JP2017067270A - オイルポンプ駆動システム - Google Patents

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征史 大塚
Masashi Otsuka
征史 大塚
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Abstract

【課題】変速操作のためのアクチュエータを要することなく、オイルポンプの回転速度を常に最適に変速することができるようにしたオイルポンプ駆動システムを提供する。【解決手段】駆動源1により駆動されるオイルポンプ10と、オイルポンプ10から吐出される油をドレーンすることにより油圧を調圧する調圧部20と、ドレーンされた油により回転駆動されるタービン機構30と、共線図上での並び順に、第一要素41、第二要素42、第三要素43を有する変速機構40と、を有し、第一要素41には、タービン機構30からの動力が伝達され、第二要素42には、駆動源1からの動力が伝達され、第三要素43の動力は、オイルポンプ10へ伝達される。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用油圧機器類に用いるのに適したオイルポンプ駆動システムに関するものである。
例えば車両では、エンジンやモータ等の車両の駆動源によりオイルポンプを駆動して車載の油圧機器類に油圧を供給する。このため、オイルポンプの駆動を効率よく行なえば、駆動源の燃費や電費を低減し、省エネルギを促進することができる。
特許文献1には、駆動源とオイルポンプとの間に、変速段を変更可能なオイルポンプ変速機構を設け、オイルポンプ変速制御部により変速段を制御する技術が開示されている。この技術によれば、オイルポンプを必要に応じた回転速度に変速して駆動効率を向上させることができる。
特開2009−216172号公報
しかし、特許文献1の技術では、オイルポンプ変速機構は、オイルポンプ変速制御部により設定された変速段に制御されるため、変速比の変化は段階的であり、オイルポンプの回転速度を常に最適に変速しうるものではない。
また、特許文献1の技術では、オイルポンプ変速機構の変速段を変更するアクチュエータが必要であり、駆動効率を向上させるには、各種のセンサ情報からオイルポンプ変速制御部によりアクチュエータを適切に制御しなければならない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、変速操作のためのアクチュエータを要することなく、オイルポンプの回転速度を常に最適に変速することができるようにした、オイルポンプ駆動システムを提供することを目的としている。
(1)上記の目的を達成するために、本発明のオイルポンプ駆動システムは、駆動源により駆動されるオイルポンプと、前記オイルポンプから吐出される油をドレーンすることにより油圧を調圧する調圧部と、前記ドレーンされた油により回転駆動されるタービン機構と、遊星歯車機構を構成する複数の回転要素の速度の関係を直線で表す共線図上での並び順に、前記回転要素である第一要素、第二要素、第三要素を有する変速機構と、を有し、前記第一要素には、前記タービン機構からの動力が伝達され、前記第二要素には、前記駆動源からの動力が伝達され、前記第三要素の動力は、前記オイルポンプへ伝達されることを特徴としている。
(2)前記変速機構は、シングルピニオン型の遊星歯車機構であり、前記第一要素は、サンギアであり、前記第二要素は、キャリアであり、前記第三要素は、リングギアであることが好ましい。
(3)前記駆動源は回転電機を含み、前記調圧部で調圧される油圧の指示圧と実圧との差に基づいて前記回転電機の回転速度を変更する回転電機制御部を有することが好ましい。
(4)前記調圧部により調圧された油圧を使用する油圧機器を備え、前記回転電機制御部は、前記油圧機器が要求する油圧及び前記油圧機器が要求する油の体積変化量を算出する要求量算出部と、前記要求量算出部により算出された前記油圧及び前記体積変化量に基づいて、前記オイルポンプから吐出される油の必要な流量を推定し、この推定結果に基づいて前記回転電機の目標回転速度を設定する目標回転速度設定部と、前記指示圧と前記実圧との差に基づいて、前記回転電機の回転速度が前記目標回転速度に接近するように回転速度指示値を前記回転電機に出力する回転指示部と、を有することが好ましい。
