のフィルター22にて濾過する。すなわち、検体は例1と同様に濾過されるとともに、検体吸収力等のより高い第二のフィルター22によって濾過され、このため反応を妨害する成分をほぼ完全に除去することができる。この検体は毛細管現象によってサンプルパッド13に供給され、サンプルパッド13に移動したのち、検体は、さらに、吸収パッド16に向かって移動を続け、その間にテストライン18及びコントロールライン19にて検査されることになる。
さらに、本発明に係るイムノクロマト法における検査方法の例3及びその実施に用いる試験片装置31について図3を参照して説明する。例3は、サンプルパッドと一体に設けられたフィルター、すなわち、サンプルパッド33それ自体がフィルター32として機能する構造を有しているものである。例3の場合、フィルター32として機能するサンプルパッド33は、前述した素材を複数用いて形成されている。
例3に用いるフィルター32については、例1における一般的な性能のフィルター又は例2における検体吸収力のより高いフィルター22のどちらを用いても良い。すなわち、目的用途に応じて、フィルターを選択することができる。他の構成については、例1、例2と同様で良いので符号を援用する。
<検査方法>
本発明に係る例3の検査方法も例1、例2と同様で良い。すなわち、サンプルパッド33と一体に設けられたフィルター32上に検体Tを滴下して濾過する。検体Tは濾過され、検体として毛細管現象によってサンプルパッド33の内部を移動する。検体は、さらに、吸収パッド16に向かって移動を続け、その間にテストライン18及びコントロールライン19にて検査されることになる。
本発明に係る例3の検査方法も例1、例2と同様で良い。すなわち、サンプルパッド33と一体に設けられたフィルター32上に検体Tを滴下して濾過する。検体Tは濾過され、検体として毛細管現象によってサンプルパッド33の内部を移動する。検体は、さらに、吸収パッド16に向かって移動を続け、その間にテストライン18及びコントロールライン19にて検査されることになる。
このように、本発明によれば抽出容器10にフィルターを有していないので、抽出容器10を押しつぶして検体を得るために過剰な加圧力を必要としない。よって、より高い加圧力に耐える従来のものと比較して抽出容器10もより簡易、かつ、安価に提供することが可能になる。なお、例1及び例2の場合、フィルター12、22とサンプルパッド13との密着を完全にすることが肝要である。
10 抽出容器
11、21、31 試験片装置
12、22、32 フィルター
13、33 サンプルパッド
14 コンジュゲートパッド
15 メンブレン
16 吸収パッド
17 上面
18 テストライン
19 コントロールライン
T 検体
11、21、31 試験片装置
12、22、32 フィルター
13、33 サンプルパッド
14 コンジュゲートパッド
15 メンブレン
16 吸収パッド
17 上面
18 テストライン
19 コントロールライン
T 検体
Claims (6)
- 試験片の一端側にサンプルパッドを有し、他端側に吸収パッドを有し、上記サンプルパッドに滴下された検体が吸収パッドへ移動する過程で反応が起こり、それに伴って出現する反応ラインによって検査を行なうイムノクロマト法において、
滴下された検体を濾過するフィルタリングプロセスをサンプルパッド上にて行うことを特徴とする
イムノクロマト法における検査方法。 - 試験片の一端側にサンプルパッドを有し、他端側に吸収パッドを有し、上記サンプルパッドに滴下された検体が吸収パッドへ移動する過程で反応が起こり、それに伴って出現する反応ラインによって検査を行なうイムノクロマト方法において、
検体が滴下されるサンプルパッドと、サンプルパッドに設けたフィルターとを有し、
サンプルパッドとフィルターは別の部材から構成されているか、或いは一つの部材から構成されており、
別の部材として構成されているサンプルパッドとフィルターは互いに接していること
を特徴とするイムノクロマト法における試験片装置。 - フィルターは、焼結体フィルターより成る請求項2記載のイムノクロマト法における試験片装置。
- 焼結体フィルターは、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリスチレン、四フッ化エチレン重合体及びポリメチルメタクリレートから選ばれた1又は二以上のものより成る
請求項3記載のイムノクロマト法における試験片装置。 - フィルターは、濾過性能を高めるために、検体吸収力のより高いフィルターと組み合わせて構成されている
請求項2記載のイムノクロマト法における試験片装置。 - 検体吸収力のより高いフィルターは、不織布、紙、ガラス繊維、シリカ繊維、ニトロセルロース、セルロースエステル、ニトロセルロースとセルロースエステルの混合物、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアミド、ナイロン6,6、ポリエステル、コットン、ステンレススチール繊維から選ばれた一又は二以上のものより成る
請求項5記載のイムノクロマト法における試験片装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015191452A JP2017067542A (ja) | 2015-09-29 | 2015-09-29 | イムノクロマト法における検査方法及び試験片装置 |
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JP (1) | JP2017067542A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019058903A1 (ja) * | 2017-09-20 | 2019-03-28 | 帝人株式会社 | クロマトグラフィー媒体用基材、クロマトグラフィー媒体及びイムノクロマトグラフ用ストリップ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11201969A (ja) * | 1998-01-14 | 1999-07-30 | Wakamoto Pharmaceut Co Ltd | 簡易遊離ヘモグロビン測定方法および測定用キット |
JP2001033454A (ja) * | 1999-07-15 | 2001-02-09 | Internatl Reagents Corp | 多孔質固相リガンド測定試験片上における被検物質の定量法および装置 |
JP2013200319A (ja) * | 2013-07-10 | 2013-10-03 | Hitachi High-Technologies Corp | 電子顕微鏡システム及びそれを用いたパターン寸法計測方法 |
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2015
- 2015-09-29 JP JP2015191452A patent/JP2017067542A/ja active Pending
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