(5)前記実圧が前記指示圧と一致したか否かを判定する第1判定部を備え、前記回転指示部は、前記第1判定部が前記一致を判定すると、前記回転電機がその時点の回転速度を維持するように回転速度維持指示値を出力することが好ましい。
(6)前記回転速度維持指示値が出力されているときに、前記オイルポンプの回転速度が低下して一定状態に安定したか否かを判定する第2判定部を備え、前記回転指示部は、前記第2判定部が前記オイルポンプの回転速度の低下を判定すると、前記回転電機の回転速度を低下させる回転速度低下指示値を出力することが好ましい。
(7)前記回転速度低下指示値が出力されているときに、前記タービン機構の回転速度が所定速度以下に低下したか否かを判定する第3判定部を備え、前記回転指示部は、前記第3判定部が前記タービン機構の回転速度の低下を判定すると、前記回転電機の回転速度を維持させる回転速度維持指示値を出力することが好ましい。
本発明によれば、必要油圧や入力回転に応じて自動でオイルポンプの回転速度を可変且つ連続的に調節することができる。
また、タービン機構へのドレーン油の流量を指示圧と実圧との差に間接的にモニタリングすることで、ドレーン油の流量を直接検出することなく、即ち、流量センサを要することなく、タービン機構の流量を適切にコントロールすることが可能になる。
本発明の第1実施形態に係るオイルポンプ駆動システムを示すシステム構成図である。 本発明の第1実施形態に係る遊星歯車機構の第一要素(サンギア)、第二要素(キャリア)、第三要素(リングギア)の回転速度の状態を示す共線図であり、(a)は第一要素を駆動するタービン機構の回転速度が低下した状態を示し、(b)はそのタービン機構の回転速度が上昇した状態を示す。 本発明の第2実施形態に係るオイルポンプ駆動システムを示すシステム構成図である。 本発明の第2実施形態に係るオイルポンプ駆動システムの状態変動の一例を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態に係るオ遊星歯車機構の第一要素(サンギア)、第二要素(キャリア)、第三要素(リングギア)の回転速度の状態を示す共線図である。
以下、図面を参照して本発明にかかる実施形態を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.第1実施形態]
[1.1.システムの構成]
なお、本実施形態のオイルポンプ駆動システムは、車両に装備される自動変速機等の油圧作動機器類に油圧を供給するためのものである。
図1に示すように、このシステムは、駆動源1により駆動されるオイルポンプ10と、このオイルポンプ10から供給される油の油圧を調圧する調圧部としてのレギュレータバルブ20と、レギュレータバルブ20からドレーンされた油により回転駆動されるタービン機構30と、オイルポンプ10の回転速度を調整する変速機構40とを備える。
オイルポンプ10の駆動源1には、車両の駆動源であるエンジン(内燃機関)又はモータジェネレータ(以下、単に、モータとも呼ぶ)が用いられるが、車両の駆動源とは別の動力源を併用してもよい。
ここでは、駆動源1に車両の駆動源であるエンジン1Eを用いるものとし、オイルポンプ10から吐出される油は、油圧回路50を介して車両に装備された油圧式の自動変速機等の油圧機器に供給されるものとする。また、油圧式自動変速機として無段変速機が装備されているものとする。
オイルポンプ10は、回転駆動されることによりオイルタンク11内の油を吸引して吐出するポンプであり、回転速度に応じた吐出量,吐出圧で油を吐出する。
このオイルポンプ10には、例えば、ベーンポンプやギアポンプ等の回転ポンプや、回転する斜板によって複数のピストンが往復動するアキシャルピストンポンプなど種々の方式のものを適用することができる。
レギュレータバルブ20は、圧力制御弁であり、オイルポンプ10から吐出される油圧(ポンプ圧)を元圧とし、油をドレーンすることで油圧回路50へ供給する油圧を制御してライン圧とする。
このレギュレータバルブ20には、オイルポンプ10から吐出される油が流入する流入ポート21と、油をドレーンするドレーンポート22と、油圧回路50へ調圧された油圧を供給する供給ポート23と、同供給ポート23から吐出された油圧を油圧調整用のパイロット圧としてフィードバックする調圧ポート24と、を有している。
なお、レギュレータバルブ20は、さらに、図示しないソレノイド弁によって発生された作動信号圧が供給されるポートを有しており、この作動信号圧を必要に応じて変化させることにより、ライン圧を変化させることが可能となる。
ドレーンポート22からオイルタンク11に至るドレーン流路12には、タービン機構30が装備される。
このタービン機構30は、詳細は図示しないが、ドレーン流路12内を流れる油によって回転駆動される回転翼と、この回転翼が結合される回転軸とを有し、ドレーン流路12内の油の流量〔単位時間当たりの流量(流速)〕に応じた回転速度で回転する。
変速機構40には、遊星歯車機構が用いられ、本実施形態では、第一要素であるサンギア41と、第二要素であるキャリア42と、第三要素であるリングギア43と、の3つの要素から構成されたシングルピニオン式遊星歯車機構が適用されている。
第一要素であるサンギア41はタービン機構30の回転軸と動力連結され、第二要素であるキャリア42はエンジン1の回転軸と動力連結され、第三要素であるリングギア43はオイルポンプ10の回転軸と動力連結される。
ただし、変速機構40のケース(図示略)とサンギア41との間には、サンギア41の逆転(タービン30の回転と逆の回転)を阻止するワンウェイクラッチ(図2中に「OWC」で示す)が介装され、エンジン1とキャリア42との間には、エンジン1からキャリア42への動力伝達のみを許容するワンウェイクラッチ(図示略)が介装される。
これにより、サンギア41にはタービン機構30からの動力が伝達され、キャリア42にはエンジン1からの動力が伝達され、リングギア43からの動力がオイルポンプ10へ伝達されるように構成される。
このような遊星歯車機構の3つの要素は、図2に示すように、遊星歯車機構を構成する複数の回転要素の速度の関係を直線で表す共線図(速度線図とも言う)上で、一端から他端に、第一要素であるサンギア(図2中に「S」で示す)41、第二要素であるキャリア(図2中に「C」で示す)42、第三要素であるリングギア(図2中に「R」で示す)43、の並び順に位置する。したがって、タービン機構30及びエンジン1からの入力回転に応じた回転速度でオイルポンプ10が駆動される。
タービン機構30からの動力入力がないか或いは動力入力が微小であれば、図2(a)に示すように、エンジン1からの入力回転速度に応じた回転速度或いは略応じた回転速度でオイルポンプ10が駆動される。
そして、タービン機構30からの動力入力が加わって増大すれば、図2(b)に示すように、エンジン1からの入力回転が変化しなくても、タービン機構30からの入力回転速度に応じてオイルポンプ10の回転速度は低下する。
要求油圧が低く必要流量が少ない場合や、エンジン回転数が高くオイルポンプ10から吐出される油の流量が多い場合は、ドレーン流量が多くなるため、タービン機構30によるサンギア41の回転アシスト量が増大し、オイルポンプ10の回転速度は低下することになる。
オイルポンプ10の回転速度が低下すると、オイルポンプ10から吐出される油の流量は減少するため、ドレーン流量も減少する。この結果、タービン機構30によるドレーン流量に応じたサンギア41の回転アシスト量とオイルポンプ10の回転速度とがバランスする状態に自動調整される。
[1.2.作用及び効果]
本発明の第1実施形態にかかるオイルポンプ駆動システムは上述のように構成されているので、例えばオイルポンプ10からの油の需要量が高まると、ドレーン流量が減少するため、タービン機構30によるサンギア41の回転アシスト量が減少し、エンジン1からの入力回転が変化しなくても、オイルポンプ10の回転速度が高まって、要求される油量に対応することができる。
オイルポンプ10からの油の需要量が高まるのは、例えば、無段変速機のバリエータの変速比を変更する場合などがあり、変速比を変更する際にはバリエータのプライマリプーリ及びセカンダリプーリの油圧室の体積変化が必要になる。
変速比の変更を速やかに行なうためには、プライマリプーリ及びセカンダリプーリのうち体積増加すべき油圧室に速やかに油を供給する必要があり、オイルポンプ10の回転速度を高めて、吐出される油量(単位時間当たりの油量)を増加させたい。
この点、本システムでは、このように変速比の変更を速やかに行なおうとする場合など油の需要量が増えると、上記のようにオイルポンプ10の回転速度が高まるため、要求される油量に対応することができる。
要求油圧が低く要求される油量が少ない場合には、オイルポンプ10の回転速度が低下し、回転フリクションが低下するので、オイルポンプ10を回転駆動する駆動源1の負担が軽減され、エンジン1Eの燃費の低減に寄与しうる。
また、エンジン回転速度が高くなるとオイルポンプ10の回転速度が高くなって油の供給流量が過剰傾向になるが、このような場合には、ドレーン流量が多くなってサンギア41の回転アシストによってオイルポンプ10の回転速度が低下し、回転フリクションが低下するため、オイルポンプ10を回転駆動する駆動源1の負担が軽減され、エンジン1Eの燃費の低減に寄与しうる。
また、本実施形態の場合、サンギア41,キャリア42,リングギア43のうちで、トルク分担比が低いサンギア41にタービン機構30を接続しているので、あまり強くないドレーン油の流れによっても、タービン機構30を確実に駆動してタービン機構30の回転を確保することができる。
なお、このようなシステムをより有効に構成するには、タービン機構30の回転を確保することと、オイルポンプ10の回転がタービン機構30の回転変動に対して敏感に反応するように、タービン機構30の回転に対するオイルポンプ10の回転のゲインを高めることが考えられる。
タービン機構30の回転を確保するためには、遊星歯車機構のサンギア41とリングギア43とのギア比α(=Ns/Nr,Ns:サンギア41の歯数,Nr:リングギア43の歯数)を可能な限り小さくすることが好ましい。
また、オイルポンプ10の回転ゲインを高めるには、キャリア42を低い回転領域で作動させることが有効であり、このためには、駆動源1であるエンジン1Eの回転を減速ギア等で減速させてキャリア42に伝達することが考えられる。
[2.第2実施形態]
[2.1.システムの構成]
図3は、本発明の第2実施形態に係るオイルポンプ駆動システムを示す。なお、第1実施形態と同様な構成については説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第1実施形態では、オイルポンプ10の駆動源1に車両の駆動源であるエンジン1Eを用いているのに対して、本実施形態では、オイルポンプ10の駆動源1に専用のモータジェネレータ(回転電機、M/Gとも表記する)1Mを用いている。
本実施形態では、モータジェネレータ1Mを制御する回転電機制御部60A及びレギュレータバルブ20をはじめとした油圧系を制御する油圧制御部60Bを有する電子制御ユニット(ECU)60が装備されている。
なお、ECU60は、出力装置,多数の制御プログラムを内蔵した記憶装置(ROM,RAM等),中央処理装置(CPU)及びタイマカウンタ等を備えて構成される。
回転電機制御部60Aは、油圧機器が要求する油に関する要求量を算出する要求量算出部61と、モータジェネレータ1Mの目標回転速度(これは、必要流量を得るためのオイルポンプ10の回転速度でもある)を設定する目標回転速度設定部62と、回転速度指示値をモータジェネレータ1Mに出力する回転指示部63とを、機能要素として有している。
要求量算出部61は、油圧機器が要求する油圧及びこの油圧機器が要求する油の体積変化量を、要求量として算出する。
目標回転速度設定部62は、要求量算出部61により算出された油圧及び体積変化量に基づいて、オイルポンプ10から吐出される油の必要な流量を推定し、この推定結果に基づいて(例えば、推定した必要流量に安全率をかける等により)、モータジェネレータ1Mの目標回転速度を設定する。
そして、回転指示部63から目標回転速度に応じた回転速度指示値を出力してモータジェネレータ1Mをコントロールする。
なお、上記のレギュレータバルブ20の調圧に関する指示圧は、ECU60の油圧制御部60Bにおいて、油圧機器が要求する油圧に基づいて設定され、レギュレータバルブ20の制御に用いられるのと共に、回転電機制御部60Aに送られる。
また、上記レギュレータバルブ20の調圧に関する実圧は、図示しない油圧センサによって検出され、回転電機制御部60Aに送られる。
また、回転電機制御部60Aは、実圧が指示圧と一致したか否かを判定する第1判定部64と、特定条件下でオイルポンプ10の回転速度が低下したか否かを判定する第2判定部65と、特定条件下でタービン機構30の回転速度が所定速度(基準タービン回転数)以下に低下したか否かを判定する第3判定部66と、を備えている。回転指示部63は、これらの判定部64〜66の判定結果に基づいた指示値を出力する。
第1判定部64は、図示しない油圧センサから送られる実圧と、図示しないATCUから送られる指示圧とに基づいて、実圧が指示圧と一致したか否かを判定する。
回転指示部63は、第1判定部64が、実圧が指示圧と一致したと判定すると、モータジェネレータ1Mがその時点の回転速度を維持するように回転速度維持指示値を出力する。
第2判定部65は、前記回転速度維持指示値が出力されているときに、オイルポンプ10の回転速度が変化した後に一定状態に安定したか否かを判定する。
回転指示部63は、第2判定部65が、オイルポンプ10の回転速度が変化した後に一定状態に安定したと判定すると、モータジェネレータ1Mの回転速度を低下させる回転速度低下指示値を出力する。
第3判定部66は、前記回転速度低下指示値が出力されているときに、タービン機構30の回転速度が所定速度以下に低下したか否かを判定する。
回転指示部63は、第3判定部が、タービン機構の回転速度が所定速度以下に低下したと判定すると、モータジェネレータ1Mの回転速度を維持させる回転速度維持指示値を出力する。
[2.2.作用及び効果]
本発明の第2実施形態にかかるオイルポンプ駆動システムは上述のように構成されているので、例えば図4のタイムチャートに例示するように、油圧機器側の要求に応じて回転電機制御部60Aによってモータジェネレータ1Mが制御される。
図4に示すように、時点t1において、例えば無段変速機のバリエータの変速比を変更するために油圧室への油の供給増加要求があるなど、油圧機器側の油圧の増加や油の体積増加(体積変化)の要求があると、油圧制御部60Bが指示圧を上昇させる。
油圧制御部60Bが指示圧を上昇させると、回転電機制御部60Aは、モータジェネレータ1Mの回転速度を変更する。
具体的には、要求量算出部61が、油圧機器が要求する油圧及びこの油圧機器が要求する油の体積変化量を算出し、目標回転速度設定部62が油圧及び体積変化量に基づいて、オイルポンプ10から吐出される油の必要流量を推定する。
指示圧を上昇させる状況下では、油の必要流量が増加し、目標回転速度設定部62は、この増加する必要流量に基づいてモータジェネレータ1Mの目標回転速度を、その時点の回転速度よりも高く設定する。
回転指示部63は、モータジェネレータ1Mの回転速度が上昇するように指示する。これによって、モータジェネレータ1Mの回転速度(M/G回転数)が上昇する。このため、オイルポンプ10の回転速度(O/P回転数)は、このモータジェネレータ1Mの回転速度の上昇に応じて上昇する。
また、このように必要流量が増える状況では、ドレーン流量が減るため、タービン機構30の回転速度(タービン回転数)が下がっていく。このため、オイルポンプ10の回転速度は、タービン機構30の回転速度の下降に応じても上昇する(図2(b)参照)。
この結果、オイルポンプ10の回転速度は、モータジェネレータ1Mの回転速度の上昇及びタービン機構30の回転速度の下降によって速やかに上昇し、オイルポンプ10から十分な流量の油を供給して要求される油量の体積変化量を速やかに達成することができる。
モータジェネレータ1Mの回転速度の上昇及びオイルポンプ10からの油の供給に伴って、実圧が指示圧に近づく。例えば時点tにおいて、指示圧と実圧との差の大きさが一定の微小値未満となると、第1判定部64が、実圧が指示圧と一致したと判定する。
この判定により、回転指示部63は、モータジェネレータ1Mがその時点の回転速度を維持するように回転速度維持指示値を出力する。これによって、モータジェネレータ1Mの回転速度が一定に維持されて、モータジェネレータ1Mの消費電力を抑えることができる。
こうして、回転速度維持指示値が出力されモータジェネレータ1Mの回転速度が一定に維持される状況では、油圧機器側の体積変化が終わり、必要流量が減るため、ドレーン流量が増えることになり、タービン機構30の回転速度が上昇する。
タービン機構30の回転速度が上昇するとオイルポンプ10の回転速度が下降し、オイルポンプ10から吐出される油の無駄な流量が減る。
そして、必要流量が一定になれば、モータジェネレータ1Mの回転速度とオイルポンプ10の回転速度とが収束する(時点t)。
これにより、第2判定部65が、オイルポンプ10の回転速度が低下した後に一定状態に安定したと判定する(時点t)。この判定に応じて、回転指示部63は、モータジェネレータ1Mの回転速度を低下させる回転速度低下指示値を出力する。
この回転速度低下指示値を出力に応じて。モータジェネレータ1Mの回転速度が下降していき、オイルポンプ10の回転速度及びタービン機構30の回転速度も、これに応じて低下していく。このため、オイルポンプ10の回転フリクションが低下し、モータジェネレータ1Mの駆動負担が軽減され、モータジェネレータ1Mの消費電力を抑えることができる。
こうして、回転速度低下指示値が出力されているときに、タービン機構30の回転速度が所定速度以下に低下したら(時点t)、第3判定部66がこれを判定する。回転指示部63は、この判定に応じて、モータジェネレータ1Mの回転速度を維持させる回転速度維持指示値を出力する。
これにより、図5に示すように、モータジェネレータ1Mの回転速度を抑えた状態で、タービン機構30の回転速度が所定速度以下に抑えられ、オイルポンプ10で指示圧を満たす油圧を発生させることができ、モータジェネレータ1Mの消費電力を抑えることができる。
このように、回転電機制御部60Aは、回転指示部63によって、レギュレータバルブ20の調圧に関する指示圧と実圧との差に基づいて、タービン機構30へのドレーン油の流量を間接的にモニタリングすることにより、ドレーン油の流量を直接検出することなく、即ち、流量センサを要することなく、タービン機構30の流量を適切にコントロールすることが可能となる。
[3.その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の一部を用いたり本実施形態の一部を変更したりして実施してもよい。
例えば、上記各実施形態では、変速機構40に1つのシングルピニオン式遊星歯車機構が適用されているが、変速機構は、共線図上での並び順に、第一要素、第二要素、第三要素を有する機構であればよく、例えば、1つのダブルピニオン式遊星歯車機構や、1つのラビニヨ式遊星歯車機構でもよいし、複数の遊星歯車機構の組合せでもよい。
また、第一要素、第二要素、第三要素の組み合せも上記実施形態のものに限定されず、種々のものを適用することができる。
例えば、シングルピニオンタイプの場合、上記実施形態のように、第一要素をサンギアとし、第二要素をキャリアとし、第三要素をリングギアとする組み合わせの他に、第一要素をリングギアとし、第二要素をキャリアとし、第三要素をサンギアとする組み合わせなど、種々の組み合わせのものを適用することができる。
例えば、ダブルピニオンタイプの場合、第一要素をサンギアとし、第二要素をリングギアとし、第三要素をキャリアとする組み合わせや、第一要素をキャリアとし、第二要素をリングギアとし、第三要素をサンギアとする組み合わせなど、種々の組み合わせのものを適用することができる。
1 駆動源
1E 駆動源1としてのエンジン
1M 駆動源1としてのモータジェネレータ(回転電機)
10 オイルポンプ
11 オイルタンク
20 レギュレータバルブ(調圧部)
21 流入ポート
22 ドレーンポート
24 調圧ポート
30 タービン機構
40 変速機構(遊星歯車機構)
41 サンギア(第一要素)
42 キャリア(第二要素)
43 リングギア(第三要素)
50 油圧回路
60 電子制御ユニット(ECU)
60A 回転電機制御部
60B 油圧制御部
61 要求量算出部
62 目標回転速度設定部
63 回転指示部
64 第1判定部
65 第2判定部
66 第3判定部

Claims (7)

  1. オイルポンプ駆動システムであって、
    駆動源により駆動されるオイルポンプと、
    前記オイルポンプから吐出される油をドレーンすることにより油圧を調圧する調圧部と、
    前記ドレーンされた油により回転駆動されるタービン機構と、
    遊星歯車機構を構成する複数の回転要素の速度の関係を直線で表す共線図上での並び順に、前記回転要素である第一要素、第二要素、第三要素を有する変速機構と、を有し、
    前記第一要素には、前記タービン機構からの動力が伝達され、
    前記第二要素には、前記駆動源からの動力が伝達され、
    前記第三要素の動力は、前記オイルポンプへ伝達される
    ことを特徴とするオイルポンプ駆動システム。
  2. 前記変速機構は、シングルピニオン型の遊星歯車機構であり、
    前記第一要素は、サンギアであり、
    前記第二要素は、キャリアであり、
    前記第三要素は、リングギアである
    ことを特徴とする請求項1記載のオイルポンプ駆動システム。
  3. 前記駆動源は回転電機を含み、
    前記調圧部で調圧される油圧の指示圧と実圧との差に基づいて前記回転電機の回転速度を変更する回転電機制御部を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のオイルポンプ駆動システム。
  4. 前記調圧部により調圧された油圧を使用する油圧機器を備え、
    前記回転電機制御部は、
    前記油圧機器が要求する油圧及び前記油圧機器が要求する油の体積変化量を算出する要求量算出部と、
    前記要求量算出部により算出された前記油圧及び前記体積変化量に基づいて、前記オイルポンプから吐出される油の必要な流量を推定し、この推定結果に基づいて前記回転電機の目標回転速度を設定する目標回転速度設定部と、
    前記指示圧と前記実圧との差に基づいて、前記回転電機の回転速度が前記目標回転速度に接近するように回転速度指示値を前記回転電機に出力する回転指示部と、を有する
    ことを特徴とする請求項3記載のオイルポンプ駆動システム。
  5. 前記実圧が前記指示圧と一致したか否かを判定する第1判定部を備え、
    前記回転指示部は、前記第1判定部が前記一致を判定すると、前記回転電機がその時点の回転速度を維持するように回転速度維持指示値を出力する
    ことを特徴とする請求項4記載のオイルポンプ駆動システム。
  6. 前記回転速度維持指示値が出力されているときに、前記オイルポンプの回転速度が低下して一定状態に安定したか否かを判定する第2判定部を備え、
    前記回転指示部は、前記第2判定部が前記オイルポンプの回転速度の低下を判定すると、前記回転電機の回転速度を低下させる回転速度低下指示値を出力する
    ことを特徴とする請求項5記載のオイルポンプ駆動システム。
  7. 前記回転速度低下指示値が出力されているときに、前記タービン機構の回転速度が所定速度以下に低下したか否かを判定する第3判定部を備え、
    前記回転指示部は、前記第3判定部が前記タービン機構の回転速度の低下を判定すると、前記回転電機の回転速度を維持させる回転速度維持指示値を出力する
    ことを特徴とする請求項6記載のオイルポンプ駆動システム。
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